JP2000263786A - インクジェット式記録ヘッドおよびインクジェット式記録装置 - Google Patents

インクジェット式記録ヘッドおよびインクジェット式記録装置

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JP2000263786A
JP2000263786A JP7609799A JP7609799A JP2000263786A JP 2000263786 A JP2000263786 A JP 2000263786A JP 7609799 A JP7609799 A JP 7609799A JP 7609799 A JP7609799 A JP 7609799A JP 2000263786 A JP2000263786 A JP 2000263786A
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ink
jet recording
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recording head
nozzle
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JP7609799A
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Takayuki Ishii
隆幸 石井
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Seiko Epson Corp
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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数種類の濃度のインクを吐出するノズル開
口列を可及的に幅狭く配列して印刷精度の高いインクジ
ェット式記録ヘッドおよびインクジェット式記録装置を
構成し、高い画質を得ること。 【解決手段】 より淡い色のインクを吐出する複数のノ
ズル開口列811、812、841、842と、中間濃
度のインクを吐出する複数のノズル開口列821、82
2、851、852と、より濃い色のインクを吐出する
複数のノズル開口列831、832、861、862と
を、ある同一色相に関して副走査方向Vに濃度の序列に
より順次一線上に配置する。その上で、より淡い色のイ
ンクを吐出するノズル開口列側からより濃い色のノズル
開口列側に向かって、ノズル面80を払拭する手段(ワ
イパー92)を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録用紙上にイン
ク滴によるドットを形成して画像を印刷するインクジェ
ット式記録ヘッドおよびインクジェット式記録装置に関
し、詳しくは淡色から濃色にかけて複数種類ののインク
滴によるドットを用いて多値の画像形成を可能とするイ
ンクジェット式記録ヘッドおよびインクジェット式記録
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェット式記録ヘッドから吐出す
るインク滴によるドットを用いて原画像データをよりな
めらかに印刷するために、例えば、濃淡2種類のインク
によるドットを用いて印刷するインクジェット式記録装
置が提案されている。これによれば、低濃度領域におい
ては淡いインクによるドットを用いることにより、同一
濃度をより多数のドットを使って表現することになり、
表現できる階調数を増すことができる。また、淡いイン
クによるドットは目立ちにくいため、各階調での粒状感
(インクのドット粒子が見えることによるざらつき感)
を低減することができる。中濃度領域においても淡いイ
ンクによるドットをベースに濃いインクによるドットを
加えて印刷することにより、同様の効果を得ることがで
きる。したがって、原画像を比較的なめらかな階調表現
で再現することが可能になる。
【0003】濃淡2種類のインクによる印刷を実行する
ためのインクジェット式記録ヘッドは、図12(a)に
示すように、濃ブラック色、淡ブラック色、濃シアン
色、淡シアン色、濃マゼンタ色、淡マゼンタ色、濃イエ
ロー色、淡イエロー色をそれぞれ吐出する8列のノズル
開口列が主走査方向Hに配されている。あるいは、カラ
ー記録の特性上、ブラック色はほとんど濃い領域に使わ
れ、イエロー色は濃インクによるドットでも比較的目立
ちにくいことから、淡ブラック色と淡イエロー色を省略
して、図12(b)に示すように、濃ブラック色、濃シ
アン色、淡シアン色、濃マゼンタ色、淡マゼンタ色、濃
イエロー色をそれぞれ吐出する6列のノズル開口列が主
走査方向Hに配されている。いずれにしても、従来のイ
ンクジェット式記録ヘッドにおいては、主走査方向Hに
インク色の種類の数だけのノズル開口列を配する必要が
ある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】インク色の種類が増え
るにつれて、インクジェット式記録ヘッドの主走査方向
Hに並ぶノズル開口列の数は増え、アクチュエータユニ
ットのスペースを含めたノズル開口列間の距離Lあるい
はインクジェット式記録ヘッドの幅寸法は増大する。特
によりなめらかな画質を求めて同一色相で少なくとも3
種類の濃度のインクを使用する場合、ノズル開口列間距
離Lの増大は顕著となる。
【0005】ノズル開口列間の距離Lが大きくなること
により、インクジェット式記録ヘッドの取り付け誤差θ
による副走査方向Vに関する、あるいはインクジェット
式記録ヘッドを搭載するキャリッジの速度変動による主
走査方向Hに関する各色の重ね合わせ誤差が顕著に増大
するという問題が発生する。
【0006】また、淡いインクを使用する場合、特に同
一色相で少なくとも3種類の濃度のインクを用いること
によって可能となるごく淡いインクの使用においては、
ノズル面上で濃いインクが混色したときに重大な画質劣
化をきたすという問題が発生する。
【0007】本発明はこの点を鑑みてなされたもので、
淡色および濃色のインク滴を用いて印刷する場合におい
て、特に、ある色相において淡側から濃側にかけて少な
くとも3種類の濃度を有するインクを用いて印刷する場
合においても、各色の重ね合わせ精度を高く保つことが
できるインクジェット式記録ヘッドを提供することを目
的とする。
【0008】さらに、淡色および濃色のインク滴を用い
て印刷する場合において、特に、ある色相において淡側
から濃側にかけて少なくとも3種類の濃度を有するイン
クを用いて印刷する場合においても、ノズル面上での混
色による画質劣化の少ないインクジェット式記録ヘッド
およびインクジェット式記録装置を提供することを目的
とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明のインクジェット
式記録ヘッドは、淡色インクと濃色インクとをそれぞれ
吐出する複数のノズル開口列群を同一平面をなすノズル
面上に配し、そのノズル開口列群をグループ化するとと
もに同一グループ内の淡色側インクを吐出するノズル開
口列と濃色側インクを吐出するノズル開口列とを副走査
方向に同列に配置し、グループ内での濃度の序列により
ノズル開口列を副走査方向に順次配設して成り、印刷時
は記録用紙の同一領域に対して濃色側インクを吐出する
ノズル開口列側より順次吐出し、非印刷時にノズル面が
淡色側インクを吐出するノズル開口列側から濃色側イン
クを吐出するノズル開口列側へ向かって払拭される如く
構成したことを特徴とする。
【0010】また、本発明のインクジェット式記録装置
は、上記のインクジェット式記録ヘッドを有し、このイ
ンクジェット式記録ヘッドのノズル開口列群の存する同
一のノズル面を、淡色側インクを吐出するノズル開口列
側から濃色側インクを吐出するノズル開口列側へ向かっ
て、払拭する手段を備えて成ることを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に本発明の詳細を図示した実
施例に基づいて説明する。
【0012】図1は、本発明の一実施例を示すものであ
り、インクジェット式記録ヘッドを後述のノズル面側よ
り見た図面である。インクジェット式記録ヘッド1は、
インクを加圧する圧力発生室を有する、6個の同一構造
のアクチュエータユニット11、12、13、14、1
5、16が、それぞれ後述する流路形成ユニット2に固
定されて構成されている。
【0013】図2は、インクジェット式記録ヘッド1
の、圧力発生室の軸線方向の、断面構造をアクチュエー
タユニットと流路形成ユニットとに分離して示すもので
あり、また、図3は、アクチュエータユニットに形成さ
れている圧力発生室の配列構造を示すものである。
【0014】図中符号100は、スペーサで、深さ15
0μm程度の圧力発生室を構成するのに適した厚みを持
つジルコニア(ZrO2)などのセラミックス板からな
る基板に、各々複数個の圧力発生室111、112、1
41、142(121、122、151、152)(1
31、132、161、162)が配列されている。ま
た、上下の外壁11a、11b(12a、12b)(1
3a、13b)(14a、14b)(15a、15b)
(16a、16b)は、圧力発生室111、112(1
21、122)(131、132)(141、142)
(151、152)(161、162)の軸線にほぼ平
行となるように形成され、その厚みが可及的に薄く構成
されている。
【0015】符号31、34(32、35)(33、3
6)は弾性板で、スペーサ100と一体に焼成したとき
に十分な接合力を発揮するとともに、後述する圧電振動
体411、412、441、442(421、422、
451、452)(431、432、461、462)
のたわみ振動により弾性変形する材料、例えば、厚さ7
μmのジルコニアの薄板で構成されている。
【0016】411、412、441、442(42
1、422、451、452)(431、432、46
1、462)はそれぞれ前述の圧電振動体で、振動板3
1、34(32、35)(33、36)の表面に形成さ
れている下電極311、312、341、342(32
1、322、351、352)(331、332、36
1、362)の表面に対向させて貼付し、その後を焼結
し、さらに表面に上電極511、512、541、54
2(521、522、551、552)(531、53
2、561、562)を作り付けて構成されている。
【0017】これら各部材、スペーサ100、振動板3
1〜36、は焼成により一体に固定されて、前述のアク
チュエータユニット11〜16が構成されている。
【0018】一方、図中符号2は、これらアクチュエー
タユニット11〜16の固定基板を兼ねる、前述の流路
形成ユニットで、スペーサ100の他方の開口面を封止
するようにアクチュエータユニット11〜16が貼着、
固定される蓋板を兼ねるインク供給口形成基板6と、リ
ザーバ形成基板7と、ノズル形成基板(以降、ノズルプ
レートと呼称)8を積層して構成されている。
【0019】インク供給口形成基板6は、厚さ約70μ
mのステンレス鋼の薄板からなり、後述するノズルプレ
ート8のノズル開口811、812、841、842
(821、822、851、852)(831、83
2、861、862)と圧力発生室111、112、1
41、142(121、122、151、152)(1
31、132、161、162)とを接続するノズル連
通孔615、616、645、646(625、62
6、655、656)(635、636、665、66
6)と、後述するリザーバ711、712、741、7
42(721、722、751、752)(731、7
32、761、762)と圧力発生室111、112、
141、142(121、122、151、152)
(131、132、161、162)とを接続し、かつ
インク滴を吐出させることができる程度の流体抵抗を備
えたインク供給口611、612、641、642(6
21、622、651、652)(631、632、6
61、662)とを穿設して構成されている。また、リ
ザーバ711、712、741、742(721、72
2、751、752)(731、732、761、76
2)と重なり合う位置にはさらにアクチュエータユニッ
ト11、12、13、14、15、16の両側に一定の
ピッチで12個のインク導入口211、212、24
1、242(221、222、251、252)(23
1、232、261、262)が形成されている。
【0020】リザーバ形成基板7は、各色のインクの貯
蔵室(リザーバ)を構成するに適した、例えば150μ
mのステンレス鋼などの耐蝕性を備えた板材に、各アク
チュエータユニット11、12、13、14、15、1
6に形成された圧力発生室111、112、141、1
42(121、122、151、152)(131、1
32、161、162)に対してインク供給口611、
612、641、642(621、622、651、6
52)(631、632、661、662)を経由して
それぞれ独立してインクを供給する12個のリザーバ7
11、712、741、742(721、722、75
1、752)(731、732、761、762)を形
成するとともに、各圧力発生室111、112、14
1、142(121、122、151、152)(13
1、132、161、162)とノズル開口811、8
12、841、842(821、822、851、85
2)(831、832、861、862)とを接続する
ノズル連通孔715、716、745、746(72
5、726、755、756)(735、736、76
5、766)を形成して構成される。
【0021】また各リザーバ711、712、741、
742(721、722、751、752)(731、
732、761、762)は、インク供給口形成基板6
に形成されたインク導入口211、212、241、2
42(221、222、251、252)(231、2
32、261、262)に連通され、12種類の異なる
インクが供給可能になっている。なお、図中符号61
7、618、647、648(627、628、65
7、658)(637、638、667、668)は、
各リザーバ711、712、741、742(721、
722、751、752)(731、732、761、
762)に対応してインク供給口形成基板に形成された
薄肉部からなるコンプライアンス付与領域を示す。
【0022】8は、前述のノズルプレートで、厚さ約8
0μmのステンレス鋼の薄板からなる。ノズルプレート
8に穿設されたノズル開口811、812、841、8
42(821、822、851、852)(831、8
32、861、862)は、各アクチュエータユニット
11、12、13、14、15、16に形成された圧力
発生室111、112、141、142(121、12
2、151、152)(131、132、161、16
2)とノズル連通孔715、716、745、746
(725、726、755、756)(735、73
6、765、766)及び615、616、645、6
46(625、626、655、656)(635、6
36、665、666)を介して連通し、かつ圧力発生
室と同一のピッチで形成されている。また、記録用紙の
搬送方向である副走査方向Vに並ぶ各アクチュエータユ
ニット11、12、13及び14、15、16にそれぞ
れ対応するノズル開口の列は、副走査方向Vに同列上
(一線上)に整列して形成されてそれぞれグループをな
している。
【0023】すなわち、ノズル開口列(以降同一符号で
ノズル開口列も表わす)811、821、831は一つ
のグループとして一線上に、ノズル開口列812、82
2、832は一つのグループとして一線上に、ノズル開
口列841、851、861は一つのグループとして一
線上に、ノズル開口列842、852、862は一つの
グループとして一線上に、それぞれ配列されている。
【0024】ノズル開口列811、821、831、8
12、822、832、841、851、861、84
2、852、862は、ノズルプレート8のインク滴吐
出面であるノズル面80上に全て配されているため、ノ
ズル開口の相対位置は十分に高い精度に設定することが
可能である。
【0025】また、図5(a)に示すようにノズル開口
の列は4列で構成されており、図5(b)に示す並列で
構成した場合に比し、ノズル開口列間の距離Lが非常に
小さく構成されている。
【0026】以上のインクジェット式記録ヘッド1の構
成を整理して、以降の説明において、インク導入口から
ノズル開口にいたる互いに連通する一つのかたまりを流
路ブロックと呼称して用いる。例えば、インク導入口2
11、リザーバ711、インク供給口611、圧力発生
室111、ノズル連通孔615、ノズル連通孔715、
ノズル811が一つの流路ブロックを成し、これら流路
ブロックが12個、存することになる。
【0027】図4は、色の配置を表す図である。この実
施例においては、主走査方向Hに関し、H1の位置にあ
る流路ブロックに対してブラック色を、H2の位置にあ
る流路ブロックに対してシアン色を、H3の位置にある
流路ブロックに対してマゼンタ色を、H4の位置にある
流路ブロックに対してイエロー色を、それぞれ配してい
る。
【0028】すなわち、ノズル開口列811、821、
831のグループにはブラック色を、ノズル開口列81
2、822、832のグループにはシアン色を、ノズル
開口列841、851、861のグループにはマゼンタ
色を、ノズル開口列842、852、862のグループ
にはイエロー色を、それぞれ配している。
【0029】また、各グループ内の濃度の序列にしたが
って、副走査方向Vに関し、V1の位置にある流路ブロ
ックに対して濃度が非常に小さいインク(淡色インク)
を、V2の位置にある流路ブロックに対して濃度がやや
小さいインク(中色インク)を、V3の位置にある流路
ブロックに対して通常濃度のインク(濃色インク)を、
それぞれ配している。
【0030】すなわち、ノズル開口列811、812、
841、842には淡色インクを、ノズル開口列82
1、822、851、852には中色インクを、ノズル
開口列831、832、861、862には濃色インク
を、それぞれ配している。
【0031】つまり、H1V1の位置にある流路ブロッ
ク(ノズル開口列は811)にはブラック色の淡色イン
ク(淡ブラックインクと略す、以下同様)を、H1V2
の位置にある流路ブロック(ノズル開口列は821)に
は中ブラックインクを、H1V3の位置にある流路ブロ
ック(ノズル開口列は831)には濃ブラックインク
を、H2V1の位置にある流路ブロック(ノズル開口列
は812)には淡シアンインクを、H2V2の位置にあ
る流路ブロック(ノズル開口列は822)には中シアン
インクを、H2V3の位置にある流路ブロック(ノズル
開口列は832)には濃シアンインクを、H3V1の位
置にある流路ブロック(ノズル開口列は841)には淡
マゼンタインクを、H3V2の位置にある流路ブロック
(ノズル開口列は851)には中マゼンタインクを、H
3V3の位置にある流路ブロック(ノズル開口列は86
1)には濃マゼンタインクを、H4V1の位置にある流
路ブロック(ノズル開口列は842)には淡イエローイ
ンクを、H4V2の位置にある流路ブロック(ノズル開
口列は852)には中イエローインクを、H4V3の位
置にある流路ブロック(ノズル開口列は862)には濃
イエローインクを、それぞれ配している。
【0032】上記、各色相の各インクの濃度は、各色相
の濃色インクの染料濃度を100%として、それぞれ、
淡ブラックインク2〜8%、好適には5%、中ブラック
インク15〜25%、好適には20%、淡シアンイン
ク、淡マゼンタインク、淡イエローインク共に12〜2
0%、好適には16%、中シアンインク、中マゼンタイ
ンク、中イエローインク共に25〜40%、好適には3
3%、であった。顔料インクにおいても、各色相の濃色
インクの顔料濃度を100%として、上記数値が好適で
あった。
【0033】図6、図7に、上述のインクジェット式記
録ヘッド1を用いたインクジェット式記録装置を示す。
図6は、ノズルプレート8のインク滴吐出面であるノズ
ル面80を下側から見た斜視図であり、図7は、その部
位の側面視である。
【0034】90はキャップであり、ブチルゴム等で作
成されている。キャップ90は、非印刷動作時は、ノズ
ルプレート8のノズル面80に密着し、ほこり等のノズ
ル面80への付着を防ぐとともに、ノズル開口部のイン
クの乾燥を防止する。また、吸引動作時は、ノズル面8
0に密着したキャップ90を介して、ポンプ91により
ノズル開口から、各流路ブロックのインクを吸引できる
構成となっている。
【0035】92はワイパーであり、好適にはクロロプ
レンゴム等で作成される。ワイパー92は、ワイパーフ
レーム93に固定され、動作時は、カム溝94等のガイ
ドにより、往時(矢印G方向)にはノズル面80に接触
してノズル面80に付着したインク滴、ほこり等を払拭
し、復時(矢印R方向)にはノズル面80に接触しない
構成となっている。
【0036】前述の如く、全てのノズル開口列811、
821、831、812、822、832、841、8
51、861、842、852、862はノズル面80
上に配されており、払拭は容易にかつ確実に実施するこ
とができる。
【0037】また、ワイパー92のノズル面80に対す
る移動は副走査方向Vになされ、往時にはV1位置の流
路ブロック側からV3位置の流路ブロック側に向かうよ
う設定されている。すなわち、往時には淡色インク側か
ら濃色インク側に向かうように設定されている。
【0038】95は記録用紙を示す。
【0039】次に、以上の構成から成るインクジェット
式記録ヘッド1およびインクジェット式記録装置の動作
について説明する。
【0040】記録用紙が挿入され、V3位置の流路ブロ
ックに対向する位置に来たときに、図示しないキャリッ
ジに搭載されたインクジェット式記録ヘッド1は、主走
査方向Hに往復移動を開始する。記録用紙は、インクジ
ェット式記録ヘッド1の移動(主走査)毎に、所定量だ
け搬送(副走査)される。
【0041】インクジェット式記録ヘッド1の主走査に
合わせて、V3位置の流路ブロックに対応する各色のド
ット形成信号を、各流路ブロックに存在する圧電振動子
に供給する。
【0042】すなわち、濃ブラックインクのドット形成
信号をリザーバ731に連通する圧力発生室131の圧
電振動子431に、濃シアンインクのドット形成信号を
リザーバ732に連通する圧力発生室132の圧電振動
子432に、濃マゼンタインクのドット形成信号をリザ
ーバ761に連通する圧力発生室161の圧電振動子4
61に、濃イエローインクのドット形成信号をリザーバ
762に連通する圧力発生室162の圧電振動子462
に、供給する。
【0043】これにより、画像データに対応して、濃ブ
ラックインクのドット形成信号が印加されると、圧電振
動子431が圧力発生室側にたわみ変位して圧力発生室
131内の濃ブラックインクを加圧する。加圧された濃
ブラックインクはノズル連通孔635、735を経由し
てノズル開口831からインク滴として吐出する。
【0044】ドット形成信号が断たれて圧電振動子43
1が元の状態に戻ると、圧力発生室131が膨張する
(たわんだ状態から元の状態に戻る)。これにより、当
該圧力発生室131とインク供給口631を介して接続
するリザーバ731から、濃ブラックインクが圧力発生
室131に流れ込む。
【0045】同様に、濃シアンインクのドット形成信号
が印加されると、圧電振動子432が圧力発生室側にた
わみ変位して圧力発生室132内の淡シアンインクを加
圧する。加圧された淡シアンインクはノズル連通孔63
6、736を経由してノズル開口832からインク滴と
して吐出する。
【0046】ドット形成信号が断たれて圧電振動子43
2が元の状態に戻ると、圧力発生室132が膨張する。
これにより、当該圧力発生室132とインク供給口63
2を介して接続するリザーバ732から、濃シアンイン
クが圧力発生室111に流れ込む。
【0047】他の、濃マゼンタインク、濃イエローイン
クも同様である。こうして濃色インク用画像データによ
る濃色ドットがまず記録用紙上に配置される。
【0048】このような主走査と副走査による記録を繰
返し、V3位置の流路ブロックで記録した領域が、V2
位置の流路ブロックに対向する位置に来たときに、V2
位置の流路ブロックに対応する各色のドット形成信号
を、各流路ブロックに存在する圧電振動子に供給する。
【0049】すなわち、中ブラックインクのドット形成
信号をリザーバ721に連通する圧力発生室121の圧
電振動子421に、中シアンインクのドット形成信号を
リザーバ722に連通する圧力発生室122の圧電振動
子422に、中マゼンタインクのドット形成信号をリザ
ーバ751に連通する圧力発生室151の圧電振動子4
51に、中イエローインクのドット形成信号をリザーバ
752に連通する圧力発生室152の圧電振動子452
に、供給する。
【0050】これにより、画像データに対応して、中ブ
ラックインクのドット形成信号が印加されると、圧電振
動子421が圧力発生室側にたわみ変位して圧力発生室
121内の中ブラックインクを加圧する。加圧された中
ブラックインクはノズル連通孔625、725を経由し
てノズル開口821からインク滴として吐出する。
【0051】ドット形成信号が断たれて圧電振動子42
1が元の状態に戻ると、圧力発生室121が膨張する
(たわんだ状態から元の状態に戻る)。これにより、当
該圧力発生室121とインク供給口621を介して接続
するリザーバ721から、中ブラックインクが圧力発生
室121に流れ込む。
【0052】他の、中シアンインク、中マゼンタイン
ク、中イエローインクも同様である。こうして中色イン
ク用画像データによる中色ドットが次に記録用紙上に配
置される。
【0053】さらに、主走査と副走査による記録を繰返
し、V2位置の流路ブロックで記録した領域が、V1位
置の流路ブロックに対向する位置に来たときに、V1位
置の流路ブロックに対応する各色のドット形成信号を、
各流路ブロックに存在する圧電振動子に供給する。
【0054】すなわち、淡ブラックインクのドット形成
信号をリザーバ711に連通する圧力発生室111の圧
電振動子411に、淡シアンインクのドット形成信号を
リザーバ712に連通する圧力発生室112の圧電振動
子412に、淡マゼンタインクのドット形成信号をリザ
ーバ741に連通する圧力発生室141の圧電振動子4
41に、淡イエローインクのドット形成信号をリザーバ
742に連通する圧力発生室142の圧電振動子442
に、供給する。
【0055】これにより、画像データに対応して、淡ブ
ラックインクのドット形成信号が印加されると、圧電振
動子411が圧力発生室側にたわみ変位して圧力発生室
111内の淡ブラックインクを加圧する。加圧された淡
ブラックインクはノズル連通孔615、715を経由し
てノズル開口811からインク滴として吐出する。
【0056】ドット形成信号が断たれて圧電振動子41
1が元の状態に戻ると、圧力発生室111が膨張する
(たわんだ状態から元の状態に戻る)。これにより、当
該圧力発生室111とインク供給口611を介して接続
するリザーバ711から、淡ブラックインクが圧力発生
室111に流れ込む。
【0057】他の、淡シアンインク、淡マゼンタイン
ク、淡イエローインクも同様である。こうして淡色イン
ク用画像データによる淡色ドットが最後に記録用紙上に
配置される。
【0058】上記を繰返して、画像データに応じて、濃
インク、中インク、淡インクの順に記録用紙の全記録エ
リアにドットを配設して、一ページ分の印刷を終了す
る。
【0059】ここで、淡色インクによるドット用の画像
データにより形成される画像は、前述の如く、淡ブラッ
クインク濃度が5%、淡シアン、淡マゼンタ、淡イエロ
ーの各インク濃度が16%とごく淡いので、記録用紙上
に印刷されたドット粒子はほとんど見えず、非常になめ
らかな画像となる。
【0060】また、ある記録濃度を表現するのにより多
くのドットを使うことになるため、記録ドット数の増減
による記録濃度の変化がおだやかとなり、表現できる階
調数を増すことができる。
【0061】中色インクによるドット用の画像データ
は、周囲に淡色インクによるドットが十分に存在し、さ
らに高い濃度が必要となる領域(中濃度領域)で発生す
る。
【0062】中色インクによるドット用の画像データに
より形成される画像は、中色インクの濃度が、中色イン
クによる画像が前述の淡色インクによるドットと隣接し
合ったときあるいは重なり合ったときに記録ドット粒子
が目立たないよう、中ブラックインク20%、中シア
ン、中マゼンタ、中イエロー各インク33%と設定され
ているので、記録用紙上に印刷されたドット粒子はほと
んど見えず、低濃度領域から中濃度領域へのつなぎが非
常になめらかな画像となる。また、中濃度領域を表現す
るのに多くのドットを使うことになり、記録ドット数の
増減による記録濃度の変化がおだやかとなり、表現でき
る階調数はやはり従前に比し非常に多いものとなる。
【0063】濃色インク用の画像データは、中色インク
が十分打ち込まれ、さらに高い濃度が必要となる領域
(高濃度領域)で発生する。
【0064】濃色インクによるドット用の画像データに
よりここで形成される画像は、100%濃度の濃色イン
クによるドットが中色インクによるドットと隣接し合っ
たときあるいは重なり合ったときに記録ドット粒子が目
立たないように、中色インクの濃度が好適設定されてい
るので、記録用紙上に印刷された濃色インクのドット粒
子はほとんど見えず、中濃度領域から高濃度領域へのつ
なぎが非常になめらかな画像となる。また、中色インク
を使用したことにより濃色インクで受け持つ濃度領域を
狭くすることができ、結果、表現できる階調数は高濃度
領域でも増加する。
【0065】また、ドットを隣接してあるいは重ねて記
録用紙上に配置する場合、後に打ち込んだドットは、先
に打ち込んだドットの特に水分の影響を受けてト゛ット径が
わずかながら膨張し、ドットの粒子が目立ちやすくなる
という現象がある。
【0066】本例においては、各グループ内の濃度の序
列にしたがってノズル列を配し、濃度の高いインクによ
るドットから先に記録用紙上に配することによって、濃
度の高いインクによるドットの径の膨張を抑えることが
できる。後から打ち込む、より淡いインクによるドット
は、自体がもともと淡いことによって、ト゛ット径の膨張に
よってドット粒子が目立ちやすくなることはほとんどな
い。
【0067】非印刷動作時には、インクジェット式記録
ヘッド1はキャップ90と対向する位置に向かい、キャ
ップ90がノズル面80と密着する。
【0068】ノズル開口でのインクの蒸発によるインク
粘度の上昇、流路内への微小な気泡の混入、ノズル面へ
のほこりの付着等により、ノズル開口からのインク滴の
吐出状態が不良となるのを防止するために、あらかじめ
設定された条件のもとでポンプ91を作動し、各ノズル
開口より、各流路ブロックのインクを吸引する。あるい
は、ノズル開口からのインク滴の吐出状態の不良を回復
するために、使用者の指示によりポンプ91が作動し、
各ノズル開口より、各流路ブロックのインクを吸引す
る。
【0069】ポンプ91の作動設定は、例えば、タイマ
ー設定により定期的に作動、インクジェット式記録装置
の電源投入時に作動、インクカートリッジの交換時に作
動、等の設定が有効である。
【0070】ポンプ91でのインク吸引により、各流路
ブロック内のインクが流動し、各流路ブロック内のイン
クはフレッシュなものと置き換わる。
【0071】ポンプ91の吸引動作が終了した直後にお
いては、吸引によりノズル開口部から噴出したインクが
ノズル面80上のノズル開口部の周りにインク滴あるい
はインク溜の形で存在する。また、繊維状の紙粉等がノ
ズル面80に残留する場合がある。これらを払拭するた
めに、次のワイピング動作を実施する。
【0072】ポンプ91の吸引動作が終了すると、キャ
リッジ移動により、インクジェット式記録ヘッド1のノ
ズル面80はワイパー92の作動領域に入る。
【0073】ワイパー92は、カム溝94のガイドによ
り、往時にはノズル面80に接触してスライドする。ワ
イパー92のこの動作により、ノズル面80上のノズル
開口部の周りに付着したインク滴、インク溜あるいは繊
維状の紙粉等は払拭され、記録のためのノズル開口から
のインク滴吐出を正しく、まっすぐに行なうことが可能
となる。すべてのノズル開口は同一のノズル面80上に
配設されているため、この払拭動作は一度に行なうこと
ができる。
【0074】ワイパー92によるノズル面80の払拭動
作をさらに詳述すると、ノズル面80上のノズル開口部
の周りに付着したインク溜等は、ワイパー92のエッジ
部によって押し出され、ワイパー92の移動方向に移動
する。押し出されたインク溜は、移動途中にノズル開口
に遭遇すると、そのノズル開口内に入り込み、そのノズ
ル開口内のインクと混じり合う(混色する)。淡いイン
クのノズル開口内で混色が発生すると、そのノズル開口
から吐出されたインク滴で形成された画像は重大な画質
劣化をきたす。
【0075】本実施例においては、ワイパー92のスラ
イド方向は、ノズル面80の淡色インクを吐出するノズ
ル側から濃色インク側に向かって作動するよう設定され
ている。また、ワイパー92のスライド方向には、同一
色相のインクを吐出するノズル開口が並ぶよう設定され
ている。
【0076】このため、前述のワイパー92の作動によ
るノズル開口部での混色は、同一色相内で、より淡いイ
ンクがより濃いインクに混じり合う、という形でしか発
生しない。
【0077】濃いインクに少量の淡いインクが混じり合
ったときの濃いインクの変化は、淡いインクに少量の濃
いインクが混じり合ったときの淡いインクの変化に比べ
て、はるかに目立ちにくく、また、同一色相のインクの
混じり合いによる変化は、別色相のインクの混じり合い
による変化に比べて、はるかに目立ちにくい。したがっ
て、ワイパー92でのノズル面80の払拭後、直ちに印
刷を実施しても画質の劣化がほとんど目立たないものと
なる。
【0078】以上に詳述したように、本実施例によれ
ば、各基本色相に対して3種類の濃度のインクを用い、
最低濃度を十分に下げ、ごく淡いインクとすることがで
きることから、低濃度領域を、各個のドット粒子がほと
んど見えない状態で表現することができる。また、同一
濃度をより多数のドットを使って表現することができる
ことから、表現できる階調数を増すことができる。
【0079】また、最低濃度のインク(淡色インク)と
最高濃度のインク(濃色インク)との間に中間濃度のイ
ンク(中色インク)を設けることが出来ることから、中
濃度領域においても、各インクのつなぎがよりなめらか
な、画像の濃度が増すにつれて、淡色インクの中に現れ
る中色インク、および、中色インクの中に現れる濃色イ
ンク、の粒子が目立たない、かつ、再現できる階調数の
多い、表現をすることができる。
【0080】濃色インクとして通常濃度のインクを用い
ることにより、画像の高濃度領域の最高濃度部、あるい
は文字等を、従前と同様の濃さで表現することができ
る。また、目的に応じては、濃色インクをさらに濃くす
る余地も有するものである。
【0081】したがって、原画像データを、低濃度領域
から高濃度領域まで、粒状感(インクのドット粒子が見
えることによるざらつき感)を小さく、階調数を多く、
なめらかに再現することができる。
【0082】本実施例においては、上記(各基本色相に
対して3種類の濃度のインクを用いること)を、図1〜
図5に示すように、主走査方向に関して、アクチュエー
タユニットにして2列構成で、ノズル開口列にして4列
構成で実現しているため、ノズル開口列間の距離Lを小
さくすることができる。
【0083】これにより、インクジェット式記録ヘッド
1をキャリッジへ取り付ける際に生じる回転方向の誤差
θによって、異なる色相のノズル開口間に生じる副走査
方向Vに関する不整列量(副走査方向Vに関する色重ね
合わせ誤差)eは、十分に小さいものとすることができ
る。
【0084】また、インクジェット式記録ヘッド1を搭
載して移動するキャリッジの速度変動により、あるノズ
ル開口列で記録用紙に吐出したドット群に別のノズル開
口列で記録用紙に吐出したドット群を重ねるまでの間の
速度変動の積分値として生じる、異なる色相のノズル開
口間に生じる主走査方向Hに関する不整列量(主走査方
向Hに関する色重ね合わせ誤差)を、十分に小さいもの
とすることができる。
【0085】したがって、原画像データを、低濃度領域
から高濃度領域まで、粒状感を小さく、階調数を多く、
なめらかに再現することが、十分な精度をもって可能と
なる。
【0086】加えて、本実施例によれば、ワイパー92
のスライド方向をノズル面80の淡色インクを吐出する
ノズル側から濃色インク側に向かって作動するよう設定
し、また、ワイパー92のスライド方向に同一色相のイ
ンクを吐出するノズル開口が並ぶよう設定することによ
り、ワイパー92でノズル面80を払拭したときのノズ
ル開口部での混色は、同一色相内で、より淡いインクが
より濃いインクに混じり合う、という形でしか発生せ
ず、ワイパー92の動作後、すぐに印刷を実行しても画
質の劣化がほとんど目立たないものとすることができ
る。
【0087】図8、図9は、本発明の他の実施例を示す
ものである。インクジェット式記録ヘッド1は、インク
を加圧する圧力発生室を有する、6個のアクチュエータ
ユニット11、12、13、14、15、16が、それ
ぞれ流路形成ユニット2に固定されて構成されている。
【0088】本実施例の第一の実施例との相違は、流路
ブロックを1列分だけ減らしていることである。
【0089】すなわち、アクチュエータユニット11、
12、13には、主走査方向Hに関し、H1の位置に一
列だけ流路ブロック(あるいはノズル開口列のグループ
811、821、831)が形成され、アクチュエータ
ユニット14、15、16には、第一の実施例と同様
に、H3の位置およびH4の位置に2列の流路ブロック
(あるいは2列のノズル開口列のグループ841、85
1、861および842、852、862)が形成され
ている。また、副走査方向Vに関しては、第一の実施例
と同様に、V1、V2、V3の位置にそれぞれ3つの流
路ブロックが配されている。
【0090】したがって、本実施例においてはインクジ
ェット式記録ヘッド1は、9個の流路ブロックで構成さ
れ、ノズル開口の列は3列で構成されていることにな
る。
【0091】各流路ブロックの構成要素は、第一実施例
と同様で、主走査方向Hに関しH1副走査方向Vに関し
V1の位置(H1V1)にある流路ブロックは、インク
導入口211、リザーバ711、インク供給口611、
圧力発生室111、ノズル連通孔615、ノズル連通孔
715、ノズル811からなり、以下同様に、 H1V
2の位置にある流路ブロックは、インク導入口221、
リザーバ721、インク供給口621、圧力発生室12
1、ノズル連通孔625、ノズル連通孔725、ノズル
821からなり、‥‥、H4V3の位置にある流路ブロ
ックは、インク導入口262、リザーバ762、インク
供給口662、圧力発生室162、ノズル連通孔66
6、ノズル連通孔766、ノズル862からなる。
【0092】各構成要素の材質、厚み、製造方法等を第
一の実施例と同様とすることで本実施例のインクジェッ
ト式記録ヘッド1も好適に作成することができる。
【0093】図9に本実施例の色の配置を示す。本実施
例においては、主走査方向Hに関し、H1の位置にある
流路ブロックに対してイエロー色およびブラック色を、
H3の位置にある流路ブロックに対してシアン色を、H
4の位置にある流路ブロックに対してマゼンタ色を、そ
れぞれ配している。
【0094】すなわち、ノズル開口列811、821、
831のグループにはイエロー色およびブラック色を、
ノズル開口列841、851、861のグループにはシ
アン色を、ノズル開口列842、852、862のグル
ープにはマゼンタ色を、それぞれ配している。
【0095】また、各グループ内の濃度の序列にしたが
って、副走査方向Vに関し、V1の位置にある流路ブロ
ックに対して濃度が非常に小さいインク(淡色インク)
を、V2の位置にある流路ブロックに対して濃度がやや
小さいインク(中色インク)を、V3の位置にある流路
ブロックに対して通常濃度のインク(濃色インク)を、
それぞれ配している。
【0096】すなわち、ノズル開口列811、812、
841、842には淡色インクを、ノズル開口列82
1、822、851、852には中色インクを、ノズル
開口列831、832、861、862には濃色インク
を、それぞれ配している。
【0097】ここで、イエロー色は、明度が十分に高く
(すなわち光学的濃度が十分小さく)、濃イエローイン
クでも記録用紙上に印刷されたドット粒子は肉眼で感知
しにくいため、光学的濃度の序列にしたがって淡色イン
クとして扱うことができる。
【0098】つまり、本実施例においては、H1V1の
位置にある流路ブロック(ノズル開口列は811)には
濃イエローインクを、H1V2の位置にある流路ブロッ
ク(ノズル開口列は821)には中ブラックインクを、
H1V3の位置にある流路ブロック(ノズル開口列は8
31)には濃ブラックインクを、H3V1の位置にある
流路ブロック(ノズル開口列は841)には淡シアンイ
ンクを、H3V2の位置にある流路ブロック(ノズル開
口列は851)には中シアンインクを、H3V3の位置
にある流路ブロック(ノズル開口列は861)には濃シ
アンインクを、H4V1の位置にある流路ブロック(ノ
ズル開口列は842)には淡マゼンタインクを、H4V
2の位置にある流路ブロック(ノズル開口列は852)
には中マゼンタインクを、H4V3の位置にある流路ブ
ロック(ノズル開口列は862)には濃マゼンタインク
を、それぞれ配している。
【0099】上記、各色相の各インクの濃度は、各色相
の濃色インクの染料濃度を100%として、それぞれ、
淡シアンインク、淡マゼンタインクは16%、中シアン
インク、中マゼンタインクは33%、とした。また、中
ブラックインクは20%とした。
【0100】キャップ、ポンプ、ワイパー等を含む、上
記インクジェット式記録ヘッド1を用いたインクジェッ
ト式記録装置の構成は、第一の実施例と同様である。
【0101】以上の構成から成るインクジェット式記録
ヘッド1およびインクジェット式記録装置の動作は、基
本的には、第一の実施例と同様に行なわれ、以下とな
る。
【0102】記録用紙が挿入され、V3位置の流路ブロ
ックに対向する位置に来たときに、V3位置の流路ブロ
ックに対応する各色のドット形成信号を各流路ブロック
に存在する圧電振動子に供給し、濃ブラックインク、濃
シアンインク、濃マゼンタインクの各ドットを、高濃度
領域の画像データに合わせて、ノズル開口831、86
1、862からインク滴として吐出する。
【0103】次に、V3位置の流路ブロックで記録した
領域が、V2位置の流路ブロックに対向する位置に来た
ときに、V2位置の流路ブロックに対応する各色のドッ
ト形成信号を、各流路ブロックに存在する圧電振動子に
供給し、中ブラックインク、中シアンインク、中マゼン
タインクの各ドットを、中濃度領域の画像データに合わ
せて、ノズル開口821、851、852からインク滴
として吐出する。
【0104】さらに、V2位置の流路ブロックで記録し
た領域が、V1位置の流路ブロックに対向する位置に来
たときに、V1位置の流路ブロックに対応する各色のド
ット形成信号を、各流路ブロックに存在する圧電振動子
に供給し、濃イエローインク、淡シアンインク、淡マゼ
ンタインクの各ドットを、低濃度領域の画像データに合
わせて、ノズル開口811、841、842からインク
滴として吐出する。濃イエローインクについては、高濃
度領域の画像データおよび中濃度領域の画像データも合
わせて、この時点でノズル開口811からインク滴とし
て吐出し、全濃度領域に対応したドット形成を行なう。
【0105】前述の如く、イエロー色は光学的濃度が十
分小さく、濃イエローインクでも記録用紙上に印刷され
たドット粒子は肉眼で感知しにくいため、淡イエローイ
ンクおよび中イエローインクを省略しても粒状感を損な
うことが少なく、低濃度領域や中濃度領域においても十
分になめらかな画像を得ることができる。
【0106】また、低濃度領域でのブラック色は淡シア
ン、淡マゼンタ、イエロー3色の混合で得ることによ
り、淡ブラックインクの省略は可能である。
【0107】上記を繰返して、画像データに応じて、記
録用紙の全記録エリアにドットを配設して、一ページ分
の印刷を終了する。
【0108】第一の実施例と同様に、非印刷動作時には
インクジェット式記録ヘッド1はキャップ90と対向す
る位置に向かい、キャップ90がノズル面80と密着
し、設定によりポンプ91の作動により各流路ブロック
のインクが吸引され、また、設定によりワイパー92の
動作によりノズル面80のインク溜等が払拭される。
【0109】本実施例においても、ワイパー92のスラ
イド方向は副走査方向Vに関してV1位置の流路ブロッ
ク側からV3位置のブロック側に向かって作動するよう
に設定されている。
【0110】このため、ワイパー92の作動によるノズ
ル開口部での混色は、主走査方向Hに関してH3および
H4の位置の流路ブロック(シアンのノズル開口列84
1、851、861およびマゼンタのノズル開口列84
2、852、862)においては同一色相内でより淡い
インクがより濃いインクに混じり合うという形で発生
し、また、H1の位置の流路ブロック(イエローとブラ
ックのノズル開口列811、821、831)において
はイエローインクがブラックインクに混じり合うという
形で発生する。
【0111】ここで、イエロー色は中ブラックに比して
も光学的濃度が十分低く、また、ブラック色は減法混色
の極である(全ての色が混じり合って生じる)という原
理的性質から、ブラックインクに少量のイエローインク
が混じり合ったときのブラックインクの変化はほとんど
目立たないものとなる。
【0112】したがって、本実施例においても第一の実
施例と同様、ワイパー92でのノズル面80の払拭後、
直ちに印刷を実施しても画質の劣化がほとんど目立たな
いものとなる。
【0113】以上に詳述したように、本実施例によれ
ば、光学的濃度が小さいイエロー色のインク濃度水準を
1種類にしたことにより、第一の実施例による効果とほ
ぼ同等の効果を、3列構成のノズル開口列で実現でき
る。
【0114】したがって、ノズル開口列間の距離Lをさ
らに小さくすることができ、異なる色相のノズル開口間
に生じる副走査方向Vに関する不整列量(副走査方向V
に関する色重ね合わせ誤差)および異なる色相のノズル
開口間に生じる主走査方向Hに関する不整列量(主走査
方向Hに関する色重ね合わせ誤差)を、さらに小さいも
のとすることができる。
【0115】また、インクジェット式記録ヘッド1をよ
り小型軽量かつ安価なものとすることができる。
【0116】なお、上述した実施例においては、ある
(少なくとも1つの)色相に対して3種類の濃度を有す
るインクを用いたインクジェット式記録ヘッドおよびイ
ンクジェット式記録装置に例を取って説明したが、ある
色相に対して4種類以上の濃度を有するインクを用いた
インクジェット式記録ヘッドおよびインクジェット式記
録装置においても効果は大きく、また、ある色相に対し
て濃淡2種類の濃度を有するインクジェット式記録ヘッ
ドおよびインクジェット式記録装置に適応しても十分に
効果を発揮するものである。
【0117】図10、図11に、本発明のさらに他の実
施例を示す。インクジェット式記録ヘッド1は、3個の
アクチュエータユニット11、12、13が、それぞれ
流路形成ユニット2に固定されている。
【0118】アクチュエータユニット11、12、13
には、主走査方向Hに関し、H1の位置およびH2の位
置に2列の流路ブロックが形成されている。また、副走
査方向Vに関しては、V1、V2、V3の位置にそれぞ
れ3つの流路ブロックが配されている。
【0119】したがって、本実施例においてはインクジ
ェット式記録ヘッド1は、6個の流路ブロックで構成さ
れ、ノズル開口の列は2列で構成されていることにな
る。
【0120】各流路ブロックの構成要素は、第一、第二
実施例と同様で、主走査方向Hに関しH1副走査方向V
に関しV1の位置(H1V1)にある流路ブロックは、
インク導入口211、リザーバ711、インク供給口6
11、圧力発生室111、ノズル連通孔615、ノズル
連通孔715、ノズル811からなり、以下同様に、H
1V2の位置にある流路ブロックは、インク導入口22
1、リザーバ721、インク供給口621、圧力発生室
121、ノズル連通孔625、ノズル連通孔725、ノ
ズル821からなり、‥‥、H2V3の位置にある流路
ブロックは、インク導入口232、リザーバ732、イ
ンク供給口632、圧力発生室132、ノズル連通孔6
36、ノズル連通孔736、ノズル832からなる。
【0121】各構成要素の材質、厚み、製造方法等を第
一、第二の実施例と同様とすることで本実施例のインク
ジェット式記録ヘッド1も好適に作成することができ
る。
【0122】本実施例においては、6個の流路ブロック
のすべてにブラック色のインクを配している。すなわ
ち、H1V1の位置にある流路ブロック(ノズル開口は
811)にはブラックインクAを、H1V2の位置にあ
る流路ブロック(ノズル開口は821)にはブラックイ
ンクCを、H1V3の位置にある流路ブロック(ノズル
開口は831)にはブラックインクEを、H2V1の位
置にある流路ブロック(ノズル開口は812)にはブラ
ックインクBを、H2V2の位置にある流路ブロック
(ノズル開口は822)にはブラックインクDを、H2
V3の位置にある流路ブロック(ノズル開口は832)
にはブラックインクFを、それぞれ配している。
【0123】ここで、符号A〜Fはインクの濃度の序列
を表わし、Aが最も淡く、Fが最も濃いものである。各
ブラックインクの濃度は、ブラックインクFの染料濃度
を100%として、それぞれ、ブラックインクAは2〜
5%、好適には4%、ブラックインクBは6〜10%、
好適には8%、ブラックインクCは11〜15%、好適
には13%、ブラックインクDは16〜25%、好適に
は20%、ブラックインクEは30〜45%、好適には
36%として好結果が得られた。
【0124】なお、順序を少し変えて、H1V1の位置
にある流路ブロック(ノズル開口は811)にブラック
インクAを、H1V2の位置にある流路ブロック(ノズ
ル開口は821)にブラックインクBを、H1V3の位
置にある流路ブロック(ノズル開口は831)にブラッ
クインクCを、H2V1の位置にある流路ブロック(ノ
ズル開口は812)にブラックインクDを、H2V2の
位置にある流路ブロック(ノズル開口は822)にブラ
ックインクEを、H2V3の位置にある流路ブロック
(ノズル開口は832)にブラックインクFを、配して
も同様に良好な結果が得られた。
【0125】キャップ、ポンプ、ワイパー等を含む、上
記インクジェット式記録ヘッド1を用いたインクジェッ
ト式記録装置の構成は、第一の実施例と同様である。
【0126】以上の構成から成るインクジェット式記録
ヘッド1およびインクジェット式記録装置の動作は、基
本的には、第一、第二の実施例と同様に行なわれ、同様
の効果が得られる。
【0127】加えて、本実施例によれば、一色に対して
6という非常に多くの濃度階調をドットに付与すること
が容易にできることから、はるかになめらかで表現階調
数が多く粒状が感知しにくいモノトーンのインクジェッ
ト式記録ヘッドおよびインクジェット式記録装置が安価
に精度良く作成することができる。これにより、特にモ
ノクローム写真画像、医療用画像等の表現に優れたイン
クジェット式記録ヘッドあるいはインクジェット式記録
装置を提供することができる。
【0128】なお、上述の実施例においてはすべて、圧
力発生室を圧電振動子のたわみ振動により膨張、収縮さ
せるユニットを複数使用したインクジェット式記録ヘッ
ドに例を取って説明したが、縦振動モードの圧電振動子
の一端を振動板に当接させたり、また圧力発生室内のイ
ンクを発熱素子により加熱して加圧するものに適応して
も同様の作用を奏する。
【0129】
【発明の効果】以上説明したように本発明においては、
淡色インクと濃色インクとをそれぞれ吐出する複数のノ
ズル開口列群を同一のノズル面上に配し、同一グループ
内の淡色側インクを吐出するノズル開口列と濃色側イン
クを吐出するノズル開口列とを副走査方向に同列に配置
し、その同じグループ内での濃度の序列によりノズル開
口列を副走査方向に順次配設したことにより、原画像デ
ータを低濃度領域から高濃度領域まで粒状感を小さく階
調数を多くなめらかに再現することが、各色の重ね合わ
せ精度を高く保った上で可能となるインクジェット式記
録ヘッドおよびインクジェット式記録装置を構成でき
る。
【0130】また、同一グループ内で濃度の序列により
ノズル開口列を順次配置し、このノズル開口列群の存す
る同一のノズル面を、淡色インクを吐出するノズル開口
列側から濃色インクを吐出するノズル開口列側へ向かっ
て列方向に沿って払拭する手段を備えたことにより、ノ
ズル面上での混色による画質劣化の少ないインクジェッ
ト式記録ヘッドおよびインクジェット式記録装置を提供
することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のインクジェット式記録ヘッドの一実施
例を示す正面図である。
【図2】本発明のインクジェット式記録ヘッドの断面構
造を、アクチュエータユニットと流路形成ユニットとに
分離して示す図である。
【図3】本発明のインクジェット式記録ヘッドを構成す
るアクチュエータユニットの一実施例を示す図である。
【図4】本発明のインクジェット式記録ヘッドに使用す
るインク色の配置の一実施例を示す図である。
【図5】本発明のインクジェット式記録ヘッドによるド
ット配置誤差を説明する図である。
【図6】本発明のインクジェット式記録装置の一実施例
を示す斜視図である。
【図7】本発明のインクジェット式記録装置の一実施例
の側面図である。
【図8】本発明の他の実施例を示す図である。
【図9】本発明の他の実施例を示す図である。
【図10】本発明の第三のの実施例を示す図である。
【図11】本発明の第三のの実施例を示す図である。
【図12】従来例を示す図である。
【符号の説明】
1 インクジェット式記録ヘッド 2 流路形成ユニット 6 インク供給口形成基板 7 リザーバ形成基板 8 ノズルプレート 11〜16 アクチュエータユニット 31〜36 弾性板 80 ノズル面 90 キャップ 91 ポンプ 92 ワイパー 93 ワイパーフレーム 94 カム溝 100 スペーサ 111〜162 圧力発生室 211〜262 インク導入口 311〜362 下電極 411〜462 圧電振動子 511〜562 上電極 611〜662 インク供給口 615〜666 ノズル連通孔 711〜762 リザーバ 715〜766 ノズル連通孔 811〜862 ノズル開口

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】淡色インクと濃色インクとをそれぞれ吐出
    する複数のノズル開口列群を同一の平面をなすノズル面
    上に配し、前記ノズル開口列群をグループ化するととも
    に同一グループ内の淡色側インクを吐出するノズル開口
    列と濃色側インクを吐出するノズル開口列とを副走査方
    向に同列に配置し、前記グループ内での濃度の序列によ
    り前記ノズル開口列を副走査方向に順次配設して成り、
    印刷時は記録用紙の同一領域に対して前記濃色側インク
    を吐出するノズル開口列側より順次吐出し、非印刷時に
    前記ノズル面が前記淡色側インクを吐出するノズル開口
    列側から前記濃色側インクを吐出するノズル開口列側へ
    向かって払拭される如く構成したことを特徴とするイン
    クジェット式記録ヘッド。
  2. 【請求項2】前記同列に配したノズル開口列から吐出す
    る前記淡色側インクと前記濃色側インクとは、記録用紙
    上に印刷されたときの光学的濃度の異なるインクである
    ことを特徴とする請求項1記載のインクジェット式記録
    ヘッド。
  3. 【請求項3】前記同列に配したノズル開口列から吐出す
    る前記淡色側インクと前記濃色側インクとは、ともに染
    料を含み、染料濃度の異なるインクであることを特徴と
    する請求項1記載のインクジェット式記録ヘッド。
  4. 【請求項4】前記同列に配したノズル開口列から吐出す
    る前記淡色側インクと前記濃色側インクとは、ともに顔
    料を含み、顔料濃度の異なるインクであることを特徴と
    する請求項1記載のインクジェット式記録ヘッド。
  5. 【請求項5】前記同列に配したノズル開口列から吐出す
    る前記淡色側インクと前記濃色側インクとは、少なくと
    も3種類の異なる濃度を有するインクであることを特徴
    とする請求項1記載のインクジェット式記録ヘッド。
  6. 【請求項6】前記同列に配したノズル開口列からなる前
    記グループが4つ以下で構成されることを特徴とする請
    求項1記載のインクジェット式記録ヘッド。
  7. 【請求項7】前記同列に配したノズル開口列から吐出す
    る前記淡色側インクと前記濃色側インクとは、少なくと
    も一つのグループ内において同一色相で濃度の異なるイ
    ンクであることを特徴とする請求項1ないし6のいずれ
    かに記載のインクジェット式記録ヘッド。
  8. 【請求項8】前記同列に配したノズル開口列から吐出す
    る前記淡色側インクと前記濃色側インクとは、少なくと
    も一つのグループ内において同一色相の染料を含み、染
    料濃度の異なるインクであることを特徴とする請求項
    1、3または7記載のインクジェット式記録ヘッド。
  9. 【請求項9】前記同列に配したノズル開口列から吐出す
    る前記淡色側インクと前記濃色側インクとは、少なくと
    も一つのグループ内において同一色相の顔料を含み、顔
    料濃度の異なるインクであることを特徴とする請求項
    1、4または7記載のインクジェット式記録ヘッド。
  10. 【請求項10】前記同列に配したノズル開口列から吐出
    する前記淡色側インクと前記濃色側インクとが、各グル
    ープ毎にすべて同一色相であることを特徴とする請求項
    1ないし6のいずれかに記載のインクジェット式記録ヘ
    ッド。
  11. 【請求項11】前記同列に配したノズル開口列から吐出
    する前記淡色側インクと前記濃色側インクとは、各グル
    ープ毎にすべて同一色相の染料を含み、染料濃度の異な
    るインクであることを特徴とする請求項1、3または1
    0記載のインクジェット式記録ヘッド。
  12. 【請求項12】前記同列に配したノズル開口列から吐出
    する前記淡色側インクと前記濃色側インクとは、各グル
    ープ毎にすべて同一色相の顔料を含み、顔料濃度の異な
    るインクであることを特徴とする請求項1、4または1
    0記載のインクジェット式記録ヘッド。
  13. 【請求項13】前記ノズル開口列群から吐出するインク
    の色相が、シアン色、マゼンタ色、イエロー色を含むこ
    とを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載のイ
    ンクジェット式記録ヘッド。
  14. 【請求項14】前記ノズル開口列群から吐出するインク
    の色相が、シアン色、マゼンタ色、イエロー色、ブラッ
    ク色を含むことを特徴とする請求項1ないし6のいずれ
    かに記載のインクジェット式記録ヘッド。
  15. 【請求項15】前記ノズル開口列群から吐出するインク
    の色相が、すべて同一の単色からなることを特徴とする
    請求項1ないし6のいずれかに記載のインクジェット式
    記録ヘッド。
  16. 【請求項16】前記同列に配したノズル開口列から吐出
    するインクの色相が、各グループそれぞれシアン色、マ
    ゼンタ色、イエロー色であることを特徴とする請求項1
    ないし6のいずれかに記載のインクジェット式記録ヘッ
    ド。
  17. 【請求項17】前記同列に配したノズル開口列から吐出
    するインクの色相が、各グループそれぞれシアン色、マ
    ゼンタ色、イエロー色、ブラック色であることを特徴と
    する請求項1ないし6のいずれかに記載のインクジェッ
    ト式記録ヘッド。
  18. 【請求項18】前記同列に配したノズル開口列から吐出
    するインクの色相が、各グループすべてブラック色であ
    ることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載
    のインクジェット式記録ヘッド。
  19. 【請求項19】前記インク滴の吐出原理が圧電素子等に
    よる機械的加圧によってインク滴を吐出する加圧ジェッ
    ト方式であることを特徴とする、請求項1ないし6のい
    ずれかに記載のインクジェット式記録ヘッド。
  20. 【請求項20】前記インク滴の吐出原理が発熱素子等に
    よる発熱で発生する泡によってインク滴を吐出する熱ジ
    ェット方式であることを特徴とする、請求項1ないし6
    のいずれかに記載のインクジェット式記録ヘッド。
  21. 【請求項21】請求項1ないし6のいずれかに記載のイ
    ンクジェット式記録ヘッドを有し、該インクジェット式
    記録ヘッドの前記ノズル開口列群の存する前記同一のノ
    ズル面を、前記淡色側インクを吐出するノズル開口列側
    から前記濃色側インクを吐出するノズル開口列側へ向か
    って、払拭する手段を備えて成ることを特徴とするイン
    クジェット式記録装置。
  22. 【請求項22】前記インクジェット式記録ヘッドのイン
    ク滴の吐出原理が圧電素子等による機械的加圧によって
    インク滴を吐出する加圧ジェット方式であることを特徴
    とする、請求項21記載のインクジェット式記録装置。
  23. 【請求項23】前記インクジェット式記録ヘッドのイン
    ク滴の吐出原理が発熱素子等による発熱で発生する泡に
    よってインク滴を吐出する熱ジェット方式であることを
    特徴とする、請求項21記載のインクジェット式記録装
    置。
  24. 【請求項24】前記インクジェット式記録ヘッドのノズ
    ル開口列群から吐出するインクの色相が、シアン色、マ
    ゼンタ色、イエロー色を含むことを特徴とする請求項2
    1記載のインクジェット式記録装置。
  25. 【請求項25】前記インクジェット式記録ヘッドのノズ
    ル開口列群から吐出するインクの色相が、シアン色、マ
    ゼンタ色、イエロー色、ブラック色を含むことを特徴と
    する請求項21記載のインクジェット式記録装置。
  26. 【請求項26】前記インクジェット式記録ヘッドのノズ
    ル開口列群から吐出するインクの色相が、すべて同一の
    単色からなることを特徴とする請求項21記載のインク
    ジェット式記録装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100644651B1 (ko) 2004-11-19 2006-11-10 삼성전자주식회사 잉크젯 프린터
US7311380B2 (en) 2002-09-26 2007-12-25 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Inkjet head

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