JP2000260010A - 磁気トランスデューサーおよび磁気再生装置 - Google Patents
磁気トランスデューサーおよび磁気再生装置Info
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Abstract
現させるための反強磁性膜とを有する磁気トランスデュ
ーサーであって、反強磁性膜の膜厚を薄くすることので
きる磁気トランスデューサーを提供する。 【解決手段】強磁性膜(CoFe30Aux膜)と、強磁
性膜に一方向異方性を発現させるために、強磁性膜に接
するように積層された反強磁性膜(CrMnPt膜)と
を有する。反強磁性膜は、反強磁性膜を構成する結晶粒
の結晶構造が、膜面方向の特定の軸が伸長する方向に歪
んでいる。
Description
用した磁気トランスデューサーに関し,該磁気トランス
デューサーと該磁気トランスデューサーを使用し情報を
読み書きする磁気記録再生装置に関する。
果と呼ばれる磁気抵抗効果を利用した磁気トランスデュ
ーサー(以下スピンバルブセンサーとも称す。)が知ら
れている。スピンバルブ効果とは、2枚の磁性層の間に
非磁性層を挟んだ積層構造の電気抵抗の変化が、非磁性
層を介した磁性層間における伝導電子のもつスピンに依
存した電気伝導,及び,それに付随する層界面でのスピ
ン依存性散乱に帰する効果である。欧州特許EP−49
0608A2号公報等に記載されている代表的なスピン
バルブセンサーは、基板側から順に、第2の強磁性膜、
非磁性膜、第1の強磁性膜、反強磁性膜を積層した積層
構造を用いる。
場ゼロの状態で、第2の強磁性膜の磁化方向と垂直にな
るように固定されている。この磁化方向の固定は、隣接
する反強磁性膜と第1の強磁性膜との界面で発生する交
換結合によって、第1の強磁性膜に一方向異方性を付与
することによりなされている。一般に、第1の強磁性膜
は、固定層と呼ばれ、本明細書においても固定層なる表
現を用いることにする。固定層の代表的な磁化の固定方
向は、浮上面に対して垂直な方向である。
れておらず、外部磁場によって自由に回転することがで
きるために、自由層と呼ばれている。スピンバルブセン
サーでは、磁性媒体から発生する磁場を印加磁場とし
て、この磁場に応じて自由層の磁化方向が自由に回転す
る。これにより、固定層の磁化方向と自由層の磁化方向
のなす角度に変化が生じ、この角度の変化に応じて電気
抵抗が変化する。この電気抵抗の変化を検出することに
より、記録媒体からの磁気的信号を電気的信号に変換す
ることができる。
な材料として、米国特許第4103315号公報に面心
立方晶構造を有する不規則層のFeMn合金が開示され
ている。
反強磁性膜として体心正方晶構造を有するMn合金が示
されている。具体的には、NiMn(Mn量46〜60
at%)、MnPt(Mn量33〜60at%)、およ
びMnRh(Mn量50〜65at%)合金が列挙され
ている。
は、強磁性NiFe合金膜と反強磁性FeMn合金膜と
の交換結合が一方向異方性を生じ、NiFe合金膜の磁
化曲線を原点から磁場軸の方向にシフトさせることが開
示されている。
は、面心立方晶構造を有するCo系強磁性膜と、体心立
方晶よりわずかに歪んだ結晶構造を有するCrMnPt
反強磁性膜との磁性積層膜(交換結合膜)が開示されて
いる。
の固定用強磁性膜と反強磁性膜との交換結合膜には,
(1)反強磁性膜が高耐食性を示すこと,(2)大きな
一方向異方性を有すること(高結合磁界),(3)高ブ
ロッキング温度を示すこと,(4)反強磁性膜が高比抵
抗を有すること,(5)反強磁性膜を高交換結合特性を
維持しつつ薄膜化できること,(6)結合磁界を得るた
めの熱処理温度が低いことが望まれる。ここで,ブロッ
キング温度とは,結合磁界の消失する温度と定義され
る。また、結合磁界は、強磁性膜と反強磁性膜交換結合
との交換結合により、強磁性膜の磁化曲線にシフト原点
からのシフトのシフト量をいう。
ば,面心立方晶をもつCo系強磁性膜と体心立方晶よりわ
ずかに歪んだ結晶構造を有するCrMnPt反強磁性膜との交
換結合膜は,上記(1)から(6)の条件を全て満足す
ると開示されている。しかし,将来,ギャップ間隔が狭
くなったときに(狭ギャップ化)備えるには,この反強
磁性膜をできるだけ薄くする必要があり,同公報により
達成された技術では反強磁性膜の薄膜化は技術的に困難
であるという問題に直面している。
方向異方性を発現させるための反強磁性膜とを有する磁
気トランスデューサーであって、反強磁性膜の膜厚を薄
くすることのできる磁気トランスデューサーを提供する
ことを目的とする。
に、本発明によれば、以下のような磁気トランスデュー
サーが提供される。
方向異方性を発現させるために、前記強磁性膜に接する
ように積層された反強磁性膜とを有し、前記反強磁性膜
に含まれる結晶粒の結晶格子は、膜面方向の特定の軸が
伸長する方向に歪んでいることを特徴とする磁気トラン
スデューサーである。
て説明する。
スデューサーについて図12を用いて説明する。
100上に、順に積層された、強磁性膜(自由層)12
1、非磁性膜122、強磁性膜(固定層)101、反強
磁性膜102を備えている。これらの積層膜の両脇に
は、これらの積層膜に検出電流を流すための電極125
が配置されている。強磁性膜(自由層)121の磁化1
27は、外部磁場(記録媒体からの磁場)が印加されて
いない状態で、電極125の間隔方向に平行に向けられ
ている。この強磁性膜(自由層)121の磁化127
は、外部磁場の向きに対応して、膜面内で自由に回転す
る。非磁性膜122は、強磁性膜(自由層)121と強
磁性膜(固定層)101とを分離するために配置されて
いる。強磁性膜(固定層)101は、反強磁性膜102
によって一方向異方性を付与される。これにより強磁性
膜(固定層)101の磁化128は、電極125の間隔
方向と垂直な方向に固定されている。
内360゜の方向の中で一つの方向にのみ磁化容易軸が
存在している状態である。通常、膜中に単一方向に拘束
されたスピンが存在する場合に生じる誘導磁気異方性の
一種である。
は、通常、スピンバルブセンサと呼ばれ、電極125の
検出電流から、強磁性膜(自由層)121、非磁性層1
22、強磁性膜(固定層)101の電気抵抗が変化を検
出することにより、外部磁場による強磁性膜(自由層)
121の磁化127の回転を検出することができる。
iFe膜を用いるが、通常の強磁性膜を用いることがで
きる。非磁性層122は、Cu膜を用いるが、非磁性金
属膜であればCu膜以外の膜でもよい。
Pt、Pd、Rh、Au、Ag、Cu、Irのうちの少
なくとも一つの元素を、20原子%以下の範囲で添加し
た合金の膜を用いる。ここでは、反強磁性膜102とし
て、CrMnPt膜を用いる。これらの反強磁性合金を
反強磁性膜102として用いるのは、これらの合金を磁
場中で熱処理すると、自発的に結晶構造が歪む性質を有
しており、この自発的な歪みにより、強磁性膜101に
対して大きな一方向異方性を発現させることができる。
の強磁性材料膜を用いることができるが、望ましくは、
この上に形成される反強磁性膜102である体心立方晶
のCrMnPt膜が、(110)面を膜面方向に配向さ
せて成長する強磁性膜であることが望ましい。そのた
め、強磁性膜(固定層)101としては、体心立方格子
を有するFe系合金膜あるいはCo系合金膜であること
が望ましく、どのような濃度比で組成を構成していても
良い。さらに望ましくはFe系の合金膜かCo系の合金
膜に、Au,Pd,Rh,Ruなどの貴金属元素を数原
子%添加した合金膜が良好である。添加量は、最大でも
20at%が望ましい。ここでは代表例として、強磁性
膜(固定層)101を、CoFe30Aux膜(X=6、
9)またはFeCo30Ni15膜とする。また、体心立方
構造以外の強磁性膜(固定層)101としては、膜面方
向に(111)面が配向して成長した面心立方晶のCo
膜を用いることができる。この場合にも、強磁性膜(固
定層)101の上に(110)面が膜面方向に配向した
CrMnPt膜(反強磁性膜102)が成長する。
る。
(自由層)121の膜厚は、いずれも1〜5nmであ
る。非磁性膜122の膜厚は1〜3nmである。反強磁
性膜102(CrMnPt膜)の膜厚は10nmとし
た。
を製造する手順について簡単に説明する。まず、ガラス
基板100上に強磁性膜(自由層)121、非磁性層1
22、強磁性膜(固定層)101、反強磁性層102、
ならびに、電極125をスパッタリング法により成膜す
る。強磁性膜(自由層)121,強磁性膜(固定層)1
01,反強磁性膜102を成膜する際には、磁場を印加
し、磁場中成膜とする。印加する磁場の方向は、強磁性
膜(自由層)121の成膜時には電極125の間隔方向
(図12の磁化127の方向)、強磁性膜(固定層)1
01および反強磁性層102の成膜時には、電極125
の間隔方向に垂直な方向(図12の磁化128の方向)
にする。
膜)は、各結晶粒が体心立方構造の多結晶膜であり、各
結晶粒は、膜面方向に(110)面が配向している。よ
って、各結晶粒のc軸((001)面の面間隔d001)
の方向は、膜面方向である。
101に、これらの成膜時と同じ方向の磁場を印加しな
がら熱処理を施す。ここでは、230度で3時間磁場中
熱処理を施した。これにより、反強磁性膜102は、自
発的に結晶構造が、c軸((001)面の面間隔d001
の方向)に伸長する方向に歪む。これに伴い、強磁性膜
101は、熱処理中の印加磁場の方向に大きな一方向異
方性を発現し、強磁性膜101の磁化は、その方向に固
定される。
01に、大きな一方向異方性が生じるメカニズムについ
て説明する。
直接、強磁性膜(固定層)101、反強磁性膜102を
積層した試料を作製し、一方向異方性のメカニズムにつ
いて調べた。
面に平行な一方向の磁場を印加しながら、図1の積層膜
をスパッタリング法により成膜した。強磁性膜101に
は体心立方晶を有するCoFe30AuX(原子%)を用
いた。この膜は、Au組成Xの値を変えることによっ
て、この強磁性膜101の格子定数を変化させることが
でき、Xが大きいほど格子定数は大きくなる。本実施の
形態では、強磁性膜101を、CoFe30Au6膜とし
た試料と、CoFe30Au9膜とした試料を用意した。
なお、Xの値を変える方法として、スパッタリングを行
う際に、ターゲット表面に一辺1cmの正方形のAu製
の金属片(チップ)を置く方法をとった。本実施の形態
においては,X=6の膜を成膜する場合には、Auチッ
プを24枚置き、X=9の膜を成膜する場合には、36
枚置いた。
膜とした。
膜102の結晶構造をX線回折法によって確認したとこ
ろ、強磁性膜は、体心立方晶であった。また、反強磁性
膜102は、各結晶粒が体心立方晶か、もしくは、体心
立方晶からわずかに歪んだ結晶構造の多結晶であった。
反強磁性膜102の結晶構造が、体心立方晶からわずか
に歪んでいる結晶があったのは、成膜後の急冷時に、下
地膜の強磁性膜101との格子間隔の不整合により、応
力を受けたためであると考えられる。なお、強磁性膜1
01および反強磁性膜102は、いずれも、(110)
面が膜面方向に一致するように配向していた。
れは、上述したように、CrMnPt膜を自発的に歪ま
せ、一方向異方性を発現させるためである。磁場中熱処
理の温度は230℃とし、時間は3時間とした。磁場の
方向は、成膜時に印加した磁場の方向と一致させた。
の方向を調べたところ、膜厚方向に収縮し、膜面内方向
に伸長していた。上述のように、反強磁性膜102(C
rMnPt膜)は、(110)面が膜面方向に一致する
ように配向している。したがって、(110)面の面間
隔d110は収縮し、膜面に垂直な(001)面の面間隔
d001(c軸)ならびに膜面から60゜傾いた(10
1)面の面間隔d101は、伸長しているはずである。そ
こで、これをX線回折法により確認した。
指標としてEを導入する。CrMnPt(110)面の
面間隔d110と、(110)面に対して約60゜傾斜し
た(101)面の面間隔d101と、(001)面の面間
隔d001(c軸)との関係は、図3のように表すことが
できる。図3は、逆格子空間中での各方位の面間隔の逆
数の対応関係を示している。図3のように、逆格子空間
中での1/d110と1/d101とのなす角は、60゜の関
係になる。ここで、膜面内方向の格子定数の変化の大き
さを定量的に示す指標として、E(%)を定義する。E
(%)は、磁場中熱処理後のd001(c軸)が、熱処理
前に比較してどれだけ伸長したかを示す。すなわち、図
3は、CrMnPtのd001(c軸)の格子定数がE%
だけ面内方向に伸び、体心立方格子の対称性からずれて
いることを示している。なお、図3は、逆格子空間のた
め、Eを逆数で表されている。
101(CoFe30AuX膜)/反強磁性膜102(C
rMnPt膜))について、成膜後(as−dep
o.)と磁場中熱処理後に、上記CrMnPt膜のd
001(c軸)の格子定数の伸びE%をX線回折法により
測定した。その結果、X=6の試料は、as−dep
o.の状態でE=0(%)、磁場中熱処理後ではE=2
(%)であった。一方、X=9の試料は、as−dep
o.の状態でE=約0.5(%)、磁場中熱処理後では
E=約2.5(%)にも達していた。これにより、磁場
中熱処理後の反強磁性膜(CrMnPt膜)は、自発歪
みにより体心立方晶よりもd001(c軸)方向に正に歪
んでいることが確認できた。
/強磁性膜101(CoFe30AuX膜)/反強磁性膜
102(CrMnPt膜))について、as−dep
o.および磁場中熱処理後の一方向異方性Keを測定し
た。その結果を図2に示す。Xに関わらずas−dep
o.においての一方向異方性Keは、0.06erg/
cm2であり、小さな一方向異方性しか得られなかっ
た。一方、230゜3時間の磁場中熱処理後の一方向異
方性Keは、X=6の試料でKe=0.17erg/c
m2、X=9の試料でKe=0.18erg/cm2と増
大していた。この熱処理後の一方向異方性Keの値は、
図12に示したスピンバルブセンサ型磁気トランスデュ
ーサーの強磁性膜(固定層)101の磁化の固定に用い
る一方向異方性Keの値として実用基準値を大きく上回
る値である。例えば、「Journal of App
lied Physics, Vol.179, N
o.3,pp.1604−1610(1996)」に開
示されているガラス/NiO/NiFe膜により、一方
向異方性Keとして約0.09erg/cm2程度が報
告されており、同文献によれば、このKeの大きさで十
分実用に耐えると開示されている。本実施の形態の上記
試料で得られている一方向異方性Keの値は、この値を
大きく上回っており、十分実用に耐えられると考えられ
る。
(CoFe30AuX膜6nm)/反強磁性膜102(C
rMnPt膜)の構成で磁場中熱処理後の試料につい
て、一方向異方性Keの温度依存性を調べた。その結果
を図10、図11に示す。X=6の試料も、X=9の試
料も、一方向異方性Keは、温度が150℃を越える付
近から減少し、約350℃で消失することがわかった。
これにより、この試料のブロッキング温度は約350℃
と高い温度であることがわかった。
て、磁場中熱処理によって自発歪みを生じるCrMnP
t膜を用いることにより、強磁性膜(固定層)101の
磁化方向を強い一方向異方性で固定することのでき、し
かも、ブロッキング温度の高いる磁気トランスデューサ
ーが得られることがわかった。
(CrMnPt膜)は、多結晶膜であり、各結晶粒の
(110)面が膜面方向に一致するように配向してい
た。また、c軸(d001)の向きは、結晶粒ごとに異な
り、膜全体としてはランダムであった。各結晶粒は、そ
れぞれc軸(d001)方向に伸長するように歪んでい
た。よって、歪みの向きは、膜全体としてみるとランダ
ムである。しかしながら、本実施の形態では、熱処理中
に磁場を印加している方向に大きな一方向異方性を生じ
させることができた。これらのことを考慮すると、反強
磁性膜102(CrMnPt膜)の各結晶粒のc軸が一
方向にそろっていることがより望ましく、その場合に
は、さらに大きな一方向異方性を期待できる。よって、
反強磁性膜102(CrMnPt膜)の成膜条件を整え
る等して、各結晶粒のc軸(d001)方向が一致した多
結晶反強磁性膜102を成膜するか、もしくは、単結晶
の反強磁性膜102とすることが望ましい。
くすることについて検討する。
101(CoFe30AuX膜)/反強磁性膜102(C
rMnPt膜))の測定結果では、as−depo.の
状態で測定したEの大きさが、Xの値で異なっている。
すなわち、X=6の試料ではE=0であるのに対し、X
=9の試料ではE=約0.5となっている。これは、次
のような理由であると考えられる。
uX膜)の格子定数は、Xの値によって異なる。そのた
め、X=6の場合の強磁性膜101(CoFe30AuX
膜)の格子定数は、反強磁性膜102(CrMnPt
膜)の格子定数とほぼ一致しているが、X=9の場合
は、強磁性膜101(CoFe30AuX膜)の格子定数
の方が反強磁性膜102(CrMnPt膜)の格子定数
よりも大きくなる。そのため、as−depo.の状態
でX=6の場合は、E=0であるのに対し、X=9の場
合は、反強磁性膜102(CrMnPt膜)のc軸の格
子定数(d001)が、強磁性膜101のc軸の格子定数
(d001)によって応力を受けてわずかに伸びることに
より、E=約0.5となっていると考えられる。
が、反強磁性膜102の格子定数よりも小さい場合に
は、反強磁性膜102の格子定数を縮ませる方向に応力
が生じることを意味している。したがって、磁場中熱処
理によって生じる反強磁性膜102の自発的歪みEを、
より大きくするためには、強磁性膜101と反強磁性膜
102の格子定数の不一致による応力が、反強磁性膜1
02の自発歪みを妨げないようにすることが望ましい。
成の試料であって、強磁性膜101をFeCo30Ni15
膜とした試料を作製した。反強磁性膜102は、CrM
nPt膜を用いた。すなわち、試料の積層構造を、ガラ
ス基板/強磁性膜101(FeCo30Ni15膜)/反強
磁性膜102(CrMnPt膜)とした。FeCo30N
i15の格子定数cは、反強磁性膜102の格子定数cよ
りも小さい。この試料のas−depo.と230℃3
時間の磁場中熱処理後のEの値を測定したところ、図4
のように、as−depo.では、E=−0.25%と
負の値であった。一方、磁場中熱処理後は、E=1.2
7%となった。このことから、反強磁性膜102が、格
子定数の小さい強磁性膜101から格子定数を収縮させ
る方向の応力を受けていることが確認できた。なお、a
s−depo.でのd110およびd101は、それぞれ2.
08Å、2.08(2.076)Åであった。磁場中熱
処理後のd110およびd101は、それぞれ2.07Å、
2.09Åであった。
磁性膜102の格子定数の不一致による応力と、反強磁
性膜102の自発歪みとの関係は、つぎのように表すこ
とができる。
らず、磁場中熱処理による反強磁性膜102(CrMn
Pt膜)の自発歪みは、c軸方向について正の方向に働
く。強磁性膜101と反強磁性膜102の格子定数の不
一致により反強磁性膜102が受ける応力は、強磁性膜
101の格子定数と反強磁性膜102の格子定数との関
係による。したがって、磁場中熱処理により発現する反
強磁性膜102の格子歪みは、強磁性膜101の格子定
数が反強磁性膜102の格子定数よりも小さい場合、同
等の場合、大きい場合の3つの場合で発現の仕方が異な
る。
の格子定数cよりも小さい場合、反強磁性膜102(C
rMnPt膜)が格子定数の不一致により強磁性膜10
1から受ける応力(以下、格子間拘束力の圧力ともい
う)は、格子定数を収縮させる方向(負の方向)に働
き、反強磁性膜102の自発歪みを妨げる。また、この
応力の大きさは、強磁性膜101と反強磁性膜102と
の界面において最も大きく、反強磁性膜102(CrM
nPt膜)の膜厚が厚くなるにしたがって減少する。こ
れに対し、自発歪みは、膜厚によらず一定であるため、
反強磁性膜102の結晶のc軸方向には、図7のように
自発歪みの圧力と格子間拘束力の圧力との和の圧力が加
わり、Eは、膜厚が薄い部分では負に、膜厚が厚くなる
に従って正に転じる。これは、ガラス基板/強磁性膜1
01(FeCo30Ni15膜15nm)/反強磁性膜10
2(CrMnPt膜20nm)の試料の場合に相当す
る。
反強磁性膜102の格子定数cとほとんど同じ場合、格
子間拘束力の圧力は無視できる範囲となる。このとき、
反強磁性膜102の自発歪みの方向は正であり、膜厚方
向についても一定であるため、反強磁性膜102の歪み
Eは、図8のように、界面から膜厚方向に常に正で一定
の大きさになる。これは、上述のガラス基板100/強
磁性膜101(CoFe30AuX膜6nm)/反強磁性
膜102(CrMnPt膜10〜50nm)の試料(X
=6)の場合に相当する。
強磁性膜102の格子定数cよりも大きい場合、格子間
拘束力の圧力は、図9のように、反強磁性膜102の格
子定数cを伸長させる方向(正の方向)に働く。また、
この応力の大きさは、強磁性膜101と反強磁性膜10
2との界面において最も大きく、反強磁性膜102(C
rMnPt膜)の膜厚が厚くなるにしたがって減少す
る。これに対し、自発歪みは、膜厚によらず一定であ
る。よって、反強磁性膜102の結晶のc軸方向には、
図9のような自発歪みの圧力と格子間拘束力の圧力との
和の圧力が加わり、Eは、膜厚が薄い部分ほど大きく、
膜厚が厚くなるに従って減少し、一定となる。これは、
上述のガラス基板100/強磁性膜101(CoFe30
AuX膜6nm)/反強磁性膜102(CrMnPt膜
10〜50nm)の試料(X=9)の場合に相当する。
102により、大きな一方向異方性Keを得るために
は、図9のように強磁性膜101の格子定数cが、反強
磁性膜102の格子定数cと同等、もしくは大きくなる
ように、強磁性膜101および反強磁性膜102の材料
を選択することが望ましいことがわかる。強磁性膜10
1の格子定数cが、反強磁性膜102の格子定数cと同
等、もしくは大きいことを具体的な数値でしめすなら
ば、強磁性膜101の格子定数cの反強磁性膜102の
格子定数cに対する差が、反強磁性膜102の格子定数
cの±0.2%未満で一致するか、もしくは、0.2%
以上大きいことが望ましい。
1(CoFe30AuX膜6nm)/反強磁性膜102
(CrMnPt膜)でX=6とし、反強磁性膜102
(CrMnPt膜)の膜厚を10〜100nmに変化さ
せた試料を用意し、一方向異方性Keを測定した結果を
図5に示す。また、同様の構成でX=9とし、反強磁性
膜の膜厚を試料について、反強磁性膜102(CrMn
Pt膜)の膜厚を10〜100nmに変化させた結果を
図6に示す。
膜102の格子定数cとほとんど同じになる、X=6の
試料では、図5のように、as−depo.の場合、反
強磁性膜102の膜厚を大きくするに従って、膜厚18
nm程度までは増加し、以降の膜厚変化に対しては一定
の値0.07erg/cm2を示す。
強磁性膜102の格子定数cより大きい、X=9の試料
では、図6のように、as−depo.の場合、反強磁
性膜102の膜厚20nmまでは増加し、膜厚20nm
で最大値0.08erg/cm2をとり、膜厚が更に増
加するとKeはゆっくりと減少する。
方性Keの変化は、図8、図9のグラフの格子間拘束力
の膜厚依存性を反映している。
po.の場合、安定な一方向異方性を得るための反強磁
性膜101の最小膜厚は、図5の18nmとなるが、こ
のときの一方向異方性Keの値は、実用的にはやや小さ
い。
理した後の一方向異方性Keは、X=6の試料では、反
強磁性膜102の膜厚20nmまで急激に上昇し、0.
16±0.01erg/cm2に達し、これ以上膜厚が
増加してもこの値で一定である。
間磁場中熱処理した後には、一方向異方性Keは反強磁
性膜102の膜厚20〜22nmまで急激に上昇し、膜
厚20〜22nmで最大値0.18±0.02erg/
cm2をとる。さらに膜厚が増加すると、Keは緩やか
に減少して、反強磁性膜102の膜厚100nmで0.
15±0.02erg/cm2となる。
ずれも一方向異方性Keの最大値は、すでに図2を用い
て説明したように、スピンバルブ型の磁気トランスデュ
ーサーの固定層の強磁性膜101の磁化方向を固定する
ためには、実用上十分な値である。また、本実施の形態
の磁場中熱処理後の試料では、実用上十分と従来の報告
されているKe=0.09erg/cm2という値を、
X=6、X=9のいずれの場合も、反強磁性膜102の
膜厚15nmで達成することができる。したがって、本
実施の形態の磁気トランスデューサーでは、反強磁性膜
102の膜厚を少なくとも15nmまでは薄膜化するこ
とができる。
料は、図1の構成であるため、ガラス基板100上に直
接、強磁性膜101と反強磁性膜102を搭載している
が、ガラス基板100の上にTa等の下地膜を配置する
か、図12のように、これらの下に強磁性膜121や非
磁性膜122が配置されるスピンバルブ型磁気トランス
デューサーの形態にすることにより、強磁性膜101の
結晶性を向上させることができる。このように強磁性膜
101の結晶性を向上させることにより、反強磁性膜1
02をKeを維持したまま15nm以下に薄膜化するこ
とが可能になると思われる。
FeMn膜という積層構造では、ガラス基板上に直接形
成したガラス基板/NiFe膜/FeMn膜の膜構成で
は、FeMn膜を20nmよりも薄膜することはできな
いが、下地膜としてNiFe膜の下側にTa膜を配置し
たり、スピンバルブ型の磁気トランスデューサーの形態
にすると、FeMn膜を10nm程度まで薄膜化するこ
とができる。この薄膜化が可能になるのは、NiFe
膜、FeMn膜が共に面心立方晶で結晶構造が一致して
いるためであると考えられる。
磁性膜101(CoFe30AuX膜)/反強磁性膜10
2(CrMnPt膜)についても、ともに熱処理前は体
心立方格子であるので、NiFe膜/FeMn膜と同様
に、反強磁性膜102を10nm程度まで薄膜化するこ
とができると考えられる。
造の強磁性膜101の上に、熱処理前は体心立方構造の
反強磁性膜102を積層した構成について説明したが、
本発明は、これに限定されるものではない。強磁性膜1
01が面心立方構造であっても、例えばCo膜の場合
は、この上の反強磁性膜102(CrMnPt膜)を成
長させると、Co(111)面にCrMnPt(11
0)面が成長する。よって、fcc強磁性膜101/b
cc−like反強磁性膜102の構成にした場合や、
fcc強磁性膜101/fcc−like反強磁性膜1
02の構成にした場合であっても、上述してきた格子歪
みと類似の格子歪み機構により一方向異方性Keを増大
させた膜を作成することができると思われる。ただし、
強磁性膜101が面心立方構造の場合には、界面での格
子形状が一致しないため、上述の実施の形態で説明した
積層構造の方が、界面での格子形状が一致しているた
め、熱処理効果による格子歪みの増大が一方向異方性K
eの向上に反映されやすく、高い一方向異方性Keが得
られると考えられる。
の図12の磁気トランスデューサーは、図12の積層構
造を形成した後で、反強磁性膜102および強磁性膜1
01に磁場中熱処理を施すことにより、反強磁性膜10
2の結晶構造を膜面方向に自発的に歪ませ、大きな一方
向異方性Keを発現させることができる。この一方向異
方性Keにより、強磁性膜101の磁化を強く固定する
ことができる。
10nm程度まで薄くすることができるため、電極12
5からの検出が反強磁性膜102を流れるリーク電流量
を低減することができる。この結果、磁気抵抗変化率が
大きくなるため、磁気トランスデューサーの再生出力を
高くでき、高感度な磁気トランスデューサーを得ること
ができる。
スデューサーは、磁気トランスデューサー全体の厚さが
小さくなるため、狭ギャップの磁気トランスデューサー
を得ることができ、高記録密度の記録媒体に対応可能で
ある。
01/反強磁性膜102をスピンバルブセンサ型磁気ト
ランスデューサーの固定層およびその磁化固定用反強磁
性膜として用いたが、強磁性膜101/反強磁性膜10
2の積層構成を、いわゆる異方性磁気抵抗効果を用いる
MRヘッドの磁区制御膜として用いることも可能であ
る。さらに、強磁性膜101/反強磁性膜102をいわ
ゆるトンネル型GMRセンサの固定層およびその磁化固
定用反強磁性膜に適用することも可能である。
を用いた磁気ディスク装置を図13を用いて説明する。
イスク装置に、本実施の形態による磁気トランスデュー
サーを適用したものである。なお、磁気ディスク装置以
外にも、たとえば、磁気テープ装置などのような磁気記
録装置に図12の磁気トランスデユーサーを適用するこ
とが可能である。
10と、スライダー16上に搭載された磁気ヘッド18
と、アクチュエータ24と、制御装置26とを備えてい
る。磁気ディスク10は、同心円状のトラックとよばれ
る記録領域にデータを記録するための、デイスク状に形
成された磁気記録媒体である。磁気ヘッド18は、本実
施の形態による再生用の図12の磁気トランスデューサ
ーと、書き込み用のインダクティブ型磁気ヘッドとが重
ねられた構成である。スライダ16は、わずかな弾力性
を有するジンバル20の先端に固定され、ジンバルはア
ーム22に取り付けられている。アクチュエータ24
は、磁気ヘッド18のスライダ16を、アーム22及び
ジンバル20を介して支え、磁気デイスク10上の所定
位置へ移動させる。制御装置26は、データ再生/復号
系26aと制御部26bとを有し、磁気ヘッド18が読
み取り、書き込みするデータの送受信及びアクチェータ
24の動作などを制御する。
持され、駆動用モーター14によって回転駆動される。
ーター(以下、VCMと称す。)を有している。VCM
は固定された磁界中に置かれた移動可能なコイルからな
り、コイルの移動方向および移動速度等は、制御部26
bからライン30を介して与えられる電気信号によって
制御される。
込みおよび再生を行う場合には、制御部26bがライン
28を介して駆動用モーター14を動作させ、磁気デイ
スク10を回転させるとともに、制御部26bはアクチ
ュエータ24に制御信号を送り、スライダー16を磁気
ディスク10上の目的とするトラック位置へ移動させ
る。
ダー16とデイスク10の表面の間に空気流によるエア
ベアリングが生じ、これにより、スライダー16が磁気
デイスク10の表面から浮上する。したがって、磁気デ
イスク装置の動作中、本エアベアリングは、ジンバル2
0のわずかな弾性力とバランスをとり、スライダー16
は磁気デイスク表面にふれずに、かつ磁気デイスク10
と一定間隔を保って浮上するように維持される。
モリ、及びマイクロプロセッサなどから構成される。
合には、図12の磁気トランスデューサーの電気抵抗の
変化を電極125間を流れる検出電流を、データ再生/
復号系26aがライン32を介して受信し再生する。ま
た、磁気ディスク10にデータを書き込む場合には、デ
ータ再生/復号系から磁気ヘッド18のインダクティブ
型ヘッドに、データとして書き込むべき電気信号をライ
ン32を介して送信し、書き込みを行わせる。制御部2
6bは、磁気ヘッド18への情報の送受信を制御してい
る。
したように反強磁性膜102へのリーク電流が少なく、
再生出力が高いため、この磁気トランスデューサーを用
いた図13の磁気ディスク装置は、高感度に磁気ディス
ク10のデータを再生できる。また、磁気トランスデュ
ーサーの膜厚が薄く狭ギャップであるため、高記録密度
の磁気ディスク10に対応でき、高記録密度の磁気ディ
スク装置を得ることができる。
り自発的に歪みを生じる材料、すなわち、CrMnに、
Pt、Pd、Rh、Au、Ag、Cu、Irのうちの少
なくとも一つの元素を、20原子%以下の範囲で添加し
た合金の膜を用いて反強磁性膜を形成したが、熱処理に
限らず、光照射、加圧、減圧、振動、電流印加等の手段
によって自発的に歪みが生じる反強磁性材料で反強磁性
膜102を形成することができる。
強磁性膜と、この強磁性膜に一方向異方性を発現させる
ための反強磁性膜とを有する磁気トランスデューサーで
あって、反強磁性膜の膜厚を薄くすることのできる磁気
トランスデューサーを提供することができる。
01/反強磁性膜102の積層体の特性を調べるために
作製した試料の構成を示す説明図。
Keの値を示す説明図。
場中熱処理前後で伸縮することおよびそれを表す指標E
を示すための説明図。
前後の格子定数およびEを示すための説明図。
の膜厚との関係を示すグラフ。
の膜厚との関係を示すグラフ。
が反強磁性膜102の格子定数よりも小さい場合の、強
磁性膜101と反強磁性膜102との格子不整合により
反強磁性膜102に生じる格子間拘束力と、反強磁性膜
102の自発歪みの関係を示すグラフ。
が反強磁性膜102の格子定数と同等の場合の、強磁性
膜101と反強磁性膜102との格子不整合により反強
磁性膜102に生じる格子間拘束力と、反強磁性膜10
2の自発歪みの関係を示すグラフ。
が反強磁性膜102の格子定数よりも大きい場合の、強
磁性膜101と反強磁性膜102との格子不整合により
反強磁性膜102に生じる格子間拘束力と、反強磁性膜
102の自発歪みの関係を示すグラフ。
示すグラフ。
示すグラフ。
トランスデューサーの構成を示す説明図。
発明の一実施の形態磁気ディスク装置の構成を示す説明
図。
・モーター、16・・・スライダ、18・・・磁気ヘッ
ド、20・・・ジンバル、22・・・アーム、24・・
・アクチュエーター、26・・・制御装置、26a・・
・データ再生/復号系、26b・・・制御部、28,3
0,32・・・ライン、100・・・基板、101・・
・強磁性膜(固定層)、102・・・反強磁性膜、12
1・・・強磁性膜(自由層)、122・・・非磁性膜,
125・・・電極。
Claims (12)
- 【請求項1】強磁性膜と、前記強磁性膜に一方向異方性
を発現させるために、前記強磁性膜に接するように積層
された反強磁性膜とを有し、 前記反強磁性膜に含まれる結晶粒の結晶格子は、膜面方
向の特定の軸が伸長する方向に歪んでいることを特徴と
する磁気トランスデューサー。 - 【請求項2】請求項1に記載の磁気トランスデューサー
において、前記特定の軸は、前記一方向異方性の方向と
一致することを特徴とする磁気トランスデューサー。 - 【請求項3】請求項1に記載の磁気トランスデューサー
において、前記反強磁性膜に含まれる前記結晶粒の歪ん
でいない状態の結晶構造は、前記強磁性膜に含まれる結
晶粒の結晶構造と同じであることを特徴とする磁気トラ
ンスデューサー。 - 【請求項4】請求項3に記載の磁気トランスデューサー
において、前記結晶構造は、体心立方構造であることを
特徴とする磁気トランスデューサー。 - 【請求項5】請求項1に記載の磁気トランスデューサー
において、前記結晶粒は、熱処理、光照射、加圧、振
動、電流印加のうちの少なくとも一つの処理を受けるこ
とにより、自発的に前記歪みを生じる材料からなること
を特徴とする磁気トランスデューサー。 - 【請求項6】請求項4に記載の磁気トランスデューサー
において、前記結晶粒は、前記自発的に歪みを生じる前
の結晶構造の格子定数が、前記強磁性膜を構成する結晶
粒の格子定数よりも小さいか、もしくは同等の材料から
なることを特徴とする磁気トランスデューサー。 - 【請求項7】請求項1または5に記載の磁気トランスデ
ューサーにおいて、前記結晶粒は、CrMnにPt,R
h,Au,Ag,CuおよびIrのうちの少なくとも一
つの元素を添加した合金を含む材料からなることを特徴
とする磁気トランスデューサー。 - 【請求項8】請求項7に記載の磁気トランスデューサー
において、前記添加される元素は、その量が、前記Cr
Mnの20at%以下であることを特徴とする磁気トラ
ンスデューサー。 - 【請求項9】請求項1に記載の磁気トランスデューサー
において、前記結晶粒は、CrMnPt合金からなり、
前記特定の軸は、c軸であることを特徴とする磁気トラ
ンスデューサー。 - 【請求項10】請求項1に記載の磁気トランスデューサ
ーにおいて、前記反強磁性膜が接している側の反対側か
ら前記強磁性膜に接するように積層された非磁性膜と、
前記非磁性膜に積層された第2の強磁性膜と、前記強磁
性膜と前記非磁性膜と前記第2の強磁性膜に電流を流す
ための電極とを有することを特徴とする磁気トランスデ
ューサー。 - 【請求項11】強磁性膜と反強磁性膜とを有する磁気ト
ランスデューサーの製造方法であって、 前記強磁性膜を形成する工程と、 熱処理、光照射、加圧、振動、電流印加のうちの少なく
とも一つの処理を受け場合、自発的に結晶格子に歪みを
生じる反強磁性材料により、前記強磁性膜の上に反強磁
性膜を形成する工程と、 前記強磁性膜と前記反強磁性膜とに特定の方向の磁場を
印加しながら、前記処理を施すことにより、前記強磁性
膜に一方向異方性を発現させる工程とを有することを特
徴とする磁気トランスデューサーの製造方法。 - 【請求項12】磁気記録媒体と、前記磁気記録媒体上の
データを読み出すための磁気ヘッドとを有し、 前記磁気ヘッドは、磁気トランスデューサーを含み、 前記磁気トランスデューサーは、強磁性膜と、前記強磁
性膜に一方向異方性を発現させるために、前記強磁性膜
に接するように積層された反強磁性膜とを有し、 前記反強磁性膜に含まれる結晶粒の結晶格子は、膜面方
向の特定の軸が伸長する方向に歪んでいることを特徴と
する磁気再生装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP05865499A JP4028123B2 (ja) | 1999-03-05 | 1999-03-05 | 磁気トランスデューサーおよび磁気再生装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP05865499A JP4028123B2 (ja) | 1999-03-05 | 1999-03-05 | 磁気トランスデューサーおよび磁気再生装置 |
Publications (3)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000260010A true JP2000260010A (ja) | 2000-09-22 |
| JP2000260010A5 JP2000260010A5 (ja) | 2006-03-09 |
| JP4028123B2 JP4028123B2 (ja) | 2007-12-26 |
Family
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Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP05865499A Expired - Fee Related JP4028123B2 (ja) | 1999-03-05 | 1999-03-05 | 磁気トランスデューサーおよび磁気再生装置 |
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|---|---|
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Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006005277A (ja) * | 2004-06-21 | 2006-01-05 | Alps Electric Co Ltd | 磁気検出素子 |
| JP2008283207A (ja) * | 2005-10-19 | 2008-11-20 | Toshiba Corp | 磁気抵抗効果素子、磁気ランダムアクセスメモリ、電子カード及び電子装置 |
| US8363462B2 (en) | 2005-10-19 | 2013-01-29 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Magnetoresistive element |
-
1999
- 1999-03-05 JP JP05865499A patent/JP4028123B2/ja not_active Expired - Fee Related
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|---|---|---|---|---|
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| JP2008283207A (ja) * | 2005-10-19 | 2008-11-20 | Toshiba Corp | 磁気抵抗効果素子、磁気ランダムアクセスメモリ、電子カード及び電子装置 |
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