JP2000276707A - 記録再生分離型磁気ヘッド - Google Patents

記録再生分離型磁気ヘッド

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JP2000276707A
JP2000276707A JP11081964A JP8196499A JP2000276707A JP 2000276707 A JP2000276707 A JP 2000276707A JP 11081964 A JP11081964 A JP 11081964A JP 8196499 A JP8196499 A JP 8196499A JP 2000276707 A JP2000276707 A JP 2000276707A
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magnetic pole
magnetic head
pole
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Hiroyuki Mima
宏行 美馬
Satoshi Meguro
怜 目黒
Hiroshi Fukui
宏 福井
Zenzo Torii
善三 鳥居
Shitsuichi Ikeuchi
執一 池内
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Hitachi Ltd
Proterial Ltd
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Hitachi Ltd
Hitachi Metals Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 狭トラック幅、ギャップ深さの制御、上部磁
極の組成変動や膜厚の抑制等により記録再生分離型磁気
ヘッドを小型化し、高容量化する。 【解決手段】 上部磁極を磁極部と磁極柱とヨーク部に
分離した構成とすると共に、コイル層やヨーク部を形成
する前段階の、磁極部を形成する面が平坦な状態で記録
ヘッド部分の磁極部を形成することによって、下部磁極
上に積層したコイルや絶縁層によってギャップ層との間
に生じる段差により生じる障害を解決し、記録再生分離
型磁気ヘッドを小型化し、高容量化する。上部磁極はそ
れぞれ分離した磁極部と磁極柱とヨーク部とを備え、磁
極部は磁気記録面側においてギャップ層上及び該ギャッ
プ層上に形成されたギャップ深さ規定用絶縁層上に形成
し、ヨーク部は磁極部の上部面と磁極柱の上部面におい
て同一高さで磁気的に接続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録再生分離型の
磁気ヘッドに関し、特に基板上に下部磁極層,磁気ギャ
ップ層および上部磁極層を形成してなる磁気抵抗効果型
磁気ヘッドの記録ヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】記録再生分離型磁気ヘッドは、記録ヘッ
ド部と再生ヘッド部とを分離して備える磁気ヘッドであ
り、MRヘッドやGMRヘッドやTMRヘッド等が知ら
れている。
【0003】記録ヘッド部の一構成として、膜状の下部
磁極と上部磁極の間にギャップ層を設け、上部磁極と下
部磁極とを磁気的に接続し、上部磁極と下部磁極の接続
部周囲にコイル層を設け、上部磁極を保護層で覆う薄膜
磁気ヘッドが知られている。
【0004】図8,9は記録再生分離型磁気ヘッドの一
構成例の概略図及び断面図である。図8,9において、
記録再生分離型磁気ヘッドは記録ヘッド部100と再生
ヘッド部120とを備える。記録ヘッド部100は、下
部磁極102と上部磁極105とをギャップ層103を
挟んで対面して配置させて構成している。また、再生ヘ
ッド部120は、上部シールド102(下部磁極102
と兼用する)と下部シールドとの間に再生素子121を
配置して構成している。また、記録ヘッド及び再生ヘッ
ドと外部との間は引き出し端子113及び端子114を
介して接続している。
【0005】なお、以下の説明では、記録ヘッド部分の
み示し、再生ヘッド部分については省略する。また、記
録再生分離型磁気ヘッドは単に磁気ヘッドとして説明す
る。
【0006】磁気媒体に対する記録は、磁気ヘッドのギ
ャップ層の先端面を磁気媒体に対向させ、下部磁極,磁
気媒体,上部磁極によって磁気回路を形成し、この磁気
回路に生じる磁気変化を利用して行っている。
【0007】従来より、磁気ヘッドの記録ヘッド部の磁
極の形成には、下部磁極と上部磁極をマスクを利用して
スパッタで形成する方法、下部磁極と上部磁極を成膜し
た後、イオンミリングで所定寸法に加工する方法、下部
磁極と上部磁極をめっきで成膜した後、ケミカルエッチ
ングで所定寸法にエッチングする方法等の種々の方法が
用いられている。
【0008】また、トラック幅分だけ間隔を開けて一対
のレジスト部を設け、このレジスト部間に下部磁極とギ
ャップ層と上部磁極を、金属材料によるめっきで形成す
る薄膜磁気ヘッド(特開平6−28626号公報)も知
られている。
【0009】図10は従来の磁気ヘッドの記録ヘッド部
の一形成工程例を示す図である。なお、図10では、左
方に磁気記録面(浮上面(ABS))側から見た図を示
し、右方に磁気記録面(浮上面(ABS))側から奥行
き方向への断面図を示している。なお、磁気ヘッドをス
ライダーに適用した場合には、磁気記録面は浮上面(A
BS)となる。
【0010】図10に示す磁気ヘッドの記録ヘッド部
は、基板上に下部磁極101,102を形成し、下部磁
極102上に非磁性体をスパッタしてギャップ層103
を形成し、ギャップ層103の一部をエッチングしてバ
ックスルーホール115を形成した後、ギャップ層10
3上に絶縁層104を形成する(図10(a))。
【0011】絶縁層104上にコイル110を形成した
後(図10(b))、絶縁層111を形成し、さらにコ
イル110’及び絶縁層111を形成して多層コイルを
形成する(図10(c))。さらに、露出しているギャ
ップ層103、絶縁層111、及びバックスルーホール
115上に上部磁極105をめっきで形成する(図10
(d))。
【0012】上部磁極105を形成した後、イオンリン
グによって絶縁層103及び下部磁極102,101を
トリムして、上部磁極105と下部磁極102,101
の幅をトラック幅にそろえる(図10(e))。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】磁気ヘッドの小型化や
磁気ヘッドを用いた磁気記録装置の高容量化に伴って、
より狭いトラック幅で高精度の磁気ヘッドが求められて
いる。現在の磁気ヘッドでは、トラック幅は0.9μm
が限界であるが、10Gbの大容量の磁気ヘッドでは
0.6μmのトラック幅が必要となる。
【0014】しかしながら、従来の磁気ヘッドの記録ヘ
ッド部の構成では、狭トラック幅化や高精度化に限界が
生じている。発明者は、この磁気ヘッドの狭トラック幅
化や高精度化の障害となっている一要因に素子の段差が
あることを見い出した。
【0015】従来の磁気ヘッドの記録ヘッド部では、下
部磁極上に積層したコイルや絶縁層によってギャップ層
との間に段差が生じる。この段差は、狭トラック幅化を
困難とし、ギャップ深さの制御を困難とし、また、上部
磁極の場所による組成変動や膜厚の不均一を起こし、磁
気特性の制御を困難としている。
【0016】図11は従来の磁気ヘッドの記録ヘッド部
の問題点を説明するための図である。図11(a)は段
差がトラック幅の形成におよぼす影響を説明する図であ
る。上部磁極105を形成するには、下部磁極100及
び絶縁層103上にコイル110及び絶縁層111を形
成した後、レジスト131を形成し、このレジスト13
1にトラック幅Twの幅の溝133を形成する。この溝
133内にメッキを行うことによって、上部磁極105
の磁気記録面側のトラック幅を所定の幅に形成する。
【0017】上部磁極105は、トラック幅を形成する
側及びコイル110側に形成する必要があるため、形成
されるレジスト131の膜厚Aはコイル110及び絶縁
層111で形成される段差に応じて高くなり、10μm
以上が必要である。しかしながら、狭いスリットを深く
形成することには限界があり、10μm以上の膜厚にた
とえば0.6μm程の狭いスリットを形成して、絶縁層
103まで到達する溝133を形成することは困難であ
るという問題がある。溝133の底が絶縁層103の面
まで届かない場合には、磁気ヘッドの磁極ギャップの幅
を所定値とすることができない。
【0018】図12は上部磁極を形成するためのレジス
トを説明するための概略斜視図である。レジスト131
はコイルや絶縁層111よりも高い膜厚で形成される
(図12(a))。溝133は、狭いトラック幅Tw
で、レジスト131の上面から形成されるが、形成でき
る深さには限界あるため、膜厚Aが厚い場合にはギャッ
プ層を構成する絶縁層103まで到達することができな
い。
【0019】図11(b),(c)は段差がギャップ深
さの制御におよぼす影響を説明する図である。
【0020】磁気ヘッドの磁気記録特性を定める一パラ
メータとしてギャップ深さGd(あるいはスロートハイ
トとも云う)がある。このギャップ深さGdは磁気記録
面から上部磁極の後端までの距離であり、絶縁層の磁気
記録面側の先端の位置によって定めることができる。図
11(b)は、後工程で形成する絶縁層111によって
ギャップ深さGdを定める場合を示している。
【0021】膜厚Aが厚い場合には後工程で形成する絶
縁層111は、積層したコイル等の厚さによって絶縁層
103との段差によって膜厚Aが大きいため、その絶縁
層の磁気記録面側の先端位置Bを精度良く制御すること
が困難である。絶縁層の先端位置Bのずれはギャップ深
さGdのずれとなるため、段差が大きい場合にはギャッ
プ深さGdを高精度に制御することができないという問
題がある。
【0022】図11(b)に対して、図11(c)は先
の工程で形成する絶縁層104によってギャップ深さG
dを定める場合を示している。この絶縁層104によれ
ば、段差に係わらずに先端位置Cを定めることができ
る。しかしながら、絶縁層104を形成した後の工程に
よって、絶縁層104の先端位置Cは図中の矢印のよう
に位置Dに後退する。したがって、先の工程で形成する
絶縁層104を用いた場合にも、ギャップ深さGdを高
精度に制御することができないという問題がある。
【0023】また、図11(d)は段差が上部磁極の組
成や膜厚におよぼす影響を説明する図である。上部磁極
等の磁気回路の磁路構成部分をめっきで形成する場合、
めっき形成面に段差があると膜厚や組成が場所によって
異なり、磁路構成部分の膜厚や組成を均一とすることが
できないという問題がある。この磁路構成部分における
膜厚や組成の不均一性は、磁気ヘッドの磁気特性に影響
を与え、所望とする記録再生特性を得ることができない
場合がある。組成や膜厚の不均一性は、特にNiFeめ
っきにおいてFe成分が多い組成(45NiFe(Ni
45wt%Fe55wt%))の場合に顕著となる。
【0024】上部磁極105をめっき形成すると、浮上
面側及びバックスルーホール側とこの両者の中間部分と
の間に段差が生じる。上部磁極の浮上面側Fとバックス
ルーホール側Gとの中間部分Eを基準とすると、83N
iFe(Ni83wt%Fe17wt%)では磁気記録
面側Fとバックスルーホール側Gにおいて膜厚が2%増
加し、Ni組成がほぼ1(wt%)増加する。また、4
5NiFeでは浮上面側Fとバックスルーホール側Gに
おいて膜厚が10%減少し、Ni組成がほぼ2(wt
%)増加する。
【0025】磁気記録面側Fは磁気記録媒体に近接する
個所であり、浮上面側Fの上部磁極の膜厚が薄い場合に
は、薄膜磁気ヘッドのO/W(オーバーライト)特性が
悪化することになる。また、ギャップ深さGdを設定す
るために、磁気記録面を切削して絶縁層104の先端位
置APEXとの距離を定める際、磁気記録面側Fの高さ
(厚さ)Hが位置によって変動している場合には、切削
位置によってその高さ(厚さ)Hが変動することにもな
る。
【0026】この組成および膜厚の変動は、金属析出と
同時に水素が発生し、特に微細パターン部分では共析水
素および水素イオンの蓄積によって、析出界面のPHが
めっき面の近傍で変動し、その結果PHに依存した組成
変動が起こりやすくなるためと考えられ、また、特にF
eを含む合金めっきでは、標準酸化還元電位(イオン化
傾向)が卑な金属(イオン化し易い金属)が優先的に析
出する“変則共析”という現象が起きるため、微細パタ
ーン部分での水素および水素イオンの界面蓄積により界
面PHが変動し、組成変動や膜厚変動が起こりやすくな
るためと考えられる。
【0027】上記のように、従来の磁気ヘッドの記録ヘ
ッド部では、下部磁極上に積層したコイルや絶縁層によ
ってギャップ層との間に生じる段差によって、トラック
幅の狭幅化、ギャップ深さの制御、上部磁極の組成変動
や膜厚の不均一等による磁気特性制御等の点で問題があ
り、磁気ヘッドを小型化、高容量化する上で障害となっ
ている。
【0028】そこで、本発明は前記した従来の問題点を
解決して、磁気ヘッドを小型化、高容量化することを目
的とする。さらに詳細には、下部磁極上に積層したコイ
ルや絶縁層によってギャップ層との間に生じる段差によ
る問題点を解決し、狭いトラック幅を備える記録再生分
離型磁気ヘッドを提供することを目的とし、ギャップ深
さの容易な制御が容易な記録再生分離型磁気ヘッドを提
供することを目的とし、上部磁極の組成変動や膜厚の不
均一を抑制し、磁気特性の制御を容易とすることができ
る記録再生分離型磁気ヘッドを提供することを目的とす
る。
【0029】
【課題を解決するための手段】本発明は、上部磁極を磁
極部と磁極柱とヨーク部に分離した構成とすると共に、
コイル層やヨーク部を形成する前段階の、磁極部を形成
する面が平坦な状態において磁極部を形成することによ
って、下部磁極上に積層したコイルや絶縁層によってギ
ャップ層との間に生じる段差により生じる障害を解決す
るものである。
【0030】本発明によれば、磁極部の形成に用いるレ
ジストの高さ(厚さ)を低くすることができるため、狭
いトラック幅を形成することができる。また、磁極部は
後工程の影響を受けないため、ギャップ深さや磁極部の
高さ(厚さ)の制御を容易とすることができる。また、
磁極部と磁極柱とヨーク部の組成を個別に制御すること
ができるため、上部磁極の組成変動や膜厚の不均一を抑
制することができる。
【0031】図1は本発明の記録再生分離型磁気ヘッド
を説明するための概略図である。なお、図1は記録再生
分離型磁気ヘッドの記録ヘッド部分の一部を示しており
主に磁極部の断面部分を示している。図1(a)は本発
明による狭トラック幅の形成を説明するための図であ
り、図1(b)は本発明によるギャップ深さの制御の容
易さを説明するための図であり、図1(c)は本発明に
よる磁極部の高さ(厚さ)の制御の容易さを説明するた
めの図であり、図1(d)は本発明による上部磁極の組
成変動や膜厚の抑制等を説明するための図である。
【0032】なお、以下の各図の説明において、磁気ヘ
ッドにおいて磁気記録面を前方向として磁気記録面から
磁気ヘッドの後端方向への位置及び距離を深さで表し、
下部磁極側を下方向として下部磁極から上方向に向かう
位置及び距離をそれぞれ高さ及び厚さで表すこととす
る。また、以下の説明では、記録ヘッド部分のみ示し、
記録再生分離型磁気ヘッドは磁気ヘッドで表している。
【0033】はじめに、狭トラック幅の形成について説
明する。図1(a)において、下部磁極2上にはギャッ
プ層3が形成され、ギャップ層3の一部にはギャップ深
さ規定用絶縁層4が形成される。磁極部5はギャップ層
3上及びギャップ深さ規定用絶縁層4上に、レジスト3
1によって形成される。レジスト31の高さ(厚さ)
は、コイルやヨーク部(図示していない)と無関係に磁
極部5の高さ(厚さ)で定めることができるため、従来
よりも低く(薄く)形成することができる。レジスト3
1の高さ(厚さ)を低く(薄く)することによって、磁
極部5のトラック幅Twを狭く形成することができる。
レジスト膜厚を一例として4μm程度とすることによっ
て、トラック幅Twを0.5μm程度まで狭めることが
できる。
【0034】次に、ギャップ深さの制御の容易さについ
て説明する。図1(b)において、磁極部5をレジスト
31を用いてめっき等で形成した後、イオンミリング等
によって磁極部5の部分のギャップ層3及び下部磁極2
をトリムし、ギャップ層3及び下部磁極2の幅を磁極部
5のトラック幅Twの整形する。磁極部5の磁気記録面
側には、ギャップ深さ規定用絶縁層4の厚さによって切
り欠き部9が形成され、この切り欠き部9は非磁性体で
埋設される。
【0035】したがって、磁極部5のギャップ深さGd
は、ギャップ深さ規定用絶縁層4の先端部分(APE
X)で定まり、この位置は磁気記録面側の切削工程やヨ
ーク部の形成工程等の後工程に影響されないため、高精
度に制御することができる。
【0036】次に、磁極部の高さ(厚さ)の制御の容易
さについて説明する。図1(c)において、前記図1
(b)で示したように、磁極部5のギャップ深さの区間
において、磁極部5はギャップ層3の平らな面上に形成
され、また、ミリングでトリムされた後には、磁極部5
の上面部分は切り欠き部9の非磁性体で覆われるため
る。そのため、ギャップ深さの区間では磁極部5の厚さ
は一定となる。したがって、磁気記録面側の切削工程で
深さ方向に切削しても、磁極部5の厚さは、ミリング時
に定めた一定の厚さとなる。
【0037】次に、上部磁極の組成変動や膜厚の抑制等
について説明する。図1(d)において、磁極部5を形
成した後、該磁極部5に磁気的に接続するようにヨーク
部12を形成する。磁極部5とヨーク部12とを分離
し、別工程で形成することにより、各部分の組成及び膜
厚を任意に制御することができる。
【0038】また、磁気記録面において、磁極部5及び
切り欠き部9の側部は非磁極性材で埋設し、磁極部5及
び切り欠き部9の上面と同一高さにする。これによっ
て、磁極部5上に形成するヨーク部12の幅を大きくと
ることができ、磁極部5とヨーク部12との位置合わせ
を容易とすることができる効果、及び磁極部5とヨーク
部12の接合個所付近におけるすの発生を防止すること
ができる効果がある。
【0039】上記したように、狭いトラック幅の形成、
ギャップ深さの容易な制御、上部磁極の組成変動や膜厚
の不均一の抑制等によって、磁気ヘッドを小型化し、ま
た高容量化することができる。
【0040】上記した本発明の磁気ヘッドは、以下の各
形態によって構成することができる。本発明の第1の形
態は、少なくとも磁気記録面側においてギャップ層を挟
んで対峙させて磁気回路を構成する下部磁極と上部磁極
を備えた磁気ヘッドにおいて、上部磁極はそれぞれ分離
した磁極部と磁極柱とヨーク部とを備え、磁極部は磁気
記録面側においてギャップ層上及び該ギャップ層上に形
成されたギャップ深さ規定用絶縁層上に形成し、ヨーク
部は磁極部の上部面と磁極柱の上部面において同一高さ
で磁気的に接続する構成である。
【0041】この構成によって、上部磁極を磁極部と磁
極柱とヨーク部に分離した構成とし、また、磁極部をコ
イル層やヨーク部を形成する前段階の、磁極部を形成す
る面が平坦な状態において磁極部を形成する。
【0042】第1の形態において、磁極部はヨーク部の
形成前に独立して形成し、また、磁極部の厚さは、磁極
柱の厚さより少なくともギャップ深さ規定用絶縁層の厚
さ分だけ薄い構成とする。これによって、ギャップ深さ
の制御及び磁極部の高さ(厚さ)を高精度に制御するこ
とができる。
【0043】また、第1の形態において、同一のミリン
グによって、磁極部の下方のギャップ層及び下部磁極の
トラック幅への整形と、磁極部及び磁極柱の高さ調整と
を同時に行うことができ、工程を簡略化することができ
る。
【0044】第1の形態において、磁極部とヨーク部と
の関係において以下の構成とすることができる。上記関
係の第1の構成は、磁極部と磁極柱とは同一高さにおい
てヨーク部と接触する構成である。上記関係の第2の構
成は、磁極部とヨーク部の接触部分の深さ方向の長さ
を、磁極部の厚さよりも大とする構成であり、この構成
によって磁気特性を向上させることができる。上記関係
の第3の構成は、磁極部と接触するヨーク部の磁極柱側
の端部を、磁極部の後端と同位置あるいは後方とする構
成であり、この構成によってヨーク部形成時における位
置ずれを吸収することができる。上記関係の第4の構成
は、磁極柱と接触する側のヨーク部の深さ方向の長さを
磁極柱の深さ方向の長さより長くする構成であり、この
構成によってヨーク部形成時における位置ずれを吸収す
ることができる。上記関係の第5の構成は、磁極柱と接
触する側のヨーク部の面積は磁極柱の面積より大とする
構成であり、この構成によってヨーク部形成時における
位置ずれを吸収することができる。上記関係の第6の構
成は、磁極柱と接触する側のヨーク部の後端を磁極柱の
後端より前方とする構成であり、この構成によってヨー
ク部形成工程を容易なものとすることができる。
【0045】また、第1の形態について、ギャップ深さ
規定用絶縁層の磁気記録面側の端部をギャップ深さを規
定する端部とすることができ、この構成によってギャッ
プ深さの制御を容易とすることができる。
【0046】さらに、第1の形態において、磁極部は以
下の構成とすることができる。磁極部は、磁極部のギャ
ップ層上に形成される上部面をギャップ深さ規定用絶縁
層上に形成される磁極部の上部面より低くする切り欠き
部を備え、切り欠き部の上部面は、ギャップ深さ規定用
絶縁層上に形成される磁極部の上部面と同一高さである
構成である。切り欠き部は、磁極部の高さを定める基準
となる。
【0047】上記磁極部の構成が備える切り欠き部にお
いて、以下の構成とすることができる。切り欠き部にお
ける第1の構成は、切り欠き部の厚さをギャップ深さ規
定用絶縁層の厚さより低い構成である。切り欠き部にお
ける第2の構成は、切り欠き部の後端とギャップ深さ規
定用絶縁層の前端を、磁気記録面からほぼ同一の深さと
する構成とする。これは、ギャップ深さ規定用絶縁層の
前端によってギャップ深さが定まり、少なくともこのギ
ャップ深さの区間において磁極部の高さを一定とするた
めである。
【0048】切り欠き部における第3の構成は、磁極部
と接触するヨーク部の磁気記録面側の端部を、切り欠き
部の後端と同位置あるいは後方とする構成とする。これ
は、ヨーク部は少なくとも磁極部と磁気的に接続するた
めである。切り欠き部における第4の構成は、切り欠き
部内及び磁極部と磁極柱の間の凹部を非磁性材で埋設
し、磁極部と非磁性材と磁極柱の各上部面を同一の平面
とする構成とする。この非磁性材は熱伝導性が良い絶縁
材とし、これによって、コイルから発生する熱の放熱を
良好に行うことができる。
【0049】また、上記切り欠き部における第5の構成
において、磁極部と磁極柱の間の凹部に埋設された非磁
性材の平面上にコイルを形成し、また、該平面をケミカ
ルメカニカルポリシング(CMP)により形成する。平
面とすることによりコイルの形成を容易とすることがで
きる。また、ケミカルメカニカルポリシングによる機械
的な切削によって平坦性及び寸法の制御を容易とするこ
とができる。
【0050】第1の形態において、ギャップ層上に形成
される磁極部の上部面の高さを、ギャップ深さの区間に
おいて同一高さとし、これによって磁極部の高さ(厚
さ)を高精度に制御することができる。
【0051】また、第1の形態において、磁極部と磁極
柱とヨーク部の組成を同一組成あるいは異なる組成に任
意に形成することができる。同一組成とする場合には、
磁極部とヨーク部の組成のばらつきを一例として従来の
3wt%から0.5wt%に改善することができる。
【0052】異なる組成とする場合において、磁極部の
飽和磁束密度をヨーク部の飽和磁束密度より大とする構
成によって、大きな記録磁界を得ることができ、大きな
O/W(オーバーライト)を得ることができる。また、
磁極部の比抵抗をヨーク部の比抵抗より小とする構成に
よって、渦電流損を低減し、高い周波数に対応すること
ができる。
【0053】また、第1の形態において、ヨーク部の厚
さを磁極部の厚さより薄く形成し、インダクタンスを低
減してNLTS(非線形性)を改善させることができ
る。
【0054】本発明の第2の形態は、少なくとも磁気記
録面側においてギャップ層を挟んで対峙させて磁気回路
を構成する下部磁極と上部磁極を備えた磁気ヘッドにお
いて、磁気記録面は下部磁極、ギャップ層、上部磁極、
非磁性層、及びオーバーコート部の積層面を露出して備
える構成である。
【0055】第2の形態によれば、上部磁極の上方に位
置する非磁性層の存在によって、上部磁極の厚さはギャ
ップ深さによって影響されず、形成時のばらつきを抑制
することができる。
【0056】また、本発明の第3の形態は、少なくとも
磁気記録面側においてギャップ層を挟んで対峙させて磁
気回路を構成する下部磁極と上部磁極を備えた磁気ヘッ
ドにおいて、上部磁極はそれぞれ分離した磁極部と磁極
柱とヨーク部とを備え、上部磁極は、下部磁極、ギャッ
プ層、ギャップ深さ規定用絶縁層、上部磁極及び磁極柱
を順に積層して形成した後、上部磁極と該上部磁極が形
成されるギャップ層及び下部磁極のミリングにより形成
し、磁極柱は、上部磁極の形成の後に非磁極性材を積層
し、上部磁極の一部を共に露出させて同一高さの平面と
し、ヨーク部は平面及びコイルの上方に形成する構成で
ある。
【0057】第3の形態によれば、上部磁極を磁極部と
磁極柱とヨーク部に分離した構成に形成し、また、磁極
部をコイル層やヨーク部を形成する前段階の、磁極部を
形成する面が平坦な状態において磁極部を形成する。
【0058】また、上記した本発明の第1〜3の形態に
おいて、磁気記録面を浮上面として、磁気ヘッドをスラ
イダーとする磁気記録装置を構成することができる。本
発明による磁気ヘッドをスライダーとする磁気記録装置
によれば、磁気ヘッドの磁極のトラック幅Twを狭める
ことができるため、高密度記録及び高容量記録を行うこ
とができる。また、磁気ヘッドの磁極部及びヨーク部の
組成や厚さの制御が容易となるため、オーバーライト比
や線形性や高周波特性が良好な磁気記録装置を得ること
ができる。
【0059】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図を
参照しながら詳細に説明する。なお、以下の各図の説明
において、磁気ヘッド(記録再生分離型磁気ヘッド)に
おいて磁気記録面を前方向として磁気記録面から磁気ヘ
ッドの後端方向への位置及び距離を深さで表し、下部磁
極側を下方向として下部磁極から上方向に向かう位置及
び距離をそれぞれ高さ及び厚さで表すこととする。ま
た、各図において、再生ヘッド部分を省略し、記録ヘッ
ド部分のみ示している。
【0060】図2は本発明の磁気ヘッドの概略図であ
り、図2(a)は上部磁極側から見た平面図であり、図
2(b)は磁極部を通る断面図である。図2(b)の断
面図において、磁気ヘッド1は下部磁極2上に、ギャッ
プ層3、ギャップ深さ規定用絶縁層4、磁極部5、磁極
柱6、コイル層10、絶縁層11、ヨーク部12、及び
オーバーコート部13等を積層して備え、磁極部5とヨ
ーク部12と磁極柱6により上部磁極を構成し、この上
部磁極とギャップ層3と下部磁極2とによって磁気回路
を構成する。
【0061】磁気記録面21において、磁極部5とギャ
ップ層3と下部磁極2の積層部分が露出し、磁極部5と
下部磁極との間の磁束によって磁気情報の書き込みある
いは読み出しを行う。なお、磁気ヘッド1をスライダー
とする場合には、磁気記録面21は浮上面ABS(エア
ーベアリングサーフェス)を構成する。
【0062】ギャップ層3は、下部磁極2上において、
磁極柱6を形成するためのバックスルーホール15を除
いて形成する。ギャップ深さ規定用絶縁層4は、磁極部
5のギャップ深さGd(あるいはスロートハイトとも云
う)を定めるものであり、磁気記録面21側の先端部分
APEXがギャップ深さGdの後端位置となる。したが
って、ギャップ深さ規定用絶縁層4は、磁気記録面21
からギャップ深さGdの位置から後方に向かってレジス
トにより形成され、厚さは例えば1μm程度とすること
ができる。
【0063】磁極部5は、磁気記録面21側のギャップ
層3からギャップ深さ規定用絶縁層4の一部にかけて形
成する。磁極部5は段差を有した構造であり、ギャップ
層3上に形成される磁極部5の高さはギャップ深さ規定
用絶縁層4上に形成し磁極部5の高さより低く形成す
る。ギャップ層3上にある磁極部5の上部には、アルミ
ナ等の非磁性材によって切り欠き部9を形成する。
【0064】磁極柱6は、下部磁極2上のギャップ層3
が設けられていないバックスルーホール15部分に形成
する。磁極部5と磁極柱6との間の空間部分は、埋め込
まれて埋設部8を構成している。埋設部8の素材は、熱
伝導性が良い絶縁体を用いることができ、アルミナ等の
非磁性材を使用することができる。
【0065】切り欠き部9と磁極部5の一部と磁極柱6
と埋設部8の上部面は、同一の高さであり同一面20を
形成している。埋設部8の平面20上にはコイル層10
及び絶縁層11が形成される。このコイル層と絶縁層は
多層とすることができ、コイル層10及び絶縁層11の
上方にコイル層10’及び絶縁層11’を積層すること
ができる。
【0066】コイル層10及び絶縁層11の上方には、
両端において磁極部5及び磁極柱6と接続するヨーク部
12を形成する。ヨーク部12は平面20上において磁
極部5と接続する。該磁極部5との接続部分において、
ヨーク部12の磁気記録面側の端部24は、切り欠き部
9の立ち上がり端部23と同位置、あるいは端部23か
ら後方の位置とする。また、該接続位置において、ヨー
ク部12の磁気記録面21側の後端26は、磁極部5の
後端25と同位置、あるいは後端25から後方の位置と
する。
【0067】また、ヨーク部12は平面20上において
磁極柱6と接続する。該磁極柱6との接続部分におい
て、ヨーク部12の磁気記録面側の端部27は、磁極柱
6の磁気記録面側の端部より前方とし、後方の端部28
は、磁極柱6の後方の端部より前方とする。
【0068】切り欠き部9、磁極部5の一部、ヨーク部
12、磁極柱6の一部の上方はアルミナ等の非磁性材に
よって覆い、オーバーコート部13を形成する。図2
(a)はオーバーコート部13を上方から見た図であ
り、オーバーコート部13は磁極部5や磁極柱6と比較
して十分広い面積を備える。
【0069】なお、図2において、Ly1はAPEXと
切り欠き部9の立ち上がり上端との距離を示し、Ly2
は切り欠き部9の立ち上がり上端とヨーク部12の広が
り変化点(角度δ2)までの距離(距離の一例として6
μm)を示し、Ly3は切り欠き部9の立ち上がり上端
とヨーク部12の先端24との距離を示している。ま
た、ヨーク部12の先端24と磁極部5の後端25との
距離は、一例として3μmとする。また、ヨーク部12
の先端24から前記変化点(角度2)までの広がり角度
は角度δ1である。
【0070】また、APEXから磁極柱6の先端までの
距離はLmで示し、ヨーク部12の磁気記録面21側の
後端26からコイル層10の先端までの距離はLmfで
示し、コイル層10の後端から磁極柱6の先端までの距
離はLmbで示し、コイル層10の先端と後端と間の距
離はLmcで示している。また、磁極柱6の深さ方向の
長さはLbg(一例として10μm)を示し、磁極柱6
の先端から下部磁極2の後端までの距離はLupbで示
し、磁極柱6の後端から下部磁極2の後端までの距離の
一例は3μmである。
【0071】また、図2(a)において、磁極部5のト
ラック幅はTwで示し、磁極柱6の幅はWbgで示し、
ヨーク部12の幅はW1で示し、下部磁極2の幅はWm
idで示している。
【0072】次に、本発明の磁気ヘッドを形成する手順
について、図3のフローチャート、図4,5の手順を示
した断面図、図6,7の手順を示した斜視図を用いて説
明する。なお、フローチャート中の(a)〜(i)は、
図4,5の図番符号(a)〜(i)と対応させて示して
いる。なお、図4,5の断面図において、断面図の左方
に示す図は磁気記録面の図である。
【0073】はじめに、再生ヘッド部120を形成す
る。図8,9に示すように、再生ヘッド部120は下部
シールド122上に再生素子121を形成し、該再生素
子121上に上部シールドを形成して構成する。記録ヘ
ッド部100を再生ヘッド部120上に形成する。この
とき、再生ヘッド部120の上部シールドは記録ヘッド
部100の下部磁極102を兼ねている。
【0074】図4(a)において、下部磁極2を形成し
(ステップS1)、該下部磁極2上のバックスルーホー
ル15を除いた部分に絶縁層を設けてギャップ層3を形
成する。ギャップ層3の厚さの一例として0.2μm程
度とする(ステップS2)。さらに、ギャップ層3の上
に、レジストによってギャップ深さ規定用絶縁層4を形
成する。ギャップ深さ規定用絶縁層4の厚さの一例とし
て1μm程度とする(ステップS3)。
【0075】次に、図4(b)において、磁極部5を形
成するためのレジスト31を形成する。レジスト31
は、磁極部5の厚さを形成するに足りる厚さであればよ
く、コイル層や絶縁層の厚さに対応した従来のレジスト
より薄く形成することができる。図6(a)はレジスト
31を形成した状態を示している。
【0076】図4(c)において、レジスト31を形成
した後、磁極部5を形成する部分、埋設部8となる部
分、及び磁極柱6となる部分のレジストを除去して、溝
33を形成する。図6(b)はレジスト31に溝33を
形成した状態を示している。
【0077】磁極部5を形成する部分は、レジスト31
にトラック幅Twの溝33を上面からギャップ層3まで
形成する。レジスト31の厚さを5μmとした場合に
は、アスペクト比10とすれば0.5 μmのトラック
幅を形成することができる。
【0078】図4(d)において、レジスト31に形成
した溝33を用いて、パーマロイ等をめっきして磁極部
5で形成する。パーマロイの組成は、磁極部5に対応し
て設定することができる。また、磁極柱6についても、
磁極部5の形成と共にパーマロイ等のめっきで形成す
る。図6(c)は、溝33内に磁極部5を形成した状態
を示している。
【0079】磁極部5及び磁極柱6を形成した後、レジ
スト31を除去する。磁極部5は、磁気記録面からギャ
ップ深さまでのギャップ層3の部分と、ギャップ深さ規
定用絶縁層4の一部にかけて形成する。このため、形成
された磁極部5の高さは、ギャップ深さ規定用絶縁層4
上に形成された部分は、ギャップ層3上に形成された部
分よりも、ギャップ深さ規定用絶縁層4の厚さだけ高く
なる。
【0080】また、図7(d)に示すように、磁極部5
と磁極柱6との高さの関係は以下のようになる。磁極5
はギャップ層3上及びギャップ深さ規定用絶縁層4上に
形成されているのに対して、磁極柱6は下部磁極2上に
形成されている。そのため、ギャップ層3上に形成され
た磁極5は、磁極柱6よりもギャップ層3の厚さだけ高
くなる。また、ギャップ深さ規定用絶縁層4上に形成さ
れた磁極5は、ギャップ層3の厚さとギャップ深さ規定
用絶縁層4の厚さとを加算した厚さだけ高くなる(ステ
ップS4)。
【0081】次に、磁極5のミリングを行う。この磁極
5のミリングは、磁極部5の厚みを調整すると共に、磁
極部5の下方にある絶縁層3及び下部磁極2の幅をトラ
ック幅Twに合わせ整形の作用と、ステップS4の工程
で形成された磁極部5と磁極柱6との高さの段差を無く
して同等の高さとする作用との2つの作用を含む。
【0082】図7(e)に示すように、ミリングは、磁
気記録面に露出する上部磁極部5を切削すると共に、絶
縁層3及び下部磁極2を切削してミリング部14を形成
する。この切削によって、絶縁層3と下部磁極2の幅を
同一のトラック幅Twに整形される。絶縁層3を挟んで
下部磁極2と磁極部5の幅をトラック幅Twの合わせる
ことによって、磁気記録に寄与しない方向への磁束の広
がりを抑制する。
【0083】また、磁極部5と磁極柱6との高さの段差
を無くして同等の高さとする作用は、後工程でコイル層
やヨーク部を形成する場合に、これらの形成面を平面と
する。
【0084】この工程は、図4(e)において、磁極部
5を除いてレジスト32を形成し磁極柱6を覆い、磁極
部5をミリングする(ステップS5)。
【0085】磁極部5と磁極柱6との高さの段差をほぼ
無くした後、図4(f)に示すように、レジスト32を
除去し、磁極部5及び磁極柱6の上面、切り欠き部9
内、及び磁極部5と磁極柱6とで挟まれる凹部(埋設部
8)内に、熱伝導性が良い絶縁材7を積層し覆う。該絶
縁材の一例としては、アルミナ等の非磁性材を用いるこ
とができ、アルミナスパッタリングにより行うことがで
きる(ステップS6)。
【0086】次に、積層した絶縁材7をCMP(ケミカ
ルメカニカルポリシング)によって研削する。図5
(g)において、ギャップ深さ規定用絶縁層4上に形成
されている磁極部5の一部分と、磁極柱6とが露出する
まで絶縁材7を研削する。このCMPラップによる研削
によって、切り欠き部9と磁極部5の一部と埋設部8と
磁極柱6の各上面を同一の高さに平坦化する。この研削
によって、前記ミリング工程でほぼ同一高さにそろえら
れた磁極部5の一部と磁極柱6とは同一高さとなる。ま
た、切り欠き部9及び埋設部8の埋め込まれた絶縁材の
面も同一高さとなる。この同一高さの面は、図7(f)
において面20で示している。
【0087】このとき、磁気記録面側の磁極部5の上面
は、その上側は切り欠き部9の絶縁層で覆われているた
め、研削によっても高さは変化せず一定となる。磁極部
5の高さは、ステップS4のめっき処理とステップS5
のミリング処理によって定めることができ、この平坦化
の処理では変化しない。切り欠き部9の部分は、磁気ヘ
ッドを磁気記録面側から見たとき、磁極部5上に形成さ
れた絶縁材によって確認することができる(ステップS
7)。
【0088】次に、図5(h)において、平坦化した埋
設部8の上面にコイル用レジストを形成し(ステップS
8)、コイル層10を形成する(ステップS9)。この
コイル層10を絶縁層11で覆って平面を形成した後、
該平面上に再度コイル用レジストを形成し(ステップS
10)、次のコイル層11を形成する(ステップS1
1)。これを繰り返すことによって、コイル層を積層す
ることができる。
【0089】コイル層を形成した後、図7(f)に示す
ように、絶縁層11の上部にヨーク部12を形成する。
ヨーク部12の両端は、磁極部5の露出面上及び磁極柱
6の露出面上に形成し、磁極部5とヨーク部12と磁極
柱6とを磁気的に接続し、これによって上部磁極を構成
する。このとき、ヨーク部12を形成するパーマロイ等
の磁性材の組成は、磁極部5や磁極柱6と同じとするこ
とも、あるいは異なるものとすることもできる(ステッ
プS12)。
【0090】ヨーク部12を形成した後、記録ヘッド部
と外部とを接続する引き出し端子(図8中で113で示
す)を形成した後(ステップS13)、図5(i)に示
すように、上部を非磁性材で覆い、オーバーコート部1
3を形成する(ステップS14)。
【0091】オーバーコート部13の上面を機械加工に
より引き出し端子113の端面を露出させ(ステップS
15)、該引き出し端子113の端面に端子114をめ
っきで形成する(ステップS16)。
【0092】機械加工によってスライダーに加工すると
共に、磁気記録面を深さ方向に研削して、ギャップ深さ
を設定する。ギャップ深さの間では磁極部5上に切り欠
き部9があるため、磁気記録面を深さ方向に研削して
も、磁極部5の厚さは変化しない。磁気ヘッドを磁気記
録面側から見たとき、磁極部5、磁極部5上に形成され
た切り欠き部9の絶縁材、及びオーバーコート部13の
絶縁材は確認することができる。
【0093】なお、図5(i)中には、一点鎖線は磁極
部を磁気記録面方向から見た断面(一点鎖線の位置)を
示している。この位置では、切り欠き部9は存在しない
ため、ヨーク部12は絶縁材を介することなく層磁極部
5上に直接接触している(ステップS17)。
【0094】本発明の磁気ヘッドの実施形態によれば、
以下の(a)〜(j)の各効果を奏することができる。
【0095】(a)磁極部上に切り欠き部を備えること
によって、磁極部の高さ(厚さ)はギャップ深さによる
影響を受けず、高さ制御が容易となる。ギャップ深さの
ばらつきは、従来の0.5μmからほぼ0とすることが
できる。
【0096】(b)磁極部と磁極柱の形成において、磁
極部の高さを磁極柱より低く形成することによって、C
MPによる平坦化の精度を高めることができる。磁極柱
の高さのばらつきは、従来の0.4μmから0.2μm
とすることができる。
【0097】(c)ギャップ深さを磁極部の作成時に定
めることができるため、磁極部の高さとギャップ深さの
差のばらつきを減少させることができ、磁気特性のばら
つきを減少させることができる。磁極部の高さとギャッ
プ深さの差のばらつきは、従来の0.3μmから0.1
μmとすることができる。
【0098】(d)磁極部とヨーク部とを個別に形成す
ることによって、磁極部のトラック幅を狭くすることが
できる。アスペクト比10で、0.5μmのトラック幅
を得ることができる。
【0099】(e)磁極部とヨーク部とを個別に形成す
ることによって、めっきによる形成においても組成変動
を減少させることができる。磁極部とヨーク部との組成
変動のばらつきは、3wt%から0.5wt%に改善す
ることができる。
【0100】(f)磁極部とヨーク部とを個別に形成に
より磁極部の飽和磁束密度Bsを高めることによって、
記録磁界を高め、O/Wを改善することができる。
【0101】(g)磁極部とヨーク部とを個別に形成に
よりヨーク部の厚さを磁極部より薄くすることによっ
て、ヨーク部のインダクタンスを低減して、NLTS
(線形性)を改善することができる。
【0102】(h)磁極部とヨーク部とを個別に形成に
よりヨーク部を磁極部より高抵抗とすることによって、
渦電流損を低減し、高周波特性を高めることができる。 (i)磁極部、磁極柱及び埋設部を平坦化することによ
って、埋設部上にコイルを直接に配置することができ、
コイルの配置ピッチを狭めることができる。また、埋設
部をアルミナ等の熱伝導性の高い絶縁材とすることによ
って、コイルによる発熱の放熱性を高めることができ
る。
【0103】コイルピッチは、1.5μmとすることが
できる。また、温度上昇を抑えることが出きるため、温
度上昇によるコイル抵抗の上昇を抑制することができ
る。
【0104】(j)磁極部、磁極柱及び埋設部を平坦化
において、CMPによって磁極部及び埋設部を切削する
ことによって、良好な平坦性と寸法精度を得ることがで
きる。
【0105】本発明の磁気ヘッドにおいて、磁気記録面
を浮上面とするスライダーとすることによって、磁気記
録装置をことができる。
【0106】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
狭いトラック幅を備えることができ、ギャップ深さの容
易な制御が容易とすることができ、また、上部磁極の組
成変動や膜厚の不均一を抑制し、磁気特性の制御を容易
とすることができる。
【0107】これによって、磁気記録分離型磁気ヘッド
を小型化し、高容量化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の磁気記録分離型磁気ヘッドを説明する
ための概略図である。
【図2】本発明の磁気記録分離型磁気ヘッドの概略図で
ある。
【図3】本発明の磁気記録分離型磁気ヘッドを形成する
手順を説明するためのフローチャートである。
【図4】本発明の磁気記録分離型磁気ヘッドを形成する
手順を説明するための断面図である。
【図5】本発明の磁気記録分離型磁気ヘッドを形成する
手順を説明するための断面図である。
【図6】本発明の磁気記録分離型磁気ヘッドを形成する
手順を説明するための斜視図である。
【図7】本発明の磁気記録分離型磁気ヘッドを形成する
手順を説明するための斜視図である。
【図8】記録再生分離型磁気ヘッドの一構成例の概略図
である。
【図9】記録再生分離型磁気ヘッドの一構成例の断面図
である。
【図10】従来の磁気ヘッドの一形成工程例を示す図で
ある。
【図11】従来の磁気ヘッドの問題点を説明するための
図である。
【図12】従来の上部磁極を形成するためのレジストを
説明するための概略斜視図である。
【符号の説明】 1 磁気ヘッド 2,101 下部磁極 3,103 ギャップ層 4,104 ギャップ深さ規定用絶縁層 5,105 磁極部 6 磁極柱 7 非磁性層 8 埋設部 9 切り欠き部 10,10’,110,110’ コイル層 11,11’,111 絶縁層 12,112 ヨーク部 13 オーバーコート部 14 ミリング部 15,115 バックスルーホール 20 平面 21 磁気記録面 22 先端位置(APEX) 23,24,27,28 端部 25,26 後端 31,32,131 レジスト 33,133 溝 Tw トラック幅 Gd ギャップ深さ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 目黒 怜 栃木県真岡市松山町18番地 日立金属株式 会社電子部品事業部内 (72)発明者 福井 宏 埼玉県熊谷市三ヶ尻5200番地 日立金属株 式会社磁性材料研究所内 (72)発明者 鳥居 善三 栃木県真岡市松山町18番地 日立金属株式 会社電子部品事業部内 (72)発明者 池内 執一 栃木県真岡市鬼怒ヶ丘13番地 日立金属株 式会社真岡工場内 Fターム(参考) 5D033 BA07 BB43 DA02

Claims (27)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも磁気記録面側においてギャッ
    プ層を挟んで対峙させて磁気回路を構成する下部磁極と
    上部磁極を備えた記録再生分離型磁気ヘッドにおいて、
    上部磁極はそれぞれ分離した磁極部と磁極柱とヨーク部
    とを備え、前記磁極部は磁気記録面側においてギャップ
    層上及び該ギャップ層上に形成されたギャップ深さ規定
    用絶縁層上に形成され、前記ヨーク部は磁極部の上部面
    と磁極柱の上部面において同一高さで磁気的に接続する
    ことを特徴とする記録再生分離型磁気ヘッド。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の記録再生分離型磁気ヘッ
    ドにおいて、磁極部はヨーク部の形成前に独立して形成
    することを特徴とする記録再生分離型磁気ヘッド。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の記録再生分離型磁気ヘッ
    ドにおいて、磁極部の厚さは、磁極柱の厚さより少なく
    ともギャップ深さ規定用絶縁層の厚さ分だけ薄いことを
    特徴とする記録再生分離型磁気ヘッド。
  4. 【請求項4】 請求項1,3記載の記録再生分離型磁気
    ヘッドにおいて、磁極部の下方のギャップ層及び下部磁
    極のトラック幅への整形と、磁極部及び磁極柱の高さ調
    整とは、同一のミリングによって同時に形成されるもの
    であることを特徴とする記録再生分離型磁気ヘッド。
  5. 【請求項5】 請求項1,3記載の記録再生分離型磁気
    ヘッドにおいて、磁極部と磁極柱とは同一高さにおいて
    ヨーク部と接触することを特徴とする記録再生分離型磁
    気ヘッド。
  6. 【請求項6】 請求項1,3,5記載の記録再生分離型
    磁気ヘッドにおいて、磁極部とヨーク部の接触部分の深
    さ方向の長さは、磁極部の厚さよりも大きいことを特徴
    とする記録再生分離型磁気ヘッド。
  7. 【請求項7】 請求項1,3〜6記載の記録再生分離型
    磁気ヘッドにおいて、磁極部と接触するヨーク部の磁極
    柱側の端部は、磁極部の後端と同位置あるいは後方であ
    ることを特徴とする記録再生分離型磁気ヘッド。
  8. 【請求項8】 請求項1,3〜7記載の記録再生分離型
    磁気ヘッドにおいて、磁極柱と接触する側のヨーク部の
    深さ方向の長さは磁極柱の深さ方向の長さより長いこと
    を特徴とする記録再生分離型磁気ヘッド。
  9. 【請求項9】 請求項1,3〜8記載の記録再生分離型
    磁気ヘッドにおいて、磁極柱と接触する側のヨーク部の
    面積は磁極柱の面積より大きいことを特徴とする記録再
    生分離型磁気ヘッド。
  10. 【請求項10】 請求項1,3〜9記載の記録再生分離
    型磁気ヘッドにおいて、磁極柱と接触する側のヨーク部
    の後端は磁極柱の後端より前方にあることを特徴とする
    記録再生分離型磁気ヘッド。
  11. 【請求項11】 請求項1記載の記録再生分離型磁気ヘ
    ッドにおいて、ギャップ深さ規定用絶縁層の磁気記録面
    側の端部をギャップ深さを規定する端部とすることを特
    徴とする記録再生分離型磁気ヘッド。
  12. 【請求項12】 請求項1記載の記録再生分離型磁気ヘ
    ッドにおいて、磁極部は、磁極部のギャップ層上に形成
    される上部面をギャップ深さ規定用絶縁層上に形成され
    る磁極部の上部面より低くする切り欠き部を備え、該切
    り欠き部の上部面は、ギャップ深さ規定用絶縁層上に形
    成される磁極部の上部面と同一高さであることを特徴と
    する記録再生分離型磁気ヘッド。
  13. 【請求項13】 請求項12記載の記録再生分離型磁気
    ヘッドにおいて、切り欠き部の厚さは、ギャップ深さ規
    定用絶縁層の厚さより低いことを特徴とする記録再生分
    離型磁気ヘッド。
  14. 【請求項14】 請求項12記載の記録再生分離型磁気
    ヘッドにおいて、切り欠き部の後端とギャップ深さ規定
    用絶縁層の前端は、磁気記録面からほぼ同一の深さにあ
    ることを特徴とする記録再生分離型磁気ヘッド。
  15. 【請求項15】 請求項12記載の記録再生分離型磁気
    ヘッドにおいて、磁極部と接触するヨーク部の磁気記録
    面側の端部は、切り欠き部の後端と同位置あるいは後方
    であることを特徴とする記録再生分離型磁気ヘッド。
  16. 【請求項16】 請求項12記載の記録再生分離型磁気
    ヘッドにおいて、切り欠き部内及び磁極部と磁極柱の間
    の凹部は、非磁性材で埋設され、磁極部と非磁性材と磁
    極柱の各上部面は同一の平面を形成することを特徴とす
    る記録再生分離型磁気ヘッド。
  17. 【請求項17】 請求項16記載の記録再生分離型磁気
    ヘッドにおいて、磁極部と磁極柱の間の凹部に埋設され
    た非磁性材の平面上にコイルを形成することを特徴とす
    る記録再生分離型磁気ヘッド。
  18. 【請求項18】 請求項16記載の記録再生分離型磁気
    ヘッドにおいて、前記平面はケミカルメカニカルポリシ
    ング(CMP)により形成されることを特徴とする記録
    再生分離型磁気ヘッド。
  19. 【請求項19】 請求項1〜18記載のいずれかの記録
    再生分離型磁気ヘッドにおいて、ギャップ層上に形成さ
    れる磁極部の上部面の高さは、ギャップ深さの区間にお
    いて同一高さであることを特徴とする記録再生分離型磁
    気ヘッド。
  20. 【請求項20】 請求項1〜18記載のいずれかの記録
    再生分離型磁気ヘッドにおいて、磁極部と磁極柱とヨー
    ク部は同一組成であることを特徴とする記録再生分離型
    磁気ヘッド。
  21. 【請求項21】 請求項1〜18記載のいずれかの記録
    再生分離型磁気ヘッドにおいて、磁極部と磁極柱とヨー
    ク部は異なる組成であることを特徴とする記録再生分離
    型磁気ヘッド。
  22. 【請求項22】 請求項21記載の記録再生分離型磁気
    ヘッドにおいて、磁極部の飽和磁束密度はヨーク部の飽
    和磁束密度より大きいことを特徴とする記録再生分離型
    磁気ヘッド。
  23. 【請求項23】 請求項21記載の記録再生分離型磁気
    ヘッドにおいて、磁極部の比抵抗はヨーク部の比抵抗よ
    り小さいことを特徴とする記録再生分離型磁気ヘッド。
  24. 【請求項24】 請求項20〜23記載の記録再生分離
    型磁気ヘッドにおいて、ヨーク部の厚さは磁極部の厚さ
    より薄いことを特徴とする記録再生分離型磁気ヘッド。
  25. 【請求項25】 少なくとも磁気記録面側においてギャ
    ップ層を挟んで対峙させて磁気回路を構成する下部磁極
    と上部磁極を備えた記録再生分離型磁気ヘッドにおい
    て、前記磁気記録面は、下部磁極、ギャップ層、上部磁
    極、非磁性層、及びオーバーコート部の積層面を露出し
    て備えることを特徴とする記録再生分離型磁気ヘッド。
  26. 【請求項26】 少なくとも磁気記録面側においてギャ
    ップ層を挟んで対峙させて磁気回路を構成する下部磁極
    と上部磁極を備えた記録再生分離型磁気ヘッドにおい
    て、上部磁極はそれぞれ分離した磁極部と磁極柱とヨー
    ク部とを備え、前記上部磁極は、下部磁極、ギャップ
    層、ギャップ深さ規定用絶縁層、上部磁極及び磁極柱を
    順に積層して形成した後、上部磁極と該上部磁極が形成
    されるギャップ層及び下部磁極のミリングにより形成
    し、前記磁極柱は、上部磁極の形成の後に非磁極性材を
    積層し、上部磁極の一部を共に露出させて同一高さの平
    面とし、前記ヨーク部は平面及びコイルの上方に形成さ
    れることを特徴とする記録再生分離型磁気ヘッド。
  27. 【請求項27】 請求項1〜26記載のいずれかにおい
    て、記録再生分離型磁気ヘッドをスライダーとし、磁気
    記録面を浮上面とする磁気記録装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7042677B2 (en) 2002-11-26 2006-05-09 Hitachi Global Storage Technologies Japan, Ltd. Recording/producing separated type magnetic head
US7054106B2 (en) 2002-08-26 2006-05-30 Hitachi Global Storage Technologies Japan, Ltd. Magnetic head and magnetic storage apparatus
US7142392B2 (en) 2001-07-25 2006-11-28 Hitachi Global Storage Technologies Japan, Ltd. Thin film head, producing method thereof and magnetic disk apparatus

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