JP2000262494A - 指形状照合用半導体装置 - Google Patents

指形状照合用半導体装置

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JP2000262494A
JP2000262494A JP11075707A JP7570799A JP2000262494A JP 2000262494 A JP2000262494 A JP 2000262494A JP 11075707 A JP11075707 A JP 11075707A JP 7570799 A JP7570799 A JP 7570799A JP 2000262494 A JP2000262494 A JP 2000262494A
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JP
Japan
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finger shape
tape
insulating substrate
semiconductor device
electrode array
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JP11075707A
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English (en)
Inventor
Seiichi Funakoshi
誠一 船越
Yoshihiko Katsuta
善彦 割田
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 指形状認識用モジュールの軽薄短小化、低コ
スト化を図る。 【解決手段】 TCP用のテープ状絶縁基板20上に
は、電極アレイからなるセンサ21及び配線群22a,
22bが形成される。基板20に設けられた開口25a
には、半導体チップ23が搭載される。半導体チップ2
3は、配線群22a,22bに接続される。樹脂24
は、配線群22a,22b及び半導体チップ23を覆
い、これらを保護する。また、樹脂24は、センサ21
上にも配置され、指形状を認識するための誘電体膜とし
ても機能する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、指形状照合用半導
体装置に関し、特に、個人の指形状(指紋、指関節など
の形状)を予め登録された指形状と照合して個人の認識
又は同定を行う個人識別システムに使用される。
【0002】
【従来の技術】近年、コンピュータルームなどの重要施
設への入退管理(物理セキュリティ)やコンピュータネ
ットワーク上でのアクセス管理(情報セキュリティ)な
どにおいて、個人の識別又は同定を行うことが非常に重
要となってきている。
【0003】従来から個人識別方法としては、会員証、
免許証などの本人しか持っていない所持物を利用する方
法、パスワードや暗証番号に代表される本人しか知らな
い情報(記憶情報)を用いる方法が知られている。
【0004】しかし、これら所持物や記憶情報は、実際
には盗難や紛失(記憶情報の場合は忘却もあり得る)な
どの恐れがあり、これらによるセキュリティは、必ずし
も万全とは言えない。
【0005】そこで、近年では、これら所持物や記憶情
報による個人識別方法を補ったり又はこれを代用するよ
うな個人識別技術として、サインや声紋などの個人の生
成物、指紋、指関節、網膜や、顔などの生体的特徴を利
用する、いわゆるバイオメトリクス方式の個人識別技術
の研究が進められている。
【0006】ところで、これらの個人識別技術のうち指
形状(指紋、指関節などの形状)の特徴を利用するもの
は、ユーザの心理的負担が少ないと共に、低価格、超小
型化の可能性があり、今後、実用化が最も期待される。
【0007】指形状による個人識別装置では、個人の指
形状をセンサ部により認識し、これが予め登録された指
形状と一致しているか否かを判断することにより、個人
の認識又は同定を行う。センサ部は、従来、プリズムレ
ンズやCCD受光素子などからなる光学系を利用してい
たが、近年では、電極アレイ及び処理回路(IC)から
なるセンサ部が開発され、個人識別装置の照合特性の向
上、低価格化及び小型化に貢献している。
【0008】図13は、電極アレイ及び処理回路からな
るセンサ部を有する指形状による個人識別システムの全
体構成を示している。
【0009】このシステムは、制御部とセンサ部3から
構成される。制御部は、例えば、入力装置1と制御装置
(例えば、パーソナルコンピュータ)2から構成され
る。センサ部3は、電極アレイ4と処理回路(ASI
C)5から構成される。電極アレイ4及び処理回路5
は、モジュール化されている。よって、ここでは、電極
アレイ4及び処理回路5からなるセンサ部3を指形状照
合用半導体装置と称することにする。
【0010】電極アレイ4の形状は、例えば、幅0.1
mm、長さ30mmに設定され、かつ、電極アレイは、
ピッチ0.2mmで350本配列される。
【0011】指の形状(特徴)を抽出する方法として
は、例えば、電極アレイ4上に指を置いたときに、隣接
する電極間の抵抗変化を指の長手方向に順次測定する方
法が知られている。また、別の方法としては、例えば、
電極アレイ4上に誘電体膜(ソルダーレジスト、樹脂な
ど)を介して指を置いたときに、指と電極間の容量変化
を指の長手方向に順次測定する方法が知られている。
【0012】電極アレイ(センサ)4で得られたデータ
は、処理回路(ASIC)5において所定の処理が施さ
れた後、制御装置(例えば、パーソナルコンピュータ)
2に転送される。制御装置2には、基準となる指形状の
データが予め登録されており、制御装置2は、センサ部
3から受け取った指形状のデータと基準となる指形状の
データを照合して両者が一致しているか否かを判断し、
個人の認識又は同定を行う。
【0013】図14は、モジュール化されたセンサ部の
従来の構成例を示している。また、図15は、図14の
XV−XV線に沿う断面図を示している。
【0014】PCB基板10の主面上には、センサ11
及び配線群12a,12bが形成され、かつ、半導体パ
ッケージ(本例では、QFP)13が搭載されている。
【0015】センサ11は、電極アレイから構成され
る。電極アレイの形状は、上述のように、例えば、幅
0.1mm、長さ30mmに設定され、かつ、電極アレ
イは、ピッチ0.2mmで350本配列される。配線群
12aの一端は、センサ(電極アレイ)11に接続され
る。配線群12aの他端は、半導体パッケージ13のリ
ード端子に接続される。また、配線群12bの一端は、
半導体パッケージ13のリード端子に接続され、その他
端は、モジュール外部のICや制御装置との電気的接続
をとるための電極となっている。半導体パッケージ13
内には、センサ11により得られた指形状のデータを処
理する処理回路が形成された半導体チップ(ASIC)
が搭載されている。
【0016】本例では、指と電極アレイ間の容量変化に
より指形状を認識する手法を採用するため、センサ(電
極アレイ)11上には、誘電体膜(ソルダーレジスト膜
など)14が形成されている。誘電体膜14は、センサ
11及びその近傍のみを覆うような構成でも、又はセン
サ11及び配線群12aの大部分を覆うような構成でも
よい。なお、隣接する電極アレイ間の抵抗変化により指
形状を認識する手法を採用する場合には、誘電体膜14
を形成する必要はない。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】従来、センサ部は、上
述のように、PCB基板上に形成されるセンサ及び配線
群と、PCB基板上に搭載される半導体パッケージ(A
SIC)により構成されていた。
【0018】しかし、このような構成では、以下のよう
な問題が生じる。第一に、従来のセンサ部を製造するに
当たって、PCB基板の主面上にセンサ(電極アレイ)
及び配線群を印刷しなければならない。このため、配線
幅(又は電極幅)や配線ピッチ(又は電極ピッチ)を十
分に縮小することができず、照合特性や小型化に限界が
あった。
【0019】第二に、従来のセンサ部は、一定形状を有
するPCB基板と半導体パッケージを主要な構成要素と
しているため、部品点数の増大により、モジュールの軽
薄短小化に限界があった。近年では、小型化、薄型化さ
れたパッケージも開発されているが、それでもパッケー
ジのサイズにモジュールのサイズが影響を受ける欠点が
ある。
【0020】第三に、従来では、PCB基板上に半導体
パッケージを実装する工程が必要となる。このため、モ
ジュールの製造工程が長くなり、製造コストが増加する
という欠点がある。
【0021】本発明は、上記欠点を解決すべくなされた
もので、その目的は、小型化、薄型化、低コスト化を達
成できると共に、照合特性も向上できるような新規な構
造を有するモジュール化されたセンサ部、即ち、指形状
照合用半導体装置を提供することにある。
【0022】
【課題を解決するための手段】(1) 本発明の指形状
照合用半導体装置は、第1開口部を有するテープ状絶縁
基板と、前記テープ状絶縁基板上に形成される電極アレ
イからなり、指形状に関するデータを取得するためのセ
ンサと、前記第1開口部に配置され、前記データの処理
を行う半導体チップと、前記テープ状絶縁基板上に形成
され、前記電極アレイと前記半導体チップを電気的に接
続する配線群とを備える。
【0023】本発明の指形状照合用半導体装置は、さら
に、前記半導体チップ、前記配線群及び前記電極アレイ
を覆う樹脂を備える。前記電極アレイ上には、耐摩耗性
に優れた樹脂を配置するのがよい。
【0024】前記テープ状絶縁基板には、少なくとも1
つの第2開口部が設けられ、前記少なくとも1つの第2
開口部で前記テープ状絶縁基板が折り曲げられている。
この場合、前記第2開口部には、柔軟性に優れたフレッ
クス樹脂を満たしておくのが好ましい。
【0025】前記テープ状絶縁基板は、ポリイミドフィ
ルムから構成され、前記電極アレイ及び前記配線群は、
銅膜から構成される。
【0026】(2) 本発明の個人識別システムは、上
述の(1)における指形状照合用半導体装置により認識
した指形状のデータを予め登録された基準となる指形状
のデータと比較する第1手段と、前記第1手段における
比較結果に基づいて個人の識別又は同定を行う第2手段
とから構成される。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、本発
明の指形状照合用半導体装置について詳細に説明する。
【0028】図1は、本発明の指形状照合用半導体装置
が適用される個人識別システムの全体構成を示してい
る。
【0029】このシステムは、制御部とセンサ部(TC
P部)3から構成される。制御部は、例えば、入力装置
1と制御装置(例えば、パーソナルコンピュータ)2か
ら構成される。センサ部3は、電極アレイ4と処理回路
(ASIC)5から構成される。電極アレイ4及び処理
回路5は、テープ状絶縁基板(例えば、TCP(TapeCa
rrier Package)に使用されるポリイミドフィルムな
ど)上に形成され、モジュール化(一体化)されてい
る。
【0030】電極アレイ4の形状は、例えば、幅0.0
5mm(50μm)、長さ30mmに設定され、かつ、
電極アレイは、ピッチ0.1mmで、700本配列され
る。処理回路5は、制御装置2から受けたデジタル制御
信号をアナログ信号に変換して電極アレイ4に印加する
ためのD/A変換器及び電極アレイ4から得られるアナ
ログ信号をデジタル信号に変換して制御装置2に与える
A/D変換器を備えている。
【0031】指の形状(特徴)を抽出する方法として
は、従来と同様に、例えば、隣接する電極間の抵抗変化
を測定する方法、指と電極間の容量変化を測定する方法
などが用いられる。
【0032】電極アレイ(センサ)4で得られたデータ
は、処理回路(ASIC)5において所定の処理が施さ
れた後、制御装置(例えば、パーソナルコンピュータ)
2に転送される。制御装置2には、基準となる指形状の
データが予め登録されており、制御装置2は、センサ部
3から受け取った指形状のデータと基準となる指形状の
データを照合して両者が一致しているか否かを判断し、
個人の認識又は同定を行う。
【0033】図2は、本発明の指形状照合用半導体装置
の第1例を示している。また、図3は、図2のIII−
III線に沿う断面図を示している。
【0034】本発明の指形状照合用半導体装置は、ポリ
イミドフィルムなどのテープ状絶縁基板20、銅膜など
の導電性膜から構成されるセンサ21及び配線群22
a,22b、半導体チップ(ASIC)23及び樹脂
(ソルダーレジスト膜など)24a,24bから構成さ
れる。
【0035】テープ状絶縁基板20は、例えば、TCP
(Tape Carrier Package)に使用されるポリイミドフィ
ルムから構成することができる。テープ状絶縁基板20
は、PCB基板とは異なり、柔軟性に優れ、湾曲させる
ことが可能になっている。テープ状絶縁基板20には、
半導体チップ23を搭載する領域及び配線群22bの一
部分に開口25a,25bが設けられている。開口25
bに剥き出しになる配線群22bは、製造終了後に、指
形状照合用半導体装置の電極となる。また、テープ状絶
縁基板20の縁部には、製造段階においてこのテープ状
絶縁基板20を搬送させるためのスプロケットホール2
5cが設けられている。
【0036】センサ21は、電極アレイから構成され
る。電極アレイの形状は、例えば、幅0.05mm、長
さ30mmに設定され、かつ、電極アレイは、ピッチ
0.1mmで、700本配列される。
【0037】センサ21及び配線群22a,22bは、
導電性膜の堆積工程及び導電膜のエッチング工程により
テープ状絶縁基板20上に形成される。配線群22aの
一端は、センサ(電極アレイ)21に接続される。配線
群22aの他端は、開口25aの周囲に配置され、半導
体チップ23の電極に接続される。また、配線群22b
の一端は、開口25aの周囲に配置され、半導体チップ
23の電極に接続され、配線群22bの他端は、開口2
5b上に配置される。
【0038】なお、配線群22a,22bと半導体チッ
プ23は、例えば、TCPと同様に、インナーリードボ
ンディング(ILB: Inner Lead Bonding )により互
いに接続される。
【0039】テープ状絶縁基板20上には、配線群22
a,22b及び半導体チップ23を保護するための樹脂
(ソルダーレジスト膜など)24a,24bが塗布され
ている。本例では、半導体チップ23を保護するため
に、いわゆるポッティング(potting)樹脂 24aを使
用し、配線群(電極アレイを含む)22a,22bを保
護するために、ソルダーレジスト膜24bを使用してい
る。
【0040】そして、電極アレイ上に形成される樹脂2
4bは、指と電極アレイ間の容量変化により指形状を認
識するための誘電体膜として機能する。
【0041】なお、樹脂24aは、例えば、ILB工程
後に、液状樹脂によるポッティング(Potting )工程を
行うことにより容易に半導体チップ23上に形成でき
る。また、本例では、樹脂24a,24bは、それぞれ
別工程で形成されるが、当然に、同一工程で同時に形成
するようにしてもよい。
【0042】また、隣接する電極アレイ間の抵抗変化に
より指形状を認識する手法を採用する場合には、センサ
21上に樹脂24bを形成する必要はない。
【0043】図4は、図2の指形状照合用半導体装置を
TABテープから切り離した状態の一例を示している。
また、図5は、図4のV−V線に沿う断面、図6は、図
4のVI−VI線に沿う断面を示している。
【0044】これらの図に示すように、センサ21上に
は、指27が配置される。センサ21の大きさは、例え
ば、人差し指が収まる程度の大きさ、30mm×70m
mに設定される。
【0045】配線群22bの一端は、センサ部、即ち、
指形状照合用半導体装置の外部電極となっている。
【0046】上記構成を有する指形状照合用半導体装置
は、従来の指形状照合用半導体装置に比べて以下の特徴
を有する。
【0047】第一に、PCB基板に変えてテープ状絶縁
基板(ポリイミドフィルムなど)を使用し、このテープ
状絶縁基板上にセンサ(電極アレイ)及び配線群を形成
している。テープ状絶縁基板は、PCB基板に比べて、
薄く、かつ、柔軟性に優れているため、モジュールの薄
型化、小型化が可能である。また、テープ状絶縁基板を
用いれば、TCP技術を採用することにより、安価に、
微細な配線(又は電極)を形成することができる。つま
り、電極アレイの幅及びピッチを狭くして、指認識の解
像度(照合特性)を向上させることができると共に、低
コスト化にも貢献できる。
【0048】第二に、本発明では、半導体チップが、直
接、テープ状絶縁基板上に搭載されるため、部品点数の
削減により、モジュールの軽薄短小化に貢献でき、か
つ、製造工程数の削減により、製造コストの低減にも貢
献できる。また、半導体チップ及び配線群を保護するた
めの樹脂を、指形状を認識するためのセンサ上にも同時
に形成できるため、製造工程数及び製造コストの増加な
く、センサ上に誘電体膜を配置できる。
【0049】第三に、テープ状絶縁基板は、PCB基板
とは異なり、柔軟性に優れているため、指形状照合用半
導体装置の実装工程を容易にすることができる。また、
指形状照合用半導体装置を湾曲させて実装することも可
能であり、モジュールの小型化、薄型化に貢献できる。
【0050】このように、本発明の指形状照合用半導体
装置は、小型化、薄型化、低コスト化に優れていると共
に、指認識の解像度(照合特性)も向上できる。
【0051】図7は、本発明の指形状照合用半導体装置
の第2例を示している。また、図8は、図7のVIII
−VIII線に沿う断面図を示している。
【0052】本例の指形状照合用半導体装置も、上述の
第1例と同様に、ポリイミドフィルムなどのテープ状絶
縁基板20、銅膜などの導電性膜から構成されるセンサ
21及び配線群22a,22b、半導体チップ(ASI
C)23及び樹脂(ソルダーレジスト膜など)24a,
24bから構成される。
【0053】本例の指形状照合用半導体装置の特徴は、
上述の第1例と比較すると、半導体チップ23の向きが
逆になっている点にある。即ち、第1例では、テープ状
絶縁基板20のセンサ21側の面に対して反対側の面に
半導体チップを配置したが、第2例では、テープ状絶縁
基板20のセンサ21側の面に半導体チップを配置して
いる。
【0054】以下、本例の指形状照合用半導体装置の構
成について具体的に述べる。
【0055】テープ状絶縁基板20は、例えば、TCP
に使用されるポリイミドフィルムから構成することがで
きる。テープ状絶縁基板20は、PCB基板とは異な
り、柔軟性に優れ、湾曲させることが可能になってい
る。テープ状絶縁基板20には、半導体チップ23を搭
載する領域及び配線群22bの一部分に開口25a,2
5bが設けられている。開口25bに剥き出しになる配
線群22bは、製造終了後に、指形状照合用半導体装置
の電極となる。また、テープ状絶縁基板20の縁部に
は、製造段階においてこのテープ状絶縁基板20を搬送
させるためのスプロケットホール25cが設けられてい
る。
【0056】センサ21及び配線群22a,22bは、
導電性膜の堆積工程及び導電膜のエッチング工程により
テープ状絶縁基板20上に形成される。配線群22aの
一端は、センサ(電極アレイ)21に接続される。配線
群22aの他端は、開口25aの周囲に配置され、半導
体チップ23の電極に接続される。また、配線群22b
の一端は、開口25aの周囲に配置され、半導体チップ
23の電極に接続され、配線群22bの他端は、開口2
5b上に配置される。
【0057】テープ状絶縁基板20上には、配線群22
a,22b及び半導体チップ23を保護するための樹脂
(ソルダーレジスト膜など)24a,24bが塗布され
ている。本例では、半導体チップ23を保護するため
に、いわゆるポッティング(potting)樹脂 24aを使
用し、配線群(電極アレイを含む)22a,22bを保
護するために、ソルダーレジスト膜24bを使用してい
る。
【0058】そして、電極アレイ上に形成される樹脂2
4bは、指と電極アレイ間の容量変化により指形状を認
識するための誘電体膜として機能する。
【0059】なお、樹脂24aは、例えば、ILB工程
後に、液状樹脂によるポッティング(Potting )工程を
行うことにより容易に半導体チップ23上に形成でき
る。また、本例では、樹脂24a,24bは、それぞれ
別工程で形成されるが、当然に、同一工程で同時に形成
するようにしてもよい。
【0060】また、隣接する電極アレイ間の抵抗変化に
より指形状を認識する手法を採用する場合には、センサ
21上に樹脂24bを形成する必要はない。
【0061】本発明の指形状照合用半導体装置の第2例
においても、第1例と同様に、モジュールの小型化、薄
型化、低コスト化に優れると共に、指認識の解像度(照
合特性)も向上できる、という効果を奏する。
【0062】図9は、本発明の指形状照合用半導体装置
の第3例を示している。また、図10は、図9のX−X
線に沿う断面図を示している。
【0063】本例の指形状照合用半導体装置も、上述の
第1例と同様に、ポリイミドフィルムなどのテープ状絶
縁基板20、銅膜などの導電性膜から構成されるセンサ
21及び配線群22a,22b、半導体チップ(ASI
C)23及び樹脂(ソルダーレジスト膜など)24a,
24bから構成される。
【0064】本例の指形状照合用半導体装置の特徴は、
上述の第1例と比較すると、テープ状絶縁基板(例え
ば、ポリイミドフィルム)20に折り曲げ用の開口25
dを設けた点にある。即ち、本例では、センサ21と半
導体チップ23の間の2箇所においてテープ状絶縁基板
を折り曲げることにより、外形寸法(厚さを除く)を、
第1例の半分程度、即ち、センサ21のサイズとほぼ同
じにすることができる。
【0065】以下、本例の指形状照合用半導体装置の構
成について具体的に述べる。
【0066】テープ状絶縁基板20は、例えば、TCP
に使用されるポリイミドフィルムから構成される。テー
プ状絶縁基板20には、半導体チップ23を搭載する領
域及び配線群22a,22bの一部分に開口25a,2
5b,25dが設けられている。開口25bに剥き出し
になる配線群22bは、製造終了後に、指形状照合用半
導体装置の電極となる。
【0067】開口25dは、テープ状絶縁基板20をこ
の箇所で折り曲げるためのものである。開口25dに
は、例えば、柔軟性に優れたフレックス樹脂を満たして
おいてもよい。この場合、折り曲げ部における強度を確
保でき、配線群22aの断線などを防止することができ
る。
【0068】また、テープ状絶縁基板20の縁部には、
製造段階においてこのテープ状絶縁基板20を搬送させ
るためのスプロケットホール25cが設けられている。
【0069】センサ21及び配線群22a,22bは、
導電性膜の堆積工程及び導電膜のエッチング工程により
テープ状絶縁基板20上に形成される。配線群22aの
一端は、センサ(電極アレイ)21に接続される。配線
群22aの他端は、開口25aの周囲に配置され、半導
体チップ23の電極に接続される。また、配線群22b
の一端は、開口25aの周囲に配置され、半導体チップ
23の電極に接続され、配線群22bの他端は、開口2
5b上に配置される。
【0070】テープ状絶縁基板20上には、配線群22
a,22b及び半導体チップ23を保護するための樹脂
(ソルダーレジスト膜など)24a,24bが塗布され
ている。本例では、半導体チップ23を保護するため
に、いわゆるポッティング(potting)樹脂 24aを使
用し、配線群(電極アレイを含む)22a,22bを保
護するために、ソルダーレジスト膜24bを使用してい
る。
【0071】そして、電極アレイ上に形成される樹脂2
4bは、指と電極アレイ間の容量変化により指形状を認
識するための誘電体膜として機能する。
【0072】なお、樹脂24aは、例えば、ILB工程
後に、液状樹脂によるポッティング(Potting )工程を
行うことにより容易に半導体チップ23上に形成でき
る。また、本例では、樹脂24a,24bは、それぞれ
別工程で形成されるが、当然に、同一工程で同時に形成
するようにしてもよい。
【0073】また、隣接する電極アレイ間の抵抗変化に
より指形状を認識する手法を採用する場合には、センサ
21上に樹脂24bを形成する必要はない。
【0074】本発明の指形状照合用半導体装置の第3例
においても、第1例と同様に、モジュールの小型化、薄
型化、低コスト化に優れると共に、指認識の解像度(照
合特性)も向上できる、という効果を奏する。また、本
例では、テープ状絶縁基板に折り曲げ用の開口を設けて
いるため、モジュールのさらなる小型化に貢献すること
ができる。
【0075】図11は、本発明の指形状照合用半導体装
置の第4例を示している。また、図12は、図11のX
II−XII線に沿う断面図を示している。
【0076】本例の指形状照合用半導体装置は、ポリイ
ミドフィルムなどのテープ状絶縁基板20、銅膜などの
導電性膜から構成されるセンサ21及び配線群22a,
22b、半導体チップ(ASIC)23及び樹脂(ソル
ダーレジスト膜など)24a,24b,26から構成さ
れる。
【0077】本例の指形状照合用半導体装置の特徴は、
上述の第1例と比較すると、センサ21上に、配線保護
用の樹脂(ソルダーレジスト膜など)24bよりも耐摩
耗性に優れた樹脂26を形成した点にある。即ち、樹脂
26をセンサ21上に配置することで、指が直接触れる
センサ21の摩耗を防止でき、高信頼性のモジュールを
提供できる。
【0078】以下、本例の指形状照合用半導体装置の構
成について具体的に述べる。
【0079】テープ状絶縁基板20は、例えば、TCP
に使用されるポリイミドフィルムから構成することがで
きる。テープ状絶縁基板20は、PCB基板とは異な
り、柔軟性に優れ、湾曲させることが可能になってい
る。テープ状絶縁基板20には、半導体チップ23を搭
載する領域及び配線群22bの一部分に開口25a,2
5bが設けられている。開口25bに剥き出しになる配
線群22bは、製造終了後に、指形状照合用半導体装置
の電極となる。また、テープ状絶縁基板20の縁部に
は、製造段階においてこのテープ状絶縁基板20を搬送
させるためのスプロケットホール25cが設けられてい
る。
【0080】センサ21及び配線群22a,22bは、
導電性膜の堆積工程及び導電膜のエッチング工程により
テープ状絶縁基板20上に形成される。配線群22aの
一端は、センサ(電極アレイ)21に接続される。配線
群22aの他端は、開口25aの周囲に配置され、半導
体チップ23の電極に接続される。また、配線群22b
の一端は、開口25aの周囲に配置され、半導体チップ
23の電極に接続され、配線群22bの他端は、開口2
5b上に配置される。
【0081】テープ状絶縁基板20上には、配線群22
a,22b及び半導体チップ23を保護するための樹脂
(ソルダーレジスト膜など)24a,24bが塗布され
ている。本例では、半導体チップ23を保護するため
に、いわゆるポッティング(potting)樹脂 24aを使
用し、配線群(電極アレイを含む)22a,22bを保
護するために、ソルダーレジスト膜24bを使用してい
る。
【0082】さらに、本例では、センサ21上に、樹脂
24bよりも耐摩耗性に優れた摩耗防止のための樹脂2
6が形成されている。
【0083】そして、電極アレイ上に形成される樹脂2
4b,26は、指と電極アレイ間の容量変化により指形
状を認識するための誘電体膜として機能する。
【0084】なお、樹脂24aは、例えば、ILB工程
後に、液状樹脂によるポッティング(Potting )工程を
行うことにより容易に半導体チップ23上に形成でき
る。また、本例では、樹脂24a,24bは、それぞれ
別工程で形成されるが、当然に、同一工程で同時に形成
するようにしてもよい。
【0085】また、本例では、センサ21上に、樹脂2
4b,26の双方を配置しているが、例えば、樹脂24
bを省略し、耐摩耗性に優れた樹脂26のみをセンサ2
1上に配置するようにしてもよい。
【0086】本発明の指形状照合用半導体装置の第4例
においても、第1例と同様に、モジュールの小型化、薄
型化、低コスト化に優れると共に、指認識の解像度(照
合特性)も向上できる、という効果を奏する。さらに、
本例では、センサ上に摩耗し難い樹脂を配置しているた
め、樹脂26の塗布工程が増えるが、信頼性の高いモジ
ュールを提供することが可能になる。
【0087】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明の指形状
照合用半導体装置によれば、TCPに用いられるような
テープ状絶縁基板上に、センサ(電極アレイ)及び配線
群を形成し、かつ、半導体チップを直接テープ状絶縁基
板に搭載しているため、モジュールの小型化、薄型化、
低コスト化、指認識の解像度(照合特性)の向上を同時
に達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半導体装置が適用されるシステムの全
体構成を示す図。
【図2】本発明の半導体装置の第1例を示す図。
【図3】図2のIII−III線に沿う断面図。
【図4】図2の半導体装置をTABテープから切り離し
た状態を示す図。
【図5】図4のV−V線に沿う断面図。
【図6】図4のVI−VI線に沿う断面図。
【図7】本発明の半導体装置の第2例を示す図。
【図8】図7のVIII−VIII線に沿う断面図。
【図9】本発明の半導体装置の第3例を示す図。
【図10】図9のX−X線に沿う断面図。
【図11】本発明の半導体装置の第4例を示す図。
【図12】図11のXII−XII線に沿う断面図。
【図13】従来の半導体装置が適用されるシステムの全
体構成を示す図。
【図14】従来の半導体装置を示す図。
【図15】図14のXV−XV線に沿う断面図。
【符号の説明】
1 :入力装置、 2 :AM検波IC、 3 :A/Dコンバータ、 4 :指形状照合用半導体
装置(センサ部)、 5,11,21 :センサ(電極アレ
イ)、 6 :処理回路(ASI
C)、 7 :制御装置(パーソナ
ルコンピュータ)、 10 :PCB基板、 12a,12b,22a,22b :配線群、 13 :半導体パッケー
ジ、 14,24 :樹脂(ソルダーレ
ジスト膜)、 20 :テープ状絶縁基
板、 23 :半導体チップ(A
SIC)、 25a,25b,25c,25d :開口、 26 :耐摩耗性樹脂、 27 :指。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1開口部を有するテープ状絶縁基板
    と、 前記テープ状絶縁基板上に形成される電極アレイからな
    り、指形状に関するデータを取得するためのセンサと、 前記第1開口部に配置され、前記データの処理を行う半
    導体チップと、 前記テープ状絶縁基板上に形成され、前記電極アレイと
    前記半導体チップを電気的に接続する配線群とを具備す
    ることを特徴とする指形状照合用半導体装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の指形状照合用半導体装置
    において、 前記半導体チップ、前記配線群及び前記電極アレイを覆
    う樹脂を具備することを特徴とする指形状照合用半導体
    装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の指形状照合用半導体装置
    において、 前記テープ状絶縁基板には、少なくとも1つの第2開口
    部が設けられ、前記少なくとも1つの第2開口部で前記
    テープ状絶縁基板が折り曲げられていることを特徴とす
    る指形状照合用半導体装置。
  4. 【請求項4】 前記第2開口部には、柔軟性に優れたフ
    レックス樹脂が満たされていることを特徴とする請求項
    3記載の指形状照合用半導体装置。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の指形状照合用半導体装置
    において、 前記電極アレイを覆う耐摩耗性に優れた樹脂を具備する
    ことを特徴とする指形状照合用半導体装置。
  6. 【請求項6】 前記テープ状絶縁基板は、ポリイミドフ
    ィルムから構成され、前記電極アレイ及び前記配線群
    は、銅膜から構成されることを特徴とする請求項1記載
    の指形状照合用半導体装置。
  7. 【請求項7】 請求項1記載の指形状照合用半導体装置
    により認識した指形状のデータを予め登録された基準と
    なる指形状のデータと比較する第1手段と、前記第1手
    段における比較結果に基づいて個人の識別又は同定を行
    う第2手段とを具備することを特徴とする個人識別シス
    テム。
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