JP2000248489A - 抄紙方法 - Google Patents

抄紙方法

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JP2000248489A
JP2000248489A JP11052764A JP5276499A JP2000248489A JP 2000248489 A JP2000248489 A JP 2000248489A JP 11052764 A JP11052764 A JP 11052764A JP 5276499 A JP5276499 A JP 5276499A JP 2000248489 A JP2000248489 A JP 2000248489A
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polymer
tannin
structural formula
papermaking method
papermaking
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Kenji Sakai
健自 境
Yoshiya Yamaguchi
佳也 山口
Takumi Ohara
工 大原
Hideyuki Wakamatsu
英之 若松
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Hymo Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 環境ホルモン物質と疑われているビスフェノ
ールAなどを用いず、機械パルプや古紙および脱インキ
・パルプを含む紙料に対して、アニオン性物質や懸濁コ
ロイド物質などに影響を受けずに安定した填料および微
細繊維などの歩留向上並びに濾水性向上を図れる抄紙方
法を提供する。 【解決手段】 製紙工程における抄紙時に歩留向上およ
び/または濾水性向上を図る目的でタンニンを含有する
物質と下記構造式(1)を含有するポリマーを併用して
紙料中に添加する。前記タンニンを含有する物質を最後
の抄紙工程中の高剪断手段の前に添加し、前記構造式
(1)を含有するポリマーを最後の高剪断手段の後に添
加することが好ましい。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は抄紙方法に関するも
のであり、さらに詳しくは、製紙工程において微細繊維
および填料などの歩留率向上および濾水性向上を図るこ
とができる抄紙方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、新聞用紙、電話帳用紙などの中質
紙および更紙の抄紙工程において、微細繊維、填料など
の歩留率向上および濾水性向上を図るために、種々の歩
留向上システムが検討・採用されている。従来最も多く
採用されてきたシステムは、カチオン性ポリマーを用い
たポリマー単独処方であるが、機械パルプや古紙および
脱インキ・パルプに含まれるアニオン性物質や懸濁コロ
イド物質などに影響を受けやすく、その量が多くなると
殆どポリマーとしての性能を発揮できなくなるという欠
点があった。
【0003】また、ポリエチレンオキサイドを歩留向上
システムに用いる技術は、それらの影響を受けないとい
う利点があったが、ポリエチレンオキサイド単独で使用
されることは少なく、ポリエチレンオキサイドと、併用
剤としてフェノール樹脂(スルホン化フェノールホルム
アルデヒド樹脂)を用いる処方が周知である(特開平9
―188993号公報)。しかし、それらを作る工程に
てホルマリンやフェノールやビスフェノールAおよびビ
スフェノールSといったものを使用することから、環境
ホルモンなどの問題があり、環境への影響が懸念されて
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、前述
の従来における問題点を解決し、機械パルプや古紙およ
び脱インキ・パルプを含む紙料に対して、アニオン性物
質や懸濁コロイド物質などに影響を受けずに、安定した
填料および微細繊維などの歩留向上並びに濾水性向上を
図ることができ、かつ、環境ホルモン物質と疑われてい
るビスフェノールAなどを用いず、環境にやさしい抄紙
方法を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、前記課題
を解決するために鋭意研究を重ねた結果、特定の構造式
を含有するポリマーとタンニンを含有する物質を併用し
た場合に、機械パルプや古紙および脱インキ・パルプを
含む紙料に対して、アニオン性物質や懸濁コロイド物質
などに影響を受けずに驚くほど高い填料および微細繊維
などの歩留向上並びに濾水性向上が達成できることを見
出して、本発明を完成した。
【0006】請求項1の発明は、製紙工程における抄紙
時に歩留向上および/または濾水性向上を図る目的でタ
ンニンを含有する物質と下記構造式(1)を含有するポ
リマーを併用して紙料中に添加することを特徴とする抄
紙方法に関する。
【0007】
【化3】
【0008】請求項2の発明は、請求項1記載の抄紙方
法において、前記タンニンを含有する物質が、加水分解
型タンニンおよび/またはタンニン酸であることを特徴
とする。
【0009】請求項3の発明は、請求項1あるいは請求
項2記載の抄紙方法において、前記構造式(1)を含有
するポリマーが、ポリエチレンオキサイドであることを
特徴とする。
【0010】請求項4の発明は、請求項3記載の抄紙方
法において、前記ポリエチレンオキサイドの分子量が2
00万以上であることを特徴とする。
【0011】請求項5の発明は、請求項1あるいは請求
項2記載の抄紙方法において、前記構造式(1)を含有
するポリマーが、下記構造式(2)を示すモノマーを単
独重合するかまたは共重合した櫛形の分子構造を有する
櫛形ポリマーであることを特徴とする。
【0012】
【化4】
【0013】請求項6の発明は、請求項5記載の抄紙方
法において、前記櫛形ポリマーが前記構造式(2)を示
すモノマーを2〜100モル%の範囲で(共)重合した
ポリマーであることを特徴とする。
【0014】請求項7の発明は、請求項5あるいは請求
項6記載の抄紙方法において、前記櫛形ポリマーが前記
構造式(2)を示すモノマーとアクリルアミドを共重合
したポリマーであることを特徴とする。
【0015】請求項8の発明は、請求項5から請求項7
のいずれかに記載の抄紙方法において、前記櫛形ポリマ
ーが、1規定食塩水溶液中での0.5重量%ポリマー溶
液粘度が10mPa・s以上であることを特徴とする。
【0016】請求項9の発明は、請求項1から請求項8
のいずれかに記載の抄紙方法において、タンニンの添加
量が、全紙料に対して0.01〜0.5重量%であるこ
とを特徴とする。
【0017】請求項10の発明は、請求項1から請求項
9のいずれかに記載の抄紙方法において、前記構造式
(1)を含有するポリマーの添加量が、全紙料に対して
0.01〜0.1重量%であることを特徴とする。
【0018】請求項11の発明は、請求項1から請求項
10のいずれかに記載の抄紙方法において、タンニンと
前記構造式(1)を含有するポリマーの添加量の重量比
が、タンニン:ポリマー=1:1〜10:1であること
を特徴とする。
【0019】請求項12の発明は、請求項1から請求項
11のいずれかに記載の抄紙方法において、前記タンニ
ンを含有する物質を最後の抄紙工程中の高剪断手段の前
に添加し、前記構造式(1)を含有するポリマーを最後
の高剪断手段の後に添加することを特徴とする。
【0020】請求項13の発明は、請求項12記載の抄
紙方法において、前記高剪断手段がスクリーン、ファン
ポンプおよびこれらの組み合わせから選択されることを
特徴とする。
【0021】請求項14の発明は、請求項12あるいは
請求項13記載の抄紙方法において、前記高剪断手段が
スクリーンであることを特徴とする。
【0022】請求項15の発明は、請求項1から請求項
14のいずれかに記載の抄紙方法において、前記タンニ
ンを含有する物質と前記構造式(1)を含有するポリマ
ーを併用して添加される紙料中に機械パルプおよび/ま
たは古紙を含むことを特徴とする。
【0023】請求項16の発明は、請求項1から請求項
15のいずれかに記載の抄紙方法において、前記タンニ
ンを含有する物質と前記構造式(1)を含有するポリマ
ーを併用して添加される紙料の保留粒子径5μmの濾紙
にて濾過された濾液が、カチオン要求量0.01meq
/リットル以上であることを特徴とする。
【0024】請求項17の発明は、請求項15から請求
項16のいずれかに記載の抄紙方法において、前記機械
パルプがサーモメカニカルパルプであることを特徴とす
る。
【0025】請求項18の発明は、請求項15から請求
項17のいずれかに記載の抄紙方法において、前記古紙
が、脱墨インキ・パルプであることを特徴とする。
【0026】
【発明の実施の形態】以下本発明を詳細に説明する。本
発明の抄紙工程における歩留向上および濾水性向上方法
においては、タンニンを含有する物質と前記構造式
(1)を含有するポリマーとを併用して紙料中に添加す
ることを特徴とするものである。
【0027】タンニンを含有する物質の具体例として
は、加水分解型タンニンおよびタンニン酸(m−gal
loylgallic acid)を挙げることがで
き、これらは種々のメーカーから市販されており、本発
明においてはそれらのいずれも使用できる。
【0028】本発明において用いる加水分解型タンニン
とは、没食子酸、エラグ酸と糖などがエステル結合した
もので、テェストナットタンニン、ユーカリタンニン、
オークタンニン、スマックタンニン、バロニアタンニ
ン、ミラボラムタンニン、タラタンニン、ディビタンニ
ンなどが挙げられる。
【0029】また、本発明において用いるタンニン酸と
しては、五倍子または没食子から得られるものが挙げら
れる。
【0030】通常市販されている加水分解型タンニンや
タンニン酸は、その起源や製法などによって、またその
精製程度によって製剤中のタンニンの含有量に多少の違
いがあるが、本発明においては通常入手できる精製程度
(約70重量%以上のタンニンを含有する)のものであ
れば、そのままその製剤を紙料に添加すれば目的とする
効果を得ることができる。
【0031】本発明において使用する前記構造式(1)
を含有するポリマーは、ポリマー構造内にエーテル結合
を有することが重要であり、そして、このエーテル結合
はポリマーの主鎖または側鎖に存在していれば良い。前
記構造式(1)を含有するポリマーの代表的なポリマー
としてポリエチレンオキサイドがある。
【0032】このポリエチレンオキサイドの分子量は約
10万〜数百万まで存在する。ポリエチレンオキサイド
の分子量は高い方が本発明の効果を得やすいが、好まし
くは200万以上で水溶性を維持できる分子量の範囲で
あれば本発明の効果がより得られるので好ましい。
【0033】本発明において用いるポリエチレンオキサ
イド以外の構造式(1)を含有するポリマーとしては、
具体的には、前記構造式(2)を示すモノマーを単独で
重合するかあるいはアクリルアミドなどのコモノマーと
共重合した重合物を挙げることができる。この重合物は
櫛型の分子構造を有する櫛形ポリマーである。
【0034】前記櫛形ポリマー中の前記構造式(2)を
有するモノマーの含有量は特に限定されないが、好まし
くは2〜100モル%である。2モル%未満では本発明
の効果が得られない恐れがある。前記構造式(2)を有
するモノマーとアクリルアミドとの共重合物において、
本発明の作用・効果を損なわない範囲でさらに他の水溶
性モノマーを含んでも差し支えない。
【0035】前記構造式(2)を有するモノマーとアク
リルアミドを(共)重合して得られる櫛形ポリマー中の
前記構造式(2)を有するモノマー対アクリルアミドと
の(共)重合(モル)比については特に限定されない。
(共)重合(モル)比100:0〜2:98の範囲にて
(共)重合可能であるが、製品の性状および操業性など
から2:98〜7:93の範囲が好ましい。
【0036】本発明において用いる櫛形ポリマーは、そ
の分子量の指標として0.5重量%ポリマー水溶液に1
規定分食塩を溶かした塩溶液の粘度が10mPa・s以
上の粘度を示していれば本発明の作用・効果・特徴が得
られるので好ましく、40mPa・s以上で水溶性を維
持できる粘度の範囲であればより好ましい。10mPa
・s未満では本発明の効果が得られない恐れがある。
【0037】タンニンの紙料に対する添加量は、特に限
定されず、通常は0.01〜0.5重量%にて効果が得
られる。0.01重量%未満では効果が得られない恐れ
がある。一方、0.5重量%を超えて添加してもさらな
る効果の改善は少なく不経済である。したがって、経済
性を考慮し、0.01〜0.3重量%が実際の現場での
使用量として好ましい。
【0038】前記の構造式(1)を含有しているポリマ
ーの紙料に対する添加量は、特に限定されず、通常は
0.01〜0.1重量%で効果が得られる。0.01重
量%未満では効果が得られない恐れがある。一方、0.
1重量%を超えて添加してもさらなる効果の改善は少な
く不経済である。したがって、経済性および添加場所を
考慮すると実際に添加される量は、0.01〜0.05
重量%が好ましい。
【0039】本発明において、タンニンと前記構造式
(1)を含有するポリマーとの添加量のバランスが重要
である。タンニンが少な過ぎると前記ポリマーだけの効
果のみになって、高い効果が得られない。タンニンが多
すぎると効果はあるが不経済となる。そこでタンニンと
前記の構造式(1)を含有するポリマーの添加量の重量
比は、タンニン:ポリマー=1:1〜10:1である
が、好ましくはポリマーに対してタンニンが2〜5倍量
(重量)である。
【0040】本発明において、前記タンニンを含有する
物質と前記構造式(1)を含有するポリマーの前記抄紙
工程中における添加場所および添加順序が重要である。
【0041】本発明において、前記タンニンを含有する
物質と前記構造式(1)を含有するポリマーの添加順序
はどちらが先でも構わないが、より高い効果を得るため
には、前記タンニンを含有する物質を先ず抄紙工程中に
おける最後の高剪断手段の前に添加し、次いで前記構造
式(1)を含有するポリマーを抄紙工程中の最後の高剪
断手段の後に添加する。すなわち添加順序は前記タンニ
ンを含有する物質が先であり、その後に前記構造式
(1)を含有するポリマーを添加した方が、添加順序を
この逆にした場合よりも、より高い効果が得られる。
【0042】抄紙工程中の最後の高剪断手段としてはス
クリーンとファンポンプおよびこれらの組み合わせが考
えられるが、スクリーンが最後の場合には、スクリーン
の前に前記タンニンを含有する物質を添加し、スクリー
ンの後に前記構造式(1)を含有するポリマーを添加す
ることが好ましい。
【0043】但し、地合い、その他、紙質に影響を与え
る場合または予想される場合には、前記構造式(1)を
含有するポリマーをスクリーン前に添加し、前記タンニ
ンを含有する物質をファンポンプの前か、後ろに添加す
ることが好ましい。
【0044】本発明においては、前記タンニンを含有す
る物質と前記構造式(1)を含有するポリマーが添加さ
れる紙料には、機械パルプおよび/または古紙が含まれ
ていても差し支えない。
【0045】本発明でいう機械パルプとは、GP・RG
P・TMP・CTMPなどがあり、TMPが主体であ
る。
【0046】本発明でいう古紙とは、使用済みの紙・板
紙または紙・板紙の裁断屑などがあり、損紙も含まれる
が、脱インキ・パルプが主体である。
【0047】本発明においては、カチオン要求量が高く
なってもその影響を受けずに安定した性能を発揮でき、
機械パルプおよび/または古紙が含まれている紙料を保
留粒子径5μmの濾紙にて濾過した濾液中にカチオン要
求量が0.01meq/リットル以上である場合におい
ても、安定した性能を発揮することができる。
【0048】それに対して、従来一般的に使用されてき
たカチオン性ポリマーは、カチオン要求量が高いほど、
カチオン性ポリマーの性能が発揮されにくくなり、機械
パルプおよび/または古紙が含まれている紙料を保留粒
子径5μmの濾紙にて濾過した濾液中にカチオン要求量
が0.01meq/リットル以上であると、その凝集力
が発揮されない。
【0049】すなわち、従来の「カチオン性ポリマーと
ベントナイトを用いるシステム」および「カチオン化澱
粉とカチオン性ポリマーとコロイダルシリカを用いるシ
ステム」は、カチオン要求量が高くなると使用するカチ
オン性ポリマーの性能が発揮されないために、それぞれ
のシステムの特徴が現われなくなる。
【0050】
【実施例】以下本発明を実施例および比較例により具体
的に説明するが、本発明はこれら実施例によって限定さ
れるものではない。
【0051】(櫛形の分子構造を有する櫛形ポリマーの
合成)下記構造式(3)を示すモノマーとアクリルアミ
ドを表1に示した割合(モル%)で公知の方法(水溶液
重合)により共重合して櫛形の分子構造を有する櫛形ポ
リマー(試作No.1〜No.9)を合成した。櫛形ポ
リマー(試作No.1〜No.9)の重合度の指標とな
る1規定食塩水溶液中での0.5重量%ポリマー溶液粘
度を測定した(粘度測定方法:水温25℃、B−8M型
粘度計、1号ロータ、60rpm)。測定した結果を表
1に示した。表1において、比較1のポリマーはアクリ
ルアミド100モル%のノニオン性ポリマー(ポリマー
溶液粘度70mPa・s)であり、比較2のポリマーは
下記構造式(4)を示すカチオン性モノマー25モル%
とアクリルアミド75モル%とを共重合して得られたカ
チオン性ポリマー(ランダムコポリマーおよび/または
ブロックコポリマー)(ポリマー溶液粘度80mPa・
s)である。
【0052】
【表1】
【0053】
【化5】
【0054】
【化6】
【0055】(実施例1〜4)「カチオン要求量が高い
条件における効果の比較」 Britt式Dynamic Jar Testerを
用い、下記の試験条件で表2に示した試薬[タンニン
酸(タンニン含有量70重量%)]を添加した後に、攪
拌を開始し、30秒攪拌後に表2に示した試薬を添加
して、30秒後に10秒間白水を排出し、30秒間白水
を採取し、下記の条件で総歩留率(%)および灰分歩留
率(%)を測定した。測定結果を表2に示す。
【0056】 (Britt式Dynamic Jar Testerによる歩留率の測定) 紙料準備;原料配合:NBKP/DIP/TMP=10/60/30(重量比) パルプ濃度0.9重量%に清水を用いて希釈する。 添加薬品:タルク6重量% ホワイトカーボン2重量% 硫酸バンド 2重量% エマルジョンロジンサイズ0.3重量% pH4.6 カチオン要求量の調整は、KP黒液(カチオン要求量0.335me q/g)を紙料1リットルに対して1ml添加してカチオン要求量を 0.08meq/リットルに高く調整した。
【0057】(Britt式Dynamic Jar
Tester条件); ワイヤー125Pスクリーン(200メッシュ相当) 攪拌回転数1000r.p.m.(高剪断力想定条件) 試薬添加後攪拌開始、30秒攪拌後に試薬添加、3
0秒後に10秒白水を排出、30秒間白水採取
【0058】総歩留率(SS濃度):東洋濾紙No.2
にて濾過して測定する。 灰分歩留率(Ash濃度):575℃にて2時間灰化し
て測定する。 カチオン要求量:Mutek社製PCD−03型を使用
し(流動電流法)、pH調整せず、東洋濾紙No.2で
紙料を濾過した濾液について測定した。 表2中のPEO−Aは分子量800万のポリエチレンオ
キサイドを示す。
【0059】(比較例1〜6)試薬のタンニン酸を併
用せず、表2に示した試薬を0.04重量%用いた以
外は実施例1〜4と同様にして総歩留率(%)および灰
分歩留率(%)を測定した。測定結果を表2に示す。
【0060】(比較例7)試薬のタンニン酸も試薬
も使用せずに、実施例1〜4と同様にして総歩留率
(%)および灰分歩留率(%)を測定した。測定結果を
表2に示す。
【0061】
【表2】
【0062】表2から、カチオン要求量が高くても、タ
ンニン酸とポリエチレンオキサイド(PEO−A)を併
用したり(実施例1、3)、タンニン酸と試作No.1
の櫛形ポリマーを併用したりすると(実施例2、4)、
カチオン要求量の影響を受けず、明らかに総歩留率と灰
分歩留率が向上することが判る。それに対して、カチオ
ン要求量が高くなると、タンニン酸を併用しない比較例
1〜6の場合は、試薬のタンニン酸も試薬も使用し
ないブランクの比較例7の場合より総歩留率と灰分歩留
率が向上するが、実施例1〜4に比較すると、明らかに
総歩留率と灰分歩留率が低いことが判る。
【0063】(実施例5〜8)「ポリエチレンオキサイ
ド(PEO)の分子量の効果」 実施例1〜4と同様にして紙料を準備し(カチオン要求
量0.08meq/リットル)、表3に示した試薬と
試薬を表3に示した添加量で用いた以外は実施例1〜
4と同様の条件で総歩留率(%)および灰分歩留率
(%)を測定した。測定結果を表3に示す。
【0064】ただし、 ポリエチレンオキサイド(PEO−A)の分子量:80
0万 ポリエチレンオキサイド(PEO−B)の分子量:20
0万 ポリエチレンオキサイド(PEO−C)の分子量:10
0万 ポリエチレンオキサイド(PEO−D)の分子量: 5
0万
【0065】また、下記の条件でC.S.F.Test
erによる濾水量(ml)の測定を行い、結果を表3に
示す。 [C.S.F.Testerによる濾水量測定(カチオ
ン要求量の高い条件)]実施例1〜4と同様にして準備
した紙料を用いた。 C.S.F.Tester条件; 紙料(スラリー)1000ml採取 攪拌回転数800r.p.m. 試薬添加後攪拌開始、30秒攪拌後に試薬添加、3
0秒後に攪拌停止C.S.F.Testerに紙料を投
入し、側管から得られる濾水量を測定した。
【0066】(比較例8)試薬のタンニン酸(タンニ
ン含有量70重量%)を用いず、試薬として比較2の
カチオン性ポリマーを用いた以外は実施例5〜8と同様
にして総歩留率(%)、灰分歩留率(%)、濾水量(m
l)を測定した。測定した結果を表3に示す。
【0067】
【表3】
【0068】表3から、ポリエチレンオキサイドの分子
量が高いほど、高い総歩留率(%)、灰分歩留率(%)
及び濾水量が得られることが判る。ポリエチレンオキサ
イドの分子量が200万以上であれば比較2のカチオン
性ポリマーを著しく超える優れた効果が得られる。
【0069】(実施例9〜17)「前記構造式(3)を
示すモノマーとアクリルアミドの共重合割合(モル%)
および重合度の効果」 実施例1〜4と同様にして紙料を準備し(カチオン要求
量0.08meq/リットル)、表4に示した試薬と
試薬を表4に示した添加量で用いた以外は実施例1〜
4と同様の条件で総歩留率(%)および灰分歩留率
(%)を測定した。測定した結果を表4に示す。また、
実施例5〜8と同様にしてC.S.F.Testerに
よる濾水量(ml)の測定を行い、結果を表4に示す。
【0070】(比較例9)試薬のタンニン酸(タンニ
ン含有量70重量%)を用いず、試薬として比較2の
カチオン性ポリマーを用いた以外は実施例9〜17と同
様にして総歩留率(%)、灰分歩留率(%)、濾水量
(ml)を測定した。測定した結果を表4に示す。
【0071】
【表4】
【0072】表4から、前記構造式(2)を示すモノマ
ーの共重合割合が1モル%と低い櫛型ポリマー試作N
o.2を用いた実施例9の場合は、カチオン性ポリマー
比較2を用いた比較例9よりよい程度であるが、前記構
造式(2)を示すモノマーの共重合割合が2モル%以上
である櫛型ポリマー試作No.1、No.3〜No.9
を用いた実施例10〜17の場合は、カチオン性ポリマ
ー比較2を用いた比較例9より優れた総歩留率(%)、
灰分歩留率(%)、濾水量(ml)が得られることが判
る。また、前記構造式(2)を示すモノマーを共重合し
た櫛型ポリマーのポリマー溶液粘度が40mPa・s以
上であれば高い総歩留率(%)、灰分歩留率(%)、濾
水量(ml)が得られることが判る(例えば、実施例1
6、17)。
【0073】(実施例18〜25)「タンニンの添加量
とポリマー(ポリエチレンオキサイドPEO−A)の添
加量の効果」 実施例1〜4と同様にして紙料を準備し(カチオン要求
量0.08meq/リットル)、表5に示した試薬と
試薬を表5に示した添加量で用いた以外は実施例1〜
4と同様の条件で総歩留率(%)および灰分歩留率
(%)を測定した。測定結果を表5に示す。また、実施
例5〜8と同様にしてC.S.F.Testerによる
濾水量(ml)の測定を行い、結果を表5に示す。
【0074】(比較例10)試薬のタンニン酸(タン
ニン含有量70重量%)を用いず、試薬としてポリエ
チレンオキサイドPEO−A(分子量800万)を用い
た以外は実施例18〜25と同様にして総歩留率
(%)、灰分歩留率(%)、濾水量(ml)を測定し
た。測定結果を表5に示す。
【0075】
【表5】
【0076】表5から、試薬のタンニン酸と試薬と
してポリエチレンオキサイドPEO−Aを併用すると
(実施例18〜25)、試薬のタンニン酸を用いず、
試薬としてポリエチレンオキサイドPEO−Aを用い
た比較例10より優れた総歩留率(%)、灰分歩留率
(%)、濾水量(ml)が得られることが判る。またタ
ンニンの添加量が0.08重量%以上になると(実施例
20〜25)、ポリエチレンオキサイドPEO−Aとの
併用効果が大きくなることが判る。ポリエチレンオキサ
イドPEO−Aの添加量が多い方が高い総歩留率、灰分
歩留率及び濾水量が得られるが(実施例18〜22)、
タンニンの添加量が過剰になっても併用効果がそれ以上
は現れない(実施例23)。最適なタンニンとポリエチ
レンオキサイドPEO−Aの添加量の重量比は、タンニ
ン:ポリエチレンオキサイドPEO−A=およそ2〜
5:1であると考えられる。
【0077】(実施例26〜27)「攪拌条件の変化と
効果の関係」 実施例1〜4と同様にして紙料を準備した(カチオン要
求量0.08meq/リットル)。下記の条件で総歩留
率(%)および灰分歩留率(%)を測定した。測定結果
を表6に示す。 〈テスト1〉攪拌回転数1000r.p.m.(高剪断
力想定条件) 試薬添加後攪拌開始 30秒攪拌後に試薬添加、30秒後に10秒間白水を
排出、30秒間白水採取 また、下記の条件でC.S.F.Testerによる濾
水量(ml)の測定を行い、結果を表6に示す。 C.S.F.Tester条件;紙料(スラリー)10
00ml採取 〈テスト1〉攪拌回転数800r.p.m.(高剪断力
想定条件) 試薬添加後攪拌開始、30秒攪拌後に試薬添加、3
0秒後に攪拌停止 C.S.F.Testerに紙料を投入し、側管から得
られる濾水量を測定した。
【0078】(実施例28〜29)「攪拌条件の変化と
効果の関係」 実施例1〜4と同様にして紙料を準備した(カチオン要
求量0.08meq/リットル)。下記の条件で総歩留
率(%)および灰分歩留率(%)を測定した。測定結果
を表6に示す。 〈テスト2〉攪拌回転数1000r.p.m.にて試薬
添加後攪拌開始 30秒攪拌後に600r.p.m.に変更(低剪断力を
想定条件) 試薬添加、30秒後に10秒間白水を排出、30秒間
白水採取 また、下記の条件でC.S.F.Testerによる濾
水量(ml)の測定を行い、結果を表6に示す。 〈テスト2〉試薬を添加する前に300r.p.m.
に回転数を調整する(低剪断力想定条件)。 試薬添加後攪拌開始、30秒攪拌後に試薬添加、3
0秒後に攪拌停止 C.S.F.Testerに紙料を投入し、側管から得
られる濾水量を測定した。
【0079】
【表6】
【0080】表6から、試薬の添加時の攪拌回転数が
低い方が効果が良好であることが判る(実施例28、2
9)。従って、実機マシンではファンポンプ前後の添加
方法よりも、スクリーン前後の方が高い歩留率が期待さ
れる。
【0081】(実施例30〜33)「タンニンとポリマ
ーの添加順序と効果」 実施例1〜4と同様にして紙料を準備し(カチオン要求
量0.08meq/リットル)、タンニン酸とポリマー
[ポリエチレンオキサイドPEO−A、分子量800万
あるいは櫛型ポリマー試作No.9]の添加順序を表7
に示したような添加順序で行った以外は実施例1〜4と
同様の条件で総歩留率(%)および灰分歩留率(%)を
測定した。測定結果を表7に示す。
【0082】(比較例11)試薬を用いず、試薬と
してカチオン性ポリマー比較2を用いた以外は実施例3
0〜33と同様にして総歩留率(%)および灰分歩留率
(%)を測定した。測定結果を表7に示す。
【0083】
【表7】
【0084】表7から、実施例30〜33の場合はいず
れも比較例11より優れた総歩留率および灰分歩留率が
得られるが、タンニン酸とポリマーの添加順序はポリマ
ーが後の方が高い総歩留率および高い灰分歩留率が得ら
れることが判る(実施例30、31)。従って、実機マ
シンでの添加方法は、ポリマーをスクリーンの前に添加
した場合、タンニンはファンポンプ入口または出口に添
加し、ポリマーがスクリーン出口の添加であれば、タン
ニンはファンポンプの出口またはスクリーン入口への添
加がより高い効果が得られる可能性が大きい。
【0085】
【発明の効果】製紙工程における抄紙時に歩留向上およ
び/または濾水性向上を図る目的でタンニンを含有する
物質と前記構造式(1)を含有するポリマーを併用して
紙料中に添加する本発明の抄紙方法は、環境ホルモン物
質と疑われているビスフェノールAなどを用いないので
環境にやさしい抄紙方法であり、機械パルプや古紙およ
び脱インキ・パルプを含む紙料に対して、アニオン性物
質や懸濁コロイド物質などに影響を受けずに安定した填
料および微細繊維などの歩留向上並びに濾水性向上を図
ることができる。
【0086】前記タンニンを含有する物質が、加水分解
型タンニンおよび/またはタンニン酸であると、優れた
効果が得られる上、市販品を用いることもでき入手が容
易であり、経済的である。
【0087】前記構造式(1)を含有するポリマーが、
ポリエチレンオキサイドであると優れた効果が得られる
上、市販品を用いることもでき入手が容易であり、経済
的である。
【0088】前記ポリエチレンオキサイドの分子量が2
00万以上であると、より優れた効果が得られる。
【0089】前記構造式(1)を含有するポリマーが、
前記構造式(2)を示すモノマーを単独重合するかまた
は共重合した櫛形の分子構造を有する櫛形ポリマーであ
るとより優れた効果が得られる。
【0090】前記櫛形ポリマーが前記構造式(2)を示
すモノマーを2〜100モル%の範囲で(共)重合した
ポリマーであると、優れた効果が得られる上、通常の方
法で容易にポリマーを得ることができる。
【0091】前記櫛形ポリマーが前記構造式(2)を示
すモノマーとアクリルアミドを共重合したポリマーであ
ると、優れた効果が得られる上、通常の方法で容易にポ
リマーを得ることができ、経済的である。
【0092】前記櫛形ポリマーが、1規定食塩水溶液中
での0.5重量%ポリマー溶液粘度が10mPa・s以
上であると、より優れた効果が得られる。
【0093】タンニンの添加量が、全紙料に対して0.
01〜0.5重量%であると、優れた効果が得られる
上、経済的である。
【0094】前記構造式(1)を含有するポリマーの添
加量が、全紙料に対して0.01〜0.1重量%である
と、優れた効果が得られる上、経済的である。
【0095】タンニンと前記構造式(1)を含有するポ
リマーの添加量の重量比が、タンニン:ポリマー=1:
1〜10:1であると、優れた効果が得られる上、経済
的である。
【0096】前記タンニンを含有する物質を最後の抄紙
工程中の高剪断手段の前に添加し、前記構造式(1)を
含有するポリマーを最後の高剪断手段の後に添加する
と、より優れた効果が得られる。
【0097】前記高剪断手段がスクリーン、ファンポン
プおよびこれらの組み合わせから選択されるものであっ
ても、優れた効果が得られる。
【0098】前記高剪断手段がスクリーンであっても、
優れた効果が得られる。
【0099】前記タンニンを含有する物質と前記構造式
(1)を含有するポリマーを併用して添加される紙料中
に機械パルプおよび/または古紙が含まれていても、ア
ニオン性物質や懸濁コロイド物質などに影響を受けずに
安定した填料および微細繊維などの歩留向上並びに濾水
性向上を図ることができるという優れた効果が得られ
る。
【0100】前記タンニンを含有する物質と前記構造式
(1)を含有するポリマーを併用して添加される紙料の
保留粒子径5μmの濾紙にて濾過された濾液が、カチオ
ン要求量0.01meq/リットル以上であっても、優
れた効果が得られる。
【0101】前記機械パルプがサーモメカニカルパルプ
であっても、優れた効果が得られる。
【0102】前記古紙が、脱墨インキ・パルプであって
も、優れた効果が得られる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大原 工 東京都品川区西五反田2−20−1 ハイモ 株式会社内 (72)発明者 若松 英之 東京都品川区西五反田2−20−1 ハイモ 株式会社内 Fターム(参考) 4L055 AC03 AC09 AG43 AG71 AG72 AG88 AH18 BD12 BD13 EA16 EA25 EA29 EA30 EA32 FA08 FA10

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 製紙工程における抄紙時に歩留向上およ
    び/または濾水性向上を図る目的でタンニンを含有する
    物質と下記構造式(1)を含有するポリマーを併用して
    紙料中に添加することを特徴とする抄紙方法。 【化1】
  2. 【請求項2】 前記タンニンを含有する物質が、加水分
    解型タンニンおよび/またはタンニン酸であることを特
    徴とする請求項1記載の抄紙方法。
  3. 【請求項3】 前記構造式(1)を含有するポリマー
    が、ポリエチレンオキサイドであることを特徴とする請
    求項1あるいは請求項2記載の抄紙方法。
  4. 【請求項4】 前記ポリエチレンオキサイドの分子量が
    200万以上であることを特徴とする請求項3記載の抄
    紙方法。
  5. 【請求項5】 前記構造式(1)を含有するポリマー
    が、下記構造式(2)を示すモノマーを単独重合するか
    または共重合した櫛形の分子構造を有する櫛形ポリマー
    であることを特徴とする請求項1あるいは請求項2記載
    の抄紙方法。 【化2】
  6. 【請求項6】 前記櫛形ポリマーが前記構造式(2)を
    示すモノマーを2〜100モル%の範囲で(共)重合し
    たポリマーであることを特徴とする請求項5記載の抄紙
    方法。
  7. 【請求項7】 前記櫛形ポリマーが前記構造式(2)を
    示すモノマーとアクリルアミドを共重合したポリマーで
    あることを特徴とする請求項5あるいは請求項6記載の
    抄紙方法。
  8. 【請求項8】 前記櫛形ポリマーが、1規定食塩水溶液
    中での0.5重量%ポリマー溶液粘度が10mPa・s
    以上であることを特徴とする請求項5から請求項7のい
    ずれかに記載の抄紙方法。
  9. 【請求項9】 タンニンの添加量が、全紙料に対して
    0.01〜0.5重量%であることを特徴とする請求項
    1から請求項8のいずれかに記載の抄紙方法。
  10. 【請求項10】 前記構造式(1)を含有するポリマー
    の添加量が、全紙料に対して0.01〜0.1重量%で
    あることを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか
    に記載の抄紙方法。
  11. 【請求項11】 タンニンと前記構造式(1)を含有す
    るポリマーの添加量の重量比が、タンニン:ポリマー=
    1:1〜10:1であることを特徴とする請求項1から
    請求項10のいずれかに記載の抄紙方法。
  12. 【請求項12】 前記タンニンを含有する物質を最後の
    抄紙工程中の高剪断手段の前に添加し、前記構造式
    (1)を含有するポリマーを最後の高剪断手段の後に添
    加することを特徴とする請求項1から請求項11のいず
    れかに記載の抄紙方法。
  13. 【請求項13】 前記高剪断手段がスクリーン、ファン
    ポンプおよびこれらの組み合わせから選択されることを
    特徴とする請求項12記載の抄紙方法。
  14. 【請求項14】 前記高剪断手段がスクリーンであるこ
    とを特徴とする請求項12あるいは請求項13記載の抄
    紙方法。
  15. 【請求項15】 前記タンニンを含有する物質と前記構
    造式(1)を含有するポリマーを併用して添加される紙
    料中に機械パルプおよび/または古紙を含むことを特徴
    とする請求項1から請求項14のいずれかに記載の抄紙
    方法。
  16. 【請求項16】 前記タンニンを含有する物質と前記構
    造式(1)を含有するポリマーを併用して添加される紙
    料の保留粒子径5μmの濾紙にて濾過された濾液が、カ
    チオン要求量0.01meq/リットル以上であること
    を特徴とする請求項1から請求項15のいずれかに記載
    の抄紙方法。
  17. 【請求項17】 前記機械パルプがサーモメカニカルパ
    ルプであることを特徴とする請求項15あるいは請求項
    16記載の抄紙方法。
  18. 【請求項18】 前記古紙が、脱墨インキ・パルプであ
    ることを特徴とする請求項15から請求項17のいずれ
    かに記載の抄紙方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN114174587A (zh) * 2019-09-12 2022-03-11 日华化学株式会社 木质纤维素材料的蒸煮促进剂以及使用其的纸浆的制造方法
US11692313B2 (en) * 2017-03-24 2023-07-04 Tetra Laval Holdings & Finance S.A. Method of manufacturing of a foam-formed cellulosic fibre-material, a bulk sheet and a laminated packaging material comprising the cellulosic fibre-material

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11692313B2 (en) * 2017-03-24 2023-07-04 Tetra Laval Holdings & Finance S.A. Method of manufacturing of a foam-formed cellulosic fibre-material, a bulk sheet and a laminated packaging material comprising the cellulosic fibre-material
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