JP2000265801A - ラジアルタービン用動翼 - Google Patents

ラジアルタービン用動翼

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JP2000265801A
JP2000265801A JP7191599A JP7191599A JP2000265801A JP 2000265801 A JP2000265801 A JP 2000265801A JP 7191599 A JP7191599 A JP 7191599A JP 7191599 A JP7191599 A JP 7191599A JP 2000265801 A JP2000265801 A JP 2000265801A
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JP
Japan
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blade
arc
blades
rotor
entrance
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Pending
Application number
JP7191599A
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English (en)
Inventor
Takeshi Inaba
剛 稲葉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 作動ガスの持つエネルギを回転仕事として最
大限に取り出すべく動翼出口角を小さく設定した場合に
も、機械的安定性や空力性能の低下を招くことのないラ
ジアルタービン用動翼を得ること。 【解決手段】 複数の翼22と1個のディスク部21を
有し、半径方向から流入した流体が軸方向に流出するラ
ジアルタービン用動翼20において、半径一定断面にお
ける各翼22の翼形中心線が円弧と放物線とで与えられ
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、小形汎用ガスター
ビンとして広範に用いられている内向半径流式ラジアル
タービンの主構成要素であるラジアルタービン用動翼
(ラジアルタービンロータ)に関するものである。
【0002】
【従来の技術、及び発明が解決しようとする課題】図3
はラジアルタービンの構造を示す図で、(a)は縦断面
図、(b)は要部正面図である。内向半径流式のラジア
ルタービンは、渦巻室13、ノズル(図例では羽根付き
ノズル)14及び後述のラジアルタービン用動翼(以
下、単に動翼という)10を主構成要素とし、回転軸S
に対し外側より直角に流入したガスを半径方向内向きに
向かわせて仕事をさせ、しかる後、回転軸S方向に流出
させるタービンである。すなわち、渦巻室13に導かれ
たガスは、渦巻室13から、羽根付きノズル14により
回転方向の高速旋回流となって流出し、動翼10に入
る。動翼10に流入したガスは、該動翼10中では外側
(外周側)より内側(内周側)に向かうにつれて回転方
向速度を減じることで該動翼10に連結された回転軸S
にトルクを与え、回転軸Sと平行な方向に流出する。
【0003】図4は従来の動翼を示す図であって、
(a)は縦断面図であり、(b)は(a)におけるA−
A断面図で、半径一定断面での翼(ブレード)の形状を
示す図である。
【0004】動翼10は、截頭円錐体状のディスク部1
1に複数枚、一般に8〜18枚程度の湾曲させた翼(ブ
レード)12を配してなるものである。図4の(b)に
示すように、従来、半径一定断面における各翼12の翼
形中心線は、放物線(二次曲線)で与えられており、L
B は翼12の湾曲部分の軸方向長さを示している。ま
た、β3bは動翼出口角で、半径一定断面において、動翼
出口端における翼形中心線の接線と回転軸Sに直交する
面とのなす角度である。
【0005】さて、動翼10が作動ガスから得る単位重
量当たりの仕事Lは、オイラーの式より次式のように
与えられる。ここで、U :動翼の周速、C :ガスの絶対
速度、W :ガスの相対速度、添字2:動翼入口における
状態、添字3:動翼出口における状態、をそれぞれ示す
ものである。式の右辺第1項(1/2)(U2 2
U3 2 )は遠心作用により作動ガスが動翼に与える運動エ
ネルギを表し、第2項(1/2)(W2 2 −W3 2 )は動翼
流路内の相対速度の増加により作動ガスが動翼に与える
運動エネルギである。第3項(1/2)(C2 2 −C3 2
は絶対速度の減少により作動ガスが動翼に与える運動エ
ネルギである。
【0006】
【数1】
【0007】作動ガスからより大きな仕事Lを得るため
には、動翼出口でのいわゆる速度三角形から、動翼10
を通った作動ガスを可能な限り回転軸S方向と平行に流
出させ、これによってガス動翼出口絶対速度C3が最小に
なるようにすればよい。該速度C3が最小となるようにす
ることで同時にガス動翼出口相対速度W3が大きくなるの
で、式の第3項が大で第2項が小となり、より大きな
仕事Lを得ることができる。
【0008】このように作動ガスの持つエネルギを回転
仕事として最大限に取り出すには、作動ガスを可能な限
り回転軸S方向と平行に流出させる必要があり、そのた
めには、動翼10の各翼12に湾曲を与え、動翼出口角
β3bをなるべく小さくとる必要がある。従来は、前述の
図4の(b)に示すように、翼形中心線を放物線で与え
て湾曲させている。
【0009】このように前記従来の動翼では、半径一定
断面における各翼の翼形中心線を放物線(二次曲線)で
与えるようにしたものであるから、動翼出口角β3bを小
さくするには、翼の軸方向長さを長くすること(後述す
る図2の翼12”参照)、あるいは、翼形中心線をより
曲がりの大きい放物線で与え、動翼入口直後から急激に
湾曲させた翼形状(図2の翼12’参照)とすることが
必要となる。
【0010】ところが、翼の軸方向長さを増やし、つま
り動翼の軸方向長さを長くすると、当然ながら、回転軸
Sが長くなる。回転軸Sが長くなると、いわゆる「オー
バーハング」が大きくなり、回転振れで機械的安定性が
悪くなる。また、動翼入口直後から急激に湾曲させた翼
では、該翼面によるガスの流れの渦やハクリが発生して
空力性能が低下し、所要のトルクが得られないことにな
る。
【0011】本発明の目的は、作動ガスの持つエネルギ
を回転仕事として最大限に取り出すべく動翼出口角を小
さく設定した場合にも、機械的安定性の低下や空力性能
の低下を回避することができるラジアルタービン用動翼
を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、本発明によるラジアルタービン用動翼は、複数の
翼と1個のディスク部を有し、半径方向から流入した流
体が軸方向に流出するラジアルタービン用動翼におい
て、半径一定断面における各翼の翼形中心線が円弧と放
物線とで与えられていることを特徴としている。
【0013】本発明によるラジアルタービン用動翼で
は、各翼を円弧と放物線とでなる翼形中心線を持つ翼形
状としたものであるから、動翼出口角β3bを小さく設定
した場合、動翼の軸方向長さを増加させずに適正に保ち
つつ、動翼入口直後の曲がりを比較的緩やかにすること
ができる。
【0014】
【発明の実施の形態】図1は本発明の一実施形態による
動翼を示す図であって、(a)は縦断面図、(b)は
(a)におけるA−A断面図で、半径一定断面での翼
(ブレード)の形状を示す図である。
【0015】図1に示すように、本実施形態の動翼20
は、截頭円錐体状のディスク部21に12枚の湾曲させ
た翼22を配してなるものである。LBAは翼22の湾曲
部分の軸方向長さを示している。そして、作動ガスの持
つエネルギを回転仕事として最大限に取り出せるように
動翼出口角β3bを小さく設定した翼22とするために、
図1の(b)に示すように、半径一定断面における各翼
22の翼形中心線は、放物線のみでなく、円弧と放物線
(二次曲線)とからなっている。
【0016】図2は本発明による動翼の翼(ブレード)
の形状と従来動翼の翼(ブレード)の形状を示す図であ
る。翼形中心線が放物線である翼によりなるべく小さい
動翼出口角β3bを得ようとすると、図2の上段に示すよ
うに、軸方向長さLBCが長い翼12”となるか、あるい
は、図2の中段に示すように、翼形中心線をより曲がり
の大きい放物線で与え、動翼入口直後から急激に湾曲し
た翼12’となる。
【0017】これに対して、図2の下段に示す本実施形
態の動翼20では、各翼22を円弧と放物線とでなる翼
形中心線を持つ翼形状としたものであるから、動翼の軸
方向長さを増加させずに適正に保ちつつ、動翼入口直後
の曲がりを比較的緩やかにすることができる。この結
果、前記の翼12”とは違って、動翼の軸方向長さを増
加させずにすむので、ラジアルタービンと遠心圧縮機と
を軸連結して使用するような場合にも機械的安定性を良
好に保持することができ、また、円弧部分により動翼入
口直後の曲がりを緩やかにしてあるので、前記の翼1
2’とは違って、翼面でのガスの流れのハクリ等による
空力性能の低下を引き起こすようなことがない。
【0018】なお、前記本実施形態の動翼20では各翼
22の翼形中心線が1つの円弧と1つの放物線(二次曲
線)とを連ねてなるものとしたが、これに限定されず、
本発明による動翼では、翼形中心線を、曲率半径の異な
る2つ以上の円弧と、放物線とを組み合わせて結合する
よう設定してもよい。例えば、動翼入口直後は曲率半径
の大なる円弧にしてガスの流れを滑らかに曲げ、流れが
安定したところで該円弧にそれより曲率半径の小なる円
弧を連ね、次いで放物線を連ねることにより、動翼の軸
方向長さを増加させずに適正に保ちつつ、動翼入口直後
の曲がりを滑らかに保持することができる。
【0019】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によるラジア
ルタービン用動翼によると、半径一定断面における翼
(ブレード)の翼形中心線が円弧と放物線とで与えられ
るようにしたものであるから、作動ガスの持つエネルギ
を回転仕事として最大限に取り出すべく動翼出口角を小
さく設定した場合にも、動翼軸方向長さを増やす必要が
ないので機械的安定性を保持することができ、かつ、翼
における動翼入口直後の曲がりを緩やかにすることでガ
ス流れのハクリ等による空力性能の低下を回避すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による動翼を示す図であっ
て、(a)は縦断面図、(b)は(a)におけるA−A
断面図で、半径一定断面での翼(ブレード)の形状を示
す図である。
【図2】本発明による動翼の翼(ブレード)の形状と従
来動翼の翼(ブレード)の形状を示す図である。
【図3】ラジアルタービンの構造を示す図で、(a)は
縦断面図、(b)は要部正面図である。
【図4】従来の動翼を示す図であって、(a)は縦断面
図、(b)は(a)におけるA−A断面図で、半径一定
断面での翼(ブレード)の形状を示す図である。
【符号の説明】
10,20…ラジアルタービン用動翼 11,21…ディスク部 12,12’,12”,22…翼(ブレード) 13…渦巻室 14…ノズル β3b…動翼出口角 S…
回転軸

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の翼と1個のディスク部を有し、半
    径方向から流入した流体が軸方向に流出するラジアルタ
    ービン用動翼において、半径一定断面における各翼の翼
    形中心線が円弧と放物線とで与えられていることを特徴
    とするラジアルタービン用動翼。
JP7191599A 1999-03-17 1999-03-17 ラジアルタービン用動翼 Pending JP2000265801A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007117056A1 (en) * 2006-04-10 2007-10-18 Nam-Sik Ju Centripetal turbine
KR101417921B1 (ko) 2012-11-07 2014-07-10 정동백 수력 원동기 및 이를 이용한 동력발생장치

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