JP2000264341A - ルーペ付き買い物かご - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 買い物のために老眼鏡を持参する必要がな
く、眼鏡を掛けずに商品の価格、賞味期限等を確認でき
るようにし、洗浄したあとの水切れをよくしてレンズ表
面に汚れが残らないようにしたルーペ付き買い物かごを
提供する。 【解決手段】 買い物かご１の上縁４隅部にルーペ６を
一体に設けてなり、上記ルーペ６は、買い物かご１を持
つ買い物客の視線とルーペの光軸が合うように設けられ
てなり、上記ルーペ６の枠体８に水切り溝９を設けてな
る。このかごを使用するときは、視線をルーペの光軸に
合わせルーペの向こうに商品を位置させて価格、賞味期
限等を読み取る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、セルフサービス
形の店舗（以下、大型店舗という）で使用される買い物
かごに関する。

【０００２】

【従来の技術】大型店舗では顧客が自由に商品をかごに
取り入れ、精算所で纏めて支払いをするが、顧客が商品
をかごに取り入れるときには、品質、等級、価格、賞味
期限等を確認するが、これらの表示は一般的には小さい
文字・記号で表示されているため、高齢者または遠視傾
向の弱視者には極めて見にくい状態にある。

【０００３】一方、一般的な老眼鏡は明視の距離で焦点
があうように調整されており、歩行状態で老眼鏡を掛け
るとピントが合わず視界がぼけて危険であるため、歩行
時は老眼鏡を掛けないで必要なときにのみ掛けるように
している。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】ところが上記大型店舗
では、歩行をしながら商品選びをするので眼鏡を付けた
り外したりしなけねばならず、それを繰り返している間
にレンズが商品に触れて汚れたり、ときには落としてし
まうこともある。

【０００５】こうしたことから、最近このような店舗で
は高齢者の顧客用として老眼鏡を店頭に「自由にお使い
下さい」として置いてある店舗もあるが、誰彼なしに使
用される老眼鏡を付けるには衛生上の心配もある。

【０００６】上記の状況に鑑みこの発明は、買い物のた
めに老眼鏡を持参する必要がなく、衛生上の心配をする
ことなく商品の品質、等級、価格、賞味期限等を確認で
きるようにし、洗浄したあとの水切りをよくしてレンズ
表面に汚れが残らないようにしたルーペ付き買い物かご
を提供することを課題とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
にこの発明は、買い物かごの隅部にルーペを一体に設け
てなり、上記ルーペは、かごを持つ買い物客の視線とル
ーペの光軸が合うように設けられてなり、上記ルーペの
枠体に水切り溝を設けてなり、上記ルーペは、かごに着
脱自在にしてなる構成としたものである。

【０００８】上記の如く構成するこの発明によれば、顧
客が必ず手にするかごにルーペが付設されているので買
い物のために老眼鏡を持参する必要がなく、使用者が視
線をルーペの光軸に合わせ、眼から離して使用するので
衛生上の心配がなく、かごを洗浄した後は水切れがよい
のでレンズに汚れが残らず、かつ、取り外しも可能にし
ているので一層見やすくなっている。

【０００９】

【発明の実施の形態】次にこの発明の第一実施形態を図
１、図２を参照しながら説明する。プラスチック（例え
ばポリエチレン）を射出成形した買い物かご１には、同
様に成形された把手２が、関節３を介して起伏可能に取
り付けられている。

【００１０】上記買い物かご１の上縁４の隅部に、買い
物かご１を持つ顧客の視線５と光軸７とが略一致するよ
うに傾斜させてルーペ６が設けられ、上記ルーペ６の枠
体８には水切り溝９が設けられている。

【００１１】上記の実施形態の買い物かごを用いて買い
物をするときは、図２に示すようにルーペ６の光軸７と
視線５とを略一致するようにしてルーペ６の向こう側に
商品１０を位置させることにより、老眼鏡を掛けたり、
外したりすることなく商品の選定と品質、等級、価格、
賞味期限などを確認することができる。また、かご１を
洗浄したときは、水切り溝９により水切れをよくしてい
るのでルーペ６の表面に汚れが残らないようになってい
る。

【００１２】次に第二実施形態を図３を参照しながら説
明する。買い物かご１は第一実施形態のものと基本的に
同一で、買い物かご１の上縁４の隅部にはルーペ６の差
し込み孔１１が設けられ、ルーペ６の枠体８には上記差
し込み孔１１に嵌まる取り付け台１２が設けられ着脱可
能になっている。

【００１３】この実施形態では、商品が大きかったり、
商品に貼られたラベルの位置が悪く品質、等級等の表示
を確認しにくいときは、ルーペを買い物かごから外して
自由にその確認をすることができる。

【００１４】また、同図（ｂ）のようにルーペ６本体と
取り付け台１２とをボールクランプ１３により連結する
ようにしておくとルーペ６を自由自在に動かせるので一
層見やすくなる。

【００１５】なお、上記ルーペ（レンズ）の材料は透明
性のある材料であるならば、熱硬化性樹脂、熱可塑性樹
脂のいずれでもよいが、買い物かごは主に熱可塑性樹脂
を射出成形されるものであることと、透明性が要求され
るのでポリビニルアセタール、ポリスチレン、ＡＳ樹
脂、メタクリル樹脂が適している。ただし、透明性を犠
牲にし経済性、加工性および材料のリサイクル性を優先
させるならばポリエチレンが適している。また、レンズ
構造をフレネルレンズとすることもできる。

【００１６】

【発明の効果】以上説明した如くこの発明によれば、顧
客が必ず手にする買い物かごにルーペが付設されている
ので、買い物のために老眼鏡を持参する必要がなく、ル
ーペを傾斜させているので、視線をルーペの光軸に合わ
せ易く、眼から離れた位置から衛生上の心配をすること
なく商品の品質、等級、価格、賞味期限等を確認でき
る。また、かごを洗浄したあとは、ルーペ部分の水切り
がよくレンズの表面に汚れが残らない。

【図面の簡単な説明】

【図１】（ａ）第一実施形態の斜視図 （ｂ）同部分拡大図

【図２】使用状態の説明図

【図３】第二実施形態の部分拡大斜視図で（ａ）は第一
実施例、（ｂ）は第二実施例

【符号の説明】

１ 買い物かご ２ 把手 ３ 関節 ４ 上縁 ５ 視線 ６ ルーペ ７ 光軸 ８ 枠体（ルーペの） ９ 水切り溝 １０ 商品 １１ 差し込み孔 １２ 取付け台 １３ ボールクランプ

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 買い物かごの隅部にルーペを一体に設け
   てなるルーペ付き買い物かご。
2. 【請求項２】 上記ルーペは、かごを持つ買い物客の視
   線とルーペの光軸が合うように設けられてなる請求項１
   に記載のルーペ付き買い物かご。
3. 【請求項３】 上記ルーペの枠体に水切り溝を設けてな
   る請求項１または２に記載のルーペ付き買い物かご。
4. 【請求項４】 上記ルーペは、かごに着脱自在にしてな
   る請求項１乃至３のいずれかに記載のルーペ付き買い物
   かご。