JP2000271875A - 多回路開閉器の操作ハンドル - Google Patents

多回路開閉器の操作ハンドル

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JP2000271875A
JP2000271875A JP11078159A JP7815999A JP2000271875A JP 2000271875 A JP2000271875 A JP 2000271875A JP 11078159 A JP11078159 A JP 11078159A JP 7815999 A JP7815999 A JP 7815999A JP 2000271875 A JP2000271875 A JP 2000271875A
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gripping
circuit switch
operation handle
torque transmitting
torque
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JP11078159A
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Takashi Furuhata
隆 古畑
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Original Assignee
Energy Support Corp
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  • Driving Mechanisms And Operating Circuits Of Arc-Extinguishing High-Tension Switches (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】開閉扉が充分に開放されていなくても、操作ハ
ンドルの開放又は投入操作を行うことができる多回路開
閉器の操作ハンドルを提供する。 【解決手段】把持棒18をトルク伝達棒17に対して移
動調節可能に設け、ボルト23により任意の位置に固定
可能とした。このため、ボルト23による把持棒18の
トルク伝達棒17に対する固定を解除することにより、
把持棒18はトルク伝達棒17に対して移動調節可能と
なる。そして、把持棒18を開閉扉(図示略)に干渉す
る側の突出長さが短くなるように移動させることによ
り、操作ハンドル16の回動操作途中における開閉扉と
の干渉は防止される。従って、開閉扉が充分に開放され
ていなくても、操作ハンドル16の開放又は投入操作を
行うことができ、操作ハンドル16の操作安全性を向上
させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地上等に設置され
る多回路開閉器を開放又は投入操作するための操作ハン
ドルの構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図14に示すように、地中配電のために
地上に設置される多回路開閉器71は、本体ケース72
と同本体ケース72の前面開口部72aを密閉するため
の一対の開閉扉73とを備えている。
【0003】本体ケース72内には複数回路分のガス開
閉器74が収容されており、同ガス開閉器74内には固
定電極(図示略)と同固定電極に対して上下動して接離
する可動電極(図示略)とが設けられている。また、前
記ガス開閉器74の前面開口部72a側には操作軸75
が露出されており、同操作軸75は複数のリンク(図示
略)を介して前記可動電極に作動連結されている。そし
て、前記操作軸75に操作ハンドル76を連結し、同操
作ハンドル76を回動操作することにより、可動電極は
上下動し固定電極に対して接離する。このため、ガス開
閉器74は投入又は開放される。
【0004】図15に示すように、操作ハンドル76は
トルク伝達棒77と同トルク伝達棒77に対して直交し
て固定された把持棒78とを備えている。トルク伝達棒
77の先端には操作軸75に対して嵌合可能とした連結
部79が形成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、図14に示
すように、前記多回路開閉器71はビル内の壁面80等
に近接して設置される場合があった。この場合、開閉扉
73は壁面80に干渉し、充分に開かないことがあっ
た。このため、特に本体ケース72の内部両端に配置さ
れたガス開閉器74を操作ハンドル76にて開閉操作す
る場合、操作ハンドル76の把持棒78が開閉扉73に
干渉し、ガス開閉器74の開閉操作を行うことができな
い場合があった。
【0006】本発明は前記問題点を解決するためになさ
れたものであって、その目的は、開閉扉が充分に開放さ
れていなくても、操作ハンドルの開放又は投入操作を行
うことができる多回路開閉器の操作ハンドルを提供する
ことにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、多回路開閉器の操作軸にトルクを伝達するためのト
ルク伝達部材と、同トルク伝達部材を回転操作するため
の把持部材とを備えた多回路開閉器の操作ハンドルにお
いて、前記把持部材をトルク伝達部材に対して移動調節
可能に設け、固定手段により任意の位置に固定可能とし
たことをその要旨とする。
【0008】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、前記固定手段は、トルク伝達部材に対
して進退可能に螺合されると共に、把持部材に対して係
止可能としたボルトであることをその要旨とする。
【0009】請求項3に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、前記固定手段は、弾性部材により把持
部材方向に常時付勢されると共に、把持部材の係合穴に
対して係合可能とした係合ピンであることをその要旨と
する。
【0010】請求項4に記載の発明は、多回路開閉器の
操作軸にトルクを伝達するためのトルク伝達部材と、同
トルク伝達部材を回転操作するための把持部材とを備え
た多回路開閉器の操作ハンドルにおいて、前記把持部材
の少なくとも中央部を含む所定区間には雄ネジ部を形成
し、同把持部材をトルク伝達部材に対して直交状に進退
可能に螺合したことをその要旨とする。
【0011】請求項5に記載の発明は、多回路開閉器の
操作軸にトルクを伝達するためのトルク伝達部材と、同
トルク伝達部材を回転操作するための把持部材とを備え
た多回路開閉器の操作ハンドルにおいて、前記把持部材
は、複数の継ぎ足し部材を互いに着脱可能に連結するこ
とにより構成したことをその要旨とする。
【0012】請求項6に記載の発明は、多回路開閉器の
操作軸にトルクを伝達するためのトルク伝達部材と、同
トルク伝達部材を回転操作するための把持部材とを備え
た多回路開閉器の操作ハンドルにおいて、前記把持部材
は、一端がトルク伝達部材に固定される基端部材と、同
基端部材の他端に対して回動可能に連結される折曲部材
とを備えたことをその要旨とする。 (作用)従って、請求項1に記載の発明においては、把
持部材はトルク伝達部材に対して移動調節可能に設けら
れ、固定手段により任意の位置に固定される。このた
め、固定手段による把持部材のトルク伝達部材に対する
固定を解除することにより、把持部材はトルク伝達部材
に対して移動調節可能となる。そして、把持部材を開閉
扉に干渉する側の突出長さが短くなるように移動させる
ことにより、操作ハンドルの回動操作途中における開閉
扉との干渉は防止される。従って、開閉扉が充分に開放
されていなくても、操作ハンドルの開放又は投入操作を
行うことができ、操作ハンドルの操作性を向上させるこ
とが可能となる。
【0013】請求項2に記載の発明においては、請求項
1に記載の発明の作用に加えて、ボルトを締め付けるこ
とによってボルトは把持部材に対して係合し、把持部材
はトルク伝達部材に対して移動調節不可能に固定され
る。このため、ボルトを緩めることによってボルトの把
持部材に対する係合が解除され、把持部材はトルク伝達
部材に対して移動調節可能となる。従って、把持部材の
トルク伝達部材からの突出長さの調節作業を簡単に行う
ことが可能となる。
【0014】請求項3に記載の発明においては、請求項
1に記載の発明の作用に加えて、係合ピンは弾性部材に
より常時把持部材方向に付勢されると共に、把持部材に
対して係合し、把持部材はトルク伝達部材に対して移動
調節不可能に固定される。このため、係合ピンを弾性部
材の弾性力に抗して反把持部材方向に移動させることに
より、係合ピンの把持部材に対する係合が解除され、把
持部材はトルク伝達部材に対して移動調節可能となる。
従って、把持部材のトルク伝達部材からの突出長さの調
節作業を簡単に行うことが可能となる。
【0015】請求項4に記載の発明においては、把持部
材を自身の周方向に正逆回転させることにより、把持部
材はトルク伝達部材に対して往復移動する。このため、
操作ハンドルの構成はより簡素化される。従って、簡単
な構成で把持部材のトルク伝達部材からの突出長さの調
節作業を行うことが可能となる。
【0016】請求項5に記載の発明においては、把持部
材は複数の継ぎ足し部材が互いに着脱可能に連結される
ことにより構成される。このため、継ぎ足し部材を着脱
することにより、その長さ分だけ把持部材の長さは短
く、又は長くなる。従って、継ぎ足し部材を着脱するの
みで把持部材の長さを調節することが可能となる。
【0017】請求項6に記載の発明においては、折曲部
材は基端部材に対して回動可能に連結される。このた
め、折曲部材を基端部材に対して回動させることにより
把持部材の長さは短くなる。従って、簡単に把持棒部材
の長さ調節を行うことが可能となる。
【0018】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)以下、本発明を
多回路開閉器の操作ハンドルに具体化した第一実施形態
を図1〜図8に従って説明する。
【0019】図1及び図2に示すように、地上設置型の
多回路開閉器11は、本体ケース12と同本体ケース1
2の前面開口部12aを密閉するための一対の開閉扉1
3とを備えており、同開閉扉13は観音開き可能とされ
ている。本体ケース12内には複数回路分のガス開閉器
14が並列に配置されており、同ガス開閉器14内には
固定電極(図示略)と同固定電極に対して上下動して接
離可能とした可動電極(図示略)とが設けられている。
【0020】図2に示すように、前記ガス開閉器14の
前面開口部12a側には挿通孔14aを介して操作軸1
5が露出されており、同操作軸15は複数のリンク(図
示略)を介して前記可動電極に作動連結されている。そ
して、前記操作軸15に挿通孔14aを介して後述の操
作ハンドルを連結し、同操作ハンドルを回動操作するこ
とにより、可動電極は上下動し固定電極に対して接離す
る。
【0021】図3及び図4に示すように、操作ハンドル
16は中空円筒状のトルク伝達部材としてのトルク伝達
棒17と、同トルク伝達棒17に対して直交して移動調
節可能に設けられた把持部材としての把持棒18とを備
えている。トルク伝達棒17の下端には前記操作軸15
に嵌合可能とした連結部19が形成されている。
【0022】また、トルク伝達棒17の上部には互いに
対向する一対の表示孔20a, 20bが形成されている
と共に、同表示孔20a, 20bの直交方向には互いに
対向する一対の挿通孔21a, 21bが形成されてい
る。さらに、トルク伝達棒17の上端には雌ネジ部22
が内部に貫通して形成されており、同雌ネジ部22には
固定手段としてのボルト23が螺合されている。
【0023】一方、前記把持棒18はトルク伝達棒17
の挿通孔21a, 21bに挿通されていると共に、前記
ボルト23の締め付けにより、トルク伝達棒17に対し
て移動調節不可能に固定されている。従って、把持棒1
8はボルト23を緩めることによりトルク伝達棒17に
対して移動調節可能とされる。
【0024】前記把持棒18の両端には保全に当たる者
等が握るための把持部24が設けられており、同把持部
24の外径は把持棒18の外径よりも若干大きく設定さ
れている。また、把持棒18の中央及び一対の把持部2
4のトルク伝達棒17側近傍には、把持棒18のトルク
伝達棒17に対する移動を示す溝状の中央表示部25
a、第1表示部25b及び第2表示部25cが形成され
ている。各表示部25a〜25cにはトルク伝達棒17
の表面色(例えば、灰色)に対して際立つ色彩(例え
ば、赤色)が着色されている。
【0025】図3、図5及び図6に示すように、前記把
持棒18は各表示部25a〜25cがトルク伝達棒17
の表示孔20a, 20b内に位置する中央位置P(図3
参照)、第1移動位置Q(図5参照)及び第2移動位置
R(図6参照)の間を状況に応じて移動されて固定され
る。即ち、前記第1表示部25bと第2表示部25cと
の間は、把持棒18がトルク伝達棒17に対して移動調
節可能な最大移動可能範囲Xとなっている。また、把持
棒18は前記各表示部25a〜25cのうちのいずれも
表示孔20a, 20b内に位置しない任意の位置におい
ても固定可能である。
【0026】前記把持棒18が中央位置Pに固定された
場合、把持棒18の挿通孔21a,21bからの突出長
さは左右ほぼ同じとなる。把持棒18が第1及び第2移
動位置Q, Rに固定された場合、把持棒18の挿通孔2
1a, 21bからの突出長さはいずれか一方の方が大き
くなる。通常、把持棒18は中央位置Pにて固定されて
いる。
【0027】次に、前記多回路開閉器11の開閉扉13
が充分に開いていない状態における操作ハンドル16の
作用を説明する。図7に示すように、前記多回路開閉器
11はビル内の壁面26間に近接して設置されている。
従って、開閉扉73は壁面26に干渉し、図7に二点鎖
線で示す本来の最大開放位置Sまでは開かれていない。
【0028】この状態で、本体ケース12の内部両端に
配置されたガス開閉器14を操作ハンドル16にて開閉
操作する場合、前記ボルト23を緩めて操作ハンドル1
6の把持棒18を中央位置Pから第1移動位置Q又は第
2移動位置Rへと移動して固定する。
【0029】すると、図8に示すように、把持棒18の
開閉扉13側への突出長さは短くなり、開閉扉13は操
作ハンドル16の回動範囲外に位置することとなる。即
ち、操作ハンドル16は開閉扉13に干渉することなく
開放位置Tと投入位置Uとの間を回動操作可能となる。
【0030】従って本実施形態によれば、以下の効果を
得ることができる。 ・ 前記把持棒18を中央位置Pから第1移動位置Q又
は第2移動位置Rまで移動させることにより、把持棒1
8の挿通孔20a, 20bからの突出長さは一方は短
く、他方は長くなる。従って、開閉扉13に干渉する側
の把持棒18の突出長さを短くすることにより、操作ハ
ンドル16の回動操作途中における把持棒18と開閉扉
13との干渉を防止することができる。このため、開閉
扉が充分に開放されていなくても、操作ハンドルの開放
又は投入操作を行うことができる。従って、操作ハンド
ル16の操作性を向上させることができる。
【0031】・ 前記把持棒18をボルト23により固
定したことにより、把持棒18のトルク伝達棒17に対
する移動及び固定作業が簡単になる。従って、操作ハン
ドル16の構成を簡素化すると共に、把持棒18の位置
調整作業効率を向上させることができる。
【0032】・ 前記把持棒18には各表示部25a〜
25cを全周に亘って形成すると共に、各表示部25a
〜25cにはトルク伝達棒17の表面色に対して際立つ
色彩(例えば赤色等)にて着色した。そして、把持棒1
8が中央位置P、第1移動位置Q及び第2移動位置Rに
位置する場合、中央表示部25a、第1表示部25b及
び第2表示部25cはそれぞれトルク伝達棒17の表示
孔20a, 20b内に位置するようにした。このため、
把持棒18の移動位置が明確になる。従って、把持棒1
8の位置調整作業効率をいっそう向上させることができ
る。
【0033】・ 前記一対の把持部24の外径を把持棒
18の外径よりも若干大きく設定した。このため、把持
棒18をトルク伝達棒17に対して移動調節させる場
合、把持部24は前記挿通孔21a, 21bに係合す
る。従って、把持棒18のトルク伝達棒17からの脱落
を防止することができる。
【0034】・ 前記一対の把持部24の外径を把持棒
18の外径よりも若干大きく設定し、把持部24を挿通
孔21a, 21bを通過不能とした。このため、挿通孔
21a, 21bからは常に両把持部24が突出し、操作
ハンドル16は常に両手持ちにて操作される。従って、
操作ハンドル16を安定して操作することができる。 (第2実施形態)次に、本発明の第2実施形態を図9
(a)〜(c)に従って説明する。この本第2実施形態
は把持棒18のトルク伝達棒17に対する固定及び移動
方法においてのみ前記第1実施形態と異なる。
【0035】図9(a)に示すように、操作ハンドル3
0はトルク伝達部材としてのトルク伝達棒31と把持部
材としての把持棒32とを備えており、同トルク伝達棒
31の上部には互いに対向する一対の雌ネジ部33a,
33bが形成されている。また、前記把持棒32の中央
を含む所定区間には複数の雄ネジ部34が所定の間隔を
おいて等間隔に長手方向に亘って形成されている。
【0036】即ち、左右の雌ネジ部33a, 33bに対
し、同時に一組の雄ネジ部34,34が螺合されるよう
に構成されている。そして、把持棒32は前記雌ネジ部
33にトルク伝達棒31に対して移動調節可能に螺合さ
れている。把持棒32における雄ネジ部34が形成され
た区間の外側には、係合ピン35が把持棒32の外周方
向に突出して設けられている。
【0037】そして、図9(b), (c)に示すよう
に、前記把持棒32を周方向に正逆回転させることによ
り、同把持棒32はトルク伝達棒31に対して左右に移
動調節可能となっている。把持棒32のトルク伝達棒3
1に対する移動調節は、前記係合ピン35がトルク伝達
棒31の外周面に係合することにより規制される。
【0038】従って、本実施形態によれば、以下の効果
を得ることができる。 ・ トルク伝達棒31に一対の雌ネジ部33を形成する
と共に、把持棒32の所定の区間に雄ネジ部34を形成
し、把持棒32を正逆回転させることによりトルク伝達
棒31に対して移動調節可能とした。このため、操作ハ
ンドル30の構成はより簡素化される。従って、簡単な
構成で操作ハンドル30の回動操作途中における把持棒
32と開閉扉13(図7参照)との干渉を防止すること
ができる。また、複数の雄ネジ部34を所定の間隔をお
いて等間隔に把持棒32に形成したことにより、把持棒
32のトルク伝達棒31に対する移動調節を素早く行う
ことができる。 (第3実施形態)次に、本発明の第3実施形態を図10
に従って説明する。尚、本第3実施形態は把持棒32の
構成及びトルク伝達棒31に対する固定方法においての
み前記第2実施形態と異なる。
【0039】図10に示すように、操作ハンドル40を
構成するトルク伝達部材としてのトルク伝達棒41の上
部には、一対の把持部材としての把持棒42が互いに対
向して左右に設けられている。把持棒42は基端部材4
2aと複数の継ぎ足し部材42bとから構成されてい
る。基端部材42aの一端はトルク伝達棒41に対して
直角に溶接にて固定されると共に、他端には雌ネジ部4
4が形成されている。
【0040】前記継ぎ足し部材42bの一端には雄ネジ
部43が突設されており、他端には雌ネジ部45が形成
されている。即ち、複数の継ぎ足し部材42bは雄ネジ
部43を雌ネジ部45に螺合することによって互いに連
結可能とされている。継ぎ足し部材42b群は前記基端
部材42aの他端の雌ネジ部44に螺合される。
【0041】そして、前記把持棒42のトルク伝達棒4
1外周面からの突出長さは、継ぎ足し部材42bを適宜
着脱することによって調節される。尚、継ぎ足し部材4
2bの雄ネジ部43は操作ハンドル40の回動操作時、
継ぎ足し部材42b間に加わる回動方向へのトルクに対
して十分な強度を有している。
【0042】従って、本実施形態によれば、以下の効果
を得ることができる。 ・ 前記把持棒42は複数の継ぎ足し部材42bを互い
に着脱可能に連結することにより構成した。このため、
継ぎ足し部材42bを着脱することにより、その長さ分
だけ把持棒42の長さは短く、又は長くなる。従って、
継ぎ足し部材42bを着脱するのみで把持棒42の長さ
を調節することができる。 (第4実施形態)次に、本発明の第4実施形態を図11
(a)〜(d)及び図12に従って説明する。尚、本第
4実施形態は把持棒42の構成において前記第3実施形
態と異なる。
【0043】図11(a)に示すように、トルク伝達部
材としてのトルク伝達棒51の上部には一対の把持部材
としての把持棒52が互いに対向して設けられており、
同把持棒52は基端部材52aと折曲部材52bとから
構成されている。基端部材52aの一端はトルク伝達棒
51に対して直交状に溶接にて固定されており、他端に
は折曲部材52bが基端部材52aに対して回動可能に
連結されている。
【0044】図11(b)〜(d)及び図12に示すよ
うに、前記基端部材52aの先端には被嵌入部53が形
成されていると共に、割溝部54が基端部材52aの長
手方向に延びて形成されている。さらに、基端部材52
aには挿通孔55が割溝部54に対し直立状に貫通して
形成されている。
【0045】また、前記折曲部材52bの基端(基端部
材52a連結側の端部)には嵌入部56が突設されてお
り、同嵌入部56の外径は前記被嵌入部53への嵌入可
能にその内径よりも若干小さく設定されている。嵌入部
56には連結部57が突設されており、同連結部57に
は長孔57aが形成されている。
【0046】前記連結部57は割溝部54に挿入可能
に、また嵌入部56は被嵌入部53に嵌入可能に構成さ
れている。そして、ピン58が挿通孔55及び長孔57
aに挿通されることによって、折曲部材52bは基端部
材52aに連結されている。ピン58は折曲部材52b
を基端部材52aに対して離間する方向(図11(b)
における右側方向)に引っ張ることによって長孔57a
の一端から他端までの間を相対移動可能となっている。
【0047】また、図11(b)に示すように、前記連
結部57の先端と同連結部57に対応する基端部材52
a内部の所定箇所との間には、引張りコイルバネ59が
装着されており、折り曲げ部材52bは常時基端部材5
2a側に引っ張られている。即ち、折曲部材52bは基
端部材52aに対して互いの中心軸が一致する状態に保
持されている。
【0048】折曲部材52bを折り曲げ操作する場合、
まず折曲部材52bを引張りコイルバネ59の弾性力に
抗して基端部材52aに対して離間する方向(図11
(b)における右側方向)に引っ張り、嵌入部56を被
嵌入部53外に位置させる。この状態で、折曲部材52
bの中心軸が基端部材52aの中心軸に対してほぼ直角
をなすように折曲部材52bをピン58を中心に回動さ
せる。
【0049】従って、本実施形態によれば、以下の効果
を得ることができる。 ・ 前記折曲部材52bを基端部材52aに対して回動
させ、この状態を保持することにより、把持棒52の突
出長さは折曲部材52bの長さ分だけ短くなる。即ち、
前記第3実施形態のように、ネジを緩めたり、締め付け
たりする必要がない。従って、ワンタッチでより簡単に
把持棒52の長さ調節を行うことができる。 (第5実施形態)次に、本発明の第5実施形態を図13
に従って説明する。尚、本第5実施形態は把持棒18の
トルク伝達棒17に対する固定方法においてのみ前記第
1実施形態と異なる。従って、前記第1実施形態と同様
の部材構成については、同一の符号を付し、その重複し
た説明を省略する。
【0050】図13に示すように、把持棒18には複数
の係合穴61が長手方向に所定間隔をおいて形成されて
いる。また、トルク伝達棒17の上端面中央に形成され
た挿通孔62には固定手段としての係合ピン63がトル
ク伝達棒17に対して上下移動可能に挿通されている。
係合ピン63の内端側には鍔状のフランジ部63aが形
成されており、同係合ピン63の先端からフランジ部6
3aまでの距離は係合穴61の深さとほぼ同様に設定さ
れている。係合ピン63の先端は係合穴61に係合可能
とされている。
【0051】トルク伝達棒17の内部上端面とフランジ
部63aとの間には弾性部材としての圧縮コイルバネ6
4が介在されており、係合ピン63は圧縮コイルバネ6
4の弾性力により常時把持棒18方向へ付勢されてい
る。係合ピン63の把持棒18方向への移動はフランジ
部63aが把持棒18の外周面に当接することにより規
制されており、通常係合ピン64の先端は係合穴63a
に対して係合されている。
【0052】さて、把持棒18をトルク伝達棒17に対
して左右に移動調節する場合、まず係合ピン63を圧縮
コイルバネ64の弾性力に抗して反把持棒18方向に引
っ張る。すると、係合ピン63と係合穴61との係合が
解除され、把持棒18はトルク伝達棒17に対して移動
調節可能となる。
【0053】次に、係合ピン63の反把持棒18方向へ
の引張りを保持した状態で、係合ピン63と複数の係合
穴61のうちいずれかの係合穴61とが対応する位置ま
で把持棒18を移動させる。そして、係合ピン63の反
把持棒18方向への引張り力を解除すると、係合ピン6
3は圧縮コイルバネ64の弾性力により把持棒18方向
へ復帰されて対応する係合穴61に係合する。このた
め、把持棒18は再びトルク伝達棒17に対して移動調
節不可能に固定される。
【0054】従って、本実施形態によれば、以下の効果
を得ることができる。 ・ 前記係合ピン63を反把持棒18方向へ引張るのみ
で把持棒18はトルク伝達棒17に対して移動調節可能
とされる。従って、把持棒18のトルク伝達棒17から
の突出長さの調節作業をいっそう簡単にすることができ
る。
【0055】尚、前記各実施形態は以下のように変更し
て実施してもよい。 ・ 前記第1実施形態においては、把持棒18を一対の
把持部24を除いた部分のほぼ全長に亘ってトルク伝達
棒17に対して移動調節可能に設けたが、中央位置P
(図3参照)と、第1移動位置Q(図5参照)及び第2
移動位置R(図6参照)のいずれか一方との間のみ移動
調節可能としてもよい。即ち、把持棒18の最大移動可
能範囲Xを中央表示部21aと第1表示部25b又は第
2表示部25cとの間の範囲に設定してもよい。このよ
うにしても、把持棒18のトルク伝達棒17からの突出
長さを短くすることにより、操作ハンドル16の回動操
作途中における把持棒18と開閉扉13との干渉を防止
することができる。
【0056】・ 前記第1実施形態においては、ボルト
23をトルク伝達棒17の上端面に対して進退可能とし
たが、トルク伝達棒17の周面に対して直角状に進退可
能としてもよい。このようにしても、ボルト23の締付
により、把持棒18をトルク伝達棒17に対して移動調
節不可能に固定すると共に、ボルト23を緩めることに
より、把持棒18をトルク伝達棒17に対して移動調節
可能にすることができる。
【0057】・ 前記第2実施形態においては、把持棒
32の中央部を含む所定区間には、複数の雄ネジ部34
を所定の間隔をおいて等間隔に長手方向に亘って形成し
たが、把持棒32の長手方向の全長に亘って雄ネジを形
成してもよい。このようにしても、把持棒32を周方向
に正逆回転させることによりトルク伝達棒31に対して
移動調節可能とすることができる。
【0058】・ 前記第3実施形態においては、継ぎ足
し部材42bに雄ネジ部43及び雌ネジ部44を形成
し、同雄ネジ部43と雌ネジ部44とを螺合することに
より複数の継ぎ足し部材42b連結したが、雄ネジ部4
3に代えて嵌合突起を形成すると共に、雌ネジ部44に
代えて被嵌合穴を形成し、同嵌合突起を被嵌合穴に嵌合
させることにより継ぎ足し部材42b同士を連結しても
よい。このようにすれば、継ぎ足し部材42b同士の連
結及び分離をいっそう簡単に行うことができる。
【0059】・ 前記第4実施形態においては、連結部
57先端と同連結部57に対応する基端部材52a内部
との間に、引張りコイルバネ59を装着したが、同引張
りコイルバネ59をゴム体等に置き換えてもよい。この
ようにしても、折曲部材52bを基端部材52a側に付
勢することができる。
【0060】・ 前記第4実施形態においては、折曲部
材52bを折り曲げ操作する場合、折曲部材52bを引
っ張って、嵌入部56を被嵌入部53外に保持した状態
で、折曲部材52bを回動させるように構成したが、折
曲部材52bを単に折り曲げる構成としてもよい。即
ち、嵌入部56及び被嵌入部53は不要となる。このよ
うにすれば、嵌入部56を被嵌入部53外に移動する作
業が不要となり、折曲部材52bを単に折り曲げるだけ
の操作となる。従って、いっそう簡単に把持棒52の長
さ調節を行うことができ、折曲部材52bの折曲操作の
作業効率を向上させることができる。
【0061】・ 前記第5実施形態においては、係合ピ
ン63をトルク伝達棒17の上端面に設けたが、係合ピ
ン63をトルク伝達棒18の周面における把持棒18に
対応する位置に直角状に設けると共に、同係合ピン63
は把持棒18方向に付勢されるよう設けてもよい。この
ようにしても、把持棒18をトルク伝達棒17に対して
簡単に移動不可能に固定することができると共に、簡単
に移動調節可能に固定解除することができる。
【0062】以上、実施形態について説明したが、実施
形態から把握できる請求項以外の技術的思想について、
以下にその効果と共に記載する。 ・ 前記把持部材(18)は、トルク伝達部材(17)
に対して移動調節可能とされた最大移動可能範囲(X)
のうちの少なくとも一部分の範囲を移動調節するように
設けた請求項1に記載の多回路開閉器の操作ハンドル。
このようにしても、把持部材のトルク伝達部材からの突
出長さを移動調節することができる。
【0063】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、把持部
材を開閉扉に干渉する側の突出長さが短くなるように移
動調節することにより、操作ハンドルの回動操作途中に
おける開閉扉との干渉は防止される。従って、開閉扉が
充分に開放されていなくても、操作ハンドルの開放又は
投入操作を行うことができる。
【0064】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
に記載の発明の効果に加えて、ボルトを緩めることによ
ってボルトの把持部材に対する係合が解除され、把持部
材はトルク伝達部材に対して移動調節可能となる。従っ
て、把持部材のトルク伝達部材からの突出長さの調節作
業を簡単に行うことができる。
【0065】請求項3に記載の発明によれば、請求項1
に記載の発明の効果に加えて、係合ピンを弾性部材の弾
性力に抗して反把持部材方向に移動させることにより、
係合ピンの把持部材に対する係合が解除され、把持部材
はトルク伝達部材に対して移動調節可能となる。従っ
て、把持部材のトルク伝達部材からの突出長さの調節作
業を簡単に行うことができる。
【0066】請求項4に記載の発明によれば、操作ハン
ドルの構成はより簡素化される。従って、簡単な構成で
把持部材のトルク伝達部材からの突出長さの調節作業を
行うことができる。
【0067】請求項5に記載の発明によれば、継ぎ足し
部材を着脱することにより、その長さ分だけ把持部材の
長さは短く、又は長くなる。従って、継ぎ足し部材を着
脱するのみで把持部材の長さを調節することができる。
【0068】請求項6に記載の発明によれば、折曲部材
を基端部材に対して回動させることにより把持部材の長
さは短くなる。従って、簡単に把持棒部材の長さ調節を
行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 多回路開閉器の外観斜視図。
【図2】 多回路開閉器の一部正断面図。
【図3】 第1実施形態における操作ハンドルの正面
図。
【図4】 第1実施形態における操作ハンドルの要部
側面図。
【図5】 第1実施形態における操作ハンドルの要部
正面図。
【図6】 第1実施形態における操作ハンドルの要部
正面図。
【図7】 第1実施形態における多回路開閉器の平面
図。
【図8】 第1実施形態における多回路開閉器の要部
正面図。
【図9】 (a)〜(c)は、第2実施形態における
操作ハンドルの要部正断面図。
【図10】 第3実施形態における操作ハンドルの要部
正面図。
【図11】 (a)は、第4実施形態における操作ハン
ドルの要部側面図、(b)は、第4実施形態における操
作ハンドルの要部平面図、(c)は、第4実施形態にお
ける操作ハンドルの要部平面図、(d)は、第4実施形
態における操作ハンドルの要部正面図。
【図12】 第4実施形態における操作ハンドルの要部
分解斜視図。
【図13】 第5実施形態における操作ハンドルの要部
正面図。
【図14】 従来の多回路開閉器の平面図。
【図15】 従来の操作ハンドルの正面図。
【符号の説明】
11…多回路開閉器、13…開閉扉、15…操作軸、1
6,30,40,50…操作ハンドル、17, 31,4
1,51…トルク伝達棒(トルク伝達部材)、18,3
2,42,52…把持棒(把持部材)、23…ボルト
(固定手段)、34…雄ネジ部、35…係合ピン、42
b…継ぎ足し部材、52a…基端部材、52b…折曲部
材、63…係合ピン(固定手段)、64…圧縮コイルバ
ネ(弾性部材)、P…中央位置、Q…第1移動位置、R
…第2移動位置。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多回路開閉器(11)の操作軸(15)
    にトルクを伝達するためのトルク伝達部材(17)と、
    同トルク伝達部材(17)を回転操作するための把持部
    材(18)とを備えた多回路開閉器の操作ハンドル(1
    6)において、 前記把持部材(18)をトルク伝達部材(17)に対し
    て移動調節可能に設け、固定手段(23,63)により
    任意の位置に固定可能とした多回路開閉器の操作ハンド
    ル。
  2. 【請求項2】 前記固定手段は、トルク伝達部材(1
    7)に対して進退可能に螺合されると共に、把持部材
    (18)に対して係止可能としたボルト(23)である
    請求項1に記載の多回路開閉器の操作ハンドル。
  3. 【請求項3】 前記固定手段は、弾性部材(64)によ
    り把持部材(18)方向に常時付勢されると共に、把持
    部材(18)の係合穴(61)に対して係合可能とした
    係合ピン(63)である請求項1に記載の多回路開閉器
    の操作ハンドル。
  4. 【請求項4】 多回路開閉器(11)の操作軸(15)
    にトルクを伝達するためのトルク伝達部材(31)と、
    同トルク伝達部材(31)を回転操作するための把持部
    材(32)とを備えた多回路開閉器の操作ハンドル(3
    0)において、 前記把持部材(32)の少なくとも中央部を含む所定区
    間には雄ネジ部(34)を形成し、同把持部材(32)
    をトルク伝達部材(31)に対して直交状に進退可能に
    螺合した多回路開閉器の操作ハンドル。
  5. 【請求項5】 多回路開閉器(11)の操作軸(15)
    にトルクを伝達するためのトルク伝達部材(41)と、
    同トルク伝達部材(41)を回転操作するための把持部
    材(42)とを備えた多回路開閉器の操作ハンドル(4
    0)において、 前記把持部材(42)は、複数の継ぎ足し部材(42
    b)を互いに着脱可能に連結することにより構成した多
    回路開閉器の操作ハンドル。
  6. 【請求項6】 多回路開閉器(11)の操作軸(15)
    にトルクを伝達するためのトルク伝達部材(51)と、
    同トルク伝達部材(51)を回転操作するための把持部
    材(52)とを備えた多回路開閉器の操作ハンドル(5
    0)において、 前記把持部材(52)は、一端がトルク伝達部材(5
    1)に固定される基端部材(52a)と、同基端部材
    (52a)の他端に対して回動可能に連結される折曲部
    材(52b)とを備えた多回路開閉器の操作ハンドル。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009172747A (ja) * 2008-01-23 2009-08-06 Faniiboon:Kk ドラム用チューニングキー
KR101335453B1 (ko) * 2011-09-16 2013-12-02 전북에너지서비스주식회사 매립 밸브 개폐장치
CN111152151A (zh) * 2020-01-03 2020-05-15 国家电网有限公司 一种多功能操作把手

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