JP2000272835A - 紡糸巻取機のボビンホルダ切替装置 - Google Patents

紡糸巻取機のボビンホルダ切替装置

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JP2000272835A
JP2000272835A JP11079010A JP7901099A JP2000272835A JP 2000272835 A JP2000272835 A JP 2000272835A JP 11079010 A JP11079010 A JP 11079010A JP 7901099 A JP7901099 A JP 7901099A JP 2000272835 A JP2000272835 A JP 2000272835A
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turret plate
positioning
bobbin holder
pushing
plate
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Masaya Toriyama
真弥 鳥山
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Murata Machinery Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の紡糸巻取機のボビンホルダ切替装置で
は、巻取作業を行うボビンホルダが所定の巻取位置に到
達する前にモータを停止し、惰性回転するタレット板を
位置決め装置により停止させる構成であったので、巻取
作業を行うボビンホルダが所定位置に到達する前にタレ
ット板の回転が停止してしまって、ボビンホルダが正確
な位置に到達せずに、機台の停止を招く場合があった。 【解決手段】 紡糸巻取機1のボビンホルダ切替装置1
9において、タレット板10の回転停止位置を規制する
位置決め装置31を設けるとともに、タレット板10を
押し込んで回転移動させる押込装置51を設け、該位置
決め装置31の位置決めローラ33とタレット板10の
位置決め溝10aとの係合度合が、該タレット板10が
回転駆動方向に回動するにつれて増大するように、前記
位置決め装置31と位置決め溝10aとを構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転駆動される複
数のボビンホルダの一端部をタレット板により支持し、
該タレット板を回転駆動することにより巻取作業を行う
ボビンホルダを切替可能に構成した紡糸巻取機のボビン
ホルダ切替装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、紡出機から紡出される紡糸
を、回転駆動されるボビンホルダに装着した巻取管上に
巻き取ってパッケージを形成する紡糸巻取機は知られて
いる。この紡糸巻取機においてはボビンホルダを複数設
け、ボビンホルダ切替装置により巻取作業を行うボビン
ホルダを切替可能として、連続的に巻取作業を行うよう
に構成している。複数のボビンホルダは、その一端をボ
ビンホルダ切替装置を構成するタレット板に支持されて
おり、該タレット板をモータにより回転駆動することで
巻取作業を行うボビンホルダを切り替えるようにしてい
る。そして、該タレット板には位置決め装置を設けて、
巻取作業を行うボビンホルダを所定位置に停止させるよ
うにしている。即ち、巻取作業を行うボビンホルダが所
定位置に到達する前にタレット板を回転駆動するモータ
を停止し、モータの停止後も慣性で回転するタレット板
を、巻取作業を行うボビンホルダが所定の巻取位置に到
達する位置で、該位置決め装置により停止させるように
構成している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述の如く、
巻取作業を行うボビンホルダが所定位置に到達する前に
モータを停止し、慣性で惰性回転するタレット板を位置
決め装置により停止させる構成とした場合、巻取作業を
行うボビンホルダが所定の巻取位置に到達する前にタレ
ット板の回転が停止してしまって、ボビンホルダが正確
な巻取位置に到達せずに、機台の停止を招く場合があっ
た。また、ボビンホルダが巻取位置を通り過ごした後に
タレット板が停止することもあった。そこで、本発明に
おいては、紡糸巻取機において、ボビンホルダの切り替
え時に、巻取作業を行うボビンホルダを所定位置に正確
に停止させるための機構を備えたボビンホルダ切替装置
を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、紡糸巻取機の
ボビンホルダ切替装置における以上のような課題を解決
すべく、次のような手段を用いるものである。即ち、請
求項1においては、回転駆動される複数のボビンホルダ
の一端部をタレット板にて支持し、該タレット板を回転
駆動することにより巻取作業を行うボビンホルダを切替
可能に構成した紡糸巻取機のボビンホルダ切替装置にお
いて、該タレット板の回転停止位置を規制する位置決め
装置を設けるとともに、タレット板を押し込んで回転移
動させる押込装置を設けた。
【0005】また、請求項2においては、回転駆動され
る複数のボビンホルダの一端部をタレット板にて支持
し、該タレット板を回転駆動することにより巻取作業を
行うボビンホルダを切替可能に構成した紡糸巻取機のボ
ビンホルダ切替装置において、該タレット板の回転停止
位置を規制する位置決め装置を設け、該位置決め装置の
係合部と前記タレット板の被係合部との係合度合が、該
タレット板が回転駆動方向に回動するにつれて増大する
ように、前記位置決め装置と前記タレット板の被係合部
とが構成されている。
【0006】また、請求項3においては、前記ボビンホ
ルダ切替装置に、前記タレット板を回転駆動方向へ押し
込んで回転移動させる押込装置を設け、該押込装置と前
記位置決め装置とにより、停止したタレット板の位置固
定を行う。この場合において、前記位置決め装置の作動
タイミングと押込装置の作動タイミングとを異ならせる
ことが、位置決め装置による位置固定状態から正回転方
向への回動を許容する状態へ容易に移行することができ
るようになるため、好ましい。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を添付の図面
より説明する。図1は本発明のボビンホルダ切替装置を
備えた紡糸巻取機の概略構成を示す全体斜視図、図2は
同じく紡糸巻取機を示す全体側面図、図3は同じく紡糸
巻取機を示す全体正面図、図4はボビンホルダ切替装置
を構成する位置決め装置及び押込装置により、停止位置
に固定された状態にあるタレット板を示す背面図、図5
は同じく位置決め装置及び押込装置により停止位置固定
状態が解除され自由状態にあるタレット板を示す背面
図、図6は同じく位置決め装置及び押込装置の作動タイ
ミングの異なりを示す背面図である。
【0008】まず、本発明のボビンホルダ切替装置を備
えた紡糸巻取機の概略構成について図1乃至図3により
説明する。図示せぬ紡出機から紡出された多数のフィラ
メント糸3・3・・は、一対のゴデットローラ2a・2
bを経て、固定枠4に取着された複数の綾振り支点ガイ
ド5・5・・に一本ずつに分割されて挿通され、その
後、紡糸巻取機1によりパッケージ6として巻き取られ
る。
【0009】該紡糸巻取機1は主に、本体フレーム9
と、該本体フレーム9に対して支軸13を中心として回
転するタレット板10と、該タレット板10の前面側に
片持ち状に一端部が支持された2本のボビンホルダ7a
・7bと、タレット板10の背面側に固定され前記ボビ
ンホルダ7a・7bを回転駆動する駆動モータ11a・
11bと、本体フレーム9に対して垂直に昇降可能な昇
降枠12に設けられたコンタクトローラ(図示せず)と
から構成され、これらの部材は全て、本体フレーム9を
介し、基礎フレーム15上に載置支持されている。タレ
ット板10は図示せぬ駆動モータ等により回転駆動さ
れ、該タレット板10、並びに、後述する位置決め装置
31及び押込装置51等によりボビンホルダ切替装置1
9を構成している。
【0010】また、前記タレット板10は支軸13を中
心として180度毎に回転可能であり、タレット板10
に突設支持された2本の前記ボビンホルダ7a・7bに
はボビン14a・14bがそれぞれ複数個(図1では6
個)装着され、一方のボビンホルダ7aは巻取位置40
aに、他方のボビンホルダ7bは待機位置40bに位置
している。すなわち、該巻取位置40aに位置している
ボビンホルダ7aのボビン14a・14a・・に前記フ
ィラメント糸3を巻き取らせ、ボビン14a・14a・
・が満巻となる毎に前記タレット板10を180度回転
し、新たに巻取位置40aにきた空きボビンである14
bに糸渡しを行い、これにより、連続的に供給されるフ
ィラメント糸3を2本のボビンホルダ7a・7bで交互
に巻き取っていくのである。
【0011】そして、タレット板10の180度毎の回
転駆動は、該タレット板10の駆動モータ、位置決め装
置31及び押込装置51により制御されている。尚、図
2、図3における紡糸巻取機1は、図1に示す紡糸巻取
機1に対してタレット板10を180度回転させた状態
を示している。
【0012】次に、前記ボビンホルダ切替装置19の位
置決め装置及び押込装置について説明する。図4、図
5、図6はタレット板10の背面側を示している。図4
に示すように、本体フレーム9の下端部、且つ、支軸1
3により回転駆動可能に支持されたタレット板10の外
周部には、タレット板10の回転停止位置を規制して位
置決めを行う位置決め装置31、及びタレット板10を
押し込んで回転移動させることを可能に構成した押込装
置51が設けられている。該タレット板10は図4に示
す矢印方向に回転駆動可能とされている。
【0013】位置決め装置31は、タレット板10下端
部の左右一側に配置されており、位置決めカム32、付
勢バネ36、及びタレット板10に形成される位置決め
溝10a等により構成されている。該位置決め溝10a
は、タレット板10外周における、ボビンホルダ7a・
7bよりも回転方向側の2箇所に形成されている(図示
は1箇所のみ)。また、位置決めカム32は本体フレー
ム9にカム軸34を中心にして回動自在に支持されてお
り、該位置決めカム32には、カム軸34から外側方向
へ放射状に突出する位置決めアーム32a、連結アーム
32b、及び付勢アーム32cが形成されている。
【0014】位置決めアーム32aには位置決めローラ
33が回転自在に取り付けられ、連結アーム32bには
連結ピン35が突設され、付勢アーム32cには該付勢
アーム32cを下方付勢する付勢バネ36が係止してい
る。また、位置決めアーム32aは、付勢アーム32c
が下方回動すると上方付勢される位置に配置され、連結
アーム32bは、該連結アーム32bが左右回動すると
位置決めアーム32a及び付勢アーム32cが上下回動
する位置に配置されている。そして、該位置決め装置3
1によりタレット板10の停止位置を規制して位置決め
している状態においては、前記位置決め溝10aに位置
決めローラ33が嵌合するように構成している。
【0015】一方、押込装置51は、タレット板10下
端部の左右他側に配置されており、押込アーム52及び
タレット板10から突出する係止ピン10b等により構
成されている。該係止ピン10bは、タレット板10外
周部における、ボビンホルダ7a・7bよりも反回転方
向側の2箇所に設けられている(図示は1箇所のみ)。
また、該押込アーム52は回動軸53を中心に回動自在
に支持され、該押込アーム52の一端部52aには前記
係止ピン10bと係止可能な係止部54が形成されてお
り、該係止部54を係止ピン10bの方向に回動するこ
とにより、該係止ピン10bを押し込んでタレット板1
0を回転移動させることを可能としている。
【0016】また、押込装置51と位置決め装置31と
は、連結ロッド61及びシリンダ62により連結されて
いる。即ち、シリンダ62本体の一端部62bが本体フ
レーム9に回動自在に取り付けられており、該シリンダ
62本体の他端側から伸縮可能に突出するロッド62a
の先端部62cに連結板63が固設されている。該連結
板63には左右方向に長穴63aが形成されて、該長穴
63に位置決めカム32の連結アーム32bに形成され
た連結ピン35が摺動自在に嵌合している。連結ロッド
61の一端部61aは押込アーム52の他端部52bに
回動自在に接続され、該連結ロッド61の他端部61b
は前記ロッド62aの先端部62cと回動自在に接続さ
れている。
【0017】このように押込装置51と位置決め装置3
1とを連結して、シリンダ62のロッド62aが左右方
向に伸縮動作すると、連結ロッド61及び連結板63が
一体的に左右方向に移動し、これに伴って押込アーム5
2及び位置決めカム32が回動動作するように構成して
いる。
【0018】そして、タレット板10が位置決め装置3
1により回転停止位置を規制されずに自由に回転できる
自由状態にあるときは、図5に示すように、シリンダ6
2のロッド62aが伸長して、位置決めカム32の位置
決めローラ33がタレット板10の位置決め溝10aと
嵌合しない状態であるとともに、押込アーム52の係止
部54がタレット板10の外周よりも外側に位置する状
態となっている。即ち、シリンダ62のロッド62aが
伸長して位置決めカム32の連結アーム32bが図5に
おける右方へ回動されることにより、位置決めアーム3
2aが下方に回動されて位置決めローラ33と位置決め
溝10aとの嵌合状態が解除されるのである。また、シ
リンダ62のロッド62aが伸長して連結ロッド61が
図5における右方へ移動することにより、タレット板1
0の外周よりも外側の位置まで押込アーム52の係止部
54が図5における左方へ回動されるのである。
【0019】次に、図1における巻取位置40aに位置
しているボビンホルダ7aのボビン14a・14a・・
が満巻となってタレット板10を180度回転させる場
合の、押込装置51及び位置決め装置31の動作につい
て説明する。まず、ボビンホルダ7aのボビン14a・
14a・・に巻取作業が行われている間は前記シリンダ
62のロッド62aが縮小しており、タレット板10は
押込装置51及び位置決め装置31によって回転位置が
規制されて位置決めされている。該ボビン14a・14
a・・が満巻となると、シリンダ62のロッド62aが
伸長して、押込アーム52の係止部54及び位置決めロ
ーラ33がタレット板10の外周よりも外側の位置まで
移動して、タレット板10は前述の図5に示す如く自由
状態となる。
【0020】タレット板10は自由状態となった後に該
タレット板10の駆動モータにより回転駆動される。該
駆動モータはタレット板10を180度回転駆動し終わ
る前に停止し、その後タレット板10は慣性により惰性
回転する。タレット板10が惰性回転して、前記係止ピ
ン10bが押込アーム52の位置までくると、図5に2
点鎖線で示すように、シリンダ62のロッド62aが縮
小し、押込アーム52の一端部52aが係止ピン10b
側へ回動して係止部54が係止ピン10bに当接すると
ともに、位置決めカム32がバネ36の付勢力により回
動して、位置決めローラ33がタレット板10の外周面
に当接する。
【0021】押込アーム52の係止部54が係止ピン1
0bに当接した後、さらにシリンダ62のロッド62a
が縮小して、該係止部54が係止ピン10bをタレット
板10の回転方向へ押し込み、これによりタレット板1
0は駆動モータによる駆動方向と同じ方向へ回転駆動さ
れる。押込アーム52によりタレット板10が回転駆動
されて、該タレット板10の位置決め溝10aが、タレ
ット板10外周に当接する位置決めローラ33の位置ま
で到達すると、該位置決めローラ33が位置決め溝10
aに嵌合し、タレット板10が停止する。位置決めロー
ラ33と位置決め溝10aとの嵌合状態はバネ36の付
勢力により保持される。即ち、位置決めローラ33によ
りタレット板10の回転停止位置が規制され位置決めさ
れるのである。
【0022】このように、位置決めローラ33が位置決
め溝10aに嵌合した状態においては、タレット板10
が駆動モータによる駆動方向へ回転しようとすると、位
置決め溝10aの内側面が位置決めローラ33を駆動モ
ータによる駆動方向へ押圧することとなる。位置決め溝
10aに嵌合した状態の位置決めローラ33は、該位置
決めローラ33を回動自在に支持するカム軸34に対し
て、前記支軸13の方向よりも反回転駆動方向側に位置
しているので、該位置決めローラ33が位置決め溝10
aの内側面により回転駆動方向へ押圧されると、カム軸
34を中心にして回動しタレット板10の内側方向へ移
動しようとする。つまり、タレット板10が回転駆動方
向へ回転しようとすると、位置決めローラ33が位置決
め溝10aに嵌まり込む方向のモーメントが、該位置決
め溝10aの内側面から該位置決めローラ33へ作用し
て、位置決めローラ33と位置決め溝10aとの間の噛
み込み力が増大するように構成されており、位置決め溝
10aと位置決めローラ33とは、所謂締まり勝手のス
トッパーに構成されているのである。
【0023】このように、駆動モータによる回転駆動が
停止された後に惰性回転するタレット板10を押込装置
51により押し込んで、位置決め装置31の位置決めロ
ーラ33と位置決め溝10aとが嵌合する位置まで該タ
レット板10を回転駆動するように構成することによ
り、タレット板10の惰性回転が途中で止まってしまっ
た場合でも、巻取作業が行われるボビンホルダ7bを巻
取位置40aに正確且つ確実に到達させることができ、
機台を長時間安定して運転させ続けることが可能となっ
て、紡糸巻取機1の動作信頼性を向上することができ
る。
【0024】また、シリンダ62のロッド62aの縮小
及び押込アーム52による係止ピン10bの押し込み
は、位置決めローラ33が位置決め溝10aに嵌合した
後に停止する。この状態においては、タレット板10の
回転前には下方に位置していたボビンホルダ7bが上方
の前記巻取位置40aに移動しており、また、図4に示
す如く、位置決め溝10aに嵌合した位置決めローラ3
3と、係止ピン10bを押し込む押込アーム52とによ
りタレット板10を挟み込んだ状態となっている。即
ち、従来は、駆動モータによる強制駆動の場合はタレッ
ト板10が容易に回転するようになっていて、該タレッ
ト板10が所定位置を超えて回転するオーバーランが生
じていたが、本発明では、締まり勝手に構成された位置
決め溝10aと該位置決め溝10aに嵌合する位置決め
ローラ33とにより、タレット板10のオーバーランを
防止することができる。また、係止ピン10bに係止す
る押込アーム52により、タレット板10が駆動モータ
による反回転駆動方向へ回転することを防止して、回転
停止したタレット板10の位置を固定し、ボビンホルダ
7bを所定の巻取位置40aに保持している。
【0025】ボビンホルダ7bが所定の巻取位置40a
に移動して保持されると、該ボビンホルダ7bに装着さ
れた空きボビン14b・14b・・・にフィラメント糸
3が巻き取られていく。そして、ボビンホルダ7bへの
巻き取りが継続されて、ボビン14b・14b・・・が
満巻になると、前述の図5に示す如くシリンダ62のロ
ッド62aが伸長してタレット板10が自由状態となる
が、位置決めローラ33と押込アーム52とにより位置
固定したタレット板10を自由状態とする際には、位置
決めローラ33と押込アーム52との作動タイミングを
ずらすように構成している。
【0026】即ち、位置決めカム32の連結アーム32
bに形成した連結ピン35を連結板63に形成した長孔
63aに摺動自在に嵌合することで、位置決め装置31
と押込装置51とを連結し、図4に示すように、位置決
め装置31と押込装置51とによりタレット板10を位
置固定している状態においては、該連結ピン35が長孔
63aの途中部に位置するように構成している。そし
て、タレット板10を位置固定状態を解除するためにシ
リンダ62のロッド62aの伸長を開始すると、図6に
示すように、同時に押込アーム52の係止部54が反押
込側に回動するが、位置決めカム32の連結ピン35は
連結板63の長孔63aの途中部に位置しているので、
ロッド62aが伸長しても位置決めカム32は回動せず
に、位置決めローラ33が位置決め溝10aに嵌合した
ままの状態となる。
【0027】図6に示す状態から、さらにロッド62a
が伸長すると、連結ピン35が長孔63aの端部に当接
して、位置決めカム32は位置決めローラ33と位置決
め溝10aとの嵌合状態が解除される方向に回動し、押
込アーム52の係止部54はさらに反押込側に回動す
る。位置決めカム32の位置決めアーム32aが位置決
めローラ33と位置決め溝10aとの嵌合状態が解除さ
れる方向に回動する場合には、位置決めローラ33外周
の回動軌跡aは、位置決め溝10aの内周よりもタレッ
ト板10の反回転駆動方向側に位置するので、該位置決
めアーム32aの回動動作に伴って、位置決めローラ3
3が位置決め溝10aの内周面を反回転駆動方向側に押
圧する。
【0028】ここで、位置決めローラ33が位置決め溝
10aの内周面を反回転駆動方向側に押圧した場合、押
込アーム52が係止ピン10bに当接した状態にある
と、タレット板10が反回転駆動方向側に回動すること
ができないので、位置決めローラ33が下方に回動して
嵌合状態を解除することができない。しかし、本例の場
合は、位置決めローラ33が下方に回動しようとして位
置決め溝10aの内周面を反回転駆動方向側に押圧した
際には、図6に示すように、押込アーム52の係止部5
4が反押込側に回動して該係止部54と係止ピン10b
との間に間隙が形成されているので、タレット板10が
反回転駆動方向側に回動することが可能で、位置決めロ
ーラ33と位置決め溝10aの嵌合状態を解除すること
ができる。即ち、タレット板10を回転位置固定状態か
ら自由状態にする場合には、押込装置51の押込アーム
52が位置決め装置31の位置決めカム32よりも先に
回動動作するように、両者の作動タイミングが異なるよ
うにずらして構成しているので、回転位置固定状態にあ
るタレット板10の位置決め溝10aと位置決めローラ
33との嵌合状態を解除することが可能となるのであ
る。このように、位置決め装置31と押込装置51とに
より停止位置が固定された状態にあるタレット板10
の、該位置決め装置31による位置決め状態を容易に解
除することが可能となり、タレット板10を停止位置固
定から回転自由状態へ容易に切り替えることができるの
である。尚、以上の如く構成した押込装置51及び位置
決め装置31の動作は、巻取位置40aに位置するボビ
ンホルダ7bのボビン14b・14b・・が満巻となっ
た場合に、タレット板10を180度回転させる際の、
押込装置51及び位置決め装置31の動作についても同
様に適用される。
【0029】
【発明の効果】本発明は、紡糸巻取機のボビンホルダ切
替装置において、以上のような構成とすることで、次の
ような効果を奏する。まず、請求項1の如く、タレット
板の回転停止位置を規制する位置決め装置を設けるとと
もに、タレット板を押し込んで回転移動させる押込装置
を設けたので、駆動モータにより回転駆動が停止された
後に、タレット板の惰性回転が途中で止まってしまった
場合でも、巻取作業が行われるボビンホルダを巻取位置
に正確且つ確実に到達させることができ、機台を長時間
安定して運転させ続けることが可能となって、紡糸巻取
機の動作信頼性を向上することができる。
【0030】更に、請求項2の如く、タレット板の回転
停止位置を規制する位置決め装置を設け、該位置決め装
置の係合部と前記タレット板の被係合部との係合度合
が、該タレット板が回転駆動方向に回動するにつれて増
大するように、前記位置決め装置と前記タレット板の被
係合部とが構成されているので、タレット板の回転によ
りタレット板の被係合部が位置決め装置の係合部の位置
まで移動して両者が係合した後は、該タレット板が回転
駆動方向に回転しようとすると、締まり勝手に構成され
た記位置決め装置と前記タレット板の被係合部との係合
度合いが増加することとなって、より確実にタレット板
を停止させることが可能となり、タレット板のオーバー
ランを防止することができる。
【0031】更に、請求項3の如く、前記ボビンホルダ
切替装置に、前記タレット板を回転駆動方向へ押し込ん
で回転移動させる押込装置を設け、該押込装置と前記位
置決め装置とにより、停止したタレット板の位置固定を
行うことにより、例えば、該位置決め装置と押込装置と
によりタレット板を挟み込むようにして、位置決め装置
によりタレット板が駆動モータによる回転駆動方向へ回
転することを防止するとともに、押込装置によりタレッ
ト板が駆動モータによる反回転駆動方向へ回転すること
を防止することができ、停止したタレット板の位置を両
回転方向に対して固定し、巻取作業が行われるボビンホ
ルダを正確な巻取位置に確実に保持することが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のボビンホルダ切替装置を備えた紡糸巻
取機の概略構成を示す全体斜視図である。
【図2】同じく紡糸巻取機を示す全体側面図である。
【図3】同じく紡糸巻取機を示す全体正面図である。
【図4】ボビンホルダ切替装置を構成する位置決め装置
及び押込装置により、停止位置に固定された状態にある
タレット板を示す背面図である。
【図5】同じく位置決め装置及び押込装置により停止位
置固定状態が解除され自由状態にあるタレット板を示す
背面図である。
【図6】同じく位置決め装置及び押込装置の作動タイミ
ングの異なりを示す背面図である。
【符号の説明】
1 紡糸巻取機 3 フィラメント糸 7a・7b ボビンホルダ 9 本体フレーム9 10 タレット板 10a 位置決め溝 10b 係止ピン 19 ボビンホルダ切替装置 31 位置決め装置 32 位置決めカム 33 位置決めローラ 35 連結ピン 40a 巻取位置 51 押込装置 52 押込アーム 54 係止部 61 連結ロッド 62 シリンダ 63 連結板 63a 長孔

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転駆動される複数のボビンホルダの一
    端部をタレット板にて支持し、該タレット板を回転駆動
    することにより巻取作業を行うボビンホルダを切替可能
    に構成した紡糸巻取機のボビンホルダ切替装置におい
    て、該タレット板の回転停止位置を規制する位置決め装
    置を設けるとともに、タレット板を押し込んで回転移動
    させる押込装置を設けたことを特徴とする紡糸巻取機の
    ボビンホルダ切替装置。
  2. 【請求項2】 回転駆動される複数のボビンホルダの一
    端部をタレット板にて支持し、該タレット板を回転駆動
    することにより巻取作業を行うボビンホルダを切替可能
    に構成した紡糸巻取機のボビンホルダ切替装置におい
    て、該タレット板の回転停止位置を規制する位置決め装
    置を設け、該位置決め装置の係合部と前記タレット板の
    被係合部との係合度合が、該タレット板が回転駆動方向
    に回動するにつれて増大するように、前記位置決め装置
    と前記タレット板の被係合部とが構成されていることを
    特徴とする紡糸巻取機のボビンホルダ切替装置。
  3. 【請求項3】 前記ボビンホルダ切替装置に、前記タレ
    ット板を回転駆動方向へ押し込んで回転移動させる押込
    装置を設け、該押込装置と前記位置決め装置とにより、
    停止したタレット板の位置固定を行うことを特徴とする
    請求項2に記載の紡糸巻取機のボビンホルダ切替装置。
JP11079010A 1999-03-24 1999-03-24 紡糸巻取機のボビンホルダ切替装置 Pending JP2000272835A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2548830A2 (en) 2011-07-22 2013-01-23 TMT Machinery, Inc. Spinning winder
JP7456086B2 (ja) 2020-04-28 2024-03-27 島津産機システムズ株式会社 繊維巻取装置

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