JP2000269119A - 露光装置のna測定方法及びna測定用光学部材 - Google Patents

露光装置のna測定方法及びna測定用光学部材

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JP2000269119A JP11073494A JP7349499A JP2000269119A JP 2000269119 A JP2000269119 A JP 2000269119A JP 11073494 A JP11073494 A JP 11073494A JP 7349499 A JP7349499 A JP 7349499A JP 2000269119 A JP2000269119 A JP 2000269119A
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  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】露光装置におけるウェハ側の開口数NAを簡便
に測定する。 【解決手段】光源から発せられる光を照明光学系により
光学部材に導き、該光学部材の像を投影光学系によりウ
ェハ上に結像せしめる露光装置に対して、投影光学系の
ウェハ側の実際の開口数NAを測定する露光装置のNA
測定方法において、光学部材の倍率をM、露光波長を
λ、照明光学系の前記光学部材側の開口数をNAill
したとき、少なくとも1方向に少なくとも2以上の周期
を有する遮光部1及び透光部2からなるライン&スペー
スの基本パターンが複数配置され、該パターンの周期の
中にp1<Mλ/(NA+NAill)<p2を満たす周期
1とp 2が含まれた光学部材をレチクル面に設置してウ
ェハにパターンを露光し、該露光されたパターンの解像
の有無の境界におけるパターン周期を同定することによ
って、前記開口数NAを求める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、投影露光装置のN
A測定方法及びNA測定用光学部材に関するもので、特
に露光装置の投影光学系の開口数NAの大きさを測定す
るために用いられるものである。
【0002】
【従来の技術】半導体デバイスを製作するために用いら
れる縮小投影型露光装置の投影光学系の開口数NAの検
査を、装置全体が組み立てられた後に、装置を解体しな
いで行う方法は過去に殆ど行われていない。過去に行わ
れていた唯一の方法は、レチクルの裏面に微細な孤立パ
ターンかまたは周期パターンを描き、露光して得たレジ
ストパターンから判断する方法である。例えば、Prog1e
rらにより二重露光の方法が報告されている(SPIE
Proc.Vo1.3051,pp.660−67
1)。
【0003】この二重露光の方法では、まず1回目の露
光で、周囲が遮光領域である中に、孤立した微細なピン
ホールパターンを裏面に描いたマスクで露光する。次に
2回目の露光では、周囲が透光領域である、孤立したド
ットパターンを裏面に描いて露光する。1回目のピンホ
ールパターンと2回目のドットパターンは、マスクを入
れ替えたときに同じ位置にあるように設置位置調整して
露光する。その結果、光源の像がドットパターンにより
転写され、投影光学系の瞳の輪郭の像がピンホールパタ
ーンにより描かれる。既知の光源の大きさを基準にし
て、投影光学系のNAが測定できる。
【0004】しかしながら、この方法には以下の欠点が
あった。
【0005】(1)上記の二重露光の1回目の露光で、
単独のピンホールを用いて、投影光学系の瞳の全域に到
達する回折光を発生させている。このような回折現象を
起こすためにはピンホールの大きさを極端に小さくしな
ければならない。ここで半径rの円形のピンホールを例
にとって考える。投影光学系の瞳全体で、あるしきい値
以上の光強度を保つ条件として、瞳の端の光強度が、中
心の光強度の1/e(=0.36,eは自然対数の底)
になる場合を仮定する。Mをレチクルの倍率、NAを投
影光学系の倍率、λを露光波長とすると、次の関係が成
立する。
【0006】r=0.41Mλ/NA NA=0.6、M=4のKrFエキシマレーザー露光装
置(λ=0.248μm)の場合、r=0.68μmと
なる。レチクルの裏面に存在するこの大きさのサイズの
ピンホールを露光して、レジストを感光させるためには
非常に長い時間を必要とする。実際の実験では、通常半
導体デバイスを作成するときに設定する露光量(光のエ
ネルギー)が約20mJ/cm2である露光装置及びフ
ォトレジストに対して、レチクル裏面に設置したr=
2.5μmのピンホールでフォトレジストの膜減り状態
を作り出すためには、10000mJ/cm2という露
光量が必要であった。面積が約1/27であるr=0.
68μmのピンホールを使用するならば、r=2.5μ
mのピンホールの場合の少なくとも27倍の露光量(2
70000mJ/cm2)という露光量が必要であると
見積もられる。このような露光量を加えることは、現実
の露光装置では非常に困難である。
【0007】(2)膜減りの観測は、コントラストのわ
ずかな違いを見分ける必要がある。瞳の形状を判断には
コンピュータを用いた画像処理が必要であり、手間がか
かる。
【0008】(3)1回目・2回目の露光両方につい
て、膜減り状態を作り出す必要があるため、露光量の調
節が極めて微妙なものになる。以上のように、彼らの方
法では、露光装置を分解しないで測定するという問題は
解決しているが、簡便な方法とは言い難いものであっ
た。
【0009】NAの変化は露光装置の性能低下に直結す
るため、高精度なNAの調整が求められる。
【0010】また、シミュレーションと実際の結果の不
一致の原因になるため、正しいプロセスマージン予測、
形状設計に対してもNAの正しさが要求されるようにな
ってきている。それにもかかわらず、これまでは装置組
み立て後の投影光学系のNAを定量的に測定する手軽な
手段がなく、現実には行われていなかった。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上述したように従来の
露光装置の検査方法では、NAを測定する方法はあって
も2重露光が必要であり、またその露光による膜減りを
測定するのは非常に困難で、露光量の調節等の手間もか
かる。
【0012】本発明は上記課題を解決するためになされ
たもので、その目的とするところは、露光装置における
ウェハ側の開口数NAを簡便に測定することのできる露
光装置のNA測定方法及びNA測定用光学部材を提供す
ることにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
露光装置のNA測定方法は、光源から発せられる光を照
明光学系により光学部材に導き、該光学部材の像を投影
光学系によりウェハ上に結像せしめる露光装置に対し
て、投影光学系のウェハ側の実際の開口数NAを測定す
る露光装置のNA測定方法において、前記光学部材の倍
率をM、露光波長をλ、前記照明光学系の前記光学部材
側の開口数をNAillとしたとき、少なくとも1方向に
少なくとも2以上の周期を有する基本パターンが複数配
置され、該基本パターンの周期の中にp1<Mλ/(N
A+NAill)<p2を満たす周期p1 とp2が含まれた前
記光学部材をレチクル面に設置して前記ウェハに前記複
数の基本パターンを露光し、該露光された転写パターン
の解像の有無の境界におけるパターン周期を同定するこ
とによって、前記開口数NAを求めることを特徴とす
る。
【0014】本発明の望ましい形態を以下に示す。
【0015】(1)光学部材の基本パターンは、2次元
格子上に透光部又は遮光部を有する繰り返しパターンで
あり、該2次元格子の縦軸及び横軸が直交する2方向上
に繰り返しパターンが構成されてなる。
【0016】(2)光学部材は、2次元格子の縦軸及び
横軸がウェハのノッチ又はオリフラの中央と該ウェハの
中心を結ぶ直線に対して平行な方向又は垂直な方向に設
定された繰り返しパターンを有する。
【0017】(3)光学部材は、2次元格子の縦軸及び
横軸がウェハのノッチ又はオリフラの中央と該ウェハの
中心を結ぶ直線に対して±45°の角度で交わる二つの
直線に平行な方向に設定された繰り返しパターンを有す
る。
【0018】(4)光学部材の繰り返しパターンの2次
元格子の縦軸方向及び横軸方向の繰り返し周期が異な
る。
【0019】(5)光学部材の基本パターンはライン&
スペースパターンである。
【0020】(6)複数の基本パターンは、光学部材上
にラインの長手方向の角度を少なくとも2種類以上に変
えて配置されてなる。
【0021】(7)ラインの長手方向の角度は、ウェハ
のノッチまたはオリフラの中央と該ウェハの中心を結ぶ
直線に対して平行、直交または±45°の角度を持つ。
【0022】(8)少なくとも2以上の周期を持つ周期
パターンが配置されてなり、該周期パターンの周期の刻
み幅は0.090×Mμm以下である。Mはレチクルの
倍率を示す。
【0023】また、本発明の請求項9に係るNA測定用
光学部材は、所定の方向に所定の周期を有する基本パタ
ーンが複数配置されてなり、かつ複数の基本パターンは
それぞれ0.009×Mμm(M:レチクルの倍率)以
下の刻み幅でそれぞれ異なる周期を有していることを特
徴とする。
【0024】(作用)本発明の対象とする露光装置は、
照明光学系、光学部材、投影光学系から構成される。こ
こで、開口数をNAillとしたとき、光源から出た光は
光学部材に到達する。光学部材上には異なる周期を有す
る基本パターンが複数配置されており、この光学部材上
のパターンにより光は回折し、投影光学系に入射する。
投影光学系の開口数は有限であるため、回折光の高次成
分は投影光学系の絞りによって止められ、低次の回折光
のみが投影光学系を通り抜けてウェハに到達する。
【0025】周期的なパターンが光学部材上に描画され
ているため、回折光は離散的になる。また、光源が有限
の大きさを持つため、各回折光の断面形状は光源の形状
を反映した面積を持つ。1次回折光は、0次回折光の断
面の中央からある一定の距離だけ離れた位置に到達す
る。
【0026】ここで、ウェハ上に光学部材のパターン像
が形成されるためには、2個以上の回折光を必要とす
る。その理由は、像のコントラストは複数の回折光の干
渉により発生するからである。回折光の位置は周期によ
って定まり、投影光学系の瞳において、瞳の半径を1、
開口数をNA、光の波長をλ、光学部材の倍率をMとす
ると、回折光間の距離は、 (1/p)・(Mλ/NA) で表される。また、各回折光の大きさ、すなわち半径は
NAillとなる。周期が十分に小さく、1次回折光が絞
り(瞳)から外れる場合を考える。この場合、ウェハ上
に転写される像にはコントラストが無く、光が当たった
部分のレジストが一様に感光されるだけである。このよ
うな状態に該当する場合の周期の条件は、幾何学的考察
により p<Mλ/(NA+NAill) (1) で表される。次に、周期pが上の状態よりも緩和され、
1次回折光が少しでも絞りの内部に入る場合を考える。
照明光の多くの部分から発した光は0次回折光しかウェ
ハに到達しない。一般の露光装置の光学系においては、
同一の点光源から発した光同士は干渉してウェハ上にコ
ントラストを発生させ、異なる点光源から発した光同士
は干渉しないことから、この0次回折光しかウェハに到
達しないところの光源から発した光は干渉を起こさず、
像の形成に寄与しない。しかし、わずかでも1次回折光
が瞳を通過したところの光源から発した光は、同一光源
から発した0次回折光と1次回折光との干渉によりコン
トラストを生じさせ、その結果ウェハ上にパターンが転
写される。
【0027】以上により、照明光学系の開口数N
ill、レチクルの倍率M及び光の波長λが正確にわか
っていれば、像のコントラストの有無から投影光学系の
開口数NAが求められることが説明される。例えば周期
1のライン&スペースパターンの転写像にはコントラ
ストがあり、p1をわずかに変えたp2の周期のライン&
スペースパターンの転写像にコントラストがない場合
(ここで、p1<p2)は、式(1)を用いてNAが次の
ように求められる。
【0028】 Mλ/p2−NAill<NA<Mλ/p1−NAill これによって、従来のように2重露光の手間を必要とせ
ず1回の露光でNAの測定が可能となり、また膜減りの
観察等のように手間のかかる画像処理も必要なく、露光
量の調節の微妙な調節も必要なくコントラストの解像の
有無のみの観察によりNAを定量的に測定することがで
きる。この測定は、露光装置を分解する必要なく、普段
稼働しているそのままの状態を測定することができるの
で、比較的簡便かつ迅速に高精度の測定値を得ることが
できる。
【0029】また、この測定値により露光の解像力や公
称値とのずれが分かるので、投影光学系に修正を加える
か否かの判断が可能となる。また、シミュレーションに
パラメータとして導入することによりデバイスパターン
のプロセスマージン予測を精密に行うことが可能にな
る。
【0030】また、上記条件におけるNAの誤差の範囲
は、次式で表される。
【0031】 Mλ/p1−Mλ/p2 (2) 従って、測定誤差は、p1とp2の差を小さくすることが
できれば、いくらでも小さくできる。ここで、投影光学
系のNAの値を測定する際に、少なくとも±0.01の
精度で測定しなければならない。なぜなら、この程度の
誤差が露光装置の光学系に存在すると、露光装置のパタ
ーン結像性能において無視できない影響が発生すると考
えられるからである。
【0032】従ってこの測定誤差から光学部材に必要と
される基本パターンの周期の刻み幅が上記式より逆算で
きる。露光波長の相違より、i線露光装置、KrF露光
装置、ArF露光装置において、必要とされる刻み幅は
0.0132μm以下、0.0120μm以下、0.0
90μm以下となる。この値は、実現可能と考えられる
NAill、すなわち光源の大きさを規定する絞りの大き
さ(σ値)を全て考慮して最も緩くなる場合を示す。従
って、パターン周期の刻み幅、すなわちパターンピッチ
の増加分を0.090μm以下にしておけば、全ての露
光装置に対して適用可能である。
【0033】以上説明したように、パターン周期の刻み
幅を0.090μm以下に設定したパターンを有する光
学部材を用いることにより、誤差±0.01以下の精度
で投影光学系のNAの測定が可能となる。
【0034】また、光学部材の基本パターンが、2次元
格子上に透光部又は遮光部を有する繰り返しパターンで
ある場合には、2方向上に繰り返しパターンが形成され
るため、2方向の開口数NAを同時に測定することが可
能となる。このことは、基本パターンがライン&スペー
スパターンであり、かつライン幅方向の角度を少なくと
も2種類に変えて配置されたパターンを有する光学部材
を用いた場合にも同様の効果を奏する。さらにラインの
長手方向の角度を3種類以上に変えて配置することによ
り、さらに多方向のNAの同時測定が可能となり、原理
的には全ての向きのNAの測定が可能とである。
【0035】また、2次元格子上のパターンを用いれ
ば、1回の露光で直交する2方向のNAの大きさを測定
できるため、検査の効率が向上する。さらに、2次元格
子パターンであって縦方向と横方向のパターン周期を異
なる値にした基本パターンを配置することにより、投影
光学系の瞳の形状が円ではなく歪んだ形状をしている場
合でも、角度の関数としてのNAの高精度の測定が可能
となる。
【0036】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施形態を説明する。
【0037】(第1実施形態)図1〜図5は本発明の第
1実施形態に係る露光装置のNA測定方法を説明するた
めの図である。本実施形態においてはKrFエキシマレ
ーザー露光装置(λ:0.248μm、NAill:0.4
5、公称NA:0.6)に対して本発明を適用した場合
を示し、図1は本実施形態において用いられるレチクル
の平面図であり、図1(a)はそのレチクルに用いられ
る基本パターンを示す図であり、図1(b)はレチクル
の構成を示す図である。
【0038】図1(a)に示すように、レチクルの基本
パターンは遮光部1と透光部2からなる20μm角のラ
イン&スペースパターンであり、寸法比は1:1であ
る。このライン&スペースパターンは、矢印の方向がノ
ッチの方向に合わせて配置される。このようなライン&
スペースの基本パターンを図1(b)に示すようにウェ
ハのノッチを下向きにして、ライン長方向を横向きに合
わせ、レチクル(倍率M:4)上に11個配置する。
【0039】レチクルに配置されたこれら11個の基本
パターンは、それぞれ周期を変えている。図1(b)の
左端に示す基本パターンの周期は0.904μmで、右
へ向かうにつれて0.008μmずつ周期を増加させて
おり、右端の基本パターンでは周期が0.984μmで
ある。このようなパターンを描いたレチクルを、デフォ
ーカスを少しずつ変えて露光を行う。
【0040】このようなパターン露光により得られるレ
ジストパターンの平面図を図2に示す。図2に示すよう
に、レジストパターンは光学顕微鏡の暗視野照明での像
を示している。縦に並んだ数値は、露光装置で設定した
デフォーカス量を示し、横に並んだ数値はレチクル上の
ライン&スペースパターンの周期を示している。
【0041】デフォーカスが0.0μmであるとは、露
光装置の事前チェックの結果得られた、フォーカスチェ
ックパターンにおけるベストフォーカスの位置を表して
いる。ベストフォーカスは、気圧や気温の変化等で容易
に変動するため、事前チェックを行って日々のベストフ
ォーカスの値をあらかじめ求めている。さらに、実際の
露光装置では、レンズの収差等の影響でベストフォーカ
ス位置がパターンサイズや形状に依存して変わるため、
図2のデフォーカス0.0μmの位置は必ずしも真のベ
ストフォーカスとは限らない。
【0042】図中、21に示した空白パターンとは、像
のコントラストが現れていないこと、すなわち一様にレ
ジストが残っているか、または一様に感光して無くなっ
ていることを表す。逆に、22に示したライン&スペー
スパターンは、像のコントラストが現れていることを表
し、従って、基本パターンであるライン&スペースパタ
ーンが形成される。
【0043】今回得られたレジストパターンから判断し
たベストフォーカスは0.0μmであり、このとき、ラ
イン&スペースパターン22は周期が0.952μm以
上に限られ、0.944μm以下のパターンは見られな
い。
【0044】次に、図2に示す露光結果からNAを算出
する手法を露光原理に基づいて図3を用いて説明する。
【0045】図3は本発明の露光原理を説明するための
図であり、本発明の対象とする露光装置の全体構成を概
略的に示す模式図である。光源からの光31はレチクル
32,投影光学系の瞳33を介してウェハ34に入射す
る。光源からの光31がレチクル32を通過する際に、
レチクル32に描画された微細パターンにより光は回折
し、0次回折光35,1次回折光36,0次・1次回折
光35,36よりもさらに高次の高次回折光37が生じ
る。
【0046】これら種々の回折光35〜37は、高次回
折光37の一部を除いて投影光学系の瞳33に入射す
る。すなわち、投影光学系のNAは有限であるため、回
折光のうち高次回折光37の一部は投影光学系の瞳33
によって止められ、低次の回折光35,36のみが投影
光学系を通り抜けてウェハ34に到達する。レチクル3
2とウェハ34は投影光学系に関して共役の位置にある
ため、ウェハ34上にはレチクル32に描画されたパタ
ーンが再現される。
【0047】周期的なパターンがレチクル32上に描画
されている場合は、回折光は離散的になる。離散的な回
折光がウェハ34上に転写される様子を図4に示す。図
4では、レチクル32に周期的なパターンとしてライン
&スペースパターン41が描かれている場合を示す。
【0048】このライン&スペースパターン41は、周
期がp、透光部と遮光部の寸法比が1:1である。この
レチクル32を通過した回折光は、0次回折光、±1次
回折光、±2次回折光、±3次回折光、…が生じるが、
0次回折光により0次回折パターン42が、±1次回折
光により±1次回折パターン43が、±2次回折光によ
り±1次回折パターン44が、±3次回折光により±3
次回折パターン45がそれぞれライン&スペースパター
ン41のライン長方向の向きと直行する直線上に離散的
に生じる。
【0049】光源の大きさが点である場合には各回折光
は点になるが、実際の露光装置では光源が有限の大きさ
(開口数はNAillと表記する)を持つため、各回折光
の形状はその大きさを反映した面積を持つ。0次回折光
はレチクル32を通過して直進する成分で、一般には全
ての回折光の中で最も強度が大きい。本実施形態で用い
る露光装置は共軸光学系であるため、投影光学系の瞳3
3において0次回折パターン42の位置は中央になる。
【0050】1次回折光は、その中央がライン&スペー
スパターンの向きに直交する直線上にあり、0次回折パ
ターン42の中央からある一定の距離だけ離れた位置に
到達する。回折光の符号は、投影光学系の瞳33の中心
を対称の原点として、点対称の位置に2つの回折光が存
在していることを表す。
【0051】次に、図5を用いてレチクルパターンの像
が形成されるための条件を説明する。図5は0次回折光
及び1次回折光と瞳の位置関係を示す図であり、図5
(a)はパターン像が形成されない場合を、図5(b)
はパターン像が形成される場合を示す。図3に示すウェ
ハ34上でレチクルパターンの像が形成されるために
は、少なくとも2個以上の回折光を必要とする。その理
由は、像のコントラストの発生は、複数の回折光の干渉
により生じるためである。
【0052】ライン&スペースパターンの回折光の位置
はその周期pによって定まる。ここで、投影光学系の瞳
33において、瞳の半径を1、開口数をNA、光の波長
をλとすると、回折光間の距離は、1/p・λ/NAで
表される。また、各回折光の大きさ、すなわち回折光の
半径はNAillとなる。
【0053】ここで、図5により回折光の半径N
ill、瞳の半径NA、レチクル上のパターンの周期p
の各パラメータと、像コントラストの発生の関係につい
て考える。図5(a)に示すように、周期が小さく NA+NAill<λ/p1 (1) の条件を満たすp1の場合、幾何学的考察により1次回
折光36が投影光学系の瞳33の外に到達し、絞りによ
り遮られることが分かる。これに対して周期が充分大き
く、 NA+NAill>λ/p2 (2) の条件を満たすp2の場合、同様の考察で1次回折光3
6の一部分が投影光学系の瞳33の内側に到達し、瞳を
通り抜けることが分かる。
【0054】前述の通り、像コントラストが発生するた
めには少なくとも2個以上の回折光を必要とするとこ
ろ、図5(a)に示すように1次回折光36が投影光学
系の瞳33に入らない条件では、像コントラストが生ず
ることなくパターンが形成されない。
【0055】これに対して図5(b)に示すように0次
回折光35とともに1次回折光36がわずかでも投影光
学系の瞳33に入る場合には、照明光の多くの部分から
発した光は、0次回折光35しかウェハ34に到達しな
い。しかし、わずかながら同一点光源から発して0次及
び1次回折光がともにウェハに到達するところの照明光
成分が、レチクルに描かれているライン&スペースパタ
ーンと同じ縞々のコントラストを生じさせる。従ってウ
ェハ34上にライン&スペースパターンが転写される。
この微小なコントラストのある状態は、通常用いられて
いるSEMでは観察し難いが、光学顕微鏡の暗視野照明
を利用すれば容易に観察することができる。
【0056】以上のことから、照明光学系の大きさNA
illと、光の波長λが正確にわかっていれば、ライン&
スペースパターンの像コントラストの有無から、投影光
学系の開口数NAが容易に求められることが説明され
る。すなわち、(1)式と(2)式より λ/p1−NAill<NA<λ/p2−NAill (3) となる。ここで、p1<p2である。この条件を満たすN
Aが正確なNAとなり、真のNAの値はこの条件を満た
しているから、p1とp2の差が小さければ小さいほど、
NAをより精度良く測定できることになる。
【0057】次に、基本パターンの周期の刻み幅、すな
わち基本パターンの増加分を0.008μmに設定した
理由を説明する。
【0058】、上記条件におけるNAの誤差の範囲は、
次式で表される。
【0059】 Mλ/p1−Mλ/p2 (2) 従って、測定誤差は、p1とp2の差を小さくすることが
できれば、いくらでも小さくできる。ここで、投影光学
系のNAの値を測定する際に、少なくとも±0.01の
精度で測定しなければならない。なぜなら、この程度の
誤差が露光装置の光学系に存在すると、露光装置のパタ
ーン結像性能において無視できない影響が発生すると考
えられるからである。
【0060】従ってこの測定誤差から光学部材に必要と
される基本パターンの周期の刻み幅が上記式より逆算で
きる。露光波長の相違より、KrF露光装置において、
必要とされる刻み幅は0.0120μm以下となる。こ
の値は、実現可能と考えられるσ絞り、すなわち光源の
大きさを規定する絞りの大きさ(σ値)を全て考慮して
最も緩くなる場合を示す。従って、パターン周期の刻み
幅、すなわちパターンピッチの増加分を0.0120μ
m以下にしておけば、全ての露光装置に対して適用可能
である。
【0061】以上説明したように、パターン周期の刻み
幅を0.0120μm以下に設定したパターンを有する
光学部材を用いることにより、±0.01以下の精度で
投影光学系の開口数NAの測定が可能となる。
【0062】なお、以上に示した(1)〜(3)式は、
レチクルの倍率を考慮しない場合、すなわちレチクルが
1倍の場合で説明したが、λをM倍することにより、上
記の条件が同様に成立する。
【0063】また、像の微妙なコントラストを転写する
ために、ベストフォーカスの状態で露光しなければなら
ず、デフォーカスした状態では像のコントラスト低下に
より、1次回折光が投影光学系の瞳33に入っている場
合でも入っていないと判断しかねない。従って、ベスト
フォーカスが時間とともに変化する事情に対応するた
め、実際に本実施形態を実施するためにはフォーカスの
値を何種類か変えて露光し、その中でコントラストが生
じる最小周期のパターンを判断基準としなければならな
い。
【0064】以上に示した露光原理を本実施形態に適用
して考えると、次のことが分かる。図2に示すように、
ベストフォーカスの状態において、像コントラストの発
生の境界におけるライン&スペースパターンの周期は、
0.944μmと0.952μmである。すなわち、
0.944μmのライン&スペースパターンでは、1次
回折光36は全て投影光学系の瞳33の外側にあり、像
コントラストが発生しない。従って、図5(a)に示し
た回折光の位置関係を考慮して NA<Mλ/0.944−NAill=0.601 が成り立つ。一方、0.952μmのライン&スペース
パターンでは、1次回折光36の一部分が瞳33の内側
にあると考えられる。図5(b)に示した回折光の位置
関係を考慮して、 NA>Mλ/0.952−NAill=0.592 が成り立つ。
【0065】以上より、ノッチを下に見た場合の左右方
向のNAは、 0.952<NA<0.601 であることがわかる。
【0066】このように本実施形態によれば、露光装置
の投影光学系のウェハ側の開口数を定量的に精密に測定
することができる。従って、得られた開口数より、公称
値とのずれを算出し、投影光学系に修正を加える必要が
あるか否かの判断が可能となる。
【0067】(第2実施形態)図6〜図9は本発明の第
2実施形態に係る露光装置のNA測定方法を説明するた
めの図である。KrFエキシマレーザー露光装置(λ:
0.248μm、NAil l:0.45、公称NA:0.
6)に対して本発明を適用する場合を示す。なお、以下
の実施形態では、第1実施形態と共通する部分について
の詳細な説明は省略する。
【0068】図6は本実施形態で用いられるレチクルの
基本パターンを示す図である。図6に示した縦、横、右
上左下対角、右下左上対角の4種のライン&スペースパ
ターンが基本パターンとなる。また、これら4種類の方
向を持つ基本パターンを、第1実施形態と同様にレチク
ル(M:4)上にそれぞれ周期を変えて配置する。周期を
変えて配置されるレチクルの構成を図7に示す。図7に
示すように、方向の異なる4種類の基本パターンが、そ
れぞれ異なる周期で11個ごと配置される。この複数の
ライン&スペースパターンを描いたレチクルを、デフォ
ーカス毎に転写位置を変えて露光を行う。
【0069】このようなパターン露光により得られるレ
ジストパターンの平面図を図8に示す。図8には各基本
パターンのベストフォーカスの図を抽出したものであ
り、図2と同様のパターンが得られる。21に示した空
白パターンは、像のコントラストが現れていないことを
表し、逆に、ライン&スペースパターンは、像のコント
ラストが現れていることを表し、従って基本パターンで
あるライン&スペースパターンが形成される。
【0070】レチクル上の周期パターンの向きを変えれ
ば、それに応じて1次回折光の位置も変わる。従って、
上で用いたライン&スペースパターンの任意の向きに向
けて配置すれば、投影光学系の全ての向きの開口数が測
定できる。これは、すなわち投影光学系の瞳の形状を測
定することと同じ意味である。
【0071】従って、本実施形態に示した露光結果か
ら、ノッチを下に見た場合の右上左下対角方向のNA
は、 0.592<NA<0.601 ノッチを下に見た場合の左右方向のNAの大きさは、 0.583<NA<0.592 ノッチを下に見た場合の右下左上対角方向のNAの大き
さは、 9.592<NA<0.601 ノッチを下に見た場合の上下方向のNAの大きさは、 0.601<NA<0.610 であることがわかる。この投影光学系の瞳の形状を図9
に示す。図9(a)は理想的な投影光学系の瞳の形状
を、図9(b)は本実施形態の測定の結果得られた投影
光学系の瞳の形状を示す。図9(a)に示すように、理
想的な、すなわち公称の投影光学系の瞳の形状は、直径
0.6μmの完全な円の形状をしているのに対し、本実
施形態の測定の結果、実際の投影光学系の瞳は縦方向の
直径が0.603μm、横方向の直径が0.593μm
という上下に長い楕円形となっていることが分かる。
【0072】このように本実施形態によれば、第1実施
形態と同様の効果を奏するとともに、投影光学系のウェ
ハ側の開口数NAを一方向のみならず多方向について同
時に求められるため、瞳の形状の概形を知ることができ
る。
【0073】(第3実施形態)図10〜図13は本発明
の第3実施形態に係る露光装置のNA測定方法を説明す
るための図である。KrFエキシマレーザー露光装置
(NA:0.6、σ:0.75、公称NA:0.6)に対
して本発明を適用する場合を示す。
【0074】図10は本実施形態で用いられるレチクル
の基本パターンを示す図である。この図10に示す基本
パターンを、レチクル(M:4)上に配置する。この基
本パターンは横方向と縦方向で異なる周期を持つ2次元
周期パターンである。この周期の縦横比を保ったまま、
サイズを変えたパターンを、第1実施形態と同様に周期
を変えて配置する。周期を変えて配置されるレチクルの
構成を図11に示す。
【0075】図11に示すように、レチクル上に一列に
異なる周期のパターンが配置される。数値は、縦と横の
レチクル上の周期を表す。このようなパターンを描いた
レチクルを、デフォーカス毎に転写位置を変えて露光を
行う。フォーカスの値はベストフォーカス近辺で、デフ
ォーカスの刻み幅を0.05μmとする。
【0076】このようなパターン露光により得られるレ
ジストパターンの平面図を図12に示す。図12に示す
ように、各周期の2次元周期パターンについて、図2と
同様のパターンが得られる。図12は露光した結果得ら
れたパターンを示す図である。
【0077】ベストフォーカスである−0.15μmに
着目すると、(k)から(h)までは縦横の格子パター
ン50が見えるが、それより周期の小さい(g)〜
(d)では横のラインのみ現れており、ライン&スペー
スパターン22が見える。さらに周期の小さい(c)〜
(a)では像のコントラストが見られず、空白パターン
21となる。縦のラインが0.944μm周期以上では
見え、0.936μm周期以下では見られなかったこと
から、ノッチを下にして横方向の開口数は次のように求
められる。
【0078】0.601<NA<0.610 同様に、横のラインが0.960μm周期以上では見
え、0.952μm周期以下では見られなかったことか
ら、ノッチを下にして縦方向の開口数は次のように求め
られる。
【0079】0.583<NA<0.592 すなわち、この装置の投影光学系のウェハ側の開口数
は、横に長く縦が短い楕円に近い形状をしていることが
分かる。このウェハ側の開口数を図13に概略的に示
す。
【0080】このように、本実施形態では、第2実施形
態と同様に縦方向と横方向のNAを測定できる。また、
これら縦方向と横方向のNAを複数の方向を持つ周期パ
ターンを配置することなく、1つの周期パターンから同
時に測定できるため、第2実施形態のように複数の方向
を持つ周期パターンを配置する必要が無く、簡便に測定
することが可能となる。また、縦方向と横方向のパター
ン周期を変えて配置することにより、縦方向と横方向で
開口数NAが異なる楕円形状をしている場合にも高精度
のNAの測定が可能となる。
【0081】(第4実施形態)図14〜図16は本発明
の第4実施形態に係る露光装置のNA測定方法を説明す
るための図である。KrFエキシマレーザー露光装置
(NA:0.6、σ:0.75、公称NA:0.6)に対
して本発明を適用する場合を示す。
【0082】図14は本実施形態で用いられるレチクル
のパターンを示す図である。図14に示すように、遮光
部1と透光部2の比が1:1の市松格子の基本パターン
がレチクル上に配置される。この基本パターンは縦と横
で異なる周期を持つパターンである。この図14に示す
市松格子の基本パターンを縦横比を保ったままサイズを
変えたパターンを、第1実施形態と同様に周期を変えて
配置する。
【0083】このような市松格子のパターンを通過した
回折光による回折パターンと投影光学系の瞳の模式図を
図15に示す。図15に示すように、投影光学系の瞳3
3と同心円上に0次回折パターン42が現れ、この0次
回折パターン42の中心から4方向に、かつこの0次回
折パターン42を囲むように、1次回折パターン43が
現れる。ノッチを矢印に示す下向きにした場合、1次回
折光は斜めの4方向に現れる。また、0次回折光の中心
と1次回折光の中心の間の距離は、ライン&スペースパ
ターンの場合の√2倍になるという特徴がある。
【0084】第1〜第3実施形態と同様に、周期を少し
ずつ変えたパターンをレチクル上に一列に並べて露光す
る。ベストフォーカス条件で得られたレジストパターン
と、それぞれのパターンで使用した市松格子パターンの
周期を図16に示す。像のコントラストが現れたのは
1.332μm周期以上のパターンであった。またこの
像のコントラストがなくなる直前まで、縦横のコントラ
ストの現れかたの差は見られなかった。
【0085】以上から言えることは、まず、右下左上対
角方向の開口数と、右上左下対角方向の開口数に差がな
いことである。また、1.332μm周期の市松格子パ
ターンのときにコントラストが見えたことより、 NA>√2Mλ/1.332−NAill=0.603 であり、また、1.328μm周期の市松格子パターン
のときにコントラストが見えなかったことより、 NA<√2Mλ/1.328−NAill=0.606 以上から、この露光装置の投影光学系のウェハ側の開口
数は、 0.603<NA<0.606 であることが分かる。すなわち、公称値より0.8%程
度大きい。
【0086】本発明は上記実施形態に限定されるもので
はない。例えば露光装置としてKrF露光装置を用いる
場合で示したが、i線露光装置やArF露光装置であっ
ても同様に適用可能であることはもちろんである。この
ように露光装置を他の露光装置で置換して本発明を適用
する場合には、露光波長の相違により、必要とされる基
本パターンの周期の刻み幅が異なる。例えばi線露光装
置の場合、0.0132μm以下、ArF露光装置の場
合、0.090μm以下の刻み幅であれば、開口数NA
を測定誤差±0.01以下で測定することができる。
【0087】また、ライン&スペースパターンと2次元
格子パターン等により実施形態を説明したが、任意の方
向に異なる周期を持つ基本パターンが複数配置されてい
るものであれば、これらパターン種には限定されない。
また、2方向あるいは4方向のNAを測定する場合を示
したが、基本パターンの周期的に並ぶ方向をさらに複数
設定した光学部材を用いることにより、さらに多方向の
NAを測定できることはもちろんである。
【0088】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、露
光装置の投影光学系のウェハ側の開口数NAを露光装置
を分解することなく定量的に精密かつ簡便に測定でき、
得られた測定値に基づいて投影光学系に修正を加えるか
否かの判断が可能となる
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る露光装置のNA測
定方法に用いられるレチクルの平面図。
【図2】同実施形態におけるパターン露光により得られ
るレジストパターンの平面図。
【図3】本発明の露光原理を説明するための図。
【図4】離散的な回折光がウェハ上に転写される様子を
示す図。
【図5】0次回折光及び1次回折光と瞳の位置関係を示
す図。
【図6】本発明の第2実施形態に係る露光装置のNA測
定方法に用いられるレチクルの平面図。
【図7】同実施形態において周期を変えて配置されるレ
チクルパターンを示す図。
【図8】同実施形態における露光により得られるレジス
トパターンの平面図。
【図9】同実施形態における瞳の形状を示す図。
【図10】本発明の第3実施形態に係る露光装置のNA
測定方法に用いられるレチクルの平面図。
【図11】同実施形態において周期を変えて配置される
レチクルパターンを示す図。
【図12】同実施形態における露光により得られるレジ
ストパターンの平面図。
【図13】本実施形態で検査された投影光学系のウェハ
側の開口数を示す図。
【図14】本発明の第4実施形態に係る露光装置のNA
測定方法に用いられるレチクルの平面図。
【図15】同実施形態における市松格子のパターンを通
過した回折光による回折パターンと投影光学系の瞳の模
式図。
【図16】同実施形態におけるレチクル上のパターンの
周期及び露光により得られるレジストパターンの平面
図。
【符号の説明】
1…遮光部 2…透光部 21…空白パターン 22…ライン&スペースパターン 31…光源からの光 32…レチクル 33…投影光学系の瞳 34…ウェハ 35…0次回折光 36…1次回折光 37…高次回折光 41…ライン&スペースパターン 42…0次回折パターン 43…±1次回折パターン 44…±2次回折パターン 45…±3次回折パターン 50…格子パターン 51…市松格子パターン

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源から発せられる光を照明光学系によ
    り光学部材に導き、該光学部材の像を投影光学系により
    ウェハ上に結像せしめる露光装置に対して、投影光学系
    のウェハ側の実際の開口数NAを測定する露光装置のN
    A測定方法において、 前記光学部材の倍率をM、露光波長をλ、前記照明光学
    系の前記光学部材側の開口数をNAillとしたとき、少
    なくとも1方向に少なくとも2以上の周期を有する基本
    パターンが複数配置され、該基本パターンの周期の中に p1<Mλ/(NA+NAill)<p2 を満たす周期p1とp2が含まれた前記光学部材をレチク
    ル面に設置して前記ウェハに前記複数の基本パターンを
    露光し、該露光された転写パターンの解像の有無の境界
    におけるパターン周期を同定することによって、前記開
    口数NAを求めることを特徴とする露光装置のNA測定
    方法。
  2. 【請求項2】 前記光学部材の基本パターンは、2次元
    格子上に透光部又は遮光部を有する繰り返しパターンで
    あり、該2次元格子の縦軸及び横軸が直交する2方向上
    に前記繰り返しパターンが構成されてなることを特徴と
    する請求項1に記載の露光装置のNA測定方法。
  3. 【請求項3】 前記光学部材は、前記2次元格子の縦軸
    及び横軸が前記ウェハのノッチ又はオリフラの中央と該
    ウェハの中心を結ぶ直線に対して平行な方向又は垂直な
    方向に設定された繰り返しパターンを有することを特徴
    とする請求項2に記載の露光装置のNA測定方法。
  4. 【請求項4】 前記光学部材は、前記2次元格子の縦軸
    及び横軸が前記ウェハのノッチ又はオリフラの中央と該
    ウェハの中心を結ぶ直線に対して±45°の角度で交わ
    る二つの直線に平行な方向に設定された繰り返しパター
    ンを有することを特徴とする請求項2に記載の露光装置
    のNA測定方法。
  5. 【請求項5】 前記光学部材の繰り返しパターンの2次
    元格子の縦軸方向及び横軸方向の繰り返し周期が異なる
    ことを特徴とする請求項2に記載の露光装置のNA測定
    方法。
  6. 【請求項6】 前記光学部材の基本パターンはライン&
    スペースパターンであることを特徴とする請求項1に記
    載の露光装置のNA測定方法。
  7. 【請求項7】 前記複数の基本パターンは、前記光学部
    材上にラインの長手方向の角度を少なくとも2種類以上
    に変えて配置されてなることを特徴とする請求項6に記
    載の露光装置のNA測定方法。
  8. 【請求項8】 前記ラインの長手方向の角度は、前記ウ
    ェハのノッチまたはオリフラの中央と該ウェハの中心を
    結ぶ直線に対して平行、直交または±45°の角度を持
    つことを特徴とする請求項6に記載の露光装置のNA測
    定方法。
  9. 【請求項9】 所定の方向に所定の周期を有する基本パ
    ターンが複数配置されてなり、かつレチクルの倍率をM
    とすると、前記複数の基本パターンはそれぞれ0.00
    9×Mμm以下の刻み幅でそれぞれ異なる周期を有して
    いることを特徴とするNA測定用光学部材。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007010312A (ja) * 2005-03-30 2007-01-18 Fujifilm Holdings Corp 投影ヘッドピント位置測定方法および露光方法
JPWO2007043535A1 (ja) * 2005-10-07 2009-04-16 株式会社ニコン 光学特性計測方法、露光方法及びデバイス製造方法、並びに検査装置及び計測方法

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JPWO2007043535A1 (ja) * 2005-10-07 2009-04-16 株式会社ニコン 光学特性計測方法、露光方法及びデバイス製造方法、並びに検査装置及び計測方法

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