JP2000271416A - フィルタ− - Google Patents

フィルタ−

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JP2000271416A
JP2000271416A JP11079655A JP7965599A JP2000271416A JP 2000271416 A JP2000271416 A JP 2000271416A JP 11079655 A JP11079655 A JP 11079655A JP 7965599 A JP7965599 A JP 7965599A JP 2000271416 A JP2000271416 A JP 2000271416A
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JP
Japan
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nonwoven fabric
filter
layer
fiber
polyester
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Application number
JP11079655A
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English (en)
Inventor
Toshiya Yamamoto
俊也 山本
Shunichi Arikawa
俊一 有川
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Toyobo Co Ltd
Original Assignee
Toyobo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フィルター寿命が長く、最終濾過効率が高
く、かつプリーツ加工性に優れたフィルターを提供す
る。 【解決手段】 濾過層と支持体層からなり、濾過層が極
細繊維不織布、支持体層がスパンボンド不織布からなる
液体用に好適なフィルター。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フィルタ−に関
し、特に液体中に含有される粒子を効率よく除去し、清
浄な液体を得るためのフィルターに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、放電加工機、ワイヤーカット機、
IC生産工程で使用されている液体フィルタ−や自動車
用エンジンオイル、燃料等各種液体濾過用には天然ハ゜ルフ
゜等と有機繊維の混抄シートにフェノール樹脂等を含浸処理
したシート、或いはポリエステル不織布(スパンボンド)
等が使用されているが濾過効率が低い、あるいは高くて
もフィルタライフが短いという問題があった。またフェ
ノール樹脂含浸混抄シートをプリーツ加工時に熱セットを
する必要性があり、その際フェノール樹脂の揮発、廃棄
時ダイオキシン発生の可能性等の問題があった。フィル
タ性能においては、従来の濾材は濾材表面に粒子がたま
りケーキ層を形成して表面濾過によって濾過を行うた
め、透過性が悪くなってライフが短くなりケーキ層から
の再飛散も起りやすい。これらの問題を解決する方法と
して、特開平59−92011号公報には、フィブリィ
ル化された有機繊維を用いた濾材が開示されている。し
かしながらフィブリィル化された濾材や通常のフェノー
ル樹脂含浸タイプの濾紙であれば滑り等の問題も有りプ
リーツ加工性が良くない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の欠点や
問題を解決し、フィルタ寿命が長く、最終濾過効率が高
く、且つプリーツ加工性、作業性環境が改善されて廃棄
等で環境に配慮したフィルター濾材を提供する事を目的
とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明の第一は濾
材としての極細繊維不織布と支持体層として熱可塑性の
スパンボンド不織布を熱接着性のホットメルト不織布で
複合化したフィルターである。
【0005】第二の発明は濾材としての極細繊維不織布
が繊維径が1〜6μmである液体フィルタ−である前記
第一の発明に記載のフィルターである。
【0006】第三の発明は支持体層であるスパンボンド
不織布の繊維が芯鞘型の複合繊維である液体フィルタ−
である前記第一の発明に記載のフィルターである。
【0007】第四の発明は濾過層と支持体層が熱接着性
のホットメルト不織布或いはパウダーを介して融着され
てなる前記第一の発明に記載のフィルターである。
【0008】第五の発明は多層不織布が凹凸形状に成形
されてなる前記第一の発明に記載の液体フィルターであ
【0009】本発明における積層不織布であるフィルタ
ーは極細繊維不織布とスパンボンド不織布がホットメル
ト不織布或いはホットメルト接着剤パウダーで接着複合
化され、主として極細繊維不織布が濾過機能を発揮し、
スパンボンド不織布が支持体としての役割とプリーツ加
工性を発揮するように構成されている。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明における濾過層を構成する
極細繊維不織布は、素材としては熱可塑性繊維であり、
ポリプロピレン、ポリエステル、ポリエステルエラスト
マー、ポリアミドなどが挙げられる。好ましくはポリエ
ステルである。
【0011】極細繊維不織布の目付は5〜50g/m2が好
ましく、より好ましくは20〜30g/m2である。50g/
m2を超えると紙と同様にケーキ層を形成してフィルタラ
イフが短くなってしまい、5g/m2未満ではダスト粒子が
抜けてしまうため、効率よく液体を清浄できなくなって
しまう。
【0012】濾過層の厚みは1.0mm以下が好まし
い。
【0013】極細繊維不織布を構成する極細繊維の繊維
径は1〜6μmであることが好ましい。1μm未満では濾
材表面でケーキ層をすぐに形成してしまいフィルタライ
フが短くなる。6μmを超えるとダスト粒子が抜けてし
まいフィルタ効率が悪くなる。好ましくは1〜3μmが
良い。当該極細繊維は例えばメルトブローンやフラッシ
ュ紡糸等により製造することができる。
【0014】本発明におけるスパンボンド不織布は、素
材としてはポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレ
フィン系やポリエステル系、等の熱可塑性繊維があげら
れる。そしてこれら単成分の繊維であっても良いが、ポ
リエチレン/ポリエステル(鞘/芯)、ポリプロピレン
/ポリエチレン(鞘/芯)、低融点ポリエステル/ポリ
エステル(鞘/芯)等のコンジュケート繊維であっても
良い。しかしプリーツ加工性の点でコンジュケートタイ
プが望ましい。
【0015】これらの積層不織布の目付は20〜300
g/m2が好ましく、より好ましくは40〜150g/
m2、さらに好ましくは40〜80g/m2であり、目付が
20g/m2未満ではプリーツ加工性が悪くなり支持体と
しての剛性が弱くプリーツの山数を紙程度に増やす事が
できない。300g/m2を超えるとプリーツ加工性は良
いが、積層不織布のフィルタとしての透過性が悪くなる
傾向がある。
【0016】本発明におけるホットメルト不織布或いは
パウダーの素材としては、熱可塑性で加熱溶融により接
着性を発揮するものであれば特に限定されていないがポ
リオレフィン、ポリオレフィン系共重合体、ポリアミ
ド、ポリエステルなどの接着性樹脂が挙げられる。
【0017】ホットメルト不織布或いはパウダーの液体
透過性をだすためには、目付は3〜20g/m2程度の目
の粗いものである事が好ましい。20g/m2を超えると、
目が細かくなりフィルタライフが短くなってしまう。3
g/m2未満の目付では接着が困難である。
【0018】ホットメルト樹脂の融点は90〜180℃
程度が好ましく、作業の点で100〜130℃がより好
ましい。
【0019】本発明におけるホットメルトパウダーを用
いる際は、上記ホットメルト不織布同じ素材の樹脂パウ
ダーを使用する事ができる。パウダーの付着量は3〜2
0g/m2になるようにスパンボンド不織布または極細繊
維不織布に付与される。ホットメルト不織布と同様20
g/m2を超えると、目が細かくなりフィルタライフが短く
なってしまう。3g/m2未満の目付では接着が困難であ
る。
【0020】スパンボンド不織布と極細繊維不織布とを
ホットメルト不織布またはホットメルト接着剤パウダー
を介在させて接着して積層不織布とする方法は特に限定
されないが、走行するスパンボンド不織布の上にホット
メルト不織布またはホットメルト接着剤パウダーを連続
的にスパンボンド方式で積層させ、加熱ローラとヒータ
で加熱させながら、さらに、その上に極細繊維不織布を
重ね合わせて、加熱する方法、すなわち、連続ラミネー
ト法が生産性の点で好ましい。
【0021】本発明における多層不織布は、圧損が2kg
/cm2時のフィルタライフが14min.以上、濁度における
最終効率が85%以上の液体フィルタ性能を有する。
【0022】フィルタの評価は単板性能を加速試験で評
価した。即ち、所定濃度のコンタミ分散液を調製(コン
タミにはJIS8種を使用)し、通常の10倍程度の流
量で所定の濾過面積上に流動させた。濾過ライフは2kg
/cm2圧損時、初期効率は測定開始後2分で評価してい
る。なお効率yは、yi=(Co−Ci)×100/Ci(%)であ
る。 yi:i分における効率(%) Co:コンタミ分散液の濁度 Ci:i分後の濾液の濁度
【0023】また積層不織布のフィルタ評価において、
図1に示したように、横軸を時間、縦軸を効率とした場
合、本発明の多層フィルターは従来のものと異なり経過
時間における効率の上昇率が10%/min以下である。こ
れは本発明の如く高効率の極細繊維不織布と低効率の支
持体スパンボンド不織布の積層によて密度勾配がついて
おり、スパンボンドのデプス方向へのダストの集積によ
って、徐々に効率を増加させていく構成になっているた
め、比較例2に見られるような初期における急激な効率
の上昇を防止することができる。また最終段階で効率が
急上昇するのは極細繊維に蓄積されたケーキ層による捕
集効果によるものであり、これにより最終的には効率が
極めて高いフィルターとなる。
【0024】本発明の不織布フィルターは凹凸形状に加
工(コルゲート加工)される事が好ましい。凹凸加工
は、凹凸型ロールを使用して温度130〜150℃の範
囲で凹凸型の加工を行う。凹凸加工によって濾過面積に
増加によるフィルタライフの長寿命及び濾材の剛性アッ
プに伴うダストケーキ層による腰折れ防止を発現する事
ができる。
【0025】
【実施例】以下、本発明を実施例により説明するが、本
発明はこれらに限定されるものではない。
【0026】(イ) 液体フィルターの評価方法 濾過面積:14.5cm2 濾過性能の評価法:コンタミとしてJIS−Z−890
1試験用粉体及び粒子に規定された8種ダスト(粒径
6.6〜8.6μm)を94ppmに調整した8リット
ルの懸濁水を使用した。初期流量は200ml/mi
n、初期効率は2分後の効率、ライフは2kg/cm2圧損
時までの時間を求めた。
【0027】(ロ)プリーツ加工性 ローター型プリーツ加工機を用いて、26.7m/mi
nの速度で折り高さ42mmで折り曲げて評価した。 実施例1 繊維径2μmのポリプロピレン極細繊維不織布25g/m
2とスパンボンド(低融点ポリエステル/ポリエステ
ル)(鞘/芯)80g/m2をポリエステルホットメルト不
織布12g/m2で積層した厚さ0.5mm、目付117
g/m2のフィルターを得た。このフィルターの評価結果を
表1に示した。
【0028】実施例2 繊維径2μmのポリプロピレン極細繊維不織布25g/m
2とスパンボンド(低融点ポリエステル/ポリエステ
ル)(鞘/芯)80g/m2をポリエステルホットメルト
不織布12g/m2で積層した不織布を凹凸加工した厚さ
0.79mm、目付117g/m2のフィルターを得た。こ
のフィルターの評価結果を表1に示した。
【0029】比較例1 目付170g/m2のパルプ不織布にフェノール樹脂を含浸
し、凹凸加工した厚さ0.89mmフィルターを得た。
評価結果を表1に示した。
【0030】比較例2 フィルブィル化したパルプの目付63g/m2、厚さ0.2
2mmを混抄紙と通常の紙とを積層したフィルターを得
た。評価結果を表1に示した。
【0031】比較例3 ポリエステルのスパンボンドで目付268g/m2で厚さが
0.69mmのフィルターを得た。評価結果を表1に示
した。
【0032】
【表1】
【0033】表1から本発明におけるフィルターはフィ
ルター寿命が長く、かつプリーツ加工性に優れているこ
とがわかる。比較例1、2はライフが短く、かつプリー
ツ加工性が悪い。比較例3は、フィルター効率が悪く、
ライフも不充分である。
【0034】
【発明の効果】本発明における積層不織布は、基本的に
は極細繊維不織布による濾過機能とスパンボンド不織布
による支持機能及びプリーツ加工性付与とを有するが、
ホットメルト不織布や接着剤によって熱接着されていて
も高効率の極細繊維不織布と低効率のスパンボンド不織
布との積層により適度の密度勾配になっているため、フ
ィルター寿命が長く、かつ最終濾過効率も高い。さらに
プリーツ加工時のラインの短縮や作業環境改善、廃棄処
分時に環境に害を及ぼさない効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例と比較例の液体フィルターの
特定条件下における効率(%)と経過時間との関係を示
す図である。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 濾過層と支持体層からなり、濾過層が極
    細繊維不織布、支持体層がスパンボンド不織布からなる
    ことを特徴とするフィルター。
  2. 【請求項2】 極細繊維不織布が繊維径1〜6μmの極細
    繊維から構成されてなることを特徴とする請求項1記載
    のフィルター。
  3. 【請求項3】 スパンボンド不織布が芯鞘型複合繊維か
    ら構成されてなることを特徴とする請求項1記載のフィ
    ルター。
  4. 【請求項4】 濾過層と支持体層が熱接着性のホットメ
    ルト不織布或いはパウダーを介して融着されてなること
    を特徴とする請求項1記載のフィルター。
  5. 【請求項5】 多層不織布が凹凸形状に成形されてなる
    ことを特徴とする請求項1記載のフィルター。
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