JP2000268131A - 文字認識装置 - Google Patents

文字認識装置

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JP2000268131A
JP2000268131A JP11076426A JP7642699A JP2000268131A JP 2000268131 A JP2000268131 A JP 2000268131A JP 11076426 A JP11076426 A JP 11076426A JP 7642699 A JP7642699 A JP 7642699A JP 2000268131 A JP2000268131 A JP 2000268131A
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JP11076426A
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English (en)
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Masaharu Nagata
政晴 永田
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の文字認識回路を用いて並列処理する場
合においても、高性能で、小型化、コストダウンを実現
した文字認識装置を提供する。 【解決手段】 標準マトリクスを格納する辞書部18
と、入力文字パタンの特徴マトリクスを抽出する特徴抽
出部(13,14)と、特徴マトリクスと標準マトリク
スとの照合を行って、入力文字パタンに対する認識文字
候補を順位づけて出力する距離計算部(16,17)を
備えており、かつ、特徴抽出部と距離計算部を複数備
え、各特徴抽出部の動作状況を監視して距離計算部に処
理開始信号を送る距離計算部コントローラ15により、
前記複数の距離計算部をクロック信号に同期させて同時
に動作させることにより、1つの辞書部を用いて複数の
距離計算部を同時に動作させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、読取り対象の文
書や帳票といった媒体上の文字パタンを認識する文字認
識装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の文字認識方法の1例が、文献1:
特開昭57−23185(「文字認識方法」)に記載さ
れている。この文字認識方法によれば、入力された文字
パタンについて、特徴マトリクスを作成し、その特徴マ
トリクスと、あらかじめ用意してある、標準パタンから
作成された、複数の標準マトリクスの集合体(辞書と呼
ぶ)との距離を計算し、文字認識を行っている。
【0003】近年、認識対象文字の増加や、高精度化に
伴い、辞書に登録されている標準マトリクスの数は増加
し、辞書と入力された文字パタンの特徴マトリクスとの
距離計算量が増加し処理速度も低下する。そのため同一
の回路構成の文字認識回路を複数用いて並列処理するな
どの工夫がされてきた。
【0004】また、入力される帳票の品質によっては文
字パタンの濃度にばらつきがある場合があり、その対処
法として、例えば「薄い」「普通」「濃い」といった、
3種類の2値化閾値を用いて、3回の認識処理を行な
い、各認識結果の多数決をとり、最終結果を決定するこ
とにより入力帳票の品質に左右されない認識を実現する
方法があり、この方法を高速化するために、文字認識回
路を複数系統用意し、並列処理するなどの工夫がされて
きた。
【0005】また、前記文献1に示される特徴抽出方法
と、文献2:特願平07−189473(「特徴抽出方
法」)に示されるような特徴抽出方法を組合せて認識を
行ない、各認識結果を解析して最終結果を決定すること
により認識精度を向上させる方法があり、此等の方法の
高速化のために文字認識回路を複数系統用意し、並列処
理するなどの工夫がなされてきた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】一般に、複数の文字認
識回路を用いて並列処理する場合、各回路毎に同一内容
の辞書を個別に用意して並列処理を実現する。しかしな
がら、認識対象文字の増加や、認識精度向上に伴い、辞
書は次第に大型化し、辞書を格納するための辞書メモリ
も大容量となり、並列処理する場合において、各文字認
識回路毎に大容量な辞書メモリを搭載することになり、
装置の大型化やコストアップなどの問題が生じている。
このため、複数の文字認識回路を用た高性能な文字認識
装置の小型化、コストダウンの実現が望まれていた。
【0007】本発明は前記従来の方法の問題点を解決
し、複数の文字認識回路を用いて並列処理する場合にお
いても、高性能で、小型化、コストダウンを実現した文
字認識装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明の文
字認識装置における第1の手段は、標準文字パタンから
抽出した標準マトリクスを格納する辞書部と、入力文字
パタンの特徴マトリクスを抽出する特徴抽出部と、抽出
された特徴マトリクスと標準マトリクスとの照合を行っ
て、入力文字パタンに対する認識文字候補を順位づけて
出力する距離計算部を備えた文字認識装置において、前
記特徴抽出部と距離計算部を複数備え、各特徴抽出部の
動作状況を監視して距離計算部に処理開始信号を送る距
離計算部コントローラにより、前記複数の距離計算部を
クロック信号に同期させて同時に動作させることによ
り、1つの辞書部を用いて複数の距離計算部を同時に動
作させることを特徴とする。
【0009】前記課題を解決するための第2の手段は、
標準文字パタンから抽出した標準マトリクスを格納する
辞書部と、入力文字パタンの特徴マトリクスを抽出する
特徴抽出部と、抽出された特徴マトリクスを格納する特
徴マトリクス記憶部と、該特徴マトリクス記憶部に格納
された特徴マトリクスと標準マトリクスとの照合を行っ
て、入力文字パタンに対する認識候補を順位づけて出力
する距離計算部を備えた文字認識装置において、前記特
徴マトリクス記憶部と距離計算部を複数備え、各特徴マ
トリクス記憶部の格納状況を監視して距離計算部に処理
開始信号を送る認識コントローラにより、複数の距離計
算部をクロック信号に同期させて同時に動作させること
により、1つの辞書部を用いて複数の距離計算部を同時
に動作させることを特徴とする。
【0010】前記課題を解決するための第3の手段は、
多値イメージを2値化イメージに変換する2値化部と、
2値イメージから入力文字パタンを1文字単位に切出す
文字切出し部と、切出された文字パタンの特徴マトリク
スを抽出する特徴抽出部と、抽出された特徴マトリクス
と標準マトリクスとの照合を行って、入力文字パタンに
対する認識文字候補を順位づけて出力する距離計算部を
備えた文字認識装置において、前記2値化部と、文字切
出し部と、特徴抽出部と、距離計算部とを複数設けると
共に複数の距離計算部から出力された認識結果を基に最
終的な結果を決定する結果決定部とを設け、各特徴抽出
部の動作状況を監視して距離計算部に処理開始信号を送
る距離計算部コントローラにより、複数の距離計算部を
クロック信号に同期させて同時に動作させることによ
り、1つの辞書部を用いて複数の距離計算部を同時に動
作させ、異なる2値化閾値に基づく認識結果を結果決定
部により決定することを特徴とする。
【0011】前記課題を解決するための第4の手段は、
多値イメージを2値化イメージに変換する2値化部と、
2値イメージから入力文字パタンを1文字単位に切出す
文字切出し部と、切出された文字パタンの特徴マトリク
スを抽出する特徴抽出部と、抽出された特徴マトリクス
を格納する特徴マトリクス記憶部と、標準文字パタンか
ら抽出した標準マトリクスを格納する辞書部と、前記特
徴マトリクス記憶部に格納された特徴マトリクスと標準
マトリクスとの照合を行って、入力文字パタンに対する
認識候補を順位づけて出力する距離計算部を備えた文字
認識装置において、前記特徴マトリクス記憶部及び距離
計算部を複数設けると共に、該複数の距離計算部から出
力された認識結果を基に最終的な認識結果を決定する結
果決定部を設け、各特徴マトリクス記憶部の動作状況を
監視して距離計算部に処理開始信号を送る認識コントロ
ーラにより、複数の距離計算部をクロック信号に同期さ
せて同時に動作させることにより、1つの辞書部を用い
て複数の距離計算部を同時に動作させ、異なる2値化閾
値に基づく認識結果を結果決定部により決定することを
特徴とする。
【0012】前記課題を解決するための第5の手段は、
標準文字パタンから抽出した標準マトリクスを格納する
辞書部と、入力文字パタンの特徴マトリクスを抽出する
特徴抽出部と、抽出された特徴マトリクスと標準マトリ
クスとの照合を行って、入力文字パタンに対する認識文
字候補を順位をつけて出力する距離計算部を備えた文字
認識装置において、前記特徴抽出部を相互に異なる特徴
抽出方法を有する複数の特徴抽出部により構成すると共
に、複数の距離計算部と該複数の距離計算部から出力さ
れた認識結果を基に最終的な認識結果を決定する結果決
定部とを備え、各特徴抽出部の動作状況を監視して距離
計算部に処理開始信号を送る距離計算部コントローラに
より複数の距離計算部を同時に動作させ、1つの辞書部
を用いて複数の距離計算部をクロック信号に同期させて
同時に動作させ、異なる特徴抽出方法に基づく認識結果
を結果決定部により決定することを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら詳細に説明する。 [第1の実施形態] [構成の説明]図1を参照して、第1の実施の形態の文
字認識装置について説明する。第1の実施の形態の文字
認識装置は、入力媒体上の文字パタンを取り込む走査部
10と、走査部10で取り込まれたイメージを格納する
イメージ記憶部11と、取り込まれたイメージから一文
字単位に文字パタンを切出す文字切出し部12と、文字
切出し部12で切出された文字パタンから特徴マトリク
スを作成する特徴抽出部を複数(本実施形態では特徴抽
出部13及び特徴抽出部14)備えている。
【0014】また、特徴抽出部13および特徴抽出部1
4により特徴マトリクスが作成されたことを検知し、距
離計算部16、距離計算部17及び辞書部18を制御す
る距離計算部コントローラ15と、標準文字パタンから
作成された標準マトリクスを格納する辞書部18と、辞
書部18に格納されている標準マトリクスと、特徴抽出
部13により作成された特徴マトリクスとの距離計算を
行い、認識処理を行う距離計算部16を備えている。
【0015】更に、辞書部18に格納されている標準マ
トリクスと、特徴抽出部14により作成された特徴マト
リクスとの距離計算を行い、認識処理を行う距離計算部
17を備えている。
【0016】[動作の説明]図1、図2および図3を用
いて本実施形態の動作を説明する。走査部10は、入力
媒体のイメージを取り込む。走査部10によって取り込
まれたイメージはイメージ記憶部11へ格納される。文
字切出し部12は、イメージ記憶部11へ格納されたイ
メージを読み出し、一文字単位に文字パタンを切出す。
文字パタンの切出し方法は従来周知の任意好適な方法を
用いることができる。本実施形態では特徴抽出部を2つ
持っているため、文字切出しは2文字分行ない、それぞ
れの切出し結果を特徴抽出部13及び特徴抽出部14へ
転送する。
【0017】次に、特徴抽出部13及び特徴抽出部14
において、切出された文字パタンの特徴を抽出する。こ
こでは、文字パタンの特徴抽出方法の一例として、サブ
パタンを作成して得た特徴マトリクスを用いる方法につ
いて図2を用いて説明する。特徴抽出部13及び特徴抽
出部14へ入力された文字パタンは、先ず、パタンレジ
スタ20および線幅計算部21へ入力される。
【0018】線幅計算部21では、文字パタンの線幅
(W)を計算する。線幅(W)の計算にあたっては、文
字パタンの各画素を2×2の4画素の窓で走査したとき
に、4画素全てが黒画素となる窓の個数Qと、その文字
パタンを構成する全黒画素Aとを計数する。そして、窓
の個数Qと全黒画素数Aとから、線幅(W)を下記の
(1)式で計算する。 W=A/(A−Q) (1)
【0019】次に、サブパタン抽出部22において、パ
タンレジスタ20について垂直スキャンを全面行って、
黒ビット連続長さと線幅計算部21で得られた線幅
(W)との関係より垂直サブパタン(VSP)を抽出す
る。同様に、VSPと同様にして、水平スキャンを行っ
て水平サブパタン(HSP)を抽出し、右斜め45°ス
キャンを行って右斜めサブパタン(RSP)を抽出し、
左斜め45°スキャンを行って左斜めサブパタン(LS
P)を抽出する。
【0020】文字枠検出部23においては、パタンレジ
スタ20から入力された文字パタンについて、文字パタ
ンに外接する文字枠を検出し、その結果を文字枠分割決
定部24へ送る。文字枠分割決定部24では、文字枠検
出部23で検出された文字枠内をN×Mの領域(Nおよ
びMは定数、ここでは例えばN=M=5)に分割するた
めのX軸(文字枠の水平方向をX軸とする)およびY軸
(文字枠の垂直方向をY軸とする)上の分割点座標を決
定する。
【0021】特徴マトリクス抽出部25では、文字枠分
割決定部24で決定された分割座標によりVSP、HS
P、RSPおよびLSPの4つの各サブパタンの文字枠
領域をN×Mの領域に分割し、分割された各領域の黒ビ
ット数(Bij)を計数する。この黒ビット数(Bij)と
線幅(W)とから、下記の(2)式を用いて各領域の文
字線長(Lij)を計算する。 Lij=Bij/W (2) (但し、1≦i≦N、1≦j≦Mとする。)次に、文字
線長(Lij)を入力パタンの大きさで正規化する。例え
ば、VSPの特徴マトリクスにおいては、文字枠のY方
向の長さΔYで正規化を行い、また、HSPの特徴マト
リクスにおいては、文字枠のX方向の長さΔXで正規化
を行う。また、RSPおよびLSPの特徴マトリクスに
おいては(ΔX2+ΔY21/2で正規化する。そして、
文字線長を正規化した値を、各領域の値とした(N×
M)×4次元の特徴マトリクスを作成する。
【0022】辞書部18には、標準文字パタンから作成
された特徴マトリクスと共に、文字コードがカテゴリ分
格納されている。辞書部18は、例えば半導体メモリ
(RAMやROM)が使用され、外部から入力されるア
ドレスにより、必要な情報を取り出せるようになってい
る。
【0023】距離計算部コントローラ15は特徴抽出部
13及び特徴抽出部14の処理状況を監視し、特徴抽出
部13及び特徴抽出部14の処理が両方とも完了した
時、距離計算部16及び距離計算部17に対し、処理開
始信号を送ると同時に、辞書部18にアドレスを送り、
辞書部18に格納されている複数の標準マトリクスのう
ち、該当する標準マトリクスを距離計算部16及び距離
計算部17に送る。
【0024】距離計算部16及び距離計算部17は、距
離計算部コントローラ15から処理開始信号を受信する
と、特徴抽出部13及び特徴抽出部14により作成され
た特徴マトリクスと、距離計算部コントローラ15によ
り指定されたアドレスの標準マトリクスを読み込み、特
徴マトリクスと標準マトリクスとの距離計算を行う。距
離計算部16及び距離計算部17においては、文字パタ
ンの標準マトリクス(fm)との距離Dが下記の(3)
式を用いて求められる。 D=(Σ(fi−fm21/2 (3)
【0025】距離計算部16及び距離計算部17はクロ
ック信号に同期して、距離Dを計算する回路構成となっ
ている。ここで距離計算部16及び距離計算部17の動
作を図3を用いて詳しく説明する。図3には特徴抽出部
13により作成された特徴マトリクスA30、特徴抽出
部14により作成された特徴マトリクスB31、距離計
算部コントローラ15、距離計算部16、距離計算部1
7及び辞書部18があり、辞書部18には標準マトリク
スA〜Dが格納されている。ここで、距離計算部コント
ローラ15は、標準マトリクスAの場所を示すアドレス
を辞書部18に送ると同時に、距離計算部16及び距離
計算部17に処理開始信号を送る。処理開始信号が入力
されると、距離計算部16及び距離計算部17は辞書部
18から出力される標準マトリクスAを受け取り、前述
した方法で各特徴マトリクスと標準マトリクスAとの距
離を計算する。ここで、各マトリクスの要素数は等し
く、また、距離計算部16、距離計算部17ともに同じ
回路構成で、同じクロック信号に同期して距離計算を行
うので各距離計算部での処理時間は等しくなる。従っ
て、距離計算部16が距離計算を終えたと同時に、距離
計算部17も距離計算を終えていることになる。標準マ
トリクスAとの距離計算を終えると、距離計算部コント
ローラ15は辞書部18に標準マトリクスBの場所を示
すアドレスを送ることにより、標準マトリクスBが各距
離計算部に送られる。このように、各距離計算部の処理
をクロック信号に同期させることにより、1つの辞書部
で複数の距離計算処理を行なうことが可能となる。上記
の(3)式で求めた距離Dが小さいものから順に、文字
パタンの認識文字候補を順位付けして設定する。本実施
形態では距離計算部は2系統あるため、2文字分の認識
文字候補が夫々の距離計算部から出力されることにな
る。
【0026】以上のように本実施形態によれば、特徴抽
出部13及び特徴抽出部14を設け、入力パタン2文字
分の特徴抽出を並列処理し、さらに距離計算部16及び
距離計算部17を設け、並列処理された2文字分の特徴
マトリクスと標準マトリクスとの距離計算を並列処理す
ることが可能になる。また、距離計算部コントローラ1
5により、複数ある特徴抽出部の動作状況を監視し、複
数ある距離計算部の動作をクロック信号に同期させるこ
とにより、1つの標準マトリクスで複数の距離計算部で
距離計算を行なうことが可能となり、並列化に伴う辞書
部の増設が不要となる。また、一般的に処理時間のかか
る特徴抽出処理、距離計算処理を並列処理することがで
き、その結果、高速かつ小型な文字認識装置を実現する
ことができる。
【0027】[第2の実施形態] [構成の説明]図4を用いて、第2の実施の形態の文字
認識装置について説明する。この実施の形態の文字認識
装置は、入力媒体上の文字パタンを取り込む走査部40
と、走査部40で取り込まれたイメージを格納するイメ
ージ記憶部41と、取り込まれたイメージから一文字単
位に文字パタンを切出す文字切出し部42と、文字切出
し部42で切出された文字パタンから特徴マトリクスを
作成する特徴抽出部43と、特徴抽出部43で作成され
た特徴マトリクスを格納する特徴マトリクス記憶部44
及び特徴マトリクス記憶部45を備えている。
【0028】また、特徴抽出部43で作成された特徴マ
トリクスを特徴マトリクス記憶部44又は特徴マトリク
ス記憶部45のいずれかに格納するかを決定し、さらに
辞書部49を制御する機能を有する認識コントローラ4
6を備えている。
【0029】更に、標準文字パタンから作成された標準
マトリクスを格納する辞書部49を備え、辞書部49か
ら出力される標準マトリクスと、特徴マトリクス記憶部
44及び特徴マトリクス記憶部45に格納された特徴マ
トリクスとの距離計算を行い、認識処理を行う距離計算
部47および距離計算部48を備えている。
【0030】[動作の説明]図2及び図4を用いて本実
施形態の動作を説明する。第2の実施形態の、走査部4
0、イメージ記憶部41、文字切出し部42、特徴抽出
部43、距離計算部47及び辞書部49の動作に関して
は、第1の実施形態で説明した動作と同様である。
【0031】認識コントローラ46は、特徴抽出部43
で作成された特徴マトリクスを特徴マトリクス記憶部4
4又は特徴マトリクス45のいずれかに格納し、双方の
特徴マトリクス記憶部に特徴マトリクスが格納し終えた
ら、距離計算部47及び距離計算部48に処理開始信号
を送ると同時に、辞書部49にアドレスを送り、辞書部
49に格納されている複数の標準マトリクスのうち、該
当する標準マトリクスを距離計算部47及び距離計算部
48に送る。
【0032】以後の処理は、第1の実施形態と同様に、
2文字分の認識文字候補が夫々の距離計算部から出力さ
れることになる。
【0033】以上のように本実施形態によれば、特徴マ
トリクス記憶部44及び特徴マトリクス記憶部44を設
け、入力パタン2文字分の特徴マトリクスを格納し、距
離計算部47及び距離計算部48を設け、2文字分の特
徴マトリクスと標準マトリクスとの距離計算を並列処理
することが可能になる。また、認識コントローラ46に
より、複数ある特徴マトリクス記憶部の格納状況を監視
し、複数ある距離計算部の動作をクロック信号に同期さ
せることにより、1つの標準マトリクスで複数の距離計
算部で距離計算を行なうことが可能となり、並列化に伴
う辞書部の増設が不要となる。更に、標準マトリクスの
数が多く、距離計算処理に時間がかかるような場合、距
離計算処理中に、複数文字分の特徴マトリクスを抽出
し、複数文字分の特徴マトリクス記憶部に特徴マトリク
スを格納しておくことにより、効率の良い文字認識処理
が行なえ、その結果、高速かつ小型な文字認識装置を実
現することができる。
【0034】[第3の実施形態] [構成の説明]図5を参照して、第3の実施の形態の文
字認識装置について説明する。この実施の形態の文字認
識装置は、入力媒体上の文字パタンを多値(例えば25
6階調)で取り込む走査部50と、走査部50で取り込
まれたイメージを格納するイメージ記憶部51と、取り
込まれた多値イメージを、2値化する2値化部52と、
2値化部53及び2値化部54とを有し、夫々の2値化
部には、異なる2値化閾値が設定されている。
【0035】また、2値化部52で2値化された2値イ
メージから一文字単位に文字パタンを切出す文字切出し
部55と、2値化部53に対応する文字切出し部56、
2値化部54に対応する文字切出し部57を備えてい
る。
【0036】また、文字切出し部55で切出された文字
パタンから特徴マトリクスを作成する特徴抽出部58
と、文字切出し部56に対応する特徴抽出部59、文字
切出し部57に対応する特徴抽出部60を備えている。
【0037】また、特徴抽出部58、特徴抽出部59お
よび特徴抽出部60により特徴マトリクスが作成された
ことを検知し、距離計算部61、距離計算部62、距離
計算部63及び辞書部65を制御する距離計算部コント
ローラ46と、標準文字パタンから作成された標準マト
リクスを格納する辞書部65を備えている。
【0038】また、辞書部65に格納されている標準マ
トリクスと、特徴抽出部58により作成された特徴マト
リクスとの距離計算を行ない、認識処理を行なう距離計
算部61を備えている。同様に、特徴抽出部59に対応
する距離計算部62、特徴抽出部60に対応する距離計
算部63を備えている。
【0039】更に、距離計算部61、距離計算部62及
び距離計算部63から得られた認識結果を集計し、最終
的な認識結果を決定する結果決定部66を備えている。
【0040】[動作の説明]図2及び図5を用いて本実
施形態の動作を説明する。走査部50は、入力媒体の多
値(例えば256階調)イメージを取り込む。この多値
イメージはイメージ記憶部51へ格納される。イメージ
記憶部51へ格納された多値イメージを2値化部52、
2値化部53及び2値化部54において、2値化する。
この時、各2値化部には例えば「濃い」「普通」「薄
い」のように、濃度が異なるように2値化閾値を設定す
る。
【0041】文字切出し部55においては、2値化され
たイメージから一文字単位に文字パタンを切出す。同様
にして、文字切出し部56において、2値化部53で2
値化されたイメージから文字パタンを切出し、文字切出
し部57において、2値化部54で2値化されたイメー
ジを切出す。文字パタンの切出し方法は従来周知の任意
好適な方法を用いることができる。
【0042】特徴抽出部58〜60、距離計算部61〜
63、距離計算部コントローラ64、辞書部65の動作
に関しては、第1の実施形態で説明した動作と同様であ
る。
【0043】結果決定部66は、距離計算部61、距離
計算部62及び距離計算部63により得られた認識結果
を用い、より精度の高い認識結果を作成し出力する。認
識結果の作成方法としては、例えば、距離計算部61、
距離計算部62及び距離計算部63の結果を合わせ、再
度、距離Dの小さい結果から順に並べかえたり、距離計
算部61、距離計算部62及び距離計算部63から出力
された認識結果のうち、同じ文字名(文字コード)が同
じ順位で結果として出力されているものを優先して認識
候補順位を入れ換えるなどの方法がある。
【0044】以上のように本実施形態によれば、2値化
部を複数持ち、各2値化部に異なる2値化閾値を設定
し、認識処理を行なうことで、入力帳票の濃度差による
認識率の低下を防ぐことが可能となる。また、2値化か
ら距離計算までを並列処理することにより処理を高速化
できる。更に、距離計算部コントローラ64により、複
数ある特徴抽出部の動作状況を監視し、複数ある距離計
算部の動作をクロック信号に同期させることにより、1
つの標準マトリクスで複数の距離計算部で距離計算を行
なうことが可能となり、並列化に伴う辞書部の増設が不
要とり、高速かつ高性能で小型な文字認識装置を実現す
ることが可能となる。
【0045】[第4の実施形態] [構成の説明]図6を参照して、第4の実施の形態の文
字認識装置について説明する。この実施の形態の文字認
識装置は、入力媒体上の文字パタンを多値(例えば25
6階調)で取り込む走査部70と、走査部70で取り込
まれたイメージを格納するイメージ記憶部71と、取り
込まれた多値イメージを、2値化する2値化部72を備
えている。2値化部72は任意の2値化閾値を設定する
ことができる。
【0046】また、2値化部72で2値化された2値イ
メージから一文字単位に文字パタンを切出す文字切出し
部73と、文字切出し部73で切出された文字パタンか
ら特徴マトリクスを作成する特徴抽出部74と、特徴抽
出部74で作成された特徴マトリクスを格納する特徴マ
トリクス記憶部75、特徴マトリクス記憶部76及び特
徴マトリクス記憶部77を備えている。
【0047】また、特徴抽出部74で作成された特徴マ
トリクスを特徴マトリクス記憶部75、特徴マトリクス
記憶部76又は特徴マトリクス記憶部77のいずれかに
格納するかを決定し、さらに辞書部82を制御する認識
コントローラ78を備えている。
【0048】また、標準文字パタンから作成された標準
マトリクスを格納する辞書部82を備え、認識コントロ
ーラ78により決定されたアドレスを基に、辞書部82
から出力される標準マトリクスと、特徴マトリクス記憶
部75、特徴マトリクス記憶部76及び特徴マトリクス
記憶部77に格納された特徴マトリクスとの距離計算を
行い、認識処理を行う距離計算部79、距離計算部80
および距離計算部81を備えている。
【0049】また、距離計算部79、距離計算部80及
び距離計算部81から得られた認識結果を集計し、最終
的な認識結果を決定する結果決定部83を備えている。
【0050】[動作の説明]図2及び図6を用いて本実
施形態の動作を説明する。第4の実施形態の、走査部7
0及びイメージ記憶部71の動作に関しては第3の実施
形態で説明した動作と同様である。2値化部72は、後
述する認識コントローラ78より与えられた2値化閾値
を用いて、イメージ記憶部71の多値イメージを2値化
する。
【0051】文字切出し部73、特徴抽出部74及び特
徴マトリクス記憶部75〜77の動作に関しては第2の
実施形態で説明した動作と同様である。
【0052】認識コントローラ78は、特徴マトリクス
記憶部75の格納状況を見て、特徴マトリクスが未格納
であれば、2値化部72に、例えば「薄い」をあらわす
2値化閾値を設定し、特徴抽出部74で作成される特徴
マトリクスを特徴マトリクス記憶部75に格納する。同
様にして特徴マトリクス記憶部76の格納状況を見て、
特徴マトリクスが未格納であれば、2値化部72に「普
通」をあらわす2値化閾値を設定し、特徴抽出部74で
作成される特徴マトリクスを特徴マトリクス記憶部76
に格納する。同様にして特徴マトリクス77の格納状況
を見て、特徴マトリクスが未格納であれば2値化部72
に「濃い」をあらわす2値化閾値を設定し、特徴抽出部
74で作成される特徴マトリクスを特徴マトリクス記憶
部77に格納する。次に、認識コントローラ78はすべ
ての特徴マトリクス記憶部に特徴マトリクスが格納され
たことを確認した後、距離計算部79、距離計算部80
及び距離計算部81に距離計算処理開始信号を送ると同
時に、辞書部82にアドレスを送り、辞書部82に格納
されている複数の標準マトリクスのうち、該当する標準
マトリクスを距離計算部79、距離計算部80及び距離
計算部81に送る。
【0053】距離計算部79、距離計算部80、距離計
算部81、辞書部82及び結果決定部83の動作に関し
ては第3の実施形態で説明した動作と同様である。
【0054】以上のように本実施形態によれば、入力さ
れた多値イメージから認識コントローラ78で2値化部
に異なる2値化閾値を設定し、2値化イメージを作成
し、認識処理を行なうことで、入力帳票の濃度差による
認識率の低下を防ぐことが可能となる。また、距離計算
を並列処理することにより処理を高速化できる。また、
認識コントローラ78により、複数ある特徴マトリクス
記憶部の格納状況を監視し、複数ある距離計算部の動作
をクロック信号に同期させることにより、1つの標準マ
トリクスで複数の距離計算部で距離計算を行なうことが
可能となり、並列化に伴う辞書部の増設が不要となる。
更に、標準マトリクスの数が多く、距離計算処理に時間
がかかるような場合、距離計算処理中に、複数濃度の特
徴マトリクスを抽出し、複数濃度分の特徴マトリクス記
憶部に特徴マトリクスを格納しておくことにより、効率
の良い文字認識処理が行なえ、その結果、高速、高性能
かつ小型な文字認識装置を実現することができる。
【0055】[第5の実施形態] [構成の説明]図7を参照して、第5の実施の形態の文
字認識装置について説明する。この実施の形態の文字認
識装置は、入力媒体上の文字パタンを取り込む走査部9
0と、走査部90で取り込まれたイメージを格納するイ
メージ記憶部91と、取り込まれたイメージから一文字
単位に文字パタンを切出す文字切出し部92と、文字切
出し部92で切出された文字パタンから特徴マトリクス
を作成する特徴抽出部93及び特徴抽出部94を備えて
いる。
【0056】また、特徴抽出部93および特徴抽出部9
4により特徴マトリクスが作成されたことを検知し、距
離計算部95及び距離計算部96を制御し、さらに辞書
部98を制御する距離計算部コントローラ97を備えて
いる。
【0057】また、標準文字パタンから作成された標準
マトリクスを格納する辞書部98と、辞書部98に格納
されている標準マトリクスと、特徴抽出部93及び特徴
抽出部94により作成された特徴マトリクスとの距離計
算を行い、認識処理を行う距離計算部95及び距離計算
部96を備えている。
【0058】更に、距離計算部95及び距離計算部96
から得られた認識結果を集計し、最終的な認識結果を決
定する結果決定部99を備えている。
【0059】[動作の説明]図2及び図7を用いて本実
施形態の動作を説明する。第5の実施形態の、走査部9
0、イメージ記憶部91、文字切出し部92、特徴抽出
部93、特徴抽出部94、距離計算部95、距離計算部
96、距離計算部コントローラ97及び辞書部98の動
作に関しては、第1の実施形態で説明した動作と同様で
ある。
【0060】特徴抽出部94では、特徴抽出部93と異
なる特徴抽出方法(たとえば特願平07−189473
「特徴抽出方法」で示されている特徴抽出方法)で特徴
マトリクスを作成する。
【0061】距離計算部95、距離計算部96、距離計
算部コントローラ97及び辞書部98までの処理は第1
の実施形態で説明した動作と同様である。ここで、距離
計算部95及び距離計算部96から出力された認識結果
は、夫々特徴抽出方法が異なるため、認識結果が異な
る。
【0062】結果決定部99は、距離計算部95及び距
離計算部96で計算された認識結果を用い、より精度の
高い認識結果を作成する。認識結果の作成方法として
は、例えば、距離計算部95及び距離計算部96の結果
を合わせ、再度、距離Dの小さい結果から順に並べかえ
たり、距離計算部95及び距離計算部96から出力され
た認識結果のうち、同じ文字名(文字コード)が同じ順
位で結果として出力されているものを優先して認識候補
順位を入れ換えるなどの方法がある。
【0063】以上のように本実施形態によれば、入力さ
れたイメージから、特徴抽出部93及び特徴抽出部94
により、異なる方法で特徴抽出を行い、認識処理を行な
うことで、入力イメージの量子化誤差やノイズなどによ
り、片方の特徴抽出に失敗しても、もう一方の特徴抽出
方法で特徴抽出が可能となり入力イメージの品質による
認識率の低下を防ぐことが可能となる。また、距離計算
を並列処理することにより処理を高速化できる。更に、
距離計算部コントローラ97により、複数ある特徴抽出
部の処理状況を監視し、複数ある距離計算部の動作をク
ロック信号に同期させることにより、1つの標準マトリ
クスで複数の距離計算部で距離計算を行なうことが可能
となり、並列化に伴う辞書部の増設が不要となり、その
結果、高性能かつ小型な文字認識装置を実現することが
できる。
【0064】尚、本発明は前述の実施の形態に限定され
るものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々の変形を
行うことができる。例えば、上述した第1の実施形態及
び第2の実施形態においては、2文字分の並列処理を行
なっているが、並列処理数はこれに限定されるものでは
無く、何文字でも並列処理が可能である。また、第3の
実施形態及び第4の実施形態においては2値化濃度を3
種類用意し、3並列処理を行っているが、2値化濃度種
類及び並列処理数はこれに限定されるものでは無く、何
種類の2値化濃度でも並列処理が可能である。更に、第
5の実施形態においては、特徴抽出方法を2種類用意
し、2並列処理を行っているが、特徴抽出方法は同形式
の特徴マトリクスが作成される特徴抽出方法であれば、
特徴抽出種類及び並列処理数はこれに限定されるもので
は無く、何種類の特徴抽出方法でも並列処理が可能であ
る。
【0065】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、請求項1に
記載の発明によれば、標準文字パタンから抽出した標準
マトリクスを格納する辞書部と、入力文字パタンの特徴
マトリクスを抽出する特徴抽出部と、抽出された特徴マ
トリクスと標準マトリクスとの照合を行って、入力文字
パタンに対する認識文字候補を順位づけて出力する距離
計算部を備えた文字認識装置において、前記特徴抽出部
と距離計算部を複数備え、各特徴抽出部の動作状況を監
視して距離計算部に処理開始信号を送る距離計算部コン
トローラにより、前記複数の距離計算部をクロック信号
に同期させて同時に動作させることにより、1つの辞書
部を用いて複数の距離計算部を同時に動作させる構成と
したことにより、2文字分の特徴マトリクスと標準マト
リクスとの距離計算を並列処理することが可能になる。
また、距離計算部コントローラにより、複数ある特徴抽
出部の動作状況を監視し、複数ある距離計算部の動作を
クロック信号に同期させることにより、1つの標準マト
リクスで複数の距離計算部で距離計算を行なうことが可
能となり、並列化に伴う辞書部の増設が不要となる。ま
た、一般的に処理時間のかかる特徴抽出処理、距離計算
処理を並列処理することができ、その結果、高速かつ小
型な文字認識装置を実現することができる。
【0066】また、請求項2に記載の発明によれば、標
準文字パタンから抽出した標準マトリクスを格納する辞
書部と、入力文字パタンの特徴マトリクスを抽出する特
徴抽出部と、抽出された特徴マトリクスを格納する特徴
マトリクス記憶部と、該特徴マトリクス記憶部に格納さ
れた特徴マトリクスと標準マトリクスとの照合を行っ
て、入力文字パタンに対する認識候補を順位づけて出力
する距離計算部を備えた文字認識装置において、前記特
徴マトリクス記憶部と距離計算部を複数備え、各特徴マ
トリクス記憶部の格納状況を監視して距離計算部に処理
開始信号を送る認識コントローラにより、複数の距離計
算部をクロック信号に同期させて同時に動作させること
により、1つの辞書部を用いて複数の距離計算部を同時
に動作させる構成としたことにより、2文字分の特徴マ
トリクスと標準マトリクスとの距離計算を並列処理する
ことが可能になる。また、認識コントローラにより、複
数ある特徴マトリクス記憶部の格納状況を監視し、複数
ある距離計算部の動作をクロック信号に同期させること
により、1つの標準マトリクスで複数の距離計算部で距
離計算を行なうことが可能となり、並列化に伴う辞書部
の増設が不要となる。更に、標準マトリクスの数が多
く、距離計算処理に時間がかかるような場合、距離計算
処理中に、複数文字分の特徴マトリクスを抽出し、複数
文字分の特徴マトリクス記憶部に特徴マトリクスを格納
しておくことにより、効率の良い文字認識処理が行な
え、その結果、高速かつ小型な文字認識装置を実現する
ことができる。
【0067】また、請求項3に記載の発明によれば、多
値イメージを2値化イメージに変換する2値化部と、2
値イメージから入力文字パタンを1文字単位に切出す文
字切出し部と、切出された文字パタンの特徴マトリクス
を抽出する特徴抽出部と、抽出された特徴マトリクスと
標準マトリクスとの照合を行って、入力文字パタンに対
する認識文字候補を順位づけて出力する距離計算部を備
えた文字認識装置において、前記2値化部と、文字切出
し部と、特徴抽出部と、距離計算部とを複数設けると共
に複数の距離計算部から出力された認識結果を基に最終
的な結果を決定する結果決定部とを設け、各特徴抽出部
の動作状況を監視して距離計算部に処理開始信号を送る
距離計算部コントローラにより、複数の距離計算部をク
ロック信号に同期させて同時に動作させることにより、
1つの辞書部を用いて複数の距離計算部を同時に動作さ
せ、異なる2値化閾値に基づく認識結果を結果決定部に
より決定する構成としたことにより、入力帳票の濃度差
による認識率の低下を防ぐことが可能となる。また、2
値化から距離計算までを並列処理することにより処理を
高速化できる。更に、距離計算部コントローラにより、
複数ある特徴抽出部の動作状況を監視し、複数ある距離
計算部の動作をクロック信号に同期させることにより、
1つの標準マトリクスで複数の距離計算部で距離計算を
行なうことが可能となり、並列化に伴う辞書部の増設が
不要とり、高速かつ高性能で小型な文字認識装置を実現
することが可能となる。
【0068】また、請求項4に記載の発明によれば、多
値イメージを2値化イメージに変換する2値化部と、2
値イメージから入力文字パタンを1文字単位に切出す文
字切出し部と、切出された文字パタンの特徴マトリクス
を抽出する特徴抽出部と、抽出された特徴マトリクスを
格納する特徴マトリクス記憶部と、標準文字パタンから
抽出した標準マトリクスを格納する辞書部と、前記特徴
マトリクス記憶部に格納された特徴マトリクスと標準マ
トリクスとの照合を行って、入力文字パタンに対する認
識候補を順位づけて出力する距離計算部を備えた文字認
識装置において、前記特徴マトリクス記憶部及び距離計
算部を複数設けると共に、該複数の距離計算部から出力
された認識結果を基に最終的な認識結果を決定する結果
決定部を設け、各特徴マトリクス記憶部の動作状況を監
視して距離計算部に処理開始信号を送る認識コントロー
ラにより、複数の距離計算部をクロック信号に同期させ
て同時に動作させることにより、1つの辞書部を用いて
複数の距離計算部を同時に動作させ、異なる2値化閾値
に基づく認識結果を結果決定部により決定する構成とし
たことにより、入力帳票の濃度差による認識率の低下を
防ぐことが可能となる。また、距離計算を並列処理する
ことにより処理を高速化できる。また、認識コントロー
ラにより、複数ある特徴マトリクス記憶部の格納状況を
監視し、複数ある距離計算部の動作をクロック信号に同
期させることにより、1つの標準マトリクスで複数の距
離計算部で距離計算を行なうことが可能となり、並列化
に伴う辞書部の増設が不要となる。更に、標準マトリク
スの数が多く、距離計算処理に時間がかかるような場
合、距離計算処理中に、複数濃度の特徴マトリクスを抽
出し、複数濃度分の特徴マトリクス記憶部に特徴マトリ
クスを格納しておくことにより、効率の良い文字認識処
理が行なえ、その結果、高速、高性能かつ小型な文字認
識装置を実現することができる。
【0069】また、請求項5に記載の発明によれば、標
準文字パタンから抽出した標準マトリクスを格納する辞
書部と、入力文字パタンの特徴マトリクスを抽出する特
徴抽出部と、抽出された特徴マトリクスと標準マトリク
スとの照合を行って、入力文字パタンに対する認識文字
候補を順位をつけて出力する距離計算部を備えた文字認
識装置において、前記特徴抽出部を相互に異なる特徴抽
出方法を有する複数の特徴抽出部により構成すると共
に、複数の距離計算部と該複数の距離計算部から出力さ
れた認識結果を基に最終的な認識結果を決定する結果決
定部とを備え、各特徴抽出部の動作状況を監視して距離
計算部に処理開始信号を送る距離計算部コントローラに
より複数の距離計算部を同時に動作させ、1つの辞書部
を用いて複数の距離計算部をクロック信号に同期させて
同時に動作させ、異なる特徴抽出方法に基づく認識結果
を結果決定部により決定する構成としたので、入力イメ
ージの量子化誤差やノイズなどにより、片方の特徴抽出
に失敗しても、もう一方の特徴抽出方法で特徴抽出が可
能となり入力イメージの品質による認識率の低下を防ぐ
ことが可能となる。また、距離計算を並列処理すること
により処理を高速化できる。更に、距離計算部コントロ
ーラにより、複数ある特徴抽出部の処理状況を監視し、
複数ある距離計算部の動作をクロック信号に同期させる
ことにより、1つの標準マトリクスで複数の距離計算部
で距離計算を行なうことが可能となり、並列化に伴う辞
書部の増設が不要となり、その結果、高性能かつ小型な
文字認識装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態の構成を示すブロック図であ
る。
【図2】特徴抽出部13及び特徴抽出部14の内部構造
を示すブロック図である。
【図3】同一辞書による距離計算の概念図である。
【図4】第2の実施形態の構成を示すブロック図であ
る。
【図5】第3の実施形態の構成を示すブロック図であ
る。
【図6】第4の実施形態の構成を示すブロック図であ
る。
【図7】第5の実施形態の構成を示すブロック図であ
る。
【符号の説明】
10 走査部 11 イメージ記憶部 12 文字切出し部 13,14 特徴抽出部 15 距離計算部コントローラ 16、17 距離計算部 18 辞書部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 標準文字パタンから抽出した標準マトリ
    クスを格納する辞書部と、入力文字パタンの特徴マトリ
    クスを抽出する特徴抽出部と、抽出された特徴マトリク
    スと標準マトリクスとの照合を行って、入力文字パタン
    に対する認識文字候補を順位づけて出力する距離計算部
    を備えた文字認識装置において、 前記特徴抽出部と距離計算部を複数備え、各特徴抽出部
    の動作状況を監視して距離計算部に処理開始信号を送る
    距離計算部コントローラにより、前記複数の距離計算部
    をクロック信号に同期させて同時に動作させることによ
    り、1つの辞書部を用いて複数の距離計算部を同時に動
    作させることを特徴とする文字認識装置。
  2. 【請求項2】 標準文字パタンから抽出した標準マトリ
    クスを格納する辞書部と、入力文字パタンの特徴マトリ
    クスを抽出する特徴抽出部と、抽出された特徴マトリク
    スを格納する特徴マトリクス記憶部と、該特徴マトリク
    ス記憶部に格納された特徴マトリクスと標準マトリクス
    との照合を行って、入力文字パタンに対する認識候補を
    順位づけて出力する距離計算部を備えた文字認識装置に
    おいて、 前記特徴マトリクス記憶部と距離計算部を複数備え、各
    特徴マトリクス記憶部の格納状況を監視して距離計算部
    に処理開始信号を送る認識コントローラにより、複数の
    距離計算部をクロック信号に同期させて同時に動作させ
    ることにより、1つの辞書部を用いて複数の距離計算部
    を同時に動作させることを特徴とする文字認識装置。
  3. 【請求項3】 多値イメージを2値化イメージに変換す
    る2値化部と、2値イメージから入力文字パタンを1文
    字単位に切出す文字切出し部と、切出された文字パタン
    の特徴マトリクスを抽出する特徴抽出部と、抽出された
    特徴マトリクスと標準マトリクスとの照合を行って、入
    力文字パタンに対する認識文字候補を順位づけて出力す
    る距離計算部を備えた文字認識装置において、 前記2値化部と、文字切出し部と、特徴抽出部と、距離
    計算部とを複数設けると共に複数の距離計算部から出力
    された認識結果を基に最終的な結果を決定する結果決定
    部とを設け、各特徴抽出部の動作状況を監視して距離計
    算部に処理開始信号を送る距離計算部コントローラによ
    り、複数の距離計算部をクロック信号に同期させて同時
    に動作させることにより、1つの辞書部を用いて複数の
    距離計算部を同時に動作させ、異なる2値化閾値に基づ
    く認識結果を結果決定部により決定することを特徴とす
    る文字認識装置。
  4. 【請求項4】 多値イメージを2値化イメージに変換す
    る2値化部と、2値イメージから入力文字パタンを1文
    字単位に切出す文字切出し部と、切出された文字パタン
    の特徴マトリクスを抽出する特徴抽出部と、抽出された
    特徴マトリクスを格納する特徴マトリクス記憶部と、標
    準文字パタンから抽出した標準マトリクスを格納する辞
    書部と、前記特徴マトリクス記憶部に格納された特徴マ
    トリクスと標準マトリクスとの照合を行って、入力文字
    パタンに対する認識候補を順位づけて出力する距離計算
    部を備えた文字認識装置において、 前記特徴マトリクス記憶部及び距離計算部を複数設ける
    と共に、該複数の距離計算部から出力された認識結果を
    基に最終的な認識結果を決定する結果決定部を設け、各
    特徴マトリクス記憶部の動作状況を監視して距離計算部
    に処理開始信号を送る認識コントローラにより、複数の
    距離計算部をクロック信号に同期させて同時に動作させ
    ることにより、1つの辞書部を用いて複数の距離計算部
    を同時に動作させ、異なる2値化閾値に基づく認識結果
    を結果決定部により決定することを特徴とする文字認識
    装置。
  5. 【請求項5】 標準文字パタンから抽出した標準マトリ
    クスを格納する辞書部と、入力文字パタンの特徴マトリ
    クスを抽出する特徴抽出部と、抽出された特徴マトリク
    スと標準マトリクスとの照合を行って、入力文字パタン
    に対する認識文字候補を順位をつけて出力する距離計算
    部を備えた文字認識装置において、 前記特徴抽出部を相互に異なる特徴抽出方法を有する複
    数の特徴抽出部により構成すると共に、複数の距離計算
    部と該複数の距離計算部から出力された認識結果を基に
    最終的な認識結果を決定する結果決定部とを備え、各特
    徴抽出部の動作状況を監視して距離計算部に処理開始信
    号を送る距離計算部コントローラにより複数の距離計算
    部を同時に動作させ、1つの辞書部を用いて複数の距離
    計算部をクロック信号に同期させて同時に動作させ、異
    なる特徴抽出方法に基づく認識結果を結果決定部により
    決定することを特徴とする文字認識装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006059124A (ja) * 2004-08-20 2006-03-02 Hitachi Omron Terminal Solutions Corp 景観中文字列認識方式および装置
JP2009223801A (ja) * 2008-03-18 2009-10-01 Ricoh Co Ltd 文字認識装置

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