JP2000259348A - 座標入力装置 - Google Patents

座標入力装置

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JP2000259348A
JP2000259348A JP6455699A JP6455699A JP2000259348A JP 2000259348 A JP2000259348 A JP 2000259348A JP 6455699 A JP6455699 A JP 6455699A JP 6455699 A JP6455699 A JP 6455699A JP 2000259348 A JP2000259348 A JP 2000259348A
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electrode
signal
circuit
frequency
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JP6455699A
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Kosei Tagawa
孝生 田川
Masayuki Katagiri
眞行 片桐
Kiyohiro Nozaki
清弘 野崎
Hitoshi Koino
仁 濃野
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 列,行走査速度が異なっても電子ペンの描画
パターンと検出信号に基づくビットマップパターンとを
相似形にする。 【解決手段】 両高周波源回路63,64は、周波数fc
x,fcy(<fcx)のクロックを生成する。周波数切替回路
65は、X座標検出期間Tx(走査速度大)には周波数fc
xのクロックを、Y座標検出期間Tdy(走査速度小)には
周波数fcyのクロックをカウンタ回路59に供給する。
カウンタ回路59は、X座標検出期間Txには、X信号
2値化回路56からの検出2値化信号までのクロック数
をX座標信号CoxとしてX座標ラッチ回路61に送出
し、Y座標検出期間Tdyには、Y信号2値化回路57か
らの検出2値化信号までのクロック数をY座標信号Coy
としてY座標ラッチ回路62に送出する。その結果、表
示パネル67上の入力パターンと、Y,X座標信号Coy,
Coxに基づくビットパターンとが相似形になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、情報機器やワー
ドプロセッサ等の表示画面に文字や図形や位置領域等を
入力する際に用いるタブレットと呼ばれる座標入力装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】表示パネルの表示電極と電子ペンとの静
電結合を用いて、時分割によって映像情報の表示と電子
ペンの座標検出とを行う方法が、以下の各文献に開示さ
れている。すなわち、単純マトリックス構成のSTN液
晶表示パネルについて、例えば特開平5−53726号
公報に開示されている。また、TFT液晶表示パネルに
ついては、表示期間に電子ペンのY座標を検出し、座標
検出期間にX座標を検出する方法が、特開平6−314
166号公報に開示されており、さらに上記方式におけ
る電子ペンで検出された微小信号の高精度処理が、特開
平9−44305号公報に開示されている。
【0003】図6は、上記特開平5−53726号公報
に開示されている装置の構成図である。表示パネル1
は、ピッチPxで配列された列電極X1,X2,…,Xn(以下
任意の列電極を列電極Xと記載する)とピッチPyで配
列された行電極Y1,Y2,…,Ym(以下任意の行電極を行
電極Yと記載する)とから成る表示電極で構成されてい
る。そして、列,行電極X,Yと行電極駆動回路2と列電
極駆動回路3とを、図8に示すように、1フレーム期間
Tvを時分割してなる表示期間TdとX座標検出期間Tx
とY座標検出期間Tyとで共用することによって、上記
表示期間Tdには表示パネル1に画像を表示し、X,Y座
標検出期間Tx,Tyには電子ペン6のX,Y座標を検出す
る。
【0004】また、切り替え回路8は、表示制御回路4
あるいは検出制御回路5の何れか一方の出力信号を選択
して行,列電極駆動回路2,3を制御させて、表示あるい
は座標検出のための信号を列電極Xおよび行電極Yに供
給する。
【0005】図8は、図6に示す装置の動作を示すタイ
ミングチャートである。上記表示期間Tdにおける行電
極走査信号(c1〜cm)および列電極走査信号(s1〜sn)
は、電子ペン6を備えない通常の表示パネルと同様な信
号であり、この行電極走査信号cおよび列電極走査信号
sを行電極Yおよび列電極Xに印加することによって画
像表示を行う。
【0006】上記X,Y座標検出期間Tx,Tyには、上記
検出制御回路5で生成された周波数fdのクロックパル
スCP1dに基づいて、行,列電極駆動回路2,3に内蔵さ
れたシフトレジスタ(図示せず)によって、図8の行電極
走査信号cおよび列電極走査信号sが、行電極Yおよび
列電極Xに、シフト時間Tc,Tsの遅延時間をおいて順
次印加される。そうすると、電子ペン6と列電極Xおよ
び行電極Yとの静電結合によって、電子ペン6には微小
電圧が誘起される。この微小電圧は、電子ペン6の直下
の行電極Yおよび列電極Xに行電極走査信号cおよび列
電極走査信号sが印加された場合にピーク値を示す。そ
こで、座標検出回路7によって、走査開始からピーク値
を示すまでの時間を計時することによって、上記電子ペ
ン6の座標(X,Y)を検出できるのである。尚、9は制
御回路であり、10は電源回路である。
【0007】図7は、上記座標検出回路7の詳細なブロ
ック図である。電子ペン6に誘起された微小電圧は、信
号増幅回路11で増幅された後、X検出信号処理回路1
2およびY検出信号処理回路13によって、図8(f),
(d)に示すような波形のアナログ信号である検出信号A
x,Ayが夫々得られる。ここで、電子ペン6の座標はX,
Y座標検出期間Tx,Tyの開始から検出信号Ax,Ayのピ
ーク値までの時間を検出すればよい。ところが、アナロ
グ信号のままでは上記検出が難しいので、検出信号Ax,
Ayに基づいてX信号2値化回路14およびY信号2値
化回路15によって図8(g),(e)に示すような検出2値
化信号Dx,Dyを得る。そして、列,行電極走査開始時か
ら検出2値化信号Dx,Dyの立ち上り(または立ち下が
り)までの時間を、カウンタ回路17によって高周波源
回路18で生成された周波数fckのカウントクロック数
をカウント(計測)することによって計時する。
【0008】すなわち、図8(h)に「X座標カウント」お
よび「Y座標カウント」で示す期間中におけるで上記カウ
ントクロックのカウント値が、電子ペン6のX座標信号
CoxおよびY座標信号Coyとしてカウンタ回路17によ
って検出されるのである。こうして得られたX座標信号
CoxおよびY座標信号Coyは、X座標ラッチ回路20あ
るいはY座標ラッチ回路21にラッチされ、CPUや各
種メモリ等で構成される手書き認識装置やアイコン認識
装置(共に図示せず)に送出されるのである。
【0009】尚、検出信号切替回路16および座標切替
回路19は、制御回路9からの制御信号によって、X座
標検出期間TxにはX信号2値化回路14およびX座標
ラッチ回路20側に切り替わり、Y座標検出期間Tyに
はY信号2値化回路15およびY座標ラッチ回路21側
に切り替わるようになっている。
【0010】次に、上記特開平6−314166号公報
に開示されている装置について簡単に説明する。図9
は、上記特開平6−314166号公報に開示されてい
る装置の構成図である。表示パネル31は、TFT液晶
表示パネルであり、ピッチPxで配列された列電極S1,
S2,…,Sn(以下任意の列電極を列電極Sと記載する)と
ピッチをPyで配列された行電極G1,G2,…,Gm(以下任
意の行電極を行電極Gと記載する)から成るTFT41
を駆動するための電極で構成される。そして、列,行電
極S,Gと行電極駆動回路32と列電極駆動回路33
を、図10に示すように、1フレーム期間Tvを時分割
してなるX座標検出期間Txと表示期間兼Y座標検出期
間Tdyとで共用することによって、表示パネル31への
画像表示と電子ペン36の座標検出とを行う。
【0011】上記電子ペン36のX座標の検出は上記特
開平5−53726号公報の場合と同じ方法で検出でき
る。すなわち、図10に示すX座標検出期間Txには、
図9に示す上記検出制御回路35で生成された周波数f
sのクロックパルスに基づいて、列電極駆動回路33に
内蔵されたシフトレジスタ(図示せず)によって、図10
(c)に示す列電極走査信号sがシフト時間Ts(=1/fs)
の遅延時間をおいて列電極Sに順次印加される。そうす
ると、電子ペン36と列電極Sとの静電結合によって電
子ペン36に誘起された微小電圧が、座標検出回路37
に送出される。
【0012】ここで、上記座標検出回路37の内部構成
は、図6における座標検出回路7の内部構造と全く同じ
である。以下、座標検出回路37の動作を図7によって
説明する。座標検出回路37に送出された電子ペン36
からの微小電圧は、信号増幅回路11で増幅された後に
X検出信号処理回路12に供給される。そして、X検出
信号処理回路12によって、図10(f)に示すような波
形の検出信号Axが得られる。さらに、X信号2値化回
路14によって検出信号Axが2値化されて、図10(g)
に示すような検出2値化信号Dxが得られる。そして、
列電極走査開始時から検出2値化信号Dxの立ち上りま
でのカウントクロック(周波数fck)数がカウンタ回路1
7でカウントされ、このカウント値が電子ペン36のX
座標を表すX座標信号CoxとしてX座標ラッチ回路20
にラッチされる。
【0013】これに対して、上記電子ペン36のY座標
の検出は、図10に示すように、表示期間(Y座標検出
期間)Tdy中に画像表示を行いつつ行われる。すなわ
ち、上記表示期間(Y座標検出期間)Tdyには、図9に示
す表示制御回路34で生成された周波数fgのクロック
パルスに基づいて、行電極駆動回路32に内蔵されたシ
フトレジスタ(図示せず)によって、図10(b)に示す表
示行電極走査信号gがシフト時間Tgの遅延時間をおい
て行電極Gに順次印加される。それと同時に、列電極S
に表示制御回路34からの表示データ(省略)が印加され
て、画像が表示される。尚、シフト時間Tgは上記クロ
ックパルスの周波数fgの逆数であり、Tg=1/fgであ
る。
【0014】図10に示すように、上記表示行電極走査
信号g1,…,gmにおける各パルスの中央には、座標検出
のためのマーカーとなる切込パルスPYが重畳されてい
る。このような表示行電極走査信号gを行電極Gにシフ
ト時間Tgの遅延期間を置いて順次印加すると、電子ペ
ン36と行電極Gとの静電結合によって、電子ペン36
に誘起される電圧成分の中には切込パルスPYによって
誘起された微小電圧も含まれる。したがって、切込パル
スPYが重畳される微小期間(切込パルスPYの長さに
略同じ)のみの誘起電圧を、図7に示すY検出信号処理
回路13に内臓されているゲート回路(図示せず)で抽出
し、同様に内蔵されているローパスフィルタ回路を通過
させることによって、図10(d)に示す検出信号Ayが得
られる。そうすると、検出信号Ayは、コンパレータ回
路等で構成されるY信号2値化回路15によって、図1
0(e)に示すような検出2値化信号Dyに変換されるので
ある。
【0015】尚、上述の動作説明におけるY検出信号処
理回路13およびY信号2値化回路15の詳細な構成お
よび動作は、特開平9−44305号公報に詳しく述べ
られているので、ここでは省略する。また、切り替え回
路38及び制御回路39は、図6における切り替え回路
8および制御回路9と同じ機能を有する。また、40は
TFT基板、42は絵素電極、43は対向基板、44は
対向電極、45は対向電極駆動回路、46は電源回路で
ある。
【0016】上記検出2値化信号DyよりY座標を計測
する方法についての記述は、上記特開平6−31416
6号公報および特開平9−44305号公報には殆ど見
られない。ところが、特開平5−53726号公報に開
示された技術に基づいた手段によって検出することは可
能である。すなわち、図10に示すように、表示期間
(Y座標検出期間)Tdyの走査開始時である垂直同期信号
の立ち下がりから図10(e)に示す検出2値化信号Dyの
立ち上がり(立ち下がり)までのY座標カウント期間(図
10(h))の時間を、カウントクロック(周波数fck)の数
をカウンタ回路17によってカウントすることによって
得る。そして、そのカウント値を、電子ペン36のY座
標信号CoyとしてY座標ラッチ回路21にラッチするの
である。
【0017】こうしてX座標ラッチ回路20およびY座
標ラッチ回路21にラッチされたX座標信号Coxおよび
Y座標信号Coyは、CPUや各種メモリ等で構成される
手書き認識装置やアイコン認識装置(共に図示せず)に送
出される。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の表示パネルの表示電極と電子ペンとの静電結合を用
いた座標検出方法には、以下のような問題がある。
【0019】上記特開平5−53726号公報および特
開平6−314166号公報には、「検出された座標信
号(Cox,Coy)」の値と、電子ペン6,36の表示パネル
1,31上における実際の位置を示す「表示パネル1,3
1上の座標値(Lx,Ly)」との関係は、記載されてはいな
い。しかしながら、表示パネル1,31上の座標値(Lx,
Ly)とX,Y座標信号(Cox,Coy)との関係がLx/Cox=
Ly/Coyで示されるようにX座標とY座標とで同―比率
になっており、検出された座標信号Cox,Coyに基づい
てフレームメモリ空間上に描かれるビットパターンの像
と、LxとLyとで与えられる表示パネル1,31上に電
子ペン6,36で書き込まれた像とが相似形になってい
る。そして、このことが、電子ペン6,36で入力した
像を恰も紙面にペンで筆記したごとく表示パネル1,3
1上に表示する場合、および、手書き認識処理の場合
に、好都合なのである。これを実現するためには、上記
特開平5−53726号公報に開示された技術によれ
ば、X座標検出期間TxおよびY座標検出期間Tyの比率
を表示期間Tdとは独立して設定できるので、極めて容
易に設定できるのである。
【0020】これに対して、上記特開平6−31416
6号公報に開示された技術の場合には、後に数値例を上
げて述べるように、X座標検出期間Txおよび表示期間
でもあるY座標検出期間Tdyの長さには制約があり、し
かも両期間Tx,Tdyの長さは大幅に異なる。そのため
に、図10における行電極走査のシフト時間Tg(=1/
fg)と列電極走査のシフト時間Ts(=1/fs)が大幅に
異なるのである。
【0021】したがって、上記列電極Sの走査速度Ssx
と行電極Gの走査速度Ssyを比較すると、両者の値は大
幅に異なることになる。ここで、上記「走査速度」とは、
一般に図10に示すように、表示パネル31の一端に配
置された電極S1,G1から他端に配列された電極Sn,Gm
に向かって遅延時間Tg,Tsで順次走査して行く場合
に、「単位時間に走査する距離」を指すものであり、実際
の装置による数値例は後に述べる。このように、列電極
走査速度Ssxと行電極走査速度Ssyが異なる場合には、
表示パネル31上の座標値(Lx,Ly)と座標信号値(Co
x,Coy)との関係がX座標とY座標とにおいて同一比率
ではなく、Lx/Cox≠Ly/Coyとなるのである。
【0022】以下、後に述べる課題およびその課題を解
決するための実施の形態をより明確にするために、表示
パネル31上の座標値と、パネル定数と、走査定数との
関係を極簡単に述べる。尚、以下の説明における座標の
基準は、行電極G1と列電極S1との交点を原点として、
原点より図9中において右方向にX軸をとる一方、下方
向にY軸をとる。そして、各軸からの距離を表示パネル
31上の座標(Lx、Ly)とし、表示パネル31の表示領
域幅をWxとし、表示領域高さをWyとしている。尚、以
下の説明においては特開平6−314166号公報を対
象として図10のタイミングチャートを用いるが、特開
平5−53726号公報を対象とする場合には、図10
のタイミングチャートにおけるY座標検出期間TdyをT
yに、遅延時間TgをTcに置き換えれば良い。
【0023】先ず、上記両走査速度Ssx,Ssyと,表示
パネル31および走査に関する種々の定数との関係は、
上述の定義に従って次式で表される。 Ssx=Wx/Tx =(Px・n)/Tx =Px/Ts Ssy=Wy/Tdy =(Py・m)/Tdy =Py/Tg また、上記表示パネル31上の座標(Lx,Ly)は、従来
例の説明から分かるように式(1)および式(2)で表され
る。 Lx=Ssx・Tck・Cox … (1) Ly=Ssy・Tck・Coy … (2) 但し、Tck:1カウントクロックの時間 Tck=1/fck
【0024】ここで、上記表示パネル31上における座
標値(Lx,Ly)と上記X,Y座標信号(Cox,Coy)との関
係がLx/Cox=Ly/Coyで示されるようにX座標とY座
標とで同一比率であるためには、式(1)および式(2)よ
り明らかなように、列電極走査速度Ssxと行電極走査速
度Ssyとが同一値でなければならない。この条件は、上
記特開平5−53726号公報の場合には比較的容易に
実現できる。
【0025】例えば、図6における表示パネル1の行電
極YのピッチPyと列電極XのピッチPxが同一値の場合
を想定する。また、X座標検出期間TxおよびY座標検
出期間Tyを自由に設定できるので、行電極走査信号c
のシフト時間Tcと列電極走査信号sのシフト時間Tsと
も同じ時間に設定できる。また、両走査速度Ssx,Ssy
は、遅延時間TgをTcに置き換えることによって、Ssx
=Px/Ts、Ssy=Py/Tcで表すことができる。したが
って、式(1),(2)は式(3),(4)のように変形すること
ができる。 Lx=(Px/Ts)・Tck・Cox … (3) Ly=(Py/Tc)・Tck・Coy … (4) ここで、上述のように、Px=Py,Tc=Tsであるか
ら、Px/Ts=Py/Tcとなり、式(3),(4)はLx=K・
CoxおよびLy=K・Coyと変形できる。したがって、表
示パネル1上の座標値(Lx,Ly)とX,Y座標信号(Cox,
Coy)との関係がX座標とY座標とで同じ比率になるの
である。
【0026】したがって、各フレームにおける検出値で
あるX,Y座標信号(Cox,Coy)をX座標ラッチ回路20
およびY座標ラッチ回路21に一時ラッチした後、上記
手書き認識装置やアイコン認識装置に転送すると共に、
電極駆動回路2,3にも表示信号として転送(但し、図
6,図7および図9においては転送ラインを省略)するこ
とによって、電子ペン6で表示パネル1上に直接筆記し
たかのごとく表示することができるのである。
【0027】ところが、上記特開平6−314166号
公報における上記Y座標検出期間は表示期間と同じTdy
であり、X座標検出期間Txに比べると極めて長い。し
たがって、上記Y座標検出のための行電極走査速度(Ss
y=Wy/Tdy)と列電極走査速度(Ssx=Wx/Tx)とは全
く異なるのである。表示期間(Y座標検出期間)TdyをX
座標検出期間Txと略同―に設定すればよいが、表示期
間Tdyが最適に表示できる期間よりも短くなってしま
い、表示品位が著しく低下する。また、それ以前の問題
として、表示パネル31ヘの表示情報の伝送に制約があ
るために、自由に変えることはできないという問題があ
る。すなわち、上記CPUを含む装置本体から表示制御
回路34に転送される表示データ信号の転送期間は、機
種間の互換性を考慮して業界で決められた規格あるいは
それに準じたものによって、通常1フレーム期間Tvの
略90%に設定されている。したがって、この期間を表
示期間兼Y座標検出期間Tdyとして使用しなければなら
ないのである。
【0028】その結果、上記X座標検出期間Txとして
取り得る期間は、1フレーム期間Tvの10%以内の期
間となるのである。さらに、実際の装置ではこの期間が
すべて座標検出期間のための走査期間として占有できる
のではなく、表示期間Tdyとの間に何れの期間にも含ま
れない空時間を設けるので、座標検出のための走査期間
は更に短い期間に限定されるのである。
【0029】例えば、画像表示のためのフレーム数が6
0フレーム/secの場合には、1フレーム期間Tvは16.
67msecであり、表示期間(Y座標検出期間)Tdyは1
5.00msecであり、X座標検出期間Txは0.83msec
であり、表示期間TdyとX座標検出期間Txとの間に設
けられた空時間は0.84msecである。ここで、上記表
示パネル31の行電極G数を480本とし、列電極S数
を640本とし、上記の各座標検出期間に夫々の電極群
を1回走査するものとすると、表示行電極走査信号gの
シフト時間Tg{=Tdy/(m−1)}は15.00ms/(48
0−1)=0.0313msecとなり、上記列電極走査信号
sのシフト時間Ts{=Tx/(n−1)}は0.83msec/(6
40−1)=0.0013msecである。
【0030】ここで、上記列電極Sおよび行電極Gのピ
ッチPx,Pyが共に0.33mmであれば、行電極走査速度
Ssy(=Py/Tg)は0.33mm/0.0313msec=10.
54×103mm/secとなり、列電極走査速度Ssx(=Px/
Ts)は0.33mm/0.0013msec=254×103mm/s
ecとなる。したがって、列電極走査速度Ssxは行電極走
査速度Ssyの実に24倍である。その結果、式(1),
(2)において、Tckを0.5μsec(fck=2MHz)とす
れば、上記表示パネル31上の座標(Lx,Ly)は式(5),
(6)で表される。 Lx=254×103・(0.5×10-6)・Cox … (5) =0.127・Cox mm Ly=10.54×103・(0.5×10-6)・Coy … (6) =0.0053・Coy mm
【0031】したがって、図7における上記カウンタ回
路17において、高周波源回路18で生成された周波数
fckのカウントクロックの数をカウントしてX座標信号
CoxおよびY座標信号Coyを得ると、得られるX,Y座
標信号(Cox,Coy)に対する表示パネル31上の座標(L
x,Ly)では、X座標値LxがY座標値Lyの24倍になっ
てしまう。すなわち、CPUのフレームメモリ(以下、
単にメモリと言う)上に展開されるビットパターンはY
軸方向に大きく歪んでしまい、電子ペン36で入力した
手書き文字から得られたX,Y座標信号(Cox,Coy)を手
書き認識装置に転送しても、そのままでは正確に認識で
きないのである。したがって、新たに座標変換が必要と
なる。
【0032】さらに、他の課題として、上記表示パネル
31が、上述のように行電極Gが480本、列電極Sが
640本、電極ピッチPx,Pyが共に0.33mmで構成さ
れた場合には、表示パネル31の高さHは158.07m
m、幅Wは210.87mmとなる。したがって、カウント
クロック周期Tckを0.5μs(fck=2MHz)とした場
合の、X座標信号Cox及びY座標信号Coyの最大値は、
式(5),(6)にLx=W,Ly=Hを代入して得られるCox
(=W/0.127)およびCoy(=H/0.0053)であ
る。つまり、X座標信号Coxの最大値は「1,660」
であり、Y座標信号Coyの最大値は「29,825」で
あり、Y座標検出時のカウントクロックのカウント値は
X座標検出時の大略18倍になる。したがって、座標検
出回路37に搭載されたカウンタ回路17は、少なくと
もY座標信号Coyの最大値「29,825」以上までカ
ウントできる機能が必要である。また、それと同時に、
カウント値をラッチするY座標ラッチ回路20の容量も
Y座標信号Coyの最大値「29,825」をラッチでき
るものでなければならない。
【0033】そこで、この発明の目的は、列電極走査速
度と行電極走査速度とが異なる場合であっても電子ペン
で入力した描画パターンと検出信号に基づくビットマッ
プパターンとを相似形にできる座標入力装置を提供する
ことにある。
【0034】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に係る発明の座標入力装置は、第1配列間
隔で配列された複数の第1電極と,上記第1電極とは異
なる方向に第2配列間隔で配列された複数の第2電極を
有する座標入力パネルと、上記第1電極および第2電極
と静電結合する電子ペンと、上記各第1電極に第1走査
速度で第1電極走査信号を順次印加する第1電極駆動手
段と、上記各第2電極に上記第1走査速度よりも大きな
第2走査速度で第2電極走査信号を順次印加する第2電
極駆動手段と、所定期間毎に第1座標検出期間と第2座
標検出期間とを時分割で設定する制御手段と、第1周波
数の第1クロックを生成する第1クロック生成手段と、
上記第1周波数よりも大きな第2周波数の第2クロック
を生成する第2クロック生成手段と、上記第1座標検出
期間の開始時近傍に設定された第1基準時から上記第1
電極走査信号によって上記電子ペンに検出電圧が誘起さ
れるまでの第1経過時間を,上記第1クロックのクロッ
ク数によって計時する第1計時手段と、上記第2座標検
出期間の開始時近傍に設定された第2基準時から上記第
2電極走査信号によって上記電子ペンに検出電圧が誘起
されるまでの第2経過時間を,上記第2クロックのクロ
ック数によって計時する第2計時手段を備えて、上記制
御手段の制御に基づいて、上記第1座標検出期間には、
上記第1電極駆動手段によって上記第1電極に上記第1
電極走査信号を印加すると共に、上記第1計時手段によ
って上記第1経過時間を計時する一方、上記第2座標検
出期間には、上記第2電極駆動手段によって上記第2電
極に上記第2電極走査信号を印加すると共に、上記第2
計時手段によって上記第2経過時間を計時して、上記電
子ペンの座標を表す座標信号を出力することを特徴とし
ている。
【0035】上記座標入力パネル上における電子ペンの
第1,第2座標と上記第1,第2経過時間との関係は、 電子ペンの第1座標=第1走査速度×第1クロックの周
期×第1経過時間 電子ペンの第2座標=第2走査速度×第2クロックの周
期×第2経過時間 である。そして、上記構成によれば、上記第2電極走査
信号の第2走査速度は上記第1電極走査信号の第1走査
速度よりも大ではあるが、上記第2クロックの第2周波
数も上記第1クロックの第1周波数よりも大に設定され
ている。そのために、上記第2クロックの周期は、上記
第1クロックの周期よりも小さくなり、上記第1,第2
周波数を最適に設定することによって、「第1走査速度
×第1クロックの周期」の値と「第2走査速度×第2クロ
ックの周期」の値とが略等しくなる。そうすると、電子
ペンの第1座標/第1経過時間≒電子ペンの第2座標/第
2経過時間の関係が成立することになり、上記第1走査
速度と第2走査速度とが異なるにも拘わらず、上記座標
入力パネル上の電子ペンによる入力パターンと第1,第
2経過時間に基づくメモリ上のビットマップパターンと
が相似形になる。
【0036】また、請求項2に係る発明は、請求項1に
係る発明の座標入力装置において、上記第1クロックの
第1周波数は、上記第1走査速度を上記第1配列間隔で
除した値より高い値に設定されていることを特徴として
いる。
【0037】上記構成によれば、上記第1クロックの第
1周波数は、上記第1走査速度を上記第1配列間隔で除
した値、つまり上記第1電極の単位時間当りの走査本数
より高い値に設定されている。その結果、上記第1電極
の配列密度よりも高い分解能が得られ、第1,第2計時
時間を検出座標とした正確な認識が可能となる。
【0038】また、請求項3に係る発明は、請求項1に
係る発明の座標入力装置において、上記第1クロックの
第1周波数と第2クロックの第2周波数との比の値は、
上記第1走査速度と第2走査速度との比の値に略等しく
設定されていることを特徴としている。
【0039】上記構成によれば、「第1走査速度/第2走
査速度≒第1周波数/第2周波数」の関係を有する。した
がって、「第1走査速度/第2走査速度≒第2クロックの
周期/第1クロックの周期」となり、「第1走査速度×第
1クロックの周期≒第2走査速度×第2クロックの周
期」となる。したがって、上述の 電子ペンの第1座標=第1走査速度×第1クロックの周
期×第1経過時間 電子ペンの第2座標=第2走査速度×第2クロックの周
期×第2経過時間 から、 電子ペンの第1座標/第1経過時間≒電子ペンの第2座
標/第2経過時間 の関係が得られる。すなわち、上記第1走査速度と第2
走査速度とが異なるにも拘わらず、上記座標入力パネル
上の電子ペンによる入力パターンと第1,第2計時時間
に基づくメモリ上のビットマップパターンとが相似形に
なるのである。
【0040】また、請求項4に係る発明は、所定間隔で
配列された複数の第1電極と,上記第1電極とは異なる
方向に所定間隔で配列された複数の第2電極を有する座
標入力パネルと、上記第1電極および第2電極と静電結
合する電子ペンと、上記各第1電極に第1走査速度で第
1電極走査信号を順次印加する第1電極駆動手段と、上
記各第2電極に上記第1走査速度よりも大きな第2走査
速度で第2電極走査信号を順次印加する第2電極駆動手
段と、所定期間毎に第1座標検出期間と第2座標検出期
間とを時分割で設定する制御手段と、所定周波数のクロ
ックを生成するクロック生成手段と、上記第1座標検出
期間の開始時近傍に設定された第1基準時から上記第1
電極走査信号によって上記電子ペンに検出電圧が誘起さ
れるまでの第1経過時間と,上記第2座標検出期間の開
始時近傍に設定された第2基準時から上記第2電極走査
信号によって上記電子ペンに検出電圧が誘起されるまで
の第2経過時間とを,上記クロックの数によって計時す
る計時手段と、上記計時手段によって計時された上記第
1経過時間の値を,その値の有効桁の下所定数桁を削除
した第1有効桁数で一次保管する第1ラッチ手段と、上
記計時手段によって計時された上記第2経過時間の値
を,その値の有効桁そのままの第2有効桁数で一次保管
する第2ラッチ手段を備えて、上記制御手段の制御に基
づいて、上記第1座標検出期間には、上記第1電極駆動
手段によって上記第1電極に上記第1電極走査信号を印
加すると共に、上記計時手段によって計時された値を上
記第1ラッチ手段に一次保管する一方、上記第2座標検
出期間には、上記第2電極駆動手段によって上記第2電
極に上記第2電極走査信号を印加すると共に、上記計時
手段によって計時された値を上記第2ラッチ手段に一次
保管して、上記電子ペンの座標を表す座標信号を出力す
ることを特徴としている。
【0041】上記座標入力パネル上における電子ペンの
第1,第2座標と上記第1,第2経過時間との関係は、 電子ペンの第1座標=第1走査速度×クロックの周期×
第1経過時間 電子ペンの第2座標=第2走査速度×クロックの周期×
第2経過時間 である。そして、上記構成によれば、走査速度の遅い第
1走査信号印加時に、計時手段によって得られる第1経
過時間の値が第1ラッチ手段に1次保管される場合に
は、その値の有効桁の下所定数桁が削除される。こうす
ることによって、上記第1経過時間が1/nに縮小され 電子ペンの第1座標=第1走査速度×クロックの周期×
第1経過時間 は 電子ペンの第1座標=n×1走査速度×クロックの周期
×縮小第1経過時間 となる。したがって、上記nの値、つまり上記削除され
る桁数を最適に選ぶことによって、「n×第1走査速度
×第1クロックの周期」の値と「第2走査速度×第2クロ
ックの周期」の値とが略等しくなる。そうすると、 電子ペンの第1座標/縮小第1経過時間≒電子ペンの第
2座標/第2経過時間 の関係が成立することになり、上記第1走査速度と第2
走査速度とが異なるにも拘わらず、上記座標入力パネル
上の電子ペンによる入力パターンと縮小第1経過時間,
第2経過時間に基づくメモリ上のビットマップパターン
とが相似形になるのである。
【0042】また、請求項5に係る発明は、請求項1乃
至請求項4の何れか一つに係る発明の座標入力装置にお
いて、上記第1電極駆動手段および第2電極駆動手段を
制御して,上記第1電極には上記第1電極走査信号を順
次印加させる一方,上記第2電極には画像信号を印加さ
せる画像表示制御手段を備えると共に、上記座標入力パ
ネルは,上記第1電極と第2電極との交差位置近傍に上
記第1電極と第2電極との電圧によって駆動される表示
絵素が設けられた表示パネルであり、上記制御手段は,
上記第1座標検出期間を上記第2座標検出期間よりも長
く設定すると共に,上記第1座標検出期間には,上記画像
表示制御手段によって上記第1電極駆動手段および第2
電極駆動手段を制御させて,上記第1電極に上記第1走
査信号を印加すると同時に上記表示パネルに画像を表示
するようになっていることを特徴としている。
【0043】上記構成によれば、上記第1座標検出期間
は上記表示パネルに画像を表示する表示期間をも兼ねて
いる。そのために、上記第1座標検出期間は上記第2座
標検出期間よりも長く設定されており、上記第1電極走
査信号の第1走査速度よりも上記第2電極走査信号の第
2走査速度の方が大きくなっている。そこで、請求項1
乃至請求項3に係る発明のごとく、上記第1経過時間を
計時するための第1クロックの第1周波数を、上記第2
経過時間を計時するための第2クロックの第2周波数よ
りも小さく設定すること、または、請求項4に係る発明
のごとく、所定周波数のクロックの数で計時された第1
経過時間を第1ラッチ手段に一次保管する際に下所定桁
を削除することによって、上記第1走査速度と第2走査
速度とが異なるにも拘わらず、上記座標入力パネル上の
電子ペンによる入力パターンと縮小第1経過時間,第2
経過時間に基づくメモリ上のビットマップパターンとが
相似形になるのである。その結果、恰も、紙面に筆記用
具で描画する感覚で上記表示パネル上に電子ペンで入力
される。
【0044】
【発明の実施の形態】以下、この発明を図示の実施の形
態により詳細に説明する。本実施の形態に適用される座
標入力装置は、複数の行電極と複数の列電極とが座標検
出のために平面上で交差するように配置され、時分割に
よって行電極列と列電極列とに順次走査電圧を印加した
際に、上記電極との静電容量によって電子ペンに誘起す
る電圧の発生時間をカウンタで計測することによって、
上記電子ペンの座標を求める所謂静電方式タブレットと
呼ばれる座標入力装置である。そして、この座標入力装
置において、行電極の走査速度と列電極の走査速度が異
なる場合には、上記電子ペンに誘起する電圧の発生時間
をカウントクロック数を計測することによって座標を求
める際の上記カウントクロックの周波数を行電極と列電
極では異なる値に切り替えるものである。
【0045】更に詳しく述べると、第1実施の形態〜第
3実施の形態は、行電極の走査速度が列電極の走査速度
よりも遅く設定されている座標入力装置の場合には、上
記電子ペンに誘起する電圧の発生時間を計測する際にお
ける上記カウントクロックの周波数を、列電極座標検出
時よりも行電極座標検出時の方を低い値に切り替えるも
のである。
【0046】また、第4実施の形態は、上記行電極の走
査速度と列電極の走査速度が異なる場合には、上記電子
ペンに誘起する電圧の発生時間をカウントクロック数に
基づいて求める際に、上記カウントクロックのカウント
値をX座標ラッチ回路およびY座標ラッチ回路にラッチ
する際の有効桁数を異なる値にするものである。
【0047】このような座標入力装置を採用することに
よって、行電極の走査速度と列電極の走査速度が異なる
場合であっても、電子ペンで入力可能な有効範囲内での
X座標の分解能CrxとY座標の分解能Cryとを略同じ値
に設定することが可能になるのである。
【0048】<第1実施の形態>図1は、本実施の形態
の座標入力装置における座標検出回路のブロック図であ
る。また、図5は、上記座標入力装置の動作を示すタイ
ミングチャートである。本実施の形態における座標入力
装置の全体構成は、図9に示すTFT液晶パネル31と
電子ペン36と座標検出回路37と制御回路39を有す
る座標入力装置であって、表示期間がY座標検出期間を
兼ねている座標入力装置と同じ構成を有している。そし
て、図1は、図9に示す座標入力装置における座標検出
回路37に相当する座標検出回路51の内部構成を示す
ブロック図である。
【0049】図1に示す座標検出回路51は、図7に示
す座標検出回路7と略同じ構成を有し、電子ペン52に
誘起する電圧の発生時間を検出して電子ペン52の座標
を検出する。以下、座標検出回路51の構成と動作を簡
単に説明する。電子ペン52に誘起された微小電圧は、
信号増幅回路53で増幅された後、X検出信号処理回路
54およびY検出信号処理回路55に入力されて検出信
号Ay,Axが夫々得られる。そして、この検出信号Ay,
Axに基づいてX信号2値化回路56およびY信号2値
化回路57によって検出2値化信号Dy,Dxを得る。そ
して、カウンタ回路59でカウントクロック数をカウン
ト(計測)することによって、行,列電極走査開始時から
検出2値化信号Dy,Dxの立ち上り(または立ち下がり)
までの時間を計時する。こうして得られたカウント値
が、X座標信号CoxおよびY座標信号CoyとしてX座標
ラッチ回路61およびY座標ラッチ回路62にラッチさ
れ、CPUやメモリ等で構成される手書き認識装置やア
イコン認識装置に送出されるのである。
【0050】本実施の形態においては、第1高周波源回
路63で生成されるX座標検出用のカウントクロックと
第2高周波源回路64で生成されるY座標検出用のカウ
ントクロックとの周波数の異なる2種類のカウントクロ
ックが使用される。第1高周波源回路63は、走査速度
の大きい列電極走査によるX座標検出用のカウントクロ
ック生成回路であり、周波数fcxのカウントクロックを
生成する。一方、第2高周波源回路64は、走査速度の
小さい行電極走査によるY座標検出用のカウントクロッ
ク生成回路であり、周波数fcyのカウントクロックを生
成する。尚、ここでは、fcx>fcyの関係を有する。
【0051】こうして生成された周波数の異なる2系列
のカウントクロックは、周波数切替回路65の2つの入
力端子の何れか一方に入力される。そうすると、周
波数切替回路65は、制御回路66からの制御信号によ
って、入力端子から入力される周波数fcxあるいは入
力端子から入力される周波数fcyの何れか一方のカウ
ントクロックを選択して、出力端子からカウンタ回路
59に供給する。図1では周波数fcxが選択されてい
る。
【0052】また、検出信号切替回路58は、上記制御
回路66からの制御信号によって、X信号2値化回路5
6から入力端子に入力される図5(g)に示す検出2値
化信号Dx、および、Y信号2値化回路57から入力端
子に入力される図5(e)に示す検出2値化信号Dyの何
れか一方の信号を選択して、出力端子からカウンタ回
路59に供給する。座標切替回路60は、制御回路66
からの制御信号によって出力端子および出力端子の
何れか一方を選択し、カウンタ回路59から入力端子
に入力されるX座標信号CoxあるいはY座標信号Coyを
X座標ラッチ回路61あるいはY座標ラッチ回路62に
供給する。
【0053】上記構成において、表示期間(Y座標検出
期間)Tdyにおいては、上記周波数切替回路65および
検出信号切替回路58は、制御回路66からの制御信号
によって何れも入力端子側を選択する。また、座標切
替回路60は、制御回路66からの制御信号によって出
力端子側を選択する。そして、図5(h)に示す周波数
fcyのカウントクロックに基づいて、基準時間(例えば
表示行電極走査開始時)から図5(e)に示す検出2値化信
号Dyまでのパルス数がカウンタ回路59でカウントさ
れ、そのカウント結果であるY座標信号Coyが座標切替
回路60を介してY座標ラッチ回路62にラッチされ
る。そうした後、制御回路66からの制御信号に基づい
て、カウンタ回路59がクリアされる。
【0054】これに対して、X座標検出期間Txにおい
ては、上記周波数切替回路65および検出信号切替回路
58は、制御回路66からの制御信号によって何れも入
力端子側を選択する。また、座標切替回路60は、制
御回路66からの制御信号によって出力端子側を選択
する。そして、図5(i)に示す周波数fcxのカウントク
ロックに基づいて、基準時間(例えば列電極走査開始時)
から図5(g)に示す検出2値化信号Dxまでのパルス数が
カウンタ回路59でカウントされ、そのカウント結果で
あるX座標信号Coxが座標切替回路60を介してX座標
ラッチ回路61にラッチされる。そうした後、制御回路
66からの制御信号に基づいて、カウンタ回路59がク
リアされる。
【0055】このように、本実施の形態においては、走
査速度の大きいX座標検出用の周波数fcxのカウントク
ロックを生成する第1高周波源回路63と、走査速度の
小さいY座標検出用の周波数fcy(fcy<fcx)のカウン
トクロックを生成する第2高周波源回路64と、制御回
路66からの制御信号に基づいて周波数fcxあるいは周
波数fcyの何れか一方のカウントクロックを選択してカ
ウンタ回路59に供給する周波数切替回路65を設けて
いる。
【0056】そして、上述のように、走査速度が小さい
Y座標検出期間(表示期間)Tdyにおけるカウントクロッ
クの周波数fcyを、走査速度が大きいX座標検出期間T
xにおけるカウントクロックの周波数fcxよりも低い周
波数に切り替え設定するようにしている。したがって、
X座標検出期間Txの走査速度SsxとY座標検出期間Td
yの走査速度Ssyとが大幅に異なっていても、双方のカ
ウントクロックの周波数fcx,fcyを、式(1),(2)から
得られる次式 fcx/fcy=Ssx/Ssy が成立するような値に設定することによって、表示パネ
ル67の画面上に電子ペン52で手書き入力したパター
ンと、検出されたY,X座標信号Coy,Coxに基づいてC
PUのメモリ上に展開されたビットパターンとを、相似
形あるいはそれに近い形にすることができるのである。
【0057】すなわち、本実施の形態によれば、上記C
PUのメモリ上に展開されるビットパターンはY軸方向
に歪むことがなく、電子ペン52で入力した手書き文字
から得られたX,Y座標信号(Cox,Coy)をそのまま手書
き認識装置やアイコン認識装置等に転送しても、正確に
認識することができる。また、X,Y座標信号(Cox,Co
y)を、制御回路66を介して、図9における行,列電極
駆動回路32,33に相当する表示電極駆動回路68に
表示信号として転送することによって、電子ペン52で
表示パネル67上に直接筆記したかのごとく表示するこ
とができる。したがって、新たにX,Y座標信号(Cox,
Coy)対して座標変換等を行う必要はないのである。
【0058】尚、本実施の形態においては、TFT液晶
パネルを有すると共に、表示期間がY座標検出期間を兼
ねている座標入力装置を例に説明しているが、この発明
はこれに限定されるものではない。図6に示すような単
純マトリックス型の表示パネルを有する座標入力装置で
あっても差し支えない。また、列電極走査速度と行電極
走査速度とが異なる理由は、表示期間がY座標検出期間
(またはX座標検出期間)を兼ねていることでなくとも一
向に構わない。
【0059】<第2実施の形態>本実施の形態における
座標入力装置の全体構成は、図9に示すTFT液晶パネ
ル31と電子ペン36と座標検出回路37と制御回路3
9を有する座標入力装置であって、表示期間がY座標検
出期間を兼ねている座標入力装置と同じ構成を有してい
るものとする。図2は、本実施の形態の座標入力装置に
おける座標検出回路(図9における座標検出回路37に
相当)71のブロック図である。尚、本実施の形態にお
ける上記座標入力装置の動作を示すタイミングチャート
は、図5に示すタイミングチャートと同じである。
【0060】図2において、電子ペン72,信号増幅回
路73,X検出信号処理回路74,Y検出信号処理回路7
5,X信号2値化回路76,Y信号2値化回路77,検出
信号切替回路78,カウンタ回路79,座標切替回路8
0,X座標ラッチ回路81およびY座標ラッチ回路82
は、図1に示す電子ペン52,信号増幅回路53,X検出
信号処理回路54,Y検出信号処理回路55,X信号2値
化回路56,Y信号2値化回路57,検出信号切替回路5
8,カウンタ回路59,座標切替回路60,X座標ラッチ
回路61およびY座標ラッチ回路62と同じ構成を有し
て、同様に機能する。
【0061】また、周波数切替回路83,制御回路84
および表示電極駆動回路86も、図1に示す周波数切替
回路65,制御回路66および表示電極駆動回路68と
同じ構成を有して、同様に動作する。
【0062】本実施の形態における座標入力装置は、X
座標検出期間とY座標検出期間とで上記カウントクロッ
クの周波数を第1実施の形態とは異なる方法によって切
り替えるものである。高周波源回路87で生成された周
波数fckのカウントクロックは、分周回路88によって
1/Na(Na:整数)に分周されて周波数fcy(=fck/N
a)のカウントクロックが得られる。こうして分周回路8
8で得られたカウントクロックは周波数切替回路83の
入力端子に入力される。一方、入力端子には高周波
源回路87で生成されたカウントクロックが入力され
る。そうすると、周波数切替回路83は、制御回路84
らの制御信号によって周波数fckのカウントクロックあ
るいは周波数fcyの分周されたカウントクロックの何れ
か一方を選択して、出力端子から出力する。図2にお
いては、周波数fckのカウントクロックが選択されて、
X座標検出期間におけるカウントクロックfcxとしてい
る。
【0063】上記検出信号切替回路78は、X信号2値
化回路76の出力である図5(g)に示す検出2値化信号
Dx、あるいは、Y信号2値化回路77の出力である図
5(e)に示す検出2値化信号Dyの何れか一方を選択し
て、カウンタ回路79に供給する。また、座標切替回路
80は、カウンタ回路79の出力であるX座標信号Cox
あるいはY座標信号Coyを、X座標ラッチ回路81ある
いはY座標ラッチ回路82の何れか一方に出力する。
【0064】上記構成において、表示期間(Y座標検出
期間)Tdyにおいては、上記周波数切替回路83および
検出信号切替回路78は、制御回路84からの制御信号
によって何れも入力端子側を選択する。また、座標切
替回路80は、制御回路84からの制御信号によって出
力端子側を選択する。そして、図5(h)に示す周波数
fcy(=fck/Na)のカウントクロックに基づいて、図5
(e)に示す検出2値化信号Dyまでのパルス数がカウンタ
回路79でカウントされ、そのカウント値であるY座標
信号Coyが座標切替回路80を介してY座標ラッチ回路
82にラッチされる。そうした後、制御回路84からの
制御信号に基づいて、カウンタ回路79がクリアされ
る。
【0065】これに対して、X座標検出期間Txにおい
ては、上記周波数切替回路83および検出信号切替回路
78は、制御回路84からの制御信号によって何れも入
力端子側を選択する。また、座標切替回路80は、制
御回路84からの制御信号によって出力端子側を選択
する。そして、図5(i)に示す周波数fcxのカウントク
ロックに基づいて、図5(g)に示す検出2値化信号Dxま
でのパルス数がカウンタ回路79によってカウントさ
れ、そのカウント値であるX座標信号Coxが座標切替回
路80を介してX座標ラッチ回路81にラッチされる。
そうした後、制御回路84からの制御信号に基づいて、
カウンタ回路79がクリアされる。
【0066】このように、本実施の形態においては、走
査速度の遅いY座標検出期間におけるカウントクロック
の周波数を、走査速度の速いX座標検出期間におけるカ
ウントクロックの周波数よりも低い値に切り替えるの
で、X座標検出期間Txにおける走査速度とY座標検出
期間Tdyにおける走査速度とが大幅に異なっていても、
分周比Naの値を最適に設定することによって、表示パ
ネル85の画面上に電子ペン72で手書き入力したパタ
ーンと検出されたX,Y座標信号Cox,Coyに基づいてC
PUのメモリ上に展開されがビットパターンとを相似形
あるいはそれに近い形にすることができるのである。
【0067】尚、本実施の形態においては、走査速度の
遅いY座標検出用のカウントクロックのみを、高周波源
回路87で生成されたカウントクロックを分周回路88
で分周して得ている。しかしながら、この発明はこれに
限定されるものではなく、高周波源回路87で生成され
た周波数fckのカウントクロックを、分周回路88とは
異なる分周回路で周波数fck/Nb(Nb:整数)に分周し
て、これをX座標検出用のカウントクロック(周波数fc
x=fck/Nb)として周波数切替回路83の入力端子に
供給しても差し支えない。この場合、X座標検出用のカ
ウントクロックとY座標検出用のカウントクロックとを
夫々独立した分周回路で生成するので、両者の周波数の
関係が整数倍以外でもよく、両周波数fcx,fcyの選択
の自由度が増す。
【0068】<第3実施の形態>本実施の形態における
座標入力装置の全体構成は、図9に示すTFT液晶パネ
ル31と電子ペン36と座標検出回路37を有する座標
入力装置であって、表示期間がY座標検出期間を兼ねて
いる座標入力装置と同じ構成を有しているものとする。
図3は、本実施の形態の座標入力装置における座標検出
回路(図9における座標検出回路37に相当)91のブロ
ック図である。尚、本実施の形態における上記座標入力
装置の動作を示すタイミングチャートは、図5に示すタ
イミングチャートと同じである。
【0069】図3において、電子ペン92,信号増幅回
路93,X検出信号処理回路94,Y検出信号処理回路9
5,X信号2値化回路96,Y信号2値化回路97,X座
標ラッチ回路100,Y座標ラッチ回路101および表
示電極駆動回路104は、図1における電子ペン52,
信号増幅回路53,X検出信号処理回路54,Y検出信号
処理回路55,X信号2値化回路56,Y信号2値化回路
57,X座標ラッチ回路61,Y座標ラッチ回路62及び
表示電極駆動回路68と同じ構成を有して、同様に動作
する。また、高周波源回路105及び分周回路106
は、図2における高周波源回路87および分周回路88
と同じ構成を有して、同様に動作する。
【0070】本実施の形態における座標入力装置におい
ては、上記X信号2値化回路96からの図5(g)に示す
検出2値化信号Dxまでの時間を計測するX検出カウン
タ回路98と、Y信号2値化回路97からの図5(e)に
示す検出2値化信号Dyまでの時間を計測するY検出カ
ウンタ回路99とを個別に設けている。そのために、本
実施の形態においては、各座標検出期間での信号切り替
えを行う上記周波数切替回路や検出信号切替回路や座標
切替回路を必要とはしない。
【0071】そして、表示期間(Y座標検出期間)Tdyに
おいては、Y検出カウンタ回路99によって、分周回路
106からの図5(h)に示す周波数fcy(=fck/Na)の
カウントクロックで上記検出2値化信号Dyまでパルス
数をカウントして、Y座標ラッチ回路101にラッチす
る。これに対して、X座標検出期間Txにおいては、X
検出カウンタ回路98によって、高周波源回路105か
らの図5(i)に示す周波数fckのカウントクロックで上
記検出2値化信号Dxまでのパルス数をカウントして、
X座標ラッチ回路100にラッチする。この場合も、第
2実施の形態の場合と同様に、分周回路106とは異な
る分周回路を設けて、高周波源回路105からの周波数
fckのカウントクロックを1/Nbに分周して、周波数f
cxのX座標検出用のカウントクロックを生成するように
しても差し支えない。
【0072】尚、上記第1実施の形態乃至第3実施の形
態においては、X座標ラッチ回路61,81,100とY
座標ラッチ回路62,82,101を設けているが、本体
装置側に設けられた上記CPUのメモリを使用する場合
には不必要であり、この発明は図1〜図3に示すブロッ
ク図の構成に限定されるものではない。
【0073】ところで、上記各実施の形態においては、
列電極走査速度Ssxが行電極走査速度Ssyより大きい場
合には、Y座標検出用のカウントクロックの周波数fcy
をX座標検出用のカウントクロックの周波数fcxより低
く設定することによって、表示パネル67,85,103
上に電子ペン52,72,92で入力したパターンと検出
されたX,Y座標信号Cox,Coyに基づいてCPUのメモ
リ上に展開されたビットパターンとを、相似形またはそ
れに近い形にすることを述べた。以下、上述のことを、
数値を交えた具体例を上げてさらに詳細に説明する。
【0074】上記式(1),(2)は、上記表示パネル上の
座標値(Lx,Ly)と検出された座標信号(Cox,Coy)との
関係を示している。そして、その場合における1カウン
ト当りの時間Tck(=1/fck)はX,Y両座標検出期間で
同じ値になっている。ところが、上記各実施の形態の場
合のようにX,Y両座標検出期間におけるカウントクロ
ックの周波数をfcxとfcyとに切り替える場合には、X
座標検出期間における1カウント当たりの時間はTcx
(=1/fcx)となり、Y座標検出期間における1カウン
ト当たりの時間はTcy(=1/fcy)となる。したがっ
て、上記式(1),(2)は次式(1a),(2a)のようになる。 Lx=Ssx・Tcx・Cox … (1a) Ly=Ssy・Tcy・Coy … (2a)
【0075】上記式(1a),(2a)において、上記表示パ
ネル上のX,Y座標値(Lx,Ly)とX,Y座標信号(Cox,
Coy)との比をX座標とY座標とで同一比率にするため
には、次式(7) Ssx・Tcx=Ssy・Tcy … (7) が成立する必要がある。ここで、 Tcx=1/fcx … (8) Tcy=1/fcy … (9) であるから、上記同一比率にするためのカウントクロッ
ク周波数fcx,fcyは、式(7)〜式(9)より式(10)の
関係になるように設定すればよい。 fcy=fcx・(Ssy/Ssx) … (10)
【0076】上記式(10)式より明らかなように、第1
実施の形態乃至第3実施の形態においては、上記Y座標
検出期間Tdyでのカウントクロック周波数fcyはX座標
検出期間Txでのカウントクロック周波数fcxのSsy/S
sx倍に設定すればよい。すなわち、Y座標検出期間Tdy
におけるカウントクロック周波数fcyとX座標検出期間
Txにおけるカウントクロック周波数fcxとの比が、行
電極走査速度Ssyと列電極走査速度Ssxとの比になるよ
うに設定すればよいのである。更に言えば、第2,第3
実施の形態における分周回路88,106では、高周波
源回路87,105で生成されたカウントクロックの周
波数fcxを、「fcx・(Ssy/Ssx)」の値になるように分
周すればよいのである。
【0077】更には、上記高周波源回路87,105で
生成されたカウントクロックの周波数fckを、分周回路
88,106で1/Naに分周してY座標検出用の周波数
fcyのカウントクロックを得ると共に、他の分周回路で
1/Nbに分周してX座標検出用の周波数fcxのカウント
クロックを得る場合は、fcy=fck/Na、fcx=fck/
Nbと、式(10)とから得られる式(10a) Nb/Na=Ssy/Ssx … (10a) の関係が成立するように分周すればよいのである。
【0078】尚、上記周波数fcyと周波数fcxとの関係
は、上記式(10)または式(10a)に示す関係が理想で
あるが、右辺あるいは左辺が0.8倍〜1.2倍の範囲で
あれば実用上殆ど問題はない。また、上記式(10)を他
の定数で表現すると、fcy=fcx(Tx/Tdy)・(Wy/Wx)
となる。したがって、上述の「発明が解決しようとする
課題」で示した列電極走査速度Ssx=254×103mm/
sec、行電極走査速度Ssy=10.54×103mm/secの
場合には、分周回路88,106によって1/24の周波
数に分周すればよいのである。
【0079】上述のごとく、Y座標検出期間Tdyにおけ
るカウントクロックの周波数fcyとX座標検出期間Tx
におけるカウントクロックの周波数fcxとの比率が明確
になったので、次に上記各実施の形態における両座標検
出期間でのカウントクロックの周波数fcy,fcxの数値
を更に明確に述べる。
【0080】上記式(3),(4)は表示パネル上の座標値
(Lx,Ly)と検出した座標信号(Cox,Coy)との関係を示
しており、1カウント当たりの時間Tck(=1/fck)が
X,Y両座標検出期間で同じ値になっている。これを、
上記各実施の形態の場合のように、X,Y座標検出期間
におけるカウントクロックの周波数を切り替えた場合に
当て嵌めてみる。すなわち、式(3),(4)における1カ
ウント当たりの時間Tck(=1/fck)を、式(3)で示す
X座標検出期間Txに関しては1カウント当たりの時間
Tcx(=1/fcx)に、また、式(4)で示すY座標検出期
間Tdyに関してはTcy(=1/fcy)に、更にTcをTgに
置き換えて、下記式(3a),(4a)式を得る。 Lx=(Px/Ts)・Tcx・Cox … (3a) Ly=(Py/Tg)・Tcy・Coy … (4a)
【0081】ここで、Ts=Tcx、Tg=Tcy(fs=fc
x、fg=fcy)になるようにカウントクロックを選べ
ば、上記式(3a),(4a)は、 Lx=Px・Cox … (3b) Ly=Py・Coy … (4b) となる。すなわち、表示パネル上のX,Y座標値Lx,Ly
は、列電極ピッチPxおよび行電極ピッチPyをX,Y方
向の長さの単位として、カウントクロックのカウント値
で得られるX,Y座標信号Cox,Coyで示されるのであ
る。つまり、図1〜図3に示す表示パネル67,85,1
03において、列電極Sおよび行電極GのピッチPx,P
yが同じ場合には、X,Y座標信号Cox,Coyの値がその
まま表示パネル67,85,103上の電子ペン52,7
2,92直下に位置する列電極Sおよび行電極Gの番号
となる。すなわち、上記式(3b),(4b)の設定では、電
子ペン52,72,92による分解能が表示パネル67,
85,103の表示密度に―致するのである。
【0082】タブレットのような座標入力装置において
は、上記電子ペンを単位長さ(通常1mm)移動する時間内
に検出される座標信号の数を分解能と呼ぶが、X,Y座
標の分解能Crx,Cryは、式(3a),(4a)においてX,Y
座標Lx,Lyを「1」とした時のX,Y座標信号Cox,Coy
で示すことができるので次式で与えられる。 Crx=Ts/(Tcx・Px) … (11) Cry=Tg/(Tcy・Py) … (12) したがって、上述のように、Ts=Tcx、Tg=Tcy(f
s=fcx、fg=fcy)になるようにカウントクロックを
選べば、X,Y座標の分解能Crx,Cryは1/Pxおよび1
/Pyとなる。すなわち、夫々の電極密度と一致するので
ある。
【0083】一例として、モノカラー表示パネルの場合
には、列,行電極のピッチPx,Pyが共に0.33mmの場
合でのX,Y座標の分解能は、共に1/0.33=3本/mm
(ドット/mmで示すこともある)となる。これに対して、
カラー表示パネルの場合には、絵素がR,G,Bで構成さ
れるために、行電極の電極ピッチPyは0.33mm程度で
あるが、列電極の電極ピッチPxは行電極の電極ピッチ
Pyの1/3となり0.11mm程度である。したがって、
モノカラーの場合と同様に、Ts=Tcx、Tg=Tcy(f
s=fcx、fg=fcy)でカウントした場合には、Y座標
の分解能が3本/mm、X座標の分解能が9本/mmとなる。
【0084】しかしながら、上記電子ペン52,72,9
2による手書き文字を認識する場合には10本/mm程度
の分解能が必要であり、Y座標の分解能が不十分であ
る。したがって、上記式(12)のCryを10本/mmより
大きくするには式(12)においてCry>10になるよう
に電極ピッチを設定する必要がある。ところが、実際の
表示パネルにおいては、製造技術および列電極の抵抗値
等によって列電極ピッチPxは0.07mmが限界であり、
この場合の行電極ピッチPyは0.21(0.07×3)mm
となるためY座標の分解能Cryは4.8本/mm(1/0.2
1)となり、手書き文字を認識するのに必要とする分解
能より低い値になってしまう。また、電極ピッチの値
は、今後の技術革新を考慮しても電子ペン52,72,9
2によって入力した手書き文字を認識するのに必要なC
ry>10は当分の間実現が困難であり、この条件を満た
す性能を実現するための手段としては、式(12)でTg
>Tcyつまりfg<fcyに設定しなければならない。こ
のことは、X座標検出時においても同様であり、列電極
の配列密度が装置にとって必要とする分解能より低い場
合には、fs<fcxに設定する必要がある。
【0085】一方、検出されたX,Y座標信号Cox,Coy
と表示パネル上の座標値(Lx、Ly)の関係をX座標とY
座標とで同一比率にするためには式(10)に示すような
関係が必要であり、先に記述したように(Ssy/Ssx)<
1であるからカウントクロックの周波数はfcy<fcxに
設定される。したがって、上記各実施の形態に示される
ように行電極走査速度Ssyと列電極走査速度Ssxとが異
なる座標入力装置においては、fg<fcy<fcxに設定
することによって、電子ペン52,72,92による手書
き入力の文字が正しく認識されるのである。
【0086】<第4実施の形態>本実施の形態は、上記
行電極走査速度Ssxと行電極走査速度Ssyが異なる場合
に、カウントクロックのカウント値をX座標ラッチ回路
およびY座標ラッチ回路にラッチする際の有効桁数を異
なる値にするものである。
【0087】本実施の形態における座標入力装置の全体
構成は、図9に示すTFT液晶パネル31と電子ペン3
6と座標検出回路37を有する座標入力装置であって、
表示期間がY座標検出期間を兼ねている座標入力装置と
同じ構成を有しているものとする。図4は、本実施の形
態の座標入力装置における座標検出回路(図9における
座標検出回路37に相当)111のブロック図である。
尚、本実施の形態における上記座標入力装置の動作を示
すタイミングチャートは、図5に示すタイミングチャー
トと同じである。
【0088】図4において、電子ペン112,信号増幅
回路113,X検出信号処理回路114,Y検出信号処理
回路115,X信号2値化回路116,Y信号2値化回路
117,検出信号切替回路118および表示電極駆動回
路124は、図1における電子ペン52,信号増幅回路
53,X検出信号処理回路54,Y検出信号処理回路5
5,X信号2値化回路56,Y信号2値化回路57,検出
信号切替回路58および表示電極駆動回路68と同じ構
成を有して、同様に動作する。また、高周波源回路12
3は、図2における高周波源回路87と同じ構成を有し
て、同様に動作する。
【0089】尚、これまでの実施の形態において取り扱
う数値の進数は、統一すれば10進数あるいは2進数の
何れでもよいが、図4に示すようなカウンタ回路11
9,X座標ラッチ回路120およびY座標ラッチ回路1
21の構成では2進数で考える方が理解しやすい。
【0090】上記X,Y信号2値化回路116,117か
らの検出2値化信号Dx,Dyまでの時間計測は、図7に
示す座標検出回路37の場合と同様に、同一周波数のカ
ウントクロックをカウンタ回路119でカウントするこ
とによって行われる。走査速度Ssyが遅いY座標検出期
間(表示期間)Tdyにカウンタ回路119でカウントされ
たカウント値は制御回路122の制御の下にY座標ラッ
チ回路121に取り込まれる。これに対して、走査速度
が速いX座標検出期間Txにカウンタ回路119でカウ
ントされたカウント値は制御回路122の制御の下にX
座標ラッチ回路120に取り込まれる。ただし、二つの
座標ラッチ回路120,121は総てのカウント値を取
り込むのではなく、走査速度によって異なる桁のカウン
ト値を取り込むようになっている。
【0091】一例として、上記列電極走査速度Ssxが行
電極走査速度Ssyよりも大きい(約4倍)場合には、図4
に示すように上記Y座標ラッチ回路121がカウンタ回
路119のカウント値を取り込む際に、カウント値の下
位の桁は取り込まない。すなわち、本実施の形態の場合
には、X座標ラッチ回路120はカウンタ回路119で
カウントされた10桁のカウント値の下8桁を取り込ん
で上2桁を捨て、Y座標ラッチ回路121は上8桁を取
り込んで下2桁を捨てるのである。このようにして、上
記式(1),(2)で示されるY座標信号Coyの下位の桁を
除去するために、この手法によってY座標ラッチ回路1
21にラッチされる新規のY座標信号をCcoyとする
と、略Ccoy=Coy/nとなる。したがって、上記式(2)
は、ほぼ式(2b)に変換することができる。 Ly=Ssy・Tck・nCcoy … (2b) 上記「n」は切り捨てられた下位の桁で示される最大数の
次の数であり、本実施の形態のように下2桁を切り捨て
た場合は2進数で示される「100(=10進数の4)」で
ある。また、上述の式Ccoy=Coy/nの最小桁が1以下
の場合は切り捨てる。
【0092】尚、上述の説明においては、この発明とは
直接関係ないので省略したが、X座標ラッチ回路120
がカウンタ回路119でカウントされた10桁のカウン
ト値の下8桁を取り込んで上2桁を捨てる理由は次の通
りである。すなわち、上述のごとく、本例では、列電極
走査速度Ssxが行電極走査速度Ssyの約4倍になってい
る。したがって、Y座標検出期間における上記カウント
クロックの最大カウント数は、X座標検出期間における
最大カウント数の略4倍となる。そこで、カウンタ回路
119は、Y座標検出期間の最大カウント数をカウント
できる機能(本例の場合には10桁)を有している。とこ
ろが、上述のようにX座標検出期間における最大カウン
ト数はY座標検出期間における最大カウント数の略1/
4倍であるから、X座標検出期間における最大カウント
数は下8桁であり、9,10桁目にはデータは出力され
ない。そこで、X座標ラッチ回路120がカウント値を
取り込む際には上2桁を捨てて下8桁を取り込み、Y座
標ラッチ回路121の桁数(下8桁)とあわせているので
ある。
【0093】本実施の形態の構成によれば、上記カウン
タ回路119がカウントするカウントクロックの周波数
がX,Y座標検出期間で同一であっても、Y座標ラッチ
回路121が取り込むY座標信号Ccoyは「(Y座標ラッ
チ回路121によって切り捨てられた下位の桁で示され
る値)+1」の数nでY座標信号Coyを除算した値とな
るのである。すなわち、切り捨てる下位の桁数を適切な
値に設定することによって、列電極走査速度Ssxと行電
極走査速度Ssyが異なる場合でも、同じ周波数のカウン
トクロックに基づいてX座標検出期間TxとY座標検出
期間Tdyとを計測しても、第1実施の形態〜第3実施の
形態の場合と同様にX,Y座標の分解能Crx,Cryを予め
希望する値に選ぶことができるのである。
【0094】これまでの説明においては、上述のよう
に、行電極の走査速度と列電極の走査速度が異なるタブ
レットの例として、特開平6−314166号公報に示
されたTFT方式の液晶パネルによる表示一体型タブレ
ットを例に説明している。しかしながら、この発明はこ
れに限定されるものではない。例えば、表示パネルに配
置される電極が、カラー表示を可能にするために、図1
1のごとくR,G,Bより構成されていて、行方向ピッチ
(Py)と列方向ピッチ(Px)がPy/Px=3の関係を有す
る場合にも有効である。
【0095】また、モノカラーの場合であっても、Py/
Px≠1の表示パネルにおいて、行電極の走査速度と列
電極の走査速度とが異なる方式にも適用できるのであ
る。また、表示パネルが液晶以外の例えばプラズマ表示
パネルによる表示一体型座標入力装置やEL(エレクト
ロ・ルミネッセンス)表示パネルによる表示一体型座標入
力装置は勿論のこと、表示機能を備えない単機能の座標
入力装置にも適用できるものである。
【0096】
【発明の効果】以上より明らかなように、請求項1に係
る発明の座標入力装置は、座標入力パネル上における電
子ペンの座標を検出する際に、座標入力パネルの第2電
極に第2電極走査信号を順次印加する際の第2走査速度
Ss2が、第1電極に第1電極走査信号を順次印加する際
の第1走査速度Ss1よりも大きい場合には、上記電子ペ
ンに検出電圧が誘起されるまでの第1,第2経過時間T
1,T2を計時する際における第2クロックの第2周波数
fc2を、第1クロックの第1周波数fc1よりも大きくし
ているので、上記fc1,fc2を最適に設定することによ
って、 Ss1/fc1≒Ss2/fc2 の関係を得ることができる。そうすれば、上記座標入力
パネル上における座標値(L1,L2)と上記第1,第2経過
時間である検出座標信号(Co1,Co2)との関係を表す上
記式(1a),(2a) L1=Ss1・T1・Co1 L2=Ss2・T2・Co2 T1:第1クロックの周期=1/fc1 T2:第2クロックの周期=1/fc2 から、L1/Co1≒L2/Co2なる関係が得られる。
【0097】したがって、この発明によれば、上記第1
走査速度Ss1と第2走査速度Ss2とが異なるにも拘わら
ず、上記電子ペンで入力可能な有効範囲内での第1座標
の分解能Cr1と第2座標の分解能Cr2を略同じ値に設定
することが可能になる。その結果、上記座標入力パネル
上の電子ペンによる入力パターンと第1,第2経過時間
に基づくメモリ上のビットマップパターンとを相似形に
することが可能になるのである。
【0098】また、請求項2に係る発明の座標入力装置
は、上記第1クロックの第1周波数fc1の値を、上記第
1走査速度Ss1を上記第1電極の第1配列間隔で除した
値、つまり上記第1電極の単位時間当りの走査本数より
も高い値に設定したので、上記第1電極の配列密度より
も高い分解能を得ることができる。したがって、第1,
第2経過時間を座標信号として用いることによって、上
記電子ペンで手書き入力された文字や記号の認識率をよ
り高めることができる。
【0099】また、請求項3に係る発明の座標入力装置
は、上記第1クロックの第1周波数fc1と第2クロック
の第2周波数fc2との比fc1/fc2の値を、上記第1走
査速度Ss1と第2走査速度Ss2との比Ss1/Ss2の値に
略等しく設定したので、 Ss1/fc1≒Ss2/fc2 となる。その結果、上記式(1a),(2a)から、L1/Co1
≒L2/Co2となる。
【0100】したがって、この発明によれば、上記第1
走査速度Ss1と第2走査速度Ss2とが異なるにも拘わら
ず、上記座標入力パネル上の電子ペンによる入力パター
ンと第1,第2経過時間に基づくメモリ上のビットマッ
プパターンとを相似形にすることができる。
【0101】また、請求項4に係る発明は、座標入力パ
ネル上における電子ペンの座標を検出する際に、座標入
力パネルの第2電極に第2電極走査信号を順次印加する
際の第2走査速度Ss2が、第1電極に第1電極走査信号
を順次印加する際の第1走査速度Ss1よりも大きい場合
には、上記計時手段によって計時された上記第1経過時
間の値を第1ラッチ手段に一次保管する際はその値の有
効桁の下所定数桁を削除する一方、上記第2経過時間の
値を第2ラッチ手段に一次保管する際はそのまま保管す
るので、上記第1経過時間を1/nに縮小して計時でき
る。その結果、上記式(1a),(2a)は、 L1=n・Ss1・T1・Cco1 L2=Ss2・T2・Co2 T1:第1クロックの周期=1/fc1 T2:第2クロックの周期=1/fc2 Cco1:縮小第1経過時間=Co1/n のごとく変形でき、上記「n」つまり上記削除する桁数を
最適に設定することのよって、L1/Co1≒L2/Co2なる
関係を得ることが可能になる。
【0102】したがって、この発明によれば、上記第1
走査速度Ss1と第2走査速度Ss2とが異なるにも拘わら
ず、上記座標入力パネル上の電子ペンによる入力パター
ンと第1,第2経過時間に基づくメモリ上のビットマッ
プパターンとを相似形にすることが可能になるのであ
る。
【0103】また、請求項5に係る発明の座標入力装置
は、上記座標入力パネルは表示パネルを兼用しており、
上記第1座標検出期間には、画像表示制御手段によって
上記第1電極駆動手段および第2電極駆動手段を制御さ
せて、上記第1電極に上記第1走査信号を印加すると同
時に上記第2電極に画像信号を印加して、上記表示パネ
ルに画像を表示するので、表示期間を兼ねる上記第1座
標検出期間と上記第2座標検出期間において検出された
座標信号に基づいて、上記座標入力パネルから上記電子
ペンで入力されたパターンをその座標入力パネル上に表
示できる。
【0104】その場合、上記表示期間を兼ねる第1座標
検出期間の長さは上記第2座標検出期間よりも長く設定
されており、上記第1電極走査信号の第1走査速度Ss1
よりも上記第2電極走査信号の第2走査速度Ss2の方が
大きくなっている。しかしながら、請求項1乃至請求項
3に係る発明のごとく、上記第1経過時間を計時するた
めの第1クロックの第1周波数fc1を上記第2経過時間
を計時するための第2クロックの第2周波数fc2よりも
小さく設定、または、請求項4に係る発明のごとく、所
定周波数のクロックの数で計時された第1経過時間を第
1ラッチ手段に一次保管する際に下所定桁を削除するの
で、上記座標入力パネル上の電子ペンによる入力パター
ンと(縮小)第1経過時間,第2経過時間に基づくメモリ
上のビットマップパターンとを相似形にすることができ
る。
【0105】すなわち、この発明によれば、上記座標検
出のために上記表示期間を短くする必要が無く、表示品
位および座標検出精度を殆ど低下させること無く両機能
を十分満足させることができる。したがって、恰も、紙
面に筆記用具で描画する感覚で上記座標入力パネル(表
示パネル)上に電子ペンで入力できるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の座標入力装置における座標検出回
路のブロック図である。
【図2】 図1とは異なる座標入力装置における座標検
出回路のブロック図である。
【図3】 図1および図2とは異なる座標入力装置にお
ける座標検出回路のブロック図である。
【図4】 図1〜図3とは異なる座標入力装置における
座標検出回路のブロック図である。
【図5】 図1〜図4に示す座標検出回路を有する座標
入力装置の動作を示すタイミングチャートである。
【図6】 単純マトリックス型液晶表示パネルを有する
従来の座標入力装置の構成図である。
【図7】 図6における座標検出回路のブロック図であ
る。
【図8】 図6に示す座標入力装置のタイミングチャー
トである。
【図9】 TFT液晶表示パネルを有する従来の座標入
力装置の構成図である。
【図10】 図9に示す座標入力装置のタイミングチャ
ートである。
【図11】 カラー表示が可能な単純マトリックス型液
晶表示パネルを有する座標入力装置の構成図である。
【符号の説明】
51,71,91,111…座標検出回路、52,72,9
2,112…電子ペン、53,73,93,113…信号増
幅回路、54,74,94,114…X検出信号処理回
路、55,75,95,115…Y検出信号処理回路、5
6,76,96,116…X信号2値化回路、57,77,
97,117…Y信号2値化回路、58,78,118…
検出信号切替回路、59,79,119…カウンタ回路、
60,80…座標切替回路、61,81,100,12
0…X座標ラッチ回路、62,82,101,121…Y
座標ラッチ回路、63…第1高周波源回路、
64…第2高周波源回路、65,83…周波数切替回
路、 66,84,102,122…制御回路、6
7,85,103,125…表示パネル、68,86,10
4,124…表示電極駆動回路、87,105,123…
高周波源回路、88,106…分周回路、
98…X検出カウンタ回路、99…Y検出カウンタ回
路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野崎 清弘 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 濃野 仁 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 Fターム(参考) 5B068 AA22 BB09 BC02 BD02 BD07 BD17 BE01 BE03 BE11 5B087 CC02 CC25 CC26 CC32

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1配列間隔で配列された複数の第1電
    極と、上記第1電極とは異なる方向に第2配列間隔で配
    列された複数の第2電極を有する座標入力パネルと、 上記第1電極および第2電極と静電結合する電子ペン
    と、 上記各第1電極に第1走査速度で第1電極走査信号を順
    次印加する第1電極駆動手段と、 上記各第2電極に上記第1走査速度よりも大きな第2走
    査速度で第2電極走査信号を順次印加する第2電極駆動
    手段と、 所定期間毎に第1座標検出期間と第2座標検出期間とを
    時分割で設定する制御手段と、 第1周波数の第1クロックを生成する第1クロック生成
    手段と、 上記第1周波数よりも大きな第2周波数の第2クロック
    を生成する第2クロック生成手段と、 上記第1座標検出期間の開始時近傍に設定された第1基
    準時から上記第1電極走査信号によって上記電子ペンに
    検出電圧が誘起されるまでの第1経過時間を、上記第1
    クロックのクロック数によって計時する第1計時手段
    と、 上記第2座標検出期間の開始時近傍に設定された第2基
    準時から上記第2電極走査信号によって上記電子ペンに
    検出電圧が誘起されるまでの第2経過時間を、上記第2
    クロックのクロック数によって計時する第2計時手段を
    備えて、 上記制御手段の制御に基づいて、上記第1座標検出期間
    には、上記第1電極駆動手段によって上記第1電極に上
    記第1電極走査信号を印加すると共に、上記第1計時手
    段によって上記第1経過時間を計時する一方、上記第2
    座標検出期間には、上記第2電極駆動手段によって上記
    第2電極に上記第2電極走査信号を印加すると共に、上
    記第2計時手段によって上記第2経過時間を計時して、
    上記電子ペンの座標を表す座標信号を出力することを特
    徴とする座標入力装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の座標入力装置におい
    て、 上記第1クロックの第1周波数は、上記第1走査速度を
    上記第1配列間隔で除した値より高い値に設定されてい
    ることを特徴とする座標入力装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の座標入力装置におい
    て、 上記第1クロックの第1周波数と第2クロックの第2周
    波数との比の値は、上記第1走査速度と第2走査速度と
    の比の値に略等しく設定されていることを特徴とする座
    標入力装置。
  4. 【請求項4】 所定間隔で配列された複数の第1電極
    と、上記第1電極とは異なる方向に所定間隔で配列され
    た複数の第2電極を有する座標入力パネルと、 上記第1電極および第2電極と静電結合する電子ペン
    と、 上記各第1電極に第1走査速度で第1電極走査信号を順
    次印加する第1電極駆動手段と、 上記各第2電極に上記第1走査速度よりも大きな第2走
    査速度で第2電極走査信号を順次印加する第2電極駆動
    手段と、 所定期間毎に第1座標検出期間と第2座標検出期間とを
    時分割で設定する制御手段と、 所定周波数のクロックを生成するクロック生成手段と、 上記第1座標検出期間の開始時近傍に設定された第1基
    準時から上記第1電極走査信号によって上記電子ペンに
    検出電圧が誘起されるまでの第1経過時間と、上記第2
    座標検出期間の開始時近傍に設定された第2基準時から
    上記第2電極走査信号によって上記電子ペンに検出電圧
    が誘起されるまでの第2経過時間とを、上記クロックの
    数によって計時する計時手段と、 上記計時手段によって計時された上記第1経過時間の値
    を、その値の有効桁の下所定数桁を削除した第1有効桁
    数で一次保管する第1ラッチ手段と、 上記計時手段によって計時された上記第2経過時間の値
    を、その値の有効桁そのままの第2有効桁数で一次保管
    する第2ラッチ手段を備えて、 上記制御手段の制御に基づいて、上記第1座標検出期間
    には、上記第1電極駆動手段によって上記第1電極に上
    記第1電極走査信号を印加すると共に、上記計時手段に
    よって計時された値を上記第1ラッチ手段に一次保管す
    る一方、上記第2座標検出期間には、上記第2電極駆動
    手段によって上記第2電極に上記第2電極走査信号を印
    加すると共に、上記計時手段によって計時された値を上
    記第2ラッチ手段に一次保管して、上記電子ペンの座標
    を表す座標信号を出力することを特徴とする座標入力装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至請求項4の何れか一つに記
    載の座標入力装置において、 上記第1電極駆動手段および第2電極駆動手段を制御し
    て、上記第1電極には上記第1電極走査信号を順次印加
    させる一方、上記第2電極には画像信号を印加させる画
    像表示制御手段を備えると共に、 上記座標入力パネルは、上記第1電極と第2電極との交
    差位置近傍に上記第1電極と第2電極との電圧によって
    駆動される表示絵素が設けられた表示パネルであり、 上記制御手段は、上記第1座標検出期間を上記第2座標
    検出期間よりも長く設定すると共に、上記第1座標検出
    期間には、上記画像表示制御手段によって上記第1電極
    駆動手段および第2電極駆動手段を制御させて、上記第
    1電極に上記第1走査信号を印加すると同時に上記表示
    パネルに画像を表示するようになっていることを特徴と
    する表示―体型の座標入力装置。
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