JP2000259373A - ネットワークプリンタ及びネットワーク印刷システム - Google Patents

ネットワークプリンタ及びネットワーク印刷システム

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JP2000259373A
JP2000259373A JP11062963A JP6296399A JP2000259373A JP 2000259373 A JP2000259373 A JP 2000259373A JP 11062963 A JP11062963 A JP 11062963A JP 6296399 A JP6296399 A JP 6296399A JP 2000259373 A JP2000259373 A JP 2000259373A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ホストコンピュータの早期解放と処理速度の
向上を両立させる。 【解決手段】 ユーザーは、プリンタ内部のデータ転送
モードとして、第1の転送モードと第2の転送モードの
いずれかを選択できる。第1の転送モードでは、印刷デ
ータをHDD10に記憶させてからイメージ生成等を行う
ため、ホストコンピュータ100を早期に解放できる。
第2の転送モードでは、データ処理状態に応じてHDD1
0を適宜使用するため、高速印刷を行うことができる。
第2の転送モード下では、補助記憶装置経由モード、第
1バイパスモード,第2バイパスモードの3種類を切り
換える。第1バイパスモードでは、HDD10を経由せ
ず、通信タスク11から第2バッファメモリ22を介し
てデータを転送する。第2バイパスモードでは、HD書
込みタスク11からHDD10を経由せずに第2バッファ
メモリ22を介してデータを転送する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、HDD(Har
d Disk Drive)等の補助記憶装置を有するプリンタ及び
プリンタのデータ処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のプリンタでは、ホストコンピュー
タからの印刷ジョブデータを受信バッファに格納し、受
信バッファに格納されたデータを順次解釈して、印刷出
力用のイメージデータを生成し印刷を行う。このように
順次解釈して印刷すれば良いため、いわゆるローカルプ
リンタでは、プリントエンジンの形式に応じて、例えば
1バンド分、1ページ分のデータを一時的に格納できる
だけのメモリがあれば足りる。
【0003】しかし、近年では、コンピュータや画像処
理技術等の発達に伴って、印刷ドキュメントのカラーイ
メージ化等が進んでいるため、印刷ジョブデータのデー
タ量が増大している。また、LAN(Local Area Networ
k)等のネットワークを介して、複数のホストコンピュ
ータがプリンタを共用するネットワーク印刷システムの
場合は、複数のホストコンピュータからの印刷ジョブデ
ータを次々に処理する必要がある。もし、プリンタの搭
載メモリ量が1ページ分しかないのであれば、数百ペー
ジのドキュメントの印刷を希望するホストコンピュータ
は、長時間に亘って延々と印刷ジョブデータを送り続け
なければならない。そして、ネットワークを介して接続
された他の多くのホストコンピュータは、長い印刷待ち
時間を耐える必要がある。
【0004】従って、膨大な印刷ジョブデータを速やか
に格納してホストコンピュータを早期に解放等すべく、
プリンタ内にHDD等の補助記憶装置を設け、受信データ
をHDDに格納させるようにしたプリンタが近年提案され
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した補
助記憶装置内蔵型のプリンタでは、多量のデータを格納
できるため、ホストコンピュータを早期に解放すること
ができる。しかし、補助記憶装置は、回転する記録媒体
上の所定位置にヘッドを移動させてデータの読み書きを
行うため、RAM等のメモリにアクセスする場合よりも遅
くなる。例えば、ネットワークからのデータ受信速度が
1〜2MB/s、イメージデータ生成部での処理が1M
B/sの場合でも、HDDのデータ転送速度は約500M
B/sと遅いのが通常である。
【0006】従って、補助記憶装置を経由して印刷ジョ
ブデータの転送を行うと、補助記憶装置への書込み時間
と補助記憶装置からの読出し時間とがかかり、印刷処理
速度が大幅に低下する。高速インターフェースやDMA
転送等を採用すれば、補助記憶装置のデータ転送速度は
向上するが、製造コストが増大する。
【0007】一方、印刷モードによっては、印刷データ
の全体をHDDに記憶させてから印刷処理を行う方が好ま
しい場合もある。例えば、ページ順を揃えて印刷するコ
レート印刷(丁合印刷)の場合は、例えば、P1−P2
−P3,P1−P2−P3(Pはページを示
す),...のように、同一のページを所定サイクルで
繰返し印刷しなければならない。従って、部数分だけ印
刷したページのイメージデータを直ちに破棄できるコピ
ー印刷とは異なり、コレート印刷では、全ページのイメ
ージデータをプリンタ内部で保持する必要がある。
【0008】本発明は、上記のような種々の課題に鑑み
なされたものであり、その目的は、プリンタに搭載され
た補助記憶装置の使用の可否を選択することができ、使
い勝手を向上できるようにしたネットワークプリンタ及
びネットワーク印刷システムを提供することにある。本
発明の他の目的は、プリンタ内部のデータ処理状態に応
じて補助記憶装置を利用することにより、ホストコンピ
ュータの早期解放と印刷処理速度の向上とを両立できる
ようにしたネットワークプリンタ及びネットワーク印刷
システムを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、本
発明に係るプリンタでは、補助記憶装置に印刷データを
記憶させる第1の転送モードと、データ処理状態に応じ
て補助記憶装置の使用を動的に制御する第2の転送モー
ドとを設けている。
【0010】請求項1に係る発明では、ネットワークを
介して受信したデータを補助記憶装置に記憶可能なネッ
トワークプリンタにおいて、ネットワークを介してデー
タ及び転送モード選択コマンドを受信する通信処理手段
と、前記転送モード選択コマンドが第1の転送モード又
は第2の転送モードのいずれを選択しているか判別して
セットするモード設定手段と、前記受信されたデータを
解釈してイメージデータを生成するイメージデータ生成
手段と、前記生成されたイメージデータに基づいて印刷
を行う印刷処理手段と、前記受信されたデータの処理状
態を検出する検出手段とを設け、前記第1の転送モード
がセットされた場合には、前記受信されたデータを前記
補助記憶装置を経由して前記イメージデータ生成手段に
入力させる補助記憶装置経由モードでデータを転送し、
前記第2の転送モードがセットされた場合には、前記検
出されたデータの処理状態に基づいて、前記補助記憶装
置経由モードと、前記受信されたデータを前記補助記憶
装置を介さずに前記イメージデータ生成手段に入力させ
るバイパスモードとを切り換えることにより、データを
転送することを特徴とする。
【0011】補助記憶装置としては、代表的には、ハー
ドディスク装置(HDD)を挙げることができるが、これ
に限定されない。転送モード選択コマンドとしては、コ
マンド形式をとる場合や、ヘッダに格納された1ビット
又は複数ビットのフラグ情報として実現される場合もあ
る。
【0012】モード設定手段は、受信された転送モード
選択コマンドに基づいて、第1の転送モード又は第2の
転送モードのいずれかを排他的にセットする。第1の転
送モードがセットされた場合は、補助記憶装置経由モー
ドによるデータ転送が行われる。従って、受信された全
ての印刷データは、補助記憶装置に一時的に記憶されて
から印刷処理される。一方、第2の転送モードがセット
された場合には、補助記憶装置経由モードとバイパスモ
ードとが、データ処理状態に応じて動的に切り換えられ
る。
【0013】補助記憶装置経由モードでは、ホストコン
ピュータから受信したデータを補助記憶装置に記憶させ
るため、ホストコンピュータを早期に解放できる。一
方、バイパスモードでは、受信データを補助記憶装置を
介さずに直接イメージデータ生成手段に転送するため、
補助記憶装置への書込み時間、補助記憶装置からの読出
し時間を省略することができ、印刷処理速度を向上させ
ることができる。
【0014】補助記憶装置経由モードとバイパスモード
との切換は、検出手段により検出されるデータ処理状態
に基づいて行われる。データ処理状態に基づく切換の一
例としては、補助記憶装置内に処理中のデータが記憶さ
れている場合には補助記憶装置経由モードを選択し、補
助記憶装置内に処理中のデータが記憶されていない場合
にはバイパスモードを選択することができる。
【0015】もしも補助記憶装置内に処理中のデータが
記憶されている場合に、バイパスモードでイメージデー
タ生成手段にデータを転送すると、印刷順序等が混乱す
るため、例えば、補助記憶装置内のデータの有無により
モードを切り換える。ここで、「処理中のデータ」と
は、これから印刷しようとする又は印刷中の印刷ジョブ
データを意味する。
【0016】モード設定手段は、転送モード選択コマン
ドのみならず、他の情報に基づいて独自に転送モードを
決定することもできる。例えば、印刷データに関連付け
られた属性情報に基づいて、いずれの転送モードをセッ
トするか決定してもよい。属性情報としては、例えば、
コレート印刷等の印刷モードの他、印刷ページ数、デー
タ量等を挙げることができる。
【0017】即ち、コレート印刷が指定されている場合
には、全データをHDDに格納した方が好ましい。また、
ページ数が多い文書を印刷する場合は、印刷速度よりも
ホストコンピュータの早期解放を優先した方が好ましい
こともある。そこで、モード設定手段は、転送モード選
択コマンドの内容に拘わらず、属性情報に基づいて転送
モードを選択することができるようにしている。
【0018】請求項5に係る発明のように、補助記憶装
置の入力側に第1のバッファメモリを、補助記憶装置の
出力側に第2のバッファメモリをそれぞれ設け、各バッ
ファメモリのメモリブロックを介してデータ転送を行う
ことができる。この場合、バイパスモードとしては、通
信処理手段が第2のバッファメモリのメモリブロックに
受信データを格納させる第1のバイパスモードを採用す
ることができる。イメージデータ生成手段は、第2のバ
ッファメモリのメモリブロックを介してデータを受け取
るため、第2のバッファメモリのメモリブロックに直接
データを格納すれば、補助記憶装置を介さずにデータを
転送することができる。
【0019】ここで、第1のバイパスモードの切換条件
としては、(a1)第1バッファメモリにデータ格納済みの
メモリブロックが存在せず、かつ、(a2)補助記憶装置内
に処理中のデータが記憶されておらず、かつ、(a3)第2
バッファメモリに空いているメモリブロックが存在する
場合であること、を挙げることができる。
【0020】つまり、第1バッファメモリから補助記憶
装置までの間に処理中のデータが存在せず、第2バッフ
ァメモリに空いたメモリブロックが存在する場合には、
通信処理手段は、受信データを直接第2バッファメモリ
のメモリブロックに格納させることができる。この場
合、第1バッファメモリよりも第2バッファメモリの方
が容量が大きくなるように設定することにより、第2バ
ッファメモリの全ブロックを消費するまでに時間がかか
るため、第1のバイパスモードによる転送時間を長くす
ることができる。
【0021】請求項9に係る発明のように、第1のバイ
パスモードとは別に、第1バッファメモリのメモリブロ
ックの内容を第2バッファメモリのメモリブロックに移
すことにより、補助記憶装置をバイパスさせる第2のバ
イパスモードを採用することもできる。ここで、各メモ
リブロック間のデータ移動方法としては、2つの方法を
挙げることができる。一つは、第1バッファメモリのメ
モリブロックに格納されたデータを読み出して第2バッ
ファメモリの空きメモリブロックに格納させるメモリ間
コピーである。他の一つは、第1バッファメモリのメモ
リブロックを特定する情報(メモリブロックのアドレス
やポインタ)と第2バッファメモリのメモリブロックを
特定する情報とを交換することにより、メモリブロック
自体を入れ替えるブロック交換である。
【0022】第2のバイパスモードの切換条件として
は、(b1)補助記憶装置内に処理中のデータが記憶されて
おらず、かつ、(b2)第2バッファメモリに空いているメ
モリブロックが存在し、かつ、(b3)第1バッファメモリ
にデータ格納済みのメモリブロックが存在すること、を
挙げることができる。
【0023】また、バイパスモードとして、第1のバイ
パスモード及び第2のバイパスモードの双方を備えても
よい。
【0024】一方、請求項14に係る発明では、ネット
ワークを介して受信したデータを補助記憶装置に記憶可
能なネットワークプリンタにおいて、ネットワークを介
してデータ及び転送モード選択コマンドを受信する通信
処理手段と、前記転送モード選択コマンドが第1の転送
モード又は第2の転送モードのいずれを選択しているか
判別してセットするモード設定手段と、通信処理手段か
ら入力されたデータを前記補助記憶装置に記憶させる書
込み手段と、前記補助記憶装置に記憶されたデータを読
み出す読出し手段と、入力されたデータを解釈してイメ
ージデータを生成するイメージデータ生成手段と、前記
生成されたイメージデータに基づいて印刷を行う印刷処
理手段と、前記補助記憶装置内の残存データを検出する
検出手段と、前記通信処理手段と前記書込み手段との間
に設けられ、複数のメモリブロックを有する第1バッフ
ァメモリと、前記補助記憶装置と前記読出し手段との間
に設けられ、複数のメモリブロックを有する第2バッフ
ァメモリとを設け、前記第1の転送モードがセットされ
た場合には、前記通信処理手段が受信したデータを前記
第1バッファメモリ、前記書込み手段、前記補助記憶装
置、前記読出し手段、前記第2バッファメモリを順に経
て前記イメージデータ生成手段に入力させる補助記憶装
置経由モードでデータを転送し、前記第2の転送モード
がセットされた場合には、前記各バッファメモリの使用
状態と前記補助記憶装置内の残存データ量とに基づい
て、前記補助記憶装置経由モードと、前記通信処理手段
が受信したデータを前記補助記憶装置を介さずに前記イ
メージデータ生成手段に入力させるバイパスモードとを
切り換えることによりデータを転送することを特徴とし
ている。
【0025】また、本発明は、ネットワーク印刷システ
ムとして捉えることもできる。即ち、請求項15に係る
発明では、印刷データを生成するホストコンピュータ
と、該ホストコンピュータから送信された印刷データを
ネットワークを介して受信し、該印刷データを補助記憶
装置に記憶可能なプリンタとを備えたネットワーク印刷
システムにおいて、第1の転送モード又は第2の転送モ
ードのいずれかを選択し、転送モード選択コマンドを生
成させる転送モード選択手段と、印刷データを生成する
印刷データ生成手段と、ネットワークを介して前記印刷
データ及び前記転送モード選択コマンドを受信する通信
処理手段と、前記転送モード選択コマンドが第1の転送
モード又は第2の転送モードのいずれを選択しているか
判別してセットするモード設定手段と、前記受信された
印刷データを解釈してイメージデータを生成するイメー
ジデータ生成手段と、前記生成されたイメージデータに
基づいて印刷を行う印刷処理手段と、前記受信された印
刷データの処理状態を検出する検出手段とを設け、前記
第1の転送モードがセットされた場合には、前記受信さ
れた印刷データを前記補助記憶装置を経由して前記イメ
ージデータ生成手段に入力させる補助記憶装置経由モー
ドで印刷データを転送し、前記第2の転送モードがセッ
トされた場合には、前記検出されたデータの処理状態に
基づいて、前記補助記憶装置経由モードと、前記受信さ
れた印刷データを前記補助記憶装置を介さずに前記イメ
ージデータ生成手段に入力させるバイパスモードとを切
り換えることにより印刷データを転送することを特徴と
している。
【0026】ここで、一般的には、印刷データ生成手段
はホストコンピュータ側に設けられ、通信処理手段、モ
ード設定手段、イメージデータ生成手段、印刷処理手段
及び検出手段はプリンタ側に設けられる。しかし、転送
モード選択手段は、ホストコンピュータ又はプリンタの
いずれに設けてもよい。例えば、プリンタの操作パネル
上から転送モードを選択することも可能である。
【0027】また、転送モード選択手段をホストコンピ
ュータ側に設ける場合、印刷データに関連付けられた属
性情報(コレート印刷か、所定ページ数以上か等)に基
づいて、転送モードを自動的に選択することもできる。
転送モード選択手段がユーザーの指定とは異なる転送モ
ードを選択した場合には、選択結果をユーザーに通知す
ることもできる。
【0028】また、本発明は、ホストコンピュータの発
明として捉えることもできる。更に、所定のプログラム
を記録した記録媒体をプリンタのコンピュータに読み取
らせて実行させることによっても実現することができ
る。「記録媒体」としては、例えば、ハードディスク
(HD)、フロッピーディスク(FD)、コンパクトディス
ク(CD-ROM,CD-RAM等)、メモリ、ICカード等の各種
記録媒体を用いることができる。また、これに限らず、
ネットワークを介してプログラムをダウンロードする等
のように、通信媒体を用いることもできる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図15に基づき、本
発明の実施の形態を詳細に説明する。
【0030】1.第1の実施の形態 図1〜図13に基づいて、本発明の第1の実施の形態を
説明する。図1は、本実施の形態によるネットワークプ
リンタのハードウエア構成を概略的に示す説明図であ
る。プリンタは、インターフェース(以下「I/F」と
略記)1,2と、CPU3と、RAM4及びROM5と、エンジ
ン制御部8及びプリントエンジン9と、HDD10とを備
えている。
【0031】I/F1,2、CPU3、RAM4,ROM5及びH
DD10は、バス6を介して相互に接続されており、エン
ジン制御部8は、I/F2,7を介してCPU3等と接続
されている。CPU3は、I/F1を介してLAN等のネット
ワークNとの間でデータ通信を行う一方、I/F2を介
してエンジン制御部8とデータ通信を行う。
【0032】CPU3は、通信タスク11と、HD書込み
タスク12と、HD読出しタスク13と、イメージ生成
タスク14と、印刷タスク15とを実行可能に構成する
ことができる。各タスク11〜15の切換、即ち、CPU
実行権の管理は、例えば切換制御部として表現可能なス
ケジューラ16によって行われる。スケジューラ16
は、予め設定された優先度に基づいて各タスク11〜1
5にCPU実行権を割り当てるようになっている。ここ
で、例えば、通信タスク11や印刷タスク15をそれぞ
れ専用のCPUで処理することもできる。
【0033】「通信処理手段」としての通信タスク11
は、ネットワークNからパケットが着信すると、CPU実
行権を得て起動する。通信タスク11は、受信したパケ
ットからIPアドレス等の余分なデータを除去して印刷デ
ータを取り出し、この印刷データをメモリブロックが一
杯になるまで格納する。後述のように、データを格納し
たメモリブロックは、HD書込みタスク12(補助記憶
装置経由モード)又はイメージ生成タスク14(第1の
バイパスモード)のいずれかに引き渡される。
【0034】「書込み手段」としてのHD書込みタスク
12は、後述のように、通信タスク11からメモリブロ
ックを介して入力されたデータをHDD10に書き込むか
(補助記憶装置経由モード)又はイメージ生成タスク1
4に転送する(第2のバイパスモード)ようになってい
る。「読出し手段」としてのHD読出しタスク13は、
HDD10に記憶されたデータを読み出してメモリブロッ
クに格納し、イメージ生成タスク14に転送するように
なっている。
【0035】「イメージデータ生成手段」としてのイメ
ージ生成タスク14は、データの格納されたメモリブロ
ックを渡されると起動する。イメージ生成タスク14
は、メモリブロック内の印刷データを読み出して印刷イ
メージ(印刷要求)を生成し、この生成した印刷要求を
印刷タスク15に引き渡す。
【0036】「印刷処理手段」としての印刷タスク15
は、イメージ生成タスク14から印刷要求が入力される
と起動し、印刷要求に応じてエンジン制御部8を駆動さ
せるようになっている。これにより、エンジン制御部8
は、プリントエンジン9を駆動させてページ単位の印刷
を行う。なお、エンジン制御部8及びプリントエンジン
9を印刷手段又は印刷部と表現することもできる。
【0037】図2は、ネットワーク印刷システムの機能
構成を示すブロック図である。図2中の太線矢印は補助
記憶装置経由モードによるデータ転送の流れを、一点鎖
線矢印は第1のバイパスモードによるデータ転送の流れ
を、破線矢印は第2のバイパスモードによるデータ転送
の流れを、それぞれ示す。
【0038】図2に示すように、通信タスク11とHD
書込みタスク12との間のデータ転送は、第1バッファ
メモリ21を介して行われ、HD読出しタスク13とイ
メージ生成タスク14との間のデータ転送は、第2バッ
ファメモリ22を介して行われるようになっている。よ
り正確には、通信タスク11とイメージ生成タスク14
間のデータ転送(第1のバイパスモード)と、HD書込
みタスク12とイメージ生成タスク14間のデータ転送
(第2のバイパスモード)とにおいても、第2のバッフ
ァメモリ22が用いられる。
【0039】また、HDD10内には、HD書込みタスク
12によりデータが書き込まれている途中のファイル
と、既に記憶されて処理待ちのファイルと、HD読出し
タスク13によりデータを読み出されているファイルの
3種類のファイルが生成される場合がある。この3種類
のファイルの全てが「処理中のデータ」又は「残存デー
タ」に相当する。さらに、図3中のHD書込みタスク1
2,図4中のHD読出しタスク13中にそれぞれ示すよ
うに、各タスク内にデータが存在する場合も、「処理中
のデータ」又は「残存データ」に相当する。読出し待ち
のファイル数は、残存ファイル検出部23により検出さ
れ、通信タスク11,HD書込みタスク12及びHD読
出しタスク13にそれぞれ通知される。
【0040】ここで、第1バッファメモリ21よりも第
2バッファメモリ22の方がメモリ容量が大きくなるよ
うに設定されている。これにより、第2バッファメモリ
の全メモリブロックにデータが格納されるまでの時間が
長くなる。従って、第1のバイパスモードによる転送時
間を長くして、印刷処理時間を短縮することができるよ
うになっている。
【0041】「モード設定手段」としての転送モード設
定部24は、後述のホストコンピュータ100から送信
された転送モード選択コマンドに基づいて、第1の転送
モード又は第2の転送モードのいずれかを排他的にセッ
トし、通信タスク11及びHD書込みタスク12にそれ
ぞれ通知するようになっている。
【0042】図2の上側に示すように、ネットワークプ
リンタに印刷データを送信するホストコンピュータ10
0は、例えば、パーソナルコンピュータ、ワークステー
ション、ディジタルカメラ、携帯情報端末等として実現
されるものである。ホストコンピュータ100は、転送
モード選択部101と、印刷データ生成部102と、送
信部103とを含んで構成されている。
【0043】「転送モード選択手段」としての転送モー
ド選択部101は、例えば、ユーザーからの指示に応じ
て、第1の転送モード又は第2の転送モードのいずれか
を選択するものである。第1の転送モードが選択された
場合、プリンタ内部では、印刷データの全体がHDD10
に記憶される補助記憶装置経由モードでデータ転送が行
われる。第2の転送モードが選択された場合は、データ
処理状態に応じて、補助記憶装置経由モードとバイパス
モードとが動的に切り換えられる。バイパスモードは、
第1のバイパスモードと第2のバイパスモードからな
り、HDD10をバイパスしたデータ転送が行われるよう
になっている。「印刷データ生成手段」としての印刷デ
ータ生成部102は、入力されたドキュメントデータを
プリンタが解釈可能な印刷データに変換するものであ
る。印刷データは、送信部103からネットワークNを
介してプリンタに送信される。ここで、図2中に示すよ
うに、ホストコンピュータ100から送信される印刷デ
ータ110は、転送モード選択コマンド及び印刷ジョブ
データから構成されている。
【0044】図3は、通信タスク11からHDD10まで
のデータ転送の流れを模式的に示す説明図である。通信
タスク11は、着信したパケットからヘッダ情報等の余
分なデータを取り除き、第1バッファメモリ21の空い
ているメモリブロックが一杯になるまでデータを格納す
る。HD書込みタスク12は、満杯のメモリブロックを
受け取ると、該メモリブロックからデータを取り出し、
HDD10内に開いたファイルにデータを書き込む。デー
タを取り出されたメモリブロックは第1バッファメモリ
21に返却される。なお、メモリブロックからのデータ
読出しは、FIFO(先入れ先出し)で順次処理される。
【0045】図4は、HDD10からイメージ生成タスク
14までのデータ転送の流れを模式的に示す説明図であ
る。HD読出しタスク13は、HDD10内のファイルか
らデータを読出し、第2バッファメモリ22から空きメ
モリブロックを一つ取出し、一杯になるまでデータを格
納する。この処理は、空きメモリブロックがある限り繰
り返される。イメージ生成タスク14は、満杯のメモリ
ブロックを受け取ると、該メモリブロックからデータを
取り出して1ページ分の印刷要求を生成し、この印刷要
求を印刷タスク15に入力する。データを取り出されて
空になったメモリブロックは、第2バッファメモリ22
に返却される。
【0046】次に、図5〜図13に基づいて本実施の形
態の作用を説明する。なお、以下の説明では、ステップ
を「S」と略記する。また、説明の便宜上、図中では、
バッファメモリを「バッファ」と、メモリブロックを
「ブロック」と、「HDD」を「HD」とそれぞれ略記す
る。
【0047】図5は、ホストコンピュータ100側の処
理を示す。まず、ユーザーは、印刷設定画面等を通じて
転送モードを選択する(S1)。例えば、ホストコンピ
ュータ100を早期に解放したいユーザーは第1の転送
モードを選択し、印刷の高速化を希望するユーザーは第
2の転送モードを選択することができる。次に、印刷デ
ータ生成部102が印刷データを生成すると(S2)、
転送モード選択コマンド及び印刷データが送信される
(S3,S4)。
【0048】次に、図6は、通信タスク11による処理
を示す。通信タスク11はネットワークNからパケット
データが着信すると起動し(S1:YES)、次に、いずれの
転送モードがセットされているか、例えば、第1の転送
モードがセットされているか否かを判定する(S1
2)。第1の転送モードがセットされている場合には
(S12:YES)、S16に移って補助記憶装置経由モード
によるデータ転送を行う。第1の転送モードがセットさ
れていない場合には(S12:NO)、S13に移って第2の
転送モードによるデータ転送を行う。
【0049】第2の転送モード下では、補助記憶装置経
由モードとバイパスモードのいずれでデータ転送を行う
かの切換条件を判定する。即ち、第1バッファメモリ2
1にデータが格納された空ではないメモリブロックが存
在するか否か(S13)、HDD10に残存ファイルがあ
るか否か(S14)、第2バッファメモリ22に空いて
いるメモリブロックがあるか否か(S15)についてそ
れぞれ判定する。
【0050】第1バッファメモリ21にデータが格納さ
れたブロックがある場合(S13:YES)、HDD10に残存フ
ァイルが存在する場合(S14:YES)、第2バッファメモ
リ22に空きメモリブロックが無い場合(S15:NO)のい
ずれかである場合には、補助記憶装置経由モードによる
データ転送を行うべく、第1バッファメモリ21に空い
ているメモリブロックがあるか否かを検査する(S1
6)。空いているメモリブロックが存在する場合には
(S16:YES)、第1バッファメモリ21から空いている
メモリブロックを一つ取出し、メモリブロックが満杯に
なるまでデータを格納する(S17)。なお、第1バッ
ファメモリ21に空いているメモリブロックが無い場合
は(S16:NO)、データを格納することができないため、
S12に戻る。
【0051】一方、第1バッファメモリ21にデータが
格納されたメモリブロックが存在せず(S13:NO)、か
つ、HDD10に残存ファイルが無く(S14:NO)、かつ、
第2バッファメモリ22に空きブロックが存在する場合
には(S15:YES)、第1のバイパスモードでデータ転送
を行うことができる。そこで、第1のバイパスモードで
は、第2バッファメモリ22から空いているメモリブロ
ックを一つ取出し、メモリブロックが満杯になるまでデ
ータを格納する(S18)。
【0052】即ち、第1バッファメモリ21からHDD1
0までの経路中に処理中のデータが存在しないため、HD
D10をバイパスしてイメージ生成タスク14にデータ
を転送しても印刷が乱れたりする等の不具合を生じな
い。もっとも、第2バッファメモリ22に空きメモリブ
ロックが無ければ、バイパス転送を行うことができない
ため、S15では第2バッファメモリ22の状態を検査
している。なお、電源投入直後の初期状態では、HDD1
0に処理中のファイルは存在せず、各バッファメモリ2
1,22のメモリブロックは空いているため、第2の転
送モード下では、第1のバイパスモードでデータが転送
される。ここで、各バッファメモリ21,22にメモリ
を割り当てる際に、第2バッファメモリ22の容量を第
1バッファメモリの容量よりも大きくなるように設定す
れば、第1のバイパスモードによる転送時間を長くする
ことができ、全体的な処理時間を短縮することができ
る。ここで、具体的には、バッファメモリとして使用可
能な全メモリ量をメモリブロック1個のサイズで割る
と、全メモリブロック数を求めることができる。この全
メモリブロックのうち2割程度を第1バッファメモリ2
1として使用し、残りの8割程度を第2バッファメモリ
22として使用することもできる。
【0053】次に、図7は、HD書込みタスク12の処
理を示す。まず、第1の転送モードがセットされている
か否かを判定する(S21)。第1の転送モードがセッ
トされている場合には(S21:YES)、後述のS22をス
キップしてS23に移り、補助記憶装置経由モードによ
るデータ転送を行う。第1の転送モードがセットされて
いない場合には(S21:NO)、第2の転送モードに移行
し、補助記憶装置経由モードと第2のバイパスモードと
の切換条件を判断する。
【0054】第2の転送モード下では、最初に、HDD1
0に残存ファイルが存在するか否かを検査する(S2
2)。HDD10に残存ファイルが存在する場合は(S22:Y
ES)、HDD10をバイパスしてデータを転送できない場
合、即ち、補助記憶装置経由モードでデータを転送すべ
き場合である。そこで、第1バッファメモリ21に空き
メモリブロックがあるか否か(S23)、通信タスク1
1が次の印刷ジョブを受信しており、空きメモリブロッ
クを必要としているか否か(S24)をそれぞれ検査す
る。第1バッファメモリ21に空きメモリブロックが無
く(S23:NO)、通信タスク11が新たな空きメモリブロ
ックを要求している場合は(S24:YES)、空きメモリブ
ロックを生成すべく、データが格納された空ではないメ
モリブロックからデータを取り出してHDD10にファイ
ルを書き込む(S25)。データを取り出されたメモリ
ブロックは第1バッファメモリ21に返却される(S2
6)。これにより、通信タスク11は、新たに受信した
パケットデータをメモリブロックに格納することができ
る。
【0055】HDD10に残存ファイルが存在しない場合
は(S22:NO)、第2バッファメモリ22に空いているメ
モリブロックが存在するか否かを検査する(S27)。
第2バッファメモリ22に空きメモリブロックが無けれ
ば、HDD10をバイパスすることができないためであ
る。次に、第1バッファメモリ21にデータが格納され
たメモリブロックがあるか否かを検査し、第1バッファ
メモリから第2バッファメモリへ移し替え可能なデータ
の有無を判定する(S28)。
【0056】S27,S28の双方で「YES」と判定
された場合は、第1バッファメモリ21のデータが格納
されたメモリブロックの中味(データ)を、第2バッフ
ァメモリの空きメモリブロックに移し替える(S2
9)。ここで、データの格納されたメモリブロックから
データを読出し、読み出されたデータを空きメモリブロ
ックにコピーしても良いし、あるいは、両メモリブロッ
クのポインタ等を互いに交換することにより、ブロック
毎交換してもよい。データを移し替えられて空になった
メモリブロックは、第1バッファメモリ21に返却され
る(S30)。
【0057】ここで、より詳細に述べると、S25で
は、これから書き込もうとするデータが新規な印刷ジョ
ブの最初のデータか否かを判定し、新規な印刷ジョブの
データである場合は、HDD10上に新規ファイルを作成
して、該ファイルにデータを書き込む。また、一方、こ
れから書き込もうとするデータが印刷ジョブの最後のデ
ータであるか否かを判定し、最後のデータである場合
は、該印刷ジョブに係るファイルをクローズする。
【0058】次に、図8は、HD読出しタスク13の処
理を示す。まず、第2バッファメモリ22に空きメモリ
ブロックがあるか否かを検査する(S41)。次に、HD
D10に残存ファイルがあるか否かを検査する(S4
2)。第2バッファメモリ22に空きメモリブロックが
無い場合(S41:NO)又はHDD10に読み出すべきファイ
ルが存在しない場合(S42:NO)は、データ転送を行うこ
とができないので、S41に戻って待機する。一方、S
41,S42の双方で「YES」と判定された場合は、
HDD10のファイルからデータを読出し、第2バッファ
メモリ22の空きメモリブロックが満杯になるまでデー
タを格納する(S43)。
【0059】そして、S43でデータを読み出したファ
イル中の全データを読み出し終えたか否かを判定し(S
44)、全データを読出した場合には(S44:YES)、該
ファイルを削除可能か否かを判定する(S45)。削除
可能か否かの条件とは、例えば、印刷部数が1部の場合
に全印刷データを読出し終えたか、あるいは、コレート
印刷が指定されている場合において最終部の全印刷デー
タを読み出し終えたか、である。コレート印刷時には、
全部数分の印刷を終えるまで印刷データを削除できない
からである。そして、印刷データを保存する理由が無く
なった場合は(S45:YES)、ファイルを削除する(S4
6)。
【0060】次に、図9は、イメージ生成タスク14の
処理を示す。まず、第2バッファメモリ22にデータが
格納された空ではないメモリブロックがあるか否かを判
定する(S51)。第2バッファメモリ22にデータが
格納されたメモリブロックがある場合は(S51:YES)、
第2バッファメモリ22からメモリブロックを一つ取り
出してデータを読出し、印刷要求を生成する(S5
2)。そして、データが取り出された空きメモリブロッ
クを第2バッファメモリに返却する(S53)。なお、
印刷タスクは、本発明の要旨ではないので、処理の説明
を割愛する。
【0061】このように構成される本実施の形態によれ
ば、図10〜図12に示すように、データ処理状態に応
じた転送モードでデータを転送することができる。
【0062】即ち、補助記憶装置経由モードによるデー
タ転送のみを行う第1の転送モードでは、全ての印刷デ
ータをHDD10に一時的に記憶させてからイメージ生成
処理等を行うため、ホストコンピュータ100を早期に
解放することができる。また、第2の転送モードでは、
データ処理状態に応じて、補助記憶装置経由モードと第
1,第2のバイパスモードとを動的に切り換えるため、
印刷時間を短縮することができる。
【0063】より具体的には、図10に示すように、補
助記憶装置経由モードでは、受信データを、通信タスク
11、第1バッファメモリ21、HD書込みタスク12
を経てHDD10に記憶させ、HDD10に記憶させたデータ
を、HD読出しタスク13、第2バッファメモリ22を
介してイメージ生成タスク14に入力することができ
る。従って、第1の転送モードを選択することにより、
ホストコンピュータを早期に解放することができる。ま
た、図11に示す第1のバイパスモードでは、受信デー
タを直接第2バッファメモリのメモリブロックに格納す
るため、HD書込みタスク12及びHD読出しタスク1
3の処理を省略して、データを速やかにイメージ生成タ
スク14に入力することができる。さらに、図12に示
す第2のバイパスモードでは、HD書込みタスク12
は、HDD10にデータを書き込む代わりに、第2バッフ
ァメモリ22のメモリブロックにデータを格納するた
め、速やかにデータをイメージ生成タスク14に転送す
ることができる。
【0064】ここで、第2の転送モード下における補助
記憶装置経由モードと第1及び第2のバイパスモードの
切換について考察する。第2の転送モード下では、図1
3(a)に示すように、印刷ジョブの受信初期には、第
1のバイパスモードで転送が行われる。やがて、通信タ
スク11が第2バッファメモリ22のメモリブロックを
使い果たすと、受信データは第1バッファメモリ21の
メモリブロックに格納される。通信タスク11が第1バ
ッファメモリ21を使用している間に、イメージ生成タ
スク14は第2バッファメモリ22から満杯のメモリブ
ロックを受け取って印刷要求を生成する。上述の通り、
HDD10に残存ファイルが存在しない状況下で、第1バ
ッファメモリ21に満杯のメモリブロックが生じると、
HD書込みタスク12による第2のバイパスモードに切
り換わる。第2のバイパスモードでは、HD書込みタス
ク12が第2バッファメモリ22のメモリブロックにデ
ータを格納する。第2のバイパスモードへの移行によ
り、第2バッファメモリ22に空きメモリブロックが無
くなると、補助記憶装置経由モードに切り替わり、デー
タはHDD10を経由してイメージ生成タスク14に入力
される。従って、印刷ジョブの受信直後から第1、第2
のバイパスモードによる高速なデータ転送が行われ、印
刷ジョブの中間付近で補助記憶装置経由モードに移行す
る。
【0065】そして、印刷ジョブの終わり頃では、HDD
10内のファイルが全て読み出されるため、補助記憶装
置経由モードから第2のバイパスモードに切り替わる。
やがて、第2のバイパスモードから第1のバイパスモー
ドへと移行する。
【0066】なお、第2の転送モード下では、全ての印
刷ジョブにおいて、図13(a)のようなモード切換が
行われる訳ではない。パケットの受信速度、印刷ジョブ
のデータ量、イメージ生成タスク14の処理速度等の各
種パラメータの変化によって、モード切換の状況は変化
する。例えば、図13(b)に示すように、イメージ生
成タスク14の動作に比較して通信タスク11の動作が
圧倒的に速く、第2バッファメモリ22の空きメモリブ
ロックが一つも存在しなくなった後、最初の空きメモリ
ブロックが一つできる以前に第1バッファメモリ21の
メモリブロックを使い切ってしまった場合には、第1の
バイパスモードから補助記憶装置経由モードに移行する
場合も考えられる。印刷ジョブのデータ量が少ない場合
は、図13(c)に示すように、補助記憶装置経由モー
ドに移行することなく、第1のバイパスモードのみでデ
ータ処理が行われることもある。
【0067】この他にも、第1バイパスモード→第2バ
イパスモード→補助記憶装置経由モード→第1バイパス
モード(第2バイパスモードを経ずに補助記憶装置経由
モードから第1バイパスモードに移行して印刷を終了す
る)の順で処理が行われる場合もある。また、第1バイ
パスモード→補助記憶装置経由モード→第2バイパスモ
ード→第1バイパスモードの順で処理される場合もあ
る。
【0068】さらに、本実施の形態では、一つの印刷ジ
ョブが単独で受信された場合を例示しているが、実際に
は、複数の印刷ジョブが連続して受信されたり、他の印
刷ジョブと隙間をあけて孤立した印刷ジョブが受信され
る場合もある。このように、複数の印刷ジョブを受信す
る場合には、第1のバイパスモード、第2のバイパスモ
ード及び補助記憶装置経由モードのいずれの状態間でも
遷移し得る。但し、初期状態及び全印刷ジョブの処理を
完了した後では、最初に第1のバイパスモードで転送が
行われる。
【0069】本実施の形態によれば、以下の効果を奏す
る。
【0070】第1に、HDD10に印刷データを記憶させ
る補助記憶装置経由モードのみでデータ転送を行う第1
の転送モードと、HDD10を適宜バイパスしてデータ転
送を行う第2の転送モードとのいずれかをユーザーが選
択できるようにしたため、ユーザーの希望に応じて第
1,第2の転送モードを選択することができ、使い勝手
が向上する。例えば、ホストコンピュータ100の早期
解放を優先するユーザーは第1の転送モードを選択し、
印刷時間の短縮を優先するユーザーは第2の転送モード
を選択することにより、各々の希望を実現することがで
きる。
【0071】第2に、第2の転送モード下では、データ
処理状態に基づいて、HDD10を経由する補助記憶装置
経由モードとHDD10をバイパスするバイパスモードと
を切り換えるため、印刷ジョブの全体をHDD10に格納
する場合よりも、処理時間を大幅に短縮することができ
る。この結果、補助記憶装置経由モードによるホストコ
ンピュータの早期解放とバイパスモードによる高速処理
とを両立させることができ、使い勝手が向上する。
【0072】第3に、第2の転送モード下では、データ
処理状態に応じて、HDD10を使用するか否かを動的に
変化させるため、高速インターフェースやDMA転送等
を用いずに、全体の処理速度を向上させることができ
る。
【0073】第4に、HDD10内に残存ファイルが存在
等する場合にはバイパスモードを選択せず、補助記憶装
置経由モードでデータ転送を行うため、印刷順序が乱れ
たりするのを防止しつつ処理速度を高めることができ
る。
【0074】第5に、通信タスク11からイメージ生成
タスク14への第1のバイパスモードのみならず、HD
書込みタスク12からイメージ生成タスク14への第2
のバイパスモードをも備えているため、高速なデータ転
送期間を長くすることができ、全体の処理時間を短縮す
ることができる。
【0075】第6に、HDD10への読み書きも単一のCPU
3で処理するマルチタスク型プリンタでは、HDD10へ
のデータ操作の分だけ処理時間が長くなるが、本発明に
よれば、補助記憶装置経由モードとバイパスモードとを
切換可能なため、マルチタスク型プリンタにおいて特に
有効である。
【0076】2.第2の実施の形態 次に、図14に基づいて本発明の第2の実施の形態を説
明する。なお、以下の各実施の形態では、上述した構成
要素と同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明
を省略するものとする。本実施の形態の特徴は、印刷デ
ータの属性情報に応じて好ましい転送モードを自動的に
選択する点にある。
【0077】図14は、ホストコンピュータ側の処理を
示すフローチャートである。まず、ユーザーが印刷指示
画面等を介し第1の転送モード又は第2の転送モードの
いずれかを選択したか否かを判定する(S61)。ユー
ザーが転送モードを選択している場合は(S61:YES)、
ユーザーの選択値を記憶する(S62)。ユーザーが転
送モードを選択していない場合は(S61:NO)、予め設定
された初期値を読み出す(S63)。
【0078】次に、印刷データの属性情報を解析し(S
64)、HDD10に格納すべき印刷データであるか否
か、つまり、第1の転送モードを選択すべき印刷データ
であるか否かを判定する(S65)。例えば、印刷デー
タの各種属性情報と好ましい転送モードとを対応付けた
モード選択テーブルT1を参照することにより、印刷デ
ータの属性に応じた転送モードを選択することができ
る。
【0079】具体的には、例えば、同一の排紙ビンに同
一のページを所定サイクルで印刷し排出しなければなら
ないコレート印刷が指定されている場合は、HDD10を
使用した方が好ましい。印刷済みのイメージデータを直
ちに破棄できるコピー印刷の場合は、第1の転送モード
又は第2の転送モードのいずれを選択するのもユーザー
の自由である。ユーザーがホストコンピュータの早期解
放と印刷速度とのいずれを優先するかで定まる。更に、
印刷ページ数がnページ(例えば数十〜数百ページ、又
は数MB〜数十MBの印刷データ等)以上の比較的デー
タ量の多い文書を印刷する場合は、ホストコンピュータ
の早期解放と他のホストコンピュータの印刷待ち時間短
縮の観点から、HDD10を使用する方が好ましい。逆
に、データ量が少ない場合は、いずれの転送モードを選
択するのもユーザーの自由である。
【0080】モード選択テーブルT1の参照により、HD
D10を使用した方が好ましい印刷データであると判定
された場合には(S65:YES)、第1の転送モードを選択
する(S66)。次に、ユーザーが選択した転送モード
が第1転送モードであるか否かを判定し(S67)、両
者が異なる場合、即ち、ユーザーが第2の転送モードを
選択した場合及びユーザーが転送モードを選択せず初期
値として第2の転送モードが設定されていた場合は(S6
7:NO)、ディスプレイ画面や音声出力装置等を介して、
第1の転送モードに変更した旨をユーザーに通知する
(S68)。一方、HDD10の使用が任意であると判定
された場合は(S65:NO)、ユーザー選択値又は初期値で
示された転送モードを選択する(S69)。
【0081】そして、印刷データを生成し(S70)、
転送モード選択コマンドと印刷データとをプリンタに送
信させる(S71,S72)。
【0082】なお、上述したモード選択テーブルT1の
設定内容は、一例であって、本発明はこれに限定されな
い。例えば、カラーイメージの有無、印刷言語の種類、
印刷解像度、HDD10の残り容量、印刷待ちジョブ数等
の他のパラメータを考慮することができる。また、例え
ば、優先印刷コマンド、緊急印刷コマンド等のように、
印刷時間の短縮を最優先とするコマンドが別に指定され
ている場合は、第2の転送モードを選択することができ
る。更に、内蔵タイマ等により現在時刻を参照可能な場
合には、現在時刻も考慮して転送モードを自動選択する
こともできる。例えば、終業時刻の所定時間前に印刷デ
ータを受信した場合、該印刷データの印刷終了予定時刻
が終業時刻より遅くなると予測されるときには、ホスト
コンピュータの早期解放を優先して第1の転送モードを
選択することも可能である。また、モード選択テーブル
T1の内容は固定的である必要もない。例えば、ユーザ
ーの設定や印刷履歴等に基づく学習により、テーブルT
1の内容を変化させることもできる。
【0083】このように構成される本実施の形態でも、
前記第1の実施の形態と同様の効果を得ることができ
る。これに加えて、本実施の形態では、更に、以下の効
果を奏する。
【0084】第1に、印刷データの属性情報に基づいて
転送モードを選択するため、印刷データに適した転送モ
ードを選択することができ、使い勝手が向上する。ま
た、コレート印刷の場合は、第1の転送モードを選択す
るため、コレート印刷が途中で失敗するのを未然に防止
することができる。
【0085】第2に、転送モードの変更時には、ユーザ
ーに通知するため、ユーザーに困惑が生じるのを防止し
て使い勝手が向上する。
【0086】3.第3の実施の形態 次に、図15は、本発明の第3の実施の形態に係る通信
タスク11の処理を示すフローチャートである。
【0087】本実施の形態の特徴は、S12で第1の転
送モードが選択されていると判定された場合に、印刷デ
ータの属性情報に基づいてHDD10に格納すべき印刷デ
ータであるか否かを検査し(S81)、HDD10に格納
すべき印刷データである場合には、転送モード選択コマ
ンドで第2の転送モードが選択されている場合でも、第
1の転送モードに変更する点にある。印刷属性に基づく
転送モードの変更は、前記第2の実施の形態と同様に、
モード選択テーブルT1を参照することにより実現する
ことができる。
【0088】このように構成される本実施の形態でも、
前記第1,第2の実施の形態と同様の効果を得ることが
できる。
【0089】なお、当業者であれば、前記各実施の形態
に記載された本発明の要旨の範囲内で種々の追加、変更
等が可能である。例えば、記録媒体に記録された所定の
プログラムをプリンタのコンピュータに読み取らせるこ
とにより、本発明を実現することもできる。
【0090】また、各バッファメモリの使用単位である
メモリブロックの大きさは、データ処理状態に応じて変
化させることもできる。例えば、両メモリブロックのサ
イズを100KB程度の固定値とすることもできるし、
プリンタ内部のデータ処理速度等に応じてブロックサイ
ズを変化させることもできる。また、各バッファメモリ
のメモリブロックのサイズは、同一である必要はなく、
異なってもよい。但し、ブロックサイズが同一であれ
ば、データの移し替え等に便利である。
【0091】さらに、プリンタとしては、プリンタ専用
機に限らず、複写機、ファクシミリ装置等の他の機能を
備えた複合機でもよい。
【0092】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明に係るネット
ワークプリンタ及びネットワーク印刷システムによれ
ば、ユーザーの希望や印刷データの属性情報により、第
1の転送モードと第2の転送モードとのいずれかを選択
することができる。従って、ホストコンピュータの早期
解放を優先する場合は第1の転送モードを選択すればよ
く、印刷時間の短縮を優先する場合は第2の転送モード
を選択すればよく、使い勝手が向上する。また、第2の
転送モードでは、データ処理状態に応じて、補助記憶装
置を適宜使用するため、ホストコンピュータの早期解放
と補助記憶装置のバイパスによる高速処理とを両立させ
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施の形態に係るプリンタの構成
を示すブロック図である。
【図2】プリンタの機能構成を示すブロック図である。
【図3】通信タスクからHDDまでのデータ転送を示す説
明図である。
【図4】HDDからイメージ生成タスクまでのデータ転送
を示す説明図である。
【図5】ホストコンピュータ側の処理を示すフローチャ
ートである。
【図6】通信タスクの処理を示すフローチャートであ
る。
【図7】HD書込みタスクの処理を示すフローチャート
である。
【図8】HD読出しタスクの処理を示すフローチャート
である。
【図9】イメージ生成タスクの処理を示すフローチャー
トである。
【図10】補助記憶装置経由モードによるデータ転送を
示す説明図である。
【図11】第1のバイパスモードによるデータ転送を示
す説明図である。
【図12】第2のバイパスモードによるデータ転送を示
す説明図である。
【図13】転送モードの移行状態を示す説明図である。
【図14】本発明の第2の実施の形態に係るホストコン
ピュータ側の処理を示すフローチャートである。
【図15】本発明の第3の実施の形態に係るホストコン
ピュータ側の処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
3 CPU 10 HDD 11 通信タスク 12 HD書込みタスク 13 HD読出しタスク 14 イメージ生成タスク 21 第1バッファメモリ 22 第2バッファメモリ 23 残存ファイル検出部 24 転送モード設定部 100 ホストコンピュータ 101 転送モード選択部 102 印刷データ生成部 103 送信部 110 印刷データ

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ネットワークを介して受信したデータを
    補助記憶装置に記憶可能なネットワークプリンタにおい
    て、 ネットワークを介してデータ及び転送モード選択コマン
    ドを受信する通信処理手段と、 前記転送モード選択コマンドが第1の転送モード又は第
    2の転送モードのいずれを選択しているかを判別してセ
    ットするモード設定手段と、 前記受信されたデータを解釈してイメージデータを生成
    するイメージデータ生成手段と、 前記生成されたイメージデータに基づいて印刷を行う印
    刷処理手段と、 前記受信されたデータの処理状態を検出する検出手段と
    を設け、 前記第1の転送モードがセットされた場合には、前記受
    信されたデータを前記補助記憶装置を経由して前記イメ
    ージデータ生成手段に入力させる補助記憶装置経由モー
    ドでデータを転送し、 前記第2の転送モードがセットされた場合には、前記検
    出されたデータの処理状態に基づいて、前記補助記憶装
    置経由モードと、前記受信されたデータを前記補助記憶
    装置を介さずに前記イメージデータ生成手段に入力させ
    るバイパスモードとを切り換えることによりデータを転
    送することを特徴とするネットワークプリンタ。
  2. 【請求項2】 前記モード設定手段は、更に、前記デー
    タに関連付けられた属性情報に基づいて、前記各転送モ
    ードのうちいずれか一方の転送モードをセットする請求
    項1に記載のネットワークプリンタ。
  3. 【請求項3】 前記モード設定手段は、更に、前記デー
    タについてコレート印刷が指定されている場合には、前
    記第1の転送モードをセットする請求項1に記載のネッ
    トワークプリンタ。
  4. 【請求項4】 前記第2の転送モードがセットされた場
    合には、前記補助記憶装置内に処理中のデータが記憶さ
    れている場合に前記補助記憶装置経由モードを選択し、
    前記補助記憶装置内に処理中のデータが記憶されていな
    い場合に前記バイパスモードを選択する請求項1〜請求
    項3のいずれかに記載のネットワークプリンタ。
  5. 【請求項5】 前記通信処理手段と前記補助記憶装置と
    の間に設けられ、複数のメモリブロックを有する第1バ
    ッファメモリと、前記補助記憶装置と前記イメージデー
    タ生成手段との間に設けられ、複数のメモリブロックを
    有する第2バッファメモリとを更に備え、 前記第2の転送モードがセットされた場合には、前記検
    出されたデータの処理状態に基づいて、前記補助記憶装
    置経由モードと前記バイパスモードとを切り換える請求
    項1〜請求項3のいずれかに記載のネットワークプリン
    タ。
  6. 【請求項6】 前記バイパスモードとしての第1のバイ
    パスモードは、前記通信処理手段が前記第2バッファメ
    モリのメモリブロックに前記受信したデータを格納する
    ことにより実現される請求項5に記載のネットワークプ
    リンタ。
  7. 【請求項7】 前記第1のバイパスモードは、(a1)前記
    第1バッファメモリにデータ格納済みのメモリブロック
    が存在せず、(a2)前記補助記憶装置内に処理中のデータ
    が記憶されておらず、(a3)前記第2バッファメモリに空
    いているメモリブロックが存在する場合に、切り換えら
    れる請求項6に記載のネットワークプリンタ。
  8. 【請求項8】前記第1バッファメモリよりも前記第2バ
    ッファメモリの方が容量が大きくなるように設定される
    請求項7に記載のプリンタ。
  9. 【請求項9】 前記バイパスモードとしての第2のバイ
    パスモードは、 前記第1バッファメモリのメモリブロックに格納された
    データを前記第2バッファメモリのメモリブロックに移
    すことにより実現される請求項5に記載のネットワーク
    プリンタ。
  10. 【請求項10】 前記バイパスモードとしての第2のバ
    イパスモードは、前記第1バッファメモリのメモリブロ
    ックに格納されたデータを取り出して前記第2バッファ
    メモリの空きメモリブロックに移し替えることにより実
    現される請求項5に記載のネットワークプリンタ。
  11. 【請求項11】 前記バイパスモードとしての第2のバ
    イパスモードは、前記第1バッファメモリのデータ格納
    済みメモリブロックと前記第2バッファメモリの空きメ
    モリブロックとを入れ替えることにより実現される請求
    項5に記載のネットワークプリンタ。
  12. 【請求項12】 前記第2のバイパスモードは、(b1)前
    記補助記憶装置内に処理中のデータが記憶されておら
    ず、(b2)前記第2バッファメモリに空いているメモリブ
    ロックが存在し、(b3)前記第1バッファメモリにデータ
    格納済みのメモリブロックが存在する場合に、切り換え
    られる請求項9〜請求項11のいずれかに記載のネット
    ワークプリンタ。
  13. 【請求項13】 前記バイパスモードとして、前記通信
    処理手段が前記第2バッファメモリのメモリブロックに
    前記受信したデータを格納する第1のバイパスモード
    と、前記第1バッファメモリのメモリブロックに格納さ
    れたデータを前記第2バッファメモリのメモリブロック
    に移す第2のバイパスモードとを備え、 前記第1のバイパスモードは、(a1)前記第1バッファメ
    モリにデータ格納済みのメモリブロックが存在せず、(a
    2)前記補助記憶装置内に処理中のデータが記憶されてお
    らず、(a3)前記第2バッファメモリに空いているメモリ
    ブロックが存在する場合に、切り換えられ、 前記第2のバイパスモードは、(b1)前記補助記憶装置内
    に処理中のデータが記憶されておらず、(b2)前記第2バ
    ッファメモリに空いているメモリブロックが存在し、(b
    3)前記第1バッファメモリにデータ格納済みのメモリブ
    ロックが存在する場合に、切り換えられる請求項5に記
    載のネットワークプリンタ。
  14. 【請求項14】 ネットワークを介して受信したデータ
    を補助記憶装置に記憶可能なネットワークプリンタにお
    いて、 ネットワークを介してデータ及び転送モード選択コマン
    ドを受信する通信処理手段と、 前記転送モード選択コマンドが第1の転送モード又は第
    2の転送モードのいずれを選択しているか判別してセッ
    トするモード設定手段と、 通信処理部から入力されたデータを前記補助記憶装置に
    記憶させる書込み手段と、 前記補助記憶装置に記憶されたデータを読み出す読出し
    手段と、 入力されたデータを解釈してイメージデータを生成する
    イメージデータ生成手段と、 前記生成されたイメージデータに基づいて印刷を行う印
    刷処理手段と、 前記補助記憶装置内の残存データを検出する検出手段
    と、 前記通信処理手段と前記書込み手段との間に設けられ、
    複数のメモリブロックを有する第1バッファメモリと、 前記補助記憶装置と前記読出し手段との間に設けられ、
    複数のメモリブロックを有する第2バッファメモリとを
    設け、 前記第1の転送モードがセットされた場合には、前記通
    信処理手段が受信したデータを前記第1バッファメモ
    リ、前記書込み手段、前記補助記憶装置、前記読出し手
    段、前記第2バッファメモリを順に経て前記イメージデ
    ータ生成手段に入力させる補助記憶装置経由モードでデ
    ータを転送し、 前記第2の転送モードがセットされた場合には、前記各
    バッファメモリの使用状態と前記補助記憶装置内の残存
    データ量とに基づいて、前記補助記憶装置経由モード
    と、前記通信処理手段が受信したデータを前記補助記憶
    装置を介さずに前記イメージデータ生成手段に入力させ
    るバイパスモードとを切り換えることによりデータを転
    送することを特徴とするネットワークプリンタ。
  15. 【請求項15】 印刷データを生成するホストコンピュ
    ータと、該ホストコンピュータから送信された印刷デー
    タをネットワークを介して受信し、該印刷データを補助
    記憶装置に記憶可能なプリンタとを備えたネットワーク
    印刷システムにおいて、 第1の転送モード又は第2の転送モードのいずれかを選
    択し、転送モード選択コマンドを生成させる転送モード
    選択手段と、 印刷データを生成する印刷データ生成手段と、 ネットワークを介して前記印刷データ及び前記転送モー
    ド選択コマンドを受信する通信処理手段と、 前記転送モード選択コマンドが第1の転送モード又は第
    2の転送モードのいずれを選択しているか判別してセッ
    トするモード設定手段と、 前記受信された印刷データを解釈してイメージデータを
    生成するイメージデータ生成手段と、 前記生成されたイメージデータに基づいて印刷を行う印
    刷処理手段と、 前記受信された印刷データの処理状態を検出する検出手
    段とを設け、 前記第1の転送モードがセットされた場合には、前記受
    信された印刷データを前記補助記憶装置を経由して前記
    イメージデータ生成手段に入力させる補助記憶装置経由
    モードで印刷データを転送し、 前記第2の転送モードがセットされた場合には、前記検
    出されたデータの処理状態に基づいて、前記補助記憶装
    置経由モードと、前記受信された印刷データを前記補助
    記憶装置を介さずに前記イメージデータ生成手段に入力
    させるバイパスモードとを切り換えることにより印刷デ
    ータを転送することを特徴とするネットワーク印刷シス
    テム。
  16. 【請求項16】 前記転送モード選択手段は、前記印刷
    データに関連付けられた属性情報に基づいて、前記転送
    モードのうちいずれか一方の転送モードを選択する請求
    項15に記載のネットワーク印刷システム。
  17. 【請求項17】 前記転送モード選択手段は、前記印刷
    データについてコレート印刷が指定されている場合に
    は、前記第1の転送モードを選択する請求項15に記載
    のネットワーク印刷システム。
  18. 【請求項18】 前記転送モード選択手段による選択結
    果をユーザーに通知する通知手段を更に備えた請求項1
    6又は請求項17のいずれかに記載のネットワーク印刷
    システム。
  19. 【請求項19】 前記モード設定手段は、更に、前記印
    刷データに関連付けられた属性情報に基づいて、前記各
    転送モードのうちいずれか一方の転送モードをセットす
    る請求項15に記載のネットワーク印刷システム。
  20. 【請求項20】 前記モード設定手段は、更に、前記印
    刷データについてコレート印刷が指定されている場合に
    は、前記第1の転送モードをセットする請求項15に記
    載のネットワーク印刷システム。
  21. 【請求項21】 補助記憶装置を備えたプリンタへの印
    刷データを生成するホストコンピュータにおいて、 第1の転送モード又は第2の転送モードのいずれかを選
    択し、転送モード選択コマンドを生成させる転送モード
    選択手段と、 印刷データを生成する印刷データ生成手段と、 前記転送モード選択コマンドと前記印刷データとを前記
    プリンタに送信する送信手段とを備え、 前記第1の転送モードがセットされた場合には、前記印
    刷データを前記補助記憶装置に一時的に記憶させ、 前記第2の転送モードがセットされた場合には、前記プ
    リンタ内部のデータ処理状態に基づいて、前記補助記憶
    装置の使用・不使用を切り替えさせることを特徴とする
    ホストコンピュータ。
  22. 【請求項22】 補助記憶装置を備えたプリンタを制御
    するためのプログラムを記録した記録媒体において、 ネットワークを介してデータ及び転送モード選択コマン
    ドを受信する通信処理機能と、 前記転送モード選択コマンドが第1の転送モード又は第
    2の転送モードのいずれを選択しているか判別してセッ
    トするモード設定機能と、 前記受信されたデータを解釈してイメージデータを生成
    するイメージデータ生成機能と、 前記生成されたイメージデータに基づいて印刷を行う印
    刷処理機能と、 前記受信されたデータの処理状態を検出する検出機能と
    を実現し、 前記第1の転送モードがセットされた場合には、前記受
    信されたデータを前記補助記憶装置を経由して前記イメ
    ージデータ生成機能に入力させる補助記憶装置経由モー
    ドでデータを転送し、 前記第2の転送モードがセットされた場合には、前記検
    出されたデータの処理状態に基づいて、前記補助記憶装
    置経由モードと、前記受信されたデータを前記補助記憶
    装置を介さずに前記イメージデータ生成機能に入力させ
    るバイパスモードとを切り換えることによりデータを転
    送させるためのプログラムを、コンピュータが読み取り
    及び理解可能な形態で記録したことを特徴とする記録媒
    体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2019144957A (ja) * 2018-02-22 2019-08-29 株式会社リコー 画像形成システム、画像形成装置およびプログラム

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