JP2000278133A - A/d変換器 - Google Patents

A/d変換器

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JP2000278133A
JP2000278133A JP11076401A JP7640199A JP2000278133A JP 2000278133 A JP2000278133 A JP 2000278133A JP 11076401 A JP11076401 A JP 11076401A JP 7640199 A JP7640199 A JP 7640199A JP 2000278133 A JP2000278133 A JP 2000278133A
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voltage
converter
comparison
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JP11076401A
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Inventor
Yoshinobu Masuda
義信 増田
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Toshiba Corp
Toshiba Electronic Device Solutions Corp
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Toshiba Corp
Toshiba Microelectronics Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高分解能の逐次比較型A/D変換器の特性試
験・評価に費やされるテスト時間を大幅に短縮でき、且
つ回路規模の縮小・小型化が可能な高分解能のA/D変
換器を提供すること。 【解決手段】 外部アナログ信号電圧と期待値によって
設定された上位参照電圧との直接比較を可能にすること
により、A/D変換器のDC特性試験評価における1−
A/D変換に必要な比較回数を最小限に止め、上位参照
電圧値に加算/減算の演算が可能な電圧加算回路を構成
することで、低分解能の内蔵基準電圧発生手段で高分解
能の電圧比較・検出回路を実現する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アナログ信号を所
定の分解能のデジタル信号に変換する逐次比較型A/D
変換器に係るもので、特に、A/D変換回路のD.C特
性試験・評価(直線性・オフセット誤差・微分直線性誤
差、等)に費やされる試験時間の短縮を可能とし、更に
回路規模の縮小・小型化を可能とする高分解能のA/D
変換器に関する。
【0002】
【従来の技術】逐次比較型A/D変換器は、アナログ入
力電圧と内蔵基準電圧発生回路(DAC)の出力を比
較、つまりアナログレベルで比較しながら、デジタル値
を決めていく方式である。
【0003】逐次比較型A/D変換器の比較動作は、ま
ず逐次比較レジスタのMSBに「1」を立て、内蔵基準
電圧発生回路(DAC)の出力を最大基準電圧の1/2
にする。内蔵基準電圧発生回路(DAC)の出力電圧が
アナログ入力電圧より大きければMSBを「0」にし、
逆にアナログ入力電圧より小さければMSBを立てたま
ま、次のビットを「1」にして比較する。この動作をL
SBまで行って変換を終了する。
【0004】Nビットの分解能を有する逐次比較型A/
D変換器の精度・特性試験(特にD.C特性項目である
直線性・オフセット誤差・微分直線性誤差)では、A/
D変換器の各変換コードの切り替わりで遷移点電圧を調
べるために、高精度の外部基準電源より出力される基準
電圧(期待値電圧)を内蔵サンプル/ホールド回路でサ
ンプリングを行い、そのホールド電圧と内蔵基準電圧発
生回路(DAC)より出力される内蔵比較基準電圧(V
DA)との電圧比較をN−ビット分解能分逐次比較を実
施し1−A/D変換結果としてデジタル値を出力する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って、A/D変換器
の遷移点電圧を測定することで非直線性の評価を実施し
た場合、N−ビット分解能のA/D変換器では最小でも
N回のサンプリング動作とN×2N回の逐次比較動作が
必要であり、2N×(Tsamp+N×T)(秒)(T
sampはサンプリング時間、Tは1ビットの比較時
間)の測定時間を必要とするという問題がある。
【0006】加えて、A/D変換器の分解能Nがmビッ
ト分高くなると1−A/D変換に費やす逐次比較動作は
(N+m)回必要となり、更に非直線性を評価するのに
必要な遷移点の測定点電圧点は2m倍となる。よって、
(N+m)のビット分解能を有するA/D変換器のフル
スケール電圧までの遷移点電圧の測定を実施した場合、
A/D変換動作に2N+m×(Tsamp+(N+m)×
T)(秒)(但し、Tsampはサンプリング時間、T
は1ビットの比較時間)の比較動作時間が必要とされ、
N−ビット分解能を有するADCの測定に対し、比較動
作時間が2m倍増加する結果となる。
【0007】従って、A/D変換器が高分解能になるに
伴い、A/D変換器の精度・特性試験に費やされる比較
時間・テスト時間が極大化するという問題がある。
【0008】また、A/D変換器の分解能と回路構成の
関係は、例えば、N−ビット分解能のA/D変換器では
N個の分圧抵抗が必要であり、分解能Nがmビット分
高くなると分圧抵抗の個数は2m倍となる。よって、
(N+m)のビット分解能を有するA/D変換器の場
合、2N+m個の分圧抵抗が必要であり、Nビット分解能
を有するA/D変換器の分圧抵抗に対し、その個数が2
m倍増加し、A/D変換器が高分解能になるに伴い、A
/D変換器の分圧抵抗や判定回路等の回路規模が極大化
するという問題がある。
【0009】更にまた、回路規模が増大するという問題
は、基板におけるA/D変換器のチップ面積が増大する
という問題のみならず、1LSBあたりの電圧が小さく
なるなど、A/D変換器の精度が劣化するという問題も
含む。
【0010】本発明は、このような技術的問題に鑑みて
なされたものであり、その目的は、高分解能の逐次比較
型A/D変換器の特性試験・評価に費やされるテスト時
間を大幅に短縮できるA/D変換器を提供することにあ
る。
【0011】さらに、本発明の他の目的は、従来の逐次
比較型A/D変換器に比べて回路規模の縮小・小型化が
可能な高分解能のA/D変換器を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明者は上記課題につ
いて鋭意研究を重ねた結果、外部アナログ信号電圧と期
待値によって設定された上位参照電圧との直接比較を可
能にすることにより、A/D変換器のDC特性試験評価
における1−A/D変換に必要な比較回数を最小限にと
どめることができ、高分解能のA/Dコンバータの特性
試験・評価に費やされるテスト時間を大幅に短縮するこ
とができることを見出し、更に、上位参照電圧値に加算
/減算の演算が可能な電圧加算回路を構成することで、
低分解能の内蔵基準電圧発生手段で高分解能の電圧比較
・検出回路が実現可能となり、回路規模の縮小・小型化
が実現可能であるということを見出し、これらの知見に
基づいて本発明を成すに至った。
【0013】すなわち、本発明の第1の特徴は、外部よ
り入力されるアナログ信号を予め設定された所定分解能
のデジタル信号に変換する逐次比較型A/D変換器であ
って、内蔵基準電圧発生手段と、比較測定手段と、逐次
比較手段とを有し、内蔵基準電圧発生手段は、外部より
入力される高電位基準電圧と低電位基準電圧を基準抵抗
で分圧する分圧手段と、逐次比較手段の制御に基づき上
位参照電圧と下位参照電圧とを独立に前記比較測定手段
へ選択出力する選択出力手段とを有し、比較測定手段
は、アナログ信号を周期的な間隔でサンプリングし、サ
ンプルされた当該アナログ信号を変換中保持しておく第
1の保持手段と、下位参照電圧と動作点電圧との電位差
を保持しておく第2の保持手段とからなる容量アレー回
路と、第1の保持手段で保持したアナログ信号と上位参
照電圧との電位差を増幅する増幅手段からなる比較手段
とを有し、逐次比較手段は、外部システムより供給され
る期待値を一時記憶する記憶手段と、内蔵基準電圧発生
手段に設定する上位期待値コードと下位期待値コードを
比較測定手段の測定結果に基づいて操作し一時記憶する
逐次制御手段とを有する、ことである。
【0014】また、本発明の第2の特徴は、内蔵基準電
圧発生手段の下位参照電圧生成手段と比較測定手段の容
量アレー回路とから構成される電圧加減算手段によっ
て、上位参照電圧値に下位参照電圧生成手段より生成出
力される差電圧値を加減算する、ことである。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。
【0016】(第1実施例)図1は、本発明に係る逐次
型A/D変換器の一実施例のシステム回路構成を示すブ
ロック図である。
【0017】このA/D変換回路100は半導体集積回
路装置において、外部より入力されるアナログ信号電圧
をデジタル値に変換する装置として使用され、マイクロ
コンピュータシステムなどの外部システムとのデータの
共有を図るためのシステム・バス90、システム・バス
を介してやり取りされるデータの読み込み/書き込み制
御及び初期設定を行うシステム制御回路70と、期待値
データ設定用の期待値レジスタ回路60と、A/D変換
結果データを保持する変換結果レジスタ回路40と、変
換結果レジスタ回路40より送出されるA/D変換結果
データと期待値データとのデータ比較・判定を実施する
比較判定回路50と、逐次比較動作を行う逐次比較レジ
スタ回路30と、逐次比較レジスタ回路30の逐次比較
動作によりビット比較毎に遷移する上位/下位制御コー
ド(DH0/DH1/DH2/DL0/DL1)を基に
個々に上位参照電圧(VDA)と下位参照電圧(VLS
B1)の出力が制御可能な内蔵基準電圧発生回路(DA
C)10と、内蔵基準電圧発生回路(DAC)10より
生成出力される上位参照電圧(VDA)と下位参照電圧
(VLSB1)及び外部より入力される外部アナログ信
号(VAIN)とを入力とする1ビットコンパレータ回
路20とを具備した構成となっている。
【0018】また、1ビットコンパレータ回路20より
出力されるコンパレータ出力信号(Vout)を基に逐
次比較レジスタ値を変化させることで内蔵基準電圧発生
回路(DAC)10より個々に生成出力される上位参照
電圧(VDA)と下位参照電圧(VLSB1)の出力電
圧を独立に制御する。更に、前記の1ビットコンパレー
タ回路20には上位参照電圧(VDA)と下位参照電圧
(VLSB1)が個々に帰還接続する回路構成となって
いる。
【0019】逐次比較レジスタ回路30は期待値レジス
タ回路60より出力される期待値データが入力され、期
待値レジスタ回路60は外部システムより任意の期待値
データを初期値として設定可能な構成となっている。更
に、逐次比較回路30の出力である上位(DH0/DH
1/DH2)と下位制御コード(DL0/DL1)を、
逐次比較動作の結果得られるA/D変換結果として出力
しており、A/D変換の終了と同時にその結果を変換結
果レジスタ回路40に一時記憶する構造となっている。
【0020】また、期待値レジスタ回路60の出力であ
る期待値データと変換結果レジスタ回路40の出力であ
る変換結果データとを入力とする比較判定回路50で
は、期待値データと変換結果データとのビット毎の比較
を行い、その一致・不一致を判定結果として出力する構
造となっている。
【0021】次に、本実施例の具体的な回路構成につい
て図2乃至図5を用いて説明する。
【0022】図2(a)は図1の内蔵基準電圧発生回路
(DAC)10の詳細回路構成図であり、図2(b)は
内蔵基準電圧発生回路(DAC)10の入出力特性図で
ある。
【0023】内蔵基準電圧発生回路(DAC)10は、
デジタル値をアナログ値に変換するD/Aコンバータ回
路として使用され、本実施例では3ビット分解能のD/
Aコンバータを仮定している。
【0024】外部より高電位基準電圧(VREFH)、
低電位基準電圧(VREFL)が基準電圧として入力さ
れ、VREFH電位とVREFL電位間に接続される単
位抵抗Rと1/2Rによる直列抵抗回路によって分圧基
準電位(V1〜V8)を生成出力する分圧回路11を構
成している。また、分圧基準電位出力(V1〜V8)は
VREFH/VREFL側にそれぞれR/2抵抗が使用
される構成となっているため、VREFH側に1/16
・VD電圧(1/2LSB。但し、VD=VREFH−
VREFL電圧)だけ電位変化をもたせる回路構造とな
っている。よって、各分圧基準電位出力(V1〜V8)
は図2(b)の特性となる。
【0025】分圧回路11より出力される分圧基準電圧
(V1〜V8)を逐次比較回路30より出力される上位
制御コード(DH0/DH1/DH2)と下位制御コー
ド(DL0/DL1)に基づき上位参照電圧(VD
A)、下位参照電圧(VLSB1)として個々に選択出
力するために、上位アナログスイッチ回路12、下位ア
ナログスイッチ回路13及び、上位制御コード(DH0
/DH1/DH2)を入力とする上位デコーダ回路14
と下位制御コード(DL0/DL1)を入力とする下位
デコーダ回路15とで上位/下位独立に回路が構成され
ている。
【0026】ここで、下位アナログスイッチ回路13を
介して選択出力されるV1/V2/V3/V4分圧基準
電圧は、隣接するタップ間電位の相対差が等しい条件で
あれば、分圧回路11にて生成される分圧基準電位(V
1〜V8)の任意のタップから下位参照電圧(VLSB
1)として取り出すことが可能である。
【0027】次に、図3は図1の1ビットコンパレータ
回路20の詳細回路構成図である。
【0028】図3に示される1ビットコンパレータ回路
20は入力される外部アナログ信号(VAIN)のサン
プリングを行い、サンプリング電圧と内蔵基準電圧発生
回路(DAC)10より出力される上位参照電圧(VD
A)と下位参照電圧(VLSB1)との電圧比較を逐次
実行する比較回路として使用され、入力電圧選択回路2
1はサンプリング制御信号(SVAIN)とコンパレー
ト制御信号(SVDA)によってそれぞれon/off
制御が可能な外部アナログ信号(VAIN)を入力とす
るアナログスイッチ回路(SW1)と、内蔵基準電圧発
生回路(DAC)10より出力される上位参照電圧(V
DA)を入力とするアナログスイッチ回路(SW2)と
から構成される。
【0029】前記の各アナログスイッチ回路(SW1/
SW2)の片端の出力端子はノードN1に相互に接続さ
れ、そのノードN1より出力されるVin電圧はノード
N1とノードN2間に接続されるサンプル/ホールド容
量(Csh)を介してノードN2にA.C的にカップリ
ング接続された回路となっている。
【0030】また、分圧容量(Cos1)は内蔵基準電
圧発生回路(DAC)10より出力される下位参照電圧
(VLSB1)を片端の入力とし、その他端はノードN
2に接続される構造となっているため、サンプル/ホー
ルド容量(Csh)と同様に分圧容量(Cos1)を介
してノードN2にA.C的にカップリングされた回路接
続となっている。
【0031】よって、サンプル/ホールド容量(Cs
h)と分圧容量(Cos1)の片端双方が共通ノードN
2に並列接続される容量アレー回路22を構成してい
る。
【0032】比較器23中の増幅器(A)は反転入力端
子に前記の容量アレー回路22の共通ノードN2が接続
され、非反転端子には動作点電圧(VBIAS)が接続
されており、自己出力である出力信号(Vo)をサンプ
リング制御信号(SVIAN)の状態でon/off制
御されるアナログスイッチ回路(SW3)を介して反転
入力端子ノードN2に帰還接続する帰還増幅器(Vol
tage follower回路)を構成している。ま
た、更に増幅器(A)の出力信号(Vo)をデジタル値
出力(Vout)に増幅せしめるために、増幅器(A)
の出力信号(Vo)とコンパレート制御信号(SVD
A)を入力とする増幅器(B)から構成される。
【0033】ここで、1ビットコンパレータ回路20の
動作について説明する。
【0034】1ビットコンパレータ回路20はサンプリ
ング制御信号(SVIAN)とコンパレート制御信号
(SVDA)によって動作状態が制御され、SVAIN
=1の状態でサンプリング期間、SVAIN=0の状態
でホールド期間(非サンプリング期間)となり、SVD
A=1の状態で比較動作期間となる。前記の増幅器
(A)はサンプリング期間(SVAIN=1)中に自己
の出力信号Voをアナログスイッチ回路(SW3)を介
して反転入力端子に自己帰還する帰還回路を形成する。
よって、この状態では反転入力端子と非反転入力端子は
仮想接地(イマジナリーショート)状態となるので、出
力信号(Vo)を帰還接続するノード(N2)は動作点
電圧であるVBIAS電位となる(但し、理想演算増幅
器(A)を仮定)。よって、前記の入力電圧選択回路2
1より選択出力される外部アナログ信号電圧(VAI
N)と増幅器(A)の動作点電圧(VBIAS)との電
位差分の電荷量Qsp=Csh×(VBIAS−VAI
N)を容量アレー回路22のサンプル/ホールド容量
(Csh)に充電するサンプリング回路を構成する。
【0035】また、非サンプリング期間(SVAIN=
0期間)ではアナログスイッチ回路SW3及び入力電圧
選択回路21のアナログスイッチ回路SW1はカットオ
フ状態とし、先のサンプリング期間中に分圧容量(Cs
h)へ充電した電荷量Qspを保持した状態とすること
で、比較器23は比較動作状態となる。
【0036】次いでコンパレート制御信号(SVDA=
0)がSVDA=1の状態へと遷移し、入力電圧選択回
路21のアナログスイッチ回路(SW2)をオン状態と
する事で内蔵基準電圧発生回路(DAC)10より送出
される上位参照電圧(VDA)との電圧比較を逐次実施
する。
【0037】次いで、容量アレー回路22の分圧容量
(Cos1)の機能について説明する。
【0038】容量アレー回路22の分圧容量(Cos
1)の片端は回路構成上、サンプルホールド容量(Cs
h)の片端とノードN2で並列に接続されている。
【0039】ここで、1ビットコンパレータ回路20の
サンプリング期間(SVAIN=1)と比較動作期間
(SVDA=1)でのノードN2の電荷平衡方程式を求
める。
【0040】先ず、サンプリング期間(SVAIN=1
/SVDA=0)では外部アナログ信号電圧(VAI
N)と増幅器(A)の動作点電圧(VBIAS)との電
位差分の電荷量Qsp=Csh×(VBIAS−VAI
N)をサンプルホールド容量(Csh)に充電する。他
方、分圧容量(Cos1)はこの期間に増幅器(A)の
動作点電圧(VBIAS)と下位参照電圧(VLSB1
0)との電位差分の電荷量Qos=Cos1×(VBI
AS−VLSB1)を容量Cos1に充電するので、電
荷平衡式は(1)式のように表現される(但し、下位参
照電圧(VLSB1)の初期値をVLSB10とす
る)。
【0041】 Qain=Qsp+Qos、 Qain=(VBIAS-VAIN)・Csh+(VBIAS-VLSB1)・Cos1 ・・・・式(1) 比較動作期間(SVAIN=0/SVDA=1)はアナ
ログスイッチ回路(SW3)及び入力選択回路21のア
ナログスイッチ回路(SW1)をカットオフ状態とし、
先のサンプリング期間中に容量Csh/Cos1へ充電
した電荷Qsp/Qosを保持した状態で、入力選択回
路21のアナログスイッチ回路(SW2)をオン状態と
する。この状態では増幅器(A)の反転入力端子に接続
されるノードN2は電圧源等の信号源が接続されないフ
ローティング状態(浮遊状態)であり、アナログスイッ
チ回路(SW2)の出力ノードN1は左記の外部アナロ
グ入力電圧(VAIN)から上位参照電圧(VDA)へ
と遷移した状態となる。よって、浮遊状態のノードN2
の電位は増幅器(A)の動作点電圧(VBIAS)から
Vcp電位へ変化したと仮定し、更に容量Cos1の片
端の入力である下位参照電圧(VLSB1)=VLSB
10電位がVLSB11電位へ変化したと仮定すると、
電荷平衡式は(2)式のように表現される。
【0042】 Qcp=(Vcp-VDA)・Csh+(Vcp-VLSB11)・Cos1 ・・・・式(2) 電荷保存則に従い、比較の前後で電荷量の総和は等しい
ので、 (1)式=(2)式 となる。よって、比較動作の結果ノード(N2)の電位
(Vcp)は(3)式で表現される(但し、サンプリン
グ動作終了時点の下位参照電圧(VLSB1)出力=V
LSB10、比較動作期間における下位参照電圧(VL
SB1)出力=VLSB11である)。
【0043】 Vcp=VBIAS-[Csh/(Csh+Cos1)]・[(VAIN-VDA)+Cos1/Csh・(VLSB10-VLSB11)] ・・・・式(3) (3)式を差電圧Vdf1=(VAIN−VDA)、V
df2=(VLSB10−VLSB11)とおきかえる
と(4)式となる。
【0044】 Vcp=VBIAS-Csh/(Csh+Cos1)・[Vdf1+Cos1/Csh・Vdf2] ・・・・式(4) ここで重要なことは、サンプリング直後に確定した増幅
器(A)の動作点電圧(VBIAS)にCsh/(Cs
h+Cos1)・Vdf1電圧を加減算可能であること
と、内蔵基準電圧(VDA)出力にCos1/Csh・
Vdf2電圧を加減算可能であることである。更に、前
記のVDA電圧と差電圧Vdf2電圧は内蔵基準電圧発
生回路(DAC)10より個々に生成可能であり、差電
電圧(Vdf2)は係数であるCos1/Cshの容量
比を任意の比率に設定することで微少な差電圧を生成可
能である。
【0045】また、差電圧Vdf1=(VAIN−VD
A)、Vdf2=(VLSB10−VLSB11)に電
位変化が発生しない状態では、動作点電圧(VBIA
S)に何ら影響を与えない。従って、逐次比較動作は内
蔵基準電圧発生回路(DAC)10内部の分圧回路11
より選択出力される上位参照電圧(VDA)との直接比
較を実施することで図6の3ビット分解能のA/D変換
特性が得られ、更に下位参照電圧(VLSB1)出力を
用いた差電圧(Vdf2)の生成及び、容量アレー回路
22の容量Cshと容量Cos1(容量比=Cos1/
Csh)を使用することで、ビット分解能を上げられ
る。また、前記の内蔵基準電圧発生回路(DAC)10
内部の分圧回路11より独立に選択出力される下位参照
電圧(VLSB1)生成回路と容量アレー回路22内の
容量Cshと容量Cos1(容量比=Cos1/Cs
h)とで電圧加減算回路を構成する構造となっている。
【0046】図4は図1の逐次比較回路30の詳細回路
構成図である。
【0047】図4に示される逐次比較回路30は、A/
D変換スタート信号(ADST)によってクリアされる
フリップフロップ回路(FF7)とシフトレジスタ回路
(SR1〜SR8)で構成されるタイミング発生回路3
1と、ビット比較モード制御信号(CPMODE)にて
シフトレジスタ回路出力信号(P3/P4/P5/P6
/P7)の任意の出力を選択出力するセレクター回路3
2(SL1/SL2/SL3/SL4/SL5)と、サ
ンプリング制御信号(SVAIN)とコンパレート制御
信号(SVDA)を生成出力するフリップフロップ回路
(FF7/FF8)と期待値レジスタ回路60より出力
される期待値データ(BL0/BL1/BH0/BH1
/BH2)を入力とするフリップフロップ回路(FF1
/FF2/FF3/FF4/FF5/FF6)とからな
る逐次レジスタ回路33とから構成されている。また、
サンプリング制御信号(SVAIN)と、コンパレート
制御信号(SVDA)と、A/D変換結果を変換結果レ
ジスタ回路40に格納する変換結果ロード制御信号(L
DD)とを生成する機能を有する。
【0048】図5は、図1の変換結果レジスタ回路40
と比較判定回路50及び期待値レジスタ回路60とで構
成される期待値比較回路80の詳細回路構成図である。
【0049】図5に示される期待値比較回路80は、A
/D変換の初期値として期待値レジスタ回路60に設定
される期待値データと、A/D変換結果として得られる
逐次比較レジスタ回路30から出力されるA/D変換結
果データ出力との一致・不一致を判定する期待値比較回
路80として使用される。
【0050】期待値比較回路80は、変換結果レジスタ
回路40と期待値レジスタ回路60と比較判定回路50
とから構成される。
【0051】変換結果レジスタ回路40は、逐次比較レ
ジスタ回路30より生成出力される変換結果ロード制御
信号(LDD)により上位変換結果(DH0/DH1/
DH2)・下位変換結果(DL0/DL1)データの一
時記憶・待避動作を制御するシフトレジスタ回路(SR
l/SR2/SR3/SR4/SR5)で構成される。
【0052】期待値レジスタ回路60は、外部システム
・バスより供給される期待値データ及び、逐次比較レジ
スタ回路の初期値データを入力とし比較モード制御信号
(CPMODE)の状態により前記入力の選択が可能な
選択機能付きシフトレジスタ回路(SRl/SR2/S
R3/SR4/SR5)で構成される。
【0053】比較判定回路50は、変換結果レジスタ回
路40より出力される変換結果データ(RST0/RS
T1/RST2/RST3/RST4)と期待値レジス
タ回路60より出力される期待値データ(BH2/BH
1/BH0/BL1/BL0)とを入力とし、変換結果
データと期待値データのビット毎の一致・不一致の比較
が可能な構成となっている。
【0054】従って、期待値設定レジスタ回路60出力
の期待値データを逐次比較回路30に設定可能としたこ
とと、変換結果データと期待値データとの一致、不一致
判定を比較判定回路50で実施可能としたことで、サン
プル/ホールド容量(Csh)にホールドした外部アナ
ログ信号電圧(VAIN)と上位参照電圧(VDA電
圧)との直接比較が可能となり、更に変換結果データと
期待値データとのビット毎の一致・不一致判定が可能な
高精度の電圧比較・検出回路が実現される。
【0055】ここで、図1乃至図5に示される本実施例
のA/D変換器の動作について、図7を用いて説明す
る。
【0056】A/D変換に先立ち、外部システムより初
期設定動作のためのReset信号が与えられ、初期設
定状態にあるものとする。また、比較動作は、あらかじ
め設定されるビット比較モード(CPMODE)によっ
て制御され、ビット比較モード(CPMODE)の設定
内容により、本発明の特徴である逐次変換動作モード
(CPMODE=0)と従来型の逐次変換動作モード
(CPMODE=1)のいずれか選択できる。その他、
外部システムから与えられる読み込み/書き込み制御信
号及び制御コード/アドレスデータ等の外部システムに
関わる詳細な説明は省略する。
【0057】外部システムのデータバスを経由し、期待
値データ(N)を期待値レジスタ回路60の入力選択シ
フトレジスタ回路(SRS1〜SRS5)に格納後、A
/D変換開始命令(ADST=1)によりA/D変換を
開始する。ビット比較モード制御信号(CPMODE)
がCOMODE=1の状態であるため、A/D変換開始
と同時に逐次比較レジスタ回路33のフリップフロップ
回路(FF1〜FF6)に内蔵基準電圧発生回路(DA
C)10の上位参照電圧に対する初期値を設定する。更
に、変換開始と同時に逐次比較回路30のタイミング発
生回路にClock信号が供給され、サンプリング制御
信号(SVAIN=1)パルスが1ビットコンパレータ
回路20に送出されると同時に、1ビットコンパレータ
回路20は外部アナログ信号電圧(ここでは、VAIN
=6/16・VD電位を仮定する。但し、VD=VRE
FH−VREFL電圧である)のサンプリングを実施す
る。
【0058】ここで、期待値データとして(01111
B)のデータを設定したと仮定した場合、上位コード
(DH2/DH1/DH0)=011Bが期待値である
が、比較の際には上位3ビットの最下位(以下LSB)
ビットであるDH0出力ビットのみの比較操作を行う。
更に、内蔵基準電圧発生回路(DAC)10の分圧回路
11より出力されるVl〜V8電圧はVREFH基準電
圧側に1/16・(VREFH−VREFL)電圧だけ
シフトした電圧(1/2LSB、但し3ビット分解能)
となっているため、比較ビットである逐次比較レジスタ
回路33のフリップフロップ回路(FF4)出力(DH
0)をリセット(DH0=0)し、上位コード(DH2
/DH1/DH0)=010Bとすることで、期待値デ
ータ=(011B)に対して1LSB電圧分(2/16
・VD)低位の上位参照電圧(VDA)=5/16・V
D電圧を出力し、下位コードは(DL1/DL0)=1
1Bであるので下位参照電圧(VLSB1)=7/16
・VD電圧が各々出力される。
【0059】各部の初期値が確定し、サンプリング期間
(SVAIN=1である期間)が終了すると同時に、第
1回目の比較動作として、1ビットコンパレータ回路2
0でサンプル/ホールドされた外部アナログ電圧(VA
IN)と前記の上位参照電圧(VDA)=5/16・V
D電圧との比較動作を行う。
【0060】第1回目の比較の結果、VAIN>VDA
であれば1ビットコンパレータ回路出力(Vout)は
Vout=1であり、VAIN<VDAではVout=
0である。ここでは、外部アナログ信号電圧(VAI
N)=6/16・VD電圧を仮定しているので、1ビッ
トコンパレータ回路出力(Vout)はVout=1を
出力し、現在比較対象となっているDH0−ビットのフ
リップフロップ回路(FF4)にVout=1の比較結
果をセットすると同時に、下位コード(DL1/DL
0)=11Bの最上位(MSB)ビット出力であるDL
1出力(DL1=1)をリセットし、下位コード(DL
1/DL0)=01Bへと変化させることで第2回目の
逐次比較動作を行う。
【0061】第1回目の比較の結果、上位コード(DH
2/DH1/DH0)=011Bに決定され上位参照電
圧(VDA)=7/16・VD電圧を出力し、逐次動作
により下位コード(DL1/DL0)は(DL1/DL
0)=11Bから(DL1/DL0)=01Bへ(−2
LSB分の変化)変化せしめているので、下位参照電圧
(VISBl)=3/16・VD電圧を出力する。従っ
て、下位参照電圧(VLSB1)の逐次比較動作によっ
て差電圧(Vdf2)=(3/16−7/16)・VD
=−4/16・VD電圧が生成されることになる。
【0062】ここで、1ビットコンパレータ回路20内
のサンプリング容量(Csh)と分圧容量(Cosl)
との容量比率を(Cos/Csh)=1/4とすると、
上位基準等圧(VDA)=7/16・VD電圧に(Co
s1/Csh)・Vfd2=−1/16・VD電圧(−
1/2LSB分の電圧)を加算することで、内蔵基準電
圧発生回路(DAC)内の分圧回路11の分解能(ここ
では3ビット)以上の比較基準電圧を生成し、高分解能
化を実現している。
【0063】従って、内蔵基準電圧発生回路(DAC)
10内の分圧抵抗11の持つ分解能以上の比較を実施す
る場合には、容量アレー回路22のサンプリング容量
(Csh)と分圧容量(cosl)とで形成される容量
比を任意に設定することで高精度・高分解能の差電圧=
Cos1/Csh・(VLSB10−VLSB11)を
生成出力することが可能である。
【0064】また、抵抗の比精度よりも容量の比精度の
ほうが高精度であるので、高精度の差電圧を生成するこ
とが可能である。
【0065】第2回目の比較の結果、1ビットコンパレ
ータ回路20の出力信号(Vout)がVout=1で
あった場合、上位コード(DH2/DH1/DH0)=
011Bは既に決定されており、上位参照電圧(VD
A)=7/16・VD出力に変化はなく、逐次動作によ
り下位コード(DL1/DL0)は(DL1/DL0)
=01Bから(DL1/DL0)=10Bへ(+1LS
B分のコード変化)変化せしめられ、下位参照電圧(V
LSB1)=5/16・VD電圧を出力する。従って、
下位参照電圧(VLSB1)の電位変化によって差電圧
(Vdf2)=(5/16−7/16)・VDが生成さ
れることになる。
【0066】また、Vout=0であった場合、比較対
象ビット(DL1)に変化はなく下位コード(DL1/
DL0)は(DL1/DL0)=01Bから逐次比較動
作により(DL1/DL0)=00Bへ変化せしめら
れ、下位参照電圧(VLSB1)=1/16・VD電圧
を出力する。従って、下位参照電圧(VLSB1)の電
位変化によって差電圧(Vdf2)=(1/16−7/
16)・VD=−6/16・VD電圧が生成されること
になる。更に、上位参照電圧(VDA)=7/16・V
D電圧に容量比=Cos1/Csh倍された電圧(1/
4)・Vdf2=−1/32・VD電圧(−1/4LS
B)、或いは(1/4)・Vdf2=−3/32・VD
電圧(−3/4LSB分の電圧)を加減算する事で最終
の下位ビット(DL0)の比較を実施する。
【0067】前記の第1回目の比較で上位LSBビット
(DH0)が決定され、第2回目の下位(DL1)ビッ
ト比較実行後は、前述の第1回日の比較と第2回目のビ
ット操作間に行われる逐次比較の操作を最終の下位(D
L0)ビットの比較動作が終了するまで順次ビットの決
定を行い、期待値データ設定による電圧比較・検出動作
を終了する。また、ビット比較モード制御信号(CPM
ODE)がCPMODE=0の状態では、期待値データ
を逐次比較回路の初期値として逐次比較動作を最上位
(MSB)ビットから開始するが、前記の比較手順・操
作と何ら変わりはない。
【0068】第3回目の下位(DL0)ビットの最終比
較が終了した時点で、変換結果レジスタ回路40に格納
するA/D変換結果ロード制御信号(LDD=1)パル
スが変換結果レジスタ回路40に送出され、A/D変換
結果(DH2/DH1/DH0/DL1/DL0)デー
タをシフトレジスタ回路(SR1〜SR5)へ退避し、
A/D変換を終了する。
【0069】次に、A/D変換が終了した時点で、期待
値レジスタ回路60と変換結果レジスタ回路40より出
力される変換結果データ(RST4/RST3/RST
2/RST1/RST0)と期待値データ(BH2/B
H1/BH0/BL1/BL0)を入力とする排他的論
理和(EXOR)回路で構成される期待値比較回路50
で各ビット毎の一致・不一致の結果を出力する。
【0070】このビット判定モード(CPMODE=
0)の状態では未知の外部アナログ信号(VAIN)が
設定期待値の±1/2LSB、±1/4LSB精度以内
の電圧範囲にあるかどうかを比較判定可能である。ま
た、逆に外部アナログ信号(VAIN)に高精度の外部
基準電源を使用し、期待値比較回路80の期待値と同様
のデータを外部基準電源こ設定することで、内蔵基準電
圧発生回路(DAC)10の基準電位出力(VDA)の
精度及び遷移点電圧を3回のビット比較動作で求めるこ
とが可能となる。
【0071】前記の説明でも理解できるように本実施例
の内蔵基準電圧発生回路(DAC)10の分解能は3ビ
ット(1LSB=1/8・VD電圧)であるにも関わら
ず、1ビットコンパレータ回路20内部の容量アレー回
路及び内蔵基準電圧発生回路(DAC)10内部の下位
参照電圧(VLSB1)生成回路である下位アナログス
イッチ回路13を使用することで、±1/2LSB、±
1/4LSBの比較・判定が可能となり、高分解能のA
/D変換回路が実現できる。
【0072】N−ビットの分解能を有する逐次比較型A
/Dコンバータ(以下ADC)の精度・特性試験(特に
D.C特性項目である直線性・オフセット誤差・微分直
線性誤差)では、ADCの各変換コードの切り替わりで
ある遷移点電圧を調べるために、高精変の外部基準電源
を使用しA/D変換回路内部の内部基準電圧回路より出
力される内蔵比較基準電圧(以下VDA電圧)との電圧
比較をN−ビット分解能分逐次比較を実施し1−A/D
変換結果としてデジタル値を出力する。よって、外部基
準電源に設定した期待値データと特性試験されるべきA
/D変換器が出力する変換結果とのビット比較を実施し
有効ビットを求めることで、そのA/D変換器の特性を
取得する。
【0073】本発明のA/D変換器を使用することで、
外部基準電圧源に対する要求精度・特性は、試験される
A/D変換器内部に内蔵される内蔵基準電圧発生回路の
持つ精度・分解能と同等の基準電圧源を準備すればよ
く、高精度の外部基準電源回路を必要としない。更に、
特性試験されるA/D変換器の有効分解能・精度を求め
る際には、前述の電圧加減算回路より±1/2LSB電
圧、±1/4LSB電圧を発生させることで、期待値デ
ータとの絶対誤差を求める事が可能となる。加えて、特
性試験の際、試験されるN−ビット分解能A/D変換器
には±1LSB電圧範囲と±1/2LSB電圧範囲と±
1/4LSB電圧範囲の3回の逐次比較動作とサンプリ
ング動作のみで良く、特性試験に費やされるテスト時間
を2N+1×(Tsamp+3*T)(秒)から2N×(T
samp+3*T)(秒)(但し、Tsampはサンプ
リング時間、Tは1ビットの比較時間)へ短縮する事が
可能であり、A/D変換器の高分解能化に伴うテスト時
間を最小限に止めることが可能である。
【0074】また、容量アレー回路22のサンプリング
容量(Csh)と分圧容量(cosl)とで形成される
容量比を任意に設定することで、内蔵基準電圧発生回路
(DAC)10内の分圧抵抗11の持つ分解能以上の比
較が可能となり、回路規模を増大させることなく高精度
・高分解能のA/D変換器が実現可能である。
【0075】(第2実施例)次に、図8を用いて本発明
の第2の実施例のシステム構成を説明する。
【0076】第2実施例は先の第1実施例と同様の機能
を実現でき、内蔵基準電圧発生回路(DAC)10Aと
1ビットコンパレータ回路20Aの内部回路構造の最小
変更で、A/D変換器の高分解能化・高精度化に加え、
高速化を実現するものである。
【0077】図8は本実施例のA/D変換回路100A
のシステム回路構成を示すブロック図である。
【0078】このA/D変換回路100Aは半導体集積
回路装置において、外部より入力されるアナログ信号電
圧をデジタル値に変換する装置として使用され、マイク
ロコンピュータシステムとのデータ共有を図るためのシ
ステム・バス90と、システム・バスを介してやり取り
されるデータの読み込み/書き込み制御及び初期設定を
行うシステム制御回路70と、期待値データ設定用の期
待値レジスタ回路60と、A/D変換結果データを保持
する変換結果レジスタ回路40と、変換結果レジスタ回
路40より送出されるA/D変換結果データと設定期待
値データとのデータ比較・判定を実施する比較判定回路
50と、逐次比較動作を行う逐次比較レジスタ回路30
と、逐次比較レジスタ回路30の逐次比較動によりビッ
ト比較毎に遷移する上位制御コード(DH0/DH1/
DH2)と下位制御コード(1)(DL0)及び新たに
設けた下位制御コード(2)(DL1)を基に、個々に
上位参照電圧(VDA)と下位参照電圧(VLSB1)
及び新設の下位参照電圧(VLSB2)の出力電圧が制
御可能な構造を有する内蔵基準電圧発生回路(DAC)
10Aと、内蔵基準電圧発生回路(DAC)10Aより
生成出力される上位参照電圧(VDA)と下位参照電圧
(VLSB1)と下位参照電圧(VLSB2)及び外部
より入力される外部アナログ信号(VAIN)とを入力
とする1ビットコンパレータ回路20Aとを具備した構
成となっている。
【0079】また、1ビットコンパレータ回路20Aよ
り出力されるコンパレータ出力信号(Vout)は、逐
次比較回路30に接続されており、逐次比較動作毎にコ
ンパレータ出力信号(Vout)を基に逐次比較レジス
タ値を変化させることで内蔵基準電圧発生回路(DA
C)10Aより個々に生成出力される上位参照電圧(V
DA)と下位参照電圧(VLSB1)と下位参照電圧
(VLSB2)の出力電圧を独立に制御する。更に、前
記の1ビットコンパレータ回路20Aには上位参照電圧
(VDA)と下位参照電圧(VLSB1)及び新設した
下位参照電圧(VLSB2)が個々に帰還接続される回
路構成となっている。
【0080】逐次比較レジスタ回路30は期待値レジス
タ回路60より出力される期待値データが入力され外部
システムより任意の期待値データを初期値として設定可
能な構成となっている。更に、逐次比較レジスタ回路3
0の出力である上位制御コード(DH0/DH1/DH
2)と下位制御コード(1)(DL0)及び下位制御コ
ード(2)(DL1)を、逐次比較動作の結果得られる
A/D変換結果として出力しており、A/D変換の終了
と同時にその結果を変換結果レジスタ回路40に一時記
憶する構造となっている。
【0081】また、期待値レジスタ回賂60の出力であ
る期待値データと変換結果レジスタ回路40の出力であ
る変換結果データとを入力とする比較判定回路50で
は、期待値データと変換結果データとのビット毎の比較
を行い、その一致・不一致の判定結果を出力する構造と
なっている。
【0082】次に、本実施例の具体的な回路構成につい
て図9乃至図10を用いて説明する。ここでは、第1実
施例との相違の部分について説明する。第1実施例と共
通する構成要素については、同一の符号を付すととも
に、その説明を省略する。
【0083】図9(a)は図8の内蔵基準電圧発生回路
(DAC)10Aの詳細回路構成図であり、図9(b)
は図9(a)内蔵基準電圧発生回路(DAC)10Aの
入出力特性図である。
【0084】内蔵基準電圧発生回路(DAC)10A
は、デジタル値をアナログ値に変換するD/Aコンバー
タ回路として使用され、本実施例では3ビット分解能の
D/Aコンバータを仮定している。
【0085】外部より高電位基準電圧(VREFH)、
低電位基準電圧(VREFL)が基準篭圧として入力さ
れ、VREFH電位とVREFL電位間に接続される単
位抵抗Rと1/2Rによる直列抵抗回賂によって分圧基
準電位(V1〜V8)を生成出力する分圧回路11Aを
構成している。また、分圧基準電位出力(V1〜V8)
はVREFH/VREFL基準電圧側にそれぞれR/2
抵抗が使用される構成となっているため、VREFH基
準電圧側に1/16・VD電圧(1/2LSB。但し、
VD=VREFH−VREFL電圧)だけ電位変化を持
たせる回路構造となっている。よって、各分圧基準電位
出力(V1〜V8)は図9(b)の特性となる。
【0086】分圧回路11Aより出力される分圧基準電
位(V1〜V8)を逐次比較回路30より出力される上
位制御コード(DH0/DH1/DH2)と下位制御コ
ード(1)(DL0)及び下位制御コード(2)(DL
1)に基づき上位参照電圧(VDA)、下位参照電圧
(VLSB1)及び下位参照電圧(VLSB2)として
個々に選択出力するために、上位アナログスイッチ回路
12、下位アナログスイッチ回路(1)13A、下位ア
ナログスイッチ回路(2)13B、及び、上位制御コー
ドを入力とする上位デコーダ回路14と下位制御コード
を入力とする下位デコーダ回路(1)15A、下位デコ
ーダ回路(2)15Bとで上位/下位(1)/下位
(2)独立に回路が構成されている。ここで、下位アナ
ログスイッチ回路13A及び下位アナログスイッチ回路
13Bを介して選択出力される各々のV1/V2分圧基
準電圧は、隣接するタップ間電位の相対差が等しい条件
であれば、分圧回路11Aにて生成される分圧基準電位
(V1〜V8)の任意のタップから下位参照電圧(VL
SB1)及び下位参照電圧(VLSB2)として取り出
すことが可能である。
【0087】次に、図10は図8の1ビットコンパレー
タ回路20Aの詳細回路構成図である。
【0088】図10に示される1ビットコンパレータ回
路20Aは外部より入力される外部アナログ信号(VA
IN)のサンプリングを行い、サンプリング電圧と内蔵
基準電圧発生回路(DAC)(以下DAC)10Aより
出力される上位参照電圧(VDA)と下位参照電圧(V
LSB1)及び下位参照電圧(VLSB2)との電圧比
較を逐次実施する比較回路として使用され、入力電圧選
択回路21はサンプリング制御信号(SVAIN)とコ
ンパレート制御信号(SVDA)によってそれぞれon
/off制御が可能な外部アナログ信号(VAIN)を
入力とするアナログスイッチ回路(SW1)と、内蔵基
準電圧発生回路(DAC)10Aより出力される上位参
照電圧(VDA)を入力とするアナログスイッチ回路
(SW2)とから構成される。
【0089】前記の各アナログスイッチ回路(SW1/
SW2)の片端の出力端子はノードN1に相互に接続さ
れ、そのノードN1より出力されるVin電圧はノード
N1とノードN2間に接続されるサンプル/ホールド容
量(Csh)を介してノードN2にA.C的にカップリ
ング接続された回路となっている。
【0090】また、分圧容量(Cos1)は内蔵基準電
圧発生回路(DAC)10Aより出力される下位参照電
圧(1)(VLSB1)を片端の入力とし、その他端は
ノードN2に接続される構造となっているため、サンプ
ル/ホールド容量(Csh)と同様に分圧容量(Cos
1)を介してノードN2とA.C的にカップリングされ
た回路接続となっている。
【0091】更に、分庄容量(Cos2)は内蔵基準電
圧発生回路(DAC)10Aより出力される下位参照電
圧(2)(VLSB2)を片端の入力とし、その他端は
ノードN2に接続される構造となているため、容量(C
os2)を介してノードN2とA.C的にカップリング
された回路接続となっている。よって、サンプリング/
ホールド容量(Csh)と分圧容量(Cos1,Cos
2)の片端双方が共通ノードN2に並列接続される容量
アレー回路22Aを構成している。
【0092】比較器23中の増幅器(A)は反転入力端
子に前記の容量アレー回路22の共通ノードN2が接続
され、非反転入力端子には動作点電圧(VBIAS)が
接続されており、自己出力である出力信号(Vo)をサ
ンプリング制御信号(SVAIN)の状態でon/of
f制御されるアナログスイッチ回路SW3を介して反転
入力端子ノードN2に帰還接続する帰還増幅器(Vol
tage follower回路)を構成している。更
に、増幅器(A)の出力信号(Vo)をデジタル値出力
(Vout)に増幅せしめるために、増幅器(A)の出
力信号(Vo)とコンパレート制御信号(SVDA)を
入力とする増幅器(B)から構成される。
【0093】ここで、1ビットコンパレータ回路20A
の動作について説明する。
【0094】1ビットコンパレータ回路20Aはサンプ
リング制御信号(SVAIN)とコンパレート制御信号
(SVDA)によって動作状態が制御され、SVAIN
=1の状態でサンプリング期間、SVAIN=0の状態
でホールド期間(非サンプリング期間)となり、SVD
A=1の状態で比較動作期間となる。前記の増幅器
(A)はサンプリング期間(SVAIN=1)中に自己
の出力信号Voをアナログスイッチ回路SW3を介して
反転入力端子に自己帰還する帰還回路を形成する。よっ
て、この状態では反転入力端子と非反転入力端子は仮想
接地(イマジナリーショート)状態となるので、出力信
号(Vo)を帰還接続するノードN2は動作点電圧であ
るVBIAS電位となる(但し、理想演算増幅器(A)
を仮定)。よって、前記の入力電圧選択回路21より選
択出力される外部アナログ信号電圧(VAIN)と増幅
器(A)の動作点電圧(VBAIS)との電位差分の電
荷量Qsp=Csh×(VBIAS−VAIN)を容量
アレー回路22のサンプル/ホールド容量(Csh)に
充電するサンプリング回路を構成する。
【0095】また、非サンプリング期間(SVAIN=
0期間)ではアナログスイッチ回路SW3及び入力選択
回路21のアナログスイッチ回路SW1はカットオフ状
態とし、先のサンプリング期間中に分圧容量(Csh)
へ充電した電荷量Qspを保持した状態とすることで、
比較器23は比較動作状態となる。
【0096】次いでコンパレート制御信号(SVDA=
0)がSVDA=1の状態へと遷移し、入力電圧選択回
路21のアナログスイッチ回路SW2をオン状態とする
ことで内蔵基準電圧発生回路(DAC)10Aより送出
される上位参照電圧(VDA)との電圧比較を逐次実施
する。
【0097】次いで、容量アレー回路22Aの分庄容量
(Cos1)及び分圧容量(Cos2)の機能について
説明する。容量アレー回路22Aの分圧容量(Cos
1)及び分庄容量(Cos2)の片端は回路構成上、サ
ンプル/ホールド容量(Csh)の片端とノードN2で
並列に接続されている。
【0098】ここで、1ビットコンパレータ回路20A
のサンプリンク期間(SVAIN=1)と比較動作期間
(SVDA=1)でのノードN2の電荷平衡方程式を求
める。
【0099】先ず、サンプリング期間(SVAIN=1
/SVDA=0)では外部アナログ信号電圧(VAI
N)と増幅器(A)の動作点電圧(VBIAS)との電
位差分の電荷量Qsp=Csh×(VBIAS−VAI
N)をサンプルホールド容量(Csh)に充電する。他
方、分圧容量(Cos1)と分圧容量(Cos2)はこ
の期間に増幅器(A)の動作点電圧(VBIAS)と下
位参照電圧(1)(VLSB10)及び下位参照電圧
(2)(VLSB20)の電位差分の電荷量Qos1=
Cos1×(VBIAS−VLSB10)を容量Cos
1に、Qos2=Cos2×(VBIAS−VLSB2
0)を容量Cos2に各々充電するので、電荷平衡式は
(1A)式のように表現される(但し、下位参照電圧
(1)(VLSB1)の初期値をVLSB10、下位参
照電圧(2)(VLSB2)の初期値をVLSB20と
する)。
【0100】 Qain=Qsp+Qos1+Qos2、 Qain=(VBIAS-VAIN)・Csh+(VBIAS-VLSB10)・Cos1+(VBIAS-VLSB20)・Cos2 ・・・・式(1A) 比較動作期間(SVAIN=0/SVDA=1)はアナ
ログスイッチ回路(SW3)及び入力選択回路21のア
ナログスイッチ回路(SW1)をカットオフ状態とし、
先のサンプリング期間中に容量Csh/Cos1/Co
s2へ充電した電荷Qsp/Qos1/Qos2を保持
した状態で、入力選択回路21のアナログスイッチ回路
SW2をon状態とする。この状態では増幅器(A)の
反転入力端子に接続されるノードN2は電圧源等の信号
源が接続されないフローティング状態(浮遊状態)であ
り、アナログスイッチ回路SW2の出力ノードN1は左
記の外部アナログ入力電圧VAIN電圧から上位参照電
圧VDA電位へと遷移した状態となる。よって、浮遊状
態のノードN2の電位は増幅器(A)の動作点電圧(V
BIAS)からVcp電位変化したと仮定し、更に容量
分圧容量(Cos1)の片端の入力である下位参照電圧
(1)(VLSB1)=VLSB10電位がVLSB1
1電位へ変化し、分圧容量(Cos2)の片端の入力で
ある下位参照電圧(2)(VLSB2)=VLSB20
電位がVLSB21電位へ変化したと仮定すると、電荷
平衡式は(2A)式のように表現される。
【0101】 Qcp=(Vcp-VDA)・Csh + (Vcp-VLSB11)・Cos1 + (Vcp-VLSB21)・Cos2 ・・・・式(2A) 電荷保存則に従い、比較の前後で電荷量の総和は等しい
ので、 (1A)式=(2A)式 となる。よって、比較動作の結果ノードN2の電位(V
cp)は(3A)式で表現される(但し、サンプリング
動作終了時点の下位参照電圧(1)(VLSB1)出力
=VLSB10、下位参照電圧(2)(VLSB2)出
力=VLSB20、比較動作期間における下位参照電圧
(1)(VLSB1)出力=VLSB11、下位参照電
圧(2)(VLSB2)出力=VLSB21である)。
【0102】 Vcp=VBIAS-[Csh・(Csh+Cos1+Cos2)]・[(VAIN-VDA)+Cos1/Csh・(VLSB10-VLSB11) +Cos2/Csh・(VLSB20-VLSB21)] ・・・・式(3A) (3)式を差電圧Vdf1=(VAIN−VDA)、V
df2=(VLSB10−VLSB11)、Vdf3=
(VLSB20−VLSB21)とおきかえると(4
A)式となる。
【0103】 Vcp=VBIAS-Csh/(Csh+Cos1+Cos2)・[Vdf1+Cos1/Csh・Vdf2+Cos2/Csh・Vdf3] ・・・・式(4A) ここで重要なことは、サンプリング直後に確定した増幅
器(A)の動作点電圧(VBIAS)にCsh/(Cs
h+Cos1+Cos2)・Vdf1電圧を加減算可能
であることと、内蔵基準電圧(VDA)出力にCos1
/(Csh+Cos1+Cos2)・Vdf2電圧とC
os2/(Csh+Cos1+Cos2)・Vdf3電
圧を加減算可能であることである。更に、前記の差電圧
Vdf1電圧と差電圧Vdf2/Vdf3は内蔵基準電
圧発生回路(DAC)10Aより個々に生成可能であ
り、差電電圧(Vdf2)の係数であるCos1/Cs
hの容量比と差電電圧(Vdf3)の係数であるCos
2/Cshの容量比を任意の比率に設定することで微少
な差電圧を生成可能である。
【0104】また、差電圧Vdf1=(VAIN−VD
A)、Vdf2=(VLSB10−VLSB11)、V
df3=(VLSB20−VLSB21)に電位変化が
発生しない状態では、動作点電圧(VBIAS)に何ら
影響を与えない。従って、逐次比較動作は内蔵基準電圧
発生回路(DAC)10A内部の分圧回路11Aより選
択出力される上位参照電圧(VDA)との直接比較を実
施することで図6の3ビット分解能のA/D変換特性が
得られ、更に下位参照電圧(1)(VLSB1)出力を
用いた差電圧(Vdf2)と下位参照電圧(2)(VL
SB2)出力を用いた差電圧(Vdf3)の生成及び、
容量アレー回路22Aのサンプル/ホールド容量(Cs
h)と分圧容量(Cos1)(容量比=Cos1/Cs
h)を使用することで、ビット分解能を上げられる。
【0105】また、前記の内蔵基準電圧発生回路(DA
C)10内部の分圧回路11より独立に選択出力される
下位参照電圧(1)(VLSB1)と下位参照電圧
(2)(VLSB2)生成回路と容量アレー回路22内
のサンプル/ホールド容量(Csh)と分圧容量(Co
s1)、サンプル/ホールド容量(Csh)と分圧容量
(Cos2)(容量比=Cos1/Csh、Cos2/
Csh)とで電圧加減算回路を構成する構造となってい
る。
【0106】次に、本実施例の逐次比較動作に関して説
明するが、第1実施例と共通する部分は詳細な説明を省
略する。
【0107】ここで、1ビットコンパレータ回路20A
内のサンプル/ホールド容量(Csh)と分圧容量(C
os1)/(Cos2)との容量比率を(Cos1/C
sh)=2/4、(Cos2/Csh)=1/4、とす
ると、上位参照電圧(VDA)に(Cos1/Csh)
・Vdf2=2/4×(−1LSB)電圧=2/4×−
1/8・VD電圧=−1/16・VD電圧(−1/2L
SB分の電圧)を1ビットコンパレータ回路20A内部
のノードN2電位(Vcp)に分圧容量(Cos1)を
介して加算することが可能であり、更に、(Cos2/
Csh)・Vdf3=1/4×(−1LSB)電圧=1
/4×−1/8・VD電圧=−1/32・VD電圧(−
1/4LSB分の電圧)を1ビットコンパレータ回路2
0A内部のノードN2電位(Vcp)に分圧容量Cos
2を介して同様に加算することが可能である。よって、
内蔵基準電圧発生回路(DAC)10A内の分圧回路1
1Aの分解能(3ビット)以上の比較基準電圧を生成可
能であり、回路規模を増大させることなく高分解能化、
高精度化が実現可能である。
【0108】更に、新たに、内蔵基準電圧発生回路(D
AC)10Aの下位参照電圧をVLSB1電圧出力、V
LSB2電圧出力として独立に構成することで、下位
(DL1)ビット比較の差電圧振幅を1/2にすること
が可能となり、実施例1に比べ、比較動作の高速化が実
現可能である。
【0109】(第3実施例)次に、図11と図12を用
いて本発明による第3実施例のシステム構成を説明す
る。
【0110】図11は本発明に係るA/D変換器100
Bを他のシステムと混載した、マイクロコンピュータ・
システム回路200のシステム回路構成を示すブロック
図である。
【0111】このマイクロコンピュータ・システム回路
200はマイクロコンピュータと本発明に係るA/D変
換器100Bを半導体集積回路装置に混載した場合のシ
ステム構成を示しており、外部に位置する複数のセンサ
ーより出力されるアナログ信号をデジタル値に変換する
データの収集/処理システムに使用され、マイクロコン
ピュータ・システムを構築する上で必要とされる主記憶
装置ROM(ReadOnly Memory)220
と、一時記憶が可能なRAM(RandomAcces
s Memory)230と、中央演算処理装置(CP
U)210及び内蔵の周辺I/Oとのデータ共有を図る
ために使用される内部アドレスバス/データバス280
と、外部システム及び外部メモリと本システム200と
のデータの授受を行う外部インターフェース回路260
と、外部機器の制御及びデータの入出力を制御する入出
力装置P0回路240及びP1回路250と、本システ
ム200の基本クロック(システム・クロック)を生成
出力するクロックジェネレータ回路270と、外部より
印加されるアナログ信号をA/D変換器100Bへの入
力信号VAINとして選択出力するマルチプレクサー回
路110と、から構成されている。
【0112】本システム200は内蔵のROM(Rea
d Only Memory)220に予め設定された
制御プログラムを基に、中央演算処理装置(CPU)2
10の一連のシーケンス動作によりROM220に記憶
された命令をフェッチ・解読し、周辺回路群の制御を当
該制御プログラムの命令に従って実行するマイクロコン
ピュータシステム回路200を形成する。
【0113】図12はマイクロコンピュータ・システム
回路200に内蔵されるA/D変換器100Bの精度試
験を実施するための精度テストシステム回路を示すブロ
ック図である。
【0114】従来のアナログ信号のデータ収集/処理シ
ステム(マイクロコンピュータ・システム回路200)
に加え、内蔵のROM220に本システム200に混載
したA/D変換器100Bの精度をテストするプログラ
ムを記憶し、外部に設けられたロジック・テスタ(或い
はコンピュ−タ)によって、基準D/A変換器300
(本実施例では、6ビット精度のD/A変換器を仮定)
に対し、任意の基準電圧(コードデータ)の設定と内蔵
A/D変換器100Bに対する期待値データの設定を実
施し、高速にA/D変換器100Bの精度試験を実現す
るものである。
【0115】本実施例に基づき マイクロコンピュータ
・システム回路200に内蔵されるA/D変換器100
BのA/D精度測定の手順について図13乃至図17を
用いて説明する。
【0116】図15は本実施例におけるA/D変換器1
00Bの回路構成を示すブロック図であり、図16はA
/D変換器100Bにおける逐次比較回路30Bの回路
構成を示すブロック図でる。
【0117】ここで、第1実施例に記載のA/D変換器
100と共通する構成要素については、同一の符号を付
すとともに、その説明を省略する。
【0118】図16に示す通り、A/D変換器100B
内の逐次比較回路30Bは、A/D変換スタート信号
(ADST)によって活性化されるシフトレジスタ回路
31B出力のP1〜P7信号が入力接続されるセレクタ
回路(SL1/SL2/SL3/SL4)32Bの回路
接続を変更をした構成となっている。
【0119】又、図17は前記の逐次比較回路30Bで
の回路接続変更の結果得られるA/D変換精度試験のシ
ステムタイミングを示したものであり、図17から判る
ように、A/D変換精度試験方法における比較回数を2
回に低減させ、精度試験時間の低減及び高速化を実施し
たものとなっている。
【0120】図13は基準D/A変換器300(6ビッ
ト分解能)とA/D変換器100Bに内蔵される内蔵基
準電圧発生回路(DAC)10(3ビット分解能)の入
出力特性を示し、図14は図12に示されるマイクロコ
ンピュータ・システム回路200に内蔵されるA/D変
換器100Bの精度を試験する精度テストの処理フロー
を示している。
【0121】A/D精度の試験方法は、ロジック・テス
タ(或いはコンピュ−タ)500にて外部アドレス・バ
ス/データ・バス600を使用し、マイクロコンピュー
タ・システム回路200内部の外部インタフェース回路
260を介して評価開始の初期設定モードに設定する。
【0122】ロジック・テスタ500は基準となる6ビ
ット基準D/A変換器300より被試験対象であるマイ
クロコンピュータ・システム回路200内マルチプレク
サー回路110の入力ピンにアナログ基準電圧(VAI
N0)を供給し、その後CPU回路210の命令実行に
従いマイクロコンピュータ・システム回路200上のA
/D変換器100B内の期待値レジスタ回路60に外部
機器制御用ポートP0回路240及びP1回路250を
通して任意の期待値データを設定し、A/D変換開始の
命令を実行する。
【0123】A/D変換器100Bは変換スタート命令
に従いA/D変換を始動し、ビット比較動作終了と同時
に変換結果をA/D変換器100B内の変換結果レジス
タ回路30に格納し、期待値レジスタ回路60の内容と
前記変換結果との比較を比較判定回路50で実施し、A
/D変換の動作を終了する。
【0124】A/D変換器100Bは、変換動作中は変
換状態状態を示すBUSY信号=“1”を保持し、変換
終了と同時にBUSY=“0”となる。
【0125】中央演算処理装置(CPU)210は、A
/D変換器100Bが変換開始命令後にBUSY=
“1”を出力したことを確認し、BUSY=“0”とな
るまでBUSY信号をモニターし、A/D変換終了まで
待機する。
【0126】中央演算処理装置(CPU)210はBU
SY信号がBUSY=”0“へ遷移したことを読み取
り、A/D変換結果と期待値比較結果をCPU210内
部のレジスタに読み込み、内蔵基準電圧発生回路(DA
C)10の精度が規定範囲内にあるかどうかのGO/N
OGOの判定を実施した後、外部インターフェース回路
260にその結果を出力し、外部ロジック・テスタ50
0に外部アドレスバス/データバス600を介してGO
/NOGO結果を送出する。
【0127】外部ロジック・テスタ500は上記GO/
NOGOの結果を基に、GOならば6ビット基準D/A
変換器300と期待値レジスタ回路60に対する次コー
ドデータを準備し、評価開始の初期設定モードを実行す
る。又、上記GO/NOGOの結果がNOGOの場合に
はA/D精度測定を中断し、A/D精度試験を終了す
る。
【0128】ここで、マイクロコンピュータ・システム
回路200内蔵のA/D変換器100Bの比較動作に関
する方法について具体的に説明する。
【0129】ロジック・テスタ500は基準となる6ビ
ット基準D/A変換器300に対してコードデータ(0
0100Bを仮定)をセットすることで、被試験対象で
あるA/D変換器100Bに対して比較基準電圧VAI
N0を印可する。
【0130】同様に被測定対象であるA/D変換器10
0B内部の期待値レジスタ回路60に、初期条件として
同値コードデータ(00100B)を設定する。
【0131】その後、中央演算処理装置(CPU)21
0は、比較基準電圧VAIN0信号を内蔵するA/D変
換器100BのVAIN信号として印加するために、マ
ルチプレクサ110に比較基準電圧VAIN0が入力さ
れるチャンネルを選択する。
【0132】その後、内部A/D変換器100Bに対し
て中央演算処理装置(CPU)210よりA/D変換開
始命令が実行され、内部A/D変換器100Bは比較基
準電圧VAINのサンプリングを開始する。前記サンプ
リング期間に、A/D変換器100B内部の内蔵基準電
圧発生回路(DAC)10は、期待値レジスタ回路60
に設定された期待値コードデータに基づき、分圧回路1
1よりVDA電圧としてV2電位を選択出力する。
【0133】又、期待値レジスタ回路60に設定された
期待値コードデータは”00100B”であるが、本実
施例の内蔵基準電圧発生回路(DAC)10は図2に示
すように、3ビット分解能を仮定しているために、有効
ビットは3ビット(上位ビットであるDH2/HD1/
DH0が有効)である。下位2ビットのDL1/DL0
については、上位基準電圧出力VDA電圧に対し容量ア
レー回路22内部のCos1容量を介して接続ノードN
2に電圧の加算/減算の演算動作を目的に、下位基準電
圧VLSB1を操作可能とするために設けられている。
【0134】内蔵の分圧回路11の各タップ電位は図2
に示すように、高電位側に+1/2LSB電圧分シフト
した電位を出力する構造となっているため、上記のVD
A=V2電位出力状態では6ビットD/A変換器300
が出力する基準電圧VAIN0を比較基準として比較し
た場合、内蔵基準電圧発生回路(DAC)10の検査さ
れるべき出力電圧VDAに対して、±1/2LSB範囲
の精度試験が必要であり、内蔵基準電圧発生回路(DA
C)10(3ビット分解能)に対する比較回数は16回
になる。
【0135】本発明では、内蔵基準電圧発生回路(DA
C)10の+1/2LSB電位のオフセット電圧分を補
正するために、下位2ビットのDL1/DL0の初期値
をDL1/DL0=“11B”に設定しており(VLS
B1=V4電圧を選択出力)、下位コードDL1/DL
0=“11B”のDL=”1”に対し、DL=”0”の
逐次比較操作を実施し、下位DL1/DL2=“01
B”へ遷移(−2LSB電圧)させることで、内蔵基準
電圧発生回路(DAC)10の出力電位VDAに対して
(−1/4×2LSB)の電圧加算を実施している。
【0136】この操作で本来のVDA電圧=2/16×
(VrefH−VrefL)を生成し、基準D/A変換
器300が出力する基準電圧VAIN0との直接比較が
実施でき、基準D/A変換器300に比較基準電圧コー
ドデータを設定する本システムでの一連の試験回数を8
回に低減させることが可能となる。
【0137】更に、1精度測定(±1/2LSB範囲の
測定)に対し、前記の直接比較に加え、逐次比較動作に
より下位DL1/DL0=“01B”(DL1−*ビッ
ト比較の結果”1/0”がセットされる)が、“10
B”(=V2−1/4LSB比較)或いは“00B”
(=V2−1/2LSB−1/4LSB比較)へと、逐
次比較動作によりコードを遷移させることで、±1/4
LSB電位を内蔵基準電圧発生回路(DAC)10の出
力電圧に加減算が可能となり、比較基準電圧コードに対
し1回の測定試験で±1/4LSB範囲の測定を被測定
A/D変換器100B内部で実施可能となる。
【0138】よって、上記の3ビット分解能A/D変換
器100Bの精度測定試験を実施した場合、各コードに
対する測定回数は8回で終了する。
【0139】又、本システムをnビット分解能のA/D
変換器に拡張した場合、±1/4LSBの分解能でテス
トする正味の時間Ttest(A)は(a)式で表現さ
れる。
【0140】 Ttest(A)=2n×(Ts+Tcv) ・・・・式(a) (但し,Ts=比較基準電圧の設定時間+電圧制定時
間,Tcv=(Tsamp+2×Tc):Tc=比較時
間、Tsp=サンプリング時間である)又、上記の定義
に従い、従来技術による精度測定試験に費やされるTE
ST時間Ttest(B)を表現すると(b)式とな
る。
【0141】 Ttest(B)=2×2n×(Ts+n×Tcv) ・・・・式(b) (a)式と(b)式との比率を求めると、 Ttest(A)/Ttest(B)=(Ts+Tcv)/[2×
(Ts+n×Tcv)] と表され、A/D変換器の精度試験・特性試験を高速化
できることが判る。
【0142】更にA/D変換器のnビット分解能が上が
る程、精度試験に費やされる時間を大幅に低減させるこ
とが可能となり、テストに費やされるコストを大幅に低
減することが可能となる。
【0143】以上、本発明のA/D変換器について、第
1実施例乃至第3実施例を用いて詳細に説明したが、本
発明は前記実施例に限定されず、本発明の主旨を逸脱し
ない範囲において、種々の改良や変更を成し得るであろ
う。第1実施例乃至第3実施例はあくまでも一例であ
り、外部基準電源の精度、DACの分解能、容量Csh
と容量Cos1及び容量Cos2の容量比、等々、要求
されるシステムの条件に合わせて、様々な実施の形態が
考えられる。従って、本発明はこの開示から妥当な特許
請求の範囲に係わる発明特定事項によってのみ限定され
るものでなければならない。
【0144】
【発明の効果】以上述べてきたように、本発明のA/D
変換器によれば、逐次比較型A/D変換器の特性試験・
評価における1−A/D変換に必要な比較回数を最小限
にとどめることが可能となり、高分解能のA/D変換器
の特性試験・評価に費やされる比較時間・テスト時間を
大幅に短縮可能である。
【0145】さらに、複数の出力電圧を独立に制御可能
な低分解能の内蔵基準電圧発生回路とサンプル/ホール
ド容量と複数の分圧容量とで構成される容量アレー回路
とで、高精度・高分解能の電圧加減算回路が実現可能で
ある。
【0146】従って、テスト時間を大幅に短縮できるこ
と、高分解能の内蔵基準電圧発生回路を必要としないこ
とから、製造コストを低減が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係わるA/D変換器のシ
ステム回路構成を示すブロック図である。
【図2】(a)は図1に示すA/D変換器中の内蔵基準
電圧発生回路(DAC)の詳細回路構成図であり、
(b)は図2(a)の内蔵基準電圧発生回路(DAC)
の入出力特性図である。
【図3】図1に示すA/D変換器中の1ビットコンパレ
ータ回路の詳細回路構成図である。
【図4】図1に示すA/D変換器中の逐次比較回路の詳
細回路構成図である。
【図5】図1に示すA/D変換器中の期待値比較回路の
詳細回路構成図である。
【図6】本発明の第1実施例に係わる3ビット分解能の
A/D変換器の入出力特性図である。
【図7】本発明の第1実施例に係わるA/D変換器のC
Pモード=0(ビット比較モード)の場合の変換タイミ
ングを表した図である。
【図8】本発明の第2実施例に係わるA/D変換器のシ
ステム回路構成を示すブロック図である。
【図9】(a)は図8に示すA/D変換器中の内蔵基準
電圧発生回路(DAC)の詳細回路構成図であり、
(b)は図9(a)の内蔵基準電圧発生回路(DAC)
の入出力特性図である。
【図10】図8に示すA/D変換器中の1ビットコンパ
レータ回路の詳細回路構成図である。
【図11】本発明のA/D変換器を他システムと混載し
た第3実施例のシステム回路構成を示すブロック図であ
る。
【図12】図11に示すマイクロコンピュータ・システ
ム回路に内蔵されるA/D変換器の精度試験を実施する
ための制度テストシステム回路を示すブロック図であ
る。
【図13】図12に示す基準D/A変換器と内蔵基準電
圧発生回路(DAC)の入出力特性を示した図である。
【図14】図12に示すマイクロコンピュータ・システ
ム回路に内蔵されるA/D変換器の精度を試験する精度
テストの処理フローである。
【図15】図11乃至図12に示すマイクロコンピュー
タ・システム回路に内蔵されるA/D変換器のシステム
回路構成を示すブロック図である。
【図16】図11乃至図12に示すマイクロコンピュー
タ・システム回路に内蔵されるA/D変換器中の逐次比
較回路の詳細回路構成図である。
【図17】本発明の第3実施例に係わるA/D変換器の
CPモード=0(ビット比較モード)の場合の変換タイ
ミングを表した図である。
【符号の説明】
10、10A....内蔵基準電圧発生回路(DAC) 11、11A....分圧回路 12....上位アナログスイッチ回路 13....下位アナログスイッチ回路 13A....下位アナログスイッチ回路(1) 13B....下位アナログスイッチ回路(2) 14....上位デコーダ回路 15....下位デコーダ回路 15A....下位デコーダ回路(1) 15B....下位デコーダ回路(2) 20、20A、20C....1ビットコンパレータ回路 21....入力電圧選択回路 22、22A....容量アレー回路 23....比較器 30、30B....逐次比較レジスタ回路 31、31B....タイミング発生回路 32、32B....セレクター回路 33、33B....逐次比較レジスタ回路 40、40C....変換結果レジスタ回路 50....比較判定回路 60、60C....期待値レジスタ回路 70、70C....システム制御回路 80....期待値比較回路 90....システム・バス 100、100A....A/D変換器 110....MPX 200....マイクロコンピュータ・システム回路 210....中央演算処理装置(CPU) 220....ROM(Read Only Memor
y) 230....RAM(Random Access Me
mory) 240....P0回路 250....P1回路 260....外部インタフェース 270....クロック・ジェネレータ 280....内部アドレスバス/データバス 300....基準D/A変換器 400....デコーダ回路 500....ロジックテスタ又はコンピュータ 600....外部アドレスバス/データバス A....増幅器 B....増幅器 Csh....サンプル/ホールド容量 Cos1、Cos2....分圧容量 FF1〜FF6....フリップフロップ回路 SL1〜Sl5....セレクタ回路 SR1〜SR8....シフトレジスタ回路 SRS1〜SRS5....入力選択付きシフトレジスタ回
路 SW1〜SW3....アナログスイッチ V1〜V8....分圧基準電圧

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部より入力されるアナログ信号を予め
    設定された所定分解能のデジタル信号に変換する逐次比
    較型A/D変換器であって、 内蔵基準電圧発生手段と、 比較測定手段と、 逐次比較手段とを有し、 前記内蔵基準電圧発生手段は、外部より入力される高電
    位基準電圧と低電位基準電圧を基準抵抗で分圧する分圧
    手段と、前記逐次比較手段の制御に基づき上位参照電圧
    と下位参照電圧とを独立に前記比較測定手段へ選択出力
    する選択出力手段とを有し、 前記比較測定手段は、前記アナログ信号を周期的な間隔
    でサンプリングし、サンプルされた当該アナログ信号を
    変換中保持しておく第1の保持手段と、前記下位参照電
    圧と動作点電圧との電位差を保持しておく第2の保持手
    段とからなる容量アレー回路と、前記第1の保持手段で
    保持した前記アナログ信号と前記上位参照電圧との電位
    差を増幅する増幅手段からなる比較手段とを有し、 前記逐次比較手段は、外部システムより供給される期待
    値を一時記憶する記憶手段と、内蔵基準電圧発生手段に
    設定する上位期待値コードと下位期待値コードを前記比
    較測定手段の測定結果に基づいて操作し一時記憶する逐
    次制御手段とを有する、 ことを特徴とするA/D変換器。
  2. 【請求項2】 前記内蔵基準電圧発生手段の下位参照電
    圧生成手段と前記比較測定手段の容量アレー回路とから
    構成される電圧加減算手段によって、前記上位参照電圧
    値に前記下位参照電圧生成手段より生成出力される差電
    圧値を加減算する、 ことを特徴とする請求項1に記載のA/D変換器。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のA/D変換器に、A/
    D変換結果と期待値とを比較し、ビット毎の一致・不一
    致を判定する比較判定手段を付加した、ことを特徴とす
    るA/D変換器。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3記載のA/D変換器の精
    度試験を実施する精度試験システムであって、 前記A/D変換器の精度を試験するテスト手順を記憶し
    た記憶手段と、 前記テスト手順に従って前記A/D変換器の精度試験を
    実行する演算処理手段と、 精度試験にあたってA/D変換器に対する期待値を設定
    する期待値設定手段と、を有することを特徴とするA/
    D変換器精度試験システム。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至3記載のA/D変換器の精
    度試験を実施する精度試験方法であって、 被測定A/D変換器に対する期待値を設定するステップ
    と、 外部アナログ信号をサンプリングするステップと、 外部アナログ信号と上位参照電圧を直接比較するステッ
    プと、 前記上位参照電圧値に下位参照電圧より生成出力される
    差電圧を値を加減算することで、基準電圧の分解能以上
    の比較基準電圧を生成するステップと、 前記基準電圧の分解能以上の比較基準電圧と外部アナロ
    グ信号を比較するステップと、 A/D変換終了後に変換結果と期待値とのビット毎の一
    致・不一致を比較判定するステップと、を有することを
    特徴とするA/D変換器精度試験方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011041231A (ja) * 2009-08-18 2011-02-24 Renesas Electronics Corp 逐次比較型AD(AnalogDigital)コンバータ及びそのテスト方法

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