JP2000273836A - 海洋付着生物除去装置および除去方法 - Google Patents

海洋付着生物除去装置および除去方法

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JP2000273836A JP11077852A JP7785299A JP2000273836A JP 2000273836 A JP2000273836 A JP 2000273836A JP 11077852 A JP11077852 A JP 11077852A JP 7785299 A JP7785299 A JP 7785299A JP 2000273836 A JP2000273836 A JP 2000273836A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 取水路などに付着した海洋付着生物を効率良
く、しかも環境に悪影響を与えることなく除去する。 【解決手段】 取水路壁面14に群生する付着貝類15
に被せるためのドーム状殻体13を設ける。このドーム
状殻体13には、ドーム状殻体13内にウォータージェ
ットを噴射するノズル本体1と、吸引水流18が流れる
ための回収ダクト17とが設けられている。そして、ノ
ズル本体1からのウォータージェットの噴射により、付
着貝類15が取水路壁面14から根こそぎはがされ、そ
のはがされた貝類19は、ドーム状殻体13内にある海
水と共に吸引され、回収ダクト17を通って外部へ排出
される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発電所の取水口な
どに付着する海洋付着生物、例えば貝類や海草類などを
除去するための海洋付着生物除去装置、および海洋付着
生物除去方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】火力発電所や原子力発電所における冷却
水の取水路(特に取水口近くで日光の入る箇所)には、
多量の貝類や海草類が付着する。付着する貝のほとんど
は、ムラサキイガイ、カキおよびフジツボである。これ
らの貝は、取水路において生殖・排卵し、次いで幼生
(プランクトン)が成長し、そして再付着して成体へと
成長する。このようにして、繁殖を繰り返していく。多
量に付着すると、流動抵抗が増大し冷却能力が低下した
り、死骸が復水器へ流入するなど問題が生じるため、発
電所では定期的に取水路のクリーニングを実施してい
る。クリーニングの方法としては、潜水夫による除去方
法、スクレーパによる機械的な除去方法、および気相中
ウォータージェットによる除去方法が知られている。ま
た、海洋付着生物が嫌う特殊塗料を取水路壁面に塗って
おき、海洋付着生物が取水路壁面に付着するのを防ぐよ
うにした方法もある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術のうち、潜水夫による除去方法は最も確実な方法
であるが、潜水夫が海水中で手作業で行わなければなら
ないので、時間と労力を必要とする。さらに回収した貝
類の搬送(例えば袋詰めにして運搬)にも大きな手間が
掛かる。
【0004】スクレーパによる機械的な除去方法として
は、例えばロボットによる除去方法があるが、スクレー
パの刃先が摩耗すると性能が著しく低下する上、刃先が
コンクリートの壁面に当たることも多く、刃先の損耗の
進展が早まるといった問題がある。また、ロボットの回
転部や動作部に海草や異物がからみつくトラブルも発生
しやすい。
【0005】気相中ウォータージェットによる除去方法
は、水を抜いた取水路内に作業者が入って、高速のウォ
ータージェットを吹き付けて付着貝類を除去する方法で
あり、水を抜いたり入れたりの作業が煩わしい。また、
この方法は典型的な3K作業であるから作業コストも高
い。しかも、このウォータージェット法は、水流の衝撃
のみを利用しているので効率が低く、ポンプの動力消費
も大きく、時間も長く掛かってしまう。
【0006】特殊塗料による方法は、環境ホルモンとし
ての作用があって海洋汚染の原因となり好ましくない。
また、定期的(1〜2年ごと)に塗り直す必要があるの
で、定期的にクリーニングするのと同じことでありメリ
ットは少ない。
【0007】以上のように、上記従来技術には、決定的
に有効な手法が現時点では無いのが実情である。また、
除去対象の貝類も、粉々の破片に粉砕してしまうのでは
なく、後処理を考慮して、貝の形態を崩すことなく迅速
に取水路の系外へ回収する方法が望まれている。
【0008】本発明の課題は、取水路などに付着した海
洋付着生物を効率良く、しかも環境に悪影響を与えるこ
となく、容易に除去することのできる海洋付着生物除去
装置、および海洋付着生物除去方法を提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、構造物の海水中に没した壁面部分に付着
する海洋付着生物を除去する海洋付着生物除去装置にお
いて、構造物の壁面に宛われ該壁面に付着した海洋付着
生物に被せるドーム状殻体と、このドーム状殻体の内部
にウォータージェットを噴射するノズルと、ウォーター
ジェットの噴射により構造物の壁面から取り除かれた海
洋付着生物をドーム状殻体内から外部へ排出する回収ダ
クトとを備えたことを特徴としている。
【0010】上記構成によれば、例えば、取水口壁面に
付着した貝を除去する場合、先ず貝の群生部分にドーム
状殻体を宛って貝の群生部分に被せて、ノズルからドー
ム状殻体内に高圧ウォータージェットを噴射する。この
場合、複数のノズルを並べて設置しておけば、ドーム状
殻体内に高圧ウォータージェットを噴射したとき、激し
いキャビテーションを伴うウォータージェットの列が恰
もスコップのように噴き出し、付着した貝のつけねの部
分に当たり、貝を破壊することなく、根こそぎ取水口壁
面からはがすことができる。はがされた貝は海水と共に
吸引することにより、周囲の海水中に放出されることな
く、回収ダクトを介して強制的に外部へ排出され、例え
ばスクリーンで海水と分離されて回収される。
【0011】並べて設置された複数のノズルから海水の
高速ウォータージェットを噴射させると、このウォータ
ージェットには激しいキャビテーションが発生する。キ
ャビテーションからは強い衝撃圧が発生するので、ウォ
ータージェットの噴射圧力をさほど高めなくても、群生
しているムラサキイガイ、フジツボあるいはカキ等の貝
類をつけ根からスコップで掘り起こすかのように除去す
ることができる。キャビテーションの作用によれば、貝
が付着していたコンクリートの壁面もきれいにクリーニ
ングすることができるため、貝の付着によって生じる石
灰状床座も除去されて、幼生が再付着しにくくなる。さ
らに、キャビテーションによる脱気のために、海水中の
酸素濃度が局所的に下がり幼生の生存に不利な環境とす
ることが可能になる(貝の種類によっては、自己の死の
直前に、種の保存のためか、いっきに大量に排卵するタ
イプがあり、このような挙動に対する効果である)。キ
ャビテーションからは、高周波のノイズが放射される。
これによっても、貝の幼生が忌避するので、再付着を抑
制することができる。
【0012】また、本発明では、ノズルと回収ダクト
は、ドーム状殻体に取り付けられ且つ該ドーム状殻体の
中心部を挟んで互いに反対側に配置されていることを特
徴としている。このように構成すれば、ノズルからの高
圧ウォータージェットによりはがされた貝を、回収ダク
トで効率良く回収することができる。
【0013】また、本発明では、ノズルは、ウォーター
ジェットとして海水を噴射することを特徴としている。
このように構成すれば、取水路内の海水をそのまま利用
でき、経済的である。
【0014】また、ウォータージェットを容易に作り出
すために、ノズルには、ウォータージェットの噴出孔出
口に拡大空洞部が設けられている。またノズルに、先端
部分が平板状に形成され内部に高圧水が供給される高圧
水供給部と、該高圧水供給部の先端部分に形成されたウ
ォータージェットの噴出孔とを設けるようにしても、ウ
ォータージェットを容易に作り出すことができる。
【0015】また、本発明では、回収ダクトは、その内
径が海洋付着生物の最大直径の2.5倍以上に形成され
ていることを特徴としている。このように構成すれば、
海洋付着生物による回収ダクトの閉塞を防ぐことができ
る。
【0016】また、本発明では、ドーム状殻体は、潜水
夫が手持ちで操作するか、もしくは構造物の壁面に沿っ
て移動するロボットに搭載されることを特徴としてい
る。ドーム状殻体をロボットに搭載したときは、監視カ
メラも並設しておけば、ロボットを遠隔操作する際に便
利である。
【0017】また、海洋付着生物を除去する方法も本発
明である。すなわち、本発明の海洋付着生物除去方法
は、構造物の海水中に没した壁面部分に付着する海洋付
着生物を除去する際に、前記構造物の壁面にドーム状殻
体を宛って、壁面に付着の海洋付着生物に該ドーム状殻
体を被せるとともに、前記ドーム状殻体の内部に高圧水
を噴射して該ドーム状殻体内にキャビテーションを伴う
噴流を作り出し、この噴流を海洋付着生物に当てること
により前記構造物の壁面から海洋付着生物を取り除き、
その取り除いた海洋付着生物を海水と共に吸引して前記
ドーム状殻体内から外部へ排出することを特徴としてい
る。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に従って説明する。図1および図2は、本発明に係る海
洋付着生物除去装置の構成を示しており、図1は縦断面
図、図2は上方からの透視図である。除去装置の本体
は、取水路壁面14に群生する付着貝類15に被せるド
ーム状殻体13と、このドーム状殻体13に取り付けら
れ複数本が一列に並べられたノズル本体1と、ドーム状
殻体13に固定され取水路壁面14から取り除かれた貝
19を海水と共に吸引するための回収ダクト17とから
構成されている。ノズル本体1と回収ダクト17は、ド
ーム状殻体13の中心部を挟んで反対方向に配設されて
いる。ノズル本体1からは、キャビテーションを伴う水
中水噴流7が吹き出し、付着貝類15の上方正面からで
はなく、貝類のつけ根すなわち付着貝類15と取水路壁
面14の境界に衝突する。ノズル本体1は、図2に示す
ように8個設けられ、円弧状に曲げられたノズルマニホ
ールド37に一列に並べて取り付けられている。ノズル
マニホールド37には、高圧水供水管20を通じて、高
圧水2が導かれている。
【0019】また、ノズル本体1には、キャビテーショ
ンが促進するように工夫がなされている。図3および図
4はその構造を断面図で示したものである。図3のノズ
ル本体1には、高圧水供水管20からの高圧水2が導か
れる高圧水供給部3が設けられている。高圧水供給部3
の先端部分には径収縮部4が設けられ、この径収縮部4
の中央に噴出孔5が形成されている。そして噴出孔5の
出口に、つり鐘型の拡大空洞部6が設けられている。
【0020】このように構成すると、拡大空洞部6の中
で、キャビテーションを伴う水中水噴流7の周囲に該噴
流7をとり囲むようにして循環渦8が形成される。この
循環渦8は、噴流7に対して圧力変動を加え、さらにド
ーム状殻体13内の海水からキャビテーションの気泡核
を噴流7へ供給し、噴流7のキャビテーションを促進す
る。なお、図3において、1a,1bはノズル本体1に
隣接するノズルの本体である。
【0021】図4のノズル本体1’にも、高圧水供水管
20からの高圧水2が導かれる高圧水供給部3が設けら
れている。この高圧水供給部3には、図3の場合とは異
なり、先端部分に径収縮部が設けられていない。つまり
高圧水供給部3の先端部分は平板状をなし、そのその先
端部分の中央に噴出孔5が形成されている。
【0022】このように構成すると、噴出孔5において
強い縮流11が発生し、ここで生じた気泡核を噴流7’
の中へ流入させることができる。すなわち、噴出孔5の
出口付近では強い減圧作用によって、高圧水2の中に溶
解していたガスが析出し、噴出孔5内の急激な加速流に
よって分裂し、小さな気泡となる。この気泡が、いわゆ
るキャビテーションの気泡核となって、噴流7’の中へ
流入し、噴流7’におけるキャビテーションを発達させ
る。なお、図4のタイプのノズルは、図3に示したノズ
ルに比べて、圧力損失が5%ほど大きくなる。
【0023】図5は、本発明の海洋付着生物除去装置の
全体系統を模式的に描いたものである。その内部で高速
の海水ジェットが吹き出して貝を回収するためのダクト
を有するドーム状殻体13を、潜水夫29が手で持っ
て、貝除去の作業を行っている。ドーム状殻体13は、
取水路壁面14上に群生する付着貝類15に被せられ
る。ドーム状殻体13と高圧ホース28の接続部には、
図には示してないがレバー状のストッパ部材が設けられ
ており、潜水夫29が片手操作でジェットの噴射・停止
を自在に行えるようになっている。このストッパ部材の
操作にかかわらず、高圧水2を供給するための高圧ポン
プ27は、常時稼働されている。
【0024】作業用ホール34を通じて取水路23から
海水16が汲み上げポンプ24によって汲み上げられ、
リザーバタンク25に一時貯えられる。リザーバタンク
25内の海水は、フィルタ26で異物(海草やごみな
ど)が取り除かれた後、高圧ポンプ27へ送られる。高
圧ポンプ27へ送られた海水は、ここで所定の圧力まで
昇圧され、高圧ホース28を通じて、ウォータージェッ
ト用の高圧水2としてドーム状殻体13へ送給される。
【0025】そして、ドーム状殻体13内にある海水
は、取水路壁面14から取り除かれた貝類と共に回収ポ
ンプ30によって吸引され、回収ダクト17を通じて吸
引水流18として外部へ排出される。このとき、貝類は
スクリーン31で回収され、スクリーン31を通過した
海水は、バッファタンク32に貯められた後、海水戻し
ライン33を通じて取水路23内の海水16中へ戻され
る。
【0026】図6は、本発明に係る海洋付着生物除去装
置において、ウォータージェットを噴射して、取水路壁
面に付着して群生する貝類15を除去する様子を描いた
ものである。ノズル本体1に供給された高圧水2は、ノ
ズル本体1から高速で吹き出し、激しいキャビテーショ
ンを伴う水中水噴流7となって、取水路壁面14上の付
着貝類15の「つけ根」に衝突する。ノズル本体1にお
ける噴出孔出口と、この「つけ根」部との間の噴流軸方
向距離をここではスタンドオフ距離Xsと称するが、こ
のスタンドオフ距離Xsが「第2ピーク」相当の距離に
なるように、ノズル本体1の位置を設定する。「第2ピ
ーク」は、図中に衝撃圧分布を挿入して描いたように、
噴流内において最も活発にキャビテーションが発達する
領域であって、噴流7が衝突する部位には強い衝撃力が
生じる。そのため、取水路壁面14上に群生する貝類1
5は、あたかもスコップで根こそぎにされるような状態
で、取水路壁面14から引きはがされる。なお、図6に
おいて、35は第1ピーク、36は第2ピークである。
【0027】このようにしてはがされた貝類15は、ド
ーム状殻体13内で瞬間的に浮遊する状態となるが、図
7に示すように、回収ダクト17を通じて、海水ととも
に矢印A方向に吸引されて系外へ排出される。ここで、
回収ダクト17の内径Dは、貝の最大長軸径Lsの2.5
倍以上と十分に大きくしているため、回収ダクト17が
貝で閉塞することはない。
【0028】図8は、従来技術と本発明における作業時
間tを比較したものである。潜水夫が従来のスクレーパ
を用いる操作をした場合と、同様に潜水夫が本発明の海
洋付着生物除去装置を操作した場合とを比べた。縦軸に
おける作業時間tは、スクレーパによる除去・回収に要
する差長時間t*で割ることで無次元化した。
【0029】図から分かるように、本発明の方が、1/
3近くまで作業時間を短縮することができる。このよう
に取水口の作業時間を短縮できれば、清掃に要するコス
トを圧縮することが可能であり、火力や原子力にかかわ
らず海水を冷却水として利用する発電所の効率的運用に
寄与するところ大である。
【0030】なお、本実施の形態では取水路壁面に付着
した貝類の除去について説明してきたが、本発明はこれ
に限らず、貝類以外の海洋付着生物の除去にも適用でき
る。また、船底などに付着した海洋付着生物の除去にも
適用できる。
【0031】また、本発明の海洋付着生物除去装置は、
図8のように潜水夫29がドーム状殻体13を手に持っ
て操作するだけでなく、取水路壁面14に沿って海水中
を移動できるロボットにドーム状殻体13を搭載するこ
とにより、ドーム状殻体13を取水路壁面14へ宛う操
作を遠隔で行うこともできる。
【0032】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
ウォータージェットをドーム状殻体内に噴射して海洋付
着生物を構造物壁面から取り除くとともに、取り除いた
海洋付着生物を回収ダクトを介して回収するので、海洋
付着生物の除去作業を効率良く進めることができる。
【0033】また、ロボットに搭載した場合は、ドーム
状殻体を駆動操作するために機構以外は動的な機械部品
が少ないので、損耗等による事故や性能低下が無く、装
置の信頼性および耐久性の向上を図ることができる。
【0034】さらに、キャビテーションから放射される
高周波ノイズを貝類の幼生が激しく忌避するため、貝類
の再付着や成長を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の海洋付着生物除去装置の縦断面図であ
る。
【図2】図1の海洋付着物除去装置を上方からの見た場
合の透視図である。
【図3】ノズル先端の構成図である。
【図4】他の例によるノズル先端の構成図である。
【図5】本発明の海洋付着生物除去装置の全体系統を示
した図である。
【図6】本発明の海洋付着生物除去装置における付着貝
類除去のメカニズムを説明した図である。
【図7】除去した貝類の回収メカニズムを説明した図で
ある。
【図8】従来技術と本発明における作業時間を比較した
図である。
【符号の説明】
1 ノズル本体 2 高圧水 3 高圧水供給部 4 径収縮部 5 噴出孔 6 拡大空洞部 7 キャビテーションを伴う水中水噴流 8 循環渦 11 縮流 13 ドーム状殻体 14 取水路壁面 15 付着貝類 17 回収ダクト 18 吸引水流 19 はがされた貝 20 高圧水供給管 37 ノズルマニホールド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤田 一紀 広島県呉市宝町3番36号 バブコック日立 株式会社呉研究所内 Fターム(参考) 3B201 AA31 AB52 BB22 BB33 BB75 BB90 BB92 CB01

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 構造物の海水中に没した壁面部分に付着
    する海洋付着生物を除去する海洋付着生物除去装置にお
    いて、前記構造物の壁面に宛われ該壁面に付着した海洋
    付着生物に被せるドーム状殻体と、このドーム状殻体の
    内部にウォータージェットを噴射するノズルと、前記ウ
    ォータージェットの噴射により前記構造物の壁面から取
    り除かれた海洋付着生物を前記ドーム状殻体内から外部
    へ排出する回収ダクトと、を備えたことを特徴とする海
    洋付着生物除去装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の海洋付着生物除去装置
    において、 前記ノズルと前記回収ダクトは、前記ドーム状殻体に取
    り付けられ且つ該ドーム状殻体の中心部を挟んで互いに
    反対側に配置されていることを特徴とする海洋付着生物
    除去装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の海洋付着生物除
    去装置において、 前記ノズルは、ウォータージェットとして海水を噴射す
    ることを特徴とする海洋付着生物除去装置。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2に記載の海洋付着生物除
    去装置において、 前記ノズルは、ウォータージェットの噴出孔出口に拡大
    空洞部が設けられていることを特徴とする海洋付着生物
    除去装置。
  5. 【請求項5】 請求項1又は2に記載の海洋付着生物除
    去装置において、 前記ノズルは、先端部分が平板状に形成され内部に高圧
    水が供給される高圧水供給部と、該高圧水供給部の先端
    部分に形成されたウォータージェットの噴出孔と、を有
    することを特徴とする海洋付着生物除去装置。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の海洋付着生物除去装置
    において、 前記回収ダクトは、その内径が海洋付着生物の最大直径
    の2.5倍以上に形成されていることを特徴とする海洋
    付着生物除去装置。
  7. 【請求項7】 請求項1に記載の海洋付着生物除去装置
    において、 前記ドーム状殻体は、潜水夫が手持ちで操作するか、も
    しくは前記構造物の壁面に沿って移動するロボットに搭
    載されることを特徴とする海洋付着生物除去装置。
  8. 【請求項8】 構造物の海水中に没した壁面部分に付着
    する海洋付着生物を除去する際に、前記構造物の壁面に
    ドーム状殻体を宛って、壁面に付着の海洋付着生物に該
    ドーム状殻体を被せるとともに、前記ドーム状殻体の内
    部に高圧水を噴射して該ドーム状殻体内にキャビテーシ
    ョンを伴う噴流を作り出し、この噴流を海洋付着生物に
    当てることにより前記構造物の壁面から海洋付着生物を
    取り除き、その取り除いた海洋付着生物を海水と共に吸
    引して前記ドーム状殻体内から外部へ排出することを特
    徴とする海洋付着生物除去方法。
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