JP2000249902A - 自動焦点調節眼鏡 - Google Patents

自動焦点調節眼鏡

Info

Publication number
JP2000249902A
JP2000249902A JP5483699A JP5483699A JP2000249902A JP 2000249902 A JP2000249902 A JP 2000249902A JP 5483699 A JP5483699 A JP 5483699A JP 5483699 A JP5483699 A JP 5483699A JP 2000249902 A JP2000249902 A JP 2000249902A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
automatic focusing
focal length
lens
eyes
image
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP5483699A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3624112B2 (ja
Inventor
Masanori Idesawa
正徳 出澤
Toyomi Fujita
豊己 藤田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Science and Technology Agency
Original Assignee
Japan Science and Technology Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Japan Science and Technology Corp filed Critical Japan Science and Technology Corp
Priority to JP5483699A priority Critical patent/JP3624112B2/ja
Publication of JP2000249902A publication Critical patent/JP2000249902A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3624112B2 publication Critical patent/JP3624112B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Automatic Focus Adjustment (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】視線方向を検出して、焦点を調節する自動焦点
調節眼鏡の提供 【解決手段】自動焦点調節眼鏡200は、左眼および右
眼の視線方向検出器222および224と、焦点距離を
変化できる可変焦点レンズ242および244とから構
成されている。レンズ232および234は、それぞれ
眼鏡の主レンズで、必要があれば、可変焦点レンズ24
2および244と組み合わされてレンズ系を構成してい
る。この構成により、視線方向検出器222および22
4からの視線方向信号により、可変焦点レンズ242お
よび244の焦点を調節する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、焦点距離を注視点
距離に応じて変化させることができる自動焦点調節眼鏡
に関する。
【0002】
【背景技術】人間の眼球では注視する対象物の距離に応
じて水晶体の厚さが変化して網膜上に鮮明な像が投影さ
れるようになっている(図1(a)I)。しかし、遠視
(図1(a)II)や近視(図1(a)III)の場合
には、網膜上に像が投影できない。
【0003】また、水晶体厚さの調節能力は加齢するに
したがってその調節可能範囲が狭くなる。そのため、日
常の生活においても見ようとする対象物の距離が、焦点
調節可能な範囲を超えてしまう場合がしばしば生じ、種
々の作業が困難となる。眼球における焦点調節能力を補
うためには眼鏡が用いられている(図1(b)参照)。
【0004】近視の人が老齢化し焦点調節可能範囲が狭
まってきた場合には、近見用と遠見用の2種類の眼鏡を
選択使用する方法が使用されている。また、眼鏡レンズ
の上側の領域を遠見用に下側の領域を近見用にとレンズ
焦点距離を1つのレンズの中で異ならせたものを介在さ
せ、必要に応じて眼鏡に対する視線方向を意図的に変化
させて遠見用、近見用を使い分ける法が用いられてい
る。
【0005】人間が自然環境にある物体に焦点を合わせ
るとき、その絶対距離と焦点調節には一対一の関係が存
在する。眼が物体を見るときの角度である輻輳角は、物
体までの絶対距離と比例しているので、輻輳角と焦点調
節もまた一対一の関係にある。したがって、輻輳角は距
離感覚、もしくは焦点調整の手がかりの一つとされてい
る。そのため、輻輳角と焦点距離の不一致は視覚への負
担や疲労を引き起こすと考えられている。しかし、立体
視の場合には、立体的に見ている物体から得られる距離
感覚と、輻輳角との整合性が得られない。これを図2で
説明する。図2において、左眼用の画像132および右
眼用の画像134をそれぞれ左眼110および右眼12
0で見て、その画像の立体像130を見ていることを表
している。右眼120および左眼110は、画像132
および134に焦点を合わせているが、立体像130は
その手前に見えることになり、距離感が、眼が実際に合
わせている輻輳角や焦点距離と合わない。このように整
合性がとれないことにより、「立体視酔い」や「VR酔
い」などを生じる原因となっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】2種類の眼鏡を選択使
用する方法では、作業のため両手を使用しするような場
合には作業の続行が困難となる。また、近見用と遠見用
のレンズを1つのレンズの中に組み込んだものでは、眼
鏡レンズに対する視線の移動と視線が注視点に合致させ
るように補正するための頭部運動が必要となるため、意
識を連続的に集中して行う作業等の場合には、しばしば
作業に支障が生ずるなどの困難を伴う。さらに、両眼立
体視により3次元対象物を表示する場合などに生ずる両
眼の輻輳と焦点調節との間での矛盾を解消して立体視酔
いを低減させるなどの目的には適用できない。
【0007】本発明の目的は、近見および遠見を要する
作業等におけるこのような困難を軽減するために両眼で
の注視点までの距離を検知し、それに応じてレンズ焦点
距離を自動的に調整して眼鏡の交換や意図的な視線移動
および頭部運動等を行わなくとも遠見、近見の両範囲に
わたり鮮明な像が観察できるように焦点調節機能を補助
できる眼鏡を実現することである。さらに両眼立体視に
より3次元対象物を表示する場合などに、両眼の輻輳と
焦点調節との間での矛盾を緩和し、従来のステレオ視シ
ステムに比べてより自然な形態観察でき、「立体視酔
い」や「VR酔い」などを著しく軽減できるステレオ視
システムを実現することも本発明の目的である。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の問題を解決するた
め、本発明においては両眼がそれぞれどの方向を向いて
いるかを検出して両眼が注視している位置までの距離の
情報を推定する手段と焦点距離を調節できるレンズ系と
を備え、前記検知された注視点までの距離情報に応じて
前記レンズ系の焦点距離を自動的に調節するように構成
する。
【0009】両眼がどの方向を向いているか、すなわち
視線の方向が検出されれば両眼の視線が交差する点とし
て注視する位置までの距離を推定することができる。両
眼が注視する位置までの距離が分かればそれに応じて可
変焦点距離レンズの焦点距離を注視点位置にある対象物
が鮮明に見えるような状態に調節することができる。し
たがって、両眼が注視している位置にある対象物の像が
常に鮮明に観察できるようにすることができる。
【0010】また、ステレオ表示の場合には人間の視覚
では注視点すなわち両眼視線が交差する位置に焦点を合
わせるのが自然である。したがって、画像が表示されて
いる位置が自然に焦点合わせして、観察できる位置から
ずれている分だけ補正するように可変焦点距離レンズを
調節し、視覚としては自然な状態で鮮明な画像として観
察できる。
【0011】本発明によれば両眼が注視している距離に
応じて、遠見用の眼鏡が必要な距離から近見用の眼鏡が
必要となる範囲にわたって、眼鏡を遠見用から近見用へ
と交換すること無く、また、両眼の視線方向と頭部の姿
勢とを意識的に変化することなく、注視点位置にある対
象物の像を鮮明に観察できる。したがって、遠見用眼鏡
および近見用眼鏡の両方が必要とされるような作業に際
して、自然で効率の良い作業を行えるようになる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態を、図面を用い
て説明する。図3および図4は、本発明に基づいて実現
される自動焦点調節眼鏡の構成の概念図である。図3に
示すように、本発明の自動焦点調節眼鏡200は、左眼
および右眼の視線方向検出器222および224と、焦
点距離を変化できる可変焦点レンズ242および244
とから構成されている。レンズ232および234は、
それぞれ眼鏡の主レンズで、必要があれば、可変焦点レ
ンズ242および244と組み合わされてレンズ系を構
成している。図4は、本発明の自動焦点調節眼鏡200
の制御系を示している。図4において、左眼および右眼
の視線方向検出器222および224から得られた左眼
および右眼の視線方向信号は、それぞれ注視点距離の算
出部520へ出力する。注視点距離算出部520は、入
力された視線方向信号により両眼が見ている注視点(図
3の250)を算出して、眼鏡のレンズ系の焦点距離を
計算する。そして、これに基づき、レンズ系の焦点距離
制御部530において、可変焦点レンズ242および2
44への制御信号を生成する。焦点距離制御部530で
生成された制御信号により、可変焦点レンズ242およ
び244を制御し、注視点までの距離を眼鏡を構成する
レンズ系の焦点距離とする。
【0013】上述の例えば視線方向検出器等の構成要素
の実現法は種々ある。したがって、本発明の実施形態
は、これらの組み合わせとして実現できるのでその種類
は極めて多種となる。以下ではまず、これらの構成要素
ごとの実現法について述べ、それらの組み合わせとして
構成される一つの実施形態について詳述することにす
る。
【0014】<視線方向の検出>図5は、注目点までの
距離の算出を説明する図である。図5に示すように、注
視点は、両眼眼球の向いている方向、すなわち視線方向
を検知できれば、両眼の視線が交差する位置を算出して
推定できる。すなわち、左眼110と右眼120と間隔
をdとして、視線方向を示すそれぞれの角度をθLおよ
びθRとすると、眼から注目点250との距離Lは、
【数1】 として計算される。
【0015】両眼の視線方向を検知する方法としては種
々の眼球運動計測法が開発されており、それらが用いて
いるものと同様の原理に基づて実現できる。しかし、本
発明による自動焦点調節型眼鏡を実現するための視線方
向の検知装置にはより簡便で小型軽量であることが望ま
しい。また、本発明による自動焦点調節型眼鏡は装着が
簡便でしかも人間の動作を制限しないものであることが
望ましい。したがって、本発明において採用する両眼視
線検出法も非接触で小型軽量であることが望ましく、そ
れを実現できる代表的な方法としては、まず第一に、光
学的方法がある。
【0016】<光学的方法>光学的に両眼視線方向を検
出する方法としては、瞳孔の位置を検出して視線方向を
検知する方法がある。この方法によって視線方向を検出
する装置も製品化されている。図6はこの方法を説明す
る図である。図6(a)において、CCDカメラ等の撮
像器622および624を用いて眼球部分(黒目)を画
像として取り込む(図6(b)参照)。取り込んだ画像
を、図6(c)に示すような画像の明暗を利用した画像
処理技術を用いて、暗い部分である瞳孔部分を抽出し
て、その位置を検出するものである。この方法は、撮像
手段が大きくなること、および撮像時間、画像処理時間
などのため眼球の高速な運動を検知できないなどの改良
すべき課題が残されている。
【0017】同様な構成で、視野内にある輝点像の位置
を高速に検知できる検出素子として半導体像位置検出素
子(PSD)がある(例えば、特開平6−104861
号公報参照)。この検出素子においては、輝点像が投射
された位置において生成された光電流を分割抵抗に流入
させ、その両端に設けられた電極からの出力信号を演算
することによって輝点像の重心的位置を高速に得ること
ができる。従って、眼球の像から半導体像位置検出素子
(PSD)を用いて、瞳孔部分の位置を検出することが
できる。
【0018】また、PSDを改良したものとして、複眼
式半導体像位置検出素子(Direction Sensitive Devic
e:DSD)を用いた方法がある。DSDは、マイクロレ
ンズと微少PSDとを組み合わせたものを多数配列し、
微少PSDの出力が加算されて出力されるように構成さ
れている(例えば、特開昭7−286813号公報参
照)。これにより、光学系を小さくしても、等価的にレ
ンズの開口がマイクロレンズの開口部の合計となるよう
にして、レンズ系を小さくすることによるS/N比の低
下を回避している。瞳孔の位置検出は、前述のPSDと
同様に行うことができる。
【0019】さらに、このPSD原理にしたがって視野
中にある暗点像を高速に検出できる素子が、本発明の発
明者により考案されている(特願平10−330362
号出願参照)。このこの素子を用いることにより、瞳孔
の暗い部分の重心的な位置を高速に検出できる。この半
導体暗点像検出素子を図7(a)を用いて説明する。図
7(a)において、半導体暗点像検出素子900は、入
射光に応じた光電流を生成する光電素子920、光電素
子で生成された光電流が光投射位置に対応して流入する
負荷抵抗910、負荷抵抗に流入する電流分布がほぼ一
様になるように、光電流の不足分を補充するために分割
抵抗940とダイオード930から構成されている。実
際の構造では、光電素子920、負荷抵抗910、ダイ
オード930、および分割抵抗940はそれぞれ層構造
を有し、全体として多層構造となっている。光電流の不
足分を補充するための手段が分割抵抗940の光電素子
の位置に対応した部分から供給され(図7(b)参
照)、その光電流の不足分を補充する電流が分割抵抗9
40上の光電素子920の位置に対応した部分と両端の
信号電極間の抵抗値に応じて分配される。それが補充電
流供給区間全域にわたり加え合わされた電流として、分
割抵抗940の両端より信号電流として出力(供給)さ
れるように構成される。検出された信号電流を従来のP
SDにおけると同じように演算処理することによって、
明るい背景中の暗い像の位置を検出できる。すなわち、
補充電流を供給する分割抵抗の抵抗率が一様であるとす
ると、抵抗値は端子との間の距離に比例するので光の入
射位置xの情報(中心位置からのずれ率に相当)は次式
で求められる。
【数2】 この式により、光電素子に与えられた眼の像から暗い部
分(瞳孔部分)が検出できる。
【0020】他の光学的な検出方法としては、図8に示
したプルキンエ像を用いた方法がある。眼球は白目(強
膜)と黒目(角膜)の部分に分かれている。角膜部分
は、ガラス面と同様で透明体であり、光に対しては鏡面
としての作用する。プルキンエ像とは、眼の外部にある
光源(例えば、図8に示したLED820)が角膜を鏡
として映されて眼球内にあるように見える輝点像のこと
である。図8に示されているように、眼球においては、
眼球の回転中心に対して角膜表面の中心が偏心してい
る。このため、眼球の向きが変化すると鏡に相当する面
が回転し、プルキンエ像の位置が眼球の向きに対応して
移動する。この移動を像位置検出器830により検出す
ることにより、眼球の向きすなわち視線方向を検出する
ことができる。この像位置検出器には、上述で説明した
検出器(例えばPSD等)を用いることができる。
【0021】上述のように、視線方向の検出を光学的に
行うためには、瞳孔位置およびプルキンエンエ像の位置
を検出して行うことができる。その他にも、白目と瞳孔
境界位置や、コンタクトをはめ、それに付されたマーク
位置を検知することによっても、視線方向を検出するこ
とができる。
【0022】<筋電を検知する方法>眼球は、眼球の周
りにある筋肉を用いて動いている。図9(a)はこの眼
球の周りの筋肉について示している。この眼球運動を生
成する筋肉の動きは、動くと発生する皮膚電位を検出す
ることにより検出できるので、この皮膚電位を検出する
ことにより眼球の動きを推定することができる。図9
(b)は、この皮膚電位の検出を示している。図9
(b)において、眼鏡の内側に複数の電極812,81
4,816,817を取り付け、この電極により、その
部分の皮膚電位を検出する。通常は、眼球の左右に取り
付けた電極からの信号の差が、眼球の動きの向きに応じ
て変化する。このため、予め既知の位置を凝視して、こ
の位置との相対的な位置を筋肉の動きを検出することで
眼球の向きを推定する。
【0023】<レンズの焦点距離を変化させる方法>可
変焦点型レンズについてもいろいろな方法がある。周知
である方法としては、光学レンズの位置を変化させる方
法である。本発明の自動焦点調節型眼鏡の実現には小型
軽量で応答速度が速いことが望まれ、それらの点でこの
方法はそれほど好ましいものではないが、この方法によ
って、眼鏡を構成するレンズの焦点距離変えることによ
り、本発明を実現できる。
【0024】<レンズの形状を変化させる型の方法>人
間の眼球においては水晶体の厚さを変化させることによ
って焦点調節が行なわれている。以下においては眼球の
水晶体におけると同様あるいはそれに類するような原
理、すなわち、レンズ形状を変化させる型の方法による
可変焦点レンズの実現法を、図10に示すことにする。
【0025】図10において、2つの透明な板状対象物
302の間に、外部環境媒体(すなわち空気)の屈折率
と異なる屈折率を有する変形可能な透明体304を充満
するように介在させ、2つの板状対象物302の表面形
状及び変形可能な透明体304の形状をアクチュエータ
306により変化させて、2つの板状対象物302を通
過する光の屈折状態を変化させる。
【0026】焦点距離を変化させるためには、例えば透
明体304を液体等の流動体で構成し、そのアクチュエ
ータ306により、流動体を密閉した板状対象物302
の間に送り込むことを行えばよい。
【0027】この図10に示した可変焦点レンズについ
て、特にアクチュエータ306により板状対象物等を変
化させる他の方法等については、同日に出願した同じ発
明者による特許出願を参照されたい。焦点を変化させる
他の方法には、例えば、圧電体で構成した板状対象物を
変形させる、アクチュエータの厚みを変化させる等があ
る。
【0028】<立体視への応用>図2で示したように、
両眼立体視により3次元対象物を表示する場合などに、
立体が見える位置までの距離と画面までの距離が異なる
ため人間の目にとって焦点調節が不自然な状態、すなわ
ち両眼の輻輳と焦点調節との間でも矛盾が生じる。この
ため、長時間立体視を行うと所謂「立体視酔い」とか
「VR酔い」などと呼ばれる状態となりひどい場合には
頭痛や吐き気をもようすことがある。このような場合に
視線方向を検知し、それに応じて結果的に焦点が自然に
画面上に合うように調整することにすれば、従来の立体
視システムに比べてより自然な形態で、「立体視酔い」
を著しく軽減できるステレオ視システムが実現される。
これを図11を用いて説明する。
【0029】図11において、図3と同様に、左眼およ
び右眼の視線方向検出器222および224と、焦点距
離を変化できる可変焦点レンズ242および244は、
本発明の自動焦点調節眼鏡を構成している。レンズ23
2および234は、それぞれ眼鏡の主レンズで、必要が
あれば、可変焦点レンズ242および244と組み合わ
されてレンズ系を構成している。
【0030】さて、スクリーン140上の立体視用の画
像をみて立体視を行い、130にその立体画像が見えて
いるとする。このような場合に、立体視画像130を見
ている視線方向を検知し、それに応じて結果的に焦点が
スクリーン140上に合うように調整する。このように
眼鏡の焦点距離を調節して、眼の焦点が立体視画像13
0に合わせられていても、実際に見る必要のあるスクリ
ーン140上に焦点を合わせることができる。これによ
り、両眼の輻輳と焦点調節との間の矛盾による「立体視
酔い」を著しく軽減できる。
【0031】
【発明の効果】上記の説明のように、本発明において
は、人間が見ようとする距離にある対象物に容易に焦点
を合わせられる様に、焦点調節可能なレンズ系の焦点距
離を注視点距離に応じて変化させることができる。
【0032】そのため、たとえばオフィスにおける事務
作業や工業における組立作業等の様に、腕が届く程度の
範囲での作業において、近い対象物および離れた対象物
を明瞭に観察し判断して操作するような場合に、老眼の
人でも眼鏡を掛け替える必要がなく、作業効率を著しく
高めることができる。さらに、両眼立体視により3次元
対象物を表示する場合に、長時間立体視を行うと生じる
所謂「立体視酔い」とか「VR酔い」を防ぐためも使用
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】眼において、老眼鏡が必要となることを説明す
る図である。
【図2】立体視において、「立体視酔い」が起きる原因
を説明する図である。
【図3】本発明の自動焦点調節眼鏡の構成を説明する図
である。
【図4】本発明の自動焦点調節眼鏡の制御系を説明する
ブロック図である。
【図5】視線方向から焦点距離を算出することを説明す
る図である。
【図6】PSD等による眼の位置検出を説明する図であ
る。
【図7】半導体暗点像検出素子による眼の位置検出を説
明する図である。
【図8】プルキンエ像による視線方向検出を説明する図
である。
【図9】皮膚電位により視線方向検出を説明する図であ
る。
【図10】可変焦点レンズの構成を説明する図である。
【図11】立体視への応用を説明する図である。
【符号の説明】
110 左眼 120 右眼 130 立体視画像 132 左眼用画像 134 右眼用画像 140 スクリーン 200 自動焦点調節眼鏡 222,224 視線方向検出器 232,234 レンズ 242,244 可変焦点レンズ 250 注目点 302 板状対象物 304 透明体 306 アクチュエータ 520 算出部 520 注視点距離算出部 530 焦点距離制御部 622,624 画像撮像器 812,814,816,817 電極 830 像位置検出器 900 半導体暗点像検出素子 910 負荷抵抗 920 光電素子 930 ダイオード 940 分割抵抗

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両眼で注視する位置までの距離を検知
    する手段と、 焦点距離を調節できるレンズと、 前記検知された距離情報に基づいて、前記レンズ系の焦
    点距離を調節する手段とを備えたことを特徴とする自動
    焦点調節眼鏡。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載された自動焦点調節眼
    鏡において、両眼で注視する位置までの距離を検知する
    手段が、両眼の視線方向を光学的に検出するものである
    ことを特徴とする自動焦点調節眼鏡。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載された自動焦点調節眼
    鏡において、両眼の注視する位置までの距離を検知する
    手段が眼球を動かす筋肉の筋電として検出される信号に
    基づくものであることを特徴とする自動焦点調節眼鏡。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3いずれかに記載された自
    動焦点調節眼鏡において、前記焦点距離が調節できるレ
    ンズは、焦点距離が固定されたレンズと焦点距離が調節
    できるレンズの組み合わせとして構成されていることを
    特徴とする自動焦点調節眼鏡。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4いずれかに記載された自
    動焦点調節眼鏡において、 前記焦点距離が調整できるレンズは、2つの透明な板状
    対象物間に外部環境媒体の屈折率と異なる屈折率を有す
    る変形可能な透明体を充満するように介在させ、2つの
    板状対象物の表面形状及び変形可能な透明体形状を変化
    させて、2つの板状対象物を通過する光の屈折状態を変
    化させる可変焦点レンズであることを特徴とする自動焦
    点調節型眼鏡。
JP5483699A 1999-03-02 1999-03-02 自動焦点調節眼鏡 Expired - Fee Related JP3624112B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5483699A JP3624112B2 (ja) 1999-03-02 1999-03-02 自動焦点調節眼鏡

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5483699A JP3624112B2 (ja) 1999-03-02 1999-03-02 自動焦点調節眼鏡

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000249902A true JP2000249902A (ja) 2000-09-14
JP3624112B2 JP3624112B2 (ja) 2005-03-02

Family

ID=12981728

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5483699A Expired - Fee Related JP3624112B2 (ja) 1999-03-02 1999-03-02 自動焦点調節眼鏡

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3624112B2 (ja)

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007520166A (ja) * 2004-01-26 2007-07-19 ディジタル・オプティックス・コーポレイション サブピクセル解像度を有する薄型カメラ
JP2010262189A (ja) * 2009-05-11 2010-11-18 Panasonic Corp 多焦点電子眼鏡
KR101077432B1 (ko) 2010-05-07 2011-10-26 엘지이노텍 주식회사 3차원 안경 장치, 3차원 영상 디스플레이 시스템 및 그의 구동 방법
WO2014199180A1 (en) * 2013-06-14 2014-12-18 Adlens Limited Focal length adjustment
JP2015052772A (ja) * 2013-08-06 2015-03-19 孝郎 林 視力矯正装置
WO2016067433A1 (ja) * 2014-10-30 2016-05-06 株式会社ニコン レンズシステム及びコンタクトレンズ
US9348139B2 (en) 2012-11-13 2016-05-24 Boe Technology Group Co., Ltd. Open-type head mount display device and display method thereof
KR20170107567A (ko) 2015-02-03 2017-09-25 가부시키가이샤 진즈 초점 조절 보조 렌즈
JP2019002977A (ja) * 2017-06-13 2019-01-10 義一 澁谷 眼鏡
EP3521978A1 (en) * 2018-02-05 2019-08-07 Samsung Electronics Co., Ltd. Apparatus and method for tracking a focal point in a head mounted display system
JP2021182148A (ja) * 2016-04-08 2021-11-25 マジック リープ, インコーポレイテッドMagic Leap, Inc. 可変焦点レンズ要素を用いた拡張現実システムおよび方法
WO2023092712A1 (zh) * 2021-11-24 2023-06-01 歌尔股份有限公司 一种智能眼镜及其像距调节方法
US11733516B2 (en) 2017-10-11 2023-08-22 Magic Leap, Inc. Augmented reality display comprising eyepiece having a transparent emissive display

Cited By (24)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007520166A (ja) * 2004-01-26 2007-07-19 ディジタル・オプティックス・コーポレイション サブピクセル解像度を有する薄型カメラ
JP4797151B2 (ja) * 2004-01-26 2011-10-19 テッセラ・ノース・アメリカ・インコーポレイテッド サブピクセル解像度を有する薄型カメラ
JP2010262189A (ja) * 2009-05-11 2010-11-18 Panasonic Corp 多焦点電子眼鏡
KR101077432B1 (ko) 2010-05-07 2011-10-26 엘지이노텍 주식회사 3차원 안경 장치, 3차원 영상 디스플레이 시스템 및 그의 구동 방법
US9348139B2 (en) 2012-11-13 2016-05-24 Boe Technology Group Co., Ltd. Open-type head mount display device and display method thereof
WO2014199180A1 (en) * 2013-06-14 2014-12-18 Adlens Limited Focal length adjustment
CN105431765A (zh) * 2013-06-14 2016-03-23 Adlens有限公司 焦距调节
US20160147083A1 (en) * 2013-06-14 2016-05-26 Adlens Limited Focal Length Adjustment
JP2016528523A (ja) * 2013-06-14 2016-09-15 アドレンズ リミテッドAdlens Limited 焦点距離の調節
JP2015052772A (ja) * 2013-08-06 2015-03-19 孝郎 林 視力矯正装置
WO2016067433A1 (ja) * 2014-10-30 2016-05-06 株式会社ニコン レンズシステム及びコンタクトレンズ
KR20170107567A (ko) 2015-02-03 2017-09-25 가부시키가이샤 진즈 초점 조절 보조 렌즈
JP7171849B2 (ja) 2016-04-08 2022-11-15 マジック リープ, インコーポレイテッド 可変焦点レンズ要素を用いた拡張現実システムおよび方法
JP2021182148A (ja) * 2016-04-08 2021-11-25 マジック リープ, インコーポレイテッドMagic Leap, Inc. 可変焦点レンズ要素を用いた拡張現実システムおよび方法
JP2023014089A (ja) * 2016-04-08 2023-01-26 マジック リープ, インコーポレイテッド 可変焦点レンズ要素を用いた拡張現実システムおよび方法
US11614626B2 (en) 2016-04-08 2023-03-28 Magic Leap, Inc. Augmented reality systems and methods with variable focus lens elements
JP7402960B2 (ja) 2016-04-08 2023-12-21 マジック リープ, インコーポレイテッド 可変焦点レンズ要素を用いた拡張現実システムおよび方法
US10598961B2 (en) 2017-06-13 2020-03-24 Elcyo Co., Ltd. Glasses
JP7026925B2 (ja) 2017-06-13 2022-03-01 株式会社エルシオ 眼鏡
JP2019002977A (ja) * 2017-06-13 2019-01-10 義一 澁谷 眼鏡
US11733516B2 (en) 2017-10-11 2023-08-22 Magic Leap, Inc. Augmented reality display comprising eyepiece having a transparent emissive display
EP3521978A1 (en) * 2018-02-05 2019-08-07 Samsung Electronics Co., Ltd. Apparatus and method for tracking a focal point in a head mounted display system
US10867174B2 (en) 2018-02-05 2020-12-15 Samsung Electronics Co., Ltd. System and method for tracking a focal point for a head mounted device
WO2023092712A1 (zh) * 2021-11-24 2023-06-01 歌尔股份有限公司 一种智能眼镜及其像距调节方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3624112B2 (ja) 2005-03-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5777715A (en) Low vision rehabilitation system
US8939579B2 (en) Autofocusing eyewear, especially for presbyopia correction
CN107870424B (zh) 可调整显示模块的可调式虚拟现实装置
JP6507241B2 (ja) ヘッドマウントディスプレイ装置およびそれを用いた視覚補助方法
EP0509090B1 (en) Head mounted video display
US8988463B2 (en) Sympathetic optic adaptation for see-through display
US5724163A (en) Optical system for alternative or simultaneous direction of light originating from two scenes to the eye of a viewer
US10516879B2 (en) Binocular display with digital light path length modulation
US10426668B2 (en) Binocular display apparatus
EP0837603A2 (en) System for controlling the focus of variable-focus lenses by detection of the spatial relationship of the eyes of a person
JP3624112B2 (ja) 自動焦点調節眼鏡
JP2008537608A (ja) 適応合焦する眼球外視力人工器官
JP2000249974A (ja) 表示装置及び立体表示装置
CN103605199B (zh) 成像装置及方法
CN111897129A (zh) 一种人工智能液体眼镜
JP2001290101A (ja) 奥行き方向視点調節意志検出と意志駆動方式および遠近自動補正眼鏡
JP2998233B2 (ja) 可変焦点眼鏡
KR101817436B1 (ko) 안구 전위 센서를 이용한 영상 표시 장치 및 제어 방법
CN111474740A (zh) 一种基于眼球追踪的视距检测自动变焦系统及方法
CN216485801U (zh) 一种光学成像系统、图像显示装置及增强现实显示设备
JP3347514B2 (ja) 眼光学系のシミュレーション装置
CN205751379U (zh) 显示装置
JP2005286927A (ja) 透過式頭部搭載表示装置
KR102065636B1 (ko) 가변초점거리와 가변초점방향의 조정이 가능한 광학렌즈 장치 및 그 제어 방법, 이를 구비한 안경
CN204374515U (zh) 一种便于屈光不正患者使用的头戴式显示器

Legal Events

Date Code Title Description
RD03 Notification of appointment of power of attorney

Effective date: 20031210

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

A977 Report on retrieval

Effective date: 20040123

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20040316

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040514

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040629

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040824

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20040916

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20041116

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20041129

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081203

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091203

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees