JP2000250634A - インライン型流体混合装置 - Google Patents

インライン型流体混合装置

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JP2000250634A
JP2000250634A JP11049582A JP4958299A JP2000250634A JP 2000250634 A JP2000250634 A JP 2000250634A JP 11049582 A JP11049582 A JP 11049582A JP 4958299 A JP4958299 A JP 4958299A JP 2000250634 A JP2000250634 A JP 2000250634A
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pump
fluid
pressure
valve
pulsation
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JP11049582A
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English (en)
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Junichi Ando
淳一 安藤
Akira Higashiyama
明 東山
Hironobu Matsuzawa
広宣 松沢
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Noritake Co Ltd
Advance Denki Kogyo KK
Original Assignee
Noritake Co Ltd
Advance Denki Kogyo KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 流量制御のための制御機器を用いないで装置
を簡単且つ小型に構成することができるインライン型流
体混合装置を提供する。 【解決手段】 流体Aおよび流体Bがそれぞれ導かれる
1対の供給通路(管路14Aおよび接続路18A、管路
14Bおよび接続路18B)には、流量設定可能な空気
ポンプ16Aおよび16Bと脈動抑制弁20Aおよび脈
動抑制弁20Bとがそれぞれ設けられ、空気ポンプ16
Aおよび16Bの流量設定に従う作動によって流体Aお
よび流体Bがそれぞれ周期的に圧送されるとともに、そ
れら圧送された流体Aおよび流体Bは、その脈動が脈動
抑制弁20Aおよび脈動抑制弁20Bによってそれぞれ
抑制されてから合流させられてインライン型ミキサ12
へ送り込まれることにより、混合される。このため、流
量計、電子式流量コントローラ、電動ポンプなどの流体
の流量制御のための制御機器を用いないので、装置10
が簡単且つ小型に構成されるとともに、装置10が安価
となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、2以上の流体の合
流点に設けられてそれらの流体を連続的に混合するイン
ライン型流体混合装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】2以上の管路を介して導かれる2以上の
流体を合流させてインライン型ミキサに送り込むことに
より、予め設定された一定の比率でそれら2以上の流体
を混合するインライン型流体混合装置がある。このよう
なインライン型流体混合装置では、通常、流体流量がそ
のまま混合比率となることから、高い混合精度を維持す
るために流量制御が高精度で行われる必要がある。
【0003】このため、従来のインライン型流体混合装
置では、2以上の流体を導く管路毎に、流体流量を検出
するための流量計と、流体を圧送するために電気モータ
で駆動されるポンプと、その流量計により検出された流
量が予め設定された値となるようにポンプを駆動する電
気モータの回転速度をフィードバック制御する電子式流
量コントローラとが設けられ、インライン型ミキサの上
流側の合流点における流量比が高い精度で制御されてい
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来のインライン型流体混合装置では、流体を導
く管路毎に、流量計、ポンプ、および一定流量となるよ
うにそのポンプの駆動回転速度をフィードバック制御す
る電子式流量コントローラが必要となることから、それ
らの制御機器によって装置の構成が複雑となって大型と
なるという不都合があった。また、混合前或いは混合後
の流体が引火性である場合には、上記流量計、ポンプ、
および電子式流量コントローラをそれぞれ防爆型とする
必要があるので、装置が一層大型となっていた。
【0005】本発明は以上の事情を背景として為された
ものであり、その目的とするところは、流量制御のため
の制御機器を用いないで装置を簡単且つ小型に構成する
ことができるインライン型流体混合装置を提供すること
にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明方法の要旨とするところは、少なくとも第1供
給通路および第2供給通路を介してそれぞれ連続的に導
かれる2以上の流体を合流させてインライン型ミキサに
送り込むことにより、予め設定された一定の比率でそれ
ら2以上の流体を混合するインライン型流体混合装置で
あって、(a) 前記第1供給通路および第2供給通路にそ
れぞれ設けられ、前記流体を前記インライン型ミキサに
向かって圧送する流量設定可能な第1ポンプおよび第2
ポンプと、(b) 前記第1供給通路および第2供給通路の
前記第1ポンプおよび第2ポンプの下流側においてそれ
ぞれ直列に接続され、その第1ポンプおよび第2ポンプ
から出力される流体の脈動をそれぞれ抑制する第1脈動
抑制弁および第2脈動抑制弁とを、含むことにある。
【0007】
【発明の効果】このようにすれば、第1供給通路および
第2供給通路には、流量設定可能な第1ポンプおよび第
2ポンプと第1脈動抑制弁および第2脈動抑制弁とがそ
れぞれ設けられ、第1ポンプおよび第2ポンプの流量設
定に従う作動によって流体がそれぞれ圧送されるととも
に、それら圧送された流体は、その脈動が第1脈動抑制
弁および第2脈動抑制弁によってそれぞれ抑制されてか
ら合流させられてインライン型ミキサへ送り込まれるこ
とにより、混合される。したがって、流量計、電子式流
量コントローラ、電動ポンプなどの流体の流量制御のた
めの制御機器を用いないので、装置が簡単且つ小型に構
成されるとともに、装置が安価となる。特に、インライ
ン型流体混合装置が防爆仕様で構成される場合には、上
記の効果が一層顕著となる。また、第1供給通路および
第2供給通路において連続的に導かれる流体を流量制御
するために混合開始時点で流量フィードバック制御が安
定するまでの期間において混合比が不安定となる場合に
比較して、流量設定可能な第1ポンプおよび第2ポンプ
から圧送される流体がインライン型ミキサへ送り込まれ
るので、混合装置の立上がり期間における混合比が安定
する利点がある。
【0008】
【発明の他の態様】ここで、好適には、前記第1ポンプ
および第2ポンプは、流体を周期的に圧送するために加
圧される圧力室内の容積を変化させるためのダイヤフラ
ムを備え、そのダイヤフラムは圧力流体が周期的に作用
させられることにより往復駆動されるダイヤフラムポン
プすなわち容積型ポンプである。このようにすれば、ダ
イヤフラムの変形によって流体を圧送するために加圧さ
れる圧力室の容積が変化させられることから、摺動部分
がないので、高い耐久性や防爆性が得られる。
【0009】また、好適には、前記第1脈動抑制弁およ
び第2脈動抑制弁は、その出力側の圧力が上昇した場合
にはその入力側と出力側との間の流通抵抗を増大させる
が、その出力側の圧力が下降した場合にはその入力側と
出力側との間の流通抵抗を減少させるものである。この
ようにすれば、入力側の圧力が上昇すると流通抵抗が高
められ、入力側の圧力が下降すると流通抵抗が低められ
ることにより入力側の脈動が抑制されるので、一定の絞
り弁を用いる場合に比較して、出力側圧力変動が抑制さ
れて混合精度が高められる。
【0010】また、好適には、前記第1脈動抑制弁およ
び第2脈動抑制弁は、その入力側の圧力変動に拘らず出
力側の圧力が一定となるように流体を制御する定圧制御
弁と、その定圧制御弁の出力側において直列に接続され
たオリフィスとからそれぞれ構成されるものである。こ
のようにすれば、後段のインライン型ミキサなどにおけ
る圧力変動の影響が上記オリフィスによって遮断される
ので、定圧制御弁の圧力制御が影響を受けない利点があ
る。
【0011】
【発明の好適な実施の形態】以下、本発明の一実施例を
図面に基づいて詳細に説明する。
【0012】図1において、インライン型流体混合装置
10は、2種類の流体AおよびBを混合するためのイン
ライン型ミキサ12を備えている。このインライン型ミ
キサ12は、たとえば長方形の板を180°だけ右回転
方向へねじった右ねじれ固定羽根と長方形の板を180
°だけ左回転方向へねじった左ねじれ固定羽根とが流体
の流れ方向すなわちミキサ12の長手方向の複数箇所に
おいて交互に備えられて構成されたものであって、流通
する流体を分割しつつその流体に転換、反転運動を与え
ることにより、流体を均質に混合するものである。この
ようなインライン型ミキサ12は、たとえばスタティッ
クミキサとも称される。
【0013】上記インライン型流体混合装置10は、管
路14Aおよび14Bを介してそれぞれ導かれた流体A
およびBを周期的に圧送する容積型ポンプである空気ポ
ンプ16Aおよび16Bと、その空気ポンプ16Aおよ
び16Bから接続路18Aおよび18Bを介してそれぞ
れ出力された流体AおよびBの脈動を抑制する脈動抑制
弁20Aおよび20Bと、流体AおよびBの逆流を阻止
するための逆止弁22Aおよび22Bとを備え、それら
逆止弁22Aおよび22Bを通過した流体AおよびBを
合流させてから前記インライン型ミキサ12に供給する
ようになっている。このインライン型ミキサ12の後段
の流通抵抗は略一定とされている。
【0014】上記空気ポンプ16Aおよび16Bは、互
いに同様の構成であって、その圧送流量が空気圧PFA
よびPFBにより設定可能に構成されている。また、上記
脈動抑制弁20Aおよび20Bも、互いに同様の構成で
あって、入力側流体の圧力に拘らず出力側流体の圧力
を、制御圧に対応する値に保持することにより出力側流
体の振動を抑制するように構成されている。レギュレー
タ24および26は、上記空気ポンプ16Aおよび16
Bの圧送流量を設定するための空気圧PFAおよびPFB
手動操作量にしたがってそれぞれ出力する。また、レギ
ュレータ28および30は、脈動抑制弁20Aおよび2
0Bの出力側圧力を設定するための制御圧(空気圧)P
PAおよびPPBを手動操作量にしたがってそれぞれ出力す
る。なお、上記脈動抑制弁20Aおよび20Bの出力圧
を監視するための1対の圧力計80、82が、脈動抑制
弁20Aおよび20Bと逆止弁22Aおよび22Bとの
間にそれぞれ設けられている。
【0015】図2は、上記空気ポンプ16Aの構成を説
明する断面図である。空気ポンプ16Bも同様の構成で
あるので、以下、空気ポンプ16Aを用いて説明する。
図2において、空気ポンプ16Aは、ハウジング31内
において、流体を圧送するために連結シャフト32によ
って互いの中央部が連結された円形の1対のダイヤフラ
ム34および36と、それらダイヤフラム34および3
6の周期的弾性変形によりそれぞれの容積が周期的に変
化させられる左右1対の圧力室38および40と、それ
ら圧力室38および40と管路14Aが接続された入力
ポート42との間に設けられた入力側逆止弁44および
46と、それら圧力室38および40と接続路18Aが
接続された出力ポート48との間に設けられた出力側逆
止弁50および52と、上記ダイヤフラム34および3
6を駆動するために空気圧PFAが切換弁54を介して周
期的且つ交互に導入される1対の駆動室56および58
とを備え、上記圧力室38および40内の流体を交互に
圧送する所謂ダイヤフラムポンプである。
【0016】これにより、図示しない駆動回路によって
一定の周期で作動させられる切換弁54により、たとえ
ば駆動室56内に空気圧PFAが導入されるとともに駆動
室58内の空気が排出されると、連結シャフト32によ
り連結された1対のダイヤフラム34および36が圧力
室38側へ移動させられてその圧力室38内の容積が小
さくされると同時に反対側の圧力室40の容積が拡大さ
れるので、入力ポート42の流体Aは圧力室40内へ吸
引されると同時に圧力室38内の流体Aは出力ポート4
8から圧送される。図2はこの状態を示している。ま
た、駆動室58内に空気圧PFAが導入されるとともに駆
動室56内の空気が排出されると、上記と反対の作動に
よって入力ポート42の流体Aは圧力室38内へ吸引さ
れると同時に圧力室40内の流体Aは出力ポート48か
ら圧送される。このような作動が繰り返されることによ
り、流体Aは上記切換弁54の切換周期に応じて周期的
に圧送される。
【0017】ここで、上記1対のダイヤフラム34およ
び36の変形量すなわち圧力室38および40の圧送容
積(周期的容積変化量)は、駆動室56および58に導
入される空気圧PFAに従って決定させられることから、
空気ポンプ16Aが流体Aを圧送する流量はその空気圧
FAにより設定されるようになっている。また、圧力室
38および40の容積はダイヤフラム34および36の
変形によってその容積が変化させられることから、空気
ポンプ16Aは、摺動部材を用いないで構成されている
ので、好適な防爆仕様となっている。
【0018】図3は、前記脈動抑制弁20Aの構成を説
明する断面図である。脈動抑制弁20Bも同様の構成で
あるので、以下、脈動抑制弁20Aを用いて説明する。
図3において、脈動抑制弁20Aは、ハウジング59内
に設けられた、入力ポート60に連通する入力側弁室6
2および出力ポート64に連通する出力側弁室66と、
それら入力側弁室62および出力側弁室66との間の通
路68を非接触状態で貫通させられてその通路68を開
閉する弁子70と、その弁子70を移動可能とするため
のその両端を支持するために、入力側弁室62に設けら
れた小径ダイヤフラム72および出力側弁室66に設け
られた大径ダイヤフラム74と、上記小径ダイヤフラム
72および大径ダイヤフラム74の弁子70とは反対側
に設けられて前記制御圧PPAが導かれる小径制御室76
および大径制御室78とを、備えている。この脈動抑制
弁20Aにおいても、弁子70はダイヤフラム72およ
び74によって非接触状態で移動可能に支持されてお
り、摺動部材を用いないで構成されている。
【0019】上記のように構成された脈動抑制弁20A
において、出力側の圧力POUT が上昇した場合には、大
径ダイヤフラム74の両面のうち出力側弁室66側の面
に作用する圧力POUT が増加するので、大径ダイヤフラ
ム74および小径ダイヤフラム72が変形して弁子70
が通路68に接近し、入力ポート60と出力ポート64
との間の流通抵抗が増大させられる。反対に、上記出力
側の圧力POUT が下降した場合には、大径ダイヤフラム
74の両面のうち出力側弁室66側の面に作用する圧力
OUT が減少するので、大径ダイヤフラム74および小
径ダイヤフラム72が変形して弁子70が通路68から
離隔し、入力ポート60と出力ポート64との間の流通
抵抗が減少させられる。これにより、入力側圧力の脈動
が好適に減衰させられて脈動抑制弁20Aから出力され
る。
【0020】ここで、小径制御室76および大径制御室
78には制御圧PPAが導かれていることから、上記小径
ダイヤフラム72の受圧面積をS1 、大径ダイヤフラム
74の受圧面積をS2 、入力側弁室62内の圧力を
IN、出力側弁室66内の圧力をPOUT とすると、次式
1が成立するように弁子70が作動させられる。ここ
で、、小径ダイヤフラム72の受圧面積S1 は大径ダイ
ヤフラム74の受圧面積S2に比較して1/10程度以
下に小さく決定されていることから、数式1の右辺第2
項は第1項に比較して相対的に1桁以上小さな値となる
ので、脈動抑制弁20Aの出力圧POUT は、入力側の圧
力PINの変動に拘らず、制御圧PPAによって決定される
略一定の圧に保持されるようになっている。すなわち、
脈動抑制弁20Aおよび20Bは、出力圧POUT を制御
圧PPAに対応して決まる値に略一定に保持する定圧制御
弁として機能している。また、前述のように、インライ
ン型流体混合装置10およびその後段の流通抵抗は一定
の系であるから、上記脈動抑制弁20Aおよび20B
は、定流量制御弁としても機能しているのである。
【0021】
【数1】 POUT =PPA(S2 −S1 )/S2 +PIN1 /S2
【0022】上記のようにして構成されたインライン型
流体混合装置10においては、空気ポンプ16Aおよび
16Bから周期的に圧送される流体Aおよび流体Bは、
脈動抑制弁20Aおよび20Bによってその圧力或いは
流量の脈動が抑制された後で合流させられてから、イン
ライン型ミキサ12に供給されるので、高い混合精度が
得られる。特に、粘度が100cp以下の流体について
は、一層高い混合精度が得られる。このようなインライ
ン型流体混合装置10は、たとえばカセイソーダ、塩
酸、硫酸などの薬品の希釈、排水のPH調整や、半導体
プロセスにおける腐食性薬品の調合などに好適に用いら
れる。このような腐食性薬品の場合には、ハウジング3
1、59はチタン合金などの耐食性材料から構成された
り、四フッ化エチレン樹脂、ガラスなどの耐食性材料の
内張が設けられる。また、ダイヤフラム34、36、7
2、74も、四フッ化エチレン樹脂などの耐食性材料か
ら構成される。
【0023】上述のように、本実施例によれば、流体A
および流体Bがそれぞれ導かれる1対の供給通路(管路
14Aおよび接続路18A、管路14Bおよび接続路1
8B)には、流量設定可能な空気ポンプ16Aおよび1
6Bと脈動抑制弁20Aおよび脈動抑制弁20Bとがそ
れぞれ設けられ、空気ポンプ16Aおよび16Bの流量
設定に従う作動によって流体Aおよび流体Bがそれぞれ
周期的に圧送されるとともに、それら圧送された流体A
および流体Bは、その脈動が脈動抑制弁20Aおよび脈
動抑制弁20Bによってそれぞれ抑制されてから合流さ
せられてインライン型ミキサ12へ送り込まれることに
より、混合される。このため、流量計、電子式流量コン
トローラ、電動ポンプなどの流体の流量制御のための制
御機器を用いないので、装置10が簡単且つ小型に構成
されるとともに、装置10が安価となる。特に、インラ
イン型流体混合装置が防爆仕様で構成される場合には、
上記の効果が一層顕著となる。
【0024】また、本実施例によれば、流体Aおよび流
体Bがそれぞれ導かれる1対の供給通路(管路14Aお
よび接続路18A、管路14Bおよび接続路18B)に
おいて、連続的に導かれる流体Aおよび流体Bを流量制
御するために混合開始時点で流量フィードバック制御が
安定するまでの期間において混合比が不安定となる場合
に比較して、流量設定可能な空気ポンプ16Aおよび1
6Bから圧送される流体がインライン型ミキサ12へ送
り込まれるので、混合装置10の立上がり期間における
混合比が安定する利点がある。
【0025】また、本実施例によれば、前記空気ポンプ
16Aおよび16Bは、流体AおよびBを圧送するため
に加圧される圧力室38、40内の容積を変化させるた
めのダイヤフラム34、36を備え、そのダイヤフラム
34、36は圧力流体が周期的に作用させられることに
より往復駆動されるダイヤフラムポンプであることか
ら、ダイヤフラム34、36の変形によって流体A或い
はBを圧送するために加圧される圧力室38、40の容
積が変化させられるので、摺動部分がなく、高い耐久性
や防爆性が得られる。
【0026】また、本実施例によれば、脈動抑制弁20
Aおよび20Bは、その出力側の圧力Pout が上昇した
場合にはその入力側と出力側との間の流通抵抗を増大さ
せるが、その出力側の圧力Pout が下降した場合にはそ
の入力側と出力側との間の流通抵抗を減少させるもので
あることから、入力側の圧力が上昇すると流通抵抗が高
められ、入力側の圧力が下降すると流通抵抗が低められ
ることにより入力側の脈動が抑制されるので、一定の絞
り弁を用いて脈動を抑制する場合に比較して、出力側圧
力変動が抑制されて混合精度が高められる。
【0027】また、本実施例によれば、脈動抑制弁20
Aおよび20Bは、ダイヤフラム72および74によっ
て非接触状態で移動可能に支持された弁子70を備えた
ものであることから、摺動部材を用いないで構成されて
いるので、好適な防爆仕様となっている。
【0028】以上、本発明の一実施例を図面を用いて説
明したが、本発明はその他の態様においても適用され
る。
【0029】たとえば、前述の実施例のインライン型流
体混合装置10は、2種類の流体AおよびBを混合する
ように構成されていたが、3種類以上の流体を混合する
ものであってもよいし、インライン型ミキサ12を複数
備えたものであってもよい。3種類以上の流体を混合す
る場合には、好適には、インライン型ミキサ12から等
距離にそれら3種類以上の流体を合流させるミキシング
ポイントが設けられる。また、上記インライン型流体混
合装置10により混合される流体を導く流路において、
かならずしも全ての流路に脈動抑制弁が設けられていな
くてもよい。また、上記インライン型流体混合装置10
により混合される流体のうちの少なくとも1つは気体で
あってもよい。
【0030】また、上記脈動制御弁20A、20Bとイ
ンライン型ミキサ12との間に、必要に応じて設けられ
るミキシングポイントには、たとえば特開平10−29
2871号公報(特願平9−115255号)に記載さ
れたような、遮断した混合液が少しずつ流れ出すことを
防止する形式のミキシング弁が設けられてもよい。すな
わち、このようなミキシング弁は、副流体流入口と、そ
の副流体流入口と連通する上向きの連通流路と、その連
通流路の上端を開閉する弁装置と、上記連通流路の上端
が位置する流路壁面の下側に供給用開口が形成された主
流路とを備え、上記副流体流入口から連通流路および供
給用開口を通って上向きに主流路へ供給される副流路
を、上記連通流路上端の開閉により主流路内へ供給およ
び供給停止させるように構成される。
【0031】また、前述の実施例の空気ポンプ16Aお
よび16Bは、空圧によって駆動されるダイヤフラム型
ポンプすなわち容積型ポンプであったが、空圧駆動に代
えて油圧駆動であってもよいし、電気モータによって駆
動されるピストン型ポンプ、ルーツ型ポンプ、ギヤ型ポ
ンプなどの容積型ポンプや、渦流ポンプなどの非容積型
ポンプであっても差し支えない。
【0032】また、前述の実施例の空気ポンプ16Aお
よび16Bは、1対のダイヤフラム34、36によって
圧力室38、40から流体が圧送されるように構成され
ていたが、単一のダイヤフラムにより容積変化が行われ
る単一の圧力室を備えたものであっても差し支えない。
【0033】また、前述の実施例のインライン型ミキサ
12は、右ねじれ固定型混合羽根および左ねじれ固定型
混合羽根がその長手方向の複数箇所において交互に備え
られて構成されたものであったが、回転駆動される混合
羽根を備えたものであっても差し支えない。
【0034】また、前述の実施例の脈動抑制弁20A、
20Bの出力側にオリフィス(絞り)が直列に設けられ
ていてもよい。このようにすれば、後段のインライン型
ミキサ12などにおける圧力変動の影響が上記オリフィ
スによって遮断されるので、脈動抑制弁20A、20B
の圧力制御が影響を受けない利点がある。
【0035】また、前述の実施例の脈動抑制弁20A、
20Bに代えて、一定の流通抵抗を与えることより脈動
を抑制する絞り弁などが脈動抑制弁として設けられても
差し支えない。
【0036】また、前述の実施例のインライン型流体混
合装置10において、その下流側に流量を一定に制御す
る装置、流量を積算する装置、濃度を制御する装置、P
Hを制御する装置、定量をボトリングする装置などが設
けられ得る。
【0037】なお、上述したのはあくまでも本発明の一
実施例であり、本発明はその主旨を逸脱しない範囲にお
いて種々の変更が加えられ得るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のインライン型流体混合装置
の構成を説明する配管図である。
【図2】図1の空気ポンプの構成を説明する断面図であ
る。
【図3】図1の脈動抑制弁の構成を説明する断面図であ
る。
【符号の説明】
10:インライン型流体混合装置 14A:管路、18A:接続路(第1供給通路) 14B:管路、18B:接続路(第2供給通路) 16A:空気ポンプ(第1容積型ポンプ) 16B:空気ポンプ(第2容積型ポンプ) 20A:脈動抑制弁(第1脈動抑制弁) 20B:脈動抑制弁(第2脈動抑制弁) 34、36:ダイヤフラム
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B01F 15/04 B01F 15/04 A F04B 43/06 G05D 7/03 G05D 7/03 F04B 43/06 B (72)発明者 東山 明 愛知県名古屋市西区則武新町三丁目1番36 号 株式会社ノリタケカンパニーリミテド 内 (72)発明者 松沢 広宣 愛知県稲沢市木全町庄5丁目21番地 Fターム(参考) 3H077 CC02 CC09 CC17 DD14 EE36 EE37 FF06 4G035 AB37 AC01 AE02 4G037 AA02 AA18 BA01 BB01 BB06 BB30 BD01 EA01 5H307 BB05 CC07 DD11 DD12 EE02 EE08 EE12 EE22 EE26 ES02 ES06 5H309 BB11 BB12 CC20 EE06 FF04 FF18 FF20 GG01

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも第1供給通路および第2供給
    通路を介してそれぞれ連続的に導かれる2以上の流体を
    合流させてインライン型ミキサに送り込むことにより、
    予め設定された一定の比率で該2以上の流体を混合する
    インライン型流体混合装置であって、 前記第1供給通路および第2供給通路にそれぞれ設けら
    れ、前記流体を前記インライン型ミキサに向かって圧送
    する流量設定可能な第1ポンプおよび第2ポンプと、 前記第1供給通路および第2供給通路の前記第1ポンプ
    および第2ポンプの下流側においてそれぞれ直列に接続
    され、該第1ポンプおよび第2ポンプから出力される流
    体の脈動をそれぞれ抑制する第1脈動抑制弁および第2
    脈動抑制弁とを、含むことを特徴とするインライン型流
    体混合装置。
  2. 【請求項2】 前記第1ポンプおよび第2ポンプは、流
    体を周期的に圧送するために加圧される圧力室内の容積
    を変化させるためのダイヤフラムを備え、該ダイヤフラ
    ムは圧力流体が周期的に作用させられることにより往復
    駆動されるダイヤフラムポンプである請求項1のインラ
    イン型流体混合装置。
  3. 【請求項3】 前記第1脈動抑制弁および第2脈動抑制
    弁は、その出力側の圧力が上昇した場合には入力側と出
    力側との間の流通抵抗を増大させるが、その出力側の圧
    力が下降した場合にはその流通抵抗を減少させるもので
    ある請求項1または2のインライン型流体混合装置。
  4. 【請求項4】 前記第1脈動抑制弁および第2脈動抑制
    弁は、その入力側の圧力変動に拘らず出力側の圧力が一
    定となるように流体を制御する定圧制御弁と、その定圧
    制御弁の出力側において直列に接続されたオリフィスと
    からそれぞれ構成されるものである請求項1または2の
    インライン型流体混合装置。
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