JP2000255895A - 自動ワインダ - Google Patents

自動ワインダ

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JP2000255895A
JP2000255895A JP11060166A JP6016699A JP2000255895A JP 2000255895 A JP2000255895 A JP 2000255895A JP 11060166 A JP11060166 A JP 11060166A JP 6016699 A JP6016699 A JP 6016699A JP 2000255895 A JP2000255895 A JP 2000255895A
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JP
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yarn
package
traverse
traverse device
blade
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JP11060166A
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Kunio Umeda
邦夫 梅田
Hiroshi Tsuji
寛 辻
Toshio Hongo
敏夫 本郷
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Murata Machinery Ltd
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Murata Machinery Ltd
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H54/00Winding, coiling, or depositing filamentary material
    • B65H54/02Winding and traversing material on to reels, bobbins, tubes, or like package cores or formers
    • B65H54/28Traversing devices; Package-shaping arrangements
    • B65H54/2836Traversing devices; Package-shaping arrangements with a rotating guide for traversing the yarn
    • B65H54/2839Traversing devices; Package-shaping arrangements with a rotating guide for traversing the yarn counter rotating guides, e.g. wings
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H55/00Wound packages of filamentary material
    • B65H55/04Wound packages of filamentary material characterised by method of winding
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H2701/00Handled material; Storage means
    • B65H2701/30Handled filamentary material
    • B65H2701/31Textiles threads or artificial strands of filaments

Abstract

(57)【要約】 【課題】 巻取りと綾振りとを別々の駆動源で行う自動
ワインダにおいて、解舒性のよいパッケージが得られる
自動ワインダを提供する。 【解決手段】 パッケージ駆動ドラム6と羽根トラバー
ス装置10とを別々の駆動源8、15で駆動するように
した自動ワインダ1aにおいて、パッケージ駆動ドラム
8および羽根トラバース装置10の運転立上がりのとき
のみ使用する第2のトラバース装置17を備えたもの。
糸接続時や給糸ボビンの交換時等、パッケージ駆動ドラ
ム6および羽根トラバース装置10の運転立上がりのと
き、両者の同期が取れない間は羽根トラバース装置10
に代って第2のトラバース装置17がトラバースを行う
ことにより、綾乱れのない巻取りが行える。よって、パ
ッケージ3の解舒性が向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パッケージ駆動ド
ラムと羽根トラバース装置とを備えた自動ワインダに関
する。
【0002】
【従来の技術】図3に、パッケージ駆動ドラムと羽根ト
ラバース装置とを別々の駆動源で駆動するようにした自
動ワインダの概要を示す。
【0003】自動ワインダ1は、図示しない給糸ボビン
から解舒された糸2を、糸2の不良部分を切断除去しつ
つ、コーン状のパッケージ3に巻き換えるものである。
パッケージ3は、そのボビン4の左右両端部がボビンホ
ルダ5によって回転自在に支持され、パッケージ駆動ド
ラム6によって接触回転駆動される。パッケージ駆動ド
ラム6は、その両端部が軸受7に軸支されており、巻取
モータ8(駆動源)によってベルト9等を介して回転駆
動される。パッケージ駆動ドラム6の近傍には、パッケ
ージ3に巻き取られる糸2を綾振るための羽根トラバー
ス装置10が配置されている。
【0004】羽根トラバース装置10は、図示しないギ
ヤ機構によって相互に同速度で逆回転される2枚の糸案
内羽根11と、それら糸案内羽根11の運動軌跡に沿っ
て山型に形成されたガイド部12を有する糸案内板13
とを備えており、図示しない給糸ボビンからパッケージ
3に向かう糸2を、上記糸案内羽根11、11に交互に
受け渡すと共に糸案内板13のガイド部12にガイドさ
せ、綾振るものである。各糸案内羽根11、11は、そ
の回転軸14、14が僅かにずらされており、上記ギヤ
機構に接続された綾振モータ15(駆動源)によって、
相互に同速度で逆回転駆動される。
【0005】かかる自動ワインダ1によれば、パッケー
ジ駆動ドラム6と羽根トラバース装置10とを別々の駆
動源(巻取モータ8、綾振モータ15)で駆動するよう
にしたので、巻取速度と綾振速度とを独立に制御でき、
様々な巻取方法で糸2をパッケージ3に巻き取ることが
できる。例えば、パッケージ3に巻き取られる糸2の綾
角をパッケージ3の直径変化に拘らず一定にする所謂ラ
ンダム巻きのみならず、パッケージ3に巻き取られる糸
2の1トラバース当たりのワインド数をパッケージ3の
直径変化に拘らず一定とする所謂プレシジョン巻きも実
現可能となる。
【0006】ところで、自動ワインダ1は、前述のよう
に糸2の不良部分を除去すべく糸2を切断する場合があ
る。切断された糸2はその上糸および下糸がそれぞれ公
知のサクションマウスに保持され公知の糸結び装置に移
動されて接続されるが、糸切断から糸継ぎまでの間、巻
取モータ8および綾振モータ15は一旦停止され、糸2
の接続完了後に再始動される。また、給糸ボビンが空に
なったときも、次の給糸ボビンの糸を接続するために、
巻取モータ8と綾振モータ15とは一旦停止され再始動
される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この再始動時
に、上記自動ワインダ1は巻取モータ8と綾振モータ1
5とが独立して運転され、図4に示すようにパッケージ
駆動ドラム6の立上がり時間Aと羽根トラバース装置1
0の立上がり時間Bとが異なっているため、図5に示す
ように再始動後から両者が定常状態になるまでの間にパ
ッケージ3に巻き取られる糸2は、その綾角θ1 がそれ
までに巻き取られた下層の糸の綾角θ2 と合致しなくな
り、綾乱れ状態となる。
【0008】詳しくは、図4に示すように、パッケージ
駆動ドラム6が定常状態になる前に羽根トラバース装置
10が先行して定常状態になるため、パッケージ駆動ド
ラム6が定常状態になるまでの間は羽根トラバース装置
10によるトラバースが過剰になり、その間の糸2の綾
角θ1 がその下層の糸2の綾角θ2 (パッケージ駆動ド
ラム6および羽根トラバース装置10が共に定常状態に
おける綾角)よりも小さくなる。また、その間、トラバ
ース過剰の程度も変動するため、糸2の綾角θ1 がラン
ダムになり、綾乱れ状態となる。
【0009】このように、上層の糸2の綾角θ1 が下層
の糸2の綾角θ2 に対してずれて綾乱れ状態となると、
後工程で糸2を解舒するときに、糸2の上下層の間に境
界面ができ、糸2の解舒時にその層全体が輪抜けし、糸
切れの原因となる。かかる糸切れの問題は、近年開発が
進められている超高速(約1500〜1800m/mi
n)の糸解舒時に特に顕著となる。
【0010】以上の事情を考慮して創案された本発明の
目的は、巻取りと綾振りとを別々の駆動源で行う自動ワ
インダにおいて、解舒性のよいパッケージが得られる自
動ワインダを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく本
発明は、パッケージ駆動ドラムと羽根トラバース装置と
を別々の駆動源で駆動するようにした自動ワインダにお
いて、上記パッケージ駆動ドラムおよび羽根トラバース
装置の運転立上がりのときのみ使用する第2のトラバー
ス装置を備えたものである。
【0012】本発明によれば、糸接続時や給糸ボビンの
交換時等、パッケージ駆動ドラムおよび羽根トラバース
装置の運転立上がりのとき、両者の同期が取れない間は
羽根トラバース装置に代って第2のトラバース装置がト
ラバースを行うことにより、綾乱れのない巻取りが行え
る。よって、パッケージの解舒性が向上する。
【0013】また、上記第2のトラバース装置は、その
一方向のトラバース時間が上記パッケージ駆動ドラムお
よび羽根トラバース装置の運転立上がり時間よりも長く
設定されたトラバース機構を有するものが好ましい。
【0014】こうすれば、第2のトラバース装置のトラ
バース機構によってトラバースされる糸は、その解舒方
向にピッチ巻きされ、相互に重なり合うことはないの
で、パッケージの解舒性が向上する。
【0015】また、上記トラバース機構は、トラバース
の送り方向先端側を自由とした回転ネジであるものが好
ましい。
【0016】これにより、上記トラバース機構を簡単な
構成で実現できる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を添付
図面に基いて説明する。
【0018】図1に本実施形態に係る自動ワインダ1a
の概要を示す。自動ワインダ1aは、前述したように、
図示しない給糸ボビンから解舒された糸2を、糸2の不
良部分を切断除去しつつ、コーン状のパッケージ3に巻
き換えるものである。パッケージ3は、そのボビン4の
左右両端部がボビンホルダ5によって回転自在に支持さ
れ、パッケージ駆動ドラム6によって接触回転駆動され
る(図3参照)。パッケージ駆動ドラム6は、その両端
部が軸受7に軸支されており、巻取モータ8(駆動源)
によってベルト又はギヤ等を介して回転駆動される。パ
ッケージ駆動ドラム6の近傍には、パッケージ3に巻き
取られる糸2を綾振るための羽根トラバース装置10が
配置されている。
【0019】羽根トラバース装置10は、図示しないギ
ヤ機構によって同速度で相互に逆回転される2枚の糸案
内羽根11と、それら糸案内羽根11の運動軌跡に沿っ
て山型に形成されたガイド部12を有する糸案内板13
とを備えており(図3参照)、図示しない給糸ボビンか
らヤーンガイド16を介してパッケージ3に向かう糸2
を、上記糸案内羽根11、11に交互に受け渡すと共に
糸案内板13のガイド部12にガイドさせ、綾振るもの
である。糸案内羽根11、11は、その回転軸14、1
4が僅かにずらされており、上記ギヤ機構に接続された
綾振モータ15(駆動源)によって、同速度で相互に逆
回転駆動される。
【0020】かかる自動ワインダ1aによれば、パッケ
ージ駆動ドラム6と羽根トラバース装置10とを別々の
駆動源(巻取モータ8、綾振モータ15)で駆動するよ
うにしたので、巻取速度と綾振速度とを独立に制御で
き、様々な巻取方法で糸2をパッケージ3に巻き取るこ
とができる。例えば、パッケージ3に巻き取られる糸2
の綾角をパッケージ3の直径変化に拘らず一定にする所
謂ランダム巻きのみならず、パッケージ3に巻き取られ
る糸2の1トラバース当たりのワインド数をパッケージ
3の直径変化に拘らず一定とする所謂プレシジョン巻き
も実現可能となる。
【0021】上記自動ワインダ1aは、前述のように糸
2の不良部分を除去すべく糸2を切断した場合、切断さ
れた糸2はその上糸および下糸がそれぞれ公知のサクシ
ョンマウスに保持され公知の糸結び装置に移動されて接
続されるが、糸切断から糸継ぎまでの間、巻取モータ8
および綾振モータ15は一旦停止され、糸2の接続完了
後に再始動される。また、給糸ボビンが空になったとき
も、次の給糸ボビンの糸を接続するために、巻取モータ
8と綾振モータ15とは一旦停止され再始動される。
【0022】このような巻取モータ8および綾振モータ
15の再始動時に、上記自動ワインダ1aは、それらモ
ータ8、15が独立して運転され、図4に示すようにパ
ッケージ駆動ドラム6の立上がり時間Aと羽根トラバー
ス装置10の立上がり時間Bとが異なっているため、再
始動後から両者が定常状態になるまでの間にパッケージ
3に巻き取られる糸2は、その綾角がそれまでに巻き取
られた下層の糸の綾角と合致しなくなって綾乱れ状態と
なり、解舒性が悪化することになるが、この問題は以下
に記す第2のトラバース装置17によって解決される。
【0023】第2のトラバース装置17は、巻取モータ
8および綾振モータ15の始動時、すなわちパッケージ
駆動ドラム6および羽根トラバース装置10の運転立上
がりのときのみ糸2をトラバースするものであり、通常
運転時に糸2のトラバースを行う上記羽根トラバース装
置10に加えて新たに増設されたものである。第2のト
ラバース装置17は、パッケージ駆動ドラム6と略平行
に配置されたロッド体18と、ロッド体18の表面に形
成された回転ネジ19と、ロッド体18をその軸廻りに
回転させるモータ20とを有している。
【0024】ロッド体18は、パッケージ駆動ドラム6
の略側方で且つ糸案内羽根11、11の上方に配置され
ており、その根元部18aがパッケージ3の大径部3a
に位置し先端部18bがパッケージ3の小径部3bに位
置する。ロッド体18には、糸接続時や給糸ボビンの交
換時等にサクションマウスにより引き出された糸2が載
せられる。載せられた糸2は、糸案内羽根11の回転と
干渉しないように配置される。また、ロッド体18は、
当該ロッド体18に載せられた糸2が根元部18aから
先端部18bへ滑るように、先端部18bが根元部18
aよりも僅かに低くなっていることが好ましい。
【0025】ネジ19は、ロッド体18の回転によって
糸2を根元部18aから先端部18bへ送り出すよう
に、ロッド体18の略中央部18cから先端部18bに
かけて刻設されている。これにより、ネジ19は、ロッ
ド体18の回転に伴って糸2を一方向(パッケージ3の
大径部3aから小径部3bの方向)にトラバースする。
ネジ19の長さは、ロッド体18の回転によってネジ送
りされる糸2の一方向のトラバース時間が、図4に示す
パッケージ駆動ドラム6乃至羽根トラバース装置10の
運転立上がり時間A乃至B、すなわち両者が定常状態に
なるまでの時間Aよりも長くなるように、設定されてい
る。
【0026】すなわち、ネジ19は、糸2を一方向にの
み極小さい綾角となるように微小にトラバースさせるこ
とにより、パッケージ駆動ドラム6および羽根トラバー
ス装置10の両者が共に定常状態に立ち上がるまでの時
間稼ぎをするものであり、特許請求の範囲中のトラバー
ス機構に相当する。なお、このように時間稼ぎをするネ
ジ19の長さは、ロッド体18を回転させるモータ20
の回転速度によっても異なるため、モータ20の回転速
度に応じて設定される。
【0027】また、上記自動ワインダ1aには、ロッド
体18と糸案内羽根11との間に位置させて、糸持上部
材21が設けられている。糸持上部材21は、ロッド体
18と略平行に配置された細長い板体からなり、ロッド
体18の根元部18a側の端部に板体に直交する回動軸
22を有する。回動軸22には、糸持上部材21を回動
させるためのモータ23が接続されている。モータ23
によって回動される糸持上部材21は、ロッド体18と
糸案内羽根11との間に上下方向に形成される板状の空
間内を、ロッド体18および糸案内羽根11と干渉する
ことなく、上方または下方に回動する。
【0028】糸持上部材21は、糸接続時や給糸ボビン
の交換時等にサクションマウスによって保持された糸2
がロッド体18上に載せられたとき、モータ23によっ
て上方へ回動され、糸2をロッド体18の根元部18a
に移動させる。また、糸持上部材21は、通常時には、
羽根トラバース装置10による糸2のトラバースの邪魔
にならないように、モータ23によって図1に示す水平
状態かそれより下方に回動され、没入されている。
【0029】以上の構成からなる本実施形態の作用を述
べる。
【0030】本実施形態に係る自動ワインダ1aによれ
ば、糸接続時や給糸ボビンの交換時等など一旦停止させ
た巻取モータ8および綾振モータ15を再始動させたと
き、すなわちパッケージ駆動ドラム6および羽根トラバ
ース装置10の運転立上がりのとき、図4に示すように
両者の同期が取れない間(時間A)は羽根トラバース装
置10に代って第2のトラバース装置17がトラバース
を行うため、綾乱れのない巻取りが行える。
【0031】詳しくは、糸接続時や給糸ボビンの交換時
等に、公知の糸結び装置等によって糸継ぎされた糸2
は、公知のサクションマウス等によってロッド体18上
に載せられる。次に、糸持上部材21が上方に回動され
てロッド体18上の糸2を持ち上げ、糸2を回動軸22
を中心に斜めになった糸持上部材21に沿ってロッド体
18の根元部18a(ネジ19がない部分)に移動させ
る。これにより、仮に糸2がロッド体18のネジ19の
途中やネジ19の先端側に載せられたとしても、常にネ
ジ19の根元までリセットされるため、所定のネジ送り
時間を確保できる。その後、糸持上部材21は下方に回
動して没入する。
【0032】次に、巻取モータ8および綾振モータ15
が再始動されて、図4に示すようにパッケージ駆動ドラ
ム6および羽根トラバース装置10の運転が立上げられ
ると同時に、第2のトラバース装置17のロッド体18
がモータ20によって回転される。すると、パッケージ
駆動ドラム6および羽根トラバース装置10の運転立上
がり時間AおよびB(実質的にはA)の間、糸2がネジ
19によって微小にネジ送りされ、パッケージ駆動ドラ
ム6および羽根トラバース装置10が定常状態に達した
後に糸2がネジ19の先端から落ち、羽根トラバース装
置10に受け渡される。なお、糸2は、ネジ19で送ら
れているとき、回転する糸案内羽根11、11とは干渉
しない。
【0033】こうして、糸接続時や給糸ボビンの交換時
等には、パッケージ駆動ドラム6および羽根トラバース
装置10の運転が共に定常状態まで立ち上がるまでの間
(図4での時間Aの間)、図2にも示すように、パッケ
ージ3には糸2が極めて小さい綾角で大径部3aから小
径部3bへ互いに重なることなく所定長さ(10〜20m程
度)ピッチ巻き24された後、定常状態となったパッケ
ージ駆動ドラム6および羽根トラバース装置10により
両者の同調がとれた適正な巻取りがなされる。この結
果、パッケージ3は、糸接続時のみ上記大径部3aから
小径部3bへの一方向のピッチ巻き24となり、それ以
外では常にパッケージ駆動ドラム6と羽根トラバース装
置10との同調がとれた適正な巻取りとなる。
【0034】かかるパッケージ3は、糸2の解舒時に、
通常の巻取り部分はパッケージ駆動ドラム6と羽根トラ
バース装置10との同調がとれた適正な巻取りであるた
め良好に解舒でき、糸継ぎ部分は図2に示すように大径
部3aから小径部3bへの相互に重なり合うことのない
ピッチ巻き24となっているのでこれも良好に解舒でき
る。よって、糸2の解舒性が良好となり、近年開発が進
められている超高速(約1500〜1800m/mi
n)解舒にも十分対応できる。
【0035】すなわち、本実施形態に係る自動ワインダ
1aによって得られるパッケージ3は、従来問題となっ
ていた、糸継ぎ後パッケージ駆動ドラム6と羽根トラ
バース装置10とが定常状態に立ち上がるまでの間、糸
2の綾角θ1 がその下層の糸2の綾角θ2 に対してずれ
るため、糸2を解舒するときに糸継ぎ時の糸層が全体と
して輪抜けする問題、糸継ぎ時の糸2の綾角θ1 がラ
ンダムになるため、綾乱れ状態となって解舒性が悪化す
る問題を回避できる。
【0036】また、本実施形態において、ネジ19をロ
ッド体18の全長ではなくロッド体18の略中央部18
cから先端部18bにかけてのみに形成した理由は、仮
にネジ19をロッド体18の全長に亘って刻設してネジ
19による棒巻き24をパッケージ3の広範囲に施す
と、その棒巻き24の糸層全体が下層の糸層または上層
の糸層に対して滑ってしまい、却って輪抜けの原因にな
るからである。よって、ネジ19の長さは、前述の時間
稼ぎが確保できる範囲で、出来るだけ短い方が好まし
い。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る自動ワ
インダによれば、次のような効果を発揮できる。
【0038】(1)請求項1記載の発明によれば、パッケ
ージ駆動ドラムおよび羽根トラバース装置の両者の同期
が取れない間は、羽根トラバース装置に代って第2のト
ラバース装置がトラバースを行うので、綾乱れのない巻
取りが行える。よって、パッケージの解舒性が向上す
る。
【0039】(2)請求項2記載の発明によれば、第2の
トラバース装置によってトラバースされる糸の綾角が極
端に小さくなって一方向にピッチ巻きされ、相互に重な
り合うことはないので、パッケージの解舒性が向上す
る。
【0040】(3)請求項3記載の発明によれば、第2の
トラバース装置のトラバース機構を簡単な構成で実現で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る自動ワインダの概要
を示す斜視図である。
【図2】上記自動ワインダで得られるパッケージの糸解
舒の様子を示す図である。
【図3】従来例を示す自動ワインダの概要を示す説明図
である。
【図4】パッケージ駆動ドラムおよび羽根トラバース装
置の運転立上がりの様子を示す説明図である。
【図5】従来例の自動ワインダで得られるパッケージの
糸解舒の様子を示す図である。
【符号の説明】
1a 自動ワインダ 3 パッケージ 6 パッケージ駆動ドラム 8 駆動源としての巻取モータ 10 羽根トラバース装置 15 駆動源としての綾振モータ 17 第2のトラバース装置 19 トラバース機構としての回転ネジ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 本郷 敏夫 京都府京都市伏見区竹田向代町136番地 村田機械株式会社本社工場内 Fターム(参考) 3F056 DA00 DB01 EB01

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パッケージ駆動ドラムと羽根トラバース
    装置とを別々の駆動源で駆動するようにした自動ワイン
    ダにおいて、上記パッケージ駆動ドラムおよび羽根トラ
    バース装置の運転立上がりのときのみ使用する第2のト
    ラバース装置を備えたことを特徴とする自動ワインダ。
  2. 【請求項2】 上記第2のトラバース装置は、その一方
    向のトラバース時間が上記パッケージ駆動ドラムおよび
    羽根トラバース装置の運転立上がり時間よりも長く設定
    されたトラバース機構を有する請求項1記載の自動ワイ
    ンダ。
  3. 【請求項3】 上記トラバース機構は、トラバースの送
    り方向先端側を自由とした回転ネジである請求項2記載
    の自動ワインダ。
JP11060166A 1999-03-08 1999-03-08 自動ワインダ Pending JP2000255895A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102219133A (zh) * 2011-04-11 2011-10-19 丝丝姆纺织机械(中山)有限公司 一种络筒机拨片式排线装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102219133A (zh) * 2011-04-11 2011-10-19 丝丝姆纺织机械(中山)有限公司 一种络筒机拨片式排线装置

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