JP2000265188A - フラッシング液 - Google Patents
フラッシング液Info
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Abstract
た種々の装置内部をフラッシングする際に使用するフラ
ッシング液を提供する。 【解決手段】 鉱油又は合成油若しくは両者の混合油を
基油とするフラッシング液であって、該フラッシング液
の全質量に対し、(A)アルケニルコハク酸イミド又は
その誘導体:1質量%を越え98質量%以下を含む。更
に、 (B)リン酸エステル :0.1〜5質量% (C)アルキル化ジフェニルアミン:0.05〜0.5
質量% (D)ヒンダードフェノール類 :0.05〜0.5
質量% から選ばれる1種以上を含む。(A)〜(D)の全成分
を含み、作動油を用いる油圧機器に用いる。
Description
の酸化劣化物等で汚染された種々の装置内部をフラッシ
ングする際に使用するフラッシング液に関する。
受等の装置では、様々な種類の潤滑油が使用される。こ
れらの潤滑油は、種々の要因により劣化して、酸化劣化
物が生成する可能性がある。このような劣化物が生成す
ると、配管(内部壁)やオイルタンク壁・底部等に該劣
化物が粘稠物質として付着・堆積するだけでなく、フィ
ルターを目詰まりさせたり、各種制御弁等の装置の性能
低下を引き起こすことが考えられる。
うが、酸化劣化物等が装置に残存することが考えられ、
残存した劣化物が新油の劣化を加速する可能性がある。
従って、更油の際には、装置内部に劣化加速因子を含む
酸化劣化物等が残存しないようにすることが望ましい。
て、従来は、供油により装置内部の浄化を繰り返し行う
方法、装置を分解し酸洗浄する方法等がある。
部の洗浄を十分に行うことができるが、装置の運転停
止、分解、酸洗、水洗、防錆処理等を行う必要があり、
作業が煩雑になる欠点がある。
402、同50−97603、同56−100898、
同63−142097、特開平3−68691、同3−
68692号等の各公報に開示されるようなフラッシン
グ液を用いる方法が行われており、このフラッシング液
の使用方法は、次の2つに分類することができる。1つ
は、使用済み油を廃棄し、フラッシング油を充填し、装
置内循環を行って洗浄する方法であり、他の1つは、使
用済み油にフラッシング効果のあるフラッシング液を添
加し、装置内循環を行って洗浄する方法である。
ング液では、十分な効果を得ることができなかったり、
潤滑油中の添加剤と相互作用してその効果に影響を及ぼ
す可能性がある等して、使用できる装置に制約が生じる
場合がある。また、従来のフラッシング油やフラッシン
グ液が装置内部に残存した場合、装置に影響を及ぼすこ
とも考えられる。
ストでフラッシングを行うことができるフラッシング液
を提供することを目的とする。
達成するために、鉱油又は合成油若しくは両者の混合油
を基油とし、フラッシング液の全質量に対し、(A)成
分としてアルケニルコハク酸イミド又はその誘導体を1
質量%を越え98質量%以下を含むことを特徴とする。
この(A)成分と共に、次の(B)〜(D)から選ばれ
る1種以上を含んでもよい。 (B)リン酸エステル :0.1〜5質量% (C)アルキル化ジフェニルアミン:0.05〜0.5
質量% (D)ヒンダードフェノール類 :0.05〜0.5
質量% (A)成分と共に、上記の(B)〜(D)の全成分を含
む場合は、作動油を用いる油圧機器に用いることが好ま
しい。
るいはこれらの混合油である。この基油は、40℃にお
ける動粘度が5〜10000mm2/s、好ましくは1
0〜5000mm2/s、より好ましくは15〜300
0mm2/s、特に好ましくは20〜1000mm2/
sを示すものが適している。40℃動粘度が5mm2/
s未満であると、混合し易い反面、基油の含有率を多く
する必要があるため、十分なフラッシング効果が得られ
ず、10000mm 2/sを越えると、混合し難くなる
ため、やはり十分なフラッシング効果が得られない。
精製により得られるパラフィン系鉱油、ナフテン系鉱
油、中間基系鉱油等を挙げることができ、これらは単独
で使用してもよいし、2種以上を組み合わせて使用する
こともできる。合成油としては、ポリブテンやポリオレ
フィン共重合体、脂肪酸エステルやリン酸エステル等を
挙げることができ、これらは単独で、あるいは2種以上
を組み合わせて使用することができる。鉱油と合成油と
の混合油は、上記の鉱油と合成油をそれぞれ単独で組み
合わせてもよいし、あるいは2種以上の鉱油と合成油単
独を組み合わせてもよいし、逆に鉱油単独と2種以上の
合成油を組み合わせてもよい。
ハク酸イミド又はその誘導体は、式1で表されるモノタ
イプや、式2で表されるビスタイプの構造を有する。
し、好ましくは平均分子量が約1000〜5000、よ
り好ましくは約1000〜3000、特に好ましくは約
1000〜2000のものである。1000未満では、
フラッシング効果が低くなり、5000を越えると、基
油への溶解性が低下することがある。R2は、炭素数1
〜7のメチレン基を表し、炭素数の好ましい範囲は2〜
5である。nは、0〜10、好ましくは1〜7の整数で
ある。
は、一般には、ポリブテンと無水マレイン酸との反応で
得られるポリブテニルコハク酸無水物を、更にポリアミ
ンと反応させることによって得られる。ポリブテニルコ
ハク酸無水物と反応させるポリアミンとしては、エチレ
ンジアミン、プロピレンジアミン、ブチレンジアミン、
ペンチレンジアミン等の単一ジアミン類;ジエチレント
リアミン、トリエチレンテトラアミン、テトラエチレン
ペンタミン、ペンタエチレンヘキサミン、ジ(メチルエ
チレン)トリアミン、ジブチレントリアミン、トリブチ
レンテトラミン、ペンタペンチレンヘキサミン等のポリ
アルキレンポリアミン類;等が挙げられる。
誘導体は、特公昭42−8013、同42−8014、
特開昭51−52381、同51−130408号公報
に示されるような、アルケニルコハク酸イミドのホウ素
化合物誘導体、有機ホスホネート誘導体の外に、アルケ
ニルコハク酸イミドをアルデヒド、ケトン、カルボン
酸、スルホン酸、アルキレンオキシド、イオウ、多価ア
ルコール等と反応させて得られるアルケニルコハク酸イ
ミド誘導体等である。
は、それぞれ単独で使用してもよいし、アルケニルコハ
ク酸イミドを2種以上、誘導体を2種以上、あるいはア
ルケニルコハク酸イミドと誘導体を組み合わせて使用し
てもよい。
グ液全質量中の1質量%を越え98質量%以下、好まし
くは2〜60質量%、より好ましくは5〜45質量%、
特に好ましくは10〜30質量%である。1質量%以下
であると、(A)成分が少なすぎて、フラッシング効果
が十分でなくなり、98質量%を越えると、フラッシン
グ液が混合し難くなって、フラッシング効果が現れるの
に時間が掛かる。
分に加え、次の(B)〜(D)成分から選ばれる1種以
上を配合してもよい。特に、作動油を用いる油圧機器用
のフラッシング液とする場合は、上記(A)成分に加
え、次の(B)〜(D)の全成分を配合することが好ま
しい。
される構造のものである。式3中、R3〜R5は、水
素、炭素数1〜12のアルキル基、アルケニル基、アル
キルアリール基、アリールアルキル基を示し、R3〜R
5は、同一であっても、異なってもよい。好ましくは、
炭素数3〜9のアルキル基である。炭素数が12を越え
ると、基油への溶解性が低下することがあるため好まし
くない。
トリアリールホスフェート、トリアルキルホスフェート
等があり、例えばベンジルジフェニルホスフェート、ア
リルジフェニルホスフェート、トリフェニルホスフェー
ト、トリクレジルホスフェート、エチルジフェニルホス
フェート、トリブチルホスフェート、エチルジブチルホ
スフェート、クレジルジフェニルホスフェート、ジクレ
ジルフェニルホスフェート、エチルフェニルジフェニル
ホスフェート、ジエチルフェニルフェニルホスフェー
ト、プロピルフェニルジフェニルホスフェート、ジプロ
ピルフェニルフェニルホスフェート、トリエチルフェニ
ルホスフェート、トリプロピルフェニルホスフェート、
ブチルフェニルジフェニルホスフェート、ジブチルフェ
ニルフェニルホスフェートおよびトリブチルフェニルホ
スフェート等である。これらは、単独で使用してもよい
し、2種以上を組み合わせて使用してもよい。
であり、好ましくは0.3〜3質量%、更に好ましくは
0.5〜2質量%、特に好ましくは0.7〜1.5質量
%である。0.1質量%未満であると、油圧機器等の装
置への耐摩耗性能が得られず、5質量%を超えても、こ
の性能は飽和して経済的に不利となる。
は、式4で表される構造のものである。
が1〜16、好ましくは3〜9の直鎖又は分枝鎖のアル
キル基である。より好ましくは水素原子か、炭素数4又
は8の直鎖又は分枝鎖のアルキル基である。アルキル基
の炭素数が16を越えると基油への溶解性が低下する。
R6とR7は、同一であっても、異なってもよい。
ル基の具体例は、メチル、エチル、n−プロピル、イソ
プロピル、n−ブチル、イソブチル、tert−ブチ
ル、n−ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、te
rt−ペンチル、2−メチルブチル、n−ヘキシル、イ
ソヘキシル、3−メチルペンチル、エチルブチル、n−
ヘプチル、2−メチルヘキシル、n−オクチル、2−エ
チルヘキシル、3−メチルヘプチル、n−ノニル、メチ
ルオクチル、エチルペプチル、n−デシル、n−ウンデ
シル、n−ドデシル、n−テトラデシル等である。
の好適な具体例は、ジフェニルアミン、ブチルジフェニ
ルアミン、オクチルジフェニルアミン、ジブチルジフェ
ニルアミン、オクチルブチルジフェニルアミン、ジオク
チルジフェニルアミン等である。これらは、単独で使用
してもよいし、2種以上を組み合わせて使用してもよ
い。
質量%であり、好ましくは0.05〜0.4質量%、よ
り好ましくは0.1〜0.3質量%、特に好ましくは
0.1〜0.2質量%である。0.05質量%未満であ
ると、油圧機器等の装置内で十分な酸化防止性能が得ら
れないため長期間の使用が困難となり、0.5質量%を
越えても、この性能は飽和して経済的に不利となる。
式5〜7で表される構造のものである。式5〜7中、R
8、R9は、水素原子、炭素数が1〜12、好ましくは
4〜8の直鎖又は分枝鎖のアルキル基を示す。R8とR
9は、同一であっても、異なってもよい。R10は、炭
素数が1〜5、好ましくは1〜4のメチレン基である。
R11〜R15は、水素原子、炭素数が1〜12、好ま
しくは4〜8の直鎖又は分枝鎖のアルキル基を示す。R
11〜R15は、同一であっても、異なってもよい。n
は、1〜5、好ましくは1〜4の整数である。
単独で使用してもよいし、2種以上を組み合わせて使用
してもよい。
質量%であり、好ましくは0.1〜0.5質量%、より
好ましくは0.15〜0.5質量%、特に好ましくは
0.2〜0.4質量%である。0.05質量%未満であ
ると、油圧機器等の装置内で十分な酸化防止性能が得ら
れないため長期間の使用が困難となり、0.5質量%を
越えても、この性能は飽和して経済的に不利となる。
分を上記の量で含むことにより、フラッシング液として
の効果を発現する。このとき、フラッシングを行う装置
に使用される種々の油を考慮し、この油に配合されてい
る添加剤を、本発明のフラッシング液に配合することが
好ましい。例えば、作動油を用いる油圧機器をフラッシ
ングする場合は、この作動油に用いられている添加剤
を、本発明のフラッシング液に配合しておくことが好ま
しい。すなわち、本発明では、上記(A)成分を必須成
分とし、これに上記(B)〜(D)成分を、フラッシン
グ液を適用する装置に使用される供油に応じて任意に選
択し、組み合わせて配合することができる。
に用いる場合は、上記(A)成分と共に(B)〜(D)
成分の全てを配合したものとすることが好ましい。特
に、これら5つの成分を上記の量で含む本発明のフラッ
シング液は、本発明者等の先願に係る、アルケニルコハ
ク酸イミド(本発明の(A)成分)0.01〜1質量
%、リン酸エステル(本発明の(B)成分)0.1〜5
質量%、アルキル化ジフェニルアミン(本発明の(C)
成分)0.05〜0.5質量%、ヒンダードフェノール
類(本発明の(D)成分)0.05〜0.5質量%を含
む作動油を用いる油圧機器のフラッシングに際して極め
て好適である。
て、上記(B)〜(D)成分以外の各種添加剤を配合す
ることもできる。例えば、アルケニルコハク酸又はその
誘導体等の防錆剤;スチレン−ブタジエン水添加共重合
体、エチレン−プロピレン共重合体、ポリイソブチレ
ン、ポリメタクリレート等の流動点降下剤;ポリアクリ
レート、ポリジメチルシロキサン等の消泡剤;ベンゾト
リアゾールやその誘導体等の金属不活性化剤;エチレン
オキシド−プロピレンオキシド共重合体等の抗乳化剤;
等が挙げられる。
〜(D)成分や他の各種添加剤(以下、単に各成分と記
すこともある)を基油に配合することにより製造するこ
とができる。基油と各成分の混合方法、あるいは基油へ
の各成分の添加方法は、特に制限されるものではなく、
種々の方法により行うことができ、また混合順序及び添
加順序も、特に制限されない。例えば、基油に各成分を
順次添加してもよいし、予め各成分を混合しておいて基
油に添加してもよい。
作機械、圧縮機や軸受け等の様々な装置で使用すること
ができる。好ましくは、油圧機器、工作機器に使用する
ことであり、特に好ましくは、作動油を用いる油圧機器
に使用することである。
し、本発明のフラッシング液を充填し、装置内循環を行
うことにより洗浄することもできるが、使用済み油に本
発明のフラッシング液を添加し、装置内循環を行うこと
もできる。また、使用済み油を廃棄後、装置に新たな供
油を充填し、本発明のフラッシング液を添加した後、装
置内循環を行うこともでき、この方法が最も効率よくフ
ラッシングできる。
ラッシング液を添加する場合、その添加量は、使用済み
油量に対して0.1〜100質量%、好ましくは1〜5
0質量%、より好ましくは3〜10質量%、特に好まし
くは4〜6質量%である。この場合、添加後の全体の量
中の(A)成分の濃度は、1質量%を越え30質量%以
下が好ましく、より好ましくは1質量%を越え15質量
%以下、更に好ましくは1質量%を越え5質量%以下、
特に好ましくは1質量%を越え3質量%以下である。こ
のような濃度となるように本発明のフラッシング液の添
加量を、上記の範囲内で調節すればよいが、本発明のフ
ラッシング液の添加量に応じて、使用済み油又は新たな
供油を一部排出して、上記濃度となるように調節するこ
ともできる。
て本発明及び比較のフラッシング液を調製し、これら各
フラッシング液のフラッシング性能として、スラッジの
分散・除去性能を下記の方法で評価した。
油:減圧蒸留留出油をフルフラールで溶剤抽出し、メチ
ルエチルケトンで溶剤脱ろう後、更に水素化精製した、
40℃動粘度が46mm2/sの鉱油を用いた。
その誘導体:R1のポリブテニル基の平均分子量は約1
900で、R2が炭素数約2〜5のメチレン基で、nが
約2〜6であるビスタイプのアルケニルコハク酸イミド
を用いた。
同一の炭素数7のアルキル基であるトリクレジルフォス
フェートを用いた。
R6、R7が、水素、又は直鎖又は分枝鎖の−C4H9
又は−C8H17のいずれかの組み合わせであるジフェ
ニルアミン、ブチルジフェニルアミン、オクチルジフェ
ニルアミン、ジブチルジフェニルアミン、オクチルブチ
ルジフェニルアミン、ジオクチルジフェニルアミンの混
合物を用いた。
5、R16がtert−ブチル基で、R17がメチル基
である2,6−ジ−tert−ブチル−p−クレゾール
を用いた。
シロキサンを用いた。
は、図1に示すポンプシステム(高圧ピストンポンプテ
スト回路)からなる装置を用いて行った。先ず、図1に
おいて、容器1に市販亜鉛系作動油を入れ、この作動油
の酸化劣化を加速させるために更に銅触媒と鉄触媒を入
れた。この作動油を所定温度に保ち、ポンプを作動させ
て、作動油を、ポンプ→リリーフバルブ→流量計→オイ
ルクーラーの経路で循環させ、酸化劣化物を強制的に発
生させた。なお、この循環中に、リリーフバルブ前後の
差圧上昇を監視して、差圧が上昇しないようにリリーフ
バルブを開閉した。これは、劣化条件を均一にして試験
誤差が少なくなるようにするためである。上記の循環を
所定時間行うと、容器1内のポンプ入口部に設置されて
いるサクションフィルター(図示省略)は、発生した酸
化劣化物の付着により重量が増加し、かつ外観は、この
付着した酸化劣化物の影響で濃褐色に変化する。このサ
クションフィルターの重量増加を測定すると共に、外観
変化を目視により確認した。
に生成させた作動油に、本発明及び比較のフラッシング
液を添加し、更に所定時間の循環を行い、これらフラッ
シング液の性能評価を行った。すなわち、サクションフ
ィルターの重量減少を測定すると共に、外観変化を確認
して、サクションフィルターに付着した酸化劣化物の分
散・除去性能を評価した。サクションフィルターの重量
減少が大きい程、またサクションフィルターの目視によ
る外観変化の度合いが大きい程、酸化劣化物の分散・除
去性能に優れると評価できる。
ンプ” リリーフバルブ;内田油圧社製商品名“DBDH6PA
/400” サクションフィルター;増田製作所社製商品名“MST
−12”100メッシュ,口径1.5インチ ポンプ圧力;34.3MPa ポンプ回転数;1200rpm 容器1内の作動油温度;80℃ 作動油の循環量;12リットル/min 作動油の循環時間(酸化劣化物の強制的発生時間);1
000時間 フラッシング液の添加量;作動油量に対して5質量% フラッシング液添加後の循環時間(フラッシング液評価
時間);48時間
し、本発明及び比較のフラッシング液を調製した。これ
らのフラッシング液の性能を評価し、その結果を表1〜
表4に合わせて示す。なお、比較例2は、市販のフラッ
シング液を使用したものである。また、表1〜4におけ
るサクションフィルターの外観変化の欄における「なし
(金属色)」は、「サクションフィルター(金属製)自
体の金属色になった」を意味する。
は、次のような効果を奏することができる。 (1)装置内部、配管壁面、タンク底部や壁面等に付着
・堆積している酸化劣化物(スラッジ)を、効率よく、
容易に、かつ低コストで分散・除去できる。 (2)装置を停止させることなく、かつ分解、酸洗、水
洗そして防錆処理等の煩雑な作業を要することなく、該
装置のフラッシング操作を行うことができる。 (3)装置等に使用される各種油中の添加剤と相互作用
して悪影響を及ぼす可能性は極めて低いため、残存して
も装置に悪影響を及ぼすことがない。
び耐スラッジ性の評価試験に用いた装置を模式的に示す
図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 鉱油又は合成油若しくは両者の混合油を
基油とするフラッシング液であって、該フラッシング液
の全質量に対し、 (A)アルケニルコハク酸イミド又はその誘導体:1質
量%を越え98質量%以下、を含むことを特徴とするフ
ラッシング液。 - 【請求項2】 更に、次の(B)〜(D)から選ばれる
1種以上 (B)リン酸エステル :0.1〜5質量% (C)アルキル化ジフェニルアミン:0.05〜0.5
質量% (D)ヒンダードフェノール類 :0.05〜0.5
質量% を含むことを特徴とする請求項1記載のフラッシング
液。 - 【請求項3】 (B)〜(D)の全成分を含み、作動油
を用いる油圧機器に用いることを特徴とする請求項2記
載のフラッシング液。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP6732999A JP4282815B2 (ja) | 1999-03-12 | 1999-03-12 | フラッシング液 |
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---|---|---|---|
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JP6732999A Expired - Fee Related JP4282815B2 (ja) | 1999-03-12 | 1999-03-12 | フラッシング液 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013510906A (ja) * | 2009-11-10 | 2013-03-28 | ザ ルブリゾル コーポレイション | 潤滑システム洗浄組成物およびその方法 |
WO2016152753A1 (ja) * | 2015-03-23 | 2016-09-29 | 出光興産株式会社 | フラッシングオイル |
WO2019077961A1 (ja) * | 2017-10-16 | 2019-04-25 | 出光興産株式会社 | 油圧作動油組成物 |
-
1999
- 1999-03-12 JP JP6732999A patent/JP4282815B2/ja not_active Expired - Fee Related
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US11499112B2 (en) | 2017-10-16 | 2022-11-15 | Idemitsu Kosan Co., Ltd. | Hydraulic oil composition |
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