JP2001200495A - 偽造防止用塗工紙、その真偽判別方法並びに真偽判別装置 - Google Patents
偽造防止用塗工紙、その真偽判別方法並びに真偽判別装置Info
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- JP2001200495A JP2001200495A JP2000005644A JP2000005644A JP2001200495A JP 2001200495 A JP2001200495 A JP 2001200495A JP 2000005644 A JP2000005644 A JP 2000005644A JP 2000005644 A JP2000005644 A JP 2000005644A JP 2001200495 A JP2001200495 A JP 2001200495A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 セキュリティ性が高く、比較的製造工程が簡
単で、外観上でも偽造防止用磁気付与の構成が第三者に
解読され難い偽造防止及び真偽判別塗工紙を提供し、且
つ、その真偽判別方法並びに真偽判別装置を提供する。 【解決手段】 支持体用紙(1)の片面上に着色磁性材
料粒子、顔料及び接着剤を主成分とする磁性塗工液を塗
被及び乾燥することによって少なくとも一層の磁性塗工
層(2)を形成して得られる偽造防止用塗工紙(3)に
おいて、該着色磁性材料粒子が、前記支持体用紙色に対
して非視認性であり、前記偽造防止用塗工紙が真偽判別
に利用可能な固有の磁気特性を有することを特徴とする
偽造防止用塗工紙を作製し、この偽造防止用紙の表面を
磁気検知センサーによって磁気特性を測定して、前記偽
造防止用塗工紙の真偽を判別する。
単で、外観上でも偽造防止用磁気付与の構成が第三者に
解読され難い偽造防止及び真偽判別塗工紙を提供し、且
つ、その真偽判別方法並びに真偽判別装置を提供する。 【解決手段】 支持体用紙(1)の片面上に着色磁性材
料粒子、顔料及び接着剤を主成分とする磁性塗工液を塗
被及び乾燥することによって少なくとも一層の磁性塗工
層(2)を形成して得られる偽造防止用塗工紙(3)に
おいて、該着色磁性材料粒子が、前記支持体用紙色に対
して非視認性であり、前記偽造防止用塗工紙が真偽判別
に利用可能な固有の磁気特性を有することを特徴とする
偽造防止用塗工紙を作製し、この偽造防止用紙の表面を
磁気検知センサーによって磁気特性を測定して、前記偽
造防止用塗工紙の真偽を判別する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、切手、銀行券、諸証
券、株券、切符や定期券等の通行券、有料道路等の回数
券、旅券、収入印紙、各種チケット、その他有価証券な
どに使用される印刷用塗工紙に関して、目視によって磁
気が付与されていることを、第三者が識別不可能である
と共に任意の磁気特性検出装置を用いることによって、
磁気的に真偽を判別できるセキュリティ性に優れた偽造
防止用塗工紙及び前記偽造防止用塗工紙を利用したセキ
ュリティ印刷物、並びにその真偽判別方法及び真偽判別
装置に関する。
券、株券、切符や定期券等の通行券、有料道路等の回数
券、旅券、収入印紙、各種チケット、その他有価証券な
どに使用される印刷用塗工紙に関して、目視によって磁
気が付与されていることを、第三者が識別不可能である
と共に任意の磁気特性検出装置を用いることによって、
磁気的に真偽を判別できるセキュリティ性に優れた偽造
防止用塗工紙及び前記偽造防止用塗工紙を利用したセキ
ュリティ印刷物、並びにその真偽判別方法及び真偽判別
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】切手、株券、或いはその他の有価証券は
金銭的価値を有するため、その価値を保証・維持するた
めに、偽造防止、改竄防止をする必要があり、そのため
には様々な手段が用いられている。例えば、切手は世界
各国で発行され、デザイン、寸法、素材等において、そ
の国独特の手法が採用されている。近年では、郵便物の
増加とその流通量も極めて多くなっており、能率的な処
理及び業務を遂行するために郵便物処理の機械化が進ん
でおり、それに伴う偽造切手等の真偽判別方法も光学
的、電気的或いは磁気的な信号を発する機能性材料を付
与することによって、機械的に判別する方法が求められ
ている。
金銭的価値を有するため、その価値を保証・維持するた
めに、偽造防止、改竄防止をする必要があり、そのため
には様々な手段が用いられている。例えば、切手は世界
各国で発行され、デザイン、寸法、素材等において、そ
の国独特の手法が採用されている。近年では、郵便物の
増加とその流通量も極めて多くなっており、能率的な処
理及び業務を遂行するために郵便物処理の機械化が進ん
でおり、それに伴う偽造切手等の真偽判別方法も光学
的、電気的或いは磁気的な信号を発する機能性材料を付
与することによって、機械的に判別する方法が求められ
ている。
【0003】特に、磁気的な信号を利用するものとし
て、バーコード等の特定の磁気パターンを磁気インキに
よって形成して、そのセキュリティ性を向上させること
が行われている。この磁気パターンは、印刷によって付
与されているが、最近、そのセキュリティ性を更に向上
させるために、磁気パターンを目視で認識できないよう
にするために、その上に着色隠蔽層を設けることが行わ
れるようになった。それらの例として、特開平5−20
8576号公報に、支持体上に形成された磁気パターン
層及び上記磁気パターン層を隠蔽する着色隠蔽層からな
る磁気媒体が提案されている。
て、バーコード等の特定の磁気パターンを磁気インキに
よって形成して、そのセキュリティ性を向上させること
が行われている。この磁気パターンは、印刷によって付
与されているが、最近、そのセキュリティ性を更に向上
させるために、磁気パターンを目視で認識できないよう
にするために、その上に着色隠蔽層を設けることが行わ
れるようになった。それらの例として、特開平5−20
8576号公報に、支持体上に形成された磁気パターン
層及び上記磁気パターン層を隠蔽する着色隠蔽層からな
る磁気媒体が提案されている。
【0004】また、特開平6−28708号公報には、
支持体用紙裏面に磁気記録層を塗被し、且つ、支持体表
面上に蛍光性染顔料を染着又は含浸した天然或いは合成
パルプを含有する表面サイズ剤を塗工してなり、該パル
プが支持体塗層表面にランダムパターンとなるように存
在する情報識別シートであり、該情報識別シートに20
0〜380nmの波長からなる紫外線を照射することに
より、支持体上の該パルプのランダムパターンを可視情
報化して読み取り又は記録するものであり、該ランダム
パターンの情報を繰り返して同定できる情報識別シート
が提案されている。
支持体用紙裏面に磁気記録層を塗被し、且つ、支持体表
面上に蛍光性染顔料を染着又は含浸した天然或いは合成
パルプを含有する表面サイズ剤を塗工してなり、該パル
プが支持体塗層表面にランダムパターンとなるように存
在する情報識別シートであり、該情報識別シートに20
0〜380nmの波長からなる紫外線を照射することに
より、支持体上の該パルプのランダムパターンを可視情
報化して読み取り又は記録するものであり、該ランダム
パターンの情報を繰り返して同定できる情報識別シート
が提案されている。
【0005】
【本発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記
従来の磁性が付与された偽造防止印刷物及び用紙は、磁
性を付与するために用いられる磁性粉体が、一般的に、
黒、黒灰色或いは茶褐色系であるため、磁性付与部分が
容易に第三者に推測されると言う問題が存在していた。
そのため、更にセキュリティ性を向上させる目的で、磁
性付与部分に隠蔽層又はカムフラージュを設ける等の方
策が取られているが、この方法には、磁性の付与及びカ
ムフラージュ方法の煩雑さ又は製造コストの面で問題が
存在している。
従来の磁性が付与された偽造防止印刷物及び用紙は、磁
性を付与するために用いられる磁性粉体が、一般的に、
黒、黒灰色或いは茶褐色系であるため、磁性付与部分が
容易に第三者に推測されると言う問題が存在していた。
そのため、更にセキュリティ性を向上させる目的で、磁
性付与部分に隠蔽層又はカムフラージュを設ける等の方
策が取られているが、この方法には、磁性の付与及びカ
ムフラージュ方法の煩雑さ又は製造コストの面で問題が
存在している。
【0006】また、従来の偽造防止用塗工紙には、磁性
材料粒子自体が、一般的に、黒、黒灰色或いは茶褐色系
であり、磁性付与の有無が容易に第三者に推測されるた
め、磁性材料粒子を分散及び配合した塗工液を塗工した
黒、黒灰色或いは茶褐色系以外の偽造防止用塗工紙、特
に白色の偽造防止用塗工紙は提案されていなかった。
材料粒子自体が、一般的に、黒、黒灰色或いは茶褐色系
であり、磁性付与の有無が容易に第三者に推測されるた
め、磁性材料粒子を分散及び配合した塗工液を塗工した
黒、黒灰色或いは茶褐色系以外の偽造防止用塗工紙、特
に白色の偽造防止用塗工紙は提案されていなかった。
【0007】すなわち、これらの支持体、例えば、用紙
上に形成された磁気付与部分は、使用される磁性材料粉
体として、γ−Fe2O3、Fe3O4、Co含有酸化
鉄、CrO2、メタル粉、Baフェライト等の粉末が代
表例として挙げられる。これらの粉末は、可視光域に強
い吸収を持ち、磁気パターン自体が黒色、黒灰色或いは
茶褐色を呈するため、偽造者が容易に磁気的判定の場所
や方法を推測することができるという欠点が存在する。
そのため、第三者は、磁気的判定の場所を概ね推測し
て、一般的に流通している磁性材料を利用することで、
本物と類似の磁気特性を付与することが可能になり、偽
造防止としては抑制効果が小さい。
上に形成された磁気付与部分は、使用される磁性材料粉
体として、γ−Fe2O3、Fe3O4、Co含有酸化
鉄、CrO2、メタル粉、Baフェライト等の粉末が代
表例として挙げられる。これらの粉末は、可視光域に強
い吸収を持ち、磁気パターン自体が黒色、黒灰色或いは
茶褐色を呈するため、偽造者が容易に磁気的判定の場所
や方法を推測することができるという欠点が存在する。
そのため、第三者は、磁気的判定の場所を概ね推測し
て、一般的に流通している磁性材料を利用することで、
本物と類似の磁気特性を付与することが可能になり、偽
造防止としては抑制効果が小さい。
【0008】これに対して、支持体上に形成された磁気
付与部分を、カムフラージュするような着色隠蔽層また
はダミーパターンを設けても、偽造者は大まかに磁気付
与部分の暗濃色系の色彩から磁性付与部分が隠蔽されて
いる場所を推測することができる。更に、支持体に磁気
付与部分を形成する手段及びその磁気付与部分をカムフ
ラージュする工程が煩雑且つ複雑であれば、その分製造
コストが嵩み、たとえいかに高いセキュリティシステム
でも、実用的でない場合が生じる。したがって、簡便で
且つローコストであることが重要である。
付与部分を、カムフラージュするような着色隠蔽層また
はダミーパターンを設けても、偽造者は大まかに磁気付
与部分の暗濃色系の色彩から磁性付与部分が隠蔽されて
いる場所を推測することができる。更に、支持体に磁気
付与部分を形成する手段及びその磁気付与部分をカムフ
ラージュする工程が煩雑且つ複雑であれば、その分製造
コストが嵩み、たとえいかに高いセキュリティシステム
でも、実用的でない場合が生じる。したがって、簡便で
且つローコストであることが重要である。
【0009】更に、紫外線領域の特定波長の光を照射す
ることによって、所定の波長域に発光機能を生ずる偽造
防止用紙においては、その偽造防止効果の主機能である
発光材料が、最近では一般の店頭で、安価に多くの品種
を希望の量で入手することが可能であり、このようなこ
とから単独で発光機能を利用することは、偽造防止効果
としての効力が、かなり低下しているのも事実である。
ることによって、所定の波長域に発光機能を生ずる偽造
防止用紙においては、その偽造防止効果の主機能である
発光材料が、最近では一般の店頭で、安価に多くの品種
を希望の量で入手することが可能であり、このようなこ
とから単独で発光機能を利用することは、偽造防止効果
としての効力が、かなり低下しているのも事実である。
【0010】また、可視光域に強い吸収を持ち、磁気付
与部分が黒色、黒灰色或いは茶褐色系を呈するような暗
濃色の従来の磁性材料粒子を発光材料粒子と組み合わせ
て用いた場合、従来の磁性材料粒子が、上記のごとく暗
濃色であり、磁性材料粒子に発光が吸収されてしまい、
十分な強度の発光特性を得ることができなかった。
与部分が黒色、黒灰色或いは茶褐色系を呈するような暗
濃色の従来の磁性材料粒子を発光材料粒子と組み合わせ
て用いた場合、従来の磁性材料粒子が、上記のごとく暗
濃色であり、磁性材料粒子に発光が吸収されてしまい、
十分な強度の発光特性を得ることができなかった。
【0011】したがって、本発明の目的は、上記の如き
従来の欠点を解消すべくなされたものである。つまり、
従来の磁性を付与した偽造防止用紙は、用紙基材上に濃
暗色の磁性材料が分散されたフィルム、インキ、塗料、
塗工液等を付与することで得られるため、磁性付与部分
が暗濃色の色調に制限される。しかし、本発明の偽造防
止用塗工紙は、支持体色に準じた色、特に通常用紙色で
ある白色系を呈する磁性材料粒子を塗工液中に配合及び
分散して使用することで、磁性材料粒子が支持体に対し
て、非視認性であり、第三者に磁性の有無を目視によっ
て推測することを不可能にしており、偽造防止効果の高
い用紙及び印刷物を提供することを目的としている。
従来の欠点を解消すべくなされたものである。つまり、
従来の磁性を付与した偽造防止用紙は、用紙基材上に濃
暗色の磁性材料が分散されたフィルム、インキ、塗料、
塗工液等を付与することで得られるため、磁性付与部分
が暗濃色の色調に制限される。しかし、本発明の偽造防
止用塗工紙は、支持体色に準じた色、特に通常用紙色で
ある白色系を呈する磁性材料粒子を塗工液中に配合及び
分散して使用することで、磁性材料粒子が支持体に対し
て、非視認性であり、第三者に磁性の有無を目視によっ
て推測することを不可能にしており、偽造防止効果の高
い用紙及び印刷物を提供することを目的としている。
【0012】また、本発明の偽造防止用塗工紙は、機械
的に光学特性及び磁気特性を検知することにより、真偽
判別が可能な偽造防止用塗工紙及び印刷物を提供するこ
とができ、任意の機械的な真偽判別方法及び装置を利用
することによって真偽判別が可能になる。
的に光学特性及び磁気特性を検知することにより、真偽
判別が可能な偽造防止用塗工紙及び印刷物を提供するこ
とができ、任意の機械的な真偽判別方法及び装置を利用
することによって真偽判別が可能になる。
【0013】更に、本発明で言うところの支持体色に準
じた色、特に通常用紙色である白色系を呈する磁性材料
粒子を発光材料粒子と組み合わせて用いた場合、磁性材
料粒子に発光が吸収されてしまうことがなく、十分な強
度の発光特性を得ることができ、磁性及び発光機能の両
者を効率よく機械的に検出し、真偽判別方法に利用する
ことができる。
じた色、特に通常用紙色である白色系を呈する磁性材料
粒子を発光材料粒子と組み合わせて用いた場合、磁性材
料粒子に発光が吸収されてしまうことがなく、十分な強
度の発光特性を得ることができ、磁性及び発光機能の両
者を効率よく機械的に検出し、真偽判別方法に利用する
ことができる。
【0014】すなわち、本発明の偽造防止用紙は、セキ
ュリティ性が高く、比較的製造工程が簡単で、外観上で
も偽造防止用磁気付与の構成が第三者に解読され難い偽
造防止及び真偽判別用塗工紙であり、加えて、その真偽
判別方法及び装置を利用することができる。
ュリティ性が高く、比較的製造工程が簡単で、外観上で
も偽造防止用磁気付与の構成が第三者に解読され難い偽
造防止及び真偽判別用塗工紙であり、加えて、その真偽
判別方法及び装置を利用することができる。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
解決するために成されたものであり、切手等のセキュリ
ティ印刷物に用いられる印刷支持体すなわち用紙等にお
いて、黒色、黒灰色或いは茶褐色系以外の着色磁性材料
粒子、特に白色系の磁性材料粒子を分散させた塗工液を
支持体表面に少なくとも一層塗工することによって得ら
れる偽造防止用塗工紙に関するものである。すなわち、
本発明の偽造防止用塗工紙は、固有の磁気特性を持ち、
且つ、前記偽造防止用塗工紙に磁性が付与されているこ
とを、第三者が目視で認識することを不可能にしてい
る。更に、本発明は、上記のように、第三者が目視不可
能な磁性材料粒子に由来する磁性信号を真偽判別の一手
段として利用する方法に関するものであり、詳細を以下
に説明する。
解決するために成されたものであり、切手等のセキュリ
ティ印刷物に用いられる印刷支持体すなわち用紙等にお
いて、黒色、黒灰色或いは茶褐色系以外の着色磁性材料
粒子、特に白色系の磁性材料粒子を分散させた塗工液を
支持体表面に少なくとも一層塗工することによって得ら
れる偽造防止用塗工紙に関するものである。すなわち、
本発明の偽造防止用塗工紙は、固有の磁気特性を持ち、
且つ、前記偽造防止用塗工紙に磁性が付与されているこ
とを、第三者が目視で認識することを不可能にしてい
る。更に、本発明は、上記のように、第三者が目視不可
能な磁性材料粒子に由来する磁性信号を真偽判別の一手
段として利用する方法に関するものであり、詳細を以下
に説明する。
【0016】すなわち、本発明による偽造防止用塗工紙
は、支持体用紙の片面上に着色磁性材料粒子、顔料及び
接着剤を主成分とする磁性塗工液を塗被及び乾燥するこ
とによって少なくとも一層の磁性塗工層を形成して得ら
れる偽造防止用塗工紙であって、前記着色磁性材料粒子
が前記磁性塗工液を構成する前記着色磁性材料粒子以外
の材料及び前記支持体用紙色の和として得られる色彩に
対して非視認性であり、前記偽造防止用塗工紙が真偽判
別に利用可能な固有の磁気特性を有することを特徴とす
るものである。
は、支持体用紙の片面上に着色磁性材料粒子、顔料及び
接着剤を主成分とする磁性塗工液を塗被及び乾燥するこ
とによって少なくとも一層の磁性塗工層を形成して得ら
れる偽造防止用塗工紙であって、前記着色磁性材料粒子
が前記磁性塗工液を構成する前記着色磁性材料粒子以外
の材料及び前記支持体用紙色の和として得られる色彩に
対して非視認性であり、前記偽造防止用塗工紙が真偽判
別に利用可能な固有の磁気特性を有することを特徴とす
るものである。
【0017】また、偽造防止用塗工紙は、支持体用紙の
片面上に着色磁性材料粒子、顔料及び接着剤を主成分と
する磁性塗工液を塗被及び乾燥することによって少なく
とも一層の磁性塗工層を形成し、更に、該磁性塗工層上
に、前記顔料と同色又は異なる色の顔料及び接着剤を主
成分とする塗工液を塗被及び乾燥することによって少な
くとも一層の塗工層を形成することによって得られる用
紙表面の平滑性、白色度及びインキ浸透性の中で1つ以
上の性質を向上させた偽造防止用塗工紙であって、前記
着色磁性材料粒子が、前記磁性塗工液を構成する前記着
色磁性材料粒子以外の材料及び前記支持体用紙色の和と
して得られる色彩に対して非視認性であり、前記偽造防
止用塗工紙が真偽判別に利用可能な固有の磁気特性を有
することを特徴とするものである。
片面上に着色磁性材料粒子、顔料及び接着剤を主成分と
する磁性塗工液を塗被及び乾燥することによって少なく
とも一層の磁性塗工層を形成し、更に、該磁性塗工層上
に、前記顔料と同色又は異なる色の顔料及び接着剤を主
成分とする塗工液を塗被及び乾燥することによって少な
くとも一層の塗工層を形成することによって得られる用
紙表面の平滑性、白色度及びインキ浸透性の中で1つ以
上の性質を向上させた偽造防止用塗工紙であって、前記
着色磁性材料粒子が、前記磁性塗工液を構成する前記着
色磁性材料粒子以外の材料及び前記支持体用紙色の和と
して得られる色彩に対して非視認性であり、前記偽造防
止用塗工紙が真偽判別に利用可能な固有の磁気特性を有
することを特徴とするものである。
【0018】また、偽造防止用塗工紙は、支持体用紙の
片面上に着色磁性材料粒子、顔料及び接着剤を主成分と
する磁性塗工液を塗被及び乾燥することによって少なく
とも一層の磁性塗工層を形成し、更に、該磁性塗工層上
に、発光材料粒子、前記顔料と同色又は異なる色の顔料
及び接着剤を主成分とする発光塗工液を塗被及び乾燥す
ることによって少なくとも一層の発光性塗工層を形成す
ることによって得られる偽造防止用塗工紙であって、前
記着色磁性材料粒子が、前記磁性塗工液を構成する前記
着色磁性材料粒子以外の材料及び前記支持体用紙色の和
として得られる色彩に対して非視認性であり、且つ、前
記発光材料粒子が、200〜380nmの波長範囲にあ
る特定波長範囲の紫外線を照射することにより、発光す
る機能を有すると共に通常照明下では、前記発光塗工液
を構成する前記発光材料粒子以外の材料及び前記支持体
用紙色の和として得られる色彩に対して非視認性であ
り、前記偽造防止用塗工紙が真偽判別に利用可能な固有
の磁気特性及び発光特性を有することを特徴とするもの
である。
片面上に着色磁性材料粒子、顔料及び接着剤を主成分と
する磁性塗工液を塗被及び乾燥することによって少なく
とも一層の磁性塗工層を形成し、更に、該磁性塗工層上
に、発光材料粒子、前記顔料と同色又は異なる色の顔料
及び接着剤を主成分とする発光塗工液を塗被及び乾燥す
ることによって少なくとも一層の発光性塗工層を形成す
ることによって得られる偽造防止用塗工紙であって、前
記着色磁性材料粒子が、前記磁性塗工液を構成する前記
着色磁性材料粒子以外の材料及び前記支持体用紙色の和
として得られる色彩に対して非視認性であり、且つ、前
記発光材料粒子が、200〜380nmの波長範囲にあ
る特定波長範囲の紫外線を照射することにより、発光す
る機能を有すると共に通常照明下では、前記発光塗工液
を構成する前記発光材料粒子以外の材料及び前記支持体
用紙色の和として得られる色彩に対して非視認性であ
り、前記偽造防止用塗工紙が真偽判別に利用可能な固有
の磁気特性及び発光特性を有することを特徴とするもの
である。
【0019】また、偽造防止用塗工紙は、支持体用紙の
片面上に発光材料粒子、顔料及び接着剤を主成分とする
発光性塗工液を塗被及び乾燥することによって少なくと
も一層の発光性塗工層を形成し、更に、該発光性塗工層
上に、着色磁性材料粒子、前記顔料と同色又は異なる色
の顔料及び接着剤を主成分とする磁性塗工液を塗被及び
乾燥することによって少なくとも一層の磁性塗工層を形
成することによって得られる偽造防止用塗工紙であっ
て、前記着色磁性材料粒子が、前記磁性塗工液を構成す
る前記着色磁性材料粒子以外の材料及び前記支持体用紙
色の和として得られる色彩に対して非視認性であり、且
つ、前記発光材料粒子が、200〜380nmの波長範
囲にある特定波長範囲の紫外線を照射することにより、
発光する機能を有すると共に通常照明下では、前記発光
塗工液を構成する前記発光材料粒子以外の材料及び前記
支持体用紙色の和として得られる色彩に対して非視認性
であり、前記偽造防止用塗工紙が真偽判別に利用可能な
固有の磁気特性及び発光特性を有することを特徴とする
ものである。
片面上に発光材料粒子、顔料及び接着剤を主成分とする
発光性塗工液を塗被及び乾燥することによって少なくと
も一層の発光性塗工層を形成し、更に、該発光性塗工層
上に、着色磁性材料粒子、前記顔料と同色又は異なる色
の顔料及び接着剤を主成分とする磁性塗工液を塗被及び
乾燥することによって少なくとも一層の磁性塗工層を形
成することによって得られる偽造防止用塗工紙であっ
て、前記着色磁性材料粒子が、前記磁性塗工液を構成す
る前記着色磁性材料粒子以外の材料及び前記支持体用紙
色の和として得られる色彩に対して非視認性であり、且
つ、前記発光材料粒子が、200〜380nmの波長範
囲にある特定波長範囲の紫外線を照射することにより、
発光する機能を有すると共に通常照明下では、前記発光
塗工液を構成する前記発光材料粒子以外の材料及び前記
支持体用紙色の和として得られる色彩に対して非視認性
であり、前記偽造防止用塗工紙が真偽判別に利用可能な
固有の磁気特性及び発光特性を有することを特徴とする
ものである。
【0020】また、偽造防止用塗工紙は、支持体用紙の
片面上に着色磁性材料粒子、発光材料粒子、顔料及び接
着剤を主成分とする磁性塗工液を塗被及び乾燥すること
によって少なくとも一層の磁性及び発光性塗工層を形成
することによって得られる偽造防止用塗工紙であって、
前記着色磁性材料粒子及び発光材料粒子が、前記磁性塗
工液を構成する前記着色磁性材料粒子及び発光材料粒子
以外の材料及び前記支持体用紙色の和として得られる色
彩に対して非視認性であり、且つ、前記発光材料粒子
が、200〜380nmの波長範囲にある特定波長範囲
の紫外線を照射することにより、発光する機能を有する
と共に通常照明下では、前記支持体用紙色に対して非視
認性であり、前記偽造防止用塗工紙が真偽判別に利用可
能な固有の磁気特性及び発光特性を有することを特徴と
するものである。
片面上に着色磁性材料粒子、発光材料粒子、顔料及び接
着剤を主成分とする磁性塗工液を塗被及び乾燥すること
によって少なくとも一層の磁性及び発光性塗工層を形成
することによって得られる偽造防止用塗工紙であって、
前記着色磁性材料粒子及び発光材料粒子が、前記磁性塗
工液を構成する前記着色磁性材料粒子及び発光材料粒子
以外の材料及び前記支持体用紙色の和として得られる色
彩に対して非視認性であり、且つ、前記発光材料粒子
が、200〜380nmの波長範囲にある特定波長範囲
の紫外線を照射することにより、発光する機能を有する
と共に通常照明下では、前記支持体用紙色に対して非視
認性であり、前記偽造防止用塗工紙が真偽判別に利用可
能な固有の磁気特性及び発光特性を有することを特徴と
するものである。
【0021】前記偽造防止用塗工紙は、黒色、黒灰色及
び茶褐色系以外の色彩を呈することを特徴とするもので
ある。
び茶褐色系以外の色彩を呈することを特徴とするもので
ある。
【0022】前記偽造防止用塗工紙は、可視光域の全波
長範囲において、分光反射率が70%以上を示すことを
特徴とするものである。
長範囲において、分光反射率が70%以上を示すことを
特徴とするものである。
【0023】前記支持体用紙に塗被された前記着色磁性
材料粒子は、無彩色、有彩色又は金属光沢を示す原材料
となる磁性材料粒子の表面を、有機材料又は無機材料に
よってコーティングして構成されており、前記着色磁性
材料粒子の示す色彩が、上記磁性塗工液を構成する前記
着色磁性材料粒子以外の材料及び前記支持体用紙色の和
として得られる色彩に対して非視認性の色彩を呈するこ
とを特徴とする偽造防止用塗工紙である。
材料粒子は、無彩色、有彩色又は金属光沢を示す原材料
となる磁性材料粒子の表面を、有機材料又は無機材料に
よってコーティングして構成されており、前記着色磁性
材料粒子の示す色彩が、上記磁性塗工液を構成する前記
着色磁性材料粒子以外の材料及び前記支持体用紙色の和
として得られる色彩に対して非視認性の色彩を呈するこ
とを特徴とする偽造防止用塗工紙である。
【0024】前記支持体用紙に塗被された前記着色磁性
材料粒子は、黒色、黒灰色又は茶褐色系を示す原材料と
なる磁性材料粒子の表面を、有機材料又は無機材料によ
ってコーティングして構成されており、前記着色磁性材
料粒子の示す色彩が、前記磁性塗工液を構成する前記着
色磁性材料粒子以外の材料及び前記支持体用紙に対して
非視認性の色彩を呈することを特徴とする偽造防止用塗
工紙である。
材料粒子は、黒色、黒灰色又は茶褐色系を示す原材料と
なる磁性材料粒子の表面を、有機材料又は無機材料によ
ってコーティングして構成されており、前記着色磁性材
料粒子の示す色彩が、前記磁性塗工液を構成する前記着
色磁性材料粒子以外の材料及び前記支持体用紙に対して
非視認性の色彩を呈することを特徴とする偽造防止用塗
工紙である。
【0025】前上記磁性塗工液における前記着色磁性材
料粒子の配合比率が、前記磁性塗工液の固形分全重量に
対して0.01〜50重量%であることを特徴とする偽
造防止用塗工紙である。
料粒子の配合比率が、前記磁性塗工液の固形分全重量に
対して0.01〜50重量%であることを特徴とする偽
造防止用塗工紙である。
【0026】前記着色磁性材料粒子の粒径が0.1〜1
0μmであり、比重が1〜10g/cm3であることを
特徴とする偽造防止用塗工紙である。
0μmであり、比重が1〜10g/cm3であることを
特徴とする偽造防止用塗工紙である。
【0027】本発明の前記偽造防止用塗工紙の真偽判別
方法は、前記支持体用紙上に塗工された非視認性の前記
着色磁性材料粒子に由来する固有の磁気特性を検出する
ことにより、真偽を判別することを特徴とするものであ
る。
方法は、前記支持体用紙上に塗工された非視認性の前記
着色磁性材料粒子に由来する固有の磁気特性を検出する
ことにより、真偽を判別することを特徴とするものであ
る。
【0028】また、本発明の前記偽造防止用塗工紙の真
偽判別方法は、前記支持体用紙上に塗工された非視認性
の前記着色磁性材料粒子に由来する固有の磁気特性及び
前記偽造防止用塗工紙表面の光学特性を検出することに
よって、前記偽造防止用塗工紙が有する固有の磁気特性
と前記偽造防止用塗工紙表面の光学特性を組み合わせ
て、真偽を判別することを特徴とするものである。
偽判別方法は、前記支持体用紙上に塗工された非視認性
の前記着色磁性材料粒子に由来する固有の磁気特性及び
前記偽造防止用塗工紙表面の光学特性を検出することに
よって、前記偽造防止用塗工紙が有する固有の磁気特性
と前記偽造防止用塗工紙表面の光学特性を組み合わせ
て、真偽を判別することを特徴とするものである。
【0029】また、本発明の前記偽造防止用塗工紙の真
偽判別方法は、前記偽造防止用塗工紙が有する固有の磁
気特性と前記偽造防止用塗工紙表面の光学特性と前記偽
造防止用塗工紙が有する固有の発光特性を検出すること
によって、前記偽造防止用塗工紙が有する固有の磁気特
性と前記偽造防止用塗工紙表面の光学特性と前記偽造防
止用塗工紙が有する発光特性を組み合わせて、真偽を判
別することを特徴とするものである。
偽判別方法は、前記偽造防止用塗工紙が有する固有の磁
気特性と前記偽造防止用塗工紙表面の光学特性と前記偽
造防止用塗工紙が有する固有の発光特性を検出すること
によって、前記偽造防止用塗工紙が有する固有の磁気特
性と前記偽造防止用塗工紙表面の光学特性と前記偽造防
止用塗工紙が有する発光特性を組み合わせて、真偽を判
別することを特徴とするものである。
【0030】また、本発明の前記偽造防止用塗工紙の真
偽判別方法は、前記偽造防止用塗工紙が有する固有の磁
気特性と前記偽造防止用塗工紙が有する固有の発光特性
を検出することによって、前記偽造防止用塗工紙が有す
る固有の磁気特性と前記偽造防止用塗工紙が有する発光
特性を組み合わせて、真偽を判別することを特徴とする
偽造防止用塗工紙の真偽判別方法である。
偽判別方法は、前記偽造防止用塗工紙が有する固有の磁
気特性と前記偽造防止用塗工紙が有する固有の発光特性
を検出することによって、前記偽造防止用塗工紙が有す
る固有の磁気特性と前記偽造防止用塗工紙が有する発光
特性を組み合わせて、真偽を判別することを特徴とする
偽造防止用塗工紙の真偽判別方法である。
【0031】本発明の前記偽造防止用塗工紙が有する固
有の磁気特性は、保磁力、残留磁化、透磁率、最大透磁
率、透磁率の微分値、磁気モーメントまたは磁束変化で
あり、これらの固有の磁気特性の少なくとも一つを利用
することを特徴とする偽造防止用塗工紙の真偽判別方法
である。
有の磁気特性は、保磁力、残留磁化、透磁率、最大透磁
率、透磁率の微分値、磁気モーメントまたは磁束変化で
あり、これらの固有の磁気特性の少なくとも一つを利用
することを特徴とする偽造防止用塗工紙の真偽判別方法
である。
【0032】本発明の前記偽造防止用塗工紙が有する固
有の磁気特性を検出する方法として、直流バイアスによ
る磁気ヘッド、交流バイアスによる磁気ヘッド又は磁気
抵抗素子による磁気センサーを利用することを特徴とす
る偽造防止用塗工紙の真偽判別方法である。
有の磁気特性を検出する方法として、直流バイアスによ
る磁気ヘッド、交流バイアスによる磁気ヘッド又は磁気
抵抗素子による磁気センサーを利用することを特徴とす
る偽造防止用塗工紙の真偽判別方法である。
【0033】本発明の偽造防止用塗工紙の真偽判別装置
の一つであって、偽造防止用塗工紙を真偽判別装置内に
搬送する用紙搬送用モータと、前記偽造防止用塗工紙に
塗被された非視認性の着色磁性材料粒子に由来する固有
の磁気特性を検出する磁気センサと、前記磁気センサを
前記偽造防止用塗工紙に接触または接近させて検出し
た、前記固有の磁気特性の電気信号を増幅させるための
アンプと、前記アンプにより増幅された電気信号を予め
記憶させておいた真の磁性情報と比較照合し、前記偽造
防止用塗工紙が有する前記着色磁性材料粒子に由来する
固有の磁気特性と予め記憶させておいた真の磁性情報が
特定範囲内で一致するときのみを真正と判断する判定回
路と、前記判断をCPUにより表示する判定表示部とか
ら構成されることを特徴とする偽造防止用塗工紙の真偽
判別装置である。
の一つであって、偽造防止用塗工紙を真偽判別装置内に
搬送する用紙搬送用モータと、前記偽造防止用塗工紙に
塗被された非視認性の着色磁性材料粒子に由来する固有
の磁気特性を検出する磁気センサと、前記磁気センサを
前記偽造防止用塗工紙に接触または接近させて検出し
た、前記固有の磁気特性の電気信号を増幅させるための
アンプと、前記アンプにより増幅された電気信号を予め
記憶させておいた真の磁性情報と比較照合し、前記偽造
防止用塗工紙が有する前記着色磁性材料粒子に由来する
固有の磁気特性と予め記憶させておいた真の磁性情報が
特定範囲内で一致するときのみを真正と判断する判定回
路と、前記判断をCPUにより表示する判定表示部とか
ら構成されることを特徴とする偽造防止用塗工紙の真偽
判別装置である。
【0034】本発明の偽造防止用塗工紙の真偽判別装置
の一つであって、偽造防止用塗工紙を真偽判別装置内に
搬送する用紙搬送用モータと、前記偽造防止用塗工紙に
塗被された非視認性の着色磁性材料粒子に由来する固有
の磁気特性を検出する磁気センサと、前記磁気センサを
前記偽造防止用塗工紙に接触または接近させて検出し
た、前記固有の磁気特性の電気信号を増幅させるための
アンプと、前記アンプにより増幅された電気信号を予め
記憶させておいた真の磁性情報と比較照合し、且つ、前
記偽造防止用塗工紙に、可視光波長範囲にある光を照射
することにより、前記偽造防止用塗工紙の表面から反射
する光を検出する光電変換素子と、前記反射する光の電
気信号を増幅させるためのアンプと、前記アンプにより
増幅された電圧値を、予め記憶させておいた真の電圧値
と比較照合し、前記偽造防止用塗工紙が有する前記着色
磁性材料粒子に由来する固有の磁気特性と予め記憶させ
ておいた真の磁性情報が特定範囲内で一致し、且つ、前
記偽造防止用塗工紙に可視光波長範囲にある光を照射す
ることにより、前記偽造防止用塗工紙の表面から反射さ
れる光から得られる電圧値と予め記憶させておいた真の
電圧値が特定範囲内で一致するときのみを真正と判断す
る判定回路と、前記判断をCPUにより表示する判定表
示部とから構成されることを特徴とする偽造防止用塗工
紙の真偽判別装置である。
の一つであって、偽造防止用塗工紙を真偽判別装置内に
搬送する用紙搬送用モータと、前記偽造防止用塗工紙に
塗被された非視認性の着色磁性材料粒子に由来する固有
の磁気特性を検出する磁気センサと、前記磁気センサを
前記偽造防止用塗工紙に接触または接近させて検出し
た、前記固有の磁気特性の電気信号を増幅させるための
アンプと、前記アンプにより増幅された電気信号を予め
記憶させておいた真の磁性情報と比較照合し、且つ、前
記偽造防止用塗工紙に、可視光波長範囲にある光を照射
することにより、前記偽造防止用塗工紙の表面から反射
する光を検出する光電変換素子と、前記反射する光の電
気信号を増幅させるためのアンプと、前記アンプにより
増幅された電圧値を、予め記憶させておいた真の電圧値
と比較照合し、前記偽造防止用塗工紙が有する前記着色
磁性材料粒子に由来する固有の磁気特性と予め記憶させ
ておいた真の磁性情報が特定範囲内で一致し、且つ、前
記偽造防止用塗工紙に可視光波長範囲にある光を照射す
ることにより、前記偽造防止用塗工紙の表面から反射さ
れる光から得られる電圧値と予め記憶させておいた真の
電圧値が特定範囲内で一致するときのみを真正と判断す
る判定回路と、前記判断をCPUにより表示する判定表
示部とから構成されることを特徴とする偽造防止用塗工
紙の真偽判別装置である。
【0035】本発明の偽造防止用塗工紙の真偽判別装置
の一つであって、偽造防止用塗工紙を真偽判別装置内に
搬送する用紙搬送用モータと、前記偽造防止用塗工紙に
塗被された非視認性の着色磁性材料粒子に由来する固有
の磁気特性を検出する磁気センサと、前記磁気センサを
前記偽造防止用塗工紙に接触または接近させて検出し
た、前記固有の磁気特性の電気信号を増幅させるための
アンプと、前記アンプにより増幅された電気信号を予め
記憶させておいた真の磁性情報と比較照合し、且つ、前
記偽造防止用塗工紙に、可視光波長範囲にある光を照射
することにより、前記偽造防止用塗工紙の表面から反射
する光を検出する光電変換素子と、前記反射する光の電
気信号を増幅させるためのアンプと、前記アンプにより
増幅された電圧値を、予め記憶させておいた真の電圧値
と比較照合し、且つ、前記偽造防止用塗工紙に、200
〜380nmの波長範囲にある特定波長範囲の紫外線を
照射することにより、前記偽造防止用塗工紙が呈する発
光色を検出する光電変換素子と、前記発光色の電気信号
を増幅させるためのアンプと、前記アンプにより増幅さ
れた電圧値を、予め記憶させておいた真の電圧値と比較
照合し、前記偽造防止用塗工紙が有する前記着色磁性材
料粒子に由来する固有の磁気特性と予め記憶させておい
た真の磁性情報が特定範囲内で一致し、且つ、前記偽造
防止用塗工紙に可視光波長範囲にある光を照射すること
により、前記偽造防止用塗工紙の表面から反射される光
から得られる電圧値と予め記憶させておいた真の電圧値
が特定範囲内で一致し、且つ、前記偽造防止用塗工紙に
200〜380nmの波長範囲にある特定波長範囲の紫
外線を照射することにより、前記偽造防止用塗工紙が呈
する発光色から得られる電圧値と予め記憶させておいた
真の電圧値が特定範囲内で一致するときのみを真正と判
断する判定回路と、前記判断をCPUにより表示する判
定表示部とから構成されることを特徴とする偽造防止用
塗工紙の真偽判別装置である。
の一つであって、偽造防止用塗工紙を真偽判別装置内に
搬送する用紙搬送用モータと、前記偽造防止用塗工紙に
塗被された非視認性の着色磁性材料粒子に由来する固有
の磁気特性を検出する磁気センサと、前記磁気センサを
前記偽造防止用塗工紙に接触または接近させて検出し
た、前記固有の磁気特性の電気信号を増幅させるための
アンプと、前記アンプにより増幅された電気信号を予め
記憶させておいた真の磁性情報と比較照合し、且つ、前
記偽造防止用塗工紙に、可視光波長範囲にある光を照射
することにより、前記偽造防止用塗工紙の表面から反射
する光を検出する光電変換素子と、前記反射する光の電
気信号を増幅させるためのアンプと、前記アンプにより
増幅された電圧値を、予め記憶させておいた真の電圧値
と比較照合し、且つ、前記偽造防止用塗工紙に、200
〜380nmの波長範囲にある特定波長範囲の紫外線を
照射することにより、前記偽造防止用塗工紙が呈する発
光色を検出する光電変換素子と、前記発光色の電気信号
を増幅させるためのアンプと、前記アンプにより増幅さ
れた電圧値を、予め記憶させておいた真の電圧値と比較
照合し、前記偽造防止用塗工紙が有する前記着色磁性材
料粒子に由来する固有の磁気特性と予め記憶させておい
た真の磁性情報が特定範囲内で一致し、且つ、前記偽造
防止用塗工紙に可視光波長範囲にある光を照射すること
により、前記偽造防止用塗工紙の表面から反射される光
から得られる電圧値と予め記憶させておいた真の電圧値
が特定範囲内で一致し、且つ、前記偽造防止用塗工紙に
200〜380nmの波長範囲にある特定波長範囲の紫
外線を照射することにより、前記偽造防止用塗工紙が呈
する発光色から得られる電圧値と予め記憶させておいた
真の電圧値が特定範囲内で一致するときのみを真正と判
断する判定回路と、前記判断をCPUにより表示する判
定表示部とから構成されることを特徴とする偽造防止用
塗工紙の真偽判別装置である。
【0036】本発明の偽造防止用塗工紙の真偽判別装置
の一つであって、偽造防止用塗工紙を真偽判別装置内に
搬送する用紙搬送用モータと、前記偽造防止用塗工紙に
塗被された非視認性の着色磁性材料粒子に由来する固有
の磁気特性を検出する磁気センサと、前記磁気センサを
前記偽造防止用塗工紙に接触または接近させて検出し
た、前記固有の磁気特性の電気信号を増幅させるための
アンプと、前記アンプにより増幅された電気信号を予め
記憶させておいた真の磁性情報と比較照合し、且つ、前
記偽造防止用塗工紙に、200〜380nmの波長範囲
にある特定波長範囲の紫外線を照射することにより、前
記偽造防止用塗工紙が呈する発光色を検出する光電変換
素子と、前記発光色の電気信号を増幅させるためのアン
プと、前記アンプにより増幅された電圧値を、予め記憶
させておいた真の電圧値と比較照合し、前記偽造防止用
塗工紙が有する前記着色磁性材料粒子に由来する固有の
磁気特性と予め記憶させておいた真の磁性情報が特定範
囲内で一致し、且つ、前記偽造防止用塗工紙に200〜
380nmの波長範囲にある特定波長範囲の紫外線を照
射することにより、前記偽造防止用塗工紙が呈する発光
色から得られる電圧値と予め記憶させておいた真の電圧
値が特定範囲内で一致するときのみを真正と判断する判
定回路と、前記判断をCPUにより表示する判定表示部
とから構成されることを特徴とする偽造防止用塗工紙の
真偽判別装置である。
の一つであって、偽造防止用塗工紙を真偽判別装置内に
搬送する用紙搬送用モータと、前記偽造防止用塗工紙に
塗被された非視認性の着色磁性材料粒子に由来する固有
の磁気特性を検出する磁気センサと、前記磁気センサを
前記偽造防止用塗工紙に接触または接近させて検出し
た、前記固有の磁気特性の電気信号を増幅させるための
アンプと、前記アンプにより増幅された電気信号を予め
記憶させておいた真の磁性情報と比較照合し、且つ、前
記偽造防止用塗工紙に、200〜380nmの波長範囲
にある特定波長範囲の紫外線を照射することにより、前
記偽造防止用塗工紙が呈する発光色を検出する光電変換
素子と、前記発光色の電気信号を増幅させるためのアン
プと、前記アンプにより増幅された電圧値を、予め記憶
させておいた真の電圧値と比較照合し、前記偽造防止用
塗工紙が有する前記着色磁性材料粒子に由来する固有の
磁気特性と予め記憶させておいた真の磁性情報が特定範
囲内で一致し、且つ、前記偽造防止用塗工紙に200〜
380nmの波長範囲にある特定波長範囲の紫外線を照
射することにより、前記偽造防止用塗工紙が呈する発光
色から得られる電圧値と予め記憶させておいた真の電圧
値が特定範囲内で一致するときのみを真正と判断する判
定回路と、前記判断をCPUにより表示する判定表示部
とから構成されることを特徴とする偽造防止用塗工紙の
真偽判別装置である。
【0037】すなわち、本発明における偽造防止用塗工
紙は、塗工用紙に磁気特性が付与されていることを第三
者に推測されないために、塗工工程で着色磁性材料粒
子、特に白色系の磁性材料粒子を配合及び分散した塗工
液を塗工用紙原紙の表面に塗工して得られる黒色、黒灰
色或いは茶褐色系以外の色調を示す着色塗工紙、特に白
色塗工紙であり、磁性が付与されていることを目視によ
って推測することを不可能にしており、且つ、前記偽造
防止用塗工紙の磁気特性を磁気センサー等の機械的な手
法によって検知することで、前記偽造防止用塗工紙及び
上記偽造防止用塗工紙を利用したセキュリティ印刷物の
真偽判別方法の一手段に利用することを特徴としてい
る。
紙は、塗工用紙に磁気特性が付与されていることを第三
者に推測されないために、塗工工程で着色磁性材料粒
子、特に白色系の磁性材料粒子を配合及び分散した塗工
液を塗工用紙原紙の表面に塗工して得られる黒色、黒灰
色或いは茶褐色系以外の色調を示す着色塗工紙、特に白
色塗工紙であり、磁性が付与されていることを目視によ
って推測することを不可能にしており、且つ、前記偽造
防止用塗工紙の磁気特性を磁気センサー等の機械的な手
法によって検知することで、前記偽造防止用塗工紙及び
上記偽造防止用塗工紙を利用したセキュリティ印刷物の
真偽判別方法の一手段に利用することを特徴としてい
る。
【0038】また、本発明における偽造防止用塗工紙
は、塗工用紙に磁気特性及び発光機能が付与されている
ことを第三者に推測されないために、塗工工程で着色磁
性材料粒子、特に白色系の磁性材料粒子を配合及び分散
した塗工液、且つ、200〜380nmの波長範囲にあ
る特定範囲の紫外線を照射することによって発光する発
光材料粒子を配合及び分散した塗工液を塗工用紙原紙の
表面に塗工して得られる黒色、黒灰色或いは茶褐色系以
外の色調を示す着色塗工紙、特に白色塗工紙であり、磁
性及び発光機能が付与されていることを目視によって推
測することを不可能にしており、前記偽造防止用塗工紙
の磁気特性を磁気センサー等の機械的な手法によって検
知すること、且つ、前記偽造防止用塗工紙の発光特性を
機械的な手法によって検知することの両者で、前記偽造
防止用塗工紙及び前記偽造防止用塗工紙を利用したセキ
ュリティ印刷物の真偽判別方法の一手段に利用すること
を特徴としている。
は、塗工用紙に磁気特性及び発光機能が付与されている
ことを第三者に推測されないために、塗工工程で着色磁
性材料粒子、特に白色系の磁性材料粒子を配合及び分散
した塗工液、且つ、200〜380nmの波長範囲にあ
る特定範囲の紫外線を照射することによって発光する発
光材料粒子を配合及び分散した塗工液を塗工用紙原紙の
表面に塗工して得られる黒色、黒灰色或いは茶褐色系以
外の色調を示す着色塗工紙、特に白色塗工紙であり、磁
性及び発光機能が付与されていることを目視によって推
測することを不可能にしており、前記偽造防止用塗工紙
の磁気特性を磁気センサー等の機械的な手法によって検
知すること、且つ、前記偽造防止用塗工紙の発光特性を
機械的な手法によって検知することの両者で、前記偽造
防止用塗工紙及び前記偽造防止用塗工紙を利用したセキ
ュリティ印刷物の真偽判別方法の一手段に利用すること
を特徴としている。
【0039】ここで、本発明の偽造防止用塗工紙は、磁
性及び発光特性を組み合わせて利用しているが、従来の
磁性材料粒子を本発明の偽造防止用塗工紙と同様の手法
によって用いた場合、従来の磁性材料粒子が、上記のご
とく暗濃色であり、発光材料粒子と組み合わせても、磁
性材料粒子に発光が吸収されてしまい、十分な強度の発
光特性を得ることができなかった。しかし、本発明で言
うところの着色磁性材料粒子を用いると磁性及び発光機
能の両者を効率よく機械的に検出し、真偽判別方法に利
用することができる。
性及び発光特性を組み合わせて利用しているが、従来の
磁性材料粒子を本発明の偽造防止用塗工紙と同様の手法
によって用いた場合、従来の磁性材料粒子が、上記のご
とく暗濃色であり、発光材料粒子と組み合わせても、磁
性材料粒子に発光が吸収されてしまい、十分な強度の発
光特性を得ることができなかった。しかし、本発明で言
うところの着色磁性材料粒子を用いると磁性及び発光機
能の両者を効率よく機械的に検出し、真偽判別方法に利
用することができる。
【0040】
【発明の実施の形態】本発明の偽造防止用塗工紙は、切
手等のセキュリティ印刷物に用いられる印刷支持体、す
なわち用紙等において、黒色、黒灰色或いは茶褐色系以
外の着色磁性材料粒子、特に白色系の磁性材料粒子を分
散させた塗工液を支持体表面に少なくとも一層塗工する
ことによって得られる偽造防止用塗工紙に関するもので
ある。すなわち、本発明の偽造防止用塗工紙は、固有の
磁気特性を持ち、且つ、前記偽造防止用塗工紙に磁性が
付与されていることを、第三者が目視で認識することを
不可能にしている。
手等のセキュリティ印刷物に用いられる印刷支持体、す
なわち用紙等において、黒色、黒灰色或いは茶褐色系以
外の着色磁性材料粒子、特に白色系の磁性材料粒子を分
散させた塗工液を支持体表面に少なくとも一層塗工する
ことによって得られる偽造防止用塗工紙に関するもので
ある。すなわち、本発明の偽造防止用塗工紙は、固有の
磁気特性を持ち、且つ、前記偽造防止用塗工紙に磁性が
付与されていることを、第三者が目視で認識することを
不可能にしている。
【0041】本発明で言う偽造防止用塗工紙とは、切
手、銀行券、株券、商品券、小切手、収入印紙、手形用
紙及びその他の有価証券、重要書類、プリペードカー
ド、クレジットカード、各種交通手段の搭乗券、通行
券、回数券、旅券、身分証明書等の金銭的価値を有する
もの、或いは、身分を証明・保証する等の重要な用途の
ドキュメントやカードであり、真正を証明する必要性の
あるものを言い、紙製または紙を主体として構成される
ものである。
手、銀行券、株券、商品券、小切手、収入印紙、手形用
紙及びその他の有価証券、重要書類、プリペードカー
ド、クレジットカード、各種交通手段の搭乗券、通行
券、回数券、旅券、身分証明書等の金銭的価値を有する
もの、或いは、身分を証明・保証する等の重要な用途の
ドキュメントやカードであり、真正を証明する必要性の
あるものを言い、紙製または紙を主体として構成される
ものである。
【0042】本発明の偽造防止用塗工紙を製造するため
に利用されるパルプは、通常の印刷紙、情報記録紙等に
使用されるパルプであれば特に制限は無い。化学パルプ
(NBKP、LBKP等)、機械パルプ(GP、CG
P、RGP、TMP等)、脱墨古紙パルプ(DIP)、
木材パルプ、、非木材パルプの何れでも良く、これらが
混合して配合されたものであっても良い。また、必要に
応じて、合成繊維、無機繊維などが混合されても良い。
に利用されるパルプは、通常の印刷紙、情報記録紙等に
使用されるパルプであれば特に制限は無い。化学パルプ
(NBKP、LBKP等)、機械パルプ(GP、CG
P、RGP、TMP等)、脱墨古紙パルプ(DIP)、
木材パルプ、、非木材パルプの何れでも良く、これらが
混合して配合されたものであっても良い。また、必要に
応じて、合成繊維、無機繊維などが混合されても良い。
【0043】更に、本発明の偽造防止用紙は、上記各種
パルプ、合成繊維及び無機繊維以外に、用途に応じて、
各種添加剤を配合しても良い。
パルプ、合成繊維及び無機繊維以外に、用途に応じて、
各種添加剤を配合しても良い。
【0044】また、本発明の偽造防止用紙は、上記材料
から成る単層または複数層の紙で、表面または紙層間に
合成樹脂が積層されても良い。更には、必要に応じて印
刷が施されたり、片面または両面が感熱記録、熱転写記
録、静電記録等の情報記録紙であっても構わない。
から成る単層または複数層の紙で、表面または紙層間に
合成樹脂が積層されても良い。更には、必要に応じて印
刷が施されたり、片面または両面が感熱記録、熱転写記
録、静電記録等の情報記録紙であっても構わない。
【0045】本発明で利用する磁性粉体とは、γ−Fe
2O3、Fe3O4、Co含有酸化鉄、CrO2、鉄等
のメタル粉、Baフェライト等の磁性材料粉体を核とし
て、蒸着、スパッタリング、ゾル−ゲル法、コーティン
グ法、メッキ法等の表面処理を施すことによって、前記
磁性粉体を任意材料によって被覆することで、黒色、黒
灰色或いは茶褐色系以外の所定の有彩色或いは無彩色を
示す材料であれば特に限定されるものではない。
2O3、Fe3O4、Co含有酸化鉄、CrO2、鉄等
のメタル粉、Baフェライト等の磁性材料粉体を核とし
て、蒸着、スパッタリング、ゾル−ゲル法、コーティン
グ法、メッキ法等の表面処理を施すことによって、前記
磁性粉体を任意材料によって被覆することで、黒色、黒
灰色或いは茶褐色系以外の所定の有彩色或いは無彩色を
示す材料であれば特に限定されるものではない。
【0046】なお、塗工液を構成する一般的顔料とは、
例えば、クレー、カオリン、水酸化アルミニウム、炭酸
カルシウム、二酸化チタン、硫酸バリウム、酸化亜鉛、
サチンホワイト、硫酸カルシウム、タルク、プラスチッ
クピグメント等の通常塗工紙用顔料が挙げられるが、こ
れは2種類以上の顔料を適宜併用することも可能であ
る。
例えば、クレー、カオリン、水酸化アルミニウム、炭酸
カルシウム、二酸化チタン、硫酸バリウム、酸化亜鉛、
サチンホワイト、硫酸カルシウム、タルク、プラスチッ
クピグメント等の通常塗工紙用顔料が挙げられるが、こ
れは2種類以上の顔料を適宜併用することも可能であ
る。
【0047】接着剤としては、例えば、カゼイン、大豆
蛋白、合成蛋白等の蛋白質類、スチレン−ブタジエン共
重合体、メチルメタクリレート−ブタジエン共重合体等
の共役ジエン系重合体ラテックス、アクリル酸エステル
及び/又はメタクリル酸エステルの重合体又は共重合体
等のアクリル系重合体ラテックス、或いは、これらの各
種重合体をカルボキシル基等の官能基含有単量体で変性
したアルカリ溶解性或いはアルカリ非溶解性の重合体ラ
テックス、ポリビニルアルコール、オレフィン−無水マ
レイン酸樹脂、メラミン樹脂等の合成樹脂系接着剤、陽
性化澱粉、酸化澱粉等の澱粉類、カルボキシメチルセル
ロースまたはヒドロキシエチルセルロース等のセルロー
ス誘導体等の通常の塗工紙用塗工液に用いられている接
着剤中で少なくとも一種以上を適宜選択して使用可能で
ある。
蛋白、合成蛋白等の蛋白質類、スチレン−ブタジエン共
重合体、メチルメタクリレート−ブタジエン共重合体等
の共役ジエン系重合体ラテックス、アクリル酸エステル
及び/又はメタクリル酸エステルの重合体又は共重合体
等のアクリル系重合体ラテックス、或いは、これらの各
種重合体をカルボキシル基等の官能基含有単量体で変性
したアルカリ溶解性或いはアルカリ非溶解性の重合体ラ
テックス、ポリビニルアルコール、オレフィン−無水マ
レイン酸樹脂、メラミン樹脂等の合成樹脂系接着剤、陽
性化澱粉、酸化澱粉等の澱粉類、カルボキシメチルセル
ロースまたはヒドロキシエチルセルロース等のセルロー
ス誘導体等の通常の塗工紙用塗工液に用いられている接
着剤中で少なくとも一種以上を適宜選択して使用可能で
ある。
【0048】また、一般に塗工紙用組成物に用いられる
流動変性剤、増粘剤、消泡剤、染料、滑剤、耐水化剤、
保水剤等の各種助剤を用いることも制限されるものでは
ない。
流動変性剤、増粘剤、消泡剤、染料、滑剤、耐水化剤、
保水剤等の各種助剤を用いることも制限されるものでは
ない。
【0049】更に、本発明に用いられる紫外線によって
発光する材料としては、発光機能によって蛍光材料と燐
光材料が挙げられ、代表例として、CaS:Bi、Sr
S:Sm:Ce、ZnS:Ag、ZnS:Cu、Zn
S:Cu:Coからなる硫化物系、Sr5(PO4)3
Cl:Eu、3(Ba、Mg)・8Al2O3:Eu、
ZnO:Zn、Zn2SiO4:Mn、Zn2Ge
O4:Mn、Zn2GeO4:Mn、YVO4:Eu、
Y2O2S:Euまたは0.5MgF2・3.5MgO
・GeO2:Mnからなる酸素酸塩系のものなどが用い
られるが、本発明はこれらに限定されるものではなく、
無機材料又は有機材料に関わらず少なくとも1種以上組
み合わせて使用できる。
発光する材料としては、発光機能によって蛍光材料と燐
光材料が挙げられ、代表例として、CaS:Bi、Sr
S:Sm:Ce、ZnS:Ag、ZnS:Cu、Zn
S:Cu:Coからなる硫化物系、Sr5(PO4)3
Cl:Eu、3(Ba、Mg)・8Al2O3:Eu、
ZnO:Zn、Zn2SiO4:Mn、Zn2Ge
O4:Mn、Zn2GeO4:Mn、YVO4:Eu、
Y2O2S:Euまたは0.5MgF2・3.5MgO
・GeO2:Mnからなる酸素酸塩系のものなどが用い
られるが、本発明はこれらに限定されるものではなく、
無機材料又は有機材料に関わらず少なくとも1種以上組
み合わせて使用できる。
【0050】ここで上記のごとき各種材料を用いること
によって、支持体用紙上に塗工液を塗工する方法として
は、ブレードコータ、サイズプレスコータ、エアーナイ
フコータ、ロッドコータ、グラビアロールコータ、カー
テンコータ等の塗工装置による塗工方法を目的に応じて
適宜使用することができる。この中で、ブレードコータ
による塗工方法が、均一で平滑な塗工面の形成が容易で
あり、塗工液の塗工適性が効率よく、本発明にとって好
ましい塗工方法である。
によって、支持体用紙上に塗工液を塗工する方法として
は、ブレードコータ、サイズプレスコータ、エアーナイ
フコータ、ロッドコータ、グラビアロールコータ、カー
テンコータ等の塗工装置による塗工方法を目的に応じて
適宜使用することができる。この中で、ブレードコータ
による塗工方法が、均一で平滑な塗工面の形成が容易で
あり、塗工液の塗工適性が効率よく、本発明にとって好
ましい塗工方法である。
【0051】
【実施例】(実施例1) カオリン(商品名:UW−9
0/エンゲルハート社製)80部、炭酸カルシウム(商
品名:ツネックスE/白石工業社製)20部の混合液の
固形分重量100部に対して、白色系磁性材料粒子3.
5部、分散剤0.5部、増粘剤0.5部、ガラス転移温
度Tgが−19℃のスチレン・ブタジエン共重合体ラテ
ックス(商品名:L1358/旭化成社製)9部を加え
て、混合攪拌した固形分濃度約36%の塗工液を調製し
た。
0/エンゲルハート社製)80部、炭酸カルシウム(商
品名:ツネックスE/白石工業社製)20部の混合液の
固形分重量100部に対して、白色系磁性材料粒子3.
5部、分散剤0.5部、増粘剤0.5部、ガラス転移温
度Tgが−19℃のスチレン・ブタジエン共重合体ラテ
ックス(商品名:L1358/旭化成社製)9部を加え
て、混合攪拌した固形分濃度約36%の塗工液を調製し
た。
【0052】また、比較用として、カオリン(商品名:
UW−90/エンゲルハート社製)80部、炭酸カルシ
ウム(商品名:ツネックスE/白石工業社製)20部の
混合液の固形分重量100部に対して、通常の黒色系磁
性材料粒子3.5部、分散剤0.5部、増粘剤0.5
部、ガラス転移温度Tgが−19℃のスチレン・ブタジ
エン共重合体ラテックス(商品名:L1358/旭化成
社製)9部を加えて、混合攪拌した固形分濃度約36%
の比較用塗工液を調製した。
UW−90/エンゲルハート社製)80部、炭酸カルシ
ウム(商品名:ツネックスE/白石工業社製)20部の
混合液の固形分重量100部に対して、通常の黒色系磁
性材料粒子3.5部、分散剤0.5部、増粘剤0.5
部、ガラス転移温度Tgが−19℃のスチレン・ブタジ
エン共重合体ラテックス(商品名:L1358/旭化成
社製)9部を加えて、混合攪拌した固形分濃度約36%
の比較用塗工液を調製した。
【0053】前記固形分濃度約36%の塗工液を白色の
塗工用原紙(1)の片面に乾燥重量で6.5g/m2と
なるように、ブレードコータを用いて塗被して磁性塗工
層(2)を形成して乾燥した後、カレンダー処理して本
実施例における偽造防止用塗工紙(3)を作製した。図
1に本実施例で得られた偽造防止用塗工紙(3)の断面
図を示した。
塗工用原紙(1)の片面に乾燥重量で6.5g/m2と
なるように、ブレードコータを用いて塗被して磁性塗工
層(2)を形成して乾燥した後、カレンダー処理して本
実施例における偽造防止用塗工紙(3)を作製した。図
1に本実施例で得られた偽造防止用塗工紙(3)の断面
図を示した。
【0054】また、比較用として、前記固形分濃度約3
6%の比較用塗工液を白色の塗工用原紙(1)の片面に
乾燥重量で6.5g/m2となるように、ブレードコー
タを用いて塗被して磁性塗工層を形成して乾燥した後、
カレンダー処理して本実施例における比較用塗工紙を作
製した。
6%の比較用塗工液を白色の塗工用原紙(1)の片面に
乾燥重量で6.5g/m2となるように、ブレードコー
タを用いて塗被して磁性塗工層を形成して乾燥した後、
カレンダー処理して本実施例における比較用塗工紙を作
製した。
【0055】図2は、本実施例における白色の塗工用原
紙(1)、偽造防止用塗工紙(3)及び比較用塗工紙の
可視光域でのそれぞれの分光反射率曲線(4)、(5)
及び(6)を示したものである。偽造防止用塗工紙
(3)は、白色の塗工用原紙(1)に比較して、可視光
域全体に渡って反射率が若干低下しているが、偽造防止
用塗工紙(3)を単独で観察する場合は、磁性材料粒子
を含む塗工層が施されていることを視認することが全く
不可能であり、一般的な白色塗工紙として認識される。
一方、比較用塗工紙は、可視光域全体に渡って反射率が
50%以下を示しており、明らかにグレー色であり、目
視で磁性若しくはその他の機能性材料が付与されている
ことが推測されてしまう。
紙(1)、偽造防止用塗工紙(3)及び比較用塗工紙の
可視光域でのそれぞれの分光反射率曲線(4)、(5)
及び(6)を示したものである。偽造防止用塗工紙
(3)は、白色の塗工用原紙(1)に比較して、可視光
域全体に渡って反射率が若干低下しているが、偽造防止
用塗工紙(3)を単独で観察する場合は、磁性材料粒子
を含む塗工層が施されていることを視認することが全く
不可能であり、一般的な白色塗工紙として認識される。
一方、比較用塗工紙は、可視光域全体に渡って反射率が
50%以下を示しており、明らかにグレー色であり、目
視で磁性若しくはその他の機能性材料が付与されている
ことが推測されてしまう。
【0056】また、図3には、本実施例によって得られ
た前記偽造防止用塗工紙(3)の表面の塗工層が施され
ている部分と施されていない部分の境界付近を、接触式
の磁気検知ヘッドによって20mm接触移動させたとき
の磁気モーメントの検出値(7)を示したものである。
前記偽造防止用塗工紙(3)の塗工層が施されている部
分と施されていない部分では、明らかに検出される磁気
強度が異なっており、塗工層が施されている部分では、
良好なS/N比を持つ磁気モーメント信号を検知するこ
とができた。
た前記偽造防止用塗工紙(3)の表面の塗工層が施され
ている部分と施されていない部分の境界付近を、接触式
の磁気検知ヘッドによって20mm接触移動させたとき
の磁気モーメントの検出値(7)を示したものである。
前記偽造防止用塗工紙(3)の塗工層が施されている部
分と施されていない部分では、明らかに検出される磁気
強度が異なっており、塗工層が施されている部分では、
良好なS/N比を持つ磁気モーメント信号を検知するこ
とができた。
【0057】次に、図4には、本実施例によって得られ
た前記偽造防止用塗工紙(3)に、通常のグラビア印刷
によってベタインキ被膜を形成した印刷物の表面と磁性
塗工層が施されていない部分を、接触式の磁気検知ヘッ
ドによって20mm接触移動させたときの磁気モーメン
トの検出値(8)を示した。この検出結果からも、明ら
かに良好なS/N比を持つ磁気モーメント信号を検知す
ることができた。
た前記偽造防止用塗工紙(3)に、通常のグラビア印刷
によってベタインキ被膜を形成した印刷物の表面と磁性
塗工層が施されていない部分を、接触式の磁気検知ヘッ
ドによって20mm接触移動させたときの磁気モーメン
トの検出値(8)を示した。この検出結果からも、明ら
かに良好なS/N比を持つ磁気モーメント信号を検知す
ることができた。
【0058】すなわち、本発明における偽造防止用塗工
紙(3)は、黒色、黒灰色或いは茶褐色はではないた
め、目視では磁性が付与されている塗工紙として認識す
ることはできないが、機械的には、その磁気特性を検出
することが可能である。つまり、第三者が前記偽造防止
用塗工紙(3)の磁性特性の付与の有無を目視によって
推測することを不可能にしており、非常に偽造防止効果
の高い塗工用紙である。更に、得られた前記偽造防止用
塗工紙(3)の磁気特性を磁気センサー等の機械的な手
法によって検知することで、前記偽造防止用塗工紙を利
用したセキュリティ印刷物の真偽判別方法の一手段に利
用することができ、前記セキュリティ印刷物の処理が機
械的に迅速に遂行することを可能にすることができる。
紙(3)は、黒色、黒灰色或いは茶褐色はではないた
め、目視では磁性が付与されている塗工紙として認識す
ることはできないが、機械的には、その磁気特性を検出
することが可能である。つまり、第三者が前記偽造防止
用塗工紙(3)の磁性特性の付与の有無を目視によって
推測することを不可能にしており、非常に偽造防止効果
の高い塗工用紙である。更に、得られた前記偽造防止用
塗工紙(3)の磁気特性を磁気センサー等の機械的な手
法によって検知することで、前記偽造防止用塗工紙を利
用したセキュリティ印刷物の真偽判別方法の一手段に利
用することができ、前記セキュリティ印刷物の処理が機
械的に迅速に遂行することを可能にすることができる。
【0059】図5に、磁気モーメント及び光学特性を検
出する装置を具備した真偽判別装置の概略ブロック図を
示した。すなわち、この装置は、前記偽造防止用塗工紙
(3)を用紙搬送用モータ(9)によって装置内に挿入
することによって、前記偽造防止用塗工紙(3)に磁気
ヘッド(10)が接触する構造となっており、前記偽造
防止用塗工紙(3)に塗工された非視認性の前記白色系
磁性材料粒子に由来する固有の磁気特性を検出し、更
に、前記固有の磁気特性を電気信号に変換した後、この
電気信号をアンプ(11)によって増幅させ、予め記憶
させておいた真の磁性情報(Vrefm)と比較照合させ、
且つ、前記偽造防止用塗工紙(3)の表面の呈する色彩
を光電変化素子(12)を用いて検出し、得られた電気
的な信号をアンプ(13)を通して増幅することで得ら
れた電圧値を、予め記憶させていた真の電圧値(Vref
c)と比較照合させ、判定回路(14)において、前記
偽造防止用塗工紙(3)が有する前記白色系磁性材料粒
子に由来する固有の磁気特性と予め記憶させておいた真
の磁性情報(Vrefm)が一致し、且つ、前記偽造防止用
塗工紙(3)が呈する色彩から得られる電圧値と予め記
憶させていた真の電圧値(Vrefc)が一致するときのみ
を真正と判断する回路とし、CPU(15)によって、
真正と判断された場合は判定表示部(16)において、
OK表示を呈し、偽物と判断された場合は、判定表示部
(16)において、NG表示を呈すると共に、用紙搬送
用モータ(9)によって、この装置外へ排出するような
構成を成している。
出する装置を具備した真偽判別装置の概略ブロック図を
示した。すなわち、この装置は、前記偽造防止用塗工紙
(3)を用紙搬送用モータ(9)によって装置内に挿入
することによって、前記偽造防止用塗工紙(3)に磁気
ヘッド(10)が接触する構造となっており、前記偽造
防止用塗工紙(3)に塗工された非視認性の前記白色系
磁性材料粒子に由来する固有の磁気特性を検出し、更
に、前記固有の磁気特性を電気信号に変換した後、この
電気信号をアンプ(11)によって増幅させ、予め記憶
させておいた真の磁性情報(Vrefm)と比較照合させ、
且つ、前記偽造防止用塗工紙(3)の表面の呈する色彩
を光電変化素子(12)を用いて検出し、得られた電気
的な信号をアンプ(13)を通して増幅することで得ら
れた電圧値を、予め記憶させていた真の電圧値(Vref
c)と比較照合させ、判定回路(14)において、前記
偽造防止用塗工紙(3)が有する前記白色系磁性材料粒
子に由来する固有の磁気特性と予め記憶させておいた真
の磁性情報(Vrefm)が一致し、且つ、前記偽造防止用
塗工紙(3)が呈する色彩から得られる電圧値と予め記
憶させていた真の電圧値(Vrefc)が一致するときのみ
を真正と判断する回路とし、CPU(15)によって、
真正と判断された場合は判定表示部(16)において、
OK表示を呈し、偽物と判断された場合は、判定表示部
(16)において、NG表示を呈すると共に、用紙搬送
用モータ(9)によって、この装置外へ排出するような
構成を成している。
【0060】(実施例2) カオリン(商品名:UW−
90/エンゲルハート社製)80部、炭酸カルシウム
(商品名:ツネックスE/白石工業社製)20部の混合
液の固形分重量100部に対して、白色系磁性材料粒子
3.5部、分散剤0.5部、増粘剤0.5部、ガラス転
移温度Tgが−19℃のスチレン・ブタジエン共重合体
ラテックス(商品名:L1358/旭化成社製)9部を
加えて、混合攪拌した固形分濃度約36%の磁性塗工液
を調製した。また、カオリン(商品名:UW−90/エ
ンゲルハート社製)80部、炭酸カルシウム(商品名:
ツネックスE/白石工業社製)20部の混合液の固形分
重量100部に対して、分散剤0.5部、増粘剤0.5
部、ガラス転移温度Tgが−19℃のスチレン・ブタジ
エン共重合体ラテックス(商品名:L1358/旭化成
社製)9部を加えて、混合攪拌した固形分濃度約36%
のトップコート用塗工液を調製した。
90/エンゲルハート社製)80部、炭酸カルシウム
(商品名:ツネックスE/白石工業社製)20部の混合
液の固形分重量100部に対して、白色系磁性材料粒子
3.5部、分散剤0.5部、増粘剤0.5部、ガラス転
移温度Tgが−19℃のスチレン・ブタジエン共重合体
ラテックス(商品名:L1358/旭化成社製)9部を
加えて、混合攪拌した固形分濃度約36%の磁性塗工液
を調製した。また、カオリン(商品名:UW−90/エ
ンゲルハート社製)80部、炭酸カルシウム(商品名:
ツネックスE/白石工業社製)20部の混合液の固形分
重量100部に対して、分散剤0.5部、増粘剤0.5
部、ガラス転移温度Tgが−19℃のスチレン・ブタジ
エン共重合体ラテックス(商品名:L1358/旭化成
社製)9部を加えて、混合攪拌した固形分濃度約36%
のトップコート用塗工液を調製した。
【0061】なお、本実施例で使用した白色系磁性材料
粒子は、実施例1で使用した材料と同じものである。
粒子は、実施例1で使用した材料と同じものである。
【0062】前記固形分濃度約36%の磁性塗工液を白
色の塗工用原紙(1)の片面に乾燥重量で約6.5g/
m2となるように、ブレードコータを用いて塗被して磁
性塗工層(2)を形成して乾燥した後、更に、その上層
に前記トップコート用塗工液を乾燥重量で約6.5g/
m2となるように、ブレードコータを用いて塗被して塗
工層(17)を形成して乾燥した後、カレンダー処理し
て本実施例における偽造防止用塗工紙(18)を作製し
た。図6に本実施例で得られた偽造防止用塗工紙(1
5)の断面図を示した。
色の塗工用原紙(1)の片面に乾燥重量で約6.5g/
m2となるように、ブレードコータを用いて塗被して磁
性塗工層(2)を形成して乾燥した後、更に、その上層
に前記トップコート用塗工液を乾燥重量で約6.5g/
m2となるように、ブレードコータを用いて塗被して塗
工層(17)を形成して乾燥した後、カレンダー処理し
て本実施例における偽造防止用塗工紙(18)を作製し
た。図6に本実施例で得られた偽造防止用塗工紙(1
5)の断面図を示した。
【0063】また、比較用として、実施例1で用いた前
記固形分濃度約36%の比較用塗工液を白色の塗工用原
紙(1)の片面に乾燥重量で6.5g/m2となるよう
に、ブレードコータを用いて塗被して磁性塗工層を形成
して乾燥した後、更に、その上層に前記トップコート用
塗工液を乾燥重量で約6.5g/m2となるように、ブ
レードコータを用いて塗被して塗工層(17)を形成し
て乾燥した後、カレンダー処理して本実施例における比
較用塗工紙を作製した。
記固形分濃度約36%の比較用塗工液を白色の塗工用原
紙(1)の片面に乾燥重量で6.5g/m2となるよう
に、ブレードコータを用いて塗被して磁性塗工層を形成
して乾燥した後、更に、その上層に前記トップコート用
塗工液を乾燥重量で約6.5g/m2となるように、ブ
レードコータを用いて塗被して塗工層(17)を形成し
て乾燥した後、カレンダー処理して本実施例における比
較用塗工紙を作製した。
【0064】図7は、本実施例における白色の塗工用原
紙(1)、偽造防止用塗工紙(18)及び比較用塗工紙
の可視光域でのそれぞれの分光反射率曲線(4)、(1
9)及び(20)を示したものである。偽造防止用塗工
紙(18)は、白色の塗工用原紙(1)に比較して、可
視光域全体に渡って反射率が若干低下しているが、偽造
防止用塗工紙(15)を単独で観察する場合は、磁性材
料粒子を含む塗工層が施されていることを視認すること
が全く不可能であり、一般的な白色塗工紙として認識さ
れる。一方、比較用塗工紙は、可視光域全体に渡って反
射率が50%以下を示しており、明らかにグレー色であ
り、目視で磁性若しくはその他の機能性材料が付与され
ていることが推測されてしまう。
紙(1)、偽造防止用塗工紙(18)及び比較用塗工紙
の可視光域でのそれぞれの分光反射率曲線(4)、(1
9)及び(20)を示したものである。偽造防止用塗工
紙(18)は、白色の塗工用原紙(1)に比較して、可
視光域全体に渡って反射率が若干低下しているが、偽造
防止用塗工紙(15)を単独で観察する場合は、磁性材
料粒子を含む塗工層が施されていることを視認すること
が全く不可能であり、一般的な白色塗工紙として認識さ
れる。一方、比較用塗工紙は、可視光域全体に渡って反
射率が50%以下を示しており、明らかにグレー色であ
り、目視で磁性若しくはその他の機能性材料が付与され
ていることが推測されてしまう。
【0065】また、図8には、本実施例によって得られ
た前記偽造防止用塗工紙(18)の表面の塗工層が施さ
れている部分と施されていない部分の境界付近を、接触
式の磁気検知ヘッドによって20mm接触移動させたと
きの磁気モーメントの検出値(21)を示したものであ
る。前記偽造防止用塗工紙(15)の塗工層が施されて
いる部分と施されていない部分では、明らかに検出され
る磁気強度が異なっており、塗工層が施されている部分
では、良好なS/N比を持つ磁気モーメント信号を検知
することができた。
た前記偽造防止用塗工紙(18)の表面の塗工層が施さ
れている部分と施されていない部分の境界付近を、接触
式の磁気検知ヘッドによって20mm接触移動させたと
きの磁気モーメントの検出値(21)を示したものであ
る。前記偽造防止用塗工紙(15)の塗工層が施されて
いる部分と施されていない部分では、明らかに検出され
る磁気強度が異なっており、塗工層が施されている部分
では、良好なS/N比を持つ磁気モーメント信号を検知
することができた。
【0066】次に、図9には、本実施例によって得られ
た前記偽造防止用塗工紙(18)に通常のグラビア印刷
によってベタインキ被膜を形成した印刷物の表面と磁性
塗工層が施されていない部分を接触式の磁気検知ヘッド
によって20mm接触移動させたときの磁気モーメント
の検出値(22)を示した。検出結果から、明らかに良
好なS/N比を持つ磁気モーメント信号を検知すること
ができた。
た前記偽造防止用塗工紙(18)に通常のグラビア印刷
によってベタインキ被膜を形成した印刷物の表面と磁性
塗工層が施されていない部分を接触式の磁気検知ヘッド
によって20mm接触移動させたときの磁気モーメント
の検出値(22)を示した。検出結果から、明らかに良
好なS/N比を持つ磁気モーメント信号を検知すること
ができた。
【0067】すなわち、本発明における偽造防止用塗工
紙(18)は、黒色、黒灰色或いは茶褐色系ではないた
め、目視では磁性が付与されている塗工紙として認識す
ることはできないが、機械的には、その磁気特性を検出
することが可能である。つまり、第三者が前記偽造防止
用塗工紙(18)の磁性特性の付与の有無を目視によっ
て推測することを不可能にしており、非常に偽造防止効
果の高い塗工用紙である。更に、得られた前記偽造防止
用塗工紙(18)の磁気特性を磁気センサー等の機械的
な手法によって検知することで、前記偽造防止用塗工紙
を利用したセキュリティ印刷物の真偽判別方法の一手段
に利用することができ、前記セキュリティ印刷物の処理
が機械的に迅速に遂行することを可能にすることができ
る。
紙(18)は、黒色、黒灰色或いは茶褐色系ではないた
め、目視では磁性が付与されている塗工紙として認識す
ることはできないが、機械的には、その磁気特性を検出
することが可能である。つまり、第三者が前記偽造防止
用塗工紙(18)の磁性特性の付与の有無を目視によっ
て推測することを不可能にしており、非常に偽造防止効
果の高い塗工用紙である。更に、得られた前記偽造防止
用塗工紙(18)の磁気特性を磁気センサー等の機械的
な手法によって検知することで、前記偽造防止用塗工紙
を利用したセキュリティ印刷物の真偽判別方法の一手段
に利用することができ、前記セキュリティ印刷物の処理
が機械的に迅速に遂行することを可能にすることができ
る。
【0068】すなわち、上記図4に示した実施例1にお
ける真偽判別装置を応用することによって、実施例1と
同様に、前記偽造防止用塗工紙(18)の磁気特性及び
光学特性を検出し及び照合して、最終的に真偽判別を行
うことができる。
ける真偽判別装置を応用することによって、実施例1と
同様に、前記偽造防止用塗工紙(18)の磁気特性及び
光学特性を検出し及び照合して、最終的に真偽判別を行
うことができる。
【0069】(実施例3) カオリン(商品名:UW−
90/エンゲルハート社製)80部、炭酸カルシウム
(商品名:ツネックスE/白石工業社製)20部の混合
液の固形分重量100部に対して、白色系磁性材料粒子
3.5部、分散剤0.5部、増粘剤0.5部、ガラス転
移温度Tgが−19℃のスチレン・ブタジエン共重合体
ラテックス(商品名:L1358/旭化成社製)9部を
加えて、混合攪拌した固形分濃度約36%の磁性塗工液
を調製した。また、カオリン(商品名:UW−90/エ
ンゲルハート社製)80部、炭酸カルシウム(商品名:
ツネックスE/白石工業社製)20部の混合液の固形分
重量100部に対して、市販の発光材料粒子2部(商品
名:GYL−A/ネモト・ケミー社製)、分散剤0.5
部、増粘剤0.5部、ガラス転移温度Tgが−19℃の
スチレン・ブタジエン共重合体ラテックス(商品名:L
1358/旭化成社製)9部を加えて、混合攪拌した固
形分濃度約36%の発光性塗工液を調製した。
90/エンゲルハート社製)80部、炭酸カルシウム
(商品名:ツネックスE/白石工業社製)20部の混合
液の固形分重量100部に対して、白色系磁性材料粒子
3.5部、分散剤0.5部、増粘剤0.5部、ガラス転
移温度Tgが−19℃のスチレン・ブタジエン共重合体
ラテックス(商品名:L1358/旭化成社製)9部を
加えて、混合攪拌した固形分濃度約36%の磁性塗工液
を調製した。また、カオリン(商品名:UW−90/エ
ンゲルハート社製)80部、炭酸カルシウム(商品名:
ツネックスE/白石工業社製)20部の混合液の固形分
重量100部に対して、市販の発光材料粒子2部(商品
名:GYL−A/ネモト・ケミー社製)、分散剤0.5
部、増粘剤0.5部、ガラス転移温度Tgが−19℃の
スチレン・ブタジエン共重合体ラテックス(商品名:L
1358/旭化成社製)9部を加えて、混合攪拌した固
形分濃度約36%の発光性塗工液を調製した。
【0070】なお、本実施例で使用した白色系磁性材料
粒子は、実施例1で使用した材料と同じものである。ま
た、発光材料粒子は、254nmの紫外線を照射するこ
とで、525nm付近に黄緑色の発光ピークを有する材
料である。
粒子は、実施例1で使用した材料と同じものである。ま
た、発光材料粒子は、254nmの紫外線を照射するこ
とで、525nm付近に黄緑色の発光ピークを有する材
料である。
【0071】前記固形分濃度約36%の第1の塗工液を
白色の塗工用原紙(1)の片面に乾燥重量で6.5g/
m2となるように、ブレードコータを用いて塗被して磁
性塗工層(2)を形成して乾燥した後、更に、その上層
に前記発光性塗工液を乾燥重量で6.5g/m2となる
ように、ブレードコータを用いて塗被して磁性塗工層
(23)を形成して乾燥した後、カレンダー処理して本
発明における偽造防止用塗工紙(24)を作製した。図
10に本実施例で得られた偽造防止用塗工紙(24)の
断面図を示した。
白色の塗工用原紙(1)の片面に乾燥重量で6.5g/
m2となるように、ブレードコータを用いて塗被して磁
性塗工層(2)を形成して乾燥した後、更に、その上層
に前記発光性塗工液を乾燥重量で6.5g/m2となる
ように、ブレードコータを用いて塗被して磁性塗工層
(23)を形成して乾燥した後、カレンダー処理して本
発明における偽造防止用塗工紙(24)を作製した。図
10に本実施例で得られた偽造防止用塗工紙(24)の
断面図を示した。
【0072】また、比較用として、実施例1で用いた前
記固形分濃度約36%の比較用塗工液を白色の塗工用原
紙(1)の片面に乾燥重量で6.5g/m2となるよう
に、ブレードコータを用いて塗被して磁性塗工層を形成
して乾燥した後、更に、その上層に前記発光性塗工液を
乾燥重量で約6.5g/m2となるように、ブレードコ
ータを用いて塗被して塗工層を形成して乾燥した後、カ
レンダー処理して本実施例における比較用塗工紙を作製
した。
記固形分濃度約36%の比較用塗工液を白色の塗工用原
紙(1)の片面に乾燥重量で6.5g/m2となるよう
に、ブレードコータを用いて塗被して磁性塗工層を形成
して乾燥した後、更に、その上層に前記発光性塗工液を
乾燥重量で約6.5g/m2となるように、ブレードコ
ータを用いて塗被して塗工層を形成して乾燥した後、カ
レンダー処理して本実施例における比較用塗工紙を作製
した。
【0073】図11は、本実施例における白色の塗工用
原紙(1)、偽造防止用塗工紙(24)及び比較用塗工
紙の可視光域でのそれぞれの分光反射率曲線(4)、
(25)及び(26)を示したものである。偽造防止用
塗工紙(24)は、白色の塗工用原紙(1)に比較し
て、可視光域全体に渡って反射率が若干低下している
が、偽造防止用塗工紙(24)を単独で観察する場合
は、全く磁性材料粒子を含む塗工層が施されていること
を視認することが不可能であり、一般的な白色塗工紙と
して認識される。一方、比較用塗工紙は、可視光域全体
に渡って反射率が50%以下を示しており、明らかにグ
レー色であり、目視で磁性若しくはその他の機能性材料
が付与されていることが推測されてしまう。
原紙(1)、偽造防止用塗工紙(24)及び比較用塗工
紙の可視光域でのそれぞれの分光反射率曲線(4)、
(25)及び(26)を示したものである。偽造防止用
塗工紙(24)は、白色の塗工用原紙(1)に比較し
て、可視光域全体に渡って反射率が若干低下している
が、偽造防止用塗工紙(24)を単独で観察する場合
は、全く磁性材料粒子を含む塗工層が施されていること
を視認することが不可能であり、一般的な白色塗工紙と
して認識される。一方、比較用塗工紙は、可視光域全体
に渡って反射率が50%以下を示しており、明らかにグ
レー色であり、目視で磁性若しくはその他の機能性材料
が付与されていることが推測されてしまう。
【0074】また、図12には、本実施例によって得ら
れた前記偽造防止用塗工紙(24)の表面の塗工層が施
されている部分と施されていない部分の境界付近を、接
触式の磁気検知ヘッドによって20mm接触移動させた
ときの磁気モーメントの検出値(27)を示したもので
ある。前記偽造防止用塗工紙(24)の塗工層が施され
ている部分と施されていない部分では、明らかに検出さ
れる磁気強度が異なっており、塗工層が施されている部
分では、良好なS/N比を持つ磁気モーメント信号を検
知することができた。
れた前記偽造防止用塗工紙(24)の表面の塗工層が施
されている部分と施されていない部分の境界付近を、接
触式の磁気検知ヘッドによって20mm接触移動させた
ときの磁気モーメントの検出値(27)を示したもので
ある。前記偽造防止用塗工紙(24)の塗工層が施され
ている部分と施されていない部分では、明らかに検出さ
れる磁気強度が異なっており、塗工層が施されている部
分では、良好なS/N比を持つ磁気モーメント信号を検
知することができた。
【0075】次に、図13には、本実施例によって得ら
れた前記偽造防止用塗工紙(24)に通常のグラビア印
刷によってベタインキ被膜を形成した印刷物の表面と磁
性塗工層が施されていない部分を接触式の磁気検知ヘッ
ドによって20mm接触移動させたときの磁気モーメン
トの検出値(28)を示した。検出結果から、明らかに
良好なS/N比を持つ磁気モーメント信号を検知するこ
とができた。
れた前記偽造防止用塗工紙(24)に通常のグラビア印
刷によってベタインキ被膜を形成した印刷物の表面と磁
性塗工層が施されていない部分を接触式の磁気検知ヘッ
ドによって20mm接触移動させたときの磁気モーメン
トの検出値(28)を示した。検出結果から、明らかに
良好なS/N比を持つ磁気モーメント信号を検知するこ
とができた。
【0076】更に、図14には、本実施例によって得ら
れた前記偽造防止用塗工紙(24)に254nmの紫外
線を照射したときの前記偽造防止用塗工紙(24)の分
光反射率曲線(29)を示したものであり、525nm
付近に発光ピークを示していることが確認される。ま
た、前記偽造防止用塗工紙(24)の塗工面にマナスル
ライトによって254nmの紫外線を照射すると、目視
で緑色に発光していることが観察される。
れた前記偽造防止用塗工紙(24)に254nmの紫外
線を照射したときの前記偽造防止用塗工紙(24)の分
光反射率曲線(29)を示したものであり、525nm
付近に発光ピークを示していることが確認される。ま
た、前記偽造防止用塗工紙(24)の塗工面にマナスル
ライトによって254nmの紫外線を照射すると、目視
で緑色に発光していることが観察される。
【0077】すなわち、本発明における偽造防止用塗工
紙(24)は、目視では磁性及び発光機能が付与されて
いるような塗工紙として認識することはできないが、機
械的には、その磁気特性及び発光特性を検出することが
可能である。つまり、第三者が前記偽造防止用塗工紙
(24)の磁性特性及び発光機能の付与の有無を目視に
よって推測することを不可能にしており、非常に偽造防
止効果の高い塗工用紙である。更に、得られた前記偽造
防止用塗工紙(24)の磁気特性及び発光特性を機械的
な手法によって検知することで、前記偽造防止用塗工紙
を利用したセキュリティ印刷物の真偽判別方法の一手段
に利用することができ、前記セキュリティ印刷物の処理
が機械的に迅速に遂行することを可能にすることができ
る。
紙(24)は、目視では磁性及び発光機能が付与されて
いるような塗工紙として認識することはできないが、機
械的には、その磁気特性及び発光特性を検出することが
可能である。つまり、第三者が前記偽造防止用塗工紙
(24)の磁性特性及び発光機能の付与の有無を目視に
よって推測することを不可能にしており、非常に偽造防
止効果の高い塗工用紙である。更に、得られた前記偽造
防止用塗工紙(24)の磁気特性及び発光特性を機械的
な手法によって検知することで、前記偽造防止用塗工紙
を利用したセキュリティ印刷物の真偽判別方法の一手段
に利用することができ、前記セキュリティ印刷物の処理
が機械的に迅速に遂行することを可能にすることができ
る。
【0078】図15に、磁気モーメント、光学特性及び
発光特性を検出する装置を具備した真偽判別装置の概略
ブロック図を示した。すなわち、この装置は、前記偽造
防止用塗工紙(24)を用紙搬送用モータ(9)によっ
て装置内に挿入することによって、前記偽造防止用塗工
紙(24)に磁気ヘッド(10)が接触する構造となっ
ており、前記偽造防止用塗工紙(24)に塗工された非
視認性の前記白色系磁性材料粒子に由来する固有の磁気
特性を検出し、更に、前記固有の磁気特性を電気信号に
変換した後、この電気信号をアンプ(11)によって増
幅させ、予め記憶させておいた真の磁性情報(Vrefm)
と比較照合させ、且つ、前記偽造防止用塗工紙(24)
の表面の呈する色彩を光電変化素子(12)を用いて検
出し、得られた電気的な信号をアンプ(13)を通して
増幅することで得られた電圧値を、予め記憶させていた
真の電圧値(Vrefc)と比較照合させ、且つ、254n
mの紫外線を光源とするときに、表面の発光する色彩を
光電変換素子(30)を用いて検出し、得られた電気的
な信号をアンプ(31)を通して増幅することで得られ
た電圧値を、予め記憶させていた真の電圧値(Vreff)
と比較照合させ、判定回路(14)において、前記偽造
防止用塗工紙(24)が有する前記白色系磁性材料粒子
に由来する固有の磁気特性と予め記憶させておいた真の
磁性情報(Vrefm)が一致し、且つ、前記偽造防止用塗
工紙(24)が呈する色彩から得られる電圧値と予め記
憶させていた真の電圧値(Vrefc)が一致し、且つ、前
記偽造防止用塗工紙(24)が呈する発光色から得られ
る電圧値と予め記憶させていた真の電圧値(Vreff)が
一致するときのみを真正と判断する回路とし、CPU
(15)によって、真正と判断された場合は判定表示部
(16)において、OK表示を呈し、偽物と判断された
場合は、判定表示部(16)において、NG表示を呈す
ると共に、用紙搬送用モータ(9)によって、この装置
外へ排出するような構成を成している。
発光特性を検出する装置を具備した真偽判別装置の概略
ブロック図を示した。すなわち、この装置は、前記偽造
防止用塗工紙(24)を用紙搬送用モータ(9)によっ
て装置内に挿入することによって、前記偽造防止用塗工
紙(24)に磁気ヘッド(10)が接触する構造となっ
ており、前記偽造防止用塗工紙(24)に塗工された非
視認性の前記白色系磁性材料粒子に由来する固有の磁気
特性を検出し、更に、前記固有の磁気特性を電気信号に
変換した後、この電気信号をアンプ(11)によって増
幅させ、予め記憶させておいた真の磁性情報(Vrefm)
と比較照合させ、且つ、前記偽造防止用塗工紙(24)
の表面の呈する色彩を光電変化素子(12)を用いて検
出し、得られた電気的な信号をアンプ(13)を通して
増幅することで得られた電圧値を、予め記憶させていた
真の電圧値(Vrefc)と比較照合させ、且つ、254n
mの紫外線を光源とするときに、表面の発光する色彩を
光電変換素子(30)を用いて検出し、得られた電気的
な信号をアンプ(31)を通して増幅することで得られ
た電圧値を、予め記憶させていた真の電圧値(Vreff)
と比較照合させ、判定回路(14)において、前記偽造
防止用塗工紙(24)が有する前記白色系磁性材料粒子
に由来する固有の磁気特性と予め記憶させておいた真の
磁性情報(Vrefm)が一致し、且つ、前記偽造防止用塗
工紙(24)が呈する色彩から得られる電圧値と予め記
憶させていた真の電圧値(Vrefc)が一致し、且つ、前
記偽造防止用塗工紙(24)が呈する発光色から得られ
る電圧値と予め記憶させていた真の電圧値(Vreff)が
一致するときのみを真正と判断する回路とし、CPU
(15)によって、真正と判断された場合は判定表示部
(16)において、OK表示を呈し、偽物と判断された
場合は、判定表示部(16)において、NG表示を呈す
ると共に、用紙搬送用モータ(9)によって、この装置
外へ排出するような構成を成している。
【0079】すなわち、前記図15に示した真偽判別装
置を応用することによって、前記偽造防止用塗工紙(2
4)の磁気特性、光学特性及び発光特性を検出且つ照合
して、最終的に真偽判別を行うことができる。
置を応用することによって、前記偽造防止用塗工紙(2
4)の磁気特性、光学特性及び発光特性を検出且つ照合
して、最終的に真偽判別を行うことができる。
【0080】
【発明の効果】従来の偽造防止用塗工紙には、磁性材料
粒子自体が、一般的に黒、黒灰或いは茶褐色であり、磁
性付与の有無が容易に第三者に推測されるため、着色磁
性材料粒子を分散及び配合した塗工液を塗工した偽造防
止用塗工紙、特に白色の偽造防止用塗工紙は提案されて
いなかった。また、従来の磁性を利用した偽造防止用紙
は、磁性材料粒子自体が、一般的に黒、黒灰或いは茶褐
色であるため、用紙基材上に黒、黒灰或いは茶褐色の磁
性材料が分散されたフィルム、インキ、塗料、塗工液等
を付与することで得られるため、磁性付与部分が暗濃色
の色調に制限されており、磁性付与部分が容易に第三者
に推測されると言う問題が存在していた。そのため、磁
性付与部分に隠蔽層又はカムフラージュを設ける等の方
策が提案されていたが、この方法には、磁性の付与及び
カムフラージュ方法の煩雑さ又は製造コストの面で問題
が存在していた。
粒子自体が、一般的に黒、黒灰或いは茶褐色であり、磁
性付与の有無が容易に第三者に推測されるため、着色磁
性材料粒子を分散及び配合した塗工液を塗工した偽造防
止用塗工紙、特に白色の偽造防止用塗工紙は提案されて
いなかった。また、従来の磁性を利用した偽造防止用紙
は、磁性材料粒子自体が、一般的に黒、黒灰或いは茶褐
色であるため、用紙基材上に黒、黒灰或いは茶褐色の磁
性材料が分散されたフィルム、インキ、塗料、塗工液等
を付与することで得られるため、磁性付与部分が暗濃色
の色調に制限されており、磁性付与部分が容易に第三者
に推測されると言う問題が存在していた。そのため、磁
性付与部分に隠蔽層又はカムフラージュを設ける等の方
策が提案されていたが、この方法には、磁性の付与及び
カムフラージュ方法の煩雑さ又は製造コストの面で問題
が存在していた。
【0081】しかし、本発明の偽造防止用塗工紙は、支
持体色に準じた色、特に通常用紙色である白色系を呈す
る磁性材料粒子を配合及び分散した塗工液を支持体用紙
に少なくとも一層形成することで得られるものであり、
磁性塗工層が支持体用紙に対して非視認性であり、第三
者に磁性付与の有無を目視によって推測することを不可
能にした偽造防止効果の高い塗工紙及び印刷物を提供す
ることが可能になり、磁性付与の有無が第三者に推測さ
れると言う問題を解決した。
持体色に準じた色、特に通常用紙色である白色系を呈す
る磁性材料粒子を配合及び分散した塗工液を支持体用紙
に少なくとも一層形成することで得られるものであり、
磁性塗工層が支持体用紙に対して非視認性であり、第三
者に磁性付与の有無を目視によって推測することを不可
能にした偽造防止効果の高い塗工紙及び印刷物を提供す
ることが可能になり、磁性付与の有無が第三者に推測さ
れると言う問題を解決した。
【0082】更に、本発明の偽造防止用塗工紙は磁性塗
工層ばかりでなく、他の機能性、例えば発光機能を有す
る塗工層を塗被して、磁性と組み合わせることで、磁性
と発光特性のダブルチェックを行うことで、より一層の
セキュリティ性の向上が図られる。
工層ばかりでなく、他の機能性、例えば発光機能を有す
る塗工層を塗被して、磁性と組み合わせることで、磁性
と発光特性のダブルチェックを行うことで、より一層の
セキュリティ性の向上が図られる。
【0083】また、本発明の偽造防止用塗工紙は、機械
的に磁気特性を検知することにより、真偽判別が可能な
偽造防止用塗工紙及び印刷物を提供することができ、任
意の機械的な真偽判別方法及び装置を利用することによ
って真偽判別が可能になった。すなわち、その真偽判別
等の処理が能率的に遂行できると言う利点が存在する。
的に磁気特性を検知することにより、真偽判別が可能な
偽造防止用塗工紙及び印刷物を提供することができ、任
意の機械的な真偽判別方法及び装置を利用することによ
って真偽判別が可能になった。すなわち、その真偽判別
等の処理が能率的に遂行できると言う利点が存在する。
【0084】故に、本発明の偽造防止用塗工紙は、金銭
的価値を有する切手、株券、或いはその他の有価証券等
の価値を保証・維持するために、偽造防止、改竄防止を
する必要があるセキュリティ印刷物の印刷支持体用紙と
して利用することができる。
的価値を有する切手、株券、或いはその他の有価証券等
の価値を保証・維持するために、偽造防止、改竄防止を
する必要があるセキュリティ印刷物の印刷支持体用紙と
して利用することができる。
【図1】 第1の実施例で得られた偽造防止用塗工紙の
断面図を示す。
断面図を示す。
【図2】 第1の実施例における白色の塗工用原紙、偽
造防止用塗工紙及び比較用塗工紙の分光反射率曲線を示
す。
造防止用塗工紙及び比較用塗工紙の分光反射率曲線を示
す。
【図3】 第1の実施例によって得られた偽造防止用塗
工紙の表面の塗工層が施されている部分と施されていな
い部分の境界付近の磁気モーメントの検出値を示す。
工紙の表面の塗工層が施されている部分と施されていな
い部分の境界付近の磁気モーメントの検出値を示す。
【図4】 第1の実施例によって得られた偽造防止用塗
工紙に通常のグラビア印刷によってベタインキ被膜を形
成した印刷物の表面と磁性塗工層が施されていない部分
の磁気モーメントの検出値を示す。
工紙に通常のグラビア印刷によってベタインキ被膜を形
成した印刷物の表面と磁性塗工層が施されていない部分
の磁気モーメントの検出値を示す。
【図5】 磁気モーメント及び光学特性を検出する装置
を具備した真偽判別装置の概略ブロック図を示す。
を具備した真偽判別装置の概略ブロック図を示す。
【図6】 第2の実施例で得られた偽造防止用塗工紙の
断面図を示す。
断面図を示す。
【図7】 第2の実施例における白色の塗工用原紙、偽
造防止用塗工紙及び比較用塗工紙の分光反射率曲線を示
す。
造防止用塗工紙及び比較用塗工紙の分光反射率曲線を示
す。
【図8】 第2の実施例によって得られた偽造防止用塗
工紙の表面の塗工層が施されている部分と施されていな
い部分の境界付近の磁気モーメントの検出値を示す。
工紙の表面の塗工層が施されている部分と施されていな
い部分の境界付近の磁気モーメントの検出値を示す。
【図9】 第2の実施例によって得られた偽造防止用塗
工紙に通常のグラビア印刷によってベタインキ被膜を形
成した印刷物の表面と磁性塗工層が施されていない部分
の磁気モーメントの検出値を示す。
工紙に通常のグラビア印刷によってベタインキ被膜を形
成した印刷物の表面と磁性塗工層が施されていない部分
の磁気モーメントの検出値を示す。
【図10】 第3の実施例で得られた偽造防止用塗工紙
の断面図を示す。
の断面図を示す。
【図11】 第3の実施例における白色の塗工用原紙、
偽造防止用塗工紙及び比較用塗工紙の分光反射率曲線を
示す。
偽造防止用塗工紙及び比較用塗工紙の分光反射率曲線を
示す。
【図12】 第3の実施例によって得られた偽造防止用
塗工紙の表面の塗工層が施されている部分と施されてい
ない部分の境界付近の磁気モーメントの検出値を示す。
塗工紙の表面の塗工層が施されている部分と施されてい
ない部分の境界付近の磁気モーメントの検出値を示す。
【図13】 第3の実施例によって得られた偽造防止用
塗工紙に通常のグラビア印刷によってベタインキ被膜を
形成した印刷物の表面と磁性塗工層が施されていない部
分の磁気モーメントの検出値を示す。
塗工紙に通常のグラビア印刷によってベタインキ被膜を
形成した印刷物の表面と磁性塗工層が施されていない部
分の磁気モーメントの検出値を示す。
【図14】 第3の実施例によって得られた偽造防止用
塗工紙に254nmの紫外線を照射したときの偽造防止
用塗工紙の分光反射率曲線を示す。
塗工紙に254nmの紫外線を照射したときの偽造防止
用塗工紙の分光反射率曲線を示す。
【図15】 磁気モーメント、光学特性及び発光特性を
検出する装置を具備した真偽判別装置の概略ブロック図
を示す。
検出する装置を具備した真偽判別装置の概略ブロック図
を示す。
1 白色の塗工用原紙 2 磁性塗工層 3 第1の実施例における偽造防止用塗工紙 4 白色の塗工用原紙の分光反射率曲線 5 第1の実施例の偽造防止用塗工紙の分光反射率曲線 6 第1の実施例の比較用塗工紙の分光反射率 7 磁気モーメントの検出値 8 磁気モーメントの検出値 9 用紙搬送用モータ 10 磁気ヘッド 11 アンプ 12 光電変換素子 13 アンプ 14 判定回路 15 CPU 16 判定表示部 17 磁性塗工層 18 第2の実施例における偽造防止用塗工紙 19 第2の実施例の偽造防止用塗工紙の分光反射率曲
線 20 第2の実施例の比較用塗工紙の分光反射率曲線 21 磁気モーメントの検出値 22 磁気モーメントの検出値 23 磁性塗工層 24 第3の実施例における偽造防止用塗工紙 25 第3の実施例の偽造防止用塗工紙の分光反射率曲
線 26 第3の実施例の比較用塗工紙の分光反射率曲線 27 磁気モーメントの検出値 28 磁気モーメントの検出値 29 第3の実施例の偽造防止用塗工紙に254nmの
紫外線を照射したときの分光反射率曲線 30 光電変換素子 31 アンプ Vrefm 真の磁性情報 Vrefc 真の色彩情報 Vreff 真の発光情報
線 20 第2の実施例の比較用塗工紙の分光反射率曲線 21 磁気モーメントの検出値 22 磁気モーメントの検出値 23 磁性塗工層 24 第3の実施例における偽造防止用塗工紙 25 第3の実施例の偽造防止用塗工紙の分光反射率曲
線 26 第3の実施例の比較用塗工紙の分光反射率曲線 27 磁気モーメントの検出値 28 磁気モーメントの検出値 29 第3の実施例の偽造防止用塗工紙に254nmの
紫外線を照射したときの分光反射率曲線 30 光電変換素子 31 アンプ Vrefm 真の磁性情報 Vrefc 真の色彩情報 Vreff 真の発光情報
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Claims (27)
- 【請求項1】 支持体用紙の片面上に着色磁性材料粒
子、顔料及び接着剤を主成分とする磁性塗工液を塗被及
び乾燥することによって少なくとも一層の磁性塗工層を
形成して得られる偽造防止用塗工紙であって、前記着色
磁性材料粒子が前記磁性塗工液を構成する前記着色磁性
材料粒子以外の材料及び前記支持体用紙色の和として得
られる色彩に対して非視認性であり、前記偽造防止用塗
工紙が真偽判別に利用可能な固有の磁気特性を有するこ
とを特徴とする偽造防止用塗工紙。 - 【請求項2】 支持体用紙の片面上に着色磁性材料粒
子、顔料及び接着剤を主成分とする磁性塗工液を塗被及
び乾燥することによって少なくとも一層の磁性塗工層を
形成し、更に、該磁性塗工層上に、前記顔料と同色又は
異なる色の顔料及び接着剤を主成分とする塗工液を塗被
及び乾燥することによって少なくとも一層の塗工層を形
成することによって得られる用紙表面の平滑性、白色度
及びインキ浸透性の中で1つ以上の性質を向上させた偽
造防止用塗工紙であって、前記着色磁性材料粒子が、前
記磁性塗工液を構成する前記着色磁性材料粒子以外の材
料及び前記支持体用紙色の和として得られる色彩に対し
て非視認性であり、前記偽造防止用塗工紙が真偽判別に
利用可能な固有の磁気特性を有することを特徴とする偽
造防止用塗工紙。 - 【請求項3】 支持体用紙の片面上に着色磁性材料粒
子、顔料及び接着剤を主成分とする磁性塗工液を塗被及
び乾燥することによって少なくとも一層の磁性塗工層を
形成し、更に、該磁性塗工層上に、発光材料粒子、前記
顔料と同色又は異なる色の顔料及び接着剤を主成分とす
る発光塗工液を塗被及び乾燥することによって少なくと
も一層の発光性塗工層を形成することによって得られる
偽造防止用塗工紙であって、前記着色磁性材料粒子が、
前記磁性塗工液を構成する前記着色磁性材料粒子以外の
材料及び前記支持体用紙色の和として得られる色彩に対
して非視認性であり、且つ、前記発光材料粒子が、20
0〜380nmの波長範囲にある特定波長範囲の紫外線
を照射することにより、発光する機能を有すると共に通
常照明下では、前記発光塗工液を構成する前記発光材料
粒子以外の材料及び前記支持体用紙色の和として得られ
る色彩に対して非視認性であり、前記偽造防止用塗工紙
が真偽判別に利用可能な固有の磁気特性及び発光特性を
有することを特徴とする偽造防止用塗工紙。 - 【請求項4】 支持体用紙の片面上に発光材料粒子、顔
料及び接着剤を主成分とする発光性塗工液を塗被及び乾
燥することによって少なくとも一層の発光性塗工層を形
成し、更に、該発光性塗工層上に、着色磁性材料粒子、
前記顔料と同色又は異なる色の顔料及び接着剤を主成分
とする磁性塗工液を塗被及び乾燥することによって少な
くとも一層の磁性塗工層を形成することによって得られ
る偽造防止用塗工紙であって、前記着色磁性材料粒子
が、前記磁性塗工液を構成する前記着色磁性材料粒子以
外の材料及び前記支持体用紙色の和として得られる色彩
に対して非視認性であり、且つ、前記発光材料粒子が、
200〜380nmの波長範囲にある特定波長範囲の紫
外線を照射することにより、発光する機能を有すると共
に通常照明下では、前記発光塗工液を構成する前記発光
材料粒子以外の材料及び前記支持体用紙色の和として得
られる色彩に対して非視認性であり、前記偽造防止用塗
工紙が真偽判別に利用可能な固有の磁気特性及び発光特
性を有することを特徴とする偽造防止用塗工紙。 - 【請求項5】 支持体用紙の片面上に着色磁性材料粒
子、発光材料粒子、顔料及び接着剤を主成分とする磁性
塗工液を塗被及び乾燥することによって少なくとも一層
の磁性及び発光性塗工層を形成することによって得られ
る偽造防止用塗工紙であって、前記着色磁性材料粒子及
び発光材料粒子が、前記磁性塗工液を構成する前記着色
磁性材料粒子及び発光材料粒子以外の材料及び前記支持
体用紙色の和として得られる色彩に対して非視認性であ
り、且つ、前記発光材料粒子が、200〜380nmの
波長範囲にある特定波長範囲の紫外線を照射することに
より、発光する機能を有すると共に通常照明下では、前
記支持体用紙色に対して非視認性であり、前記偽造防止
用塗工紙が真偽判別に利用可能な固有の磁気特性及び発
光特性を有することを特徴とする偽造防止用塗工紙。 - 【請求項6】 前記偽造防止用塗工紙が黒色、黒灰色及
び茶褐色系以外の色彩を呈することを特徴とする請求項
1又は2記載の偽造防止用塗工紙。 - 【請求項7】 前記偽造防止用塗工紙が黒色、黒灰色及
び茶褐色系以外の色彩を呈することを特徴とする請求項
3、4又は5記載の偽造防止用塗工紙。 - 【請求項8】 前記偽造防止用塗工紙の可視光域の全波
長範囲において、分光反射率が70%以上を示すことを
特徴とする請求項1、2又は6記載の偽造防止用塗工
紙。 - 【請求項9】 前記偽造防止用塗工紙の可視光域の全波
長範囲において、分光反射率が70%以上を示すことを
特徴とする請求項3、4、5又は7記載の偽造防止用塗
工紙。 - 【請求項10】 前記着色磁性材料粒子は、無彩色、有
彩色又は金属光沢を示す原材料となる磁性材料粒子の表
面を、有機材料又は無機材料によってコーティングして
構成されており、前記着色磁性材料粒子の示す色彩が、
前記磁性塗工液を構成する前記着色磁性材料粒子以外の
材料及び前記支持体用紙色の和として得られる色彩に対
して非視認性の色彩を呈することを特徴とする請求項
1、2、6又は8記載の偽造防止用塗工紙。 - 【請求項11】 前記着色磁性材料粒子は、無彩色、有
彩色又は金属光沢を示す原材料となる磁性材料粒子の表
面を、有機材料又は無機材料によってコーティングして
構成されており、前記着色磁性材料粒子の示す色彩が、
前記磁性塗工液を構成する前記着色磁性材料粒子以外の
材料及び前記支持体用紙色の和として得られる色彩に対
して非視認性の色彩を呈することを特徴とする請求項
3、4、5、7又は9記載の偽造防止用塗工紙。 - 【請求項12】 前記着色磁性材料粒子は、黒色、黒灰
色又は茶褐色系を示す原材料となる磁性材料粒子の表面
を、有機材料又は無機材料によってコーティングして構
成されており、前記着色磁性材料粒子の示す色彩が、前
記磁性塗工液を構成する前記着色磁性材料粒子以外の材
料及び前記支持体用紙に対して非視認性の色彩を呈する
ことを特徴とする請求項10記載の偽造防止用塗工紙。 - 【請求項13】 前記着色磁性材料粒子は、黒色、黒灰
色或いは茶褐色系を示す原材料となる磁性材料粒子の表
面を、有機材料又は無機材料によってコーティングして
構成されており、前記着色磁性材料粒子の示す色彩が、
前記磁性塗工液を構成する前記着色磁性材料粒子以外の
材料及び前記支持体用紙に対して非視認性の色彩を呈す
ることを特徴とする請求項11記載の偽造防止用塗工
紙。 - 【請求項14】 前記磁性塗工液における上記着色磁性
材料粒子の配合比率が、前記磁性塗工液の固形分全重量
に対して0.01〜50重量%であることを特徴とする
請求項1、2、6、8、10又は12記載の偽造防止用
塗工紙。 - 【請求項15】 前記磁性塗工液における前記着色磁性
材料粒子の配合比率が、前記磁性塗工液の固形分全重量
に対して0.01〜50重量%であることを特徴とする
請求項3、4、5、7、9、11又は13記載の偽造防
止用塗工紙。 - 【請求項16】 前記着色磁性材料粒子の粒径が0.1
〜10μmであり、比重が1〜10g/cm3であるこ
とを特徴とする請求項1、2、6、8、10、12又は
14記載の偽造防止用塗工紙。 - 【請求項17】 前記着色磁性材料粒子の粒径が0.1
〜10μmであり、比重が1〜10g/cm3であるこ
とを特徴とする請求項3、4、5、7、9、11、13
又は15記載の偽造防止用塗工紙。 - 【請求項18】 請求項1、2、3、4、5、6、7、
8、9、10、11、12、13、14、15、16又
は17記載の前記偽造防止用塗工紙の真偽判別方法であ
って、前記支持体用紙上に塗工された非視認性の前記着
色磁性材料粒子に由来する固有の磁気特性を検出するこ
とにより、真偽を判別することを特徴とする偽造防止用
塗工紙の真偽判別方法。 - 【請求項19】 請求項1、2、3、4、5、6、7、
8、9、10、11、12、13、14、15、16又
は17記載の前記偽造防止用塗工紙の真偽判別方法であ
って、前記支持体用紙上に塗工された非視認性の前記着
色磁性材料粒子に由来する固有の磁気特性及び前記偽造
防止用塗工紙表面の光学特性を検出することによって、
上記偽造防止用塗工紙が有する固有の磁気特性と上記偽
造防止用塗工紙表面の光学特性を組み合わせて、真偽を
判別することを特徴とする偽造防止用塗工紙の真偽判別
方法。 - 【請求項20】 請求項3、4、5、7、9、11、1
3、15又は17記載の前記偽造防止用塗工紙の真偽判
別方法であって、前記偽造防止用塗工紙が有する固有の
磁気特性と前記偽造防止用塗工紙表面の光学特性と前記
偽造防止用塗工紙が有する固有の発光特性を検出するこ
とによって、前記偽造防止用塗工紙が有する固有の磁気
特性と前記偽造防止用塗工紙表面の光学特性と前記偽造
防止用塗工紙が有する発光特性を組み合わせて、真偽を
判別することを特徴とする偽造防止用塗工紙の真偽判別
方法。 - 【請求項21】 請求項3、4、5、7、9、11、1
3、15又は17記載の上記偽造防止用塗工紙の真偽判
別方法であって、前記偽造防止用塗工紙が有する固有の
磁気特性と前記偽造防止用塗工紙が有する固有の発光特
性を検出することによって、前記偽造防止用塗工紙が有
する固有の磁気特性と前記偽造防止用塗工紙が有する発
光特性を組み合わせて、真偽を判別することを特徴とす
る偽造防止用塗工紙の真偽判別方法。 - 【請求項22】 前記固有の磁気特性は、保磁力、残留
磁化、透磁率、最大透磁率、透磁率の微分値、磁気モー
メントまたは磁束変化であり、これらの固有の磁気特性
の少なくとも一つを利用することを特徴とする請求項1
8、19、20、又は21記載の真偽判別方法。 - 【請求項23】 前記固有の磁気特性を検出する方法と
して、直流バイアスによる磁気ヘッド、交流バイアスに
よる磁気ヘッド又は磁気抵抗素子による磁気センサーを
利用することを特徴とする請求項18、19、20、2
1又は22記載の真偽判別方法。 - 【請求項24】 請求項1、2、3、4、5、6、7、
8、9、10、11、12、13、14、15、16又
は17記載の偽造防止用塗工紙の真偽判別装置であっ
て、偽造防止用塗工紙を真偽判別装置内に搬送する用紙
搬送用モータと、前記偽造防止用塗工紙に塗被された非
視認性の着色磁性材料粒子に由来する固有の磁気特性を
検出する磁気センサと、前記磁気センサを前記偽造防止
用塗工紙に接触または接近させて検出した、前記固有の
磁気特性の電気信号を増幅させるためのアンプと、前記
アンプにより増幅された電気信号を予め記憶させておい
た真の磁性情報と比較照合し、前記偽造防止用塗工紙が
有する前記着色磁性材料粒子に由来する固有の磁気特性
と予め記憶させておいた真の磁性情報が特定範囲内で一
致するときのみを真正と判断する判定回路と、前記判断
をCPUにより表示する判定表示部とから構成されるこ
とを特徴とする偽造防止用塗工紙の真偽判別装置。 - 【請求項25】 請求項1、2、3、4、5、6、7、
8、9、10、11、12、13、14、15、16又
は17記載の偽造防止用塗工紙の真偽判別装置であっ
て、偽造防止用塗工紙を真偽判別装置内に搬送する用紙
搬送用モータと、前記偽造防止用塗工紙に塗被された非
視認性の着色磁性材料粒子に由来する固有の磁気特性を
検出する磁気センサと、前記磁気センサを前記偽造防止
用塗工紙に接触または接近させて検出した、前記固有の
磁気特性の電気信号を増幅させるためのアンプと、前記
アンプにより増幅された電気信号を予め記憶させておい
た真の磁性情報と比較照合し、且つ、前記偽造防止用塗
工紙に、可視光波長範囲にある光を照射することによ
り、前記偽造防止用塗工紙の表面から反射する光を検出
する光電変換素子と、前記反射する光の電気信号を増幅
させるためのアンプと、前記アンプにより増幅された電
圧値を、予め記憶させておいた真の電圧値と比較照合
し、前記偽造防止用塗工紙が有する前記着色磁性材料粒
子に由来する固有の磁気特性と予め記憶させておいた真
の磁性情報が特定範囲内で一致し、且つ、前記偽造防止
用塗工紙に可視光波長範囲にある光を照射することによ
り、前記偽造防止用塗工紙の表面から反射される光から
得られる電圧値と予め記憶させておいた真の電圧値が特
定範囲内で一致するときのみを真正と判断する判定回路
と、前記判断をCPUにより表示する判定表示部とから
構成されることを特徴とする偽造防止用塗工紙の真偽判
別装置。 - 【請求項26】 請求項3、4、5、7、9、11、1
3、15又は17記載の偽造防止用塗工紙の真偽判別装
置であって、偽造防止用塗工紙を真偽判別装置内に搬送
する用紙搬送用モータと、前記偽造防止用塗工紙に塗被
された非視認性の着色磁性材料粒子に由来する固有の磁
気特性を検出する磁気センサと、前記磁気センサを前記
偽造防止用塗工紙に接触または接近させて検出した、前
記固有の磁気特性の電気信号を増幅させるためのアンプ
と、前記アンプにより増幅された電気信号を予め記憶さ
せておいた真の磁性情報と比較照合し、且つ、前記偽造
防止用塗工紙に、可視光波長範囲にある光を照射するこ
とにより、前記偽造防止用塗工紙の表面から反射する光
を検出する光電変換素子と、前記反射する光の電気信号
を増幅させるためのアンプと、前記アンプにより増幅さ
れた電圧値を、予め記憶させておいた真の電圧値と比較
照合し、且つ、前記偽造防止用塗工紙に、200〜38
0nmの波長範囲にある特定波長範囲の紫外線を照射す
ることにより、前記偽造防止用塗工紙が呈する発光色を
検出する光電変換素子と、前記発光色の電気信号を増幅
させるためのアンプと、前記アンプにより増幅された電
圧値を、予め記憶させておいた真の電圧値と比較照合
し、前記偽造防止用塗工紙が有する前記着色磁性材料粒
子に由来する固有の磁気特性と予め記憶させておいた真
の磁性情報が特定範囲内で一致し、且つ、前記偽造防止
用塗工紙に可視光波長範囲にある光を照射することによ
り、前記偽造防止用塗工紙の表面から反射される光から
得られる電圧値と予め記憶させておいた真の電圧値が特
定範囲内で一致し、且つ、前記偽造防止用塗工紙に20
0〜380nmの波長範囲にある特定波長範囲の紫外線
を照射することにより、前記偽造防止用塗工紙が呈する
発光色から得られる電圧値と予め記憶させておいた真の
電圧値が特定範囲内で一致するときのみを真正と判断す
る判定回路と、前記判断をCPUにより表示する判定表
示部とから構成されることを特徴とする偽造防止用塗工
紙の真偽判別装置。 - 【請求項27】 請求項3、4、5、7、9、11、1
3、15又は17記載の偽造防止用塗工紙の真偽判別装
置であって、偽造防止用塗工紙を真偽判別装置内に搬送
する用紙搬送用モータと、前記偽造防止用塗工紙に塗被
された非視認性の着色磁性材料粒子に由来する固有の磁
気特性を検出する磁気センサと、前記磁気センサを前記
偽造防止用塗工紙に接触または接近させて検出した、前
記固有の磁気特性の電気信号を増幅させるためのアンプ
と、前記アンプにより増幅された電気信号を予め記憶さ
せておいた真の磁性情報と比較照合し、且つ、前記偽造
防止用塗工紙に、200〜380nmの波長範囲にある
特定波長範囲の紫外線を照射することにより、前記偽造
防止用塗工紙が呈する発光色を検出する光電変換素子
と、前記発光色の電気信号を増幅させるためのアンプ
と、前記アンプにより増幅された電圧値を、予め記憶さ
せておいた真の電圧値と比較照合し、前記偽造防止用塗
工紙が有する前記着色磁性材料粒子に由来する固有の磁
気特性と予め記憶させておいた真の磁性情報が特定範囲
内で一致し、且つ、前記偽造防止用塗工紙に200〜3
80nmの波長範囲にある特定波長範囲の紫外線を照射
することにより、前記偽造防止用塗工紙が呈する発光色
から得られる電圧値と予め記憶させておいた真の電圧値
が特定範囲内で一致するときのみを真正と判断する判定
回路と、前記判断をCPUにより表示する判定表示部と
から構成されることを特徴とする偽造防止用塗工紙の真
偽判別装置。
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