JP2000261630A - 画像処理装置および画像処理方法 - Google Patents

画像処理装置および画像処理方法

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JP2000261630A
JP2000261630A JP11057186A JP5718699A JP2000261630A JP 2000261630 A JP2000261630 A JP 2000261630A JP 11057186 A JP11057186 A JP 11057186A JP 5718699 A JP5718699 A JP 5718699A JP 2000261630 A JP2000261630 A JP 2000261630A
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data
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page memory
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Taro Yokose
太郎 横瀬
Kenichi Kawachi
賢一 河内
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Fujifilm Business Innovation Corp
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Fuji Xerox Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 メモリへのデータ入出力を行なう画像処理に
おけるメモリの使用効率を高め、処理速度を向上させた
画像処理装置を提供する。 【解決手段】 画像処理装置は複数の圧縮ページメモリ
を有する。入力画像の符号化による生成符号データの符
号量と、複数の圧縮ページメモリの空き容量とを比較
し、符号量が1つの圧縮ページメモリの空き容量より大
でない場合には、符号データを1つの圧縮ページメモリ
に格納する。符号量が1つの圧縮ページメモリ空き容量
より大である場合は、複数の圧縮ページメモリに符号デ
ータを格納する。このようにメモリ使用態様を生成符号
量に応じて動的に変更する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は画像処理装置および
画像処理方法に関する。詳細には画像データの画像処理
において使用されるメモリ構成に関し、特にページメモ
リに対するデータ入出力を行なう画像処理装置および画
像処理方法において、メモリの使用効率を高め、かつ高
速な画像出力を実現可能とする画像処理装置および画像
処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】各種の画像処理を実行する画像処理装置
および画像処理方法においては、例えば入力画像データ
を符号化してメモリに書き込み、さらに読み出して復号
して出力するためのメモリ構成としてページメモリを装
置内に備えたものが多い。画像処理のうち複数画像の重
ね合わせ処理や回転処理では、一般に処理前の画素の入
力順と処理後の画素の出力順が異なるのでページメモリ
が必須構成となる。また拡大、縮小、色変換などその他
の画像処理でも、同期などの処理効率を考えるとページ
メモリを備えた方が設計が容易となることがある。ここ
でいうページメモリとは処理対象となる画像の1ページ
を格納可能なメモリのことであって、この容量は例えば
1インチあたり600画素の解像度におけるA4サイズ
で約35M画素、従って4色フルカラーなら約140M
Byteに相当する。
【0003】このような画像処理を対象とした画像処理
装置の中でも特に高速処理を要求されるものでは、この
ページメモリの入出力速度が問題になる。従ってシンク
ロナスDRAMなどの比較的高速かつ安価なメモリデバ
イスが使用されることが多いが、このような大容量のメ
モリではやはりコストが問題になる。さらに膨大なデー
タが入出力されるため、ページメモリを接続したバスに
多大な負担がかかることになる。
【0004】以上の問題を解決しようとする従来技術に
特開平5−37790がある。以下、この特開平5−3
7790に記載の発明を従来例として説明する。従来例
の基本原理は画像をページメモリに格納する際に画像圧
縮符号化を応用することにより、必要なメモリ量を削減
する点にある。
【0005】図10は特開平5−37790に記載され
た画像処理装置の構成図である。ただし該発明の主旨を
損ねず、かつ本発明の説明に沿うよう各用語を変更し、
また説明に不要な部分は省略した。図中、10は画像入
力部、20は画像処理部、30は符号化部、55は圧縮
ページメモリ、60は復号部、70は画像出力部、11
0は入力画像データ、120は処理画像データ、130
は符号データ、140は復号画像データである。
【0006】図10の各部について説明する。画像入力
部10は外部から画像データ110を入力する。画像処
理部20は入力画像データ110と復号画像データ14
0に対して画像処理を行い、処理画像データ120とし
て符号化部30へ送出する。符号化部30は処理画像デ
ータ120に所定の画像圧縮符号化を行い、符号データ
130として圧縮ページメモリ55に送出する。圧縮ペ
ージメモリ55は符号データ130を蓄積し、必要に応
じて復号部60へ送出する。復号部60は符号データ1
30に対して符号化部30で行う画像圧縮符号化処理の
逆処理にあたる復号処理を行い、復号画像データ140
として画像出力部70および画像処理部20へ送出す
る。画像出力部70は復号画像データ140を画像処理
結果として外部へ送出する。
【0007】以上の構成に基づいて従来の画像処理装置
の例として、特開平5−37790に記載の画像処理装
置の処理手順について説明する。図11は特開平5−3
7790に記載の画像処理装置の動作を説明するフロー
チャートである。
【0008】説明に入る前に説明中で使用される各種の
用語の定義を行う。特開平5−37790に記載の画像
処理装置では画像を部分画像に分割して扱う。これを小
領域と呼ぶ。また現在処理している画像を注目画像、同
様に処理している小領域を注目小領域と呼ぶことにす
る。
【0009】以下、図11に示すフローを用いて動作を
説明する。S10では画像入力部10において入力画像
データ110の注目小領域に相当する部分を入力する。
S20では注目小領域に該当する符号が圧縮ページメモ
リ55に存在すればS30へ、そうでなければS50へ
進む。S30では圧縮ページメモリ40から注目小領域
に相当する符号データ130を読み出す。S40ではS
30で読み出した符号データ130を復号部60におい
て復号する。
【0010】S50では画像処理部20において入力画
像データ110および復号画像データ140に対して画
像処理を行い、さらに処理結果を符号化部30で符号化
する。S80ではS50の符号化結果を符号データ13
0として圧縮ページメモリ55に格納する。S90では
注目画像における全ての小領域の処理が終了していれば
S110へ、そうでなければS100へ進む。S100
では注目小領域を次の小領域に変更してS10へ進む。
S110では全ての入力画像の処理を終了していればS
130へ、そうでなければS120へ進む。S120で
は注目画像を次の入力画像に変更してS10へ進む。S
130では圧縮ページメモリ55に蓄積された符号デー
タ130を出力順に読み出し、復号部60において復号
し、その結果である復号画像データ140を画像出力部
70において外部へ出力する。
【0011】以上の動作において、符号化部30および
復号部60は符号データ130のデータ量が処理画像デ
ータ120より小さくなるような画像圧縮符号化を行
う。特開平5−37790にはADCT(Adapti
ve Discrete Cosine Transf
orm:適応離散コサイン変換)を用いた圧縮の例が示
されている。
【0012】この特開平5−37790に記載の例によ
ればページメモリの代わりに画像1枚分の符号量に相当
するメモリを用意すればよく、メモリの削減が図れる。
以下、このように画像を圧縮して1枚蓄積することを目
的としたメモリを、圧縮ページメモリと呼ぶ。
【0013】次に特開平5−37790に記載の構成の
問題点について述べる。この構成は圧縮によってページ
メモリ容量を削減することを目的としている。従ってこ
の効果を出すためには、圧縮ページメモリの容量は圧縮
していない画像を蓄積するページメモリの容量より小さ
いべきである。しかし画像の符号化により出力される符
号のデータ量は入力画像に依存する。符号化手法にもよ
るが、符号化のパラメータによっては全く圧縮できなく
なることもありえる。この場合には符号化によるデータ
量削減が達成されない。
【0014】このように符号化によってデータ圧縮が達
成されない場合を考慮せずに圧縮ページメモリの容量
を、例えばページメモリの1/Nなどに固定してしまう
と、入力画像によっては圧縮ページメモリに収まりきら
ないものが発生しうる。圧縮ページメモリに格納できな
いと、その画像は出力することができない。
【0015】このような事態を避けるために、特開平5
−37790に記載の例に公知の技術である符号量制御
を適用して符号化パラメータを調整し、圧縮ページメモ
リに入るサイズまで符号量を小さくすることも可能であ
る。しかし、このような符号化パラメータの調整による
符号量の削減は過圧縮による画質の劣化を引き起こす懸
念がある。
【0016】さらに、このような画質劣化を避けるため
に圧縮ページメモリの容量を十分用意すると、上述のメ
モリ削減効果が小さくなってしまう。特に画像の符号化
により全くデータの圧縮がなされない場合を想定する
と、結局圧縮しないページメモリと同量のメモリが必要
となる。また容量の大きなメモリを設置することはメモ
リの使用効率の低下も招く結果となる。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】以上、述べてきたよう
に特開平5−37790に記載の構成に代表される従来
の画像処理装置の問題点として、 (1)用意したメモリ量が格納すべきデータ量に対して
不十分な場合、動作できなくなる。 (2)符号量制御により符号量の削減を行うと、画質劣
化を引き起こす可能性がある。 (3)圧縮ページメモリに過分な容量を準備すると、メ
モリの使用効率が悪くコストが増大する。 の3点をあげることができる。これらは、メモリに格納
するデータの符号量が想定できないことに起因するもの
である。
【0018】本発明は上述の従来技術の欠点に鑑みてな
されたもので、画像処理装置におけるメモリの使用効率
を高め、メモリに対するデータの入出力の効率化を達成
することで画像処理を高速に行い、さらに高速な画像出
力を実現する画像符号化装置を提供することを目的とす
る。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明は上述の目的を達
成するものであり、本発明の画像処理装置は、入力画像
に基づく符号データを格納するメモリを有する画像処理
装置において、入力画像を符号化する符号化手段と、符
号化手段において生成された符号データを格納する複数
の圧縮ページメモリと、符号化手段において生成される
符号データの符号量と、複数の圧縮ページメモリの空き
容量とを比較し、該比較結果に基づく制御信号を出力す
る容量監視手段と、容量監視手段の出力する制御信号を
受領し、該受領制御信号に基づいて符号データを格納す
べき圧縮ページメモリを選択し、符号データのメモリ書
き込み制御を実行するメモリ制御手段とを有することを
特徴とする。
【0020】さらに、本発明の画像処理装置は、符号デ
ータを復号する復号手段と、復号手段により復号された
復号データを出力する出力手段とを有し、メモリ制御手
段は符号データを格納した圧縮ページメモリを選択し
て、該選択された圧縮ページメモリから符号データを読
み出して、復号手段に出力する読み出し制御を実行する
構成であることを特徴とする。
【0021】さらに、本発明の画像処理装置は、複数の
圧縮ページメモリは、データ書込み用メモリと、データ
読み出し用メモリとからなるダブルバッファ構成を有
し、容量監視手段は、符号化手段において生成される符
号データの符号量と、ダブルバッファを構成するデータ
書込み用メモリの空き容量とを比較し、符号データの符
号量がデータ書込み用メモリの空き容量より大でない場
合には、該符号データをデータ書込み用メモリにのみ格
納する制御信号を出力し、符号データの符号量が空き容
量より大である場合には、ダブルバッファ構成を解消し
て複数の圧縮ページメモリに符号データを格納する制御
信号を出力する構成としたことを特徴とする。
【0022】さらに、本発明の画像処理装置は、入力画
像に含まれる異なるプレーンの符号化を実行する複数の
符号化手段と複数の符号化手段の各符号化手段に対応し
て設けられた複数のメモリ制御手段とを有し、容量監視
手段は複数の符号化手段の各符号化手段において生成さ
れる符号データの符号量と、複数の圧縮ページメモリの
空き容量とを比較し、該比較結果に基づく制御信号を複
数のメモリ制御手段に出力し、複数のメモリ制御手段の
各々は制御信号に基づいて、符号化手段において生成さ
れた符号データを、該符号データの符号量が1つの圧縮
ページメモリの空き容量より大でない場合は、該1つの
圧縮ページメモリに該符号データを格納し、符号量が1
つの圧縮ページメモリの空き容量より大である場合は、
複数の圧縮ページメモリに該符号データを格納するよう
に制御する構成であることを特徴とする。
【0023】さらに、本発明の画像処理装置において、
入力画像に含まれる異なるプレーンとは、入力画像にお
ける色成分またはページの少なくともいずれかが異なる
プレーンであることを特徴とする。
【0024】さらに、本発明の画像処理装置において、
複数の圧縮ページメモリは、複数の圧縮ページメモリ間
で連続したメモリアドレス構成を持つことを特徴とす
る。
【0025】さらに、本発明の画像処理装置において、
複数の圧縮ページメモリは物理的には1つのメモリであ
り、論理的な複数メモリ構成を持つことを特徴とする。
【0026】さらに、本発明の画像処理装置において、
複数の圧縮ページメモリの境界は該複数の圧縮ページメ
モリを構成する各圧縮ページメモリの空き容量に応じて
変更設定可能な構成であることを特徴とする。
【0027】さらに、本発明の画像処理装置において、
符号化手段は入力画像を構成する小領域の部分画像デー
タ毎に符号化を実行し、メモリ制御手段は、部分画像の
符号データ毎に圧縮ページメモリに書き込みを実行する
構成であることを特徴とする。
【0028】さらに、本発明の画像処理装置において、
複数の圧縮ページメモリの総容量は画像処理装置におけ
る出力画像データサイズに等しい容量を有することを特
徴とする。
【0029】さらに、本発明の画像処理方法は、複数の
圧縮ページメモリを有する画像処理装置における画像処
理方法において、入力画像を符号化する符号化ステップ
と、符号化ステップにおいて生成される符号データの符
号量と、複数の圧縮ページメモリの空き容量とを比較
し、該比較結果に基づく制御信号を出力する容量監視ス
テップと、容量監視ステップにおいて出力される制御信
号に基づいて、符号データを格納すべき圧縮ページメモ
リを選択し、符号データのメモリ書き込み制御を実行す
るステップとを有することを特徴とする。
【0030】さらに、本発明の画像処理方法は、符号デ
ータを格納した圧縮ページメモリを選択して、該選択さ
れた圧縮ページメモリから符号データを読み出すステッ
プと、読み出しステップにおいて読み出された符号デー
タを復号手段において復号する復号ステップと、復号ス
テップにおいて復号された復号データを出力する出力ス
テップとを有することを特徴とする。
【0031】さらに、本発明の画像処理方法において、
容量監視ステップは、符号化ステップにおいて生成され
る符号データの符号量と、複数の圧縮ページメモリを構
成する1つの圧縮ページメモリの空き容量とを比較し、
符号データの符号量が1つの圧縮ページメモリの空き容
量より大でない場合には、該符号データを1つの圧縮ペ
ージメモリにのみ格納する制御信号を出力し、符号デー
タの符号量が空き容量より大である場合には、複数の圧
縮ページメモリに符号データを格納する制御信号を出力
することを特徴とする。
【0032】
【発明の実施の形態】本発明の画像処理装置および画像
処理方法の実施例の具体的な説明の前に、本発明の基本
的な原理について述べる。上述した特開平5−3779
0に記載の構成に代表される従来の画像処理装置の問題
点は、単一の圧縮ページメモリを固定的に使用する点に
ある。上述してきたように圧縮ページメモリを1つだけ
持つのであれば、最悪の状態、すなわち符号化によって
全く圧縮できない画像が入力された場合に備えて、圧縮
しないページメモリと同容量の圧縮ページメモリを備え
る必要がある。
【0033】そこで本発明の画像処理装置および画像処
理方法では圧縮ページメモリを分割することを考える。
本発明の画像処理装置においても全く圧縮できない画像
が入力される可能性があることは従来と同様であるか
ら、圧縮ページメモリの総容量は出力画像1ページが収
まるページメモリと同容量とする。従来の画像処理装置
と異なるのは、通常はこの圧縮ページメモリを分割して
それぞれを異なる目的に供する点にある。
【0034】本発明の画像処理装置における分割された
圧縮ページメモリの使用態様には異なる複数の使用態様
が考えられる。以下、これらの異なる使用態様につい
て、 (1)分割した圧縮ページメモリをダブルバッファとし
て使う実施例 (2)分割した圧縮ページメモリを異なるプレーンで共
用する実施例 (3)本発明をプリンタなどに応用する実施例 の3つの実施例について詳細に説明する。
【0035】
【実施例】[実施例1]第1の実施例として、本発明の
画像処理装置および画像処理方法における分割された圧
縮ページメモリをダブルバッファとして適用した例につ
いて具体的に説明する。一般的にデータのメモリに対す
る書き込みおよび読み出し処理においてダブルバッファ
を構成することは知られている。すなわち、書き込み用
と読み出し用に2つのバッファを用意し、例えばページ
などの処理単位毎にその役割を入れ替えることでパイプ
ライン処理を実現する技術である。
【0036】本発明の画像処理装置および画像処理方法
における分割された圧縮ページメモリのダブルバッファ
としての適用は、常時分割メモリをダブルバッファとし
て使用するのではなく、入力される符号データに応じて
分割メモリをダブルバッファとして適用するか否かを動
的に決定してメモリの有効利用を図る構成である。
【0037】以下、図面を参照しながら実施例1につい
ての詳細な説明を行う。図1は本発明の第1実施例を示
すブロック図である。図中、10は画像入力部、20は
画像処理部、30は符号化部、40はメモリ制御部、5
0は第1の圧縮ページメモリ、51は第2の圧縮ページ
メモリ、52は容量監視部、60は復号部、70は画像
出力部、110は入力画像データ、120は処理画像デ
ータ、130は符号データ、140は復号画像データ、
150、151は空き容量情報、152は符号量情報、
153は制御信号である。
【0038】図1の各部について説明する。画像入力部
10は外部から画像データ110を入力する。画像処理
部20は入力画像データ110と復号画像データ140
に対して画像処理を行い、処理画像データ120として
符号化部30へ送出する。符号化部30は処理画像デー
タ120に所定の画像圧縮符号化を行うとともに、処理
した小領域の符号量を符号量情報152として容量監視
部52へ送出する機能を持つ。容量監視部52はさら
に、第1の圧縮ページメモリ50、第2の圧縮ページメ
モリ51から空き容量情報を受信する。メモリ制御部4
0は容量監視部の容量監視に基づく制御信号153を受
領し、制御信号153に基づいて符号化部30によって
生成された符号データ130を第1の圧縮ページメモリ
50または第2の圧縮ページメモリ51のいずれか、ま
たは両圧縮ページメモリを使用して格納する。メモリ制
御部40は、さらに第1の圧縮ページメモリ50、およ
び第2の圧縮ページメモリ51から符号データ130を
読み出し、復号部60に対して送出する。
【0039】第1の圧縮ページメモリ50および第2の
圧縮ページメモリ51は符号データ130を一時的に格
納する。容量監視部52は第1の圧縮ページメモリ50
と第2の圧縮ページメモリ51のうち書き込みに使われ
ている方の容量を監視し、符号化部30で生成された符
号量情報152以上の空きがあるか否かについての情報
を制御信号153としてメモリ制御部40に対して送出
する。メモリ制御部40は制御信号153に応じて第1
の圧縮ページメモリ50と第2の圧縮ページメモリ51
とをダブルバッファとしたメモリ構成とするか否かを決
定して符号データ130の入力先として圧縮ページメモ
リ50と第2の圧縮ページメモリ51のうちいずれか一
方を使用するか、または両者を使用するかを決定し、符
号データ130の入力を制御する。
【0040】復号部60は符号データ130に対して符
号化部30で行う画像圧縮符号化処理の逆処理にあたる
復号処理を行い、復号画像データ140として画像出力
部70および画像処理部20へ送出する。画像出力部7
0は復号画像データ140を画像処理結果として外部へ
送出する。
【0041】以上の構成に基づいて第1の実施例の動作
について説明する。図2は第1の実施例の動作を示すフ
ローチャートである。図2のS10では画像入力部10
において入力画像データ110の注目小領域に相当する
部分を入力する。S20では注目小領域に該当する符号
が圧縮ページメモリ55に存在すればS30へ、そうで
なければS50へ進む。S30では圧縮ページメモリ4
0から注目小領域に相当する符号データ130を読み出
す。S40ではS30で読み出した符号データ130を
復号部60において復号する。S50では画像処理部2
0において入力画像データ110および復号画像データ
140に対して画像処理を行い、さらに処理結果を符号
化部30で符号化する。
【0042】S60では第1の圧縮ページメモリ50と
第2の圧縮ページメモリ51のうち書き込み用に使って
いる圧縮ページメモリについて、S50で符号化した符
号量より大きい空き容量があるか否かを容量監視部52
において判定する。大きければS70へ、そうでなけれ
ばS80へ進む。S70では第1の圧縮ページメモリ5
0と第2の圧縮ページメモリ51のうち読み出し用に使
っている方の処理が終了するのを待って、書き込み用に
解放する。
【0043】S50〜S70を経由してS80のメモリ
格納処理に至る処理について詳細に説明する。S60の
処理は、S50で符号化された符号データが分割メモリ
の一方である書込みバッファにすべて格納することが可
能であるか否かについて、生成符号量とバッファ空き容
量の比較によって判定する処理である。S60の判定が
Yesと判定されたことは、分割メモリである第1の圧
縮ページメモリ50と第2の圧縮ページメモリ51をダ
ブルバッファとして使用できることが確認されたもので
ある。この確認がなされると、S70に進み、第1の圧
縮ページメモリ50と第2の圧縮ページメモリ51のい
ずれか一方を書き込みメモリ、他方を読み出しメモリと
するダブルバッファ構成としてのメモリ使用を継続する
ものであり、2つのメモリをダブルバッファとした構成
において、S70でいずれか一方のメモリの開放を待っ
た後、S80に進み、第1の圧縮ページメモリ50と第
2の圧縮ページメモリ51のいずれか一方の書き込みバ
ッファメモリへの書込みを実行する。
【0044】一方、S60の判定がNoである場合の処
理について詳細に説明する。S60の判定がNoである
ということは、第1の圧縮ページメモリ50と第2の圧
縮ページメモリ51のうち書き込み用に使っている圧縮
ページメモリの空き容量が、S50で符号化した符号量
より小さいことを示すものであり、そのまま、符号デー
タをダブルバッファとして構成された分割メモリのいず
れか一方の分割メモリ(第1の圧縮ページメモリ50、
または第2の圧縮ページメモリ51)に格納することが
できないことを示すものである。
【0045】この判定がなされた場合は、S80に進
む。この場合は、第1の圧縮ページメモリ50と第2の
圧縮ページメモリ51のダブルバッファとしての適用を
しない処理となる。この場合は、、第1の圧縮ページメ
モリ50と第2の圧縮ページメモリ51の両メモリを使
用して符号データを格納する。この場合は、S80では
S50の符号化結果を符号データ130として第1の圧
縮ページメモリ50と第2の圧縮ページメモリ51に格
納する。
【0046】S90では注目画像における全ての小領域
の処理が終了していればS110へ、そうでなければS
100へ進む。S100では注目小領域を次の小領域に
変更してS10へ進む。S110では全ての入力画像の
処理を終了していればS130へ、そうでなければS1
20へ進む。S120では注目画像を次の入力画像に変
更してS10へ進む。S130では第1の圧縮ページメ
モリ50と第2の圧縮ページメモリ51のいずれか、ま
たは両者に蓄積された符号データ130を出力順に読み
出す。このメモリからのデータ読み出し制御はメモリ制
御部40によって行われる。第1の圧縮ページメモリ5
0と第2の圧縮ページメモリ51とがダブルバッファ構
成として使用されている場合は、いずれか一方の読み出
しバッファとして使用されているメモリから符号化デー
タを読み出し、両メモリを利用したデータ格納をおこな
っている場合は2つのメモリからのデータ読み出しを実
行する。読み出された符号データは、復号部60におい
て復号し、その結果である復号画像データ140を画像
出力部70において外部へ出力する。
【0047】以上の動作において、符号化部30および
復号部60は、従来と同様、多くの場合、符号データ1
30のデータ量が入力される画像データ120より小さ
くなるような画像圧縮符号化を行うものであり、例えば
ADCT(AdaptiveDiscrete Cos
ine Transform:適応離散コサイン変換)
を用いた圧縮が行われる。本発明の画像処理装置および
画像処理方法は、ADCT方式に限らず、各種の圧縮形
式に対応可能であり、上述したように圧縮データ量が必
ずしも入力画像データよりも小さくならない場合におい
ても圧縮ページメモリを有効に活用することが可能であ
る。
【0048】なお、上述した本発明の画像処理装置およ
び画像処理方法の動作の中で、符号化部30による符号
化は各小領域を独立の画像として符号化する。したがっ
て各小領域の符号は独立に復号することが可能である。
【0049】また第1の圧縮ページメモリ50と第2の
圧縮ページメモリ51は、メモリ制御部40によってダ
ブルバッファとして使用可能な構成を持つ。また、ダブ
ルバッファとしてではない使い方も可能である。これら
の異なる使用態様を図3を用いて説明する。
【0050】第1の圧縮ページメモリ50と第2の圧縮
ページメモリ51をダブルバッファとして使用する場
合、いずれか1つの圧縮ページメモリが書き込み用に使
われていれば、もう一方は読み出し用に使われる。図3
(a)はこの関係を示す説明図である。図3(a)は上
段に第1の圧縮ページメモリ50、下段に第2の圧縮ペ
ージメモリ51のデータ格納状況を横軸の時間軸との関
係で示したものである。図3(a)に示すように時間t
=1において、第1の圧縮ページメモリ50に対して#
1ページの符号化データが書き込まれ、時間t=2にお
いて、第1の圧縮ページメモリ50から#1ページの符
号データの読み出しが行われ、並行して第2の圧縮ペー
ジメモリ51に対して#2ページの符号化データが書き
込まれる。以後、同様に交互にメモリに対するデータ書
き込み、および読み出しが実行される。このように第1
の圧縮ページメモリ50と第2の圧縮ページメモリ51
はダブルバッファとして使用され効率的なデータ書込
み、読み出しが実行される。なお、このようなメモリの
使用態様は、前述したように図2で示すステップS60
の判定がYesであると判定された場合の使用態様であ
る。
【0051】図3(b)は図1の符号化部30において
符号化された符号データ量が大きく、一方の圧縮ページ
メモリでは容量不足となる場合の説明図である。図3
(b)に示すように、時間t=mで#nページ目の第1
の圧縮メモリ50への書込み処理が行なわれ、継続して
時間t=m+1において第2の圧縮ページメモリ51へ
残りデータの書込み処理を行なう。時間t=m+2以降
において#nページデータの読み出し処理が実行される
が、この#nページの読み出し順は書き込み順とは異な
る可能性があるので、両圧縮ページメモリを同時にアク
セスして読み出し処理を実行する。
【0052】ここで書き込み順と読み出し順の違いにつ
いて図4を用いて説明する。図4はページ上に入力画像
#1、#2が存在し、これらを符号化圧縮してメモリに
格納する場合を想定している。例えば入力画像#1と#
2が連続して入力されたが、圧縮比率が小さく、ほとん
どデータ圧縮ができないために入力画像#1は第1の圧
縮ページメモリ50へ、入力画像#2は第2の圧縮ペー
ジメモリ51へ格納されたと仮定する。図4はこのよう
な場合の説明図である。この場合符号データの書き込み
は両圧縮ページメモリ、すなわち第1の圧縮ページメモ
リ50と第2の圧縮ページメモリ51に対してシーケン
シャルに行う。これに対して、これらの2つのメモリか
らのデータ読み出しは例えば図4に示したように主走査
方向(図上部に示す矢印方向)に行うので、両方の圧縮
ページメモリを同時にアクセスすることが必要となる。
【0053】なお第1の圧縮ページメモリ50と第2の
圧縮ページメモリ51は論理的に分離していればよく、
物理的に別のメモリである必要はない。また、第1の圧
縮ページメモリ50と第2の圧縮ページメモリ51の総
容量は画像処理装置における出力画像データサイズに等
しい容量を有することで、符号化データが入力画像デー
タ量に比較しデータ量が削減されない場合でもメモリ容
量不足が発生するおそれがない。
【0054】次に圧縮ページメモリのメモリマップにつ
いて説明する。本実施例におけるダブルバッファの解放
処理を実現するためには、両圧縮ページメモリのアドレ
スが連続的だと都合がよい。図5はそのようなアドレス
の一例で、32MByteを2つの圧縮ページメモリに
分割したメモリマップの説明図である。
【0055】図5には1つのメモリマップを等分して2
つの圧縮ページメモリとして使用する例を示したが、こ
れは一例であり、例えば一方が8MByte、他方が2
4MByteの容量とするように偏った分割とした構成
も可能である。さらに、この境界がメモリの使用状況に
よって移動するように構成することも可能である。いず
れの構成においても、第1の圧縮ページメモリ50と第
2の圧縮ページメモリ51間で連続したメモリアドレス
構成を持つように構成することでメモリ制御部によるア
ドレス制御が容易になる。
【0056】さらに、例えば図5のように2つのメモリ
を固定領域とすると、書き込み用に使った一方の圧縮ペ
ージメモリに空きが残っていてもこの残容量を次のデー
タ書き込み領域として使用することができないが、メモ
リ境界を適応的に移動する構成とすれば、データ書き込
みで残った領域をすべて次のデータ書き込み領域として
使用することが可能となり、有効なデータ格納が可能と
なる。このような構成にする場合は、図1に示す容量監
視部52においてメモリの残容量を監視し、メモリ制御
部40は、残容量情報に基づいて、次のデータ格納の先
頭アドレスをメモリの残容量の全体を使用可能なアドレ
スに設定してデータ格納を行なうように構成することが
必要である。
【0057】また本実施例の応用例として、出力画像サ
イズが例えばA4サイズからA3サイズのように倍にな
った場合にダブルバッファの解放を実行するように構成
することが考えられる。このような構成に従えば、A4
サイズの出力時には両圧縮ページメモリをダブルバッフ
ァとして使用した高速処理が行え、また、A3サイズの
出力時には両圧縮ページメモリを1つの圧縮ページメモ
リとして使用し、A3出力を可能とする構成が実現され
る。このときA3サイズ対応のためだけに巨大なメモリ
を持つ必要がなく、メモリを有効利用できる。
【0058】本実施例の効果を確かめるためにある非可
逆符号化による符号化実験を行った。図6はその実験結
果である。この実験では約400個の8bit画像に対
して同一符号化パラメータによる符号化を行い、その結
果を符号量毎の発生頻度としてカウントした。図6に示
す棒グラフは個々の符号量(bit/画素)毎の頻度、
折れ線グラフは符号量0から符号量の多いものを累積し
た累積頻度である。この場合、符号量4bit/画素の
ものが最大符号量であり、すべての符号が4bit/画
素以下に圧縮できたことを示している。
【0059】図6に示す例では最も圧縮できなかった画
像の符号量が約4[bit/画素]であった。従ってこ
こで実験した400個の画像群に対しては出力画像サイ
ズの半分の圧縮ページメモリを用意しておけば、全ての
画像が出力可能となる。このとき、ダブルバッファ構成
を適用し、データの書き込み、読み出し処理を並列実行
するように構成すれば、1つのバッファのみを使用した
構成に比較してデータの入出力時間を約半分にすること
が可能となり、約50%の処理時間削減が達成される。
【0060】以上、説明したように、本実施例によれば
圧縮ページメモリをダブルバッファ構成とすることで通
常処理時には高速処理が可能となり、使用効率の高い圧
縮ページメモリが実現できる。また圧縮率が悪いときに
はダブルバッファを解放することにより、2つのメモリ
を使用したデータ格納を行なうことにより、データ出力
不可能となる事態の発生を防ぐことができる。
【0061】[実施例2]次に、本発明の画像処理装置
および画像処理方法における分割された圧縮ページメモ
リを異なるプレーンで共用する例について具体的に説明
する。ここで異なるプレーンとは、異なる属性を持つ1
ページ分の出力画像と定義する。ここでいう属性とは色
成分やページなどを指す。従ってカラープリンタにおけ
る#nページのイエロー成分とマゼンダ成分のペアや、
ブラック成分の#nページと#(n+1)ページのペア
などはこの例である。もちろんプレーンは3つ以上のグ
ループでも構わない。
【0062】以下、第2の実施例について詳細な説明を
行う。図7は本発明の第2の実施例を示すブロック図で
ある。図7中の各部は第1の実施例と同様であるので、
同一の符号を付した各部の動作についての詳細な説明は
省略する。
【0063】図7において、上段と下段に並列に画像入
力部10、画像処理部20、符号化部30、メモリ制御
部40、復号部60、画像出力部70が設けられてい
る。これら上段と下段は、上述したような異なるプレー
ンの処理をそれぞれ実行するものである。例えば、上段
の処理列ではイエロー成分とシアン成分の処理を実行
し、下段の処理列ではマゼンダ成分とブラック成分の処
理を実行する。あるいは、上段では#nページの処理を
実行し、下段では#n+1ページの処理を実行する等の
構成が可能である。
【0064】容量監視部52は、上段の処理列における
符号化部と下段の処理列における符号化部の双方から処
理したデータの符号量を符号量情報152として受領す
る。容量監視部52はさらに、第1の圧縮ページメモリ
50、第2の圧縮ページメモリ51から空き容量情報を
受信する。上段の処理列における符号化部と下段の処理
列におけるメモリ制御部40は容量監視部の容量監視に
基づく制御信号153を受領し、制御信号153に基づ
いて符号化部30によって生成された符号データ130
を第1の圧縮ページメモリ50または第2の圧縮ページ
メモリ51のいずれかを使用して格納する。
【0065】本実施例においては画像入力部10、画像
処理部20、符号化部30などの画像処理を行うデータ
パスを複数用意したので、異なるプレーンを同時に並列
処理することができる。従って第1の実施例とは異な
り、2つの圧縮ページメモリに対して同時に書き込みが
実行される。図8(a)はこの様子を示した説明図であ
る。
【0066】図8(a)は上段に第1の圧縮ページメモ
リ50、下段に第2の圧縮ページメモリ51のデータ格
納状況を横軸の時間軸との関係で示したものである。図
8(a)に示すように時間t=1において、第1の圧縮
ページメモリ50に対して#1ページのイエローデータ
の符号化データが書き込まれ、この処理と並列して第2
の圧縮ページメモリ51に対して#1ページのマゼンダ
データの符号化データが書き込まれる。時間t=2にお
いて、第1の圧縮ページメモリ50から#1ページのイ
エローデータの符号データの読み出しが行われ、並行し
て第2の圧縮ページメモリ51から#1ページのマゼン
タデータの符号データの読み出しが行われる。さらにt
=3では第1の圧縮ページメモリ50にシアンデータ、
第2の圧縮ページメモリ51にブラックデータの符号化
データの書き込みが並列に実行され、t=4では第1の
圧縮ページメモリ50からシアンデータ、第2の圧縮ペ
ージメモリ51からブラックデータの符号化データの読
み出し処理が並列に実行される。
【0067】この処理手順で#nページのイエロー成分
の符号データが1つの圧縮ページメモリに収まらなかっ
た場合の処理手順を図8(b)に示す。#nページのイ
エロー成分が第1の圧縮ページメモリ50に収まらない
場合、第2の圧縮ページメモリ51における#nページ
のマゼンダ成分の読み出しを待ってから第2の圧縮ペー
ジメモリ51をイエロー成分の書き込みに解放し、時間
t=m+2でイエロー成分の符号データの残部を第2の
圧縮ページメモリ51に書き込む。この場合、#nペー
ジのイエロー成分の符号データは第1の圧縮ページメモ
リ50、第2の圧縮ページメモリ51の両者を使用して
格納されている。このようなメモリ使用態様の判定、制
御は、第1の圧縮ページメモリ50、第2の圧縮ページ
メモリ51から空き容量情報を受信した容量監視部52
が、図7に示す上段の処理列と下段の処理列のメモリ制
御部40に制御信号153を送信し、この制御信号15
3に基づいて、それぞれのメモリ制御部40が符号デー
タ130の格納先を制御することによって行われる。
【0068】時間t=m+2で第1の圧縮ページメモリ
50、第2の圧縮ページメモリ51の両者を使用して格
納されたイエロー成分の符号データは時間t=m+3以
降で読み出しが行われる。
【0069】以上、本発明の第2の実施例について、簡
単のため異なるプレーンでの共用に絞って説明してきた
が、これを第1の実施例のようなダブルバッファと組み
合わせる構成をとってもよい。例えば本実施例において
両圧縮ページメモリをいずれもダブルバッファ構成とす
る場合、メモリを4分割して使用すればよい。この場合
の構成は第1の実施例および本実施例から容易に類推が
可能なので説明を省略する。
【0070】以上で説明したように本実施例においても
第1の実施例同様、高速処理が可能で使用効率が高く、
かつ圧縮率の悪化にも対応できる圧縮ページメモリを構
成することができる。
【0071】[実施例3]以下、本発明の画像処理装置
および画像処理方法における実施例3を説明する。実施
例3は、分割された圧縮ページメモリをプリンタなどの
画像出力装置に対する画像供給に応用した例である。画
像出力装置の中でもレーザービームプリンタのような出
力装置は、プリンタ出力速度に同期したリアルタイムの
画像供給が必要となる。しかし、このようなリアルタイ
ム性の要求される出力装置に対して、ネットワークを介
してデータ転送を行なうような場合は、データ送信のプ
リンタ出力に対するリアルタイム性が必ずしも保証され
ない。従って、このような場合は、あるサイズの画像を
蓄積し、プリンタの出力速度と同期した処理が保証され
た後、プリンタを起動することが必要となる。本発明の
画像処理装置および画像処理方法における圧縮ページメ
モリはこのような目的にも使用することができる。この
場合の符号化は小領域独立の方式でなくても構わない。
【0072】以下、本実施例について詳細に説明する。
図9は本発明の画像処理装置および画像処理方法の第3
実施例を示すブロック図である。図9中の各構成部は第
1の実施例と同様の構成部については同一の符号を付し
てある。
【0073】図9の構成図に基づいて、本実施例の処理
について説明する。画像入力部10は外部から画像デー
タ110を入力する。画像入力部10は例えば図示しな
いネットワーク等を介して画像データを受信する。画像
処理部20は入力画像データ110を符号化部30へ送
出する。符号化部30は入力画像データ110に所定の
画像圧縮符号化を行うとともに、処理した符号データの
符号量を符号量情報152として容量監視部52へ送出
する。容量監視部52は、第1の圧縮ページメモリ5
0、第2の圧縮ページメモリ51から空き容量情報を受
信する。メモリ制御部40は容量監視部の容量監視に基
づく制御信号153を受領し、制御信号153に基づい
て符号化部30によって生成された符号データ130を
第1の圧縮ページメモリ50または第2の圧縮ページメ
モリ51のいずれか、または両圧縮ページメモリを使用
して格納する。メモリ制御部40は、さらに第1の圧縮
ページメモリ50、および第2の圧縮ページメモリ51
から符号データ130を読み出し、復号部60に対して
送出する。
【0074】第1の圧縮ページメモリ50および第2の
圧縮ページメモリ51は符号データ130を一時的に格
納する。容量監視部52は第1の圧縮ページメモリ50
と第2の圧縮ページメモリ51のうち書き込みに使われ
ている方の容量を監視し、符号化部30で生成された符
号量情報152以上の空きがあるか否かについての情報
を制御信号153としてメモリ制御部40に対して送出
する。メモリ制御部40は制御信号153に応じて第1
の圧縮ページメモリ50と第2の圧縮ページメモリ51
とをダブルバッファとしたメモリ構成とするか否かを決
定して符号データ130の入力先として圧縮ページメモ
リ50と第2の圧縮ページメモリ51のうちいずれか一
方を使用するかまたは両者を使用するかを決定し、符号
データ130の入力を制御する。
【0075】復号部60は符号データ130に対して符
号化部30で行う画像圧縮符号化処理の逆処理にあたる
復号処理を行い、復号画像データ140として画像出力
部70へ送出する。画像出力部70は復号画像データ1
40を画像処理結果として外部へ送出する。
【0076】画像入力部10がネットワークを介してデ
ータ受信を行なうような場合は受信データと、画像出力
部における出力速度との同期が困難であり、データ受信
のリアルタイム性が必ずしも保証されない。このような
場合、第1の圧縮ページメモリ50と第2の圧縮ページ
メモリ51とをデータ蓄積バッファとして画像を蓄積
し、蓄積データ量に基づいてプリンタの出力速度に同期
する処理が保証可能であることが確認された後、画像出
力部であるプリンタを起動する。ここで蓄積データ量は
例えば容量監視部52によって確認することが可能であ
り、容量監視部52からの制御信号153をメモリ制御
部40が受信し、例えばレーザプリンタ出力部である画
像出力部70でのプリント速度に同期したデータ出力が
可能な蓄積データが第1の圧縮ページメモリ50と第2
の圧縮ページメモリ51に蓄積されていることを確認の
後、画像出力部50の出力を起動するとともに、メモリ
制御部40がいずれかのメモリからのデータ読み出しを
実行するように制御する。
【0077】本実施例の構成により、リアルタイム性が
必ずしも保証されないネットワークを介した転送データ
を受信し、受信データを出力する画像出力構成におい
て、プリンタの出力速度と同期したメモリ出力処理を保
証するメモリ構成を使用効率が高くかつ高速処理が可能
な構成として実現することができ、第1、第2の実施例
同様、高速処理が可能で使用効率が高く、かつ圧縮率の
悪化にも対応できる画像処理装置および画像処理方法を
構成することができる。
【0078】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の画像処理装置および画像処理方法によればページメモ
リへのデータ入出力処理を伴う画像処理装置構成におい
て、メモリの使用効率を高め、かつ処理速度を向上させ
ることが可能となる。
【0079】さらに、本発明の画像処理装置および画像
処理方法によれば、格納データ量に応じて、圧縮ページ
メモリをダブルバッファとして使用したり、あるいはダ
ブルバッアファ構成を解消して使用する動的構成によ
り、データ量に応じた使用効率の高い圧縮ページメモリ
が実現でき、かつ処理速度を向上させることが可能とな
る。
【0080】さらに、本発明の画像処理装置および画像
処理方法によれば、複数の圧縮ページメモリを異なるプ
レーンで共用し、それぞれのプレーンのデータ量に応じ
てメモリを割り当てることにより使用効率の高い圧縮ペ
ージメモリが実現でき、かつ処理速度を向上させること
が可能となる。
【0081】さらに、本発明の画像処理装置および画像
処理方法によれば、プリンタの出力速度と同期したメモ
リ出力処理を保証するメモリ構成を使用効率が高くかつ
高速処理が可能な構成として実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の画像処理装置の第1実施例の構成を
示す図である。
【図2】 本発明の画像処理装置の第1実施例における
処理フローを示す図である。
【図3】 本発明の画像処理装置の第1実施例における
メモリへのデータ書込み及び読み出し処理を説明する図
である。
【図4】 本発明の画像処理装置の第1実施例における
ページデータの書き込みと読み出しシーケンスを説明す
る図である。
【図5】 本発明の画像処理装置の第1実施例における
圧縮ページメモリのメモリマップの例を説明する図であ
る。
【図6】 本発明の画像処理装置の第1実施例の効果を
示す実験結果を説明する図である。
【図7】 本発明の画像処理装置の第2実施例の構成を
示す図である。
【図8】 本発明の画像処理装置の第2実施例における
メモリへのデータ書込み及び読み出し処理を説明する図
である。
【図9】 本発明の画像処理装置の第3実施例の構成を
示す図である。
【図10】 従来の画像処理装置の構成を示す図であ
る。
【図11】 従来の画像処理装置の動作フローを示す図
である。
【符号の説明】
10 画像入力部 20 画像処理部 30 符号化部 40 メモリ制御部 50 第1の圧縮ページメモリ 51 第2の圧縮ページメモリ 52 容量監視部 55 圧縮ページメモリ 60 復号部 70 画像出力部 110 入力画像データ 120 処理画像データ 130 符号データ 140 復号画像データ 150 空き容量情報 151 空き容量情報 152 符号量情報 153 制御信号
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5B060 DA08 GA00 5C073 AA02 AB08 BB02 BB09 BC01 CA02 CC01 5C078 CA27 CA35

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力画像に基づく符号データを格納するメ
    モリを有する画像処理装置において、 入力画像を符号化する符号化手段と、 前記符号化手段において生成された符号データを格納す
    る複数の圧縮ページメモリと、 前記符号化手段において生成される符号データの符号量
    と、前記複数の圧縮ページメモリの空き容量とを比較
    し、該比較結果に基づく制御信号を出力する容量監視手
    段と、 前記容量監視手段の出力する制御信号を受領し、該受領
    制御信号に基づいて前記符号データを格納すべき圧縮ペ
    ージメモリを選択し、符号データのメモリ書き込み制御
    を実行するメモリ制御手段とを有することを特徴とする
    画像処理装置。
  2. 【請求項2】前記画像処理装置は、前記符号データを復
    号する復号手段と、 前記復号手段により復号された復号データを出力する出
    力手段とを有し、 前記メモリ制御手段は前記符号データを格納した圧縮ペ
    ージメモリを選択して、該選択された圧縮ページメモリ
    から符号データを読み出して、前記復号手段に出力する
    読み出し制御を実行する構成であることを特徴とする請
    求項1に記載の画像処理装置。
  3. 【請求項3】前記複数の圧縮ページメモリは、データ書
    込み用メモリと、データ読み出し用メモリとからなるダ
    ブルバッファ構成を有し、 前記容量監視手段は、前記符号化手段において生成され
    る符号データの符号量と、前記ダブルバッファを構成す
    るデータ書込み用メモリの空き容量とを比較し、前記符
    号データの符号量が前記データ書込み用メモリの空き容
    量より大でない場合には、該符号データをデータ書込み
    用メモリにのみ格納する制御信号を出力し、前記符号デ
    ータの符号量が前記空き容量より大である場合には、前
    記ダブルバッファ構成を解消して複数の圧縮ページメモ
    リに前記符号データを格納する制御信号を出力する構成
    としたことを特徴とする請求項1または2に記載の画像
    処理装置。
  4. 【請求項4】前記画像処理装置は、前記入力画像に含ま
    れる異なるプレーンの符号化を実行する複数の符号化手
    段と、 前記複数の符号化手段の各符号化手段に対応して設けら
    れた複数のメモリ制御手段とを有し、 前記容量監視手段は前記複数の符号化手段の各符号化手
    段において生成される符号データの符号量と、前記複数
    の圧縮ページメモリの空き容量とを比較し、該比較結果
    に基づく制御信号を前記複数のメモリ制御手段に出力
    し、 前記複数のメモリ制御手段の各々は前記制御信号に基づ
    いて、符号化手段において生成された符号データを、該
    符号データの符号量が1つの圧縮ページメモリの空き容
    量より大でない場合は、該1つの圧縮ページメモリに該
    符号データを格納し、前記符号量が1つの圧縮ページメ
    モリの空き容量より大である場合は、複数の圧縮ページ
    メモリに該符号データを格納するように制御する構成で
    あることを特徴とする請求項1または2に記載の画像処
    理装置。
  5. 【請求項5】前記入力画像に含まれる異なるプレーンと
    は、入力画像における色成分またはページの少なくとも
    いずれかが異なるプレーンであることを特徴とする請求
    項4に記載の画像処理装置。
  6. 【請求項6】前記複数の圧縮ページメモリは、複数の圧
    縮ページメモリ間で連続したメモリアドレス構成を持つ
    ことを特徴とする請求項1乃至5いずれかに記載の画像
    処理装置。
  7. 【請求項7】前記複数の圧縮ページメモリは物理的には
    1つのメモリであり、論理的な複数メモリ構成を持つこ
    とを特徴とする請求項1乃至6いずれかに記載の画像処
    理装置。
  8. 【請求項8】前記複数の圧縮ページメモリの境界は該複
    数の圧縮ページメモリを構成する各圧縮ページメモリの
    空き容量に応じて変更設定可能な構成であることを特徴
    とする請求項1乃至7いずれかに記載の画像処理装置。
  9. 【請求項9】前記符号化手段は前記入力画像を構成する
    小領域の部分画像データ毎に符号化を実行し、 前記メモリ制御手段は、前記部分画像の符号データ毎に
    前記圧縮ページメモリに書き込みを実行する構成である
    ことを特徴とする請求項1乃至8いずれかに記載の画像
    処理装置。
  10. 【請求項10】前記複数の圧縮ページメモリの総容量は
    画像処理装置における出力画像データサイズに等しい容
    量を有することを特徴とする請求項1乃至9いずれかに
    記載の画像処理装置。
  11. 【請求項11】複数の圧縮ページメモリを有する画像処
    理装置における画像処理方法において、 入力画像を符号化する符号化ステップと、 前記符号化ステップにおいて生成される符号データの符
    号量と、前記複数の圧縮ページメモリの空き容量とを比
    較し、該比較結果に基づく制御信号を出力する容量監視
    ステップと、 前記容量監視ステップにおいて出力される制御信号に基
    づいて、前記符号データを格納すべき圧縮ページメモリ
    を選択し、符号データのメモリ書き込み制御を実行する
    ステップとを有することを特徴とする画像処理方法。
  12. 【請求項12】前記画像処理方法は、 前記符号データを格納した圧縮ページメモリを選択し
    て、該選択された圧縮ページメモリから符号データを読
    み出すステップと、 前記読み出しステップにおいて読み出された符号データ
    を前記復号手段において復号する復号ステップと、 前記復号ステップにおいて復号された復号データを出力
    する出力ステップとを有することを特徴とする請求項1
    1に記載の画像処理方法。
  13. 【請求項13】前記容量監視ステップは、前記符号化ス
    テップにおいて生成される符号データの符号量と、前記
    複数の圧縮ページメモリを構成する1つの圧縮ページメ
    モリの空き容量とを比較し、前記符号データの符号量が
    前記1つの圧縮ページメモリの空き容量より大でない場
    合には、該符号データを前記1つの圧縮ページメモリに
    のみ格納する制御信号を出力し、前記符号データの符号
    量が前記空き容量より大である場合には、前記複数の圧
    縮ページメモリに前記符号データを格納する制御信号を
    出力することを特徴とする請求項11または12に記載
    の画像処理方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010219689A (ja) * 2009-03-13 2010-09-30 Seiko Epson Corp 印刷システムおよび印刷装置端末
US8331702B2 (en) 2008-10-02 2012-12-11 Kyocera Mita Corporation Data compression device and image reading device
US8949687B2 (en) 2011-02-23 2015-02-03 Samsung Electronics Co., Ltd. Memory device and memory system

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