JP2000255003A - アクリル化粧金属板 - Google Patents

アクリル化粧金属板

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JP2000255003A
JP2000255003A JP5947999A JP5947999A JP2000255003A JP 2000255003 A JP2000255003 A JP 2000255003A JP 5947999 A JP5947999 A JP 5947999A JP 5947999 A JP5947999 A JP 5947999A JP 2000255003 A JP2000255003 A JP 2000255003A
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JP
Japan
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weight
film
metal plate
acrylic
polymer
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JP5947999A
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English (en)
Inventor
Noriyoshi Terasawa
知徳 寺澤
Hiroki Hatakeyama
宏毅 畠山
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Mitsubishi Rayon Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Rayon Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 深み、透明性等の外観および表面硬度に優れ
たアクリル化粧金属板を、少ない工程で得られるように
する。 【解決手段】 アクリル樹脂中に粒子径0.2〜0.4
μmのゴム含有重合体粒子が5〜25重量%分散したア
クリル樹脂組成物からなり、鉛筆硬度がH以上で厚み5
00μm以下のアクリルフィルム11が金属板16上に
積層されたアクリル化粧金属板10である。アクリルフ
ィルム11の金属板16側に印刷面を設けることができ
る。また、アクリルフィルム11と金属板16の間に、
印刷面が設けられた樹脂フィルムを配することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アクリルフィルム
を金属板上に積層した化粧金属板に関し、詳しくは、深
み、透明性等の外観および表面硬度に優れたアクリル化
粧金属板に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、キッチン表面材、浴室内装等に用
いられる化粧金属板としては、塗装金属板やポリ塩化ビ
ニル(以下、PVCとする)被覆金属板等が使用されて
いる。塗装金属板は一般に、色塗装等の加飾がされた金
属板上に、深みや透明性等の意匠性を付与するためのク
リアー層が設けられており、クリアー層表面は研磨され
平滑性が付与されている。クリアー層は、樹脂が溶解さ
れた塗料を塗布する方法や、熱硬化性樹脂の層を被覆す
る方法等によって設けられる。塗料を塗布する方法で
は、1回の塗布で得られる膜厚が0.1mm程度であっ
て薄いので、十分な深みを備えた外観を得るために何度
も重ね塗りされる。通常、必要膜厚の2倍以上の膜厚ま
で重ね塗りした後、鏡面を得るため必要膜厚まで研磨す
る方法がとられている。また、熱硬化樹脂層の被覆によ
る方法では、樹脂を金属板上にゲルコートした後、熱を
かけ硬化させている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うに深みや透明性等の外観に優れた塗装金属板を得るた
めには、塗料の重ね塗り、研磨、熱硬化等多くの工程が
必要であり、工程の簡略化が望まれていた。また、熱硬
化性樹脂をクリアー層に使用すると、満足できる透明性
が得られない場合もあった。さらに、最近、塗装に使用
される溶剤が環境に及ぼす影響も問題化しており、塗装
金属板にかわる化粧金属板の開発が求められている。P
VC被覆金属板は塗装金属板よりも少ない工程数で製造
することができるが、耐候性および表面硬度等の性能が
十分でない。また、PVCを被覆に使用しているために
燃焼時にダイオキシン等の有毒ガスが発生し、環境面で
も問題があった。
【0004】本発明は前記事情に鑑みてなされたもの
で、深み、透明性等の外観および表面硬度に優れた化粧
金属板を、少ない工程数で得ることを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは前述の課題
を解決する手段として、金属板に透明性の高い特定のア
クリル樹脂組成物からなるアクリルフィルムを積層する
ことを見い出し、本発明を完成するに至った。すなわ
ち、本発明の要旨は、アクリル樹脂中に粒子径0.2〜
0.4μmのゴム含有重合体粒子が5〜25重量%分散
したアクリル樹脂組成物からなり、鉛筆硬度がH以上で
厚み500μm以下のアクリルフィルムが、金属板上に
積層されていることを特徴とするアクリル化粧金属板に
存する。上記アクリルフィルムの金属板側には印刷面が
設けられていることが好ましい。または、上記アクリル
化粧金属板は、アクリルフィルムと金属板の間に、印刷
面が設けられた樹脂フィルムを有することが好ましい。
【0006】さらに、上記アクリル樹脂組成物において
は、ゴム含有重合体粒子が下記(I)ゴム含有重合体か
らなり、アクリル樹脂が、下記(II)熱可塑性重合体
と下記(III)熱可塑性重合体からなり、アクリル樹
脂組成物中で下記(II)熱可塑性重合体が0〜10重
量%、下記(III)熱可塑性重合体が65〜94.5
重量%であり、かつ、ゴム含有重合体(I)中の弾性共
重合体の割合が、アクリル樹脂組成物中5〜18重量%
であるものが好ましい。 (I)ゴム含有重合体 アクリル酸アルキルエステル30〜99.9重量%、こ
れと共重合可能な他のビニル単量体0〜69.9重量
%、共重合性の架橋性単量体0.1〜10重量%からな
る一層以上の弾性共重合体100重量部に、メタクリル
酸エステル50〜100重量%と、これと共重合可能な
他のビニル単量体0〜50重量%とからなる単量体また
はその混合物10〜400重量部が一層以上結合されて
いるゴム含有重合体。 (II)熱可塑性重合体 メタクリル酸メチル50〜100重量%と、これと共重
合可能な他のビニル単量体0〜50重量%とからなり、
重合体の還元粘度(重合体0.1gをクロロホルム10
0mlに溶解し、25℃で測定)が0.2L/g以上で
ある熱可塑性重合体。 (III)熱可塑性重合体 炭素数1〜4のアルキル基を有するメタクリル酸エステ
ル50〜100重量%と、アクリル酸エステル0〜50
重量%と、これらと共重合可能な他のビニル単量体0〜
49重量%とからなり、重合体の還元粘度(重合体0.
1gをクロロホルム100mlに溶解し、25℃で測
定)が0.1L/g以下である熱可塑性重合体。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
図1は本発明のアクリル化粧金属板の一例を示す断面図
であり、アクリル樹脂中にゴム含有重合体粒子が分散し
たアクリル樹脂組成物からなるアクリルフィルム11
が、金属板16上に積層されているものである。使用さ
れるアクリル樹脂は、アクリル酸、アクリル酸エステ
ル、アクリルアミド、アクリロニトリル、メタクリル
酸、メタクリル酸エステル等の重合体および共重合体等
であり、耐衝撃性に優れていることから、通常、メタク
リル酸メチル、メタクリル酸エチル等のメタクリル酸エ
ステルの重合体および共重合体が用いられる。ゴム含有
重合体粒子はアクリル樹脂組成物に優れた耐衝撃性およ
び伸度を付与するものであって、樹脂中5〜25重量%
分散されている。このような量を分散することによっ
て、アクリルフィルム11に透明性と耐衝撃性をともに
付与することができる。ゴム含有重合体としては通常、
ジエン系ゴム、非ジエン系ゴム、熱可塑性ゴム等のゴム
を含む重合体が用いられる。ゴム含有重合体粒子の粒径
は0.2〜0.4μmであって、好ましくは、0.25
〜0.35μmである。このような粒径のゴム含有重合
体粒子が分散されたアクリル樹脂組成物を用いることに
よって、より透明性と表面硬度に優れたフィルム11を
製膜することができる。粒子径が0.2μm未満である
と、得られるアクリル樹脂が脆くなってフィルム製膜が
不能となり、0.4μmを超えると、得られるフィルム
11の透明性が低下して好ましくない。
【0008】アクリル樹脂組成物としては、より透明
性、深みがあり、耐候性が良好で、表面架橋を行わなく
ても十分な表面硬度を有するフィルム11が得られるこ
とから、ゴム含有重合体粒子が下記(I)ゴム含有重合
体からなり、アクリル樹脂が、下記(II)熱可塑性重
合体と下記(III)熱可塑性重合体からなり、アクリ
ル樹脂組成物中で下記(II)熱可塑性重合体が0〜1
0重量%、下記(III)熱可塑性重合体が65〜9
4.5重量%であり、かつ、ゴム含有重合体(I)中の
弾性共重合体の割合がアクリル樹脂組成物中5〜18重
量%であるものが好ましい。
【0009】ゴム含有重合体(I)は、アクリル酸アル
キルエステル30〜99.9重量%と、これと共重合可
能な他のビニル単量体0〜69.9重量%、共重合性の
架橋性単量体0.1〜10重量%からなる単量体を1段
以上で重合させて一層以上の弾性共重合体を得て、この
弾性共重合体100重量部に、メタクリル酸エステル5
0〜100重量%とこれと共重合可能な他のビニル単量
体0〜50重量%からなる単量体またはその混合物10
〜400重量部を一層以上で結合させるグラフト重合で
得られるものである。重合法には制限はないが、通常、
乳化重合法で行われる。また、弾性共重合体を二段以上
で重合させて得る場合、各段における単量体組成が上記
の範囲内である必要はなく、弾性共重合体全体として単
量体組成が上記の範囲内であればよい。
【0010】弾性共重合体に用いられるアクリル酸アル
キルエステルとしては、アルキル基の炭素数1〜8のも
のが使用好ましく、それらのうちではアクリル酸ブチ
ル、アクリル酸−2−エチルヘキシル等が特に好まし
い。弾性共重合体を得る際には、アクリル酸アルキルエ
ステルと共重合可能な他のビニル単量体69.9重量%
以下を共重合させることができる。共重合可能なビニル
単量体としては、上記アクリル酸アルキルエステルとし
て用いられたもの以外の、メタクリル酸メチル、メタク
リル酸ブチル、メタクリル酸シクロヘキシル等のメタク
リル酸アルキルエステルや、スチレン、アクリロニトリ
ル等が好ましい。また、架橋性単量体としては、特に限
定しないが、好ましくはエチレングリコールジメタクリ
レート、ブタンジオールジメタクリレート、アクリル酸
アリル、メタクリル酸アリル、フタル酸ジアリル、トリ
アリルシアヌレート、トリアリルイソシアヌレート、ジ
ビニルベンゼン、マレイン酸ジアリル、トリメチロール
トリアクリレート、アリルシンナメート等が挙げられ、
これらを1種単独または2種以上組み合わせて使用して
もよい。
【0011】このような弾性共重合体にグラフト重合さ
せる単量体としては、メタクリル酸エステル50重量%
以上が使用され、具体的にはメタクリル酸メチル、メタ
クリル酸エチル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸−
2−エチルヘキシル、メタクリル酸シクロヘキシル等が
挙げられる。また、メタクリル酸エステルと共重合可能
な他のビニル単量体50重量%以下を使用してもよく、
これらは特に限定されないが、上記メタクリル酸エステ
ルとして用いられたもの以外の、アクリル酸メチル、ア
クリル酸ブチル、アクリル酸シクロヘキシル等のアクリ
ル酸アルキルエステル、スチレン、アクリロニトリル等
が挙げられ、これらを1種単独または2種以上組み合わ
せて使用してもよい。このようなグラフト重合させる単
量体は、弾性共重合体100重量部に対し、通常10〜
400重量部、好ましくは20〜200重量部が使用さ
れ、1段以上で重合される。グラフト重合させる単量体
が弾性共重合体100重量部に対し10重量部未満であ
ると、弾性共重合体が凝集し、得られるゴム含有重合体
(I)の透明性が悪化する。
【0012】ゴム含有重合体(I)はアクリル樹脂組成
物中に5〜25重量%含まれることが必要であるが、加
えて、ゴム含有重合体(I)中の弾性共重合体の割合
が、アクリル樹脂組成物中、5〜18重量%になるよう
に調節されることが特に好ましい。弾性共重合体の割合
が5重量%未満であると、フィルム11が脆くなり、製
膜不能となる。弾性共重合体の割合が18重量%を超え
ると、フィルム11の表面硬度が低下する。このよう
に、アクリル樹脂組成物中の弾性共重合体の割合を5〜
18重量%とすることによって、耐衝撃性および表面硬
度に優れたアクリルフィルム11を得ることができる。
【0013】熱可塑性重合体(II)は、メタクリル酸
メチル50〜100重量%と、これと共重合可能な他の
ビニル単量体0〜50重量%とからなり、重合体の還元
粘度(重合体0.1gをクロロホルム100mlに溶解
し、25℃で測定)が0.2L/g以上のものである。
この熱可塑性重合体(II)はフィルム製膜性に優れて
おり、これをアクリル樹脂組成物に用いることによっ
て、厚みむらのないフィルム11を効率よく製造するこ
とができる。熱可塑性重合体(II)を使用しないと、
メルトテンションが低下するため、製膜の際には吐出量
を少なくし、樹脂温度を下げることが必要となり、生産
性が低下する。また、得られるフィルム11は厚みムラ
の大きいものとなる。
【0014】メタクリル酸メチルと共重合可能な他のビ
ニル単量体としては、メタクリル酸メチル以外の、アク
リル酸アルキルエステル、メタクリル酸アクリルエステ
ル、芳香族ビニル化合物、ビニルシアン化合物等を使用
することができ、例えば、アクリル酸ブチル等である。
これらは1種単独で使用してもよいし、2種類以上を混
合して用いてもよい。熱可塑性重合体(II)におい
て、その還元粘度の値は重要であり、還元粘度(重合体
0.1gをクロロホルム100mlに溶解し、25℃で
測定)が、0.2L/g以上であるものが好ましく、さ
らには0.2〜1.2L/gであるものが好ましい。
0.2L/g未満であると、厚み精度の良好なフィルム
11が得られない。また、熱可塑性重合体(II)は、
乳化重合法によって製造された後、後処理を行って粉末
状で回収されたものが好ましく使用される。このような
熱可塑性重合体(II)はアクリル樹脂組成物中に必ず
しも含まれる必要はないが、10重量%以下の範囲でこ
れを含有したアクリル樹脂組成物を使用することによっ
て、透明性に優れたフィルム11を効率よく製造するこ
とができる。10重量%を超えると樹脂組成物の粘度が
高くなりすぎてフィルム製膜性が悪化し、また透明性も
低下する。
【0015】熱可塑性重合体(III)としては、炭素
数1〜4のアルキル基を有するメタクリル酸エステル5
0〜100重量%と、アクリル酸エステル0〜50重量
%と、これらと共重合可能な他のビニル単量体0〜49
重量%とからなり、重合体の還元粘度が0.1L/g以
下であり、好ましくは0.05〜0.1L/gである重
合体が使用される。熱可塑性重合体(III)で使用さ
れるメタクリル酸エステルとしては、メタクリル酸メチ
ル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸ブチル等が使用
できるが、メタクリル酸メチルが最も好ましい。アクリ
ル酸エステルとしては、アクリル酸メチル、アクリル酸
エチル、アクリル酸ブチル等が使用できる。アクリル酸
エステルは0〜50重量%の範囲、好ましくは0.1〜
40重量%の範囲で使用される。メタクリル酸エステル
およびアクリル酸エステルと共重合可能な他のビニル単
量体としては公知の単量体が使用でき、1種類の単量体
を単独で使用してもよいし、2種以上組み合わせて使用
してもよい。
【0016】熱可塑性重合体(III)の還元粘度(重
合体0.1gをクロロホルム100mlに溶解し、25
℃で測定)が0.1L/gを超えると、樹脂の溶融粘度
が高くなり過ぎるため製膜性が悪化する。一方、0.0
5L/g未満ではフィルム11が脆くなり、製膜時およ
び印刷時にフィルム11が切れやすくなる。熱可塑性重
合体(III)は、通常の懸濁重合、乳化重合、塊状重
合等の方法で得られたものを使用することができる。ま
た、還元粘度を上記の範囲とするためには、重合の際に
メルカプタン類等の連鎖移動剤を使用することが好まし
い。連鎖移動剤の添加量は、単量体の種類および組成に
より適宜決められる。このような熱可塑性重合体(II
I)を65〜94.5重量%含有したアクリル樹脂組成
物を使用することによって、透明性、深みおよび表面硬
度に優れたフィルム11を安定に製造することができ
る。
【0017】アクリル樹脂組成物には、必要に応じて、
一般の配合剤、例えば安定剤、滑剤、加工助剤、可塑
剤、耐衝撃助剤、発泡剤、充填剤、着色剤、艶消剤、紫
外線吸収剤等が添加された後、溶融流延法、Tダイ法、
インフレーション法等の溶融押し出し法、カレンダー法
等の一般的な方法でアクリルフィルム11に製膜され
る。これらの方法のうち、経済性の点からTダイ法で製
膜されることが好ましい。アクリルフィルム11は、鉛
筆硬度がH以上で、500μm以下の厚さであることが
必要である。鉛筆硬度がH以上では、フィルム11を取
り扱う際に爪等で傷がつきにくく、化粧金属板10への
使用は好ましくなる。また、フィルム11の厚みは50
0μm以下が好ましく、更に好ましくは100μm〜3
00μmである。100μmより薄いと、化粧金属板1
0に十分な深みを付与できない。500μmより厚くな
ると、フィルム11の剛性が大きくなるためラミネート
性、二次加工性(延伸、折り曲げ加工性、基材との積
層)が悪化し、製膜が困難となり、安定して製造できな
くなる。また、単位面積当たりの重量も増大するため経
済的にも不利である。
【0018】図2は本発明のアクリル化粧金属板10の
一例を示す断面図であり、アクリルフィルム11の金属
板16側に印刷面14を設けたものである。このように
アクリルフィルム11には、必要に応じてグラビア印刷
法、フレキソグラフ印刷法、シルクスクリーン印刷法等
による印刷を施し、印刷面14を設けることができる。
印刷面14を設けた加飾フィルム15を金属板16上に
積層させることによって、化粧金属板10に意匠性を付
与することができる。また、このような化粧金属板10
では、印刷面14が金属板16側に配されているので、
印刷面14が保護されるとともに化粧金属板10に高級
感を与えるうえで好ましい。
【0019】また、本発明のアクリル化粧金属板10に
おいては、図3および図4のように、アクリルフィルム
11と金属板16の間に、印刷面14が設けらた樹脂フ
ィルム13を配することもできる。図3は樹脂フィルム
13の印刷面14がアクリルフィルム11側に設けられ
ているもので、図4は樹脂フィルム13の印刷面14が
金属板16側に設けられているものである。また、図に
は示していないが、樹脂フィルム13の両面に印刷面1
4を設けてもよい。樹脂フィルム13にはポリエチレン
テレフタレート等のポリエステルや、ポリエチレン、ポ
リプロピレン等のポリオレフィン、ポリメタクリル酸メ
チル等のアクリル樹脂等を使用することができ、グラビ
ア印刷法、フレキソグラフ印刷法、シルクスクリーン印
刷法等によって、図柄等が印刷される。ここで、図4の
ように、樹脂フィルム13の印刷面14が金属板16側
に設けられる場合や、樹脂フィルム13の両面に印刷面
14が設けられる場合には、樹脂フィルム13として透
明性に優れたポリメタクリル酸メチル等のアクリル樹脂
フィルムを使用することが特に好ましい。透明性に優れ
た樹脂フィルム13の両面に印刷面14を設けると、遠
近感や立体感のある図柄等が加飾された化粧金属板10
を得ることができる。このように、アクリルフィルム1
1と金属板16の間に、印刷面14が設けられた樹脂フ
ィルム13を配することによって、必要に応じた加飾が
施され、かつ印刷14が保護された化粧金属板10を、
少ない工程で得ることができる。
【0020】金属板16上にアクリルフィルム11や樹
脂フィルム13を積層させる方法には特に制限はなく、
熱板プレス等で圧着して積層させる方法等が用いられ
る。アクリルフィルム11と金属板16の間に樹脂フィ
ルム13を配する場合は、あらかじめアクリルフィルム
11と樹脂フィルム13を熱融着して1枚の加飾フィル
ム15とした後、そのフィルムを金属板16上に積層さ
せてもよいし、樹脂フィルム13、アクリルフィルム1
1を順次積層させてもよい。積層時には、金属板16上
に、ユリア樹脂系接着剤、酢酸ビニルエマルション系接
着剤等の接着層12を設けることが好ましい。フィルム
と金属板16の接着面にそれぞれ接着剤を塗布し、貼り
あわせた後、熱板プレスで圧着する方法等で化粧金属板
10が製造される。最表層のアクリルフィルム11に
は、必要に応じて艶消し、着色加工、エンボス加工等の
表面処理をしたものを用いてもよい。金属板16として
は、鋼板、ステンレス板、アルミニウム板等を使用で
き、特に制限はなく、用途に応じて選択することができ
る。
【0021】こうして得られたアクリル化粧金属板10
は、従来よりも大幅に少ない製造工程で、深み、透明性
等の外観や表面硬度に優れた化粧金属板10を低コスト
で得ることができる。また、有機溶剤やPVCを使用せ
ずに、環境に影響を与えることなく製造できる。また、
アクリルフィルム11の金属板16側に印刷面14を設
けたり、アクリルフィルム11と金属板16の間に、印
刷面14が設けられた樹脂フィルム13を配することが
できるので、化粧金属板10に必要に応じた加飾を施す
ことができ、印刷面14が保護され、表面硬度にも優れ
た化粧金属板10とすることができる。また、金属板1
6上に接着層12を設けることができるので、高級感の
ある加飾が施され、耐久性にも優れた化粧金属板10が
得られる。
【0022】
【実施例】以下、本発明を実施例をあげて具体的に説明
するが、本発明は実施例により限定されるものではな
い。なお、実施例中「部」と有るのは「重量部」を、
「%」は「重量%」をそれぞれ表す。 [実施例1]図2に示すアクリル化粧金属板10を以下
のように作成した。 1)ゴム含有重合体(I)粒子の製造 反応容器に下記に示す(イ)と、(ロ)の半分の量の原
料を仕込み、窒素雰囲気下80℃で90分間、撹拌を行
いながら重合した。その後、(ロ)の残り半分の原料を
90分間にわたって連続的に添加し、さらに120分間
重合を行い、弾性体ラテックスを得た。得られた弾性体
ラテックスに、引き続いて下記に示す原料(ハ)を添加
し撹拌した後、下記に示す原料(ニ)を80℃で45分
間にわたって連続的に添加し、その後さらに80℃で1
時間連続して重合を行い、ゴム含有重合体(I)ラテッ
クスを得た。ゴム含有重合体(I)ラテックスを塩化カ
ルシウムを用いて凝析、凝集、固化反応を行い、ろ過、
水洗せずに乾燥してゴム含有重合体(I)粒子を得た。 (イ) 脱イオン水 300部 N-アシルザルコシン酸 0.5部 ホウ酸 1.0部 炭酸ナトリウム 0.1部 ソジウムホルムアルデヒドスルホキシレート 0.5部 硫酸第一鉄 0.00024部 エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム 0.00072部 (ロ) アクリル酸ブチル 80.0部 スチレン 19.0部 メタクリル酸アリル 1.0部 クメンハイドロパーオキサイド 0.3部 (ハ) 脱イオン水 5部 N-アシルザルコシン酸 1.2部 (ニ) メタクリル酸メチル 76.6部 アクリル酸エチル 3.2部 n-オクチルメルカプタン 0.28部 クメンハイドロパーオキサイド 0.24部
【0023】2)熱可塑性共重合体(II)の製造 反応容器に窒素置換したイオン交換水200部を仕込
み、乳化剤としてオレイン酸カリウム1部、過硫酸カリ
ウム0.3部を仕込んだ。続いてメタクリル酸メチル4
0部、アクリル酸ブチル10部、n−オクチルメルカプ
タン0.005部を仕込み、窒素雰囲気下65℃にて3
時間撹拌し、重合を完結させた。引き続いてメタクリル
酸メチル48部、アクリル酸ブチル2部からなる単量体
混合物を2時間にわたって滴下し、滴下終了後2時間保
持して重合を完結させた。得られたラテックスを0.2
5%硫酸水溶液に添加し、重合体を酸凝析した後脱水、
水洗、乾燥し、粉体状で重合体を回収した。得られた熱
可塑性(II)共重合体の還元粘度ηsp/cは0.3
8L/gであった。
【0024】3)アクリル樹脂組成物の製造 上記1)および2)で得られたゴム含有重合体(I)、
熱可塑性共重合体(II)と、熱可塑性重合体(II
I)であるメタクリル酸メチル/アクリル酸メチル共重
合体(メタクリル酸メチル/アクリル酸メチル=98/
2、還元粘度0.06L/g)を、第1表に示す割合で
ヘンシェルミキサーを用いて混合した。次いでφ40m
mのスクリュー型押し出し機(L/D=26)を用いて
シリンダー温度200〜260℃で溶融混練し、ペレッ
ト化して、アクリル樹脂組成物を得た。 4)アクリルフィルム11の製造 上記3)で得られたペレット状のアクリル樹脂組成物を
80℃で一昼夜乾燥し、Tダイを取り付けたφ65mm
ノンベントスクリュー型押し出し機を用い、シリンダー
温度200〜240℃、Tダイ温度250℃でフィルム
を製膜し、膜厚200μmの硬質アクリル樹脂透明フィ
ルム11を得た。 5)加飾フィルム15の作製 上記4)で得られた硬質アクリル樹脂透明フィルム11
の片面に、グラビア印刷方式により絵柄層(数μm〜十
数μm)を印刷して印刷面14を設け、加飾フィルム1
5を作製した。 6)化粧金属板10の作製 鋼板16(厚さ1mm)を用意し、その片面と、上記
5)で得られた加飾フィルム15の印刷面14側に、エ
チレン酢酸ビニル系接着剤をバーコーターでそれぞれ塗
布し、貼り合わせ、接着層12を設けた後、熱板プレス
法(80℃,10kg×5min)により圧着して化粧
金属板10を作製した。
【0025】上記4)で得られた硬質アクリル樹脂透明
フィルム11、上記6)で得られた化粧金属板10の諸
物性を以下の方法で測定した。その結果を表1に示す。 ・ゴム含有重合体粒子径の測定 上記4)で得られた硬質アクリル樹脂透明フィルム11
を適当な大きさに切り出し、切片を0.5重量%四酸化
ルテニウム水溶液に、室温で15時間浸漬して架橋弾性
共重合体部分を染色した。更にミクロトームを用いて約
70nmの厚みにサンプルを切断し、透過型電子顕微鏡
で写真撮影した。この写真から無作為に50個の染色さ
れたゴム含有重合体粒子断面を選び、その各々の粒子径
を算出し、その平均粒子径をゴム含有重合体粒子径とし
た。 ・鉛筆硬度の測定 上記6)で得られた化粧金属板10を適当な寸法に切り
出し、JIS K 5400に従って評価した。 ・アクリルフィルム11の全光線透過率及び曇価の測定 上記4)で得られた硬質アクリル樹脂透明フィルム11
を用い、JIS K6714に従って評価した。 ・表面光沢の測定 上記4)で得られた硬質アクリル樹脂透明フィルム11
の表面光沢を、グロスメータ((株)村上色彩技術研究
所製GM−26D型)を用い、60°での表面光沢を測
定した。
【0026】[実施例2]図3に示すアクリル化粧金属
板10を以下のように作成した。三菱レイヨン(株)製
アクリル樹脂(ハイペットHBS000)を、Tダイを
取り付けたφ65mmノンベントスクリュー型押し出し
機を用い、シリンダー温度200〜240℃、Tダイ温
度250℃でフィルム状(膜厚100μm)に製膜しア
クリルフィルム13を得た。このフィルム13の片面に
実施例1の5)と同様の方法で印刷面14を設け、その
印刷面14に実施例1の4)で得られた硬質アクリル樹
脂透明フィルム11を熱プレス法で積層し、加飾フィル
ム15を作成した。この加飾フィルム15を使用し、加
飾フィルム15の印刷されていない面に接着剤を塗布し
た以外は実施例1の6)と同様にして化粧金属板10を
作成した。こうして得られた化粧金属板10の鉛筆硬度
を実施例1と同様にして測定した結果、2Hであった。
【0027】[実施例3]図3に示すアクリル化粧金属
板10を以下のように作成した。ダイアホイルヘキスト
(株)製PET樹脂フィルム13(商品名:ダイアホイ
ル、膜厚:50μm)の片面に、実施例1の5)と同様
の方法で印刷面14を設け、その印刷面14に実施例1
の4)で得られた硬質アクリル樹脂透明フィルム11を
熱プレス法で積層し、加飾フィルム15を作成した。こ
の加飾フィルム15を使用し、加飾フィルム15の印刷
されていない面に接着剤を塗布した以外は実施例1の
6)と同様にして化粧金属板10を作成した。こうして
得られた化粧金属板の鉛筆硬度を実施例1と同様にして
測定した結果、2Hであった。
【0028】[実施例4]図3に示すアクリル化粧金属
板10を以下のように作成した。東洋紡績(株)製ポリ
プロピレン樹脂フィルム13(商品名:東洋紡パイレン
フィルム−CT、膜厚:50μm)に、実施例1の5)
と同様の方法で印刷面14を設け、その印刷面14に実
施例1の4)で得られた硬質アクリル樹脂透明フィルム
11を、バーコーターでエチレン酢酸ビニル系接着剤を
塗布した後、熱プレス法で積層し、加飾フィルム15を
作成した。この加飾フィルム15を使用し、加飾フィル
ム15の印刷されていない面に接着剤を塗布した以外は
実施例1の6)と同様にして化粧金属板10を作成し
た。こうして得られた化粧金属板10の鉛筆硬度を実施
例1と同様にして測定した結果、2Hであった。
【0029】[実施例5]図4に示すアクリル化粧金属
板10を以下のように作成した。三菱レイヨン(株)製
アクリル樹脂(ハイペットHBS000)を、Tダイを
取り付けたφ65mmノンベントスクリュー型押し出し
機を用い、シリンダー温度200〜240℃、Tダイ温
度250℃でフィルム状(膜厚100μm)に製膜しア
クリルフィルム13を得た。このフィルム13に、実施
例1の5)と同様の方法で印刷面14を設け、その非印
刷面に実施例1の4)で得られた硬質アクリル樹脂透明
フィルム11を熱プレス法で積層し、加飾フィルム15
を作成した。この加飾フィルム15を使用した以外は実
施例1の6)と同様にして化粧金属板10を作成した。
こうして得られた化粧金属板10の鉛筆硬度を実施例1
と同様にして測定した結果、2Hであった。
【0030】[比較例1]ゴム含有重合体(I)の製造
時に、混合液(イ)中のN−アシルザルコシン酸量を
2.0部に変えた以外は、実施例1の1)と同様にし
て、ゴム含有重合体(I)粒子を得た。得られたゴム含
有重合体(I)粒子を使用し、実施例1の3)と同様に
してアクリル樹脂組成物を製造し、実施例1の4)と同
様にして、フィルムの作製を試みたが、製膜時にフィル
ム切れが生じ、アクリルフィルムを得ることができなか
った。なお、フィルムの切片から測定されたゴム粒子径
を表1に示す。
【0031】[比較例2]図2に示すアクリル化粧金属
板10を以下のように作成した。実施例1の1)のゴム
含有重合体(I)の添加量を36部、熱可塑性重合体
(III)の添加量を62部に変更した以外は、実施例1
の3)と同様にしてアクリル樹脂組成物を製造した。得
られた樹脂組成物を使用した以外は、実施例1の4)〜
6)と同様にしてアクリルフィルム11、加飾シート1
5、化粧金属板10を順次作製した。得られたアクリル
フィルム11と、化粧金属板10の諸物性を実施例1と
同様の方法で測定した。その結果を表1に示す。また、
化粧金属板10表面をつめで擦ったところ傷が付いた。
【0032】
【表1】
【0033】[比較例3]PVC100部に対し、DO
P(ジオクチルフタレート)が27部添加された、厚さ
170μmの半硬質PVCシートを用意し、これを使用
した以外は実施例1の5)〜6)と同様にして加飾シー
ト、化粧金属板を作製した。得られた化粧金属板は、鉛
筆硬度が5Bで、透明感が無く、高級感がないものであ
った。PVC被覆金属板では、鉛筆硬度が悪く、PVC
自体の透明性が低かった。
【0034】このように本実施例の硬質アクリルフィル
ム11を最表面に使用した化粧金属板10は、深みがあ
り透明性の高い高級外観を有し、表面硬度、表面光沢に
優れたものであった。
【0035】
【発明の効果】本発明のアクリル化粧金属板は、アクリ
ル樹脂中に粒子径0.2〜0.4μmのゴム含有重合体
粒子が5〜25重量%分散したアクリル樹脂組成物から
なり、鉛筆硬度がH以上で、厚み500μm以下のフィ
ルムを、金属板上に積層させたものであるので、従来よ
りも大幅に少ない製造工程で、深み、透明性等の外観や
表面硬度に優れた化粧金属板を低コストで得ることがで
きる。また、有機溶剤やPVCを使用せずに環境に影響
を与えることなく製造できる。上記アクリル樹脂は、架
橋を行わなくても、フィルムとした際に十分な表面硬度
を有するので、延伸、折り曲げ加工性等に優れており、
金属板上への積層を問題なく行うことができる。また、
本発明のアクリル化粧金属板は、アクリルフィルムの金
属板側に印刷面を設けたり、アクリルフィルムと金属板
の間に、印刷面が設けられた樹脂フィルムを配すること
ができるので、化粧金属板に必要に応じた加飾を施すこ
とができ、印刷面が保護され、表面硬度にも優れたもの
を少ない工程で製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のアクリル化粧金属板の例を示す断面
図である。
【図2】 本発明のアクリル化粧金属板の例を示す断面
図である。
【図3】 本発明のアクリル化粧金属板の例を示す断面
図である。
【図4】 本発明のアクリル化粧金属板の例を示す断面
図である。
【符号の説明】
10…アクリル化粧金属板、11…アクリルフィルム、
12…接着層、13…樹脂フィルム、14…印刷面、1
5…加飾フィルム、16…金属板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2E110 AA00 AB04 AB23 AB42 BA02 BA12 BB02 BB03 GB02W GB44W 4F100 AB01B AB03 AK01D AK02A AK02J AK12 AK12J AK25 AK25A AK25J AK68G AL01A AL05A AN00A BA02 BA03 BA04 BA07 BA10A BA10B CB00 DE01A GB08 HB00 HB31C JA06A JA20A JK12A JK14 JL00 JL02 JN01 YY00A

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アクリル樹脂中に粒子径0.2〜0.4
    μmのゴム含有重合体粒子が5〜25重量%分散したア
    クリル樹脂組成物からなり、鉛筆硬度がH以上で厚み5
    00μm以下のアクリルフィルムが、金属板上に積層さ
    れていることを特徴とするアクリル化粧金属板。
  2. 【請求項2】 アクリルフィルムの金属板側に印刷面が
    設けられていることを特徴とする請求項1に記載のアク
    リル化粧金属板。
  3. 【請求項3】 アクリルフィルムと金属板の間に、印刷
    面が設けられた樹脂フィルムが配されていることを特徴
    とする請求項1に記載のアクリル化粧金属板。
  4. 【請求項4】 ゴム含有重合体粒子が下記(I)ゴム含
    有重合体からなり、アクリル樹脂が、下記(II)熱可
    塑性重合体と下記(III)熱可塑性重合体からなり、
    アクリル樹脂組成物中で下記(II)熱可塑性重合体が
    0〜10重量%、下記(III)熱可塑性重合体が65
    〜94.5重量%であり、かつ、ゴム含有重合体(I)
    中の弾性共重合体の割合が、アクリル樹脂組成物中5〜
    18重量%であることを特徴とする請求項1ないし3の
    いずれかに記載のアクリル化粧金属板。 (I)ゴム含有重合体 アクリル酸アルキルエステル30〜99.9重量%、こ
    れと共重合可能な他のビニル単量体0〜69.9重量
    %、共重合性の架橋性単量体0.1〜10重量%からな
    る一層以上の弾性共重合体100重量部に、メタクリル
    酸エステル50〜100重量%と、これと共重合可能な
    他のビニル単量体0〜50重量%とからなる単量体また
    はその混合物10〜400重量部が一層以上結合されて
    いるゴム含有重合体。 (II)熱可塑性重合体 メタクリル酸メチル50〜100重量%と、これと共重
    合可能な他のビニル単量体0〜50重量%とからなり、
    重合体の還元粘度(重合体0.1gをクロロホルム10
    0mlに溶解し、25℃で測定)が0.2L/g以上で
    ある熱可塑性重合体。 (III)熱可塑性重合体 炭素数1〜4のアルキル基を有するメタクリル酸エステ
    ル50〜100重量%と、アクリル酸エステル0〜50
    重量%と、これらと共重合可能な他のビニル単量体0〜
    49重量%とからなり、重合体の還元粘度(重合体0.
    1gをクロロホルム100mlに溶解し、25℃で測
    定)が0.1L/g以下である熱可塑性重合体。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006116712A (ja) * 2004-10-19 2006-05-11 Sumitomo Chemical Co Ltd エチレン・ビニルエステル共重合体含有水性エマルジョンに由来する接着層及び金属層を有する積層体
JP2009040058A (ja) * 2008-09-30 2009-02-26 Toyo Kohan Co Ltd 化粧金属板の製造方法
JP2009228000A (ja) * 2008-02-28 2009-10-08 Kuraray Co Ltd メタクリル系樹脂フィルム

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