JP2000271969A - 射出成形用金型 - Google Patents

射出成形用金型

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JP2000271969A
JP2000271969A JP11084229A JP8422999A JP2000271969A JP 2000271969 A JP2000271969 A JP 2000271969A JP 11084229 A JP11084229 A JP 11084229A JP 8422999 A JP8422999 A JP 8422999A JP 2000271969 A JP2000271969 A JP 2000271969A
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JP
Japan
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mold
heating element
cavity
heater
coolant
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Application number
JP11084229A
Other languages
English (en)
Inventor
Ryuichi Izumi
龍一 泉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ウェルドラインの発生を抑制できるととも
に、光沢ムラなどの外観不良が少なくなり、成形サイク
ルも長くなることのない、射出成形用金型を提供する。 【解決手段】 固定側金型2と、可動側金型3との間
に、成形すべき成形品の形状に対応するキャビティ4が
形成され、キャビティ4近傍の少なくとも1ヶ所に、発
熱体5及び冷却材8が、断熱材6を介して設けられてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、射出成形用金型
(以下、単に「金型」ということがある)に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、射出成形により成形品を製造
するに当たり、キャビティ内に射出された溶融樹脂が合
流する部分に、ウエルドラインと呼ばれるスジが発生す
ることがあった。このウエルドラインは、キャビティ内
で流動している溶融樹脂の先端部が冷却され、温度低下
した状態で合流されるために発生する現象であり、この
問題を解消すべく、ウエルドラインの発生しやすい部位
に、カートリッジヒーターを埋め込み、加熱するという
方法がとられてきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし上記の方法によ
れば、樹脂を射出後、保圧、冷却するにあたり、カート
リッジヒーターを埋め込んだ近辺が高温になり、樹脂の
結晶化が進みやすくなるので、光沢ムラなどの外観不良
が発生しやすくなるとともに、成形サイクルも長くなる
という問題があった。
【0004】また、図4に示すように、カートリッジヒ
ーター51を埋め込んだ近辺に、鋼製材料から成るブロ
ック8中に冷却管81を配設し、冷却水穴82より冷却
水を流すと、カートリッジヒーター51で加熱した熱
が、冷却水に奪われ、ウエルドライン41の発生が見ら
れるとともに、金型の昇温時間が長くなり、従って、成
形サイクルも長くなるという問題があった(以下、図
中、略均等な部位については同じ符号を記して説明す
る)。
【0005】本発明は、上記の課題を解決し、ウエルド
ラインの発生を抑制できるとともに、光沢ムラなどの外
観不良が少なくなり、成形サイクルも長くなることのな
い、射出成形用金型を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載(以下、
「本発明」という)の射出成形用金型は、固定側金型
と、可動側金型との間に、成形すべき成形品の形状に対
応するキャビティが形成され、キャビティ近傍の少なく
とも1ヶ所に、発熱体及び冷却材が、断熱材を介して設
けられているものである。
【0007】本発明において使用される発熱体は、でき
るだけ、成形品にウエルドラインが発生する部位の近傍
に配設されるのが好ましい。上記発熱体の種類は特に限
定されず、カートリッジヒーター、バンドヒーターであ
ってもよいが、請求項3記載のように、板状(フィルム
状であってもよい)であるのが好ましい。
【0008】上記板状発熱体は、薄く且つできるだけ加
熱密度の高いものが好ましく、50W/cm2 以上であ
ることが好ましい。このような板状発熱体としては、セ
ラミックヒーター、マイカヒーターなどが挙げられる。
【0009】上記板状発熱体の表面積及び配設位置(キ
ャビティ迄の距離)は、想定されるウエルドラインの大
きさ、位置によって適宜決められる。
【0010】本発明において使用される冷却材は、熱伝
導率の高いものであれば特に限定されず、金型の構成等
により異なるが、低すぎると発熱体近傍の冷却効果が小
さく、得られる製品に光沢ムラなどの外観不良が発生し
やすくなり、高すぎると、射出時(発熱体作動時)にお
いて部分的に冷却過多となり、その部分で固化された樹
脂がウエルドラインを形成しやすくなるので、熱伝導率
は100〜500W/m・Kであることが好ましい。
【0011】上記冷却材としては、銅、アルミニウム、
銀、金などの金属単体;ジュラルミンなどの合金等があ
げられ、コスト面で、銅、アルミニウムが好ましい。上
記冷却材と金型本体とは、伝熱効率の点で、密着させて
使用することが好ましく、サーモグリースを、0.1m
m程度の厚みに、冷却材または金型本体に塗布して使用
するのが好ましい。
【0012】さらに、請求項3記載のように、板状発熱
体、断熱材、及び、該板状発熱体より大面積の冷却材が
この順に設けられ、上記冷却材が、熱伝導率の高い材料
から成る部材の中に冷却管が設けられているものとさら
に好ましい。
【0013】また、上記熱伝導率の高い材料の他に、請
求項2記載のように、ペルチェ素子を用いてもよい。ペ
ルチェ素子とは、直流電流を流すことによって、ヒート
ポンプとして作用する熱電変換デバイスであり、ペルチ
ェ効果により、一方に吸熱面、他方に放熱面が生じ、放
熱面からの熱を逃がすことにより、吸熱面の温度を低下
させるものである。
【0014】上記ペルチェ素子の吸熱能力は通常10〜
130Wであり、吸熱面積は、上記発熱体の大きさ及び
発熱量、使用する樹脂の特性によるが、通常、発熱体の
面積の2〜10倍が好ましい。上記ペルチェ素子は、使
用時には、キャビティ側が吸熱面となるように、直流電
流を流して使用される(電流の方向で、吸熱面と放熱面
は逆転できる)。
【0015】さらに、上記ペルチェ素子は、他の冷却材
と併用されてもよい。このような構成としては、例え
ば、請求項4記載のように、断熱材と冷却材との間に、
板状発熱体より大面積の、板状ペルチェ素子が設けられ
ているものが挙げられる。冷却材には、冷却管が設けら
れているとさらに好ましい。
【0016】本発明において使用される断熱材は、発熱
体の熱が、冷却材(ペルチェ素子を含む)に奪われない
ように、発熱体と冷却材との間に設けられるもので、熱
伝導率が低いものであれば特に限定されず、2W/m・
K以下であることが好ましい。上記断熱材としては、例
えば、有機質、無機質の多孔質体又は発泡体、などが挙
げられる。
【0017】本発明の射出成形用金型を用いて射出成形
品を製造するには、発熱体を、予めウエルドラインが形
成されやすいところに配置するとともに、キャビティ内
に樹脂を射出する際には上記発熱体を作動させるととも
に、保圧・冷却工程においては、発熱体を作動させない
ようにする。
【0018】(作用)本発明の射出成形金型は、キャビ
ティ近傍の少なくとも1ヶ所に、発熱体及び冷却材が、
断熱材を介して設けられているものであるから、ウエル
ドラインが発生しやすい場所を、射出時には加熱するの
で、ウエルドラインが発生し難く、保圧・冷却工程にお
いては、速く冷却することができるので、光沢ムラなど
の外観不良が少なくなり、成形サイクルも長くなること
がない。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しつつ、さらに詳しく説明する。図1は、本発明
の射出成形用金型の一例であり、金型の全容を示す一部
切り欠き斜視図である。
【0020】図1において、1は射出成形用金型、2は
固定側金型、3は可動側金型、4は樹脂が充填されたキ
ャビティである。図1に示すように、本発明の射出成形
用金型には、固定側金型2と、可動側金型3との間に、
成形すべき成形品の形状に対応するキャビティ4が形成
されている。
【0021】図2は、図1のA部を拡大して示す断面図
である。図2に示すように、本発明の射出成形用金型
は、キャビティ4近傍に、発熱体5及び冷却材8が、断
熱材6を介して設けられている。
【0022】図2において、発熱体5はセラミックスか
らなる50W/cm2 の板状ヒーターであり、銅製冷却
材8は、発熱体5の約4倍の断面積を有して発熱体5の
外面側を覆うようにして設けられ、キャビティ4に射出
されたABS樹脂の冷却も兼ねている。銅製冷却材8に
は、冷却管81が配設され、冷却水穴82より冷却水を
流せるようになっている。発熱体5と冷却材8の間に
は、ウレタン系樹脂発泡体からなる断熱材6が設けら
れ、発熱体5の熱が冷却材8により奪われることを防止
している。
【0023】図3は、図2に示す射出成形用金型の別の
例を拡大して示す断面図である。図3に示すように、キ
ャビティ4近傍に、発熱体5及び冷却材8が、断熱材6
を介して設けられ、断熱材6と冷却材8との間にペルチ
ェ素子7が設けられている。
【0024】図3において、発熱体5はセラミックスか
らなる50W/cm2 の板状ヒーターであり、銅製冷却
材8は、発熱体5の約4倍の断面積を有して発熱体5の
外面側を覆うようにして設けられ、キャビティ4に射出
されたABS樹脂の冷却も兼ねている。銅製冷却材8に
は、冷却管81が配設され、冷却水穴82より冷却水を
流せるようになっている。発熱体5と冷却材8の間に
は、ウレタン系樹脂発泡体からなる断熱材6が設けら
れ、発熱体5の熱が冷却材8により奪われることを防止
している。
【0025】
【発明の効果】本発明の射出成形用金型は、上述の如き
構成となされているので、ウエルドラインの発生を抑制
できるとともに、光沢ムラなどの外観不良が少なくな
り、成形サイクルも長くなることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の射出成形用金型の一例であり、金型の
全容を示す一部切り欠き断面図である。
【図2】図1のA部を拡大して示す断面図である。
【図3】図2の別の形態を示す断面図である。
【図4】従来の射出成形用金型の一例を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1 射出成形用金型 2 固定側金型 3 可動側金型 4 キャビティ 5 発熱体 6 断熱材 7 ペルチェ素子 8 冷却材 81 冷却管

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定側金型と、可動側金型との間に、成
    形すべき成形品の形状に対応するキャビティが形成さ
    れ、キャビティ近傍の少なくとも1ヶ所に、発熱体及び
    冷却材が、断熱材を介して設けられていることを特徴と
    する射出成形用金型。
  2. 【請求項2】 冷却材が、ペルチェ素子であることを特
    徴とする請求項1記載の射出成形用金型。
  3. 【請求項3】 固定側金型と、可動側金型との間に、成
    形すべき成形品の形状に対応するキャビティが形成さ
    れ、キャビティ側から、板状発熱体、断熱材、及び、該
    板状発熱体より大面積の冷却材がこの順に設けられ、上
    記冷却材が、熱伝導率の高い材料から成る部材の中に冷
    却管が設けられているものであることを特徴とする請求
    項1記載の射出成形用金型。
  4. 【請求項4】 断熱材と冷却材との間に、板状発熱体よ
    り大面積の、板状ペルチェ素子が設けられていることを
    特徴とする請求項3記載の射出成形用金型。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015083374A (ja) * 2013-09-19 2015-04-30 キヤノン株式会社 射出成形装置、射出成形方法および成形品の製造方法

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