JP2000265397A - 個別情報を付与した偽造防止用紙 - Google Patents

個別情報を付与した偽造防止用紙

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JP2000265397A
JP2000265397A JP11072400A JP7240099A JP2000265397A JP 2000265397 A JP2000265397 A JP 2000265397A JP 11072400 A JP11072400 A JP 11072400A JP 7240099 A JP7240099 A JP 7240099A JP 2000265397 A JP2000265397 A JP 2000265397A
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Satoshi Nishiyama
聡 西山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 機械読み取りにより真偽判別を可能とする材
料をランダムな分散皮膜としてすき込み、低価格で個別
情報を付与した偽造防止用紙を得る。 【解決手段】 機械読み取りにより真偽判別を可能とす
る材料を付与した素材用紙を離解処理することにより作
製した中間紙料を用いて抄紙し、機械読み取りにより真
偽判別を可能とする材料が分散被膜の形でランダムな状
態ですき込まれて付与された個別情報を付与した偽造防
止用紙を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、偽造防止及び改竄
防止が要求される偽造防止用紙に関するものである。
【0002】
【従来の技術】身分証明書、免許証及び旅券等は、第三
者に偽造及び改竄されないために常に新たな偽造防止及
び改竄防止技術を盛り込むことが要求される。近年、高
性能なスキャナー、パソコン及びプリンターが普及した
為、第三者が容易に偽造品を作製する傾向がある。更に
前記の高性能なスキャナー、パソコン及びプリンター等
で作製された偽造品は、視覚的な判断だけでは真正品と
差別化することが困難になりつつある。
【0003】このような状況において、偽造品と真正品
の判別のために、機械読み取り技術が利用されている。
特に個人向けに発行される身分証明書、免許証及び旅券
等においては、偽造品と真正品を判別する上で個人情報
を機械読み取りすることが有効な手段となる。
【0004】個人情報の機械読み取りを可能にする方法
としては、基材となる用紙に機械読み取り可能な材料を
ランダムパターンで分布させることで、各用紙ごとに異
なった情報を付与する方法が提案されている。
【0005】例えば、特開平7−157998号「真正
さがチエックされる被検出物とその製造方法」及び特開
平7−156580号「真正さがチエックされるカード
状の被検出物」に示されているように、アクリル樹脂等
の高分子材料に磁性金属粉を含有させ作製した磁性ポリ
マー素子(繊維状)を用紙にランダムにすき込む方法が
提案されている。また、その他の特許及び文献等には、
金属繊維(導電性繊維)を用紙にランダムにすき込む方
法が報告されている。
【0006】しかしながら、前記の磁性ポリマー素子
(繊維状)及び金属繊維(導電性繊維)を用紙にすき込
んだ場合に、磁性ポリマー素子(繊維状)及び金属繊維
(導電性繊維)は、天然パルプ繊維のようにフィブリル
化(繊維表面の毛羽立ち化)することがないために物理
的に絡み合うことがなく抜け易い欠点がある。したがっ
て、印刷時には、磁性ポリマー素子(繊維状)及び金属
繊維(導電性繊維)が印刷版胴に付着することに起因す
る白抜け等の問題が発生する。また、ほぼ同一の形状か
らなる繊維状であるために、機械読み取りする上で、検
出物の対象となる材料の幅及び形状の変化が少なくなら
ざるを得ず、必然的に盛り込める情報が少なくなってし
まうという欠点があった。
【0007】また、特開平6−8678号「情報識別シ
ート及びその情報識別方法」には、蛍光性染顔料を染着
又は含浸した天然或いは合成パルプをランダムパターン
としてすき込む技術が提案されている。
【0008】しかしながら、天然パルプでは、繊維の幅
が狭い、形状が不安定等の理由から機械読み取りに適し
ているとはいえない。
【0009】更に、特開平10−250270号「情報
識別シート及びその情報識別方法」には、繊維状とは異
なる幅0.05〜2mm、長さ2〜20mmからなる蛍
光性細片を用紙にランダムにすき込む方法が提案されて
いるが、前記と同様の印刷時の問題を解決するために、
用紙は2層以上の紙層で構成され、蛍光性細片を含む紙
層は最外層の紙層に保護されていなければならなかっ
た。
【0010】しかしながら、前記のように用紙を2層以
上の紙層構成にするためには、単網の長網抄紙機では製
造できないことになり、製造する抄紙機を限定すること
になった。また、細片を別途行程において製造する必要
がありコスト高になる問題もあった。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記の従来
の技術の問題点を解決するためのものであり、次のよう
な機能を有する個別情報を付与した偽造防止用紙の実現
を課題としている。
【0012】(1)機械読み取りにより真偽判別を可能
とする材料を繊維状ではない分散された皮膜(分散皮
膜)の状態で用紙にランダムな個別情報としてすき込む
場合に、その偽造防止用紙を単層構造とすることがで
き、特別な構造を有する抄紙機でなくても製造を可能と
する。
【0013】(2)偽造防止用紙を単層構造にしたとし
ても、印刷時に白抜け等の問題が発生しないことを可能
とする。
【0014】(3)用紙の紙料処理工程において、機械
読み取りにより真偽判別を可能とする材料を分散皮膜と
することにより、コスト面を考慮しながらランダムな個
別情報を付加した用紙を得ることを可能にする。
【0015】本発明は、前記(1)、(2)及び(3)
の機能を組み合わせることにより、偽造防止効果の高い
個別情報を付与した偽造防止用紙を提供することを目的
としている。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するために、機械読み取りにより真偽判別を可能とす
る材料を付与した用紙を離解処理することにより作製し
た紙料を用いて、抄紙することにより得られる偽造防止
用紙であって、前記機械読み取りにより真偽判別を可能
とする材料をランダム情報化して付与することを特徴と
する偽造防止用紙を提供する。
【0017】本発明は、前記機械読み取りにより真偽判
別を可能とする材料を印刷により付与することを特徴と
している。
【0018】本発明は、前記印刷により付与する方法と
して、フレキソ印刷方式又はオフセット印刷方式を用い
ることができる。
【0019】本発明は、前記印刷により付与する際に、
インキの皮膜がアルカリ性に対して耐性があることを特
徴としている。
【0020】本発明は、前記インキのビヒクルとして、
スチレン・アクリル樹脂を主成分とするエマルション又
は紫外線硬化型樹脂を使用したことを特徴としている。
【0021】本発明は、前記機械読み取りによる真偽判
別を可能とする材料として、蛍光発光物質を使用するこ
とを特徴としている。
【0022】本発明は、前記機械読み取りによる真偽判
別を可能とする材料として、用紙と同色又は近似色のも
のを使用することによって、前記ランダム情報化して付
与された部分を可視光下において目視不可能な状態とす
ることができる。
【0023】本発明は、機械読み取りにより真偽判別を
可能とする材料を付与した用紙を離解処理することによ
り作製した紙料を用いて、抄紙する偽造防止用紙の製造
方法であって、前記機械読み取りにより真偽判別を可能
とする材料をランダム情報化して付与した際に、ランダ
ムな個別情報が剥離及び離脱しないことを特徴としてい
る。
【0024】
【発明の実施の形態】本発明に係る個別情報を付与した
偽造防止用紙の実施の形態を以下説明する。
【0025】まず、本発明に係る個別情報を付与した偽
造防止用紙の構成を、その製造工程を通して明確にす
る。 (1)素材用紙と、後述する偽造防止用紙にランダムに
含められて個別情報を付与するとともに、機械読み取り
が可能で、これにより偽造防止用紙の真偽判別を可能と
する材料(本明細書では「真偽判別を可能とする材料」
という。)を用意し、素材用紙に真偽判別を可能とする
材料を印刷等により付与して、真偽判別を可能とする材
料の付与された素材用紙を作製する。 (2)この真偽判別を可能とする材料の付与された素材
用紙を、アルカリ性溶液を用いたスラッシュメーカー
(紙再処理装置)等の装置で再離解処理を行うことによ
り、真偽判別を可能とする材料が分散化した分散皮膜を
含む紙料(本明細書では「中間紙料」という。)を作製
する。この真偽判別を可能とする材料の分散皮膜にはパ
ルプ繊維が付着している。 (3)この中間紙料を、素材用紙と同様の紙料と混合し
て完全紙料とし、この完全紙料を抄紙することにより、
真偽判別を可能とする材料の分散皮膜がランダムに付与
されて成る個別情報を有する本発明に係る偽造防止用紙
を作製する。
【0026】要するに、本発明に係る個別情報を付与し
た偽造防止用紙は、素材用紙に真偽判別を可能とする材
料を付与したものを離解処理して作製された中間紙料を
混合した完全紙料から抄紙されたものであり、中間紙料
中に含まれているパルプ繊維が付着した真偽判別を可能
とする材料の分散皮膜が、この偽造防止用紙にランダム
に付与されている構成を特徴とするものである。
【0027】真偽判別を可能とする材料の分散皮膜がラ
ンダムに付与されて成る個別情報は、各抄紙における偽
造防止用紙ごとに全く相違するものであり、この個別情
報を機械読み取りすることにより用紙の真偽判別が可能
である。
【0028】この偽造防止用紙の特徴は、それに含まれ
る真偽判別を可能とする材料の皮膜は、パルプ繊維が付
着しているので抄紙の際に他の繊維と強固に結合し、た
とえ偽造防止用紙の表面に表出してもはがれたりして消
滅しないことである。
【0029】次に、本発明に係る個別情報を付与した偽
造防止用紙の各構成要素について詳細に説明する。
【0030】本発明に係る偽造防止用紙の素材用紙(真
偽判別を可能とする材料を付与するための用紙)として
は、離解処理が可能な用紙が必要となるが、一般的に使
用されている上質紙レベルの用紙であっても何ら問題が
ない。一般的な上質紙レベルにおいては、叩解処理等を
施された天然パルプ繊維にてん料、内面サイズ剤、紙力
増強剤、目的によっては、湿潤紙力増強剤(1%以下)
等が調合されるが、これらの各種材料を使用した用紙で
あっても何ら問題がないことが特徴である。あえて制約
を加えるとしたら、古紙としての再離解処理(脱墨処理
は関係ない)が困難な用紙は避けるべきである。
【0031】素材用紙に真偽判別を可能とする材料を付
与する方法としては、印刷による方法があげられる。印
刷方式としては、真偽判別を容易にするために真偽判別
を可能とする材料を多量に付与する場合には、フレキソ
印刷又はスクリーン印刷が適している。例えばフレキソ
印刷を行う場合には、真偽判別を可能とする材料の付与
された用紙の離解処理工程において溶解しないビヒクル
(樹脂)を選定する必要がある。この離解処理をする際
には、パルプ繊維の再離解性及び繊維の再膨潤性を高め
るために、苛性ソーダを添加したアルカリ性の溶液を使
用する場合が多い。したがって、印刷する際のビヒクル
に求められる性質としては、耐アルカリ性に優れている
ことが必要となる。また、ランダムな個別情報が可視光
下において目視不可能な状態(以下、不可視化とする)
にしたい場合には、乾燥後のビヒクル皮膜が無色透明で
あることが好ましい。
【0032】オフセット印刷において、用紙に真偽判別
を可能とする材料を付与する場合には、インキ転移量が
少ないために、真偽判別を可能とする材料が少量であっ
ても機械読み取りが可能である必要がある。また、ビヒ
クルとしては、耐アルカリ性及び無色透明性に優れてい
る紫外線硬化型タイプが有利である。
【0033】真偽判別を可能とする材料としては、フレ
キソ印刷等が可能な材料であれば基本的に問題がない。
顔料系、染料系及び粉末系で粒径が約20μm以下の材
料であれば、何ら問題がない。但し、ランダムな個別情
報の部分を、不可視化したい場合には、用紙と同色か近
似した色の材料を使用することが好ましい。なぜなら
ば、用紙と異なる色の材料を使用し、不可視化を行う場
合には、印刷インキを作製する段階で、着色顔料又は着
色染料により用紙と同色にするための色合せが必要とな
るためである。
【0034】さらに、真偽判別を可能とする材料として
は、可視領域、紫外領域、又は赤外領域のいずれかの領
域の波長を発光する蛍光発光物質を用いることもでき
る。可視領域の波長を発光する物質には、例えば硫化亜
鉛系化合物、酸化亜鉛系化合物、ケイ酸亜鉛系化合物等
があり、紫外領域の波長を発光する物質には、例えばBa
SiO:Pb、SrBO:Eu、Ca(PO):Tl等があり、
赤外領域の波長を発光する物質には、例えばLiAlO:F
e、(Zn・Cd)S:Cu、YVO:Nd等がある。
【0035】以上に説明した方法により、真偽判別を可
能とする材料を付与した素材用紙が作製可能となる。そ
して、真偽判別を可能とする材料を付与した素材用紙
は、スラシュメーカー等の装置で離解処理が加えられ、
ランダムな個別情報を付与するために必要な中間紙料が
作製されるが、次にこの点について詳細に説明する。
【0036】例えば、スラッシュメーカー等で再離解処
理を行う際に真偽判別を可能とする材料を付与した部分
は、前述したとおり、アルカリ溶液を使用しても印刷イ
ンキの皮膜が耐アルカリ性のものを使用しているために
溶解することはないが、スラッシュメーカーによる物理
的な剪断力により、粉砕され、繊維が付着した皮膜状
(鱗片状)の形態で分散する、即ち分散皮膜となる。
【0037】分散皮膜の大きさは、スラッシュメーカー
の処理時間が長くなるにしたがって、十分粉砕されるか
ら、より細かく(小さく)することが可能である。例え
ば、真偽判別を可能とする材料をスチレン・アクリル樹
脂エマルションに分散させてフレキソ印刷した用紙(湿
潤紙力増強剤:0.5%添加)では、スラッシュメーカ
ーの処理時間が60分の場合の皮膜径は、約8mm〜
0.4mm(平均:約1.6mm)であり、処理時間が
80分の場合には、約6mm〜0.4mm(平均:約
1.25mm)となった。更に細かい前記の皮膜径が必
要であれば、トップファイナー等の剪断力が大きい処理
装置を使用することで可能となる。なお、形状について
は、千差万別である。
【0038】前記の方法で再離解処理された真偽判別を
可能とする材料の分散皮膜を含む紙料をバージンパルプ
から作製した紙料と適宜の配合割合で混合し完全紙料と
し、この完全紙料を用いて、抄紙することによりランダ
ムな個別情報を付与した偽造防止用紙を得ることが可能
となる。その際に抄紙機の種類(長網、丸網等)を何ら
限定する必要がない。
【0039】なお、前述の通りランダムな個別情報を不
可視化する場合に、前記バージンパルプから作製した紙
料は、真偽判別を可能とする材料を印刷した用紙の紙料
と同様、若しくは近似した色の紙料とすべきである。
【0040】前述した方法により作製したランダムな個
別情報を付与した偽造防止用紙は、印刷した際に印刷版
胴にランダムな個別情報部が付着することに起因する白
抜け等の問題は発生しない。なぜならば、真偽判別を可
能とする材料を付与した用紙をスラシュメーカー等の装
置で離解処理した際に分散した分散皮膜には、繊維が付
着しているために抄紙した際に他の繊維と物理的(絡み
合い)及び化学的(水素結合等)な繊維間結合が得られ
るためであると考えられる。
【0041】こうして、本発明では、発明が解決しよう
とする課題に示した(1)、(2)、(3)の課題を同
時に達成することができる。
【0042】
【実施例】以下に実施例をあげて説明するが、本発明は
特許請求の範囲に記載された技術思想の範囲であれば、
以下に示す内容に何ら限定されるものではない。
【0043】(実施例1) (1)機械読み取りにより真偽判別を可能とする材料を
付与した素材用紙の作製:針葉樹漂白クラフトパルプに
白土、内添薬品(サイズ剤、紙力増強剤、湿潤紙力増強
剤)を加えた紙料を用いて抄紙した用紙にフレキソ印刷
により、赤外線励起赤外線発光材料(粒径:約1μm、
色:白色系)を付与した。フレキソ印刷する際のアニロ
ックスロールの条件としては、120線/インチ、セル
容積25cm/mのタイプを使用した。また,イン
キ作製条件は、スチレン・アクリル樹脂エマルション:
95%、水:2%、赤外励起赤外発光材料:3%とし
た。なお、図1に示すように、素材用紙1に前記材料を
印刷する際の部位を印刷製品2になる段階で廃棄処分さ
れる印刷余白部3にしたことによりコスト低減を可能と
した。
【0044】(2)赤外線励起赤外線発光材料を付与し
た素材用紙の離解処理:前記(1)の赤外線励起赤外線
発光材料を付与した素材用紙を苛性ソーダ添加のアルカ
リ性溶液を用いたスラッシュメーカーにおいて約80分
間処理した。その結果、分散皮膜の径は約6mm〜0.
4mm(平均:約1.25mm)となった。
【0045】(3)ランダムな個別情報を付与した偽造
防止用紙の作製:前記(2)で作製した中間紙料:20
%と前記(1)の赤外線励起赤外線発光材料を付与した
素材用紙と同様の紙料:80%を混合し完全紙料とし
た。抄紙は、長網抄紙機を使用し、坪量:約90g/m2
、紙厚:約100μmの偽造防止用紙を作製した。図
2の模式図に示すように偽造防止用紙には、ランダムな
個別情報4が付与されていた。なお、図2の模式図に
は、ランダムな個別情報4が示されているが、実物では
ランダムな個別情報4が付与された部分は、目視不可能
であり不可視化された状態であった。
【0046】(4)ランダムな個別情報の検知:図2に
示す前記(3)で作製したランダムな個別情報を付与し
た偽造防止用紙のA−B間を赤外線センサーにより検知
した。図3は赤外線センサーにより、赤外線励起赤外線
発光材料の発光波長を捕らえた波形形状5である。図示
し説明はしないが、この波形形状5のパターンはランダ
ムに付与されているために、全ての偽造防止用紙ごとに
異なる特徴を有することから、ランダムな個別情報を、
固有の情報(個人情報)として使用できることが確認さ
れた。したがって、偽造防止効果の高い用紙を得ること
が可能となった。
【0047】(実施例2) (1)機械読み取りにより真偽判別を可能とする材料を
付与した素材用紙の作製:針葉樹漂白クラフトパルプに
白土、内添薬品(サイズ剤、紙力増強剤)を加えた紙料
を用いて抄紙した用紙にオフセット印刷により、紫外線
照射により可視光を発光する材料(粒径:約1μm、
色:白色系)を3色(赤色、緑色、青色)付与した。オ
フセット印刷する際のインキ作製条件は、3色とも紫外
線硬化型ビヒクル:80%、可視光発光材料:20%と
した。
【0048】(2)紫外線照射により可視光を発光する
材料を付与した素材用紙の離解処理:前記(1)の紫外
線照射により可視光を発光する材料を3色(赤色、緑
色、青色)付与した用紙は、苛性ソーダ添加のアルカリ
性溶液を用いたスラッシュメーカーにおいて約30分間
処理した。その結果、分散皮膜の径は約2mm〜0.1
mmとなった。
【0049】(3)ランダムな個別情報を付与した偽造
防止用紙の作製:前記(2)で作製した紙料:20%と
前記(1)の紫外線照射により可視光を発光する材料を
付与した素材用紙と同様の紙料:80%を混合し完全紙
料とした。抄紙は、長網抄紙機を使用し、坪量:約90
g/m 、紙厚:約100μmの偽造防止用紙を作製
した。図4の模式図に示すように偽造防止用紙には、3
色を含むランダムな個別情報が付与されていた。なお、
図4の模式図には、ランダムな個別情報が示されている
が、実物ではランダムな個別情報が付与された部分は、
目視不可能であり不可視化された状態であった。
【0050】(4)ランダムな個別情報の検知:図4に
示す前記(3)で作製したランダムな個別情報を付与し
た偽造防止用紙に紫外線を照射し、発光状態をCCDラ
インセンサカメラにより画像データとして取り込み、更
に画像処理により図5(赤色)、図6(緑色)、図7
(青色)に示す3色に色分解した。図示しはしないが、
それぞれ3色のパターン模様はランダムに付与されてい
るために、全ての防止防止用紙ごとに異なるパターン模
様を有することから、固有の情報(個人情報)として使
用可能であることが確認された。
【0051】なお、前記実施例1及び2におけるランダ
ムな個別情報を付与した偽造防止用紙に、オフセット印
刷及び凹版印刷を施したが、白抜け等の問題は発生しな
かった。
【0052】
【発明の効果】本発明は以上のような構成であり、特に
個人向けに発行される身分証明書、免許書及び旅券等に
おいては、偽造品と真正品を判別する上で個人情報を機
械読み取りすることが可能となる。更に具体的な効果を
以下にあげる。
【0053】(1)真偽判別を可能とする材料の分散皮
膜がランダムな個別情報としてすき込まれて抄紙される
偽造防止用紙は、単層構造でよいので、特に複雑な構造
や限定された抄紙機によらなくても抄紙可能である。
【0054】(2)この単層構造の偽造防止用紙でも、
印刷時に白抜け等の問題はなんら発生しない。
【0055】(3)真偽判別を可能とする材料の付与さ
れた素材用紙を離解処理し、機械読み取りにより真偽判
別を可能とする材料を任意の形状の分散皮膜とすること
により、低価格でランダムな個別情報の付与された偽造
防止用紙を得ることを可能とする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施例1の真偽判別を可能とする
材料の付与された素材用紙の作製例を説明する平面図で
ある。
【図2】本発明に係る個別情報の付与された偽造防止用
紙中にランダムに付与された個別情報を示す模式図であ
る。
【図3】図2に示された個別情報を赤外線センサにより
検知して得られた波形形状を示す図である。
【図4】本発明に係る実施例2を説明する図であり、偽
造防止用紙に、3色を含むランダムな個別情報が付与さ
れている状況を示す模式図である。
【図5】図4の個別情報を紫外線照射のもとでラインセ
ンサカメラで取り込み、画像処理により3色に色分解さ
れた赤色のパターン模様を示す図である。
【図6】図4の個別情報を紫外線照射のもとでラインセ
ンサカメラで取り込み、画像処理により3色に色分解さ
れた緑色のパターン模様を示す図である。
【図7】図4の個別情報を紫外線照射のもとでラインセ
ンサカメラで取り込み、画像処理により3色に色分解さ
れた青色のパターン模様を示す図である。
【符号の説明】
1 (印刷済みの廃棄用紙を、真偽判別を可能とする
材料の付与された用紙として再利用する場合の)素材用
紙 2 (印刷用紙に印刷された)印刷製品 3 (印刷用紙の印刷されない)印刷余白部 4 ランダムな個別情報 5 波形形状

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機械読み取りにより真偽判別を可能とす
    る材料を付与した用紙を離解処理することにより作製し
    た中間紙料を用いて、抄紙することにより得られる偽造
    防止用紙であって、 前記機械読み取りにより真偽判別を可能とする材料がラ
    ンダムの状態で付与されて個別情報を付与することを特
    徴とする偽造防止用紙。
  2. 【請求項2】 前記紙料には、前記離解処理により形成
    された前記機械読み取りにより真偽判別を可能とする材
    料に紙繊維が付着して成る分散皮膜が含まれ、 前記分散皮膜が、前記抄紙の際にランダムの状態で、且
    つ、剥離及び離脱しない状態で付与されて個別情報を付
    与することを特徴とする請求項1記載の偽造防止用紙。
  3. 【請求項3】 前記機械読み取りにより真偽判別を可能
    とする材料を印刷により付与することを特徴とする請求
    項1又は2記載の偽造防止用紙。
  4. 【請求項4】 前記印刷により付与する方法として、フ
    レキソ印刷又はオフセット印刷を使用したことを特徴と
    する請求項3記載の偽造防止用紙。
  5. 【請求項5】 前記印刷により付与する際に、インキの
    皮膜がアルカリ性に対して耐性があることを特徴とする
    請求項3又は4記載の偽造防止用紙。
  6. 【請求項6】 前記インキのビヒクルとして、スチレン
    ・アクリル樹脂を主成分とするエマルション又は紫外線
    硬化型樹脂を使用したことを特徴とする請求項5記載の
    偽造防止用紙。
  7. 【請求項7】 前記機械読み取りによる真偽判別を可能
    とする材料として、蛍光発光物質を使用したことを特徴
    とする請求項1乃至6のいずれかに記載の偽造防止用
    紙。
  8. 【請求項8】 前記機械読み取りによる真偽判別を可能
    とする材料として、用紙と同色又は近似色のものを使用
    することによって、前記ランダム情報化して付与された
    部分が、可視光下において目視不可能な状態としたこと
    を特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の偽造防
    止用紙。
  9. 【請求項9】 前記機械読み取りにより真偽判別を可能
    とする材料を付与した用紙を離解処理することにより作
    製した紙料を用いて、抄紙する偽造防止用紙の製造方法
    であって、 前記機械読み取りにより真偽判別を可能とする材料をラ
    ンダム情報化して付与することを特徴とする偽造防止用
    紙の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015110855A (ja) * 2013-10-29 2015-06-18 特種東海製紙株式会社 細片および偽造防止用紙

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