JP2000267087A - 液晶表示装置およびそれを用いた電子機器 - Google Patents

液晶表示装置およびそれを用いた電子機器

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JP2000267087A
JP2000267087A JP11070274A JP7027499A JP2000267087A JP 2000267087 A JP2000267087 A JP 2000267087A JP 11070274 A JP11070274 A JP 11070274A JP 7027499 A JP7027499 A JP 7027499A JP 2000267087 A JP2000267087 A JP 2000267087A
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crystal display
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Manabu Hanakawa
学 花川
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Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 表示が暗くなることなく光を散乱させる機能
を備え、しかも、特別な製造装置を用いることなく製造
できる液晶表示装置およびそれを用いた電子機器を提供
する。 【解決手段】 液晶表示装置は、背面側の基板30が、
SiOやSbからなる直径0.1〜1μmの微
粒子37をコーティングして形成された微粒子層36
と、微粒子層36上に形成された反射層32とを備え
る。反射層32には、複数の開口部33が形成されてお
り、液晶に電界を印加する電極32としても兼用されて
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶表示装置に関
する。特に基板の内面側に反射層を有するいわゆる反射
型の液晶表示装置、及び基板の内面側に開口部を有する
反射層が設けられているいわゆる半透過反射型の液晶表
示装置に関する。更には、それを用いた電子機器に関す
る。
【0002】
【背景技術および発明が解決しようとする課題】反射型
あるいは半透過反射型の液晶表示装置においては、使用
者や背景などの写り込みを減少させ、また鏡面状の表示
となることを避け、そして広い視野角における明るさを
確保することを目的として散乱層を備えて構成されるこ
とが一般的である。
【0003】しかしながら、液晶表示装置に散乱層を加
えると、その層による光吸収も発生してしまうため、表
示が暗くなってしまうという問題があった。
【0004】また、例えば、特開平7−333598号
公報に開示されているように、偏光子に散乱層の機能も
兼ねさせることによって、散乱層を設けることによる光
の吸収を減少させることも考えられる。しかし、この公
報に開示された技術においては、樹脂からなる透明膜の
追加とその加工を伴うものであり、液晶表示装置の製造
には通常用いられていなかった特別な製造装置が必要と
なる。
【0005】本発明は、上記のような点に鑑みてなされ
たものであって、その目的は、表示が暗くなることなく
光を散乱させる機能を備え、しかも、特別な製造装置を
用いることなく製造できる液晶表示装置およびそれを用
いた電子機器を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】(1) 本発明に係る液
晶表示装置は、表示面側の基板と背面側の基板の間に、
液晶を封入して形成された液晶セルと、前記液晶セルの
前面側に配置された偏光子と、を備える液晶表示装置で
あって、前記背面側の基板は、微粒子をコーティングし
て形成された微粒子層と、前記微粒子層上に形成された
反射層とを有することを特徴とする。
【0007】本発明に係る液晶表示装置は、背面側の基
板にコーティングされた微粒子層上に、反射層を形成す
ることによって、反射面に凹凸を生じさせ、入射された
光を反射すると共に散乱させることができる。したがっ
て、光散乱層を追加することなく光を散乱させることが
できるため、散乱層を追加して光を散乱させる場合のよ
うに、散乱層による光の吸収のために表示が暗くなるこ
とがない。また、微粒子層を形成するために行われる微
粒子のコーティングは、液晶表示装置を形成する通常の
製造装置を用いて行うことができ、特別の設備を必要と
しない。
【0008】(2) 本発明に係る液晶表示装置は、前
記微粒子が、直径が0.1〜1μmであることを特徴と
する。
【0009】本発明によれば、直径0.1〜1μmの微
粒子からなる微粒子層上に反射層が形成されるため、反
射層は微粒子の直径に対応した凹凸を表面に備えること
になる。その結果、広い視野角において、明るい表示が
可能であることが確認された液晶表示装置が得られる。
【0010】(3) 本発明に係る液晶表示装置は、前
記微粒子は、SiO、Sb、TiO、および
ZrOの少なくともいずれか一つの材料を主成分とし
て含むことを特徴とする。
【0011】(4) 本発明に係る液晶表示装置は、前
記反射層は、前記液晶を駆動するための信号が供給され
る電極としても兼用されていることを特徴とする。
【0012】本発明によれば、反射層が電極としても兼
用されているため、構造を簡素化できる。また、液晶に
近接する電極と、反射層とが同一層となるため、光の透
過量を制御する液晶層と反射層とが接近し、斜めから液
晶表示装置を見る場合における視差に起因する表示品質
の低下が少ない。
【0013】(5) 本発明に係る液晶表示装置は、前
記反射層上にカラーフィルタ層が設けられていることを
特徴とする。
【0014】本発明によれば、カラーフィルタ層が設け
られた側の基板に、光を散乱する機能を有する反射層を
備えた液晶表示装置が得られる。
【0015】(6) 本発明に係る液晶表示装置は、前
記液晶セルの背面側には前記液晶セルに向けて光を出射
する照明装置が設けられており、前記反射層には複数の
開口部が形成されていることを特徴とする。
【0016】本発明に係る液晶表示装置は、反射層に複
数の開口部が形成されているので、液晶セル背面に配置
した照明装置からの光が開口部を透過することができ
る。そのため、周囲が暗い場合には照明装置からの光を
利用した透過型の表示を行い、周囲が暗い場合には外光
を利用する反射型の表示を行う半透過反射型の液晶表示
装置が実現する。
【0017】また、本発明の半透過反射型の液晶表示装
置によれば、照明装置からの光が微粒子層によって散乱
されるので、明るい透過型の表示が可能となる。
【0018】(7) 本発明に係る液晶表示装置は、前
記反射層が、アルミニウムで形成され、その膜厚が50
〜300nmであることを特徴とする。
【0019】本発明に係る液晶表示装置は、反射層が膜
厚50〜300nmのアルミニウム層として形成されて
いるので、外光を透過させることなく反射できる。その
ため反射率が高く明るい液晶表示装置が実現する。
【0020】(8)本発明に係る液晶表示装置は、前記
液晶セルの背面側には前記液晶セルに向けて光を出射す
る照明装置が設けられており、前記反射層は、アルミニ
ウムで形成されており、その膜厚が10〜30nmであ
ることを特徴とする。
【0021】本発明者らの実験によれば、アルミニウム
による反射層の膜厚が10nm〜30nmであると、反
射層に開口部を設けなくても光の一部を透過し光の一部
を反射するので、その透過光を用いて透過表示が可能で
あることがわかった。したがって、本発明によれば、反
射層に開口部を設けなくても半透過反射型の液晶表示装
置が実現する。
【0022】(9) 本発明に係る電子機器は、表示部
として液晶表示装置を搭載しており、前記液晶表示装置
に供給する画像信号を生成する画像信号生成部を備えた
電子機器であって、前記液晶表示装置は、表示面側の基
板と背面側の基板の間に、液晶を封入して形成された液
晶セルと、前記液晶セルの前面側に配置された偏光子
と、を備える液晶表示装置を表示部として備え、前記背
面側の基板は、微粒子をコーティングして形成された微
粒子層と、前記微粒子層上に形成された反射層とを有す
る。
【0023】なお、本発明の電子機器には、上記した
(1)ないし(9)のうちいずれかの態様を採用するこ
とが可能であり、上記いずれかの液晶表示装置ついて述
べた作用効果を有する電子機器が得られる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施形態に
ついて、図面を参照しながら、さらに具体的に説明す
る。
【0025】1. <第1実施形態> 1.1 液晶表示装置の構造および作用 図1は、本実施形態の液晶表示装置10を示す模式的な
断面図である。この図に示すように、液晶表示装置10
は、液晶セル18の前面側(表示面側)に偏光子14と
位相差板16とを配置し、液晶セル18の背面側には偏
光子60と照明装置としての導光板64とを配置して形
成されている。なお、図1および同様な他の図面におい
ては、液晶表示装置を構成する各要素間に隙間があるよ
うに描かれているが、これは図示の便宜上のものであ
り、実際には各要素が互いにほぼ密着する状態となって
いる。
【0026】位相差板16は、STN型の液晶セル18
の屈折率異方性に起因する着色を解消するためのもので
ある。位相差板16は、ポリスチレンやポリカーボネー
トなどの高分子材料を延伸して形成された高分子フィル
ムとして形成され、屈折率異方性を持つ。
【0027】導光板64は、光源66からの光が例えば
パネル固定枠68内などを導かれて端面65に入射さ
れ、その光を液晶セル18に向けて出射するものであ
る。導光板64は、光学的にほぼ等方な例えばポリオレ
フィン樹脂で形成されている。また、光源66からの光
を導光板64まで導くパネル固定枠68は、光学的に等
方なポリオレフィン樹脂、ポリカーボネート樹脂、ある
いはアクリル樹脂などから構成されている。光源66か
ら出射された光は、パネル固定枠68によって導光板6
4の端面65まで導かれて導光板64内に導入され、液
晶セル18に向かって出射される。なお、光源52とし
ては、LED(発光ダイオード)などが用いられる。
【0028】液晶セル18は、ストライプ状の透明電極
22が片面に形成された表示面側の基板20と、やはり
ストライプ状の電極32が片面に形成された基板30と
が、ギャップ材(図示せず)などによって所定間隔離さ
れ、基板20の透明な電極22と基板30の電極32と
が格子状に対向する単純マトリックス型の液晶セル18
となっている。これら一対の基板20,30の間にはS
TN型の液晶50が充填され、それら基板20,30の
対向する周縁がシール材52によって封止されている。
なお、図1においては、一対の基板20,30の間を広
く離して描いてあるが、これは図示を明確化するためで
あり、実際には一対の基板20,30は数μmないし十
数μmの狭いギャップを隔てて対向している。また、ス
トライプ状の透明電極22および電極32は、図1にお
いては数本しか描かれていないが、実際にはマトリック
ス表示の分解能に対応して、それぞれ多数のストライプ
状電極として設けられている。
【0029】さらに、表示面側の基板20には、図1に
模式的に示すように、カラーフィルタ24が設けられて
おり、カラーフィルタ24の表面は平坦化膜(top coa
t)26で覆われている。平坦化膜26の表面には、前
述したストライプ状の透明電極22が設けられている。
【0030】また、背面側の基板30には微粒子をコー
ティングして形成された微粒子層36が設けられ、微粒
子層36の表面に前述したストライプ状の電極32が形
成されている。図2は、背面側の基板30の表面付近を
さらに詳細に示す模式的な断面図である。この図に示す
ように、基板30の表面には、微粒子37がコーティン
グされた微粒子層36が形成され、微粒子層36を覆っ
て電極32が形成されている。微粒子37は、Si
、Sb、TiO、およびZrOの少なく
ともいずれか一つの材料からなり、その直径は0.1〜
1μmである。微粒子層36は、基板30上に例えばT
iO、ZrO、SiOの少なくともいずれか一つ
からなるバインダとともに、微粒子37をフレキソ印刷
(一種の転写印刷)した後、UV照射によってTi
、ZrOに重合反応を起こさせ、その後250〜
300℃で焼成することによって形成される。微粒子層
36は、フレキソ印刷の手法を用いて形成されるため、
端子となる部分やアラインメントマークが形成される部
分などを避けて形成することができる。また、微粒子層
36を形成するために行われる微粒子37のコーティン
グは、一般的な液晶表示装置を形成するための製造装置
を用いて行うことができ、新たな設備を必要としない。
【0031】電極32は、金属(例えば、アルミニウ
ム、銀、または銅)をスパッタリングし、フォトリソグ
ラフィーによってパターニングして形成される。本実施
形態の電極32は、反射層を兼ねており、液晶セル18
の表示面側から入射した光を反射する。また、この電極
(反射層)32は、微粒子層36の表面に、金属をスパ
ッタリングして形成されているため、図2に示したよう
に、微粒子37の形状に対応して表面に凹凸を備えてい
る。このように、背面側の基板30にコーティングされ
た微粒子層36上に、電極(反射層)32を形成するこ
とによって、反射面に凹凸を生じさせ、電極(反射層)
32は入射した光を反射すると共に散乱させることがで
きる。したがって、散乱層を追加することなく光を散乱
させることが可能となり、散乱層を追加して光を散乱さ
せる場合のように散乱層による光の吸収に伴って表示が
暗くなることがない。
【0032】また、反射層としての電極32表面の凹凸
は、前述したように、微粒子層に用いられている微粒子
の直径0.1〜1μmに対応した凹凸である。本願発明
者によれば、反射層としての電極32がそのような凹凸
を備えることによって、液晶表示装置10は、反射型の
表示において広い視野角にわたり明るい表示が可能であ
ることが確認されている。
【0033】さらに、電極(反射層)32は、図2に破
線で示し、平面図である図3に示したように、複数の開
口部33を備えて形成されている。したがって、電極
(反射層)32は入射する光の一部を透過することがで
きる。その結果、本実施形態の液晶表示装置10は、液
晶セル18の背面側から入射した光、すなわち導光板6
4からの光を表示面側に透過させて透過型の液晶表示装
置としても用いることができ、半透過反射型(反射/透
過両用型)の液晶表示装置として動作させることができ
る。
【0034】また、液晶表示装置10は、図1に図示し
た構成要素以外にも、液晶24に面して設けられる配向
膜、そして電極22,32を駆動する駆動回路なども備
えている。
【0035】以上のように、本実施形態の液晶表示装置
10においては、反射層としても機能する電極32によ
って、液晶表示装置10に入射した光が散乱されるた
め、散乱層を別に設ける場合のように散乱層による吸収
に伴って表示が暗くなることなく、使用者や背景などの
写り込みが少なくなるとともに、鏡面状の表示となるこ
とを避けることができる。
【0036】1.2 液晶表示装置を備えた電子機器 図4(A)、(B)、および(C)は、本実施形態の液
晶表示装置10を表示部として用いた電子機器の例を示
す外観図である。図4(A)は、携帯電話機88であ
り、その前面上方に液晶表示装置10を備えている。図
4(B)は、腕時計92であり、本体の前面中央に液晶
表示装置10を用いた表示部が設けられている。図4
(C)は、携帯情報機器96であり、液晶表示装置10
からなる表示部と入力部98とを備えている。これらの
電子機器は、液晶表示装置10の他に、図示しないが、
表示情報出力源、表示情報処理回路、クロック発生回路
などの様々な回路や、それらの回路に電力を供給する電
源回路などからなる表示信号生成部を含んで構成され
る。表示部には、例えば携帯情報機器の場合にあっては
入力部98から入力された情報等に基づき表示信号生成
部によって生成された表示信号が供給されることによっ
て表示画像が形成される。
【0037】なお、本実施形態の液晶表示装置10が組
み込まれる電子機器としては、携帯電話機、腕時計、お
よび携帯情報機器に限らず、ノート型パソコン、電子手
帳、ページャ、電卓、POS端末、ICカード、ミニデ
ィスクプレーヤなど様々な電子機器が考えられる。
【0038】1.3 第1実施形態の変形例 1.3.1 前記においては、電極(反射層)32に開
口部33を設けて、光の一部の透過を可能とすることに
よって、半透過反射型の液晶表示装置10を形成する例
を示した。しかしながら、図2に対応する断面図である
図5に示す変形例の電極(反射層)34は、十分薄い膜
厚(例えばアルミニウムで形成する場合は10〜30n
m)で形成されているため、光の一部を反射し、一部を
透過する。したがって、このような膜厚で電極(反射
層)32を形成すれば、前述の例のように電極(反射
層)に複数の開口部33を設けることなく、半透過反射
型の液晶表示装置10を形成することができる。
【0039】1.3.2 前記においては、STN型の
液晶を用いた液晶セル18が持つ光学異方性に起因する
着色を解消するために、位相差板16を使用する例を示
したが、そのような着色が問題とならない場合、あるい
は光学異方性が少ない液晶例えばTN型の液晶を用いた
液晶セルとした場合には、必ずしも位相差板16は設け
る必要はない。
【0040】1.3.3 前記においては、液晶表示装
置10を半透過反射型として形成した例を示したが、液
晶表示装置10は反射型としても形成できる。その場
合、液晶セル18の背面側に位置する偏光子60および
導光板64などは不要となる。また、電極(反射層)3
2は光の透過が起きない程度に十分厚く形成してもよい
し、開口部33は設けなくともよい。本発明者の実験に
よれば、反射層としてアルミニウムを使用した場合にお
いては、50nm以上の膜厚で反射層を形成すれば反射
層において光の透過が起きないことが確認された。な
お、製造プロセスやパネル構造等の制約を考慮すれば概
ね50nm〜300nmの範囲の膜厚が最適である。
【0041】1.3.4 前記においては、カラーフィ
ルタ24およびそれを覆う平坦化膜26を設ける例を示
したが、モノクロ表示の液晶表示装置とする場合は、カ
ラーフィルタ24および平坦化膜26は設けなくともよ
い。
【0042】2. <第2実施形態> 第2実施形態は、反射層と電極とが別の層として設けら
れている点、背面側の基板に形成された電極も透明な電
極である点、および、反射層が設けられている基板すな
わち背面側の基板にカラーフィルタが設けられている点
が、第1実施形態とは異なる。それ以外の点は、第1実
施形態と同様であるので、その説明を省略する。また、
図面において対応する部分には第1実施形態と同一の符
号を付す。
【0043】2.1 液晶表示装置の構造および作用 本実施形態の液晶表示装置においては、表示面側の基板
20には、図6に模式的に示すように、ストライプ状の
透明電極22が設けられている。
【0044】また、背面側の基板30には、図6、およ
び背面側の基板の表面付近をさらに詳細に示す断面図で
ある図7に示すように、微粒子をコーティングして形成
された微粒子層36が設けられ、微粒子層36の表面に
反射層82が設けられている。さらに、反射層の表面に
カラーフィルタ24が設けられ、カラーフィルタ24を
覆って平坦化膜26が設けられ、そして平坦化膜26の
表面に透明な電極84がストライプ状に形成されてい
る。
【0045】本実施形態においても、微粒子層36は、
第1実施形態の場合と同様に形成されている。
【0046】反射層82は、金属(例えばアルミニウム
または銅)をスパッタリングして形成される。反射層8
2は、液晶セル18の表示面側から入射した光を反射す
る。また、反射層82は、微粒子層36の表面に、金属
をスパッタリングして形成されているため、図7に示し
たように、微粒子37の形状に対応して表面に凹凸を備
えている。このように、背面側の基板30にコーティン
グされた微粒子層36上に、反射層82を形成すること
によって、反射面を凹凸を生じさせているため、反射層
82は入射した光を反射すると共に散乱させることがで
きる。したがって、液晶表示装置80は、反射型の液晶
表示装置として用いた場合、散乱層を追加することなく
光を散乱させることが可能となり、散乱層を追加して光
を散乱させる場合のように散乱層による光の吸収に伴っ
て表示が暗くなることがない。
【0047】また、反射層82表面の凹凸は、前述した
ように、微粒子層に用いられている微粒子の直径0.1
〜1μmに対応した凹凸である。本願発明者によれば、
反射層がそのような凹凸を備えることによって、液晶表
示装置80は広い視野角において明るい表示が可能であ
ることが確認されている。
【0048】さらに、反射層82は、図7に破線で示し
たように、複数の開口部33を備えて形成されている。
したがって、反射層82は入射する光の一部を透過する
ことができる。その結果、本実施形態の液晶表示装置8
0は、液晶セル18の背面側から入射した光、すなわち
導光板64からの光を表示面側に透過させることがで
き、半透過反射型(反射/透過両用型)の液晶表示装置
として形成することができる。
【0049】本実施形態の液晶表示装置80において
も、反射層82によって、液晶表示装置80に入射した
光が散乱されるため、散乱層を別に設ける場合のように
散乱層による吸収に伴って表示が暗くなることなく、使
用者や背景などの写り込みが少なくなるとともに、鏡面
状の表示となることを避けることができる。
【0050】2.2 第2実施形態の変形例 第2実施形態においても前述した第実施形態の変形例が
同様に実施できる。本実施形態においては、さらに次の
ような変形例も可能である。
【0051】2.2.1 上記においては、反射層82
とは別に電極84を設ける例を示したが、本実施形態に
おいても第1実施形態の場合と同様に、反射層を電極形
状にパターニングし、反射層が電極を兼ねるようにする
ことができる。この場合、図7に示した電極32は不要
となる。
【0052】以上、本発明の実施形態を説明したが、本
発明は前述した各実施形態に限定されるものではなく、
本発明の要旨の範囲内または特許請求の範囲の均等範囲
内で各種の変形実施が可能である。
【0053】例えば、上記各実施形態では、STN型の
液晶を用いた単純マトリクス液晶表示装置の例を示した
が、液晶表示装置としては、駆動方式で言えば、スタテ
ィック駆動液晶表示装置、また、スイッチング素子を用
いたTFT(Thin Film Transistor)で代表される三端子
型薄膜トランジスタ素子あるいはTFD(Thin Film Dio
de)で代表される二端子型非線形素子を用いたアクティ
ブマトリックス液晶表示装置、電気光学特性で言えば、
TN型、ゲストホスト型、相転移型、強誘電型など、種
々のタイプの液晶表示装置を用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の液晶表示装置を示す模式的な断
面図である。
【図2】背面側の基板の表面付近における詳細を示す断
面図である。
【図3】背面側の基板に設けられた電極の一部を示す平
面図である。
【図4】第1実施形態の液晶表示装置を用いた電子機器
を示す外観図であり、(A)は携帯電話機であり、
(B)は腕時計であり、(C)は携帯情報機器である。
【図5】第1実施形態の変形例に係る背面側の基板の表
面付近における詳細を示す断面図である。
【図6】第2実施形態の液晶表示蔵置を示す模式的な断
面図である。
【図7】背面側の基板の表面付近における詳細を示す断
面図である。
【符号の説明】
10,80 液晶表示装置 18 液晶セル 20 基板(表示面側) 22,84 電極 24 カラーフィルタ 30 基板(背面側) 32,34 電極(反射層) 33 開口部 36 微粒子層 37 微粒子 50 液晶 82 反射層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G09F 9/00 333 G09F 9/00 333B 333C 336 336J Fターム(参考) 2H042 BA04 BA20 2H048 BB02 BB12 BB42 2H049 BA02 BA06 BA25 BB47 BC03 BC22 2H091 FA15Y FA16Y FB06 FB08 FC02 FC18 FC26 FD06 FD14 FD23 GA02 LA11 LA12 LA15 LA18 5G435 AA03 AA17 BB12 BB15 BB16 DD13 EE27 EE33 FF00 FF03 FF05 FF08 GG12 GG23 GG26 HH12 KK05 LL07 LL09 LL10 LL12

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表示面側の基板と背面側の基板の間に、
    液晶を封入して形成された液晶セルと、 前記液晶セルの前面側に配置された偏光子と、 を備える液晶表示装置であって、 前記背面側の基板は、 微粒子をコーティングして形成された微粒子層と、 前記微粒子層上に形成された反射層とを有することを特
    徴とする液晶表示装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記微粒子は、直径が0.1〜1μmであることを特徴
    とする液晶表示装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2において、 前記微粒子は、SiO、Sb、TiO、およ
    びZrOの少なくともいずれか一つの材料を主成分と
    して含むことを特徴とする液晶表示装置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし請求項3のいずれかにお
    いて、 前記反射層は、前記液晶を駆動するための信号が供給さ
    れる電極としても兼用されていることを特徴とする液晶
    表示装置。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし請求項4のいずれかにお
    いて、 前記反射層上にカラーフィルタ層が設けられていること
    を特徴とする液晶表示装置。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし請求項5のいずれかにお
    いて、 前記液晶セルの背面側には前記液晶セルに向けて光を出
    射する照明装置が設けられており、前記反射層には複数
    の開口部が形成されていることを特徴とする液晶表示装
    置。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし請求項5のいずれかにお
    いて、 前記反射層は、アルミニウムで形成され、その膜厚が5
    0〜300nmであることを特徴とする液晶表示装置。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし請求項5のいずれかにお
    いて、 前記液晶セルの背面側には前記液晶セルに向けて光を出
    射する照明装置が設けられており、 前記反射層は、アルミニウムで形成されており、その膜
    厚が10〜30nmであることを特徴とする液晶表示装
    置。
  9. 【請求項9】 表示部として液晶表示装置を搭載してお
    り、前記液晶表示装置に供給する画像信号を生成する画
    像信号生成部を備えた電子機器であって、 前記液晶表示装置は、表示面側の基板と背面側の基板の
    間に、液晶を封入して形成された液晶セルと、前記液晶
    セルの前面側に配置された偏光子と、を備える液晶表示
    装置を表示部として備え、 前記背面側の基板は、 微粒子をコーティングして形成された微粒子層と、 前記微粒子層上に形成された反射層とを有することを特
    徴とする電子機器。
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