JP2000272650A - 定量注出塗布容器 - Google Patents

定量注出塗布容器

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JP2000272650A
JP2000272650A JP2000009129A JP2000009129A JP2000272650A JP 2000272650 A JP2000272650 A JP 2000272650A JP 2000009129 A JP2000009129 A JP 2000009129A JP 2000009129 A JP2000009129 A JP 2000009129A JP 2000272650 A JP2000272650 A JP 2000272650A
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孝子 岡島
Yoshiyuki Tsunoda
義幸 角田
Riichi Ogawa
利一 小川
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Yoshino Kogyosho Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 壜体に対する塗布栓の周方向に沿った位置出
しを、一箇所に特定して設定することにより、塗布栓表
面の施した表示を有効に機能させると共に、この表示に
従って容器の適正な使用状態を得る。 【解決手段】 壜体8に、注出すべき内容液を、閉鎖し
た計量状態で一定量だけ計量分別し、操作体5の回動操
作により、上端に形成され弁体6で閉鎖された注出口5
5の開放を可能として、計量した内容液を注出塗布可能
とし、この塗布状態では、壜体8側を密閉状態に維持す
る塗布栓1を組付けて構成し、塗布栓1を壜体8に組付
ける組付き体2の壜体8に対する組付き姿勢を周方向に
位置出しすることにより、塗布栓1に施した表示を有効
に機能させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、薬用育毛剤等の高
価で一回の使用量を一定化することが望ましい液体の、
自動的に定量化する注出塗布容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の定量注出塗布容器に用いられる
注出塗布栓として、本出願人は先に実開平6−3515
3号公報に係る考案を提案した。
【0003】この従来技術は、壜体に密にかつ不動に組
付き、シール外鍔およびシール頂面を有する栓体を設け
た組付き体に対して、計量室を形成すると共に、注出口
に開閉弁体を組付け、上昇限で、シール外鍔との密接に
より計量室側と壜体側とを遮断する切替え体と操作体と
の組合せ物を、密にかつ昇降変位可能に組付けて構成
し、使用可能状態である塗布状態では、適正量に計量さ
れた内容液だけを注出可能とし、内容液の無駄な注出を
防止したものである。
【0004】そして、上記切替え体は、その螺合筒を組
付き筒に螺合組付けすることによって、組付き体に対し
て昇降変位自在に組付くと共に、その上昇限において、
突き当たり条が組付き体の停止条に下方から突き当たる
ことにより、組付き体に対して離脱不能に組付く。
【0005】また、切替え体の下降限においては、弁体
の弁座片の下面が栓体のシール頂面に当接することによ
り、容器の内容液注出が不能な非使用状態である計量状
態において、栓体により弁体の下降変位が阻止された状
態となるため、注出口から突出した弁片上端部に不正な
押し込み力が作用しても、弁体は弁開状態とならず、壜
体の密閉状態を維持するように構成されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術において
は、壜体に対する塗布栓の周方向に沿った組付き位置を
一定に規制することをしていないので、取扱いが便利と
なるように、例え塗布栓に開閉位置の表示を施したとし
ても、この表示を壜体に対して適正な向きに位置させる
ことが殆どできず、このため予め施した開閉位置の表示
を有効に機能させることができない、と云う問題があっ
た。
【0007】すなわち、壜体の一方側面に商品名を、ま
た反対側面に用法等を表示して、壜体の向きに前後関係
を付与した場合、塗布栓に施した開閉位置表示、動作位
置表示等の表示の壜体に対する周方向に沿った位置を、
取扱い上および表示機能上、壜体の前後関係に適合させ
る必要があるが、壜体と塗布栓との周方向に沿った位置
関係を一定に規制することができない限り、塗布栓に施
した表示を壜体の前後関係に適合させることは不可能で
ある。
【0008】そこで、本発明は、上記した従来技術にお
ける問題点を解消すべく創案されたもので、壜体に対す
る塗布栓の周方向に沿った組付き位置を、一つの定位置
に規制することを技術的課題とし、もって塗布栓に施し
た表示を有効に機能させると共に、容器の適正で良好な
取扱いを得ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記技術的課題を解決す
る本発明の内、請求項1記載の発明の手段は、上端に口
筒を有する壜体を有すること、この壜体の口筒に密にか
つ不動に組付き、開放した中央部上端に、外鍔状のシー
ル外鍔を有する栓体を設けた組付き体と、この組付き体
に密にかつ相対回動により一定ストロークで昇降変位す
べく外装結合し、上昇限において、組付き体のシール外
鍔を上端開口部に密嵌入させる内筒片を中央に立設した
切替え体と、この切替え体に密にかつ不動に外嵌して、
切替え体との間に一定容積の計量室を形成し、上端に注
出口を開設した有頂筒形状の操作体と、この操作体の注
出口内に、上端部を突出可能に嵌入する弁片の下端に、
操作体の注出口の下端開口部に密接する弁座片を周設
し、この弁座片と弁片との一体物に上方への弾力を付勢
する弁体と、から成る塗布栓を有すること、この塗布栓
を覆って壜体の胴部上端に着脱自在に取り付けられるキ
ャップ体を有すること、壜体の口筒の外周面に、係止縦
条と、この係止縦条に一端を連設させた周条とにより、
係止縦条と周条の他端との間に、周方向の定位置に欠部
を形成し、組付き体の主体部分である組付き筒の内周面
上部に、この組付き筒を壜体の口筒に外嵌させると、壜
体の係止縦条に周方向からまた周条に上方から突き当た
るが、欠部にはほぼ隙間なく挿入嵌合する規制縦条を突
設すること、にある。
【0010】壜体の口筒に組付き体の組付き筒を上方か
ら外嵌させてゆくと、規制縦条の周条への突き当たりに
より外嵌組付きが途中で停止するが、この状態で壜体に
対して組付き体を一定方向に回動させて規制縦条を係止
縦条に突き当てると、規制縦条の周条への突き当たりが
解除されると共に、規制縦条が欠部に対向してそのまま
嵌入するので、この規制縦条が欠部に対向した回動位置
で、口筒に対する組付き筒の外嵌組付きが再開され、壜
体に対する組付き体の組付けが達成される。
【0011】このように、壜体の口筒に対する組付き体
の外嵌組付きは、組付き体の規制縦条が口筒の欠部に嵌
入することにより達成されるので、壜体に対する組付き
体の周方向に沿った組付き位置は、規制縦条が欠部に嵌
入する一定位置に規制されることになり、このため壜体
に対する組付き体の周方向に沿った組付き位置、すなわ
ち壜体に組付いた塗布栓の周方向に沿った姿勢の向き
は、必ず一定となる。
【0012】非使用状態である計量状態、すなわち切替
え体と弁体と操作体との組合せ物が下降限に位置した状
態では、操作体の注出口が弁体で閉鎖されていると共
に、組付き体の栓体のシール外鍔が切替え体の内筒片の
上方に位置して、このシール外鍔と内筒片との間に間隙
が形成されているので、切替え体と操作体との間に形成
される計量室は、壜体内と連通した状態にある。
【0013】この計量状態から、定量の内容液を注出塗
布するには、まず、壜体を逆立させて、壜体内の内容液
を計量室に流入させてから、壜体を正立姿勢に戻して、
計量室に定量の内容液を収納させる。
【0014】次いで、操作体を回動操作して、切替え体
と弁体と操作体との組合せ物を、組付き体と栓体との組
合せ物に対して上昇移動させると、栓体のシール外鍔が
切替え体の内筒片の上端開口部に密嵌入して、計量室と
壜体内との連通が遮断された使用可能状態である塗布状
態となった位置で、上昇は停止する。
【0015】塗布栓を塗布状態としたならば、壜体を逆
立させ、操作体の注出口から突出した弁体の弁片を頭皮
等の被塗布面に押し付ける。
【0016】この弁片の被塗布面への押し付けにより、
弁片が注出口内に押し込まれて注出口は開状態となり、
計量室内の一定量の内容液が被塗布面に注出塗布され
る。
【0017】この内容液の被塗布面への塗布操作中にお
いて、壜体内は、切替え体の内筒片上端開口部内への栓
体のシール外鍔の密嵌入により閉鎖された状態に保持さ
れるので、壜体内の内容液が注出されることはない。
【0018】すなわち、被塗布面に塗布される内容液
は、計量室で計量された一定量の内容液だけとなる。
【0019】内容液の塗布が完了したならば、被塗布面
から離脱させると共に、壜体を正立姿勢に戻して、切替
え体と弁体と操作体との組合せ物を下降限に復帰させ
る。
【0020】被塗布面からの離脱により、弁片が弾力の
作用により復帰して注出口を閉鎖すると共に、切替え体
と弁体と操作体との組合せ物の下降限への復帰により、
計量室が壜体内と連通して、計量状態に戻る。
【0021】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明における、組付き体に対する切替え体の相対回動によ
り昇降変位する結合を、組付き体の組付き筒外周面に刻
設した螺条と、切替え体の主体筒内周面に刻設した螺合
条との螺合結合により達成したものである。
【0022】この請求項2記載の発明にあっては、組付
き体と切替え体との回動および昇降変位可能な結合を螺
合結合で達成するので、その結合構成を簡単なものとす
ることができると共に、その組付け操作の簡単で達成し
易いものとなる。
【0023】請求項3記載の発明は、請求項1記載の発
明における、組付き体に対する切替え体の相対回動によ
り昇降変位する結合を、組付き体の組付き筒外周面に傾
斜姿勢で刻設したガイド溝と、切替え体の主体筒内周面
に突設したガイド突片との係合結合により達成したもの
である。
【0024】この請求項3記載の発明にあっては、組付
き体と切替え体との回動および昇降変位可能な結合を、
ガイド溝に対するガイド突片の係合により達成するの
で、上昇限位置および下降限位置における安定した姿勢
保持能力を発揮できる状態で、相対回動量に対する昇降
ストロークを自由に設定することが可能となり、これに
より塗布栓の取扱い操作を好ましいものとすることがで
きる。
【0025】請求項4記載の発明は、請求項1記載の発
明に、操作体の少なくとも上筒部分を、計量室内の内容
液を外部から目視可能に透明もしくは半透明とした、こ
とを加えたものである。
【0026】この請求項4記載の発明にあっては、計量
室内の内容液、すなわち計量した内容液を外部から目視
により確認することができるので、内容液の定量注出使
用を正確にかつ確信を持って行うことができる。
【0027】請求項5記載の発明は、請求項4記載の発
明に、切替え体の内筒片の上端開口縁と同じ高さ位置と
なる、操作体の上筒の外周面箇所に、段部を周設するこ
とにより、視覚可能な計量線を形成した、ことを加えた
ものである。
【0028】この請求項5記載の発明にあっては、計量
線が、内容液の計量位置を設定する内筒片の上端開口縁
と等しい高さに位置しているので、見え難い内筒片の上
端開口縁を利用することなく、視覚し易い計量線を利用
して、操作体を透して目視される内容液の計量を簡単に
行うことができる。
【0029】請求項6記載の発明は、請求項1記載の発
明に、組付き体の開放した中央部上端を形成すべく立設
された起立筒片の筒壁に、この筒壁の上端部から下端に
かけて開口した窓孔を三つ以上、周方向に等間隔に設け
た、と云う構成を加えたものである。
【0030】この請求項6記載の発明にあっては、起立
筒片が、計量状態で栓体に作用している押し下げ力によ
り、経時に従って芯ズレ状に変形するのを防止すべく、
この押し下げ力を三箇所以上に分散してかつ均等に支
え、また窓孔を周方向に沿って分散配置することによっ
て、壜体の傾動変位に伴う内容液および空気の窓孔通過
を、壜体の傾動方向の違いに関わりなく、円滑に達成さ
せる。
【0031】請求項7記載の発明は、請求項1記載の発
明に、有頂細円筒状の嵌着体片の外周面中央にシール外
鍔を周設すると共に、平坦な頂面であるシール頂面の中
央に直線細棒状の栓突片を起立設して栓体を構成し、弁
体の弁片の中央に、上下に貫通した縦孔を、嵌入した栓
体の栓突片との間に空気の通過を許す隙間を形成する構
成で設け、弁体の弁片下面のシール頂面と対向する部分
を、このシール頂面と密接する平坦面とした、ことを加
えたものである。
【0032】この請求項7記載の発明にあっては、操作
体の注出口が弁体の弁片で密閉された計量状態では、栓
体のシール頂面が弁体の弁片下面に密接して、弁体の弁
片に形成された縦孔は密閉され、注出口は完全な密閉状
態となっているが、計量状態から塗布状態に切り替える
べく、操作体を回動操作して栓体と弁体とを相対昇降変
位させると、計量状態から塗布状態への切り替わりの途
中で、栓体のシール頂面が弁体の弁片下面から離れて、
弁片の縦孔を通して壜体内を外部に開放するので、弁体
の操作による注出口の開放操作に先立って、壜体内と外
部との圧力差を消滅させておくことができ、これにより
壜体内の不正高圧による内容液の不都合な噴出の発生を
未然に防止する。
【0033】請求項8記載の発明は、請求項7記載の発
明に、栓体の栓突片の外周面の下端部分を、弁体の縦孔
の下端開口部に密嵌入する、下方に拡径したシールテー
パー面とした、ことを加えたものである。
【0034】この請求項8記載の発明にあっては、計量
状態における、栓体のシール頂面と弁体の弁片下面との
密接による縦孔の密閉を、シールテーパー面の縦孔下端
開口部への密嵌入により補強し、これにより容器全体が
密閉状態となる計量状態での容器の密閉を、より強固で
確実なものとする。
【0035】請求項9記載の発明は、請求項1記載の発
明に、切替え体の主体部分である主体筒の外周面に、中
心軸に関して軸対称に、上方に開放した一対の係合縦溝
を設け、操作体の切替え体との組付き部分である外筒の
内周面に、切替え体の係合縦溝に係合して、操作体の切
替え体に対する回動を不能とする一対の係合縦条を、中
心軸に関して軸対称に設け、この両係合縦条の一方の下
端を他方の下端よりも下位に位置させた、ことを加えた
ものである。
【0036】この請求項9記載の発明にあっては、操作
体の一対の係合縦条の下端の高さ位置を違えることによ
り、この一対の係合縦条を利用して自動組立機による操
作体のセットの方向性を特定することができ、既に組付
き体に対して一定の向きで組付けられた切替え体に対し
て、操作体の組付き姿勢方向を一定に規制設定すること
により、操作体の表面に施した表示を壜体の表面に施さ
れている表示と位置合わせさせることが自動的に達成さ
れる。
【0037】請求項10記載の発明は、請求項1記載の
発明に、切替え体の下端に、内側を突き当たり凸部に形
成した複数の抜け止め片と、内側を乗り越え凸部に形成
した一つの音出し片とを、それぞれ肉薄部を介して屈曲
自在かつ下部が外側に突出した状態に連設すると共に、
中心軸に関して音出し片と軸対称に位置する抜け止め片
の突き当たり凸部の内側端面にクリック突片を突設し、
切替え体に対する操作体の組付けにより切替え体の抜け
止め片および音出し片を内方へ屈曲変位させ、切替え体
の上昇限において突き当たり凸部が組付き体の外周面に
突周設した停止条に下方から乗り越え不能に突き当たる
ように構成し、また切替え体の上昇限直前および下降限
直前において、切替え体の乗り越え凸部およびクリック
突片が組付き体の外周面に突設した縦条を乗り越えてク
リック音およびクリック感を発生するように構成した、
ことを加えたものである。
【0038】この請求項10記載の発明にあっては、組
付き体に対する切替え体の組付けは、切替え体下端の複
数の抜け止め片および音出し片が拡開した状態で連設さ
れているので、抜け止め片および音出し片が組付き体の
螺条もしくは停止条に引っ掛かることなく、無理なく円
滑に外嵌組付きする。
【0039】組付き体に切替え体を外嵌組付けした状態
で、切替え体に対して操作体を押し込んで外嵌組付けす
れば、各抜け止め片および音出し片は操作体の下端面に
よって押圧されて肉薄部において内方に屈曲変形し、組
付き体に対して抜け止め可能状態となる。
【0040】切替え体の上昇限直前、すなわち弁体を押
圧しての注出口の開放が可能な塗布状態直前、および下
降限直前、すなわち注出口が開放不能に密閉され、計量
室が壜体内に連通する計量状態直前において、組付き体
の縦条に対する音出し片の乗り越え凸部および抜け止め
片のクリック突片の乗り越えにより、クリック音とクリ
ック感を発生し、このクリック音とクリック感により、
塗布栓が計量状態または塗布状態に達したことを正確い
かつ確実に感知することができる。
【0041】請求項11記載の発明は、請求項1記載の
発明に、組付き体の起立筒片上端に、弁体の弁片下面に
密接する上面であるシール頂面の中央に、弁体の弁片に
開設された縦孔に嵌入する栓突片を立設した栓体を、不
動に組付け固定した、ことを加えたものである。
【0042】この請求項11記載の発明にあっては、計
量状態から塗布状態への切替えの初期に、すなわち切替
え体と操作体と弁体との組合せ物の回動上昇変位の初期
に、栓体が弁体と一緒に回動することなく、栓体と弁体
とを確実に相対回動させ、これにより栓体と弁体とが付
着して、注出口が不正に開放される不都合の発生を未然
に防止している。
【0043】請求項12記載の発明は、請求項1記載の
発明に、操作体の注出口の周面下端部分が密に摺接する
弁体の弁片の外周面下半部分の高さ幅を、下降限に位置
した切替え体の内筒片が、栓体のシール外鍔に密嵌合す
るまでの高さ方向の移動距離幅と略等しく設定した、こ
とを加えたものである。
【0044】この請求項12記載の発明にあっては、計
量状態と塗布状態との切替えの昇降変位範囲において、
切替え体の内筒片と栓体のシール外鍔とが離れている下
半領域では、弁体の弁片による注出口の密閉を維持し
て、計量した内容液以外の内容液が注出される状態とな
るのを確実に防止し、切替え体の内筒片が栓体のシール
外鍔に密嵌入している上半領域では、弁体の弁片による
注出口の開放を可能として、計量した内容液だけを注出
可能とする。
【0045】請求項13記載の発明は、請求項1記載の
発明に、操作体の注出口の吐出側部分を、段状に拡径し
て拡径開口部に形成した、ことを加えたものである。
【0046】この請求項13記載の発明にあっては、内
容液注出のための注出口の流路断面積を適当な大きさに
維持しながら、被塗布面に対向する注出口の開口面積を
大きくすることができるので、内容液の過剰な流出を阻
止しながら、内容液を効率良く塗布することができる。
【0047】請求項14記載の発明は、請求項1記載の
発明に、組付き体の主体部分である組付き筒の下端に、
外鍔状の連結鍔片を介して、操作体の直下に露出して位
置するスカート筒片を垂下状に連設し、このスカート筒
片の一部を、スカート筒片から連結鍔片にわたって形成
した切欠きにより、径方向に弾性変位可能な変位片に構
成し、この変位片の上面に、操作体の内周面下端に突設
されたストッパー片が上昇回動方向から係止する係止片
を設けた、ことを加えたものである。
【0048】この請求項14記載の発明にあっては、計
量状態では、壜体に不動に組付いた組付き体の係止片に
操作体のストッパー片が上昇回動方向、すなわち塗布状
態への回動方向から係止しているので、このままでは操
作体を塗布状態に回動操作することができないが、組付
き体の変位片を押圧変位させることにより、操作体の塗
布状態への回動操作が可能となる。
【0049】それゆえ、組付け体の変位片を押圧変位さ
せながら操作体を塗布状態方向に回動させる、と云う処
理操作を知らない限り、塗布栓を開放させることができ
ず、これにより不正開放を防止すると共に、高い安全性
が得られる。
【0050】請求項15記載の発明は、請求項1記載の
発明に、壜体に被嵌状に組付くキャップ体の内周面下端
部に係止して、このキャップ体の壜体からの離脱を不能
とする係止突片を有し、この係止突片を、壜体に組付い
たキャップ体の直下に大部分を露出位置させた舌壁片の
上端部に設け、この舌壁片を、押圧操作により上端部が
壜体に接近する方向に弾性変位可能に構成した着脱操作
体を、壜体の上端部に離脱不能に外嵌組付けした、こと
を加えたものである。
【0051】この請求項15記載の発明にあっては、壜
体に離脱不能に組付け固定された着脱操作体の係止突片
がキャップ体の内周面下端部に係止しているので、この
ままではキャップ体を壜体から離脱させることができな
いが、着脱操作体の舌壁片を押圧弾性変位させて係止突
片のキャップ体内周面下端部に対する係止を解除させる
ことにより、キャップ体の壜体からの離脱が可能とな
る。
【0052】それゆえ、着脱操作体の舌壁片を押圧弾性
変位させながら、キャップ体を壜体から離脱させる、と
云う処理操作を知らない限り、キャップ体を壜体から離
脱させて塗布栓を開放操作できる状態とすることができ
ず、これにより不正開放を防止すると共に、高い安全性
が得られる。
【0053】請求項16記載の発明は、請求項1記載の
発明に、塗布栓およびキャップ体の各構成部品を合成樹
脂製とした、ことを加えたものである。
【0054】この請求項16記載の発明にあっては、定
量注出塗布容器の構成上、各構成部品には、作動のスム
ーズ性やシール状態での締め代による柔軟な変形対応
性、また塗布構造の弾力の必要性等と、要求度の高い機
能が必要となるため、この要求度に対して選択肢が多
く、成形性や低コストでの生産対応が可能であり、また
透明とすることができる等を鑑みると、各構成部品の成
形材料としては合成樹脂が最も好ましい。
【0055】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を、図面を
参照しながら説明する。図1は、塗布栓1を壜体8の口
筒80に組付けた状態での全体縦断面図を示すもので、
図1における右半分は、定量注出塗布容器の非使用状態
および計量状態を、左半分は、定量注出塗布容器の使用
状態すなわち塗布状態を示している。
【0056】塗布栓1が組付けられる壜体8の口筒80
(図3参照)は、その外周面中央に係止周条81を突周
設すると共に、口筒80の外周面上部に一つの係止縦条
82を突設し、この係止縦条82に一端を接続させて周
条86を、その他端と係止縦条82との間に欠部87を
形成して係止周条81と平行に周設し、さらに外周面下
部に突周設した外鍔83の上面の軸対称位置には、一対
の突起84が形成されており、そして断面略楕円形状の
胴部の上端部両側面には、一対の係合凹部85が形成さ
れている。
【0057】組付き体2は、下端から拡径した裾筒を垂
下設し、また外周面に螺条23(図4、図5および図6
図示実施例の場合)またはガイド溝23b(図7、図8
図示実施例の場合)を刻設し、壜体8の口筒80に外嵌
する円筒形状の組付き筒20の内周面上部に内鍔24を
連設し、この内鍔24の上面に直線円筒形状のシール筒
片26を立設すると共に、内鍔24の内周端縁から上方
に縮径して、筒壁に窓孔28を開設した比較的高い起立
筒片27を立設して構成されている。
【0058】起立筒片27の窓孔28は、起立筒片27
を構造的に安定させ、経時による変形による芯ズレを防
止すべく、また壜体8の傾動方向に左右されることな
く、この窓孔28の空気および内容液の円滑で確実な通
過が得られるように、周方向の等分三箇所に開設されて
いる。
【0059】内鍔24よりも下位となった組付き筒20
の内周面箇所には、壜体8の係止縦条82には周方向か
ら、また周条86には上方から突き当たり、欠部87に
は略隙間なく嵌入する規制縦条22が突条設されている
と共に、この規制縦条22の下位に、壜体8の係止周条
81に乗り越えてアンダーカット結合する係止条21が
突周設されており、また組付き筒20の下端面の軸対称
位置には、壜体8の突起84に係合して、壜体8に対す
る組付き体2の組付き姿勢を、壜体8と方向合わせした
位置に不動に保持するための一対の凹部20aが設けて
ある。
【0060】図4ないし図6図示実施例の場合、組付き
筒20の外周面の螺条23の下位には、停止条29が突
周設されていると共に、この停止条29と螺条23の終
端との間には、切替え体4の下降限において、その内周
面の螺合条40aの終端面が突き当たる突き当たり縦リ
ブ23aが突設されており、かつ停止条29の下位の軸
対称位置には、高さの低い各一対の縦条29aが突設さ
れており、さらに内鍔24の下面には、口筒80の開口
部に密嵌入する嵌入筒片25が垂下設されている。
【0061】また、図7、図8図示実施例の場合、軸対
称に一対設けられたガイド溝23bの両端部は傾斜して
いない平坦状となっていると共に、その側端は、切替え
体4のガイド突片40bが突き当たる壁面を形成してお
り、上昇限側の側端部には、このガイド溝23bにガイ
ド突片40bを係合組付けさせるための縦溝状の挿入口
23cが形成されている。
【0062】この図7、図8図示実施例のガイド溝23
bの場合、その傾斜角度を大きくして相対回動量に対す
る切替え体4の昇降変位量を大きく設定しても、両端部
を傾斜していない平坦構造とすることにより、外部から
作用する力に対して切替え体4の昇降変位位置を安定し
て自己保持することができる。
【0063】組付き体2は、規制縦条22を欠部87に
嵌入係合させて壜体8との方向合わせを行った後、その
まま強引に押し込んで係止条21を係止周条81にアン
ダーカット結合させ、かつ凹部20aを突起84に係合
させることによって、壜体8の口筒80に不動に組付
き、嵌入筒片25を口筒80の開口部に密嵌入させるこ
とにより密に組付くことになる。
【0064】栓体3(図2および図9参照)は、有頂細
円筒形状をした嵌着体片30の外周面中央に、やや肉厚
な外鍔状のシール外鍔31を周設すると共に、平坦な頂
面であるシール頂面34の中央に、直線細棒状の栓突片
33を突設し、栓突片33の外周面下端部を、下方に拡
径したシールテーパー面36に形成して構成され、嵌着
体片30のシール外鍔31直下の筒壁部分には、壜体8
内側と計量室A側との内容液の流通を助ける通孔32が
開設されており、この通孔32の直下の嵌着体片30の
外周面には、起立筒片27に対する嵌入組付き限を設定
する段部35が形成されており、栓体3は、この段部3
5より下の嵌着体片30部分に周設した係止周溝30a
に起立筒片27の係止条27aを係止させ、かつ突設し
た複数の係止縦条30bを起立筒片27の係止縦溝27
bに係止させることにより、組付き体2に不動に組付け
られる。
【0065】切替え体4は、内周面に螺条23と螺合す
る螺合条40a(図10参照)を刻設した、またはガイ
ド溝23bに係合するガイド突片40b(図11と図1
2参照)を突設した円筒形状の主体筒40の内周面上端
部に内鍔状の頂板リング43を連設し、この頂板リング
43の内周端縁に、組付き体2のシール筒片26に摺動
自在に密嵌入すると共に、上端開口部に栓体3のシール
外鍔31が密嵌入できる内筒片45を、その中央部分で
連設して構成されている。
【0066】主体筒40の下端には、内側を突き当たり
凸部41aに形成した複数の抜け止め片41と、内側を
突き当たり凸部41aよりも大きい突出高さで突出した
乗り越え凸部48aに形成した薄板状の一枚の音出し片
48が、個々に肉薄部41bと肉薄部48bを介して屈
曲自在に、かつ拡開した状態で一体設されており、音出
し片48に対して軸対称に位置した抜け止め片41の突
き当たり凸部41aの突出端面に、高さの低いクリック
突片41cが突設されている。
【0067】内筒片45の外周面下端には、内筒片45
のシール筒片26との密接を確実で強固なものとするシ
ール周条46が突周設されており、主体筒40の外周面
上半部分には、軸対称位置に一対の係止縦溝42が刻設
されていると共に、係止周溝47が周設されており、そ
して頂板リング43の上面中間位置には、内周面に突条
を周設した短円筒片状の組付け筒片44が突設されてい
る。
【0068】すなわち、切替え体4は、主体筒40を組
付け筒20に相対回動により一定ストロークで昇降変位
すべく外装結合することにより、後述するように突き当
たり凸部41aが停止条29に下方から突き当たること
によって、組付き体2に対して離脱不能に組付き、また
内筒片45をシール筒片26に密嵌入させることによ
り、組付き体2に密に組付くことになるのであり、上昇
限において、すなわち塗布状態において、栓体3のシー
ル外鍔31に内筒片45を密外嵌させることにより、壜
体8側を密閉するのである。
【0069】操作体5(図13参照)は、切替え体4の
主体筒40にほぼ隙間なく外嵌する円筒形状の外筒50
上端に、幅狭な内鍔状の内フランジ片52を介して、切
替え体4の頂板リング43および内筒片45との間で一
定容積の計量室Aを形成し、ドーム状となった頂壁の上
端中央に注出筒を立設して、上半分を拡径した注出口5
5を開設した有頂円筒形状の上筒54を連設し、この上
筒54の外周面の、切替え体4の内筒片45の上端開口
縁と等しい高さに位置する箇所に、下方に小さく拡径し
た段部を周設することにより、視覚し易い計量線59を
形成して構成されている。
【0070】外筒50の内周面上半分に、切替え体4の
一対の係止縦溝42に係合する長短一対の係合縦条51
と、係止周溝47に係合する係合突条56とを設けて、
操作体5の切替え体4に対する不動な組付きを達成し、
また内フランジ片52の下面内周端に、組付け筒片44
に密外嵌する短円筒状の密嵌筒片53を垂下設して、操
作体5の切替え体4に対する密な組付きを達成してい
る。
【0071】一対の係合縦条51の長さを違えている、
すなわち両係合縦条51の下端の高さ位置を差を与えて
いるのは、自動組立機による操作体5のセットの方向性
を設定した向きに特定するためで、これにより操作体5
の外周面に予め施された表示を、組付き体2の外周面に
予め施してある表示と確実に位置合わせさせることがで
きる。
【0072】切替え体4に対する操作体5の被嵌状の組
付けにより、切替え体4の拡開状態にある各抜け止め片
41と音出し片48とは、操作体5の外筒50の下端面
によって押圧されて、それぞれ肉薄部41b、48bを
屈曲部として内方に屈曲変位する(図1参照)。
【0073】この抜け止め片41および音出し片48の
屈曲変位により、抜け止め片41の突き当たり凸部41
aは、停止条29に下方から乗り越え不能に係止して、
組付き体2に対する切替え体4の上昇限を設定し、また
音出し片48の乗り越え凸部48aおよび抜け止め片4
1のクリック突片41cは、操作体5を回転操作しての
組付き体2に対する切替え体4の上昇限直前および下降
限直前に、それぞれ組付き体2の縦条29aを乗り越え
てクリック音およびクリック感を発生する。
【0074】弁体6(図14、図15参照)は、注出口
55より大きい高さを有し、この注出口55内に密嵌入
する太さで、外周面の上半部分に数個(図示実施例の場
合、3個)の縦溝63を刻設し、中央に縦孔62を上下
に貫通開設した短円筒形状の弁片61の下端に、下方に
拡径したテーパ面状の上面を有する弁座片64を周設
し、この弁座片64に、上方に弾力を付勢する数条(図
示実施例の場合、3条)の螺旋状をした弾条片65の上
端を連設して構成されている。
【0075】数条の弾条片65の下端は、外周面に係止
条を周設したリング状の組付きリング60の上面内縁に
立設した複数の略矩形状をした固定板66の内面上部に
連設されており、この組付きリング60を切替え体4の
組付け筒片44に嵌入させてアンダーカット結合させる
ことにより、弁体6を切替え体4に組付けている。
【0076】弁体6の固定板66は、弾性変形する弾条
片65の、計量室A内に占める体積をできるだけ小さく
すべく、内筒片45の高さに略近い高さに形成されてい
る。
【0077】各弾条片65の上端は、弁座片64の周端
縁から等中心角で延出設された部分に連設され、この弾
条片65上端部との連設箇所が、弁座片64の弁閉作用
に悪影響を与えないようにしている。
【0078】また、弁座片64の下面は、栓体3のシー
ル頂面34が密接できる平坦面となっており、さらに弁
片61の縦孔62は、栓体3の栓突片33が緩く嵌入す
ると共に、その下端開口部は、栓突片33のシールテー
パー面36が密嵌入する口径となっている(図2参
照)。
【0079】キャップ体7(図1、図16参照)は、内
周面下端の軸対称位置に一対の係合凸部71を設けた有
頂略楕円筒形状の外キャップ70内に、操作体5を覆う
略ドーム形状に形成され、頂壁72の下方に注出口55
を密閉する栓筒片73を垂下設した内キャップ74を固
定した二重構造に構成されている。
【0080】このキャップ体7は、係合凸部71を壜体
8の係合凹部85に係合させることにより、壜体8に着
脱自在に取付けられるが、その際、内キャップ74のド
ーム状の内面が、塗布栓1上端部のガイド面となるた
め、キャップ体7を容易にかつ円滑に取付けることがで
きる。
【0081】図17ないし図19は、塗布栓1の不正開
閉を防止すべく構成した第二の実施例を示すもので、組
付き体2の組付き筒20の下端に連結鍔片24cにより
連設された裾筒を、下降限に位置した操作体5の直下に
位置するスカート筒片24aに構成し、前後に位置する
スカート筒片24aと連結鍔片24cの部分に切欠き2
4dを設けることにより、スカート筒片24aの前後部
分を径方向に弾性変位可能な変位片24bに形成し、こ
の変位片24b上に、操作体5の外筒50内周面下端部
に突設したストッパー片58に上昇回動方向から係止す
る係止片24eを起立突設して構成されている。
【0082】この第二の実施例にあっては、塗布栓1が
計量状態、すなわち操作体5が下降限に位置して、注出
口55を開放させることができない状態では、係止片2
4eに対するストッパー片58の係止により、操作体5
の上昇回動が不能となっているが、この状態から指先で
挟持する形態で両変位片24bを押圧変位させると、係
止片24eとストッパー片58との係止が解除されるの
で、操作体5の上昇回動が可能となり、塗布栓1の計量
状態から塗布状態への切替えが可能となる。
【0083】図12ないし図23は、容器の不正開放を
防止すべく、壜体8の上端部に、装着されたキャップ体
7を妄りに離脱させることを不能とする着脱操作体9を
組付け固定して構成した第三の実施例を示すもので、着
脱操作体9は、壜体8の外鍔83に、内周面に突設した
抜け止め突条98を下方から係止させて外嵌する組付き
筒片90の下端縁から、着脱操作体9を組付けるべく縮
径形成した壜体8の肩部である組付け縮径部88に外嵌
する略楕円筒状の肩筒片91を垂下状に設け、この肩筒
片91の両側部分下端縁から、上に向いた当接段部92
を介して、壜体8の胴部の両側部分上部に形成された陥
没部89に嵌合位置する垂下壁片93を垂下状に設け、
さらにこの垂下壁片93から肩筒片91にかけての部分
に、門型の切欠き溝96を形成することにより、傾動端
である上端部外面に係止突片95を突設した舌壁片94
を形成した構成となっている。
【0084】塗布栓1を組付けた壜体8にキャップ体7
を被嵌状に組付けた状態では、キャップ体7はその下端
縁を当接段部92に当接させた状態で組付き、係合突部
71に係止突片95が係止しているので、キャップ体7
は壜体8に対して離脱不能となっている。
【0085】壜体8からキャップ体7を離脱させるに
は、キャップ体7の直下に露出して位置し、表面に複数
の指当て突条97を突設した舌壁片94部分を押圧し
て、この舌壁片94の上端部を内方に傾動変位させるこ
とにより、係止突片95の係合突部71に対する係止を
解除した状態で、キャップ体7を壜体8に対して引き上
げれば良い。
【0086】着脱操作体9を含めた塗布栓1およびキャ
ップ体7の各構成部品は、この各構成部品に要求される
機能に応じて合成樹脂材で成形されている。
【0087】例えば、塗布栓1にあっては、組付き体2
は、硬質材料製の壜体8に対するアンダーカット嵌合時
の弾性変形、および嵌合後のシール維持、そして経時に
よる影響の少ないものとしてポリプロピレンが適当であ
り、栓体3は、組付き体2と一体的に組合さって中心部
分を構成し、かつシール外鍔31を切替え体4の内筒片
45に密嵌入させて強固なシールを得ることから、組付
き体2と同一材料であるポリプロピレンが適当である。
【0088】切替え体4は、組付き体2よりも軟らかい
ことから、組付き体2に対して高いシール性を発揮して
密摺接でき、かつポリプロピレンに対して摩擦抵抗値が
きわめて低い硬質ポリエチレンが成形材料として適当で
あり、操作体5は、組付き体2と同様の、切替え体4と
の組付き関係が要求されると共に、要望に応じて透明性
を付与できるようにする必要から、ポリプロピレンが適
当であり、弁体6は、高い弾性復元性と気密部の高いシ
ール性を得るため軟質ポリエチレンが適当である。
【0089】また、キャップ体7は、硬質材料製の壜体
8との嵌合のための変形が容易であるようにポリプロピ
レンが適当であり、着脱操作体9も、安定した自己形状
保持と弾性変形とを得るためポリプロピレンが適当であ
る。
【0090】
【発明の効果】本発明は、上記した構成となっているの
で、以下に示す効果を奏する。壜体に対する組付き体の
周方向に沿った組付き位置を一箇所に特定したので、予
め付与設定した壜体の前後関係と、同様に組付け体に予
め付与設定した前後関係とを、確実にかつ自動的に一致
させることができ、もって良好で適正な取扱いおよび表
示を得ることができる。
【0091】特に、商品名とか会社名そして内容液の効
能等を表示することにより前後関係の発生した壜体に対
して、周方向に沿った一定位置に取扱いのための状態表
示を施した塗布栓を、その取扱いのための状態表示を、
壜体の前後関係に適合させて位置させることができ、も
って塗布栓に施した表示を有効に機能させることができ
る。
【0092】請求項2記載の発明によれば、組付き体に
対する切替え体の相対回動により昇降変位すべき結合を
螺合結合で達成したので、その結合構造を簡単に形成す
ることができると共に、組付き体に対する切替え体の組
付け操作を簡単のものとすることができる。
【0093】請求項3記載の発明によれば、組付き体に
対する切替え体の相対回動により昇降変位すべき結合を
傾斜したガイド溝に対するガイド突片の係合により達成
したので、組付け体に対する切替え体の昇降変位位置を
安定して保持できる状態で、回動量に対する昇降変位量
を自由に設定することができ、これにより切替え操作の
容易な塗布栓を得ることができる。
【0094】請求項4記載の発明によれば、計量室内の
内容液を直接目視することができるので、内容液の計量
状態を目視確認することができ、もって内容液の注出使
用を安心して適正に行うことができる。
【0095】請求項5記載の発明にあっては、内容液の
計量を簡単にかつ正確に視覚することができるので、内
容液の計量を正確にかつ安心して実行することができ
る。
【0096】請求項6記載の発明によれば、組付き体の
起立筒片を、作用する押し下げ力を三つ以上の箇所で均
等にかつ弾性的に支持する構成としたので、押し下げ力
を芯ズレを生じることなく安定して支持できると共に、
壜体の傾斜方向に関係なく、確実で安定した内容液およ
び空気の窓孔通過動作を得ることができる。
【0097】請求項7記載の発明によれば、塗布栓を計
量状態から塗布状態に回動切替えするに際して、この切
替え動作の当初に、栓体により密閉されていた弁体の縦
孔が開放されるので、例え容器内と容器外とに圧力差が
発生していたとしても、この圧力差は縦孔を通して速や
かに消滅し、もって通常の内容液塗布操作時に、内容液
が不正に噴出して、不良塗布状態となったり、内容液が
周囲に飛散して汚れを発生させると云う不都合の発生を
未然に防止することができる。
【0098】請求項8記載の発明によれば、計量状態す
なわち容器の密閉状態時における密閉を、より強固にか
つ確実に達成維持するので、内容液の密封収納を、強固
にかつ安定して達成する。
【0099】請求項9記載の発明によれば、操作体の切
替え体に対する自動組立機による組付けの向きを、周方
向に沿って一つに特定することができ、もって操作体の
表面に施した位置表示を、組付き体の表面に施した機能
表示に適正に位置合わせすることができ、これにより機
能表示を有効に利用できると共に、塗布栓全体の表示を
壜体の表示の位置に適合させることができる。
【0100】請求項10記載の発明によれば、塗布栓の
計量状態に達する直前および塗布状態に達する直前で、
クリック音とクリック感とを得ることができるので、塗
布栓の状態を正確に認識することができると共に、良好
な使用感を得ることができる。
【0101】請求項11記載の発明によれば、組付き体
に対して栓体が不動に組付けられているので、計量状態
から塗布状態への回動切替えの初期に、必ず栓体と弁体
とが相対回動して分離できる状態となり、これにより弁
体の弁片が栓体と一緒に変位して、注出口から離脱して
不正に開放すると云うことが皆無となり、弁体の適正で
安定した動作を得ることができる。
【0102】請求項12記載の発明によれば、計量状態
と塗布状態との切替えの途中で、壜体側の密閉が達成さ
れていない範囲では、弁体による注出口の密閉が確保さ
れ、弁体による注出口の密閉を解除することのできる範
囲では、壜体側の密閉が達成されるので、計量された内
容液以外の内容液が注出されることは全く無く、内容液
の安全な注出動作を得ることができる。
【0103】請求項13記載の発明によれば、内容液の
注出通路断面積を増大させることなく、被塗布面に対す
る内容液の塗布面積としての開口面積を大きくすること
ができるので、内容液の塗布を効率良くかつ良好に達成
することができる。
【0104】請求項14記載の発明によれば、塗布栓の
閉状態である計量状態から、開状態である塗布状態への
操作体の回動操作を、塗布栓に対する特定した一定の操
作と状態を維持して行う必要があり、この取扱いを知ら
ない者には塗布栓の開放を達成できないので、塗布栓に
対する塗布栓の不正開放を防止することができると共
に、子供の悪戯開放による危険の発生を未然に防止する
ことができる。
【0105】請求項15記載の発明によれば、壜体から
のキャップ体の離脱を、容器に対する特定した一定の操
作と状態を維持して行う必要があり、これにより取扱い
を知らない者によるキャップ体の不正離脱とか、子供の
悪戯開放による危険の発生を防止することができる。
【0106】請求項16記載の発明によれば、各構成部
品間のスムーズな相対変位、柔軟な変形対応性と弾力に
よる高いシール性、低コストでの生産性と優れた成形性
を得ることができるだけでなく、必要に応じて所望の透
明性を付与することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施例を示す、右半分は開放不
能な計量状態を、左半分は開放可能な塗布状態を示し
た、要部縦断正面図。
【図2】図1に示した実施例の、栓体と弁体との組合せ
の拡大説明図。
【図3】図1に示した実施例の、壜体と塗布栓とを分離
図示した正面図。
【図4】図1に示した実施例における組付き体の、右半
分を縦断した正面図。
【図5】図4に示した組付き体の、全体平面図。
【図6】図4に示した組付き体の、全体底面図。
【図7】組付き体の他の実施例を示す、全体正面図。
【図8】図7に示した組付き体の、全体平面図。
【図9】図1に示した実施例における栓体の、右半分を
縦断した正面図。
【図10】図1に示した実施例における切替え体の、右
半分を縦断した正面図。
【図11】切替え体の他の実施例を示す、右半分を縦断
した正面図。
【図12】図11に示した実施例の、全体底面図。
【図13】図1に示した実施例における操作体の、全体
縦断正面図。
【図14】図1に示した実施例における弁体の、全体正
面図。
【図15】図10に示した弁体の、全体平面図。
【図16】図1に示した実施例におけるキャップ体の、
右半分を縦断した正面図。
【図17】本発明の第二の実施例を示す、キャップ体を
除去した全体正面図。
【図18】図17に示した実施例の、要部を縦断した全
体側面図。
【図19】図17に示した実施例の、要部拡大平断面
図。
【図20】本発明の第三の実施例を示す、要部を縦断図
示した全体正面図。
【図21】図20に示した実施例の、キャップ体の右半
分を除去した全体側面図。
【図22】図20に示した実施例における着脱操作体
の、右半分を縦断した全体側面図。
【図23】図20に示した実施例における壜体の、全体
正面図。
【符号の説明】
1 ; 塗布栓 2 ; 組付き体 20 ; 組付き筒 20a; 凹部 21 ; 係止条 22 ; 規制縦条 23 ; 螺条 23a; 突き当たり段部 23b; ガイド溝 23c; 挿入口 24 ; 内鍔 24a; スカート筒片 24b; 変位片 24c; 連結鍔片 24d; 切欠き 24e; 係止片 25 ; 嵌入筒片 26 ; シール筒片 27 ; 起立筒片 27a; 係止条 27b; 係止縦溝 28 ; 窓孔 29 ; 停止条 29a; 縦条 3 ; 栓体 30 ; 嵌着体片 30a; 係止周溝 30b; 係止縦条 31 ; シール外鍔 32 ; 通孔 33 ; 栓突片 34 ; シール頂面 35 ; 段部 36 ; シールテーパー面 4 ; 切替え体 40 ; 主体筒 40a; 螺合条 40b; ガイド突片 41 ; 抜け止め片 41a; 突き当たり凸部 41b; 肉薄部 41c; クリック突片 42 ; 係合縦溝 43 ; 頂板リング 44 ; 組付け筒片 45 ; 内筒片 46 ; シール周条 47 ; 係止周溝 48 ; 音出し片 48a; 乗り越え凸部 48b; 肉薄部 5 ; 操作体 50 ; 外筒 51 ; 係合縦条 52 ; 内フランジ片 53 ; 密嵌筒片 54 ; 上筒 55 ; 注出口 56 ; 係合突条 57 ; 拡径開口部 58 ; ストッパー片 59 ; 計量線 6 ; 弁体 60 ; 組付きリング 61 ; 弁片 62 ; 縦孔 63 ; 縦溝 64 ; 弁座片 65 ; 弾条片 66 ; 固定板 7 ; キャップ体 70 ; 外キャップ 71 ; 係合突部 72 ; 頂壁 73 ; 栓筒体 74 ; 内キャップ 8 ; 壜体 80 ; 口筒 81 ; 係止周条 82 ; 係止縦条 83 ; 外鍔 84 ; 突起 85 ; 係合凹部 86 ; 周条 87 ; 欠部 88 ; 組付け縮径部 89 ; 陥没部 9 ; 着脱操作体 90 ; 組付き筒片 91 ; 肩筒片 92 ; 当接段部 93 ; 垂下壁片 94 ; 舌壁片 95 ; 係止突片 96 ; 切欠き溝 97 ; 指当て突条 98 ; 抜け止め突条 A ; 計量室
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡島 孝子 東京都豊島区高田3丁目24番1号 大正製 薬 株式会社内 (72)発明者 角田 義幸 東京都江東区大島3丁目2番6号 株式会 社吉野工業所内 (72)発明者 小川 利一 東京都江東区大島3丁目2番6号 株式会 社吉野工業所内 Fターム(参考) 3E084 AA04 AA12 AA24 AB01 BA03 CB02 CC03 DA01 DB12 DB13 DC03 EA04 EC03 FA09 FB02 FC07 GA08 GB12 KA11 KB01 LA15 LA17 LB02 LD03 LE02 LE07 LG06

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上端に口筒(80)を有する壜体(8) と、前
    記口筒(80)に密にかつ不動に組付き、開放した中央部上
    端に、外鍔状のシール外鍔(31)を有する栓体(3) を設け
    た組付き体(2) と、該組付き体(2) に密にかつ相対回動
    により一定ストロークで昇降変位すべく外装結合し、上
    昇限において、前記シール外鍔(31)を上端開口部に密嵌
    入させる内筒片(45)を中央に立設した切替え体(4) と、
    該切替え体(4) に密にかつ不動に外嵌して、該切替え体
    (4) との間に一定容積の計量室(A) を形成し、上端に注
    出口(55)を開設した有頂筒形状の操作体(5) と、前記注
    出口(55)内に、上端部を突出可能に嵌入する弁片(61)の
    下端に、前記注出口(55)の下端開口部に密接する弁座片
    (64)を周設し、該弁座片(64)と弁片(61)との一体物に上
    方への弾力を付勢する弁体(6) と、から成る塗布栓(1)
    と、該塗布栓(1) を覆って前記壜体(8) の胴部上端に着
    脱自在に取り付けられるキャップ体(7) と、から構成さ
    れ、前記口筒(80)の外周面に、係止縦条(82)と、該係止
    縦条(82)に一端を連設させた周条(86)とにより、前記係
    止縦条(82)と周条(86)の他端との間に、周方向の定位置
    に欠部(87)を形成し、前記組付き体(2) の主体部分であ
    る組付き筒(20)の内周面上部に、該組付き筒(20)を口筒
    (80)に外嵌させると、前記係止縦条(82)に周方向からま
    た周条(86)に上方から突き当たるが、前記欠部(87)には
    ほぼ隙間なく挿入嵌合する規制縦条(22)を突設して成る
    定量注出塗布容器。
  2. 【請求項2】 組付き体(2) に対する切替え体(4) の相
    対回動により昇降変位する結合を、前記組付き体(2) の
    組付き筒(20)外周面に刻設した螺条(23)と、前記切替え
    体(4) の主体筒(40)内周面に刻設した螺合条(40a) との
    螺合結合とした請求項1記載の定量注出塗布容器。
  3. 【請求項3】 組付き体(2) に対する切替え体(4) の相
    対回動により昇降変位する結合を、前記組付き体(2) の
    組付き筒(20)外周面に傾斜姿勢で刻設したガイド溝(23
    b) と、前記切替え体(4) の主体筒(40)内周面に突設し
    たガイド突片(40b) との係合結合とした請求項1記載の
    定量注出塗布容器。
  4. 【請求項4】 操作体(5) の少なくとも上筒(54)部分
    を、計量室(A) 内の内容液を外部から目視可能に透明も
    しくは半透明とした請求項1または2または3記載の定
    量注出塗布容器。
  5. 【請求項5】 切替え体(4)の内筒片(45)の上端開口縁
    と同じ高さ位置となる、操作体(5)の上筒(54)の外周面箇
    所に、段部を周設することにより、視覚可能な計量線(59)
    を形成した請求項4記載の定量注出塗布容器。
  6. 【請求項6】 組付き体(2) の開放した中央部上端を形
    成すべく立設された起立筒片(27)の筒壁に、該筒壁の上
    端部から下端にかけて開口した窓孔(28)を三つ以上、周
    方向に等間隔に設けた請求項1または2または3または
    4または5記載の定量注出塗布容器。
  7. 【請求項7】 有頂細円筒状の嵌着体片(30)の外周面中
    央にシール外鍔(31)を周設すると共に、平坦な頂面であ
    るシール頂面(34)の中央に直線細棒状の栓突片(33)を起
    立設して栓体(3) を構成し、弁体(6) の弁片(61)の中央
    に、上下に貫通した縦孔(62)を、嵌入した前記栓突片(3
    3)との間に空気の通過を許す隙間を形成する構成で設
    け、前記弁片(61)下面のシール頂面(34)と対向する部分
    を、該シール頂面(34)と密接する平坦面とした請求項1
    または2または3または4または5または6記載の定量
    注出塗布容器。
  8. 【請求項8】 栓体(3)の栓突片(33)の外周面の下端部
    を、弁体(6)の縦孔(62)の下端開口部に密嵌入する、下
    方に拡径したシールテーパー面(36)とした請求項7記載
    の定量注出塗布容器。
  9. 【請求項9】 切替え体(4) の主体部分である螺合筒(4
    0)の外周面に、中心軸に関して軸対称に、上方に開放し
    た一対の係合縦溝(42)を設け、操作体(5) の前記切替え
    体(4) との組付き部分である外筒(50)の内周面に、前記
    係合縦溝(42)に係合して、前記操作体(5) の切替え体
    (4) に対する回動を不能とする一対の係合縦条(51)を、
    中心軸に関して軸対称に設け、該両係合縦条(51)の一方
    の下端を他方の下端よりも下位に位置させた請求項1ま
    たは2または3または4または5または6または7また
    は8記載の定量注出塗布容器。
  10. 【請求項10】 切替え体(4) の下端に、内側を突き当
    たり凸部(41a) に形成した複数の抜け止め片(41)と、内
    側を乗り越え凸部(48a) に形成した一つの音出し片(48)
    とを、肉薄部(41b) および肉薄部(48b) を介して屈曲自
    在かつ下部が外側に突出した状態に連設すると共に、中
    心軸に関して前記音出し片(48)と軸対称に位置する前記
    抜け止め片(41)の突き当たり凸部(41a) の内側端面にク
    リック突片(41c) を突設し、前記切替え体(4) に対する
    操作体(5) の組付けにより前記抜け止め片(41)および音
    出し片(48)を内方へ屈曲変位させ、前記切替え体(4) の
    上昇限において前記突き当たり凸部(41a) が組付き体
    (2) の外周面に突周設した停止条(29)に下方から乗り越
    え不能に突き当たるように構成し、また前記切替え体
    (4) の上昇限直前および下降限直前において、前記乗り
    越え凸部(48a) およびクリック突片(41c) が前記組付き
    体(2) の外周面に突設した縦条(29a) を乗り越えてクリ
    ック音およびクリック感を発生するように構成した請求
    項1または2または3または4または5または6または
    7または8または9記載の定量注出塗布容器。
  11. 【請求項11】 組付き体(2) の起立筒片(27)の上端
    に、弁体(6) の弁片(61)下面に密接する上面であるシー
    ル頂面(34)の中央に、前記弁片(61)に開設された縦孔(6
    2)に嵌入する栓突片(33)を立設した栓体(3) を、不動に
    組付け固定した請求項1または2または3または4また
    は5または6または7または8または9または10記載
    の定量注出塗布容器。
  12. 【請求項12】 操作体(5) の注出口(55)の周面下端部
    分が密に摺接する弁体(6) の弁片(61)の外周面下半部分
    の高さ幅を、下降限に位置した切替え体(4) の内筒片(4
    5)が、栓体(3) のシール外鍔(31)に密嵌合するまでの高
    さ方向の移動距離幅と略等しく設定した請求項1または
    2または3または4または5または6または7または8
    または9または10または11記載の定量注出塗布容
    器。
  13. 【請求項13】 操作体(5) の注出口(55)の吐出側部分
    を、段状に拡径して拡径開口部(57)に形成した請求項1
    または2または3または4または5または6または7ま
    たは8または9または10または11または12記載の
    定量注出塗布容器。
  14. 【請求項14】 組付き体(2) の主体部分である組付き
    筒(20)の下端に、外鍔状の連結鍔片(24c) を介して、操
    作体(5) の直下に露出して位置するスカート筒片(24a)
    を垂下状に連設し、該スカート筒片(24a) の一部を、該
    スカート筒片(24a) から連結鍔片(24c) にわたって形成
    した切欠き(24d) により、径方向に弾性変位可能な変位
    片(24b) に構成し、該変位片(24b) の上面に、前記操作
    体(5) の内周面下端に突設されたストッパー片(58)が上
    昇回動方向から係止する係止片(24e) を設けた請求項1
    または2または3または4または5または6または7ま
    たは8または9または10または11または12または
    13記載の定量注出塗布容器。
  15. 【請求項15】 壜体(8) に被嵌状に組付くキャップ体
    (7) の内周面下端部に係止して、該キャップ体(7) の壜
    体(8) からの離脱を不能とする係止突片(95)を有し、該
    係止突片(95)を、前記壜体(8) に組付いたキャップ体
    (7) の直下に大部分を露出位置させた舌壁片(94)の上端
    部に設け、該舌壁片(94)を、押圧操作により上端部が前
    記壜体(8) に接近する方向に弾性変位可能に構成した着
    脱操作体(9) を、前記壜体(8) の上端部に離脱不能に外
    嵌組付けした請求項1または2または3または4または
    5または6または7または8または9または10または
    11または12または13記載の定量注出塗布容器。
  16. 【請求項16】 塗布栓(1)およびキャップ体(7)の各構
    成部品を合成樹脂製とした請求項1または2または3ま
    たは4または5または6または7または8または9また
    は10または11または12または13または14また
    は15記載の定量注出塗布容器。
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