JP2000261062A - ルビジウム原子発振器 - Google Patents

ルビジウム原子発振器

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JP2000261062A
JP2000261062A JP11065607A JP6560799A JP2000261062A JP 2000261062 A JP2000261062 A JP 2000261062A JP 11065607 A JP11065607 A JP 11065607A JP 6560799 A JP6560799 A JP 6560799A JP 2000261062 A JP2000261062 A JP 2000261062A
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JP
Japan
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rubidium
light
incident
lamp
gas cell
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JP11065607A
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English (en)
Inventor
Shinichi Fukukawa
伸一 福川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ルビジウムランプを小型化して光量が低下し
た場合でも、周波数安定性の低下を抑制することのでき
るルビジウム原子発振器を提供する。 【解決手段】 ルビジウムガスセル5を収容したキャビ
ティ1の内壁部に光反射部2を設けたので、入射ルビジ
ウムランプ光7は反射されてルビジウムガスセル5を複
数回通過することができ、入射ルビジウムランプ光7の
光量を見かけ上増加させることができる。これにより、
ルビジウムガスセル5内におけるルビジウム原子の光吸
収量の低下を防ぐことができ、受光素子6に到達するル
ビジウムランプ光の周波数安定性の低下を抑制すること
ができるとともに、入射ルビジウムランプ光7を高効率
で利用することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ルビジウム原子発
振器に関する。
【0002】
【従来の技術】光ポンピング法を用いたルビジウム原子
発振器は、高度な周波数安定性を有する高精度な発振器
として知られている。
【0003】図3は、従来の代表的なルビジウム原子発
振器を示している。このルビジウム原子発振器は、ルビ
ジウムランプ3と、キャビティ1、ルビジウムガスセル
5及び受光素子6からなる原子共鳴部によって構成され
ている。
【0004】図3において、7は、ルビジウムランプ3
から放出されキャビティ1内に入射された入射ルビジウ
ムランプ光を示している。ルビジウムランプ3から放出
されたルビジウムランプ光は、入射ルビジウムランプ光
7として円筒型の形状をなしているキャビティ1の一端
部に設けられた光入射孔4よりキャビティ1内に入射さ
れ、キャビティ1内に設けられたルビジウムガスセル5
を通過する。この際、ルビジウムガスセル5においてル
ビジウム原子の光吸収量が最大になるように、キャビテ
ィ1に図示しない一定周波数のマイクロ波を入力するこ
とにより前記ルビジウム原子とこのマイクロ波とを共鳴
させる。マイクロ波の一定周波数とは、ルビジウム原子
の共鳴周波数と一致する約6.8GHzである。図2は
ルビジウム原子の光吸収特性の一例を示す図であるが、
マイクロ波の周波数がルビジウム原子の共鳴周波数と一
致した時には、ルビジウム原子の光吸収量が最大とな
る。入射ルビジウムランプ光7を吸収したルビジウム原
子はポンピングされ、一定の周波数の光を放出する。そ
のために、ルビジウムガスセル5を通過した入射ルビジ
ウムランプ光7は、通過する前よりも周波数安定性の高
いルビジウムランプ光となって、キャビティ1内の他端
部に設けられた太陽電池等の受光素子6に到達し検出さ
れる。受光素子6は、検出した光量に応じた電気信号を
発生させ、この電気信号は装置外部へ出力される。
【0005】こうしたルビジウム原子発振器の性能は、
ルビジウムガスセル5を通過し受光素子6に到達する入
射ルビジウムランプ光7が、いかに周波数安定性の高い
ものであるかによって、大きく左右される。また、キャ
ビティ1内に入射されたルビジウムランプ光の全てが受
光素子6に到達するのではなく、ルビジウムガスセル5
内で減衰したり、受光素子6を外れた部位に到達したり
するので、受光素子6で検出されるルビジウムランプ光
の光量が入射されたルビジウムランプ光の光量に比べて
減少してしまうことは避けられない。そのため、ルビジ
ウムガスセル5には充分な光量のルビジウムランプ光が
入射されることが必要となる。
【0006】ところで、昨今においては、ルビジウム原
子発振器にも小型であって性能にも優れたものが求めら
れるようになってきている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ルビジウム原
子発振器を小型化するためにルビジウムランプも小型化
すると、このルビジウムランプから放出されるルビジウ
ムランプ光の光量が低下することで、ルビジウムガスセ
ル内におけるルビジウム原子の光吸収特性が低下し光吸
収量が低下するという問題があった。図2の一例でいえ
ば、従来は符号bの光吸収特性を示していたものが、符
号aの光吸収特性まで低下する。光吸収特性が低下する
ことで光吸収量が低下し、この光吸収量が低下すると、
ルビジウムガスセルを通過し受光素子に到達するルビジ
ウムランプ光の周波数安定性が低下するため、ひいては
ルビジウム原子発振器の性能そのものを低下させてい
た。
【0008】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、ルビジウムランプを小型化して光量が低下した場合
でも、周波数安定性の低下を抑制して性能の低下を抑制
することのできるルビジウム原子発振器を提供すること
を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係るルビジウム
原子発振器は、入射された光の光量を見かけ上増加させ
るものであって、ルビジウムランプと、該ルビジウムラ
ンプからの入射ルビジウムランプ光を通過させるルビジ
ウムガスセルを収容したキャビティと、前記ルビジウム
ガスセルを通過した後の前記入射ルビジウムランプ光を
受光する受光素子とを備えてなるルビジウム原子発振器
において、前記キャビティの内壁部に光反射部を設けた
ことを特徴とする。
【0010】これにより、受光素子を外れた部位に到達
した入射ルビジウムランプ光は、光反射部により反射さ
れてルビジウムガスセルを複数回通過することができ、
入射ルビジウムランプ光の光量を見かけ上増加させるこ
とができる。そのため、ルビジウムガスセル内における
ルビジウム原子の光吸収特性の低下を防ぐことで光吸収
量の低下を防ぐことができる。また、入射ルビジウムラ
ンプ光は光反射部によって複数回反射されるため、受光
素子に到達するルビジウムランプ光の光量の減少を抑制
することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るルビジウム原
子発振器の実施形態について、図面を用いて説明する。
【0012】図1は、本発明に係るルビジウム原子発振
器を示している。このルビジウム原子発振器は、ルビジ
ウムランプ3と、キャビティ1、ルビジウムガスセル
5、受光素子6及び光反射部2からなる原子共鳴部によ
って構成されている。
【0013】光反射部2は、キャビティ1の内壁部のほ
ぼ全域にわたって設けられている。この光反射部2は、
ルビジウムランプ3からキャビティ1内に入射した入射
ルビジウムランプ光7を、高い反射率で反射させる。入
射ルビジウムランプ光7を高い反射率で反射させうるに
充分なものであれば、その材質等は特に問わない。ま
た、光反射部2の形成においても、反射板等の部材を接
着等の方法により張り付けることで形成するものでも、
コーティングやメッキ等の方法により薄膜状に形成する
ものでも良い。
【0014】図1において、ルビジウムランプ3から放
出されたルビジウムランプ光は、円筒型の形状をなして
いるキャビティ1の一端部に設けられた光入射孔4より
キャビティ1内に入射ルビジウムランプ光7として入射
され、キャビティ1内に設けられたルビジウムガスセル
5を通過する。この際、ルビジウムガスセル5において
ルビジウム原子の光吸収量が最大になるように、キャビ
ティ1に図示しない一定周波数(約6.8GHz)のマ
イクロ波を入力することにより、前記ルビジウム原子と
このマイクロ波とを共鳴させる。入射ルビジウムランプ
光7を吸収したルビジウム原子はポンピングされ、一定
の周波数の光を放出する。そのために、ルビジウムガス
セル5を通過した入射ルビジウムランプ光7は、通過す
る前よりも周波数安定性の高いルビジウムランプ光とな
って、キャビティ1内の他端部に設けられた太陽電池等
の受光素子6に到達し検出される。受光素子6は、検出
した光量に応じた電気信号を発生させ、この電気信号は
装置外部へ出力される。
【0015】受光素子6を外れた部位に到達した入射ル
ビジウムランプ光7は、光反射部2により反射される。
これにより入射ルビジウムランプ光7はルビジウムガス
セル5を複数回通過することができ、入射ルビジウムラ
ンプ光7の光量を見かけ上増加させることができる。そ
のため、ルビジウムガスセル5内におけるルビジウム原
子の光吸収特性の低下を防ぐことで光吸収量の低下を防
ぐことができる。また、入射ルビジウムランプ光は光反
射部2によって複数回反射されるため、受光素子6に到
達するルビジウムランプ光の光量の減少を抑制すること
ができる。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るルビ
ジウム原子発振器によれば、ルビジウムガスセル内にお
けるルビジウム原子の光吸収特性の低下を防ぐことで光
吸収量の低下を防ぐことができ、受光素子に到達するル
ビジウムランプ光の周波数安定性の低下を抑制すること
ができるとともに、入射ルビジウムランプ光を高効率で
利用することができる。したがって、ルビジウムランプ
を小型化して放出される光の光量が低下しても、ルビジ
ウム原子発振器の性能の低下を抑制させることができ、
小型で高性能なルビジウム原子発振器を市場に提供する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るルビジウム原子発振器の実施の
形態を示す概略断面図である。
【図2】 ルビジウム原子の光吸収特性の一例を示すグ
ラフ図である。
【図3】 従来のルビジウム原子発振器の一例を示す概
略断面図である。
【符号の説明】
1 キャビティ 2 光反射部 3 ルビジウムランプ 5 ルビジウムガスセル 6 受光素子 7 入射ルビジウムランプ光

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ルビジウムランプと、該ルビジウムラン
    プからの入射ルビジウムランプ光を通過させるルビジウ
    ムガスセルを収容したキャビティと、前記ルビジウムガ
    スセルを通過した後の前記入射ルビジウムランプ光を受
    光する受光素子とを備えてなるルビジウム原子発振器に
    おいて、前記キャビティの内壁部に光反射部を設けたこ
    とを特徴とするルビジウム原子発振器。
JP11065607A 1999-03-11 1999-03-11 ルビジウム原子発振器 Pending JP2000261062A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111044560A (zh) * 2019-12-09 2020-04-21 北京航天控制仪器研究所 一种快速评估原子气室寿命的方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111044560A (zh) * 2019-12-09 2020-04-21 北京航天控制仪器研究所 一种快速评估原子气室寿命的方法
CN111044560B (zh) * 2019-12-09 2022-04-12 北京航天控制仪器研究所 一种快速评估原子气室寿命的方法

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Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20030212