JP2000272548A - トラック荷台用パネル - Google Patents
トラック荷台用パネルInfo
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- JP2000272548A JP2000272548A JP11081396A JP8139699A JP2000272548A JP 2000272548 A JP2000272548 A JP 2000272548A JP 11081396 A JP11081396 A JP 11081396A JP 8139699 A JP8139699 A JP 8139699A JP 2000272548 A JP2000272548 A JP 2000272548A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 他部材取付用の穴を有するサンドイッチパネ
ルにおいて、断熱性能の低下を防止、あるいは最小限に
抑えることのできるトラック荷台用パネルの構造を提供
する。 【解決手段】 コア材の両面にＦＲＰスキン層を配した
サンドイッチ構造を有するトラック荷台用パネルにおい
て、他部材取付用の穴が設けられる部位の少なくとも両
側に、両ＦＲＰスキン層間にわたって延びるウエブ状の
仕切りを設けたことを特徴とするトラック荷台用パネ
ル。
ルにおいて、断熱性能の低下を防止、あるいは最小限に
抑えることのできるトラック荷台用パネルの構造を提供
する。 【解決手段】 コア材の両面にＦＲＰスキン層を配した
サンドイッチ構造を有するトラック荷台用パネルにおい
て、他部材取付用の穴が設けられる部位の少なくとも両
側に、両ＦＲＰスキン層間にわたって延びるウエブ状の
仕切りを設けたことを特徴とするトラック荷台用パネ
ル。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、トラック荷台用パ
ネルに関し、とくにサンドイッチ構造を有するトラック
荷台用パネルの、他部材取付用の穴が設けられる部分の
構造に関する。
ネルに関し、とくにサンドイッチ構造を有するトラック
荷台用パネルの、他部材取付用の穴が設けられる部分の
構造に関する。
【０００２】
【従来の技術】近年、トラックの荷台（貨物室を含む）
の軽量化を目的として、ＦＲＰからなる荷台用パネルが
提案されている（たとえば、国際公開ＷＯ９７／０８０
３７号公報）。とくに、断熱材（たとえば発泡体）をコ
ア材とし、その両面にＦＲＰスキン層を配置したサンド
イッチ構造のパネル部材が、強度、剛性、断熱性を備
え、かつ軽量化も達成できるものとして提案されてい
る。
の軽量化を目的として、ＦＲＰからなる荷台用パネルが
提案されている（たとえば、国際公開ＷＯ９７／０８０
３７号公報）。とくに、断熱材（たとえば発泡体）をコ
ア材とし、その両面にＦＲＰスキン層を配置したサンド
イッチ構造のパネル部材が、強度、剛性、断熱性を備
え、かつ軽量化も達成できるものとして提案されてい
る。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】断熱材をサンドイッチ
にしたパネルに、他部材をリベットやボルト等を介して
取り付けるには、通常、その取付部位に他部材取付用の
穴を設け、その穴にリベットやボルトを挿入あるいはね
じ込む必要がある。しかしこのような他部材取付用の穴
を有するサンドイッチパネルにおいては、該穴を通して
内部の断熱材の部分まで水が侵入したり、該穴を通して
出入りする空気中の水分が断熱材の部分まで侵入し、断
熱材を劣化させたり、とくに侵入した水分が結露するこ
とで断熱性能を低下させたりするおそれがある。とくに
侵入した水や水分が断熱材延設方向に広がってしまう
と、そのパネルの断熱性能を広い面積にわたって低下さ
せてしまうことになる。また、そのような水が侵入する
ことにより、パネル重量が増加してしまうという問題も
ある。
にしたパネルに、他部材をリベットやボルト等を介して
取り付けるには、通常、その取付部位に他部材取付用の
穴を設け、その穴にリベットやボルトを挿入あるいはね
じ込む必要がある。しかしこのような他部材取付用の穴
を有するサンドイッチパネルにおいては、該穴を通して
内部の断熱材の部分まで水が侵入したり、該穴を通して
出入りする空気中の水分が断熱材の部分まで侵入し、断
熱材を劣化させたり、とくに侵入した水分が結露するこ
とで断熱性能を低下させたりするおそれがある。とくに
侵入した水や水分が断熱材延設方向に広がってしまう
と、そのパネルの断熱性能を広い面積にわたって低下さ
せてしまうことになる。また、そのような水が侵入する
ことにより、パネル重量が増加してしまうという問題も
ある。
【０００４】本発明の課題は、このような問題点に着目
し、他部材取付用の穴を有するサンドイッチパネルにお
いて、断熱性能の低下を防止、あるいは最小限に抑える
ことのできるトラック荷台用パネルの構造を提供するこ
とにある。
し、他部材取付用の穴を有するサンドイッチパネルにお
いて、断熱性能の低下を防止、あるいは最小限に抑える
ことのできるトラック荷台用パネルの構造を提供するこ
とにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明に係るトラック荷台用パネルは、コア材の両
面にＦＲＰスキン層を配したサンドイッチ構造を有する
トラック荷台用パネルにおいて、他部材取付用の穴が設
けられる部位の少なくとも両側に、両ＦＲＰスキン層間
にわたって延びるウエブ状の仕切りを設けたことを特徴
とするものからなる。
に、本発明に係るトラック荷台用パネルは、コア材の両
面にＦＲＰスキン層を配したサンドイッチ構造を有する
トラック荷台用パネルにおいて、他部材取付用の穴が設
けられる部位の少なくとも両側に、両ＦＲＰスキン層間
にわたって延びるウエブ状の仕切りを設けたことを特徴
とするものからなる。
【０００６】上記ウエブ状の仕切りは、他部材取付用の
穴が設けられる部位の少なくとも両側に設けられるが、
該部位を四方から囲むように設けられてもよい。
穴が設けられる部位の少なくとも両側に設けられるが、
該部位を四方から囲むように設けられてもよい。
【０００７】このウエブ状の仕切りは、サンドイッチ構
造のパネルが成形される際に、両ＦＲＰスキン層と一体
に成形することができる。仕切り自身は、樹脂のみから
成形することも可能であるが、パネルの剛性向上の面か
らは、ＦＲＰから構成することが好ましい。
造のパネルが成形される際に、両ＦＲＰスキン層と一体
に成形することができる。仕切り自身は、樹脂のみから
成形することも可能であるが、パネルの剛性向上の面か
らは、ＦＲＰから構成することが好ましい。
【０００８】コア材は、サンドイッチ構造を構成できる
ものであれば特に限定しないが、断熱材からなる場合、
とくに本発明による効果が大きい。このようなコア材と
して、たとえば発泡体を用いることができる。
ものであれば特に限定しないが、断熱材からなる場合、
とくに本発明による効果が大きい。このようなコア材と
して、たとえば発泡体を用いることができる。
【０００９】本発明に係るトラックは、このようなトラ
ック荷台用パネルを用いてその荷台あるいは貨物室を構
成したものである。
ック荷台用パネルを用いてその荷台あるいは貨物室を構
成したものである。
【００１０】トラックの形式はとくに限定されず、本発
明に係るトラック荷台用パネルは、平ボディ型、バン型
などのトラックはもちろんのこと、ウィング車などにも
適用できる。
明に係るトラック荷台用パネルは、平ボディ型、バン型
などのトラックはもちろんのこと、ウィング車などにも
適用できる。
【００１１】上記のような本発明に係るトラック荷台用
パネルにおいては、コア材を備えたサンドイッチパネル
でありながら、リベット等の取付穴が加工される部分が
ウエブ状の仕切りによって区切られるので、より正確に
は内部のコア材がウエブ状の仕切りによって区切られる
ので、たとえその部分のコア材に水分が侵入しても、侵
入した水分の広がり可能部位は、仕切りによって区切ら
れた部分内に限られる。したがって、侵入水分の広がり
が最小限に抑えられ、断熱性能の低下のおそれのある部
分が最小限に抑えられる。
パネルにおいては、コア材を備えたサンドイッチパネル
でありながら、リベット等の取付穴が加工される部分が
ウエブ状の仕切りによって区切られるので、より正確に
は内部のコア材がウエブ状の仕切りによって区切られる
ので、たとえその部分のコア材に水分が侵入しても、侵
入した水分の広がり可能部位は、仕切りによって区切ら
れた部分内に限られる。したがって、侵入水分の広がり
が最小限に抑えられ、断熱性能の低下のおそれのある部
分が最小限に抑えられる。
【００１２】また、両ＦＲＰスキン層間が仕切りによっ
て連結されるので、他部材取付用穴が設けられる部位の
剛性、とくにパネル面剛性が著しく高められ、外力等が
加わった際に、穴が変形しにくくなったり、また、パネ
ル面の面外変形、いわゆるダイヤフラム式変形が抑えら
れるので、該穴を通しての空気の出入りが大幅に抑えら
れる。その結果、空気の出入りに伴う水分の侵入も大幅
に低減され、実質的に、断熱性能の低下を来たすような
水分の侵入が防止される。
て連結されるので、他部材取付用穴が設けられる部位の
剛性、とくにパネル面剛性が著しく高められ、外力等が
加わった際に、穴が変形しにくくなったり、また、パネ
ル面の面外変形、いわゆるダイヤフラム式変形が抑えら
れるので、該穴を通しての空気の出入りが大幅に抑えら
れる。その結果、空気の出入りに伴う水分の侵入も大幅
に低減され、実質的に、断熱性能の低下を来たすような
水分の侵入が防止される。
【００１３】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の望ましい実施の
形態を図面を参照しながら説明する。図１は、本発明の
一実施態様に係るトラック荷台用パネルを示しており、
とくにその他部材取付部を示している。図１において、
１はパネル全体を示しており、パネル１は、コア材２
と、その両面に配置されたＦＲＰスキン層３を有するサ
ンドイッチ構造に構成されている。
形態を図面を参照しながら説明する。図１は、本発明の
一実施態様に係るトラック荷台用パネルを示しており、
とくにその他部材取付部を示している。図１において、
１はパネル全体を示しており、パネル１は、コア材２
と、その両面に配置されたＦＲＰスキン層３を有するサ
ンドイッチ構造に構成されている。
【００１４】上記サンドイッチパネルにおいて、ＦＲＰ
スキン層を構成するＦＲＰは、強化繊維とマトリックス
樹脂からなる。強化繊維としては、炭素繊維やガラス繊
維、アラミド繊維、アルミナ繊維等の高強度・高弾性率
繊維を用いることができ、これらを単独であるいは混合
して、さらには組み合わせて用いることができる。マト
リックス樹脂としては、エポキシ樹脂、不飽和ポリエス
テル、フェノール、ビニルエステルなどの熱硬化性樹脂
が、成形性、コストの点で好ましい。但し、ポリエステ
ル、ポリアミドなどの熱可塑性樹脂、あるいは、上記熱
硬化性樹脂と熱可塑性樹脂の混合物も使用可能である。
スキン層を構成するＦＲＰは、強化繊維とマトリックス
樹脂からなる。強化繊維としては、炭素繊維やガラス繊
維、アラミド繊維、アルミナ繊維等の高強度・高弾性率
繊維を用いることができ、これらを単独であるいは混合
して、さらには組み合わせて用いることができる。マト
リックス樹脂としては、エポキシ樹脂、不飽和ポリエス
テル、フェノール、ビニルエステルなどの熱硬化性樹脂
が、成形性、コストの点で好ましい。但し、ポリエステ
ル、ポリアミドなどの熱可塑性樹脂、あるいは、上記熱
硬化性樹脂と熱可塑性樹脂の混合物も使用可能である。
【００１５】強化繊維の形態としては、一方向に配置し
たもの、マットの形態としたもの、織物など、いずれの
形態も使用可能であるが、高い剛性、強度を確保するた
めには、ＦＲＰ層は少なくとも強化繊維の織物を含んで
いることが好ましい。強化繊維の織物としては、二方向
性織物や一方向性織物を用いることができる。強化繊維
の織物以外に、強化繊維を一方向に配置したものやマッ
トの形態としたものを含むことは差し支えない。そし
て、これらの形態のものを、適用部位に応じて、適宜組
み合わせること、つまり適切な積層構成を採ることが好
ましい。このとき、異種強化繊維層の組み合わせ構成を
採ることもできるし、ある強化繊維層を、異種強化繊維
の交織層とすることもできる。
たもの、マットの形態としたもの、織物など、いずれの
形態も使用可能であるが、高い剛性、強度を確保するた
めには、ＦＲＰ層は少なくとも強化繊維の織物を含んで
いることが好ましい。強化繊維の織物としては、二方向
性織物や一方向性織物を用いることができる。強化繊維
の織物以外に、強化繊維を一方向に配置したものやマッ
トの形態としたものを含むことは差し支えない。そし
て、これらの形態のものを、適用部位に応じて、適宜組
み合わせること、つまり適切な積層構成を採ることが好
ましい。このとき、異種強化繊維層の組み合わせ構成を
採ることもできるし、ある強化繊維層を、異種強化繊維
の交織層とすることもできる。
【００１６】また、強化繊維の織物やマット層等の積層
構造とする場合には、強化繊維の体積含有率を層毎に設
定することが好ましい。たとえば、強化繊維の一方向性
織物の積層構造からなる強化繊維層、あるいは二方向性
織物を含む強化繊維層の繊維体積含有率を高目に設定し
て、この強化繊維層を含むＦＲＰ層でＦＲＰ板の剛性、
強度の大部分を受けもたせ、マット層の繊維体積含有率
を低目に設定して、該マット層を含むＦＲＰ層には、主
として他の機能、たとえば表面保護機能、振動減衰機
能、熱伝導遮断機能、耐候機能、難燃機能等をもたせる
ようにしてもよい。
構造とする場合には、強化繊維の体積含有率を層毎に設
定することが好ましい。たとえば、強化繊維の一方向性
織物の積層構造からなる強化繊維層、あるいは二方向性
織物を含む強化繊維層の繊維体積含有率を高目に設定し
て、この強化繊維層を含むＦＲＰ層でＦＲＰ板の剛性、
強度の大部分を受けもたせ、マット層の繊維体積含有率
を低目に設定して、該マット層を含むＦＲＰ層には、主
として他の機能、たとえば表面保護機能、振動減衰機
能、熱伝導遮断機能、耐候機能、難燃機能等をもたせる
ようにしてもよい。
【００１７】サンドイッチ構造におけるコア材には、発
泡材や木材、ハニカム材等を用いることができる。発泡
材としては、たとえばポリウレタン、ポリスチレン、ポ
リエチレン、ポリプロピレン、ＰＶＣ（ポリ塩化ビニ
ル）、アクリル樹脂、シリコンなどの発泡体を用いるこ
とができる。ハニカム材の材質は特に限定しないが、た
とえば発泡材に用いるのと同様の樹脂をハニカム構造に
成形したものを使用できる。
泡材や木材、ハニカム材等を用いることができる。発泡
材としては、たとえばポリウレタン、ポリスチレン、ポ
リエチレン、ポリプロピレン、ＰＶＣ（ポリ塩化ビニ
ル）、アクリル樹脂、シリコンなどの発泡体を用いるこ
とができる。ハニカム材の材質は特に限定しないが、た
とえば発泡材に用いるのと同様の樹脂をハニカム構造に
成形したものを使用できる。
【００１８】コア材には、剪断荷重や圧縮荷重の一部を
受けもたせることができるが、併せて他の機能をもたせ
ることができる。たとえば、パネル材全体としての断熱
性を高めるために、できるだけ空隙率の高い構造とした
り、難燃性を高めるために、難燃剤を配合したり難燃物
質を併用したりすることができる。また、パネル材全体
の軽量化を図るためには、コア材の比重は低い方が好ま
しい。たとえば前述のような材料からなる発泡材の場
合、その比重は０．０２から０．２の範囲で選択するこ
とが好ましい。比重が０．０２未満のものを用いると、
荷重に対して十分な強度が得られなくなるおそれがあ
る。また、比重が０．２を超えると、強度は高くなるが
重量が大きくなり、軽量化という本来の目的が損われる
おそれがある。
受けもたせることができるが、併せて他の機能をもたせ
ることができる。たとえば、パネル材全体としての断熱
性を高めるために、できるだけ空隙率の高い構造とした
り、難燃性を高めるために、難燃剤を配合したり難燃物
質を併用したりすることができる。また、パネル材全体
の軽量化を図るためには、コア材の比重は低い方が好ま
しい。たとえば前述のような材料からなる発泡材の場
合、その比重は０．０２から０．２の範囲で選択するこ
とが好ましい。比重が０．０２未満のものを用いると、
荷重に対して十分な強度が得られなくなるおそれがあ
る。また、比重が０．２を超えると、強度は高くなるが
重量が大きくなり、軽量化という本来の目的が損われる
おそれがある。
【００１９】上記のように構成されたトラック荷台用パ
ネル１において必要に応じて他部材４が取り付けられ
る。他部材４としては、とくに限定されないが、本発明
で対象とする他部材は、パネル１に取付用の穴を必要と
するものである。図１に示した例では、他部材として、
たとえば荷台側面の内側、具体的にはあおりパネルなど
に取り付けられるラッシングレールを示している。
ネル１において必要に応じて他部材４が取り付けられ
る。他部材４としては、とくに限定されないが、本発明
で対象とする他部材は、パネル１に取付用の穴を必要と
するものである。図１に示した例では、他部材として、
たとえば荷台側面の内側、具体的にはあおりパネルなど
に取り付けられるラッシングレールを示している。
【００２０】この他部材４の取付部位には、該他部材４
を取付る際のリベット５やボルト等を挿入するための穴
６（通常、複数の穴）が設けられる。この他部材取付用
の穴６が設けられる部位において、少なくともその両側
にウエブ状の仕切り７が設けられている。仕切り７は、
サンドイッチパネル１の両ＦＲＰスキン層３間にわたっ
て延びており、該部分のコア材２を他の部分におけるコ
ア材２から区画している。仕切り７を、他部材取付用の
穴６が設けられる部位を四方から囲むように設けると、
この部分におけるコア材２を略完全に区切ることができ
る。
を取付る際のリベット５やボルト等を挿入するための穴
６（通常、複数の穴）が設けられる。この他部材取付用
の穴６が設けられる部位において、少なくともその両側
にウエブ状の仕切り７が設けられている。仕切り７は、
サンドイッチパネル１の両ＦＲＰスキン層３間にわたっ
て延びており、該部分のコア材２を他の部分におけるコ
ア材２から区画している。仕切り７を、他部材取付用の
穴６が設けられる部位を四方から囲むように設けると、
この部分におけるコア材２を略完全に区切ることができ
る。
【００２１】ウエブ状の仕切り７は、両ＦＲＰスキン層
３と一体に成形されており、両ＦＲＰスキン層３間を一
体に連結している。この仕切り７は、前述の如く樹脂の
みから成形することも可能であるが、この部分における
パネル剛性向上の面からはＦＲＰスキン層３と同様のＦ
ＲＰからなることが好ましい。もっとも、仕切り７は、
樹脂やＦＲＰ以外の材料から構成することもでき、さら
には、そのような他の材料からなる仕切りを両ＦＲＰス
キン層３と一体成形（たとえば、インサート成形）する
ことも可能である。
３と一体に成形されており、両ＦＲＰスキン層３間を一
体に連結している。この仕切り７は、前述の如く樹脂の
みから成形することも可能であるが、この部分における
パネル剛性向上の面からはＦＲＰスキン層３と同様のＦ
ＲＰからなることが好ましい。もっとも、仕切り７は、
樹脂やＦＲＰ以外の材料から構成することもでき、さら
には、そのような他の材料からなる仕切りを両ＦＲＰス
キン層３と一体成形（たとえば、インサート成形）する
ことも可能である。
【００２２】このようなトラック荷台用パネル１におい
ては、リベット５等の取付穴６が施される部分のコア材
２が、両ＦＲＰスキン層３間にわたって延びるウエブ状
の仕切り７によって仕切られるので、たとえ取付穴６を
通して水分あるいは水が侵入したとしても、侵入した水
分は、上記区切られたコア材２の範囲内に閉じ込められ
ることになり、それ以上には広がらない。したがって、
侵入水分の広がりは最小限に抑えられ、侵入水分による
パネルの劣化や断熱性能の低下のおそれがある部分も最
小限に抑えられる。
ては、リベット５等の取付穴６が施される部分のコア材
２が、両ＦＲＰスキン層３間にわたって延びるウエブ状
の仕切り７によって仕切られるので、たとえ取付穴６を
通して水分あるいは水が侵入したとしても、侵入した水
分は、上記区切られたコア材２の範囲内に閉じ込められ
ることになり、それ以上には広がらない。したがって、
侵入水分の広がりは最小限に抑えられ、侵入水分による
パネルの劣化や断熱性能の低下のおそれがある部分も最
小限に抑えられる。
【００２３】また、ウエブ状の仕切り７は、取付穴６が
設けられた狭い部分に対し、補強リブの役目も果たすか
ら、この部分の剛性、とくにパネル表面の面剛性が大幅
に高められる。とくに、この部分を四方から囲むように
仕切り７を設ければ、面剛性は著しく高められる。取付
穴６が設けられた部分のパネル面剛性が高められると、
多少外力等が加わってもその表面は変形しなくなるとと
もに、パネルのダイヤフラム式変形が抑えられ、また、
取付穴６の変形も実質的に防止されるから、リベット５
等が挿入されている取付穴６に実質的に隙間が生じなく
なる。したがって、空気の出入りが抑えられ、空気の出
入りに伴う水分の侵入が抑えられる。とくに、コア材の
劣化やパネルの断熱性能を顕著に損なう量の水分の侵入
は略完全に防止される。したがって、この面剛性向上の
点からも、断熱性能の低下が抑制、あるいは防止され
る。
設けられた狭い部分に対し、補強リブの役目も果たすか
ら、この部分の剛性、とくにパネル表面の面剛性が大幅
に高められる。とくに、この部分を四方から囲むように
仕切り７を設ければ、面剛性は著しく高められる。取付
穴６が設けられた部分のパネル面剛性が高められると、
多少外力等が加わってもその表面は変形しなくなるとと
もに、パネルのダイヤフラム式変形が抑えられ、また、
取付穴６の変形も実質的に防止されるから、リベット５
等が挿入されている取付穴６に実質的に隙間が生じなく
なる。したがって、空気の出入りが抑えられ、空気の出
入りに伴う水分の侵入が抑えられる。とくに、コア材の
劣化やパネルの断熱性能を顕著に損なう量の水分の侵入
は略完全に防止される。したがって、この面剛性向上の
点からも、断熱性能の低下が抑制、あるいは防止され
る。
【００２４】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のトラック
荷台用パネルにおいては、サンドイッチパネルの他部材
取付用の穴が設けられる部位に対して、両ＦＲＰスキン
層間にわたって延びるウエブ状の仕切りを設けることに
より、パネル断熱性能の低下を防止、あるいは最小限に
抑えることができる。そして、このウエブ状の仕切り
は、ＦＲＰスキン層と一体成形可能であるから、容易に
所望部位に設けることができる。
荷台用パネルにおいては、サンドイッチパネルの他部材
取付用の穴が設けられる部位に対して、両ＦＲＰスキン
層間にわたって延びるウエブ状の仕切りを設けることに
より、パネル断熱性能の低下を防止、あるいは最小限に
抑えることができる。そして、このウエブ状の仕切り
は、ＦＲＰスキン層と一体成形可能であるから、容易に
所望部位に設けることができる。
【図１】本発明の一実施態様に係るトラック荷台用パネ
ルの部分断面図である。
ルの部分断面図である。
１ トラック荷台用パネル ２ コア材 ３ ＦＲＰスキン層 ４ 他部材 ５ リベット ６ 他部材取付用穴 ７ 仕切り
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 越智 寛 愛媛県伊予郡松前町大字筒井1515番地 東 レ株式会社愛媛工場内 Ｆターム(参考） 4F205 AD16 AD17 AG03 AG18 AG20 AG25 AH18 HA14 HA25 HA33 HA34 HA35 HA43 HB01 HC02 HC04 HC05 HC14 HC16 HC17 HC18 HG03 HK04 HK05 HK16 HK17 HT03 HT12 HT16 HT26
Claims (7)
- 【請求項１】 コア材の両面にＦＲＰスキン層を配した
サンドイッチ構造を有するトラック荷台用パネルにおい
て、他部材取付用の穴が設けられる部位の少なくとも両
側に、両ＦＲＰスキン層間にわたって延びるウエブ状の
仕切りを設けたことを特徴とするトラック荷台用パネ
ル。 - 【請求項２】 前記他部材取付用の穴が設けられる部位
を囲むように、両ＦＲＰスキン層間にわたって延びるウ
エブ状の仕切りが設けられている、請求項１のトラック
荷台用パネル。 - 【請求項３】 前記仕切りが両ＦＲＰスキン層と一体に
成形されている、請求項１または２のトラック荷台用パ
ネル。 - 【請求項４】 前記仕切りがＦＲＰからなる、請求項３
のトラック荷台用パネル。 - 【請求項５】 前記コア材が断熱材からなる、請求項１
〜４のいずれかに記載のトラック荷台用パネル。 - 【請求項６】 前記コア材が発泡体からなる、請求項１
〜５のいずれかに記載のトラック荷台用パネル。 - 【請求項７】 請求項１〜６のいずれかに記載の荷台用
パネルを有するトラック。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11081396A JP2000272548A (ja) | 1999-03-25 | 1999-03-25 | トラック荷台用パネル |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11081396A JP2000272548A (ja) | 1999-03-25 | 1999-03-25 | トラック荷台用パネル |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000272548A true JP2000272548A (ja) | 2000-10-03 |
Family
ID=13745156
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11081396A Pending JP2000272548A (ja) | 1999-03-25 | 1999-03-25 | トラック荷台用パネル |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000272548A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN100363200C (zh) * | 2005-02-28 | 2008-01-23 | 史航 | 封闭式皮卡汽车车箱及其箱盖组件 |
| JP2017132544A (ja) * | 2016-01-31 | 2017-08-03 | 山田車体工業株式会社 | ウイング車のラッシングレール付きウイングルーフ |
| KR101939165B1 (ko) * | 2018-06-20 | 2019-01-16 | 코오롱글로텍주식회사 | 트럭, 트럭용 데크 게이트 및 이를 제조하는 방법 |
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1999
- 1999-03-25 JP JP11081396A patent/JP2000272548A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN100363200C (zh) * | 2005-02-28 | 2008-01-23 | 史航 | 封闭式皮卡汽车车箱及其箱盖组件 |
| JP2017132544A (ja) * | 2016-01-31 | 2017-08-03 | 山田車体工業株式会社 | ウイング車のラッシングレール付きウイングルーフ |
| KR101939165B1 (ko) * | 2018-06-20 | 2019-01-16 | 코오롱글로텍주식회사 | 트럭, 트럭용 데크 게이트 및 이를 제조하는 방법 |
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