JP2000263355A - 組立方法 - Google Patents

組立方法

Info

Publication number
JP2000263355A
JP2000263355A JP11064652A JP6465299A JP2000263355A JP 2000263355 A JP2000263355 A JP 2000263355A JP 11064652 A JP11064652 A JP 11064652A JP 6465299 A JP6465299 A JP 6465299A JP 2000263355 A JP2000263355 A JP 2000263355A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ball
inner ring
special
size
outer ring
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11064652A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000263355A5 (ja
Inventor
Katsutoshi Matsuoka
勝年 松岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NSK Ltd
Original Assignee
NSK Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NSK Ltd filed Critical NSK Ltd
Priority to JP11064652A priority Critical patent/JP2000263355A/ja
Publication of JP2000263355A publication Critical patent/JP2000263355A/ja
Publication of JP2000263355A5 publication Critical patent/JP2000263355A5/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 通常製品の組立工程で特殊部品を組み込むこ
とが必要な特殊製品を少数だけ組み立てることによる不
具合を解消した組立方法を提供する。 【解決手段】 鋼球Dqとは同形で且つ性質の異なるセ
ラミック球を対応するサイズの鋼球Dqの代わりに供給
して内輪Ipと外輪Oとの間に組み込んだ少量の特殊製
品としての玉軸受と前記鋼球を供給して前記内輪Ip
外輪Oとの間に組み込んだ通常製品としての玉軸受とを
混在してそれぞれ組み立て、その後の工程では、混在状
態にある前記通常製品としての玉軸受と前記特殊製品と
しての玉軸受とを選別器7により選別分離する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、玉軸受等
の製品を組み立てるための組立方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、玉軸受の量産組立工程で
は、供給された1つ、または複数の外輪(軌道輪)及び
内輪(軌道輪)の軌道溝径の測定値と数種の球(転動
体)サイズの組み合わせから規定の隙間になる組み合わ
せの部品である外輪、内輪及び球を選択して、外輪と内
輪、そして、それらに嵌合する球を次工程へ送る。
【0003】次工程では、複数個の球が外輪と内輪との
間で等間隔に配設されて保持器により固定される。ここ
で、球としては、鋼球と、鋼球とは異なる材質の球(以
下、特殊球と記述する)とがある。鋼球は、例えば、1
ミクロン飛びで数サイズ供給されるが、一時的に特殊球
を組み込んだ玉軸受を組み立てる場合は、それまでの鋼
球を全て特殊球に置き換えなければならない。
【0004】前記「隙間」とは「ラジアル隙間」であっ
て、軸受の内輪(内側軌道輪)・外輪(外側軌道輪)と
球(転動体)との間の遊び量、即ち、内輪、外輪のいず
れか一方を固定し、他方の軌道輪を上下または左右方向
に動かしたときの動き量である。
【0005】ラジアル隙間Sは、外輪溝径(軌道溝径)
をA、内輪溝径(軌道溝径)をB、球(転動体)直径を
Cとすると、 S=A−(B+2C) となる。
【0006】個々の部品の各々の値A,B,Cは、それ
ぞれある目標とするサイズ(標準サイズ)を狙って加工
されるが、実際にできる部品の各々の値A,B,Cは、
厳密に測定すると多少誤差を含んでおり、許容範囲内の
ものが良品として組立工程に送られる。多数作った場
合、その厳密なサイズの分布は、ほぼ正規分布に従う
(標準サイズが最も頻度が高くなる。)。
【0007】このように、個々の部品の各々の値A,
B,Cがそれぞれ標準サイズに対して、ずれがあるの
で、当然、実際に組み合わせられる部品についての隙間
Sもばらつきが出てくる。従って、この隙間Sにも許容
範囲を設ける必要がある。
【0008】また、前記数サイズ」について説明する。
【0009】前記「隙間」の補足説明で述べた通り、個
々の部品の各々の値A,B,Cにはそれぞればらつきが
ある。即ち、正規分布に従い分布するサイズである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】今、上記のような通常
製品としての玉軸受の量産組立工程で、鋼球の代わりに
特殊球を組み込んだ特殊製品としての少量の玉軸受を組
み立てるものとする。
【0011】特殊製品を通常製品と同様に組み立てる場
合、通常製品と同じ複数種のサイズの特殊球を供給しな
ければ低い嵌合率になり、外輪或いは内輪が停留して生
産効率が低下することになるので、全てのサイズの特殊
球を球供給器に投入しなければならない。また、通常製
品から特殊製品への切り替えに際しては、全てのサイズ
の全ての鋼球を球供給器から抜き取った後、全てのサイ
ズの特殊球を球供給器に投入しなければならず、大変な
手間が掛かるばかりでなく、組立工程を長時間停止させ
ることになる。更に、全てのサイズの特殊球を使用頻度
に比例した数だけ球供給器へ投入するために調達して管
理しなければならないが、少量の特殊製品としての玉軸
受を製作するために高価な特殊球を大量に在庫しなけれ
ばならないことになる。
【0012】本発明は上述した従来の技術の有するこの
ような問題点に鑑みてなされたものであり、その目的と
するところは、通常製品の組立工程で特殊部品を組み込
むことが必要な特殊製品を少数だけ組み立てることによ
る上述したような従来の不具合を解消した組立方法を提
供しようとするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の組立方法は、部品aと所定の隙間を介して組
み合わせるべき前記部品aとは異なる部品bを複数サイ
ズ用意し、前記部品aの寸法に適合するサイズの前記部
品bを選択して前記部品aに組み込んで通常製品Aを組
み立てる組立工程において、前記部品bとは同形で且つ
性質の異なる部品b′を対応するサイズの部品bの代わ
りに供給して前記部品aに組み込んだ少量の特殊製品
A′と前記通常製品Aとを混在させてそれぞれ組み立
て、その後の工程では、混在状態にある前記通常製品A
と前記特殊製品A′とを選別することを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
面に基づき説明する。
【0015】図1は、本発明の一実施の形態に係る組立
方法を実施するための組立装置の概略構成を示す図であ
り、同図は、玉軸受を組み立てるための組立装置を示し
ている。
【0016】図1において、1は外輪供給器、2は内輪
供給器、3は球供給器、4は選択嵌合部、5は球等配
部、6は保持器投入部、7は選別器(弁別器)、8は通
常製品ゲート、9は特殊製品ゲート、10は組立制御装
置である。
【0017】なお、図1において、外輪供給器1、内輪
供給器2及び球供給器3は、いずれも正面から見た状態
を、また、選択嵌合部4、球等配部5、保持器投入部6
及び選別器7は、いずれも平面から見た状態をそれぞれ
示している。
【0018】外輪供給器1は、外輪Oを選択嵌合部4に
供給するもので、その先端(供給端)には、外輪Oの軌
道溝径を測定する電子マイクロメータ等より成る溝径測
定部11が設けられている。
【0019】また、内輪供給器2は、内輪Iを内輪スト
ッカー22に供給するもので、その先端(供給端)に
は、内輪Iの軌道溝径を測定する電子マイクロメータ等
より成る溝径測定部21及びプッシャー23が設けられ
ている。プッシャー23は、図示しないアクチュエータ
により所定範囲往復動される。内輪ストッカー22は、
内輪供給器2から供給された複数個(m個)の内輪Iを
個別に収容する内輪収容部221〜22mを有している。
そして、内輪供給器2から内輪Iが1個ずつ溝径測定部
21に供給され、該溝径測定部21により溝径が測定さ
れた後、プッシャー23により内輪ストッカー22の内
輪収容部221〜22mにそれぞれ収容されてストックさ
れる。内輪ストッカー22は、不図示のアクチュエータ
により矢印方向に所定範囲往復動可能となっている。内
輪ストッカー22の内輪収容部22 1〜22mの番地(1
〜m)に対応する内輪Iの溝径のデータは、詳細を後述
する組立制御装置10のメモリに記憶される。また、内
輪ストッカー22の内輪収容部221〜22mにそれぞれ
収容されている内輪Iは、個別にプッシャー23により
選択嵌合部4に供給される。
【0020】球供給器3は、球D1〜Dnを選択嵌合部4
へ供給するもので、n種のサイズの球D1〜Dnをストッ
クするために、球D1〜Dnが軸受1個分に必要な個数だ
け入るスペースに設定された複数列(n列)の球収容通
路311〜31nを有している。球収容通路311〜31n
は、それぞれ互いにサイズの異なる球D1〜Dnを収容す
るもので、球収容通路311〜31nの各々の下端流出口
には球流出ゲート32が、上端流入口には球流入ゲート
33がそれぞれ開閉可能に設けられている。球収容通路
311〜31nの上端は、各サイズ(n種のサイズ)毎に
多数の球D1〜Dnをそれぞれ収容した球ホッパー(図示
省略)に通路を介してそれぞれ接続されている。球供給
器3の底部中央には球排出口34が設けられ、球収容通
路31 1〜31n内の球D1〜Dnは、球排出口34から各
々排出されて選択嵌合部4へ供給される。
【0021】球収容通路311〜31nに収容されている
球D1〜Dnが選択嵌合部4へ供給された場合、球流出ゲ
ート32を閉じて球流入ゲート33を開くことにより、
次の分の量の球D1〜Dnが対応する前記球ホッパーから
球収容通路311〜31nにそれぞれ補給されるようにな
っている。
【0022】選択嵌合部4には、外輪Oと内輪Iと球D
1〜Dnとが、それぞれの供給器1,2,3から供給され
るもので、この選択嵌合部4においては、外輪Oと内輪
Iとの間に複数個の球D1〜Dnを挿入するために、最初
は外輪O内に内輪Iを偏心させた状態にして嵌合するも
のである。
【0023】球等配部5は、選択嵌合部4において外輪
Oと内輪Iとの間に挿入された複数個の球D1〜Dnを等
配する部分であり、その等配方法は公知であるから、詳
細説明は省略する。
【0024】保持器挿入部6は、球等配部5において等
配された複数個の球D1〜Dnを外輪Oと内輪Iとの間に
保持するための保持器Hを挿入する部分であり、その挿
入方法は保持器Hの種類に応じた公知の適宜の方法によ
り行うものである。
【0025】選別器7は、保持器挿入部6から送られた
玉軸受が通常製品であるか特殊製品であるかを選別する
部分であり、その選別方法としては、本実施の形態のよ
うに、重量計を使用して、重量の違いにより選別する方
法の他に、色センサ等の各種センサを使用して選別する
方法或いは組立制御装置10のメモリに記憶された「特
殊部品が選ばれたか否か」を示す情報に基づいて選別す
る方法等がある。
【0026】選別器7により選別された通常製品として
認識されて選別された玉軸受は通常製品ゲート8を、ま
た、特殊製品として認識されて選別された玉軸受は特殊
製品ゲート9をそれぞれ通って、次工程へ送られる。
【0027】組立制御装置10は、図示しないが、少な
くとも以下の機能構成を有している。即ち、外輪供給器
1用アクチュエータ、内輪供給器2用アクチュエータ及
びそれらの制御部、外輪供給器1の溝径測定部11用ア
クチュエータ、内輪供給器2の溝径測定部21用アクチ
ュエータ及びそれらの制御部、各溝径測定部11,21
のアンプ及びデータ取込部(アナログ/デジタル変換器
及びアナログ/デジタル変換されたデータを記憶してお
くメモリ等より成る)及びそれらの制御部、球供給器3
の球流出ゲート32用アクチュエータ、球流入ゲート3
3用アクチュエータ及びそれらの制御部、内輪ストッカ
ー22用アクチュエータ、プッシャー23用アクチュエ
ータ及びそれらの制御部、後述する嵌合演算及び選別器
7による選別の判断のための演算処理部、選別器7の通
常製品ゲート8及び特殊製品ゲート9の開閉を切り替え
るためのアクチュエータ及びその制御部を有している。
【0028】また、選別器7の選別方法により、例え
ば、重量計或いは色センサ等のセンサを使用して選別す
る場合は、センサからのデータを取り込むデータ取込部
(アナログ/デジタル変換等)を組立制御装置10に付
加し、また、選択されたサイズの情報を基に選別する場
合は、上述した組立制御装置10のメモリ及び演算処理
部を利用すれば良い。
【0029】次に、上記構成になる組立装置により玉軸
受を組み立てる方法について説明する。
【0030】ここで、外輪供給器1には複数個の外輪O
がセットされ、内輪供給器2には複数個の内輪Iがセッ
トされ、また、内輪ストッカー22の内輪収容部221
〜22mには、既に溝径測定部21により溝径が測定さ
れた内輪I1〜Imがそれぞれ収容され、更に、球供給器
3には、n種のサイズの鋼球D1〜Dnがそれぞれの球収
容通路311〜31nに収容されているものとする。
【0031】このような状態において、外輪Oの溝径測
定値とm個の内輪I1〜Imの溝径測定値及び鋼球D1
nのn種のサイズとの間で、それらの嵌合組み立ての
ための計算が実行され、互いに嵌合する3つの部品、即
ち、外輪、内輪及び鋼球の嵌合セット「O,Ip,Dq
が決定される。
【0032】上述の嵌合組み立てのための計算手順は、
特に限定はしないが、公知の適宜の方法により行うこと
ができる。
【0033】外輪O及び内輪Iの溝径は、中央のサイズ
の鋼球を用いて規定の隙間の玉軸受が組み立てられるよ
うに、それぞれ標準サイズ(目標とするサイズ)を狙っ
て加工されている。
【0034】また、溝径測定値は、それぞれの標準値と
の差であって、外輪Oの溝径測定値をdO、内輪Ip
溝径測定値をdIp、鋼球Dqのサイズを中央値に対する
相対寸法でdDqとし、隙間の規格値をsとすれば、下
記(式1)が成立するときに嵌合することになる。な
お、隙間の規格値及び許容範囲は、軸受の用途に応じて
適宜設定するものである。
【0035】 −s/2≦dO−dIp−2dDq≦s/2 …(式1) 上述した嵌合セット「O,Ip,Dq」の各部品は選択嵌
合部4で合流する。即ち、外輪Oは、外輪供給器1から
そのまま選択嵌合部4に供給され、p番目の内輪I
pは、選択嵌合部4に対応位置するように内輪ストッカ
ー22が矢印方向に移動し、この内輪Ipが選択嵌合部
4に対応した位置で、プッシャー23により内輪収容部
22qから押し出されて、選択嵌合部4にある外輪Oの
内側に供給され、また、鋼球Dqはq番目の球収容通路
31qの球流出ゲート32が開くことによって、規定数
だけ球排出口34から、選択嵌合部4にある外輪Oと内
輪Ipとの間の空間部に供給される。
【0036】このようにして選択嵌合部4に供給されて
合流した嵌合セット「O,Ip,Dq」の各部品は、次の
工程である球等配部5へ公知の手段により運ばれて、こ
の球等配部5において、鋼球Dqが外輪Oと内輪Ipとの
間で等間隔に配置される。
【0037】次に、嵌合セット「O,Ip,Dq」の各部
品は、次の工程である保持器挿入部6へ公知の手段によ
り運ばれて、この保持器挿入部6において保持器Hが公
知の手段により挿入され、この保持器Hにより、鋼球D
qが外輪Oと内輪Ipとの間に等間隔で配置固定され、玉
軸受が組み立てられる。
【0038】このようにして組み立てられた玉軸受は、
次の工程である選別器7へ公知の手段により運ばれて、
この選別器7において通常製品であるか特殊製品である
か選別される。すなわち、重量計により運ばれてきた球
軸受の重量が測定され、その結果が組立制御部10に送
られ、予め組立制御部10に記憶されている通常製品の
重量の値との比較が行われ、比較結果に基づき、組立制
御部10は選別を行う。ここでは通常製品であると判別
され、通常製品ゲート8を通って次の工程へ公知の手段
により送られる。
【0039】この後、次の外輪と内輪とがそれぞれの溝
径測定部11,21へ供給され、溝径が測定された内輪
は、内輪ストッカー22の空になったq番目の内輪収容
部22qにプッシャー23により押し込み収容され、組
立制御装置10のメモリの外輪溝径データ及び収容部2
qの番地に対応する内輪溝径データが新しいものと置
換される。
【0040】今、ある少量だけ特殊球としてセラミック
球を組み込んだ玉軸受を組み立てなければならないもの
とする。そこで、本発明方法に従って、球収容通路31
0がサイズ0に対応する場合、サイズ0の鋼球の代わり
に、同じくサイズ0のセラミック球D0を球供給器3の
所定の球収容通路310に対応する球ホッパーに投入し
てから、組み立て工程をスタートさせる。この場合、準
備としては、サイズ0のセラミック球だけを用意し、球
収容通路310に対応する球ホッパーのみの球を用意し
たセラミック球と交換するだけで済むので、すべてのサ
イズを入れ換える場合に比べ、はるかに少ない労力で済
む。
【0041】ここで「サイズ0」というのは、上述した
ように球の場合、全て予め既知の寸法範囲毎に区分され
て球供給器3の球収容通路311〜31nに収納セットさ
れているが、例えば、前記区分が1μm毎であれば、標
準サイズに対して−0.5μm〜+0.5μmの範囲内
にあるサイズのものを指している。
【0042】因みに、内輪や外輪に比べると球のサイズ
の寸法範囲は狭く、内輪や外輪の寸法範囲と分布、及び
選択嵌合の方法に依存して区分数が決められる。
【0043】前記サイズdDqが0でない鋼球が嵌合セ
ットの一部品として選択された場合は、前述したように
通常製品としての玉軸受が組み立てられるが、このセラ
ミック球D0に対しては、そのサイズがdD0=0である
から、下記(式2)を満足する溝径測定値を持つ内輪I
0が嵌合セットの一部品として選択されて、規定数のセ
ラミック球D0と共に、上記と同様にして選択嵌合部4
へ供給される。
【0044】 −s/2≦d0−dI0≦s/2 …(式2) もし、上記(式2)を満足する内輪I0がストックされ
ていなければ、上記(式1)を満足する内輪及び鋼球を
嵌合セットの部品としてそれぞれ選択して、通常製品と
しての玉軸受を組み立てることは言うまでもない。
【0045】さて、セラミック球を含んだ嵌合セット
「O,IO,DO」は、上述した通常製品としての玉軸受
を組み立てる場合と同じ工程を経て選別器7に到達する
と、重量計により重量が測定されセラミック球と鋼球の
重量差のため特殊製品と認識されるので、特殊製品ゲー
ト9を通過して次の工程へ送られる。
【0046】以上詳述したように、本実施の形態に係る
組み立て方法によれば、選択嵌合されるべき特殊部品で
あるセラミック球を通常部品である鋼球に置き換えて通
常製品としての玉軸受と区別なく組み立てた特殊製品と
しての玉軸受を、異なる後工程の直前で選別器7により
選別分離することができるので、特殊製品としての玉軸
受を組み立てるための特殊な組み立て工程の設定に必要
な労力と時間が少なくて済むことは明らかである。
【0047】上述した一実施の形態においては、「外輪
及び内輪」が本発明の請求項1における「部品a」に、
「鋼球」が「部品b」に、「セラミック球」が部品b′
にそれぞれ相当する。
【0048】なお、上述した一実施の形態は、中央値の
サイズ(標準サイズ)の特殊部品を用いた例である。即
ち、標準サイズにより最も頻度が高い嵌合状態となるた
め、最速または最短時間で特殊品を組み立てることが可
能である。しかし、この場合、組み立てるべき特殊製品
の数量によっては通常製品の生産計画を乱すことがあり
得る。若し、特殊部品として最も頻度の低いサイズを投
入することができれば、通常製品の生産への影響を最小
限にすることができる。また、特殊部品を最も頻度の高
い数サイズを選択して投入すれば、上記例よりも更に短
時間で生産することができる。
【0049】また、上述した一実施の形態では、セラミ
ック球と同じサイズの鋼球を一旦球供給器3の所定の球
収容通路から除去して、その除去した球収納通路にセラ
ミック球を投入する場合について説明したが、本発明は
これに限られるものではなく、例えば、球供給器3にn
+1番目の球収容通路を設け、このn+1番目の球収容
通路にサイズ0のセラミック球を投入し、特殊製品とし
ての玉軸受を組み立てる段階になったら、セラミック球
と同サイズの鋼球を収納している球収容通路の球流出ゲ
ートは常時閉じ、その代わりに、サイズ0が嵌合選択さ
れたら前記n+1番目の球収容通路の球流出ゲートを開
くように制御することにより、球供給器3からの鋼球の
除去作業を省くことができる。
【0050】更に、上述した一実施の形態では、選別器
7による通常製品と特殊製品との選別を、特殊球がセラ
ミック球であり、セラミック球と鋼球との重量差を基に
行った場合について説明したが、本発明はこれに限られ
るものではなく、例えば特殊球が特殊な表面処理をした
鋼球である場合等、重量では区別できない場合、この特
殊球と鋼球との他の性質、例えば色等の違いを利用して
選別する方法や、嵌合選択されたのが特殊球であったの
か通常の鋼球であったのかを示す情報(例えば、選択さ
れた球のサイズの情報、作動させた球流出ゲートの番地
の情報等)を組立制御装置10のメモリに記憶させてお
き、選別器7での選別の際に、その情報を利用して選別
する方法等でも良い。
【0051】これら、他の方法は、もちろんセラミック
球にも適用できる。
【0052】
【発明の効果】以上詳述したように本発明の組立方法に
よれば、部品aと所定の隙間を介して組み合わせるべき
前記部品aとは異なる部品bを複数サイズ用意し、前記
部品aの寸法に適合するサイズの前記部品bを選択して
前記部品aに組み込んで通常製品Aを組み立てる組立工
程において、前記部品bとは同形で且つ性質の異なる部
品b′を対応するサイズの部品bの代わりに供給して前
記部品aに組み込んだ少量の特殊製品A′と前記通常製
品Aとを混在してそれぞれ組み立て、その後の工程で
は、混在状態にある前記通常製品Aと前記特殊製品A′
とを選別するようにしたので、前記部品bを全サイズに
亘って部品b′と入れ替えるための手間及びそれによる
長時間の組み立て工程の停止、更には、部品b′の調達
や在庫管理等の繁雑さを解消することができるという効
果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る組立方法を実施す
るための組立装置の概略構成を示す図である。
【符号の説明】
1 外輪供給器 2 内輪供給器 3 球供給器 4 選択嵌合部 5 球等配部 6 保持器挿入部 7 選別器 8 通常品ゲート 9 特殊品ゲート 10 組立制御装置 11 溝径測定部 21 溝径測定部 22 内輪ストッカー 221 内輪収納部 222 内輪収納部 22m 内輪収納部 23 プッシャー 311 球収容通路 312 球収容通路 31n 球収容通路 32 球流出ゲート 33 球流入ゲート 34 球排出口 D1 球 D2 球 Dn 球 Dq 球 H 保持器 I 内輪 I1 内輪 I2 内輪 Im 内輪 Ip 内輪 O 外輪

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 部品aと所定の隙間を介して組み合わせ
    るべき前記部品aとは異なる部品bを複数サイズ用意
    し、前記部品aの寸法に適合するサイズの前記部品bを
    選択して前記部品aに組み込んで通常製品Aを組み立て
    る組立工程において、前記部品bとは同形で且つ性質の
    異なる部品b′を対応するサイズの部品bの代わりに供
    給して前記部品aに組み込んだ少量の特殊製品A′と前
    記通常製品Aとを混在させてそれぞれ組み立て、その後
    の工程では、混在状態にある前記通常製品Aと前記特殊
    製品A′とを選別することを特徴とする組立方法。
JP11064652A 1999-03-11 1999-03-11 組立方法 Pending JP2000263355A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11064652A JP2000263355A (ja) 1999-03-11 1999-03-11 組立方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11064652A JP2000263355A (ja) 1999-03-11 1999-03-11 組立方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000263355A true JP2000263355A (ja) 2000-09-26
JP2000263355A5 JP2000263355A5 (ja) 2006-04-27

Family

ID=13264390

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11064652A Pending JP2000263355A (ja) 1999-03-11 1999-03-11 組立方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000263355A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010115375A1 (zh) * 2009-04-09 2010-10-14 宁波惠联自动化设备有限公司 轴承自动装配机快速取球装置
CN104162788A (zh) * 2014-08-08 2014-11-26 苏州中门子科技有限公司 一种耐磨钢球的自动化生产设备
CN108515326A (zh) * 2018-04-03 2018-09-11 湖北火爆机器人科技有限公司 一种扇形钢球定量供给装置
CN111993023A (zh) * 2020-08-14 2020-11-27 王鹏飞 一种推力轴承安装装置
CN114798943A (zh) * 2022-04-08 2022-07-29 黄山震壹精密机械有限公司 一种全自动轴承合套压铆机
CN114922911A (zh) * 2022-06-28 2022-08-19 英特尔产品(成都)有限公司 用于更换轴承的滚珠的装置和方法

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010115375A1 (zh) * 2009-04-09 2010-10-14 宁波惠联自动化设备有限公司 轴承自动装配机快速取球装置
CN104162788A (zh) * 2014-08-08 2014-11-26 苏州中门子科技有限公司 一种耐磨钢球的自动化生产设备
CN108515326A (zh) * 2018-04-03 2018-09-11 湖北火爆机器人科技有限公司 一种扇形钢球定量供给装置
CN108515326B (zh) * 2018-04-03 2023-10-24 湖北火爆机器人科技有限公司 一种扇形钢球定量供给装置
CN111993023A (zh) * 2020-08-14 2020-11-27 王鹏飞 一种推力轴承安装装置
CN114798943A (zh) * 2022-04-08 2022-07-29 黄山震壹精密机械有限公司 一种全自动轴承合套压铆机
CN114922911A (zh) * 2022-06-28 2022-08-19 英特尔产品(成都)有限公司 用于更换轴承的滚珠的装置和方法
CN114922911B (zh) * 2022-06-28 2024-03-08 英特尔产品(成都)有限公司 用于更换轴承的滚珠的装置和方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11235355B2 (en) System and method for binning at final test
Mackey et al. The properties of Galactic globular cluster subsystems
Catalan et al. The initial–final mass relationship of white dwarfs revisited: effect on the luminosity function and mass distribution
Harris et al. The globular cluster/central black hole connection in galaxies
Rollenhagen et al. Structural determinants of transmission at large hippocampal mossy fiber synapses
Georgiev et al. Globular cluster systems in nearby dwarf galaxies–II. Nuclear star clusters and their relation to massive Galactic globular clusters
Mazumdar et al. Chromokinesins: multitalented players in mitosis
Pauli et al. 3D kinematics of white dwarfs from the SPY project. II.
Pritzl et al. A comparison of elemental abundance ratios in globular clusters, field stars, and dwarf spheroidal galaxies
Amegashie The design of rent-seeking competitions: committees, preliminary and final contests
Pfeffer et al. Constraining ultracompact dwarf galaxy formation with galaxy clusters in the local universe
Hakobyan et al. Supernovae and their host galaxies–II. The relative frequencies of supernovae types in spirals
JP2000263355A (ja) 組立方法
Vesperini et al. Dynamical evolution of multiple-population globular clusters
Toropova et al. QSAR modelling toxicity toward rats of inorganic substances by means of CORAL
Xu et al. SDSS-IV MaNGA: spatial resolved properties of kinematically misaligned galaxies
JP2006153541A (ja) 組合せ秤
Pena et al. uvby-beta photometry of open clusters. IV. NGC 1444, NGC 1662, NGC 2129, NGC 2169, and NGC 7209.
Thesen et al. Design and evaluation of a selective assembly station for high precision scroll compressor shells
Knežević Asteroid family identification: history and state of the art
JPH1110490A (ja) 投入計画立案方式
Couch et al. Morphological studies of the galaxy populations in distant" Butcher-Oemler" clusters with HST. II. AC103, AC118 and AC114 at z= 0.31
JP2000263355A5 (ja) 組立方法及び装置
CN101527143B (zh) 磁头组合件、其制造方法和多盘式磁存储设备
Goedert Molecular dissection of the neurofibrillary lesions of Alzheimer's disease.

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060302

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060302

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20060302

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080311

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080318

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20080807