JP2000266435A - 生鮮食料品の貯蔵装置 - Google Patents

生鮮食料品の貯蔵装置

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JP2000266435A
JP2000266435A JP11067470A JP6747099A JP2000266435A JP 2000266435 A JP2000266435 A JP 2000266435A JP 11067470 A JP11067470 A JP 11067470A JP 6747099 A JP6747099 A JP 6747099A JP 2000266435 A JP2000266435 A JP 2000266435A
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  • Freezing, Cooling And Drying Of Foods (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 雪等の融解熱を有効利用して、貯蔵庫の内部
温度を0℃以下に冷却し、生鮮食料品を理想的な環境で
長期保存する。設備コストとランニングコストを低減し
て、生鮮食料品を、理想的な環境で極めて経済的に長期
保存する。 【解決手段】 生鮮食料品の貯蔵方法は、氷雪Sの融解
熱を利用して、収納している生鮮食料品を冷却して保存
する。生鮮食料品の貯蔵方法は、氷雪Sに、塩や塩化カ
ルシウム等の溶質を溶解させて、モル降下で氷雪Sの融
点を0℃以下に低下させて貯蔵庫1に収納している生鮮
食料品を冷却状態に貯蔵する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として、天然の
雪や氷等の融解熱を有効に利用して、野菜、鮮魚、精肉
等の生鮮食料品を冷却して貯蔵する方法と装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】豪雪地方において、冬の雪を蓄えて、生
鮮食料品を年間を通じて保存する方法は、たとえば、特
開平10−267484号公報、特開平7−79637
号公報に記載される。これ等の公報に記載される方法
は、雪の融解熱を利用して生鮮食料品を冷却状態に保存
できるので、ランニングコストを著しく低減できる。雪
は、融解熱が80cal/gと極めて大きいために、融
解すると周囲から多量の熱エネルギーを吸収する。この
ため、冬期に貯蔵庫に入れた雪を、徐々に融解して、貯
蔵庫を1年間冷却状態にできる。この方法は、貯蔵庫を
冷却するためにエネルギーを消費しないので、極めて経
済的に生鮮食料品を冷却状態で保存できる特長がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、雪の融
解熱を利用する方法は、貯蔵庫の冷却温度に制約を受け
る。雪が0℃で融解されるからである。0℃で融解する
雪で冷却される貯蔵庫内の温度は、0℃にはならない。
雪で冷却される貯蔵庫の最低温度は、3〜5℃である。
このため、雪の融解熱を利用す方法は、必ずしも生鮮食
料品を理想的な温度まで冷却して保存できない。生鮮食
料品を長期保存する理想的な温度は、生鮮食料品に含ま
れる水を凍結させない最も低い温度である。生鮮食料品
に含まれる水は、0℃では凍結しない。生鮮食料品に含
まれる水に種々の物質が融解されて融点が低くなってい
るからである。したがって、生鮮食料品を保存する理想
的な温度は、0〜−5℃の範囲である。
【0004】さらに、生鮮食料品は冷凍状態として長期
保存することもできる。ただ、氷雪の融解熱を利用する
方法では、0℃以下にできないので、凍結させることは
到底できない。
【0005】氷雪を利用した貯蔵庫内は、特開平9−7
4893号公報に記載されるように、冷却機を利用し
て、0℃以下に冷却できる。しかしながら、冷却機で庫
内温度を低下させるには、大容量の冷却機を使用する必
要がある。氷雪を利用した貯蔵庫は、多量の生鮮食料品
を収納できるメリットがあり、全体が極めて大きいから
である。さらに、氷雪の融解熱で貯蔵庫を冷却する方法
に、冷却機を利用すると、致命的な欠点が発生する。そ
れは、庫内温度を0℃にするために、氷雪が全く融解さ
れず、氷雪の融解熱で貯蔵庫を冷却できなくなるからで
ある。したがって、冷却機で庫内を0℃以下に冷却する
方法は、氷雪の融解熱を直接に利用できなくなって、貯
蔵庫の内部を冷却機で0℃以下に冷却する必要がある。
【0006】このため、設備コストが極めて高くなると
共に、ランニングコストも高くなって、生鮮食料品を経
済的に長期保存できない欠点がある。
【0007】本発明は、このような欠点を解決すること
を目的に開発されたもので、本発明の重要な目的は、雪
等の融解熱を有効に利用しながら、貯蔵庫の内部温度を
0℃以下に冷却して、生鮮食料品を理想的な環境で長期
保存できる貯蔵方法と貯蔵装置を提供することにある。
【0008】また、本発明の他の大切な目的は、設備コ
ストとランニングコストを低減して、生鮮食料品を、理
想的な環境で極めて経済的に長期保存できる生鮮食料品
の貯蔵方法と貯蔵装置とを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の生鮮食料品の貯
蔵方法は、氷雪Sの融解熱を利用して、収納している生
鮮食料品Fを冷却して保存する。本発明の生鮮食料品の
貯蔵方法は、氷雪Sに、塩や塩化カルシウム等の溶質を
溶解させて、モル降下で氷雪Sの融点を0℃以下に低下
させて貯蔵庫1に収納している生鮮食料品Fを冷却状態
に貯蔵する。
【0010】さらに、本発明の請求項2の生鮮食料品の
貯蔵方法は、貯蔵庫1に収納している氷雪Sに溶質を溶
融させて、融点の低下した氷雪Sに直接に貯蔵庫1の空
気を循環させて貯蔵庫1を冷却する。
【0011】さらに、本発明の請求項3の生鮮食料品の
貯蔵方法は、溶質を添加して氷雪Sの融点を低下させる
と共に、0℃以下で溶融した水を熱交換器7に循環させ
て熱交換器7で貯蔵庫1を冷却する。
【0012】さらに、本発明の請求項4の生鮮食料品の
貯蔵方法は、氷雪Sに溶質を溶解させて、貯蔵庫1の温
度を0〜−5℃の範囲に冷却して生鮮食料品Fを非凍結
状態で保存し、あるいは、貯蔵庫1の温度を−10℃以
下に冷却して生鮮食料品Fを凍結させている。
【0013】さらに、本発明の請求項5の貯蔵装置は、
氷雪Sの融解熱を利用して、収納している生鮮食料品F
を冷却して保存する。貯蔵装置は、溶質供給機2と温度
制御回路3とを備える。溶質供給機2は、氷雪Sに塩や
塩化カルシウム等の溶質を供給して、モル降下によって
氷雪Sの融点を0℃以下に低下させて、モル降下した氷
雪Sで貯蔵庫1を冷却している。温度制御回路3は、貯
蔵庫1の温度を検出して溶質供給機2の溶質供給状態を
制御し、貯蔵庫1の温度を設定された温度に制御してい
る。
【0014】さらに、本発明の請求項6の貯蔵装置は、
溶質を添加して溶融された水を循環させる熱交換器7を
備え、熱交換器7で貯蔵庫1の空気を冷却している。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づいて説明する。ただし、以下に示す実施例は、本発明
の技術思想を具体化するための生鮮食料品の貯蔵方法と
貯蔵装置を例示するものであって、本発明は貯蔵方法と
貯蔵装置を下記のものに特定しない。
【0016】さらに、この明細書は、特許請求の範囲を
理解し易いように、実施例に示される部材に対応する番
号を、「特許請求の範囲の欄」、および「課題を解決す
るための手段の欄」に示される部材に付記している。た
だ、特許請求の範囲に示される部材を、実施例の部材に
特定するものでは決してない。
【0017】図1に示す貯蔵装置は、氷雪Sと生鮮食料
品Fの両方を蓄える貯蔵庫1と、この貯蔵庫1の温度を
検出する温度センサー4を有する温度制御回路3と、こ
の温度制御回路3に制御されて溶質を氷雪Sに供給する
溶質供給機2と、溶質の添加された氷雪Sに室内空気を
強制的に循環させるファン5とを備える。
【0018】図1の貯蔵装置は、貯蔵庫1に氷雪Sと生
鮮食料品Fの両方を収納している。ただ、本発明の貯蔵
装置は、生鮮食料品Fを蓄えている貯蔵庫1とは別の氷
雪庫に氷雪を蓄えることもできる。貯蔵庫と氷雪庫を別
々にする貯蔵装置は、氷雪庫で冷却した空気を貯蔵庫に
循環して冷却し、あるいは、図2に示すように、氷雪庫
6で冷却された液体を貯蔵庫1に設けた熱交換器7に循
環させて、貯蔵庫1を冷却する。貯蔵庫1に、氷雪Sと
生鮮食料品Fの両方を貯蔵して、生鮮食料品Fを冷却す
る装置は、効率よく生鮮食料品Fを冷却できる。また、
構造も簡単にできる。
【0019】貯蔵庫1に貯蔵する氷雪Sは、天然の雪、
あるいは、自然に氷結した氷である。雪は、圧接して大
量に貯蔵できる。貯蔵庫1に蓄える氷雪Sは、融解熱で
貯蔵庫1を設定された温度に、決められた期間保存でき
る量とする。本発明の貯蔵方法と貯蔵装置は、生鮮食料
品を長期間冷却して保存する場合と、生鮮食料品を凍結
させるまで冷却して、凍結させた状態で保存する場合と
がある。長期間保存する場合も、また、凍結させる場合
も蓄えている氷雪Sの融解熱を利用する。このため、氷
雪Sの貯蔵量は、十分な融解熱を吸収できる量とする。
【0020】氷雪Sは、溶質を添加して溶融させると、
融点がモル降下によって低下する。モル降下による融点
の降下は、溶媒である水に含まれる溶質のモル数にほぼ
比例する。そして、水のモル降下は約1.86である。
したがって、1リットルの水が1モルの溶質を含むと
き、モル降下による水の融点は−1.86℃となる。こ
のように、水に溶質を溶融させることによって、水の融
点は添加する溶質のモル数に比例して低下する。たとえ
ば、1リットルの水に10モルの溶質を添加すると、融
点は約−18.6℃に低下する。
【0021】添加された溶質によって融点の低下した氷
雪Sは、周囲を0℃以下に冷却する。モル降下は、添加
される溶質の重量ではなくて、モル数に比例する。した
がって、単位重量に対する融点の低下は、分子量が小さ
いほど大きくなる。氷雪Sに添加される溶質は、塩、塩
化カルシウム、塩化マグネシウム、アルコール等であっ
て、水に溶解される全てのものを使用できる。塩や塩化
カルシウムは安価であるので、ランニングコストを低減
できる。アルコールは、減圧状態で沸騰させて、溶解さ
れた水から簡単に分離して再使用できる。塩も逆浸透膜
等を使用して、溶解された水から回収して繰り返し使用
できる。
【0022】温度制御回路3は、貯蔵庫1の温度を検出
して、溶質を氷雪Sに添加する量を制御する。温度制御
回路3は、貯蔵庫1内の温度を検出する温度センサー4
と、この温度センサー4の出力信号で溶質供給機2を制
御する制御回路(図示せず)とを備えている。貯蔵装置
は、貯蔵庫1の温度が設定温度よりも高くなると、温度
センサー4がこのことを検出して、氷雪Sに溶質を供給
する信号を溶質供給機2に出力する。さらに、図2の貯
蔵装置は、貯蔵庫1の温度が設定温度よりも高くなる
と、貯蔵庫1に強制送風し、あるいは、熱交換器7に冷
媒を循環させる信号を出力する。
【0023】溶質供給機2は、温度制御回路3からの信
号で、溶質を氷雪Sに供給する。溶質供給機2は、温度
制御回路3から溶質を供給する信号が入力されると、溶
質を氷雪Sに供給する。図に示す溶質供給機2は、溶質
を蓄えるホッパー8と、このホッパー8に蓄えている溶
質を氷雪Sに供給するフィーダーとを備える。図の溶質
供給機2は、フィーダーにロータリーフィーダー9を使
用している。
【0024】図1の溶質供給機2のホッパー8は、下部
を次第に細く絞るテーパー状にして、下端にロータリー
フィーダー9を設けている。ロータリーフィーダー9
は、ローター10をサーボモーター11に連結してい
る。サーボモーター11は、温度制御回路3から入力さ
れる、溶質を氷雪Sに供給する信号で、ローター10を
回転させる。ローター10が回転すると、ロータリーフ
ィーダー9は、ローター10とケーシングとの間に設け
ている搬送室に供給された溶質を下端から排出する。溶
質供給機2から排出された溶質は、氷雪Sに添加され
る。
【0025】溶質が添加された氷雪Sは、添加される溶
質によってモル降下で融点が低下する。融点の低下した
氷雪Sは、融点が貯蔵庫1内の温度よりも低くなって融
解され、融解熱で周囲を0℃以下に冷却する。
【0026】図1に示す貯蔵装置は、融解熱で0℃以下
に冷却された空気をファン5で貯蔵庫1内に循環させ
て、貯蔵庫1内の生鮮食料品Fを0℃以下に冷却でき
る。図2に示す貯蔵装置は、氷雪庫6で0℃以下に冷却
された液体を貯蔵庫1に設けた熱交換器7に循環させ
て、貯蔵庫1を0℃以下に冷却できる。
【0027】さらに、溶質としてアルコール等の液体を
使用する貯蔵装置の一例を図3に示す。この図に示す貯
蔵装置は、溶質供給機2がアルコールを氷雪Sに供給す
る。溶質供給機2は、温度制御回路3から溶質を供給す
る信号が入力されると、アルコールを氷雪Sに供給す
る。図に示す溶質供給機2は、アルコールを蓄えるタン
ク14と、このタンク14に蓄えているアルコールを氷
雪Sに供給するバルブ15とを備える。図の溶質供給機
2は、バルブ15に電磁バルブを使用している。バルブ
15は、温度制御回路3から入力される信号で開閉され
る。溶質供給機2は、温度制御回路3からアルコールを
氷雪Sに供給する信号が入力されると、バルブ15を開
弁し、タンク14からアルコールを排出して氷雪Sに添
加する。ただ、溶質供給機は、ポンプを使用してアルコ
ール等の液体を添加することもできる。アルコールが添
加されて融点が低下した氷雪Sは0℃以下で融解する。
0℃以下で溶融した液体は、熱交換器7に循環されて貯
蔵庫1を冷却する。
【0028】さらに、図3に示す貯蔵装置は、熱交換器
7の排出側に分離器16を備える。分離器16は、熱交
換器7から排出される液体を、水とアルコールとに分離
する。分離器16は、水とアルコールの混合液を減圧状
態で沸騰させて、沸点の違いを利用してアルコールを分
溜して、混合液からアルコールを分離する。分離器16
で分離されたアルコールは、溶質供給機2のタンク14
に還流され、分離された水は排水される。このように、
分離器16を備える貯蔵装置は、溶質であるアルコール
を繰り返し再使用できる特長がある。
【0029】さらに、本発明の貯蔵装置は、図4に示す
構造とすることもできる。この図に示す貯蔵装置は、貯
蔵庫1と氷雪庫6を別々にすると共に、氷雪庫6で冷却
された冷媒を貯蔵庫1に設けた熱交換器7に循環させて
貯蔵庫1を冷却している。この貯蔵装置は、氷雪庫6の
内部に熱交換パイプ12を配設している。熱交換パイプ
12は、表面が氷雪Sの融解熱で冷却されて、内部に充
填された冷媒を冷却する。氷雪庫6で冷却された冷媒
は、熱交換器7に循環されて、貯蔵庫1を冷却する。
【0030】熱交換パイプ12に充填されて熱交換器7
に循環される冷媒には、好ましくは塩水を使用する。た
だ、冷媒には、塩化カルシウム水溶液や塩化マグネシウ
ム水溶液等の融点が0℃以下の液体を使用することもで
きる。さらに、冷媒に使用する液体は、水に溶質を溶解
させて、モル降下によって融点を最適値となるように低
下させることもできる。0℃以下に冷却された冷媒が循
環される熱交換器7は、貯蔵庫1内を0℃以下に冷却で
きる。
【0031】さらに、本発明の貯蔵装置は、図5に示す
ように、貯蔵庫1の天井に冷却パイプ13を配設して、
この冷却パイプに、0℃以下で溶融した水、あるいは、
冷媒を循環させて、貯蔵庫1内を冷却することもでき
る。この貯蔵装置は、冷却パイプ13から熱を吸収し
て、いいかえると、この冷却パイプ13から冷気を放出
して貯蔵庫1内を冷却し、生鮮食料品Fを冷却保存でき
る。ただ、冷却パイプは、貯蔵庫の壁や床に配設するこ
ともできる
【0032】
【発明の効果】本発明の生鮮食料品の貯蔵方法とこの貯
蔵方法に使用する貯蔵装置は、雪等の融解熱を有効に利
用して、貯蔵庫の内部温度を0℃以下に冷却して、生鮮
食料品を理想的な環境で長期保存できる特長がある。そ
れは、本発明の貯蔵方法と貯蔵装置が、氷雪に、塩や塩
化カルシウム等の溶質を溶解させて、モル降下で氷雪の
融点を0℃以下に低下させており、この氷雪の融解熱を
利用して、貯蔵庫に収納している生鮮食料品を冷却して
貯蔵しているからである。氷雪は、塩や塩化カルシウム
等の溶質を溶解させることによって、モル降下で氷雪の
融点を0℃以下にできる。したがって、本発明の貯蔵方
法と貯蔵装置は、極めて簡単に、しかも、雪等の融解熱
を有効に利用して貯蔵庫の内部温度を0℃以下に冷却
し、生鮮食料品を理想的な環境で長期保存できる。
【0033】さらに、本発明の貯蔵方法と貯蔵装置は、
従来のように、大容量の冷却機を使用することなく、氷
雪の融解熱を有効利用して貯蔵庫の内部温度を0℃以下
に冷却できるので、設備コストとランニングコストを低
減して、多量の生鮮食料品を、理想的な環境で極めて経
済的に長期保存できる特長がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の貯蔵装置の概略断面図
【図2】本発明の他の実施例の貯蔵装置の概略断面図
【図3】本発明の他の実施例の貯蔵装置の概略断面図
【図4】本発明の他の実施例の貯蔵装置の概略断面図
【図5】本発明の他の実施例の貯蔵装置の概略断面図
【符号の説明】
1…貯蔵庫 2…溶質供給機 3…温度制御回路 4…温度センサー 5…ファン 6…氷雪庫 7…熱交換器 8…ホッパー 9…ロータリーフィーダー 10…ローター 11…サーボモーター 12…熱交換パイプ 13…冷却パイプ 14…タンク 15…バルブ 16…分離器 S…氷雪 F…生鮮食料品
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年1月24日(2000.1.2
4)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 生鮮食料品の貯蔵装置
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として、天然の
雪や氷等の融解熱を有効に利用して、野菜、鮮魚、精肉
等の生鮮食料品を冷却して貯蔵する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】豪雪地方において、冬の雪を蓄えて、生
鮮食料品を年間を通じて保存する方法は、たとえば、特
開平10−267484号公報、特開平7−79637
号公報に記載される。これ等の公報に記載される方法
は、雪の融解熱を利用して生鮮食料品を冷却状態に保存
できるので、ランニングコストを著しく低減できる。雪
は、融解熱が80cal/gと極めて大きいために、融
解すると周囲から多量の熱エネルギーを吸収する。この
ため、冬期に貯蔵庫に入れた雪を、徐々に融解して、貯
蔵庫を1年間冷却状態にできる。この方法は、貯蔵庫を
冷却するためにエネルギーを消費しないので、極めて経
済的に生鮮食料品を冷却状態で保存できる特長がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、雪の融
解熱を利用する方法は、貯蔵庫の冷却温度に制約を受け
る。雪が0℃で融解されるからである。0℃で融解する
雪で冷却される貯蔵庫内の温度は、0℃にはならない。
雪で冷却される貯蔵庫の最低温度は、3〜5℃である。
このため、雪の融解熱を利用す方法は、必ずしも生鮮食
料品を理想的な温度まで冷却して保存できない。生鮮食
料品を長期保存する理想的な温度は、生鮮食料品に含ま
れる水を凍結させない最も低い温度である。生鮮食料品
に含まれる水は、0℃では凍結しない。生鮮食料品に含
まれる水に種々の物質が融解されて融点が低くなってい
るからである。したがって、生鮮食料品を保存する理想
的な温度は、0〜−5℃の範囲である。
【0004】さらに、生鮮食料品は冷凍状態として長期
保存することもできる。ただ、氷雪の融解熱を利用する
方法では、0℃以下にできないので、凍結させることは
到底できない。
【0005】氷雪を利用した貯蔵庫内は、特開平9−7
4893号公報に記載されるように、冷却機を利用し
て、0℃以下に冷却できる。しかしながら、冷却機で庫
内温度を低下させるには、大容量の冷却機を使用する必
要がある。氷雪を利用した貯蔵庫は、多量の生鮮食料品
を収納できるメリットがあり、全体が極めて大きいから
である。さらに、氷雪の融解熱で貯蔵庫を冷却する方法
に、冷却機を利用すると、致命的な欠点が発生する。そ
れは、庫内温度を0℃にするために、氷雪が全く融解さ
れず、氷雪の融解熱で貯蔵庫を冷却できなくなるからで
ある。したがって、冷却機で庫内を0℃以下に冷却する
方法は、氷雪の融解熱を直接に利用できなくなって、貯
蔵庫の内部を冷却機で0℃以下に冷却する必要がある。
【0006】このため、設備コストが極めて高くなると
共に、ランニングコストも高くなって、生鮮食料品を経
済的に長期保存できない欠点がある。
【0007】本発明は、このような欠点を解決すること
を目的に開発されたもので、本発明の重要な目的は、雪
等の融解熱を有効に利用しながら、貯蔵庫の内部温度を
0℃以下に冷却して、生鮮食料品を理想的な環境で長期
保存できる貯蔵装置を提供することにある。
【0008】また、本発明の他の大切な目的は、設備コ
ストとランニングコストを低減して、生鮮食料品を、理
想的な環境で極めて経済的に長期保存できる生鮮食料品
貯蔵装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
【0010】本発明の請求項の貯蔵装置は、氷雪Sの
融解熱を利用して、収納している生鮮食料品Fを冷却し
て保存する。貯蔵装置は、溶質供給機2と温度制御回路
3とを備える。溶質供給機2は、氷雪Sに塩や塩化カル
シウム等の溶質を供給して、モル降下によって氷雪Sの
融点を0℃以下に低下させて、モル降下した氷雪Sで貯
蔵庫1を冷却している。温度制御回路3は、貯蔵庫1の
温度を検出して溶質供給機2の溶質供給状態を制御し、
貯蔵庫1の温度を設定された温度に制御している。
【0011】さらに、本発明の請求項の貯蔵装置は、
溶質を添加して溶融された水を循環させる熱交換器7を
備え、熱交換器7で貯蔵庫1の空気を冷却している。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づいて説明する。ただし、以下に示す実施例は、本発明
の技術思想を具体化するための生鮮食料品の貯蔵装置
例示するものであって、本発明は貯蔵装置を下記のもの
に特定しない。
【0013】さらに、この明細書は、特許請求の範囲を
理解し易いように、実施例に示される部材に対応する番
号を、「特許請求の範囲の欄」、および「課題を解決す
るための手段の欄」に示される部材に付記している。た
だ、特許請求の範囲に示される部材を、実施例の部材に
特定するものでは決してない。
【0014】図1に示す貯蔵装置は、氷雪Sと生鮮食料
品Fの両方を蓄える貯蔵庫1と、この貯蔵庫1の温度を
検出する温度センサー4を有する温度制御回路3と、こ
の温度制御回路3に制御されて溶質を氷雪Sに供給する
溶質供給機2と、溶質の添加された氷雪Sに室内空気を
強制的に循環させるファン5とを備える。
【0015】図1の貯蔵装置は、貯蔵庫1に氷雪Sと生
鮮食料品Fの両方を収納している。ただ、本発明の貯蔵
装置は、生鮮食料品Fを蓄えている貯蔵庫1とは別の氷
雪庫に氷雪を蓄えることもできる。貯蔵庫と氷雪庫を別
々にする貯蔵装置は、氷雪庫で冷却した空気を貯蔵庫に
循環して冷却し、あるいは、図2に示すように、氷雪庫
6で冷却された液体を貯蔵庫1に設けた熱交換器7に循
環させて、貯蔵庫1を冷却する。貯蔵庫1に、氷雪Sと
生鮮食料品Fの両方を貯蔵して、生鮮食料品Fを冷却す
る装置は、効率よく生鮮食料品Fを冷却できる。また、
構造も簡単にできる。
【0016】貯蔵庫1に貯蔵する氷雪Sは、天然の雪、
あるいは、自然に氷結した氷である。雪は、圧接して大
量に貯蔵できる。貯蔵庫1に蓄える氷雪Sは、融解熱で
貯蔵庫1を設定された温度に、決められた期間保存でき
る量とする。本発明の貯蔵装置は、生鮮食料品を長期間
冷却して保存する場合と、生鮮食料品を凍結させるまで
冷却して、凍結させた状態で保存する場合とがある。長
期間保存する場合も、また、凍結させる場合も蓄えてい
る氷雪Sの融解熱を利用する。このため、氷雪Sの貯蔵
量は、十分な融解熱を吸収できる量とする。
【0017】氷雪Sは、溶質を添加して溶融させると、
融点がモル降下によって低下する。モル降下による融点
の降下は、溶媒である水に含まれる溶質のモル数にほぼ
比例する。そして、水のモル降下は約1.86である。
したがって、1リットルの水が1モルの溶質を含むと
き、モル降下による水の融点は−1.86℃となる。こ
のように、水に溶質を溶融させることによって、水の融
点は添加する溶質のモル数に比例して低下する。たとえ
ば、1リットルの水に10モルの溶質を添加すると、融
点は約−18.6℃に低下する。
【0018】添加された溶質によって融点の低下した氷
雪Sは、周囲を0℃以下に冷却する。モル降下は、添加
される溶質の重量ではなくて、モル数に比例する。した
がって、単位重量に対する融点の低下は、分子量が小さ
いほど大きくなる。氷雪Sに添加される溶質は、塩、塩
化カルシウム、塩化マグネシウム、アルコール等であっ
て、水に溶解される全てのものを使用できる。塩や塩化
カルシウムは安価であるので、ランニングコストを低減
できる。アルコールは、減圧状態で沸騰させて、溶解さ
れた水から簡単に分離して再使用できる。塩も逆浸透膜
等を使用して、溶解された水から回収して繰り返し使用
できる。
【0019】温度制御回路3は、貯蔵庫1の温度を検出
して、溶質を氷雪Sに添加する量を制御する。温度制御
回路3は、貯蔵庫1内の温度を検出する温度センサー4
と、この温度センサー4の出力信号で溶質供給機2を制
御する制御回路(図示せず)とを備えている。貯蔵装置
は、貯蔵庫1の温度が設定温度よりも高くなると、温度
センサー4がこのことを検出して、氷雪Sに溶質を供給
する信号を溶質供給機2に出力する。さらに、図2の貯
蔵装置は、貯蔵庫1の温度が設定温度よりも高くなる
と、貯蔵庫1に強制送風し、あるいは、熱交換器7に冷
媒を循環させる信号を出力する。
【0020】溶質供給機2は、温度制御回路3からの信
号で、溶質を氷雪Sに供給する。溶質供給機2は、温度
制御回路3から溶質を供給する信号が入力されると、溶
質を氷雪Sに供給する。図に示す溶質供給機2は、溶質
を蓄えるホッパー8と、このホッパー8に蓄えている溶
質を氷雪Sに供給するフィーダーとを備える。図の溶質
供給機2は、フィーダーにロータリーフィーダー9を使
用している。
【0021】図1の溶質供給機2のホッパー8は、下部
を次第に細く絞るテーパー状にして、下端にロータリー
フィーダー9を設けている。ロータリーフィーダー9
は、ローター10をサーボモーター11に連結してい
る。サーボモーター11は、温度制御回路3から入力さ
れる、溶質を氷雪Sに供給する信号で、ローター10を
回転させる。ローター10が回転すると、ロータリーフ
ィーダー9は、ローター10とケーシングとの間に設け
ている搬送室に供給された溶質を下端から排出する。溶
質供給機2から排出された溶質は、氷雪Sに添加され
る。
【0022】溶質が添加された氷雪Sは、添加される溶
質によってモル降下で融点が低下する。融点の低下した
氷雪Sは、融点が貯蔵庫1内の温度よりも低くなって融
解され、融解熱で周囲を0℃以下に冷却する。
【0023】図1に示す貯蔵装置は、融解熱で0℃以下
に冷却された空気をファン5で貯蔵庫1内に循環させ
て、貯蔵庫1内の生鮮食料品Fを0℃以下に冷却でき
る。図2に示す貯蔵装置は、氷雪庫6で0℃以下に冷却
された液体を貯蔵庫1に設けた熱交換器7に循環させ
て、貯蔵庫1を0℃以下に冷却できる。
【0024】さらに、溶質としてアルコール等の液体を
使用する貯蔵装置の一例を図3に示す。この図に示す貯
蔵装置は、溶質供給機2がアルコールを氷雪Sに供給す
る。溶質供給機2は、温度制御回路3から溶質を供給す
る信号が入力されると、アルコールを氷雪Sに供給す
る。図に示す溶質供給機2は、アルコールを蓄えるタン
ク14と、このタンク14に蓄えているアルコールを氷
雪Sに供給するバルブ15とを備える。図の溶質供給機
2は、バルブ15に電磁バルブを使用している。バルブ
15は、温度制御回路3から入力される信号で開閉され
る。溶質供給機2は、温度制御回路3からアルコールを
氷雪Sに供給する信号が入力されると、バルブ15を開
弁し、タンク14からアルコールを排出して氷雪Sに添
加する。ただ、溶質供給機は、ポンプを使用してアルコ
ール等の液体を添加することもできる。アルコールが添
加されて融点が低下した氷雪Sは0℃以下で融解する。
0℃以下で溶融した液体は、熱交換器7に循環されて貯
蔵庫1を冷却する。
【0025】さらに、図3に示す貯蔵装置は、熱交換器
7の排出側に分離器16を備える。分離器16は、熱交
換器7から排出される液体を、水とアルコールとに分離
する。分離器16は、水とアルコールの混合液を減圧状
態で沸騰させて、沸点の違いを利用してアルコールを分
溜して、混合液からアルコールを分離する。分離器16
で分離されたアルコールは、溶質供給機2のタンク14
に還流され、分離された水は排水される。このように、
分離器16を備える貯蔵装置は、溶質であるアルコール
を繰り返し再使用できる特長がある。
【0026】さらに、本発明の貯蔵装置は、図4に示す
構造とすることもできる。この図に示す貯蔵装置は、貯
蔵庫1と氷雪庫6を別々にすると共に、氷雪庫6で冷却
された冷媒を貯蔵庫1に設けた熱交換器7に循環させて
貯蔵庫1を冷却している。この貯蔵装置は、氷雪庫6の
内部に熱交換パイプ12を配設している。熱交換パイプ
12は、表面が氷雪Sの融解熱で冷却されて、内部に充
填された冷媒を冷却する。氷雪庫6で冷却された冷媒
は、熱交換器7に循環されて、貯蔵庫1を冷却する。
【0027】熱交換パイプ12に充填されて熱交換器7
に循環される冷媒には、好ましくは塩水を使用する。た
だ、冷媒には、塩化カルシウム水溶液や塩化マグネシウ
ム水溶液等の融点が0℃以下の液体を使用することもで
きる。さらに、冷媒に使用する液体は、水に溶質を溶解
させて、モル降下によって融点を最適値となるように低
下させることもできる。0℃以下に冷却された冷媒が循
環される熱交換器7は、貯蔵庫1内を0℃以下に冷却で
きる。
【0028】さらに、本発明の貯蔵装置は、図5に示す
ように、貯蔵庫1の天井に冷却パイプ13を配設して、
この冷却パイプに、0℃以下で溶融した水、あるいは、
冷媒を循環させて、貯蔵庫1内を冷却することもでき
る。この貯蔵装置は、冷却パイプ13から熱を吸収し
て、いいかえると、この冷却パイプ13から冷気を放出
して貯蔵庫1内を冷却し、生鮮食料品Fを冷却保存でき
る。ただ、冷却パイプは、貯蔵庫の壁や床に配設するこ
ともできる
【0029】
【発明の効果】本発明の生鮮食料品の貯蔵装置は、雪等
の融解熱を有効に利用して、貯蔵庫の内部温度を0℃以
下に冷却して、生鮮食料品を理想的な環境で長期保存で
きる特長がある。それは、本発明の貯蔵装置が、氷雪
に、塩や塩化カルシウム等の溶質を溶解させて、モル降
下で氷雪の融点を0℃以下に低下させており、この氷雪
の融解熱を利用して、貯蔵庫に収納している生鮮食料品
を冷却して貯蔵しているからである。氷雪は、塩や塩化
カルシウム等の溶質を溶解させることによって、モル降
下で氷雪の融点を0℃以下にできる。したがって、本発
明の貯蔵装置は、極めて簡単に、しかも、雪等の融解熱
を有効に利用して貯蔵庫の内部温度を0℃以下に冷却
し、生鮮食料品を理想的な環境で長期保存できる。
【0030】さらに、本発明の貯蔵装置は、従来のよう
に、大容量の冷却機を使用することなく、氷雪の融解熱
を有効利用して貯蔵庫の内部温度を0℃以下に冷却でき
るので、設備コストとランニングコストを低減して、多
量の生鮮食料品を、理想的な環境で極めて経済的に長期
保存できる特長がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の貯蔵装置の概略断面図
【図2】本発明の他の実施例の貯蔵装置の概略断面図
【図3】本発明の他の実施例の貯蔵装置の概略断面図
【図4】本発明の他の実施例の貯蔵装置の概略断面図
【図5】本発明の他の実施例の貯蔵装置の概略断面図
【符号の説明】 1…貯蔵庫 2…溶質供給機 3…温度制御回路 4…温度センサー 5…ファン 6…氷雪庫 7…熱交換器 8…ホッパー 9…ロータリーフィーダー 10…ローター 11…サーボモーター 12…熱交換パイプ 13…冷却パイプ 14…タンク 15…バルブ 16…分離器 S…氷雪 F…生鮮食料品

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 氷雪(S)の融解熱を利用して、収納して
    いる生鮮食料品(F)を冷却して保存する貯蔵方法におい
    て、 氷雪(S)に、塩や塩化カルシウム等の溶質を溶解させ
    て、モル降下で氷雪(S)の融点を0℃以下に低下させて
    貯蔵庫(1)に収納している生鮮食料品(F)を冷却状態に貯
    蔵することを特徴とする生鮮食料品の貯蔵方法。
  2. 【請求項2】 貯蔵庫(1)に収納している氷雪(S)に溶質
    を溶融させて、融点の低下した氷雪(S)に直接に貯蔵庫
    (1)の空気を循環させて貯蔵庫(1)を冷却する請求項1に
    記載される生鮮食料品の貯蔵方法。
  3. 【請求項3】 溶質を添加して氷雪(S)の融点を低下さ
    せると共に、0℃以下で溶融した水を熱交換器(7)に循
    環させて熱交換器(7)で貯蔵庫を冷却する請求項1に記
    載される生鮮食料品の貯蔵方法。
  4. 【請求項4】 氷雪(S)に溶質を溶解させて、貯蔵庫(1)
    の温度を0〜−5℃の範囲に冷却して生鮮食料品(F)を
    非凍結状態で保存し、あるいは、貯蔵庫(1)の温度を−
    10℃以下に冷却して生鮮食料品(F)を凍結させる請求
    項1に記載される生鮮食料品の貯蔵方法。
  5. 【請求項5】 氷雪(S)の融解熱を利用して、収納して
    いる生鮮食料品(F)を冷却して保存する貯蔵装置におい
    て、 氷雪(S)に塩や塩化カルシウム等の溶質を供給して、モ
    ル降下によって氷雪(S)の融点を0℃以下に低下させ
    て、モル降下した氷雪(S)で貯蔵庫(1)を冷却する溶質供
    給機(2)と、貯蔵庫(1)の温度を検出して溶質供給機(2)
    の溶質供給状態を制御し、貯蔵庫(1)の温度を設定され
    た温度に制御する温度制御回路(3)とを備えることを特
    徴とする生鮮食料品の貯蔵装置。
  6. 【請求項6】 溶質を添加して溶融された水を循環させ
    る熱交換器(7)を備え、熱交換器(7)で貯蔵庫(1)の空気
    を冷却する請求項5に記載される生鮮食料品の貯蔵装
    置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006064321A (ja) * 2004-08-27 2006-03-09 Mayekawa Mfg Co Ltd 氷雪利用空調システム
CN101957114A (zh) * 2009-07-16 2011-01-26 陈瑾瑜 雪在冷却散热方面的应用
WO2016006046A1 (ja) * 2014-07-08 2016-01-14 株式会社中温 食品保存容器及びこの食品保存容器を用いた生鮮食品の保存・流通方法

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