JP2000266483A - ヒートパイプの製造方法及びその装置 - Google Patents

ヒートパイプの製造方法及びその装置

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JP2000266483A
JP2000266483A JP11067002A JP6700299A JP2000266483A JP 2000266483 A JP2000266483 A JP 2000266483A JP 11067002 A JP11067002 A JP 11067002A JP 6700299 A JP6700299 A JP 6700299A JP 2000266483 A JP2000266483 A JP 2000266483A
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vacuum
plug
inlet
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Shugen Ri
李秀鉉
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GO JUNHO
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Abstract

(57)【要約】 【課題】両側の栓も注入口と同様に真空下で電気溶接
し、その際に両側の栓が同時に溶接されるようにし、ま
た、溶接棒を耐熱性と強さがステンレスよりずっと高い
タングステン棒で形成して、溶接時に溶接棒は熔けない
で、被溶接物が熔けて溶接されるようにするヒートパイ
プの製造方法及び装置を提供する。 【解決手段】ヒートパイプの製造装置はパイプを把持し
て作業台の所定の位置へ移動させるパイプ移動手段と、
パイプの両側に位置して、パイプの一端と他端とに各々
注入口なしの栓と注入口を有する栓を溶接するために作
業台の両側に設けられる第1、第2の溶接装置と、第1
の溶接装置を所定の位置へ移動させるための第1の溶接
装置移動手段と、栓の注入口を介してパイプ内に内容物
を注入して、栓の注入口を封入溶接する電気溶接手段と
からなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はヒートパイプの製造
方法及び装置に関し、特に溶接棒が高熱にも容易に熔融
されないタングステンからなることにより、溶接時に溶
接棒が熔けて溶接されることでなく、被溶接物自体が熔
けて溶接されるようにし、また、パイプの両側の栓も両
側が同時に真空下で溶接されるようにすることで、作業
の迅速性は勿論、溶接時の材料の損傷が少なく、溶接の
気密性が高くて、真空状態が長い間維持され、ヒートパ
イプの性能がより優れることになって、長寿命化が可能
なヒートパイプの製造方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ヒートパイプ(Heat Pipe)は
その内部が真空状態であり、一側に熱媒体が封入されて
いるので、熱媒体がある側を加熱すると熱媒体が急速に
気化、膨張して、迅速な伝熱を行うものである。従来の
ヒートパイプは、ステンレスパイプを一定の長さで切断
し、切断したパイプの両側に同じステンレスからなる栓
を挿入した後、ステンレスの溶接棒を用いて、大気中で
一側ずつアルゴン溶接により栓を溶接した後、一側の栓
に開けられている注入口を介して熱媒体を注入して、パ
イプ内の空気を排出し、真空を維持した状態で栓の注入
口を更にステンレスの溶接棒を用いて真空下で電気溶接
する方法により製造されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記のような
従来のヒートパイプの製造方法は、両側の栓を一つずつ
大気中でアルゴン溶接するものであるから、迅速な溶接
作業ができなかったので非能率的であるのみならず溶接
時の材料の熱損傷が多かった。また、アルゴンガスの作
用にもかかわらず、溶接中に完璧な真空にならなくて、
溶接部位が空気と接触するので、容易に酸化されて錆が
生じることとなっていた。かかる溶接中の多くの材料の
損傷は結局、真空状態であるヒートパイプ内へ空気が吸
い込まれる漏気現状が生じ、真空状態が容易に壊れて、
迅速な伝熱が生命であるヒートパイプの伝熱速度が落ち
て性能及び使用寿命を低下させる。更に、従来の栓を大
気中でアルゴン溶接する時には勿論、真空下で注入口を
電気溶接する時にも、被溶接物が熔けて溶接されるので
なく、溶接棒が熔けて溶接の部位が溶接されるのであ
る。言い換えると、アルゴンの溶接方法は溶接棒に熱を
加えて溶接するので、当然、被溶接物は熔けないで、溶
接棒が熔けて溶接されるのである。電気溶接時にも溶接
棒と被溶接物の両者に電気のスパーク熱が加えられる
が、溶接棒が先に熔けて注入口を塞ぐ結果となる。これ
は、熱が栓の全体へ伝導されて分散される注入口の周り
の部分よりも溶接棒の直径が大変小さく、熱の分散が比
較的少ないからである。このような溶接は材質の異質性
のため(同じステンレスでも差がある)、同質の材料が
熔けて溶接される場合と比較すると溶接が不完全とな
り、結局、漏気現状を起こす原因になる。更に、継続的
な使用によって、溶接棒の長さが短くなるので、被溶接
物と適切な間隔を維持するための継続的な調整が必要と
なる。このための調整装置が別途必要となり、また、溶
接棒が消耗して所定の長さ以下まで短くなると交換しな
ければならない問題点があった。
【0004】従って、本発明は前記のような従来の問題
点を解消するために案出したもので、本発明の目的は、
両側の栓も注入口と同様に真空下で電気溶接し、その際
に両側の栓が同時に溶接されるようにし、また、溶接棒
を耐熱性と強さがステンレスよりずっと高いタングステ
ン棒で形成して、溶接時に溶接棒は熔けないで、被溶接
物が熔けて溶接されるようにするヒートパイプの製造方
法及び装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前述の目的を達成するた
め、本発明のヒートパイプの製造方法は、パイプの両側
に注入口なしの栓と注入口を有する栓とを各々結合する
段階と、前記パイプの両側に栓を真空下で溶接する段階
と、前記パイプの内部に内容物を注入し、電気溶接装置
により前記栓の注入口を封入する段階とからなる。
【0006】前述のヒートパイプの製造方法において前
記栓の注入口の封入段階は、前記注入口を通じて前記パ
イプの内部に内容物を注入する段階と、前記パイプを垂
直に立てて、パイプの挿入部に挿入して注入口を溶接棒
に近接させる段階と、真空ポンプを作動させて、真空ケ
ース内を真空にすると共に、電気溶接機を作動させて、
注入口を封入する段階とからなる。
【0007】また、前述の目的を達成するため、本発明
のヒートパイプの製造装置は、パイプを把持して作業台
の所定の位置へ移動させるパイプ移動手段と、前記パイ
プの両側に位置して、前記パイプの一端と他端とに各々
注入口なしの栓と注入口を有する栓を溶接するために前
記作業台の両側に設けられる第1、第2の溶接装置と、
前記第1の溶接装置を所定の位置へ移動させるための第
1の溶接装置移動手段と、前記栓の注入口を通じて前記
パイプ内に内容物を注入して、前記栓の注入口を封入溶
接する電気溶接手段とからなる。
【0008】前述の構成において、前記パイプの移動手
段は、前記パイプの中間を固定する締め具と、前記締め
具を支持する支持台と、前記支持台の中段に一体形成さ
れ、前記作業台の上面を摺動するスライダと、前記スラ
イダを移動させることができるように前記支持台の下段
に連結される油圧シリンダとからなる。
【0009】また、前記第1及び第2の溶接装置は、真
空ポンプと連結されて前記パイプの両端部が真空にさら
されるようにする真空ケースと、前記真空ケースの前方
に位置され、パイプの挿入を誘導するパイプ挿入部と、
前記真空ケースの後方に移動可能に設けられ、内部には
溶接棒の端部が真空にさらされて前記パイプの端部と所
定の距離で離隔される溶接棒挿入部と、前記溶接棒挿入
部の後方に結合され、溶接棒を固定する溶接台が設けら
れた溶接台挿入台とを含む。
【0010】さらに、前記第1の溶接装置移動手段は、
前記第1の溶接装置を支持する支持台と、前記支持台の
中段に一体成形され、前記作業台の上面を摺動するスラ
イダと、前記スライダを移動させることができるように
前記支持台に連結される油圧シリンダとを含む。
【0011】加えて、前記電気溶接手段は、真空ポンプ
と連結されて前記栓が溶接されたパイプの端部の注入口
を有する栓が真空にさらされるようにする真空ケース
と、前記真空ケースの前方に位置され、パイプの挿入を
誘導するパイプ挿入部と、前記真空ケースの後方に移動
可能に設けられ、内部には溶接棒の端部が真空にさらさ
れて前記パイプの端部と所定の距離で離隔される溶接棒
挿入部と、前記溶接棒挿入部の後方に結合され、溶接棒
を固定する溶接台が設けられた溶接台挿入台とを含む。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一つの実施の形態
を添付図面に基づいて詳細に説明する。図1は、本発明
による栓用の溶接装置を示す側面構成図であり、図2
は、本発明による栓用の溶接装置を示す断面構成図であ
り、図3は、本発明による栓の注入口用の溶接装置を示
す断面構成図であり、図4は、ヒートパイプの栓の部分
の拡大断面図である。
【0013】図1ないし図4に示すように本発明のヒー
トパイプの製造装置はパイプ5を把持して作業台1の所
定の位置へ移動させるパイプ移動手段と、パイプ5の両
側に位置されてパイプ5の一端と他端とに注入口なしの
栓18と注入口19を有する栓18’とを各々溶接できるよう
に作業台1の両側に設けられる第1、第2の溶接装置11
0、 110’と、第1の溶接装置110を所定の位置へ移動さ
せる第1の溶接装置移動手段と、栓18の注入口19を通じ
てパイプ5内に内容物を注入し、前記栓18の注入口19を
封入溶接する電気溶接手段とに大別される。
【0014】前述のパイプ5の移動手段は構成におい
て、締め具6と、支持台6’と、スライダ9と、油圧シ
リンダ8とからなる。締め具6はパイプ5の中間を固定
し、支持台6’は前記締め具6を支持して、パイプ5を
水平に維持する。スライダ9は作業台1の上面に従って
摺動する役割を、油圧シリンダ8は支持台6’の下端に
連結されてスライダ9を移動させる役割を果たす。
【0015】前述の溶接装置は構成において、真空ケー
ス2、2’と、パイプ挿入部7、7’と、溶接棒挿入部
11、11’と、溶接台挿入部12、 12’とからなる。真空
ケース2、2’は真空ポンプ17と連結されており、パイ
プ5の両端部が真空にさらされるようにするものであ
る。パイプ挿入部7、7’は前記真空ケース2、2’の
前方に位置されてパイプ5の挿入を誘導する役割を果た
す。溶接棒挿入部11、 11’は前記真空ケース17の後方
に移動可能に設けられており、これらの内部に溶接棒1
4、 14’の端部が真空にさらされ、かつパイプ5の端部
と所定の距離離隔して位置される。溶接台挿入部12、1
2’は溶接棒挿入部11、 11’の後部に結合されている。
溶接棒14、 14’を固定するために溶接台15、15’が設
けられている。溶接棒14、 14’はタングステンから形
成されており、その太さは栓18、 18’の直径とほぼ同
じである。1次電気溶接時には両側の栓18、 18’のみ
を溶接する。
【0016】溶接棒14、 14’を支持する溶接台15、 1
5’は真空ケース2、2’に結合された栓20、 20’にね
じ式で挿入されている。真空ケース2、2’の中にパイ
プ5をその端部が溶接棒14、 14’に届くまで押し込ん
だ後、溶接棒14,14'をねじ式に一回転または二回転して
やや後進させることで、溶接棒14、 14’とパイプ5の
両端部とが所定の間隔となるように設定されている。
【0017】前述の第1の溶接装置移動手段は、前記第
1の溶接装置110を支持する支持台8’と前記支持台
8’の中段に一体形成され、前記作業台1の上面を摺動
するスライダ4と、前記スライダ4を移動させることが
できるように前記支持台8に連結される油圧シリング3
とからなる。
【0018】図1及び図2に示すように作業台1上の両
側に所定の間隔で位置された真空ケ―ス2、2’内に、
栓18、 18’が挿入されたパイプ5の両端部を嵌め込ん
で、溶接棒14、14’とパイプ5の両端部をスパークが生
じる程に近接させた後、真空ケース2、2’と連結され
た真空ポンプ17で真空ケース2、2’とパイプ5内の空
気を排出して真空化する。次いで、電気溶接機で高圧電
流を溶接棒14、 14’とパイプ5に印加し、両側の栓1
8、 18’を同時に電気溶接する。このため、作業台1の
両側に設けられた真空ケース2、2’の一方は固定さ
れ、他方は所定の距離で左右に移動できるようになって
いて、パイプ5を両側の真空ケース2、2’に嵌め込ん
だりこれらから抜いたりすることができるようになって
いる。
【0019】作業台1の上側の左右に所定の距離を置い
て設けられる真空ケース2、2’は同じ構成ではある
が、左側の真空ケース2は油圧シリンダ3によリスライ
ダ4を介して摺動できるようにし、右側の真空ケース
2’は固定してある。従って、パイプ5の両端部を真空
ケース2に挿入する場合は、まず、右側の真空ケース
2’にパイプ5の右側の端部を挿入した後、左側の真空
ケース2を右側へ移動させてパイプ5の左側の端部が左
側の真空ケース2に挿入できるようにし、溶接後にパイ
プ5を抜く場合には挿入時とは順序を逆にする。
【0020】真空ケース2と真空ケース2’の端部にね
じ式で結合されたパイプ挿入部7、7’と溶接棒挿入部
11、 11’は全て不導体であり、溶接棒挿入部11、11’
にねじ結合された溶接台挿入部12、 12’と、これらの
溶接台挿入部12、 12’にねじ結合された栓18、 18’も
全て不導体である。
【0021】タングステンからなる溶接棒14、 14’は
直径がパイプ5の直径とほとんど同じで、溶接台15、 1
5に挿入固定されており、溶接棒挿入部11、 11’を貫通
して真空ケース2、2’内に突出される。
【0022】導体である溶接台15、 15’の本体には螺
旋部16、 16’が形成されており、溶接装置の外側ナッ
ト13、 13’にねじ結合されて溶接装置の外側ナット1
3、13’と溶接台12、 12’とを貫通している。真空ケー
ス2、2’は真空ポンプ17に連結されており、溶接棒1
4、 14’は溶接台15、 15’の端部及び締め具6’と連
結されている。
【0023】図3及び図4に示した実施形態の電気溶接
装置はパイプ5を垂直に立てて両側の栓18、 18’中の
一方の栓18に形成された注入口19を溶接する装置であ
る。同装置の構成はパイプ5の両端部内に溶接された前
記栓18、 18’のうち注入口19を有する栓18が真空にさ
らされるようにする真空ポンプ200と連絡される真空ケ
ース101と、前記真空ケース101の前方に位置されてパイ
プ5の挿入を誘導するパイプ挿入部102と、前記真空ケ
ース101の後方に移動可能に設けられ、内部において溶
接棒106の端部が真空にさらされて前記パイプ5の端部
と所定の距離離隔される溶接棒挿入部103と、前記溶接
棒挿入部103の後方に結合され、溶接棒106を固定する溶
接台107が設けられた溶接台挿入部104とからなる。
【0024】真空ケース101の両側にはパイプ挿入部102
と溶接棒挿入部103とがねじ結合されており、溶接棒挿
入部103に溶接台挿入部104と電気溶接装置の内側ナット
105とがねじ結合されており、これらは全て不導体でで
きている。タングステンからなる溶接棒106は直径が注
入口19とほとんど同じで、溶接台107に挿入されてい
る。溶接台107は導体であり、螺旋部があって、電気溶
接装置の外側ナット121とねじ結合している。栓の溶接
装置の場合とは異なり、真空ケース101にはパイプの端
部が挿入係止される挿入管109が内側へ突出されてい
る。挿入管109の中心には真空ケ―ス101の注入口120が
形成されており、パイプ5を挿入するとパイプ5の注入
口19が溶接棒106の下方に所定の間隔を置いてさらされ
る。真空ケース101には真空ポンプ200と電気溶接機201
の一側の線(+)が連結されており、電気溶接機201の他側
の線(-)は溶接台107の端部と連結されている。
【0025】パイプ5の両側の栓18、 18’を溶接し
て、一方の栓18に形成された注入口19を通じて適量の熱
媒体を注入した後に、パイプ5を垂直に立てて注入口19
を溶接するようにする電気溶接封入装置は従来の技術と
同じである。
【0026】前記従来の注入口溶接装置では垂直型で形
成された真空ケースの下側にパイプ挿入部が形成されて
おり、真空ケースの上側には溶接棒が挿入されており、
真空ケ―スには真空ポンプと溶接機が連結されている。
本発明の溶接装置の従来の溶接装置と異なるところは溶
接棒がタングステン棒からなっており、従って、溶接棒
の長さが使用により短くなることはないので、溶接台昇
降レバーがなく、溶接棒106が結合される溶接台107は栓
の溶接装置と同じように真空ケース101に結合された電
気溶接装置の外側ナット121にねじ式で挿入されてい
る。従って、両側の栓18、18’が溶接されて、熱媒体が
注入されたパイプ5を注入口19が形成された側が上に向
かうようにして真空ケース101の下側に形成されたパイ
プ5の挿入部に挿入して注入口19と溶接棒とが一定の間
隔になるようにし、真空ポンプ200を用いて真空ケース1
01とパイプ5内の空気をすっかり排出して真空化した
後、電気溶接機201で溶接することにより溶接棒106は熔
けないで、注入口19の周りが熔けて溶接封入される。な
お、符号20、20’は内側のナットを、21、21’、 122は
密閉用ゴムリングを、23、23’、 124は空気流入用バル
ブであり、これらの詳しい説明は省略する。
【0027】このように構成された本発明の一実施の形
態によるヒートパイプ5の製造方法を以下に説明する。
図5は、本発明の作動順序を示すフローチャートであ
る。図5に示すように、ステップS300においては、一定
の長さで切断したステンレスパイプの両側の端部に注入
口なしのステンレス栓と注入口を有するステンレス栓と
を各々挿入する。パイプの両端部に栓が位置されるとス
テップS310ヘ進む。
【0028】ステップS310においては、パイプの両側に
挿入された栓を真空下で同時に溶接する。即ち、蝶ねじ
を緩めてヒンジタイプの締め具を開けて締め具にパイプ
を設置した後、右側の真空ケースの中ヘパイプ挿入部を
介してパイプの端部を、予め挿入されて位置調整された
溶接棒の端部に届くまで押し込む。パイプの端部が溶接
棒の端部に届くと、その位置で停止し、油圧シリンダを
作動させて左側の真空ケースを右側へ移動させることに
より、パイプの他側の端部をパイプ挿入部を介して真空
ケースの中へ挿入させる。この場合も、予め挿入されて
位置調整された溶接棒の端部に届くまで移動させる。油
圧シリンダの作動は通常のセンサー感知方法により制御
される。パイプの両側の端部が左右の真空ケース内で各
々溶接棒の端部に届くと油圧シリンダを停止し、締め具
を移動させる油圧シリンダを作動させて締め具がほぼパ
イプの中央に位置するようにした後、開放された締め具
を閉めて、蝶ねじを適切に締め付ける。
【0029】このような状態において、両側の溶接台を
やや後進させることにより、届き合っていた溶接棒とパ
イプとの両側の端部の間に電気スパークが生じる程の間
隔を形成した後、真空ポンプを作動させて真空ケースの
内部を真空状態とする。真空ケースが真空になると、電
気溶接機を作動させて通常の電気溶接方法による溶接を
行う。電気溶接は比較的高い温度でも熔融しないタング
ステン棒で行うので溶接棒は熔けないで、被溶接物のス
テンレス栓とパイプの両端部とが熔けて溶接されるので
溶接がより完璧になる。
【0030】栓が溶接されたパイプの真空状態を真空ケ
ースの空気流入バルブを開けることで解除した後、挿入
時と逆の順序で真空ケースから離脱させて、次のステツ
プS320ヘ進む。
【0031】ステップS320においては、栓に形成された
注入口を通じてパイプ内に熱媒体を注入し、該パイプを
垂直に立てて、注入口の溶接装置に挿入し、真空下で電
気溶接を行う。即ち、パイプを垂直に立てて、パイプ挿
入部に挿入してパイプの上端部が挿入管に届くようにす
ると、注入口が真空ケースの注入口に露出されて、予め
挿入されて調整された溶接棒の下部の直下に一定の間隔
を置いて位置する。このような状態で真空ポンプを作動
させて真空ケース内が真空になるようにし、電気溶接機
を作動させて通常の方法により電気溶接を行って注入口
を封入する。
【0032】前述のヒートパイプの製造方法における前
記栓の注入口を封入は、前記注入口を介して前記ヒート
パイプの内部に内容物を注入し、前記パイプを垂直に立
てて、パイプ挿入部に挿入して注入口が溶接棒と近接し
て位置したら、真空ポンプを作動させて真空ケース内を
真空とするとと共に、電気溶接機を作動させて注入口を
封入することで行われる。
【0033】ここで、タングステンからなる溶接棒は熔
融しないので、注入口の部分が熔けて溶接される。溶接
が完了すると、空気流入バルプを開けて真空状態を解除
し、パイプを抜くことによリヒートパイプの製作が完了
する。
【0034】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明による
と、溶接作業が迅速化し、かつ、生産性が高まるだけで
なく、溶接がより完壁となって気密度が高くなるので、
ヒートパイプ5の性能が高まるとともに、長寿命化が可
能となり、さらには溶接棒の長さを毎回調整したり、交
換したりする必要がない等の効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による栓用の溶接装置を示す側面構成図
である。
【図2】本発明による栓用の溶接装置を示す断面構成図
である。
【図3】本発明による栓の注入口用の溶接装置を示す断
面構成図である。
【図4】ヒートパイプの栓の部分の拡大断面図である。
【図5】本発明の作動順序を示すフローチャートであ
る。
【符号の説明】
1 作業台 2、2’ 真空ケース 3、8 油圧シリング 4、9 スライダ 5 パイプ 6 支持台 6’ 締め具 7、7’ パイプ挿入部 8 支持台 11、 11’ 溶接棒挿入部 12、 12’ 溶接台挿入部 14、 14’ 溶接棒 15、 15’ 溶接台 17 真空ポンプ 18、 18’ 栓 19 注入口 1l0 第1の溶接装置 1l0’ 第2の溶接装置

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】パイプの両側に注入口なしの栓と注入口を
    有する栓とを各々結合する段階と、 前記パイプの両側に栓を真空下で溶接する段階と、 前記パイプの内部に内容物を注入し、電気溶接装置によ
    り前記栓の注入口を封入する段階とを含むことを特徴と
    するヒートパイプの製造方法。
  2. 【請求項2】前記栓の注入口の封入段階は、 前記注入口を通じて前記パイプの内部に内容物を注入す
    る段階と、 前記パイプを垂直に立てて、パイプの挿入部に挿入して
    注入口を溶接棒に近接させる段階と、 真空ポンプを作動させて、真空ケース内を真空にすると
    と共に、電気溶接機を作動させて、注入口を封入する段
    階とを含むことを特徴とする請求項1記載のヒートパイ
    プの製造方法。
  3. 【請求項3】パイプを把持して作業台の所定の位置へ移
    動させるパイプ移動手段と、 前記パイプの両側に位置して、前記パイプの一端と他端
    とに各々注入口なしの栓と注入口を有する栓を溶接する
    ために前記作業台の両側に設けられる第1、第2の溶接
    装置と、 前記第1の溶接装置を所定の位置へ移動させるための第
    1の溶接装置移動手段と、 前記栓の注入口を通じて前記パイプ内に内容物を注入し
    て、前記栓の注入口を封入溶接するための電気溶接手段
    とを含むことを特徴とするヒートパイプの製造装置。
  4. 【請求項4】前記パイプの移動手段は、 前記パイプの中間を固定する締め具と、 前記締め具を支持する支持台と、 前記支持台の中段に一体形成され、前記作業台の上面を
    摺動するスライダと、 前記スライダを移動させることができるように前記支持
    台の下段に連結される油圧シリンダとを含むことを特徴
    とする請求項3記載のヒートパイプの製造装置。
  5. 【請求項5】前記第1及び第2の溶接装置は、 真空ポンプと連結されて前記パイプの両端部が真空にさ
    らされるようにする真空ケースと、 前記真空ケースの前方に位置され、パイプの挿入を誘導
    するパイプ挿入部と、 前記真空ケースの後方に移動可能に設けられ、内部には
    溶接棒の端部が真空にさらされて前記パイプの端部と所
    定の距離で離隔される溶接棒挿入部と、 前記溶接棒挿入部の後方に結合され、溶接棒を固定する
    溶接台が設けられた溶接台挿入台とを含むことを特徴と
    する請求項3記載のヒートパイプの製造装置。
  6. 【請求項6】前記第1の溶接装置移動手段は、 前記第1の溶接装置を支持する支持台と、 前記支持台の中段に一体成形され、前記作業台の上面を
    摺動するスライダと、 前記スライダを移動させることができるように前記支持
    台に連結される油圧シリンダとを含むことを特徴とする
    請求項3記載のヒートパイプの製造装置。
  7. 【請求項7】前記電気溶接手段は、 真空ポンプと連結されて、前記栓が溶接されたパイプの
    端部の注入口を有する栓が真空にさらされるようにする
    真空ケースと、 前記真空ケースの前方に位置され、パイプの挿入を誘導
    するパイプ挿入部と、 前記真空ケースの後方に移動可能に設けられ、内部には
    溶接棒の端部が真空にさらされて前記パイプの端部と所
    定の距離で離隔される溶接棒挿入部と、 前記溶接棒挿入部の後方に結合され、溶接棒を固定する
    溶接台が設けられた溶接台挿入台とを含むことを特徴と
    する請求項3記載のヒートパイプの製造装置。
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