JP2000248343A - 高疲労強度鉄鋼材 - Google Patents

高疲労強度鉄鋼材

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JP2000248343A
JP2000248343A JP9676699A JP9676699A JP2000248343A JP 2000248343 A JP2000248343 A JP 2000248343A JP 9676699 A JP9676699 A JP 9676699A JP 9676699 A JP9676699 A JP 9676699A JP 2000248343 A JP2000248343 A JP 2000248343A
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Takahito Omura
孝仁 大村
Hisashi Hirukawa
寿 蛭川
Saburo Matsuoka
三郎 松岡
Mitsuhiro Murayama
光宏 村山
Kazuhiro Houno
和博 宝野
Kaneaki Tsuzaki
兼彰 津崎
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 鉄鋼材料の疲労強度を向上させる。 【解決手段】 侵入型元素と置換型元素との原子対を有
し、この原子対の存在によって疲労亀裂進展下限界値の
有効成分ΔKth,effが2.5MPa・m1/2
りも20%以上向上されていることを特徴とする高疲労
強度鉄鋼材とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この出願の発明は、高疲労強
度鉄鋼材に関するものである。さらに詳しくは、この出
願の発明は新しい技術思想による疲労強度の向上を可能
とした鉄鋼材料に関するものである。
【0002】
【従来の技術とその課題】鉄鋼材料は構造物や各種輸送
機器等に広く用いられる材料で、優れた力学特性が要求
される。特に疲労強度は静的強度と同様にあらゆる用途
において重要視される特性で、構造物全体の設計を左右
する因子である。このため、疲労特性の向上を図ること
は、構造物の安全性、信頼性を高めるばかりでなく、使
用寿命の長期化や材料の省資源化にもつながり、社会的
な貢献も大きい。
【0003】鉄鋼材料の疲労特性については、設計や保
守管理で重要となる疲労限σは引張強度のσの半分
すなわちσ=0.5σであることが知られている。
同様に、設計や保守管理で重要となる疲労き裂進展下限
界値の有効成分ΔKeff,thは、鋼種や強度に依存
せず、約2.5MPa・m1/2で一定になることも知
られている。換言すると、鉄鋼材料の疲労特性は物理定
数的で、改善の余地がないと言うことが一般的常識とし
て定着している。
【0004】このため、鉄鋼材料の疲労強度の向上には
限界があるとされていた。そこで、この出願の発明は、
以上のような従来の常識としての技術的限界を克服し、
鉄鋼材料の疲労強度を大きく向上させることのできる新
しい技術的手段を提供することを課題としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】この出願の発明は、上記
の課題を解決するものとして、第1には、侵入型元素と
置換型元素との原子対を有し、この原子対の存在によっ
て疲労き裂進展下限界値の有効成分ΔKeff,th
2.5MPa・m1/2よりも20%以上向上されてい
ることを特徴とする高疲労強度鉄鋼材を提供する。ま
た、この出願の発明は、第2には、たとえば3×10
回疲労強度としての、低サイクル疲労特性が20%以上
向上されている前記の高疲労強度鉄鋼材を、第3には、
侵入型元素としての窒素(N)が0.2mass%以上
含有されている高疲労強度鉄鋼材を、第4には、置換型
元素が、Ti,V,Cr,Mn,Zr,Nb,Mo,T
aおよびWのうちの少くとも1種である高疲労強度鉄鋼
材を、第5には、置換型元素としてのMoが2.2ma
ss%以上含有されている高疲労強度鉄鋼材を、第6に
は、侵入型元素としての窒素(N)と置換型元素として
のMoとの原子対を有し、NとMo対の平均分散距離が
1.4nm以下である高疲労強度鉄鋼材を提供する。
【0006】すなわち、この出願の発明は、鉄鋼にM
o,Nb,Vなど、窒素または炭素と親和力の高い置換
型元素(以下S)を添加し、それに窒素や炭素などの侵
入型元素(以下I)を固溶させることにより、両者のS
−I原子対を形成し、それにより転位の運動を阻害し
て、これにより疲労き裂進展性を向上させることを可能
としている。このようなことは、従来の技術常識では全
く考慮されなかったことであり、画期的なものと言って
よい。
【0007】以上のとおりのこの出願の発明は、次のよ
うなこの出願の発明者により得られた知見に基づいて完
成されている。つまり、SUS316オーステナイト系
ステンレス鋼に窒素Nを0.2mass%以上添加する
と、ΔKeff,thを含めた疲労き裂進展特性が50
%向上することを見出した。同様に、鋼種や強度に依存
しないと報告されてきた低サイクル疲労特性すなわちひ
ずみ振幅εtaと破壊寿命Nの関係もN添加で向上し
たことである。AP−FIM解析結果から、このような
疲労特性の向上はモリブデンMoと窒素Nのペアーよる
ことが明らかになった。たとえば、2.2%Mo−0%
N材、0%Mo−0.2%N材、2.2%Mo−0.2
%N材で比較すると、2.2%Mo−0.2%N材の疲
労き裂進展特性は2.2%Mo−0%N材のそれより5
0%向上し、0%Mo−0.2%N材の結果は両者の間
となった。AP−FIM解析によると、2.2%Mo−
0.2%N材においてMo−Nペアーが分析され、かつ
そのペアーはクラスターを作ることなく、一様に分布し
ていたのである。
【0008】
【発明の実施の形態】この発明の高疲労強度鉄鋼材にお
いては、侵入型元素(I)と置換型元素(S)との原子
対:S−Iペアを存在させることになるが、各々の元素
を、鉄鋼の溶製等による製造時に添加することによりこ
のS−Iペアを形成することができる。
【0009】そして、このS−Iペアの存在について
は、XAFSまたはAP−FIMの解析手段によって確
認することができるが、後者の手段のほうが優れてい
る。従って、この確認をもって、前記の元素の添加や割
合制御も容易に行われることになる。 そこで以下に実
施例を示し、さらに具体的に実施の形態を例示する。も
ちろんこの発明は以下の実施例に限定されるものではな
い。
【0010】
【実施例】表1に示した化学組成の鉄鋼材(Feの表示
は省略)を溶製、精鉄により製造した。これらは、疲労
試験とAP−FIM解析に用いるものであって、SUS
316ステンレス鋼ベースの3種類の材料の化学成分で
ある。各材料のMoとN量はそれぞれ、 2.2%Mo−0%N(Mo材) 2.2%Mo−0.2%N(MoN材) 0%Mo−0.2%N(N材) (いずれもmass
%) である。AP−FIM解析においてSiはNと分離出来
ないため、Siは出来る限り低減させた。なお、材料は
すべて1080℃×0.5hの溶体化処理を施した。
【0011】
【表1】
【0012】疲労き裂伝ぱ試験は、図1(a)のCT試
験片(板厚8〜10mm、幅50mm)を用い、試験速
度50Hzのもとで行った。試験環境は室温(〜25
℃)大気中である。試験片の切欠き底から長さ2mmの
予き裂を導入し、図1(b)に示すΔK減少試験に移行
した。ここで、PmaxとPminは繰返し荷重の最大
値と最小値でΔKは応力拡大係数範囲である。ΔK減少
はPmax一定試験法を採用した。この試験方法では、
応力比R=(=Pmin/Pmax)が0.77以上と
なり、き裂閉口を伴わない条件に保つことが出来る。ま
た、図2(a)に示す丸棒試験片と(b)に示す一定ひ
ずみ振幅波形のもとで低サイクル試験を行った。この試
験で破壊した試験片は、TEM観察に用いた。
【0013】図3に疲労き裂伝ぱ速度da/dNと応力
拡大係数範囲ΔKの関係を示す。Moのみを添加したM
o材とMoとNの両方を添加したMoN材を比較する
と、MoN材はΔKeff,thを含めて疲労き裂進展
特性は約50%向上する。一方、窒素のみを添加したN
材は、ΔKeff,th付近では特性の向上が見られる
ものの、ΔKが高い領域ではNが添加されていないMo
材に特性が一致する。したがって、すべての応力拡大係
数範囲で特性を向上させるためにはMoとNの両方の添
加が必要である。
【0014】図4は、低サイクル疲労試験によって取得
した全ひずみ振幅εtaと破断繰返し数Nの関係であ
る。εta−N関係は鋼種や強度にほとんど依存しな
いが、図4はMoN材はMo材に比べ長寿命側に特性が
向上し、Nのみを添加したN材はその中間に位置する。
したがって、寿命特性に関してMoとNの添加はNのみ
の添加よりも効果が高いと言える。また、図4には、実
用材料であるSUS316ステンレス鋼のひずみ振幅−
破断繰返し数の関係を*印のプロットで示した。このS
US316鋼の結果に比較しても、2.2Mo−0.2
N材の場合には20%以上の疲労特性の向上を示してい
る。
【0015】図5に上記3材料のFIM像をしめす。M
oN試料においてのみ、矢印でしめすようなぼやけた輝
点が観察され、これは後に示すAPによる分析によりM
o−Nの原子対であることが確認された。このようにM
oとNを複合添加した場合のみ、Mo−N原子対は観察
される。図3との関連から疲労き裂進展特性の向上はM
o−N原子対の存在によるものであることが強く示唆さ
れる。
【0016】図6に上記3材料のAP分析結果をしめ
す。MoとNを複合添加した材料でのみMo−Nの原子
対が検出されており、全検出窒素量の約50%がMo−
N対として存在していることが分かる。複合添加してい
ない試料ではNは単体で検出され、S−Iクラスターは
形成されていない。このことからも図3との関連から疲
労き裂進展特性の向上はMo−N原子対の存在によるも
のであることが強く示唆される。
【0017】図7に上記3材料の疲労破断後の電子顕微
鏡写真をしめす。Nを添加しないMo材では疲労破断し
たときに転位セルが観察される。これは一般に疲労破断
した試料に特有の組織であり、このような転位セルが発
達することを阻止することが疲労特性向上に必要であ
る。N材ではMo材でみられたような発達した転位セル
組織は観察されないが、転位がタングルしている様子が
あきらかである。さらに(III)積層欠陥がいくつか
観察され、これによりNの単独添加によりオーステナイ
ト鋼の積層欠陥エネルギーが減少したことが示唆され
る。従来報告されていたN添加による疲労特性改善はこ
のように積層欠陥エネルギーの減少によるものである。
MoN材では(III)面で交差すべりがおこっている
ことがあきらかで、Mo材やN材でみられるような転位
のタングルが観察されない。これはMo−Nの複合添加
材だけに観察される組織であり、Mo−Nの原子対が転
位の運動を阻害して、疲労破壊につながる転位セル組織
の形成を阻止したためであると結論づけられる。このよ
うに、S−I原子対による疲労特性の制御は従来しられ
ていた現象とまったく異なる新しい発明である。
【0018】図8(a)に、表1に示す3種類に加え、
実用材料であるSiを含むSUS316系ステンレス鋼
にNを添加した材料のda/dNΔK曲線を示す。Si
量とは全く無関係に、N量が0.2wt%を越えると明
らかに伝ぱ特性が向上していることがわかる。図8
(b)は(a)で示したSUS316系ステンレス鋼
(白抜き印)と他の鋼種(*印)で得られた疲労下限界
値の有効成分ΔKeff,t とビッカース硬さHvの
関係である。き裂閉口の影響のない疲労下限界値ΔK
eff,thは、従来の知見では*印のプロットで示さ
れるように鋼種や強度に依らず、ほぼ2.5MPa・m
1/2の一定値になる。これに対し、MoとNの両方を
添加したSUS316ステンレス鋼は、0.2mass
%以上のNを添加するとΔKeff,thは約3.5M
Pa・m1/2に上昇し、従来よりも50%程度高い値
となる。
【0019】図9に、SUS316ステンレス鋼におけ
るΔKeff,thとN量の関係を示す。N量が0.2
mass%程度でΔKeff,thが約3.5MPa・
1/2まで急激に上昇し、それ以上のN量に対しては
ΔKeff,thはほぼ一定となる。また、Si量に対
する依存性は現れない。2.2mass%MoおよびΔ
eff,thが上昇する0.2mass%Nはともに
約1at%に相当し、その50%がMo−Nペアを形成
しているので、ペアの間隔は約1.3nmと見積もられ
る。また、それ以上のN量についてはMo量を増加させ
てペアの間隔を狭めると疲労特性がさらに向上する可能
性もある。
【0020】図10には、Si添加SUS316ステン
レス鋼における応力比R=0.1のda/dN−ΔK曲
線を示す。R=0.1ではき裂閉口が生じているが、き
裂伝ぱ特性は0.2mass%以上のN量で向上し、図
1のPmax一定試験で得られたき裂閉口を伴わない結
果と一致する。以上より、MoとNを添加したオーステ
ナイト系ステンレス鋼では、S−I原子対が約1.3n
mの間隔で存在することによって転位組織が著しく変化
し、これにより疲労特性が向上することが明らかとなっ
た。従って、1.4nm以下の分散距離であることが望
ましいことがわかる。
【0021】
【発明の効果】以上詳しく説明したとおり、従来では、
材料自身の疲労特性を向上させることは不可能と思われ
ていたが、この発明によって疲労特性を向上させること
により、各種機械構造物の設計や保守管理の機運を緩和
できる。また、経済的にも、高疲労強度ステンレス鋼、
さらには高疲労強度鋼の新しい市場が生まれると期待さ
れる。そして、構造物の安全性、信頼性を高めるばかり
でなく、使用寿命の長期化や材料の省資源化にもつなが
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)疲労き裂伝ぱ試験を行うためのCT(c
ompact tension)試験片の形状を示した
斜視図である。中央部の切欠きの上下の穴にピンを通
し、上下方向に荷重を加える。切欠き底から疲労予き裂
を生じさせた後にき裂伝ぱ試験を行う。 (b)疲労き裂伝ぱ試験の荷重条件を示した図である。
き裂長さと荷重値の関係を模式的に表したものである。
図はPmax(最大荷重値)一定にし、Pmin(最小
荷重値)をき裂進展とともに上昇させて応力拡大係数範
囲ΔKを減少させる方法を示している。
【図2】(a)低サイクル疲労試験用の丸棒試験片を示
した側面図である。両端のψ12のつかみ部を固定して
軸荷重を加える。 (b)低サイクル試験における一定ひずみ振幅波形図で
ある。全ひずみ振幅を一定に保って繰り返し荷重を負荷
する。
【図3】MoとNの添加量を変えた3種類の材料のda
/dN−ΔKeff曲線を示した図である。この図に示
されているデータは、き裂閉口の影響がない条件下で取
得されている。MoN材はMo材に比べてすべての応力
拡大係数範囲で特性が向上している。一方、窒素のみを
添加したN材は、ΔKeff,th付近では特性の向上
が見られるものの、ΔKが高い領域では、Nが添加され
ていないMo材に特性が一致する。
【図4】同じく3材料のひずみ振幅−破断繰り返し数曲
線を示した図である。ひずみ振幅一定の条件下で求めら
れる。MoとNの両方を添加したMoN材はMo材に比
べて長寿命側に特性が向上している。また、Nのみを添
加したN材は両者の中間に位置している。さらに実用材
料であるSUS316ステンレス鋼の結果も示した。こ
れに比べてもMo材は長寿命となっている。
【図5】同じく3材料のFIM像を示した図である。M
oN試料においてのみ、矢印でしめすようなぼやけた輝
点が観察され、これは後にしめすアトムプローブによる
分析によりMo−Nの原子対であることが確認された。
【図6】同じく3材料のアトムプローブ分析結果を示し
た図である。MoとNを複合添加した材料でのみMo−
N原子対が検出されており、全検出窒素量の約50%が
Mo−N対として存在していることが分かる。複合添加
していない試料ではNは単体で検出され、S−Iクラス
ターは形成されていない。
【図7】同じく3材料の疲労破断後の電子顕微鏡写真で
ある。Nを添加しないMo材では疲労破断したときに転
位セルが観察される。N材ではMo材でみられたような
発達した転位セル組織は観察されないが、転位がタング
ルしている様子があきらかである。さらに(III)積
層欠陥がいくつか観察され、これによりNの単独添加に
よりオーステナイト鋼の積層欠陥エネルギーが減少した
ことが示唆される。MoN材では(III)面で交差す
べりがおこっていることがあきらかで、Mo材やN材が
みられるような転位のタングルが観察されない。
【図8】(a)表1の3種類に加え、SiをSUS31
6ステンレス鋼にNを添加した材料のda/dN−ΔK
曲線を示した図である。Si量とは全く無関係に、N量
が0.2wt%を越えると明らかに伝ぱ特性は向上して
いることがわかる。 (b)様々な鋼種におけるビッカース硬さとΔK
eff,thの関係。従来の知見では、材料や強度によ
らず、ΔKeff,thは約2.5MPa・m1/2
一定である。これに対し、MoとNを含む材料は0.2
mass%以上のNを添加すると約3.5MPa・m
1/2に上昇し、従来よりも50%程度高い値となる。
【図9】SUS316ステンレス鋼におけるΔK
eff,thのN量依存性を示した図である。約0.2
mass%N以上でΔKeff,thが上昇する。この
傾向はSi量には無関係である。
【図10】Si添加SUS316ステンレス鋼における
応力比R=0.1da/dN−ΔK曲線を示した図であ
る。R=0.1ではき裂閉口が生じているが、き裂伝ぱ
特性は0.2mass%以上のN量で向上し、図1のP
max一定試験で得られたき裂閉口を伴わない結果と一
致する。
【手続補正書】
【提出日】平成12年1月31日(2000.1.3
1)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正内容】
【0005】
【課題を解決するための手段】この出願の発明は、上記
の課題を解決するものとして、第1には、AP−FIM
解析によって確認される侵入型元素と置換型元素との原
子対を有し、この原子対の存在によって疲労き裂進展下
限界値の有効成分ΔKeff.thが2.5MPa・m
1/2よりも20%以上向上されていることを特徴とす
る高疲労強度鉄鋼材を提供する。また、この出願の発明
は、第2には、たとえば3×10回疲労強度として
の、低サイクル疲労特性が20%以上向上されている前
記の高疲労強度鉄鋼材を、第3には、浸入型元素として
の窒素(N)が0.2mass%以上含有されている高
疲労強度鉄鋼材を、第4には、置換型元素が、Ti,
V,Cr,Mn,Zr,Nb,Mo,TaおよびWのう
ちの少くとも1種である高疲労強度鉄鋼材を、第5に
は、置換型元素としてのMoが2.2mass%以上含
有されている高疲労強度鉄鋼材を、第6には、侵入型元
素としての窒素(N)と置換型元素としてのMoとの原
子対を有し、NとMo対の平均分散距離が1.4nm以
下である高疲労強度鉄鋼材を提供する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 村山 光宏 茨城県つくば市千現1丁目2番1号 科学 技術庁全属材料技術研究所内 (72)発明者 宝野 和博 茨城県つくば市千現1丁目2番1号 科学 技術庁金属材料技術研究所内 (72)発明者 津崎 兼彰 茨城県つくば市千現1丁目2番1号 科学 技術庁金属材料技術研究所内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 侵入型元素と置換型元素との原子対を有
    し、この原子対の存在によって疲労き裂進展下限界値の
    有効成分ΔKeff,thが2.5MPa・m1/2
    りも20%以上向上されていることを特徴とする高疲労
    強度鉄鋼材。
  2. 【請求項2】 低サイクル疲労特性が20%以上向上さ
    れている請求項1の高疲労強度鉄鋼材。
  3. 【請求項3】 侵入型元素としての窒素(N)が0.2
    mass%以上含有されている請求項1または2の高疲
    労強度鉄鋼材。
  4. 【請求項4】 置換型元素が、Ti,V,Cr,Mn,
    Zr,Nb,Mo,TaおよびWのうちの少くとも1種
    である請求項1ないし3のいずれかの高疲労強度鉄鋼
    材。
  5. 【請求項5】 置換型元素としてのMoが2.2mas
    s%以上含有されている請求項1ないし4のいずれかの
    高疲労強度鉄鋼材。
  6. 【請求項6】 侵入型元素としての窒素(N)と置換型
    元素としてのMoとの原子対を有し、NとMo対の平均
    分散距離が1.4nm以下である請求項1ないし5のい
    ずれかの高疲労強度鉄鋼材。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN116334371A (zh) * 2023-04-20 2023-06-27 包头钢铁(集团)有限责任公司 一种有效降低贝马复相钢轨裂纹扩展速率的热处理工艺的获取方法

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