JP2000250500A - 画像表示装置制御システム及び画像表示システム制御方法 - Google Patents

画像表示装置制御システム及び画像表示システム制御方法

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JP2000250500A
JP2000250500A JP11096741A JP9674199A JP2000250500A JP 2000250500 A JP2000250500 A JP 2000250500A JP 11096741 A JP11096741 A JP 11096741A JP 9674199 A JP9674199 A JP 9674199A JP 2000250500 A JP2000250500 A JP 2000250500A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像表示部を少ないインタフェースケーブル
で表示制御可能な壁掛けテレ部に最適な表示システムを
提供する。 【解決手段】 端末部2は画像表示部1の表示制御情
報及びオーディオ信号をを時分割多重して伝送すること
により、少ないインタフェース信号線数とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、入力される画像情
報を簡単な構成のインタフェースを介して画像表示装置
に表示させることが可能な画像表示装置制御システム及
び画像表示システム制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のテレビジョン放送を受信して表示
するテレビ受像機に各種の画像を表示させようとした場
合の構成を図49に示す。従来は、図49に示すよう
に、テレビ受像機にはアンテナ線として例えば地上波放
送(VHS/UHF)用アンテナ線、衛星放送(BS)
用アンテナ線が接続されている。さらに、他の表示情報
供給源からのケーブルとして、例えば、ビデオデッキよ
りの映像信号線並びに音響信号線、LD/DVD再生装
置よりの映像信号線並びに音響信号線、また、デジタル
放送受信装置(STB)よりの信号線の各信号線ケーブ
ルが接続されていた。
【0003】更に、画像供給源よりの画像信号線及び音
響信号線の入出力制御を行うセレクタ機能を備えたAV
アンプ等を介してテレビ受像機に接続したとしても、映
像信号線ケーブル及び音響信号用ケーブルが必要であっ
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、数多く
の信号ケーブルをテレビ受像機に接続した場合には、テ
レビ受像機の背面が非常に繁雑となり、背面に十分な余
裕を持たせて設置しなければならなかった。
【0005】また、AVアンプ等を介して接続した場合
であっても、やはり一対の映像信号線と音響信号線の接
続は避けられなかった。しかも、この信号線はアナログ
信号線であり、接続ケーブルの長さにも限界があった。
【0006】以上の理由により、テレビ受像機の背面に
余裕の無い場合や背面が人の目に触れるような場所では
使用が制限されており、例えば壁掛けテレビに利用しよ
うとしてもケーブルばかりが目立つことになり、使用に
耐えないものであった。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成する一手段として、例えば以下の構成を備える。
【0008】即ち、少なくとも1組の映像信号及び音響
信号を含む信号を出力する供給源と、前記供給源よりの
信号を受信して対応する画像表示を行なう画像表示部と
を備える画像表示制御システムであって、供給源は、前
記映像信号及び前記音響信号を時分割多重化する多重化
手段と、前記多重化手段で多重化した多重化信号を出力
する出力手段とを含み、前記画像表示部は、前記出力手
段より出力される多重化信号を入力する入力手段と、前
記入力手段で入力した多重化信号を対応する映像信号及
び音響信号に復元する復元手段と、前記復元手段で復元
した映像信号を対応する情報として表示する表示手段
と、前記復元手段で復元した音響信号を所定タイミング
で音響信号に変換して音響出力する音響出力手段とを備
えることを特徴とする。
【0009】そして例えば、前記供給源は、前記画像表
示部の画像表示タイミングに対応させて前記多重化手段
による前記映像信号及び音響信号を多重化させる多重化
タイミングを制御するタイミング制御手段を備えること
を特徴とする。あるいは、前記画像表示部に自部の特性
情報を前記供給源に送信する特性送信手段を備え、前記
供給源に前記特性送信手段により送られてきた画像表示
部特性を識別して前記タイミング制御手段での制御タイ
ミングを特定するタイミング特定手段を備えることを特
徴とする。
【0010】又例えば、前記タイミング制御手段は、前
記画像表示部の表示画面の垂直走査周期及び水平走査周
期に対応して前記多重化手段の多重化タイミングを制御
することを特徴とする。あるいは、前記タイミング制御
手段は、映像信号を垂直走査周期における前記画像表示
部の表示画面の有効水平走査タイミングに合わせて出力
し、前記音響信号を前記垂直走査周期の前記映像信号非
出力タイミングで出力するように多重化させることを特
徴とする。あるいは、前記タイミング制御手段は、前記
映像信号及び音響信号の非出力タイミングで前記画像表
示部よりのコマンドデータ及び前記供給源よりのコマン
ドデータの通信可能タイミングに設定することを特徴と
する。
【0011】また、少なくとも1組の映像信号及び音響
信号を含む信号を出力する供給源と、前記供給源よりの
信号を受信して対応する画像表示を行なう画像表示部と
を備える画像表示制御システムであって、前記供給源
は、前記画像出力部の特定データを検出する検出手段
と、前記検出手段での検出結果に対応して前記画像表示
との通信仕様を決定する通信仕様決定手段と、前記通信
仕様決定手段での決定仕様に従って前記画像表示部に対
して供給する前記映像信号及び音響信号を時分割多重化
する多重化手段と、前記多重化手段で多重化した前記映
像信号及び音響信号を前記画像表示部に出力する出力手
段とを備え、前記画像表示部は、前記出力手段よりの多
重化情報を受信する受信手段と、前記受信手段で受信し
た前記多重化信号を対応する映像信号及び音響信号に復
元する復元手段と、前記復元手段で復元した映像信号を
対応する情報として表示する表示手段と、前記復元手段
で復元した音響信号を所定タイミングで音響出力する音
響出力手段とを備えることを特徴とする。
【0012】そして例えば、前記供給源は、前記画像表
示部に出力する映像信号に所定の画像処理を行なう第1
の画像処理手段を備え、前記画像表示部に前記表示手段
で表示する画像の表示状態を調整する第2の画像処理手
段を備え、前記供給源あるいは前記画像表示部で所望の
表示画像調整を可能とすることを特徴とする。
【0013】更に例えば、前記供給源及び前記画像表示
部のそれぞれにユーザよりの動作モード変更指示を受け
取る受取手段を備え、前記受取手段の受け取り指示に従
って前記第1及び第2の画像処理手段の画像処理条件を
設定する設定手段を備えることを特徴とする。あるい
は、前記設定手段は、前記受取手段での受け取り指示内
容に従って前記供給源の前記第1の画像処理手段で処理
するか、あるいは前記画像表示部の前記第2の画像処理
手段で処理するかの調整権を予め設定し、前記指示内容
に対応して調整権の設定されている前記画像処理手段で
対応する処理を実行させることを特徴とする。
【0014】又例えば、前記設定手段は、前記受取手段
での受け取り指示内容が音量指示であった場合には前記
画像表示部の前記音響出力手段に指示して出力音量を調
整させることを特徴とする。あるいは、前記受取手段
は、リモコンよりの指示内容の受け取りを含み、前記供
給源に対する指示も画像表示部に対する指示の受け取
り、自装置での処理でない指示は相手に返送する指示返
送手段を備えることを特徴とする。
【0015】更に例えば、前記画像表示部の特性データ
には、前記画像表示部が備える表示デバイスの画素数・
画素配列、前記画像表示部が備える表示デバイスの発光
特性、前記画像表示部の階調特性(階調数、表示デバイ
スのガンマ特性)、前記画像表示部の種類(画面サイ
ズ、アスペクト比、デバイスの種類)、前記画像表示部
が備える音声再生系の仕様、前記画像表示部の表示可能
なフレーム周波数、のうちの少なくともいずれかを含む
ことを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明に
係る一発明の実施の形態例を詳細に説明する。図1は本
発明に係る一実施の形態例の基本構成を説明するための
図である。図1において、1は画像表示部であり、本実
施の形態例では壁掛けタイプの薄型の構成となってい
る。2は画像表示部1に後述する同期型双方向シリアル
デジタルデータにより表示データ及び音響データを出力
する端末部であり後述するようにテレビ放送を受信する
チューナ部を備えている。
【0017】3は端末部2への画像及び音響信号の供給
源であるビデオデッキ、4はレーザディスクまたはDV
Dディスクを再生するLD/DVDプレーヤ、5はディ
ジタル放送を受信選択するSTBである。
【0018】端末部2にはこれらの各画像信号などの供
給源との接続ケーブルが接続されるとともにチューナ部
への地上波放送(VHS/UHS)用のアンテナ線及び
衛星放送(BS)用のアンテナ線も接続されている。し
かしながら、端末部2と画像表示部1との間は、基本的
には1本の細いケーブルのみが接続される構成であり、
壁掛けタイプの画像表示部であってもケーブル処理が容
易で美観上見苦しくなることが無い構成となっている。
【0019】以上のシステム構成の本実施の形態例の画
像表示部1及び端末部2の詳細構成を図2を参照して以
下に説明する。まず画像表示部1の詳細構成を説明す
る。
【0020】画像表示部1において、101は画像表示
部1の全体制御を司る表示部CPUであり、後述するフ
ローチャートに示す制御手順等を記憶するROMを内蔵
している。表示部CPU101は、表示部モデム103
よりの端末部2より受信したコマンドデータに従って各
種受信データの受信制御を行う。また、各部の制御はコ
ントロールバス151を介して行なう。
【0021】102は端末部2との接続ケーブルの受け
コネクタ、103は表示部モデム、104は表示部CP
U101の制御及び表示部モデム103よりの再生SY
NC信号あるいはCLK信号に従って画像表示部1の制
御タイミングを発生するタイミング発生部である。
【0022】105は表示部モデム103で復号した2
4ビットのデジタルビデオ信号を表示パネル110で表
示可能な輝度画像信号に変換して出力するビデオ信号処
理部、106はビデオ信号処理部105よりの輝度信号
を表示部CPU101よりの駆動条件にしたがってタイ
ミング発生部よりのタイミングで表示パネル110を駆
動するパネル駆動部、110は表示パネルである。
【0023】また、121は表示部モデム103よりの
16ビット構成のデジタルオーディオ信号をタイミング
発生部よりの受信タイミングに従って受け取り、対応す
るアナログオーディオ信号に変換するD/A変換器であ
る。122はD/A変換器121よりの入力アナログ信
号を増幅するオーディオアンプ、123はスピーカであ
る。
【0024】更に、130はユーザインターフェイス
(ユーザI/F)であり、ユーザよりの各種操作入力を
する。ここでは、例えば表示調整のほか、例えばリモコ
ン入力についての検出も含む。
【0025】次に端末部2の詳細を説明する。
【0026】端末部2において、201は端末部2の全
体制御を司る端末CPUであり、後述するフローチャー
トに示す制御手順等を記憶するROMを内蔵している。
端末CPU201は、表示データを所望のフォーマット
で端末モデム203を介して画像表示部1に送信できる
ようにタイミング制御部204、ビデオ信号処理部20
5を制御する。また、画像表示部1に対する制御コマン
ドデータと同様に端末モデム203を介して出力する。
また、各部の制御はコントロールバス251を介して行
なう。
【0027】202は画像表示部1との接続ケーブルコ
ネクタ、203は端末モデム、204は端末CPU20
1の制御及び端末モデム203にSYNC信号あるいは
CLK信号や、コマンド送信タイミングを示すコマンド
タイミング信号などを出力する端末のタイミング発生部
である。
【0028】205は入力I/F220よりの入力画像
信号やチューナ部240よりの画像信号(ビデオ信号)
を入力して対応する24ビットのデジタルビデオ信号に
変換して端末モデム203に出力するビデオ信号処理部
である。また、210は同じく入力I/F220よりの
入力音響信号(音声信号等)を入力して対応する16ビ
ットのデジタル音響信号に変換して端末モデム203に
出力するオーディオ信号処理部である。
【0029】また、220は図1に示す各画像情報など
の供給源(3〜5)とのインタフェースを司ると共に、
チューナ部240よりの画像情報信号及び音響信号を入
力して、端末CPU201の制御に従っていずれかの入
力を選択して音響信号はオーディオ信号処理部210
に、画像情報信号はビデオ信号としてビデオ信号処理部
205に、SYNC信号等のクロック信号はタイミング
発生部204に、入力信号の判別データは端末CPU2
01に夫々出力する。
【0030】また、230はユーザインターフェイス
(ユーザI/F)であり、ユーザよりの各種操作入力を
する。ここでは、例えば表示調整のほか、例えばリモコ
ン入力についての検出も含む。240は地上波放送及び
衛星放送を受信するチューナ部である。なお、221〜
223が供給源(3〜5)よりの入力端子部、241が
地上波放送用アンテナ入力、242が衛星放送用アンテ
ナ入力である。
【0031】以上の構成を備える端末部2は、接続され
る画像表示部の仕様に制限はなく、同様インタフェース
仕様の画像表示部であれば種々の仕様の画像表示部を接
続することができる。そして、端末部2と画像表示部1
とのインタフェース回路部分及びモデムの入出力部分の
詳細構成を図3を参照して説明する。
【0032】表示部モデム103において、310はタ
イミング発生部104よりの通信方向制御信号に従って
通信媒体よりの信号をレシーブしたり、変調部312よ
りの信号を出力する入出力ドライバ回路、311は入出
力ドライバ回路310のレシーバ部よりの受信信号を復
調すると共に復調したシリアル復調データを24ビット
の並列復調データに変換して出力する復調部、312は
表示部CPU101よりの16ビットパラレルの制御デ
ータをシリアルデータに変換して変調し、入出力ドライ
バ回路310のドライバ部に出力する変調部である。
【0033】313はタイミング発生部104よりのタ
イミング制御信号に従って復調信号を復元して各部に分
配する復元部であり、再生した同期信号やCLK信号は
タイミング発生部104に出力し、復元したビデオ信号
はビデオ信号処理部105に出力し、復元した音響信号
はD/A変換器121に出力し、復元したコマンド情報
は表示部CPU101に出力する。なお、314は表示
部CPUよりの制御データを変調部に出力するドライバ
回路である。
【0034】端末モデム203において、320はタイ
ミング発生部204よりの通信方向制御信号に従って通
信媒体よりの信号をレシーブしたり、変調部322より
の信号を出力する入出力ドライバ回路、321は入出力
ドライバ回路320のレシーバ部よりの受信信号を復調
すると共に復調したシリアル復調データを16ビットの
並列復調データに変換してドライバ回路324を介して
端末CPU201に出力する復調部、322は多重部3
23よりの24ビットパラレルの多重信号をシリアルデ
ータに変換して変調し、入出力ドライバ回路320のド
ライバ部に出力する変調部である。
【0035】323はビデオ信号処理部205よりのビ
デオ信号、オーディオ信号処理部210よりの音響信
号、端末CPU201よりの制御情報を夫々受け取り、
タイミング発生部204よりのタイミング信号に従って
重なり合わないように多重化して変調部322に出力す
る多重部である。なお、324は復調部321よりの画
像表示部よりの制御データを端末CPU201に出力す
るドライバ回路である。
【0036】そして、本実施の形態例においては、端末
部2と画像表示部1とは一対の信号線のみで各種情報の
授受ができ、接続ケーブルを簡単な構成でかつ細線化で
きる。基本的には、画像表示部1と端末部2とを接続す
る通信媒体は2線式のツイストケーブルであり、伝送フ
ォーマットは後述する画像表示部1の仕様及び端末部2
が受信している入力信号の種類により決定される。
【0037】しかし、通信媒体は電気導体線によるケー
ブルに限定されず、光ファイバ等の光信号通信線や、電
磁波等のワイヤレスな通信でもよい。例えば、後述する
図46に示すように表示部の上側あるいは下側に備えら
れる光通信部と、端末部から電線等で表示部の光通信部
の近くに設置される端末側の光通信部を備えてもよい。
【0038】本実施の形態例の入力I/F220は、各
種の仕様の画像情報を入力することができる。本実施の
形態例の入力I/F220の異なる仕様の画像情報を受
け取ってビデオ信号処理部205に出力する部分の構成
例を図4に示す。なお、図4には画像信号のみ表わして
いるが、音響信号についても異なる仕様の信号を受け取
って共通化して出力することは勿論である。
【0039】入力I/F220の画像情報の入力部は、
NTSC仕様のコンポジット入力及びS端子入力、HD
TV仕様のミューズ(Muse)信号入力及びコンポー
ネント信号入力、PC(コンピュータグラフィック)仕
様のPC入力が可能であり、これらの仕様の信号をRG
B信号に変換してビデオ信号処理部205に出力する。
【0040】例えばNTSC仕様のコンポジット信号は
コンポジット入力よりNTSCデコーダ401に送られ
てデコードされ、セレクタ402に送られる。セレクタ
402にはS端子入力よりのS入力信号も入力されてお
り、いずれかの入力が選択される。例えば、ここでは、
S端子入力が優先するように制御されることが望まし
い。
【0041】セレクタ402よりの信号はIP変換部4
04及び同期分離部403に送られる。IP変換部(イ
ンターレス/プログレッシブ変換部)404には映像信
号が送られ、ここで画像表示部1の仕様によりプログレ
ッシブ走査を要求された場合には、例えば、240ライ
ン/60Hzの映像信号を480ライン/60Hzに変
換したY/色差信号を出力する。もしくは、QVGA相
当の画素数パネル(320×240)の場合は、IP変
換せずに240ライン/60Hzのまま出力する。
【0042】マトリクス処理部405では、この信号を
対応するRGB信号に変換してマルチプレクサ440に
出力する。一方、同期分離部403では、同期信号(H
−SYNC信号、V−SYNC信号)を分離して入力信
号判別部430に出力する。
【0043】例えばHDTV仕様のミューズ(Mus
e)信号は、ミューズ(Muse)デコーダ411でデ
コードされてセレクタ412に送られる。さらに本実施
の形態例においては、ハイビジョンコンポーネント信号
入力も備え、直接セレクタ412に入力されており、い
ずれかの入力が選択される。例えば、ここでは、コンポ
ーネント入力が優先するように制御される。
【0044】セレクタ412よりのY/色差信号は、マ
トリクス処理部415に送られる。マトリクス処理部4
15では、この信号を対応するRGB信号に変換してマ
ルチプレクサ440に出力する。一方、同期分離部41
3では、同期信号(H−SYNC信号、V−SYNC信
号)を分離して入力信号判別部430に出力する。更に
例えば、PC仕様のPC入力信号は、入力バッファ42
1で受け取られ、同期信号(SYNC)は入力信号判別
部430に送られ、RGB信号はマルチプレクサ440
に出力される。
【0045】入力信号判別部430では、各同期信号
(SYNC信号)を受け取り、受取った同期信号の周波
数や型式(極性、H・Vセパレート又は混合SYNCな
ど)により、入力信号が何であるかを判別し、判別結果
を端末CPU201に報知出力する。マルチプレクサ4
40は、端末CPU201よりの制御に従って入力信号
の内の一つを選択してビデオ信号処理部205に出力す
る。
【0046】図4に示す入力I/F220におけるNT
SC仕様の画像信号が入力された時の入力I/F204
の出力タイミング例を図5に示す。
【0047】図5の例は、入力I/F204の出力とし
ては、垂直約480本、水平約28.6μSの有効ビデ
オ期間の信号で約10%のオーバースキャンで表示する
と仮定した場合のタイミング例であり、表示期間は垂直
約430本、水平約25.7μSとなる。なお、本実施
の形態例においてはこの10%のオーバースキャンのデ
ホルト等はユーザI/F230より可変設定が可能であ
る。
【0048】NTSC仕様の場合には、図5に示すよう
に、NTSC仕様の画像信号は、(1/59.94H
z)の周期で垂直同期信号(VSYNC信号)が到来
し、IP部で倍速変換されたことにより(1/31.4
7KHz)の周期で水平同期信号(HSYNC信号)が
到来する。
【0049】そして例えば図5に示す期間をビデオ信号
処理部205が取り込み、画像表示部1の解像度に適合
するようにサンプリングし直すことになる。例えば、画
像表示部の表示パネル110が852×480画素のパ
ネルの場合、水平約33.1MHzのCLK信号でサン
プリングし、垂直はライン数約430本の画像データを
約480本になるように例えばライン間補間を行うこと
になる。
【0050】一方、同じテレビ映像であっても、HDT
V入力時の入力I/F204の出力タイミング例を図6
に示す。図6の例は、入力I/F204の出力として
は、約7%のオーバースキャンで表示すると仮定した場
合のタイミング例を示している。
【0051】図6に示すように、HDTV仕様の画像信
号は、(1/60Hz)の周期で垂直同期信号(VSY
NC信号)が到来し、(1/33.75KHz)の周期
で水平同期信号(HSYNC信号)が到来する。そし
て、例えば、図6に示すこの期間をビデオ信号処理部2
05が取り込み、画像表示部1の解像度に適合するよう
にサンプリングし直すことになる。例えば、画像表示部
の表示パネル110が852×480画素のパネルの場
合、水平約35.5MHzのCLK信号でサンプリング
し、垂直は有効ライン数517本中約480本をそのま
ま出力することになる。
【0052】次に以上の構成を備える本実施の形態例の
制御を以下に説明する。本実施の形態例の端末部2は、
上述した様に種々の仕様の画像表示部を制御可能であ
り、このため、端末部2の電源が投入されるとまず最初
にどのような仕様の画像表示部が接続されているかを確
認する電源オン処理を実行する。
【0053】端末部2に電源が投入された以降の画像表
示部1との動作確認制御手順の例を図7を参照して以下
に説明する。この動作確認制御手順は、相手画像表示部
がどのような仕様であるのか不明であるため、もっとも
容易に相手との通信制御が可能な通信制御手順として通
信速度300BPSあるいは1200BPSの非同期式
の通信制御手順を取り決めておき、この通信制御手順を
用いて通信制御を行う。
【0054】端末部2は、電源が投入されると、まず、
画像表示部1に対してID要求(接続要求)を送出す
る。これを受けた画像表示部1では直ちに画像表示部1
より端末部2へ自装置のIDを返送する。従って、端末
部2はこの画像表示部1よりIDが返送されてくれば画
像表示部1が立ち上がっていると判断する。
【0055】しかし、端末部2の電源オン時に画像表示
部1が立ち上がっていない場合にはID要求に対する応
答は無い。このため、端末部2では所定間隔で所定回
数、例えばn回、ID要求の送出を行っても画像表示部
1よりのIDが返送されてこない場合には画像表示部1
はまだ立ち上がっていないと判断して画像表示部1への
アクセスを停止する。
【0056】一方、画像表示部1は、装置に電源が投入
されると、一定時間を待機期間としてその間に端末部2
よりのID要求等の端末部2よりのコマンドが送られて
くるのを監視する。そしてこの間にコマンドが送られて
きた場合には対応する制御を行うことになる。即ち、I
D要求が送られてきた場合にはIDを返送する。
【0057】一方、この間に端末部2よりの接続要求等
が送られてこない場合には待機期間終了後に図7に示す
ように自ら端末部2に対して接続要求(接続要求コマン
ドには自装置のIDをパラメータとして添付)を送信す
る。端末部2では常時画像表示部1より送られてくるコ
マンドの受信を監視しており、接続要求の受信を検出す
ると画像表示部1のスペックを送るように要求する。画
像表示部1ではこれに答えて自装置のスペック情報を端
末部2に送信する。
【0058】端末部2ではこのスペックに基づいて必要
な調整データの送信を要求する。そして画像表示部1で
はこの調整データの送信要求に答えて自装置で保有して
いる画像表示の調整データを端末部2に送信する。
【0059】端末部2は、これにより画像表示部1の仕
様が把握できるため、以後は画像表示部1の仕様に合わ
せた通常の処理に移行する。
【0060】なお、画像表示部1は、装置の電源投入後
に端末部2に接続要求を所定回数送信しても相手からの
返答が無い場合には相手端末部が立ち上がっていないと
判断して端末部2よりのコマンドデータの受信を監視す
るモードに入る。そして端末部2の電源が投入されてI
D要求を送ってきたら接続要求を返送する制御に移行す
る。
【0061】即ち、本実施の形態例においては、基本的
には端末部2をマスタ、画像表示部1をスレーブとして
通信を確立する。
【0062】以上、端末部2は所定回数接続を試みた後
アクセスを中止し、画像表示部1より接続要求を出すと
説明したが、端末部2は常に定期的にアクセスを続け
て、画像表示部1は常にスレーブとして自発的にコマン
ドを送信しないようにしても良い。
【0063】なお、IDとは、当該画像表示部が備えて
いるハードウェア仕様が特定される識別記号であり、例
えば、メーカー&型番等である。また、スペックは、当
該画像表示部1が備えているハードウェア仕様を表わ
し、例えば、表示パネル画素数、画素配列、カラー/モ
ノクロ、デバイスの種類、画面サイズ、アスペクト比、
階調数、ガンマ特性、表示可能なフレーム周波数、オー
ディオ仕様などが含まれる。さらに、当該画像表示部に
おいて調整可能な項目もスペックに含まれる。
【0064】また、調整データとは、例えば、コントラ
スト、色バランス、明るさ、黒レベル、表示位置、表示
サイズ、音量、バランスなどが含まれ、通常時も変更す
る可能性があるものであり、画像表示部1と端末部2と
の間で調整情報がやり取りされる。さらに、端末部2と
画像表示部1の双方で調整できる項目をどちらで調整処
理をするかといった調整権の情報も調整データに含まれ
る。
【0065】後述するように、端末部2は、既に接続さ
れている画像表示部1のIDとスペックとを、対にして
不図示の不揮発性メモリに記憶している。このため、端
末部2は画像表示部1よりのIDが従前のIDと同じで
ある場合には、スペックなどは既に自装置で保持した状
態であるため、送信を要求せずに直ちに通常処理に移行
することができる。
【0066】なお、画像表示部1においては、電源オフ
前のデータが画像表示部内の不図示の表示部CPU10
1に内装されている不揮発性メモリに記憶しており、電
源投入時にそれを読み出して来て再現する。あるいは、
読み出した調整データを画像表示部1から端末部2に送
信し、上述した調整権に応じて端末部2および画像表示
部1において調整処理する。
【0067】図8、図9を参照して以上の電源投入時の
制御の詳細を説明する。図8は本実施の形態例の端末部
2の電源オン時の制御を示すフローチャート図9は本実
施の形態例の画像表示部1の電源オン時の制御を示すフ
ローチャートである。
【0068】まず図8を参照して端末部2の制御を説明
する。端末部2は電源が投入されると図8の制御に移行
し、決められた通信制御手順に従って電源オン制御手順
を実行する。
【0069】まず図8のステップS1において、接続さ
れている画像表示部1に対してID要求(接続要求)コ
マンドを送信する。そして続くステップS2において画
像表示部1よりのIDを受信したか否かを調べる。ID
を受信していない場合にはステップS3に進み、所定時
間が経過したか否かを調べる。所定時間が経過していな
い場合にはステップS2に戻り、所定時間内にIDが受
信されるのを監視する。所定時間経過しても画像表示部
1からIDが送られてこない場合にはステップS4に進
み、ID要求コマンドを当該画像表示部1に一定回数I
D要求コマンドを、例えばn回送ったか否かを調べる。
一定回数送っていない場合にはステップS1に戻り、再
度ID要求コマンドを送信する。
【0070】一方、ステップS4で既に一定回数ID要
求コマンドを送っている場合にはステップS2に戻り、
画像表示部1よりのID(接続要求)の送られてくるの
を監視する。そして画像表示部1よりのIDが受信され
るとステップS2よりステップS5に進み、受信したI
Dが既に自端末部2で既知のIDで、接続された画像表
示部の仕様が把握できるか否かを調べる。
【0071】既知の表示部でない場合にはステップS5
よりステップS6に進み、端末部2の標準画像表示部と
して推奨されている標準モニタである旨を示すデフォル
トスイッチがONであるか否か(標準モニタが接続され
ているか否か)を調べる。標準モニタでない場合にはス
テップS7に進み、画像表示部1にスペック要求コマン
ドを送信する。続いてステップS8において、画像表示
部1よりのスペックを受信したか否かを調べる。スペッ
クを受信していない場合にはステップS9に進み、所定
時間が経過したか否かを調べる。所定時間が経過してい
ない場合にはステップS8に戻り、所定時間内にスペッ
クが受信されるのを監視する。所定時間経過しても画像
表示部1からスペックが送られてこない場合にはステッ
プS10に進み、一定回数要求してスペックが所定時間
内に受信できなかったか否かを調べる。一定回数要求し
て受信できなかった場合でない場合にはステップS7に
戻り、再度スペック要求コマンドを送信する。
【0072】一方、ステップS10で既に一定回数要求
してスペックが受信できなかった場合には画像表示部1
の電源がオフした、あるいは動作不能になったものと判
断してステップS1に戻り、画像表示部1へのID要求
コマンドの送信処理に移行する。
【0073】一方、ステップS8で画像表示部1よりの
スペック情報を受信するとステップS11に進み、受信
したスペックが自端末部2で適用可能なスペックか否か
を調べる。処理可能なスペックであればステップS15
に進む。
【0074】一方、ステップS11で処理可能なスペッ
クでない場合にはステップS12に進み、自端末部2で
適用可能なスペック中で最も受信したスペックを満足で
きると思われるスペックを選択する。そして続くステッ
プS13でエラー表示と共に選択したスペック情報を表
示する。そしてステップS15に進む。
【0075】一方、上述したステップS5において、既
知の画像表示部を示すIDを受信した場合、あるいは、
ステップS6で標準モニタが接続されていた場合にはス
テップS14に進み、判別しているスペックを選択して
ステップS15に進む。
【0076】ステップS15では、選択された画像表示
部1のスペックを不図示の不揮発性メモリに格納してス
テップS16に進む。ステップS16では、画像表示部
1に選択したスペックに基づいて必要な調整データの送
信を要求する。続いてステップS17において、画像表
示部1よりの調整データを受信したか否かを調べる。調
整データを受信していない場合にはステップS18に進
み、所定時間が経過したか否かを調べる。所定時間が経
過していない場合にはステップS17に戻り、所定時間
内に調整データが受信されるのを監視する。所定時間経
過しても画像表示部1から調整データが送られてこない
場合にはステップS19に進み、一定回数要求してスペ
ックが所定時間内に受信できなかったか否かを調べる。
一定回数要求して受信できなかった場合でない場合には
ステップS16に戻り、再度調整データ要求コマンドを
送信する。
【0077】一方、ステップS19で既に一定回数要求
して調整データが受信できなかった場合には画像表示部
1の電源がオフした、あるいは動作不能になったものと
判断してステップS1に戻り、画像表示部1へのID要
求コマンドの送信処理に移行する。
【0078】一方、ステップS17で調整データを受信
した場合には、これにより画像表示部1の仕様が把握で
きるため、以後はステップS20に示す画像表示部1の
仕様に合わせた通常の処理に移行する。
【0079】次に図9を参照して画像表示部1の制御を
説明する。画像表示部1は電源が投入されると図9の制
御に移行し、決められた通信制御手順に従って電源オン
制御手順(コマンド受信制御手順)を実行する。
【0080】まず図9のステップS31において、通信
応答時間を計測するタイマをリセットする。そしてステ
ップS32でコマンドを受信しているか否かを調べる。
コマンドを受信していなければステップS33に進み、
所定時間が経過したか否かを調べる。所定時間が経過し
ていない場合にはステップS32に戻り、所定時間内に
コマンドが受信されるのを監視する。所定時間が経過し
ても端末部2からのコマンドが受信されない場合にはス
テップS34に進み、端末部2に自装置のIDを含ませ
た接続要求を送信する。そしてステップS31に戻る。
【0081】一方、ステップS32で端末部2よりのコ
マンドを受信した場合にはステップS35に進み、受信
したコマンドを解析する。続いてステップS36におい
て、解析したコマンドがID要求コマンドか否かを判断
する。ID要求コマンドであった場合にはステップS3
7に進み、端末部2に自装置のIDを返送してステップ
S31に戻る。
【0082】一方、ステップS36において、解析した
コマンドがID要求コマンドでない場合にはステップS
38に進み、スペック要求コマンドか否かを判断する。
スペック要求コマンドであった場合にはステップS39
に進み、端末部2に自装置のスペック情報を返送してス
テップS31に戻る。
【0083】一方、ステップS38において解析したコ
マンドがスペック要求コマンドでない場合にはステップ
S40に進み、調整データ要求コマンドか否かを判断す
る。調整データ要求コマンドであった場合にはステップ
S41に進み、端末部2に自装置の調整データを返送し
てステップS31に戻る。
【0084】一方、ステップS40において解析したコ
マンドが調整データ要求コマンドでない場合にはステッ
プS42に進み、アイドル通信(ENQ)か否かを判断
する。「ENQ」でなかった場合にはそのコマンドが自
装置で実行不可能な無効コマンドであると判断してステ
ップS43に進み、端末部2に端末部2に自装置の調整
データを返送してステップS31に戻る。
【0085】一方、ステップS42において、解析した
コマンドがアイドル通信(ENQ)であったった場合に
はステップS44に進み、「ENQ」を返送して通常通
信処理に移行する。
【0086】以上の通信制御において用いられるコマン
ドデータなどの送受信に用いられる通信パケットの構成
例を図10を参照して以下に説明する。図10は本実施
の形態例の電源オン時の通信制御に用いられる通信パケ
ット構成の例を示す図である。
【0087】本実施の形態例においては、相手装置の仕
様が判別できていない状態であるため、例えば互いの通
信時のビット同期をとることはできない。このため、送
受信データの前後にスタートビットとストップビットを
付加してデータの送受信毎に同期をとって受信すること
ができる非同期式(調歩同期式)の通信を行うことが望
ましい。
【0088】そして通信制御手順としては例えばISO
1745等を採用でき、情報メッセージのヘディングの
開始を示すSOH501、ヘディングを構成するコマン
ドデータ502及びデータ数503、テキストの開始及
びヘディングの終了を示すSTX504、項目番号と対
応するデータとで1組となった所定数のテキストデータ
群505、テキストの終わりを示すETX506、テキ
ストデータの伝送が誤りなく行なわれたか否かをチェッ
クするためのチェックサム(BCC)507で構成され
る。
【0089】なお、コマンドコード502には、ID要
求コマンド、ID送信コマンド、スペック要求コマン
ド、スペック送信コマンド、調整データ要求コマンド、
調整データ送信コマンド、チャンネル選択コマンド等が
含まれ、後述するように更にビデオプリンタが接続され
ている場合にはビデオプリントコマンドなどが含まれ
る。
【0090】なお、このパケット構成は、電源オン制御
時のみではなく、他の通常通信におけるコマンドデータ
の送受信にそのまま用いることができる。この場合にお
いて、テキストデータとして送信するデータとして項目
番号と対応する項目データとを1組として送受信する時
に、データ項目中の変更が有るデータ項目のみを送受信
するように制御することにより、送受信データ量を減ら
すことができる。
【0091】この場合には、相手装置よりの更新データ
項目を確かに受信した旨の確認パケット、例えば「AC
K」パケットを受信して始めて変更項目データの送信完
了と制御する必要がある。
【0092】以上の説明は、テキストデータとしてデー
タ項目番号と対応する項目データを送信する例について
説明した。しかし本発明及び本実施の形態例は以上の例
に限定されるものではなく、例えばコマンドコードによ
ってパケット長が一意に定まる固定長パケットであり、
1項目の変更であってもすべての項目について送信する
場合には図11に示す固定長パケットによりコマンドデ
ータの通信を行っても良い。
【0093】この場合には、図10の場合に比し,デー
タ数503が不要となり、項目順を決めておけば項目番
号の送信も不要となる。従って、SOH511、コマン
ドコード512、STX514、データ515、ETX
516、テェックサム(BCC)517の構成とでき
る。
【0094】以上のようにして電源ON処理が終了する
と通常通信処理に移行する。通常処理においては、互い
の通信速度、互いの間の同期信号(VSYNC、HSY
NC)の送受信タイミングが一意に定まるため、以後は
この同期信号に従った各種の通信制御を行う。
【0095】本実施の形態例の基本データ通信フォーマ
ットを図12乃至図14を参照して説明する。図12は
本実施の形態例の単位周期におけるデータ構成を示す
図、図13はコマンドデータ送受信時のパケット構成の
例を示す図であり、図13の例では固定長パケットを説
明する。また、図14は調整データのフォーマット例を
示す図である。
【0096】本実施の形態例においては、画像データ及
び音響データは図12に示す単位周期で通信される。こ
の単位周期は、映像信号の水平同期信号(HSYNC)
周期もしくは垂直同期信号(VSYNC)の周期であ
る。
【0097】単位周期は、第1の同期コード(H番号)
601、第2のn個の画像データ(シリアル)602、
第3の音響データ603、第4のコマンドデータ(双方
向制御)604としている。
【0098】第4のコマンドデータ604の詳細パケッ
ト構成は、例えば図13に示す構成とすることができ、
どのようなコマンドデータであるかを示すヘッダ部65
1、データ領域652、チェックサム653で構成され
ている。
【0099】このデータ部の構成例として調整データの
例を図14に示している。図14の(A)は画像表示部
1より端末部2への調整データの例、(B)が端末部2
より画像表示部1への調整データの例である。
【0100】画像表示部1より端末部2への調整データ
には、ディスプレイ種別データ、調整モードを示すコマ
ンド、調整権を示すコマンド、コントラスト設定デー
タ、色温度設定データ(G、B、R)、ブライトネス設
定データ、黒レベル設定データ(G、B、R)、ガンマ
調整データ(G、B、R)、表示モード設定データ、水
平/垂直表示サイズ設定データ、水平/垂直表示位置設
定データ、音量設定データ、音量左右バランス設定デー
タ、表示部オーディオ仕様設定データ等が含まれる。
【0101】一方、端末部2より画像表示部1への調整
データには、受信信号種別データ、調整モードを示すコ
マンド、調整権を示すコマンド、コントラスト設定デー
タ、色温度設定データ(G、B、R)、ブライトネス設
定データ、黒レベル設定データ(G、B、R)、ガンマ
調整データ(G、B、R)、表示モード設定データ、水
平/垂直表示サイズ設定データ、水平/垂直表示位置設
定データ、音量設定データ、音量左右バランス設定デー
タ等が含まれる。
【0102】次に以上の電源オン処理を終了した本実施
の形態例の通常処理動作モードで最初に実行するセット
アップ処理を図15及び図16のフローチャートを参照
して以下に説明する。図15は本実施の形態例における
端末部2の動作モードのセットアップ処理を示すフロー
チャート、図16は本実施の形態例における画像表示部
1の動作モードのセットアップ処理を示すフローチャー
トである。
【0103】端末部2においては図8に示す電源オン処
理により接続画像表示部1の仕様情報及び調整データ等
を受け取ると、図15に示す動作モードのセットアップ
処理に移行する。まずステップS51で端末CPU20
1は、入力I/F部220からの入力信号判別データに
基づいて入力信号を判別する。続いてステップS52に
おいて、調整データ等に基づいて画像表示部1の特定デ
ータを修得する。
【0104】そして、続くステップS53において、取
得データより画像処理モードを決定すると共にオーディ
オ処理モードも特定する。例えば画像処理モードをNT
SC処理モードと特定し、オーディオ処理モードをステ
レオモードに設定する。
【0105】次にステップS54において、タイミング
発生部204に指示して決定した処理モードに対応した
信号処理タイミングでのタイミング信号を発生させるよ
うに制御する。
【0106】そしてステップS55において、通信(伝
送)処理タイミングを発生させ、例えば、端末モデム2
03への通信方向制御タイミング、コマンド送受信のた
めの端末CPU201への割込み信号の発生タイミン
グ、ビデオ信号処理部205とオーディオ信号処理部2
10と端末CPU201によるコマンドデータ処理タイ
ミング等の各処理データの時分割多重のためのイネーブ
ル信号等を出力させて図12に示す通信制御を行わせる
ようにセットする。そしてこの処理タイミングに従った
データ通信を行う。
【0107】一方、画像表示部1においては、図9に示
す電源オン処理により接続端末部2に画像表示部1の仕
様情報を送り、調整データ等を共用すると、図16に示
す動作モードのセットアップ処理に移行する。まずステ
ップS61で表示部CPU101は、タイミング発生部
104の動作モードを決定する。そしてこの決定した動
作モードに従ったタイミングで端末部2よりの同期信号
を表示部モデム103で検出するのを監視する。
【0108】表示部モデム103で端末部2よりの同期
信号を受信すると再生SYNC信号及び再生CLK信号
が出力される。このため表示部モデム103で端末部2
よりの同期信号を受信するとステップS62よりステッ
プS63に進み、伝送処理タイミングを発生させる。例
えば、表示部モデム103への通信方向制御タイミン
グ、コマンド送受信のための表示部CPU101への割
込み信号の発生タイミング、ビデオ信号処理部105と
オーディオ信号処理と表示部CPU101によるコマン
ドデータ処理タイミング等の各処理データの時分割多重
のためのイネーブル信号等を発生させる。
【0109】そしてステップS64で信号処理タイミン
グを発生させて受信されるビデオ信号等を受信可能状態
に制御して以後このセットアップに従ったビデオ信号、
オーディオ信号(音響信号)の受信制御及びコマンドデ
ータの送受信制御を行う。
【0110】以上のようにしてセットアップ処理が完了
すると、端末部2は以後入力I/F220よりの表示デ
ータの発生に対応して順次同期信号に同期させて画像表
示部1とのデータ通信を行うことになる。
【0111】入力I/F220にNTSCフォーマット
の画像が入力され、画像表示部1の表示パネル110が
852ドット×480ドットである場合の端末部2と画
像表示部1とのデータ通信タイミングの例を図17、図
18を参照して以下に説明する。図17は本実施の形態
例の画像表示部1と端末部2との垂直同期信号発生周期
内のデータ通信制御タイミングの例を示す図、図18は
本実施の形態例の画像表示部1と端末部2との水平同期
信号発生周期内のデータ通信制御タイミングの例を示す
図である。
【0112】本実施の形態例においては、図17に示す
様に、VSYNC信号、HSYNC信号に同期して上述
したタイミングで有効ビデオデータが送られてくる。本
実施の形態例では、表示パネル110が852ドット×
480ドットであるため、VSYNC信号間に480ラ
イン分のビデオデータが送受信される。
【0113】また、本実施の形態例では、VSYNC信
号出力タイミングの直前の一定期間を除いて通信方向を
制御するDIR信号をハイレベルとして、コマンドの通
信方向制御を原則として端末部2から画像表示部1への
送信方向に設定する。
【0114】そして具体的なコマンド送受信タイミング
として、帰線タイミングを確保する必要性からVSYN
C信号の前後は有効ビデオデータの送信タイミングでな
いことを利用してVSYNC信号出力タイミングを端末
部2より画像表示部1への実際のコマンド送信タイミン
グとして図17に示すVSYNC信号タイミングでのH
SYNC間の所定タイミングに送信コマンドイネーブル
信号を出力する。なお、図17の例では2ブロック分の
コマンドを送信する例を示している。
【0115】また、画像表示部1より端末部2へのコマ
ンド送信タイミングをVSYNC信号タイミングとなる
直前の2サイクル分のHSYNC間の所定タイミングに
設定し、受信コマンドイネーブル信号を出力する。な
お、画像表示部1では送受信イネーブルのタイミングが
図17の逆のタイミングとなる。
【0116】HSYNC間のデータ送信タイミングは、
図18に示すように、HSYNC信号タイミングよりビ
デオデータ通信タイミングまでの間を利用して、Lチャ
ンネルオーディオデータ、Rチャンネルオーディオデー
タを送受信する。そしてその後ビデオデータ有効タイミ
ングとなると水平方向1ライン分の852ドット分の画
像データを送受信する。
【0117】このように、本実施の形態例ではVSYN
C信号間に表示するべきビデオデータ、音響データ(オ
ーディオデータ)を多重化して送受信可能であり、更に
必要に応じてコマンドデータも多重化して送受信可能に
構成されている。
【0118】以上の処理により本実施の形態例の端末部
で実行するべき各種の制御タイミングが決定される。具
体的な画像表示部1の仕様に合わせた調整制御の詳細を
次に説明する。
【0119】伝送フォーマットは、表示パネル110の
特性データ(解像度、画素配列、画面アスペクト、リフ
レッシュレート)により決める。また、リフレッシュレ
ート(垂直同期周波数)中に(表示ライン数+必要なブ
ランキング期間)を設定して水平周期を決定する。例え
ば、60Hz中に表示ライン480本、ブランク期間4
5本とするなどを決定する。
【0120】入力信号フォーマットと同じでよい場合は
そのまま特別の変換処理を行わずに出力することができ
る。しかし、ここでコマンドデータ(制御信号)を大量
に通信する必要が見込まれるような場合にはブランク期
間を増やしてもよい。
【0121】また、1水平周期における(表示画素数+
多重するオーディオデータ+必要なブランキング期間)
を算出し、マスタCLKの周波数を決定する。ここで
も、入力信号フォーマットと同じでよい場合は入力され
る情報のCLK信号をそのまま使用することが可能であ
る。ただし、ここで入力フォーマットでブランク期間が
多く、周波数を下げたい場合等は入力されたCLK信号
を必要に応じて変更することになる。
【0122】更に、水平周期中のビデオデータ/オーデ
ィオデータの配置、垂直周期中のビデオデータ/制御信
号データの配置を決定し、端末部2は決定した内容を必
要に応じて画像表示部にコマンドデータとして送信し、
相互に認識して認識結果を共有する。
【0123】なお、上述したリフレッシュレートの決定
にあたっては、画像表示部1のリフレッシュレート特性
が十分高い場合は入力I/F220への入力信号のリフ
レッシュレートに合わせる。しかし、ユーザI/F23
0あるいは130などにより指示によりユーザがリフレ
ッシュレートを上げることを要求した場合にはリフレッ
シュレートを上げてもよい。例えば、フリッカ特性向上
のため/インターレースをプログレッシブに交換等する
時等である。
【0124】更に表示パネル110の画面アスペクト比
と入力I/F220への入力信号のアスペクト比とが合
わない場合には、自動判別により、あるいはユーザより
の要求により表示モードを変更可能に構成されている。
【0125】このようにして伝送仕様が決定されるわけ
であるが、本実施の形態例における端末部2に接続され
る画像表示部1の表示パネル110の仕様により伝送仕
様を変更する例を以下に説明する。
【0126】表示パネル110が852ドット×480
ドット(R,G,Bストライプ)の場合の例を図19に
示す。この場合には、図19に示すように、垂直同期
(VSYNC)周波数は約60Hzとし、1VSYNC
期間に525個のHSYNC信号を発生させ、その内の
VSYNC信号発生時から36個目よりの480のHS
YNC期間を有効ビデオデータ期間としている。
【0127】水平同期信号(HSYNC)は周波数3
1.5KHz、クロック信号(CLK信号)は周波数3
3.1MHzとなり、1つのHSYNC期間に1052
個のCLK信号が発生され、その内のHSYNC信号発
生時から126個目よりの852でビデオデータを通信
している。
【0128】また、表示パネル110が640ドット×
480ドット(R,G,Bストライプ)の場合の例を図
20に示す。この場合には、図20に示すように、垂直
同期(VSYNC)周波数は約60Hzとし、1VSY
NC期間に525個のHSYNC信号を発生させ、その
内のVSYNC信号発生時から36個目よりの480の
HSYNC期間を有効ビデオデータ期間としている。
【0129】水平同期信号(HSYNC)は周波数3
1.5KHz、クロック信号(CLK信号)は周波数2
4.9MHzとなり、1つのHSYNC期間に790個
のCLK信号が発生され、その内のHSYNC信号発生
時から95個目よりの640にビデオデータを通信して
いる。
【0130】さらに、表示パネル110が1365ドッ
ト×768ドット(R,G,Bストライプの場合の例を
図21に示す。この場合には、図21に示すように、垂
直同期(VSYNC)周波数は約60Hzとし、1VS
YNC期間に807個のHSYNC信号を発生させ、そ
の内のVSYNC信号発生時から31個目よりの768
のHSYNC期間を有効ビデオデータ期間としている。
【0131】水平同期信号(HSYNC)は周波数4
8.4KHz、クロック信号(CLK信号)は周波数8
1.5MHzとなり、1つのHSYNC期間に1685
個のCLK信号が発生され、その内のHSYNC信号発
生時から201個目よりの1365でビデオデータを通
信している。
【0132】なお、画像表示部1で転送されてくるビデ
オデータを一時記憶するメモリを有している場合には、
このように表示パネル110の表示タイミングとビデオ
データ転送タイミングを必ず一致させる必要はなく、例
えば、図22に示すように、ブランキング時間水平転送
クロック(CLK)の周波数を変更して遅くして転送し
ても良い。例えば、図22のように、1つのHSYNC
期間に1400個のCLK信号が発生するようにクロッ
ク信号(CLK信号)の周波数を67.8MHzとして
HSYNC期間に1365ドット分のビデオデータを転
送可能に構成しても良い。
【0133】転送レートが低くなればノイズに強くな
り、表示画質の低下を有効に防げる。また、本実施の形
態例の端末部2は、画像表示部1のスピーカ仕様により
オーディオ信号の処理仕様を決定する。
【0134】例えば、画像表示部1に備えられているス
ピーカ123が1台のみのモノラル仕様である場合には
オーディオデータは1チャンネル分のデータとする。
【0135】一方、画像表示部1に備えられているスピ
ーカ123が2台であり、オーディオアンプ122がス
ピーカ毎に独立した2チャンネル分の増幅回路を有して
いる場合には左(L)右(R)のステレオオーディオデ
ータとする。更に、多チャンネルのサラウンドデータで
ある場合にはサラウンド仕様に従って必要チャンネル分
のオーディオデータを転送する様に決定する。
【0136】なお、入力I/F220への入力信号がデ
ジタル入力の場合は、非同期オーディオを同期化して水
平に多重する。あるいは、ユーザ要求(主音声を左右の
スピーカで聞きたいなど)に従って通信オーディオデー
タを変更可能である。
【0137】また、ビデオデータの具体的な処理方法も
画像表示部の特定データに従って決定する。例えば、表
示パネル110の特性データに対応して、階調数を表示
階調に適合するように量子化精度を決める。
【0138】階調数だけでなく階調特性もディスプレイ
デバイスのガンマ(γ)特性を表示パネル110の発光
特性に合うように非線型変換するなどの処理を行う。例
えば、発光輝度をPWM変調により制御する時にはリニ
アな特性になるので逆γのみを行うようにする等の制御
を行う。
【0139】また、ディスプレイデバイスの色温度であ
るが、表示部の仕様により再現白色色温度が異なるた
め、所望の色温度となるようにR/G/Bバランス調整
する。画面サイズ及び解像度に対応してエンハンサを最
適になるように変える。なお、入力信号あるいはユーザ
要求に応じても処理は変わる。
【0140】同様に、解像度、画素配列、表示アスペク
ト、リフレッシュレート、入力信号のフォーマットと伝
送フォーマットが異なる場合など、夫々適合するように
解像度変換する。
【0141】以上に説明した本実施の形態例のユーザI
/F130、230は、画質調整や音響調整を装置に備
えられた操作パネルに指示入力することにより調整する
ことが可能であると共に、例えばシステムリモコンによ
り遠隔操作可能に構成されている。
【0142】即ちユーザ調整データ(リモコンあるいは
キースイッチ操作)を端末部2、画像表示部1が共有
し、コマンドデータの授受で互いに操作入力結果を共有
することで、どちらに対してのユーザ要求にも対処可能
に構成している。即ち、本実施の形態例の通信コマンド
データには、いずれかのユーザI/Fに対する操作入力
結果(リモコンあるいはキースイッチ操作)をも、互い
に転送するように制御しており、いずれに対する指示で
あっても全く同じように制御できる。
【0143】例えば、画像表示部1のユーザI/F13
0に対する指示入力で端末部2のチューナ部240の選
局操作も可能である。
【0144】但し、本実施の形態例では、画像表示部1
の仕様に従って、画像表示部1のビデオ信号処理部10
5あるいはパネル駆動部106で調整した方が良いか、
あるいは端末部2のビデオ信号処理部205で調整した
方が良いかを予め決定し、最適と決定した方に調整権を
与えている。即ち、端末部2と画像表示部1とが同機能
の調整機能を有するとき、どちらがその調整を行うかを
決めるデータを交換し、最適調整を行なっている。
【0145】この本実施の形態例の調整権の振り分け結
果の例を以下に示す。
【0146】・コントラスト調整は端末部2が行う。
【0147】・カラー調整は端末部2が行う。
【0148】・色温度調整は画像表示部1が行う。
【0149】・音量調整は画像表示部1が行う。
【0150】・エンハンサ調整は端末部2が行う。
【0151】これらの調整権の振り分けは、最適な結果
を得るための調整の容易な方あるいはより良い結果が得
られる方に調整権を与ている。そして、調整権の無い調
整指示を検出した場合には、自装置での調整は行わずに
コマンドデータの送信タイミングで少なくとも相手に調
整権の有る調整指示の検出結果を転送する。
【0152】なお、装置に調整権のある調整指示であっ
た場合には、自装置での調整を行った後、相手に調整結
果を転送すれば良い。
【0153】[第1の実施の形態例の変形例]以上に説
明した第1の実施の形態例においては、ビデオデータ、
音響データ(オーディオデータ)、コマンドデータの多
重化を図17、図18に示すように、音響データを各H
SYNC信号よりビデオデータ有効タイミング間に多重
化し、コマンドデータをVSYNC信号間のビデオデー
タ有効期間外のHSYNC間に多重化する例を説明し
た。
【0154】しかし、本発明は以上に説明した多重化タ
イミングに限定されるものではなく、例えばオーディオ
データをHSYNC毎のタイミングに分割して通信する
のではなく、VSYNCタイミング毎に一括して通信す
るように制御してもよい。
【0155】この様にオーディオデータをHSYNC毎
のタイミングに分割して通信するのではなく、VSYN
Cタイミング毎に一括して通信するように制御した場合
の端末部2と画像表示部1間の通信タイミング例を図2
3に示す。
【0156】図23に示す例においては、オーディオデ
ータをVSYNC信号の到達後ビデオデータ有効タイミ
ング間のHSYNC間タイミングに一括してオーディオ
データを通信している。
【0157】この様な通信タイミングでは、画像表示部
1側にオーディオデータを一時的に保持することが可能
なメモリを備えている場合に有効である。
【0158】更に、上述した第1の実施の形態例におい
ては、コマンドデータはVSYNC信号間のビデオデー
タ有効期間外のHSYNC間に多重化する例を説明し
た。しかし、本発明は以上に説明した多重化タイミング
に限定されるものではなく、例えばコマンドデータをH
SYNC毎のタイミングに分割して通信するように制御
してもよい。
【0159】この様にコマンドデータをVSYNC毎の
タイミングにまとまって通信するのではなく、HSYN
Cタイミング毎に分割して通信するように制御した場合
の端末部2と画像表示部1間の通信タイミング例を図2
4に示す。
【0160】図24に示す例においては、オーディオデ
ータの通信タイミング終了後ビデオデータ有効タイミン
グ間のタイミングに例えば1ワードづつに分割してコマ
ンドデータを通信している。この場合には、数回のHS
YNC期間で1パケットのコマンドデータを送信するこ
とになる。
【0161】この様な通信タイミングは、緊急に通信す
る必要のあるコマンドデータを通信する場合や、各種デ
ータの内の変更するデータのみを通信するような全体の
通信コマンドデータが少量の場合の通信に適している。
【0162】更に、図17に示す例では、コマンドデー
タの通信タイミングは、VSYNC信号到達直前の例え
ば2回分のHSYNC期間及びVSYNC信号到達期間
であった。しかし、本発明は以上の例に限定されるもの
ではなく、コマンドデータをビデオデータ有効期間及び
オーディオデータ通信期間を除く全ての期間にコマンド
データを通信可能に制御しても良い。このように制御す
る場合の端末部2と画像表示部1間の通信タイミング例
を図25に示す。
【0163】図25に示す例では、コマンドデータをV
SYNC期間内に一括して必要数送信することができ
る。このため、コマンドデータとして変更情報のみでな
く、必ず全ての情報を通信するような場合に有効であ
り、通信エラーが発生したり、パケットが捨てられたよ
うな場合であってもその影響を最小限に抑えることがで
きる。
【0164】[第2の実施の形態例]以上に説明した第
1の実施の形態例においては、端末部2に対して1つの
画像表示部が接続され、画像表示部1には何も接続され
ない例を説明した。しかし、本発明は以上に説明した例
に限定されるものではなく、1台の端末部あるいは画像
表示部に他のオプション機器、例えばビデオプリンタ等
を接続して画像表示部に表示している画像データのハー
ドコピー等をすることを可能に構成しても良い。なお、
第2の実施の形態例について以下に説明する構成以外は
上述した第1の実施の形態例と同様であるため、係る部
分の詳細説明は省略する。
【0165】1台の端末部あるいは画像表示部に他のオ
プション機器、例えばビデオプリンタ等を接続した、本
発明に係る第2の実施の形態例を図26乃至図28を参
照して以下に説明する。第2の実施の形態例において、
上述した第1の実施の形態例と同様構成には同一番号を
付し、詳細説明を省略する。第2の実施の形態例におい
ても、画像表示部1と端末部2との間の各種データの授
受などは上述した第1の実施の形態例と同様である。
【0166】図26は本発明に係る第2の実施の形態例
の基本システム構成例を説明するための図である。図2
6に示すように、第2の実施の形態例においては、端末
部800は入力信号を画像表示部1000の仕様に合わ
せて必要な変換処理などを行って接続手段900を介し
て画像表示部1000に出力する。
【0167】画像表示部1000にはオプション機器1
100が接続可能に構成されており、端末部800は接
続手段900、画像表示装置1000を介してオプショ
ン機器1100にデータを転送することができる。
【0168】更に、以上に示す図26の例では画像表示
部1000にオプション機器1100を接続したが、第
2の実施の形態例の端末部800にもオプション機器を
接続可能に構成されており、図27に示す構成とするこ
ともできる。なお、以下の説明は端末部800、画像表
示部1000のいずれにもオプション機器を接続可能な
例について説明するが、本発明は以上の例に限定される
ものではなく、画像表示部1000のみ、あるいは端末
部800のみにオプション機器が接続可能に構成した場
合も本発明に含まれることは勿論である。
【0169】図26あるいは、図27に示す第2の実施
の形態例の詳細構成例を図28に示す。図28は第2の
実施の形態例の詳細構成を示すブロック図である。図2
8においては、上述した第1の実施の形態例である図2
に示す構成と相違する部分を主に説明する。
【0170】画像表示部1000においては、第2図に
示す構成に加え、端末部800との接続部655には、
オプション機器1100用の専用接続線が接続されてお
り、この専用接続線よりの信号は外部用モデム651に
入力される。外部用モデム651では端末部800より
の信号を復調して外部I/F653に出力すると共に、
外部I/F653よりの信号はこの外部用モデム651
で変調して専用接続線に出力する。
【0171】また、外部用タイミング発生部652を有
しており、表示部CPU101よりの制御で外部I/F
653の制御及び外部用モデム651を用いた端末部8
00との通信制御を行う。
【0172】外部I/F653は、外部入出力端子65
4を介してオプション機器1100、例えばビデオプリ
ンタ装置とのインタフェースを司る。
【0173】一方、端末部800においては、信号処理
部601において図2に示すビデオ信号処理部205と
オーディオ信号処理部210の両方の機能を実現してい
る。端末モデムA203は図2の端末モデムと同様の機
能を実現している。一方、端末モデムB602は画像表
示部1000に接続されるオプション機器1100との
通信に用いるための端末モデムである。
【0174】タイミング発生部A603は図2のタイミ
ング発生部204と同様の機能を実現している。タイミ
ング発生部B606は、端末CPU201の制御に従
い、タイミング発生部A603よりクロック信号や同期
信号を受け取り、必要に応じてこれらと同期させて端末
モデム602あるいはD/A変換器607の制御タイミ
ング信号を出力する。
【0175】また、D/A変換器607は、ビデオプリ
ンタのようにオプション機器1100でデータを出力す
る場合でなく、オプション機器1100からデータ入力
を外部I/F653、外部用モデム651を介し端末部
800でデータが送られてきた場合のために備えられた
D/A変換器であり、端末モデムB602から出力され
るいデータをD/A変換し、端末部出力端子609に出
力する。
【0176】あるいは、D/A変換器607からの出力
信号をセレクタ608を介し信号処理部601、端末モ
デムA203を経て画像処理部1000へ送ることも可
能である。
【0177】そして以上の構成を備える第2の実施の形
態例においても、端末部800、画像表示部1000に
電源が投入され、オプション機器1100にも電源が投
入されると、端末部800とオプション機器1100と
の間で上述した第1の実施の形態例の図8及び図9に示
す電源オン処理と同様にオプション機器1100のI
D、スペック、調整データの共有を行い、図15及び図
16と同様にして端末モデムB602、外部用モデム6
51間のデータ伝送仕様を決定して必要なオプション機
器用のデータ伝送を行う。
【0178】オプション機器1100はビデオプリンタ
である場合には、印刷出力するべきビデオデータあるい
はオプション機器用の印刷データを出力する。
【0179】以上オプション機器1100がビデオプリ
ンタである例を説明したが、特にこれに限定されるもの
ではなく、例えばビデオデッキ等の映像出力装置であっ
ても良い。この場合は、外部入出力端子654にオプシ
ョン機器1100からの映像信号が入力され、外部I/
F653、外部用モデム651を介して端末部800へ
データが送信される。
【0180】一方、端末部800は、端末部モデムB6
02で受信したデータをD/A変換器607が画像表示
部1000側外部入出力端子654に入力されたのと同
一フォーマットに変換し、端末部800に備える外部出
力端子809に出力する。例えば、画像表示部1000
の外部入出力端子654、端末部800の外部出力端子
609がRCAピンジャックコネクタとDVコネクタを
備える場合、画像表示部1000の入力に使用されたコ
ネクタが示す信号フォーマットで端末部800から出力
される。
【0181】また、画像表示部1000の外部入出力端
子608に入力された信号を端末部800に送信し、端
末部800側で画像表示部1000の仕様に合うように
信号処理部601で信号処理し、端末部モデムA203
を介して再び画像表示部1000に送り返すことも可能
である。
【0182】[第3の実施の形態例]以上に説明した第
2の実施の形態例においては、オプション機器1100
を接続するに当たって、オプション機器1100のため
に専用のモデム、及び接続線を備える例について説明し
た。しかしながら、例えばオプション機器がビデオプリ
ンタである場合など、どうしても緊急にリアルタイムで
大量の情報を送受信する必要な無い機器である場合に
は、必ずしもオプション機器1100に専用のモデム、
及び接続線を備える必要はない。
【0183】例えば画像表示部にオプション機器を接続
した場合においても、端末部と画像表示部間の情報通信
の空き時間を利用してオプション機器のための情報を多
重化して通信するように制御すれば良い。
【0184】このように、画像表示部にオプション機器
が接続された場合であっても、オプション機器と端末部
との通信を、端末部と画像表示部との通信の空き時間に
行うように多重化した本発明に係る第3の実施の実施の
形態例を図29及び図30を参照して説明する。なお、
第3の実施の形態例について以下に説明する構成以外は
上述した各実施の形態例と同様であるため、係る部分の
詳細説明は省略する。
【0185】第3の実施の形態例において、図29は本
発明に係る第3の実施の形態例の構成を示すブロック
図、図30は第3の実施の形態例の情報通信タイミング
を説明するための図である。
【0186】図29に示す第3の実施の形態例でも、基
本的な端末部及び画像表示部の構成は図2に示す第1の
実施の形態例と同様の構成で対応することができる。そ
して、図29に示す第3の実施の形態例では、端末部1
400あるいは画像表示部1500に図2の構成に加え
以下の構成を追加したものとなっている。
【0187】即ち、画像表示部1500に、オプション
機器1100とのインタフェースを司ると共に、表示部
モデム103よりのオプション機器1100への通信デ
ータを受け取る外部I/F1410を備える。また、端
末部1400にオプション機器1100とのインタフェ
ースを司ると共に、端末モデム203よりのオプション
機器1100への通信データを受け取る外部I/F15
10を備える。
【0188】そして端末モデム203よりの(表示部モ
デム103よりの)入出力タイミングは図30に示すタ
イミングとなるように制御する。
【0189】図30に示す制御タイミングは、図17に
示す第1の実施の形態例の制御タイミングに比し、オプ
ション機器1100用の情報を新たに多重化するため
に、端末部1400の端末モデム203の送信コマンド
イネーブル信号を画像表示部1500に対する送信タイ
ミングである図30に(A)で示すHSYNC期間及び
DIR信号のローレベル時の画像表示部1500からの
コマンドデータ受信タイミング、並びに有効ビデオデー
タ通信通信タイミングを除く、(B)に示す期間を利用
してオプション機器1100に対するデータを通信する
ように制御する。
【0190】例えば、画像表示部1500にオプション
機器1100が接続されている場合には、タイミング発
生部104はこの図30に(B)で示すタイミングとな
ると外部I/F1510に表示部モデム103よりの復
調データを受け取ってオプション機器1100に送るた
めのタイミング信号を出力する。
【0191】例えば図30に示す例では、(B)に期間
は、20ライン分程度確保でき、約60Hzで20ライ
ンづつ送れば、1秒も係らずに1フレーム分のデータを
送ることができる。なお、このようにして分割して送信
する場合には、どこまで送ったのかを判別可能とするた
めに、1ライン分のデータを送る毎に先頭にライン番号
を付加しておくことが望ましい。
【0192】なお、画像表示部に別途フレームメモリを
備えている場合には、このオプション機器用に転送され
てくるデータをこのフレームメモリに書込んでおき、全
てのデータが揃った段階で接続オプション機器に転送す
るように制御しても良い。あるいは、自表示画面への表
示データをフレームデータを保持している場合には、端
末部よりこの保持データをオプション機器に出力する旨
のコマンドを受付け可能に構成しても良い。
【0193】このように画像表示部に外部出力用のフレ
ームメモリを備えることにより、画像表示部に接続され
るオプション機器の仕様に合わせた情報出力が可能とな
り、接続されるオプション機器の制限が大幅に無くな
り、汎用性の高いものとできる。
【0194】また、外部I/F1510は、オプション
機器1100よりのコマンドデータ送信要求を受け取る
と、表示部CPU101に指示して(B)の期間中にオ
プション機器1100よりのコマンドデータ送信タイミ
ングを設定するか、あるいは、画像表示部1500より
端末部1400へのコマンドデータ送信期間中の送信に
オプション機器1100よりのコマンドデータを混在さ
せて送信する。例えばこの場合には、どこからの送信で
あるかを判別可能とするためにヘッダ部分にオプション
機器1100のIDを含ませるなどの制御を行う。
【0195】また、端末部1400にオプション機器1
100が接続される場合には、タイミング発生部204
よりこの図30に(B)で示すタイミングとなると外部
I/F1410に端末モデム203よりの復調データを
受け取ってオプション機器1100に送るためのタイミ
ング信号を出力する。
【0196】また、外部I/F1410は、オプション
機器1100よりのコマンドデータ送信要求を受け取る
と、端末CPU201に指示してオプション機器110
0よりのコマンドデータの受信を要求する。
【0197】以上の様に制御することにより、オプショ
ン機器用のモデムを備えることなく、オプション機器の
制御が可能となる。
【0198】[第4の実施の形態例]以上に説明した各
実施の形態例においては、端末部2に対して1つの画像
表示部が接続される例を説明した。しかし、本発明は以
上に説明した例に限定されるものではなく、1台の端末
部に複数の画像表示部を接続可能とすることも本発明に
含まれる。さらに、これらに第2、あるいは第3の実施
の形態例で説明したオプション機器を接続することも本
発明に含まれることは勿論である。
【0199】端末部に複数の画像表示部が接続可能に構
成する本発明に係る第4の実施の形態例を図31乃至図
33を参照して以下に説明する。なお、第4の実施の形
態例について以下に説明する構成以外は上述した各実施
の形態例と同様であるため、係る部分の詳細説明は省略
する。
【0200】図31は本発明に係る第4の実施の形態例
の構成を示すブロック図、図32は第4の実施の形態例
の端末部と画像表示部とのVSYNC周期での通信制御
を説明するためのタイミングチャート、図33は第4の
実施の形態例の端末部と画像表示部とのHSYNC周期
での通信制御を説明するためのタイミングチャートであ
る。
【0201】まず図31を参照して第4の実施の形態例
の全体構成を説明する。図31において1600は2台
の画像表示部を接続可能な端末部、1700は画像表示
部A、1800は画像表示部Bである。画像表示部A1
700と画像表示部B1800は夫々同一の構成とする
ことができる。図31では画像表示部A1700のみ詳
細構成を示している。
【0202】画像表示部A1700の構成は上述した図
2に示す画像表示部1と同様構成であり、各構成にも同
一番号を付してある。
【0203】端末部1600は、2台の画像表示部17
00、1800に表示情報を送信する必要があることよ
り、夫々画像表示装置1700、1800に対する通信
のための構成を備えている。
【0204】画像表示部A1700に対する端末モデム
A1602、信号処理部A1604、タイミング発生部
A1606を備え、画像表示部B1800に対する端末
モデムB1603、信号処理部B1605、タイミング
発生部B1607を備える。そして端末CPU1601
は夫々の画像表示部1700、1800に対して上述し
た第1の実施の形態例の画像表示部に対する制御と同様
の制御を行う。
【0205】即ち、端末CPU1601は、夫々の画像
表示部1700、1800との間で8、図9に示す電源
オン処理を行い、その後図15、図16に示す動作モー
ドのセットアップ処理を行い、伝送仕様の決定処理等を
行う。
【0206】なお、各画像表示部に共通の画像を表示さ
せ、共通の音響出力を行う場合には、入力源を共通とし
て信号処理部及びタイミング発生部の動作を接続されて
いる画像表示部に合わせれば良い。一方、各画像表示部
に全く異なる画像を表示させようとする場合には、入力
I/F220の入力信号を適宜振り分ければ良い。ある
いは、チューナ部240をダブルチューナ構成とし、各
画像表示部毎に独立したテレビ放送を表示させれば良
い。
【0207】このような場合においても、各画像表示部
毎に調整データを共有し、画像表示部側のユーザI/F
よりのユーザ指示を端末部の例えばチューナ部240な
どに適用することができる構成であるため、特別の構
成、操作などの必要なく制御できる。
【0208】なお、端末部1600のユーザI/F23
0へのリモコン入力検出モードを2種のリモコンに対し
て検出可能に構成し、夫々の検出モードを各画像表示部
に振り分ければ端末部に対するリモコン制御も可能とな
る。
【0209】なお、各画像表示部や端末部に、オプショ
ン機器を接続可能とする場合には、図31に示す構成に
例えば図29に示すオプション機器に対する構成を追加
して図29の場合と同様の制御を行えば良い。あるい
は、各画像表示部や端末部に図28に示す構成を付加し
ても良い。
【0210】以上の構成を備える第4の実施の形態例の
端末部1600と画像表示部1700、1800との通
信制御タイミング例を図32及び図33を参照して説明
する。
【0211】まず、図32を参照して第4の実施の形態
例のVSYNC周期(垂直周期)の通信制御を説明す
る。第4の実施の形態例の端末部1600は、例えばV
SYNC(垂直周期)のVSYNC信号到達時の最初の
HSYNC周期(水平周期)で例えば画像表示部A17
00へのコマンド送信を許可する送信コマンドイネーブ
ル信号を出力し、次のHSYNC周期で画像表示部B1
800へのコマンド送信を許可する送信コマンドイネー
ブル信号を出力する。
【0212】そして、有効ビデオデータ送信タイミング
終了後の所定HSYNC周期で画像表示部A1700か
らのコマンド受信を許可する受信コマンドイネーブル信
号を出力し、続くHSYNC周期で画像表示部B180
0からのコマンド受信を許可する受信コマンドイネーブ
ル信号を出力する。これにより、端末CPU1601
は、各画像表示部1700、1800とのコマンド通信
を、互いに重なることなく連続して処理することができ
る。
【0213】次に、図33を参照して第4の実施の形態
例のHSYNC周期(水平周期)の通信制御を説明す
る。
【0214】図33の例は、上段が、画像表示部A17
00の表示パネル1100が第1の実施の形態例の図1
9で説明した852ドット×480ドットで、L/Rの
2チャンネルのステレオスピーカに2チャンネル分の音
響信号を送る例、下段が画像表示部B1800の表示パ
ネル1100が第1の実施の形態例の図20で説明した
640ドット×480ドットで、4チャンネルのスピー
カに4チャンネル分の音響信号を送る例である。
【0215】端末部1600には端末CPU1601は
一つしかないため、各画像表示部とのコマンドデータの
通信は図32に示すように通信タイミングが重ならない
ように制御したが、信号処理部及びタイミング発生部は
夫々の画像表示部毎に備えている。従って、第4の実施
の形態例の端末部1600は、例え各画像表示部毎にま
ったく異なる通信仕様でのビデオデータ通信であっても
誤りなく行うことができる。
【0216】以上説明したように第4の実施の形態例に
よれば、端末部に複数の画像表示部が接続でき、しか
も、表示仕様の異なる画像表示部であっても、特別の構
成を備えることなくそれぞれの画像表示部に適した伝送
仕様で表示データやオーディオデータを伝送することが
できる。
【0217】[第5の実施の形態例]以上に説明した第
4の実施の形態例においては、端末部2に、接続される
2台の画像表示部の夫々に対する情報通信用モデムを備
える例を説明した。しかし、本発明は以上に説明した例
に限定されるものではなく、端末部には1台の画像表示
部が接続可能な構成とし、画像表示部に更に他の画像表
示部等を接続可能に構成することも本発明に含まれる。
さらに、これらに第2、あるいは第3の実施の形態例で
説明したオプション機器を接続することも本発明に含ま
れることは勿論である。
【0218】端末部が画像表示部を介して複数の画像表
示部を制御可能な構成とし、画像表示部に更に他の画像
表示部等を接続可能に構成した本発明に係る第5の実施
の形態例を図34乃至図38を参照して以下に説明す
る。なお、第5の実施の形態例について以下に説明する
構成以外は上述した各実施の形態例と同様であるため、
係る部分の詳細説明は省略する。
【0219】図34は本発明に係る第5の実施の形態例
の構成を示すブロック図、図35は第5の実施の形態例
で用いるパケット構成を説明するための図、図36は図
35に示すアドレスコマンドの詳細構成を説明するため
の図、図37は第5の実施の形態例における複数の画像
表示部を接続した状態を示す図、図38は画像表示部の
コマンドデータ受信処理を説明するためのフローチャー
トである。
【0220】以下に説明する第5の実施の形態例におい
ては、ハードウエア構成は極力簡略化し、通信制御手順
を変更して1台の端末部に多くの画像表示部を接続可能
とする。
【0221】このため、端末部2000は上述した第1
の実施の形態例と同様のハードウエア構成でも、あるい
は第3の実施の形態例と同様の構成であっても良い。第
3の実施の形態例と同様の構成の場合には、外部I/F
を介してオプション機器、例えばプリンタ装置などを接
続できる。
【0222】一方、画像表示部は、上述した図2に示す
第1の実施の形態例の画像表示部1に比し、ドライバ回
路150を新たに備える構成であり、ドライバ150に
は他の画像表示部が接続可能に構成されている。
【0223】なお、画像表示部A2200の様に第3の
実施の形態例と同様の外部I/F151を備える構成と
して、画像表示部にオプション機器を接続可能に構成し
ても良い。更に、端末部も図34に示す構成ではなく、
図31に示す第4の実施の形態例の端末部1600と同
様構成であっても良いことは勿論である。この場合にも
後述する伝送制御手順を適用できることは勿論である。
従って後述する伝送制御手順の説明では、端末部に2台
の画像表示部が接続可能であり、画像表示部にはオプシ
ョン機器としてプリンタが接続されている場合を例に行
なう。
【0224】第5の実施の形態例では、画像表示部は、
単に端末部よりの通信データをドライバ回路150を介
して次の画像表示部に転送する制御を行なうのみである
ためハードウエア部分の詳細説明は省略する。
【0225】但し、端末部2000から出力される通信
データは全ての接続装置のモデム部で受け取られること
になるため、各受信側で自己宛(あて)のデータか否か
を判別する構成を備える。
【0226】このため、第5の実施の形態例では、図3
5に示す構成のパケットを通信に用いる。図35に示す
パケット構成は上述した実施の形態例の図10、あるい
は図11に示すパケット構成に比し、宛先アドレス53
1及び差出しアドレス532が新たに追加された構成と
なっている。
【0227】図35に示すアドレス部の詳細構成を図3
6に示す。以上に説明した各実施の形態例では、上述し
た様にビデオデータは24ビットであるが、コマンドデ
ータは16ビット構成である。
【0228】このため、第5の実施の形態例ではこの1
6ビットのコマンドデータを上位8ビット部分と下位8
ビット部分に分け、上位8ビットが端末部2000に直
結した機器(図34の例では画像表示部A2200、画
像表示部B2100が相当)を特定するアドレスデータ
とする。
【0229】そして、下位の8ビットが上位8ビットで
特定される機器のぶらさがった機器(図34の例では画
像表示部A2200に接続されたオプション機器110
0が相当)を特定するアドレスデータとする。
【0230】以上のコマンド通信パケットを用いた端末
部より各接続機器への伝送制御を図38のフローチャー
トを参照して以下に説明する。なお、説明の容易化の為
に図37に示す接続状態の場合を具体例として図38の
フローチャートを説明する。
【0231】図37において、2500が図31に示す
端末部1600と同様の構成を備える2ポート構成の端
末部、2600は図34の画像表示部A2200と同様
構成の表示部A、2650は表示A2600の例えば外
部I/F151を介して接続されているオプション機器
であるプリンタ、2700は表示部A2600のドライ
バ回路150に接続されている表示部Bである。また、
2800は端末部2500に接続されている表示部Cで
ある。なお、各構成の右上に示されているのが各構成に
割り振られたアドレスである。
【0232】端末部2500に接続された各構成は、図
38のステップS101でコマンドデータ(コマンドパ
ケット)を受信するのを監視する。そして、コマンドデ
ータを受信するとステップS102に進み、図36に示
す上位アドレスが自己に割当てられているアドレスか否
かを調べる。例えば、図37に示す表示部A2600で
あれば、上位アドレスが”H(01)”か否かを調べ
る。自己宛のパケットでなければ何も処理を行なわずに
ステップS101に戻り次のコマンド受信に備える。こ
の端末部2500よりのパケット情報は、自己のドライ
バ150を介して自動的に次の画像表示部にも送られて
いるため、このドライバ150さえ駆動状態としておけ
ば自己に接続された他の画像表示部に自動的に転送され
るためこれ以上の制御を行なう必要が無い。
【0233】一方、ステップS102で上位8ビットが
自己宛のパケットであった場合にはステップS103に
進み、下位8ビットのアドレスを調べて自分自身に対す
るパケットか否かを調べる。図37の表示部A2600
であれば下位8ビットが”00”であれば自己宛のパケ
ットであり、”00”でなければ自己にぶらさがってい
る機器、例えばプリンタ2650へのパケットであると
判断することになる。
【0234】ステップS103で自己宛のパケットでな
い場合にはステップS104に進み、接続オプション機
器に受信パケットを中継送信する。例えば自己の表示部
モデムより外部I/Fを介して接続オプション機器に送
ることになる。そしてステップS101に戻り次のコマ
ンド受信に備える。
【0235】一方、ステップS103で自己宛のパケッ
トの受信である場合にはステップS105に進み、自己
が消勢状態(表示パネル消灯状態)か否かを調べる。消
勢状態である場合にはステップS106に進み、次の自
己より端末部宛のコマンド送信タイミングで宛先アドレ
スに端末部のアドレスをセットし、差出しアドレスに自
己のアドレスをセットして消灯状態を示すコマンドデー
タを組み込んだ返送パケットを生成して送信する。そし
てステップS101に戻る。
【0236】一方、ステップS105で消勢状態でなけ
ればステップS107に進み、受信パケットを解析す
る。そして続くステップS108で自装置で処理不能な
無効コマンドか否かを調べる。無効コマンドで無い場合
にはステップS109に進み、解析したコマンドに対応
した処理を実行する。そしてステップS101に戻る。
【0237】一方、ステップS108で無効コマンドの
受信であればステップS110に進み、次の自己より端
末部宛のコマンド送信タイミングで宛先アドレスに端末
部のアドレスをセットし、差出しアドレスに自己のアド
レスをセットして”NAK”コマンドデータを組み込ん
だ返送パケットを生成して送信する。そしてステップS
101に戻る。
【0238】なお、自装置より端末部に送信したい要求
が発生した場合には、次の自己より端末部宛のコマンド
送信タイミングで宛先アドレスに端末部のアドレスをセ
ットし、差出しアドレスに自己のアドレスをセットして
送信コマンドデータを組み込んだ送信パケットを生成し
て送信する。
【0239】あるいは接続オプション機器よりの送信要
求があるときで自己よりの送信要求が無ければ、次の自
己より端末部宛のコマンド送信タイミングで宛先アドレ
スに端末部のアドレスをセットし、差出しアドレスに接
続機器のアドレスをセットして送信コマンドデータを組
み込んだ送信パケットを生成して送信する。
【0240】以上に説明したように第5の実施の形態例
によれば、1台の端末部に必要な数の画像表示部を接続
できる。
【0241】なお、第5の実施の形態例では、各画像表
示部で共通のデータを受信するため、各画像表示部の仕
様が共通の場合にはそのまま必要数の画像表示部に表示
データを送ることができる。
【0242】但し、各画像表示部で表示仕様がまちまち
である場合には、例えば各画像表示部や端末部のビデオ
信号処理部に解像度変換を行なう機能を具備させれば、
接続される画像表示部の仕様上の制限が大幅に緩和され
る。
【0243】例えば、端末部で入力I/Fよりの入力ビ
デオデータを高解像度の画像情報に変換して、あるいは
伝送品質の保証されている解像度の画像情報に変換して
各画像表示部に送信し、各画像表示部ではこの受取った
所定解像度の画像情報を自装置に適合する解像度に変換
して表示する様に制御すれば良い。
【0244】[第6の実施の形態例]以上に説明した各
実施の形態例においては、端末部と画像表示部とは夫々
完全に独立した構成及び制御を行なっていた。しかし、
本発明は以上に説明した例に限定されるものではなく、
例えば、端末部より出力する表示に関する情報を画像表
示部で処理する際に必要な処理手順を必要に応じて端末
部から画像表示部に転送可能に構成しても良い。
【0245】このように構成することにより、例え画像
表示部の常備している機能だけでは適切の表示ができな
かったり、あるいは装置の改良が行なわれたような場合
に画像表示部に確実にフィードバックすることができ
る。このように端末部より画像表示部の所定の制御手順
を転送可能とした本発明に係る第6の実施の形態例を、
図39及び図40を参照して以下に説明する。なお、第
6の実施の形態例について以下に説明する構成以外は上
述した各実施の形態例と同様であるため、係る部分の詳
細説明は省略する。
【0246】図39は本発明に係る第6の実施の形態例
の構成を示すブロック図、図40は第6の実施の形態例
の端末部のダウンロード処理を示すフローチャート、図
41は第6の実施の形態例の画像表示部のダウンロード
処理を示すフローチャートである。
【0247】第6の実施の形態例においては、上述した
図2に示す第1の実施の形態例の構成に比し、端末部2
にプログラムメモリ260を備え、画像表示部1に表示
部CPU101へのダウンロードされる制御プログラム
が格納されるプログラムメモリ160が備えられている
点である。プログラムメモリ160は不揮発メモリであ
り、プログラムメモリ260はEEPROMやフラッシ
ュメモリ、バッテリでバックアップされたSRAM等再
書き込みできる他の構成は図2の構成と同様であるため
詳細説明を省略する。
【0248】以上の構成を備える第6の実施の形態例に
おいては、例えば図8及び図9に示す電源オン処理に続
いて図40、図41の処理を実行する。
【0249】端末部2は、図40のステップS150で
画像表示部1にプログラムのバージョンを示すプログラ
ムIDコマンドを送信するように要求する。そして続く
ステップS151で返送されてきたプログラムIDを解
析し、自装置のプログラムメモリ260に格納されてい
るプログラムのIDと比較する。そして続くステップS
152で画像表示部1のプログラムIDが自装置のプロ
グラムIDと同じバージョンであった場合にはプログラ
ムのダウンロードの必要なしとして図15に示す動作モ
ードセットアップ処理に移行する。
【0250】一方、ステップS152で自装置のプログ
ラムIDよと異なるバージョンであった場合にはプログ
ラムダウンロードが必要であると判断してステップS1
53に進み、画像表示部1にプログラムダウンロード要
求を送信する。そして画像表示部1よりの返答を調べ、
ダウンロードが可能であるか否かを調べる。何らかの事
情でダウンロードができない場合や、プログラムメモリ
160が具備されていない場合等はダウンロード不可が
返送されてくるため、この場合にはダウンロードをせず
に図8に示す電源オン時の処理に移行し、ハードウエア
仕様、調整データを受信する。この場合、機能限定した
制御プログラムを端末部2は持ち。最低限の機能で表示
することができる。
【0251】一方、ステップS154でダウンロード可
が返送されてきた場合にはステップS155に進み、次
の送信タイミングで送れる量のプログラムをダウンロー
ドする。そしてステップS156でダウンロードが完了
したか否かを調べる。まだ完了していない場合にはステ
ップS155に戻り、次の送信タイミングで送れる量の
プログラムをダウンロードする。
【0252】このようにして順次プログラムのダウンロ
ードを行ない、全てのダウンロードが終了するとステッ
プS156より図8に示す電源オン時の処理に移行し、
ハードウエア仕様、調整データを受信する。
【0253】図15に示す動作モードセットアップ処理
に移行する。
【0254】一方、画像表示部1側では図41に示すス
テップS161で端末部2よりのコマンド受信を監視す
る。そしてコマンド受信を検知するとステップS162
に進み、プログラムIDコマンドの送信要求コマンドで
あるか否かを調べる。プログラムIDコマンドの送信要
求コマンドである場合にはステップS163に進み、自
装置のプログラムメモリ160に格納されているプログ
ラムのバージョンを示すプログラムIDを端末部2宛に
返送する。
【0255】一方、ステップS162でプログラムID
コマンドの送信要求コマンドで無い場合にはステップS
164に進み、ダウンロード要求コマンドの受信である
か否かを調べる。ダウンロード要求コマンドの受信で無
い場合には受信コマンドに対応した処理を行なう。
【0256】一方、ステップS164でダウンロード要
求コマンドの受信であった場合にはステップS165に
進み、ダウンロードか可能か否かを調べる。何らかの事
情でダウンロードができない場合や、プログラムメモリ
160が具備されていない場合等はダウンロード不可で
あると判断してステップS166に進み、ダウンロード
不可を端末部2に返送して図9に示す電源オン時の処理
に移行し、ハードウエア仕様、調整データを送信する。
【0257】一方、ステップS165でダウンロードが
可能である場合にはステップS167に進み、ダウンロ
ード可を返送する。そしてステップS168で端末部2
から送られてくるプログラムをダウンロードする。そし
てステップS169でダウンロードが完了したか否かを
調べる。まだ完了していない場合にはステップS168
に戻り、次の送信タイミングで送れる量のプログラムを
ダウンロードする。
【0258】このようにして順次プログラムのダウンロ
ードを行ない、全てのダウンロードが終了するとステッ
プステップS169より図9に示す電源オン時の処理に
移行し、ハードウエア仕様、調整データを送信する。
【0259】以上の様にしてダウンロードするプログラ
ムは、画像表示部1が表示制御を行なう際のプログラム
のマクロ命令群等とすることができる。また、C言語で
制御プログラムが書かれており、端末部2はC言語で書
かれている制御プログラムを順次翻訳しながら実行する
方式が望ましい。
【0260】この場合、端末部2のCPUの機械語に依
存せず制御プログラムを実行できる利点がある。なお、
制御プログラムはC言語に限ったものでないことは言う
までもない。
【0261】以上説明した様に第6の実施の形態例によ
れば、例え画像表示部の常備している機能だけでは適切
の表示ができなかったり、あるいは装置の改良が行なわ
れたような場合に画像表示部に確実にフィードバックす
ることができる。
【0262】更に、画像表示部1の特性にあった制御プ
ログラムを端末部2は実行できる。例えば小さいディス
プレイでは、メニュー表示機能を少なくしてリモコン主
体にする。一方、大きいディスプレイでは文字メニュー
以外にアイコン等の視覚的I/Fを取り入れるなどであ
る。
【0263】[第7の実施の形態例]以上に説明した各
実施の形態例においては、端末部と画像表示部の調整
は、ユーザI/Fを介してのユーザよりの指示に従って
行なう例について説明した。しかし本発明は以上の例に
限定されるものではなく、画像表示部が自装置の周囲環
境を検知して、この検知結果に従って画像表示部及び端
末部の調整を行なうように制御しても良い。この様に周
囲環境を検出可能とした本発明に係る第7の実施の形態
例を図42乃至図45を参照して以下に説明する。な
お、第7の実施の形態例について以下に説明する構成以
外は上述した各実施の形態例と同様であるため、係る部
分の詳細説明は省略する。
【0264】図42は本発明に係る第7の実施の形態例
の構成を示すブロック図、図43は第7の実施の形態例
における各構成の配置例を示す図、図44は第7の実施
の形態例の画像表示部の環境変化検出時の制御を示すフ
ローチャート、図45は第7の実施の形態例の端末部の
環境変化検出時の制御を示すフローチャートである。
【0265】図42に示す第7の実施の形態例において
は、上述した図31に示す第4の実施の形態例の構成に
比し、端末部1600に電話機の使用の有無を検出する
電話使用検出部271を備え、画像表示部1700及び
1800に画像表示部の周囲の明るさを検出する明るさ
検出部171、音量(雑音強度)を検出する雑音検出部
172、周囲の色温度を検出する色温度検出部173が
備えられている点である。他の構成は図31の構成と同
様であるため詳細説明を省略する。なお、画像表示部B
1800も画像表示部A1700と同様の検出部を備え
ている。
【0266】なお、以下の説明は図42の例について説
明するが、上述した各実施の形態例に上記各検出器を備
える構成とできることは勿論である。
【0267】例えば、図43に示すように、端末部16
00がリビングルームの角に設置され、大型壁掛けモニ
タである表示部A1700がこのリビングルームの壁に
設置され、小型のモニタである表示部B1800が寝室
に設置されている状況を考える。このような場合に、各
表示部で設置環境が大きく異なることが予想され、各表
示部ともに同じ調整結果とすることは適切でない。ま
た、ユーザよりの調整に任せては、最適な画質で鑑賞し
ているとは限らない。そこで第7の実施の形態例では、
各表示部及び端末部の周囲環境の検出器を備え、周囲環
境に適合した調整を行なう。
【0268】まず図44を参照して画像表示部の制御を
説明する。図44は第7の実施の形態例の画像表示部の
環境変化検出時の制御を示すフローチャートである。
【0269】画像表示部では以下の制御を行う。即ち、
表示部CPU101は各検出器の検出結果に一定以上の
変化が検出された場合に対応する処理を行う。以下の説
明では、各調整項目の調整権は、第1の実施例で説明し
た側にあるとする。
【0270】まず、ステップS201において明るさ検
出器171の検出結果に一定以上の変化が検出されたか
否かを判断する。一定以上の変化が検出された場合に
は、ステップS202に進み、端末部1600に検出結
果を報知する。これは、コントラスト調整など明るさの
変化に対応する調整権は上述したように端末部1600
側にあるからである。そして、ステップS201で明る
さ検出器171の検出結果に一定以上の変化が検出され
なかったときと合流し、ステップS203に進む。
【0271】ステップS203では、雑音検出器172
の検出結果に一定以上の変化が検出されたか否かを判斬
する。一定以上の変化が検出された場合にはステップS
204に進み、端末部1600に検出結果を報知する。
これは、音量調整は画像表示部に調整権があるが、以下
に説明するように電話の使用中の場合にほ音量を上げな
いように制御する必要があるため、端未部に電話使用中
であるか否かを検出させるための送信である。以後は端
末部よりの音量調整指示に従って音量調整を行う。この
制御は通常のコマンド処理で行われる。
【0272】なおここで、端末部より電話使用中か否か
のコマンドを送信するように要求する場合および常時電
話使用状態を通知している場合には、それに応じて音量
調整を行い、音量調整結果のみを送信すれば足りる.そ
して、ステップS203で雑音検出器172の検出結果
に一定以上の変化が検出されなかったときと合流し、ス
テップS205に進む。
【0273】ステップS205では色温度検出器173
の検出結果に一定以上の変化が検出されたか否かを判断
する。一定以上の変化が検出された場合にはステップS
206に進み、画像表示部の例えばパネル駆動部106
を調整して蛍光灯などの光であれば色湿度を高く調整
し、白熱灯であれば色温度を低く調整する。
【0274】そしてスステップS207で調整結果を端
末部1600に報知してステップS201に戻る。
【0275】次に図44を参照して端末部の制御を説明
する。図45は第7の実施の形態例の端末部の環境変化
検出時の制御を示すフローチャートである。端末部では
以下の制御を行う。
【0276】端末部1600では、図45に示すよう
に、まずステップS211において画像表示部よりのコ
マンドデータの受信を監視する。そしてコマンドデータ
を受信していない場合にはステップS212に進み、端
末部1600の電話使用検知部271の出力を監視する
ことにより電話の使用状態に変化があったか否かを判斬
する。図42において電話使用検知部271は1つしか
図示していないが、複数の電話機を備えている場合には
それぞれの電話機の使用状態を換出することができる。
これは例えば電話機の直流ループ形成状態を検出して使
用中か否かを検知するなどの公知の電話中検出機能を備
えるもので構成できる。電話の使用状態に変化がない場
合にはステップS211に戻る。
【0277】一方、ステップS211でコマンドを受信
した場合にはステップS213に進み、環境変化を報知
するコマンドであるか否かを調べる。環境変化を報知す
るコマンドでない場合は対応する処理を行う。
【0278】ステップS213で環境変化を報知するコ
マンドである場合にはステップS214に進み、検出さ
れたのが明るさであったか否かを調べる。明るさ検知結
果が変化した場合にはステップS215に進み、端末部
1600に調整権があるコントラスト制御など明るさの
変化に対応する調整を行う。
【0279】そして統くステップS216で調整結果を
保持するとともに、対応する画像表示部に調整結果を報
知して、ステップS214で明るさに変化がなかった場
合と合流してステップS217に進む。
【0280】ステップS217では、検出きれたのが雑
音レベルであったか否かを調べる。雑音検知結果が変化
した場合には、ステップS212で電話使用状態に変化
があった場合と合流してステップS218に進み、今環
境変化を報知してきた画像表示部と同室にある電話が使
用中か否かを調べる。使用中でなけれはステップS21
9に進み、検出された雑音レベルに合わせた音量調整を
行うように画像表示部に指示し、便用中ならばステップ
S220に進み、音量を下げる旨を画像表示部に指示す
る。
【0281】次にステップS221に進み、色温度調整
結果が送られてきた場合にはステップS222に進み、
調整結果を保持してステップS211に戻る。
【0282】[第8の実施の形態例]以上に説明した実
施の形態例では、端末部と画像表示部間をインタフェー
スケーブルで直接接続する例について説明した。しかし
本発明は以上の例に限定されるものではなく、一部のイ
ンタフェースケーブル部分を無線で通信する事も本発明
に含まれることは勿論である。
【0283】一部のインタフェースケーブル部分を無線
で通信する様に構成した本発明に係る第8の実施の形態
例を図46を参照して以下に説明する。第8の実施の形
態例は無線区間を光、例えば赤外線を用いて光通信を行
なう例について行なう。しかし、以上の例に限定される
ものではなく、例えば、超音波を用いて通信を行なって
も、あるいは無線電波を用いても良く、種々の方式を採
用できる。なお、第8の実施の形態例について以下に説
明する構成以外は上述した各実施の形態例と同様である
ため、係る部分の詳細説明は省略する。
【0284】第8の実施の形態例では、図46に示すよ
うに、画像表示部においては、端末部とのインタフェー
スコネクタに替えて、光通信部を備え、光通信部を端末
部へのコマンド情報送信用の発光部と端末部よりの情報
を受け取るための受光部とで構成し、受光部よりの受光
光量の変化を電気信号として検出しこれを増幅器で増幅
した後に表示部モデムに出力し、表示部モデムよりの変
調信号に従ってドライバ回路を介して発光部を発光制御
すれば良い。
【0285】一方、端末部においては、インタフェース
ケーブルの先端部に画像表示部と略同様の光通信部を設
け、光通信部を画像表示部への情報伝送用の発光部と画
像表示部よりのコマンド情報を受け取るための受光部と
で構成し、受光部よりの受光光量の変化を電気信号とし
て検出しこれを増幅器で増幅した後に端末モデムに出力
し、端末モデムよりの変調信号に従ってドライバ回路を
介して発光部を発光制御すれば良い。これらの構成、制
御については公知の方法を適用可能である。
【0286】画像表示部の光通信部の配設位置は、例え
ば画像表示部筐体の上面部であることが望ましいが、後
述する端末部側の光通信部配設位置に対向する位置であ
れば任意の位置に配設することができる。例えば画像表
示部筐体の下面であっても、あるいは背面であっても良
く、前面であっても良いことは勿論である。
【0287】画像表示部が壁掛けタイプの薄型モニタで
ある場合には、図46に示すように筐体上面に配設し、
端末部の光通信部を天井近傍の画像表示部の光通信部配
設位置の対向位置とすれば、画像表示部への入出力は電
源ケーブル類のみに抑えることができる。
【0288】このように端末側の光通信部を天井近傍に
配設すれば、両方の光通信部の存在がほとんど美観を損
ねることがなく、ケーブル配線の煩わしさから解放され
る。また、設置場所の変更であっても、天井側の光通信
部位置を変更するのみで足りる。
【0289】更に、予め画像表示部の設置が予定される
位置の上方に端末側の光通信部を配設しておくことによ
り、画像表示部の配設位置を変更しても容易に対応でき
る。また、端末側では、画像表示部の光通信部よりの光
を検出すると当該検出位置の画像表示部が可動状態とな
ったと判断することができ、当該位置の光通信部のみを
付勢すれば光通信部の劣化も防げる。
【0290】[第9の実施の形態例]以上に説明した実
施の形態例では、画像表示部は1台で一つの画面を表示
する場合を例として説明した。しかし本発明は以上の例
に限定されるものではなく、複数台の画像表示部を近接
させて配設し、この複数台の画像表示部全体で一つの画
像を表示可能に制御しても良い。この様に、複数台の画
像表示部全体で一つの画像を表示可能に制御する本発明
に係る第9の実施の形態例を図47を参照して説明す
る。なお、第9の実施の形態例について以下に説明する
構成以外は上述した各実施の形態例と同様であるため、
係る部分の詳細説明は省略する。
【0291】複数台の画像表示部全体で一つの画像を表
示可能に制御する例として47は4台の画像表示部で一
つの表示画面を構成している。この構成の場合には、各
画像表示部に構成は、例えば、上述した第4の実施の形
態例の図34に示す画像表示部構成とすることができ
る。
【0292】端末部では、各画像表示部に対するビデオ
データとして、表示画面の図47に示す各表示画面の
(1/4)の表示データのみを受け取る様にアドレス制
御すれば良い。
【0293】このように制御することにより、大画面の
表示が可能となる。
【0294】[第10の実施の形態例]以上に説明した
実施の形態例では、端末部と画像表示部との情報の通信
にあたっては、各データ毎に通信タイミングを予め決め
ておき、通信される情報の種別は当該情報が通信される
タイミングで特定できる構成について説明した。しかし
本発明は以上の例に限定されるものではなく、情報の通
信タイミングを限定せずに情報に情報種別識別データを
含ませても良い。このように構成した本発明に係る第1
0の実施の形態例を図48を参照して説明する。なお、
第10の実施の形態例について以下に説明する構成以外
は上述した各実施の形態例と同様であるため、係る部分
の詳細説明は省略する。
【0295】第10の実施の形態例では、通信タイミン
グで通信情報種別が判別可能なように、情報の送信元が
各通信情報の先頭にこれから通信するデータの性質、デ
ータ量等を示すヘッダデータを付加して送信する。
【0296】例えば図48の例では、黒で示す各情報の
先頭にヘッダデータを付加し、ビデオデータの戦闘しは
これから送るデータがビデオデータであり、例えば85
2ドット(画素)分のデータ容量であることを示すヘッ
ダを付加する。オーディオで多であれば夫々Lチャンネ
ルオーディオデータ、Rチャンネルオーディオデータで
あることを示すヘッダデータを付加することになる。
【0297】このように制御することにより、無駄な空
き時間を防ぐことができ、多くの情報を通信可能とな
る。例えば、画像表示部のフレームメモリ等を有する場
合や、オプション機器が接続されている場合、でオプシ
ョン機器への転送データが多い場合などでの効率よく必
要な情報の転送が可能となる。
【0298】[他の実施の形態例]なお、本発明は、複
数の機器(例えばホストコンピュータ、インタフェイス
機器、リーダ、プリンタなど)から構成されるシステム
に適用しても、一つの機器からなる装置(例えば、複写
機、ファクシミリ装置など)に適用してもよい。
【0299】また、本発明の目的は、前述した実施形態
の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記
録した記憶媒体(または記録媒体)を、システムあるい
は装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュ
ータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納された
プログラムコードを読み出し実行することによっても、
達成されることは言うまでもない。この場合、記憶媒体
から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施
形態の機能を実現することになり、そのプログラムコー
ドを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実
行することにより、前述した実施形態の機能が実現され
るだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、
コンピュータ上で稼働しているオペレーティングシステ
ム(OS)などが実際の処理の一部または全部を行い、
その処理によって前述した実施形態の機能が実現される
場合も含まれることは言うまでもない。
【0300】さらに、記憶媒体から読み出されたプログ
ラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張カー
ドやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わ
るメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示
に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備
わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、
その処理によって前述した実施形態の機能が実現される
場合も含まれることは言うまでもない。
【0301】本発明を上記記憶媒体に適用する場合、そ
の記憶媒体には、先に説明した(図2,3,4に示す)
フローチャートに対応するプログラムコードが格納され
ることになる。
【0302】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、画
像表示部と供給源との間のインタフェースを簡略化し、
接続を容易な構成とできる。
【0303】通信情報を時分割多重化することにより、
少ない信号線数で接続でき、画像表示部が壁掛けタイプ
であるような薄型のものであってもインタフェースケー
ブルの配線が障害となるようなことを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一実施の形態例の基本構成を説明
するための図である。
【図2】本実施の形態例の画像表示部及び端末部の詳細
構成を示すブロック図である。
【図3】本実施の形態例の端末部と画像表示部とのイン
タフェース回路部分及びモデムの入出力部分の詳細構成
を示す図である。
【図4】本実施の形態例の入力I/Fの異なる仕様の画
像情報を受け取ってビデオ信号処理部に出力する部分の
詳細構成例を示す図である。
【図5】本実施の形態例における図4に示す入力I/F
におけるNTSC仕様の画像信号が入力された時の入力
I/Fの出力タイミング例を示す図である。
【図6】本実施の形態例における図4に示す入力I/F
におけるHDTV仕様の画像信号が入力された時の入力
I/Fの出力タイミング例を示す図である。
【図7】本実施の形態例における端末部に電源が投入さ
れた以降の画像表示部との動作確認制御手順の一例を示
す図である。
【図8】本実施の形態例の端末部の電源オン時の制御を
示すフローチャートである。
【図9】本実施の形態例の画像表示部の電源オン時の制
御を示すフローチャートである。
【図10】本実施の形態例の電源オン時の通信制御に用
いられる通信パケット構成の例を示す図である。
【図11】本実施の形態例の電源オン時の通信制御に用
いられる通信パケットの他の構成例を示す図である。
【図12】本実施の形態例の単位周期におけるデータ構
成を示す図である。
【図13】本実施の形態例におけるコマンドデータ送受
信時のパケット構成の例を示す図である。
【図14】本実施の形態例における調整データのフォー
マット例を示す図である。
【図15】本実施の形態例における端末部の動作モード
のセットアップ処理を示すフローチャートである。
【図16】本実施の形態例における画像表示部の動作モ
ードのセットアップ処理を示すフローチャートである。
【図17】本実施の形態例の画像表示部と端末部との垂
直同期信号発生周期内のデータ通信制御タイミングの例
を示す図である。
【図18】本実施の形態例の画像表示部と端末部との水
平同期信号発生周期内のデータ通信制御タイミングの例
を示す図である。
【図19】本実施の形態例の表示パネルが852ドット
×480ドットの場合の画像表示部と端末部とのデータ
通信タイミングを説明するための図である。
【図20】本実施の形態例の表示パネルが640ドット
×480ドットの場合の画像表示部と端末部とのデータ
通信タイミングを説明するための図である。
【図21】本実施の形態例の表示パネルが1365ドッ
ト×768ドットの場合の画像表示部と端末部とのデー
タ通信タイミングを説明するための図である。
【図22】本実施の形態例の表示パネルが1365ドッ
ト×768ドットの場合の水平転送クロック(CLK)
の周波数を変更した場合の画像表示部と端末部とのデー
タ通信タイミングを説明するための図である。
【図23】本実施の形態例のオーディオデータをVSY
NCタイミング毎に一括して通信する場合の端末部と画
像表示部間の通信タイミング例を示す図である。
【図24】本実施の形態例のコマンドデータをHSYN
Cタイミング毎に分割して通信する場合の端末部と画像
表示部間の通信タイミング例を示す図である。
【図25】本実施の形態例のコマンドデータをビデオデ
ータ有効期間及びオーディオデータ通信期間を除く全て
の期間に通信可能に制御する場合の端末部と画像表示部
間の通信タイミング例を示す図である。
【図26】本発明に係る第2の実施の形態例の基本シス
テム構成例を説明するための図である。
【図27】本発明に係る第2の実施の形態例の基本シス
テムの他の構成例を説明するための図である。
【図28】第2の実施の形態例の詳細構成を示すブロッ
ク図である。
【図29】本発明に係る第3の実施の形態例の構成を示
すブロック図である。
【図30】第3の実施の形態例の情報通信タイミングを
説明するための図である。
【図31】本発明に係る第4の実施の形態例の構成を示
すブロック図である。
【図32】第4の実施の形態例の端末部と画像表示部と
のVSYNC周期での通信制御を説明するためのタイミ
ングチャートである。
【図33】第4の実施の形態例の端末部と画像表示部と
のHSYNC周期での通信制御を説明するためのタイミ
ングチャートである。
【図34】本発明に係る第5の実施の形態例の構成を示
すブロック図である。
【図35】第5の実施の形態例で用いるパケット構成を
説明するための図である。
【図36】図33に示すアドレスコマンドの詳細構成を
説明するための図である。
【図37】第5の実施の形態例における複数の画像表示
部を接続した状態を示す図である。
【図38】第5の実施の形態例の画像表示部のコマンド
データ受信処理を説明するためのフローチャートであ
る。
【図39】本発明に係る第6の実施の形態例の構成を示
すブロック図である。
【図40】第6の実施の形態例の端末部のダウンロード
処理を示すフローチャートである。
【図41】第6の実施の形態例の画像表示部のダウンロ
ード処理を示すフローチャートである。
【図42】本発明に係る第7の実施の形態例の構成を示
すブロック図である。
【図43】第7の実施の形態例における各構成の配置例
を示す図である。
【図44】第7の実施の形態例の画像表示部の環境変化
検出時の制御を示すフローチャートである。
【図45】第7の実施の形態例の端末部の環境変化検出
時の制御を示すフローチャートである。
【図46】本発明に係る第8の実施の形態例の一部のイ
ンタフェースケーブル部分を無線で通信する様に構成し
た例を説明するための図である。
【図47】本発明に係る第9の実施の形態例の構成例を
説明するための図である。
【図48】本発明に係る第10の実施の形態例端末部と
画像表示部とのHSYNC周期での通信制御を説明する
ためのタイミングチャートである。
【図49】従来のテレビジョン放送を受信して表示する
テレビ受像機に各種の画像を表示させようとした場合の
構成を示す図である。
【手続補正書】
【提出日】平成11年4月21日(1999.4.2
1)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 画像表示装置制御システム及び画像表
示システム制御方法
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、入力される画像情
報を簡単な構成のインタフェースを介して画像表示装置
に表示させることが可能な画像表示装置制御システム及
び画像表示システム制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のテレビジョン放送を受信して表示
するテレビ受像機に各種の画像を表示させようとした場
合の構成を図49に示す。従来は、図49に示すよう
に、テレビ受像機にはアンテナ線として例えば地上波放
送(VHS/UHF)用アンテナ線、衛星放送(BS)
用アンテナ線が接続されている。さらに、他の表示情報
供給源からのケーブルとして、例えば、ビデオデッキよ
りの映像信号線並びに音響信号線、LD/DVD再生装
置よりの映像信号線並びに音響信号線、また、デジタル
放送受信装置(STB)よりの信号線の各信号線ケーブ
ルが接続されていた。
【0003】更に、画像供給源よりの画像信号線及び音
響信号線の入出力制御を行うセレクタ機能を備えたAV
アンプ等を介してテレビ受像機に接続したとしても、映
像信号線ケーブル及び音響信号用ケーブルが必要であっ
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、数多く
の信号ケーブルをテレビ受像機に接続した場合には、テ
レビ受像機の背面が非常に繁雑となり、背面に十分な余
裕を持たせて設置しなければならなかった。
【0005】また、AVアンプ等を介して接続した場合
であっても、やはり一対の映像信号線と音響信号線の接
続は避けられなかった。しかも、この信号線はアナログ
信号線であり、接続ケーブルの長さにも限界があった。
【0006】以上の理由により、テレビ受像機の背面に
余裕の無い場合や背面が人の目に触れるような場所では
使用が制限されており、例えば壁掛けテレビに利用しよ
うとしてもケーブルばかりが目立つことになり、使用に
耐えないものであった。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成する一手段として、例えば以下の構成を備える。
【0008】即ち、少なくとも1組の映像信号及び音響
信号を含む信号を出力する供給源と、前記供給源よりの
信号を受信して対応する画像表示を行なう画像表示部と
を備える画像表示制御システムであって、供給源は、前
記映像信号及び前記音響信号を時分割多重化する多重化
手段と、前記多重化手段で多重化した多重化信号を出力
する出力手段とを含み、前記画像表示部は、前記出力手
段より出力される多重化信号を入力する入力手段と、前
記入力手段で入力した多重化信号を対応する映像信号及
び音響信号に復元する復元手段と、前記復元手段で復元
した映像信号を対応する情報として表示する表示手段
と、前記復元手段で復元した音響信号を所定タイミング
で音響信号に変換して音響出力する音響出力手段とを備
えることを特徴とする。
【0009】そして例えば、前記供給源は、前記画像表
示部の画像表示タイミングに対応させて前記多重化手段
による前記映像信号及び音響信号を多重化させる多重化
タイミングを制御するタイミング制御手段を備えること
を特徴とする。あるいは、前記画像表示部に自部の特性
情報を前記供給源に送信する特性送信手段を備え、前記
供給源に前記特性送信手段により送られてきた画像表示
部特性を識別して前記タイミング制御手段での制御タイ
ミングを特定するタイミング特定手段を備えることを特
徴とする。
【0010】又例えば、前記タイミング制御手段は、前
記画像表示部の表示画面の垂直走査周期及び水平走査周
期に対応して前記多重化手段の多重化タイミングを制御
することを特徴とする。あるいは、前記タイミング制御
手段は、映像信号を垂直走査周期における前記画像表示
部の表示画面の有効水平走査タイミングに合わせて出力
し、前記音響信号を前記垂直走査周期の前記映像信号非
出力タイミングで出力するように多重化させることを特
徴とする。あるいは、前記タイミング制御手段は、前記
映像信号及び音響信号の非出力タイミングで前記画像表
示部よりのコマンドデータ及び前記供給源よりのコマン
ドデータの通信可能タイミングに設定することを特徴と
する。
【0011】また、少なくとも1組の映像信号及び音響
信号を含む信号を出力する供給源と、前記供給源よりの
信号を受信して対応する画像表示を行なう画像表示部と
を備える画像表示制御システムであって、前記供給源
は、前記画像出力部の特定データを検出する検出手段
と、前記検出手段での検出結果に対応して前記画像表示
との通信仕様を決定する通信仕様決定手段と、前記通信
仕様決定手段での決定仕様に従って前記画像表示部に対
して供給する前記映像信号及び音響信号を時分割多重化
する多重化手段と、前記多重化手段で多重化した前記映
像信号及び音響信号を前記画像表示部に出力する出力手
段とを備え、前記画像表示部は、前記出力手段よりの多
重化情報を受信する受信手段と、前記受信手段で受信し
た前記多重化信号を対応する映像信号及び音響信号に復
元する復元手段と、前記復元手段で復元した映像信号を
対応する情報として表示する表示手段と、前記復元手段
で復元した音響信号を所定タイミングで音響出力する音
響出力手段とを備えることを特徴とする。
【0012】そして例えば、前記供給源は、前記画像表
示部に出力する映像信号に所定の画像処理を行なう第1
の画像処理手段を備え、前記画像表示部に前記表示手段
で表示する画像の表示状態を調整する第2の画像処理手
段を備え、前記供給源あるいは前記画像表示部で所望の
表示画像調整を可能とすることを特徴とする。
【0013】更に例えば、前記供給源及び前記画像表示
部のそれぞれにユーザよりの動作モード変更指示を受け
取る受取手段を備え、前記受取手段の受け取り指示に従
って前記第1及び第2の画像処理手段の画像処理条件を
設定する設定手段を備えることを特徴とする。あるい
は、前記設定手段は、前記受取手段での受け取り指示内
容に従って前記供給源の前記第1の画像処理手段で処理
するか、あるいは前記画像表示部の前記第2の画像処理
手段で処理するかの調整権を予め設定し、前記指示内容
に対応して調整権の設定されている前記画像処理手段で
対応する処理を実行させることを特徴とする。
【0014】又例えば、前記設定手段は、前記受取手段
での受け取り指示内容が音量指示であった場合には前記
画像表示部の前記音響出力手段に指示して出力音量を調
整させることを特徴とする。あるいは、前記受取手段
は、リモコンよりの指示内容の受け取りを含み、前記供
給源に対する指示も画像表示部に対する指示の受け取
り、自装置での処理でない指示は相手に返送する指示返
送手段を備えることを特徴とする。
【0015】更に例えば、前記画像表示部の特性データ
には、前記画像表示部が備える表示デバイスの画素数・
画素配列、前記画像表示部が備える表示デバイスの発光
特性、前記画像表示部の階調特性(階調数、表示デバイ
スのガンマ特性)、前記画像表示部の種類(画面サイ
ズ、アスペクト比、デバイスの種類)、前記画像表示部
が備える音声再生系の仕様、前記画像表示部の表示可能
なフレーム周波数、のうちの少なくともいずれかを含む
ことを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明に
係る一発明の実施の形態例を詳細に説明する。図1は本
発明に係る一実施の形態例の基本構成を説明するための
図である。図1において、1は画像表示部であり、本実
施の形態例では壁掛けタイプの薄型の構成となってい
る。2は画像表示部1に後述する同期型双方向シリアル
デジタルデータにより表示データ及び音響データを出力
する端末部であり後述するようにテレビ放送を受信する
チューナ部を備えている。
【0017】3は端末部2への画像及び音響信号の供給
源であるビデオデッキ、4はレーザディスクまたはDV
Dディスクを再生するLD/DVDプレーヤ、5はディ
ジタル放送を受信選択するSTBである。
【0018】端末部2にはこれらの各画像信号などの供
給源との接続ケーブルが接続されるとともにチューナ部
への地上波放送(VHS/UHS)用のアンテナ線及び
衛星放送(BS)用のアンテナ線も接続されている。し
かしながら、端末部2と画像表示部1との間は、基本的
には1本の細いケーブルのみが接続される構成であり、
壁掛けタイプの画像表示部であってもケーブル処理が容
易で美観上見苦しくなることが無い構成となっている。
【0019】以上のシステム構成の本実施の形態例の画
像表示部1及び端末部2の詳細構成を図2を参照して以
下に説明する。まず画像表示部1の詳細構成を説明す
る。
【0020】画像表示部1において、101は画像表示
部1の全体制御を司る表示部CPUであり、後述するフ
ローチャートに示す制御手順等を記憶するROMを内蔵
している。表示部CPU101は、表示部モデム103
よりの端末部2より受信したコマンドデータに従って各
種受信データの受信制御を行う。また、各部の制御はコ
ントロールバス151を介して行なう。
【0021】102は端末部2との接続ケーブルの受け
コネクタ、103は表示部モデム、104は表示部CP
U101の制御及び表示部モデム103よりの再生SY
NC信号あるいはCLK信号に従って画像表示部1の制
御タイミングを発生するタイミング発生部である。
【0022】105は表示部モデム103で復号した2
4ビットのデジタルビデオ信号を表示パネル110で表
示可能な輝度画像信号に変換して出力するビデオ信号処
理部、106はビデオ信号処理部105よりの輝度信号
を表示部CPU101よりの駆動条件にしたがってタイ
ミング発生部よりのタイミングで表示パネル110を駆
動するパネル駆動部、110は表示パネルである。
【0023】また、121は表示部モデム103よりの
16ビット構成のデジタルオーディオ信号をタイミング
発生部よりの受信タイミングに従って受け取り、対応す
るアナログオーディオ信号に変換するD/A変換器であ
る。122はD/A変換器121よりの入力アナログ信
号を増幅するオーディオアンプ、123はスピーカであ
る。
【0024】更に、130はユーザインターフェイス
(ユーザI/F)であり、ユーザよりの各種操作入力を
する。ここでは、例えば表示調整のほか、例えばリモコ
ン入力についての検出も含む。
【0025】次に端末部2の詳細を説明する。
【0026】端末部2において、201は端末部2の全
体制御を司る端末CPUであり、後述するフローチャー
トに示す制御手順等を記憶するROMを内蔵している。
端末CPU201は、表示データを所望のフォーマット
で端末モデム203を介して画像表示部1に送信できる
ようにタイミング制御部204、ビデオ信号処理部20
5を制御する。また、画像表示部1に対する制御コマン
ドデータと同様に端末モデム203を介して出力する。
また、各部の制御はコントロールバス251を介して行
なう。
【0027】202は画像表示部1との接続ケーブルコ
ネクタ、203は端末モデム、204は端末CPU20
1の制御及び端末モデム203にSYNC信号あるいは
CLK信号や、コマンド送信タイミングを示すコマンド
タイミング信号などを出力する端末のタイミング発生部
である。
【0028】205は入力I/F220よりの入力画像
信号やチューナ部240よりの画像信号(ビデオ信号)
を入力して対応する24ビットのデジタルビデオ信号に
変換して端末モデム203に出力するビデオ信号処理部
である。また、210は同じく入力I/F220よりの
入力音響信号(音声信号等)を入力して対応する16ビ
ットのデジタル音響信号に変換して端末モデム203に
出力するオーディオ信号処理部である。
【0029】また、220は図1に示す各画像情報など
の供給源(3〜5)とのインタフェースを司ると共に、
チューナ部240よりの画像情報信号及び音響信号を入
力して、端末CPU201の制御に従っていずれかの入
力を選択して音響信号はオーディオ信号処理部210
に、画像情報信号はビデオ信号としてビデオ信号処理部
205に、SYNC信号等のクロック信号はタイミング
発生部204に、入力信号の判別データは端末CPU2
01に夫々出力する。
【0030】また、230はユーザインターフェイス
(ユーザI/F)であり、ユーザよりの各種操作入力を
する。ここでは、例えば表示調整のほか、例えばリモコ
ン入力についての検出も含む。240は地上波放送及び
衛星放送を受信するチューナ部である。なお、221〜
223が供給源(3〜5)よりの入力端子部、241が
地上波放送用アンテナ入力、242が衛星放送用アンテ
ナ入力である。
【0031】以上の構成を備える端末部2は、接続され
る画像表示部の仕様に制限はなく、同様インタフェース
仕様の画像表示部であれば種々の仕様の画像表示部を接
続することができる。そして、端末部2と画像表示部1
とのインタフェース回路部分及びモデムの入出力部分の
詳細構成を図3を参照して説明する。
【0032】表示部モデム103において、310はタ
イミング発生部104よりの通信方向制御信号に従って
通信媒体よりの信号をレシーブしたり、変調部312よ
りの信号を出力する入出力ドライバ回路、311は入出
力ドライバ回路310のレシーバ部よりの受信信号を復
調すると共に復調したシリアル復調データを24ビット
の並列復調データに変換して出力する復調部、312は
表示部CPU101よりの16ビットパラレルの制御デ
ータをシリアルデータに変換して変調し、入出力ドライ
バ回路310のドライバ部に出力する変調部である。
【0033】313はタイミング発生部104よりのタ
イミング制御信号に従って復調信号を復元して各部に分
配する復元部であり、再生した同期信号やCLK信号は
タイミング発生部104に出力し、復元したビデオ信号
はビデオ信号処理部105に出力し、復元した音響信号
はD/A変換器121に出力し、復元したコマンド情報
は表示部CPU101に出力する。なお、314は表示
部CPUよりの制御データを変調部に出力するドライバ
回路である。
【0034】端末モデム203において、320はタイ
ミング発生部204よりの通信方向制御信号に従って通
信媒体よりの信号をレシーブしたり、変調部322より
の信号を出力する入出力ドライバ回路、321は入出力
ドライバ回路320のレシーバ部よりの受信信号を復調
すると共に復調したシリアル復調データを16ビットの
並列復調データに変換してドライバ回路324を介して
端末CPU201に出力する復調部、322は多重部3
23よりの24ビットパラレルの多重信号をシリアルデ
ータに変換して変調し、入出力ドライバ回路320のド
ライバ部に出力する変調部である。
【0035】323はビデオ信号処理部205よりのビ
デオ信号、オーディオ信号処理部210よりの音響信
号、端末CPU201よりの制御情報を夫々受け取り、
タイミング発生部204よりのタイミング信号に従って
重なり合わないように多重化して変調部322に出力す
る多重部である。なお、324は復調部321よりの画
像表示部よりの制御データを端末CPU201に出力す
るドライバ回路である。
【0036】そして、本実施の形態例においては、端末
部2と画像表示部1とは一対の信号線のみで各種情報の
授受ができ、接続ケーブルを簡単な構成でかつ細線化で
きる。基本的には、画像表示部1と端末部2とを接続す
る通信媒体は2線式のツイストケーブルであり、伝送フ
ォーマットは後述する画像表示部1の仕様及び端末部2
が受信している入力信号の種類により決定される。
【0037】しかし、通信媒体は電気導体線によるケー
ブルに限定されず、光ファイバ等の光信号通信線や、電
磁波等のワイヤレスな通信でもよい。例えば、後述する
図46に示すように表示部の上側あるいは下側に備えら
れる光通信部と、端末部から電線等で表示部の光通信部
の近くに設置される端末側の光通信部を備えてもよい。
【0038】本実施の形態例の入力I/F220は、各
種の仕様の画像情報を入力することができる。本実施の
形態例の入力I/F220の異なる仕様の画像情報を受
け取ってビデオ信号処理部205に出力する部分の構成
例を図4に示す。なお、図4には画像信号のみ表わして
いるが、音響信号についても異なる仕様の信号を受け取
って共通化して出力することは勿論である。
【0039】入力I/F220の画像情報の入力部は、
NTSC仕様のコンポジット入力及びS端子入力、HD
TV仕様のミューズ(Muse)信号入力及びコンポー
ネント信号入力、PC(コンピュータグラフィック)仕
様のPC入力が可能であり、これらの仕様の信号をRG
B信号に変換してビデオ信号処理部205に出力する。
【0040】例えばNTSC仕様のコンポジット信号は
コンポジット入力よりNTSCデコーダ401に送られ
てデコードされ、セレクタ402に送られる。セレクタ
402にはS端子入力よりのS入力信号も入力されてお
り、いずれかの入力が選択される。例えば、ここでは、
S端子入力が優先するように制御されることが望まし
い。
【0041】セレクタ402よりの信号はIP変換部4
04及び同期分離部403に送られる。IP変換部(イ
ンターレス/プログレッシブ変換部)404には映像信
号が送られ、ここで画像表示部1の仕様によりプログレ
ッシブ走査を要求された場合には、例えば、240ライ
ン/60Hzの映像信号を480ライン/60Hzに変
換したY/色差信号を出力する。もしくは、QVGA相
当の画素数パネル(320×240)の場合は、IP変
換せずに240ライン/60Hzのまま出力する。
【0042】マトリクス処理部405では、この信号を
対応するRGB信号に変換してマルチプレクサ440に
出力する。一方、同期分離部403では、同期信号(H
−SYNC信号、V−SYNC信号)を分離して入力信
号判別部430に出力する。
【0043】例えばHDTV仕様のミューズ(Mus
e)信号は、ミューズ(Muse)デコーダ411でデ
コードされてセレクタ412に送られる。さらに本実施
の形態例においては、ハイビジョンコンポーネント信号
入力も備え、直接セレクタ412に入力されており、い
ずれかの入力が選択される。例えば、ここでは、コンポ
ーネント入力が優先するように制御される。
【0044】セレクタ412よりのY/色差信号は、マ
トリクス処理部415に送られる。マトリクス処理部4
15では、この信号を対応するRGB信号に変換してマ
ルチプレクサ440に出力する。一方、同期分離部41
3では、同期信号(H−SYNC信号、V−SYNC信
号)を分離して入力信号判別部430に出力する。更に
例えば、PC仕様のPC入力信号は、入力バッファ42
1で受け取られ、同期信号(SYNC)は入力信号判別
部430に送られ、RGB信号はマルチプレクサ440
に出力される。
【0045】入力信号判別部430では、各同期信号
(SYNC信号)を受け取り、受取った同期信号の周波
数や型式(極性、H・Vセパレート又は混合SYNCな
ど)により、入力信号が何であるかを判別し、判別結果
を端末CPU201に報知出力する。マルチプレクサ4
40は、端末CPU201よりの制御に従って入力信号
の内の一つを選択してビデオ信号処理部205に出力す
る。
【0046】図4に示す入力I/F220におけるNT
SC仕様の画像信号が入力された時の入力I/F204
の出力タイミング例を図5に示す。
【0047】図5の例は、入力I/F204の出力とし
ては、垂直約480本、水平約28.6μSの有効ビデ
オ期間の信号で約10%のオーバースキャンで表示する
と仮定した場合のタイミング例であり、表示期間は垂直
約430本、水平約25.7μSとなる。なお、本実施
の形態例においてはこの10%のオーバースキャンのデ
ホルト等はユーザI/F230より可変設定が可能であ
る。
【0048】NTSC仕様の場合には、図5に示すよう
に、NTSC仕様の画像信号は、(1/59.94H
z)の周期で垂直同期信号(VSYNC信号)が到来
し、IP部で倍速変換されたことにより(1/31.4
7KHz)の周期で水平同期信号(HSYNC信号)が
到来する。
【0049】そして例えば図5に示す期間をビデオ信号
処理部205が取り込み、画像表示部1の解像度に適合
するようにサンプリングし直すことになる。例えば、画
像表示部の表示パネル110が852×480画素のパ
ネルの場合、水平約33.1MHzのCLK信号でサン
プリングし、垂直はライン数約430本の画像データを
約480本になるように例えばライン間補間を行うこと
になる。
【0050】一方、同じテレビ映像であっても、HDT
V入力時の入力I/F204の出力タイミング例を図6
に示す。図6の例は、入力I/F204の出力として
は、約7%のオーバースキャンで表示すると仮定した場
合のタイミング例を示している。
【0051】図6に示すように、HDTV仕様の画像信
号は、(1/60Hz)の周期で垂直同期信号(VSY
NC信号)が到来し、(1/33.75KHz)の周期
で水平同期信号(HSYNC信号)が到来する。そし
て、例えば、図6に示すこの期間をビデオ信号処理部2
05が取り込み、画像表示部1の解像度に適合するよう
にサンプリングし直すことになる。例えば、画像表示部
の表示パネル110が852×480画素のパネルの場
合、水平約35.5MHzのCLK信号でサンプリング
し、垂直は有効ライン数517本中約480本をそのま
ま出力することになる。
【0052】次に以上の構成を備える本実施の形態例の
制御を以下に説明する。本実施の形態例の端末部2は、
上述した様に種々の仕様の画像表示部を制御可能であ
り、このため、端末部2の電源が投入されるとまず最初
にどのような仕様の画像表示部が接続されているかを確
認する電源オン処理を実行する。
【0053】端末部2に電源が投入された以降の画像表
示部1との動作確認制御手順の例を図7を参照して以下
に説明する。この動作確認制御手順は、相手画像表示部
がどのような仕様であるのか不明であるため、もっとも
容易に相手との通信制御が可能な通信制御手順として通
信速度300BPSあるいは1200BPSの非同期式
の通信制御手順を取り決めておき、この通信制御手順を
用いて通信制御を行う。
【0054】端末部2は、電源が投入されると、まず、
画像表示部1に対してID要求(接続要求)を送出す
る。これを受けた画像表示部1では直ちに画像表示部1
より端末部2へ自装置のIDを返送する。従って、端末
部2はこの画像表示部1よりIDが返送されてくれば画
像表示部1が立ち上がっていると判断する。
【0055】しかし、端末部2の電源オン時に画像表示
部1が立ち上がっていない場合にはID要求に対する応
答は無い。このため、端末部2では所定間隔で所定回
数、例えばn回、ID要求の送出を行っても画像表示部
1よりのIDが返送されてこない場合には画像表示部1
はまだ立ち上がっていないと判断して画像表示部1への
アクセスを停止する。
【0056】一方、画像表示部1は、装置に電源が投入
されると、一定時間を待機期間としてその間に端末部2
よりのID要求等の端末部2よりのコマンドが送られて
くるのを監視する。そしてこの間にコマンドが送られて
きた場合には対応する制御を行うことになる。即ち、I
D要求が送られてきた場合にはIDを返送する。
【0057】一方、この間に端末部2よりの接続要求等
が送られてこない場合には待機期間終了後に図7に示す
ように自ら端末部2に対して接続要求(接続要求コマン
ドには自装置のIDをパラメータとして添付)を送信す
る。端末部2では常時画像表示部1より送られてくるコ
マンドの受信を監視しており、接続要求の受信を検出す
ると画像表示部1のスペックを送るように要求する。画
像表示部1ではこれに答えて自装置のスペック情報を端
末部2に送信する。
【0058】端末部2ではこのスペックに基づいて必要
な調整データの送信を要求する。そして画像表示部1で
はこの調整データの送信要求に答えて自装置で保有して
いる画像表示の調整データを端末部2に送信する。
【0059】端末部2は、これにより画像表示部1の仕
様が把握できるため、以後は画像表示部1の仕様に合わ
せた通常の処理に移行する。
【0060】なお、画像表示部1は、装置の電源投入後
に端末部2に接続要求を所定回数送信しても相手からの
返答が無い場合には相手端末部が立ち上がっていないと
判断して端末部2よりのコマンドデータの受信を監視す
るモードに入る。そして端末部2の電源が投入されてI
D要求を送ってきたら接続要求を返送する制御に移行す
る。
【0061】即ち、本実施の形態例においては、基本的
には端末部2をマスタ、画像表示部1をスレーブとして
通信を確立する。
【0062】以上、端末部2は所定回数接続を試みた後
アクセスを中止し、画像表示部1より接続要求を出すと
説明したが、端末部2は常に定期的にアクセスを続け
て、画像表示部1は常にスレーブとして自発的にコマン
ドを送信しないようにしても良い。
【0063】なお、IDとは、当該画像表示部が備えて
いるハードウェア仕様が特定される識別記号であり、例
えば、メーカー&型番等である。また、スペックは、当
該画像表示部1が備えているハードウェア仕様を表わ
し、例えば、表示パネル画素数、画素配列、カラー/モ
ノクロ、デバイスの種類、画面サイズ、アスペクト比、
階調数、ガンマ特性、表示可能なフレーム周波数、オー
ディオ仕様などが含まれる。さらに、当該画像表示部に
おいて調整可能な項目もスペックに含まれる。
【0064】また、調整データとは、例えば、コントラ
スト、色バランス、明るさ、黒レベル、表示位置、表示
サイズ、音量、バランスなどが含まれ、通常時も変更す
る可能性があるものであり、画像表示部1と端末部2と
の間で調整情報がやり取りされる。さらに、端末部2と
画像表示部1の双方で調整できる項目をどちらで調整処
理をするかといった調整権の情報も調整データに含まれ
る。
【0065】後述するように、端末部2は、既に接続さ
れている画像表示部1のIDとスペックとを、対にして
不図示の不揮発性メモリに記憶している。このため、端
末部2は画像表示部1よりのIDが従前のIDと同じで
ある場合には、スペックなどは既に自装置で保持した状
態であるため、送信を要求せずに直ちに通常処理に移行
することができる。
【0066】なお、画像表示部1においては、電源オフ
前のデータが画像表示部内の不図示の表示部CPU10
1に内装されている不揮発性メモリに記憶しており、電
源投入時にそれを読み出して来て再現する。あるいは、
読み出した調整データを画像表示部1から端末部2に送
信し、上述した調整権に応じて端末部2および画像表示
部1において調整処理する。
【0067】図8、図9を参照して以上の電源投入時の
制御の詳細を説明する。図8は本実施の形態例の端末部
2の電源オン時の制御を示すフローチャート、図9は本
実施の形態例の画像表示部1の電源オン時の制御を示す
フローチャートである。
【0068】まず図8を参照して端末部2の制御を説明
する。端末部2は電源が投入されると図8の制御に移行
し、決められた通信制御手順に従って電源オン制御手順
を実行する。
【0069】まず図8のステップS1において、接続さ
れている画像表示部1に対してID要求(接続要求)コ
マンドを送信する。そして続くステップS2において画
像表示部1よりのIDを受信したか否かを調べる。ID
を受信していない場合にはステップS3に進み、所定時
間が経過したか否かを調べる。所定時間が経過していな
い場合にはステップS2に戻り、所定時間内にIDが受
信されるのを監視する。所定時間経過しても画像表示部
1からIDが送られてこない場合にはステップS4に進
み、ID要求コマンドを当該画像表示部1に一定回数I
D要求コマンドを、例えばn回送ったか否かを調べる。
一定回数送っていない場合にはステップS1に戻り、再
度ID要求コマンドを送信する。
【0070】一方、ステップS4で既に一定回数ID要
求コマンドを送っている場合にはステップS2に戻り、
画像表示部1よりのID(接続要求)の送られてくるの
を監視する。そして画像表示部1よりのIDが受信され
るとステップS2よりステップS5に進み、受信したI
Dが既に自端末部2で既知のIDで、接続された画像表
示部の仕様が把握できるか否かを調べる。
【0071】既知の表示部でない場合にはステップS5
よりステップS6に進み、端末部2の標準画像表示部と
して推奨されている標準モニタである旨を示すデフォル
トスイッチがONであるか否か(標準モニタが接続され
ているか否か)を調べる。標準モニタでない場合にはス
テップS7に進み、画像表示部1にスペック要求コマン
ドを送信する。続いてステップS8において、画像表示
部1よりのスペックを受信したか否かを調べる。スペッ
クを受信していない場合にはステップS9に進み、所定
時間が経過したか否かを調べる。所定時間が経過してい
ない場合にはステップS8に戻り、所定時間内にスペッ
クが受信されるのを監視する。所定時間経過しても画像
表示部1からスペックが送られてこない場合にはステッ
プS10に進み、一定回数要求してスペックが所定時間
内に受信できなかったか否かを調べる。一定回数要求し
て受信できなかった場合でない場合にはステップS7に
戻り、再度スペック要求コマンドを送信する。
【0072】一方、ステップS10で既に一定回数要求
してスペックが受信できなかった場合には画像表示部1
の電源がオフした、あるいは動作不能になったものと判
断してステップS1に戻り、画像表示部1へのID要求
コマンドの送信処理に移行する。
【0073】一方、ステップS8で画像表示部1よりの
スペック情報を受信するとステップS11に進み、受信
したスペックが自端末部2で適用可能なスペックか否か
を調べる。処理可能なスペックであればステップS15
に進む。
【0074】一方、ステップS11で処理可能なスペッ
クでない場合にはステップS12に進み、自端末部2で
適用可能なスペック中で最も受信したスペックを満足で
きると思われるスペックを選択する。そして続くステッ
プS13でエラー表示と共に選択したスペック情報を表
示する。そしてステップS15に進む。
【0075】一方、上述したステップS5において、既
知の画像表示部を示すIDを受信した場合、あるいは、
ステップS6で標準モニタが接続されていた場合にはス
テップS14に進み、判別しているスペックを選択して
ステップS15に進む。
【0076】ステップS15では、選択された画像表示
部1のスペックを不図示の不揮発性メモリに格納してス
テップS16に進む。ステップS16では、画像表示部
1に選択したスペックに基づいて必要な調整データの送
信を要求する。続いてステップS17において、画像表
示部1よりの調整データを受信したか否かを調べる。調
整データを受信していない場合にはステップS18に進
み、所定時間が経過したか否かを調べる。所定時間が経
過していない場合にはステップS17に戻り、所定時間
内に調整データが受信されるのを監視する。所定時間経
過しても画像表示部1から調整データが送られてこない
場合にはステップS19に進み、一定回数要求してスペ
ックが所定時間内に受信できなかったか否かを調べる。
一定回数要求して受信できなかった場合でない場合には
ステップS16に戻り、再度調整データ要求コマンドを
送信する。
【0077】一方、ステップS19で既に一定回数要求
して調整データが受信できなかった場合には画像表示部
1の電源がオフした、あるいは動作不能になったものと
判断してステップS1に戻り、画像表示部1へのID要
求コマンドの送信処理に移行する。
【0078】一方、ステップS17で調整データを受信
した場合には、これにより画像表示部1の仕様が把握で
きるため、以後はステップS20に示す画像表示部1の
仕様に合わせた通常の処理に移行する。
【0079】次に図9を参照して画像表示部1の制御を
説明する。画像表示部1は電源が投入されると図9の制
御に移行し、決められた通信制御手順に従って電源オン
制御手順(コマンド受信制御手順)を実行する。
【0080】まず図9のステップS31において、通信
応答時間を計測するタイマをリセットする。そしてステ
ップS32でコマンドを受信しているか否かを調べる。
コマンドを受信していなければステップS33に進み、
所定時間が経過したか否かを調べる。所定時間が経過し
ていない場合にはステップS32に戻り、所定時間内に
コマンドが受信されるのを監視する。所定時間が経過し
ても端末部2からのコマンドが受信されない場合にはス
テップS34に進み、端末部2に自装置のIDを含ませ
た接続要求を送信する。そしてステップS31に戻る。
【0081】一方、ステップS32で端末部2よりのコ
マンドを受信した場合にはステップS35に進み、受信
したコマンドを解析する。続いてステップS36におい
て、解析したコマンドがID要求コマンドか否かを判断
する。ID要求コマンドであった場合にはステップS3
7に進み、端末部2に自装置のIDを返送してステップ
S31に戻る。
【0082】一方、ステップS36において、解析した
コマンドがID要求コマンドでない場合にはステップS
38に進み、スペック要求コマンドか否かを判断する。
スペック要求コマンドであった場合にはステップS39
に進み、端末部2に自装置のスペック情報を返送してス
テップS31に戻る。
【0083】一方、ステップS38において解析したコ
マンドがスペック要求コマンドでない場合にはステップ
S40に進み、調整データ要求コマンドか否かを判断す
る。調整データ要求コマンドであった場合にはステップ
S41に進み、端末部2に自装置の調整データを返送し
てステップS31に戻る。
【0084】一方、ステップS40において解析したコ
マンドが調整データ要求コマンドでない場合にはステッ
プS42に進み、アイドル通信(ENQ)か否かを判断
する。「ENQ」でなかった場合にはそのコマンドが自
装置で実行不可能な無効コマンドであると判断してステ
ップS43に進み、端末部2に端末部2に自装置の調整
データを返送してステップS31に戻る。
【0085】一方、ステップS42において、解析した
コマンドがアイドル通信(ENQ)であったった場合に
はステップS44に進み、「ENQ」を返送して通常通
信処理に移行する。
【0086】以上の通信制御において用いられるコマン
ドデータなどの送受信に用いられる通信パケットの構成
例を図10を参照して以下に説明する。図10は本実施
の形態例の電源オン時の通信制御に用いられる通信パケ
ット構成の例を示す図である。
【0087】本実施の形態例においては、相手装置の仕
様が判別できていない状態であるため、例えば互いの通
信時のビット同期をとることはできない。このため、送
受信データの前後にスタートビットとストップビットを
付加してデータの送受信毎に同期をとって受信すること
ができる非同期式(調歩同期式)の通信を行うことが望
ましい。
【0088】そして通信制御手順としては例えばISO
1745等を採用でき、情報メッセージのヘディングの
開始を示すSOH501、ヘディングを構成するコマン
ドデータ502及びデータ数503、テキストの開始及
びヘディングの終了を示すSTX504、項目番号と対
応するデータとで1組となった所定数のテキストデータ
群505、テキストの終わりを示すETX506、テキ
ストデータの伝送が誤りなく行なわれたか否かをチェッ
クするためのチェックサム(BCC)507で構成され
る。
【0089】なお、コマンドコード502には、ID要
求コマンド、ID送信コマンド、スペック要求コマン
ド、スペック送信コマンド、調整データ要求コマンド、
調整データ送信コマンド、チャンネル選択コマンド等が
含まれ、後述するように更にビデオプリンタが接続され
ている場合にはビデオプリントコマンドなどが含まれ
る。
【0090】なお、このパケット構成は、電源オン制御
時のみではなく、他の通常通信におけるコマンドデータ
の送受信にそのまま用いることができる。この場合にお
いて、テキストデータとして送信するデータとして項目
番号と対応する項目データとを1組として送受信する時
に、データ項目中の変更が有るデータ項目のみを送受信
するように制御することにより、送受信データ量を減ら
すことができる。
【0091】この場合には、相手装置よりの更新データ
項目を確かに受信した旨の確認パケット、例えば「AC
K」パケットを受信して始めて変更項目データの送信完
了と制御する必要がある。
【0092】以上の説明は、テキストデータとしてデー
タ項目番号と対応する項目データを送信する例について
説明した。しかし本発明及び本実施の形態例は以上の例
に限定されるものではなく、例えばコマンドコードによ
ってパケット長が一意に定まる固定長パケットであり、
1項目の変更であってもすべての項目について送信する
場合には図11に示す固定長パケットによりコマンドデ
ータの通信を行っても良い。
【0093】この場合には、図10の場合に比し,デー
タ数503が不要となり、項目順を決めておけば項目番
号の送信も不要となる。従って、SOH511、コマン
ドコード512、STX514、データ515、ETX
516、テェックサム(BCC)517の構成とでき
る。
【0094】以上のようにして電源ON処理が終了する
と通常通信処理に移行する。通常処理においては、互い
の通信速度、互いの間の同期信号(VSYNC、HSY
NC)の送受信タイミングが一意に定まるため、以後は
この同期信号に従った各種の通信制御を行う。
【0095】本実施の形態例の基本データ通信フォーマ
ットを図12乃至図14を参照して説明する。図12は
本実施の形態例の単位周期におけるデータ構成を示す
図、図13はコマンドデータ送受信時のパケット構成の
例を示す図であり、図13の例では固定長パケットを説
明する。また、図14は調整データのフォーマット例を
示す図である。
【0096】本実施の形態例においては、画像データ及
び音響データは図12に示す単位周期で通信される。こ
の単位周期は、映像信号の水平同期信号(HSYNC)
周期もしくは垂直同期信号(VSYNC)の周期であ
る。
【0097】単位周期は、第1の同期コード(H番号)
601、第2のn個の画像データ(シリアル)602、
第3の音響データ603、第4のコマンドデータ(双方
向制御)604としている。
【0098】第4のコマンドデータ604の詳細パケッ
ト構成は、例えば図13に示す構成とすることができ、
どのようなコマンドデータであるかを示すヘッダ部65
1、データ領域652、チェックサム653で構成され
ている。
【0099】このデータ部の構成例として調整データの
例を図14に示している。図14の(A)は画像表示部
1より端末部2への調整データの例、(B)が端末部2
より画像表示部1への調整データの例である。
【0100】画像表示部1より端末部2への調整データ
には、ディスプレイ種別データ、調整モードを示すコマ
ンド、調整権を示すコマンド、コントラスト設定デー
タ、色温度設定データ(G、B、R)、ブライトネス設
定データ、黒レベル設定データ(G、B、R)、ガンマ
調整データ(G、B、R)、表示モード設定データ、水
平/垂直表示サイズ設定データ、水平/垂直表示位置設
定データ、音量設定データ、音量左右バランス設定デー
タ、表示部オーディオ仕様設定データ等が含まれる。
【0101】一方、端末部2より画像表示部1への調整
データには、受信信号種別データ、調整モードを示すコ
マンド、調整権を示すコマンド、コントラスト設定デー
タ、色温度設定データ(G、B、R)、ブライトネス設
定データ、黒レベル設定データ(G、B、R)、ガンマ
調整データ(G、B、R)、表示モード設定データ、水
平/垂直表示サイズ設定データ、水平/垂直表示位置設
定データ、音量設定データ、音量左右バランス設定デー
タ等が含まれる。
【0102】次に以上の電源オン処理を終了した本実施
の形態例の通常処理動作モードで最初に実行するセット
アップ処理を図15及び図16のフローチャートを参照
して以下に説明する。図15は本実施の形態例における
端末部2の動作モードのセットアップ処理を示すフロー
チャート、図16は本実施の形態例における画像表示部
1の動作モードのセットアップ処理を示すフローチャー
トである。
【0103】端末部2においては図8に示す電源オン処
理により接続画像表示部1の仕様情報及び調整データ等
を受け取ると、図15に示す動作モードのセットアップ
処理に移行する。まずステップS51で端末CPU20
1は、入力I/F部220からの入力信号判別データに
基づいて入力信号を判別する。続いてステップS52に
おいて、調整データ等に基づいて画像表示部1の特定デ
ータを修得する。
【0104】そして、続くステップS53において、取
得データより画像処理モードを決定すると共にオーディ
オ処理モードも特定する。例えば画像処理モードをNT
SC処理モードと特定し、オーディオ処理モードをステ
レオモードに設定する。
【0105】次にステップS54において、タイミング
発生部204に指示して決定した処理モードに対応した
信号処理タイミングでのタイミング信号を発生させるよ
うに制御する。
【0106】そしてステップS55において、通信(伝
送)処理タイミングを発生させ、例えば、端末モデム2
03への通信方向制御タイミング、コマンド送受信のた
めの端末CPU201への割込み信号の発生タイミン
グ、ビデオ信号処理部205とオーディオ信号処理部2
10と端末CPU201によるコマンドデータ処理タイ
ミング等の各処理データの時分割多重のためのイネーブ
ル信号等を出力させて図12に示す通信制御を行わせる
ようにセットする。そしてこの処理タイミングに従った
データ通信を行う。
【0107】一方、画像表示部1においては、図9に示
す電源オン処理により接続端末部2に画像表示部1の仕
様情報を送り、調整データ等を共用すると、図16に示
す動作モードのセットアップ処理に移行する。まずステ
ップS61で表示部CPU101は、タイミング発生部
104の動作モードを決定する。そしてこの決定した動
作モードに従ったタイミングで端末部2よりの同期信号
を表示部モデム103で検出するのを監視する。
【0108】表示部モデム103で端末部2よりの同期
信号を受信すると再生SYNC信号及び再生CLK信号
が出力される。このため表示部モデム103で端末部2
よりの同期信号を受信するとステップS62よりステッ
プS63に進み、伝送処理タイミングを発生させる。例
えば、表示部モデム103への通信方向制御タイミン
グ、コマンド送受信のための表示部CPU101への割
込み信号の発生タイミング、ビデオ信号処理部105と
オーディオ信号処理と表示部CPU101によるコマン
ドデータ処理タイミング等の各処理データの時分割多重
のためのイネーブル信号等を発生させる。
【0109】そしてステップS64で信号処理タイミン
グを発生させて受信されるビデオ信号等を受信可能状態
に制御して以後このセットアップに従ったビデオ信号、
オーディオ信号(音響信号)の受信制御及びコマンドデ
ータの送受信制御を行う。
【0110】以上のようにしてセットアップ処理が完了
すると、端末部2は以後入力I/F220よりの表示デ
ータの発生に対応して順次同期信号に同期させて画像表
示部1とのデータ通信を行うことになる。
【0111】入力I/F220にNTSCフォーマット
の画像が入力され、画像表示部1の表示パネル110が
852ドット×480ドットである場合の端末部2と画
像表示部1とのデータ通信タイミングの例を図17、図
18を参照して以下に説明する。図17は本実施の形態
例の画像表示部1と端末部2との垂直同期信号発生周期
内のデータ通信制御タイミングの例を示す図、図18は
本実施の形態例の画像表示部1と端末部2との水平同期
信号発生周期内のデータ通信制御タイミングの例を示す
図である。
【0112】本実施の形態例においては、図17に示す
様に、VSYNC信号、HSYNC信号に同期して上述
したタイミングで有効ビデオデータが送られてくる。本
実施の形態例では、表示パネル110が852ドット×
480ドットであるため、VSYNC信号間に480ラ
イン分のビデオデータが送受信される。
【0113】また、本実施の形態例では、VSYNC信
号出力タイミングの直前の一定期間を除いて通信方向を
制御するDIR信号をハイレベルとして、コマンドの通
信方向制御を原則として端末部2から画像表示部1への
送信方向に設定する。
【0114】そして具体的なコマンド送受信タイミング
として、帰線タイミングを確保する必要性からVSYN
C信号の前後は有効ビデオデータの送信タイミングでな
いことを利用してVSYNC信号出力タイミングを端末
部2より画像表示部1への実際のコマンド送信タイミン
グとして図17に示すVSYNC信号タイミングでのH
SYNC間の所定タイミングに送信コマンドイネーブル
信号を出力する。なお、図17の例では2ブロック分の
コマンドを送信する例を示している。
【0115】また、画像表示部1より端末部2へのコマ
ンド送信タイミングをVSYNC信号タイミングとなる
直前の2サイクル分のHSYNC間の所定タイミングに
設定し、受信コマンドイネーブル信号を出力する。な
お、画像表示部1では送受信イネーブルのタイミングが
図17の逆のタイミングとなる。
【0116】HSYNC間のデータ送信タイミングは、
図18に示すように、HSYNC信号タイミングよりビ
デオデータ通信タイミングまでの間を利用して、Lチャ
ンネルオーディオデータ、Rチャンネルオーディオデー
タを送受信する。そしてその後ビデオデータ有効タイミ
ングとなると水平方向1ライン分の852ドット分の画
像データを送受信する。
【0117】このように、本実施の形態例ではVSYN
C信号間に表示するべきビデオデータ、音響データ(オ
ーディオデータ)を多重化して送受信可能であり、更に
必要に応じてコマンドデータも多重化して送受信可能に
構成されている。
【0118】以上の処理により本実施の形態例の端末部
で実行するべき各種の制御タイミングが決定される。具
体的な画像表示部1の仕様に合わせた調整制御の詳細を
次に説明する。
【0119】伝送フォーマットは、表示パネル110の
特性データ(解像度、画素配列、画面アスペクト、リフ
レッシュレート)により決める。また、リフレッシュレ
ート(垂直同期周波数)中に(表示ライン数+必要なブ
ランキング期間)を設定して水平周期を決定する。例え
ば、60Hz中に表示ライン480本、ブランク期間4
5本とするなどを決定する。
【0120】入力信号フォーマットと同じでよい場合は
そのまま特別の変換処理を行わずに出力することができ
る。しかし、ここでコマンドデータ(制御信号)を大量
に通信する必要が見込まれるような場合にはブランク期
間を増やしてもよい。
【0121】また、1水平周期における(表示画素数+
多重するオーディオデータ+必要なブランキング期間)
を算出し、マスタCLKの周波数を決定する。ここで
も、入力信号フォーマットと同じでよい場合は入力され
る情報のCLK信号をそのまま使用することが可能であ
る。ただし、ここで入力フォーマットでブランク期間が
多く、周波数を下げたい場合等は入力されたCLK信号
を必要に応じて変更することになる。
【0122】更に、水平周期中のビデオデータ/オーデ
ィオデータの配置、垂直周期中のビデオデータ/制御信
号データの配置を決定し、端末部2は決定した内容を必
要に応じて画像表示部にコマンドデータとして送信し、
相互に認識して認識結果を共有する。
【0123】なお、上述したリフレッシュレートの決定
にあたっては、画像表示部1のリフレッシュレート特性
が十分高い場合は入力I/F220への入力信号のリフ
レッシュレートに合わせる。しかし、ユーザI/F23
0あるいは130などにより指示によりユーザがリフレ
ッシュレートを上げることを要求した場合にはリフレッ
シュレートを上げてもよい。例えば、フリッカ特性向上
のため/インターレースをプログレッシブに交換等する
時等である。
【0124】更に表示パネル110の画面アスペクト比
と入力I/F220への入力信号のアスペクト比とが合
わない場合には、自動判別により、あるいはユーザより
の要求により表示モードを変更可能に構成されている。
【0125】このようにして伝送仕様が決定されるわけ
であるが、本実施の形態例における端末部2に接続され
る画像表示部1の表示パネル110の仕様により伝送仕
様を変更する例を以下に説明する。
【0126】表示パネル110が852ドット×480
ドット(R,G,Bストライプ)の場合の例を図19に
示す。この場合には、図19に示すように、垂直同期
(VSYNC)周波数は約60Hzとし、1VSYNC
期間に525個のHSYNC信号を発生させ、その内の
VSYNC信号発生時から36個目よりの480のHS
YNC期間を有効ビデオデータ期間としている。
【0127】水平同期信号(HSYNC)は周波数3
1.5KHz、クロック信号(CLK信号)は周波数3
3.1MHzとなり、1つのHSYNC期間に1052
個のCLK信号が発生され、その内のHSYNC信号発
生時から126個目よりの852でビデオデータを通信
している。
【0128】また、表示パネル110が640ドット×
480ドット(R,G,Bストライプ)の場合の例を図
20に示す。この場合には、図20に示すように、垂直
同期(VSYNC)周波数は約60Hzとし、1VSY
NC期間に525個のHSYNC信号を発生させ、その
内のVSYNC信号発生時から36個目よりの480の
HSYNC期間を有効ビデオデータ期間としている。
【0129】水平同期信号(HSYNC)は周波数3
1.5KHz、クロック信号(CLK信号)は周波数2
4.9MHzとなり、1つのHSYNC期間に790個
のCLK信号が発生され、その内のHSYNC信号発生
時から95個目よりの640にビデオデータを通信して
いる。
【0130】さらに、表示パネル110が1365ドッ
ト×768ドット(R,G,Bストライプの場合の例を
図21に示す。この場合には、図21に示すように、垂
直同期(VSYNC)周波数は約60Hzとし、1VS
YNC期間に807個のHSYNC信号を発生させ、そ
の内のVSYNC信号発生時から31個目よりの768
のHSYNC期間を有効ビデオデータ期間としている。
【0131】水平同期信号(HSYNC)は周波数4
8.4KHz、クロック信号(CLK信号)は周波数8
1.5MHzとなり、1つのHSYNC期間に1685
個のCLK信号が発生され、その内のHSYNC信号発
生時から201個目よりの1365でビデオデータを通
信している。
【0132】なお、画像表示部1で転送されてくるビデ
オデータを一時記憶するメモリを有している場合には、
このように表示パネル110の表示タイミングとビデオ
データ転送タイミングを必ず一致させる必要はなく、例
えば、図22に示すように、ブランキング時間水平転送
クロック(CLK)の周波数を変更して遅くして転送し
ても良い。例えば、図22のように、1つのHSYNC
期間に1400個のCLK信号が発生するようにクロッ
ク信号(CLK信号)の周波数を67.8MHzとして
HSYNC期間に1365ドット分のビデオデータを転
送可能に構成しても良い。
【0133】転送レートが低くなればノイズに強くな
り、表示画質の低下を有効に防げる。また、本実施の形
態例の端末部2は、画像表示部1のスピーカ仕様により
オーディオ信号の処理仕様を決定する。
【0134】例えば、画像表示部1に備えられているス
ピーカ123が1台のみのモノラル仕様である場合には
オーディオデータは1チャンネル分のデータとする。
【0135】一方、画像表示部1に備えられているスピ
ーカ123が2台であり、オーディオアンプ122がス
ピーカ毎に独立した2チャンネル分の増幅回路を有して
いる場合には左(L)右(R)のステレオオーディオデ
ータとする。更に、多チャンネルのサラウンドデータで
ある場合にはサラウンド仕様に従って必要チャンネル分
のオーディオデータを転送する様に決定する。
【0136】なお、入力I/F220への入力信号がデ
ジタル入力の場合は、非同期オーディオを同期化して水
平に多重する。あるいは、ユーザ要求(主音声を左右の
スピーカで聞きたいなど)に従って通信オーディオデー
タを変更可能である。
【0137】また、ビデオデータの具体的な処理方法も
画像表示部の特定データに従って決定する。例えば、表
示パネル110の特性データに対応して、階調数を表示
階調に適合するように量子化精度を決める。
【0138】階調数だけでなく階調特性もディスプレイ
デバイスのガンマ(γ)特性を表示パネル110の発光
特性に合うように非線型変換するなどの処理を行う。例
えば、発光輝度をPWM変調により制御する時にはリニ
アな特性になるので逆γのみを行うようにする等の制御
を行う。
【0139】また、ディスプレイデバイスの色温度であ
るが、表示部の仕様により再現白色色温度が異なるた
め、所望の色温度となるようにR/G/Bバランス調整
する。画面サイズ及び解像度に対応してエンハンサを最
適になるように変える。なお、入力信号あるいはユーザ
要求に応じても処理は変わる。
【0140】同様に、解像度、画素配列、表示アスペク
ト、リフレッシュレート、入力信号のフォーマットと伝
送フォーマットが異なる場合など、夫々適合するように
解像度変換する。
【0141】以上に説明した本実施の形態例のユーザI
/F130、230は、画質調整や音響調整を装置に備
えられた操作パネルに指示入力することにより調整する
ことが可能であると共に、例えばシステムリモコンによ
り遠隔操作可能に構成されている。
【0142】即ちユーザ調整データ(リモコンあるいは
キースイッチ操作)を端末部2、画像表示部1が共有
し、コマンドデータの授受で互いに操作入力結果を共有
することで、どちらに対してのユーザ要求にも対処可能
に構成している。即ち、本実施の形態例の通信コマンド
データには、いずれかのユーザI/Fに対する操作入力
結果(リモコンあるいは キースイッチ操作)をも、互
いに転送するように制御しており、いずれに対する指示
であっても全く同じように制御できる。
【0143】例えば、画像表示部1のユーザI/F13
0に対する指示入力で端末部2のチューナ部240の選
局操作も可能である。
【0144】但し、本実施の形態例では、画像表示部1
の仕様に従って、画像表示部1のビデオ信号処理部10
5あるいはパネル駆動部106で調整した方が良いか、
あるいは端末部2のビデオ信号処理部205で調整した
方が良いかを予め決定し、最適と決定した方に調整権を
与えている。即ち、端末部2と画像表示部1とが同機能
の調整機能を有するとき、どちらがその調整を行うかを
決めるデータを交換し、最適調整を行なっている。
【0145】この本実施の形態例の調整権の振り分け結
果の例を以下に示す。
【0146】・コントラスト調整は端末部2が行う。
【0147】・カラー調整は端末部2が行う。
【0148】・色温度調整は画像表示部1が行う。
【0149】・音量調整は画像表示部1が行う。
【0150】・エンハンサ調整は端末部2が行う。
【0151】これらの調整権の振り分けは、最適な結果
を得るための調整の容易な方あるいはより良い結果が得
られる方に調整権を与ている。そして、調整権の無い調
整指示を検出した場合には、自装置での調整は行わずに
コマンドデータの送信タイミングで少なくとも相手に調
整権の有る調整指示の検出結果を転送する。
【0152】なお、装置に調整権のある調整指示であっ
た場合には、自装置での調整を行った後、相手に調整結
果を転送すれば良い。
【0153】[第1の実施の形態例の変形例]以上に説
明した第1の実施の形態例においては、ビデオデータ、
音響データ(オーディオデータ)、コマンドデータの多
重化を図17、図18に示すように、音響データを各H
SYNC信号よりビデオデータ有効タイミング間に多重
化し、コマンドデータをVSYNC信号間のビデオデー
タ有効期間外のHSYNC間に多重化する例を説明し
た。
【0154】しかし、本発明は以上に説明した多重化タ
イミングに限定されるものではなく、例えばオーディオ
データをHSYNC毎のタイミングに分割して通信する
のではなく、VSYNCタイミング毎に一括して通信す
るように制御してもよい。
【0155】この様にオーディオデータをHSYNC毎
のタイミングに分割して通信するのではなく、VSYN
Cタイミング毎に一括して通信するように制御した場合
の端末部2と画像表示部1間の通信タイミング例を図2
3に示す。
【0156】図23に示す例においては、オーディオデ
ータをVSYNC信号の到達後ビデオデータ有効タイミ
ング間のHSYNC間タイミングに一括してオーディオ
データを通信している。
【0157】この様な通信タイミングでは、画像表示部
1側にオーディオデータを一時的に保持することが可能
なメモリを備えている場合に有効である。
【0158】更に、上述した第1の実施の形態例におい
ては、コマンドデータはVSYNC信号間のビデオデー
タ有効期間外のHSYNC間に多重化する例を説明し
た。しかし、本発明は以上に説明した多重化タイミング
に限定されるものではなく、例えばコマンドデータをH
SYNC毎のタイミングに分割して通信するように制御
してもよい。
【0159】この様にコマンドデータをVSYNC毎の
タイミングにまとまって通信するのではなく、HSYN
Cタイミング毎に分割して通信するように制御した場合
の端末部2と画像表示部1間の通信タイミング例を図2
4に示す。
【0160】図24に示す例においては、オーディオデ
ータの通信タイミング終了後ビデオデータ有効タイミン
グ間のタイミングに例えば1ワードづつに分割してコマ
ンドデータを通信している。この場合には、数回のHS
YNC期間で1パケットのコマンドデータを送信するこ
とになる。
【0161】この様な通信タイミングは、緊急に通信す
る必要のあるコマンドデータを通信する場合や、各種デ
ータの内の変更するデータのみを通信するような全体の
通信コマンドデータが少量の場合の通信に適している。
【0162】更に、図17に示す例では、コマンドデー
タの通信タイミングは、VSYNC信号到達直前の例え
ば2回分のHSYNC期間及びVSYNC信号到達期間
であった。しかし、本発明は以上の例に限定されるもの
ではなく、コマンドデータをビデオデータ有効期間及び
オーディオデータ通信期間を除く全ての期間にコマンド
データを通信可能に制御しても良い。このように制御す
る場合の端末部2と画像表示部1間の通信タイミング例
を図25に示す。
【0163】図25に示す例では、コマンドデータをV
SYNC期間内に一括して必要数送信することができ
る。このため、コマンドデータとして変更情報のみでな
く、必ず全ての情報を通信するような場合に有効であ
り、通信エラーが発生したり、パケットが捨てられたよ
うな場合であってもその影響を最小限に抑えることがで
きる。
【0164】[第2の実施の形態例]以上に説明した第
1の実施の形態例においては、端末部2に対して1つの
画像表示部が接続され、画像表示部1には何も接続され
ない例を説明した。しかし、本発明は以上に説明した例
に限定されるものではなく、1台の端末部あるいは画像
表示部に他のオプション機器、例えばビデオプリンタ等
を接続して画像表示部に表示している画像データのハー
ドコピー等をすることを可能に構成しても良い。なお、
第2の実施の形態例について以下に説明する構成以外は
上述した第1の実施の形態例と同様であるため、係る部
分の詳細説明は省略する。
【0165】1台の端末部あるいは画像表示部に他のオ
プション機器、例えばビデオプリンタ等を接続した、本
発明に係る第2の実施の形態例を図26乃至図28を参
照して以下に説明する。第2の実施の形態例において、
上述した第1の実施の形態例と同様構成には同一番号を
付し、詳細説明を省略する。第2の実施の形態例におい
ても、画像表示部1と端末部2との間の各種データの授
受などは上述した第1の実施の形態例と同様である。
【0166】図26は本発明に係る第2の実施の形態例
の基本システム構成例を説明するための図である。図2
6に示すように、第2の実施の形態例においては、端末
部800は入力信号を画像表示部1000の仕様に合わ
せて必要な変換処理などを行って接続手段900を介し
て画像表示部1000に出力する。
【0167】画像表示部1000にはオプション機器1
100が接続可能に構成されており、端末部800は接
続手段900、画像表示装置1000を介してオプショ
ン機器1100にデータを転送することができる。
【0168】更に、以上に示す図26の例では画像表示
部1000にオプション機器1100を接続したが、第
2の実施の形態例の端末部800にもオプション機器を
接続可能に構成されており、図27に示す構成とするこ
ともできる。なお、以下の説明は端末部800、画像表
示部1000のいずれにもオプション機器を接続可能な
例について説明するが、本発明は以上の例に限定される
ものではなく、画像表示部1000のみ、あるいは端末
部800のみにオプション機器が接続可能に構成した場
合も本発明に含まれることは勿論である。
【0169】図26あるいは、図27に示す第2の実施
の形態例の詳細構成例を図28に示す。図28は第2の
実施の形態例の詳細構成を示すブロック図である。図2
8においては、上述した第1の実施の形態例である図2
に示す構成と相違する部分を主に説明する。
【0170】画像表示部1000においては、第2図に
示す構成に加え、端末部800との接続部655には、
オプション機器1100用の専用接続線が接続されてお
り、この専用接続線よりの信号は外部用モデム651に
入力される。外部用モデム651では端末部800より
の信号を復調して外部I/F653に出力すると共に、
外部I/F653よりの信号はこの外部用モデム651
で変調して専用接続線に出力する。
【0171】また、外部用タイミング発生部652を有
しており、表示部CPU101よりの制御で外部I/F
653の制御及び外部用モデム651を用いた端末部8
00との通信制御を行う。
【0172】外部I/F653は、外部入出力端子65
4を介してオプション機器1100、例えばビデオプリ
ンタ装置とのインタフェースを司る。
【0173】一方、端末部800においては、信号処理
部601において図2に示すビデオ信号処理部205と
オーディオ信号処理部210の両方の機能を実現してい
る。端末モデムA203は図2の端末モデムと同様の機
能を実現している。一方、端末モデムB602は画像表
示部1000に接続されるオプション機器1100との
通信に用いるための端末モデムである。
【0174】タイミング発生部A603は図2のタイミ
ング発生部204と同様の機能を実現している。タイミ
ング発生部B606は、端末CPU201の制御に従
い、タイミング発生部A603よりクロック信号や同期
信号を受け取り、必要に応じてこれらと同期させて端末
モデム602あるいはD/A変換器607の制御タイミ
ング信号を出力する。
【0175】また、D/A変換器607は、ビデオプリ
ンタのようにオプション機器1100でデータを出力す
る場合でなく、オプション機器1100からデータ入力
を外部I/F653、外部用モデム651を介し端末部
800でデータが送られてきた場合のために備えられた
D/A変換器であり、端末モデムB602から出力され
るいデータをD/A変換し、端末部出力端子609に出
力する。
【0176】あるいは、D/A変換器607からの出力
信号をセレクタ608を介し信号処理部601、端末モ
デムA203を経て画像処理部1000へ送ることも可
能である。
【0177】そして以上の構成を備える第2の実施の形
態例においても、端末部800、画像表示部1000に
電源が投入され、オプション機器1100にも電源が投
入されると、端末部800とオプション機器1100と
の間で上述した第1の実施の形態例の図8及び図9に示
す電源オン処理と同様にオプション機器1100のI
D、スペック、調整データの共有を行い、図15及び図
16と同様にして端末モデムB602、外部用モデム6
51間のデータ伝送仕様を決定して必要なオプション機
器用のデータ伝送を行う。
【0178】オプション機器1100はビデオプリンタ
である場合には、印刷出力するべきビデオデータあるい
はオプション機器用の印刷データを出力する。
【0179】以上オプション機器1100がビデオプリ
ンタである例を説明したが、特にこれに限定されるもの
ではなく、例えばビデオデッキ等の映像出力装置であっ
ても良い。この場合は、外部入出力端子654にオプシ
ョン機器1100からの映像信号が入力され、外部I/
F653、外部用モデム651を介して端末部800へ
データが送信される。
【0180】一方、端末部800は、端末部モデムB6
02で受信したデータをD/A変換器607が画像表示
部1000側外部入出力端子654に入力されたのと同
一フォーマットに変換し、端末部800に備える外部出
力端子809に出力する。例えば、画像表示部1000
の外部入出力端子654、端末部800の外部出力端子
609がRCAピンジャックコネクタとDVコネクタを
備える場合、画像表示部1000の入力に使用されたコ
ネクタが示す信号フォーマットで端末部800から出力
される。
【0181】また、画像表示部1000の外部入出力端
子608に入力された信号を端末部800に送信し、端
末部800側で画像表示部1000の仕様に合うように
信号処理部601で信号処理し、端末部モデムA203
を介して再び画像表示部1000に送り返すことも可能
である。
【0182】[第3の実施の形態例]以上に説明した第
2の実施の形態例においては、オプション機器1100
を接続するに当たって、オプション機器1100のため
に専用のモデム、及び接続線を備える例について説明し
た。しかしながら、例えばオプション機器がビデオプリ
ンタである場合など、どうしても緊急にリアルタイムで
大量の情報を送受信する必要な無い機器である場合に
は、必ずしもオプション機器1100に専用のモデム、
及び接続線を備える必要はない。
【0183】例えば画像表示部にオプション機器を接続
した場合においても、端末部と画像表示部間の情報通信
の空き時間を利用してオプション機器のための情報を多
重化して通信するように制御すれば良い。
【0184】このように、画像表示部にオプション機器
が接続された場合であっても、オプション機器と端末部
との通信を、端末部と画像表示部との通信の空き時間に
行うように多重化した本発明に係る第3の実施の実施の
形態例を図29及び図30を参照して説明する。なお、
第3の実施の形態例について以下に説明する構成以外は
上述した各実施の形態例と同様であるため、係る部分の
詳細説明は省略する。
【0185】第3の実施の形態例において、図29は本
発明に係る第3の実施の形態例の構成を示すブロック
図、図30は第3の実施の形態例の情報通信タイミング
を説明するための図である。
【0186】図29に示す第3の実施の形態例でも、基
本的な端末部及び画像表示部の構成は図2に示す第1の
実施の形態例と同様の構成で対応することができる。そ
して、図29に示す第3の実施の形態例では、端末部1
400あるいは画像表示部1500に図2の構成に加え
以下の構成を追加したものとなっている。
【0187】即ち、画像表示部1500に、オプション
機器1100とのインタフェースを司ると共に、表示部
モデム103よりのオプション機器1100への通信デ
ータを受け取る外部I/F1410を備える。また、端
末部1400にオプション機器1100とのインタフェ
ースを司ると共に、端末モデム203よりのオプション
機器1100への通信データを受け取る外部I/F15
10を備える。
【0188】そして端末モデム203よりの(表示部モ
デム103よりの)入出力タイミングは図30に示すタ
イミングとなるように制御する。
【0189】図30に示す制御タイミングは、図17に
示す第1の実施の形態例の制御タイミングに比し、オプ
ション機器1100用の情報を新たに多重化するため
に、端末部1400の端末モデム203の送信コマンド
イネーブル信号を画像表示部1500に対する送信タイ
ミングである図30に(A)で示すHSYNC期間及び
DIR信号のローレベル時の画像表示部1500からの
コマンドデータ受信タイミング、並びに有効ビデオデー
タ通信通信タイミングを除く、(B)に示す期間を利用
してオプション機器1100に対するデータを通信する
ように制御する。
【0190】例えば、画像表示部1500にオプション
機器1100が接続されている場合には、タイミング発
生部104はこの図30に(B)で示すタイミングとな
ると外部I/F1510に表示部モデム103よりの復
調データを受け取ってオプション機器1100に送るた
めのタイミング信号を出力する。
【0191】例えば図30に示す例では、(B)に期間
は、20ライン分程度確保でき、約60Hzで20ライ
ンづつ送れば、1秒も係らずに1フレーム分のデータを
送ることができる。なお、このようにして分割して送信
する場合には、どこまで送ったのかを判別可能とするた
めに、1ライン分のデータを送る毎に先頭にライン番号
を付加しておくことが望ましい。
【0192】なお、画像表示部に別途フレームメモリを
備えている場合には、このオプション機器用に転送され
てくるデータをこのフレームメモリに書込んでおき、全
てのデータが揃った段階で接続オプション機器に転送す
るように制御しても良い。あるいは、自表示画面への表
示データをフレームデータを保持している場合には、端
末部よりこの保持データをオプション機器に出力する旨
のコマンドを受付け可能に構成しても良い。
【0193】このように画像表示部に外部出力用のフレ
ームメモリを備えることにより、画像表示部に接続され
るオプション機器の仕様に合わせた情報出力が可能とな
り、接続されるオプション機器の制限が大幅に無くな
り、汎用性の高いものとできる。
【0194】また、外部I/F1510は、オプション
機器1100よりのコマンドデータ送信要求を受け取る
と、表示部CPU101に指示して(B)の期間中にオ
プション機器1100よりのコマンドデータ送信タイミ
ングを設定するか、あるいは、画像表示部1500より
端末部1400へのコマンドデータ送信期間中の送信に
オプション機器1100よりのコマンドデータを混在さ
せて送信する。例えばこの場合には、どこからの送信で
あるかを判別可能とするためにヘッダ部分にオプション
機器1100のIDを含ませるなどの制御を行う。
【0195】また、端末部1400にオプション機器1
100が接続される場合には、タイミング発生部204
よりこの図30に(B)で示すタイミングとなると外部
I/F1410に端末モデム203よりの復調データを
受け取ってオプション機器1100に送るためのタイミ
ング信号を出力する。
【0196】また、外部I/F1410は、オプション
機器1100よりのコマンドデータ送信要求を受け取る
と、端末CPU201に指示してオプション機器110
0よりのコマンドデータの受信を要求する。
【0197】以上の様に制御することにより、オプショ
ン機器用のモデムを備えることなく、オプション機器の
制御が可能となる。
【0198】[第4の実施の形態例]以上に説明した各
実施の形態例においては、端末部2に対して1つの画像
表示部が接続される例を説明した。しかし、本発明は以
上に説明した例に限定されるものではなく、1台の端末
部に複数の画像表示部を接続可能とすることも本発明に
含まれる。さらに、これらに第2、あるいは第3の実施
の形態例で説明したオプション機器を接続することも本
発明に含まれることは勿論である。
【0199】端末部に複数の画像表示部が接続可能に構
成する本発明に係る第4の実施の形態例を図31乃至図
33を参照して以下に説明する。なお、第4の実施の形
態例について以下に説明する構成以外は上述した各実施
の形態例と同様であるため、係る部分の詳細説明は省略
する。
【0200】図31は本発明に係る第4の実施の形態例
の構成を示すブロック図、図32は第4の実施の形態例
の端末部と画像表示部とのVSYNC周期での通信制御
を説明するためのタイミングチャート、図33は第4の
実施の形態例の端末部と画像表示部とのHSYNC周期
での通信制御を説明するためのタイミングチャートであ
る。
【0201】まず図31を参照して第4の実施の形態例
の全体構成を説明する。図31において1600は2台
の画像表示部を接続可能な端末部、1700は画像表示
部A、1800は画像表示部Bである。画像表示部A1
700と画像表示部B1800は夫々同一の構成とする
ことができる。図31では画像表示部A1700のみ詳
細構成を示している。
【0202】画像表示部A1700の構成は上述した図
2に示す画像表示部1と同様構成であり、各構成にも同
一番号を付してある。
【0203】端末部1600は、2台の画像表示部17
00、1800に表示情報を送信する必要があることよ
り、夫々画像表示装置1700、1800に対する通信
のための構成を備えている。
【0204】画像表示部A1700に対する端末モデム
A1602、信号処理部A1604、タイミング発生部
A1606を備え、画像表示部B1800に対する端末
モデムB1603、信号処理部B1605、タイミング
発生部B1607を備える。そして端末CPU1601
は夫々の画像表示部1700、1800に対して上述し
た第1の実施の形態例の画像表示部に対する制御と同様
の制御を行う。
【0205】即ち、端末CPU1601は、夫々の画像
表示部1700、1800との間で8、図9に示す電源
オン処理を行い、その後図15、図16に示す動作モー
ドのセットアップ処理を行い、伝送仕様の決定処理等を
行う。
【0206】なお、各画像表示部に共通の画像を表示さ
せ、共通の音響出力を行う場合には、入力源を共通とし
て信号処理部及びタイミング発生部の動作を接続されて
いる画像表示部に合わせれば良い。一方、各画像表示部
に全く異なる画像を表示させようとする場合には、入力
I/F220の入力信号を適宜振り分ければ良い。ある
いは、チューナ部240をダブルチューナ構成とし、各
画像表示部毎に独立したテレビ放送を表示させれば良
い。
【0207】このような場合においても、各画像表示部
毎に調整データを共有し、画像表示部側のユーザI/F
よりのユーザ指示を端末部の例えばチューナ部240な
どに適用することができる構成であるため、特別の構
成、操作などの必要なく制御できる。
【0208】なお、端末部1600のユーザI/F23
0へのリモコン入力検出モードを2種のリモコンに対し
て検出可能に構成し、夫々の検出モードを各画像表示部
に振り分ければ端末部に対するリモコン制御も可能とな
る。
【0209】なお、各画像表示部や端末部に、オプショ
ン機器を接続可能とする場合には、図31に示す構成に
例えば図29に示すオプション機器に対する構成を追加
して図29の場合と同様の制御を行えば良い。あるい
は、各画像表示部や端末部に図28に示す構成を付加し
ても良い。
【0210】以上の構成を備える第4の実施の形態例の
端末部1600と画像表示部1700、1800との通
信制御タイミング例を図32及び図33を参照して説明
する。
【0211】まず、図32を参照して第4の実施の形態
例のVSYNC周期(垂直周期)の通信制御を説明す
る。第4の実施の形態例の端末部1600は、例えばV
SYNC(垂直周期)のVSYNC信号到達時の最初の
HSYNC周期(水平周期)で例えば画像表示部A17
00へのコマンド送信を許可する送信コマンドイネーブ
ル信号を出力し、次のHSYNC周期で画像表示部B1
800へのコマンド送信を許可する送信コマンドイネー
ブル信号を出力する。
【0212】そして、有効ビデオデータ送信タイミング
終了後の所定HSYNC周期で画像表示部A1700か
らのコマンド受信を許可する受信コマンドイネーブル信
号を出力し、続くHSYNC周期で画像表示部B180
0からのコマンド受信を許可する受信コマンドイネーブ
ル信号を出力する。これにより、端末CPU1601
は、各画像表示部1700、1800とのコマンド通信
を、互いに重なることなく連続して処理することができ
る。
【0213】次に、図33を参照して第4の実施の形態
例のHSYNC周期(水平周期)の通信制御を説明す
る。
【0214】図33の例は、上段が、画像表示部A17
00の表示パネル1100が第1の実施の形態例の図1
9で説明した852ドット×480ドットで、L/Rの
2チャンネルのステレオスピーカに2チャンネル分の音
響信号を送る例、下段が画像表示部B1800の表示パ
ネル1100が第1の実施の形態例の図20で説明した
640ドット×480ドットで、4チャンネルのスピー
カに4チャンネル分の音響信号を送る例である。
【0215】端末部1600には端末CPU1601は
一つしかないため、各画像表示部とのコマンドデータの
通信は図32に示すように通信タイミングが重ならない
ように制御したが、信号処理部及びタイミング発生部は
夫々の画像表示部毎に備えている。従って、第4の実施
の形態例の端末部1600は、例え各画像表示部毎にま
ったく異なる通信仕様でのビデオデータ通信であっても
誤りなく行うことができる。
【0216】以上説明したように第4の実施の形態例に
よれば、端末部に複数の画像表示部が接続でき、しか
も、表示仕様の異なる画像表示部であっても、特別の構
成を備えることなくそれぞれの画像表示部に適した伝送
仕様で表示データやオーディオデータを伝送することが
できる。
【0217】[第5の実施の形態例]以上に説明した第
4の実施の形態例においては、端末部2に、接続される
2台の画像表示部の夫々に対する情報通信用モデムを備
える例を説明した。しかし、本発明は以上に説明した例
に限定されるものではなく、端末部には1台の画像表示
部が接続可能な構成とし、画像表示部に更に他の画像表
示部等を接続可能に構成することも本発明に含まれる。
さらに、これらに第2、あるいは第3の実施の形態例で
説明したオプション機器を接続することも本発明に含ま
れることは勿論である。
【0218】端末部が画像表示部を介して複数の画像表
示部を制御可能な構成とし、画像表示部に更に他の画像
表示部等を接続可能に構成した本発明に係る第5の実施
の形態例を図34乃至図38を参照して以下に説明す
る。なお、第5の実施の形態例について以下に説明する
構成以外は上述した各実施の形態例と同様であるため、
係る部分の詳細説明は省略する。
【0219】図34は本発明に係る第5の実施の形態例
の構成を示すブロック図、図35は第5の実施の形態例
で用いるパケット構成を説明するための図、図36は図
35に示すアドレスコマンドの詳細構成を説明するため
の図、図37は第5の実施の形態例における複数の画像
表示部を接続した状態を示す図、図38は画像表示部の
コマンドデータ受信処理を説明するためのフローチャー
トである。
【0220】以下に説明する第5の実施の形態例におい
ては、ハードウエア構成は極力簡略化し、通信制御手順
を変更して1台の端末部に多くの画像表示部を接続可能
とする。
【0221】このため、端末部2000は上述した第1
の実施の形態例と同様のハードウエア構成でも、あるい
は第3の実施の形態例と同様の構成であっても良い。第
3の実施の形態例と同様の構成の場合には、外部I/F
を介してオプション機器、例えばプリンタ装置などを接
続できる。
【0222】一方、画像表示部は、上述した図2に示す
第1の実施の形態例の画像表示部1に比し、ドライバ回
路150を新たに備える構成であり、ドライバ150に
は他の画像表示部が接続可能に構成されている。
【0223】なお、画像表示部A2200の様に第3の
実施の形態例と同様の外部I/F151を備える構成と
して、画像表示部にオプション機器を接続可能に構成し
ても良い。更に、端末部も図34に示す構成ではなく、
図31に示す第4の実施の形態例の端末部1600と同
様構成であっても良いことは勿論である。この場合にも
後述する伝送制御手順を適用できることは勿論である。
従って後述する伝送制御手順の説明では、端末部に2台
の画像表示部が接続可能であり、画像表示部にはオプシ
ョン機器としてプリンタが接続されている場合を例に行
なう。
【0224】第5の実施の形態例では、画像表示部は、
単に端末部よりの通信データをドライバ回路150を介
して次の画像表示部に転送する制御を行なうのみである
ためハードウエア部分の詳細説明は省略する。
【0225】但し、端末部2000から出力される通信
データは全ての接続装置のモデム部で受け取られること
になるため、各受信側で自己宛(あて)のデータか否か
を判別する構成を備える。
【0226】このため、第5の実施の形態例では、図3
5に示す構成のパケットを通信に用いる。図35に示す
パケット構成は上述した実施の形態例の図10、あるい
は図11に示すパケット構成に比し、宛先アドレス53
1及び差出しアドレス532が新たに追加された構成と
なっている。
【0227】図35に示すアドレス部の詳細構成を図3
6に示す。以上に説明した各実施の形態例では、上述し
た様にビデオデータは24ビットであるが、コマンドデ
ータは16ビット構成である。
【0228】このため、第5の実施の形態例ではこの1
6ビットのコマンドデータを上位8ビット部分と下位8
ビット部分に分け、上位8ビットが端末部2000に直
結した機器(図34の例では画像表示部A2200、画
像表示部B2100が相当)を特定するアドレスデータ
とする。
【0229】そして、下位の8ビットが上位8ビットで
特定される機器のぶらさがった機器(図34の例では画
像表示部A2200に接続されたオプション機器110
0が相当)を特定するアドレスデータとする。
【0230】以上のコマンド通信パケットを用いた端末
部より各接続機器への伝送制御を図38のフローチャー
トを参照して以下に説明する。なお、説明の容易化の為
に図37に示す接続状態の場合を具体例として図38の
フローチャートを説明する。
【0231】図37において、2500が図31に示す
端末部1600と同様の構成を備える2ポート構成の端
末部、2600は図34の画像表示部A2200と同様
構成の表示部A、2650は表示A2600の例えば外
部I/F151を介して接続されているオプション機器
であるプリンタ、2700は表示部A2600のドライ
バ回路150に接続されている表示部Bである。また、
2800は端末部2500に接続されている表示部Cで
ある。なお、各構成の右上に示されているのが各構成に
割り振られたアドレスである。
【0232】端末部2500に接続された各構成は、図
38のステップS101でコマンドデータ(コマンドパ
ケット)を受信するのを監視する。そして、コマンドデ
ータを受信するとステップS102に進み、図36に示
す上位アドレスが自己に割当てられているアドレスか否
かを調べる。例えば、図37に示す表示部A2600で
あれば、上位アドレスが”H(01)”か否かを調べ
る。自己宛のパケットでなければ何も処理を行なわずに
ステップS101に戻り次のコマンド受信に備える。こ
の端末部2500よりのパケット情報は、自己のドライ
バ150を介して自動的に次の画像表示部にも送られて
いるため、このドライバ150さえ駆動状態としておけ
ば自己に接続された他の画像表示部に自動的に転送され
るためこれ以上の制御を行なう必要が無い。
【0233】一方、ステップS102で上位8ビットが
自己宛のパケットであった場合にはステップS103に
進み、下位8ビットのアドレスを調べて自分自身に対す
るパケットか否かを調べる。図37の表示部A2600
であれば下位8ビットが”00”であれば自己宛のパケ
ットであり、”00”でなければ自己にぶらさがってい
る機器、例えばプリンタ2650へのパケットであると
判断することになる。
【0234】ステップS103で自己宛のパケットでな
い場合にはステップS104に進み、接続オプション機
器に受信パケットを中継送信する。例えば自己の表示部
モデムより外部I/Fを介して接続オプション機器に送
ることになる。そしてステップS101に戻り次のコマ
ンド受信に備える。
【0235】一方、ステップS103で自己宛のパケッ
トの受信である場合にはステップS105に進み、自己
が消勢状態(表示パネル消灯状態)か否かを調べる。消
勢状態である場合にはステップS106に進み、次の自
己より端末部宛のコマンド送信タイミングで宛先アドレ
スに端末部のアドレスをセットし、差出しアドレスに自
己のアドレスをセットして消灯状態を示すコマンドデー
タを組み込んだ返送パケットを生成して送信する。そし
てステップS101に戻る。
【0236】一方、ステップS105で消勢状態でなけ
ればステップS107に進み、受信パケットを解析す
る。そして続くステップS108で自装置で処理不能な
無効コマンドか否かを調べる。無効コマンドで無い場合
にはステップS109に進み、解析したコマンドに対応
した処理を実行する。そしてステップS101に戻る。
【0237】一方、ステップS108で無効コマンドの
受信であればステップS110に進み、次の自己より端
末部宛のコマンド送信タイミングで宛先アドレスに端末
部のアドレスをセットし、差出しアドレスに自己のアド
レスをセットして”NAK”コマンドデータを組み込ん
だ返送パケットを生成して送信する。そしてステップS
101に戻る。
【0238】なお、自装置より端末部に送信したい要求
が発生した場合には、次の自己より端末部宛のコマンド
送信タイミングで宛先アドレスに端末部のアドレスをセ
ットし、差出しアドレスに自己のアドレスをセットして
送信コマンドデータを組み込んだ送信パケットを生成し
て送信する。
【0239】あるいは接続オプション機器よりの送信要
求があるときで自己よりの送信要求が無ければ、次の自
己より端末部宛のコマンド送信タイミングで宛先アドレ
スに端末部のアドレスをセットし、差出しアドレスに接
続機器のアドレスをセットして送信コマンドデータを組
み込んだ送信パケットを生成して送信する。
【0240】以上に説明したように第5の実施の形態例
によれば、1台の端末部に必要な数の画像表示部を接続
できる。
【0241】なお、第5の実施の形態例では、各画像表
示部で共通のデータを受信するため、各画像表示部の仕
様が共通の場合にはそのまま必要数の画像表示部に表示
データを送ることができる。
【0242】但し、各画像表示部で表示仕様がまちまち
である場合には、例えば各画像表示部や端末部のビデオ
信号処理部に解像度変換を行なう機能を具備させれば、
接続される画像表示部の仕様上の制限が大幅に緩和され
る。
【0243】例えば、端末部で入力I/Fよりの入力ビ
デオデータを高解像度の画像情報に変換して、あるいは
伝送品質の保証されている解像度の画像情報に変換して
各画像表示部に送信し、各画像表示部ではこの受取った
所定解像度の画像情報を自装置に適合する解像度に変換
して表示する様に制御すれば良い。
【0244】[第6の実施の形態例]以上に説明した各
実施の形態例においては、端末部と画像表示部とは夫々
完全に独立した構成及び制御を行なっていた。しかし、
本発明は以上に説明した例に限定されるものではなく、
例えば、端末部より出力する表示に関する情報を画像表
示部で処理する際に必要な処理手順を必要に応じて端末
部から画像表示部に転送可能に構成しても良い。
【0245】このように構成することにより、例え画像
表示部の常備している機能だけでは適切の表示ができな
かったり、あるいは装置の改良が行なわれたような場合
に画像表示部に確実にフィードバックすることができ
る。このように端末部より画像表示部の所定の制御手順
を転送可能とした本発明に係る第6の実施の形態例を、
図39及び図40を参照して以下に説明する。なお、第
6の実施の形態例について以下に説明する構成以外は上
述した各実施の形態例と同様であるため、係る部分の詳
細説明は省略する。
【0246】図39は本発明に係る第6の実施の形態例
の構成を示すブロック図、図40は第6の実施の形態例
の端末部のダウンロード処理を示すフローチャート、図
41は第6の実施の形態例の画像表示部のダウンロード
処理を示すフローチャートである。
【0247】第6の実施の形態例においては、上述した
図2に示す第1の実施の形態例の構成に比し、端末部2
にプログラムメモリ260を備え、画像表示部1に表示
部CPU101へのダウンロードされる制御プログラム
が格納されるプログラムメモリ160が備えられている
点である。プログラムメモリ160は不揮発メモリであ
り、プログラムメモリ260はEEPROMやフラッシ
ュメモリ、バッテリでバックアップされたSRAM等再
書き込みできる他の構成は図2の構成と同様であるため
詳細説明を省略する。
【0248】以上の構成を備える第6の実施の形態例に
おいては、例えば図8及び図9に示す電源オン処理に続
いて図40、図41の処理を実行する。
【0249】端末部2は、図40のステップS150で
画像表示部1にプログラムのバージョンを示すプログラ
ムIDコマンドを送信するように要求する。そして続く
ステップS151で返送されてきたプログラムIDを解
析し、自装置のプログラムメモリ260に格納されてい
るプログラムのIDと比較する。そして続くステップS
152で画像表示部1のプログラムIDが自装置のプロ
グラムIDと同じバージョンであった場合にはプログラ
ムのダウンロードの必要なしとして図15に示す動作モ
ードセットアップ処理に移行する。
【0250】一方、ステップS152で自装置のプログ
ラムIDよと異なるバージョンであった場合にはプログ
ラムダウンロードが必要であると判断してステップS1
53に進み、画像表示部1にプログラムダウンロード要
求を送信する。そして画像表示部1よりの返答を調べ、
ダウンロードが可能であるか否かを調べる。何らかの事
情でダウンロードができない場合や、プログラムメモリ
160が具備されていない場合等はダウンロード不可が
返送されてくるため、この場合にはダウンロードをせず
に図8に示す電源オン時の処理に移行し、ハードウエア
仕様、調整データを受信する。この場合、機能限定した
制御プログラムを端末部2は持ち。最低限の機能で表示
することができる。
【0251】一方、ステップS154でダウンロード可
が返送されてきた場合にはステップS155に進み、次
の送信タイミングで送れる量のプログラムをダウンロー
ドする。そしてステップS156でダウンロードが完了
したか否かを調べる。まだ完了していない場合にはステ
ップS155に戻り、次の送信タイミングで送れる量の
プログラムをダウンロードする。
【0252】このようにして順次プログラムのダウンロ
ードを行ない、全てのダウンロードが終了するとステッ
プS156より図8に示す電源オン時の処理に移行し、
ハードウエア仕様、調整データを受信する。
【0253】図15に示す動作モードセットアップ処理
に移行する。
【0254】一方、画像表示部1側では図41に示すス
テップS161で端末部2よりのコマンド受信を監視す
る。そしてコマンド受信を検知するとステップS162
に進み、プログラムIDコマンドの送信要求コマンドで
あるか否かを調べる。プログラムIDコマンドの送信要
求コマンドである場合にはステップS163に進み、自
装置のプログラムメモリ160に格納されているプログ
ラムのバージョンを示すプログラムIDを端末部2宛に
返送する。
【0255】一方、ステップS162でプログラムID
コマンドの送信要求コマンドで無い場合にはステップS
164に進み、ダウンロード要求コマンドの受信である
か否かを調べる。ダウンロード要求コマンドの受信で無
い場合には受信コマンドに対応した処理を行なう。
【0256】一方、ステップS164でダウンロード要
求コマンドの受信であった場合にはステップS165に
進み、ダウンロードか可能か否かを調べる。何らかの事
情でダウンロードができない場合や、プログラムメモリ
160が具備されていない場合等はダウンロード不可で
あると判断してステップS166に進み、ダウンロード
不可を端末部2に返送して図9に示す電源オン時の処理
に移行し、ハードウエア仕様、調整データを送信する。
【0257】一方、ステップS165でダウンロードが
可能である場合にはステップS167に進み、ダウンロ
ード可を返送する。そしてステップS168で端末部2
から送られてくるプログラムをダウンロードする。そし
てステップS169でダウンロードが完了したか否かを
調べる。まだ完了していない場合にはステップS168
に戻り、次の送信タイミングで送れる量のプログラムを
ダウンロードする。
【0258】このようにして順次プログラムのダウンロ
ードを行ない、全てのダウンロードが終了するとステッ
プステップS169より図9に示す電源オン時の処理に
移行し、ハードウエア仕様、調整データを送信する。
【0259】以上の様にしてダウンロードするプログラ
ムは、画像表示部1が表示制御を行なう際のプログラム
のマクロ命令群等とすることができる。また、C言語で
制御プログラムが書かれており、端末部2はC言語で書
かれている制御プログラムを順次翻訳しながら実行する
方式が望ましい。
【0260】この場合、端末部2のCPUの機械語に依
存せず制御プログラムを実行できる利点がある。なお、
制御プログラムはC言語に限ったものでないことは言う
までもない。
【0261】以上説明した様に第6の実施の形態例によ
れば、例え画像表示部の常備している機能だけでは適切
の表示ができなかったり、あるいは装置の改良が行なわ
れたような場合に画像表示部に確実にフィードバックす
ることができる。
【0262】更に、画像表示部1の特性にあった制御プ
ログラムを端末部2は実行できる。例えば小さいディス
プレイでは、メニュー表示機能を少なくしてリモコン主
体にする。一方、大きいディスプレイでは文字メニュー
以外にアイコン等の視覚的I/Fを取り入れるなどであ
る。
【0263】[第7の実施の形態例]以上に説明した各
実施の形態例においては、端末部と画像表示部の調整
は、ユーザI/Fを介してのユーザよりの指示に従って
行なう例について説明した。しかし本発明は以上の例に
限定されるものではなく、画像表示部が自装置の周囲環
境を検知して、この検知結果に従って画像表示部及び端
末部の調整を行なうように制御しても良い。この様に周
囲環境を検出可能とした本発明に係る第7の実施の形態
例を図42乃至図45を参照して以下に説明する。な
お、第7の実施の形態例について以下に説明する構成以
外は上述した各実施の形態例と同様であるため、係る部
分の詳細説明は省略する。
【0264】図42は本発明に係る第7の実施の形態例
の構成を示すブロック図、図43は第7の実施の形態例
における各構成の配置例を示す図、図44は第7の実施
の形態例の画像表示部の環境変化検出時の制御を示すフ
ローチャート、図45は第7の実施の形態例の端末部の
環境変化検出時の制御を示すフローチャートである。
【0265】図42に示す第7の実施の形態例において
は、上述した図31に示す第4の実施の形態例の構成に
比し、端末部1600に電話機の使用の有無を検出する
電話使用検出部271を備え、画像表示部1700及び
1800に画像表示部の周囲の明るさを検出する明るさ
検出部171、音量(雑音強度)を検出する雑音検出部
172、周囲の色温度を検出する色温度検出部173が
備えられている点である。他の構成は図31の構成と同
様であるため詳細説明を省略する。なお、画像表示部B
1800も画像表示部A1700と同様の検出部を備え
ている。
【0266】なお、以下の説明は図42の例について説
明するが、上述した各実施の形態例に上記各検出器を備
える構成とできることは勿論である。
【0267】例えば、図43に示すように、端末部16
00がリビングルームの角に設置され、大型壁掛けモニ
タである表示部A1700がこのリビングルームの壁に
設置され、小型のモニタである表示部B1800が寝室
に設置されている状況を考える。このような場合に、各
表示部で設置環境が大きく異なることが予想され、各表
示部ともに同じ調整結果とすることは適切でない。ま
た、ユーザよりの調整に任せては、最適な画質で鑑賞し
ているとは限らない。そこで第7の実施の形態例では、
各表示部及び端末部の周囲環境の検出器を備え、周囲環
境に適合した調整を行なう。
【0268】まず図44を参照して画像表示部の制御を
説明する。図44は第7の実施の形態例の画像表示部の
環境変化検出時の制御を示すフローチャートである。
【0269】画像表示部では以下の制御を行う。即ち、
表示部CPU101は各検出器の検出結果に一定以上の
変化が検出された場合に対応する処理を行う。以下の説
明では、各調整項目の調整権は、第1の実施例で説明し
た側にあるとする。
【0270】まず、ステップS201において明るさ検
出器171の検出結果に一定以上の変化が検出されたか
否かを判断する。一定以上の変化が検出された場合に
は、ステップS202に進み、端末部1600に検出結
果を報知する。これは、コントラスト調整など明るさの
変化に対応する調整権は上述したように端末部1600
側にあるからである。そして、ステップS201で明る
さ検出器171の検出結果に一定以上の変化が検出され
なかったときと合流し、ステップS203に進む。
【0271】ステップS203では、雑音検出器172
の検出結果に一定以上の変化が検出されたか否かを判斬
する。一定以上の変化が検出された場合にはステップS
204に進み、端末部1600に検出結果を報知する。
これは、音量調整は画像表示部に調整権があるが、以下
に説明するように電話の使用中の場合にほ音量を上げな
いように制御する必要があるため、端未部に電話便用中
であるか否かを検出させるための送信である。以後は端
末部よりの音量調整指示に従って音量調整を行う。この
制御は通常のコマンド処理で行われる。
【0272】なおここで、端末部より電話使用中か否か
のコマンドを送信するように要求する場合および常時電
話使用状態を通知している場合には、それに応じて音量
調整を行い、音量調整結果のみを送信すれば足りる.そ
して、ステップS203で雑音検出器172の検出結果
に一定以上の変化が検出されなかったときと合流し、ス
テップS205に進む。
【0273】ステップS205では色温度検出器173
の検出結果に一定以上の変化が検出されたか否かを判断
する。一定以上の変化が検出された場合にはステップS
206に進み、画像表示部の例えばパネル駆動部106
を調整して蛍光灯などの光であれば色湿度を高く調整
し、白熱灯であれば色温度を低く調整する。
【0274】そしてスステップS207で調整結果を端
末部1600に報知してステップS201に戻る。
【0275】次に図44を参照して端末部の制御を説明
する。図45は第7の実施の形態例の端末部の環境変化
検出時の制御を示すフローチャートである。端末部では
以下の制御を行う。
【0276】端末部1600では、図45に示すよう
に、まずステップS211において画像表示部よりのコ
マンドデータの受信を監視する。そしてコマンドデータ
を受信していない場合にはステップS212に進み、端
末部1600の電話使用検知部271の出力を監視する
ことにより電話の使用状態に変化があったか否かを判斬
する。図42において電話使用検知部271は1つしか
図示していないが、複数の電話機を備えている場合には
それぞれの電話機の使用状態を換出することができる。
これは例えば電話機の直流ループ形成状態を検出して使
用中か否かを検知するなどの公知の電話中検出機能を備
えるもので構成できる。電話の使用状態に変化がない場
合にはステップS211に戻る。
【0277】一方、ステップS211でコマンドを受信
した場合にはステップS213に進み、環境変化を報知
するコマンドであるか否かを調べる。環境変化を報知す
るコマンドでない場合は対応する処理を行う。
【0278】ステップS213で環境変化を報知するコ
マンドである場合にはステップS214に進み、検出さ
れたのが明るさであったか否かを調べる。明るさ検知結
果が変化した場合にはステップS215に進み、端末部
1600に調整権があるコントラスト制御など明るさの
変化に対応する調整を行う。
【0279】そして統くステップS216で調整結果を
保持するとともに、対応する画像表示部に調整結果を報
知して、ステップS214で明るさに変化がなかった場
合と合流してステップS217に進む。
【0280】ステップS217では、検出きれたのが雑
音レベルであったか否かを調べる。雑音検知結果が変化
した場合には、ステップS212で電話使用状態に変化
があった場合と合流してステップS218に進み、今環
境変化を報知してきた画像表示部と同室にある電話が使
用中か否かを調べる。使用中でなけれはステップS21
9に進み、検出された雑音レベルに合わせた音量調整を
行うように画像表示部に指示し、便用中ならばステップ
S220に進み、音量を下げる旨を画像表示部に指示す
る。
【0281】次にステップS221に進み、色温度調整
結果が送られてきた場合にはステップS222に進み、
調整結果を保持してステップS211に戻る。
【0282】[第8の実施の形態例]以上に説明した実
施の形態例では、端末部と画像表示部間をインタフェー
スケーブルで直接接続する例について説明した。しかし
本発明は以上の例に限定されるものではなく、一部のイ
ンタフェースケーブル部分を無線で通信する事も本発明
に含まれることは勿論である。
【0283】一部のインタフェースケーブル部分を無線
で通信する様に構成した本発明に係る第8の実施の形態
例を図46を参照して以下に説明する。第8の実施の形
態例は無線区間を光、例えば赤外線を用いて光通信を行
なう例について行なう。しかし、以上の例に限定される
ものではなく、例えば、超音波を用いて通信を行なって
も、あるいは無線電波を用いても良く、種々の方式を採
用できる。なお、第8の実施の形態例について以下に説
明する構成以外は上述した各実施の形態例と同様である
ため、係る部分の詳細説明は省略する。
【0284】第8の実施の形態例では、図46に示すよ
うに、画像表示部においては、端末部とのインタフェー
スコネクタに替えて、光通信部を備え、光通信部を端末
部へのコマンド情報送信用の発光部と端末部よりの情報
を受け取るための受光部とで構成し、受光部よりの受光
光量の変化を電気信号として検出しこれを増幅器で増幅
した後に表示部モデムに出力し、表示部モデムよりの変
調信号に従ってドライバ回路を介して発光部を発光制御
すれば良い。
【0285】一方、端末部においては、インタフェース
ケーブルの先端部に画像表示部と略同様の光通信部を設
け、光通信部を画像表示部への情報伝送用の発光部と画
像表示部よりのコマンド情報を受け取るための受光部と
で構成し、受光部よりの受光光量の変化を電気信号とし
て検出しこれを増幅器で増幅した後に端末モデムに出力
し、端末モデムよりの変調信号に従ってドライバ回路を
介して発光部を発光制御すれば良い。これらの構成、制
御については公知の方法を適用可能である。
【0286】画像表示部の光通信部の配設位置は、例え
ば画像表示部筐体の上面部であることが望ましいが、後
述する端末部側の光通信部配設位置に対向する位置であ
れば任意の位置に配設することができる。例えば画像表
示部筐体の下面であっても、あるいは背面であっても良
く、前面であっても良いことは勿論である。
【0287】画像表示部が壁掛けタイプの薄型モニタで
ある場合には、図46に示すように筐体上面に配設し、
端末部の光通信部を天井近傍の画像表示部の光通信部配
設位置の対向位置とすれば、画像表示部への入出力は電
源ケーブル類のみに抑えることができる。
【0288】このように端末側の光通信部を天井近傍に
配設すれば、両方の光通信部の存在がほとんど美観を損
ねることがなく、ケーブル配線の煩わしさから解放され
る。また、設置場所の変更であっても、天井側の光通信
部位置を変更するのみで足りる。
【0289】更に、予め画像表示部の設置が予定される
位置の上方に端末側の光通信部を配設しておくことによ
り、画像表示部の配設位置を変更しても容易に対応でき
る。また、端末側では、画像表示部の光通信部よりの光
を検出すると当該検出位置の画像表示部が可動状態とな
ったと判断することができ、当該位置の光通信部のみを
付勢すれば光通信部の劣化も防げる。
【0290】[第9の実施の形態例]以上に説明した実
施の形態例では、画像表示部は1台で一つの画面を表示
する場合を例として説明した。しかし本発明は以上の例
に限定されるものではなく、複数台の画像表示部を近接
させて配設し、この複数台の画像表示部全体で一つの画
像を表示可能に制御しても良い。この様に、複数台の画
像表示部全体で一つの画像を表示可能に制御する本発明
に係る第9の実施の形態例を図47を参照して説明す
る。なお、第9の実施の形態例について以下に説明する
構成以外は上述した各実施の形態例と同様であるため、
係る部分の詳細説明は省略する。
【0291】複数台の画像表示部全体で一つの画像を表
示可能に制御する例として47は4台の画像表示部で一
つの表示画面を構成している。この構成の場合には、各
画像表示部に構成は、例えば、上述した第4の実施の形
態例の図34に示す画像表示部構成とすることができ
る。
【0292】端末部では、各画像表示部に対するビデオ
データとして、表示画面の図47に示す各表示画面の
(1/4)の表示データのみを受け取る様にアドレス制
御すれば良い。
【0293】このように制御することにより、大画面の
表示が可能となる。
【0294】[第10の実施の形態例]以上に説明した
実施の形態例では、端末部と画像表示部との情報の通信
にあたっては、各データ毎に通信タイミングを予め決め
ておき、通信される情報の種別は当該情報が通信される
タイミングで特定できる構成について説明した。しかし
本発明は以上の例に限定されるものではなく、情報の通
信タイミングを限定せずに情報に情報種別識別データを
含ませても良い。このように構成した本発明に係る第1
0の実施の形態例を図48を参照して説明する。なお、
第10の実施の形態例について以下に説明する構成以外
は上述した各実施の形態例と同様であるため、係る部分
の詳細説明は省略する。
【0295】第10の実施の形態例では、通信タイミン
グで通信情報種別が判別可能なように、情報の送信元が
各通信情報の先頭にこれから通信するデータの性質、デ
ータ量等を示すヘッダデータを付加して送信する。
【0296】例えば図48の例では、黒で示す各情報の
先頭にヘッダデータを付加し、ビデオデータの戦闘しは
これから送るデータがビデオデータであり、例えば85
2ドット(画素)分のデータ容量であることを示すヘッ
ダを付加する。オーディオで多であれば夫々Lチャンネ
ルオーディオデータ、Rチャンネルオーディオデータで
あることを示すヘッダデータを付加することになる。
【0297】このように制御することにより、無駄な空
き時間を防ぐことができ、多くの情報を通信可能とな
る。例えば、画像表示部のフレームメモリ等を有する場
合や、オプション機器が接続されている場合でオプショ
ン機器への転送データが多い場合などでの効率よく必要
な情報の転送が可能となる。
【0298】[他の実施の形態例]なお、本発明は、複
数の機器(例えばホストコンピュータ、インタフェイス
機器、リーダ、プリンタなど)から構成されるシステム
に適用しても、一つの機器からなる装置(例えば、複写
機、ファクシミリ装置など)に適用してもよい。
【0299】また、本発明の目的は、前述した実施形態
の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記
録した記憶媒体(または記録媒体)を、システムあるい
は装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュ
ータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納された
プログラムコードを読み出し実行することによっても、
達成されることは言うまでもない。この場合、記憶媒体
から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施
形態の機能を実現することになり、そのプログラムコー
ドを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実
行することにより、前述した実施形態の機能が実現され
るだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、
コンピュータ上で稼働しているオペレーティングシステ
ム(OS)などが実際の処理の一部または全部を行い、
その処理によって前述した実施形態の機能が実現される
場合も含まれることは言うまでもない。
【0300】さらに、記憶媒体から読み出されたプログ
ラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張カー
ドやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わ
るメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示
に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備
わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、
その処理によって前述した実施形態の機能が実現される
場合も含まれることは言うまでもない。
【0301】本発明を上記記憶媒体に適用する場合、そ
の記憶媒体には、先に説明した(図2,3,4に示す)
フローチャートに対応するプログラムコードが格納され
ることになる。
【0302】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、画
像表示部と供給源との間のインタフェースを簡略化し、
接続を容易な構成とできる。
【0303】通信情報を時分割多重化することにより、
少ない信号線数で接続でき、画像表示部が壁掛けタイプ
であるような薄型のものであってもインタフェースケー
ブルの配線が障害となるようなことを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一実施の形態例の基本構成を説明
するための図である。
【図2】本実施の形態例の画像表示部及び端末部の詳細
構成を示すブロック図である。
【図3】本実施の形態例の端末部と画像表示部とのイン
タフェース回路部分及びモデムの入出力部分の詳細構成
を示す図である。
【図4】本実施の形態例の入力I/Fの異なる仕様の画
像情報を受け取ってビデオ信号処理部に出力する部分の
詳細構成例を示す図である。
【図5】本実施の形態例における図4に示す入力I/F
におけるNTSC仕様の画像信号が入力された時の入力
I/Fの出力タイミング例を示す図である。
【図6】本実施の形態例における図4に示す入力I/F
におけるHDTV仕様の画像信号が入力された時の入力
I/Fの出力タイミング例を示す図である。
【図7】本実施の形態例における端末部に電源が投入さ
れた以降の画像表示部との動作確認制御手順の一例を示
す図である。
【図8】本実施の形態例の端末部の電源オン時の制御を
示すフローチャートである。
【図9】本実施の形態例の画像表示部の電源オン時の制
御を示すフローチャートである。
【図10】本実施の形態例の電源オン時の通信制御に用
いられる通信パケット構成の例を示す図である。
【図11】本実施の形態例の電源オン時の通信制御に用
いられる通信パケットの他の構成例を示す図である。
【図12】本実施の形態例の単位周期におけるデータ構
成を示す図である。
【図13】本実施の形態例におけるコマンドデータ送受
信時のパケット構成の例を示す図である。
【図14】本実施の形態例における調整データのフォー
マット例を示す図である。
【図15】本実施の形態例における端末部の動作モード
のセットアップ処理を示すフローチャートである。
【図16】本実施の形態例における画像表示部の動作モ
ードのセットアップ処理を示すフローチャートである。
【図17】本実施の形態例の画像表示部と端末部との垂
直同期信号発生周期内のデータ通信制御タイミングの例
を示す図である。
【図18】本実施の形態例の画像表示部と端末部との水
平同期信号発生周期内のデータ通信制御タイミングの例
を示す図である。
【図19】本実施の形態例の表示パネルが852ドット
×480ドットの場合の画像表示部と端末部とのデータ
通信タイミングを説明するための図である。
【図20】本実施の形態例の表示パネルが640ドット
×480ドットの場合の画像表示部と端末部とのデータ
通信タイミングを説明するための図である。
【図21】本実施の形態例の表示パネルが1365ドッ
ト×768ドットの場合の画像表示部と端末部とのデー
タ通信タイミングを説明するための図である。
【図22】本実施の形態例の表示パネルが1365ドッ
ト×768ドットの場合の水平転送クロック(CLK)
の周波数を変更した場合の画像表示部と端末部とのデー
タ通信タイミングを説明するための図である。
【図23】本実施の形態例のオーディオデータをVSY
NCタイミング毎に一括して通信する場合の端末部と画
像表示部間の通信タイミング例を示す図である。
【図24】本実施の形態例のコマンドデータをHSYN
Cタイミング毎に分割して通信する場合の端末部と画像
表示部間の通信タイミング例を示す図である。
【図25】本実施の形態例のコマンドデータをビデオデ
ータ有効期間及びオーディオデータ通信期間を除く全て
の期間に通信可能に制御する場合の端末部と画像表示部
間の通信タイミング例を示す図である。
【図26】本発明に係る第2の実施の形態例の基本シス
テム構成例を説明するための図である。
【図27】本発明に係る第2の実施の形態例の基本シス
テムの他の構成例を説明するための図である。
【図28】第2の実施の形態例の詳細構成を示すブロッ
ク図である。
【図29】本発明に係る第3の実施の形態例の構成を示
すブロック図である。
【図30】第3の実施の形態例の情報通信タイミングを
説明するための図である。
【図31】本発明に係る第4の実施の形態例の構成を示
すブロック図である。
【図32】第4の実施の形態例の端末部と画像表示部と
のVSYNC周期での通信制御を説明するためのタイミ
ングチャートである。
【図33】第4の実施の形態例の端末部と画像表示部と
のHSYNC周期での通信制御を説明するためのタイミ
ングチャートである。
【図34】本発明に係る第5の実施の形態例の構成を示
すブロック図である。
【図35】第5の実施の形態例で用いるパケット構成を
説明するための図である。
【図36】図33に示すアドレスコマンドの詳細構成を
説明するための図である。
【図37】第5の実施の形態例における複数の画像表示
部を接続した状態を示す図である。
【図38】第5の実施の形態例の画像表示部のコマンド
データ受信処理を説明するためのフローチャートであ
る。
【図39】本発明に係る第6の実施の形態例の構成を示
すブロック図である。
【図40】第6の実施の形態例の端末部のダウンロード
処理を示すフローチャートである。
【図41】第6の実施の形態例の画像表示部のダウンロ
ード処理を示すフローチャートである。
【図42】本発明に係る第7の実施の形態例の構成を示
すブロック図である。
【図43】第7の実施の形態例における各構成の配置例
を示す図である。
【図44】第7の実施の形態例の画像表示部の環境変化
検出時の制御を示すフローチャートである。
【図45】第7の実施の形態例の端末部の環境変化検出
時の制御を示すフローチャートである。
【図46】本発明に係る第8の実施の形態例の一部のイ
ンタフェースケーブル部分を無線で通信する様に構成し
た例を説明するための図である。
【図47】本発明に係る第9の実施の形態例の構成例を
説明するための図である。
【図48】本発明に係る第10の実施の形態例端末部と
画像表示部とのHSYNC周期での通信制御を説明する
ためのタイミングチャートである。
【図49】従来のテレビジョン放送を受信して表示する
テレビ受像機に各種の画像を表示させようとした場合の
構成を示す図である。
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図10】
【図11】
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図12】
【図13】
【図15】
【図16】
【図27】
【図8】
【図40】
【図44】
【図46】
【図9】
【図17】
【図14】
【図26】
【図47】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図23】
【図22】
【図24】
【図25】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【図33】
【図34】
【図35】
【図36】
【図37】
【図38】
【図39】
【図42】
【図41】
【図43】
【図48】
【図45】
【図49】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森 真起子 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会 社内 Fターム(参考) 5C025 BA19 BA25 BA27 BA30 DA01 DA04 5C082 AA02 AA31 BA41 BB01 CA81 CB01 CB06 DA87 MM04

Claims (28)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも1組の映像信号及び音響信号
    を含む信号を出力する供給源と、前記供給源よりの信号
    を受信して対応する画像表示を行なう画像表示部とを備
    える画像表示制御システムであって、 前記供給源は、前記映像信号及び前記音響信号を時分割
    多重化する多重化手段と、 前記多重化手段で多重化した多重化信号を出力する出力
    手段とを含み、 前記画像表示部は、前記出力手段より出力される多重化
    信号を入力する入力手段と、 前記入力手段で入力した多重化信号を対応する映像信号
    及び音響信号に復元する復元手段と、 前記復元手段で復元した映像信号を対応する情報として
    表示する表示手段と、 前記復元手段で復元した音響信号を所定タイミングで音
    響信号に変換して音響出力する音響出力手段とを備える
    ことを特徴とする画像表示制御システム。
  2. 【請求項2】 前記供給源は、前記画像表示部の画像表
    示タイミングに対応させて前記多重化手段による前記映
    像信号及び音響信号を多重化させる多重化タイミングを
    制御するタイミング制御手段を備えることを特徴とする
    請求項1記載の画像表示制御システム。
  3. 【請求項3】 前記画像表示部に自部の特性情報を前記
    供給源に送信する特性送信手段を備え、 前記供給源に前記特性送信手段により送られてきた画像
    表示部特性を識別して前記タイミング制御手段での制御
    タイミングを特定するタイミング特定手段を備えること
    を特徴とする請求項2記載の画像表示制御システム。
  4. 【請求項4】 前記タイミング制御手段は、前記画像表
    示部の表示画面の垂直走査周期及び水平走査周期に対応
    して前記多重化手段の多重化タイミングを制御すること
    を特徴とする請求項2又は請求項3記載の画像表示制御
    システム。
  5. 【請求項5】 前記タイミング制御手段は、映像信号を
    垂直走査周期における前記画像表示部の表示画面の有効
    水平走査タイミングに合わせて出力し、前記音響信号を
    前記垂直走査周期の前記映像信号非出力タイミングで出
    力するように多重化させることを特徴とする請求項4記
    載の画像表示制御システム。
  6. 【請求項6】 更に、前記タイミング制御手段は、前記
    映像信号及び音響信号の非出力タイミングで前記画像表
    示部よりのコマンドデータ及び前記供給源よりのコマン
    ドデータの通信可能タイミングに設定することを特徴と
    する請求項5記載の画像表示制御システム。
  7. 【請求項7】 少なくとも1組の映像信号及び音響信号
    を含む信号を出力する供給源と、前記供給源よりの信号
    を受信して対応する画像表示を行なう画像表示部とを備
    える画像表示制御システムであって、 前記供給源は、前記画像出力部の特定データを検出する
    検出手段と、 前記検出手段での検出結果に対応して前記画像表示との
    通信仕様を決定する通信仕様決定手段と、 前記通信仕様決定手段での決定仕様に従って前記画像表
    示部に対して供給する前記映像信号及び音響信号を時分
    割多重化する多重化手段と、 前記多重化手段で多重化した前記映像信号及び音響信号
    を前記画像表示部に出力する出力手段とを備え、 前記画像表示部は、前記出力手段よりの多重化情報を受
    信する受信手段と、 前記受信手段で受信した前記多重化信号を対応する映像
    信号及び音響信号に復元する復元手段と、 前記復元手段で復元した映像信号を対応する情報として
    表示する表示手段と、 前記復元手段で復元した音響信号を所定タイミングで音
    響出力する音響出力手段とを備えることを特徴とする画
    像表示制御システム。
  8. 【請求項8】 前記供給源は、前記画像表示部に出力す
    る映像信号に所定の画像処理を行なう第1の画像処理手
    段を備え、 前記画像表示部に前記表示手段で表示する画像の表示状
    態を調整する第2の画像処理手段を備え、 前記供給源あるいは前記画像表示部で所望の表示画像調
    整を可能とすることを特徴とする請求項1乃至請求項7
    のいずれかに記載の画像表示制御システム。
  9. 【請求項9】 前記供給源及び前記画像表示部のそれぞ
    れにユーザよりの動作モード変更指示を受け取る受取手
    段を備え、 前記受取手段の受け取り指示に従って前記第1及び第2
    の画像処理手段の画像処理条件を設定する設定手段を備
    えることを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれか
    に記載の画像表示制御システム。
  10. 【請求項10】 前記設定手段は、前記受取手段での受
    け取り指示内容に従って前記供給源の前記第1の画像処
    理手段で処理するか、あるいは前記画像表示部の前記第
    2の画像処理手段で処理するかの調整権を予め設定し、
    前記指示内容に対応して調整権の設定されている前記画
    像処理手段で対応する処理を実行させることを特徴とす
    る請求項9記載の画像表示制御システム。
  11. 【請求項11】 前記設定手段は、前記受取手段での受
    け取り指示内容が音量指示であった場合には前記画像表
    示部の前記音響出力手段に指示して出力音量を調整させ
    ることを特徴とする請求項9又は請求項10記載の画像
    表示制御システム。
  12. 【請求項12】 前記受取手段は、リモコンよりの指示
    内容の受け取りを含み、前記供給源に対する指示も画像
    表示部に対する指示の受け取り、自装置での処理でない
    指示は相手に返送する指示返送手段を備えることを特徴
    とする請求項9乃至請求項11のいずれかに記載の画像
    表示制御システム。
  13. 【請求項13】 前記画像表示部の特性データには、 前記画像表示部が備える表示デバイスの画素数・画素配
    列、 前記画像表示部が備える表示デバイスの発光特性、 前記画像表示部の階調特性(階調数、表示デバイスのガ
    ンマ特性)、 前記画像表示部の種類(画面サイズ、アスペクト比、デ
    バイスの種類)、 前記画像表示部が備える音声再生系の仕様、 前記画像表示部の表示可能なフレーム周波数、 のうちの少なくともいずれかを含むことを特徴とする請
    求項1乃至請求項12のいずれかに記載の画像表示制御
    システム。
  14. 【請求項14】 少なくとも1組の映像信号及び音響信
    号を含む信号を出力する供給源と、前記供給源よりの信
    号を受信して対応する画像表示を行なう画像表示部とを
    備える画像表示制御システムにおける画像表示システム
    制御方法であって、 前記供給源は、前記映像信号及び前記音響信号を時分割
    多重化する多重化工程と、 前記多重化工程で多重化した多重化信号を出力する出力
    工程とを含み、 前記画像表示部は、前記出力工程より出力される多重化
    信号を入力する入力工程と、 前記入力工程で入力した多重化信号を対応する映像信号
    及び音響信号に復元する復元工程と、 前記復元工程で復元した映像信号を対応する情報として
    表示する表示工程と、 前記復元工程で復元した音響信号を所定タイミングで音
    響信号に変換して音響出力する音響出力工程とを備える
    ことを特徴とする画像表示システム制御方法。
  15. 【請求項15】 前記供給源は、前記画像表示部の画像
    表示タイミングに対応させて前記多重化工程による前記
    映像信号及び音響信号を多重化させる多重化タイミング
    を制御するタイミング制御工程を備えることを特徴とす
    る請求項14記載の画像表示システム制御方法。
  16. 【請求項16】 前記画像表示部に自部の特性情報を前
    記供給源に送信する特性送信工程を備え、 前記供給源に前記特性送信工程により送られてきた画像
    表示部特性を識別して前記タイミング制御工程での制御
    タイミングを特定するタイミング特定工程を備えること
    を特徴とする請求項15記載の画像表示システム制御方
    法。
  17. 【請求項17】 前記タイミング制御工程は、前記画像
    表示部の表示画面の垂直走査周期及び水平走査周期に対
    応して前記多重化工程の多重化タイミングを制御するこ
    とを特徴とする請求項15又は請求項16記載の画像表
    示システム制御方法。
  18. 【請求項18】 前記タイミング制御工程は、映像信号
    を垂直走査周期における前記画像表示部の表示画面の有
    効水平走査タイミングに合わせて出力し、前記音響信号
    を前記垂直走査周期の前記映像信号非出力タイミングで
    出力するように多重化させることを特徴とする請求項1
    7記載の画像表示システム制御方法。
  19. 【請求項19】 更に、前記タイミング制御工程は、前
    記映像信号及び音響信号の非出力タイミングで前記画像
    表示部よりのコマンドデータ及び前記供給源よりのコマ
    ンドデータの通信可能タイミングに設定することを特徴
    とする請求項18記載の画像表示システム制御方法。
  20. 【請求項20】 少なくとも1組の映像信号及び音響信
    号を含む信号を出力する供給源と、前記供給源よりの信
    号を受信して対応する画像表示を行なう画像表示部とを
    備える画像表示制御システムにおける画像表示システム
    制御方法であって、 前記供給源は、前記画像出力部の特定データを検出する
    検出工程と、 前記検出工程での検出結果に対応して前記画像表示との
    通信仕様を決定する通信仕様決定工程と、 前記通信仕様決定工程での決定仕様に従って前記画像表
    示部に対して供給する前記映像信号及び音響信号を時分
    割多重化する多重化工程と、 前記多重化工程で多重化した前記映像信号及び音響信号
    を前記画像表示部に出力する出力工程とを備え、 前記画像表示部は、前記出力工程よりの多重化情報を受
    信する受信工程と、 前記受信工程で受信した前記多重化信号を対応する映像
    信号及び音響信号に復元する復元工程と、 前記復元工程で復元した映像信号を対応する情報として
    表示する表示工程と、 前記復元工程で復元した音響信号を所定タイミングで音
    響出力する音響出力工程とを備えることを特徴とする画
    像表示システム制御方法。
  21. 【請求項21】 前記供給源は、前記画像表示部に出力
    する映像信号に所定の画像処理を行なう第1の画像処理
    工程を備え、 前記画像表示部に前記表示工程で表示する画像の表示状
    態を調整する第2の画像処理工程を備え、 前記供給源あるいは前記画像表示部で所望の表示画像調
    整を可能とすることを特徴とする請求項14乃至請求項
    20のいずれかに記載の画像表示システム制御方法。
  22. 【請求項22】 前記供給源及び前記画像表示部のそれ
    ぞれにユーザよりの動作モード変更指示を受け取る受取
    工程を備え、 前記受取工程の受け取り指示に従って前記第1及び第2
    の画像処理工程の画像処理条件を設定する設定工程を備
    えることを特徴とする請求項14乃至請求項21のいず
    れかに記載の画像表示システム制御方法。
  23. 【請求項23】 前記設定工程は、前記受取工程での受
    け取り指示内容に従って前記供給源の前記第1の画像処
    理工程で処理するか、あるいは前記画像表示部の前記第
    2の画像処理工程で処理するかの調整権を予め設定し、
    前記指示内容に対応して調整権の設定されている前記画
    像処理工程で対応する処理を実行させることを特徴とす
    る請求項22記載の画像表示システム制御方法。
  24. 【請求項24】 前記設定工程は、前記受取工程での受
    け取り指示内容が音量指示であった場合には前記画像表
    示部の前記音響出力工程に指示して出力音量を調整させ
    ることを特徴とする請求項22又は請求項23記載の画
    像表示システム制御方法。
  25. 【請求項25】 前記受取工程は、リモコンよりの指示
    内容の受け取りを含み、前記供給源に対する指示も画像
    表示部に対する指示の受け取り、自装置での処理でない
    指示は相手に返送する指示返送工程を備えることを特徴
    とする請求項22乃至請求項24のいずれかに記載の画
    像表示システム制御方法。
  26. 【請求項26】 前記画像表示部の特性データには、 前記画像表示部が備える表示デバイスの画素数・画素配
    列、 前記画像表示部が備える表示デバイスの発光特性、 前記画像表示部の階調特性(階調数、表示デバイスのガ
    ンマ特性)、 前記画像表示部の種類(画面サイズ、アスペクト比、デ
    バイスの種類)、 前記画像表示部が備える音声再生系の仕様、 前記画像表示部の表示可能なフレーム周波数、 のうちの少なくともいずれかを含むことを特徴とする請
    求項14乃至請求項25のいずれかに記載の画像表示シ
    ステム制御方法。
  27. 【請求項27】 前記請求項1乃至請求項26のいずれ
    か1項に記載の機能を実現するコンピュータプログラム
    列。
  28. 【請求項28】 前記請求項1乃至請求項26のいずれ
    か1項に記載の機能を実現するコンピュータプログラム
    を記憶したコンピュータ可読記録媒体。
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