JP2000262646A - 床置き歩行運動遊具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 軽量で運搬しやすく、安価で、しかも堅牢な
床置き歩行運動遊具を提供することを課題とする。 【解決手段】 断面が正方形の第１板紙パイプ１に断面
が正円の第２板紙パイプ２を嵌挿する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は幼稚園や保育所等の
子供用施設における運動遊具に関し、特に床に直接置い
て平均台運動遊戯等をする年少児用の歩行運動遊具に関
する。

【０００２】

【従来の技術】従来より上記の歩行運動遊具は木製の角
柱で形成されている。このため重量が大きく運搬しにく
く、しかも高価につく。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】本発明のうち請求項１
の発明は軽量で運搬しやすく、安価で、しかも構造的に
堅牢な床置き歩行運動遊具を提供することを課題とす
る。

【０００４】本発明のうち請求項２の発明は請求項１の
発明の課題に加えてより堅牢な床置き歩行運動遊具を提
供することを課題とする。

【０００５】本発明のうち請求項３の発明は請求項１の
発明の課題に加えて設置時に安定性の良い床置き歩行運
動遊具を提供することを課題とする。

【０００６】請求項４の発明は請求項１の発明の課題に
加えて材質的にも強度の大きい床置き歩行運動遊具を提
供することを課題とする。

【０００７】請求項５の発明は請求項１の発明の課題に
加えてより安価な床置き歩行運動遊具を提供することを
課題とする。

【０００８】

【課題を解決するための手段】前記課題を達成するため
に、本発明のうち請求項１の発明は断面が正方形の第１
板紙パイプに断面が正円の第２板紙パイプを嵌挿するこ
とを特徴とするものである。

【０００９】前記構成の歩行運動遊具を保管場所から設
置場所へ運搬し、床に置き、子供は図１で示すように第
１板紙パイプの上面をバランスをとりながら歩行して平
均台運動等をする。

【００１０】ここに第１、第２のパイプはともに板紙製
であるから軽量で運搬しやすく、かつ安価に提供でき、
しかも断面正方形のパイプの中に断面正円のパイプを嵌
挿するので構造上、補強効果が極めて大きく堅牢であ
る。

【００１１】ここで第２板紙パイプは第１板紙パイプに
最低限、嵌挿してあればよいが、好ましくは請求項２の
発明のように第１板紙パイプと第２板紙パイプの接触部
分を接続する。このようにすれば両板紙パイプが強固に
結合され、より堅牢になる。

【００１２】請求項１の発明ではすべり止手段の有無を
限定するものではないが、請求項３の発明のように第１
板紙パイプがその両端の周面に添接するすべり止を取付
けてなることが好ましい。このようにすれば設置時にお
ける安定性が良好となる。

【００１３】請求項１の発明におけるパイプはその材質
を板紙とするもので、これ以上限定するものではない
が、請求項４の発明のように第１および第２板紙パイプ
の原料がクラフトパルプであることが好ましい。このよ
うにすれば材質自体の強度が大きく、より堅牢となる。

【００１４】また請求項５の発明のように第１および第
２板紙パイプが古紙パルプを使用して形成された紙管で
あることも好ましい。ここに古紙パルプを使用して形成
された紙管とはバージンパルプに古紙パルプを配合して
形成した板紙製の紙管および古紙パルプ配合率が１００
％の古紙パルプで形成した板紙製の紙管のいずれをも含
む意味である。このように古紙パルプを使用すれば、よ
り安価に提供することができる。

【００１５】

【発明の実施の形態】クラフトパルプを原料として形成
された板厚２．５ｍｍの板紙により、断面が正方形の第
１板紙パイプ１と、第１板紙パイプ１と同材質、等厚
で、しかも断面が正円の第２板紙パイプ２をそれぞれ形
成し、第１板紙パイプ１の中に第２板紙パイプ２を嵌挿
し、前記両パイプ１、２の接触部分をリベット３若しく
は図示を省略した接着剤により接続し、第１板紙パイプ
１の両端開口部に前記第１板紙パイプ１と同材質の蓋片
５を接着して閉蓋する。また１対のゴムバンドよりなる
すべり止４、４を第１板紙パイプ１の両端に嵌めて取付
ける。

【００１６】第１および第２板紙パイプ１、２は例えば
段ボール古紙、雑誌古紙、新聞古紙のような古紙から得
た古紙パルプの使用率が１００％である板紙製の紙管や
バージンパルプに例えば段ボール古紙、雑誌古紙、新聞
古紙から得た古紙パルプを配合して形成した板紙製の紙
管であってもよく、クラフトパルプを原料とした場合に
は材質的に強度が高く、堅牢であり、古紙パルプを使用
した場合にはより安価に製造することができ、またすべ
り止４は第１板紙パイプ１の両端における周面に添接す
るものであればよく、ゴムバンド以外にも弾性を有する
プラスチックバンド、図４で示すゴムキャップ等他の材
質、形状のものでもよいが、弾性を有することが好まし
く、このようにすれば、取付作業を極めて容易かつ迅速
にすることができる。なお本発明の実施の形態ではすべ
り止手段が第１の板紙パイプ１の両端の周面つまり上下
左右面に添接するので、いずれの面をも接床面にするこ
とができ、同様に第１板紙パイプ１の上下左右面のいず
れをも走行面、底面、側面にすることができ、板紙パイ
プ１およびすべり止４の一面のみが局部的に損耗するこ
とがなく、経年使用に耐えることができる。

【００１７】次に本発明の実施の形態の使用法を説明す
れば、本運動遊具を保管場所より設置場所に運搬して床
面に置く。ここに第１・第２パイプ１、２は板紙よりな
り非常に軽量で運搬しやすく、床面を傷つけることもな
い。子供は図１で示すように第１板紙パイプ１上をバラ
ンスをとりながら平均台運動をする等、所望の歩行遊び
をする。

【００１８】

【発明の効果】本発明のうち請求項１の発明によれば、
軽量で運搬しやすく、安価で、しかも構造的に堅牢な床
置き歩行運動遊具を提供することができ、また使用中に
子供が転んで接触しても傷つくおそれがなく、特に３才
児等の年少児にとって有効である。

【００１９】本発明のうち請求項２の発明によれば、請
求項１の発明の効果に加えて第１板紙パイプと第２板紙
パイプの結合効果が大きく、より堅牢な床置き歩行運動
遊具を提供することができる。

【００２０】本発明のうち請求項３の発明によれば、請
求項１の発明の効果に加えて設置時に安定性の良い床置
き歩行運動遊具を提供することができる。

【００２１】本発明のうち請求項４の発明によれば、請
求項１の発明の効果に加えて材質的にも強度の大きい床
置き歩行運動遊具を提供することができる。

【００２２】本発明のうち請求項５の発明によれば、請
求項１の発明の効果に加えてより安価な床置き歩行運動
遊具を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施の形態の使用状態を示す中間省略
をした斜視図である。

【図２】同上の一部を切欠いた拡大側面図である。

【図３】Ａ−Ａ拡大断面図である。

【図４】本発明の他の実施の形態の一部を切欠いた部分
側面図である。

【符号の説明】

１ 第１板紙パイプ ２ 第２板
紙パイプ ４ すべり止

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 断面が正方形の第１板紙パイプに断面が
   正円の第２板紙パイプを嵌挿することを特徴とする床置
   き歩行運動遊具。
2. 【請求項２】 第１板紙パイプと第２板紙パイプの接触
   部分を接続することを特徴とする請求項１の床置き歩行
   運動遊具。
3. 【請求項３】 第１板紙パイプがその両端の周面に添接
   するすべり止を取付けてなることを特徴とする請求項１
   の床置き歩行運動遊具。
4. 【請求項４】 第１および第２板紙パイプの原料がクラ
   フトパルプであることを特徴とする請求項１の床置き歩
   行運動遊具。
5. 【請求項５】 第１および第２板紙パイプが古紙パルプ
   を使用して形成された紙管であることを特徴とする請求
   項１の床置き歩行運動遊具。