JP2000249857A - 方向性結合器 - Google Patents
方向性結合器Info
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Abstract
る方向性結合器を得る。 【解決手段】2つの光導波路2、3が、光を導入する直
線状の入力部4、14と、該入力部から相互に近接する
方向に曲げられる曲線部5、15と、該曲線部に接続さ
れ相互に平行に所定の幅のギャップを保持して設けられ
伝播する光の分波または合波がなされる結合部6、16
と、該結合部から相互に離反する方向に曲げられる曲線
部7、17と、該曲線部から光を出射する直線状の出力
部8、18とを備えた方向性結合器において、2つの光
導波路は結合部を対称軸とする対称形状を有し、且つ、
光導波路は相互に異なる幅を有する。
Description
等において信号光を合波または分波するための方向性結
合器に関する。
は、電話信号と共に、画像信号、各種情報信号等を多重
化して伝送する必要があることから、これらの伝送方式
として波長分割多重通信(WDM)方式が採用されてい
る。この場合、具体的には、電話信号を1.3μmの波
長帯域で伝送し、画像信号、各種情報信号等を1.55
μmの波長帯域で伝送することが考えられており、この
ような波長帯域の信号光を合波、分波することが不可欠
なものとなる。
波または分波する基本的な素子として方向性結合器、Y
分岐導波路等が知られており、方向性結合器は合波、分
波可能な波長帯域が広範囲に亘るため、信号光を合波ま
たは分波するのみならず、光変調器や光スイッチ等にも
多用されている。方向性結合器は、クラッドガラス層に
コアとなる特定の形状の2つの光導波路が埋設されたも
のであり、2つの光導波路が相互に平行に近接した部
分、即ち結合部で光の干渉が起こり、光信号の合波また
は分波がなされるものである。この種の方向性結合器
は、図4に示すように、クラッドガラス層21に埋設さ
れる2つの相互に対称に形成される光導波路22、32
を備える。光導波路22は入射光ファイバーf1が接続
される入射ポートp1から直線状に設けられる入力直線
部23と、これに続く曲線部24、更に他の光導波路3
2に近接して平行に設けられる結合部25、光導波路3
2から離反するように設けられる曲線部26、出射光フ
ァイバーf2が接続されるスルーポートp3に接続され
る直線状の出力直線部27を有するものである。一方、
光導波路32は光導波路22の入力部23と対称的な位
置に入力直線部33、入力直線部33に続く曲線部3
4、光導波路22の結合部25に対応して設けられる結
合部35、光導波路22から離反するように設けられる
曲線部36、出射光ファイバーf3が接続されるクロス
ポートp4に接続される直線状の出力直線部37を有す
るものである。光導波路22、32は結合部25、35
において所定の幅のギャップ29を保持し一方を反転さ
せた対称形状となっている。
線部では光の分布は導波路の中心が最大となり、曲線部
では曲率半径が小さい程外側に移動することが経験上知
られている。このため、光導波路の直線部から曲線部、
曲線部から直線部また、曲線部の変曲点で光の分布が異
なるため、光導波路を軸ずれなく接続すると伝播損失が
増大してしまう。このため、光導波路22、32の入力
直線部23、33と曲線部24、34の接続部位、曲線
部24、34の変曲点の位置、曲線部24、34と結合
部25、35の接続部位、結合部25、35と曲線部2
6、36の接続部位、曲線部26、36の変曲点の位
置、曲線部26、36と出力直線部27、37の接続部
位において、光分布が最大となる位置を一致させて接続
するようにオフセット(軸ずれ)28、38が設けられ
ている。
バーf1を伝送された光が光導波路22の入力ポートp
1から入力されると、結合部25において光の干渉が起
こり一部が光導波路32の結合部35へ移行し、光導波
路22のスルーポートp3と、光導波路32のクロスポ
ートp4からそれぞれ出射光ファイバーf2へ出力され
る。
うな方向性結合器において、結合部で生じる光の干渉、
即ち分波、合波は光の波長、比屈折率等に依存して生ず
る。このため、単一光信号の場合、光導波路の長さ、結
合部の長さ、結合部のギャップの幅をその光信号の波長
に対応させて設定することにより、任意の割合で分波す
ることができ、また、等分にも分波することが可能であ
る。例えば、光信号の波長が1.3μmあるいは1.5
5μmの何れかの場合は、それぞれの波長に対応した長
さの光導波路、結合部を備えた方向性結合器とすること
により、スルーポートp3、クロスポートp4から光信
号を等分に出力させることができるが、これらの波長を
有する光が入射光ポートp1から同時に入力されたと
き、同一の光導波路を伝送されるこれらの光信号の位相
差を結合部で補正することは困難であり、結合部におい
てそれぞれの光信号を等分に分波することは不可能であ
った。
渉が起こりやすく結合損を低減することができるが、加
工技術に制限を受け、その限界内の幅で満足しければな
らなかった。更に、ギャップ幅が大きいと干渉が弱くな
り結合損を増加させ、比屈折率の変化に敏感になり、ス
ルーポートp3、クロスポートp4からの出力の変動幅
が大きくなるという欠点があった。
化に追従させないため、結合部を複数、多段に設けたマ
ッハチェンダー光干渉型光合分波器を用いたり、Y分岐
導波路に誘電体フィルタを挿入する措置が取られていた
が、マッハチェンダー光干渉型光合分波器は装置の長さ
が長くなってしまい、また、誘電体フィルタはフィルタ
の挿入技術が困難であることに起因して、製品の品質の
信頼性、安定性に問題があり、コスト面でも不利であっ
た。
たものであって、加工容易で再現性のよいギャップ幅を
有し、比屈折率の変化に対する変動を抑制し、異なる波
長の光信号が同時に入力された場合、各波長の光信号
を、同時に等分に分波し、出力を可能とする方向性結合
器を提供することを目的とする。
は、2つの光導波路が、光を導入する直線状の入力部
と、該入力部から相互に近接する方向に曲げられる曲線
部と、該曲線部に接続され相互に平行に所定の幅のギャ
ップを保持して設けられ伝播する光の分波または合波が
なされる結合部と、該結合部から相互に離反する方向に
曲げられる曲線部と、該曲線部から光を出射する直線状
の出力部とを備えた方向性結合器において、2つの光導
波路は結合部を対称軸とする対称形状を有し、且つ、光
導波路は相互に異なる幅を有するものであり、好ましく
は、光導波路の幅は0.5から1μmの差を有するもの
である。また、結合部のギャップの幅は2から6μmが
好ましい。
路を結合部を軸として対象形に形成しても、幅が異なる
ため、波長の異なる光を分波、合波を行う場合、結合損
を少なくして、それぞれの光を等分に分波することがで
きる。
施の一形態を、図面を参照して説明する。図1に示すよ
うに、本発明の方向性結合器1は、基板(図示せず)上
に積層されるクラッドガラス層1に埋設されるコアガラ
スからなる2つの光導波路2、3を備える。光導波路2
は入射光ファイバーF1が接続される入力ポートP1か
ら直線状に設けられる入力直線部4と、これに続く曲線
部5、更に他方の光導波路3に所定の幅を有するギャッ
プ9を保持して平行に設けられ所定の長さを有する結合
部6、光導波路3から離反するように設けられる曲線部
7、出射光ファイバーF2が接続されるスルーポートP
3に接続される直線状の出力直線部8を有するものであ
る。一方、光導波路3は入力直線部14、入力直線部1
4に続く曲線部15、光導波路2の結合部6に対応して
設けられる結合部16、光導波路2から離反するように
設けられる曲線部17、出射光ファイバーF3が接続さ
れるクロスポートP4に接続される直線状の出力直線部
18を有するものである。
直線部と、曲線部において、光信号の分布が異なるた
め、直線部と曲線部間の光の伝送における損失を防止す
るため、光信号の分布の最大部分が相互に一致するよう
に接続されるようオフセット(軸ずれ)が設けられる。
即ち、光導波路2、3の入力直線部4、14と曲線部
5、15の接続部位、曲線部5、15の変曲点の位置、
曲線部5、15と結合部6、16の接続部位、結合部
6、16と曲線部7、17の接続部位、曲線部7、17
の変曲点の位置、曲線部7、17と出力直線部8、18
の接続部位において、オフセット10、11を設けてい
る。
部6、16間において保持されるギャップ9を対称軸と
して光導波路2と対称的な形状を有する。即ち、光導波
路2、3の入力直線部4、14はギャップ9に対して対
称な位置に配置され、同一の長さに設けられる。曲線部
5及び15、7及び17は同一の曲率半径を有し、結合
部6、16は同一の長さを有する。出力直線部8、18
はギャップ9に対して対称な位置に配置され、同一の長
さに設けられ、オフセット10、11はギャップ9に対
して対称な位置に配置される。
ップ9の幅を2〜6μmとし、光導波路2、3の幅を
0.5〜1μm差異を有するものとすると、波長1.3
μm及び1.55μmの信号光に対して、それぞれ等分
に分波可能となる。尚、入力ポートP1、スルーポート
P3、クロスポートP4のように、接続される光ファイ
バーF1、F2、F3との関係がある場合は、略同一の
幅とする。即ち、入射光ファイバーF1から、波長1.
3μmの信号光S1と、波長1.55μmを有する信号
光S2が光導波路2の入力ポートP1から入力される
と、曲線部5を通過して結合部6において信号光S1、
S2は結合部6において、それぞれ光量の半分が光導波
路3に移行し、スルーポートP3とクロスポートP4か
らそれぞれ等分に分波された信号光S1、S2が出力さ
れる。ここで、結合部のギャップの幅を2μm未満にし
た場合は、製造が著しく困難となり、歩留が低下し、6
μmより大きくすると1.3μmと1.55μmの両波
長を等分に分波するという本発明の目的を達成させるこ
とができなくなる。また、光導波路の幅の差異を0.5
μm未満とすると従来技術と特性的に変わらなくなり、
1μmより大きくすると、やはり本発明の目的を達成で
きなくなる。
下のような方法による。石英等の基板上に火炎堆積法
(FHD法)等によって、SiO2を主成分としドープ
剤を添加したコア層を成膜し、これをフォトリソグラフ
ィー及び反応性イオンエッチングにより所定の光導波路
のコアパターンに形成する。このコア層より若干屈折率
が低くなるようにSiO2を主成分としドープ剤を添加
したクラッド層を光導波路のコアパターンを覆うように
成膜する。[実施例]スルーポート用光導波路の幅を8μ
m、クロスポート用導波路の幅を7μmとし、対称形の
コアパターンとし、結合部のギャップ幅を3μm及び6
μmにして方向性結合器とした。比較例として、2つの
光導波路の幅を共に8μmとし対称形のコアパターンと
し、結合部のギャップ幅を3μmにした方向性結合器と
した。
の信号を入力ポートからそれぞれ入力し、比屈折率差
0.28〜0.32%における、クロスポートの出力値
を求めた。波長1.3μmの信号光の結果を図2に、波
長1.55μmの信号光の結果を図3に示す。結果から
も明らかなように、波長1.3μmの信号光の場合、比
屈折率差依存性が低く、実線で示すギャップ幅3μmの
場合及び2点鎖線で示すギャップ幅6μmの場合の何れ
も略等分されている。これに対し点線で示す比較例で
は、等分されていないことがわかる。
点線で示す比較例では、クロスポートの出力値が100
%となっており、即ちスルーポートからの出力値はゼロ
に等しいこととなっているが、実線で示すギャップ幅が
3μmの場合、2点鎖線で示す6μmの場合の何れも
1.3μmの信号光の場合よりもより等分となっている
ことがわかる。
いて説明したが、スルーポート、クロスポートから逆に
それぞれ波長1.3μmの信号光S1と、波長1.55
μmの信号光S2光を入力すれば、結合部において光導
波路3を伝送される信号光は光導波路2へ移行させるこ
とができ、結合損を生じさせず、完全に合波され、入力
ポートP1から合波された信号光が出力される。
ず、波長領域もこれに限定されるものではなく、また、
製造方法もこれに限定されるものではない。
明の方向性結合器によれば、2つの光導波路の形状を結
合部において相互に対称であって、且つ幅に差異を設け
て形成したため、簡単な構成により、結合損を生じるこ
とがなく、波長の異なる信号光でもそれぞれ等分に分波
することができ、また、一方の光導波路へ完全に移行可
能とし合波することができる。
図。
Claims (3)
- 【請求項1】2つの光導波路が、光を導入する直線状の
入力部と、該入力部から相互に近接する方向に曲げられ
る曲線部と、該曲線部に接続され相互に平行に所定の幅
のギャップを保持して設けられ伝播する光の分波または
合波がなされる結合部と、該結合部から相互に離反する
方向に曲げられる曲線部と、該曲線部から光を出射する
直線状の出力部とを備えた方向性結合器において、2つ
の前記光導波路は前記結合部を対称軸とする対称形状を
有し、且つ、前記光導波路は相互に異なる幅を有するこ
とを特徴とする方向性結合器。 - 【請求項2】前記光導波路の幅は0.5から1μmの差
を有することを特徴とする請求項1記載の方向性結合
器。 - 【請求項3】前記結合部のギャップの幅が2から6μm
であることを特徴とする請求項1記載の方向性結合器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5384499A JP2000249857A (ja) | 1999-03-02 | 1999-03-02 | 方向性結合器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5384499A JP2000249857A (ja) | 1999-03-02 | 1999-03-02 | 方向性結合器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000249857A true JP2000249857A (ja) | 2000-09-14 |
Family
ID=12954097
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5384499A Withdrawn JP2000249857A (ja) | 1999-03-02 | 1999-03-02 | 方向性結合器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000249857A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN113009621A (zh) * | 2019-12-19 | 2021-06-22 | 中兴光电子技术有限公司 | 定向耦合器及其分束器 |
-
1999
- 1999-03-02 JP JP5384499A patent/JP2000249857A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN113009621A (zh) * | 2019-12-19 | 2021-06-22 | 中兴光电子技术有限公司 | 定向耦合器及其分束器 |
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