JP2000261979A - 太陽電池・キャパシタ電源装置及び充電方法 - Google Patents

太陽電池・キャパシタ電源装置及び充電方法

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JP2000261979A
JP2000261979A JP11058502A JP5850299A JP2000261979A JP 2000261979 A JP2000261979 A JP 2000261979A JP 11058502 A JP11058502 A JP 11058502A JP 5850299 A JP5850299 A JP 5850299A JP 2000261979 A JP2000261979 A JP 2000261979A
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  • Dc-Dc Converters (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な回路構成により太陽光の変動に対応し
て太陽電池の最大出力電力でキャパシタ回路を充電でき
るようにする。 【解決手段】 キャパシタ回路4の充電を制御するコン
バータ2と、キャパシタ回路4の充電電流と電流設定値
10との誤差を検出する充電電流誤差増幅回路8と、太
陽電池1の出力電圧と電圧設定値9との誤差を検出する
電池出力電圧誤差増幅回路7とを備え、充電電流誤差増
幅回路8の出力信号に電池出力電圧誤差増幅回路7の出
力信号を合成して太陽電池1の出力電圧が電圧設定値9
となるようにコンバータ2を制御し、キャパシタ回路4
の許容電圧、許容電流の範囲内で太陽電池1の出力電力
が最大となるようにキャパシタ回路4の充電電流を制御
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【発明の属する技術分野】本発明は、太陽電池の出力に
より複数のキャパシタからなるキャパシタ蓄電回路を充
電する太陽電池・キャパシタ電源装置及び充電方法に関
する。
【従来の技術】図7は従来の太陽電池・キャパシタ電源
装置の構成例を示す図であり、1は太陽電池、2はDC
/DCコンバータ、3は電流検出回路、4はキャパシタ
回路、13はインターフェース回路、14はCPU、2
1は電流検出回路を示す。電気二重層キャパシタなどの
キャパシタは、2次電池(鉛蓄電池、リチウムイオン2
次電池など)と異なり、電気エネルギー量E、キャパシ
タ静電容量C、端子電圧Vとすると、E=CV2 /2の
関係により電気エネルギー量に応じて端子電圧が大きく
変化する。また、太陽電池は、照度がかなり低くてもそ
こそこの無負荷電圧になるが、出力電力が少ないため、
電流が流れると照度が低いほど端子電圧の低下が大きく
なる。このような太陽電池の出力により複数のキャパシ
タからなるキャパシタ蓄電回路を充電するため、従来
は、図7に示すように電流検出回路21で太陽電池1の
出力電流を検出し、電流検出回路3でキャパシタ回路4
の充電電流を検出して、これらを太陽電池1の出力電圧
とキャパシタ回路4の端子電圧と共にインターフェース
回路13を介してCPU14に読み込み、太陽電池の出
力を最大限有効に利用するため、CPU14により演算
を行って最大出力でDC/DCコンバータ2を制御する
最大出力追従制御方式(MPPT)が採用されてきた。
【発明が解決しようとする課題】キャパシタを用いた蓄
電電源装置の場合には、上記のように2次電池と異なる
ため従来の2次電池充電装置が利用できず、また、太陽
電池の出力を最大限有効に利用する方式では、中央演算
制御装置CPUなどを使用して演算を行いDC/DCコ
ンバータ2の制御を行っているため、全体として装置が
高価になる。さらに、太陽電池の出力を有効に利用する
方式では、出力電力を求めるため、電圧と電流の乗算が
必要であったり、制御のためのソフトウエアも複雑にな
るなどの問題があった。
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するものであって、簡単な回路構成により太陽光の変
動に対応して太陽電池の最大出力電力でキャパシタ回路
を充電できるようにする。そのために本発明は、太陽電
池の出力により複数のキャパシタからなるキャパシタ回
路の充電を行う太陽電池・キャパシタ電源装置であっ
て、前記キャパシタ回路の充電を制御するコンバータ
と、前記キャパシタ回路の充電電流と電流設定値との誤
差を検出する充電電流誤差増幅回路と、前記太陽電池の
出力電圧と電圧設定値との誤差を検出する電池出力電圧
誤差増幅回路とを備え、前記充電電流誤差増幅回路の出
力信号に前記電池出力電圧誤差増幅回路の出力信号を合
成して前記太陽電池の出力電圧が電圧設定値となるよう
に前記コンバータを制御することを特徴とし、前記電池
出力電圧誤差増幅回路は、前記キャパシタ回路の充電電
流が大きくなる方に前記電圧設定値を変化させる手段を
有することを特徴とするものである。また、太陽電池の
出力により複数のキャパシタからなるキャパシタ回路の
充電を行う太陽電池・キャパシタ電源装置の充電方法で
あって、前記キャパシタ回路の充電電流を検出し、該充
電電流が大きくなる方に前記太陽電池の出力電圧の設定
値を変化させ、該設定値に基づきコンバータを制御し前
記キャパシタ回路の充電を制御することを特徴とするも
のである。
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しつつ説明する。図1は本発明に係る太陽電池・
キャパシタ電源装置の実施の形態を示す図であり、1は
太陽電池、2はDC/DCコンバータ、3は電流検出回
路、4はキャパシタ回路、5は出力電圧調整回路、7、
8は誤差増幅回路、9は太陽電池出力電圧設定器、10
はキャパシタ充電電流設定器、11はダイオードを示
す。図1において、キャパシタ回路4は、例えば複数個
の電気二重層キャパシタを直並列に接続して充電し蓄電
しつつ負荷に給電する回路であり、このキャパシタ回路
4の充電用の電源として利用するのが太陽電池1であ
る。この太陽電池1の出力によりキャパシタ回路4の充
電を制御するため、太陽電池出力電圧設定器9は、太陽
電池1の出力電圧の値を設定するものであり、キャパシ
タ充電電流設定器10は、キャパシタ回路4の充電電流
の値を設定するものである。誤差増幅回路7は、太陽電
池1の出力電圧と太陽電池出力電圧設定器9の電圧設定
値との誤差を検出して増幅する電池出力電圧誤差増幅回
路であり、電流検出回路3は、キャパシタ回路4の充電
電流を検出し、誤差増幅回路8は、電流検出回路3で検
出したキャパシタ回路4の充電電流とキャパシタ充電電
流設定器10の電流設定値との誤差を検出して増幅する
充電電流誤差増幅回路である。DC/DCコンバータ2
は、キャパシタ回路4を0Vからキャパシタの制限電圧
まで充電制御するものであり、誤差増幅回路7による太
陽電池1の出力電圧の検出誤差と誤差増幅回路8による
キャパシタ回路4の充電電流の検出誤差を合成した信号
により、キャパシタ回路4の充電電流を制御する。DC
/DCコンバータ2に制御信号として与えられる誤差増
幅回路7の検出誤差は、ダイオード11を介して誤差増
幅回路8の検出誤差と接続されるので、太陽電池1の出
力電圧が太陽電池出力電圧設定器9の電圧設定値以下に
なると、その検出誤差が合成される。したがって、それ
までは、誤差増幅回路8の検出誤差に基づきDC/DC
コンバータ2を制御し、キャパシタ回路4の定電流充電
を行う。すなわち、ダイオード11は、誤差増幅回路8
の検出誤差による定電流充電から、太陽電池1の出力電
圧が低下したときに誤差増幅回路7の検出誤差による太
陽電池1の出力電圧の低下抑制の制御に切り換える回路
を構成するものである。次に、動作を説明する。まず、
電流検出回路3により充電電流Icを検出し、誤差増幅
回路8でキャパシタ充電電流設定器10の電流設定値I
scとの検出誤差ΔIに基づきDC/DCコンバータ2
を制御することにより、充電電流Icをキャパシタ充電
電流設定器10の電流設定値Iscになるように制御し
定電流充電を行う。このとき、キャパシタ回路4の端子
電圧Vcがほとんど0の状態では、太陽電池1の出力電
力Wpは少ないので、太陽電池1の出力電圧Vpは、太
陽電池出力電圧設定器9の電圧設定値Vspまでは低下
しない。このとき誤差増幅回路7による検出誤差ΔV
は、ダイオード11に対して逆方向の信号となるため、
太陽電池1の出力電圧Vpの制御系は切り離された状態
となっている。しかし、キャパシタ回路4の充電と共
に、その端子電圧Vcが上昇しその充電電力Wc=Vc
×Icが増大すると、太陽電池1の出力電力Wpが増大
するので、太陽電池1の出力電圧Vpが徐々に低下す
る。そして、太陽電池1の出力電圧Vpが太陽電池出力
電圧設定器9の電圧設定値Vspよりさらに低下するよ
うになると、誤差増幅回路7の検出誤差ΔVがダイオー
ド11に対して順方向の信号となる。この誤差増幅回路
7の検出誤差ΔVが、誤差増幅回路8による検出誤差Δ
Iと合成されるのでDC/DCコンバータ2の出力を抑
えるようになり、その結果、充電電流Icが電流設定値
Iscより小さくなる。つまり、太陽電池1の出力電圧
Vpが太陽電池出力電圧設定器9の電圧設定値Vspに
なるようにDC/DCコンバータ2が制御される。図2
は太陽電池の出力電圧と電流と出力電力及び太陽光の関
係を示す図、図3は模擬的に太陽光を変動させてキャパ
シタ回路を0Vから充電した場合の太陽電池の出力とキ
ャパシタ回路の電圧、電流、電力の関係を示す図であ
る。太陽電池の出力電圧と電流及び太陽光の関係は、図
2に示すように太陽電池の出力電圧を無負荷電圧(例え
ば30〜33V)の約80〜85%(約25V)に相当
する電圧にすると、最大出力電力にすることができる。
さらに太陽電池の出力を最大にするには、キャパシタ回
路4に対する充電電流を大きくする方に太陽電池出力電
圧設定器9の電圧設定値を変化させればよい。すなわ
ち、キャパシタ回路4の充電電流が大きくなることは、
DC/DCコンバータ2の出力電圧が大きくなること、
つまりDC/DCコンバータ2の出力電力が大きくなる
ことであるから、DC/DCコンバータ2の入力である
太陽電池の出力電力が大きくなったことになる。模擬的
に太陽光を変動(脈動)させ、キャパシタ回路4を0V
から充電した場合の太陽電池1の出力とキャパシタ回路
4の電圧、電流、電力の関係を示したのが図3である。
ここで、太陽電池出力電圧設定器は25Vに、キャパシ
タ充電電流設定器は4Aに設定している。キャパシタ回
路4の端子電圧が0からの充電開始当初は、設定され
た4Aの充電電流により定電流充電されても太陽電池1
の出力電圧は、設定された25Vより高いが、キャパシ
タ回路4の端子電圧が上昇してくるにしたがって、キャ
パシタ回路4の充電電力、つまり太陽電池1の出力電力
が増大するので、太陽電池1の出力電圧が低下してく
る。そして、太陽電池1の出力電圧が設定された25V
まで低下すると、誤差増幅回路7による制御が働き25
Vに維持するようになるので、に示すようにキャパシ
タ回路4の充電電流が4A以下に減少する。さらにキャ
パシタ回路4の端子電圧が上昇すると、に示すように
キャパシタ回路4の充電電流は、設定された4A以下で
変動するようになり、太陽電池1の出力電圧が設定され
た25Vに維持される。図4乃至図6は本発明に係る太
陽電池・キャパシタ電源装置の他の実施の形態を示す図
であり、13はインターフェース回路、14はCPU、
15、16はダイオード、17は太陽電池、18は照度
センサ、19は温度センサを示す。図4に示す実施の形
態は、インターフェース回路13を通して電流検出回路
3により検出されるキャパシタ回路4の充電電流をCP
U14に読み込み、CPU14により充電電流が大きく
なる方に、太陽電池1の出力電圧の設定信号を変化させ
る操作を行うものである。ダイオード15、16は、キ
ャパシタ回路4の充電電圧が太陽電池1の出力電圧より
低いときに、太陽電池1の出力を利用して出力電圧調整
回路(図示省略、図1に示す5)を動作させるための回
路を構成している。図5に示す実施の形態は、基準電源
用として太陽電池1と特性の相似した太陽電池17を設
け、この出力電圧により太陽電池出力電圧設定器9の設
定を行うようにしたものである。図6に示す実施の形態
は、照度センサ18、温度センサ19を設けて、照度セ
ンサ18により太陽電池1の入力照度を検出すると共
に、温度センサ19により太陽電池1の温度を検出して
太陽電池1の出力電圧の設定信号を変化させるものであ
る。すなわち、インターフェース回路13を通して稼働
状態における太陽電池1への放射照度と太陽電池1の温
度をCPU14に読み込み、CPU14の制御によりこ
れら放射照度と温度から太陽電池1の出力が最大となる
と予想される太陽電池1の出力電圧となるように太陽電
池1の出力電圧の設定信号を変化させる。
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、キャパシタ回路の充電を制御するコンバータ
と、キャパシタ回路の充電電流と電流設定値との誤差を
検出する充電電流誤差増幅回路と、太陽電池の出力電圧
と電圧設定値との誤差を検出する電池出力電圧誤差増幅
回路とを備え、充電電流誤差増幅回路の出力信号に電池
出力電圧誤差増幅回路の出力信号を合成して太陽電池の
出力電圧が電圧設定値となるようにコンバータを制御す
るので、キャパシタ回路の許容電圧、許容電流の範囲内
で太陽電池の出力電力が最大となるようにキャパシタ回
路の充電電流を制御することができる。しかも、充電電
流誤差増幅回路の出力信号に電池出力電圧誤差増幅回路
の出力信号を合成する簡単な回路構成により太陽光の変
動に対応して太陽電池の最大出力電力でキャパシタ回路
の充電が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る太陽電池・キャパシタ電源装置
の実施の形態を示す図である。
【図2】 太陽電池の出力電圧と電流及び太陽光の関係
を示す図である。
【図3】 模擬的に太陽光を変動させてキャパシタ回路
を0Vから充電した場合の太陽電池の出力とキャパシタ
回路の電圧、電流、電力の関係を示す図である。
【図4】 本発明に係る太陽電池・キャパシタ電源装置
の他の実施の形態を示す図である。
【図5】 本発明に係る太陽電池・キャパシタ電源装置
の他の実施の形態を示す図である。
【図6】 本発明に係る太陽電池・キャパシタ電源装置
の他の実施の形態を示す図である。
【図7】 従来の太陽電池・キャパシタ電源装置の構成
例を示す図である。
【符号の説明】
1…太陽電池、2…DC/DCコンバータ、3…電流検
出回路、4…キャパシタ回路、5…出力電圧調整回路、
7、8…誤差増幅回路、9…太陽電池出力電圧設定器、
10…キャパシタ充電電流設定器、11…ダイオード
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5F051 JA17 KA03 KA04 5G003 AA06 BA01 CA02 DA04 DA15 FA08 GB03 5G065 DA04 EA03 HA08 HA09 HA17 JA01 LA01 LA02 LA03 MA01 NA01 5H730 AS17 FD11 FD31 FD61 FF09

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 太陽電池の出力により複数のキャパシタ
    からなるキャパシタ回路の充電を行う太陽電池・キャパ
    シタ電源装置であって、前記キャパシタ回路の充電を制
    御するコンバータと、前記キャパシタ回路の充電電流と
    電流設定値との誤差を検出する充電電流誤差増幅回路
    と、前記太陽電池の出力電圧と電圧設定値との誤差を検
    出する電池出力電圧誤差増幅回路とを備え、前記充電電
    流誤差増幅回路の出力信号に前記電池出力電圧誤差増幅
    回路の出力信号を合成して前記太陽電池の出力電圧が電
    圧設定値となるように前記コンバータを制御することを
    特徴とする太陽電池・キャパシタ電源装置。
  2. 【請求項2】 前記電池出力電圧誤差増幅回路は、前記
    キャパシタ回路の充電電流が大きくなる方に前記電圧設
    定値を変化させる手段を有することを特徴とする請求項
    1記載の太陽電池・キャパシタ電源装置。
  3. 【請求項3】 太陽電池の出力により複数のキャパシタ
    からなるキャパシタ回路の充電を行う太陽電池・キャパ
    シタ電源装置の充電方法であって、前記キャパシタ回路
    の充電電流を検出し、該充電電流が大きくなる方に前記
    太陽電池の出力電圧の設定値を変化させ、該設定値に基
    づきコンバータを制御し前記キャパシタ回路の充電を制
    御することを特徴とする太陽電池・キャパシタ電源装置
    の充電方法。
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