JP2000274668A - ガス機器判別装置及びガス機器判別システム - Google Patents

ガス機器判別装置及びガス機器判別システム

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JP2000274668A
JP2000274668A JP11080826A JP8082699A JP2000274668A JP 2000274668 A JP2000274668 A JP 2000274668A JP 11080826 A JP11080826 A JP 11080826A JP 8082699 A JP8082699 A JP 8082699A JP 2000274668 A JP2000274668 A JP 2000274668A
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Shinichi Kawamura
真一 河村
Yasuhiro Ide
康弘 井出
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Osaka Gas Co Ltd
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Osaka Gas Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ガス流量に関する属性の近似する複数のガス
機器を含む場合であっても、各ガス機器別のガス使用量
の推定を精度良く行うことができるガス機器判別装置を
提供する。 【解決手段】 複数のガス機器3の各ガス使用量の総和
であるガス総使用量の所定時間毎の総使用量データD
と、各ガス機器3のオン・オフ時間情報Eとに基づい
て、前記各ガス機器3のガス使用量V、使用回数Nまた
は使用時間TU を判別する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばガス消費動
向の解明やガス需要予測等に利用可能な、ガス機器のガ
ス使用量、使用回数または使用時間を解析するためのガ
ス機器判別装置に関する。
【0002】
【従来の技術】精度の高いガス需要予測を行うために
は、需要者別のガス総使用量だけでなく、使用されるガ
ス機器別の使用状況を把握する重要性が指摘されてお
り、従来より、ガス機器別のガス使用量を解析する技術
が提案されている。かかる従来技術は、基本的には、ガ
ス総使用量の変化を検出して、その変化量と各ガス機器
別のガス流量の定格値等とを比較して、当該変化に対応
するガス機器の使用開始または使用終了を判断して、各
ガス機器別のガス使用量を推定するものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術では、定格流量等のガス流量に関する属性の近似
する複数のガス機器が存在する場合に、ガス総使用量の
変化を検出するだけでは、かかる属性の近似するガス機
器については、何れのガス機器の使用開始或いは終了に
よるものかの判別が困難であった。例えば、ガスコンロ
やガスファンヒータ等の使用開始時におけるガス流量の
増加量の近接したガス機器を複数台所有する世帯が多い
ため、上記した問題が顕在化し、各ガス機器別のガス使
用量の推定を精度良く行うことができなかった。
【0004】本発明は、上述の問題点に鑑みてなされた
ものであり、その目的は、ガス流量に関する属性の近似
する複数のガス機器を含む場合であっても、各ガス機器
別のガス使用量の推定を精度良く行うことができるガス
機器判別装置を提供する点にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
の本発明に係るガス機器判別装置の第一の特徴構成は、
特許請求の範囲の欄の請求項1に記載した如く、複数の
ガス機器の各ガス使用量の総和であるガス総使用量の所
定時間毎の総使用量データと、各ガス機器のオン・オフ
時間情報とに基づいて、前記各ガス機器のガス使用量を
判別する点にある。
【0006】同第二の特徴構成は、特許請求の範囲の欄
の請求項2に記載した如く、複数のガス機器の各ガス使
用量の総和であるガス総使用量の所定時間毎の総使用量
データと、前記複数のガス機器の一部のガス機器のオン
・オフ時間情報と、その他のガス機器のガス流量に関す
る属性情報とに基づいて、前記各ガス機器のガス使用
量、使用回数または使用時間の内の少なくとも一つを判
別する点にある。
【0007】尚、上記第一及び第二の特徴構成の記載に
おいて、総使用量データにおける所定時間毎とは、一定
時間毎であっても、可変時間毎であってもよい。例え
ば、可変時間毎である場合、一定ガス総使用量毎にその
所定時間が変化する形態であってもよい。また、第二の
特徴構成の記載におけるガス流量に関する属性情報と
は、使用開始時或いは使用終了時のガス流量の増減量、
または、ガス流量の定格値等である。尚、ガス流量は単
位時間当りのガス使用量を意味する。
【0008】同第三の特徴構成は、特許請求の範囲の欄
の請求項3に記載した如く、上記第一または第二の特徴
構成に加えて、前記各ガス機器のオン・オフ時間情報か
ら前記各ガス機器が使用開始も使用終了もしていないと
判断される所定時間範囲において、前記所定時間毎の総
使用量データから総ガス流量の増加を検出した場合に、
その総ガス流量の増加量を、前記所定時間範囲より前に
使用開始した前記ガス機器の内の直近のもののガス流量
変化であると判別する点にある。
【0009】同第四の特徴構成は、特許請求の範囲の欄
の請求項4に記載した如く、上記第一または第二の特徴
構成に加えて、前記各ガス機器のオン・オフ時間情報か
ら前記各ガス機器が使用開始も使用終了もしていないと
判断される所定時間範囲において、前記所定時間毎の総
使用量データから総ガス流量の減少を検出した場合に、
その総ガス流量の減少量を、前記所定時間範囲より前に
使用終了した前記ガス機器の内の直近のもののガス流量
変化であると判別する点にある。
【0010】尚、上記第三及び第四の特徴構成の記載に
おいて、総ガス流量とは単位時間当りのガス総使用量を
意味する。
【0011】同第五の特徴構成は、特許請求の範囲の欄
の請求項5に記載した如く、上記第一、第二、第三また
は第四の特徴構成に加えて、前記総使用量データと、判
別された前記各ガス機器のガス使用量と、前記各ガス機
器のガス流量変動パターン情報とに基づいて、前記各ガ
ス機器のガス流量の変化を判別する点にある。
【0012】この目的を達成するための本発明に係るガ
ス機器判別システムの特徴構成は、特許請求の範囲の欄
の請求項6に記載した如く、上記第一、第二、第三、第
四または第五の特徴構成のガス機器判別装置と、ガスメ
ータからの一定ガス総使用量毎に発信されるパルス信号
を受信して、少なくともその受信時刻を含む前記総使用
量データを作成し前記ガス機器判別装置に向けて送信す
る端末装置と、前記複数のガス機器の全部または一部の
各ガス機器毎にオン・オフ状態を判別して前記オン・オ
フ時間情報を前記ガス機器判別装置に向けて送信する機
器別端末とを備えてなる点にある。
【0013】以下に作用並びに効果を説明する。本発明
に係るガス機器判別装置の第一の特徴構成によれば、総
使用量データからガス総流量、その変化量及びその変化
時刻が把握でき、また、前記ガス機器別のオン・オフ時
間情報からガス総流量の変化量に対応するガス機器を判
別できることから、かかる判別処理を各ガス機器毎に時
系列に繰り返すことにより、ガス流量に関する属性の近
似するガス機器が複数存在する場合であっても、各ガス
機器のガス使用量、更に、使用回数または使用時間を精
度良く推定することができる。
【0014】同第二の特徴構成によれば、ガス機器別の
オン・オフ時間情報が全てのガス機器に対して得られな
い場合であっても、ガス流量に関する属性の近似する複
数のガス機器に対して、その一部のガス機器のオン・オ
フ時間情報から使用開始或いは使用終了したガス機器を
限定でき、当該属性と総使用量データから得られるガス
総流量の変化量とを比較するすることにより、更に限定
することができる。具体的には、ガス機器別のオン・オ
フ時間情報が全てのガス機器に対して得られない場合と
は、ガス機器に対して当該情報収集のための施工が困難
なガス機器の存在を意味し、実際はかかる施工が比較的
困難なガスストーブや風呂釜等の一部のガス機器に限定
される。また、一世帯の通常保有するこれらのガス機器
の中でガス流量に関する属性の近似するものは更に少数
に限定される。この結果、上述の使用開始或いは使用終
了したガス機器の限定において、略一台のガス機器を特
定することができるのである。従って、使用開始或いは
使用終了したガス機器の特定と、総使用量データから得
られるガス総流量、その変化量及びその変化時刻と、前
記ガス機器別のオン・オフ時間情報とに基づいて、各ガ
ス機器のガス使用量、使用回数または使用時間を精度良
く推定することができるのである。
【0015】同第三または第四の特徴構成によれば、ガ
ス機器の使用開始或いは使用終了に伴うガス流量の変化
が、瞬間的に発生するのではなく、所定時間毎の総使用
量データの複数に跨がる時間範囲にわたって発生する場
合においても、総ガス流量変化の原因を高精度に判別す
ることができるのである。
【0016】同第五の特徴構成によれば、総使用量デー
タから得られるガス総流量の変化量が各ガス機器の使用
開始或いは使用終了に起因せず、各ガス機器の使用状態
でのガス流量変動に基づく場合であっても、ガス総流量
の変化が何れのガス機器のガス流量の変化に起因するも
のかを高い精度で判別できるのである。この結果、各ガ
ス機器のガス使用量、使用回数または使用時間の判別精
度が向上するとともに、流量変化も高い精度で判別でき
るのである。
【0017】本発明に係るガス機器判別システムの特徴
構成によれば、ガス機器判別装置が各ガス機器のガス使
用量、使用回数または使用時間の判別に使用する総使用
量データとオン・オフ時間情報を夫々端末装置と機器別
端末から送信されてくるため、ガス機器判別装置が総使
用量データとオン・オフ時間情報を受信して、上述のガ
ス機器判別装置の作用効果の説明の如く、各ガス機器の
ガス使用量、使用回数または使用時間等を高い精度で判
別できるのである。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明に係るガス機器判別装置及
びガス機器判別システムの一実施の形態を図面に基づい
て説明する。
【0019】図1に示すように、本発明に係るガス機器
判別システムは、本発明に係るガス機器判別装置1と、
ガスメータ2からの一定ガス総使用量U(例えば、1.
74リットル/パルス)毎に発信されるパルス信号Pを
受信して、各ガス機器3のガス使用量の総和であるガス
総使用量のパルス信号Pの受信毎の総使用量データDを
生成し、所定の通信路L1 を介してガス機器判別装置1
に向けて送信する端末装置4と、各ガス機器3毎のオン
・オフ状態を判別してその各ガス機器3別のオン・オフ
時間情報Eを生成し、所定の通信路L2 ,L3 を介して
ガス機器判別装置1に向けて送信するガス機器3に近接
して各別に設けられた機器別端末5と、通信路L2 ,L
3 の中間にあって各機器別端末5から送信されたオン・
オフ時間情報Eをガス機器判別装置1に対して中継する
中継器6とを備えた構成となっている。
【0020】端末装置4の生成する総使用量データD
は、具体的には、逐次受信するパルス信号Pの受信時刻
i (iは受信順序を示す識別番号)である。つまり、
ガス機器判別装置1は、受信時刻Ti を受信すれば、上
述の如く端末装置4が既知の一定ガス総使用量U毎にパ
ルス信号Pを受信するため、ガス総使用量Uを受信時刻
i と1回前の受信時刻Ti-1 の時間差であるパルス間
隔ΔTi (分)で除算すると当該パルス間隔ΔTi にお
ける平均的な総ガス流量Fi (リットル/分)が一義的
に算出できる。従って、総使用量データDは各ガス機器
3のガス使用量の総和であるガス総使用量のパルス信号
Pの受信毎の総ガス流量、その変化量及びその変化時刻
を間接的に含むものである。
【0021】機器別端末5は、対応するガス機器3が電
気の使用を伴う場合は、例えば、そのガス機器3の消費
電力またはその変化を検知してオン・オフを判別する。
また、対応するガス機器3が電気の使用を伴わない場合
は、例えば、供給ガス圧の変化を検知してオン・オフを
判別する。
【0022】ガス機器判別装置1は、端末装置4と中継
器6から送信されてくる総使用量データDとオン・オフ
時間情報Eを受信する受信部7と、各ガス機器3のガス
流量に関する属性情報Gを格納した属性データベース8
と、総使用量データD、オン・オフ時間情報E及び属性
情報Gに基づいて、各ガス機器3のガス使用量V、使用
開始時刻TON、使用時間TU 、使用回数Nを導出する演
算処理部9と、当該導出結果を所定の出力形式で表示す
る表示出力部10と、必要に応じて当該導出結果を他の
計算機システム等へ転送するための送信部11とを備え
た構成となっている。また、演算処理部9は中央演算処
理装置(CPU)や記憶装置(ROM、RAM等)等を
備えた通常のコンピュータで構成されている。
【0023】ガス機器判別装置1が各ガス需要者毎に設
けられ、単一のガス需要者の各ガス機器3のガス使用量
V、使用開始時刻TON、使用時間TU 、使用回数Nを導
出する場合と、多数のガス需要者からの総使用量データ
D、オン・オフ時間情報Eを受信して、複数のガス需要
者の各ガス機器3のガス使用量V、使用開始時刻TON
使用時間TU 、使用回数Nを各需要者別に導出する場合
が想定される。前者の場合は、ガス機器判別装置1は端
末装置4と一体で構成し、中継器4を介さずに直接オン
・オフ時間情報Eを受信するように構成しても構わな
い。従って、通信路L1 ,L2 ,L3 は有線でも無線で
も、各装置の設置状況に応じて適宜適切な通信手段を選
択すればよい。また、通信路L2 は、例えば、各ガス需
要者における既設の電力線を利用して、中継器6を電力
線搬送親機とし、各機器別端末5に電力線搬送子機を設
け、電力線搬送通信方式により構成することができる。
後者の場合は、属性データベース8には複数のガス需要
者分の属性情報Gが格納されている。通信路L1 ,L3
には専用通信回線または公衆電話回線を使用し、通信路
2 には、上記と同様に例えば電力線搬送通信方式を利
用して構成できる。
【0024】次に、ガス機器判別装置1が一ガス需要者
の各ガス機器3のガス使用量V、使用開始時刻TON、使
用時間TU 、使用回数Nを算出する手順について説明す
る。
【0025】先ず、ガス機器判別装置1は、総使用量デ
ータD、オン・オフ時間情報Eを受信して、1日分或い
は1週間分等の一定期間分の受信時刻Ti と、その受信
時刻Ti に対応したパルス間隔ΔTi (分)と総ガス流
量Fi 、及び、そのパルス間隔ΔTi に使用開始(オ
ン)または使用終了(オフ)したガス機器の識別番号O
i ,OFFi を受信時刻Ti 毎に、行番号iを付し
て、図2に示すように、算出処理用の入力データとして
テーブル化する。尚、入力データは各行に使用開始また
は使用終了したガス機器が1台のみとなるように作成さ
れる。
【0026】引き続き、この入力データに対して各行毎
に図3に示す計算手順を実行し、各ガス機器3のガス使
用量V、使用開始時刻TON、使用時間TU 、使用回数N
を各使用毎に算出する。以下、図3に示す計算手順の各
ステップにおける処理内容を説明する。
【0027】先ず、最終行か否かの判断を行う(#
1)。最終行であれば、オンしている全てのガス機器に
対して、後述するオフ処理(#7)を行い終了する(#
2)。最終行で無ければ、次行に移動し(#3)、当該
行にオンしたガス機器が有るか無いかを識別番号ONi
の有無により判定する(#4)。オンしたガス機器が有
れば、オンした識別番号ONi のガス機器の流量を総ガ
ス流量Fi の流量増加から所定の算出式に基づいて計算
し(#5)、ステップ#1へ戻る。
【0028】ステップ#4でオンしたガス機器が無けれ
ば、オフしたガス機器が有るかを識別番号OFFi の有
無により判定する(#6)。オフしたガス機器が有れ
ば、オフ処理を実行して(#7)、ステップ#1へ戻
る。オフ処理(#7)は、オフした識別番号OFFi
ガス機器が何回目の使用(使用回数N)であったかを算
出し(#7a)、そのガス機器の当該使用回数Nにおけ
る使用時間TU をそのガス機器がオンした行番号mに係
る受信時刻Tm を基に所定の算出式に基づいて計算し
(#7b)、そのガス機器の当該使用回数Nにおけるガ
ス使用量Vを所定の算出式に基づいて計算し(#7
c)、そのガス機器のガス使用量Vの算出に使用する流
量変数をリセットし(#7d)、総ガス流量Fi の流量
変化に応じて他のガス機器の流量を調整し(#7e)、
ステップ#1へ戻る。
【0029】ステップ#6でオフしたガス機器が無けれ
ば、直近のガス機器のオン/オフ事象がオンであり、且
つ、そのオン事象が発生した行番号mに係る受信時刻T
m から現在行iの受信時刻Ti までが所定時間A未満で
あり、且つ、総ガス流量Fiが直前行の総ガス流量Fi-1
より大きいかの真偽を判定し(#8)、その判定結果
が真の場合は、総ガス流量Fi の流量増加を、その直近
にオンしたガス機器の流量増加としてそのガス機器の流
量を調整し(#9)、ステップ#1へ戻る。また、ステ
ップ#8の判定結果が偽であった場合は、更に、直近の
ガス機器のオン/オフ事象がオフであり、且つ、そのオ
フ事象が発生した行番号nに係る受信時刻Tn から現在
行iの受信時刻Ti までが所定時間A未満であり、且
つ、総ガス流量Fi が直前行の総ガス流量Fi-1 より小
さいかの真偽を判定し(#10)、その判定結果が真の
場合は、総ガス流量Fi の流量減少を、その直近にオフ
したガス機器の流量減少としてそのガス機器の流量を調
整し(#11)、ステップ#1へ戻る。また、ステップ
#8及び#10の何れの判定結果も偽であった場合は、
総ガス流量Fi の流量変化を、使用中のガス機器の中で
流量変化度が最大のガス機器の流量変化と見做して当該
ガス機器の流量を調整し(#12)、ステップ#1へ戻
る。尚、各ガス機器3の流量変化度は各ガス機器3のガ
ス流量変動パターン情報であり、属性データベース8に
格納されている属性情報Gの一つである。
【0030】ステップ#8〜#12の処理により、総使
用量データDから得られるガス総流量Fi の変化量が各
ガス機器3の使用開始或いは使用終了に起因せず、各ガ
ス機器3の使用状態でのガス流量変動に基づく場合であ
っても、ガス総流量Fi の変化が何れのガス機器のガス
流量の変化に起因するものかを高い精度で判別できるの
である。
【0031】以上の各ステップ#3〜#12を全行につ
いて実行し、上述したように、ステップ#2を実行して
終了する。このように、図3に示す計算手順に従って処
理することにより、各ガス機器3のガス使用量V、使用
開始時刻TON、使用時間TU、使用回数Nを各使用毎に
算出でき、図4に示す出力形式で出力データを生成す
る。
【0032】以上、全てのガス機器3に対して、機器別
端末5を各別に設け、ガス機器判別装置1は、全てのガ
ス機器3のガス機器別のオン・オフ時間情報Eを受信す
る場合について説明したが、機器別端末5は必ずしも全
てのガス機器3に対して設けず、ガス機器3の一部につ
いてオン・オフ時間情報Eが欠落していても、機器別端
末5を備えたガス機器3のオン・オフ時間情報Eから、
その他のガス機器3(以下、「非計測機器」という。)
のオン/オフを判別することができる。具体的には、図
3に示す計算手順を実行する場合と同じ入力データを使
用し、図5に示す計算手順に従って、非計測機器を含む
各ガス機器3のガス使用量V、使用開始時刻TON、使用
時間TU 、使用回数Nを各使用毎に算出でき、図4に示
す出力形式で出力データを生成する。
【0033】以下、図5に示す計算手順の各ステップに
おける処理内容を説明する。尚、ステップ#1〜#11
及びステップ#12の処理内容は図3に示す計算手順の
ものと全く同じで、図3に示す計算手順のステップ#1
0とステップ#12の間にステップ#13〜#17が新
たに追加されている。従って、ステップ#1〜#11及
びステップ#12の説明は省略する。
【0034】ステップ#8及び#10の何れの判定結果
も偽であった場合は、ステップ#12は実行せずに、現
在行iの総ガス流量Fi が直前行の総ガス流量Fi-1
り大きいかの真偽を判定し(#13)、その判定結果が
真の場合、つまり、総ガス流量Fi が増加している場合
は、オフ状態の非計測機器の内、数1を満足するものが
存在するか否かを判定する(#14)。尚、数1中、f
S は各非計測機器の定格流量、Bは所定定数である。
尚、各非計測機器の定格流量fS は属性データベース8
に格納されている属性情報Gの一つである。
【0035】
【数1】 |(Fi −Fi-1 )−fS |÷fS <B
【0036】ステップ#14の判定結果が真の場合、数
1を満足する非計測機器の中で数1の左辺の値が最小の
非計測機器がオンしたと判別し、総ガス流量Fi の変化
量から所定の算出式に基づいてその非計測機器の流量を
計算し(#15)、ステップ#1へ戻る。尚、ステップ
#15の処理は、機器別端末5によってオン/オフが判
別されたガス機器に対するステップ#5の処理に相当す
るものである。
【0037】ステップ#13の判定結果が偽であった場
合、つまり、総ガス流量Fi が増加していない場合は、
オン状態の非計測機器の内、数2を満足するものが存在
するか否かを判定する(#16)。尚、数2中、fはス
テップ#15で計算された各非計測機器の流量、Cは所
定定数である。
【0038】
【数2】|(Fi −Fi-1 )−f|÷f<C
【0039】ステップ#16の判定結果が真の場合、数
2を満足する非計測機器の中で数2の左辺の値が最小の
非計測機器がオフしたと判別し、その非計測機器につい
てオフ処理(ステップ#7)を実行し(#17)、ステ
ップ#1へ戻る。
【0040】ステップ#14またはステップ#16の判
定結果が偽であった場合、現在行iにはオンまたはオフ
した非計測機器が無いと判断し、ステップ#12を実行
し、ステップ#1へ戻る。
【0041】以上の各ステップ#3〜#17を全行につ
いて実行し、最終的に、ステップ#2を実行して終了す
る。このように、図5に示す計算手順に従って処理する
ことにより、非計測機器を含む各ガス機器3のガス使用
量V、使用開始時刻TON、使用時間TU 、使用回数Nを
各使用毎に算出でき、図4に示す出力形式で出力データ
を生成する。
【0042】以下に別実施形態を説明する。 〈1〉入力データ及び出力データの内容及びデータ形式
は、必ずしも上記実施形態のものに限定されるものでは
ない。例えば、上記実施形態では、端末装置4がガスメ
ータ2からの一定ガス総使用量U(例えば、1.74リ
ットル/パルス)毎に発信されるパルス信号Pを受信し
て、各ガス機器3のガス使用量の総和であるガス総使用
量のパルス信号Pの受信毎の総使用量データDを生成し
ていたが、ガスメータ2が一定時間毎に、その間のガス
総使用量を測定して、パルス信号Pの代わりに、その測
定値を所定のフォーマットの信号として端末装置4に送
信し、図2に示す入力データの内容と類似する総使用量
データDを作成するようにしてもよい。この場合、パル
ス間隔ΔTi は常に一定であるため省略できる。
【0043】〈2〉上記実施形態では、ガスメータ2と
端末装置4は夫々別装置であったが、ガスメータ2が端
末装置4の機能を具備して両者が一体化されていても構
わない。
【0044】〈3〉上記実施形態では、ガス機器判別装
置1が処理する入力データは各行に使用開始または使用
終了したガス機器が1台のみとなるように作成されてい
たが、各行に複数のガス機器が使用開始または使用終了
する場合を許容して、かかる行に対して別手順の処理を
行うようにしても構わない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るガス機器判別装置及びガス機器判
別システムの一実施の形態を示すシステム構成図
【図2】本発明に係るガス機器判別装置の入力データを
示す説明図
【図3】本発明に係るガス機器判別装置の計算手順を示
すフローチャート
【図4】本発明に係るガス機器判別装置の出力データを
示す説明図
【図5】本発明に係るガス機器判別装置の計算手順を示
すフローチャート
【符号の説明】
1 ガス機器判別装置 2 ガスメータ 3 ガス機器 4 端末装置 5 機器別端末 6 中継器 7 受信部 8 属性データベース 9 演算処理部 10 表示出力部 11 送信部 L1 ,L2 ,L3 通信路 P パルス信号 D 総使用量データ E オン・オフ時間情報 G 属性情報 Ti 受信時刻 ΔTi パルス間隔 Fi 総ガス流量 ONi ,OFFi ガス機器の識別番号 V ガス使用量 TON 使用開始時刻 TU 使用時間 N 使用回数

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のガス機器の各ガス使用量の総和で
    あるガス総使用量の所定時間毎の総使用量データと、各
    ガス機器のオン・オフ時間情報とに基づいて、前記各ガ
    ス機器のガス使用量を判別するガス機器判別装置。
  2. 【請求項2】 複数のガス機器の各ガス使用量の総和で
    あるガス総使用量の所定時間毎の総使用量データと、前
    記複数のガス機器の一部のガス機器のオン・オフ時間情
    報と、その他のガス機器のガス流量に関する属性情報と
    に基づいて、前記各ガス機器のガス使用量、使用回数ま
    たは使用時間の内の少なくとも一つを判別するガス機器
    判別装置。
  3. 【請求項3】 前記各ガス機器のオン・オフ時間情報か
    ら前記各ガス機器が使用開始も使用終了もしていないと
    判断される所定時間範囲において、前記所定時間毎の総
    使用量データから総ガス流量の増加を検出した場合に、
    その総ガス流量の増加量を、前記所定時間範囲より前に
    使用開始した前記ガス機器の内の直近のもののガス流量
    変化であると判別する請求項1または2記載のガス機器
    判別装置。
  4. 【請求項4】 前記各ガス機器のオン・オフ時間情報か
    ら前記各ガス機器が使用開始も使用終了もしていないと
    判断される所定時間範囲において、前記所定時間毎の総
    使用量データから総ガス流量の減少を検出した場合に、
    その総ガス流量の減少量を、前記所定時間範囲より前に
    使用終了した前記ガス機器の内の直近のもののガス流量
    変化であると判別する請求項1または2記載のガス機器
    判別装置。
  5. 【請求項5】 前記総使用量データと、判別された前記
    各ガス機器のガス使用量と、前記各ガス機器のガス流量
    変動パターン情報とに基づいて、前記各ガス機器のガス
    流量の変化を判別する請求項1、2、3または4記載の
    ガス機器判別装置。
  6. 【請求項6】 請求項1、2、3、4または5記載のガ
    ス機器判別装置と、ガスメータからの一定ガス総使用量
    毎に発信されるパルス信号を受信して、少なくともその
    受信時刻を含む前記総使用量データを作成し前記ガス機
    器判別装置に向けて送信する端末装置と、前記複数のガ
    ス機器の全部または一部の各ガス機器毎にオン・オフ状
    態を判別して前記オン・オフ時間情報を前記ガス機器判
    別装置に向けて送信する機器別端末とを備えてなるガス
    機器判別システム。
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