JP2000253550A - 電線の圧縮接続部 - Google Patents

電線の圧縮接続部

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JP2000253550A
JP2000253550A JP5388899A JP5388899A JP2000253550A JP 2000253550 A JP2000253550 A JP 2000253550A JP 5388899 A JP5388899 A JP 5388899A JP 5388899 A JP5388899 A JP 5388899A JP 2000253550 A JP2000253550 A JP 2000253550A
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electric wire
layer
wire
winding
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JP5388899A
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English (en)
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Kokei Haji
弘敬 土師
Koji Nagano
宏治 長野
Hiroshi Kubokawa
弘 窪川
Toru Washimi
亨 鷲見
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Hitachi Cable Ltd
Tokyo Electric Power Company Holdings Inc
Original Assignee
Tokyo Electric Power Co Inc
Hitachi Cable Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 発熱を効果的に抑制することができ、しか
も、風音発生の懸念がなく、構成作業も容易であり、さ
らに、温度検出が可能な電線の圧縮接続部を提供する。 【解決手段】 圧縮スリーブ3a、3bと電線4a、4
bの周囲に、所定のスパイラル形状に予備成型された導
電性金属のスパイラルロッド5の巻き付けによる巻付層
6を形成し、この巻付層6の上に放射率が約0.9の黒
色の放熱層7を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電線の圧縮接続部
に関し、特に、発熱を抑制した電線の圧縮接続部に関す
る。
【0002】
【従来の技術】たとえば、架空送電線路においては、送
電線の発熱の許容レベルを上げることによって、通電容
量を増大させることが行われている。この高温での運用
を進めるうえにおいて特に注意しなければならない事柄
として、電線接続部における発熱の問題がある。
【0003】通常、鉄塔に対する電線の引き留め取り付
け、あるいは電線同士の接続等には、圧縮スリーブによ
る加圧々縮接続が採用されている。この接続形式の場合
には、圧縮スリーブと電線間の一体的接触によって電気
的導通性が確保されるが、圧縮接続部分の発熱が電線本
体に比べて大きくなるのが普通である。
【0004】発熱の要因としては、たとえば、酸化皮
膜、防食皮膜等の介在による導通性の阻害、この導通阻
害の特に大きな古線の使用、あるいは偏心接続、塩害、
ジンクロ反応等が挙げられ、これら要因は送電容量の増
大とともに高温運用に大きな影響を及ぼすようになる。
従来、このような発熱原因に対処する方法としては、以
下のような対策が採られている。
【0005】図2は、鉄塔等の引留装置における対策を
示したもので、1は、碍子等を介して鉄塔へ固定するた
めの穴部2を有し、L型に配された圧縮部スリーブ3
a、3bの一方側の3aに電線4aを圧縮接続し、他方
の圧縮スリーブ3bに電線4bを圧縮接続した圧縮クラ
ンプを示す。
【0006】8は、電線4a、4bの間に張り渡された
バイパス線を示し、接触抵抗の小さな材料から構成され
たPGクランプ9a、9bを介して電線4a、4bに取
り付けられている。
【0007】上記した要因によって抵抗の増加した圧縮
スリーブ3a、3bにおける負荷電流は、バイパス線8
への分流により軽減されることになり、従って、圧縮ス
リーブ3a、3bにおける発熱は軽減されることにな
る。
【0008】そして、PGクランプ9a、9bには、こ
の効果を長期にわたって維持するために把持力維持を目
的とした皿バネが組み込まれており、さらに、温度変化
に伴う膨張収縮に対応するための緩み防止措置が施され
ている。
【0009】図3は、電線間の直線接続部における対策
を示したもので、(イ)のように、電線10と圧縮スリ
ーブ11とから構成された圧縮型の直線接続部12にお
いて、所定形状のアーマーロッド13を準備し、これを
(ロ)のように、圧縮スリーブ11の全周と電線10の
一部に巻き付けることによって構成される。アーマーロ
ッド13により通電断面積を大にすることによって、圧
縮スリーブ12における発熱は軽減される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の圧縮接
続部によると、たとえば、前者の場合、バイパス線の追
加のために構成作業に多くの時間が必要になるととも
に、バイパス線が風音発生の原因となる可能性があり、
また、後者の場合には、発熱抑制効果の面で必ずしも充
分なものではなかった。さらに、前者および後者とも
に、架空であるため、温度検出が困難である。
【0011】従って、本発明の目的は、発熱を効果的に
抑制することができ、しかも、風音発生の懸念がなく、
構成作業も容易であり、さらに、温度検出が可能な電線
の圧縮接続部を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の目的を
達成するため、電線と、前記電線を挿入され、加圧々縮
されることによって前記電線と一体化された圧縮部材と
から構成される電線の圧縮接続部において、前記圧縮部
材の周囲に、所定のスパイラル形状に予備成型された導
性電金属のスパイラルロッドの巻付層を形成し、前記巻
付層の表面に、温度測定用の放熱層を形成したことを特
徴とする電線の圧縮接続部を提供するものである。
【0013】上記の放熱層としては、放射率が約0.9
の黒い色調を有していることが望ましい。放射率が約
0.9の黒色の放熱層は、放射温度計による測温精度を
高水準に維持すると同時に、最良の放熱性確保を可能に
する。
【0014】放熱層は、テープの巻き付け、あるいは塗
料の塗布などによって形成され、特に、塗料塗布による
層の形成は、スパイラルロッドの巻付層の表面形状に完
全に合致させた形に放熱層を形成できることから、最も
高い放熱効率を得ることができる。
【0015】スパイラルロッドの巻付層を2層以上の複
数層に構成することは、放熱効率の向上につながるので
有益である。複数層の構造とするとき、隣接する巻き付
け層間におけるスパイラルロッドの巻き付け方向をS方
向、Z方向と逆に設定する巻き付けが好ましく、このよ
うに構成するときには、熱放散性を一層向上させること
ができる。
【0016】圧縮部材とは、たとえば、圧縮スリーブが
これに相当し、この圧縮部材とスパイラルロッドとは、
多くの場合、電線と同じ材料によって構成され、アルミ
ニウムあるいはアルミニウム合金等が構成材として使用
される。
【0017】本発明による圧縮接続部は、鉄塔への電線
の引き留め取付部における電線の圧縮接続部、あるいは
電線同士の圧縮接続部など、電線を圧縮部材に挿入して
これを加圧々縮することによって接続する形式の接続部
であれば、全ての用途に適用可能である。好適な用途と
して、たとえば、圧縮クランプ本体あるいはジャンパソ
ケット等を挙げることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】次に、本発明による電線の圧縮接
続部の実施の形態について説明する。図1(イ)は、圧
縮クランプ部の構造を示したもので、1は、碍子等を介
して鉄塔へ引留め固定するための穴部2を有し、L型に
配置された圧縮スリーブ3a、3bの一方の側3aに送
電線路を構成する電線4aを圧縮接続し、他方の側3b
に他の電線(ジャンパー線)4bを圧縮接続した圧縮ク
ランプを示す。
【0019】図1(ロ)は、この圧縮クランプ部の周囲
にスパイラルロッドを巻き付けた構造を示す。圧縮スリ
ーブ3aの全周と電線4aの一部、および圧縮スリーブ
3bの全周と電線4bの一部には、所定のスパイラル形
状に予備成型されたスパイラルロッド5による巻付層6
が形成され、巻付層6の表面には放射率が約0.9の黒
色の耐熱塗料の塗布による放熱層7が形成されている。
【0020】本実施形態の場合には、放熱層7として放
射率が約0.9の黒色材を使用しているので、この放熱
層7を対象とした放射温度計による確実な温度測定が可
能となる。架空送電線路における数多くの圧縮接続部の
温度を遠方から測温できることは、日常の送電線路の保
全管理を簡便に行えることを意味し、大きな利点とな
る。
【0021】図1(ハ)は、図1(ロ)のA−A′断面
図を示す。中心の抗張力線41aと外層のアルミニウム
線41a′とから構成される電線4aの周囲に、スパイ
ラルロッド5が密接して巻き付けられ、さらに、その表
面には放熱層7が形成されている。
【0022】表1に、本発明による放熱対策を施す前と
後、即ち、図1(イ)と図1(ロ)の圧縮接続部を対象
として、同じ環境と同じ通電条件のもとに行った発熱試
験の実施結果を示す。図1(ロ)の場合には、スパイラ
ルロッド5による巻付層6を単層に形成したのものと、
2層に形成したものを試験に供した。図1(イ)および
図1(ロ)のB、C、Dは、測温個所を示す。
【0023】
【表1】
【0024】表1によれば、図1(イ)の場合がB〜D
位置において、それぞれ90℃、120℃および120
℃と高い発熱を示しているのに比べ、本発明による図1
(ロ)の場合には、スパイラルロッド5の巻付層6を単
層に形成したものが78℃(C)および100℃
(D)、2層に形成したものが61℃(C)および90
℃(D)と格段に発熱が低く、両者間には明確な差が認
められた。なお、図1(ロ)の単層と2層とでは、2層
の優位性が確認された。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、本発明による電線
の圧縮接続部によれば、電線と圧縮接続部の周囲に、導
電性金属から成るスパイラルロッドの巻付層を形成して
いることから、圧縮接続部における負荷電流はこの巻付
層への分流により軽減され、発熱は減少する。
【0026】さらに、巻付層の表面には、温度測定用の
放熱層が形成されているので、圧縮接続部に発生した熱
は効率よく放散されるとともに、放熱層の温度を測定す
ることによって圧縮接続部の発熱状況を容易に掌握する
ことができ、従って、これにより電線路の保全管理を効
率よく遂行することが可能となる。
【0027】また、スパイラル形状に予備成型されたス
パイラルロッドの巻き付けと放熱層の形成によって所定
の構造とするものであることから、構造的に風音要因が
存在せず、さらに、短時間のうちに構成作業を終了させ
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による電線の圧縮接続部の実施の形態を
示す説明図であり、(イ)はスパイラルロッドを巻き付
ける前の圧縮接続部の構造を示し、(ロ)はスパイラル
ロッドを巻き付けた後の圧縮接続部の構造を示し、
(ハ)は(ロ)のA−A′断面図を示す。
【図2】従来の圧縮接続部の構造を示す説明図。
【図3】従来の他の圧縮接続部の構造を示す説明図。
【符号の説明】
1 圧縮クランプ 2 穴部 3a、3b 圧縮スリーブ 4a、4b 電線 5 スパイラルロッド 6 巻付層 7 放熱層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長野 宏治 茨城県日立市日高町5丁目1番1号 日立 電線株式会社パワーシステム研究所内 (72)発明者 窪川 弘 茨城県日立市日高町5丁目1番1号 日立 電線株式会社パワーシステム研究所内 (72)発明者 鷲見 亨 茨城県日立市日高町5丁目1番1号 日立 電線株式会社パワーシステム研究所内 Fターム(参考) 5E085 BB01 CC03 DD12 EE11 HH06 JJ21 5G367 EA02 EB01 EF02 EF06

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電線と、前記電線を挿入され、加圧々縮
    されることによって前記電線と一体化された圧縮部材と
    から構成される電線の圧縮接続部において、 前記圧縮部材の周囲に、所定のスパイラル形状に予備成
    型された導電性金属のスパイラルロッドの巻付層を形成
    し、 前記巻付層の表面に、温度測定用の放熱層を形成したこ
    とを特徴とする電線の圧縮接続部。
  2. 【請求項2】 前記放熱層は、放射率が約0.9の黒の
    色調を有することを特徴とする請求項第1項記載の電線
    の圧縮接続部。
  3. 【請求項3】 前記放熱層は、塗料の塗布によって形成
    されたことを特徴とする請求項第1項あるいは第2項記
    載の電線の圧縮接続部。
  4. 【請求項4】 前記巻付層は、複数の巻付層によって形
    成されたことを特徴とする請求項第1項ないし第3項の
    いずれかに記載の電線の圧縮接続部。
  5. 【請求項5】 前記複数の巻付層は、隣接する巻付層間
    において巻付方向が逆に設定されたことを特徴とする請
    求項第4項記載の電線の圧縮接続部。
  6. 【請求項6】 前記巻付層は、前記圧縮部材の周囲から
    前記電線の周囲にかけて形成されていることを特徴とす
    る請求項第1項記載の電線の圧縮接続部。
  7. 【請求項7】 前記圧縮部材は、圧縮クランプ本体ある
    いはジャンパソケットの圧縮部であることを特徴とする
    請求項第1項記載の電線の圧縮接続部。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009106089A (ja) * 2007-10-24 2009-05-14 Fujikura Components Ltd 架空送電線の直線スリーブ接続部の改修方法及び架空送電線の直線スリーブ接続部の改修部の構造
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