JP2000248108A - 金属複合廃プラスチックの処理方法 - Google Patents
金属複合廃プラスチックの処理方法Info
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- Separation, Recovery Or Treatment Of Waste Materials Containing Plastics (AREA)
- Processing Of Solid Wastes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 プラスチックと金属類が一体的に形成された
廃車や廃家電製品等のような金属複合廃プラスチックか
ら、金属類とプラスチックを効率よく分別して回収する
ことができる処理方法を提供すること。 【解決手段】 廃車ガラ50a(金属複合廃プラスチッ
ク)を、非酸化性ガス雰囲気下で、熱処理槽14に収容
されている200℃〜400℃に加熱された有機媒体中
に浸漬し、プラスチック成分を軟化・溶融させて浮上さ
せる熱処理をする際に、ブラスト材を分散させた有機媒
体を循環させ、ブラスト処理をしながら熱処理を行う。
廃車や廃家電製品等のような金属複合廃プラスチックか
ら、金属類とプラスチックを効率よく分別して回収する
ことができる処理方法を提供すること。 【解決手段】 廃車ガラ50a(金属複合廃プラスチッ
ク)を、非酸化性ガス雰囲気下で、熱処理槽14に収容
されている200℃〜400℃に加熱された有機媒体中
に浸漬し、プラスチック成分を軟化・溶融させて浮上さ
せる熱処理をする際に、ブラスト材を分散させた有機媒
体を循環させ、ブラスト処理をしながら熱処理を行う。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラスチックと金
属類が一体的に形成された廃車や廃家電製品等のような
金属複合廃プラスチックからプラスチックと金属類を分
別して回収することができる金属複合廃プラスチックの
処理方法に関する。
属類が一体的に形成された廃車や廃家電製品等のような
金属複合廃プラスチックからプラスチックと金属類を分
別して回収することができる金属複合廃プラスチックの
処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】プラスチックは成形加工が容易であり、
その上、化学的に安定であると言う特性を有するため、
その製品が大量に製造されており、そして、これらのも
のが産業廃棄物や一般廃棄物として廃棄されている。こ
れらの廃棄物の処分に際し、焼却処理を行うと、プラス
チックは発熱量が高い物質であるので、焼却炉を傷める
等の問題が発生する。又、埋立地への投棄処分を行う
と、年々、埋立地の確保が困難になりつつある状況にあ
ると共に、プラスチックは微生物によって分解されるこ
ともなく、そのままの状態で残ってしまうので、埋立て
処分に関わる種々の問題が発生している。
その上、化学的に安定であると言う特性を有するため、
その製品が大量に製造されており、そして、これらのも
のが産業廃棄物や一般廃棄物として廃棄されている。こ
れらの廃棄物の処分に際し、焼却処理を行うと、プラス
チックは発熱量が高い物質であるので、焼却炉を傷める
等の問題が発生する。又、埋立地への投棄処分を行う
と、年々、埋立地の確保が困難になりつつある状況にあ
ると共に、プラスチックは微生物によって分解されるこ
ともなく、そのままの状態で残ってしまうので、埋立て
処分に関わる種々の問題が発生している。
【0003】このため、投棄せずに、プラスチック類を
回収することができる処理技術の開発が切望されてい
る。特に、プラスチックと金属類が一体的に形成された
廃車や廃家電製品等のような金属複合廃プラスチックの
処理については、資源リサイクルの面からその必要性が
一層叫ばれている。
回収することができる処理技術の開発が切望されてい
る。特に、プラスチックと金属類が一体的に形成された
廃車や廃家電製品等のような金属複合廃プラスチックの
処理については、資源リサイクルの面からその必要性が
一層叫ばれている。
【0004】従来における金属複合廃プラスチックの処
理においては、例えば、廃車の場合、エンジン、タイ
ヤ、バッテリー、燃料タンク、排ガス処理触媒等の有用
な部品類を取り外した後、これらの有用部品を取り外し
た残りのもの(以下、廃車ガラと言う)をシュレッダー
で破砕し、この破砕物を磁気選別装置にかけて鉄を回収
し、アルミ選別装置にかけてアルミニウムを回収する方
法が採用されている。廃家電製品も同様な処理方法が採
られている。金属類の回収処理がなされた後のシュレッ
ダーダストは、廃車の場合、プラスチック、ガラス、ゴ
ム、繊維等の混合物であり、現在は埋めてた処分されて
いる。
理においては、例えば、廃車の場合、エンジン、タイ
ヤ、バッテリー、燃料タンク、排ガス処理触媒等の有用
な部品類を取り外した後、これらの有用部品を取り外し
た残りのもの(以下、廃車ガラと言う)をシュレッダー
で破砕し、この破砕物を磁気選別装置にかけて鉄を回収
し、アルミ選別装置にかけてアルミニウムを回収する方
法が採用されている。廃家電製品も同様な処理方法が採
られている。金属類の回収処理がなされた後のシュレッ
ダーダストは、廃車の場合、プラスチック、ガラス、ゴ
ム、繊維等の混合物であり、現在は埋めてた処分されて
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した金属
複合廃プラスチックの処理において、金属類の回収処理
がなされた後のシュレッダーダストが投棄処分されてい
るが、金属類回収処理後のシュレッダーダストには、約
30%ものプラスチックが含まれており、有用なプラス
チックが投棄処分されている。
複合廃プラスチックの処理において、金属類の回収処理
がなされた後のシュレッダーダストが投棄処分されてい
るが、金属類回収処理後のシュレッダーダストには、約
30%ものプラスチックが含まれており、有用なプラス
チックが投棄処分されている。
【0006】本発明は、プラスチックと金属類が一体的
に形成された廃車や廃家電製品等のような金属複合廃プ
ラスチックから、金属類とプラスチックを効率よく分別
して回収することができる金属複合廃プラスチックの処
理方法を提供することを目的とする。
に形成された廃車や廃家電製品等のような金属複合廃プ
ラスチックから、金属類とプラスチックを効率よく分別
して回収することができる金属複合廃プラスチックの処
理方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明においては、金属複合廃プラスチックを、
非酸化性ガス雰囲気下、200℃〜400℃に加熱され
た有機媒体中に浸漬し、プラスチック成分を軟化・溶融
させて浮上させる熱処理をする際に、ブラスト材を分散
させた有機媒体を循環させ、ブラスト処理をしながら熱
処理を行う。
めに、本発明においては、金属複合廃プラスチックを、
非酸化性ガス雰囲気下、200℃〜400℃に加熱され
た有機媒体中に浸漬し、プラスチック成分を軟化・溶融
させて浮上させる熱処理をする際に、ブラスト材を分散
させた有機媒体を循環させ、ブラスト処理をしながら熱
処理を行う。
【0008】本発明により処理し得る金属複合廃プラス
チックの種類については、特に限定されるものではな
く、例えば、廃自動車、廃家電製品、廃OA機器などの
処理が可能である。
チックの種類については、特に限定されるものではな
く、例えば、廃自動車、廃家電製品、廃OA機器などの
処理が可能である。
【0009】本発明においては、上記のような金属複合
廃プラスチックの有機媒体による熱処理を効率的に行う
ために、有機媒体に浸漬中の金属複合廃プラスチックを
ブラスト処理する。ブラスト処理は、アルミナ、乾燥無
粘土珪砂等のブラスト材を有機媒体に分散させておき、
このブラスト材が混合された有機媒体を高圧ポンプによ
って、金属複合廃プラスチックに吹き付ける方法が用い
られる。このようにしてブラスト処理を行うと、プラス
チック層に亀裂が生じ、その内部に有機媒体が浸透しや
すくなる。このため、加熱されて軟化・溶融したプラス
チックが金属類から容易に剥離するようになり、金属類
とプラスチックとの分離が促進される。
廃プラスチックの有機媒体による熱処理を効率的に行う
ために、有機媒体に浸漬中の金属複合廃プラスチックを
ブラスト処理する。ブラスト処理は、アルミナ、乾燥無
粘土珪砂等のブラスト材を有機媒体に分散させておき、
このブラスト材が混合された有機媒体を高圧ポンプによ
って、金属複合廃プラスチックに吹き付ける方法が用い
られる。このようにしてブラスト処理を行うと、プラス
チック層に亀裂が生じ、その内部に有機媒体が浸透しや
すくなる。このため、加熱されて軟化・溶融したプラス
チックが金属類から容易に剥離するようになり、金属類
とプラスチックとの分離が促進される。
【0010】使用される有機媒体としては、金属複合廃
プラスチックを浸漬する際の上記温度領域で液体の状態
で存在すると共に、上記温度領域では殆ど分解せず、使
用中に粘度等の物理的性質の変化が起こらないものであ
ること、プラスチックが剥離された金属類を引き上げた
際に容易に流れ落ちる程度の粘性を有するものであるこ
と、回収された金属類を製錬原料として使用する際に有
害成分となるアルカリ塩等を含有しないものであるこ
と、等の要件を満たすものであることを要する。さら
に、燃料として使用可能なもので、プラスチックが実質
的に溶解されないもの、或いはプラスチックの溶解量が
少量にとどめられるものであることが望ましい。具体的
な有機媒体を例示すれば、コールタール系の重質油、ピ
ッチ、石炭液化油、芳香族成分が多い原油の減圧残油、
エチレンボトム油、及びこれらの改質油等が挙げられ
る。
プラスチックを浸漬する際の上記温度領域で液体の状態
で存在すると共に、上記温度領域では殆ど分解せず、使
用中に粘度等の物理的性質の変化が起こらないものであ
ること、プラスチックが剥離された金属類を引き上げた
際に容易に流れ落ちる程度の粘性を有するものであるこ
と、回収された金属類を製錬原料として使用する際に有
害成分となるアルカリ塩等を含有しないものであるこ
と、等の要件を満たすものであることを要する。さら
に、燃料として使用可能なもので、プラスチックが実質
的に溶解されないもの、或いはプラスチックの溶解量が
少量にとどめられるものであることが望ましい。具体的
な有機媒体を例示すれば、コールタール系の重質油、ピ
ッチ、石炭液化油、芳香族成分が多い原油の減圧残油、
エチレンボトム油、及びこれらの改質油等が挙げられ
る。
【0011】ブラスト材としてはアルミナ、乾燥無粘度
珪砂等の一般的なブラスト材が適用できる。有機媒体に
添加するブラスト材の割合は1〜30重量%程度、好ま
しくは5〜20重量%程度である。
珪砂等の一般的なブラスト材が適用できる。有機媒体に
添加するブラスト材の割合は1〜30重量%程度、好ま
しくは5〜20重量%程度である。
【0012】有機媒体中で行う金属複合廃プラスチック
の処理に際し、浸漬温度と浸漬時間は、ブラスト処理、
プラスチックの軟化・溶融、分解が十分に進行する状態
になるように設定される。上記の処理条件は、金属複合
廃プラスチックを構成しているプラスチックの種類及び
その使用量によって異なるが、浸漬温度は150℃〜4
50℃の範囲、浸漬時間は0.5〜30分の範囲に設定
する。浸漬温度が150℃を下回る温度域においては、
塩ビやポリウレタンの分解が起りにくいので好ましくな
い。又、450℃を上回る温度域においては、プラスチ
ックのガス化が進行するため好ましくない。なお、より
好ましい温度範囲は200℃〜400℃程度である。
の処理に際し、浸漬温度と浸漬時間は、ブラスト処理、
プラスチックの軟化・溶融、分解が十分に進行する状態
になるように設定される。上記の処理条件は、金属複合
廃プラスチックを構成しているプラスチックの種類及び
その使用量によって異なるが、浸漬温度は150℃〜4
50℃の範囲、浸漬時間は0.5〜30分の範囲に設定
する。浸漬温度が150℃を下回る温度域においては、
塩ビやポリウレタンの分解が起りにくいので好ましくな
い。又、450℃を上回る温度域においては、プラスチ
ックのガス化が進行するため好ましくない。なお、より
好ましい温度範囲は200℃〜400℃程度である。
【0013】又、浸漬時間は浸漬温度及びプラスチック
の種類によって異なり、0.5〜30分の時間を要する
が、プラスチックの回収率と処理能率の双方を勘案する
と、1.5〜15分間程度にするのが適当である。
の種類によって異なり、0.5〜30分の時間を要する
が、プラスチックの回収率と処理能率の双方を勘案する
と、1.5〜15分間程度にするのが適当である。
【0014】
【発明の実施の形態】図1は本発明を実施するための処
理装置の一例を示す図である。この図においては、廃車
を丸ごと処理する場合の例を示す。50aはエンジン、
タイヤ、バッテリー、燃料タンク、排ガス処理触媒等の
有用な部品類を取り外した廃車ガラ、10は廃車ガラ5
0aを吊り下げて移送するためのトロリーコンベアであ
る。コンベア10の経路の一部に金属複合廃プラスチッ
クの処理設備が設けられている。なお、コンベア10は
廃車ガラ50aの有機媒体中への浸漬時間に基づいて定
められたタイムスケジュールによって断続的に稼動す
る。
理装置の一例を示す図である。この図においては、廃車
を丸ごと処理する場合の例を示す。50aはエンジン、
タイヤ、バッテリー、燃料タンク、排ガス処理触媒等の
有用な部品類を取り外した廃車ガラ、10は廃車ガラ5
0aを吊り下げて移送するためのトロリーコンベアであ
る。コンベア10の経路の一部に金属複合廃プラスチッ
クの処理設備が設けられている。なお、コンベア10は
廃車ガラ50aの有機媒体中への浸漬時間に基づいて定
められたタイムスケジュールによって断続的に稼動す
る。
【0015】処理設備はドアによって複数に区画されて
おり、脱気室11a,11b、加熱室12、及び洗浄室
13a,13bと、それらの付帯設備によって構成され
ている。脱気室11a,11bは金属複合廃プラスチッ
クの処理を非酸化性雰囲気下で行うために設けたもので
あって、窒素ガス配管20から分岐された配管から導入
された窒素ガスにより室内の空気が置換されるようにな
っている。
おり、脱気室11a,11b、加熱室12、及び洗浄室
13a,13bと、それらの付帯設備によって構成され
ている。脱気室11a,11bは金属複合廃プラスチッ
クの処理を非酸化性雰囲気下で行うために設けたもので
あって、窒素ガス配管20から分岐された配管から導入
された窒素ガスにより室内の空気が置換されるようにな
っている。
【0016】加熱室12は下部に所定温度に保持された
有機媒体を収容し、この有機媒体中に金属複合廃プラス
チックを浸漬し、プラスチック分を軟化・溶融させて金
属類とプラスチック成分を分離させるためのものであ
る。加熱室12の下部は有機媒体を収容する熱処理槽1
4になっている。熱処理槽14には、循環ポンプ21、
循環配管22よりなる有機媒体循環ラインが設けられて
おり、抜出した有機媒体を熱処理槽14内の廃車ガラ5
0aに向けて噴射するようになっている。この際、熱処
理槽14内の有機媒体にはアルミナ、乾燥無粘土珪砂等
のブラスト材が添加されており、このブラスト材が一緒
に廃車ガラ50aに吹き付けられるので、プラスチック
の軟化・溶融が促進される。23はブラスト材の吹き付
けノズルである。この吹き付けノズル23は複数設けら
れ、ブラスト材が他方向から廃車ガラ50aに吹き付け
られるようになっていることが望ましい。
有機媒体を収容し、この有機媒体中に金属複合廃プラス
チックを浸漬し、プラスチック分を軟化・溶融させて金
属類とプラスチック成分を分離させるためのものであ
る。加熱室12の下部は有機媒体を収容する熱処理槽1
4になっている。熱処理槽14には、循環ポンプ21、
循環配管22よりなる有機媒体循環ラインが設けられて
おり、抜出した有機媒体を熱処理槽14内の廃車ガラ5
0aに向けて噴射するようになっている。この際、熱処
理槽14内の有機媒体にはアルミナ、乾燥無粘土珪砂等
のブラスト材が添加されており、このブラスト材が一緒
に廃車ガラ50aに吹き付けられるので、プラスチック
の軟化・溶融が促進される。23はブラスト材の吹き付
けノズルである。この吹き付けノズル23は複数設けら
れ、ブラスト材が他方向から廃車ガラ50aに吹き付け
られるようになっていることが望ましい。
【0017】又、熱処理槽14には、槽内を攪拌するた
めに、窒素ガス吹き込みノズル24が取り付けられてい
る。又、熱処理槽14には溢流口25が設けられてお
り、金属類から分離された溶融状態のプラスチック51
が有機媒体と共に溢流するようになっている。溢流物は
比重分離槽26に流入し、2層に分別される。プラスチ
ックは上部から抜出されて回収される。プラスチックが
分離された有機媒体は受槽27に送られ、戻しポンプ2
8、加熱器29、戻し配管30を経由して熱処理槽14
へ戻される。この戻しラインにおいて、有機媒体が加熱
器29で所定温度まで加熱されるので、熱処理槽14内
の有機媒体の温度が所定値に保持される。31は必要に
応じて受槽27に有機媒体を補給するための貯槽であ
る。
めに、窒素ガス吹き込みノズル24が取り付けられてい
る。又、熱処理槽14には溢流口25が設けられてお
り、金属類から分離された溶融状態のプラスチック51
が有機媒体と共に溢流するようになっている。溢流物は
比重分離槽26に流入し、2層に分別される。プラスチ
ックは上部から抜出されて回収される。プラスチックが
分離された有機媒体は受槽27に送られ、戻しポンプ2
8、加熱器29、戻し配管30を経由して熱処理槽14
へ戻される。この戻しラインにおいて、有機媒体が加熱
器29で所定温度まで加熱されるので、熱処理槽14内
の有機媒体の温度が所定値に保持される。31は必要に
応じて受槽27に有機媒体を補給するための貯槽であ
る。
【0018】洗浄室13a,13bは熱処理槽14でプ
ラスチックが除去された廃車ガラ50bを引き上げた
後、付着している有機媒体を除去するために設けられて
いる。洗浄室13aにはスチームノズル33が取り付け
られており、廃車ガラ50bに高温のスチームを吹き付
けて有機媒体を洗い落とすようになっている。有機媒体
が除去された廃車ガラ50bは金属製錬原料として使用
できる状態になって排出される。
ラスチックが除去された廃車ガラ50bを引き上げた
後、付着している有機媒体を除去するために設けられて
いる。洗浄室13aにはスチームノズル33が取り付け
られており、廃車ガラ50bに高温のスチームを吹き付
けて有機媒体を洗い落とすようになっている。有機媒体
が除去された廃車ガラ50bは金属製錬原料として使用
できる状態になって排出される。
【0019】なお、洗浄室13aで洗い落とされた有機
媒体は凝縮水と共に油水分離器34に集められる。有機
媒体は受槽27へ送られ、熱処理槽14から溢流した有
機媒体と一緒に再加熱された後、熱処理槽14へ戻され
る。有機媒体が分離された水は排水処理装置へ送られ
る。
媒体は凝縮水と共に油水分離器34に集められる。有機
媒体は受槽27へ送られ、熱処理槽14から溢流した有
機媒体と一緒に再加熱された後、熱処理槽14へ戻され
る。有機媒体が分離された水は排水処理装置へ送られ
る。
【0020】又、上記各室で発生する排ガスは排ガス処
理装置35へ送られ、加熱室12でプラスチックの一部
の分解によって生成した塩化水素ガスや有機媒体等が除
去される。
理装置35へ送られ、加熱室12でプラスチックの一部
の分解によって生成した塩化水素ガスや有機媒体等が除
去される。
【0021】(実施例)次に、図1と同様の構成による
装置を用いて廃車ガラを処理した結果について説明す
る。熱処理槽14に収容する有機媒体としてコールター
ル重油を使用した。廃車ガラ50aをコンベア10に吊
り下げて搬入し、脱気室11a,11bで廃車ガラ50
aが持ち込んだ酸素を置換した後、加熱室12へ送っ
た。熱処理槽14には280℃に保持されたコールター
ル重油を収容しておき、この油中に廃車ガラ50aを2
0分間浸漬した。循環しているコールタール重油中には
ブラスト材(粒径0.5〜2.5mmの乾燥無粘土珪
砂)を5重量%添加しておいた。この際、熱処理槽14
の下部に窒素ガスを1Nm3 /hの流量で吹込み、槽内
のコールタール重油を攪拌した。
装置を用いて廃車ガラを処理した結果について説明す
る。熱処理槽14に収容する有機媒体としてコールター
ル重油を使用した。廃車ガラ50aをコンベア10に吊
り下げて搬入し、脱気室11a,11bで廃車ガラ50
aが持ち込んだ酸素を置換した後、加熱室12へ送っ
た。熱処理槽14には280℃に保持されたコールター
ル重油を収容しておき、この油中に廃車ガラ50aを2
0分間浸漬した。循環しているコールタール重油中には
ブラスト材(粒径0.5〜2.5mmの乾燥無粘土珪
砂)を5重量%添加しておいた。この際、熱処理槽14
の下部に窒素ガスを1Nm3 /hの流量で吹込み、槽内
のコールタール重油を攪拌した。
【0022】熱処理槽14のコールタール重油上に浮上
した溶融プラスチックを比重分離器26へ送って回収し
たところ、その回収率は処理前の廃車ガラ50aに含ま
れるプラスチックに対し、約80重量%であった。又、
プラスチックが除去された廃車ガラ50bに残っていた
有機物は約5重量%であった。
した溶融プラスチックを比重分離器26へ送って回収し
たところ、その回収率は処理前の廃車ガラ50aに含ま
れるプラスチックに対し、約80重量%であった。又、
プラスチックが除去された廃車ガラ50bに残っていた
有機物は約5重量%であった。
【0023】(比較例)コールタール重油にブラスト材
を添加しなかったこと以外は実施例と同じ条件で廃車ガ
ラを処理した。浮上分離された溶融プラスチックを回収
したところ、その回収率は処理前の廃車ガラ50aに含
まれるプラスチックに対し、約67重量%であった。
又、プラスチックが除去された廃車ガラ50bに残って
いた有機物は約18重量%であった。
を添加しなかったこと以外は実施例と同じ条件で廃車ガ
ラを処理した。浮上分離された溶融プラスチックを回収
したところ、その回収率は処理前の廃車ガラ50aに含
まれるプラスチックに対し、約67重量%であった。
又、プラスチックが除去された廃車ガラ50bに残って
いた有機物は約18重量%であった。
【0024】上記した実施例と比較例の結果を比較すれ
ば、実施例におけるプラスチックの回収率は非常に高
く、この好結果はブラスト材を含むコールタール重油を
循環して廃車ガラに吹き付けたことによってもたらされ
たものであることは明らかである。
ば、実施例におけるプラスチックの回収率は非常に高
く、この好結果はブラスト材を含むコールタール重油を
循環して廃車ガラに吹き付けたことによってもたらされ
たものであることは明らかである。
【0025】
【発明の効果】本発明によれば、金属複合廃プラスチッ
クを加熱した有機媒体中に浸漬してプラスチック成分を
軟化・溶融させて浮上させる際に、有機媒体にブラスト
材を分散させて循環させ、ブラスト処理をしながら熱処
理を行うので、プラスチック層の内部に有機媒体が浸透
しやすくなってプラスチックの剥離が容易になり、金属
類とプラスチックとの分離が促進される。このため、金
属類とプラスチックの分別回収を効率よく行うことがで
きる。
クを加熱した有機媒体中に浸漬してプラスチック成分を
軟化・溶融させて浮上させる際に、有機媒体にブラスト
材を分散させて循環させ、ブラスト処理をしながら熱処
理を行うので、プラスチック層の内部に有機媒体が浸透
しやすくなってプラスチックの剥離が容易になり、金属
類とプラスチックとの分離が促進される。このため、金
属類とプラスチックの分別回収を効率よく行うことがで
きる。
【図1】本発明を実施するための処理装置の一例を示す
図である。
図である。
10 コンベア 11a,11b 脱気室 12 加熱室 13a,13b 洗浄室 14 熱処理槽 20 窒素ガス配管 21 循環ポンプ 22 有機媒体循環配管 23 ブラスト材の吹き付けノズル 24 窒素ガス吹き込みノズル 25 溢流口 26 比重分離槽 27 受槽 28 戻しポンプ 29 加熱器 30 戻し配管 31 有機媒体の貯槽 32 有機媒体供給ポンプ 33 スチームノズル 34 油水分離器 35 排ガス処理装置 50a 処理前の廃車ガラ 50b プラスチックが除去された廃車ガラ 51 溶融状態のプラスチック
フロントページの続き (72)発明者 有山 達郎 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 安岡 秀憲 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 Fターム(参考) 4D004 AA22 AA26 BA05 BA07 CA01 CA23 CA29 CB46 CC01 CC11 CC15 CC16 DA03 DA06 4F301 AD02 CA09 CA12 CA32 CA53 CA72
Claims (1)
- 【請求項1】 金属複合廃プラスチックを、非酸化性ガ
ス雰囲気下、200℃〜400℃に加熱された有機媒体
中に浸漬し、プラスチック成分を軟化・溶融させて浮上
させる熱処理をする際に、ブラスト材を分散させた有機
媒体を循環させ、ブラスト処理をしながら熱処理を行う
ことを特徴とする金属複合廃プラスチックの処理方法。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5208799A JP2000248108A (ja) | 1999-03-01 | 1999-03-01 | 金属複合廃プラスチックの処理方法 |
EP99913670A EP1090951A4 (en) | 1998-05-08 | 1999-04-15 | METHOD FOR DISPOSING PLASTIC WASTE AND DEVICE THEREFOR |
PCT/JP1999/002004 WO1999058599A1 (fr) | 1998-05-08 | 1999-04-15 | Procede pour l'elimination de matieres plastiques de dechets |
Applications Claiming Priority (1)
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JP5208799A JP2000248108A (ja) | 1999-03-01 | 1999-03-01 | 金属複合廃プラスチックの処理方法 |
Publications (1)
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Family
ID=12905057
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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-
1999
- 1999-03-01 JP JP5208799A patent/JP2000248108A/ja active Pending
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