JP2000269830A - 無線通信装置及び送信出力制御方法 - Google Patents

無線通信装置及び送信出力制御方法

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JP2000269830A
JP2000269830A JP11070410A JP7041099A JP2000269830A JP 2000269830 A JP2000269830 A JP 2000269830A JP 11070410 A JP11070410 A JP 11070410A JP 7041099 A JP7041099 A JP 7041099A JP 2000269830 A JP2000269830 A JP 2000269830A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フェージング発生時における隣接回線への影
響の軽減、多段ホップシステム構成時の同一局内でのレ
ベル差によるアンテナ間回折の軽減、定常消費電力の軽
減等を実現できる無線通信装置及び送信出力制御方法を
提供する。 【解決手段】 無線通信装置は、受信機5の出力を復調
する復調器6から出力されるビット誤り数を計数するビ
ット誤り数計数器10と、復調器6の出力に含まれる符
号間干渉成分を等化するトランスバーサル型等化器7
と、トランスバーサル型等化器7のタップ係数を計数す
るタップ係数計数器11と、タップ係数計数器11で計
数したタップ係数とビット誤り数計数器10で計数した
ビット誤り数とに基づき空間伝送路の状態を判定し、判
定結果に応じて送信機2の送信出力を制御する出力制御
部8とを具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無線通信装置及び
送信出力制御方法に関し、特に不要な送信出力レベルの
増大を抑制する場合に、好適な無線通信装置及び送信出
力制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、無線通信装置における各種の送信
出力制御方式が提案されている。従来の送信出力制御方
式としては、例えば特開平3−127519号公報に記
載の如く、受信機の受信入力レベルを検出し伝送路を通
して送信側に送り、受信入力レベル検出情報により送信
出力を制御する方式や、例えば特開平4−167836
号公報に記載の如く、受信機の受信入力レベルの検出及
び復調器で検出するビット誤り数の計数を行い伝送路を
通して送信側に送り、受信入力レベル検出情報やビット
誤り数計数情報のみでの送信出力を制御する方式があ
る。
【0003】上記の送信出力制御に関する従来例として
は、例えば特開昭64−16149号公報に記載の技術
が提案されている。同公報は、送信電力の制御を回線品
質をも考慮して正確に判定可能とすることを目的とした
ものであり、同一システムの複数の全回線出力につい
て、受信機群での各受信レベルを判定する回路と、該受
信機群からの各受信信号に含まれるパリティのビット誤
り率を判定する回路と、両判定回路の出力が所定条件を
満たすとき送信電力制御信号を発生する回路とを受信局
に設け、該制御信号発生回路の出力により該受信局の送
信機から送信局に対し送信電力を全回線について低下さ
せるように制御することを特徴とする送信電力制御方式
が開示されている。
【0004】また、上記の送信出力制御に関する他の従
来例としては、例えば特開平4−25223号公報に記
載の技術が提案されている。同公報は、フェージング等
による両偏波がお互いに交差偏波識別度の劣化を防ぐこ
とを目的としたものであり、第1及び第2の受信部のそ
れぞれに備えられた自動利得制御増幅器の自動利得制御
電圧を比較して受信レベルが高い方の自動利得制御電圧
を判定し、この判定に対応する制御情報を送信機に入力
する受信レベル判定回路を有することを特徴とする送信
電力制御方式が開示されている。
【0005】また、上記の送信出力制御に関する他の従
来例としては、例えば特開平8−56186号公報に記
載の技術が提案されている。同公報は、歪の多い状況下
の受信時にも低いビットエラーレートでデータを復調す
ることを目的としたものであり、伝送路に送信される送
信データに含まれる既知のパターンデータと同一のパタ
ーンデータを生成するパターン発生手段と、上記伝送路
を介して受信される受信データと上記パターンデータと
の相関を相関値として順次検出する相関検出手段と、上
記相関値に基づいて上記受信データの等化処理に使用す
る適応フィルタのタップ数を可変し、可変後の適応フィ
ルタを用いて上記受信データを復調する信号処理手段と
を備えることを特徴とする伝送装置が開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来例においては次のような問題点があった。
【0007】上記特開平3−127519号公報記載の
従来例では、空間伝送路上に発生したフェージング(伝
送路の空間変動により生じる電波減衰)によるレベル補
償を設定された受信レベルの閾値より高いか低いかのみ
で送信出力レベル制御を行っているため、システムを構
成する復調器や送信機の特性によるビット誤り率特性の
バラツキを補正することができない。
【0008】また、上記特開平4−167836号公報
記載の従来例では、ビット誤り数を送信制御にパラメー
タとすることによりシステムを構成する復調器や送信機
の特性によるビット誤り率特性のバラツキを補正するこ
とができるが、選択制フェージングによる波形歪みでビ
ット誤りが出続けるような状態時に送信機の飽和領域ま
で送信出力を増大させる可能性があり、引いては他回線
に影響を及ぼす可能性がある。
【0009】本発明の目的は、フェージング発生時にお
ける隣接回線への影響の軽減、複数の送受信系列(多段
ホップ)システム構成時の同一局内でのレベル差による
アンテナ間回折の軽減、定常消費電力の軽減等を実現で
きる無線通信装置及び送信出力制御方法を提供するもの
である。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、空間伝送路の
状態に基づき送信機の送信出力を制御する無線通信装置
において、前記空間伝送路が正常状態の場合、前記空間
伝送路にフェージングが発生した場合、前記空間伝送路
に深いフェージングが発生した場合の各場合に応じて前
記送信機の送信出力を制御する出力制御手段を具備する
ことを特徴とする。
【0011】また、本発明の無線通信装置は、図1を参
照しつつ説明すれば、空間伝送路の状態に基づき送信機
の送信出力を制御する無線通信装置において、前記空間
伝送路が正常状態の場合、前記空間伝送路にフェージン
グが発生した場合、前記空間伝送路に深いフェージング
が発生した場合の各場合に応じて前記送信機の送信出力
を制御する出力制御手段(図1の8)を具備している。
【0012】また、前記受信機の出力を復調する復調手
段(図1の6)から出力されるビット誤り数を計数する
ビット誤り数計数手段(図1の10)と、前記復調手段
の出力に含まれる符号間干渉成分を等化する等化手段
(図1の7)と、該等化手段のタップ係数を計数するタ
ップ係数計数手段(図1の11)とを具備し、前記出力
制御手段(図1の8)は、前記ビット誤り数計数手段で
計数した前記ビット誤り数と前記タップ係数計数手段で
計数した前記タップ係数とに基づき前記空間伝送路の状
態が前記各場合の何れであるか判定し、該判定結果に応
じて前記送信機の送信出力を制御している。
【0013】[作用]本発明の無線通信装置は、出力制
御手段により送信機の送信出力を制御する際、出力制御
手段は、受信スペクトラムが正常な状態の時の受信入力
レベル情報と、フェージングが空間伝送路に発生したと
きのビット誤り数計数情報と、タップ係数判定情報によ
り制御動作を行っている。
【0014】これにより、空間伝送路上に周波数選択性
フェージングが発生したとき、タップ係数計数手段の出
力の判定情報信号により、出力制御手段はビット誤り数
計数手段の出力のビット誤り数計数情報に基づいて送信
機の無用な出力レベルを増大させる制御を停止させるよ
うに動作する。フェージング発生時にはビット誤り率を
改善しえない送信出力増加制御を行わないことにより、
従来方式ではフェージング発生時に発生させていた隣接
回線への影響の軽減、複数の送受信系列(多段ホップ)
システムの構成時の同一局内でのレベル差によるアンテ
ナ間回折の軽減、定常消費電力の軽減等が、不要な送信
出力レベルの増大を抑えることにより実現できる。
【0015】付言すれば、本発明は、マイクロ波無線通
信で送信機の送信出力を受信側で検出した受信入力レベ
ルと復調点のビット誤り数に応じて制御する無線通信方
式において、復調手段の出力に接続された等化手段のタ
ップ係数を計数した情報に基づき空間伝送路の状態を判
定し、送信側の送信出力を制御するものである。このよ
うな制御を行う点において、上記特開平3−12751
9号公報、特開平4−167836号公報記載の従来例
や、上記特開昭64−16149号公報、特開平4−2
5223号公報、特開平8−56186号公報記載の従
来例と根本的に相異するものである。
【0016】
【発明の実施の形態】[第1の実施形態]次に、本発明
の第1の実施形態について図面を参照して詳細に説明す
る。
【0017】(1)構成の説明 図1は本発明の実施形態の無線通信装置の構成を示すブ
ロック図である。図1において、本発明の実施形態の無
線通信装置は、変調器1、送信機2、アンテナ3、4、
受信機5、復調器6、トランスバーサル型等化器7、出
力制御部8、レベル検出部9、ビット誤り数計数器1
0、タップ係数計数器11、伝送路12を具備してい
る。
【0018】なお、空間伝送路はアンテナ3,4間の伝
送路をいい、例えばマイクロセルやマクロセルにそれぞ
れ配置された基地局間や、基地局と携帯電話の移動機間
等が該当し、基地局間の場合には伝送路12として公衆
電話回線や専用線、ISDN回線を用い、基地局と移動
機間の場合には伝送路12として空間伝送路が用いら
れ、アンテナ3,4間で伝送される信号系用電波に対し
て周波数的にわずかに異なる制御系用電波の空間伝送路
が用いられる。
【0019】図2は上記図1に示した本発明の実施形態
の無線通信装置のタップ係数計数器11の詳細構成を示
すブロック図である。図2において、本発明の実施形態
の無線通信装置のタップ係数計数器11は、タップ係数
重み付け回路11a、タップ係数積分回路11b、しき
い値判定回路11cを具備している。
【0020】上記の構成を詳述すると、変調器1は、入
力端子より入力されるデータを変調する。送信機2は、
送信出力を送信アンテナ3へ送る。受信機5は、受信ア
ンテナ4を介して信号を受信する。復調器6は、受信機
5より出力される中間周波信号を受けてベースバンド帯
への復調及びアナログデジタル変換を行う。トランスバ
ーサル型等化器7は、符号誤り発生の改善を図る等化器
であり、復調器6の復調データ信号を入力とし、入力復
調データ信号に含まれる符号間干渉成分をトランスバー
サルフィルタ(入力を分岐して適当な係数を乗じた後、
加算することでフィルタ特性を決定するフィルタ)を用
いて等化し、等化後の信号を出力端子に出力する。
【0021】出力制御部8は、下記で詳述するように、
送信機2の送信出力を空間伝送路に適したレベルに制御
する。レベル検出器9は、受信側の受信機5のレベルを
検出する。ビット誤り数計数器10は、復調器6から出
力されるビット誤り数を計数する。タップ係数計数器1
1は、タップ係数出力を有するトランスバーサル型等化
器7から出力される前方タップ係数と後方タップ係数を
計数する。
【0022】タップ係数重み付け回路11aは、トラン
スバーサル型等化器7から出力される前方タップ係数と
後方タップ係数のうちフェージングに対して大きく変動
するタップ係数に対し、大きな重み付けをした後、重み
付けに基づく信号をタップ係数積分回路11bに出力す
る。タップ計数積分回路11bは、一定時間の平均値を
算出し、平均値算出に基づく信号をしきい値判定回路1
1cに出力する。しきい値判定回路11cは、その平均
値がしきい値を超えた場合にタップ係数判定情報信号を
出力制御部8に出力する。
【0023】出力制御部8は、受信側の受信機5のレベ
ルを検出するレベル検出器9のレベル情報信号と、復調
器6から出力されるビット誤り数を計数するビット誤り
数計数器10の計数情報と、タップ係数計数器11から
出力されるタップ係数判定情報信号を入力とし、入力端
子より入力されるデータを変調する変調器1の変調出力
に基づき送信アンテナ3から送信する送信機2の送信出
力を空間伝送路に適したレベルに制御する。
【0024】尚、図1の変調器1、送信機2、受信機
5、復調器6、トランスバーサル型等化器7、レベル検
出器9、ビット誤り数計数器10は、当業者にとってよ
く知られており、その詳細な構成は省略する。
【0025】(2)動作の説明 次に、本発明の実施形態の動作について図1〜図5を参
照して詳細に説明する。
【0026】図3は特に拡散符号で広帯域化して雑音及
び干渉波除去率を向上するCDMA(Code Division Mu
ltiple Access)方式による受信機5に入力される信号
のスペクトラムが、マイクロ波無線通信の空間伝送路上
で発生したフェージング等により変化する様子を示す図
である。(a)は空間伝送路の正常な状態のとき受信機
5に入力される受信スペクトラムを示す。(b)は空間
伝送路にフェージングが発生し、受信機5の入力の受信
レベルが低下し受信スペクトラムも波形歪みを受けた状
態を示す。(c)は空間伝送路に深いフェージングが発
生し、受信機5の受信レベルも低下し、スペクトラムも
フェージングにより大きな波形歪みを生じた状態を示
す。
【0027】まず、トランスバーサル型等化器7のタッ
プ係数を用いてフェージング発生の有無の判定方法につ
いて述べる。フェージングが発生したときにのトランス
バーサル型等化器7のタップ係数は、大きい符号間干渉
が発生することにより、トランスバーサルフィルタが動
作して前方又は後方タップ係数は大きい値となる。しか
し、符号間干渉の等化が十分に行われている場合、図3
の(b)の状態のスペクトラム時には、等化残差である
誤差信号は小さい値である。ところが、図3の(c)の
様な状態のスペクトラムの時は、符号間干渉が大きくな
り等化器が限界近くまで動作し等化能力限界に至り等化
できなくなる。タップ係数計数器11のしきい値判定回
路11bでは、前方又は後方タップ係数がともにしきい
値より大きくなる状態を、タップ係数の判定情報信号と
して検出する。
【0028】次に、各判定出力によりいかに送信出力を
制御するかを述べる。図4は上記図3の受信スペクトラ
ムの受信状態によって送信側の送信機2を出力制御部8
によってどのように制御するかを示した図である。図4
のビット誤り数計数器出力の列の「誤り計数有り」は、
しきい値以上のビット誤りが計数されることを示し、
「誤り計数無し」は、あるしきい値以下のビット誤りで
あることを示すものである。タップ係数計数器出力の列
で「計数有り」は、タップ係数がしきい値を超える程大
きく変動したことを判定し空間伝送路上に等化できない
程の深いフェージングが発生していることを示し、「計
数無し」は、タップ係数がしきい値を超える程の大きな
変動は無いことを判定しかつ十分等化器で等化できる範
囲程度のフェージングの発生か、フェージングが発生し
ていないことを示している。
【0029】図5は上記図3の状態の信号を受信したと
きの受信入力レベル対ビット誤り率を表す図である。図
3の(a)の正常な状態のスペクトラムを受信したとき
のビット誤り特性をS1とし、(b)の様にフェージン
グが発生したスペクトラムを受信した時のビット誤り特
性が受信スペクトラムの周波数歪みにより多少劣化した
状態を示す特性をS2とし、(c)の様に深いフェージ
ングが発生したスペクトラムを受信した時の波形歪みに
より大きくビット誤り特性が劣化した特性をS3とす
る。
【0030】本発明の実施形態の送信出力制御方式は、
上記図3(a)の受信スペクトラムを受信機5が受信し
ている時は、レベル検出器9で検出した受信機5の受信
入力レベル情報をもとに、出力制御部8により送信機2
の送信出力を制御する。即ち、受信入力レベルが高い時
には送信機2の送信出力を減少させ、受信入力レベルが
低い時には送信出力を増大させる出力制御部8の動作は
図4の状態(a)の出力制御が行われる。
【0031】上記図3(b)の状態の受信スペクトラム
を受信機5が受信した時には、レベル検出器9で検出し
たレベル情報とビット誤り数計数器10で計数したビッ
ト計数情報により、図4の状態(b)の如く出力制御部
8は動作する。即ち、出力制御部8は受信レベル低下に
よるレベル情報により送信出力を増大させる。また、フ
ェージングによる波形歪みによってアナログ信号部分で
のノイズ対信号レベルの比が悪くなることにより生じる
復調器6でのビット誤りによって、ビット誤り数計数器
10からの計数情報をもとに送信出力を増大させる。
【0032】この動作を図5のビット誤り特性で説明す
ると、フェージングによる波形歪みによりビット誤り率
特性はS2の如くなり、標準受信入力レベルrではビッ
ト誤りを生じているが受信レベルを高くすることにより
ビット誤り率は改善される。これは上記図3(b)の受
信スペクトラムの時は波形歪みによるビット誤りよりも
受信レベル低下によるビット誤りの方が支配的である為
ビット誤り率が改善される。
【0033】上記図3(c)のような状態の受信スペク
トラムを受信機5が受信した時は、受信レベル低下及び
フェージングによる大きな波形歪みにより復調器6のビ
ット誤り率特性が図5のS3の状態になり、受信レベル
を高くするように送信機2の出力を制御しても波形歪み
が支配的になっているため、ビット誤り率特性は改善し
ない。このときの送信機2の出力制御部8は、トランス
バーサル型等化器7のタップ係数を計数判定するタップ
係数計数器11出力の判定情報信号により、図4の状態
(c)に示す様に送信出力制御を停止させる。
【0034】上記のように、復調器6の出力のビット誤
り数を計数するビット誤り数計数器10出力に加え、ト
ランスバーサル型等化器7からタップ係数を入力し、タ
ップ係数を計数するタップ係数計数器11出力の2つの
判定情報を伝送路により対向の送信側の出力制御部8に
入力することによって、深いフェージング発生時にタッ
プ係数計数器11出力の判定情報によりフェージングの
発生を判定し、レベル検出部9の出力情報とビット誤り
数計数器10出力の計数情報による送信機2の出力を増
大させる制御を停止させるように動作させる。この制御
により、送信機2の出力の不要な送信出力増大を抑える
ことができる。
【0035】以上説明したように本発明の実施形態によ
れば、出力制御部8による送信機2の送信出力の制御
は、出力制御部8は受信スペクトラムが正常な状態の時
の受信入力レベル情報とフェージングが空間伝送路に発
生したときのビット誤り数計数情報とタップ係数判定情
報により制御動作を行っている。
【0036】これにより、空間伝送路上に周波数選択性
フェージングが発生したとき、図4の状態(c)の様
に、タップ係数計数器11の出力の判定情報信号によ
り、出力制御部8はビット誤り数計数器10出力のビッ
ト誤り数計数情報に基づいて送信機2の無用な出力レベ
ルを増大させる制御を停止させるように動作する。フェ
ージング発生時にはビット誤り率を改善しえない送信出
力増加制御を行わないことにより、従来方式ではフェー
ジング発生時に発生させていた隣接回線への影響の軽
減、多段ホップシステム構成時の同一局内でのレベル差
によるアンテナ間回折の軽減、定常消費電力の軽減等が
不要な送信出力レベルの増大を抑えることにより実現で
きるという効果がある。
【0037】[第2の実施形態]本発明の第2の実施形
態として、その基本的構成は上記の通りであるが、上記
図1のトランスバーサル型等化器7は、線形等化器であ
っても、判定帰還型等化器であっても、同様の効果が得
られる。ただし、線形等化器を使用した場合は等化能力
が低いため、フェージング発生時の送信出力レベルの可
変範囲を判定帰還型等化器ほど大きくとることができな
い。
【0038】また、その第2の実施形態として、図6に
示す如く、トランスバーサル型等化器出力に接続される
信号処理器13を含めた構成にし、上記図1のビット誤
り数計数器10の出力ビット誤り計数情報の代わりに、
トランスバーサル型等化器7の後段の信号処理器13か
ら出力される誤りパルスを計数する誤りパルス計数器1
4の出力の計数情報を伝送路12を通し、出力制御部8
に入力する構成にしても同様の効果が得られる。誤りパ
ルスの計数は、ビット誤り率に対して、所定期間内のエ
ラー訂正の必要なバルス数をカウントすることによっ
て、カウント値に重み付けして電波伝送路の状況に応じ
て、送信電力を制御する。
【0039】この場合の信号処理器13は、トランスバ
ーサル型等化器7出力の信号を入力とし、信号に対して
フレーム同期の確立や、冗長ビットの抽出、誤り訂正を
行い、送信側より送られた伝送データ信号を再生する。
この誤り訂正の過程では、データ信号の誤りの数に応じ
たシンドロームパルス(誤り訂正の有無用パルス)や、
パリティパルスが発生する。このデータ誤り時に発生す
るパルスを計数する誤りパルス計数器14の計数情報を
出力制御部8に出力する。
【0040】以上説明したように本発明の第2の実施形
態によれば、上記のような構成にしても、空間伝送路の
フェージングの状態をトランスバーサル型等化器のタッ
プ係数を計数判定することによって、信号処理器13及
びトランスバーサル型等化器7で等化及び訂正できない
信号誤りによる無用な送信出力増大制御を停止させ、送
信出力制御方式としての目的を達成することができる。
また、送信機出力レベルを増大させることによる消費電
力の増加も防ぐことができる。誤りパルスの計数のしき
い値及びタップ係数の計数のしきい値の設定の仕方によ
っては、システムで許容できる送信機の非線形歪みまで
送信出力レベルを上げ、出力制御範囲を最大限に広げる
ことが可能となる。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
出力制御手段により送信機の送信出力の制御を行う場
合、出力制御手段は、受信スペクトラムが正常な状態の
時の受信入力レベル情報と、フェージングが空間伝送路
に発生したときのビット誤り数計数情報と、タップ係数
判定情報により制御動作を行っている。
【0042】これにより、空間伝送路上に周波数選択性
フェージングが発生したとき、タップ係数計数手段の出
力の判定情報信号により、出力制御手段はビット誤り数
計数手段の出力のビット誤り数計数情報に基づいて送信
機の無用な出力レベルを増大させる制御を停止させるよ
うに動作する。フェージング発生時にはビット誤り率を
改善しえない送信出力増加制御を行わないことにより、
従来方式ではフェージング発生時に発生させていた隣接
回線への影響の軽減、多段ホップシステム構成時の同一
局内でのレベル差によるアンテナ間回折の軽減、定常消
費電力の軽減等が、不要な送信出力レベルの増大を抑え
ることにより実現できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の無線通信装置の構成を示す
ブロック図である。
【図2】本発明の実施形態の無線通信装置のタップ係数
計数器の詳細構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の実施形態のフェージング状態による受
信スペクトラムの変化を示す説明図である。
【図4】本発明の実施形態の受信入力レベル対ビット誤
り率を示す説明図である。
【図5】本発明の実施形態の無線通信装置の出力制御部
の動作を示す説明図である。
【図6】本発明の他の実施形態の無線通信装置の構成を
示すブロック図である。
【符号の説明】
1 変調器 2 送信機 3、4 アンテナ 5 受信機 6 復調器 7 トランスバーサル型等化器 8 出力制御部 9 レベル検出部 10 ビット誤り数計数器 11 タップ係数計数器 11a タップ係数重み付け回路 11b タップ係数積分回路 11c しきい値判定回路 12 伝送路 13 信号処理器 14 誤りパルス計数器
【手続補正書】
【提出日】平成12年1月14日(2000.1.1
4)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、空間伝送路の
状態に基づき送信機の送信出力を制御する無線通信装置
において、前記空間伝送路がフェージングのない正常状
態の場合と、前記空間伝送路にフェージングが発生した
場合と、前記空間伝送路に深いフェージングが発生した
場合と、例示できるフェージングの各場合に応じて前記
送信機の送信出力を制御する出力制御手段を具備し、
に、前記送信機の送信出力を前記空間伝送路を介して受
信する受信機の出力を復調する復調手段から出力される
ビット誤り数を計数するビット誤り数計数手段と、前記
復調手段の出力に含まれる符号間干渉成分を等化する等
化手段と、該等化手段のタップ係数を計数するタップ係
数計数手段とを具備し、前記出力制御手段は、前記ビッ
ト誤り数計数手段で計数した前記ビット誤り数と前記タ
ップ係数計数手段で計数した前記タップ係数とに基づき
前記空間伝送路の状態が前記各場合の何れであるか判定
し、該判定結果に応じて前記送信機の送信出力を制御す
ことを特徴とする。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空間伝送路の状態に基づき送信機の送信
    出力を制御する無線通信装置において、 前記空間伝送路がフェージングのない正常状態の場合
    と、前記空間伝送路にフェージングが発生した場合と、
    前記空間伝送路に深いフェージングが発生した場合と、
    の各場合に応じて前記送信機の送信出力を制御する出力
    制御手段を具備することを特徴とする無線通信装置。
  2. 【請求項2】 更に、前記受信機の出力を復調する復調
    手段から出力されるビット誤り数を計数するビット誤り
    数計数手段と、前記復調手段の出力に含まれる符号間干
    渉成分を等化する等化手段と、該等化手段のタップ係数
    を計数するタップ係数計数手段とを具備し、前記出力制
    御手段は、前記ビット誤り数計数手段で計数した前記ビ
    ット誤り数と前記タップ係数計数手段で計数した前記タ
    ップ係数とに基づき前記空間伝送路の状態が前記各場合
    の何れであるか判定し、該判定結果に応じて前記送信機
    の送信出力を制御することを特徴とする請求項1に記載
    の無線通信装置。
  3. 【請求項3】 更に、前記タップ係数計数手段は、前記
    等化手段から出力される前方タップ係数及び後方タップ
    係数のうちフェージングに対し大きく変動するタップ係
    数に重み付けを行うタップ係数重み付け手段と、該タッ
    プ係数重み付け手段の出力の一定時間の平均値を算出す
    るタップ計数積分手段と、該タップ計数積分手段で算出
    した前記平均値が閾値を超えた場合にタップ係数判定情
    報を前記出力制御手段に出力する閾値判定手段とを具備
    することを特徴とする請求項2に記載の無線通信装置。
  4. 【請求項4】 前記出力制御手段は、前記空間伝送路が
    正常状態の場合は前記受信機の受信入力レベル情報の高
    /低に基づき前記送信機の送信出力を減少/増大させ、
    前記空間伝送路にフェージングが発生した場合は前記受
    信機の受信入力レベル情報と前記ビット誤り数計数手段
    で計数したビット誤り数計数情報とに基づき前記送信機
    の送信出力を増大させ、前記空間伝送路に深いフェージ
    ングが発生した場合は前記タップ係数計数手段から出力
    される前記タップ係数判定情報に基づき前記送信機の送
    信出力制御を停止させることを特徴とする請求項1乃至
    3の何れかに記載の無線通信装置。
  5. 【請求項5】 前記等化手段は、トランスバーサル型等
    化器、或いは線形等化器、或いは判定帰還型等化器であ
    ることを特徴とする請求項2又は3に記載の無線通信装
    置。
  6. 【請求項6】 更に、前記受信機の出力を復調する復調
    手段の出力に含まれる符号干渉成分を等化する等化手段
    と、該等化手段のタップ係数を計数するタップ係数計数
    手段と、前記等化手段の出力に基づき誤り訂正等を行う
    信号処理手段と、該信号処理手段から出力される誤りパ
    ルス数を計数する誤りパルス計数手段とを具備し、前記
    出力制御手段は、前記タップ係数計数手段で計数した前
    記タップ係数と前記誤りパルス計数手段で計数した前記
    誤りパルス数とに基づき前記空間伝送路の状態が前記各
    場合の何れであるか判定し、該判定結果に応じて前記送
    信機の送信出力を制御することを特徴とする請求項1に
    記載の無線通信装置。
  7. 【請求項7】 空間伝送路の状態に基づき送信機の送信
    出力を制御する送信出力制御方法において、 前記空間伝送路がフェージングのない正常状態の場合
    と、前記空間伝送路にフェージングが発生した場合と、
    前記空間伝送路に深いフェージングが発生した場合と、
    の各場合に応じて前記送信機の送信出力を制御する出力
    制御工程を有することを特徴とする送信出力制御方法。
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