JP2000248716A - 建築用タイル及びパネル材 - Google Patents

建築用タイル及びパネル材

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JP2000248716A
JP2000248716A JP11055184A JP5518499A JP2000248716A JP 2000248716 A JP2000248716 A JP 2000248716A JP 11055184 A JP11055184 A JP 11055184A JP 5518499 A JP5518499 A JP 5518499A JP 2000248716 A JP2000248716 A JP 2000248716A
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JP
Japan
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layer
building
slit
image
tile
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JP11055184A
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English (en)
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Iwao Matsumoto
巖 松本
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Photo Craft Co Ltd
Original Assignee
Photo Craft Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】模様又は装飾が施されるとともに、観察者の位
置に応じてその模様又は装飾の内容が変化し、新鮮さが
長く持続して長期にわたって飽きのこない建築用タイル
及びパネル材を提供すること。 【解決手段】透明のガラス材料からなる一定寸法の板状
の基材層11と、基材層11の一方の表面にストライプ
模様21を印刷することによって形成された互いに平行
な複数のスリット22からなるスリット層12と、基材
層11の他方の表面において形成され、スリット22を
介して観察するための、1つのスリット22に対して複
数個の帯状の画像31からなる画像層13と、を有して
なる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、壁面、床面、又は
天井面の装飾などに利用される建築用タイル及びパネル
材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、合成樹脂、ガラス、又はセラ
ミックなどからなる板状の種々の建築用タイルが用いら
れる。用途によって、強度、耐摩耗性、耐薬品性、柔軟
性などの点でそれぞれ特色を有する。
【0003】また、ファッション的な要素を加味するた
めに、板状の基材層の表面に写真層を設け、さらにはそ
の表面に凹凸の模様を有したレリーフ層を設けたものが
提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の建築用
タイルは、種々の模様や装飾が施され、それなりに見て
楽しめるものが多いが、しばらく見ていると徐々に飽き
てしまうという欠点がある。つまり、どのように装飾を
施したものであっても、それが芸術的な価値の観点から
見て高度なものでない限り、日常的に何度も見ているう
ちに飽きることとなり、これはある程度仕方のないこと
である。
【0005】本願の発明者はその原因について追求した
結果、どのような模様又は装飾が施されていた場合であ
っても、それが当初は新鮮であったとしても、そのよう
な模様又は装飾が固定されている限りは時間の経過とと
もにその新鮮さが徐々に失われ、やがて飽きてくること
に思い至った。
【0006】本発明は、上述の問題に鑑みてなされたも
ので、模様又は装飾が施されるとともに、観察者の位置
に応じてその模様又は装飾の内容が変化し、新鮮さが長
く持続して長期にわたって飽きのこない建築用タイル及
びパネル材を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る建
築用タイルは、透明のガラス材料からなる一定寸法の板
状の基材層と、前記基材層の一方の表面にストライプ模
様を印刷することによって形成された互いに平行な複数
のスリットからなるスリット層と、前記基材層の他方の
表面において形成され、前記スリットを介して観察する
ための、1つのスリットに対して複数個の帯状の画像か
らなる画像層と、を有してなる。
【0008】請求項2の発明に係る建築用タイルは、前
記スリット層及び前記画像層は、印刷の後に焼き付けら
れて形成されてなる。請求項3の発明に係るパネル材
は、請求項1又は請求項2記載の建築用タイルが複数個
用いられ、前記複数個の建築用タイルが、それぞれの端
縁において接合されることによって1枚のパネルに形成
されており、且つ、前記複数個の建築用タイルのうち、
少なくとも1つの建築用タイルは、その画像の配置が他
の建築用タイルの画像の配置とは異なったものである。
【0009】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係る建築用タイル
1の正面図、図2は建築用タイル1の下方からみた端面
図、図3は図2の一部を拡大して示す図である。
【0010】これらの図において、建築用タイル1は、
基材層11、スリット層12、及び画像層13からな
る。基材層11は、透明のガラス材料からなり、全体と
して一定寸法の矩形を呈した板状である。基材層11
は、例えば1辺の長さが数センチメートル乃至数十セン
チメートル程度の正方形又は長方形であり、厚さが数ミ
リメートル乃至数センチメートル程度の板状のものであ
る。なお、基材層11は、例えばガラス材料を型に流し
込むことにより製作される。
【0011】スリット層12は、基材層11の一方の表
面にストライプ模様21を印刷することによって形成さ
れた互いに平行な複数のスリット22,22,22…を
有する。ストライプ模様21は黒色で形成するのが好ま
しい。しかし、赤又は青など他の色を用いてもよい。
【0012】画像層13は、基材層11の他方の表面に
おいて形成され、スリット22を介して観察するため
の、1つのスリット22に対して複数個の帯状の画像3
1を有する。
【0013】画像31は、帯状のカラー画像31−1,
31−2,31−3…からなる。これらカラー画像31
−1,2,3…は互いに異なる色の一色のカラー画像で
ある。例えば、それぞれ、黄、緑、青、紺、シアンなど
の各色である。図の例では、1つのスリット22に対し
て4つのカラー画像31−1,2,3…が形成されてい
るが、これは、2つ、3つ、又は5つ以上などとしても
よく、それらの色の選択も任意である。
【0014】また、画像31として、カラー画像31−
1,2,3…に代えて、内容の互いに異なる画像であっ
てもよい。その場合に、隣合う画像が互いに視差を有す
るものであれば、両眼による立体視が可能である。
【0015】これらスリット層12及び画像層13は、
基材層11の表面にスクリーン印刷を行い、その後に焼
付けを行うことによって形成されている。画像層13の
スクリーン印刷に際しては、各色の顔料を、希釈オイ
ル、アルコール、又はシンナーなどで適当に薄め、仕上
がりが半透明となるように粘度を調整しておく。スリッ
ト層12及び画像層13のスクリーン印刷を行った後、
150度C程度で乾燥させ、混入ガスを排出させて発泡
現象が生じるのを防止する。次に、乾燥した画像31
を、600度C程度以上の温度で焼成し、基材層11に
焼き付けて画像層13とする。これで建築用タイル1が
出来上がる。なお、スクリーン印刷に代えて、スプレー
で吹きつけることによて塗布してもよい。
【0016】このようにして出来上がった建築用タイル
1は、図1の左右方向に沿って異なる位置から観察する
ことによって、つまり見る位置によって、建築用タイル
1の全体が互いに異なる色に観察される。
【0017】例えば、図3において、矢印M1方向から
見れば、画像31−2が見え、矢印M2方向から見れば
画像31−4が見える。したがって見る方向によって異
なった色に見える。なお、人間の左右の眼によって異な
る画像31が見えるが、それらが同じ色となるように画
像31を配列しておけば、左右の眼によって同じ色が見
え、且つ観察者の位置に応じて異なる色に見えることと
なる。しかし、人間の左右の眼によって異なる画像31
が見えるようにしておいてもよい。
【0018】このように、本実施形態の建築用タイル1
によると、見る位置が異なる場合に異なった色又は画像
が観察される。したがって、建築用タイル1を日常的に
観察する場合であっても、新鮮さが長く持続して長期に
わたって飽きがこない。
【0019】しかも、画像層13が半透明であり、した
がって建築用タイル1の全体が光透過性を有するので、
観察者の側からの反射光のみでなく、後方からの透過光
によっても観察され、観察される画像が明るく鮮明であ
る。そのため、建築用タイル1を壁面や窓に用いた場合
に、外方からの自然光又は照明光によって鮮やかな画像
が観察され、しかも建築用タイル1の設置された部屋の
内部が明るくなる。したがって、採光を必要とする場合
の仕切り用の建築材料として好適である。
【0020】そして、本実施形態の建築用タイル1で
は、スリット層12及び画像層13が基材層11に焼付
けられているので、温度変化によってもそれらの層の位
置がずれることなく、常に鮮明な画像が観察される。し
かも、基材層11がガラス材料からなるので膨張率が小
さく、温度変化によって寸法形状がほとんど変化しな
い。また、これらの材料は不燃性であるので、建築材料
として極めて好ましい。しかも、スリット層12及び画
像層13を低コストで形成でき、建築用タイル1の量産
が容易であり、低コストで製作できる。
【0021】上述の実施形態において、基材層11の厚
さ寸法TT、スリット22の幅寸法、1つの画像31の
幅寸法などは、観察者の位置などに応じて適当に選定す
ればよい。スリット22の幅寸法を大きくし、例えば1
つの画像31の幅寸法の2倍又は3倍程度にすれば、明
るい画像を得ることができる。
【0022】図4は本発明に係る他の実施形態の建築用
タイル1Aの下方からみた端面図である。図4におい
て、建築用タイル1Aは、2つの基材層11A,11
B、各基材層11A,11Bの表面に形成されたスリッ
ト層12A,12B、及び2つの基材層11A,11B
の間に形成された画像層13Aからなる。基材層11
A,11Bの材料、スリット層12A,12B及び画像
層13Aの形成の方法などは、上述の建築用タイル1と
同様である。
【0023】この実施形態の建築用タイル1Aでは、上
述の建築用タイル1と比較して若干暗くなるものの、表
裏のいずれの側から見ても、見る位置によって異なる画
像が観察される。したがって、室内及び室外の両方から
観察されるような場所に用いるとよい。なお、このよう
な建築用タイル1Aとして、上述の建築用タイル1を2
枚合わせて用いることも可能である。その場合には、建
築用タイル1の画像層13の形成された面を互いに接着
剤などにより接着すればよい。
【0024】図5は複数個の建築用タイル1を用いて製
作されたパネル材PNを示す図である。図5において、
パネル材PNは、上述の建築用タイル1が複数個用いら
れ、隣合う建築用タイル1が、それぞれの端縁におい
て、接着剤、結着材、又はシール材などで接合されるこ
とによって1枚のパネルに形成されている。各建築用タ
イル1を配置するに当たって、それぞれのスリット22
の長手方向が鉛直方向に沿うような状態で、マトリクス
状に配置されている。
【0025】また、図5のパネル材PNにおいて、各建
築用タイル1の位置に記載されたa,b,c,dの符号
は、カラー画像の配置の状態に応じて付されている。つ
まり、同じ符号が付された建築用タイル1は、カラー画
像の配置が互いに同じであり、異なる符号が付された建
築用タイル1は、カラー画像の配置が互いに異なってい
ることを示す。
【0026】したがって、パネル材PNは、カラー画像
の配置の異なる建築用タイル1によって、全体として模
様が描かれることとなる。この場合に、それぞれのカラ
ー画像の配置をどのようにするか、また異なる配置の建
築用タイル1をどのように配置してパネル材PNを構成
するかは、いずれも任意に決定することができ、種々の
組み合わせが可能である。パネル材PNの全体として1
つの纏まった画像となるように、それぞれの建築用タイ
ル1のカラー画像を形成してもよい。
【0027】パネル材PNを見る観察者は、図の左右方
向の位置に応じて、異なる画像を観察することになる。
上述の実施形態において、建築用タイル1を基材層11
とスリット層12及び画像層13とから構成したが、こ
れらを、コンクリート、合成樹脂、木材、又は金属など
からなるフレームに納め、全体としてブロック体の建築
用タイルとなるように構成してもよい。
【0028】上述の実施形態において、建築用タイル1
の形状を正方形としたが、長方形、円形、多角形、任意
の形状などとすることができる。パネル材PNの形状を
矩形としたが、円形、多角形、任意の形状などとするこ
とができる。建築用タイル1Aを用いてパネル材PNを
構成してもよい。スリット層12又は画像層13の表面
に、樹脂層などによる保護膜を設けてもよい。その他、
基材層11、スリット層12、画像層13、建築用タイ
ル1,1A、又はパネル材PNの全体又は各部の構造、
形状、材質、寸法、個数などは、本発明の趣旨に沿って
適宜変更することができる。
【0029】
【発明の効果】本発明によると、模様又は装飾が施され
るとともに、観察者の位置に応じてその模様又は装飾の
内容が変化し、新鮮さが長く持続して長期にわたって飽
きのこない建築用タイル及びパネル材を提供することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る建築用タイルの正面図である。
【図2】建築用タイルの下方からみた端面図である。
【図3】図2の一部を拡大して示す図である。
【図4】本発明に係る他の実施形態の建築用タイルの下
方からみた端面図である。
【図5】複数個の建築用タイルを用いて製作されたパネ
ル材を示す図である。
【符号の説明】
1,1A 建築用タイル 11,11A,11B 基材層 12,12A,12B スリット層 13,13A 画像層 PN パネル材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) E04F 15/02 E04F 15/02 C Fターム(参考) 2E110 AA57 AB03 AB04 AB05 AB22 AB23 BA02 BA12 BA13 BB02 BB04 BC20 DA06 DC21 EA09 GA07W GA07X GA33W GA33X GA33Z GA34W GA34X GB01Z GB23Z GB32W GB32X GB42Z GB62Z

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】透明のガラス材料からなる一定寸法の板状
    の基材層と、 前記基材層の一方の表面にストライプ模様を印刷するこ
    とによって形成された互いに平行な複数のスリットから
    なるスリット層と、 前記基材層の他方の表面において形成され、前記スリッ
    トを介して観察するための、1つのスリットに対して複
    数個の帯状の画像からなる画像層と、 を有してなることを特徴とする建築用タイル。
  2. 【請求項2】前記スリット層及び前記画像層は、印刷の
    後に焼き付けられて形成されてなる、 請求項1記載の建築用タイル。
  3. 【請求項3】請求項1又は請求項2記載の建築用タイル
    が複数個用いられ、前記複数個の建築用タイルが、それ
    ぞれの端縁において接合されることによって1枚のパネ
    ルに形成されており、 且つ、前記複数個の建築用タイルのうち、少なくとも1
    つの建築用タイルは、その画像の配置が他の建築用タイ
    ルの画像の配置とは異なったものである、 ことを特徴とする建築用パネル材。
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