JP2000272179A - プリンタシステム、及び当該システムに使用するホスト機器とプリンタ装置 - Google Patents

プリンタシステム、及び当該システムに使用するホスト機器とプリンタ装置

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JP2000272179A
JP2000272179A JP11077291A JP7729199A JP2000272179A JP 2000272179 A JP2000272179 A JP 2000272179A JP 11077291 A JP11077291 A JP 11077291A JP 7729199 A JP7729199 A JP 7729199A JP 2000272179 A JP2000272179 A JP 2000272179A
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JP11077291A
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English (en)
Inventor
Masaki Kobayashi
正樹 小林
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Casio Computer Co Ltd
Casio Electronics Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
Casio Electronics Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】ホストからプリンタへダウンロードされるアウ
トラインフォントデータのデータ転送量を大幅に削減で
き、印刷速度を非常に向上させることができるプリンタ
システムを提供する。 【解決手段】ホスト機器10側において、選択文字定義
テーブル格納部15には、各書体毎に、使用頻度が高い
と予測される文字が定義されている選択文字定義テーブ
ルが格納される。ダウンロードフォント生成部13は、
その印刷で用いられる書体に対応する選択文字定義テー
ブルを用いて、使用頻度が高いと予測される文字のアウ
トラインフォントデータ群である「選択文字サブセッ
ト」を生成する。更に、生成部13は、その印刷で用い
られる文字であって選択文字定義テーブルに定義されて
いない文字のアウトラインフォントデータ群である「非
選択文字サブセット」を生成する。そして、これらをプ
リンタ20側にダウンロードする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、必要に応じてホス
ト機器上にあるアウトラインフォントをプリンタ装置に
ダウンロードして印刷を行うプリンタシステムに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、パーソナルコンピュータ等の
ホスト機器上に格納されているアウトラインフォントを
必要に応じてプリンタ装置にダウンロードし、プリンタ
装置がこのダウンロードされたアウトラインフォント
(以下、これを、ダウンロードフォントともいう)をラ
スタライズして印刷を行うプリンタシステムが利用され
ている。
【0003】例えば、Windows環境を備えるコン
ピュータが、TrueTypeラスタライザを備えるプリンタ装
置にTrueTypeフォントをダウンロードし、プリンタ装置
がダウンロードされたTrueTypeフォントデータをラスタ
ライズして印刷するようなプリンタシステムである。
【0004】このようなシステムの場合、一般的には、
ホスト機器が、自己が出力しようとしているデータの内
容を解析し、その中で使われている「書体」の TrueTy
peフォントだけをプリンタ装置にダウンロードする。
【0005】しかしながら、例えば、日本語書体のTrue
Typeフォントは8000文字を超える文字数のデータを含ん
でいるため、この日本語「書体」のTrueTypeフォントを
プリンタ装置にダウンロードする場合、ダウンロード時
間が長くなり、またプリンタ装置内でTrueTypeフォント
データを保持する為のメモリ容量も大きなものとなる。
【0006】従来、このような問題に対して、例えば以
下に説明する方法により、上記問題を低減させていた。
図16は、従来のプリンタシステムの構成の一例を概略
的に示すブロック図である。また、図17はホスト機器
側の処理を説明する為のフローチャートであり、同図
(a)には印刷データ解析/送信部42による処理、同
図(b)にはダウンロードフォント生成部43による処
理の一例が示されている。
【0007】図18は、プリンタ側の処理を説明する為
のフローチャートであり、同図(a)には印刷データ受
信/解析部51による処理、同図(b)には印刷データ
出力部55による処理、図19にはダウンロードフォン
ト制御部52による処理の一例を示している。
【0008】以下、図16〜図19を参照しながら、従
来のプリンタシステムについて説明する。図16に示す
プリンタシステムは、ホスト機器40とプリンタ装置5
0より成る。
【0009】先ず、ホスト機器40について説明する。
同図に示すホスト機器40は、例えばパーソナルコンピ
ュータや、ネットワークに接続されたコンピュータであ
り、プリンタ装置50に対する上位機器である。
【0010】ホスト機器40は、印刷データファイル格
納部41、印刷データ解析/送信部42、ダウンロード
フォント生成部43、及びアウトラインフォントデータ
格納部44を有する。印刷データ解析/送信部42は、
印刷データファイル格納部41から印刷データの供給を
受けると、印刷データの解析処理を行い、必要に応じて
ダウンロードフォント生成部43にダウンロードフォン
トデータの生成を要求する。また、アウトラインフォン
トデータ格納部44には書体A、書体B、書体C、書体
D、等のアウトラインフォントデータ(フルセット)が
格納されており、ダウンロードフォント生成部43はア
ウトラインフォントデータ格納部44に登録された書体
に基づいてアウトラインフォントデータを作成する。
【0011】また、印刷データ解析/送信部42は印刷
データと、ダウンロードフォント生成部43から供給さ
れるアウトラインフォントデータをプリンタ装置50に
送信する。
【0012】一方、プリンタ装置50は、印刷データ受
信/解析部51、ダウンロードフォント制御部52、ア
ウトラインフォント・ラスタライザ53、ダウンロード
フォントデータ記憶部54、印刷データ出力部55、プ
リンタエンジン56で構成されており、上述のホスト機
器40(印刷データ解析/送信部42)から送信される
印刷データ、及びダウンロードフォントデータに基づい
て印刷処理を行う。
【0013】先ず、印刷データ解析/送信部42による
処理について、図17(a)を参照して説明する。印刷
データ解析/送信部42は、不図示のCPUから印刷処
理開始の指示を待つ(ステップ(以下STPで示す)1
がNO)。そして、CPUから印刷処理開始の指示を受
けると(ステップ(以下STPで示す)1がYES)、
指示された印刷データファイルを印刷データファイル格
納部41から読み出す(STP2)。
【0014】次に、印刷データ解析/送信部42は、読
み出した印刷データを解析し、この印刷データで用いら
れている文字を“ダウンロードすべき文字”として抽出
する(STP3)。例えば、当該印刷データに用いられ
ている漢字や、平仮名、カタカナ等を抽出する。
【0015】次に、上述のようにして抽出した“ダウン
ロードすべき文字”の情報をダウンロードフォント生成
部43に通知する(STP4)。すなわち、印刷データ
解析/送信部42によって抽出した上述の漢字や、平仮
名、カタカナ等のデータをダウンロードフォント生成部
43に出力する。
【0016】次に、上述の通知後、ダウンロードフォン
ト生成部43から“ダウンロードフォントデータ”の受
け渡し通知があるまで待機する(STP5がNO)。図
17(b)に示す処理は、ダウンロードフォント生成部
43の処理を説明するものであり、上述の“ダウンロー
ドすべき文字”の通知を受信した際のダウンロードフォ
ント生成部43の処理を説明するものである。
【0017】ダウンロードフォント生成部43は、印刷
データ解析/送信部42から“ダウンロードすべき文
字”の通知を受信すると(STP6)、この“ダウンロ
ードすべき文字”に含まれている書体(文字セット)の
数をカウントし(STP7)、各書体(文字セット)毎
に、アウトラインフォントデータ格納部44に格納され
ているアウトラインフォントデータ(フルセット)から
“ダウンロードすべき文字”だけを抽出する。そして、
例えば上述の“ダウンロードすべき文字”に含まれてい
る漢字、平仮名、カタカナ、等の書体(文字セット)か
ら成る“ダウンロードフォントデータ”(ダウンロード
用のアウトラインフォントデータ(サブセット))を生
成する(STP8)。
【0018】この生成処理を、上記“ダウンロードすべ
き文字”に含まれる全ての書体について行う(STP9
がNO)。そして、上述の生成処理を、上記“ダウンロ
ードすべき文字”に含まれる全ての書体について完了す
ると、“ダウンロードフォントデータ”の受け渡しを通
知する(STP9がYES、STP10)。すなわち、
上記カウント数の“ダウンロードフォントデータ”の生
成が完了すると、印刷データ解析/送信部42に対し、
“ダウンロードフォントデータ”の受け渡しを通知す
る。また、これら全ての書体のアウトラインフォントデ
ータ(サブセット)をまとめて、“ダウンロードフォン
トデータ”として、印刷データ解析/送信部42へ渡す
(STP10)。
【0019】一方、印刷データ解析/送信部42では、
ダウンロードフォント生成部43から受け渡しの通知が
あると(STP5がYES)、上記印刷データをプリン
タ装置50への送信形式に変換し(STP11)、変換
後の印刷データと、上述の“ダウンロードフォントデー
タ”とを、プリンタ50へ送信する(STP12)。
【0020】次に、図18(a)、(b)、及び図19
を用いて、プリンタ装置50側における処理について説
明する。前述のように、プリンタ装置50は、印刷デー
タ受信/解析部51、ダウンロードフォント制御部5
2、アウトラインフォント・ラスタライザ53、ダウン
ロードフォントデータ記憶部54、印刷データ出力部5
5、及びプリンタエンジン56を有する。
【0021】ここで、図18(a)は、印刷データ受信
/解析部51による処理について説明ものであり、印刷
データ受信/解析部51は、上述した処理(STP1
2)により、ホスト機器40から送信されてくる印刷デ
ータ及び“ダウンロードフォントデータ”を受信する
(STP13)。
【0022】印刷データ受信/解析部51は、上述の印
刷データ及び“ダウンロードフォントデータ”を受信す
ると、先ずダウンロードフォント制御部52に“ダウン
ロードフォントデータ”の受け渡しを通知すると共に、
受信した“ダウンロードフォントデータ”を渡す(ST
P14)。
【0023】次に、印刷データ受信/解析部51は、受
信した印刷データの解析を行う(STP15)。この解
析処理は、印刷データに含まれる印刷制御コードや、制
御コマンド、文字コードの解析処理であり、例えば印刷
制御コードや制御コマンドに対してはコードやコマンド
によって指示される命令を実行する。
【0024】また、印刷データ受信/解析部51は、読
み出したデータがアウトラインフォントデータである場
合(STP16がYES)、ダウンロードフォント制御
部52に対してラスタデータ生成の要求を行い(STP
17)、ラスタデータの獲得を行う(STP18)。
尚、この要求に応じたダウンロードフォント制御部52
の処理については図19を参照して後述する。
【0025】次に、印刷データ受信/解析部51では、
上記ラスタデータ生成要求に応じてダウンロードフォン
ト制御部52で生成されたラスタデータを受け取ると
(STP18)、これを用い、受信した印刷データをプ
リンタエンジン56に転送する形式に変換する(STP
19)。
【0026】上述したSTP15〜STP19の処理
は、未解析の印刷データが無くなるまで行われる。そし
て、全ての印刷データの解析処理が完了すると(STP
20がNO)、印刷データ受信/解析部51は、印刷デ
ータ出力部55に対して、印刷データの受け渡しを通知
するとともに、上記プリンタエンジン56に転送する形
式に変換した印刷データを渡す(STP21)。
【0027】図18(b)の処理は、印刷データ出力部
55の処理を説明するものであり、印刷データ出力部5
5は、印刷データ受信/解析部51から上記印刷データ
の受け渡しの通知を受けると(STP24がYES)、
渡された印刷データをプリンタエンジン56に出力する
(STP25)。プリンタエンジン56では、供給され
る印刷データに基づいて印刷処理を行う。例えば、印刷
データに基づく露光を印字ヘッドから行い、感光体に静
電潜像を形成し、現像器によって顕像化し、記録紙への
転写、印字を行う。
【0028】そして、上述の印刷処理が完了すると(S
TP26がYES)、印刷データ受信/解析部51に対
して、渡された印刷データの印刷処理が完了した旨の通
知を行う(STP27)。
【0029】印刷データ受信/解析部51は、上記印刷
データ出力部55から印刷処理が完了した旨の通知を受
けると(STP22がYES)、ダウンロードフォント
制御部52に対して、印刷処理が完了した旨の通知を行
う(STP23)。
【0030】その後、最初の処理(STP13)に戻
り、ホスト機器40から新たな印刷データ及び“ダウン
ロードフォントデータ”が送信されるのを待つ。一方、
図19はダウンロードフォント制御部52の処理動作を
説明するフローチャートである。
【0031】ダウンロードフォント制御部52は、印刷
データ受信/解析部51から、何等かの通知/要求を受
けると(STP28がYES)、この通知/要求の種類
を判断し、それが上記STP14の「アウトラインフォ
ントデータ受け渡しの通知」である場合には、渡された
アウトラインフォントデータ(ダウンロードフォントデ
ータ)を、書体毎に、ダウンロードフォントデータ記憶
部54に記憶させる(STP29)。
【0032】尚、前述のように、ホスト機器40側のア
ウトラインフォントデータ格納部44には、書体A、書
体B、書体C、書体D、等のアウトラインフォントデー
タ(フルセット)が格納されており、例えば当該印刷デ
ータで用いられる書体は書体Aと書体Cであったものと
して説明すると、これらの書体Aと書体Cの全データ
(フルセット)の中から、当該印刷データの中で用いら
れている文字のアウトラインフォントデータを抽出した
もの(書体Aと書体Cのサブセット)が、ダウンロード
フォントデータ記憶部54に記憶される。
【0033】すなわち、ダウンロードフォント制御部5
2は、印刷データ受信/解析部51から、上述の「ラス
タデータ生成の要求」を受けた場合、ダウンロードフォ
ントデータ記憶部54に記憶されている各書体のデータ
(サブセット)の中から該当する書体のアウトラインフ
ォントデータ(サブセット)を選択し(STP30)、
アウトラインフォント・ラスタライザ53を用いて、上
記選択した書体のアウトラインフォントデータをラスタ
ライズ(アウトライン・データのビットマップへの展
開)して、ラスタデータを生成する(STP31)。そ
して、生成したラスタデータを、印刷データ受信/解析
部51に渡す(STP32)。
【0034】また、ダウンロードフォント制御部52
は、印刷データ受信/解析部51から、上記STP23
による「印刷処理完了の通知」を受けた場合、アウトラ
インフォントデータ格納部44に格納されている全ての
アウトラインフォントデータ(サブセット)を削除する
(STP33)。
【0035】
【発明が解決しようとする課題】前述のように従来の方
式では、その印刷に用いられる「書体」の全フォントデ
ータの中で必要なフォントデータ(サブセット)のみを
ダウンロードしているので、その印刷に用いられる「書
体」の全フォントデータをダウンロードするのに比べ、
データ転送量を削減できる。
【0036】しかしながら、この場合、未だ無駄が残っ
ており、例えば、印刷の都度、逐一、その印刷に必要な
フォントデータ(サブセット)は全てダウンロードしな
ければならない。したがって、より効率のよいダウンロ
ード方式が要望されている。
【0037】本発明の課題は、ホスト機器からプリンタ
装置にダウンロードされるアウトラインフォントデータ
のデータ転送量を大幅に削減し、これを以て印刷速度を
向上させることができるプリンタシステムを提供するも
のである。
【0038】
【課題を解決するための手段】上記課題は、本発明の態
様によれば、ホスト機器に記憶されるアウトラインフォ
ントから印刷処理毎に必要なアウトラインフォントを抽
出し、プリンタ装置にダウンロードして印刷処理を行う
プリンタシステムにおいて、書体毎に、文字のアウトラ
インフォントを記憶するアウトラインフォント記憶手段
と、該アウトラインフォント記憶手段に記憶するアウト
ラインフォントの中で、各書体毎に使用頻度が高い文字
が定義されている高頻度文字定義テーブルと、印刷情報
を解析し、該印刷情報に含まれる書体指定情報に基づ
き、既に前記高頻度文字定義テーブルを使用したアウト
ラインフォントデータの作成処理が行われているか確認
する確認手段と、該確認手段による確認処理が行われて
いないとき、前記高頻度文字定義テーブルから対応する
書体の使用頻度が高い文字を抽出し、前記アウトライン
フォント記憶手段から対応する文字のアウトラインフォ
ントデータを生成し、出力するアウトラインフォントデ
ータ生成/出力手段と、該アウトラインフォントデータ
生成/出力手段から供給されるアウトラインフォントデ
ータを記憶する記憶手段と、該記憶手段に記憶されたア
ウトラインフォントデータに従って、入力する印刷デー
タをラスタライザし、印刷処理を行う印刷制御手段とを
有するプリンタシステムを提供することにより達成でき
る。
【0039】すなわち、ある環境下(職場等)におい
て、一度印刷に用いられた書体は、その後も用いられる
可能性が大きい。また、多数用意されている文字の中
で、実際に使用される頻度が高い文字は比較的限られて
いる。
【0040】上述した本発明のプリンタシステムによれ
ば、ある印刷処理において、例えばプリンタ装置にダウ
ンロードされたアウトラインフォントのうち、使用頻度
が高い文字のアウトラインフォントは、当該印刷処理終
了後も継続して保持し続けるようにすることで、その後
の印刷処理においてプリンタ側に保持されているアウト
ラインフォントを使用する場合には、その分、ダウンロ
ードするデータ量を減少させることができる。
【0041】特に、“使用頻度が高い文字”(例えば、
日本語においては、「ひらがな」等)は、重複して使用
される可能性が高いということであるので、上記その後
の印刷処理において、かなり高い確率でプリンタ側に保
持されているアウトラインフォントを使用することにな
り、そのときダウンロードするアウトラインフォント
は、当該印刷処理で用いられる文字から上記“使用頻度
が高い文字”を除いた文字(場合によっては、非常に数
が少なくて済む)のアウトラインフォントだけで済むの
で、ダウンロードするデータ量は少なくても済み、これ
より印刷速度を向上させることができる。
【0042】また、使用頻度が高い文字は限られている
ので、プリンタ側で保持する為に必要となるメモリ容量
も少なくて済む。また、上記課題は本発明の他の態様に
よれば、ホスト機器に記憶されるアウトラインフォント
から印刷処理毎に必要なアウトラインフォントを抽出
し、プリンタ装置にダウンロードして印刷処理を行うプ
リンタシステムにおいて、書体毎に、文字のアウトライ
ンフォントを記憶するアウトラインフォント記憶手段
と、該アウトラインフォント記憶手段に記憶するアウト
ラインフォントの中で、各書体毎に使用頻度が高い文字
が定義されている高頻度文字定義テーブルと、印刷情報
を解析し、該印刷情報に含まれる書体指定情報に基づ
き、既に前記高頻度文字定義テーブルを使用したアウト
ラインフォントデータの作成処理が行われているか確認
する確認手段と、該確認手段による確認処理が行われて
いないとき、前記高頻度文字定義テーブルから対応する
書体の使用頻度が高い文字を抽出し、前記アウトライン
フォント記憶手段から対応する文字のアウトラインフォ
ントデータを生成し、出力するアウトラインフォントデ
ータ生成/出力手段とを有するホスト機器を提供するこ
とにより達成できる。
【0043】上記本発明の態様は、前述のプリンタシス
テムにおいて、ホスト機器側の構成を具体的に示すもの
である。尚、ここで、上記確認手段はプリンタ装置側に
設けられる記憶手段のデータを確認して既に高頻度文字
定義テーブルを使用したアウトラインフォントデータの
作成が行われたことを確認してもよく、又は高頻度文字
定義テーブル自体にフラグ等を立て、アウトラインフォ
ントデータの作成が完了していることを確認する構成と
してもよい。
【0044】このように構成することにより、高頻度文
字定義テーブルを参照して高頻度の使用文字に対するア
ウトラインフォントデータの作成の際、プリンタ装置側
を検索する処理を省略することができる。
【0045】また、上記課題は本発明の他の態様によれ
ば、ホスト機器に記憶されるアウトラインフォントから
印刷処理毎に必要なアウトラインフォントを抽出し、プ
リンタ装置にダウンロードして印刷処理を行うプリンタ
システムにおいて、ホスト機器によって生成された使用
頻度が高い文字のみによって構成されるアウトラインフ
ォントデータを入力し、該アウトラインフォントデータ
を記憶する記憶手段と、該記憶手段に記憶されたアウト
ラインフォントデータに従って、入力する印刷データを
ラスタライザし、印刷処理を行う印刷制御手段とを有す
るプリンタ装置を提供することにより達成できる。
【0046】上記の態様は、前述のプリンタシステムに
おいて、プリンタ装置側の構成を具体的に示すものであ
る。請求項5の記載は、前記高頻度文字定義テーブルの
内容は、外部より任意に設定でき、又は各文字の現実の
使用頻度に基づいて更新することができる構成である。
【0047】すなわち、前述のように高頻度文字定義テ
ーブルには書体毎に異なる使用頻度の高い文字が定義さ
れているが、更に書体が同じであっても、使用するユー
ザによって使用頻度が高い文字に差がある。また、使用
する時期によって同じ書体であっても高頻度で使用する
文字が変化する。
【0048】したがって、上述のように構成することに
より、極めて柔軟性のあるプリンタシステムとすること
ができる。請求項6の記載は、前記請求項1の記載にお
いて、前記記憶手段には、使用頻度の低い文字に対応す
るアウトラインフォントデータも記憶され、該使用頻度
の低い文字に対応するアウトラインフォントデータは、
前記印刷制御手段による印刷処理が終了すると消去され
る構成である。
【0049】このように構成することにより、新たな印
刷データを解析する毎に使用頻度の低い文字に対応する
アウトラインフォントデータを作成し、上記記憶手段に
記憶することになるが、その文字数が少なく、より頻度
の高い文字に対するアウトラインフォントデータは、消
去されずに記憶手段に残り、何度も使用可能であるの
で、毎回プリンタ装置に供給すべきアウトラインフォン
トデータは少なく、効率よく、迅速な印刷処理を行うこ
とができる。
【0050】一方、本発明のプリンタシステムは、ホス
ト機器上にあるアウトラインフォントから印刷処理毎に
必要なアウトラインフォントを抽出してプリンタ装置へ
ダウンロードするプリンタシステムにおいて、前記プリ
ンタ装置は、前記アウトラインフォント抽出の際に使用
頻度が高い文字のアウトラインフォントとして抽出さ
れ、ダウンロードされた高頻度文字アウトラインフォン
トは、印刷完了後も保持し続け、前記ホスト機器は、前
記アウトラインフォント抽出の際に、前記プリンタ装置
側に前記高頻度文字アウトラインフォントが保持されて
いる場合には、該高頻度文字アウトラインフォントは抽
出しない。
【0051】更に詳細には、本発明のプリンタシステム
は、印刷処理毎に、ホスト機器上にあるアウトラインフ
ォントをプリンタ装置へダウンロードするプリンタシス
テムにおいて、前記ホスト機器は、各書体毎に使用頻度
が高い文字が定義されている高頻度文字定義テーブルを
格納する高頻度文字定義テーブル格納手段と、前記印刷
処理で用いられる書体毎に、該書体における高頻度文字
のアウトラインフォント群である第1のサブセットがプ
リンタに保持されているか否かを確認し、保持されてい
ない場合には該書体の高頻度文字定義テーブルを参照し
て前記第1のサブセットを生成すると共に、該高頻度文
字以外の文字のアウトラインフォント群である第2のサ
ブセットを生成するアウトラインフォント生成手段と、
該アウトラインフォント生成手段で生成された各アウト
ラインフォント群をプリンタへダウンロードするデータ
転送手段とを有し、前記プリンタは、前記ダウンロード
されるアウトラインフォント群を、第1の選択文字サブ
セットと第2のサブセットとを区別して格納するアウト
ラインフォント格納手段と、該印刷処理完了する毎に、
前記アウトラインフォント格納手段に格納されている第
2のサブセットを消去する制御手段とを有する。
【0052】上記本発明のプリンタシステムによる効果
は、“使用頻度が高い文字”の定義がより適切になるほ
ど、より大きな効果が得られることが期待できる。これ
より、例えば、前記高頻度文字定義テーブルの内容が、
外部より任意に設定され、または各文字の実際の使用頻
度に基づいて更新されるようにすることで、途中で、
“使用頻度が高い文字”の定義がより適切になるように
変更することができるようにしてもよい。
【0053】また、上記の様に、本発明のプリンタシス
テムによれば、プリンタ側のメモリ容量が少なくて済む
が、これによって、万一、新たな高頻度文字アウトライ
ンフォントをダウンロードしようとするとメモリ不足が
発生する事態が生じた場合には、例えば、前記プリンタ
の制御手段は、必要に応じて、前記アウトラインフォン
ト格納手段に継続保持されている選択文字サブセットの
中で、実際の使用頻度が低い書体の選択文字サブセット
を消去するようにしてもよい。
【0054】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照しながら説明する。尚、本発明は以下の考え方によ
る。すなわち、プリンタシステムの実際の使用状況を見
ると、一般に、多数の文字が用意されていても(上記8
000文字を超える等)実際の使用頻度が高い文字は限
られている。文書内容にもよるが、例えば日本語書体文
字セットの場合、平仮名、片仮名、数字、及び一部の記
号等の使用頻度が高く、その他の文字(漢字、他国文
字、ほとんどの記号類等)の使用頻度が低い傾向にあ
り、また例えば欧文書体文字セットの場合、英数字、一
部の記号の使用頻度が高く、その他の文字(アクセント
付き文字、ほとんどの記号類等)の使用頻度は低い傾向
にある。
【0055】本発明は、この点に着目して、使用頻度が
高いと考えられる文字のアウトラインフォントは、一度
プリンタ側にダウンロードするとプリンタ側に保持し続
けるようにすることで、ダウンロードするデータ量を大
幅に削減することができ、これを以て印刷速度を非常に
向上させることができるプリンタシステムを提案するも
のである。以下、2つの実施形態について具体的に説明
する。 <第1の実施形態>図1は、本実施形態のプリンタシス
テムのシステム構成図である。
【0056】同図において、本実施形態のシステム構成
は、ホスト機器10とプリンタ装置20で構成されてい
る。ホスト機器10はプリンタ装置20に対する上位機
器であり、ホスト機器10は、パーソナルコンピュータ
や、ミニコンピュータ、等の上位機器であり、ネットワ
ークに接続されたコンピュータやプリントサーバであっ
てもよい。また、プリンタ装置20はホスト機器10に
対して1対1に接続されたプリンタ装置でもよく、又は
ネットワークを介して接続された場合であってもよい。
【0057】ホスト機器10は、印刷データファイル格
納部11、印刷データ解析・送信部12、ダウンロード
フォント生成部13、アウトラインフォントデータ格納
部14、及び選択文字定義テーブル格納部15を有す
る。
【0058】ここで、印刷データファイル格納部11に
はホスト機器10によって作成された印刷データが格納
されている。例えば、ホスト機器10にインストールさ
れたワープロソフトや、データベースソフト等のアプリ
ケーションソフトに従って作成された文書等の印刷デー
タが格納されている。尚、この時印刷データファイル格
納部11に記憶される印刷データは、文字コード及び印
刷制御の為の各種コマンドデータを含むものである。ま
た、この印刷データファイル格納部11は、複数の印刷
データを記憶できるメモリ容量を有する。
【0059】印刷データ解析・送信部12は、不図示の
CPUから指定される印刷データを上述の印刷データフ
ァイル格納部11から読み出し、読み出した印刷データ
の解析処理、及び送信処理を行う。ここで、図2に示す
データ構成は、印刷データファイル格納部11から印刷
データ解析・送信部12に供給されるデータ構成の例で
あり、印刷データの前にフォント情報が付加されてい
る。このフォント情報は後述する書体を選択する際に使
用し、明朝体、ゴシック体、楷書体、等の使用する文字
フォントの情報が、例えばコードの形態で記述されてい
る。例えば、コード“000”は明朝体の指定であり、
コード“001”はゴシック体の指定であり、コード
“010”は楷書体の指定であり、コード“011”は
欧文Roman体の指定である。
【0060】尚、上述の印刷データは、文字コードと印
刷制御コマンドで構成され、印刷制御コマンドには、例
えば文字の回転や網掛け、改行指示、改頁指示、等の印
刷処理のための各種コマンドが含まれる。
【0061】印刷データ解析・送信部12が行う解析処
理は、上述のフォント情報を検出し、指定される文字フ
ォントを知り、また印刷データの中の文字コードを解析
し、使用する文字コードを知り、ダウンロードフォント
生成部13に対してダウンロードフォントデータの生成
を依頼することである。
【0062】ダウンロードフォント生成部13は、上述
の印刷データ解析・送信部12からの依頼に基づき、ダ
ウンロードフォントデータを作成する。このダウンロー
ドフォントデータの作成は、アウトラインフォントデー
タ格納部14、及び選択文字定義テーブル格納部15を
検索して行う。ここで、ダウンロードフォント生成部1
3によるアウトラインフォントデータ格納部14、及び
選択文字定義テーブル格納部15の検索は、例えばアウ
トラインフォントデータ格納部14及び選択文字定義テ
ーブル格納部15内のアドレスを指定して行う。
【0063】アウトラインフォントデータ格納部14
は、各書体毎に、基本的には、その書体で用いられる全
ての文字のアウトラインフォントデータ(以下、フルセ
ットという)を格納する。本例で使用するアウトライン
フォントデータ格納部14には、書体A、書体B、書体
C、書体D、等のアウトラインフォントデータ(フルセ
ット)が格納されている。ここで、書体Aのアウトライ
ンフォントデータ(フルセット)は、例えば図3に示す
明朝体のフォントであり、例えばJISの第1水準、第
2水準、補助漢字、及び平仮名、カタカナ、数字、等を
含めて8000文字の文字フォントが記憶されている。
尚、図3において、「亜」、「唖」、「娃」、「阿」、
等の明朝体の文字例を示すが、実際にはアウトラインフ
ォントデータ格納部14には、このような明朝体の文字
を輪郭線で表現した書体(フォント)の座標データと、
その座標データを結ぶ直線や曲線のデータが記憶されて
いる。
【0064】したがって、図3に示す明朝体の「亜」、
「唖」、「娃」、「阿」、等のエリアには、対応する文
字を明朝体で印刷するためのアウトラインフォントデー
タがそれぞれ記憶されている。
【0065】また、図4に示すフォントは、例えば書体
Bのアウトラインフォントデータであり、ゴシック体の
文字フォントが記憶されている。このフォントも上述と
同様、ゴシック体の文字を輪郭線で表現した座標データ
と、その座標データ(いくつかの座標点)を結ぶ直線や
曲線のデータで構成され、対応する文字をゴシック体で
印刷するためのアウトラインフォントデータがそれぞれ
格納されている。
【0066】同様に、図5に示すフォントは、書体Cの
アウトラインフォントデータであり、例えば楷書体の文
字フォントが記憶され、図6に示すフォントは、書体D
のアウトラインフォントデータであり、例えば欧文Rom
an体の文字フォントが記憶されている。尚、上述の欧文
Roman体の文字フォントの場合、ASCIIコード表に
対応する200字の欧文文字が上述の書体のアウトライ
ンフォントとして記憶されている。
【0067】また、上述の図3乃至図6に示すアウトラ
インフォントデータの選択は、前述のフォント情報に従
って行われ、例えば“000”の場合、書体A(明朝体
のフォント)が選択され、“001”の場合、書体B
(ゴシック体のフォント)が選択され、“010”の場
合、書体C(楷書体のフォント)が選択され、“01
1”の場合、書体D(欧文Roman体のフォント)が選択
される。
【0068】また、個々の文字の検索はJISコードを
利用してもよく、又は専用のアドレスを個々の文字に設
定し、検索する構成としてもよい。選択文字定義テーブ
ル格納部15は、各書体毎に、その書体において使用頻
度が高い文字が定義されている選択文字定義テーブルを
格納する。この選択文字定義テーブルの内容は、例えば
予めユーザ等により使用頻度が高いと予測される文字が
設定されるものである。例えば、図7乃至図10に示す
各書体のフォントデータは、その例である。
【0069】例えば、図7に示す明朝体の選択文字定義
テーブルの場合、前述の図3に示したアウトラインフォ
ントデータの中で使用頻度の高い文字フォントが指定さ
れている。例えば、同図に示すように、「亜」、
「阿」、「愛」、・・・「以」、「伊」、・・・の文字
のアウトラインフォントデータが格納されている。
【0070】また、図8に示すゴシック体の選択文字定
義テーブルの場合、前述の図4に示したアウトラインフ
ォントデータの中で使用頻度の高い文字フォントが記憶
され、例えば同図に示すように、「亜」、「阿」、
「愛」、・・・「以」、「伊」、・・・の文字フォント
が指定されている。尚、図7及び図8に示す選択文字定
義テーブルの場合、同じフォントデータが指定されてい
るが、必ずしも同じフォントデータが指定されていると
は限らない。
【0071】例えば、図9に示す楷書体の選択文字定義
テーブルの場合、楷書体の文書で特に使用するフォント
データが登録されている。例えば、「哀」、「愛」、
「逢」・・・「衣」、「居」、・・・である。尚、欧文
Roman体の場合も同様であり、選択文字定義テーブルに
は使用頻度の高いフォントデータが格納されている。但
し、図10の例ではその差は表れていない。
【0072】尚、選択文字定義テーブル格納部15の場
合、前述のダウンロードフォント生成部13の要求に従
って使用頻度の高いアウトラインフォントデータを指定
するテーブルであり、例えばアウトラインフォントデー
タ格納部14の対応するフォントデータを指定する為の
コードやアドレスデータで構成されている。但し、メモ
リ容量が許す場合には、アウトラインフォントデータ格
納部14と同じフォントデータを記憶する構成としても
よい。
【0073】また、上述の図7乃至図10に示すアウト
ラインフォントデータの選択も、前述のフォント情報に
従って行われる。また、個々の文字の検索はJISコー
ドを利用してもよく、又は専用のアドレスを個々の文字
に設定し、検索する構成としてもよい。
【0074】尚、上述の選択文字定義テーブル格納部1
5の内容は、ホスト機器10に設けられた不図示のキー
ボード等を操作して、設定変更できるように構成しても
よい。或いは、後述するように実際の使用頻度に応じて
自動的に更新できる構成としてもよい。以上のシステム
構成において、以下に本実施形態の処理動作を説明す
る。
【0075】尚、印刷データファイル格納部11には、
予めホスト機器10によって作成された印刷データが格
納されている。この印刷データは、前述のように例えば
ホスト機器10にインストールされているワープロソフ
ト等のアプリケーションソフトに従って作成され、印刷
データファイル格納部11に格納されているものであ
る。
【0076】この状態において、印刷データ解析/送信
部12は不図示のCPUの制御に従って、印刷データフ
ァイル格納部11から印刷データを読み出す。前述のよ
うに印刷データファイル格納部11から読み出される印
刷データは、図2に示す構成であり、フォント情報と印
刷データで構成されている。
【0077】印刷データ解析・送信部12では、先ず供
給される印刷データの解析処理を行う。例えば、印刷デ
ータがA4サイズ10頁分の文字コード、及び印刷制御
コマンドを含む時、10頁分の印刷データの解析処理を
行う。通常、同じ文書内で使用される文字コードは、何
回も繰り返し使用され、印刷データ解析・送信部12は
使用される文字コードを検出し、ダウンロードすべき文
字が含まれているか確認する。
【0078】ここで、ダウンロードすべき文字とは、印
刷データの印字処理に際してアウトラインフォントデー
タを使用し、ラスタライザして使用する文字である。し
たがって、本例の場合読み出した印刷データに含まれる
漢字や、平仮名、カタカナ、等の文字コードが読み出さ
れると、ダウンロードすべき文字が含まれていることに
なる。そして、この場合、印刷データ解析・送信部12
はダウンロードフォント生成部13に対して、ダウンロ
ードすべき文字の通知を行う。
【0079】以下、図11に示すフローチャートの処理
が開始される。この処理は、ダウンロードフォント生成
部13による処理動作を説明する為のフローチャートで
ある。
【0080】ダウンロードフォント生成部13は、上述
の印刷データ解析・送信部12から供給される“ダウン
ロードすべき文字”の通知を待つ(ステップ(以下Sで
示す)1がNO)。そして、“ダウンロードすべき文
字”の通知を受けると(S1がYES)、この“ダウン
ロードすべき文字”に含まれている書体数をカウントす
る(S2)。そして、全ての書体(カウントした分の書
体)について、以下に説明するステップS3、S4の処
理を行う。
【0081】先ず、処理対象となる書体(以下、該当書
体という)の選択文字サブセット(後述する)が、既に
プリンタ装置20側にダウンロードされているか否か
を、プリンタ装置20のダウンロードフォント制御部2
2に問い合せる(S3)。これは、詳しくは後述する
が、本実施形態のプリンタシステムでは、「選択文字サ
ブセット」のアウトラインフォントデータについては、
当該印刷処理以前に実行された印刷処理においてプリン
タ側にダウンロードされたものが、基本的には、その印
刷処理終了後もプリンタ側で消去されずに残されている
からである。
【0082】そして、該当書体の選択文字サブセットは
プリンタ装置20側に保持されていない(以前の印刷処
理でダウンロードされていない)旨の回答を受けた場合
(S3がNO)、選択文字定義テーブル格納部15に格
納されている該当書体の選択文字定義テーブルを検索し
て、このテーブルに定義されている文字に対応するアウ
トラインフォントデータだけをアウトラインフォントデ
ータ(フルセット)から抽出して、これを各書体毎の
「選択文字サブセット」を生成する(S4)。
【0083】例えば、指定されたフォントが“000”
の明朝体のフォントであるとき、対象となる明朝体の
「選択文字サブセット」が未だ登録されていない時、図
7に示す高頻度文字のアウトラインフォントデータをア
ウトラインフォントデータ格納部14からの読み出し生
成する。また、指定されたフォントが“001”のゴシ
ック体のフォントであるとき、対象となるゴシック体の
「選択文字サブセット」が未だ登録されていなければ、
図8に示す高頻度文字のアウトラインフォントデータを
アウトラインフォントデータ格納部14からの読み出し
生成する。以下、他のフォントが指定された場合も同様
である。
【0084】ここで、「選択文字サブセット」は、上記
の通り、当該印刷JOB終了後もプリンタ側で保持し続
ける(削除されない)べきアウトラインフォント群であ
る。そして、例えばある該当書体について上記ステップ
S3、S4の処理が完了する毎に+1カウントし、この
カウント数が上記ステップS2でカウントしたカウント
数と一致すると、当該印刷JOBに係わる全ての書体に
ついてステップS3、S4の処理が完了したものと見做
し(S5がYES)、ステップS6以降の処理に移る。
【0085】次に、ダウンロードフォント生成部13
は、各書体毎に、上記“ダウンロードすべき文字”の中
で選択文字定義テーブルに定義されていない文字のアウ
トラインフォントデータを、アウトラインフォントデー
タ格納部14に格納されている「フルセット」データか
ら抽出し、これを各書体毎の「非選択文字サブセット」
とする(ステップS6)。ここで、「非選択文字サブセ
ット」とは、当該印刷JOB終了後はプリンタ側で削除
されるべきアウトラインフォント群である。
【0086】尚、上記2種類のサブセット生成の際、プ
リンタ側で「選択文字サブセット」と「非選択文字サブ
セット」とを区別できるようにする為に、例えば特定の
識別ビットを付加するようにしてもよい。
【0087】そして、当該印刷JOBに係わる全ての書
体について、非選択文字サブセットを生成すると(S7
がYES)、印刷データ解析・送信部12に対してダウ
ンロードフォントデータを渡す旨通知すると共に、上述
した様にして生成した「選択文字サブセット」及び「非
選択文字サブセット」を、印刷データ解析・送信部12
に渡し(ステップS8)、本処理を終了する。
【0088】その後は、次に印刷データ解析・送信部1
2から“ダウンロードすべき文字”の通知を受けるまで
待機状態となる。印刷データ解析・送信部12は、ダウ
ンロードフォント生成部13から渡されたダウンロード
フォントデータ(選択文字サブセット及び非選択文字サ
ブセット)を、印刷データと共にプリンタ装置20に送
信する。
【0089】その際、選択文字サブセットが既にプリン
タ装置20に保持されている書体については、非選択文
字サブセットのみを生成しダウンロードすればよいの
で、当該印刷JOBにおいてプリンタ装置20に転送す
るデータ量が少なくなる。特に、このような書体が多い
場合、更には非選択文字サブセットのデータ量が少なく
て済む場合には(選択文字定義テーブルの内容や、印刷
対象の文書内容にもよるが)、大幅なデータ転送量の削
減が期待できる。
【0090】例えば、電源立ち上げ時には、プリンタ装
置20にはいずれの書体の選択文字サブセットも格納さ
れていない。よって、電源立ち上げ後の最初の印刷JO
Bにおいては、その印刷JOBで必要となる全ての書体
の選択文字サブセットが生成され、非選択文字サブセッ
トと共にプリンタ装置20に送信される。これに応じ
て、プリンタ装置20で印刷処理が行われる。そして、
この処理が終了すると、非選択文字サブセットは削除さ
れるが、選択文字サブセットは削除されないので、次以
降の印刷JOBにおいて同じ書体が使われていた場合に
は、その分、データ転送量を削減できる。
【0091】特に、上記の様に「選択文字サブセット」
は使用頻度の高いと考えられる文字を設定しているの
で、この設定の仕方が適切であれば、非選択文字サブセ
ットの対象となる文字数が少なくなることも期待でき、
かなりのデータ転送量削減効果が期待できる。
【0092】次に、プリンタ装置20の印刷処理につい
て説明する。プリンタ装置20は、前述のように印刷デ
ータ受信/解析部21、ダウンロードフォント制御部2
2、アウトラインフォント・ラスタライザ23、ダウン
ロードフォントデータ記憶部24、印刷データ出力部2
5、及びプリンタエンジン26を有する。
【0093】印刷データ受信/解析部21、アウトライ
ンフォント・ラスタライザ23、印刷データ出力部2
5、及びプリンタエンジン26については、前述の図1
5に示した構成と略同様であるので、詳しい説明は省略
する。
【0094】印刷データ受信/解析部21による処理
は、ホスト機器10から送信されてくる印刷データ、及
び“ダウンロードフォントデータ”を受信すると、ま
ず、ダウンロードフォント制御部22に“ダウンロード
フォントデータ”の受け渡しを通知すると共に受信した
“ダウンロードフォントデータ”を渡す。その後、ダウ
ンロードフォント制御部22に対しては、必要に応じ
て、「ラスタデータ生成要求」、「印刷処理完了通知」
を行う。
【0095】以下、図12を参照して、ダウンロードフ
ォント制御部22による処理内容につて説明する。図1
2は、ダウンロードフォント制御部22による処理を説
明する為のフローチャートである。
【0096】ダウンロードフォント制御部22は、印刷
データ受信/解析部21から通知があるか(ステップ
(以下STで示す)1がYES)、又は上記ホスト機器
10のダウンロードフォント生成部13から、図11の
ステップS3による“選択文字サブセットがダウンロー
ドされているか否かの問い合わせ”がある(ST2がY
ES)まで、待機状態となっている。
【0097】ここで、印刷データ受信/解析部21から
通知があった場合(ST1がYES)、その通知の種類
に応じて、それぞれ、以下に説明する処理を行う。先
ず、「ダウンロードフォントデータ受け渡しの通知」が
あった場合には、この通知と共に渡される上記“ダウン
ロードフォントデータ”を、ダウンロードフォントデー
タ記憶部24に格納する。
【0098】これは、“ダウンロードフォントデータ”
のうち、先ず、各書体毎の選択文字サブセットを記憶さ
せる(ST3)。次に、“ダウンロードフォントデー
タ”のうち、各書体毎の非選択文字サブセットを記憶さ
せる(ST4)。
【0099】このように、ダウンロードフォントデータ
記憶部24には、「選択文字サブセット」「非選択文字
サブセット」別に、更に「書体」毎に、“ダウンロード
フォントデータ”が記憶される。尚、これは、例えば、
予め、ダウンロードフォントデータ記憶部24(メモリ
等)の記憶領域を、「選択文字サブセット」を格納する
記憶領域と、「非選択文字サブセット」を格納する記憶
領域とに分けておくようにしてもよい。
【0100】次に、「ラスタデータ生成の要求」があっ
た場合には、要求のあった書体の選択文字サブセットを
選択し(ST5)、これに基づいて、アウトラインフォ
ント・ラスタライザ23を用いてラスタデータを生成す
る(ST6)。
【0101】そして、上記ST5、ST6の処理によっ
て(選択文字サブセットだけで)、当該書体について印
刷に必要なラスタデータを全て生成できた場合には(S
T7がYES)、生成したラスタデータを印刷データ受
信/解析部21に渡す(ST10)。この場合、例えば
図7に示す選択文字定義テーブル格納部15に登録され
た文字だけで印刷できた場合である。また、例えば図8
に示す選択文字定義テーブル格納部15に登録された文
字だけで印刷できた場合である。尚、後述するが、既に
複数の「選択文字サブセット」が登録されている場合に
は、例えば図7と図8に示す選択文字定義テーブル格納
部15に登録された文字だけで印刷できた場合等も含ま
れる。
【0102】一方、選択文字サブセットだけでは、当該
書体について必要なラスタデータを生成できない場合に
は(ST7がNO)、次に、上記要求のあった書体の非
選択文字サブセットを選択し(ST8)、これに基づい
て、アウトラインフォント・ラスタライザ23を用いて
ラスタデータを生成する(ST9)。この場合、例えば
図7や図8等に示す選択文字定義テーブル格納部15に
登録された文字だけで印刷できない場合である。
【0103】そして、ST6、ST9で生成したラスタ
データを印刷データ受信/解析部21に渡す(ST1
0)。このようにして、印刷データ受信/解析部21に
ラスタデータが供給されると、印刷データ受信/解析部
21はこのデータを印刷データ出力部25を介してプリ
ンタエンジン26に出力し、プリンタエンジン26によ
る印刷処理を行う。
【0104】この印刷処理が完了すると、印刷データ受
信/解析部21に対して「印刷処理が完了した」旨の通
知が行われ、印刷データ受信/解析部21はこの通知を
受けた場合、ダウンロードフォントデータ記憶部24に
格納されているアウトラインフォントデータの中で、非
選択文字サブセットのみを消去し(ST11)、選択文
字サブセットは消去せずに残す。
【0105】このように、電源立ち上げ後、プリンタ側
に一度ダウンロードされた選択文字サブセットは、基本
的には、全て、電源OFFされるまではプリンタ側に保
持しておく。
【0106】これより、例えば、図1のダウンロードフ
ォントデータ記憶部24には、書体Aと書体Cの「選択
文字サブセット」と「非選択文字サブセット」が格納さ
れる例を示してあるが、この書体Aと書体Cの「選択文
字サブセット」は、今回の印刷JOBでダウンロードさ
れてきたものとは限らない。以前に実行されている印刷
JOBで既にダウンロードされ、上記の様に削除せずに
残してあったものかもしれない。仮に書体Aと書体Cの
「選択文字サブセット」の両方が既に格納されていたな
らば、今回の印刷JOBでは書体Aと書体Cの「非選択
文字サブセット」のみがダウンロードされるので、デー
タ転送量が少なくて済むことになる。
【0107】次に、上記ST2の「ホスト側から選択文
字サブセットの有無の確認」があったときの処理につい
て説明する。ダウンロードフォント制御部22は、上記
問い合わせがあった場合(ST2がYES)、ダウンロ
ードフォントデータ記憶部24を参照して、問い合わせ
対象の書体の選択文字サブセットが格納されているか否
かを判断する(ST12)。そして、この確認結果をホ
スト機器10に返答する(ST13)。
【0108】これより、ホスト機器10では、既にプリ
ンタ装置20に格納されている書体の選択文字サブセッ
トを、重複して生成/転送してしまうことはない。次
に、上述した本実施形態のプリンタシステムの動作につ
いて、以下に、具体例を挙げて、更に詳細に説明する。
【0109】この具体例では、「書体」として、「明朝
体」、「ゴシック体」、「楷書体」、「毛筆体」の4種
類があるものとし、これら各書体毎に予め使用頻度が高
いと予測される文字が選択文字定義テーブルに定義され
ているものとする。そして、電源立ち上げ後、文書A、
文書B、文書C、文書Dの順に印刷が行われたものとす
る。
【0110】文書Aは、20頁あり、これを10部印刷
する旨の指示が行われたものとする。同様に、文書B
(3頁もの)を5部、文書C(5頁もの)を10部、文
書D(7頁もの)を20部、それぞれ印刷させる指示が
行われたものとする。
【0111】更に、文書Aで使用される「書体」は「明
朝体」と「ゴシック体」であり、文書Bは「ゴシック
体」と「楷書体」、文書Cは「明朝体」と「楷書体」、
文書Dは「明朝体」、「ゴシック体」、及び「楷書体」
を使用するものとする。
【0112】まず、電源立ち上げ後最初の印刷処理であ
る文書Aの印刷では、上記の通り、プリンタ側にはいず
れの書体の選択文字サブセットも保持されていないの
で、「明朝体」、「ゴシック体」各々について、選択文
字定義テーブルで定義されている文字のアウトラインフ
ォントデータを、アウトラインフォントデータ格納部1
4に格納されている「明朝体」、「ゴシック体」のアウ
トラインフォントデータ(フルセット)から抽出して、
これを「明朝体」、「ゴシック体」各々の「選択文字サ
ブセット」とする。次に、「明朝体」、「ゴシック体」
各々について、文書Aで使用されている文字の中で選択
文字定義テーブルで定義されていない文字を、アウトラ
インフォントデータ(フルセット)から抽出して、これ
を「明朝体」、「ゴシック体」各々の「非選択文字サブ
セット」とする。
【0113】そして、これらをプリンタ側にダウンロー
ドする。プリンタ側では、(20頁×10部=)100
枚の印刷が終了すると、「明朝体」、「ゴシック体」の
「非選択文字サブセット」をメモリ(ダウンロードフォ
ントデータ記憶部24)から消去する。一方、「明朝
体」、「ゴシック体」の「選択文字サブセット」はメモ
リから消去せずに残しておく。
【0114】これより、次に、文書Bを印刷する際に
は、ホストは、プリンタ側に、「ゴシック体」、「楷書
体」の「選択文字サブセット」が存在するか否かを問い
合せると、「ゴシック体」については存在する旨の回答
があるので、「楷書体」の「選択文字サブセット」のみ
を生成する。そして、「ゴシック体」、「楷書体」各々
について、文書Bで使用されている文字の中で選択文字
定義テーブルで定義されていない文字を、アウトライン
フォントデータ(フルセット)から抽出して、これを
「ゴシック体」、「楷書体」各々の「非選択文字サブセ
ット」とする。
【0115】そして、これらをプリンタ側にダウンロー
ドする。このように、文書Bを印刷する際には、「ゴシ
ック体」の「選択文字サブセット」を生成/転送する処
理が省かれる。プリンタ側では、(3頁×5部=)15
枚の印刷が終了すると、上記と同様に、「非選択文字サ
ブセット」はメモリから消去するが、「選択文字サブセ
ット」は残しておく。これより、この時点で、プリンタ
側には、「明朝体」、「ゴシック体」、及び「楷書体」
の「選択文字サブセット」が格納されていることにな
る。
【0116】これより、文書Cを印刷する際には、「明
朝体」、「楷書体」のいずれの「選択文字サブセット」
も生成/転送する必要なく、文書Dを印刷する際には、
「明朝体」、「ゴシック体」、「楷書体」のいずれの
「選択文字サブセット」も生成/転送する必要なく、印
刷を行わせることができる。
【0117】ところで、上述したように、本実施形態の
プリンタシステムでは、印刷を重ねていくと、プリンタ
側に保持される「選択文字サブセット」数が、変わらな
いか増えていく傾向となる。しかしながら、これに対応
させてプリンタ側のメモリ容量を増やす必要はない。な
ぜなら、「選択文字サブセット」自体が限られた“使用
頻度が高い文字”のアウトラインフォントデータであ
り、更に、現実的には、大抵の場合、使われる書体の種
類は限られており、あまり使われない書体が多いからで
ある。
【0118】一方、万一、メモリ容量が少ないプリンタ
装置を使用していて、メモリ不足に陥った場合には、例
えば、以下に説明する変形例の方法で対処すればよい。
この変形例では、(ホスト機器側でもプリンタ装置側で
もよいが)各書体の実際の使用頻度をカウントする機能
を更に備える。また、ホスト機器側は、上述したステッ
プS3の処理において、該当書体の「選択文字サブセッ
ト」がプリンタ装置側に保持されているかどうか問い合
せるだけでなく、保持されていない場合、生成する該当
書体の「選択文字サブセット」を格納するための空きメ
モリ容量があるか否かをプリンタ装置側に問い合せる。
【0119】そして、メモリ不足が発生する旨の返答が
あった場合には、上記カウント値に従って、最も使用頻
度の低い書体の「選択文字サブセット」から削除してい
く。このように構成することで、プリンタ装置が持つメ
モリの容量が少なくても問題なく、また例えばダウンロ
ードされた後、全く使われていないような書体の「選択
文字サブセット」が、いつまでもプリンタ装置側に保持
されていることがないようにすることができる。
【0120】尚、上述した実施形態の説明では、「選択
文字定義テーブル」は、予め設定されるものとしたが、
途中で外部から設定内容変更可能な構成としてもよいこ
とは前述の通りであるが、更に、以下に説明するよう
に、ホスト機器が自動的に、より適切な「選択文字定義
テーブル」となるようにテーブルを更新するようにして
もよい。例えば、ホスト機器は、各書体毎に、各「文
字」が実際に使用される頻度をカウントする機能を備え
ている。そして、時期を見て(例えば所定時間経過する
毎に)上記カウント値に基づいて、「選択文字定義テー
ブル」の内容を更新する。
【0121】また、更新の仕方は、印刷処理効率が向上
するように、適切な方法で行えばよい。例えば、現在の
「選択文字定義テーブル」の設定内容に関係なく、全て
の文字を対象としてカウント数が多いものから順に所定
個数分を(あるいはカウント数が一定の閾値を超えるも
のは全て等)新たに「選択文字定義テーブル」に定義す
る文字とするようにしてもよい。あるいは、現在の「選
択文字定義テーブル」に定義されている文字の中でカウ
ント数が下位のものと、定義されていない文字の中で上
位のものとを入れ替えるようにしてもよい。
【0122】また、上述した実施形態の説明では、「選
択文字定義テーブル」を書体毎に設けるものとしたが、
これに限るものではなく、例えばコードページ(コード
表)別としてもよい。
【0123】ここで、「コードページ(コード表)別
に」とは、日本語書体であるか欧文書体であるかによっ
て分けるという意味である。例えば日本語書体はJIS
コード表(約8000字)を用い、欧文書体はASCI
Iコード表(約200字)とを用いており、通常、日本
語書体であるか欧文書体であるかの判断には「コードペ
ージ」が用いられる。
【0124】上述した実施形態の説明では、例えば日本
語書体の中で更に「明朝体」「ゴシック体」「楷書体」
「毛筆体」という書体別に分類していたが、これらは、
日本語書体である以上、共通して、ひらがな、カタカナ
等の使用頻度が高いはずである。同様に、「欧文Roman
」「欧文Arial 」「欧文Courier 」等の欧文書体で
は、共通して、通常の英数字(アクセントがつかない文
字)の使用頻度が高い筈である。よって、上述した実施
形態の説明のように「明朝体」「ゴシック体」「楷書
体」「毛筆体」等の詳細な分類ではなく、日本語書体で
あるか欧文書体であるかで分類しても、使用頻度が高い
文字をある程度予測できる。
【0125】このようにすることで、上述した実施形態
では「明朝体」「ゴシック体」「楷書体」「毛筆体」等
の書体毎に「選択文字定義テーブル」を設ける必要があ
ったが、日本語書体、欧文書体の2つについて「選択文
字定義テーブル」を設け、各書体がどちらのコードペー
ジに属するかを示す情報を持たせるだけでよくなり、大
幅な記憶容量の削減が期待できる。
【0126】更に、尚、プリンタ側にダウンロードした
選択文字サブセットは、基本的には電源OFFにより消
去される旨説明したが、これに限るものではなく、プリ
ンタ側のメモリが電源OFF時のバックアップ機能を備
える等して、消去されないようにしてもよい。本発明の
プリンタシステムでは、「選択文字サブセット」をプリ
ンタ側に固定的に保持させるのではなく、実際に使用さ
れた書体の「選択文字サブセット」を保持させるように
しており、各プリンタ毎にそれが設置されている環境に
おける実際の使用状況に応じた必要な「選択文字サブセ
ット」のみが保持されるので、各プリンタが設置されて
いる環境に柔軟に適応して、より印刷処理効率が高いプ
リンタシステムを実現できるものである(当然、メモリ
容量も少なくて済む)が、ある環境(職場等)において
使用状況がほとんど変わらない場合には、電源OFF毎
に(例えば毎日)に逐一消去しないほうが効率がよいか
らである。 <第2の実施形態>次に、本発明の第2の実施形態につ
いて説明する。
【0127】本例は、上述の実施形態と異なり、各書体
のアウトラインフォントデータを一括してダウンロード
するのではなく、印刷データを解析して当該印刷データ
に使用され、かつ前述の選択文字定義テーブル格納部に
登録されている文字のアウトラインフォントデータを抽
出して、プリンタ装置側のダウンロードフォント記憶部
24に登録する構成である。以下、具体的に説明する。
【0128】図13は本例において使用するプリンタシ
ステムの構成図である。同図と、前述の図1に示したシ
ステム構成図との相違は、プリンタ装置20側のダウン
ロードフォントデータ記憶部24の構成である。図1に
示す例では、各書体毎に予め設定された文字のダウンロ
ードフォントデータを全て選択文字サブセットに登録し
たが、本例においては図13に示すように、書体毎に設
けられる文字更新記憶部27で構成され、各書体毎に登
録されるアウトラインフォントデータが増加、更新され
る。
【0129】また、本例で使用する印刷データ解析・送
信部12は、印刷データに含まれる文字コードを解析
し、個々の文字コード毎に選択文字定義テーブル格納部
15とプリンタ装置20内のダウンロードフォントデー
タ記憶部24を検索し、選択文字定義テーブル格納部1
5で指定されている高頻度文字であって、かつダウンロ
ードフォントデータ記憶部24の文字更新記憶部27に
登録されていない文字を当該文字更新記憶部27に順次
記憶する。
【0130】すなわち、前述の第1の実施形態のように
一括して指定される書体の高頻度文字定義テーブルに登
録された文字のダウンロードフォントデータをプリンタ
装置20側のダウンロードフォントデータ記憶部24に
登録することなく、必要に応じて順次登録する構成であ
る。
【0131】尚、上述の文字更新記憶部は各書体毎に設
けられ、図13には書体Aと書体Cについて設けられて
いる。また、同じ書体(書体Aと書体C)の非選択文字
サブセットについては、前述の実施形態と同様、本例に
おいても使用される。
【0132】また、ダウンロードフォントデータ記憶部
24に設けられる文字更新記憶部27は、必要に応じて
設定されるものであり、対応する書体の印刷データが入
力することによって作成される。
【0133】図14は、本例の処理を説明するフローチ
ャートである。先ず、印刷データ解析・送信部12は前
述の実施形態と同様、印刷データファイル格納部11か
ら供給される印刷データ及びフォント情報により、印刷
に使用するフォントの情報を得(ステップ(以下Wで示
す)1がYES)、選択文字定義テーブル格納部15、
及びダウンロードフォントデータ記憶部24を選択する
際の書体を特定する(W2)。
【0134】次に、印刷データに含まれる文字コードを
解析し、文字コードの情報をダウンロードフォント生成
部13に通知する(W3)。ダウンロードフォント生成
部13は通知された文字コードに対して、それぞれ選択
文字定義テーブル格納部15を検索し、当該文字コード
に対応する文字が高頻度に使用される文字として定義さ
れているか判断する(W4)。
【0135】ここで、対象となる文字が選択文字定義テ
ーブル格納部15に定義されていれば(W4がYE
S)、更にプリンタ装置20の文字更新記憶部27(ダ
ウンロードフォントデータ記憶部24)を検索し、既に
当該文字のダウンロードフォントデータが登録されてい
るか判断する(W5)。この判断において、既に当該文
字のダウンロードフォントデータが登録されていれば
(W5がYES)、全ての文字コードに対して処理を行
ったか判断する(W6)。そして、全ての文字コードに
対する処理が完了していなければ(W6がNO)、前述
の判断(W4)に戻って、次の文字コードに対する処理
を行う。
【0136】すなわち、対象となる文字が選択文字定義
テーブル格納部15に定義されているか判断し(W
4)、更にプリンタ装置20の文字更新記憶部27(ダ
ウンロードフォントデータ記憶部24)に登録されてい
るか判断し(W5)、全ての文字コードの処理の完了を
判断する(W6)。
【0137】一方、対象となる文字が選択文字定義テー
ブル格納部15に定義されており、更にプリンタ装置2
0の文字更新記憶部27(ダウンロードフォントデータ
記憶部24)に登録されていなければ(W4がYES、
S5がNO)、当該文字に対応するダウンロードフォン
トデータをアウトラインフォントデータ格納部14から
読み出す(W7)。
【0138】例えば、印刷データを解析し、指定された
文字フォントが明朝体であり、文字コードが図7に示す
「以」である場合、選択文字定義テーブル格納部15に
定義されており、更にプリンタ装置20の文字更新記憶
部27(ダウンロードフォントデータ記憶部24)を検
索する。そして、文字更新記憶部27に既に登録されて
いれば、次の文字コードの処理に移行するが、ダウンロ
ードフォントデータ記憶部24に既に登録されていなけ
れば(W4がYES、S5がNO)、対応する文字のダ
ウンロードフォントデータをアウトラインフォントデー
タ格納部14から読み出す(W7)。
【0139】また、例えば印刷データを解析し、指定さ
れた文字フォントがゴシック体であり、文字コードが図
8に示す「愛」である場合、選択文字定義テーブル格納
部15に定義されており、更に文字更新記憶部27(ダ
ウンロードフォントデータ記憶部24)を検索する。そ
して、文字更新記憶部27に既に登録されていれば、次
の文字コードの処理に移行するが、文字更新記憶部27
に既に登録されていなければ、対応する文字のダウンロ
ードフォントデータをアウトラインフォントデータ格納
部14から読み出す(W7)。
【0140】このように処理することによって、ダウン
ロードフォント生成部13には印刷データに含まれる文
字の中で、選択文字定義テーブル格納部15に定義され
ているが、文字更新記憶部27に記憶されていないダウ
ンロードフォントデータのみを生成する。但し、勿論印
刷データに含まれる文字コードの中で、選択文字定義テ
ーブル格納部15に定義されていない文字コードについ
ては前述の実施例と同様対応する文字のダウンロードフ
ォントデータを生成する(W4がNO、W8)。 以上
のようにして生成されたダウンロードフォントデータ
は、印刷データ解析・送信部12から印刷データと共に
プリンタ装置20に送られ、印刷処理が行われる。具体
的には、印刷データ受信/解析部21において解析処理
を行い、ダウンロードフォントデータ記憶部24の文字
更新記憶部27、及び非選択文字サブセットに書き込む
べきダウンロードフォントデータについては、対応する
書体のエリアに書き込む。このとき、前述の実施形態と
同様、一時的にダウンロードフォントデータを記憶する
エリア(非選択文字サブセット)と、消去しないエリア
(文字更新記憶部27)に分け、前述の選択文字定義テ
ーブル格納部15に定義されている文字については消去
しない文字更新記憶部27に書き込む。
【0141】したがって、このように構成することによ
り、非選択文字サブセットに対し、一時的に記憶したダ
ウンロードフォントデータは対応する印刷処理が終了す
る毎にデータが削除されるが、文字更新記憶部27に登
録したダウンロードフォントデータは以降入力する印刷
データについても引き続き使用することができる。
【0142】以上のように、本例によれば各書体のアウ
トラインフォントデータを必要に応じてダウンロードす
るので、ホスト機器10からプリンタ装置20に送るダ
ウンロードフォントデータのデータ量をより減らすこと
ができ、より高速な印刷処理を行うことができる。ま
た、文字更新記憶部27のメモリ容量もより小さな容量
で構成することができる。
【0143】尚、本例における印刷処理は前述の第1実
施形態と同様であり、ダウンロードフォントデータ記憶
部24に記憶したダウンロードフォントデータを読み出
し、アウトラインフォント・ラスタライザ23によって
パターンデータに変換し、印刷データ受信/解析部21
から印刷データ出力部25を介してプリンタエンジン2
6に出力し、記録紙への印刷処理を行う。
【0144】また、本実施形態においても、選択文字定
義テーブル格納部15の更新の仕方は前述の実施形態と
同様、印刷処理効率が向上するように、適切な方法で行
えばよい。例えば、現在の「選択文字定義テーブル」の
設定内容に関係なく、全ての文字を対象としてカウント
数が多いものから順に所定個数分を(あるいはカウント
数が一定の閾値を超えるものは全て等)新たに「選択文
字定義テーブル」に定義する文字とするようにしてもよ
い。あるいは、現在の「選択文字定義テーブル」に定義
されている文字の中でカウント数が下位のものと、定義
されていない文字の中で上位のものとを入れ替えるよう
にしてもよい。 <第3実施形態例>最後に、本発明は、プリンタシステ
ム、アウトラインフォントダウンロード方法という形態
に限らず、コンピュータ(ホスト/プリンタ)により使
用されたときに、上述した本発明の実施形態の機能を実
現させる為のプログラムが格納されたコンピュータ読出
し可能な記録媒体(可搬記憶媒体)として構成すること
もできる。
【0145】本例は上述の第1、第2実施形態例の処理
を行うプログラムを記憶媒体に記憶した構成であり、こ
のように構成することによっても本発明を実現できる。
すなわち、ホスト機器に記憶されるアウトラインフォン
トから印刷処理毎に必要なアウトラインフォントを抽出
し、プリンタ装置にダウンロードして印刷処理を行うプ
リンタシステムにおいて、書体毎に、文字のアウトライ
ンフォントを記憶するアウトラインフォント記憶処理
と、該アウトラインフォント記憶処理によって記憶する
アウトラインフォントの中で、各書体毎に使用頻度が高
い文字が定義されている高頻度文字定義テーブルを有
し、印刷情報を解析し、該印刷情報に含まれる書体指定
情報に基づき、既に前記高頻度文字定義テーブルを使用
したアウトラインフォントデータの作成処理が行われて
いるか確認する確認処理と、該確認処理によって、アウ
トラインフォントデータの作成処理が行われていないと
き、前記高頻度文字定義テーブルから対応する書体の使
用頻度が高い文字を抽出し、前記アウトラインフォント
記憶手段から対応する文字のアウトラインフォントデー
タを生成し、出力するアウトラインフォントデータ生成
/出力処理と、該アウトラインフォントデータ生成/出
力処理によって供給されるアウトラインフォントデータ
を記憶する記憶処理と、該記憶処理によって記憶された
アウトラインフォントデータに従って、入力する印刷デ
ータをラスタライザし、印刷処理を行う印刷制御処理
と、をコンピュータシステムを用いて行う際、そのプロ
グラムを記憶する記憶媒体を提供することによって達成
できる。
【0146】図14はこの場合の例を示す図である。同
図はホスト機器の構成を説明する図であり、不図示のC
PUとROM、RAM等の記憶装置、及びディスプレイ
等で構成されている。また、記憶装置には本例の処理を
行うプログラムデータ30が記憶されている。また、同
図に示すように、ドライバ31にフロッピー(登録商
標)ディスク32やCD−ROM33の記憶媒体を挿入
することにより、上述のプログラムデータ30の供給を
記憶媒体から受けることができる。
【0147】また、ネットワーク回線を介して、例えば
サーバからプログラムデータ30の供給を受けることも
できる。尚、本例では上述のプログラムデータ30に基
づいて、前述のCPUが処理を行う。
【0148】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明の
プリンタシステム、アウトラインフォントダウンロード
方法によれば、使用頻度が高い文字のアウトラインフォ
ントデータは、一度プリンタ側にダウンロードした後
は、プリンタ側で保持しておくので、その後の印刷処理
において上記使用頻度が高い文字を使用する可能性が高
いことから、使用頻度が高い文字を印刷の都度ダウンロ
ードするような無駄が無くなり、データ転送量を削減で
き、これに伴い印刷速度を向上させることができる。
【0149】また、使用頻度が高い文字は限られている
ので、プリンタ側で保持し続けても、必要となるメモリ
容量は少なくて済む。さらに、高頻度の文字定義テーブ
ルに定義されている文字であっても、対象となる印刷デ
ータに存在しない場合、対応するアウトラインフォント
データを生成しないことによって、プリンタ装置に送信
するアウトラインフォントデータの量を減らすことがで
き、更に印刷速度の速いプリンタシステムを提供するこ
とができると共に、メモリの容量を小さくすることもで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】プリンタシステムの構成図である。
【図2】印刷データファイル格納部から出力される印刷
情報の一例を示す図である。
【図3】アウトラインフォントデータ格納部内の明朝体
のアウトラインフォントデータを説明する図である。
【図4】アウトラインフォントデータ格納部内のゴシッ
ク体のアウトラインフォントデータを説明する図であ
る。
【図5】アウトラインフォントデータ格納部内の楷書体
のアウトラインフォントデータを説明する図である。
【図6】アウトラインフォントデータ格納部内の8欧文
Roman体のアウトラインフォントデータを説明する図で
ある。
【図7】選択文字定義テーブル格納部内の明朝体の高頻
度文字の例を説明する図である。
【図8】選択文字定義テーブル格納部内のゴシック体の
高頻度文字の例を説明する図である。
【図9】選択文字定義テーブル格納部内の楷書体の高頻
度文字の例を説明する図である。
【図10】選択文字定義テーブル格納部内の欧文Roman
体の高頻度文字の例を説明する図である。
【図11】ダウンロードフォント生成部による処理を説
明する為のフローチャートである。
【図12】ダウンロードフォント制御部による処理を説
明する為のフローチャートである。
【図13】第2の実施形態のプリンタシステムのシステ
ム構成図である。
【図14】処理動作を説明するフローチャートである。
【図15】記録媒体の一例を示す図である。
【図16】従来のプリンタシステムの構成図である。
【図17】ホスト側の処理を説明する為のフローチャー
トであり、(a)は印刷データ解析/送信部による処
理、(b)はダウンロードフォント生成部による処理の
一例を示す。
【図18】プリンタ側の処理を説明する為のフローチャ
ートであり、(a)は印刷データ受信/解析部による処
理、(b)は印刷データ出力部による処理の一例を示
す。
【図19】ダウンロードフォント制御部による処理の一
例を示す。
【符号の説明】
10 ホスト機器 11 印刷データファイル格納部 12 印刷データ解析/送信部 13 ダウンロードフォント生成部 14 アウトラインフォントデータ格納部 15 選択文字定義テーブル格納部 20 プリンタ装置 21 印刷データ受信/解析部 22 ダウンロードフォント制御部 23 アウトラインフォント・ラスタライザ 24 ダウンロードフォントデータ記憶部 25 印刷データ出力部 26 プリンタエンジン 27 文字更新記憶部 30 プログラムデータ 31 ドライバ 32 フロッピーディスク 33 CD−ROM

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ホスト機器に記憶されるアウトラインフ
    ォントから印刷処理毎に必要なアウトラインフォントを
    抽出し、プリンタ装置にダウンロードして印刷処理を行
    うプリンタシステムにおいて、 書体毎に、文字のアウトラインフォントを記憶するアウ
    トラインフォント記憶手段と、 該アウトラインフォント記憶手段に記憶するアウトライ
    ンフォントの中で、各書体毎に使用頻度が高い文字が定
    義されている高頻度文字定義テーブルと、 印刷情報を解析し、該印刷情報に含まれる書体指定情報
    に基づき、既に前記高頻度文字定義テーブルを使用した
    アウトラインフォントデータの作成処理が行われている
    か確認する確認手段と、 該確認手段による確認処理が行われていないとき、前記
    高頻度文字定義テーブルから対応する書体の使用頻度が
    高い文字を抽出し、前記アウトラインフォント記憶手段
    から対応する文字のアウトラインフォントデータを生成
    し、出力するアウトラインフォントデータ生成/出力手
    段と、 該アウトラインフォントデータ生成/出力手段から供給
    されるアウトラインフォントデータを記憶する記憶手段
    と、 該記憶手段に記憶されたアウトラインフォントデータに
    従って、入力する印刷データをラスタライザし、印刷処
    理を行う印刷制御手段と、 を有することを特徴とするプリンタシステム。
  2. 【請求項2】 ホスト機器に記憶されるアウトラインフ
    ォントから印刷処理毎に必要なアウトラインフォントを
    抽出し、プリンタ装置にダウンロードして印刷処理を行
    うプリンタシステムにおいて、 書体毎に、文字のアウトラインフォントを記憶するアウ
    トラインフォント記憶手段と、 該アウトラインフォント記憶手段に記憶するアウトライ
    ンフォントの中で、各書体毎に使用頻度が高い文字が定
    義されている高頻度文字定義テーブルと、 印刷情報を解析し、該印刷情報に含まれる書体指定情報
    に基づき、既に前記高頻度文字定義テーブルを使用した
    アウトラインフォントデータの作成処理が行われている
    か確認する確認手段と、 該確認手段による確認処理が行われていないとき、前記
    高頻度文字定義テーブルから対応する書体の使用頻度が
    高い文字を抽出し、前記アウトラインフォント記憶手段
    から対応する文字のアウトラインフォントデータを生成
    し、出力するアウトラインフォントデータ生成/出力手
    段と、 を有することを特徴とするホスト機器。
  3. 【請求項3】 ホスト機器に記憶されるアウトラインフ
    ォントから印刷処理毎に必要なアウトラインフォントを
    抽出し、プリンタ装置にダウンロードして印刷処理を行
    うプリンタシステムにおいて、 ホスト機器によって生成された使用頻度が高い文字のみ
    によって構成されるアウトラインフォントデータを入力
    し、該アウトラインフォントデータを記憶する記憶手段
    と、 該記憶手段に記憶されたアウトラインフォントデータに
    従って、入力する印刷データをラスタライザし、印刷処
    理を行う印刷制御手段と、 を有することを特徴とするプリンタ装置。
  4. 【請求項4】 前記確認手段は、前記記憶手段に既にア
    ウトラインフォントデータが記憶されていることを確認
    することを特徴とする請求項1記載のプリンタシステ
    ム。
  5. 【請求項5】 前記高頻度文字定義テーブルの内容は、
    外部より任意に設定でき、又は各文字の現実の使用頻度
    に基づいて更新することを特徴とする請求項1記載のプ
    リンタシステム。
  6. 【請求項6】 前記記憶手段には、使用頻度の低い文字
    に対応するアウトラインフォントデータも記憶され、該
    使用頻度の低い文字に対応するアウトラインフォントデ
    ータは、前記印刷制御手段による印刷処理が終了すると
    消去されることを特徴とする請求項1記載のプリンタシ
    ステム。
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