JP2000249057A - クライオポンプの評価方法および評価装置 - Google Patents

クライオポンプの評価方法および評価装置

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JP2000249057A
JP2000249057A JP11049822A JP4982299A JP2000249057A JP 2000249057 A JP2000249057 A JP 2000249057A JP 11049822 A JP11049822 A JP 11049822A JP 4982299 A JP4982299 A JP 4982299A JP 2000249057 A JP2000249057 A JP 2000249057A
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Tamotsu Hirezaki
有 鰭崎
Tatsuya Iino
達也 飯野
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Suzuki Shokan Co Ltd
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2309/00Gas cycle refrigeration machines
    • F25B2309/002Gas cycle refrigeration machines with parallel working cold producing expansion devices in one circuit

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  • Compressors, Vaccum Pumps And Other Relevant Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 クライオポンプを迅速、かつ確実に評価でき
る評価方法の提供。 【解決手段】 各ヒータ37,38の入力熱負荷に対す
る各冷却部52,53の実際の測定温度と、良好な性能
状態(本来の性能を有している状態)にある時の前記入
力熱負荷に対する基準温度とを比較してクライオポンプ
10を評価する。従って、クライオポンプ10が設置さ
れる装置等を真空にする必要がなく、評価に要する時間
を格段に短縮できる。また、クライオポンプ10のみに
係るパラメータで評価できるので、純粋にクライオポン
プ10を評価でき、よって評価結果の信憑性を向上させ
ることができるうえ、従来のような再評価を不要にでき
る。以上により、クライオポンプ10を迅速、かつ確実
に評価できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、クライオポンプの
評価方法および評価装置に関する。
【0002】
【背景技術】従来より、G−Mサイクル冷凍機や、スタ
ーリングサイクル冷凍機、変形ソルベイサイクル冷凍
機、およびパルス管式冷凍機等の極低温冷凍機を利用し
たクライオポンプが知られている。このようなクライオ
ポンプとして、特開平1−305173号公報に記載さ
れたものが知られている。
【0003】この従来のクライオポンプでは、長期の運
転によって性能が低下することがあるため、1万時間程
度の運転毎に定期メンテナンスを行っている。定期メン
テナンス時には、メンテナンス作業の前あるいは終了後
に、クライオポンプが設置されている例えばスパッタリ
ング装置内を該クライオポンプで真空にし、その真空度
を測定(目標とする真空度が得られるか否かを確認)す
ることでクライオポンプの性能を評価し、この評価結果
に基づいて適切な処置を施したり、あるいはメンテナン
ス作業終了後の性能確認を行っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、定期メ
ンテナンスにおいては、クライオポンプ自身の他、スパ
ッタリング装置内を実際に真空にする必要があるので、
そのために長時間を要し、クライオポンプの評価、ひい
てはメンテナンスに手間がかかるという問題がある。
【0005】また、従来の評価方法では、スパッタリン
グ装置内が目標とする真空度に達しない場合、その原因
が本当にクライオポンプ側にあるのか、あるいはスパッ
タリング装置側にあるのかを見極める必要がある。つま
り、スパッタリング装置側にも異常があった時には、ク
ライオポンプを純粋に評価したことにはならないため、
装置側を修繕した後に再評価を行わなければならなず、
この点からも手間がかかるという問題がある。
【0006】本発明の一つの目的は、クライオポンプを
迅速、かつ確実に評価できる評価方法および評価装置を
提供することにある。
【0007】ところで、クライオポンプのなかには、そ
の個性の違いから、メーカー側が保証する運転時間(例
えば前述した1万時間)を超えて正常に運転できるもの
がある。従って、このようなクライオポンプについて
も、他のクライオポンプと同じようなサイクルで定期メ
ンテナンスを行ったのでは、過剰メンテナンスになって
しまい、メンテナンス費用がかさむ原因となる。
【0008】しかし、一方で、そのような長時間運転可
能なクライオポンプにおいて、メンテナンス時期を安易
に延ばしたのでは、突然運転不良になるなどの故障に至
ることがあり、クライオポンプ自身の他、クライアント
側、およびメーカー側にとってもよくない状況に陥ると
いう問題がある。
【0009】本発明のもう一つの目的は、前述の目的に
加え、メンテナンス時期を的確に予測でき、従来のよう
な定期メンテナンスに依らずにメンテナンスできるクラ
イオポンプの評価方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、第1段および
第2段のクライオパネル面と、これらの第1段および第
2段のクライオパネル面を冷却する第1段および第2段
の冷却部とを備えるクライオポンプの評価方法であっ
て、前記第1段の冷却部に、第1の加熱装置および第1
の温度センサを設け、前記第2段の冷却部に、第2の加
熱装置および第2の温度センサを設け、前記第1段およ
び第2段の冷却部の前記各加熱装置の入力熱負荷に対す
る温度を前記各温度センサで測定し、その実際の測定温
度と、前記各加熱装置の入力熱負荷に対する前記各冷却
部の既知の基準温度との比較に基づいて前記クライオポ
ンプの性能を評価することを特徴とする。
【0011】このような本発明によれば、評価対象であ
るクライオポンプについて、各加熱装置の入力熱負荷に
対する各冷却部の測定温度と、良好な性能状態(本来の
性能を有している状態)にある時の前記加熱装置の入力
熱負荷に対する基準温度とを比較するだけでよいから、
クライオポンプが設置される装置を真空にする必要がな
く、評価に要する時間が格段に短縮される。また、クラ
イオポンプのみに係るパラメータで評価されるので、純
粋にクライオポンプが評価されることになり、よって評
価結果の信憑性が向上するうえ、従来のような再評価が
不要になる。以上により、クライオポンプを迅速、かつ
確実に評価でき、前記目的が達成される。
【0012】この際、前記各加熱装置の入力熱負荷を無
負荷にした状態で、前記測定温度と前記基準温度との比
較を行ってもよい。このような場合には、入力熱負荷を
無負荷にすることで加熱装置の制御が容易になるから、
各冷却部の温度がより安定し、測定温度のばらつきが減
少する。
【0013】また、これとは逆に、前記各加熱装置の入
力熱負荷を複数段階に設定した状態で、前記測定温度と
前記基準温度との比較を行ってもよい。このような場合
には、測定温度と基準温度とがより幅広い温度範囲にわ
たって比較されるから、実運転に近い用いられ方での評
価が可能である。
【0014】また、本発明のクライオポンプの他の評価
方法は、第1段および第2段のクライオパネル面と、こ
れらの第1段および第2段のクライオパネル面を冷却す
る第1段および第2段の冷却部とを備えるクライオポン
プの評価方法であって、前記第1段の冷却部に、第1の
加熱装置および第1の温度センサを設け、前記第2段の
冷却部に、第2の加熱装置および第2の温度センサを設
け、前記各温度センサで測定される前記第1段および第
2段の冷却部の温度を一定に制御し、その際の前記各加
熱装置の実際の入力熱負荷と、前記各冷却部を前記一定
温度にするための前記各加熱装置の既知の基準熱負荷と
の比較に基づいて前記クライオポンプの性能を評価する
ことを特徴とするものである。
【0015】前述までの評価方法に対して本評価方法
は、各冷却部の温度を所定温度に一定に制御し、その際
の各加熱装置の実際の入力熱負荷と、同様な温度条件に
ある良好な性能状態のクライオポンプでの各加熱装置の
基準熱負荷とを比較するものであり、やはり、前述の評
価方法と同じように、クライオポンプが設置される装置
を真空にする必要がなく、評価に要する時間が格段に短
縮される。また、クライオポンプのみに係るパラメータ
で評価されるので、純粋にクライオポンプが評価される
ことになり、よって評価結果の信憑性が向上するうえ、
従来のような再評価が不要になる。
【0016】以上において、前記クライオポンプの実運
転中を利用して前記測定温度と前記基準温度との比較ま
たは前記入力熱負荷と基準熱負荷との比較を行ってもよ
い。クライオポンプの実運転中には、各加熱装置を無負
荷状態にするときもあれば、前記複数段階に設定した入
力熱負荷と同じ熱負荷を入力することもある。つまり、
実運転中において、それらの入力熱負荷が発生した時を
温度測定の時とすれば、評価のための評価運転をわざわ
ざ行う必要がなく、評価を効率よく行える。また、クラ
イオポンプの実運転中には、各冷却部の温度を一定に制
御することも考えられる。つまり、実運転中において、
温度が一定に制御されている時を加熱装置の入力熱負荷
検出の時とすれば、前記他の評価方法についても、やは
り、特別な評価運転が不要になる。
【0017】これに対して、前記クライオポンプの評価
運転中に前記測定温度と前記基準温度との比較または前
記入力熱負荷と基準熱負荷との比較を行ってもよい。実
運転と分けて評価運転を行うことは、クライオポンプが
特に製造物の流れ生産ライン中に設置されている場合な
どに有効である。すなわち、温度測定中または入力熱負
荷検出中に生産ラインが不意に停止するなどの心配がな
いため、クライオポンプの評価が生産ラインの稼働状況
に左右されずに確実に行われる。
【0018】さらに、以上説明した評価方法において
は、前記測定温度と基準温度との比較または前記入力熱
負荷と基準熱負荷との比較を一定周期で行ってその評価
データを蓄積し、この評価データの時間経過に伴う傾向
性から、前記クライオポンプのメンテナンス時期を予測
することが望ましい。すなわち、蓄積される評価データ
の時間経過に伴う傾向性を見ることにより、クライオポ
ンプの性能がいずれの時期に実運転に支障を来すに至る
かを把握でき、メンテナンスの時期を的確に予測可能で
ある。このことにより、前記もう一つの目的が達成され
る。
【0019】また、本発明の評価方法では、前記測定温
度と基準温度との比較または前入力熱負荷と基準熱負荷
との比較を一定周期で行ってその評価データを蓄積し、
前記比較の結果、前記クライオポンプが異常状態にある
と判断された場合には、判断された時点までの前記評価
データの履歴に基づき前記異常状態が突発的なものか、
あるいはメンテナンスの必要性を意味するものかを予測
することが望ましい。このような場合には、クライオポ
ンプの異常状態が如何なる理由に起因するものかが確実
に予測されるので、異常状態を解除するための手だてを
早急かつ的確に講じることができる。
【0020】そして、本発明の評価方法では、前記クラ
イオポンプを複数台設置するとともに、各クライオポン
プの前記評価データを集中管理し、通信手段により当該
集中管理元と前記各クライオポンプの設置先との間で評
価データをやり取りすることが望ましい。このような場
合には、評価データの集中管理により、例えば部署内、
工場内、あるいは会社内に設置されたクライオポンプが
全て効率よく管理されるうえ、さらには、ディーラー
(メーカー)とクライアントとの間をオンライン等で結
び、評価データを双方で共有することにより、異常時の
迅速な対応を実現できる。
【0021】一方、本発明のクライオポンプの評価装置
は、以上説明した評価方法を実施するための装置であっ
て、具体的には、第1段および第2段のクライオパネル
面と、これらの第1段および第2段のクライオパネル面
を冷却する第1段および第2段の冷却部とを備えるクラ
イオポンプの評価装置であって、前記第1段および第2
段の冷却部にそれぞれ設けられた第1および第2の加熱
装置と、前記第1段および第2段の冷却部にそれぞれ設
けられた第1および第2の温度センサと、前記第1段お
よび第2段の冷却部の前記各加熱装置の入力熱負荷に対
する温度を前記各温度センサで測定し、その実際の測定
温度と、前記各加熱装置の入力熱負荷に対する前記各冷
却部の既知の基準温度との比較に基づいて前記クライオ
ポンプの性能を評価する評価手段とを備えることを特徴
とするものである。このようなクライオポンプの評価装
置により、前記評価方法の特に測定温度と基準温度との
比較に基づく評価方法を実現でき、前述した本発明の目
的を達成できる。
【0022】また、本発明の別の評価装置は、第1段お
よび第2段のクライオパネル面と、これらの第1段およ
び第2段のクライオパネル面を冷却する第1段および第
2段の冷却部とを備えるクライオポンプの評価装置であ
って、前記第1段および第2段の冷却部にそれぞれ設け
られた第1および第2の加熱装置と、前記第1段および
第2段の冷却部にそれぞれ設けられた第1および第2の
温度センサと、前記各温度センサで測定される前記第1
段および第2段の冷却部の温度を一定に制御し、その際
の前記各加熱装置の実際の入力熱負荷と、前記各冷却部
を前記一定温度にするための前記各加熱装置の既知の基
準熱負荷との比較に基づいて前記クライオポンプの性能
を評価する評価手段とを備えることを特徴とするもので
ある。このようなクライオポンプの評価装置により、前
記評価方法の特に入力熱負荷と基準熱負荷との比較に基
づく評価方法を実現でき、前述した本発明の目的を達成
できる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の各実施の形態を図
面に基づいて説明する。 〔第1実施形態〕図1は、第1実施形態に係る評価方法
の対象となるクライオポンプ10の運転制御装置30の
概略構成図が示されている。運転制御装置30は、クラ
イオポンプ10およびコンプレッサ20の運転を制御す
るものであり、そのまま本発明の評価装置を兼ねてい
る。本実施形態では、6台のクライオポンプ10と、2
台のコンプレッサ(ガス供給装置)20とが設けられて
おり、1台のコンプレッサ20に対して3台のクライオ
ポンプ10が接続されている。
【0024】運転制御装置30は、制御部として、各ク
ライオポンプ10に対応してそれぞれ設けられた計6台
のコントロールボックス31と、これらのコントロール
ボックス31に接続された1台のクライオポンプコント
ローラ32とを備えて構成されている。そして、このク
ライオポンプコントローラ32が、後述するように、本
発明に係る評価手段としても用いられる。
【0025】クライオポンプ10は、図2および図3に
も示すようにG−M(Gifford−McMahon)サイクル冷凍
機からなる冷凍ユニット51を備えている。そして、こ
の各冷凍ユニット51に対してコンプレッサ20から作
動ガス(冷媒ガス)であるヘリウムガスを供給し、また
コンプレッサ20に戻すための配管21,22が設けら
れている。
【0026】また、クライオポンプ10には、図2にも
示すように、パージガスの供給用および排気用の配管1
1,12が接続されるとともに、粗引き排気用の配管1
3が接続されている。これらの各配管11〜13は、各
クライオポンプ10に対して分岐して設けられており、
各分岐配管部分には、流路を開閉するバルブ14〜16
が各クライオポンプ10に対応して設けられている。
【0027】具体的には、各配管11,12には、コン
トロールボックス31で制御される電磁弁14,15が
設けられ、配管13には、駆動用圧縮ガスで作動される
空気式弁16が設けられている。この際、駆動用圧縮ガ
スは、コントロールボックス31で制御される電磁弁1
7によって供給される。また、配管13には空気式弁1
6を挟んで第1および第2の圧力計18,19が設けら
れ、この圧力計18,19からの信号はコントロールボ
ックス31を介してクライオポンプコントローラ32に
伝達されている。
【0028】また、各コンプレッサ20も、コントロー
ルボックス31を介してクライオポンプコントローラ3
2で制御されている。
【0029】各クライオポンプ10に設けられた冷凍ユ
ニット51は、図3,4に示すように、第1段冷却部
(ファーストヒートステーション)52と、この第1段
冷却部52の上部に設けられ、かつ第1段冷却部52よ
りも低温となる第2段冷却部(セカンドヒートステーシ
ョン)53とを備えている。
【0030】第1段冷却部52の上端外周部には、ニッ
ケルメッキで表面処理された放熱遮蔽部材である有底筒
状のラジエーションシールド60が取り付けられてお
り、このラジエーションシールド60の上方の開口部に
は、70〜100K程度に冷却される第1クライオパネ
ル面を形成するためのバッフル61が取り付けられ、こ
のラジエーションシールド60で第2段冷却部53が囲
まれている。
【0031】一方、第2段冷却部53には、10〜20
K程度に冷却される第2クライオパネル面を形成するた
めのコールドパネル62が取り付けられ、コールドパネ
ル62には、10〜20K程度では十分に凝結されない
気体を吸収排気するための粒状のチャコール63が貼設
されている。そして、各冷却部(ヒートステーション)
52,53、およびラジエーションシールド60等の各
部材全体は、ステンレス製の真空チャンバ64内に納め
られている。
【0032】第1段冷却部52および第2段冷却部53
には、図4に示すように、それぞれ第1および第2の温
度センサ35,36と、第1および第2の加熱装置であ
るヒータ37,38とが取り付けられている。温度セン
サ35,36としては、例えば熱電対やシリコンダイオ
ードセンサなどからなる極低温用温度センサが用いら
れ、その測定データは、各コントロールボックス31を
介してクライオポンプコントローラ32に伝達されてい
る。
【0033】また、ヒータ37,38は、パイプ等で被
覆された電線などからなるシース型ヒータなどが用いら
れ、前記各コントロールボックス31を介してクライオ
ポンプコントローラ32で制御されている。これらのヒ
ータ37,38のうち、第1段冷却部52側のヒータ3
7には、クライオポンプ10の実運転中に、0(無負
荷)〜15W程度の熱負荷(消費電力に同じ)が一定周
期で繰り返し入力され、第2冷却部53側のヒータ38
には、クライオポンプ10の実運転中に、0(無負荷)
〜6W程度の熱負荷が一定周期で繰り返し入力され、こ
れによって各冷却部52,53の冷却温度を調整した
り、あるいは、クライオポンプ10が設置される例えば
スパッタリング装置(図示せず)内の真空度の調整、お
よびスパッタリング装置の動作サイクルに合わせて再生
を行っている。
【0034】なお、前記クライオポンプ10および各配
管11〜13のバルブ14〜17等でクライオポンプユ
ニット1が構成されている。また、図示を省略するが、
通常クライオポンプ10とスパッタリング装置との間に
も仕切弁が設けられており、クライオポンプ10のみを
真空にすることが可能である。
【0035】クライオポンプコントローラ32は、電話
回線などの適宜な通信回線およびモデム等からなる通信
手段を利用してホストコンピュータ33にオンラインで
接続されていている。このホストコンピュータ33は、
例えば、工場の生産ライン等において、クライオポンプ
コントローラ32で制御される1セット(6台のクライ
オポンプ10)を、複数セット配置している場合、つま
り複数のクライオポンプコントローラ32が設けられて
いる場合に、これらの各セットをそれぞれ統括して制御
したり、全国の各地に配置されている各セットを統括し
て制御したり、さらには、クライオポンプメーカーに置
かれることで、クライアント先の各クライオポンプ10
を集中管理している。
【0036】このような本実施形態においては、ホスト
コンピュータ33あるいはクライオポンプコントローラ
32を作動させ、各コントロールボックス31を介して
各コンプレッサ20およびクライオポンプユニット1を
実運転状態に駆動させる。そして、この実運転中にクラ
イオポンプ10の性能評価を行う。
【0037】以下には、クライオポンプ10の評価方法
について説明する。クライオポンプコントローラ32
は、各コントロールボックス31を介し、それぞれのク
ライオポンプ10の実運転中における各冷却部52,5
3の温度を各温度センサ35,36によって測定する。
具体的には、各ヒータ37,38へ入力される熱負荷は
実運転中に前述のように変化するが、クライオポンプコ
ントローラ32は、各ヒータ37,38への熱負荷が無
負荷の時、すなわち第1のヒータ37への入力熱負荷W
1=0W、第2のヒータ38への入力熱負荷W2=0W
の時を検出し、この時毎に各冷却部52,53の温度を
測定温度K1,K2として測定する。そして、この測定
温度K1,K2は、クライオポンプコントローラ32内
に設けられたRAM等の記憶手段に記憶される。
【0038】一方、前記記憶手段には、図5に示す温度
・熱負荷曲線および図6に示す第2冷却部熱負荷特性に
基づく数値データ、すなわち各冷却部52,53の基準
温度k1,k2とこれに対応した各ヒータ37,38の
基準熱負荷w1,w2の数値データが記憶されている。
これらの数値データは、クライオポンプ10が良好な性
能状態の場合に得られるデータであり、従って、各図の
グラフは、クライオポンプ10が本来有する性能曲線と
いってよい。また、特に図6は、第2のヒータの入力熱
負荷w2に対する第2冷却部53の基準温度k2の特性
であり、図5のグラフの左端部分に相当する。
【0039】そこで、クライオポンプコントローラ32
は、各ヒータ37,38の入力熱負荷W1=W2=0W
を図5、図6の基準熱負荷w1,w2に置き換え(W1
=w1=0W、W2=w2=0W)、この時の数値デー
タである基準温度k1,k2と、実際の前記測定温度K
1,K2とを比較する。つまり本実施形態では、図5
(一点鎖線参照)、図6に示すように、第1冷却部52
の基準温度k1≒50Kと、実際の測定温度K1とを比
較することになり、第2冷却部53の基準温度k2≒1
0Kと、実際の測定温度K2とを比較することになる。
【0040】比較の結果、測定温度K1と基準温度k1
との差分および測定温度K2と基準温度k2との差分の
うち、両方の差分が予め設定された管理限界内であれ
ば、クライオポンプ10の性能は良好と評価され、その
旨クライオポンプコントローラ32に表示される。反対
に、少なくともいずれか一方の差分が管理限界を越えて
いる場合には、クライオポンプ10の性能に異常がある
か、あるいは近い将来に異常を起こすおそれがあると評
価され、その越えた度合いに応じた警告をクライオポン
プコントローラ32に表示したり、あるいはコントロー
ラ32が警報等を発する。
【0041】なお、以上の一連の評価は、クライオポン
プコントローラ32内のROM等に記憶された評価プロ
グラムによって実行される。そして、この評価プログラ
ムにより、特定のクライオポンプ10を選択的に評価し
たり、全てのクライオポンプ10を並行して評価するこ
とも可能である。また、前記管理限界は、クライオポン
プ10の性能のばらつきや、各温度センサ35,36で
の測定誤差等を考慮して決められるが、それらの誤差分
は温度にして、第1冷却部52では±5K以下、第2冷
却部53では±3K以下である。
【0042】ところで、各測定温度K1,K2、比較結
果(差分の具体的な数値)、および評価結果などは、ク
ライオポンプ10を評価する度に評価データとして記憶
蓄積され、この蓄積は、例えば少なくとも、クライオポ
ンプ10の性能が異常と評価されるまで行われる。そし
て、このような評価データは、クライオポンプコントロ
ーラ32やこれに接続されたホストコンピュータ33か
ら出力可能であり、この評価データの時間経過に伴う傾
向性を見ることで、クライオポンプ10のメンテナンス
時期を予測している。また、評価データは、ホストコン
ピュータ33で集中管理され、ホストコンピュータ33
を介して各工場(サイト)間やクライオポンプメーカー
およびクライアント間で共有され、互いにやり取りされ
る。
【0043】さらに、クライオポンプ10が異常と評価
された時、異常に至るまでの評価データの履歴から、発
生した異常が突発的なものか、あるいはメンテナンスを
必要とするものかを予測している。例えば測定温度K
1,K2と基準温度k1,k2との差分が時間経過に伴
って上限の管理限界側に近づく傾向にあった場合、その
延長のように上限の管理限界を超えて生じた異常は、メ
ンテナンスを必要とするものと判断され、逆に、そのよ
うな傾向があったにもかかわらず、下限の管理限界を著
しく超えて生じた異常は、突発的なものと判断される。
【0044】このような本実施形態によれば以下のよう
な効果がある。 1)クライオポンプ10を評価するにあたっては、各ヒ
ータ37,38の入力熱負荷W1,W2に対する各冷却
部52,53の実際の測定温度K1,K2と、良好な性
能状態(本来の性能を有している状態)にある時の前記
入力熱負荷W1,W2に対する基準温度k1,k2とを
比較するだけでよいから、クライオポンプ10が設置さ
れるスパッタリング装置等を真空にする必要がなく、評
価に要する時間を格段に短縮できる。また、クライオポ
ンプ10のみに係るパラメータで評価できるので、純粋
にクライオポンプ10を評価でき、よって評価結果の信
憑性を向上させることができるうえ、従来のような再評
価を不要にできる。以上により、クライオポンプ10を
迅速、かつ確実に評価できる。
【0045】2)クライオポンプ10の評価は、各ヒー
タ37,38の入力熱負荷W1,W2が無負荷の時の測
定温度K1,K2に基づいて行われるから、評価中のヒ
ータ37,38を容易に制御でき、各冷却部52,53
の温度をより安定させて測定温度K1,K2のばらつき
を減少させることができる。
【0046】3)クライオポンプ10の評価は、クライ
オポンプ10の実運転中を利用して行われるので、評価
のための評価運転をわざわざ行う必要がなく、生産ライ
ンを止めずに効率よく評価できる。
【0047】4)また、クライオポンプ10の評価デー
タを蓄積し、この評価データの時間経過に伴う傾向性か
ら、クライオポンプ10のメンテナンス時期を予測する
ため、クライオポンプ10の性能がいずれの時期に実運
転に支障を来すに至るかを把握でき、メンテナンスの時
期を的確に予測できる。
【0048】5)さらに、測定温度K1,K2と基準温
度k1,k2との比較の結果、クライオポンプ10が異
常状態にあると評価された場合には、評価された時点ま
での評価データの履歴に基づき、異常状態が突発的なも
のか、あるいはメンテナンスの必要性を意味するものか
を予測するので、クライオポンプ10の異常状態が如何
なる理由に起因するものかを確実に予測でき、異常状態
を解除するための手だてを早急かつ的確に講じることが
できる。
【0049】6)クライオポンプ10は複数台設置され
ているとともに、各クライオポンプ10の評価データを
ホストコンピュータ33で集中管理したり、オンライン
で当該集中管理元と各クライオポンプ10の設置先との
間で評価データをやり取りするため、工場内、あるいは
会社内に設置されたクライオポンプ10を全て効率よく
管理でき、さらには、ディーラー(メーカー)とクライ
アントとの間で評価データを双方で共有でき、異常時に
迅速に対応できる。
【0050】〔第2実施形態〕次に、本発明の第2実施
形態に係るクライオポンプ10の評価方法を説明する。
前記第1実施形態での評価方法は、測定温度K1,K2
と基準温度k1,k2との比較によるものであったが、
本実施形態の評価方法は、各冷却部52,53の温度を
一定に制御した場合の実際の入力熱負荷W1′,W2′
と、その温度を同様に一定に制御するための本来の基準
熱負荷w1,w2との比較に基づくものである。また、
前記第1実施形態では、クライオポンプ10の評価が実
運転中に行われたが、本実施形態では、実運転とは別に
設定された評価運転中に行われる。なお、このような評
価運転は、生産ラインの停止日等にクライオポンプコン
トローラ32内の評価プログラムを実行して定期的に行
われる。
【0051】具体的には、クライオポンプコントローラ
32は、各コントロールボックス31を介し、各冷却部
52,53の温度を任意な一定温度K1′,K2′に制
御し、その際の各ヒータ37,38へ入力される実際の
入力熱負荷W1′,W2′を検出する。そして、この検
出した入力熱負荷W1′,W2′は、クライオポンプコ
ントローラ32内の記憶手段に記憶される。
【0052】一方、この記憶手段には、図5に示すクラ
イオポンプの温度・熱負荷曲線に基づく基準温度k1,
k2、基準熱負荷w1,w2の数値データが記憶されて
いる。
【0053】そこで、クライオポンプコントローラ32
は、一定温度K1′、K2′を図5の基準温度k1,k
2に置き換え、この時の数値データである基準熱負荷w
1,w2と、実際の入力熱負荷W1′,W2′とを比較
する。つまり例えば、第1冷却部52を64K、第2冷
却部53を17Kに一定に制御する場合でいえば、一定
温度K1′=64K=k1、K2′=17K=k2とな
るから、その時の基準熱負荷は、図5(二点鎖線参照)
に示すように、第1のヒータ37の基準熱負荷w1≒4
W、第2のヒータ38の基準熱負荷w2≒5Wとなり、
これらの基準熱負荷w1,w2と実際に検出された入力
熱負荷W1′、W2′とを比較することになる。
【0054】比較の結果、入力熱負荷W1′と基準熱負
荷w1との差分および入力熱負荷W2′と基準熱負荷w
2との差分のうち、両方の差分が予め設定された管理限
界内であれば、クライオポンプ10の性能は良好と評価
され、その旨クライオポンプコントローラ32に表示さ
れる。反対に、少なくともいずれか一方の差分が管理限
界を越えている場合には、クライオポンプ10の性能に
異常があるか、あるいは近い将来に異常を起こすおそれ
があると評価され、その越えた度合いに応じた警告をク
ライオポンプコントローラ32に表示したり、あるいは
コントローラ32が警報等を発する。
【0055】また、各入力熱負荷W1′,W2′、比較
結果(差分の具体的な数値)、および評価結果などは、
クライオポンプ10を評価する度に評価データとして記
憶蓄積され、このような評価データは、ホストコンピュ
ータ33等を用いて前期第1実施形態と同様に扱われ
る。
【0056】このような本実施形態によれば、以下の効
果がある。 7)各冷却部52,53の温度を所定温度(例えば前記
K1′,K2′)に一定に制御し、その際の各ヒータ3
7,38の実際の入力熱負荷W1′,W2′と、同様な
温度条件にある各ヒータ37,38の本来の基準熱負荷
w1,w2とを比較するので、やはり、第1実施形態と
同じように、クライオポンプ10が設置される装置を真
空にする必要がなく、評価に要する時間を格段に短縮で
きる。また、クライオポンプ10のみに係るパラメータ
で評価されるので、純粋にクライオポンプ10を評価で
き、よって評価結果の信憑性を向上させることができる
うえ、従来のような再評価を不要にできる。
【0057】8)また、本実施形態では、クライオポン
プ10の評価を実運転と分けて行うため、入力熱負荷W
1′、W2′の検出中に生産ラインが不意に停止するな
どの心配がなく、クライオポンプ10の評価を生産ライ
ンの稼働状況に左右されずに確実に行える。
【0058】その他、第1実施形態と同じ様に評価デー
タを蓄積したり、あるいはオンライン接続されたホスト
コンピュータ33を用いることで、前述した4)〜6)
の効果を同様に得ることができる。
【0059】なお、本発明は前記実施の形態に限定され
るものではなく、本発明の目的を達成できる他の構成等
を含み、以下に示すような変形等も本発明に含まれる。
例えば、前記第1実施形態では、各ヒータ37,38の
入力熱負荷W1,W2が無負荷(図5において、W1=
w1=0W、W2=w2=0W)の時の測定温度K1,
K2に基づいて評価していたが、これに限らず、各ヒー
タ37,38の入力熱負荷W1,W2を複数段階(例え
ば、図5において、W1=w1=0W,5W,10W,
15W、W2=w2=0W,2W,4W,6W)に設定
した状態で、これらに対応した測定温度K1,K2と基
準温度k1,k2とを比較して評価してもよい。このよ
うな場合には、測定温度K1,K2と基準温度k1,k
2とをより幅広い温度範囲にわたって比較でき、実運転
に近い用いられ方での評価を行える。
【0060】一方、前記第2実施形態では、実運転とは
別に設定された評価運転を行って評価していたが、例え
ば実運転中に各冷却部53,53を一定に制御する時期
があれば、そのタイミングに合わせて入力熱意負荷W
1′,W2′と基準熱負荷w1,w2との比較に基づく
評価を行ってもよい。反対に、第1実施形態のような測
定温度K1,K2と基準温度k1,k2との比較に基づ
く評価を評価運手中に行っても勿論よい。
【0061】また、前記各実施形態では、クライオポン
プコントローラ32が本発明に係る評価手段であった
が、この評価手段の機能を各コントロールボックス31
やホストコンピュータ33に持たせてもよい。
【0062】さらに、前記実施形態では、1台のコンプ
レッサ20に対して3台のクライオポンプ10を接続し
ていたが、1台のコンプレッサ20に対して1台あるい
は2台、さらには4台以上のクライオポンプ10を接続
してもよく、これらはコンプレッサ20の能力などを考
慮して適宜設定すればよい。
【0063】また、コントロールボックス31を設けず
に、各クライオポンプ10に直接クライオポンプコント
ローラ32を接続して制御してもよい。さらに、1台の
クライオポンプコントローラ32が制御するクライオポ
ンプ10の数も、前記実施形態の6台に限らず、1〜5
台あるいは7台以上でもよい。この制御対象台数は、ク
ライオポンプコントローラ32の能力やクライオポンプ
10の配置状態等に応じて適宜設定すればよい。
【0064】さらに、前記実施形態では、冷凍ユニット
51がG−Mサイクル冷凍機であったが、本発明は、ス
ターリングサイクル冷凍機や変形ソルベイサイクル冷凍
機、およびパルス管式冷凍機を採用したクライオポンプ
にも適用できる。
【0065】
【発明の効果】このような本発明のクライオポンプの評
価方法および評価装置によれば、一定の入力熱負荷に対
する実際の測定温度と既知の基準温度とを比較したり、
または、一定の温度に制御した場合における実際の入力
熱負荷と既知の基準熱負荷とを比較するだけでよいか
ら、クライオポンプが設置される装置を真空にする必要
がなく、評価に要する時間を格段に短縮できる。また、
クライオポンプのみに係るパラメータで評価されるの
で、純粋にクライオポンプを評価でき、よって評価結果
の信憑性を向上させることができるうえ、従来のような
再評価を不要にできるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係るクライオポンプの
評価装置を示す概略構成図である。
【図2】前記実施形態のクライオポンプの評価装置の詳
細を示す図である。
【図3】前記実施形態のクライオポンプを示す一部破断
の全体斜視図である。
【図4】前記実施形態のクライオポンプの要部を示す断
面図である。
【図5】クライオポンプの温度と熱負荷との関係を示す
図である。
【図6】クライオポンプの熱負荷特性を示す図である。
【符号の説明】 1 クライオポンプユニット 10 クライオポンプ 11〜13 配管 14〜17 バルブ 18,19 圧力計 20 コンプレッサ 21,22 配管 30 評価装置である運転制御装置 31 コントロールボックス 32 クライオポンプコントローラ 33 ホストコンピュータ 35 第1の温度センサ 36 第2の温度センサ 37 第1の加熱装置であるヒータ 38 第2の加熱装置であるヒータ 51 冷凍ユニット 52 第1段冷却部 53 第2段冷却部 60 ラジエーションシールド 61 バッフル 62 コールドパネル 64 真空チャンバ

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1段および第2段のクライオパネル面
    と、これらの第1段および第2段のクライオパネル面を
    冷却する第1段および第2段の冷却部とを備えるクライ
    オポンプの評価方法であって、 前記第1段の冷却部に、第1の加熱装置および第1の温
    度センサを設け、 前記第2段の冷却部に、第2の加熱装置および第2の温
    度センサを設け、 前記第1段および第2段の冷却部の前記各加熱装置の入
    力熱負荷に対する温度を前記各温度センサで測定し、そ
    の実際の測定温度と、前記各加熱装置の入力熱負荷に対
    する前記各冷却部の既知の基準温度との比較に基づいて
    前記クライオポンプの性能を評価することを特徴とする
    クライオポンプの評価方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のクライオポンプの評価
    方法において、前記各加熱装置の入力熱負荷を無負荷に
    設定した状態での前記測定温度と前記基準温度との比較
    を行うことを特徴とするクライオポンプの評価方法。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のクライオポンプの評価
    方法において、前記各加熱装置の入力熱負荷を複数段階
    に設定した状態での前記測定温度と前記基準温度との比
    較を行うことを特徴とするクライオポンプの評価方法。
  4. 【請求項4】 第1段および第2段のクライオパネル面
    と、これらの第1段および第2段のクライオパネル面を
    冷却する第1段および第2段の冷却部とを備えるクライ
    オポンプの評価方法であって、 前記第1段の冷却部に、第1の加熱装置および第1の温
    度センサを設け、 前記第2段の冷却部に、第2の加熱装置および第2の温
    度センサを設け、 前記各温度センサで測定される前記第1段および第2段
    の冷却部の温度を一定に制御し、その際の前記各加熱装
    置の実際の入力熱負荷と、前記各冷却部を前記一定温度
    にするための前記各加熱装置の既知の基準熱負荷との比
    較に基づいて前記クライオポンプの性能を評価すること
    を特徴とするクライオポンプの評価方法。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載のクライ
    オポンプの評価方法において、前記クライオポンプの実
    運転中を利用して前記測定温度と前記基準温度との比較
    または前記入力熱負荷と基準熱負荷との比較を行うこと
    を特徴とするクライオポンプの評価方法。
  6. 【請求項6】 請求項1〜4のいずれかに記載のクライ
    オポンプの評価方法において、前記クライオポンプの評
    価運転中に前記測定温度と前記基準温度との比較または
    前記入力熱負荷と基準熱負荷との比較を行うことを特徴
    とするクライオポンプの評価方法。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれかに記載のクライ
    オポンプの評価方法において、前記測定温度と基準温度
    との比較または前記入力熱負荷と基準熱負荷との比較を
    一定周期で行ってその評価データを蓄積し、この評価デ
    ータの時間経過に伴う傾向性から、前記クライオポンプ
    のメンテナンス時期を予測することを特徴とするクライ
    オポンプの評価方法。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7のいずれかに記載のクライ
    オポンプの評価方法において、前記測定温度と基準温度
    との比較または前記入力熱負荷と基準熱負荷との比較を
    一定周期で行ってその評価データを蓄積し、前記比較の
    結果、前記クライオポンプが異常状態にあると判断され
    た場合には、判断された時点までの前記評価データの履
    歴に基づき前記異常状態が突発的なものか、あるいはメ
    ンテナンスの必要性を意味するものかを予測することを
    特徴とするクライオポンプの評価方法。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8のいずれかに記載のクライ
    オポンプの評価方法において、前記クライオポンプを複
    数台設置するとともに、各クライオポンプの前記評価デ
    ータを集中管理し、通信手段により当該集中管理元と前
    記各クライオポンプの設置先との間で前記評価データを
    やり取りすることを特徴とするクライオポンプの評価方
    法。
  10. 【請求項10】 第1段および第2段のクライオパネル
    面と、これらの第1段および第2段のクライオパネル面
    を冷却する第1段および第2段の冷却部とを備えるクラ
    イオポンプの評価装置であって、 前記第1段および第2段の冷却部にそれぞれ設けられた
    第1および第2の加熱装置と、 前記第1段および第2段の冷却部にそれぞれ設けられた
    第1および第2の温度センサと、 前記第1段および第2段の冷却部の前記各加熱装置の入
    力熱負荷に対する温度を前記各温度センサで測定し、そ
    の実際の測定温度と、前記各加熱装置の入力熱負荷に対
    する前記各冷却部の既知の基準温度との比較に基づいて
    前記クライオポンプの性能を評価する評価手段と、 を備えることを特徴とするクライオポンプの評価装置。
  11. 【請求項11】 第1段および第2段のクライオパネル
    面と、これらの第1段および第2段のクライオパネル面
    を冷却する第1段および第2段の冷却部とを備えるクラ
    イオポンプの評価装置であって、 前記第1段および第2段の冷却部にそれぞれ設けられた
    第1および第2の加熱装置と、 前記第1段および第2段の冷却部にそれぞれ設けられた
    第1および第2の温度センサと、 前記各温度センサで測定される前記第1段および第2段
    の冷却部の温度を一定に制御し、その際の前記各加熱装
    置の実際の入力熱負荷と、前記各冷却部を前記一定温度
    にするための前記各加熱装置の既知の基準熱負荷との比
    較に基づいて前記クライオポンプの性能を評価する評価
    手段と、 を備えることを特徴とするクライオポンプの評価装置。
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