JP2000257610A - 固定回転体の表面流れを利用した自生旋回流による乱流抑制方法と自生旋回流生成装置ならびに自生旋回流生成と持続の制御方法および乱流抑制効果の検証方法 - Google Patents

固定回転体の表面流れを利用した自生旋回流による乱流抑制方法と自生旋回流生成装置ならびに自生旋回流生成と持続の制御方法および乱流抑制効果の検証方法

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JP2000257610A
JP2000257610A JP11063164A JP6316499A JP2000257610A JP 2000257610 A JP2000257610 A JP 2000257610A JP 11063164 A JP11063164 A JP 11063164A JP 6316499 A JP6316499 A JP 6316499A JP 2000257610 A JP2000257610 A JP 2000257610A
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丸井智敬
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】公知の自生旋回流動生成装置は、内面に滑らか
な精密加工仕上げが必要で製作、メンテナンスが共に困
難であった。これを改善すべく外面をコアンダ流れが形
成できる構造とした内面精密加工仕上げの不要な外面型
自生旋回流生成装置を提供する。 【解決手段】従来のコアンダ内曲面による生成装置群と
は異なり、回転半径が一定、ないしは流れ方向に回転半
径が漸縮小する固定回転体の側面に沿った流体流れを形
成し、該流体流の下流にて旋回速度成分を自生させるこ
とにより外曲面に自生旋回流を生成させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】気体流、液体流ならびに、固
気、固液、気液、固気液の混相流は、工業プロセスに密
接に関連している。その流動現象に関する重要な工学指
標は、「乱流度」もしくは「流れの乱れ強さ」や「流れ
の乱れ度」である。本発明はこの「流れの乱れ度」を低
減させることで、工業プロセスの処理量やプロセス品質
を向上させる乱流抑制技術に関するものである。
【0002】特に、円筒管内に螺旋(Spiral)状
の流れを強制することなく生成(自生)する「円筒管内
自生旋回流動」を利用する技術である。
【0003】この技術は一部公知であり以下の代表的な
特許がある。登録特許1799144「管路に安定な螺
旋気流を生成させる装置(川鉄)」、登録特許1859
749「螺旋気流による気流搬送装置(川鉄)」、登録
特許1714740「管路に螺旋気流を生成かつ制御す
る装置(川鉄・堀井)」、特公平6−60640「管路
に螺旋気体流を生成させる装置(堀井)」、登録特許2
802820「旋回流動を自生させ乱流を抑制する方法
及び装置(川鉄)」、登録特許2709182「気相成
長装置と制御方法(川鉄)」、登録特許2794327
「パイプ内面処理装置(川鉄)」、登録特許27943
27「流体噴出ノズル(川鉄)」。
【0004】
【従来の技術】円筒管内自生旋回流動は、発明者が東京
大学工学部航空学科(当時)の相原康彦教授(現運輸省
航空機事故調査委員長)に審査委員になっていただき取
得した論文博士号の論文テーマでもある。論文名称は、
「円筒管内自生旋回流動の研究」平成2年10月5日
(東京大学大学院工学系研究科博士学位記第9882
号)である。
【0005】これは簡単には、風呂の栓を抜いたとき
や、一升ビンをさかさにしたときのごとく、流体を小さ
な排出孔へ流動させる時に自然発生する「渦巻」の研究
である。(図34)
【0006】学問的には図33に示すように、ナビエ・
ストークス方程式の新たな「極座標解析解」から得られ
る次の知見を述べたものである。すなわち、縮小流れに
おいて図33下方に示すような流速分布の極大極小が発
生すると、流れに旋回方向成分が発生する。ついで、旋
回方向成分の発生によって乱流エネルギーが相対的に減
少し、流れの乱れ度が下がる(乱流が抑制される)、と
いう新知見である。
【0007】この乱流抑制方法のポイントは、旋回方向
流れを流れガイドやインペラ、アジテータなどで強制的
に起こすのではなく、上記の極大極小をもつ特異的な流
速分布をきっかけとして「自発的」に「自生(自然発
生)」させることである。
【0008】一方、流れの特性として「気体液体」流れ
はなぜか「固体」になつきやすいという不思議な性質が
ある。流れの固体付着性などと呼称される。流れの固体
付着性は、たとえば、図35のように固体の棒で液体を
ガイドするなど、日常生活でも見受けられ利用している
現象である。
【0009】この現象は、工業的にはフランス人コアン
ダ(Coanda)の発見によるコアンダ効果として知
られている。日常の付着流との相違は、流れが「高圧・
高速」であることである。特に管路での「環状のコアン
ダ効果」の工業的応用技術の流れを図36に示す。
【0010】この図で、技術ルーツはコアンダリング5
である。そこから派生して、コアンダスパイラル装置1
01(特公平6−60640:堀井)、内面コアンダフ
レア102(独DT2527710:BP社)、外面コ
アンダフレア103(独DT2527710:BP社)
などが発明された。
【0011】本発明者が過去に発明した自生旋回流動生
成装置104は、さらに過去にあった複数の発明の上に
立脚したものである。すなわち、旋回流の生成の条件は
コアンダスパイラル装置から得るとともに、生成流れの
新しい構成を外面内面コアンダフレアから得た。
【0012】つまり、外面コアンダフレアの流れである
「外にひろがる放射状の流れ」を、内面コアンダフレア
のように装置内部にもってきたということである。もっ
ともこれは結果論であるが。
【0013】細かなはなしではあるが、コアンダスパイ
ラル装置101は、この種の装置のルーツではない。実
際はこれ以前に、登録特許1799144「管路に安定
な螺旋気流を生成させる装置(川鉄)」、登録特許18
59749「螺旋気流による気流搬送装置(川鉄)」が
発明者から創造されている。とはいえ、これらよりコア
ンダスパイラル装置101の方が製作面その他で優位で
あった。コアンダスパイラル装置の特許図を図26、ノ
ズルとしての応用装置図を図27、図28、図29に示
す。参照されたい。
【0014】さて本発明は、こういった公知の自生旋回
流生成の方法に、前記の流れの表面付着現象の利用であ
るコアンダ効果を異なった観点から見直し、新たなアイ
デアとして構築したものである。すなわち、公知のコア
ンダ効果の利用は固体の「内面流れ」においてであった
が、本案は固体の「外面流れ」におけるコアンダ効果を
利用する。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】公知の技術はどれも重
大な欠陥がある。それは、固体の「内面流れ」において
コアンダ効果を発現させなければならない、という事情
からくる。コアンダ効果は、流れの乱れが発生しやすい
高圧・高速流れの領域での流れの固体表面付着現象であ
る。
【0016】流れの乱れの抑制を目標とする限り、コア
ンダ効果が乱れの発生源になっては無意味である。よっ
て、コアンダ効果を発現されるための固体曲面は流体力
学的に滑らかであって、流れの剥離、乱流の源である微
小渦(乱流コア)の発生しない材料と表面仕上げが必須
となる。
【0017】そのため、公知技術ではどれも「内面」の
精密加工仕上げを余儀なくされる。内面加工は外面と比
較すれば、当然作業性が悪いだけに高価である。本案は
この問題を「外面流れ」のコアンダ効果を利用する、と
いうコロンブスの卵的発想で解決した。当然ながら、外
面にメンテナンス領域が露出するので、メンテナンス性
もきわめてよい。汚れなどの不具合もすぐに見ることが
できる。
【0018】
【課題を解決するための手段】図36では、本案装置1
05の位置づけは開発の流れの最後である。課題解決手
段「外面流れ」の環状コアンダ効果の利用としては、1
03の外面コアンダフレアがあった。しかし、これは開
く流れであって公知の知見として流れが不安定である。
開く流れの不安定性の厳密な理論はないが、開くことで
減速されるため、流れが不統一になると説明されてい
る。
【0019】本案は、結果的に外面コアンダフレアから
ヒントを得たようだが、外面コアンダフレアのような開
く流れではない。閉じる加速する流れであり安定で工業
的利用に十分な信頼性、再現性を有する。詳細はあとで
述べるとして問題解決のための付帯技術を先に説明す
る。
【0020】航空機の翼や胴体に設置される「表面流の
制御装置」の一種「ボルテックス・ジェネレータ」は常
識的にはこのような邪魔物をつけたら抵抗になると思う
が、これが非定常状態では抵抗低減に役に立つ。
【0021】さらに、よく知られた例は「ゴルフボール
のディンプル」である。凸凹がある方が抵抗が少なく、
ボール近傍の流れの乱れが緩和されているのだ。これら
と類似の表面制御装置として、リブレット、トリッピン
グワイヤーがある。
【0022】図30、図31にトリッピングワイヤー、
図32にリブレットについての特許の例を示す。共にミ
リメートル以下のサイズの線状の表面障害物が流れの乱
れの原因である「縦渦」の発生を抑制する、と説明して
いる。しかし、まだその理論は確立されていない。しか
し、女性用競泳水着、スキースケート競技用スーツ、ア
メリカスカップのヨットのキールなどにこれらは実用利
用されている。
【0023】さて本案は、外面コアンダ効果を利用する
ことで加工性、メンテナンス性がよい乱流抑制効果を有
する自生旋回流の生成方法、生成装置、制御方法、効果
の検証方法を提供する。さらに表面の乱流抑制装置を利
用して乱流抑制効果も向上させる。これを以下に説明す
る。
【0024】図20が、公知の軸対称縮小管33の管内
壁に沿った高速流による自生旋回流生成方法の概念図で
ある。本案はこれとは一線を画すものであるが、比較の
ため、以下公知の方法と装置を列挙する。図21が縮小
管と内部コーン体間の環状隙間の高速流による自生旋回
流の生成装置であって、縮小管33と内部のコーン体と
の環状間隙に高速流を流すタイプである。
【0025】図22が、本案の外面コアンダ効果を使っ
たものである。縮小管33内部における回転半径が一定
ないしは流れ方向に回転半径が漸縮小する回転体2の側
面に沿った高速流によって自生旋回流の生成条件である
極大極小をもつ流れ分布をつくる。公知技術との差は、
図20、図21とこの図22から明らかであろう。
【0026】図23は、公知技術との組み合わせであ
る。軸対称縮小管33の管内壁に沿った高速流、および
回転体2の側面に沿った高速流の両方によって前記の流
速分布を形成する自生旋回流の生成方法である。
【0027】図24は、本案のオリジナルである「開放
型の」自生旋回流生成方法である。回転半径が一定ない
しは流れ方向に回転半径が漸縮小する回転体2の側面に
沿った高速流によって自生旋回流を生成させる。
【0028】図25は、本案開放型の第2例で、最下流
端が円錐形(回転半径ゼロ)をなす回転体47の側面に
沿った高速流によって自生旋回流を生成させる。こうい
った比較から本案の自生旋回流の生成方法をまとめると
次のようになる。
【0029】(請求項1)本案の第一の自生旋回流の生
成方法は回転半径が一定、ないしは流れ方向に回転半径
が漸縮小する固定回転体の側面に沿った流体流れを形成
し、該流体流の下流にて旋回速度成分を自生させるもの
である。
【0030】また本案の方法をいいかえれば、(請求項
2)回転半径が一定、ないしは流れ方向に回転半径が漸
縮小する固定回転体の側面の下流側の速度分布に、回転
体の回転軸芯と同心の環状の流速極大部を有する流体流
を形成し、該流体流の下流にて旋回速度成分を自生させ
るものである。
【0031】また、本案は(請求項3)固定回転体の側
面の下流側の速度分布に、回転体の回転軸芯と同心の環
状の流速極小部が生じることで旋回流が自生して乱流を
抑制する。特に、(請求項4)固定回転体表面は、流体
力学的に滑らかな材質、表面仕上げであり、かつ回転半
径が漸縮小する形状が流体力学的に滑らかな形状である
必要がある。しかしこれは外面であるので、従来よりは
るかにクリアしやすい条件である。
【0032】(請求項5)前述のように流体力学的に滑
らかとは、表面流れと回転体表面が剥離しにくく、かつ
下流の乱流の源になる乱流コア(微細渦)の発生しにく
い特性である。
【0033】いままでは開放型の説明であった。本案
は、準閉鎖型の応用もある。それは(請求項6)軸対称
の縮小管路に、該流路と同心の回転半径が一定、ないし
は流れ方向に回転半径が漸縮小する回転体が内包されて
いる構成である。その構成で、(請求項7)軸対称の縮
小管路の「内壁近傍」に、該流路と同心の環状の流速極
大部を形成してもよい。この「内壁近傍」の極大部形成
は、公知の生成方法である。
【0034】前記の公知の生成方法との組み合わせで、
(請求項8)形成された2つの流速極大部が下流でひと
つの流速極大部となる。結果的に同じ現象、つま自生旋
回流が生成される(図23)。
【0035】さて、表面流れを効果的に形成するにはコ
アンダ効果の利用が適切である。そこで、(請求項9)
回転体側面に沿った流体流れが、上流側回転体側端と滑
らかに接続されたコアンダ効果を生ぜしめる曲面ででき
た表面高速流れの下流として形成する。
【0036】(請求項10)環状の流速極大部は、上流
側回転体側端と滑らかに接続されたコアンダ効果を生ぜ
しめる曲面でできた表面高速流れの下流として形成され
るだろう。また公知の技術から類推して、(請求項1
1)縮小管路の内壁近傍の流速極大部が、縮小管路の上
流側の管路内面の端と滑らかに接続されたコアンダ効果
を生ぜしめる曲面でできた表面高速流れの下流として形
成されるだろう。
【0037】一般的に、(請求項12)コアンダ効果を
生ぜしめる曲面が、流体力学的に滑らかな材質、表面仕
上げでなければならない。(請求項13)流体力学的に
滑らかとは、表面高速流れと曲面が剥離しにくく、かつ
下流の乱流の源になる乱流コア(微細渦)の発生しにく
い特性のことである。
【0038】一方、流れ内部にさらに別の流体や物体を
導入する必要性がなければ、流体力学的に滑らかになる
ように、(請求項14)流れ方向に回転半径が漸縮小す
る固定回転体の最下流端が円錐形(回転半径ゼロ)とす
れば好適であろう。
【0039】
【発明の実施の形態】以降、具体的装置を説明する。
(請求項15)軸対称環状のコアンダ外曲面が、回転半
径が漸縮小する固定回転体の回転半径が大きな側端と滑
らかに接続されている自生旋回流生成装置。その第一の
装置例の断面図を図1、斜視図を図2に示す。その他4
通りの装置例断面図を図4、図5、図6、図7に示す。
これらのうち、内部供給管4については後で説明する。
【0040】(請求項16)あとでクレームする内部供
給管4が必要ない場合、回転半径が漸縮小する固定回転
体のコアンダ外曲面と接続されない端部は、流体力学的
に滑らかで乱流の原因にならないよう円錐形(回転半径
ゼロ)とすれば適切である。
【0041】また、その端部についてバーナーノズルや
火口の場合、流れを「点」に絞ることが理想である。そ
こで、そのターゲット「点」をTとする。流れが完璧に
表面に付着するのであれば、図42の47表面の延長を
Tとすればよい。
【0042】しかしながら、実際は流れ要素の相互作用
から上記のようなシャープな流れではなく「だれた」流
れになり、Tより遠方に収束しやすい。そこで、最先端
にOFC(表面流収束装置:Outer Flow C
onverger)をつけた形態とする。
【0043】すなわち、(請求項17)回転半径が漸縮
小する固定回転体のコアンダ外曲面と接続されない端部
が、流れのターゲット点Tよりもかかる端部に近いダミ
ーターゲット点Dに表面流れを誘導する側面形状である
砲弾形あるいは切頭砲弾形の流れ収束部材(OFC)と
する。
【0044】ここで、(請求項18)砲弾形あるいは切
頭砲弾形の流れ収束部材(OFC)の底部から流れのタ
ーゲット点TまでをW、底部からダミーターゲット点D
までをCとして、Cが0.2〜0.8×Wであるのが適
切であろう。
【0045】また最先端部は表面流が表面から離れるも
っとも乱れの発生しやすい部位である。剥離に伴う流れ
の乱れを避けたい。そこで、(請求項19)砲弾形ある
いは切頭砲弾形の流れ収束部材(OFC)の側面に表面
流の制御装置を取り付けるとよい。図43、図44、図
45を参照されたい。表面制御装置については後で説明
する。
【0046】以上は、単一ガスバーナのように単相流れ
の話であった。次に「混合」「混相」がある場合の装置
アプリケーションを説明する。(請求項20)コアンダ
外曲面ないしは固定回転体の内部に、流体あるいは材料
の供給円筒管が配設することで「混合」「混相」に対応
できる。典型例を図3、別の例を図4、図5、図7に示
す。また、縮小管33のある閉鎖型(次項で説明)タイ
プを図10、図11、図13に示す。
【0047】「混合」「混相」する場合は、開放型では
コンタミネーション防止、汚染防止(環境保全)の観点
から閉鎖型が望ましい。そこで、(請求項21)固定回
転体の回転軸と対称軸が一致する縮小管(レデューサ)
が、固定回転体を内包している形態とする。図8、図
9、図10、図11に構成例を示す。
【0048】パイプライン輸送、あるいは管路内乾燥と
いった移動させながらのプロセスも工業的に多く見受け
られる。そういった応用に対応するのは容易で、(請求
項22)縮小管(レデューサ)の小径側端部を管路に接
続すればよい。
【0049】特に自生旋回流を管路内に持続させるに
は、直管(ストレート管)よりも管径の拡大部、縮小部
があった方がよい。拡大管(デフューザ)は流れ速度の
現象があり不安定流れを誘起しやすいので、拡大角を小
さくとることが肝要である。参考の図46は、それを強
調して描いていないので注意されたい。
【0050】以上を表現すると、本装置が(請求項3
4)ひとつ以上の管径縮小管と管径拡大管を有する管路
に接続され場合にて、(請求項35)管径拡大管の拡大
角度が、管径縮小管の縮小角度基準に設定され、基準縮
小角度の60%以下の角度であるのが経験的に望まし
い。
【0051】以下本案装置のバリエーションを記載す
る。(請求項23)縮小管(レデューサ)の小径側端部
の径に該一致する径のリングを下流側とする回転軸と同
軸のコアンダリングを配設したもの。これは、図9、図
11に示すバリエーションである。
【0052】上記記載にて、(請求項24)小径側端部
の径に該一致する径のリングが、かかる径の管路と接続
されていれば、前述の管路プロセスへの適用が可能であ
る。
【0053】上記は、縮小管先端に「内面コアンダ」を
コアンダリングとして配設したものであるが、ここも
「外面コアンダ」に置換できる。つまり、(請求項2
5)縮小管(レデューサ)の小径側端部の一部の外表面
が、軸対称環状の第2のコアンダ外曲面とすればよい。
これを図12、図13に例示する。利用関係が発生する
ので好適ではないが、公知のコアンダスパイラル装置と
の合体構成も可能で図14に示す。
【0054】(請求項26)ここで、第2のコアンダ外
曲面の下流側端部が、かかる下流側端部の径より該大き
な径の管路に接続すれば、管路プロセスへの適用が可能
となる。
【0055】さて、高速流をもちいるコアンダ曲面部分
は乱れが発生しがちである。そこで、(請求項27)コ
アンダ外曲面ないしは固定回転体表面に表面流の制御装
置を取り付けることは乱れ抑制上望ましい。
【0056】(請求項28)表面流制御装置は、リブレ
ット(図32)、ないしはトリッピングワイヤ(図3
0、図31)、あるいは(請求項29)ひとつ以上の流
れ方向の谷型の溝、流れ方向の山型の突起のいずれか、
あるいはこれらの組み合わせなどの選択肢のうち効果の
あるものを採用すればよい。例として、図16と図17
を示す。参照されたい。
【0057】特に、(請求項30)谷型の溝、山形の突
起が、流れ方向螺旋状を描くように配設されていると自
生旋回の発生と持続のきっかけとなって好ましい。この
「きっかけ」を以下に説明する。
【0058】自生旋回に対して、「強制」旋回がある。
この強制旋回は持続性がなく、すぐに消失(渦崩壊)し
てしまう。したがって、恣意的に旋回方向の流れ成分を
与えて自生旋回流を生成しようとしてもできない。ま
た、理想的は主流方向成分「のみ」を与え続けても同じ
である
【0059】経験的に、自生旋回の発生時にわずかな旋
回方向が必要である。自生旋回を持続するためにも、
「ときどき少しの」旋回成分を付与するのが効果的でな
のである。バスタブ渦や一升瓶を逆さにしたとも、ちょ
っとした旋回成分の付与をきっかけにして自生旋回がは
じまる。
【0060】通常は、旋回成分の恣意的付与を避ける。
(請求項31)下流の流れの旋回方向成分を減少さすた
め、軸対称の管軸に向けて流体を導入する流体導入装置
を上流にもてばよい。
【0061】(請求項32)下流に流れの旋回方向成分
を付与するため、軸対称円断面の接線方向に流体を導入
する流体導入装置を上流にあわせもてばよい。図15参
照。
【0062】一般的な条件であるが、(請求項33)コ
アンダ外曲面の環状流れを安定化するため、供給流体圧
力の緩衝室を配備するとよい。
【0063】
【実施例】自生旋回の生成と持続制御についてを、実施
例として述べる。(請求項36)下流の流れの旋回方向
成分を減少さすため、軸対称の管軸に向けて流体を導入
する流体導入装置、および下流に流れの旋回方向成分を
付与するため、軸対称円断面の接線方向に流体を導入す
る第2の流体導入装置が上流に必要である。
【0064】たとえば、図2ないしは図15の36と3
5、およびその制御弁57と56、さらに図18中に示
すコントローラである。
【0065】軸対称環状のコアンダ外曲面と、回転半径
が漸縮小する固定回転体の回転半径が大きな側端とが滑
らかに接続された自生旋回流生成装置の上流での流体導
入において、上記コントローラによって下流側の自生旋
回が生成不完全であるとき、あるいは下流側に乱流抑制
効果が見られないときに、一時的に旋回方向の流れ成分
を与える流体導入を行う。具体的には56を操作する。
制御フローチャートを図19に示す。
【0066】ここで、(請求項37)自生旋回の生成不
完全を流速センサーによる旋回方向の流速測定によって
判定したり、(請求項38)下流側の乱流抑制効果を流
速センサーによる乱流強さ測定あるいは、下流側の乱流
抑制効果による物理量変化の測定によって判定すればよ
い。
【0067】実施例としてまず例示するのは(請求項3
9)下流側の乱流抑制効果により変化する物理量が、結
晶基板の膜厚に関する物理量であり、プロセスは薄膜成
長プロセスである。ここで、(請求項40)基板の膜厚
に関する物理量が反射、吸収など光学的物理量でよい。
【0068】次の実施例は、(請求項41)下流側の乱
流抑制効果により変化する物理量が、切削装置の切削ジ
ェット流の物理的サイズあるいは切削に関する物理量で
あり、プロセスは水ジェット切断(ウォータジェットカ
ッタ)である。
【0069】さらに、下流側の乱流抑制効果により変化
する物理量が、流体燃料の燃焼バーナー火炎の物理的サ
イズあるいは加熱領域に関する物理量であり、プロセス
はバーナー加熱やガス溶接、ガス溶断である。
【0070】バーナー加熱やガス溶接、ガス溶断にて
(請求項43)下流側の乱流抑制効果により変化する物
理量が、溶接バーナーの火口火炎の物理的サイズあるい
は溶断ないしは溶着に関する物理量であってこれを各種
センサーで測定すればよい。
【0071】こういったプロセス応用にて実施する際
に、自生旋回とそうでない流れとが、どう違うのかを明
確にしなければ技術導入されえない。とりわけガス流な
どは可視化のテクニックはあるものの、通常目にみえな
いのでわかりにくい。ここで主張している自生旋回は、
ガス流ではゆったりとした長い螺旋であるのでわかりに
くさに輪をかける。
【0072】ここで、流れパターンの可視化に労力をつ
ぎこむより「結果オーライ(結果重視)」の考え方か
ら、各種用途にテスト的に自生旋回生成装置を設置す
る。そして図47のフローチャートのように、通常流れ
のデータをもオンライン(稼働中)に取得できるように
する。アイデアのポイントは、4を通常流れの生成管と
して使用することである。その制御には58の制御弁を
使用する。
【0073】(請求項44)本案自生旋回流生成装置に
おいて、コアンダ外曲面ないしは固定回転体の内部の供
給円筒管のみから流体供給することで自生旋回でない流
れを生成し、その観測結果を自生旋回流れと比較するこ
とで自生旋回流の効果を検証すればよい。
【0074】
【発明の効果】図37に、流れの乱れ強度の比較測定結
果を示す。本案(205)が最良の乱流抑制効果を達成
している。図38に、気相薄膜成長に本案装置を用いて
積層膜の平行度をあげた例の模式図を示す。図39に、
本案固液2相流ウォータジェットカッタの切削幅と10
4との比較を示す。結果のグラフ図40でも本案(20
5)の優位性が見られる。
【0075】図41は、本案図9の二つのガス混合タイ
プの装置をガス溶接の火口に応用する目的で試作したも
のの試験結果である。試作品は表面制御装置をつけたも
のとそうでないものの二種類作成した。結果は図41か
ら明らかに市販の田中製作所やヤマト産業のJIS規格
製品と比較して、段違いの火炎フォーカス特性があるこ
とが実証された。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本案による第1の開放型自生旋回流生成装置
例の断面図
【図2】 本案による第1の開放型自生旋回流生成装置
例の斜視図
【図3】 物体(流体)を供給する供給管を兼備した開
放型自生旋回流生成装置例の断面図
【図4】 本案による第2の開放型自生旋回流生成装置
例の断面図
【図5】 本案による第3の開放型自生旋回流生成装置
例の断面図
【図6】 本案による第4の開放型自生旋回流生成装置
例の断面図
【図7】 本案による第5の開放型自生旋回流生成装置
例の断面図
【図8】 本案による閉鎖型自生旋回流生成装置例の断
面図
【図9】 コアンダリングを組み合わせた閉鎖型装置例
の断面図
【図10】物体(流体)供給管を兼備した閉鎖型装置例
の断面図
【図11】コアンダリングを組み合わせた物体(流体)
供給管を兼備した閉鎖型装置例の断面図
【図12】コアンダ外曲面を2段階(タンデム)に組み
合わせた閉鎖型装置例の断面図
【図13】コアンダ外曲面を2段階(タンデム)に組み
合わせ、かつ物体(流体)供給管を兼備した閉鎖型装置
例の断面図
【図14】公知(特公平6−60640)のコアンダス
パイラル装置と本案の組み合わせ例
【図15】旋回ベクトルを付与する流体流入法35と付
与しない流入法36の説明図
【図16】螺旋ガイド溝ないしは螺旋ガイド突起を有す
る漸縮小径回転体
【図17】トリッピングワイヤないしはリブレットを有
する漸縮小径回転体
【図18】本案自生旋回流の生成および持続制御のブロ
ック図
【図19】本案自生旋回流の生成および持続制御のフロ
ーチャート
【図20】軸対称縮小管33の管内壁に沿った高速流に
よる自生旋回流生成
【図21】縮小管と内部コーン体間の環状隙間の高速流
による自生旋回流の生成
【図22】縮小管内部における回転半径が一定ないしは
流れ方向に回転半径が漸縮小する回転体2の側面に沿っ
た高速流による自生旋回流の生成
【図23】軸対称縮小管33の管内壁に沿った高速流、
および回転体2の側面に沿った高速流の両方による自生
旋回流の生成
【図24】(開放型の)回転半径が一定ないしは流れ方
向に回転半径が漸縮小する回転体2の側面に沿った高速
流による自生旋回流の生成
【図25】(開放型の)最下流端が円錐形(回転半径ゼ
ロ)をなす回転体47の側面に沿った高速流による自生
旋回流の生成
【図26】公知(特公平6−60640)のコアンダ内
曲面と漸縮小径管(レデューサ)を用いたコアンダスパ
イラルフロー生成器
【図27】公知(特開平5−030148)のウォータ
ージェットノズル
【図28】公知(特開平4−294772)の固化剤噴
出ノズル
【図29】公知(特開平4−003414)のウォータ
ージェットノズル
【図30】トリッピングワイヤ
【図31】トリッピングワイヤ断面拡大図(特開平1−
247296)
【図32】リブレットとその断面拡大図(特開昭61−
278500)
【図33】自生旋回流の解析モデル(博士論文:平成2
年10月、丸井智敬)
【図34】バスタブ渦(風呂の栓を抜いたときの渦巻
き)
【図35】表面付着流の身近な応用、ガラス棒などによ
る液体ガイド(流動流体は表面に付着しやすい;コアン
ダ)
【図36】コアンダ効果による環状の高速表面付着流を
工業的利用した装置の開発流れ図
【図37】流れの乱れ強度の測定、本案が最良の乱流抑
制効果を達成している
【図38】気相薄膜成長に本案装置を用いて積層膜の平
行度をあげたプロセス結果例の模式図
【図39】104と本案の同仕様ウォータジェットカッ
タ切削幅の比較試験の模式図
【図40】101、104、105の同仕様ウォータジ
ェットカッタ切削幅比較試験の結果図
【図41】本案図9の構造によるガス溶接火口と従来火
口との溶断比較試験の結果図
【図42】OFC(Outer Flow Conve
rger)の説明図
【図43】OFC(Outer Flow Conve
rger)に表面制御装置21ないしは22が配設され
ている例
【図44】OFC(Outer Flow Conve
rger)に表面制御装置19ないしは20が配設され
ている例
【図45】4を内包するタイプの固定回転体におけるO
FC(Outer Flow Converger)の
【図46】本案装置が複数の管径縮小管と管径拡大管を
有する管路に接続されている構成図
【図47】4に58制御弁から流体導入して非旋回流動
を生成することによる比較データ取得の流れ図
【符号の説明】
1 コアンダ外曲面 2 回転半径が一定、ないしは流れ方向に回転半径が
漸縮小する回転体 3 供給流体の圧力緩衝(均圧)室 4 流動中心に物体(流体)を供給する供給管 5 コアンダリング 19 らせんガイド溝 20 らせんガイド突起 21 トリッピングワイヤ(表面流安定化、剥離防止用
線状突起物) 22 リブレット(表面流安定化、剥離防止用線状突起
物) 24 コアンダ・スパイラル流の初期不安定による流れ
の乱れ過剰部分 25 コアンダ・スパイラル流の初期不安定による過剰
切削部分 26 本案による自生旋回流によるCVDで反応ガス分
子を表面反応させた積層膜 30 主流の方向 31 拡大管(デフューザ)あるいは軸対称の拡大管路 33 絞り管(レデューサ)あるいは軸対称の縮小管路 34 直管(ストレート管) 35 管径方向に見た主流の速度分布 36 管壁の高速流れを示す速度分布の山 37 主流の速度分布での速度極小部 38 管周方向(旋回)速度 39 直管における疑似的な絞り流れを示す速度分布 42 回転体の回転軸芯と同心かつ回転体側壁に沿った
環状の流速極大部 43 回転体の回転軸芯と同心かつ回転体下流に形成さ
れる環状の流速極小部 45 軸対称の縮小管路の内壁近傍に形成された、該流
路と同心の環状の流速極大部 46 円錐形部の先端近傍における回転軸芯と同心の環
状の流速極大部と、その中心に単独の速度極小部をもつ
速度分布 47 最下流端が円錐形(回転半径ゼロ)をなす回転体 54 プロセス状態センサー(膜厚センサー、光学セン
サー、切削幅センサーその他) 55 流れ状態センサー 56 旋回方向成分を付与する流体導入制御弁 57 旋回方向成分は付与しない流体導入制御弁 58 4への流体導入制御弁 60 コアンダ内曲面 101 コアンダスパイラル装置 102 内面コアンダフレア(Indair Coan
da Flare) 103 外面コアンダフレア(Mardair Coa
nda Flare) 104 登録特許2802820「旋回流動を自生させ
乱流を抑制する方法及び装置(川鉄)」の自生旋回流動
生成装置 105 本案による表面流れを利用した自生旋回流生成
装置 201 101によるプロセス結果データをグラフ化し
たライン 204 104によるプロセス結果データをグラフ化し
たライン 205 105によるプロセス結果データをグラフ化し
たライン 210 本案の検証方法の確かさをしめすデータ欄
(従来の流れの基準100%に近い値である) 211 本案図9の構造の火口が、無制御状態でも従
来の20%強の溶断幅、溶断時間であることを示すデー
タ欄 212 生成持続制御によって211よりさらに10
%減の溶断幅、溶断時間であることを示すデータ欄 213 表面制御装置をつけた本案図9の構造の火口
が、無制御状態で従来の30%の溶断幅、溶断時間であ
ることを示すデータ欄 214 生成持続制御によって213よりさらに10
%減の溶断幅、溶断時間であることを示すデータ欄 h トリッピングワイヤ高さ:60〜100μm J リブレット凹凸高さ:75〜500μm S トリッピングワイヤ間隔:0.5〜2mm T プロセスのターゲット、特にバーナの加熱やカッ
タの切断など面積を「点」に絞ることが必要なもの D ダミーのターゲット W 47の先端からのプロセスターゲットまでの距
離:ワーク距離 C 流れ収束目標距離、実際はこれより長くなってし
まう(Wの20〜80%に設定) OFC (Outer Flow Converge
r)ダミーターゲットに流れを誘導してプロセスのワー
ク距離を適切な値にコントロールする表面装置

Claims (44)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転半径が一定、ないしは流れ方向に回転
    半径が漸縮小する固定回転体の側面に沿った流体流れを
    形成し、該流体流の下流にて旋回速度成分を自生させる
    ことを特徴とする自生旋回流による乱流抑制方法。
  2. 【請求項2】回転半径が一定、ないしは流れ方向に回転
    半径が漸縮小する固定回転体の側面の下流側の速度分布
    に、回転体の回転軸芯と同心の環状の流速極大部を有す
    る流体流を形成し、該流体流の下流にて旋回速度成分を
    自生させることを特徴とする自生旋回流による乱流抑制
    方法。
  3. 【請求項3】固定回転体の側面の下流側の速度分布に、
    回転体の回転軸芯と同心の環状の流速極小部が生じる請
    求項1ないしは請求項2の自生旋回流による乱流抑制方
    法。
  4. 【請求項4】固定回転体表面が、流体力学的に滑らかな
    材質、表面仕上げであり、かつ回転半径が漸縮小する形
    状が流体力学的に滑らかな形状である請求項1ないしは
    請求項2の自生旋回流による乱流抑制方法。
  5. 【請求項5】流体力学的に滑らかとは、表面流れと回転
    体表面が剥離しにくく、かつ下流の乱流の源になる乱流
    コア(微細渦)の発生しにくい表面特性である請求項4
    の自生旋回流による乱流抑制方法。
  6. 【請求項6】軸対称の縮小管路に、該流路と同心の回転
    半径が一定、ないしは流れ方向に回転半径が漸縮小する
    回転体が内包されている請求項1ないしは請求項2の自
    生旋回流による乱流抑制方法。
  7. 【請求項7】軸対称の縮小管路の内壁近傍に、該流路と
    同心の環状の流速極大部を形成した請求項6の自生旋回
    流による乱流抑制方法。
  8. 【請求項8】形成された2つの流速極大部が下流でひと
    つの流速極大部となる請求項7の自生旋回流による乱流
    抑制方法。
  9. 【請求項9】回転体側面に沿った流体流れが、上流側回
    転体側端と滑らかに接続されたコアンダ効果を生ぜしめ
    る曲面でできた表面高速流れの下流として形成されたも
    のである請求項1の自生旋回流による乱流抑制方法。
  10. 【請求項10】回転軸芯と同心かつ環状の流速極大部
    が、上流側回転体側端と滑らかに接続されたコアンダ効
    果を生ぜしめる曲面でできた表面高速流れの下流として
    形成されたものである請求項2の自生旋回流による乱流
    抑制方法。
  11. 【請求項11】縮小管路の内壁近傍の流速極大部が、縮
    小管路の上流側の管路内面の端と滑らかに接続されたコ
    アンダ効果を生ぜしめる曲面でできた表面高速流れの下
    流として形成されたものである請求項7の自生旋回流に
    よる乱流抑制方法。
  12. 【請求項12】コアンダ効果を生ぜしめる曲面が、流体
    力学的に滑らかな材質、表面仕上げである請求項9ない
    しは請求項10ないしは請求項11の自生旋回流による
    乱流抑制方法。
  13. 【請求項13】流体力学的に滑らかとは、表面高速流れ
    と曲面が剥離しにくく、かつ下流の乱流の源になる乱流
    コア(微細渦)の発生しにくい特性である請求項12の
    自生旋回流による乱流抑制方法。
  14. 【請求項14】流れ方向に回転半径が漸縮小する固定回
    転体の最下流端が円錐形(回転半径ゼロ)である請求項
    1ないしは請求項2の自生旋回流による乱流抑制方法。
  15. 【請求項15】軸対称環状のコアンダ外曲面と、回転半
    径が漸縮小する固定回転体の回転半径が大きな側端とが
    滑らかに接続された自生旋回流生成装置。
  16. 【請求項16】回転半径が漸縮小する固定回転体のコア
    ンダ外曲面と接続されない端部が、円錐形(回転半径ゼ
    ロ)である請求項15の自生旋回流生成装置。
  17. 【請求項17】回転半径が漸縮小する固定回転体のコア
    ンダ外曲面と接続されない端部が、流れのターゲット点
    Tよりも端部に近いダミーターゲット点Dに表面流れを
    誘導する側面形状とした砲弾形あるいは切頭砲弾形の流
    れ収束部材である請求項15の自生旋回流生成装置。
  18. 【請求項18】砲弾形あるいは切頭砲弾形の流れ収束部
    材の底部から流れのターゲット点TまでをW、底部から
    ダミーターゲット点DまでをCとして、Cが0.2〜
    0.8×Wである請求項17の自生旋回流生成装置。
  19. 【請求項19】砲弾形あるいは切頭砲弾形の流れ収束部
    材の側面に表面流の制御装置を取り付けた請求項17の
    自生旋回流生成装置。
  20. 【請求項20】コアンダ外曲面ないしは固定回転体の内
    部に、流体あるいは材料の供給円筒管が配設された請求
    項15の自生旋回流生成装置。
  21. 【請求項21】固定回転体の回転軸と対称軸が一致する
    縮小管(レデューサ)が、固定回転体を内包している請
    求項15あるいは請求項16あるいは請求項17の自生
    旋回流生成装置。
  22. 【請求項22】縮小管(レデューサ)の小径側端部が管
    路に接続されている請求項21の自生旋回流生成装置。
  23. 【請求項23】縮小管(レデューサ)の小径側端部の径
    に該一致する径のリングを下流側とする回転軸と同軸の
    コアンダリングを配設した請求項21の自生旋回流生成
    装置。
  24. 【請求項24】小径側端部の径に該一致する径のリング
    が、かかる径の管路と接続されている請求項23の自生
    旋回流生成装置。
  25. 【請求項25】縮小管(レデューサ)の小径側端部の一
    部の外表面が、軸対称環状の第2のコアンダ外曲面であ
    る請求項21の自生旋回流生成装置。
  26. 【請求項26】第2のコアンダ外曲面の下流側端部が、
    かかる下流側端部の径より該大きな径の管路に接続され
    ている請求項25の自生旋回流生成装置。
  27. 【請求項27】コアンダ外曲面ないしは固定回転体表面
    に表面流の制御装置を取り付けた請求項15の自生旋回
    流生成装置。
  28. 【請求項28】表面流制御装置が、リブレット、ないし
    はトリッピングワイヤである請求項19あるいは請求項
    27の自生旋回流生成装置。
  29. 【請求項29】表面流制御装置が、ひとつ以上の流れ方
    向の谷型の溝、流れ方向の山型の突起のいずれか、ある
    いはこれらの組み合わせである請求項19あるいは請求
    項27の自生旋回流生成装置。
  30. 【請求項30】谷型の溝、山形の突起が、流れ方向螺旋
    状を描くように配設されている請求項29の自生旋回流
    生成装置。
  31. 【請求項31】下流の流れの旋回方向成分を減少さすた
    め、軸対称の管軸に向けて流体を導入する流体導入装置
    を上流に有する請求項15の自生旋回流生成装置。
  32. 【請求項32】下流に流れの旋回方向成分を付与するた
    め、軸対称円断面の接線方向に流体を導入する流体導入
    装置を上流に有する請求項15の自生旋回流生成装置。
  33. 【請求項33】コアンダ外曲面の環状流れを安定化する
    ため、供給流体圧力の緩衝室を配備した請求項15の自
    生旋回流生成装置。
  34. 【請求項34】ひとつ以上の管径縮小管と管径拡大管を
    有する管路に接続されている請求項22あるいは請求項
    26の自生旋回流生成装置。
  35. 【請求項35】管径拡大管の拡大角度が、管径縮小管の
    縮小角度基準に設定され、かかる基準縮小角度の60%
    以下の角度である請求項34の自生旋回流生成装置。
  36. 【請求項36】下流の流れの旋回方向成分を減少さすた
    め、軸対称の管軸に向けて流体を導入する流体導入装
    置、および下流に流れの旋回方向成分を付与するため、
    軸対称円断面の接線方向に流体を導入する第2の流体導
    入装置を上流に有する軸対称環状のコアンダ外曲面と、
    回転半径が漸縮小する固定回転体の回転半径が大きな側
    端とが滑らかに接続された自生旋回流生成装置の上流で
    の流体導入において、下流側の自生旋回が生成不完全で
    あるとき、あるいは下流側に乱流抑制効果が低下傾向に
    あるときに、一時的に旋回方向の流れ成分を与える流体
    導入を行うことを特徴とした自生旋回流の生成制御方法
    と持続制御方法。
  37. 【請求項37】自生旋回の生成不完全を流速センサーに
    よる旋回方向の流速測定によって判定する請求項36の
    自生旋回流の生成制御方法と持続制御方法。
  38. 【請求項38】下流側の乱流抑制効果を流速センサーに
    よる乱流強さ測定あるいは、下流側の乱流抑制効果によ
    る物理量変化の測定によって判定する請求項36の自生
    旋回流の生成制御方法と持続制御方法。
  39. 【請求項39】下流側の乱流抑制効果により変化する物
    理量が、結晶基板の膜厚に関する物理量である請求項3
    8の自生旋回流の生成制御方法と持続制御方法。
  40. 【請求項40】基板の膜厚に関する物理量が光学的物理
    量である請求項39の自生旋回流の生成制御方法と持続
    制御方法。
  41. 【請求項41】下流側の乱流抑制効果により変化する物
    理量が、切削装置の切削ジェット流の物理的サイズある
    いは切削に関する物理量である請求項38の自生旋回流
    の生成制御方法と持続制御方法。
  42. 【請求項42】下流側の乱流抑制効果により変化する物
    理量が、流体燃料の燃焼バーナー火炎の物理的サイズあ
    るいは加熱領域に関する物理量である請求項38の自生
    旋回流の生成制御方法と持続制御方法。
  43. 【請求項43】下流側の乱流抑制効果により変化する物
    理量が、溶接バーナーの火口火炎の物理的サイズあるい
    は溶断ないしは溶着に関する物理量である請求項38の
    自生旋回流の生成制御方法と持続制御方法。
  44. 【請求項44】コアンダ外曲面ないしは固定回転体の内
    部に、流体の供給円筒管が配設された軸対称環状のコア
    ンダ外曲面と、回転半径が漸縮小する固定回転体の回転
    半径が大きな側端とが滑らかに接続された自生旋回流生
    成装置において、コアンダ外曲面ないしは固定回転体の
    内部の供給円筒管のみから流体供給することで自生旋回
    でない流れを生成し、その観測結果を自生旋回流れと比
    較することで自生旋回流の効果を検証する方法。
JP11063164A 1999-03-10 1999-03-10 固定回転体の表面流れを利用した自生旋回流による乱流抑制方法と自生旋回流生成装置ならびに自生旋回流生成と持続の制御方法および乱流抑制効果の検証方法 Withdrawn JP2000257610A (ja)

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