JP2000274965A - プレート式熱交換器 - Google Patents
プレート式熱交換器Info
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- JP2000274965A JP2000274965A JP11079860A JP7986099A JP2000274965A JP 2000274965 A JP2000274965 A JP 2000274965A JP 11079860 A JP11079860 A JP 11079860A JP 7986099 A JP7986099 A JP 7986099A JP 2000274965 A JP2000274965 A JP 2000274965A
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- heat exchange
- plate
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 部品点数が少なくて製造や組立てのコストが
軽減でき、コンパクト化が可能なプレート式熱交換器を
提供する。 【解決手段】 互いに向かい合うプレート1、2枚を一
組として構成し、この2枚の内側に密閉された空間を2
系統3a、3b又は4系統設け、それぞれの系統に出入
口としての開口部4a、4bをそれぞれ2個持たせた熱
交換要素2を複数配備すると共に、前記2系統又は4系
統の内側空間3a、3b及び該空間の外側にそれぞれ別
々に流体が流れるように構成したものであり、前記複数
配備された熱交換要素は、該熱交換要素と要素の間は左
右に連通しており、その周縁部で互いに接触し密封され
るように構成することができ、また、前記複数配備され
た熱交換要素は、内側空間の2系統同士が左右に配置さ
れ、前記要素間の連通部分を上下方向に複数個に分割す
ることができる。
軽減でき、コンパクト化が可能なプレート式熱交換器を
提供する。 【解決手段】 互いに向かい合うプレート1、2枚を一
組として構成し、この2枚の内側に密閉された空間を2
系統3a、3b又は4系統設け、それぞれの系統に出入
口としての開口部4a、4bをそれぞれ2個持たせた熱
交換要素2を複数配備すると共に、前記2系統又は4系
統の内側空間3a、3b及び該空間の外側にそれぞれ別
々に流体が流れるように構成したものであり、前記複数
配備された熱交換要素は、該熱交換要素と要素の間は左
右に連通しており、その周縁部で互いに接触し密封され
るように構成することができ、また、前記複数配備され
た熱交換要素は、内側空間の2系統同士が左右に配置さ
れ、前記要素間の連通部分を上下方向に複数個に分割す
ることができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プレート式熱交換
器に係り、特に、低圧冷媒を用いる冷凍機の蒸発器、低
温再生器、凝縮器のように、少なくとも一方の流体が低
圧蒸気である場合(あるいは相変化して蒸気化、又は蒸
気から液化させる場合)に好適なプレート式熱交換器に
関する。
器に係り、特に、低圧冷媒を用いる冷凍機の蒸発器、低
温再生器、凝縮器のように、少なくとも一方の流体が低
圧蒸気である場合(あるいは相変化して蒸気化、又は蒸
気から液化させる場合)に好適なプレート式熱交換器に
関する。
【0002】
【従来の技術】図8に、従来のプレート式熱交換器を利
用した吸収器/蒸発器の例を示す。前記従来例では、蒸
発器21、吸収器22が左右に配置されており、それぞ
れのプレート式熱交換器を別々に作成しており、吸収器
と蒸発器の形状が異なり、部品の種類も多くなり、製作
工数がおおきなものになる。また、このような形式で
は、プレート間隙間をかなり大きくする必要があり、コ
ンパクト化が難しいという問題があった。
用した吸収器/蒸発器の例を示す。前記従来例では、蒸
発器21、吸収器22が左右に配置されており、それぞ
れのプレート式熱交換器を別々に作成しており、吸収器
と蒸発器の形状が異なり、部品の種類も多くなり、製作
工数がおおきなものになる。また、このような形式で
は、プレート間隙間をかなり大きくする必要があり、コ
ンパクト化が難しいという問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来技
術に鑑み、部品点数が少なくて製造や組立てのコストが
軽減でき、コンパクト化が可能となり、しかも高い熱交
換機能を有するようなプレ一ト式熱交換器を提供するこ
とを課題とする。
術に鑑み、部品点数が少なくて製造や組立てのコストが
軽減でき、コンパクト化が可能となり、しかも高い熱交
換機能を有するようなプレ一ト式熱交換器を提供するこ
とを課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明では、互いに向かい合う2枚を一組として構
成し、この2枚の内側に密閉された空間を2系統設け、
それぞれの系統に出入口としての開口部をそれぞれ2個
持たせた熱交換要素を複数配備すると共に、前記2系統
の内側空間及び該空間の外側にそれぞれ別々に流体が流
れるように構成したことを特徴とするプレート式熱交換
器としたものである。前記プレート式熱交換器におい
て、複数配備された熱交換要素は、該熱交換要素と要素
の間は連通し、該要素の周縁部で互いに接触し密封され
るように構成することができ、その際、内側空間2系統
を左右に配置し、前記、要素間の連通部分を上下方向に
複数個に分割することもできる。
に、本発明では、互いに向かい合う2枚を一組として構
成し、この2枚の内側に密閉された空間を2系統設け、
それぞれの系統に出入口としての開口部をそれぞれ2個
持たせた熱交換要素を複数配備すると共に、前記2系統
の内側空間及び該空間の外側にそれぞれ別々に流体が流
れるように構成したことを特徴とするプレート式熱交換
器としたものである。前記プレート式熱交換器におい
て、複数配備された熱交換要素は、該熱交換要素と要素
の間は連通し、該要素の周縁部で互いに接触し密封され
るように構成することができ、その際、内側空間2系統
を左右に配置し、前記、要素間の連通部分を上下方向に
複数個に分割することもできる。
【0005】また、本発明では、互いに向かい合うプレ
ート2枚を一組として構成され、この2枚の内側に密閉
された空間を4系統設け、それぞれの系統に出入口とし
ての開口部をそれぞれ2個持たせた熱交換要素を複数配
備すると共に、前記4系統の内、第一系銃と第二系統及
び第三系統と第四系統の2組づつを、それぞれ左右に配
置し、前記4系統の内側空間及び該空間の外側にそれぞ
れ別々に流体が流れるように構成したことを特徴とする
プレート式熱交換器としたものである。該プレート式熱
交換器において、複数配備された熱交換要素は、左右に
配置している第一系統と第二系統及び第三系統と第四系
統の2組づつのそれぞれの外側の熱交換要素と要素の間
は連通しており、該要素の周縁部で互いに接触し密封さ
れるように構成することができる。このように構成する
ことで、単一のプレート式熱交換器で、2種類又は4種
類の熱交換を行うことができ、例えば、第一の系統の外
面には流体を液膜として流して、内部流体からの加熱に
より、液膜から蒸気を発生させ、第二の系統の外面に、
内部流体による冷却で、前記蒸気を凝縮、又は、外面に
吸収溶液を液膜として流し、前記蒸気を吸収させること
ができる。
ート2枚を一組として構成され、この2枚の内側に密閉
された空間を4系統設け、それぞれの系統に出入口とし
ての開口部をそれぞれ2個持たせた熱交換要素を複数配
備すると共に、前記4系統の内、第一系銃と第二系統及
び第三系統と第四系統の2組づつを、それぞれ左右に配
置し、前記4系統の内側空間及び該空間の外側にそれぞ
れ別々に流体が流れるように構成したことを特徴とする
プレート式熱交換器としたものである。該プレート式熱
交換器において、複数配備された熱交換要素は、左右に
配置している第一系統と第二系統及び第三系統と第四系
統の2組づつのそれぞれの外側の熱交換要素と要素の間
は連通しており、該要素の周縁部で互いに接触し密封さ
れるように構成することができる。このように構成する
ことで、単一のプレート式熱交換器で、2種類又は4種
類の熱交換を行うことができ、例えば、第一の系統の外
面には流体を液膜として流して、内部流体からの加熱に
より、液膜から蒸気を発生させ、第二の系統の外面に、
内部流体による冷却で、前記蒸気を凝縮、又は、外面に
吸収溶液を液膜として流し、前記蒸気を吸収させること
ができる。
【0006】
【発明の実施の形態】次に、本発明を詳細に説明する。
本発明で用いるプレートは、凹凸部を有する2枚のプレ
ートを内部に空間を形成するように重ねた場合、2枚の
内側に2又は4つの分割した密閉された空間が形成さ
れ、該空間にはそれぞれ2個づつの開口部を有し、その
周縁部、分割部及び開口部を単に重ねた時には、全周に
わたって軽く接触し(線接触し)、重ね方向に力を加え
ていくと、その接触部の形状が変化して面接触となり、
前記凹凸が接触するまで、力を加えると共に接触面が大
きくなり、ろう接(フレージング)で周縁及び分割部を
密封するのに好適な形状のものを用いることができる。
すなわち、前記のプレートは、ろう接の場合、プレート
同士を密着させるため、力を加えながらろう接を実施す
るが、この力を加えたときに、周縁及び分割部が平行と
なり、さらにプレートの凹凸が接触するので好ましい。
本発明で用いるプレートは、凹凸部を有する2枚のプレ
ートを内部に空間を形成するように重ねた場合、2枚の
内側に2又は4つの分割した密閉された空間が形成さ
れ、該空間にはそれぞれ2個づつの開口部を有し、その
周縁部、分割部及び開口部を単に重ねた時には、全周に
わたって軽く接触し(線接触し)、重ね方向に力を加え
ていくと、その接触部の形状が変化して面接触となり、
前記凹凸が接触するまで、力を加えると共に接触面が大
きくなり、ろう接(フレージング)で周縁及び分割部を
密封するのに好適な形状のものを用いることができる。
すなわち、前記のプレートは、ろう接の場合、プレート
同士を密着させるため、力を加えながらろう接を実施す
るが、この力を加えたときに、周縁及び分割部が平行と
なり、さらにプレートの凹凸が接触するので好ましい。
【0007】上記のような2枚のプレートを、接触予定
部にろう材を置きながら(塗りながら)重ねると上記プ
レートにそれぞれ2個づつの開口部を有する独立した2
又は4つの系統の内部空間に流体流路を有する熱交換要
素が構成される。本発明では、ろう接(フレージング)
以外に、間にガスケットを入れて外部から力を加える場
合あるいは溶接で密閉する場合等も含む。本発明のプレ
ートの凹凸は、所定方向に延びる波状パターンとして形
成することができ、2次元的に屈曲する複雑な流路が比
較的簡単な構成で形成できる。このプレートの一方の開
口部に、たちあがりを設けることにより、重ね合わせの
ときに、開口部の嵌め合いで位置決めを簡易にすること
ができる。これにより、プレートを重ねるだけでプレー
ト同士の2次元的な位置決めが自然に行われるので、製
造工程が簡略化される。
部にろう材を置きながら(塗りながら)重ねると上記プ
レートにそれぞれ2個づつの開口部を有する独立した2
又は4つの系統の内部空間に流体流路を有する熱交換要
素が構成される。本発明では、ろう接(フレージング)
以外に、間にガスケットを入れて外部から力を加える場
合あるいは溶接で密閉する場合等も含む。本発明のプレ
ートの凹凸は、所定方向に延びる波状パターンとして形
成することができ、2次元的に屈曲する複雑な流路が比
較的簡単な構成で形成できる。このプレートの一方の開
口部に、たちあがりを設けることにより、重ね合わせの
ときに、開口部の嵌め合いで位置決めを簡易にすること
ができる。これにより、プレートを重ねるだけでプレー
ト同士の2次元的な位置決めが自然に行われるので、製
造工程が簡略化される。
【0008】前記熱交換要素は、2又は4系統の内部空
間に設けた2つづつの開口部を、複数の熱交換要素間で
接続し、流体流路を形成すると共に、該系統の内部空間
に対応する熱交換要素の外側に別々に流体を流すことに
より、2組又は4組の流体を同時に熱交換するプレート
式熱交換器とすることができる。例えば、前記プレート
式熱交換器において、第1系統の内部流体を冷却水、外
部流体を吸収溶液、第2系統の内部流体を冷水、外部流
体を冷媒液として、吸収冷凍機用のプレート吸収・蒸発
器とすることができ、また、第1系統の内部流体を熱源
流体(温水、蒸気など)、外部流体を吸収溶液、第2系
統の内部流体を冷却水、外部流体を冷媒凝縮液として、
吸収冷凍機用のプレート式再生・凝縮器とすることがで
き、さらに、これらのプレート式吸収・蒸発器及びプレ
ート式再生・凝縮器を一つにした4系統のプレート式熱
交換器を用いれば、吸収冷凍機の吸収器、蒸発器、再生
器、凝縮器を一つのプレート式熱交換器で構成すること
ができる。
間に設けた2つづつの開口部を、複数の熱交換要素間で
接続し、流体流路を形成すると共に、該系統の内部空間
に対応する熱交換要素の外側に別々に流体を流すことに
より、2組又は4組の流体を同時に熱交換するプレート
式熱交換器とすることができる。例えば、前記プレート
式熱交換器において、第1系統の内部流体を冷却水、外
部流体を吸収溶液、第2系統の内部流体を冷水、外部流
体を冷媒液として、吸収冷凍機用のプレート吸収・蒸発
器とすることができ、また、第1系統の内部流体を熱源
流体(温水、蒸気など)、外部流体を吸収溶液、第2系
統の内部流体を冷却水、外部流体を冷媒凝縮液として、
吸収冷凍機用のプレート式再生・凝縮器とすることがで
き、さらに、これらのプレート式吸収・蒸発器及びプレ
ート式再生・凝縮器を一つにした4系統のプレート式熱
交換器を用いれば、吸収冷凍機の吸収器、蒸発器、再生
器、凝縮器を一つのプレート式熱交換器で構成すること
ができる。
【0009】以下、図面を参照して本発明を詳細に説明
する。図1は、本発明のプレート式熱交換器の一例を示
す断面構成図で、(a)は正面図、(b)は平面図、
(c)は側面図である。図1において、1はプレート、
2は熱交換要素であり、ここでは3つの熱交換要素で構
成されており、該熱交換要素2は、内部空間が2系統3
a、3bで形成され、それぞれに開口部4が上下に設け
られており、2系統の内部空間の間は密閉6されてい
る。そして、熱交換要素2間は開口部4の開口立上り部
5で連結しており、該要素間には外部流路7が形成され
ており、外部流路7は該要素の外側を連通して設けられ
ている。図1のプレート式熱交換器では、熱交換要素の
内部空間に2系統の流体が流れ、また、外面にも2系統
の流体が流れ、該2系統間で蒸気の移動が生じ、例え
ば、蒸発器と吸収器あるいは再生器と凝縮器のように、
2種類の熱交換器を構成し、コンパクト化を図ったもの
である。
する。図1は、本発明のプレート式熱交換器の一例を示
す断面構成図で、(a)は正面図、(b)は平面図、
(c)は側面図である。図1において、1はプレート、
2は熱交換要素であり、ここでは3つの熱交換要素で構
成されており、該熱交換要素2は、内部空間が2系統3
a、3bで形成され、それぞれに開口部4が上下に設け
られており、2系統の内部空間の間は密閉6されてい
る。そして、熱交換要素2間は開口部4の開口立上り部
5で連結しており、該要素間には外部流路7が形成され
ており、外部流路7は該要素の外側を連通して設けられ
ている。図1のプレート式熱交換器では、熱交換要素の
内部空間に2系統の流体が流れ、また、外面にも2系統
の流体が流れ、該2系統間で蒸気の移動が生じ、例え
ば、蒸発器と吸収器あるいは再生器と凝縮器のように、
2種類の熱交換器を構成し、コンパクト化を図ったもの
である。
【0010】図2は、プレート式熱交換器の他の例を示
す断面構成図で、(a)は正面図、(b)は平面図、
(c)は側面図であり、このように熱交換要素を構成す
るプレート面上に凹凸の形状11、12を設けることが
できる。2系統間の密閉部6に設けた凹凸形状12は、
外側の外部通路7の蒸気移動をすみやかに行う整流板及
び気液分離のエリミネータとしての作用をする。図3
は、本発明のプレート式熱交換器をシェル内に収容した
一例を示す概略構成図である。このように、シェル10
に収容し、熱交換要素2の内部空間3a、3bに対応す
る外側にそれぞれ流体の散布管9が設置されている。図
4は、図3のシェルに代えて、熱交換要素2の周縁を密
封8したものであり、(a)が正面図、(b)がA−A
断面図、(c)がB−B矢視図である。図4では、例え
ば、溶液、冷媒の導入のための口13を上部に持ち、こ
の口を通して管9でそれぞれの機器に溶液、冷媒を供給
し、下部に溶液、冷媒の出口14、15を別々に持つ。
凝縮器として用いる場合、冷媒液の供給は不要である。
す断面構成図で、(a)は正面図、(b)は平面図、
(c)は側面図であり、このように熱交換要素を構成す
るプレート面上に凹凸の形状11、12を設けることが
できる。2系統間の密閉部6に設けた凹凸形状12は、
外側の外部通路7の蒸気移動をすみやかに行う整流板及
び気液分離のエリミネータとしての作用をする。図3
は、本発明のプレート式熱交換器をシェル内に収容した
一例を示す概略構成図である。このように、シェル10
に収容し、熱交換要素2の内部空間3a、3bに対応す
る外側にそれぞれ流体の散布管9が設置されている。図
4は、図3のシェルに代えて、熱交換要素2の周縁を密
封8したものであり、(a)が正面図、(b)がA−A
断面図、(c)がB−B矢視図である。図4では、例え
ば、溶液、冷媒の導入のための口13を上部に持ち、こ
の口を通して管9でそれぞれの機器に溶液、冷媒を供給
し、下部に溶液、冷媒の出口14、15を別々に持つ。
凝縮器として用いる場合、冷媒液の供給は不要である。
【0011】図5及び6に、本発明の他のプレート式熱
交換器の断面構成図を示し、(a)が正面図、(b)が
A−A断面図、(c)がB−B矢視図である。図1〜4
は、左右の機器の内側流体の2系統の外側が、左右に連
通し、1系統になっているのに対し、図5,6は、左右
の機器の内側流体は2系統であるが、外側を上下方向で
分割し、分割された部分では左右に連通するようにした
ものである。このように、外側の蒸気側の分割により、
上下方向で圧力分布ができる。例えば、吸収冷凍機の蒸
発器/吸収器に適用すれば、多段の蒸発器/吸収器が構
成できる。図5,6の例は、4段化したものである。図
5は、上下区分をプレートの成形部分16で行ってい
る。また、図6は、上下区分を板17を挿入することで
行っている。この図では、挿入した板17は仕切り板の
役目の他、エリミネータの役目、さらには、プレート外
側の流下液の液分配の役目をもさせている。なお、多段
化は、再生器/凝縮器に対しても有効である。
交換器の断面構成図を示し、(a)が正面図、(b)が
A−A断面図、(c)がB−B矢視図である。図1〜4
は、左右の機器の内側流体の2系統の外側が、左右に連
通し、1系統になっているのに対し、図5,6は、左右
の機器の内側流体は2系統であるが、外側を上下方向で
分割し、分割された部分では左右に連通するようにした
ものである。このように、外側の蒸気側の分割により、
上下方向で圧力分布ができる。例えば、吸収冷凍機の蒸
発器/吸収器に適用すれば、多段の蒸発器/吸収器が構
成できる。図5,6の例は、4段化したものである。図
5は、上下区分をプレートの成形部分16で行ってい
る。また、図6は、上下区分を板17を挿入することで
行っている。この図では、挿入した板17は仕切り板の
役目の他、エリミネータの役目、さらには、プレート外
側の流下液の液分配の役目をもさせている。なお、多段
化は、再生器/凝縮器に対しても有効である。
【0012】図7は、本発明のプレート式熱交換器で、
図4の発展形で、プレートの内側に内部流体の4系統を
左右に2系統づつ設け、プレートの外側に蒸気通路を左
右の2系統を連通して設けた断面構成図であり、(a)
は正面図、(b)は平面図、(c)は側面図である。図
7では、例えば、吸収冷凍機の再生器/凝縮器及び蒸発
器/吸収器に用いて、再生器3b/凝縮器3aを上部の
左右に、蒸発器3c/吸収器3dを下部の右/左に配置
して示しているが、蒸発器/吸収器/凝縮器/再生器を
同一高さで、4機器を並べても差し支えない。このよう
にプレート式熱交換器を4系統で構成することにより、
吸収冷凍機の主要構成機器を一つのプレートですべて構
成することができる。
図4の発展形で、プレートの内側に内部流体の4系統を
左右に2系統づつ設け、プレートの外側に蒸気通路を左
右の2系統を連通して設けた断面構成図であり、(a)
は正面図、(b)は平面図、(c)は側面図である。図
7では、例えば、吸収冷凍機の再生器/凝縮器及び蒸発
器/吸収器に用いて、再生器3b/凝縮器3aを上部の
左右に、蒸発器3c/吸収器3dを下部の右/左に配置
して示しているが、蒸発器/吸収器/凝縮器/再生器を
同一高さで、4機器を並べても差し支えない。このよう
にプレート式熱交換器を4系統で構成することにより、
吸収冷凍機の主要構成機器を一つのプレートですべて構
成することができる。
【0013】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
1種類のプレートから構成される熱交換要素の内外に、
2系統又は4系統の流路が形成されると共に、異なった
温度の2組又は4組の流体から熱交換する複雑なプレー
ト式熱交換器を、少ない部品点数と簡単な製造工程によ
り、低コストで効率の良い熱交換性能を持つ熱交換器を
提供することができる。
1種類のプレートから構成される熱交換要素の内外に、
2系統又は4系統の流路が形成されると共に、異なった
温度の2組又は4組の流体から熱交換する複雑なプレー
ト式熱交換器を、少ない部品点数と簡単な製造工程によ
り、低コストで効率の良い熱交換性能を持つ熱交換器を
提供することができる。
【図1】本発明のプレート式熱交換器の一例を示す断面
構成図で、(a)正面図、(b)平面図、(c)側面
図。
構成図で、(a)正面図、(b)平面図、(c)側面
図。
【図2】本発明のプレート式熱交換器の他の例を示す断
面構成図で、(a)正面図、(b)平面図、(c)側面
図。
面構成図で、(a)正面図、(b)平面図、(c)側面
図。
【図3】本発明のプレート式熱交換器をシェル内に収容
した例を示す概略構成図。
した例を示す概略構成図。
【図4】本発明のプレート式熱交換器の他の例を示す断
面構成図で、(a)正面図、(b)A−A断面図、
(c)B−B矢視図。
面構成図で、(a)正面図、(b)A−A断面図、
(c)B−B矢視図。
【図5】本発明のプレート式熱交換器の他の例を示す断
面構成図で、(a)正面図、(b)A−A断面図、
(c)B−B矢視図。
面構成図で、(a)正面図、(b)A−A断面図、
(c)B−B矢視図。
【図6】本発明のプレート式熱交換器の他の例を示す断
面構成図で、(a)正面図、(b)A−A断面図、
(c)B−B矢視図。
面構成図で、(a)正面図、(b)A−A断面図、
(c)B−B矢視図。
【図7】本発明のプレート式熱交換器の他の例を示す断
面構成図で、(a)正面図、(b)平面図、(c)側面
図。
面構成図で、(a)正面図、(b)平面図、(c)側面
図。
【図8】従来のプレート式熱交換器を吸収器/蒸発器に
適用した構成図。
適用した構成図。
1:プレート、2:熱交換要素、3、3a〜3d:内部
空間、4、4a〜4b:開口部、5:開口立上り部、
6:閉止部、7:外部連通部、8:要素周縁閉止部、
9:外部流体流路、10:シェル、11、12:プレー
ト面上凹凸形状、13:外部流体入口、14、15:外
部流体出口、16:外側通路閉止部、17:外側通路区
分板
空間、4、4a〜4b:開口部、5:開口立上り部、
6:閉止部、7:外部連通部、8:要素周縁閉止部、
9:外部流体流路、10:シェル、11、12:プレー
ト面上凹凸形状、13:外部流体入口、14、15:外
部流体出口、16:外側通路閉止部、17:外側通路区
分板
Claims (5)
- 【請求項1】 互いに向かい合うプレート2枚を一組と
して構成し、この2枚の内側に密閉された空間を2系統
設け、それぞれの系統に出入口としての開口部をそれぞ
れ2個持たせた熱交換要素を複数配備すると共に、前記
2系統の内側空間及び該空間の外側にそれぞれ別々に流
体が流れるように構成したことを特徴とするプレート式
熱交換器。 - 【請求項2】 前記複数配備された熱交換要素は、該熱
交換要素と要素の間は連通し、該要素の周縁部で互いに
接触し密封されるように構成したことを特徴とする請求
項1記載のプレート式熱交換器。 - 【請求項3】 前記複数配備された熱交換要素は、内側
空間2系統が左右に配置され、前記要素間の連通部分が
上下方向に複数個に分割されていることを特徴とする請
求2項記載のプレート式熱交換器。 - 【請求項4】 互いに向かい合うプレート2枚を一組と
して構成し、この2枚の内側に密閉された空間を4系統
設け、それぞれの系統に出入口としての開口部をそれぞ
れ2個持たせた熱交換要素を複数配備すると共に、前記
4系統の内、第一系統と第二系統及び第三系統と第四系
統の2組づつを、それぞれ左右に配置し、前記4系統の
内側空間及び該空間の外側にそれぞれ別々に流体が流れ
るように構成したことを特徴とするプレート式熱交換
器。 - 【請求項5】 前記複数配備された熱交換要素は、左右
に配置されている第一系統と第二系統及び第三系統と第
四系統の2組づつのそれぞれの外側の熱交換要素と要素
の間は連通し、その周縁部で互いに接触し密封されるよ
うに構成したことを特徴とする請求項4記載のプレート
式熱交換器。
Priority Applications (4)
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-
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US6938685B2 (en) | 2001-05-11 | 2005-09-06 | Behr Gmbh & Co. | Heat exchanger |
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JP2016540954A (ja) * | 2013-12-20 | 2016-12-28 | スウェップ インターナショナル アクティエボラーグ | 蒸発及び吸収装置 |
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KR102249945B1 (ko) * | 2013-12-20 | 2021-05-11 | 스웹 인터네셔널 에이비이 | 증발 및 흡수유닛 |
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