JP2000267866A - 2段式プロセスの終了状態獲得装置 - Google Patents

2段式プロセスの終了状態獲得装置

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JP2000267866A
JP2000267866A JP11067643A JP6764399A JP2000267866A JP 2000267866 A JP2000267866 A JP 2000267866A JP 11067643 A JP11067643 A JP 11067643A JP 6764399 A JP6764399 A JP 6764399A JP 2000267866 A JP2000267866 A JP 2000267866A
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Hiroaki Miyajima
弘明 宮島
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Original Assignee
NEC Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 機能処理が親プロセスと子プロセスとの2段
構成で実現されている場合に、親プロセスが子プロセス
のプロセス終了状態を獲得できるようにする。 【解決手段】 親プロセスから子プロセスを生成する要
求が行われたときに、プロセス生成ラッパ関数11は、
子プロセスを生成して子プロセス情報セル21を獲得す
るとともに、自プロセス情報セル21のプロセス情報を
更新する。プロセスが自身の終了を要求したときに、プ
ロセス終了ラッパ関数12は、自プロセスに子プロセス
があれば、自プロセス情報セル21を稼動プロセス情報
リスト21から待機プロセス情報リスト22に付け替
え、代替処理部3により代替の待ち処理を実行させる。
親プロセスが子プロセスの終了待ちを要求したときに、
プロセス終了待ちラッパ関数13は、子プロセスの終了
待ちで子プロセスが終了すれば、子プロセスの機能処理
の終了状態を獲得し、その後に親プロセスを終了させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は2段式プロセスの終
了状態獲得装置に関し、特にUNIXオペレーティング
システムにおける2段式プロセスの終了状態獲得装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】UNIXオペレーティングシステム上で
の機能処理の実現方法は、図10に示すように、主に機
能処理プロセスの生成からなる初期処理を行い終了して
しまう初期処理プロセス(以下、親プロセスという)
と、親プロセスからの要求で生成され実際の機能処理を
行う機能処理プロセス(以下、子プロセスという)との
2段の構成となっている場合が多い。以下、このような
2段の構成となっているプロセスを、2段式プロセスと
呼ぶ。
【0003】ところで、UNIXオペレーティングシス
テムにおいては、プロセスが別のプロセスのプロセス終
了状態を獲得できるのは、別のプロセスが自プロセスの
直接の子プロセスである場合に限られている。このた
め、図10のような2段式プロセスの構成で機能処理が
実現されている場合、子プロセスが機能処理を終了する
前に親プロセスは終了してしまうことから、親プロセス
(ひいては機能処理の実行要求者)は子プロセスの機能
処理の終了状態を獲得することができなかった。
【0004】このような従来の技術の不具合を解消する
ため、特開平5−46411号公報には、「子プロセス
の終了待ち合わせ処理装置」が開示されている。この装
置では、親プロセスは、終了状態チェック機能を指定し
て終了待ち合わせ処理部を呼び出し、子プロセスの終了
通知により不揮発メモリにおける子プロセスの情報を更
新または削除し、その後に終了待ち合わせ処理部を終了
状態チェック機能を指定しないで再度呼び出すことによ
って子プロセスの削除を要求することにより、不揮発メ
モリに子プロセスの機能処理の終了状態を取得できるよ
うにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の技術で
は、2段式プロセスの場合に、親プロセス(ひいては機
能処理の実行要求者)が機能処理の終了状態を知ること
ができないという問題点がある。その理由は、実際の機
能処理を行う子プロセス(機能処理プロセス)が終了す
るときには、その親プロセス(初期処理プロセス)がす
でに終了してしまっているからである。
【0006】また、子プロセスの機能処理の終了状態を
取得できるようにした特開平5−46411号公報の
「子プロセスの終了待ち合わせ処理装置」の場合には、
不揮発メモリが必須であるという問題点がある。その理
由は、不揮発メモリに子プロセスの機能処理の終了状態
を格納するからである。また、親プロセスの処理そのも
のを改変する必要があるという問題点がある。その理由
は、親プロセスが終了状態チェック機能を指定して終了
待ち合わせ処理部を呼び出し、しかる後に終了状態チェ
ック機能を指定しないで終了待ち合わせ処理部を再度呼
び出す必要があるからである。
【0007】本発明の目的は、上記問題点を解決するた
めに、UNIXオペレーティングシステム上で、ある機
能処理が親プロセスと子プロセスとの2段の構成で実現
されている場合に、不揮発メモリを必須とすることなし
に、かつ2段式プロセスの改変を必要とすることなし
に、親プロセスが子プロセスの機能処理の終了状態を獲
得できるようにした2段式プロセスの終了状態獲得装置
を提供することにある。
【0008】また、本発明の他の目的は、機能処理の実
行要求者が全ての機能処理の終了状態を終了付加状態を
も含めて取得することができるようにした2段式プロセ
スの終了状態獲得装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の2段式プロセス
の終了状態獲得装置は、UNIXオペレーティングシス
テムにおいて、稼動プロセス用のプロセス情報セルを繋
いでなる稼働プロセス情報リスト,および待機プロセス
用のプロセス情報セルを繋いでなる待機プロセス情報リ
ストからなるプロセス情報リスト部と、自身の終了を要
求した親プロセスに対して初期処理の代わりに代替の待
ち処理を実行させる代替処理部と、親プロセスから子プ
ロセスを生成する要求が行われたときに子プロセスを生
成して子プロセス用のプロセス情報セルを獲得するとと
もに自プロセス用のプロセス情報セルを更新するプロセ
ス生成ラッパ関数,プロセスが自身の終了を要求したと
きに自プロセスに子プロセスがあれば自プロセス用のプ
ロセス情報セルを前記稼動プロセス情報リストから前記
待機プロセス情報リストに付け替え前記代替処理部によ
り代替の待ち処理を実行させるプロセス終了ラッパ関
数,および親プロセスが子プロセスの終了待ちを要求し
たときに子プロセスの終了待ちで子プロセスが終了すれ
ば子プロセスの機能処理の終了状態を獲得し、しかる後
に親プロセスを終了させるプロセス終了待ちラッパ関数
を含む動的結合ライブラリでなるラッパ関数処理部とを
有する。
【0010】また、本発明の2段式プロセスの終了状態
獲得装置は、UNIXオペレーティングシステムにおい
て、稼動プロセス用のプロセス情報セルを繋いでなる稼
働プロセス情報リスト,および待機プロセス用のプロセ
ス情報セルを繋いでなる待機プロセス情報リストからな
るプロセス情報リスト部と、自身の終了を要求した親プ
ロセスに対して初期処理の代わりに代替の待ち処理を実
行させる代替処理部と、プロセス情報セルの内容,プロ
セス終了時間,プロセス終了状態およびプロセス終了付
加状態からなるプロセス終了状態レコードを格納するプ
ロセス終了状態ファイルと、親プロセスから子プロセス
を生成する要求が行われたときに子プロセスを生成して
子プロセス用のプロセス情報セルを獲得するとともに自
プロセス用のプロセス情報セルを更新するプロセス生成
ラッパ関数,プロセスが自身の終了を要求したときに自
プロセスに子プロセスがあれば自プロセス用のプロセス
情報セルを前記稼動プロセス情報リストから前記待機プ
ロセス情報リストに付け替え前記代替処理部により代替
の待ち処理を実行させるプロセス終了ラッパ関数,およ
び親プロセスが子プロセスの終了待ちを要求したときに
子プロセスの終了待ちで子プロセスが終了すれば子プロ
セスの機能処理の終了状態を獲得するとともに前記プロ
セス終了状態レコードを前記プロセス終了状態ファイル
に出力し、しかる後に親プロセスを終了させるプロセス
終了待ちラッパ関数を含む動的結合ライブラリでなるラ
ッパ関数処理部とを有する。
【0011】一方、本発明の2段式プロセスの終了状態
獲得方法は、UNIXオペレーティングシステムにおい
て、標準のプロセス生成関数,標準のプロセス終了関
数,および標準のプロセス終了待ち関数を含む標準関数
ライブラリの他に、プロセス生成ラッパ関数,プロセス
終了ラッパ関数,およびプロセス終了待ちラッパ関数を
含む動的結合ライブラリを用意するとともに、稼動プロ
セス用のプロセス情報セルを繋いでなる稼働プロセス情
報リスト,および待機プロセス用のプロセス情報セルを
繋いでなる待機プロセス情報リストからなるプロセス情
報リスト部と、自身の終了を要求した親プロセスに対し
て初期処理の代わりに代替の待ち処理を実行させる代替
処理部とを設け、子プロセスが終了するまで親プロセス
に代替の待ち処理を実行させ、子プロセスが終了したと
きに親プロセスが子プロセスの機能処理の終了状態を獲
得し、しかる後に親プロセスが終了するようにしたこと
を特徴とする。
【0012】また、本発明の2段式プロセスの終了状態
獲得方法は、UNIXオペレーティングシステムにおい
て、標準のプロセス生成関数,標準のプロセス終了関
数,および標準のプロセス終了待ち関数を含む標準関数
ライブラリの他に、プロセス生成ラッパ関数,プロセス
終了ラッパ関数,およびプロセス終了待ちラッパ関数を
含む動的結合ライブラリを用意するとともに、稼動プロ
セス用のプロセス情報セルを繋いでなる稼働プロセス情
報リスト,および待機プロセス用のプロセス情報セルを
繋いでなる待機プロセス情報リストからなるプロセス情
報リスト部と、自身の終了を要求した親プロセスに対し
て初期処理の代わりに代替の待ち処理を実行させる代替
処理部と、プロセス情報セルの内容,プロセス終了時
間,プロセス終了状態およびプロセス終了付加状態から
なるプロセス終了状態レコードを格納するプロセス終了
状態ファイルとを設け、子プロセスが終了するまで親プ
ロセスに代替の待ち処理を実行させ、子プロセスが終了
したときに親プロセスが子プロセスの機能処理の終了状
態を獲得するとともに前記プロセス終了状態レコードを
前記プロセス終了状態ファイルに出力し、しかる後に親
プロセスが終了するようにしたことを特徴とする。
【0013】他方、本発明の記録媒体は、コンピュータ
を、稼動プロセス用のプロセス情報セルを繋いでなる稼
働プロセス情報リスト,および待機プロセス用のプロセ
ス情報セルを繋いでなる待機プロセス情報リストからな
るプロセス情報リスト部と、自身の終了を要求した親プ
ロセスに対して初期処理の代わりに代替の待ち処理を実
行させる代替処理部と、親プロセスから子プロセスを生
成する要求が行われたときに子プロセスを生成して子プ
ロセス用のプロセス情報セルを獲得するとともに自プロ
セス用のプロセス情報セルを更新するプロセス生成ラッ
パ関数,プロセスが自身の終了を要求したときに自プロ
セスに子プロセスがあれば自プロセス用のプロセス情報
セルを前記稼動プロセス情報リストから前記待機プロセ
ス情報リストに付け替え前記代替処理部により代替の待
ち処理を実行させるプロセス終了ラッパ関数,および親
プロセスが子プロセスの終了待ちを要求したときに子プ
ロセスの終了待ちで子プロセスが終了すれば子プロセス
の機能処理の終了状態を獲得し、しかる後に親プロセス
を終了させるプロセス終了待ちラッパ関数を含む動的結
合ライブラリでなるラッパ関数処理部として機能させる
ためのプログラムを記録する。
【0014】また、本発明の記録媒体は、コンピュータ
を、稼動プロセス用のプロセス情報セルを繋いでなる稼
働プロセス情報リスト,および待機プロセス用のプロセ
ス情報セルを繋いでなる待機プロセス情報リストからな
るプロセス情報リスト部と、自身の終了を要求した親プ
ロセスに対して初期処理の代わりに代替の待ち処理を実
行させる代替処理部と、プロセス情報セルの内容,プロ
セス終了時間,プロセス終了状態およびプロセス終了付
加状態からなるプロセス終了状態レコードを格納するプ
ロセス終了状態ファイルと、親プロセスから子プロセス
を生成する要求が行われたときに子プロセスを生成して
子プロセス用のプロセス情報セルを獲得するとともに自
プロセス用のプロセス情報セルを更新するプロセス生成
ラッパ関数,プロセスが自身の終了を要求したときに自
プロセスに子プロセスがあれば自プロセス用のプロセス
情報セルを前記稼動プロセス情報リストから前記待機プ
ロセス情報リストに付け替え前記代替処理部により代替
の待ち処理を実行させるプロセス終了ラッパ関数,およ
び親プロセスが子プロセスの終了待ちを要求したときに
子プロセスの終了待ちで子プロセスが終了すれば子プロ
セスの機能処理の終了状態を獲得するとともに前記プロ
セス終了状態レコードを前記プロセス終了状態ファイル
に出力し、しかる後に親プロセスを終了させるプロセス
終了待ちラッパ関数を含む動的結合ライブラリでなるラ
ッパ関数処理部として機能させるためのプログラムを記
録する。
【0015】本発明の2段式プロセスの終了状態獲得装
置では、図2に示すように、子プロセス(機能処理プロ
セス)が終了するまで親プロセス(初期処理プロセス)
には代替の待ち処理を実行させ、子プロセスが終了した
ところで、子プロセスの機能処理の終了状態を獲得し
て、その後に親プロセスを終了するようにしたことで、
親プロセスは、子プロセスの機能処理の終了状態を正し
く知ることができる。これは、UNIXオペレーティン
グシステムが提供している標準関数に対応するいくつか
のラッパ関数(wrapper function)を
含む動的結合(ダイナミックリンク) ライブラリを用意
することで、元の2段式プロセスに対して改造を加える
ことなしに実現することができる。ここで、ラッパ関数
は、いわゆる影の関数(shadowed call)
に相当し、関数の前に挿入されて最初に別の関数を実行
する何らかのコードを持った関数である。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。
【0017】図1は、本発明の第1の実施の形態に係る
2段式プロセスの終了状態獲得装置の構成を示すブロッ
ク図である。本実施の形態に係る2段式プロセスの終了
状態獲得装置は、UNIXオペレーティングシステムの
標準関数に対応するいくつかのラッパ関数により構成さ
れるラッパ関数処理部1と、プロセスの状態情報を管理
するためにリスト構造を構成するプロセス情報リスト部
2と、親プロセス(初期処理プロセス)に対して子プロ
セス(機能処理プロセス)が終了するまでの代替の待ち
処理を提供する代替処理部3とを含んで構成されてい
る。
【0018】ラッパ関数処理部1は、動的結合(ダイナ
ミックリンク)ライブラリ中に存在し、UNIXオペレ
ーティングシステムの標準関数ライブラリ中に存在する
標準関数と同名のパブリック(公開) 関数の集合体であ
る。ラッパ関数処理部1は、標準のプロセス生成関数に
対応するプロセス生成ラッパ関数11と、標準のプロセ
ス終了関数に対応するプロセス終了ラッパ関数12と、
標準のプロセス終了待ち関数に対応するプロセス終了待
ちラッパ関数13とを含んで構成されている。
【0019】プロセス生成ラッパ関数11は、親プロセ
スから子プロセスを生成する要求が行われたときに、標
準のプロセス生成関数に代わって実行される。プロセス
生成ラッパ関数11に対応する標準のプロセス生成関数
としては、”fork()”等がある。
【0020】プロセス終了ラッパ関数12は、親プロセ
スから自身を終了する要求が行われたときに、標準のプ
ロセス終了関数に代わって実行される。プロセス終了ラ
ッパ関数12に対応する標準のプロセス終了関数として
は、”_exit()”がある。
【0021】プロセス終了待ちラッパ関数13は、親プ
ロセスから子プロセスの終了を待つ要求が行われたとき
に、標準のプロセス終了待ち関数に代わって実行され
る。プロセス終了待ちラッパ関数13に対応する標準の
プロセス終了待ち関数としては、”wait()”等が
ある。
【0022】ここで、プロセス生成ラッパ関数11,プ
ロセス終了ラッパ関数12,およびプロセス終了待ちラ
ッパ関数13が、標準のプロセス生成関数,標準のプロ
セス終了関数,および標準のプロセス終了待ち関数に代
わって実行される仕組みについて説明する。
【0023】この仕組みは、UNIXオペレーティング
システムの関数サーチに負う。すなわち、プロセスが関
数をコールをしたとき、カーネルは、その関数をプロセ
ス中(テキストエリア) で探すが、見つからない場合に
は、次にダイナミックリンクされたライブラリを結合順
に見つかるまでサーチする。例えば、プロセスproc
にはライブラリL1とライブラリL2とがこの順に結合
されており、ライブラリL1とライブラリL2とがとも
に関数func()を持っているとした場合、プロセス
procが関数func()を呼び出すと、ライブラリ
L1の関数func()が実行されることになる。な
お、UNIXオペレーティングシステムの標準関数ライ
ブラリは、最後に結合される。
【0024】例えば、プロセス生成ラッパ関数11は、
動的結合ライブラリに含まれるので、動的結合ライブラ
リを予めプロセスに結合されるようにしておく。なお、
ライブラリの結合は、 プログラムの実行時に指定が可
能な場合はプログラムの実行時またはリンク時に、そう
でない場合はリンク時に指定する。 これにより、動的
結合ライブラリは、標準関数ライブラリより先にあるこ
とになるため、プロセスが子プロセスの生成のためにプ
ロセス生成関数をコールすると、標準関数ライブラリよ
りも先にある動的結合ライブラリのプロセス生成ラッパ
関数11がサーチにヒットして、プロセス生成ラッパ関
数11が代わりに実行されることになる。なお、プロセ
スを実際に生成するには、標準関数ライブラリ中のプロ
セス生成関数を実行する必要があるが、これはプロセス
生成ラッパ関数11内にてコールされる。
【0025】プロセス情報リスト部2は、稼動プロセス
のプロセス情報セル21を繋いだリスト構造である稼働
プロセス情報リスト22と、待機プロセスのプロセス情
報セル21を繋いだリスト構造である待機プロセス情報
リスト23とで構成されている。
【0026】プロセス情報セル21は、1つのセルが1
つのプロセスに対応し、対応するプロセスのプロセス識
別子PIDと、対応するプロセスの親プロセス識別子P
PIDと、対応するプロセスの子プロセスの数を示す子
プロセスカウンタCOUNTとを有している。
【0027】稼働プロセス情報リスト22は、待機プロ
セス以外の通常のプロセスに対するプロセス情報セル2
1を繋いだリスト構造である。
【0028】待機プロセス情報リスト23は、自身の終
了を要求したプロセスが子プロセスが存在するために代
替処理部3により子プロセスの終了を待つための代替の
待ち処理を実行させられているときに、そのプロセス対
するプロセス情報セル21を繋いだリスト構造である。
【0029】代替処理部3は、自身の終了を要求した、
子プロセスを持つ親プロセスに対して、今まで実行して
いた初期処理(主に、子プロセスを生成する処理) の代
わりに代替の待ち処理を実行させる処理部分である。
【0030】図3を参照すると、プロセス生成ラッパ関
数11の処理は、プロセス生成ステップA1と、自プロ
セス情報セル有無判定ステップA2と、自プロセス情報
セル獲得ステップA3と、子プロセスカウンタカウント
アップステップA4と、子プロセス情報セル獲得ステッ
プA5とからなる。
【0031】図4を参照すると、プロセス終了ラッパ関
数12の処理は、子プロセスカウンタ判定ステップA1
1と、自プロセス情報セルの付け替えステップA12
と、子プロセス終了待ち実行ステップA13と、自プロ
セス情報セル解放ステップA14と、プロセス終了ステ
ップA15とからなる。
【0032】図5を参照すると、プロセス終了待ちラッ
パ関数13の処理は、子プロセス終了待ちステップA2
1と、子プロセス終了状態獲得ステップA22と、子プ
ロセスカウンタカウントダウンステップA23と、子プ
ロセスカウンタ判定ステップA24と、自プロセス情報
セルの待機プロセス情報リスト中有無判定ステップA2
5と、自プロセス情報セル解放ステップA26と、プロ
セス終了状態でのプロセス終了ステップA27とからな
る。
【0033】次に、このように構成された第1の実施の
形態に係る2段式プロセスの終了状態獲得装置の動作に
ついて、図1ないし図5を参照して詳細に説明する。
【0034】プロセス生成ラッパ関数11は、親プロセ
スから子プロセスを生成する要求が行われたときに、標
準のプロセス生成関数の処理に加えて、プロセスを管理
するための処理を行う(図3参照)。
【0035】詳しくは、プロセス生成ラッパ関数11
は、まず、標準のプロセス生成関数を呼び出す(ステッ
プA1) 。これにより、子プロセスが生成される。
【0036】次に、プロセス生成ラッパ関数11は、稼
働プロセス情報リスト22からプロセス生成ラッパ関数
11を実行している自プロセス用のプロセス情報セル2
1をサーチする(ステップA2) 。
【0037】自プロセス用のプロセス情報セル21が見
つかった場合、プロセス生成ラッパ関数11は、ステッ
プA4に制御を移す。
【0038】一方、自プロセスのプロセス情報セル21
が見つからなかった場合、プロセス生成ラッパ関数11
は、新規にプロセス情報セル21を1つ獲得して、自プ
ロセスのプロセス識別子をプロセス識別子PIDに、親
プロセスのプロセス識別子を親プロセス識別子PPID
に設定し、子プロセスカウンタCOUNTを0にしてか
ら、プロセス情報セル21を稼働プロセス情報リスト2
2に繋げる(ステップA3) 。
【0039】次に、プロセス生成ラッパ関数11は、子
プロセスが生成されたことに対して自プロセス用のプロ
セス情報セル21内の子プロセスカウンタCOUNTを
1つ増やす(ステップA4) 。
【0040】最後に、プロセス生成ラッパ関数11は、
生成された子プロセス用のプロセス情報セル21を新た
に1つ獲得して、子プロセスのプロセス識別子をプロセ
ス識別子PIDに、自プロセス(親プロセス)のプロセ
ス識別子を親プロセス識別子PPIDに設定し、子プロ
セスカウンタCOUNTを0にしてから、子プロセスの
プロセス情報セル21を稼働プロセス情報リスト22に
繋げる(ステップA5)。
【0041】プロセス終了ラッパ関数12は、プロセス
が自身の終了を要求したときに実行される(図4参
照)。
【0042】詳しくは、プロセス終了ラッパ関数12
は、まず、自プロセス用のプロセス情報セル21内の子
プロセスカウンタCOUNTの値を調べる(ステップA
11) 。
【0043】子プロセスカウンタCOUNTが正の値、
つまり自プロセスが子プロセスを持つ場合、プロセス終
了ラッパ関数12は、自プロセス用のプロセス情報セル
21を稼働プロセス情報リスト22から待機プロセス情
報リスト23へと付け替える(ステップA12) 。
【0044】次に、プロセス終了ラッパ関数12は、代
替処理部3を呼び出す。代替処理部3は、子プロセスが
終了するのを待つために、子プロセス終了待ちを実行す
る(ステップA13) 。ここでは、プロセス終了待ちラ
ッパ関数13が実行される。
【0045】一方、ステップA11で自プロセス用のプ
ロセス情報セル21内の子プロセスカウンタCOUNT
が正の値でない場合、つまり自プロセスが子プロセスを
持たない場合、プロセス終了ラッパ関数12は、自プロ
セス用のプロセス情報セル21を解放する(ステップA
14)。
【0046】最後に、プロセス終了ラッパ関数12は、
標準のプロセス終了関数を呼び出して、実際にプロセス
を終了する(ステップA15) 。
【0047】プロセス終了待ちラッパ関数13は、親プ
ロセスが子プロセスの終了待ちを要求したときに実行さ
れる(図5参照)。
【0048】詳しくは、プロセス終了待ちラッパ関数1
3は、まず、標準の子プロセス終了待ち関数を呼び出す
(ステップA21) 。ここで、子プロセスが終了した場
合、もしくは終了していた場合、親プロセスは、子プロ
セスの終了を認識する。
【0049】子プロセスが終了したとき、プロセス終了
待ちラッパ関数13は、子プロセスの機能処理の終了状
態をプロセス終了状態STATUSとして獲得する(ス
テップA22) 。
【0050】次に、プロセス終了待ちラッパ関数13
は、子プロセスが終了したので、自プロセス用のプロセ
ス情報セル21内の子プロセスカウンタCOUNTを1
つ減じる(ステップA23) 。
【0051】続いて、プロセス終了待ちラッパ関数13
は、自プロセス用のプロセス情報セル21内の子プロセ
スカウンタCOUNTの値を調べる(ステップA2
4)。
【0052】子プロセスカウンタCOUNTの値が0で
なければ、プロセス終了待ちラッパ関数13は、処理を
終了する。
【0053】一方、子プロセスカウンタCOUNTの値
が0であれば、プロセス終了待ちラッパ関数13は、自
プロセス用のプロセス情報セル21が稼働プロセス情報
リスト22と待機プロセス情報リスト23とのどちらに
あるかを調べる(ステップA25)。
【0054】自プロセス用のプロセス情報セル21が待
機プロセス情報リスト23中になければ、つまり自プロ
セスが代替の待ち処理を実行していなければ、プロセス
終了待ちラッパ関数13は、処理を終了する。
【0055】一方、自プロセス用のプロセス情報セル2
1が待機プロセス情報リスト23中にあるならば、つま
り自プロセスが代替の待ち処理を実行していたならば、
プロセス終了待ちラッパ関数13は、自プロセス用のプ
ロセス情報セル21を解放する(ステップA26)。
【0056】最後に、プロセス終了待ちラッパ関数13
は、自プロセスの終了状態をプロセス終了状態STAT
USとして、標準のプロセス終了関数を呼び出す(ステ
ップA27)。これにより、親プロセスは、実際に終了
する。
【0057】次に、本発明の第2の実施の形態について
図面を参照して詳細に説明する。
【0058】図6を参照すると、第2の実施の形態に係
る2段式プロセスの終了状態獲得装置は、図1に示した
第1の実施の形態に係る2段式プロセスの終了状態獲得
装置に対して、プロセス終了状態ファイル4を追加する
とともに、プロセス終了待ちラッパ関数13の処理を変
更した点が異なる。
【0059】第1の実施の形態に係る2段式プロセスの
終了状態獲得装置では、親プロセス(初期処理プロセ
ス)が複数個の子プロセス(機能処理プロセス) を生成
するような場合には、親プロセスは最後に終了した子プ
ロセスの機能処理の終了状態のみを獲得することとな
り、他の子プロセスの機能処理の終了状態を獲得するこ
とができないようになっている。また、プロセスが終了
するときには付加的な終了状態を持つ場合もあるが、親
プロセスは子プロセスの付加的な終了状態までは引き継
がないため、親プロセスは子プロセスの付加的な終了状
態を獲得することはできない。
【0060】そこで、第2の実施の形態に係る2段式プ
ロセスの終了状態獲得装置では、機能処理の実行要求者
が全ての機能処理の終了状態を付加的な終了状態を含め
て取得できるように、第1の実施の形態に係る2段式プ
ロセスの終了状態獲得装置に対して、プロセス終了状態
ファイル4を追加し、さらにプロセス終了待ちラッパ関
数13の処理を変更している。
【0061】図6を参照すると、プロセス終了状態ファ
イル4は、プロセス終了状態レコード41の集合により
構成されるファイルである。
【0062】プロセス終了状態レコード41は、プロセ
スが終了したときの状態情報である、プロセス情報セル
21の内容,プロセス終了時間DATE,プロセス終了
状態STATUS,およびプロセス終了付加状態EXT
RAを格納する。
【0063】プロセス終了状態STATUSは、プロセ
ス終了時に終了する子プロセスが返す一般的な値で、例
えば8ビット長である。しかし、子プロセスは、終了時
に例えば16ビット長の付加的な状態情報を残してお
り、子プロセスが異常に終了した場合には、この状態情
報が有益となる。こうした補完的な状態情報を、プロセ
ス終了付加状態EXTRAという。
【0064】図7を参照すると、プロセス終了待ちラッ
パ関数13の処理は、子プロセス終了待ちステップA2
1と、子プロセス終了状態獲得ステップA22と、子プ
ロセス終了付加状態獲得ステップB1と、プロセス終了
状態レコードのプロセス終了状態ファイルへの格納ステ
ップB2と、子プロセスカウンタカウントダウンステッ
プA23と、子プロセスカウンタ判定ステップA24
と、自プロセス情報セルの待機リスト中有無判定ステッ
プA25と、自プロセス情報セル解放ステップA26
と、プロセス終了状態でのプロセス終了ステップA27
とからなる。
【0065】なお、図3に示したプロセス生成ラッパ関
数11の処理、図4に示したプロセス終了ラッパ関数1
2の処理は、第2の実施の形態に係る2段式プロセスの
終了状態獲得装置においても、第1の実施の形態に係る
2段式プロセスの終了状態獲得装置の場合と全く同様で
ある。
【0066】次に、このように構成された第2の実施の
形態に係る2段式プロセスの終了状態獲得装置の動作に
ついて、第1の実施の形態に係る2段式プロセスの終了
状態獲得装置の動作との相違点を中心に、図6および図
7を参照して説明する。
【0067】プロセス終了待ちラッパ関数13は、プロ
セスが子プロセスの終了待ちを要求したときに実行され
る(図7参照)。
【0068】第2の実施の形態に係る2段式プロセスの
終了状態獲得装置におけるプロセス終了待ちラッパ関数
13の動作は、図7中の各ステップA21〜A27で示
される動作については、図5中の各ステップA21〜A
27で示された第1の実施の形態に係る2段式プロセス
の終了状態獲得装置におけるプロセス終了待ちラッパ関
数13の動作と同様のため、詳しい説明を省略する。
【0069】子プロセスが終了したとき、プロセス終了
待ちラッパ関数13は、子プロセスの終了付加状態EX
TRAがあれば、それを獲得する(ステップB1)。
【0070】次に、プロセス終了待ちラッパ関数13
は、子プロセスの終了に対して、該子プロセス用のプロ
セス情報セル21の内容,プロセス終了時間DATE,
プロセス終了状態STATUS,およびプロセス終了付
加状態EXTRAからなるプロセス終了状態レコード4
1を作成して、プロセス終了状態ファイル4へ出力する
(ステップB2)。
【0071】このように、子プロセスが終了するたび
に、プロセス終了状態レコード41をプロセス終了状態
ファイル4に出力するようにしたことにより、機能処理
の実行要求者は、プロセス終了状態ファイル4を参照す
ることにより、全ての機能処理のプロセス終了状態ST
ATUSをプロセス終了付加状態EXTRAをも含めて
取得することができる。
【0072】次に、本発明の第3の実施の形態について
図面を参照して説明する。
【0073】図8を参照すると、本発明の第3の実施の
形態に係る2段式プロセスの終了状態獲得装置は、コン
ピュータでなるデータ処理装置100と、UNIXオペ
レーティングシステムを記録する記録媒体200とから
構成されている。この記録媒体200は、磁気ディス
ク,半導体メモリ,その他の記録媒体であってよい。
【0074】UNIXオペレーティングシステムは記録
媒体200からデータ処理装置100に読み込まれ、デ
ータ処理装置100の動作を、ラッパ関数処理部1,プ
ロセス情報リスト部2,および代替処理部3として制御
する。ラッパ関数処理部1,プロセス情報リスト部2,
および代替処理部3の詳しい動作は、図1ないし図5を
用いて詳説した第1の実施の形態に係る2段式プロセス
の終了状態獲得装置の場合と全く同様になるので、その
詳しい説明は割愛する。
【0075】次に、本発明の第4の実施の形態について
図面を参照して説明する。
【0076】図9を参照すると、本発明の第4の実施の
形態に係る2段式プロセスの終了状態獲得装置は、コン
ピュータでなるデータ処理装置100と、UNIXオペ
レーティングシステムを記録する記録媒体300とから
構成されている。この記録媒体300は、磁気ディス
ク,半導体メモリ,その他の記録媒体であってよい。
【0077】UNIXオペレーティングシステムは記録
媒体300からデータ処理装置100に読み込まれ、デ
ータ処理装置100の動作を、ラッパ関数処理部1,プ
ロセス情報リスト部2,代替処理部3,およびプロセス
終了状態ファイル4として制御する。ラッパ関数処理部
1,プロセス情報リスト部2,代替処理部3およびプロ
セス終了状態ファイル4の詳しい動作は、図6および図
7を用いて詳説した第2の実施の形態に係る2段式プロ
セスの終了状態獲得装置の場合と全く同様になるので、
その詳しい説明は割愛する。
【0078】
【発明の効果】第1の効果は、機能処理が子プロセスの
生成を主とする初期処理のみを行う親プロセスと実際の
機能処理を行う子プロセスとの2段の構成で実現されて
いる場合でも、2段式プロセスを改造することなしに、
親プロセスが子プロセスの実際の機能処理の終了状態を
獲得できることである。その理由は、子プロセスを持つ
親プロセスは、ラッパ関数処理部および代替処理部によ
って子プロセスの終了を待ち、子プロセスの終了時に子
プロセスのプロセス終了状態を獲得するからである。
【0079】第2の効果は、機能処理の実行要求者が全
ての機能処理のプロセス終了状態をプロセス終了付加状
態をも含めて取得することができることである。その理
由は、プロセス終了状態ファイルを設け、子プロセスの
終了時にラッパ関数処理部がプロセス終了状態レコード
をプロセス終了状態ファイルに出力するようにしたから
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る2段式プロセ
スの終了状態獲得装置の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の2段式プロセスの終了状態獲得装置の
原理を説明するタイミングチャートである。
【図3】図1中のプロセス生成ラッパ関数の処理を示す
フローチャートである。
【図4】図1中のプロセス終了ラッパ関数の処理を示す
フローチャートである。
【図5】図1中のプロセス終了待ちラッパ関数の処理を
示すフローチャートである。
【図6】本発明の第2の実施の形態に係る2段式プロセ
スの終了状態獲得装置の構成を示すブロック図である。
【図7】図6中のプロセス終了待ちラッパ関数の処理を
示すフローチャートである。
【図8】本発明の第3の実施の形態に係る2段式プロセ
スの終了状態獲得装置の構成を示すブロック図である。
【図9】本発明の第4の実施の形態に係る2段式プロセ
スの終了状態獲得装置の構成を示すブロック図である。
【図10】従来の2段式プロセスの動作を説明するタイ
ミングチャートである。
【符号の説明】
1 ラッパ関数処理部 2 プロセス情報リスト部 3 代替処理部 4 プロセス終了状態ファイル 11 プロセス生成ラッパ関数 12 プロセス終了ラッパ関数 13 プロセス終了待ちラッパ関数 21 プロセス情報セル 22 稼動プロセス情報リスト 23 待機プロセス情報リスト 41 プロセス終了状態レコード 100 データ処理装置 200,300 記録媒体 COUNT 子プロセスカウンタ DATE プロセス終了時間 EXTRA プロセス終了付加状態 PID プロセス識別子 PPID 親プロセス識別子 STATUS プロセス終了状態

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 UNIXオペレーティングシステムにお
    いて、稼動プロセス用のプロセス情報セルを繋いでなる
    稼働プロセス情報リスト,および待機プロセス用のプロ
    セス情報セルを繋いでなる待機プロセス情報リストから
    なるプロセス情報リスト部と、自身の終了を要求した親
    プロセスに対して初期処理の代わりに代替の待ち処理を
    実行させる代替処理部と、親プロセスから子プロセスを
    生成する要求が行われたときに子プロセスを生成して子
    プロセス用のプロセス情報セルを獲得するとともに自プ
    ロセス用のプロセス情報セルを更新するプロセス生成ラ
    ッパ関数,プロセスが自身の終了を要求したときに自プ
    ロセスに子プロセスがあれば自プロセス用のプロセス情
    報セルを前記稼動プロセス情報リストから前記待機プロ
    セス情報リストに付け替え前記代替処理部により代替の
    待ち処理を実行させるプロセス終了ラッパ関数,および
    親プロセスが子プロセスの終了待ちを要求したときに子
    プロセスの終了待ちで子プロセスが終了すれば子プロセ
    スの機能処理の終了状態を獲得し、しかる後に親プロセ
    スを終了させるプロセス終了待ちラッパ関数を含む動的
    結合ライブラリでなるラッパ関数処理部とを有すること
    を特徴とする2段式プロセスの終了状態獲得装置。
  2. 【請求項2】 UNIXオペレーティングシステムにお
    いて、稼動プロセス用のプロセス情報セルを繋いでなる
    稼働プロセス情報リスト,および待機プロセス用のプロ
    セス情報セルを繋いでなる待機プロセス情報リストから
    なるプロセス情報リスト部と、自身の終了を要求した親
    プロセスに対して初期処理の代わりに代替の待ち処理を
    実行させる代替処理部と、プロセス情報セルの内容,プ
    ロセス終了時間,プロセス終了状態およびプロセス終了
    付加状態からなるプロセス終了状態レコードを格納する
    プロセス終了状態ファイルと、親プロセスから子プロセ
    スを生成する要求が行われたときに子プロセスを生成し
    て子プロセス用のプロセス情報セルを獲得するとともに
    自プロセス用のプロセス情報セルを更新するプロセス生
    成ラッパ関数,プロセスが自身の終了を要求したときに
    自プロセスに子プロセスがあれば自プロセス用のプロセ
    ス情報セルを前記稼動プロセス情報リストから前記待機
    プロセス情報リストに付け替え前記代替処理部により代
    替の待ち処理を実行させるプロセス終了ラッパ関数,お
    よび親プロセスが子プロセスの終了待ちを要求したとき
    に子プロセスの終了待ちで子プロセスが終了すれば子プ
    ロセスの機能処理の終了状態を獲得するとともに前記プ
    ロセス終了状態レコードを前記プロセス終了状態ファイ
    ルに出力し、しかる後に親プロセスを終了させるプロセ
    ス終了待ちラッパ関数を含む動的結合ライブラリでなる
    ラッパ関数処理部とを有することを特徴とする2段式プ
    ロセスの終了状態獲得装置。
  3. 【請求項3】 前記プロセス生成ラッパ関数の処理が、
    標準のプロセス生成関数を呼び出して子プロセスを生成
    させるステップと、自プロセス用のプロセス情報セルが
    あるかどうかを判定するステップと、自プロセス用のプ
    ロセス情報セルがなかった場合に自プロセス情報セルを
    獲得して値を設定するステップと、自プロセス用のプロ
    セス情報セル内の子プロセスカウンタをカウントアップ
    するステップと、子プロセス用のプロセス情報セルを獲
    得し値を設定するステップとからなる請求項1または2
    記載の2段式プロセスの終了状態獲得装置。
  4. 【請求項4】 前記プロセス終了ラッパ関数の処理が、
    自プロセス用のプロセス情報セル内の子プロセスカウン
    タの値を調べるステップと、自プロセス用のプロセス情
    報セル内の子プロセスカウンタが正の値である場合に自
    プロセス用のプロセス情報セルを前記稼働プロセス情報
    リストから前記待機プロセス情報リストに付け替えるス
    テップと、前記代替処理部により子プロセスの終了待ち
    を実行するステップと、自プロセス用のプロセス情報セ
    ル内の子プロセスカウンタが正の値でない場合に自プロ
    セス用のプロセス情報セルを解放するステップと、標準
    のプロセス終了関数を呼び出して実際にプロセスを終了
    するステップとからなる請求項1または2記載の2段式
    プロセスの終了状態獲得装置。
  5. 【請求項5】 前記プロセス終了待ちラッパ関数の処理
    が、標準の子プロセス終了待ち関数を呼び出すステップ
    と、子プロセスが終了したときに子プロセスの機能処理
    の終了状態を獲得するステップと、自プロセス用のプロ
    セス情報セル内の子プロセスカウンタを1つ減じるステ
    ップと、自プロセス用のプロセス情報セル内の子プロセ
    スカウンタの値を調べるステップと、自プロセス用のプ
    ロセス情報セル内の子プロセスカウンタの値が0の場合
    に自プロセス用のプロセス情報セルが前記稼働プロセス
    情報リストおよび前記待機プロセス情報リストのどちら
    にあるかを調べるステップと、自プロセス用のプロセス
    情報セルが待機プロセス情報リスト中にある場合に自プ
    ロセス用のプロセス情報セルを解放するステップと、プ
    ロセス終了状態をパラメータとして標準のプロセス終了
    関数を呼び出すステップとからなる請求項1記載の2段
    式プロセスの終了状態獲得装置。
  6. 【請求項6】 前記プロセス終了待ちラッパ関数の処理
    が、標準の子プロセス終了待ち関数を呼び出すステップ
    と、子プロセスが終了したときに子プロセスの機能処理
    の終了状態を獲得するステップと、子プロセスの終了付
    加状態を獲得するステップと、プロセス情報セルの内
    容,プロセス終了時間,プロセス終了状態およびプロセ
    ス終了付加状態からなるプロセス終了状態レコードを作
    成し前記プロセス終了状態ファイルに出力するステップ
    と、自プロセス用のプロセス情報セル内の子プロセスカ
    ウンタを1つ減じるステップと、自プロセス用のプロセ
    ス情報セル内の子プロセスカウンタの値を調べるステッ
    プと、自プロセス用のプロセス情報セル内の子プロセス
    カウンタの値が0の場合に自プロセス用のプロセス情報
    セルが前記稼働プロセス情報リストおよび前記待機プロ
    セス情報リストのどちらにあるかを調べるステップと、
    自プロセス用のプロセス情報セルが待機プロセス情報リ
    スト中にある場合に自プロセス用のプロセス情報セルを
    解放するステップと、プロセス終了状態をパラメータと
    して標準のプロセス終了関数を呼び出すステップとから
    なる請求項2記載の2段式プロセスの終了状態獲得装
    置。
  7. 【請求項7】 UNIXオペレーティングシステムにお
    いて、標準のプロセス生成関数,標準のプロセス終了関
    数,および標準のプロセス終了待ち関数を含む標準関数
    ライブラリの他に、プロセス生成ラッパ関数,プロセス
    終了ラッパ関数,およびプロセス終了待ちラッパ関数を
    含む動的結合ライブラリを用意するとともに、稼動プロ
    セス用のプロセス情報セルを繋いでなる稼働プロセス情
    報リスト,および待機プロセス用のプロセス情報セルを
    繋いでなる待機プロセス情報リストからなるプロセス情
    報リスト部と、自身の終了を要求した親プロセスに対し
    て初期処理の代わりに代替の待ち処理を実行させる代替
    処理部とを設け、子プロセスが終了するまで親プロセス
    に代替の待ち処理を実行させ、子プロセスが終了したと
    きに親プロセスが子プロセスの機能処理の終了状態を獲
    得し、しかる後に親プロセスが終了するようにしたこと
    を特徴とする2段式プロセスの終了状態獲得方法。
  8. 【請求項8】 UNIXオペレーティングシステムにお
    いて、標準のプロセス生成関数,標準のプロセス終了関
    数,および標準のプロセス終了待ち関数を含む標準関数
    ライブラリの他に、プロセス生成ラッパ関数,プロセス
    終了ラッパ関数,およびプロセス終了待ちラッパ関数を
    含む動的結合ライブラリを用意するとともに、稼動プロ
    セス用のプロセス情報セルを繋いでなる稼働プロセス情
    報リスト,および待機プロセス用のプロセス情報セルを
    繋いでなる待機プロセス情報リストからなるプロセス情
    報リスト部と、自身の終了を要求した親プロセスに対し
    て初期処理の代わりに代替の待ち処理を実行させる代替
    処理部と、プロセス情報セルの内容,プロセス終了時
    間,プロセス終了状態およびプロセス終了付加状態から
    なるプロセス終了状態レコードを格納するプロセス終了
    状態ファイルとを設け、子プロセスが終了するまで親プ
    ロセスに代替の待ち処理を実行させ、子プロセスが終了
    したときに親プロセスが子プロセスの機能処理の終了状
    態を獲得するとともに前記プロセス終了状態レコードを
    前記プロセス終了状態ファイルに出力し、しかる後に親
    プロセスが終了するようにしたことを特徴とする2段式
    プロセスの終了状態獲得方法。
  9. 【請求項9】 コンピュータを、稼動プロセス用のプロ
    セス情報セルを繋いでなる稼働プロセス情報リスト,お
    よび待機プロセス用のプロセス情報セルを繋いでなる待
    機プロセス情報リストからなるプロセス情報リスト部
    と、自身の終了を要求した親プロセスに対して初期処理
    の代わりに代替の待ち処理を実行させる代替処理部と、
    親プロセスから子プロセスを生成する要求が行われたと
    きに子プロセスを生成して子プロセス用のプロセス情報
    セルを獲得するとともに自プロセス用のプロセス情報セ
    ルを更新するプロセス生成ラッパ関数,プロセスが自身
    の終了を要求したときに自プロセスに子プロセスがあれ
    ば自プロセス用のプロセス情報セルを前記稼動プロセス
    情報リストから前記待機プロセス情報リストに付け替え
    前記代替処理部により代替の待ち処理を実行させるプロ
    セス終了ラッパ関数,および親プロセスが子プロセスの
    終了待ちを要求したときに子プロセスの終了待ちで子プ
    ロセスが終了すれば子プロセスの機能処理の終了状態を
    獲得し、しかる後に親プロセスを終了させるプロセス終
    了待ちラッパ関数を含む動的結合ライブラリでなるラッ
    パ関数処理部として機能させるためのプログラムを記録
    した記録媒体。
  10. 【請求項10】 コンピュータを、稼動プロセス用のプ
    ロセス情報セルを繋いでなる稼働プロセス情報リスト,
    および待機プロセス用のプロセス情報セルを繋いでなる
    待機プロセス情報リストからなるプロセス情報リスト部
    と、自身の終了を要求した親プロセスに対して初期処理
    の代わりに代替の待ち処理を実行させる代替処理部と、
    プロセス情報セルの内容,プロセス終了時間,プロセス
    終了状態およびプロセス終了付加状態からなるプロセス
    終了状態レコードを格納するプロセス終了状態ファイル
    と、親プロセスから子プロセスを生成する要求が行われ
    たときに子プロセスを生成して子プロセス用のプロセス
    情報セルを獲得するとともに自プロセス用のプロセス情
    報セルを更新するプロセス生成ラッパ関数,プロセスが
    自身の終了を要求したときに自プロセスに子プロセスが
    あれば自プロセス用のプロセス情報セルを前記稼動プロ
    セス情報リストから前記待機プロセス情報リストに付け
    替え前記代替処理部により代替の待ち処理を実行させる
    プロセス終了ラッパ関数,および親プロセスが子プロセ
    スの終了待ちを要求したときに子プロセスの終了待ちで
    子プロセスが終了すれば子プロセスの機能処理の終了状
    態を獲得するとともに前記プロセス終了状態レコードを
    前記プロセス終了状態ファイルに出力し、しかる後に親
    プロセスを終了させるプロセス終了待ちラッパ関数を含
    む動的結合ライブラリでなるラッパ関数処理部として機
    能させるためのプログラムを記録した記録媒体。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7827194B2 (en) 2003-06-27 2010-11-02 Nec Corporation Access to shared disk device on storage area network
US9588924B2 (en) 2011-05-26 2017-03-07 International Business Machines Corporation Hybrid request/response and polling messaging model

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