JP2000256703A - 焼結フィルターの製造方法 - Google Patents
焼結フィルターの製造方法Info
- Publication number
- JP2000256703A JP2000256703A JP11057874A JP5787499A JP2000256703A JP 2000256703 A JP2000256703 A JP 2000256703A JP 11057874 A JP11057874 A JP 11057874A JP 5787499 A JP5787499 A JP 5787499A JP 2000256703 A JP2000256703 A JP 2000256703A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- die
- mold
- compacted body
- punch
- molded body
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Powder Metallurgy (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 金型の横ずれによる成型体の割れやエッジの
欠けを防止し、成型体の歩留りを向上させることが出来
るフィルター製造のための焼結前の予備成型方法を提供
すること。 【解決手段】 金属ガスアトマイズ粉末を金型に挿入し
上下からパンチを介して加圧成形した後に、成型体を脱
型する際に、加圧状態で成型体を固定したまま金型自体
を上または下方向に取り外した後に脱圧し成型体を取り
外すことを特徴とする焼結フィルターの製造方法。
欠けを防止し、成型体の歩留りを向上させることが出来
るフィルター製造のための焼結前の予備成型方法を提供
すること。 【解決手段】 金属ガスアトマイズ粉末を金型に挿入し
上下からパンチを介して加圧成形した後に、成型体を脱
型する際に、加圧状態で成型体を固定したまま金型自体
を上または下方向に取り外した後に脱圧し成型体を取り
外すことを特徴とする焼結フィルターの製造方法。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、焼結フィルターの
製造方法に関し、特に金属ガスアトマイズ粉末により焼
結フィルターを製造するに当たり、焼結する前の予備成
形する方法に関するものである。
製造方法に関し、特に金属ガスアトマイズ粉末により焼
結フィルターを製造するに当たり、焼結する前の予備成
形する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ステンレス等の金属粉末を成形、
焼結してなる焼結フィルターは化学工業、高分子工業、
薬品、食品工業等各種の工業分野において、液体中の固
形分、例えば不純物、ごみなどを除去するためのフィル
ターとして実用化されている。これら焼結フィルターは
金属粉末を焼結することによって製造されている。しか
し、特にガスアトマイズによって製造された金属粉末は
焼結性が悪いために、この焼結性を向上させるために、
例えば特許第2791737号公報に示すように、アト
マイズ法による金属粉末とバインダー樹脂との混合を成
形型に充填し、プレスにより得た成形体を焼結して製造
している。
焼結してなる焼結フィルターは化学工業、高分子工業、
薬品、食品工業等各種の工業分野において、液体中の固
形分、例えば不純物、ごみなどを除去するためのフィル
ターとして実用化されている。これら焼結フィルターは
金属粉末を焼結することによって製造されている。しか
し、特にガスアトマイズによって製造された金属粉末は
焼結性が悪いために、この焼結性を向上させるために、
例えば特許第2791737号公報に示すように、アト
マイズ法による金属粉末とバインダー樹脂との混合を成
形型に充填し、プレスにより得た成形体を焼結して製造
している。
【0003】しかしながら、バインダーの使用は炉内を
汚し、製造に当たっての雰囲気制御に問題があることか
ら近年では、焼結する前に予め成型する方法が採用され
ている。この焼結する前に予め成型する方法において
は、成型した後の金型から成型体を取り外す際に脱圧し
た後上部または下部方向にパンチを押して成型体を金型
から抜き取っているのが実状である。
汚し、製造に当たっての雰囲気制御に問題があることか
ら近年では、焼結する前に予め成型する方法が採用され
ている。この焼結する前に予め成型する方法において
は、成型した後の金型から成型体を取り外す際に脱圧し
た後上部または下部方向にパンチを押して成型体を金型
から抜き取っているのが実状である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
の成型方法では、脱型する時に、成型体上部もしくは下
部からパンチを押すとパンチ接触面のみが固定された状
態で残りの面が全てフリー状態であるために、これを抜
き取る際にエッジが金型に引っ掛かったりする時の影響
を受け成型体のエッジが欠けたり、割れるといった問題
点があり、そのために非常に歩留りが悪いのが現状であ
る。
の成型方法では、脱型する時に、成型体上部もしくは下
部からパンチを押すとパンチ接触面のみが固定された状
態で残りの面が全てフリー状態であるために、これを抜
き取る際にエッジが金型に引っ掛かったりする時の影響
を受け成型体のエッジが欠けたり、割れるといった問題
点があり、そのために非常に歩留りが悪いのが現状であ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述したような問題を解
消するために、発明者らは鋭意開発を進めた結果、成型
体を取り外す際に成型体に軽く圧力をかけたまま、金型
自体を上部もしくは下部方向へずらすことにより、成型
体自体に負荷をかけることなく、しかもパンチを押すこ
となく金型を外すことにより、金型の横ずれによる成型
体の割れやエッジの欠けを防止し、成型体の歩留りを向
上させることが出来る方法を提供することにある。その
発明の要旨とするところは、金属ガスアトマイズ粉末を
金型に挿入し上下からパンチを介して加圧成形した後
に、成型体を脱型する際に、加圧状態で成型体を固定し
たまま金型自体を上または下方向に取り外した後に脱圧
し成型体を取り外すことを特徴とする焼結フィルターの
製造方法にある。
消するために、発明者らは鋭意開発を進めた結果、成型
体を取り外す際に成型体に軽く圧力をかけたまま、金型
自体を上部もしくは下部方向へずらすことにより、成型
体自体に負荷をかけることなく、しかもパンチを押すこ
となく金型を外すことにより、金型の横ずれによる成型
体の割れやエッジの欠けを防止し、成型体の歩留りを向
上させることが出来る方法を提供することにある。その
発明の要旨とするところは、金属ガスアトマイズ粉末を
金型に挿入し上下からパンチを介して加圧成形した後
に、成型体を脱型する際に、加圧状態で成型体を固定し
たまま金型自体を上または下方向に取り外した後に脱圧
し成型体を取り外すことを特徴とする焼結フィルターの
製造方法にある。
【0006】以下、本発明について図面に従って詳細に
説明する。図1は、本発明に係る金型成型する工程を示
す図である。この図1に示すように、金型成型工具とし
ては、上パンチ1および下パンチ2ならびに金型3より
構成され、金型3の底部には成形体を抜き取る際に金型
を下部に移動するためのとりしろを残しておくために固
定治具4を配設して成型時に金型3と下パンチ2を強く
固定するものである。このような構成のもとに、金型3
と下パンチ2の間に固定治具4を配設した状態で、金属
ガスアトマイズ粉末を上部より金型3に挿入し、上パン
チ1および下パンチ2の上下からパンチを介して加圧成
形して成型体を得る。その後成型体を脱型するに当たっ
ては、加圧状態で成型体を固定したまま固定治具4を外
して金型自体を上または下方向に取り外した後に脱圧し
成型体を取り出すものである。固定治具を金型上部に配
設した場合には金型を上方向に取り外すことになる。
説明する。図1は、本発明に係る金型成型する工程を示
す図である。この図1に示すように、金型成型工具とし
ては、上パンチ1および下パンチ2ならびに金型3より
構成され、金型3の底部には成形体を抜き取る際に金型
を下部に移動するためのとりしろを残しておくために固
定治具4を配設して成型時に金型3と下パンチ2を強く
固定するものである。このような構成のもとに、金型3
と下パンチ2の間に固定治具4を配設した状態で、金属
ガスアトマイズ粉末を上部より金型3に挿入し、上パン
チ1および下パンチ2の上下からパンチを介して加圧成
形して成型体を得る。その後成型体を脱型するに当たっ
ては、加圧状態で成型体を固定したまま固定治具4を外
して金型自体を上または下方向に取り外した後に脱圧し
成型体を取り出すものである。固定治具を金型上部に配
設した場合には金型を上方向に取り外すことになる。
【0007】図2は、本発明に係る一実施例を示す金型
内部の状態を示す図である。この図に示すように、金型
内部の状態としては下スペーサー5、例えばセラミック
ス材を設け、その上に金属粉末7、例えばステンレス粉
末、Cu粉末、Ti粉末等を挿入し、さらにこの金属粉
末の上に下スペーサーと同一である、例えばセラミック
ス材からなる上スペーサー6を挿入した3層構造を形成
する。
内部の状態を示す図である。この図に示すように、金型
内部の状態としては下スペーサー5、例えばセラミック
ス材を設け、その上に金属粉末7、例えばステンレス粉
末、Cu粉末、Ti粉末等を挿入し、さらにこの金属粉
末の上に下スペーサーと同一である、例えばセラミック
ス材からなる上スペーサー6を挿入した3層構造を形成
する。
【0008】このような3層構造を構成にするために
は、図1と同様に下パンチ2に金型3を取付ける。その
際金型3と下パンチ2の間に固定治具4を取り付ける。
その後下スペーサー5を挿入し、次いで金属粉末7を挿
入し、その上に、さらに上スペーサー6を挿入した後、
上パンチ1を取付け、プレス機にて上下から圧力をかけ
る。成型体が得られた後は、上述したように減圧し、固
定治具4を取外した後、再び若干の加圧をした後金型を
下方にずらし、脱圧後上下スペーサーを取り付けた状態
で成型体を取り出す工程によって3層構造を形成するも
のである。
は、図1と同様に下パンチ2に金型3を取付ける。その
際金型3と下パンチ2の間に固定治具4を取り付ける。
その後下スペーサー5を挿入し、次いで金属粉末7を挿
入し、その上に、さらに上スペーサー6を挿入した後、
上パンチ1を取付け、プレス機にて上下から圧力をかけ
る。成型体が得られた後は、上述したように減圧し、固
定治具4を取外した後、再び若干の加圧をした後金型を
下方にずらし、脱圧後上下スペーサーを取り付けた状態
で成型体を取り出す工程によって3層構造を形成するも
のである。
【0009】
【実施例】以下、本発明について実施例によって具体的
に説明する。ステンレス材より作られたガスアトマイズ
粉末、3.00gを秤量する。そして図1に示すよう
に、下パンチ2にφ20の穴の開いた金型3を取り付け
る。その際に金型3とパンチの間に固定治具4を取り付
ける。その後図2に示すようなセラミックス材よりなる
下スペーサー5を挿入して約5mmの層を形成した。次
にステンレス粉末よりなる金属粉末7を挿入して約3m
mの層を形成し、その上に、さらに下スペーサーと同一
のセラミックス粉末からなる上スペーサー6を、下スペ
ーサーと同一厚さの約5mmの層を形成するように挿入
した後、上パンチ1を取付け、プレス機にて上下から約
2t/cm2 の圧力をかけた。得られた成型体を取り外
すために、先ず減圧し、固定治具4を取り外した後、再
び若干の加圧をする。その後金型を下スペーサー5が見
えるまで下方向にずらし、脱圧後、上下にスペーサーを
取り付けたまま成型体を取り外し、そのまま熱処理を行
った。得られた成型体の重量を測定した。その結果は以
下の表1の通りである。なお、2.8g以上を○とし
た。この表1に示すように、本発明は従来法に比べて歩
留りの向上が図られた。
に説明する。ステンレス材より作られたガスアトマイズ
粉末、3.00gを秤量する。そして図1に示すよう
に、下パンチ2にφ20の穴の開いた金型3を取り付け
る。その際に金型3とパンチの間に固定治具4を取り付
ける。その後図2に示すようなセラミックス材よりなる
下スペーサー5を挿入して約5mmの層を形成した。次
にステンレス粉末よりなる金属粉末7を挿入して約3m
mの層を形成し、その上に、さらに下スペーサーと同一
のセラミックス粉末からなる上スペーサー6を、下スペ
ーサーと同一厚さの約5mmの層を形成するように挿入
した後、上パンチ1を取付け、プレス機にて上下から約
2t/cm2 の圧力をかけた。得られた成型体を取り外
すために、先ず減圧し、固定治具4を取り外した後、再
び若干の加圧をする。その後金型を下スペーサー5が見
えるまで下方向にずらし、脱圧後、上下にスペーサーを
取り付けたまま成型体を取り外し、そのまま熱処理を行
った。得られた成型体の重量を測定した。その結果は以
下の表1の通りである。なお、2.8g以上を○とし
た。この表1に示すように、本発明は従来法に比べて歩
留りの向上が図られた。
【0010】
【表1】
【0011】
【発明の効果】以上述べたように、本発明により、成型
体に軽く圧力をかけた状態で、金型自体を上または下方
にずらし、脱圧して取り外すことにより、成型体自体に
負荷をかけることなく取り外しが可能となり、金型の横
ずれによる成型体の割れやエッジの欠けを防止すること
ができ、そのために金属フィルターの歩留りが向上し、
生産性の向上を図ることが出来る極めて優れた効果を奏
するものである。
体に軽く圧力をかけた状態で、金型自体を上または下方
にずらし、脱圧して取り外すことにより、成型体自体に
負荷をかけることなく取り外しが可能となり、金型の横
ずれによる成型体の割れやエッジの欠けを防止すること
ができ、そのために金属フィルターの歩留りが向上し、
生産性の向上を図ることが出来る極めて優れた効果を奏
するものである。
【図1】本発明に係る金型成型する工程を示す図であ
る。
る。
【図2】本発明に係る一実施例を示す金型内部の状態を
示す図である。
示す図である。
1 上パンチ 2 下パンチ 3 金型 4 固定治具 5 下スペーサー 6 上スペーサー 7 金属粉末
Claims (1)
- 【請求項1】 金属ガスアトマイズ粉末を金型に挿入し
上下からパンチを介して加圧成形した後に、成型体を脱
型する際に、加圧状態で成型体を固定したまま金型自体
を上または下方向に取り外した後に脱圧し成型体を取り
外すことを特徴とする焼結フィルターの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11057874A JP2000256703A (ja) | 1999-03-05 | 1999-03-05 | 焼結フィルターの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11057874A JP2000256703A (ja) | 1999-03-05 | 1999-03-05 | 焼結フィルターの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000256703A true JP2000256703A (ja) | 2000-09-19 |
Family
ID=13068140
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11057874A Pending JP2000256703A (ja) | 1999-03-05 | 1999-03-05 | 焼結フィルターの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000256703A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2002064293A1 (fr) * | 2001-02-16 | 2002-08-22 | Sumitomo Titanium Corporation | Pastille frittee a base de poudre de titane |
-
1999
- 1999-03-05 JP JP11057874A patent/JP2000256703A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2002064293A1 (fr) * | 2001-02-16 | 2002-08-22 | Sumitomo Titanium Corporation | Pastille frittee a base de poudre de titane |
CN100439013C (zh) * | 2001-02-16 | 2008-12-03 | 株式会社大阪钛技术 | 钛粉末烧结体 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN105777133A (zh) | 一次性成型多曲面整体防弹板材的制备法及专用模具 | |
US9321188B2 (en) | Method for manufacturing of ceramic electro-insulating pipes | |
CN112053843B (zh) | 一种大尺寸烧结钕铁硼坯料的成型模压方法 | |
US3648343A (en) | Method of making a composite high-temperature valve | |
JP2000256703A (ja) | 焼結フィルターの製造方法 | |
JP5222614B2 (ja) | 粉体プレス装置 | |
CN1418769A (zh) | 一种用于大面积陶瓷薄片干压成型的脱模装置 | |
US20050019199A1 (en) | Double-layer metal sheet and method of fabricating the same | |
JP2008012540A (ja) | ホットプレス | |
KR20100014078A (ko) | 무 바인더 브리켓의 제조 방법 및 장치와, 금속 칩 및 금속분진들로 만들어진 브리켓 | |
US20020192102A1 (en) | Method of producing powder compacts and foil or film-like mold members for use in the method | |
CN109551612A (zh) | 一种耐火匣钵的等静压成形方法及模具 | |
JP3993066B2 (ja) | スパッタリング用ターゲットの製造方法 | |
JPH0726094U (ja) | 粉末成形装置 | |
CN215319359U (zh) | 一种耐火匣子压制成型设备及耐火匣子 | |
CN106694876A (zh) | 一种冶金成型装置 | |
JP2006326648A (ja) | 粉末成形金型及び粉末成形方法 | |
JPH04232603A (ja) | 磁気ヘッド用セラミック固定枠の製造方法 | |
DE4234004C1 (de) | Verfahren zur Herstellung von Blechen oder Keramikplatten | |
JPH10230508A (ja) | 複雑形状面を有するセッターの製造方法 | |
US20030063992A1 (en) | Methods of filling a die cavity with multiple materials for powder metal compaction | |
JP2005002452A (ja) | 金属多孔体の製造方法および装置 | |
KR100336020B1 (ko) | 소결부품성형시 부분밀도제어방법 | |
JPH0533004A (ja) | 粉末成形法 | |
CN116748516A (zh) | 侧面具有连续银层的粉末冶金工艺复层电接触材料压制模具及其压制制备方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050809 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20051213 |