JP2000248895A - 排土構造 - Google Patents
排土構造Info
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- JP2000248895A JP2000248895A JP11051724A JP5172499A JP2000248895A JP 2000248895 A JP2000248895 A JP 2000248895A JP 11051724 A JP11051724 A JP 11051724A JP 5172499 A JP5172499 A JP 5172499A JP 2000248895 A JP2000248895 A JP 2000248895A
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- sheath
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 大出力の推進機を準備しなくても工程数を少
なくして非開削の状態で大口径の配管を敷設することが
できるとともに、排土による地面の隆起などを生じない
ようにすることができる排土構造を提供する。 【解決手段】 配管の敷設経路に発進立坑1、到達立坑
2を設け、地上設置型の推進機3から繰出される回転ロ
ッド4を用いてボーリング孔を掘進し、ボーリング孔掘
進後、上記回転ロッド4を上記到達立抗2から発進立抗
1に向け引き戻すことで引き込み対象の配管10を上記
ボーリング孔内に引き込むように施工する非開削による
配管の敷設工法に用いられる排土構造であって、上記ボ
ーリング孔を拡径しながらこの作業と同時に挿入される
鞘管11の挿入方向前側端部開口部近傍に着脱可能な支
持部材20を該鞘管11内で張設し、その支持部材11
の一部に滑車21を設置し、この滑車21に掛け回され
る牽引部材22の一部に土砂運搬手段23を連結し、上
記牽引部材22を往復動させることで上記土砂運搬手段
23により上記鞘管11内に流入した土砂を外部に排出
する構成を備えていることを特徴とする。
なくして非開削の状態で大口径の配管を敷設することが
できるとともに、排土による地面の隆起などを生じない
ようにすることができる排土構造を提供する。 【解決手段】 配管の敷設経路に発進立坑1、到達立坑
2を設け、地上設置型の推進機3から繰出される回転ロ
ッド4を用いてボーリング孔を掘進し、ボーリング孔掘
進後、上記回転ロッド4を上記到達立抗2から発進立抗
1に向け引き戻すことで引き込み対象の配管10を上記
ボーリング孔内に引き込むように施工する非開削による
配管の敷設工法に用いられる排土構造であって、上記ボ
ーリング孔を拡径しながらこの作業と同時に挿入される
鞘管11の挿入方向前側端部開口部近傍に着脱可能な支
持部材20を該鞘管11内で張設し、その支持部材11
の一部に滑車21を設置し、この滑車21に掛け回され
る牽引部材22の一部に土砂運搬手段23を連結し、上
記牽引部材22を往復動させることで上記土砂運搬手段
23により上記鞘管11内に流入した土砂を外部に排出
する構成を備えていることを特徴とする。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガス等の流通管路
となる配管を非開削により地中に敷設するための配管敷
設工法を実施する際に用いられる排土構造に関し、さら
に詳しくは、土中に形成されたボーリング孔を拡径する
際に生じる土砂を外部に排出する構造に関する。
となる配管を非開削により地中に敷設するための配管敷
設工法を実施する際に用いられる排土構造に関し、さら
に詳しくは、土中に形成されたボーリング孔を拡径する
際に生じる土砂を外部に排出する構造に関する。
【0002】
【従来の技術】非開削による配管の地中敷設工法とし
て、上述のような路上設置型の推進機を使用し、この推
進機から繰出される回転ロッドを、推進機の押込み力に
より発進立坑から到達立坑に至る経路に押し込んでボー
リング孔を掘進し、その後に、推進機の引込み力により
ロッドに接続された引込み対象の配管を到達立坑の側か
ら発進立坑に至る経路のボーリング孔に引込む工法が提
唱されている。
て、上述のような路上設置型の推進機を使用し、この推
進機から繰出される回転ロッドを、推進機の押込み力に
より発進立坑から到達立坑に至る経路に押し込んでボー
リング孔を掘進し、その後に、推進機の引込み力により
ロッドに接続された引込み対象の配管を到達立坑の側か
ら発進立坑に至る経路のボーリング孔に引込む工法が提
唱されている。
【0003】上記の配管敷設工法を、図5乃至図9にお
いて説明すると次の通りである。図5において、管の敷
設経路には発進立坑1と、到達立坑2とが設けられ、発
進立坑1側の地上に路上設置型の推進機3が配置され
る。この推進機3には、回転するロッド4を所要の押込
み力で繰出し、また所要の引込み力で引き戻すように作
用するガイドドリルユニット3aが備えられている。
いて説明すると次の通りである。図5において、管の敷
設経路には発進立坑1と、到達立坑2とが設けられ、発
進立坑1側の地上に路上設置型の推進機3が配置され
る。この推進機3には、回転するロッド4を所要の押込
み力で繰出し、また所要の引込み力で引き戻すように作
用するガイドドリルユニット3aが備えられている。
【0004】図5に示す第1工程では、推進機3から繰
り出されるロッド4の先端にドリルヘッド5を取付けた
状態で、このロッド4の先端を、地上に設けた貫入孔6
より地中に進入させ、推進機3による押込み力により発
進立坑1を横断して到達立坑2に至る目標ラインの地中
にロッド4を回転推進させることで、地中に配管引込み
用のボーリング孔(パイロット孔)を掘進させる。この
際に、ドリルヘッド5の先端からベントナイト泥水をジ
ェット噴射し、その水流により土壌を切り崩しながら掘
進させるようにしている。
り出されるロッド4の先端にドリルヘッド5を取付けた
状態で、このロッド4の先端を、地上に設けた貫入孔6
より地中に進入させ、推進機3による押込み力により発
進立坑1を横断して到達立坑2に至る目標ラインの地中
にロッド4を回転推進させることで、地中に配管引込み
用のボーリング孔(パイロット孔)を掘進させる。この
際に、ドリルヘッド5の先端からベントナイト泥水をジ
ェット噴射し、その水流により土壌を切り崩しながら掘
進させるようにしている。
【0005】上記第1工程でのロッド推進時には、ドリ
ルヘッド5に組み込んだ発信器(図示せず)からの信号
7を、地上の検知器8で検知してボーリングの先端位置
を把握し、地上からの遠隔操作によってロッド4の先端
が、他の埋設物等の障害を避けるように逐次方向修正さ
れている。
ルヘッド5に組み込んだ発信器(図示せず)からの信号
7を、地上の検知器8で検知してボーリングの先端位置
を把握し、地上からの遠隔操作によってロッド4の先端
が、他の埋設物等の障害を避けるように逐次方向修正さ
れている。
【0006】次いで図6に示す第2工程では、到達立坑
2の側で上記ドリルヘッド5を取外し、これに代えてロ
ッド4の先端に、埋設管径よりも小さい外径を有する拡
径リーマ9を取り付け、この拡径リーマ9を推進機3に
よる引き込み力で引き戻して引き込み対象の配管を引き
込むためのボーリング孔を形成する。このようなボーリ
ング孔の形成は、土中を進行する拡径リーマ9に作用す
る土圧を考慮して複数回に分けられて実行され、順次拡
径リーマの外径を大きくして最終的に所定内径を有する
ボーリング孔を形成するようになっている。
2の側で上記ドリルヘッド5を取外し、これに代えてロ
ッド4の先端に、埋設管径よりも小さい外径を有する拡
径リーマ9を取り付け、この拡径リーマ9を推進機3に
よる引き込み力で引き戻して引き込み対象の配管を引き
込むためのボーリング孔を形成する。このようなボーリ
ング孔の形成は、土中を進行する拡径リーマ9に作用す
る土圧を考慮して複数回に分けられて実行され、順次拡
径リーマの外径を大きくして最終的に所定内径を有する
ボーリング孔を形成するようになっている。
【0007】ボーリング孔の形成が終了すると、図7に
示す第3工程が実施される。第3工程では、引き込み対
象となる配管10を内部に挿通するための鞘管11の引
き込みが行われる。鞘管11の引き込みに際して発進立
坑1から到達立坑2に向けてロッド4を挿通し、その先
端に到達立抗2に準備された鞘管11を連結する。推進
機3による引き込み力によりロッド4を引き戻すことで
鞘管11をパイロット孔内に挿通して引き込む。鞘管1
1は、所定長さを一群として引き込まれ、その一群の長
さのものが順次到達立抗2から引き込まれて発進立坑1
までのボーリング孔の全長を埋め尽くすようになってい
る。
示す第3工程が実施される。第3工程では、引き込み対
象となる配管10を内部に挿通するための鞘管11の引
き込みが行われる。鞘管11の引き込みに際して発進立
坑1から到達立坑2に向けてロッド4を挿通し、その先
端に到達立抗2に準備された鞘管11を連結する。推進
機3による引き込み力によりロッド4を引き戻すことで
鞘管11をパイロット孔内に挿通して引き込む。鞘管1
1は、所定長さを一群として引き込まれ、その一群の長
さのものが順次到達立抗2から引き込まれて発進立坑1
までのボーリング孔の全長を埋め尽くすようになってい
る。
【0008】鞘管11が到達立抗2から発進立抗1に至
るボーリング孔の全長に引き込まれると、次いで、図8
に示すように引き込み対象となる配管10を鞘管11内
に引き込むための準備を行う第4工程が実施される。つ
まり、この工程では、発進立坑1側から到達立抗2に向
けて鞘管11内にロッド4が挿通され、その先端が到達
立抗2側で配管10に連結される。
るボーリング孔の全長に引き込まれると、次いで、図8
に示すように引き込み対象となる配管10を鞘管11内
に引き込むための準備を行う第4工程が実施される。つ
まり、この工程では、発進立坑1側から到達立抗2に向
けて鞘管11内にロッド4が挿通され、その先端が到達
立抗2側で配管10に連結される。
【0009】ロッド4が配管10に連結されると、図9
に示すように、推進機3の引き込み力によってロッド4
が発進立抗1に向けて引き戻され、配管10が鞘管11
内に引き込まれる第5工程が実施される。配管10は、
所定長さを一群として順次引き込まれていく一群の末端
に対し、到達立坑2内に吊り下ろされる新たな一群の配
管10が溶接されて鞘管11内に引き込まれる。
に示すように、推進機3の引き込み力によってロッド4
が発進立抗1に向けて引き戻され、配管10が鞘管11
内に引き込まれる第5工程が実施される。配管10は、
所定長さを一群として順次引き込まれていく一群の末端
に対し、到達立坑2内に吊り下ろされる新たな一群の配
管10が溶接されて鞘管11内に引き込まれる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上述したような路上設
置型の推進機を使用した従来の配管地中敷設工法では、
比較的小口径の配管を引き込み対象とした場合は推進機
の出力を大出力としなくても良好に行われる反面、大口
径の配管を引き込む場合には推進機の出力が不足しがち
となる。従って、大口径の配管を引き込む場合には、大
出力の推進機を用意する必要があるので、設備が大がか
りとなる。そこで、従来では、大口径の配管を敷設する
際には、推進機によってではなく、開削して埋設する作
業が行われている。このため、開削作業に係る時間や設
備が甚大なものとなり、作業コストの上昇は否めない。
敢えて、開削しないで大出力の推進機を準備し、上述し
た手順を用いて配管を敷設した場合には、拡孔リーマに
よる拡孔時に生じる排土の処理が問題となる。つまり、
ボーリング孔の内径よりも相当に大きい内径まで拡大す
ると、排土の量も多大であり、このような量の排土が地
中に残っていると地面が隆起してしまうことがあり、こ
れを防止するためには隆起した地面の地均しなどの作業
が必要となり、これによっても敷設作業が煩雑となる虞
がある。
置型の推進機を使用した従来の配管地中敷設工法では、
比較的小口径の配管を引き込み対象とした場合は推進機
の出力を大出力としなくても良好に行われる反面、大口
径の配管を引き込む場合には推進機の出力が不足しがち
となる。従って、大口径の配管を引き込む場合には、大
出力の推進機を用意する必要があるので、設備が大がか
りとなる。そこで、従来では、大口径の配管を敷設する
際には、推進機によってではなく、開削して埋設する作
業が行われている。このため、開削作業に係る時間や設
備が甚大なものとなり、作業コストの上昇は否めない。
敢えて、開削しないで大出力の推進機を準備し、上述し
た手順を用いて配管を敷設した場合には、拡孔リーマに
よる拡孔時に生じる排土の処理が問題となる。つまり、
ボーリング孔の内径よりも相当に大きい内径まで拡大す
ると、排土の量も多大であり、このような量の排土が地
中に残っていると地面が隆起してしまうことがあり、こ
れを防止するためには隆起した地面の地均しなどの作業
が必要となり、これによっても敷設作業が煩雑となる虞
がある。
【0011】一方、地面の隆起を防止するために、ボー
リング孔を拡径した際に生じる泥水中の土砂を吸引して
外部に排出する構造がある。しかし、この方法では、吸
引開口に土砂が詰まってしまうことがあり、この結果と
して、円滑な排土処理が行えず、上述した地面の隆起に
関する問題が未だ残されたままとなる。
リング孔を拡径した際に生じる泥水中の土砂を吸引して
外部に排出する構造がある。しかし、この方法では、吸
引開口に土砂が詰まってしまうことがあり、この結果と
して、円滑な排土処理が行えず、上述した地面の隆起に
関する問題が未だ残されたままとなる。
【0012】本発明の目的は、上記従来の配管の敷設工
法における問題、特に大口径の配管を敷設する場合の問
題に鑑み、大出力の推進機を準備しなくても工程数を少
なくして非開削の状態で大口径の配管を敷設することが
できるとともに、排土による地面の隆起などを確実に防
止できる排土構造を提供することにある。
法における問題、特に大口径の配管を敷設する場合の問
題に鑑み、大出力の推進機を準備しなくても工程数を少
なくして非開削の状態で大口径の配管を敷設することが
できるとともに、排土による地面の隆起などを確実に防
止できる排土構造を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、配管の敷設経路に発進立
坑、到達立坑を設け、地上設置型の推進機から繰出され
る回転ロッドを用いてボーリング孔を掘進し、ボーリン
グ孔掘進後、上記回転ロッドを上記到達立抗から発進立
抗に向け引き戻すことで引き込み対象の配管を上記ボー
リング孔内に引き込むように施工する非開削による配管
の敷設工法に用いられる排土構造であって、上記ボーリ
ング孔を拡径しながらこの作業と同時に挿入される管材
の挿入方向前側端部開口部近傍に着脱可能な支持部材を
該管材で張設し、その支持部材の一部に滑車を設置し、
この滑車に掛け回される牽引部材の一部に土砂運搬手段
を連結し、上記牽引部材を往復動させることで上記土砂
運搬手段により上記管材内に流入した土砂を外部に排出
する構成を備えていることを特徴としている。
め、請求項1記載の発明は、配管の敷設経路に発進立
坑、到達立坑を設け、地上設置型の推進機から繰出され
る回転ロッドを用いてボーリング孔を掘進し、ボーリン
グ孔掘進後、上記回転ロッドを上記到達立抗から発進立
抗に向け引き戻すことで引き込み対象の配管を上記ボー
リング孔内に引き込むように施工する非開削による配管
の敷設工法に用いられる排土構造であって、上記ボーリ
ング孔を拡径しながらこの作業と同時に挿入される管材
の挿入方向前側端部開口部近傍に着脱可能な支持部材を
該管材で張設し、その支持部材の一部に滑車を設置し、
この滑車に掛け回される牽引部材の一部に土砂運搬手段
を連結し、上記牽引部材を往復動させることで上記土砂
運搬手段により上記管材内に流入した土砂を外部に排出
する構成を備えていることを特徴としている。
【0014】請求項2記載の発明は、請求項1記載の排
土構造において、上記管材として、鞘管若しくは該鞘管
を挿入可能で敷設対象となる配管が相当していることを
特徴としている。
土構造において、上記管材として、鞘管若しくは該鞘管
を挿入可能で敷設対象となる配管が相当していることを
特徴としている。
【0015】請求項3記載の発明は、請求項1記載の非
開削による配管の敷設工法において、上記支持部材は、
上記鞘管の直径方向に伸縮可能なロッドを軸方向両端に
備えた油圧シリンダが用いられ、オイルの給排制御によ
ってロッド端部を上記鞘管内周面に対して押圧および押
圧解除されることにより上記鞘管に対して着脱可能な構
成を備えていることを特徴としている。
開削による配管の敷設工法において、上記支持部材は、
上記鞘管の直径方向に伸縮可能なロッドを軸方向両端に
備えた油圧シリンダが用いられ、オイルの給排制御によ
ってロッド端部を上記鞘管内周面に対して押圧および押
圧解除されることにより上記鞘管に対して着脱可能な構
成を備えていることを特徴としている。
【0016】請求項4記載の発明は、請求項1記載の排
土構造において、上記土砂運搬手段は、上記牽引手段の
一部に連結されたバケット部材で構成され、該バケット
部材は上記鞘管内面に当接可能な乗り上げ規制部材およ
び土砂こぼれ防止蓋を備え、上記鞘管内部に向け進行す
る往動時には、上記乗り上げ規制部材が上記鞘管の内面
に当接することで上記バケットが上記鞘管内に堆積して
いる土砂の底部に入り込ませて土砂を掬い、上記鞘管内
部から引き出される方向に進行する復動時には、上記土
砂こぼれ防止蓋によってバケット上の土砂をこぼれ落ち
ない状態に維持する構成を備えていることを特徴として
いる。
土構造において、上記土砂運搬手段は、上記牽引手段の
一部に連結されたバケット部材で構成され、該バケット
部材は上記鞘管内面に当接可能な乗り上げ規制部材およ
び土砂こぼれ防止蓋を備え、上記鞘管内部に向け進行す
る往動時には、上記乗り上げ規制部材が上記鞘管の内面
に当接することで上記バケットが上記鞘管内に堆積して
いる土砂の底部に入り込ませて土砂を掬い、上記鞘管内
部から引き出される方向に進行する復動時には、上記土
砂こぼれ防止蓋によってバケット上の土砂をこぼれ落ち
ない状態に維持する構成を備えていることを特徴として
いる。
【0017】請求項5記載の発明は、請求項1記載の排
土構造において、上記土砂運搬手段は、上記鞘管内に流
入して堆積している土砂表面を移動可能なフロート状の
基板と、該基板における上記土砂に対向する面に設けら
れているよう動可能な掻き取り板とを備え、上記鞘管内
に向け進行する往動時には上記掻き取り板が上記基板に
倒れ込むことで上記土砂表面を移動し、上記鞘管内から
引き出される復動時には上記掻き取り板が上記基板から
起立して上記土砂を掻き取り、外部に排出する構成とさ
れていることを特徴としている。
土構造において、上記土砂運搬手段は、上記鞘管内に流
入して堆積している土砂表面を移動可能なフロート状の
基板と、該基板における上記土砂に対向する面に設けら
れているよう動可能な掻き取り板とを備え、上記鞘管内
に向け進行する往動時には上記掻き取り板が上記基板に
倒れ込むことで上記土砂表面を移動し、上記鞘管内から
引き出される復動時には上記掻き取り板が上記基板から
起立して上記土砂を掻き取り、外部に排出する構成とさ
れていることを特徴としている。
【0018】
【作用】請求項1および3記載の発明では、拡径時に同
時にボーリング孔内に挿入される鞘管に着脱可能な支持
部材を設け、この支持部材に設置された滑車に掛け回さ
れる牽引部材の一部に有する土砂運搬手段を往復動させ
ることで鞘管内に流入した土砂を外部に排出することが
できる。特に、請求項2記載の発明では、油圧シリンダ
の給排制御により鞘管に対して着脱可能に支持部材を設
けることができ、しかも油圧制御によって堅固に支持部
材を固定状態に保持することができるので、牽引部材の
牽引時に発生する負荷に抗して滑車を保持することがで
きる。これにより、滑車に掛け回されている牽引部材の
牽引駆動という簡単な操作によって鞘管内からの土砂の
排出が行える。
時にボーリング孔内に挿入される鞘管に着脱可能な支持
部材を設け、この支持部材に設置された滑車に掛け回さ
れる牽引部材の一部に有する土砂運搬手段を往復動させ
ることで鞘管内に流入した土砂を外部に排出することが
できる。特に、請求項2記載の発明では、油圧シリンダ
の給排制御により鞘管に対して着脱可能に支持部材を設
けることができ、しかも油圧制御によって堅固に支持部
材を固定状態に保持することができるので、牽引部材の
牽引時に発生する負荷に抗して滑車を保持することがで
きる。これにより、滑車に掛け回されている牽引部材の
牽引駆動という簡単な操作によって鞘管内からの土砂の
排出が行える。
【0019】請求項2記載の発明では、拡径作業と同時
に引き込まれる管材として鞘管若しくはこれを内部に挿
入した敷設対象となる配管が用いられることで配管の引
き込み手順を簡略化しでき、しかも、鞘管を土砂の排出
部として用いることで配管内面の汚損や損傷を防止する
こともできる。
に引き込まれる管材として鞘管若しくはこれを内部に挿
入した敷設対象となる配管が用いられることで配管の引
き込み手順を簡略化しでき、しかも、鞘管を土砂の排出
部として用いることで配管内面の汚損や損傷を防止する
こともできる。
【0020】請求項4および5記載の発明では、土砂運
搬手段として用いられるバケットあるいは基板が往動時
には土砂の回収を許容し、復動時には回収した土砂のこ
ぼれを防止できる構成を備えているので、牽引部材の牽
引操作に応じて確実に土砂を外部に排出できる状態を得
ることができる。
搬手段として用いられるバケットあるいは基板が往動時
には土砂の回収を許容し、復動時には回収した土砂のこ
ぼれを防止できる構成を備えているので、牽引部材の牽
引操作に応じて確実に土砂を外部に排出できる状態を得
ることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図示実施例により、本発明
の実施の形態を説明する。なお、本発明による排土構造
を用いる配管の敷設工法は、図5および図1あるいは図
3に示す工法を対象としており、これら工法を説明する
図において図5乃至図9に示したものと同じ構成部材に
関しては同符号により示してある。
の実施の形態を説明する。なお、本発明による排土構造
を用いる配管の敷設工法は、図5および図1あるいは図
3に示す工法を対象としており、これら工法を説明する
図において図5乃至図9に示したものと同じ構成部材に
関しては同符号により示してある。
【0022】図1は、本発明実施例による排土構造の要
部を説明するための模式図である。図1には、図8に示
した鞘管11を挿入する状態が示されている。図1にお
いて、鞘管11は、本実施例の場合、拡径リーマ(便宜
上、符号9’で示す)によるボーリング孔の拡径作業と
同時にボーリング孔内に挿入されるようになっている。
鞘管11は、拡径時での掘進方向に沿って挿入され、そ
の方向における前側端部に有する開口近傍の内部に支持
部材20が設けられ、この支持部材20には滑車21が
設置されている。支持部材20は、拡径リーマ9’が連
結可能な油圧シリンダ20Aで構成され、油圧シリンダ
20Aは、鞘管11の直径方向に伸縮可能なロッド20
Bを軸方向両端に備えている。本実施例では、油圧シリ
ンダ21の構成として、油圧ジャッキが用いられ、操作
ハンドルの操作によってロッド20Bを伸縮できるよう
になっている。これにより、油圧シリンダ20Aは、給
油のための配管類をなくした簡単な構造とすることがで
きる。このような油圧シリンダ20Aには、図示しない
が、設置の操作圧力、換言すれば、ロッド先端からの反
力とロッドの伸長ストロークとを読み出せる計器を設
け、ロッドの着座圧とロッド20Bの伸長量によってロ
ッド20Bが鞘管11における断面形状の中心線上、つ
まり直径線上に位置しているかどうかを確認できるよう
にすることも可能である。つまり、着座圧が最大の時の
伸長量が鞘管11の断面形状の中心線上で伸長した場合
と同じ条件であるときにはロッド20Bが鞘管11の直
径線上に位置していると判断する。直径線上に位置して
いないときには、ロッドの位置を変更して再度伸長させ
て直径線上に位置させる。拡径リーマ9’と油圧シリン
ダ20Aとは、図示しない連結手段を備えた支持板(図
示されず)を油圧シリンダ20Aの外壁に取り付けるこ
とで、図2に示すように一体化されている。
部を説明するための模式図である。図1には、図8に示
した鞘管11を挿入する状態が示されている。図1にお
いて、鞘管11は、本実施例の場合、拡径リーマ(便宜
上、符号9’で示す)によるボーリング孔の拡径作業と
同時にボーリング孔内に挿入されるようになっている。
鞘管11は、拡径時での掘進方向に沿って挿入され、そ
の方向における前側端部に有する開口近傍の内部に支持
部材20が設けられ、この支持部材20には滑車21が
設置されている。支持部材20は、拡径リーマ9’が連
結可能な油圧シリンダ20Aで構成され、油圧シリンダ
20Aは、鞘管11の直径方向に伸縮可能なロッド20
Bを軸方向両端に備えている。本実施例では、油圧シリ
ンダ21の構成として、油圧ジャッキが用いられ、操作
ハンドルの操作によってロッド20Bを伸縮できるよう
になっている。これにより、油圧シリンダ20Aは、給
油のための配管類をなくした簡単な構造とすることがで
きる。このような油圧シリンダ20Aには、図示しない
が、設置の操作圧力、換言すれば、ロッド先端からの反
力とロッドの伸長ストロークとを読み出せる計器を設
け、ロッドの着座圧とロッド20Bの伸長量によってロ
ッド20Bが鞘管11における断面形状の中心線上、つ
まり直径線上に位置しているかどうかを確認できるよう
にすることも可能である。つまり、着座圧が最大の時の
伸長量が鞘管11の断面形状の中心線上で伸長した場合
と同じ条件であるときにはロッド20Bが鞘管11の直
径線上に位置していると判断する。直径線上に位置して
いないときには、ロッドの位置を変更して再度伸長させ
て直径線上に位置させる。拡径リーマ9’と油圧シリン
ダ20Aとは、図示しない連結手段を備えた支持板(図
示されず)を油圧シリンダ20Aの外壁に取り付けるこ
とで、図2に示すように一体化されている。
【0023】油圧シリンダ20Aには、拡径リーマ9’
の連結位置と反対側の位置に滑車21が設けられてお
り、滑車21は、上記支持板にそれぞれ固定された支持
ブラケット21Aによって回転自在に支持されている。
滑車21には牽引部材をなすワイヤ22が掛け回されて
いる。ワイヤ22は、滑車21と到達立抗2に設置され
ているウインチ24との間に掛け回されてループを構成
し、その一部には土砂運搬手段23が取り付けられてい
る。
の連結位置と反対側の位置に滑車21が設けられてお
り、滑車21は、上記支持板にそれぞれ固定された支持
ブラケット21Aによって回転自在に支持されている。
滑車21には牽引部材をなすワイヤ22が掛け回されて
いる。ワイヤ22は、滑車21と到達立抗2に設置され
ているウインチ24との間に掛け回されてループを構成
し、その一部には土砂運搬手段23が取り付けられてい
る。
【0024】牽引部材であるワイヤ22は、鞘管11に
おける挿入方向後側端部の開口部に設けられたシャッタ
ー部材12を挿通させてウインチ24に倦装されてい
る。シャッター部材12は、少なくともワイヤ22の挿
通位置が開閉可能な部材であり、鞘11内に浸入した泥
水中の水などの液体を封止するために用いられる。
おける挿入方向後側端部の開口部に設けられたシャッタ
ー部材12を挿通させてウインチ24に倦装されてい
る。シャッター部材12は、少なくともワイヤ22の挿
通位置が開閉可能な部材であり、鞘11内に浸入した泥
水中の水などの液体を封止するために用いられる。
【0025】上記ワイヤ22が掛け回されている滑車2
1は、図1に示す例では図における上下に一対で設けら
れている。これは、図2に示す土砂運搬手段23の構造
に対応するためである。すなわち、図1に示す実施例で
は、土砂運搬手段23として後述する構成を備えたバケ
ットが用いられる。図2は、上記バケット23’の構成
を示す斜視図であり、同図においてバケット23’は、
バケット23’は、バケット本体23A’、乗り上げ規
制部材23B’および土砂こぼれ防止蓋としての開閉蓋
23C’を主要部として備えている。バケット本体23
A’は、半割りのパイプ材などを用いて鞘管11の略半
周を覆えるように鞘管11の周面形状に倣った形状とさ
れ、換言すれば、鞘管11の内周面と略同等な曲率半径
によって形成されている。
1は、図1に示す例では図における上下に一対で設けら
れている。これは、図2に示す土砂運搬手段23の構造
に対応するためである。すなわち、図1に示す実施例で
は、土砂運搬手段23として後述する構成を備えたバケ
ットが用いられる。図2は、上記バケット23’の構成
を示す斜視図であり、同図においてバケット23’は、
バケット23’は、バケット本体23A’、乗り上げ規
制部材23B’および土砂こぼれ防止蓋としての開閉蓋
23C’を主要部として備えている。バケット本体23
A’は、半割りのパイプ材などを用いて鞘管11の略半
周を覆えるように鞘管11の周面形状に倣った形状とさ
れ、換言すれば、鞘管11の内周面と略同等な曲率半径
によって形成されている。
【0026】乗り上げ規制部材23B’は、バケット本
体23A’における矢印で示す往動方向の前側及び後側
にそれぞれ配置されていて、鞘管11の内周面でバケッ
ト本体23A’によって覆われる内周面と反対側の内周
面に当接可能な構造を備えている。本実施例では、線材
を用いて鞘管11におけるバケット本体23A’によっ
て覆われている内周面の残りの内周面と当接できるよう
に曲折形成され、その延長方向両端がバケット本体23
A’に溶接などによって接合されている。
体23A’における矢印で示す往動方向の前側及び後側
にそれぞれ配置されていて、鞘管11の内周面でバケッ
ト本体23A’によって覆われる内周面と反対側の内周
面に当接可能な構造を備えている。本実施例では、線材
を用いて鞘管11におけるバケット本体23A’によっ
て覆われている内周面の残りの内周面と当接できるよう
に曲折形成され、その延長方向両端がバケット本体23
A’に溶接などによって接合されている。
【0027】開閉蓋23C’は、バケット本体23A’
における往動方向前側の端部に配置されてバケット本体
23A’の底部側を揺動端としてバケット本体23A’
により揺動可能に支持されている。バケット本体23
A’には、開閉蓋23C’の揺動端側で開閉蓋をはさん
でバケット本体23A’の往動方向前側で開閉蓋23
C’の表面に相当する位置でバケット本体23A’の内
周面に架設されたストッパ部材23D’が設けられてい
る。ストッパ部材23D’は、往動時での開閉蓋の開放
(図2中、二点鎖線で示す状態)を許容し、復動時に開
閉蓋23を衝止して閉じた状態を維持するための部材で
あり、バケット本体23A’において、復動時に開閉蓋
23C’が慣性力によって開閉しようとする側に固定さ
れたブロック体などで構成されている。バケット本体2
3A’には、長手方向でストッパ部材23D’が設けら
れている側と反対側の端部にバケット本体23A’の曲
率半径中心にワイヤ22が連結されている。ワイヤ22
は、ループの一端がバケット本体23A’の内周面を横
断する方向に架設されているロッド支持部材23E’同
士が交差する中心位置、つまり上述した曲率半径中心位
置に端部が連結され、ループの他端がストッパ部材23
D’における中央位置に連結されている。
における往動方向前側の端部に配置されてバケット本体
23A’の底部側を揺動端としてバケット本体23A’
により揺動可能に支持されている。バケット本体23
A’には、開閉蓋23C’の揺動端側で開閉蓋をはさん
でバケット本体23A’の往動方向前側で開閉蓋23
C’の表面に相当する位置でバケット本体23A’の内
周面に架設されたストッパ部材23D’が設けられてい
る。ストッパ部材23D’は、往動時での開閉蓋の開放
(図2中、二点鎖線で示す状態)を許容し、復動時に開
閉蓋23を衝止して閉じた状態を維持するための部材で
あり、バケット本体23A’において、復動時に開閉蓋
23C’が慣性力によって開閉しようとする側に固定さ
れたブロック体などで構成されている。バケット本体2
3A’には、長手方向でストッパ部材23D’が設けら
れている側と反対側の端部にバケット本体23A’の曲
率半径中心にワイヤ22が連結されている。ワイヤ22
は、ループの一端がバケット本体23A’の内周面を横
断する方向に架設されているロッド支持部材23E’同
士が交差する中心位置、つまり上述した曲率半径中心位
置に端部が連結され、ループの他端がストッパ部材23
D’における中央位置に連結されている。
【0028】一方、上記ワイヤ22が掛け回されている
滑車21は、図3に示す構成を備えた土砂運搬手段を対
象とする場合には、図3において鞘管11の断面中心位
置の1カ所に設置される。図3に示される土砂運搬手段
23の構成は、鞘管11の断面中心位置で鞘管11の挿
入方向で往復動可能なフロート状の基板(便宜上、符号
230で示す)を備えている。図4は、土砂運搬手段2
3として用いられる基板230の構成を示す斜視図であ
り、同図において基板230は、鞘管11の断面中心に
位置して往復動することができるようになっている、こ
のため、基板230における往復動方向各端部には、上
記ワイヤ22の端部がそれぞれ連結されている。
滑車21は、図3に示す構成を備えた土砂運搬手段を対
象とする場合には、図3において鞘管11の断面中心位
置の1カ所に設置される。図3に示される土砂運搬手段
23の構成は、鞘管11の断面中心位置で鞘管11の挿
入方向で往復動可能なフロート状の基板(便宜上、符号
230で示す)を備えている。図4は、土砂運搬手段2
3として用いられる基板230の構成を示す斜視図であ
り、同図において基板230は、鞘管11の断面中心に
位置して往復動することができるようになっている、こ
のため、基板230における往復動方向各端部には、上
記ワイヤ22の端部がそれぞれ連結されている。
【0029】基板230は、鞘管11の内径よりも多少
狭い幅を持ち、往動方向前端側の下面には後述する掻き
取り板231が設けられている。掻き取り板231は、
基板230の下面に基端が枢支されて鞘管11の下面側
に揺動端を位置させた揺動可能な部材であり、鞘管11
の断面中心から下周面の形状に倣った形状である略半円
形状を有している。
狭い幅を持ち、往動方向前端側の下面には後述する掻き
取り板231が設けられている。掻き取り板231は、
基板230の下面に基端が枢支されて鞘管11の下面側
に揺動端を位置させた揺動可能な部材であり、鞘管11
の断面中心から下周面の形状に倣った形状である略半円
形状を有している。
【0030】掻き取り板231は、基板230の往動時
に基板230側に倒れ、復動時には鞘管11の下周面に
向け起立する態位を設定されている。このため、基板2
30には、往動方向前側端部において掻き取り板231
の面と対向して掻き取り板231の基端側にストッパ部
材232が固定されている。
に基板230側に倒れ、復動時には鞘管11の下周面に
向け起立する態位を設定されている。このため、基板2
30には、往動方向前側端部において掻き取り板231
の面と対向して掻き取り板231の基端側にストッパ部
材232が固定されている。
【0031】基板230には、鞘管11の直径方向両端
に相当する幅方向両端に、往動方向に沿って複数箇所に
転動体233が設けられている。転動体233は、一対
の車輪で構成されており、基板230に一体化されてい
る支持ブラケット233Aに軸支されている。転動体2
33は、鞘管11の内周面に当接可能な位置まで張り出
した状態で支持されており、基板230が移動する際に
鞘管11の内周面に当接しながら自転することができ
る。転動体233は鞘管11の内周面に当接することで
鞘管11内での基板の位置決め、つまり、鞘管11の断
面中心に基板を位置させる機能を備えている。
に相当する幅方向両端に、往動方向に沿って複数箇所に
転動体233が設けられている。転動体233は、一対
の車輪で構成されており、基板230に一体化されてい
る支持ブラケット233Aに軸支されている。転動体2
33は、鞘管11の内周面に当接可能な位置まで張り出
した状態で支持されており、基板230が移動する際に
鞘管11の内周面に当接しながら自転することができ
る。転動体233は鞘管11の内周面に当接することで
鞘管11内での基板の位置決め、つまり、鞘管11の断
面中心に基板を位置させる機能を備えている。
【0032】本実施例は以上のような構成であるから、
配管の敷設工法に合わせて本実施例の排土構造を適用す
る場合を説明すると次の通りである。図5において、地
中配管の敷設経路には第1発進立坑1と、到達立坑2と
が設けられ、第1発進立坑1側の地上に路上設置型の推
進機3が配置される。この推進機3には、従来と同じよ
うに、回転推進ロッド4を所要の押込み力で繰出し、ま
た所要の引込み力で引き戻すように作用するガイドドリ
ルユニット3aを備えている。また、ガイドドリルユニ
ット3aの近傍には、動力源となるパワーユニットトラ
ック3bが配置されている。
配管の敷設工法に合わせて本実施例の排土構造を適用す
る場合を説明すると次の通りである。図5において、地
中配管の敷設経路には第1発進立坑1と、到達立坑2と
が設けられ、第1発進立坑1側の地上に路上設置型の推
進機3が配置される。この推進機3には、従来と同じよ
うに、回転推進ロッド4を所要の押込み力で繰出し、ま
た所要の引込み力で引き戻すように作用するガイドドリ
ルユニット3aを備えている。また、ガイドドリルユニ
ット3aの近傍には、動力源となるパワーユニットトラ
ック3bが配置されている。
【0033】図5に示す第1工程では、まず推進機3か
ら繰り出されるロッド4の先端にドリルヘッド5を取付
ける。そして、推進機3を稼働することで、ドリルヘッ
ド5を取り付けたロッド4の先端を、地上に設けた貫入
孔6より地中に進入させる。次に、引き続き推進機3を
稼働することで、ロッド4が推進機3の押込み力により
第1発進立坑1を横断して到達立抗2に至る目標ライン
の地中に回転推進される。このように、配管引込み用の
ボーリング孔(長さ:100m)が形成される。なお、
この際に、ドリルヘッド5の先端からベントナイト泥水
がジェット噴射されて、その水流により土壌を切り崩し
ながら掘進させるようにすることも可能である。
ら繰り出されるロッド4の先端にドリルヘッド5を取付
ける。そして、推進機3を稼働することで、ドリルヘッ
ド5を取り付けたロッド4の先端を、地上に設けた貫入
孔6より地中に進入させる。次に、引き続き推進機3を
稼働することで、ロッド4が推進機3の押込み力により
第1発進立坑1を横断して到達立抗2に至る目標ライン
の地中に回転推進される。このように、配管引込み用の
ボーリング孔(長さ:100m)が形成される。なお、
この際に、ドリルヘッド5の先端からベントナイト泥水
がジェット噴射されて、その水流により土壌を切り崩し
ながら掘進させるようにすることも可能である。
【0034】上記ロッド4の推進時には、図6に示した
従来の場合と同様に、ドリルヘッド5に組み込んだ発信
器(図示せず)からの信号7を、地上の検知器8で検知
してボーリング孔の先端位置を把握しているので、地上
からの遠隔操作によってロッド4の先端が、他の埋設物
等の障害を避けるように逐次方向修正されている。
従来の場合と同様に、ドリルヘッド5に組み込んだ発信
器(図示せず)からの信号7を、地上の検知器8で検知
してボーリング孔の先端位置を把握しているので、地上
からの遠隔操作によってロッド4の先端が、他の埋設物
等の障害を避けるように逐次方向修正されている。
【0035】次いで図1および図3に示す第2工程で
は、到達立坑2の側で上記ドリルヘッド5を取外し、こ
れに代えてロッド4の先端に、埋設管径に近似させた大
口径用拡孔リーマ9’を取り付けるとともに、この拡径
リーマ9’に連続して埋設配管10を挿入可能な口径を
有する鞘管11を連結し、ロッド4を推進機3による引
き込み力で引き戻すことで、拡径しながら同時に鞘管1
1を挿入する。この場合には、鞘管11の挿入前に、鞘
管11の挿入方向前側端部の開口近傍で内部に支持部材
20としての油圧シリンダ21が設置される。油圧シリ
ンダ20Aは、ジャッキ操作レバーによってロッド21
Aの先端が鞘管11の直径線上に位置する状態で鞘管1
1の内周面に押圧固定され、図2および図4に示すよう
に、ロッド4の端部および一対の滑車21がそれそれ支
持ブラケット21Aに取り付けられる。これら滑車21
およびウインチ24間にはワイヤ22が掛け回され、ル
ープ状とされたワイヤ22の一部に土砂運搬手段23が
取り付けられる。
は、到達立坑2の側で上記ドリルヘッド5を取外し、こ
れに代えてロッド4の先端に、埋設管径に近似させた大
口径用拡孔リーマ9’を取り付けるとともに、この拡径
リーマ9’に連続して埋設配管10を挿入可能な口径を
有する鞘管11を連結し、ロッド4を推進機3による引
き込み力で引き戻すことで、拡径しながら同時に鞘管1
1を挿入する。この場合には、鞘管11の挿入前に、鞘
管11の挿入方向前側端部の開口近傍で内部に支持部材
20としての油圧シリンダ21が設置される。油圧シリ
ンダ20Aは、ジャッキ操作レバーによってロッド21
Aの先端が鞘管11の直径線上に位置する状態で鞘管1
1の内周面に押圧固定され、図2および図4に示すよう
に、ロッド4の端部および一対の滑車21がそれそれ支
持ブラケット21Aに取り付けられる。これら滑車21
およびウインチ24間にはワイヤ22が掛け回され、ル
ープ状とされたワイヤ22の一部に土砂運搬手段23が
取り付けられる。
【0036】拡径リーマ9’に連結される鞘管11に
は、拡径リーマ9’から噴射されるベントナイト泥水に
よって突き崩されることで軟化した土砂を回収して排出
するようになっている。土砂を排出する構造としては、
ワイヤ22の一部に取り付けられている土砂運搬手段2
3が用いられ、その土砂運搬手段23としては、図1あ
るいは図3に示した構造が用いられる。つまり、図1に
示したバケット23’を用いる構造では、鞘管11内で
軸線を境にして上方に乗り上げ規制部材22が位置して
内周面に当接しているので、バケット本体23A’は鞘
管11の下周面に押圧された状態となる。この状態にお
いて、ウインチ24が起動されるのに連動してバケット
本体23A’が往動方向(鞘管11の挿入方向に相当)
に移動すると、バケット本体23A’が鞘管11の下周
面に押圧されながら移動するので、鞘管11内に堆積し
ている土砂の底部に入り込むことができ、これによって
土砂の表面に載り上げることなく土砂を掬い取ることが
できる。
は、拡径リーマ9’から噴射されるベントナイト泥水に
よって突き崩されることで軟化した土砂を回収して排出
するようになっている。土砂を排出する構造としては、
ワイヤ22の一部に取り付けられている土砂運搬手段2
3が用いられ、その土砂運搬手段23としては、図1あ
るいは図3に示した構造が用いられる。つまり、図1に
示したバケット23’を用いる構造では、鞘管11内で
軸線を境にして上方に乗り上げ規制部材22が位置して
内周面に当接しているので、バケット本体23A’は鞘
管11の下周面に押圧された状態となる。この状態にお
いて、ウインチ24が起動されるのに連動してバケット
本体23A’が往動方向(鞘管11の挿入方向に相当)
に移動すると、バケット本体23A’が鞘管11の下周
面に押圧されながら移動するので、鞘管11内に堆積し
ている土砂の底部に入り込むことができ、これによって
土砂の表面に載り上げることなく土砂を掬い取ることが
できる。
【0037】バケット本体23A’が土砂を掬い取る場
合には、バケット本体23A’の移動によって土砂が開
閉蓋23C’を押し動かして開放するので、図2中、二
点鎖線で示すように開放され、土砂は抵抗なくバケット
本体23A’内に導入されることになる。
合には、バケット本体23A’の移動によって土砂が開
閉蓋23C’を押し動かして開放するので、図2中、二
点鎖線で示すように開放され、土砂は抵抗なくバケット
本体23A’内に導入されることになる。
【0038】バケット本体23A’が復動方向に移動す
るときには、ウインチ24がそれまでと逆方向に起動さ
れる。これにより、バケット本体23A’内に導入され
て堆積した土砂が慣性によって往動方向にこぼれようと
する。しかし、このときには、その慣性によって開閉蓋
23C’が閉じられ、この態位がストッパ部材23D’
によって維持されるので、バケット本体23A’内から
外部に土砂が流れ出すことがなく、この状態で到達立坑
2に向け移動することでバケット本体23A’内の土砂
を外部に搬送することができる。この場合には、開閉蓋
23C’の前面に位置する土砂が開閉蓋23C’の閉塞
を阻害しようとするが、慣性によってそれらの土砂が鞘
管11内にこぼれるので開閉蓋23C’は抵抗を受ける
ことなく閉塞状態となる。
るときには、ウインチ24がそれまでと逆方向に起動さ
れる。これにより、バケット本体23A’内に導入され
て堆積した土砂が慣性によって往動方向にこぼれようと
する。しかし、このときには、その慣性によって開閉蓋
23C’が閉じられ、この態位がストッパ部材23D’
によって維持されるので、バケット本体23A’内から
外部に土砂が流れ出すことがなく、この状態で到達立坑
2に向け移動することでバケット本体23A’内の土砂
を外部に搬送することができる。この場合には、開閉蓋
23C’の前面に位置する土砂が開閉蓋23C’の閉塞
を阻害しようとするが、慣性によってそれらの土砂が鞘
管11内にこぼれるので開閉蓋23C’は抵抗を受ける
ことなく閉塞状態となる。
【0039】第2工程では、鞘管11内に流れ込む土砂
がバケット本体23A’により掬い取られ、ロッド部材
25の復動に連動して、バケット本体21が鞘管11の
端部に移動するとシャッタ部材12を開放することでバ
ケット本体21に堆積している土砂を到達立坑2内に排
出することができる。到達立坑2内での土砂の回収は、
図示しない吸引手段が用いられ、この吸引手段により到
達立坑2外に回収される。なお、到達立坑2に図示しな
いベルトコンベヤ等を設置して吸引手段を設けないよう
な場合には、ベルトコンベヤ上で鞘管11の中心回りに
バケット本体21を反転させるようにすれば、短時間で
土砂を排出することができる。
がバケット本体23A’により掬い取られ、ロッド部材
25の復動に連動して、バケット本体21が鞘管11の
端部に移動するとシャッタ部材12を開放することでバ
ケット本体21に堆積している土砂を到達立坑2内に排
出することができる。到達立坑2内での土砂の回収は、
図示しない吸引手段が用いられ、この吸引手段により到
達立坑2外に回収される。なお、到達立坑2に図示しな
いベルトコンベヤ等を設置して吸引手段を設けないよう
な場合には、ベルトコンベヤ上で鞘管11の中心回りに
バケット本体21を反転させるようにすれば、短時間で
土砂を排出することができる。
【0040】一方、図3に示した基板230で構成され
た土砂運搬手段23を用いる場合には、支持部材20の
油圧シリンダ20Aに対して、一方の面にはロッド4
が、そしてこれと反対側の面には鞘管11の断面中心位
置で滑車21が設けられ、滑車21とウインチ24との
間にはワイヤ22がかけられてループ状とされる。ルー
プ状をなすワイヤ22の一部には、基板230が取り付
けられる。ウインチ24の起動によりワイヤ22が牽引
されて基板230が往動方向に移動すると、基板230
は鞘管11の断面中心位置で敷設方向に沿って移動す
る。基板230の移動位置は、鞘管11の断面中心であ
るので、鞘管11内に流れ込む泥水中で水よりも比重が
大きく鞘管11の下周面に堆積している土砂の上方に位
置することができ、土砂の表面上で移動することができ
る。鞘管11内の土砂は鞘管11の前側端部寄りの方が
多く堆積しているので、基板230が鞘管11の前側端
部に近づき土砂に対向すると、堆積している土砂に対し
て基板230が相対方向に移動していることにより掻き
取り板231に土砂が当たり、このときの土圧によって
掻き取り板231が基板230側に倒れる。
た土砂運搬手段23を用いる場合には、支持部材20の
油圧シリンダ20Aに対して、一方の面にはロッド4
が、そしてこれと反対側の面には鞘管11の断面中心位
置で滑車21が設けられ、滑車21とウインチ24との
間にはワイヤ22がかけられてループ状とされる。ルー
プ状をなすワイヤ22の一部には、基板230が取り付
けられる。ウインチ24の起動によりワイヤ22が牽引
されて基板230が往動方向に移動すると、基板230
は鞘管11の断面中心位置で敷設方向に沿って移動す
る。基板230の移動位置は、鞘管11の断面中心であ
るので、鞘管11内に流れ込む泥水中で水よりも比重が
大きく鞘管11の下周面に堆積している土砂の上方に位
置することができ、土砂の表面上で移動することができ
る。鞘管11内の土砂は鞘管11の前側端部寄りの方が
多く堆積しているので、基板230が鞘管11の前側端
部に近づき土砂に対向すると、堆積している土砂に対し
て基板230が相対方向に移動していることにより掻き
取り板231に土砂が当たり、このときの土圧によって
掻き取り板231が基板230側に倒れる。
【0041】鞘管11の前側端開口近傍に基板230が
達すると、ウインチ24の起動方向が切り換えられるの
に連動して基板230が今までとは逆方向に移動する。
基板230が復動すると、基板230の移動時に発生す
る慣性力によって掻き取り板231がそれまでとは違っ
て鞘管11の下周面に向け揺動し、ストッパ部材232
に突き当たることで起立状態となる。このため、掻き取
り板232が基板の復動方向に移動するのに合わせて基
板230の下方に位置する土砂が掻き取られる。掻き取
り板231によって掻き取られた土砂は掻き取り板23
1がストッパ部材232によって起立状態を維持される
ので掻き取られたまま搬送される。基板230が往動方
向に移動する際には、鞘管11内での土砂の堆積状態に
よっては鞘管11の断面中心よりも上方に土砂の表面が
位置している場合もある。この場合には、基板230が
土砂中に進入するので、掻き取り板231によって基板
230の下方に位置する土砂だけでなく、上面に載った
土砂の同時に排出することができる。
達すると、ウインチ24の起動方向が切り換えられるの
に連動して基板230が今までとは逆方向に移動する。
基板230が復動すると、基板230の移動時に発生す
る慣性力によって掻き取り板231がそれまでとは違っ
て鞘管11の下周面に向け揺動し、ストッパ部材232
に突き当たることで起立状態となる。このため、掻き取
り板232が基板の復動方向に移動するのに合わせて基
板230の下方に位置する土砂が掻き取られる。掻き取
り板231によって掻き取られた土砂は掻き取り板23
1がストッパ部材232によって起立状態を維持される
ので掻き取られたまま搬送される。基板230が往動方
向に移動する際には、鞘管11内での土砂の堆積状態に
よっては鞘管11の断面中心よりも上方に土砂の表面が
位置している場合もある。この場合には、基板230が
土砂中に進入するので、掻き取り板231によって基板
230の下方に位置する土砂だけでなく、上面に載った
土砂の同時に排出することができる。
【0042】基板230の移動時には、それに有する転
動体233が鞘管11の内周面に当接しながら自転する
ので、基板230の位置ずれが抑制され、掻き取り板2
31の揺動端を鞘管11の下周面に近接されることがで
きるので、掻き取り板231が鞘管11の下周面で占有
する空間に位置する土砂のほとんどを掻き取ることが可
能となる。
動体233が鞘管11の内周面に当接しながら自転する
ので、基板230の位置ずれが抑制され、掻き取り板2
31の揺動端を鞘管11の下周面に近接されることがで
きるので、掻き取り板231が鞘管11の下周面で占有
する空間に位置する土砂のほとんどを掻き取ることが可
能となる。
【0043】第2工程では、上記バケット23'あるい
は基板230を用いた土砂運搬手段23が鞘管11の挿
入方向後側端部に移動すると、シャッター部材12にお
ける土砂運搬手段23の通過位置が開放され、土砂運搬
手段23に堆積している土砂を到達立抗2内に排出する
ことができ、到達立抗2では、図示しない吸引手段によ
って土砂が到達立抗2の外部に回収される。
は基板230を用いた土砂運搬手段23が鞘管11の挿
入方向後側端部に移動すると、シャッター部材12にお
ける土砂運搬手段23の通過位置が開放され、土砂運搬
手段23に堆積している土砂を到達立抗2内に排出する
ことができ、到達立抗2では、図示しない吸引手段によ
って土砂が到達立抗2の外部に回収される。
【0044】第2工程終了後には、図示しないが、鞘管
11の外周面と土壌との間に裏込め材が充填されて鞘管
11の固定保持が行われ、この後、図8および図9にお
いて説明した場合と同様な処理により鞘管11内に配管
10が引き込まれる。
11の外周面と土壌との間に裏込め材が充填されて鞘管
11の固定保持が行われ、この後、図8および図9にお
いて説明した場合と同様な処理により鞘管11内に配管
10が引き込まれる。
【0045】上記実施例では、鞘管11の内部に配管1
0を挿入する場合を対象として説明したが、本発明で
は、この実施例に限らず、敷設対象となる埋設配管10
を拡径リーマ9’に連続さえることも可能である。この
場合には、配管10内に鞘管を挿入し、その鞘管を土砂
の排出部として用いることで配管内面が流動する土砂に
より損傷されるのを防ぐことができる。
0を挿入する場合を対象として説明したが、本発明で
は、この実施例に限らず、敷設対象となる埋設配管10
を拡径リーマ9’に連続さえることも可能である。この
場合には、配管10内に鞘管を挿入し、その鞘管を土砂
の排出部として用いることで配管内面が流動する土砂に
より損傷されるのを防ぐことができる。
【0046】
【発明の効果】請求項1および3記載の発明によれば、
拡径時に同時にボーリング孔内に挿入される鞘管に着脱
可能な支持部材を設け、この支持部材に設置された滑車
に掛け回される牽引部材の一部に有する土砂運搬手段を
往復動させることで鞘管内に流入した土砂を外部に排出
することができる。特に、請求項2記載の発明では、油
圧シリンダの給排制御により鞘管に対して着脱可能に支
持部材を設けることができ、しかも油圧制御によって堅
固に支持部材を固定状態に保持することができるので、
牽引部材の牽引時に発生する負荷に抗して滑車を保持す
ることができる。これにより、滑車に掛け回されている
牽引部材の牽引駆動という簡単な操作によって鞘管内か
らの土砂の排出が行える。この結果、ボーリング孔を拡
径する際に生じる土砂を円滑に排除して地面の隆起を確
実に防止することが可能となる。
拡径時に同時にボーリング孔内に挿入される鞘管に着脱
可能な支持部材を設け、この支持部材に設置された滑車
に掛け回される牽引部材の一部に有する土砂運搬手段を
往復動させることで鞘管内に流入した土砂を外部に排出
することができる。特に、請求項2記載の発明では、油
圧シリンダの給排制御により鞘管に対して着脱可能に支
持部材を設けることができ、しかも油圧制御によって堅
固に支持部材を固定状態に保持することができるので、
牽引部材の牽引時に発生する負荷に抗して滑車を保持す
ることができる。これにより、滑車に掛け回されている
牽引部材の牽引駆動という簡単な操作によって鞘管内か
らの土砂の排出が行える。この結果、ボーリング孔を拡
径する際に生じる土砂を円滑に排除して地面の隆起を確
実に防止することが可能となる。
【0047】請求項2記載の発明によれば、拡径作業と
同時に鞘管若しくはこれを内部に挿入した敷設対象とな
る配管が引き込まれることにより配管の引き込み手順を
簡略化しでき、しかも、鞘管を土砂の排出部として用い
ることで配管内面の汚損や損傷を防止することもでき
る。
同時に鞘管若しくはこれを内部に挿入した敷設対象とな
る配管が引き込まれることにより配管の引き込み手順を
簡略化しでき、しかも、鞘管を土砂の排出部として用い
ることで配管内面の汚損や損傷を防止することもでき
る。
【0048】請求項4および5記載の発明によれば、土
砂運搬手段として用いられるバケットあるいは基板が往
動時には土砂の回収を許容し、復動時には回収した土砂
のこぼれを防止できる構成を備えているので、牽引部材
の牽引操作に応じて確実に土砂を外部に排出できる状態
を得ることができる。これにより、牽引部材の牽引動作
の切り換えだけで土砂の取込および搬送が確実に行え、
地面の隆起を未然に防止することが可能となる。
砂運搬手段として用いられるバケットあるいは基板が往
動時には土砂の回収を許容し、復動時には回収した土砂
のこぼれを防止できる構成を備えているので、牽引部材
の牽引操作に応じて確実に土砂を外部に排出できる状態
を得ることができる。これにより、牽引部材の牽引動作
の切り換えだけで土砂の取込および搬送が確実に行え、
地面の隆起を未然に防止することが可能となる。
【図1】本発明実施例による排土構造の一例を説明する
ための要部の模式図である。
ための要部の模式図である。
【図2】図1に示した要部に用いられる土砂運搬手段の
構成を説明するための斜視図である。
構成を説明するための斜視図である。
【図3】本発明実施例による排土構造の他の例を説明す
るための要部の模式図である。
るための要部の模式図である。
【図4】図3に示した要部に用いられる土砂運搬手段の
構成を説明するための斜視図である。
構成を説明するための斜視図である。
【図5】本発明実施例による排土構造を用いる配管敷設
工法の第1工程を説明するための模式図である。
工法の第1工程を説明するための模式図である。
【図6】従来の配管敷設工法で上記第1工程が終了した
後に実行される第2工程を説明するための模式図であ
る。
後に実行される第2工程を説明するための模式図であ
る。
【図7】図6に示した従来の配管敷設工法の第3工程を
説明するための模式図である。
説明するための模式図である。
【図8】図6に示した配管敷設工法の第4工程を説明す
るための模式図である。
るための模式図である。
【図9】図6に示した配管敷設工法の第5工程を説明す
るための模式図である。
るための模式図である。
1 第1発進立坑 2 到達立坑 3 推進機 9 リーマ 9’ 拡径リーマ 10 配管 11 鞘管 12 シャッター部材 20 支持部材 20A 油圧シリンダ 20B ロッド 21 滑車 22 牽引部材であるワイヤ 23 土砂運搬手段 23’ 土砂運搬手段の一例であるバケット 23A バケット本体 23B 乗り上げ規制部材 23C’ 土砂こぼれ防止蓋である開閉蓋 230 土砂運搬手段の他の例であるフロート
状基板 231 掻き取り板 24 ウインチ
状基板 231 掻き取り板 24 ウインチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 萬來 雄一 神奈川県横浜市磯子区汐見台3−3−2− 3306−646 (72)発明者 榎本 守和 東京都日野市多摩平6−10−1 日野アパ ート126号 (72)発明者 勝田 力 神奈川県平塚市松風町27−22 ライオンズ ヴィアーレ湘南松風208 (72)発明者 大森 祥二郎 神奈川県藤沢市西俣野139 六会マンショ ン402 (72)発明者 三和 信二 東京都大田区千鳥3−6−9 株式会社関 配太田寮207 Fターム(参考) 2D054 AC18 AD37 BA28 DA01 GA04 GA19 GA61 GA81 GA92 GA97
Claims (5)
- 【請求項1】 配管の敷設経路に発進立坑、到達立坑を
設け、地上設置型の推進機から繰出される回転ロッドを
用いてボーリング孔を掘進し、ボーリング孔掘進後、上
記回転ロッドを上記到達立抗から発進立抗に向け引き戻
すことで引き込み対象の配管を上記ボーリング孔内に引
き込むように施工する非開削による配管の敷設工法に用
いられる排土構造であって、 上記ボーリング孔を拡径しながらこの作業と同時に挿入
される管材の挿入方向前側端部開口部近傍に着脱可能な
支持部材を該管材で張設し、その支持部材の一部に滑車
を設置し、この滑車に掛け回される牽引部材の一部に土
砂運搬手段を連結し、上記牽引部材を往復動させること
で上記土砂運搬手段により上記管材内に流入した土砂を
外部に排出する構成を備えていることを特徴とする排土
構造。 - 【請求項2】 請求項1記載の排土構造において、 上記管材として、鞘管若しくは該鞘管を挿入可能で敷設
対象となる配管が相当していることを特徴とする非開削
による配管の敷設工法。 - 【請求項3】 請求項1記載の非開削による配管の敷設
工法において、 上記支持部材は、上記鞘管の直径方向に伸縮可能なロッ
ドを軸方向両端に備えた油圧シリンダが用いられ、オイ
ルの給排制御によってロッド端部を上記鞘管内周面に対
して押圧および押圧解除されることにより上記鞘管に対
して着脱可能な構成を備えていることを特徴とする排土
構造。 - 【請求項4】 請求項1記載の排土構造において、 上記土砂運搬手段は、上記牽引手段の一部に連結された
バケット部材で構成され、該バケット部材は上記鞘管内
面に当接可能な乗り上げ規制部材および土砂こぼれ防止
蓋を備え、上記鞘管内部に向け進行する往動時には、上
記乗り上げ規制部材が上記鞘管の内面に当接することで
上記バケットが上記鞘管内に堆積している土砂の底部に
入り込ませて土砂を掬い、上記鞘管内部から引き出され
る方向に進行する復動時には、上記土砂こぼれ防止蓋に
よってバケット上の土砂をこぼれ落ちない状態に維持す
る構成を備えていることを特徴とする排土構造。 - 【請求項5】 請求項1記載の排土構造において、 上記土砂運搬手段は、上記鞘管内に流入して堆積してい
る土砂表面を移動可能なフロート状の基板と、該基板に
おける上記土砂に対向する面に設けられているよう動可
能な掻き取り板とを備え、上記鞘管内に向け進行する往
動時には上記掻き取り板が上記基板に倒れ込むことで上
記土砂表面を移動し、上記鞘管内から引き出される復動
時には上記掻き取り板が上記基板から起立して上記土砂
を掻き取り、外部に排出する構成とされていることを特
徴とする排土構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11051724A JP2000248895A (ja) | 1999-02-26 | 1999-02-26 | 排土構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11051724A JP2000248895A (ja) | 1999-02-26 | 1999-02-26 | 排土構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000248895A true JP2000248895A (ja) | 2000-09-12 |
Family
ID=12894847
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11051724A Pending JP2000248895A (ja) | 1999-02-26 | 1999-02-26 | 排土構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000248895A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110118088A (zh) * | 2019-05-13 | 2019-08-13 | 中建隧道建设有限公司 | 一种掘进机定位掘进方法及其系统 |
JP7220820B1 (ja) | 2022-02-28 | 2023-02-10 | 株式会社トーメック | 地中推進体およびそれを用いた敷設方法。 |
-
1999
- 1999-02-26 JP JP11051724A patent/JP2000248895A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110118088A (zh) * | 2019-05-13 | 2019-08-13 | 中建隧道建设有限公司 | 一种掘进机定位掘进方法及其系统 |
JP7220820B1 (ja) | 2022-02-28 | 2023-02-10 | 株式会社トーメック | 地中推進体およびそれを用いた敷設方法。 |
JP2023126031A (ja) * | 2022-02-28 | 2023-09-07 | 株式会社トーメック | 地中推進体およびそれを用いた敷設方法。 |
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