JP2000247713A - 低セメント量の高流動コンクリート - Google Patents

低セメント量の高流動コンクリート

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JP2000247713A
JP2000247713A JP5359899A JP5359899A JP2000247713A JP 2000247713 A JP2000247713 A JP 2000247713A JP 5359899 A JP5359899 A JP 5359899A JP 5359899 A JP5359899 A JP 5359899A JP 2000247713 A JP2000247713 A JP 2000247713A
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JP5359899A
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Keiji Hattori
啓二 服部
Tatsumi Ochiai
辰巳 落合
Kazuya Kiriyama
和也 桐山
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Yahagi Construction Co Ltd
Original Assignee
Yahagi Construction Co Ltd
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B28/00Compositions of mortars, concrete or artificial stone, containing inorganic binders or the reaction product of an inorganic and an organic binder, e.g. polycarboxylate cements
    • C04B28/02Compositions of mortars, concrete or artificial stone, containing inorganic binders or the reaction product of an inorganic and an organic binder, e.g. polycarboxylate cements containing hydraulic cements other than calcium sulfates

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  • Organic Chemistry (AREA)
  • Curing Cements, Concrete, And Artificial Stone (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 産廃汚泥の微粒珪砂を用いることで省資源化
及び環境保全を図り、低セメント量の高流動コンクリー
トを得る。 【解決手段】 セメント、水、砂等の細骨材、砂利や砕
石等の粗骨材、高性能AE減水剤等の混和剤及び産業廃
棄物である微粒珪砂から成る高流動コンクリートであ
り、セメントを10〜20重量%、微粒珪砂を30〜1
00μmの粒径として細骨材との合量に対して10〜4
0重量%で全体の5〜15重量%、水を3〜15重量
%、粗骨材を30〜40重量%混合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、粉体系産業廃棄物
である微粒珪砂を使用した高流動コンクリートに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来の高流動コンクリートは、適度な分
離抵抗性を付与するため粉体系材料としてセメント等の
結合材を使用していた。しかしながら、粉体系材料とし
てセメントを使用する場合は20重量%以上の大量を使
用することとなり、そのため要求強度を大きく上回り、
水和熱が大きくなることにより発熱量が増大し、乾燥収
縮量が大きくなる等コンクリートの品質上問題が生じ、
かつ結合材等の使用量が多いためコスト高となり得策で
はない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、ガラ
ス原料を得る珪砂精製過程において発生する粉体系産業
廃棄物の微粒珪砂を用いることでそれらの問題を解決で
き、産業廃棄物を使用することにより省資源化及び環境
保全を図り、要求強度を満たし、かつ低コストの高流動
コンクリートを提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】このため本発明は、セメ
ント、水、砂等の細骨材、砂利や砕石等の粗骨材、減水
剤及び産業廃棄物である微粒珪砂から成る高流動コンク
リートであり、セメントを10〜20重量%、微粒珪砂
を30〜100μmの粒径として細骨材との合量に対し
て10〜40重量%で全体の5〜15重量%混合したこ
とを特徴とする低セメント量の高流動コンクリートであ
る。なお、水を7.5〜15重量%、粗骨材を30〜40
重量%としてもよく、また微粒珪砂を平均粒径65〜7
0μmとしてもよい。そらに、結合材としてセメントを
15重量%、水を7.5重量%、高性能AE減水剤をセメン
ト重量×1.2%、砂等の細骨材を30重量%、砂利や砕石
等の粗骨材を37.5重量%、微粒珪砂を10重量%混合する
ことが最適である。
【0005】ここで、微粒珪砂を用いるのは、廃棄微粒
珪砂の有効使用と分離抵抗性を付与することによりセメ
ントペーストと骨材の分離抵抗性の強化を図るためであ
る。ガラス原料を得る珪砂精製過程において発生する産
廃微粒珪砂のうち、30〜100μmの粒径としたの
は、これより小さいとセメントペーストが希釈され強度
低下をもたらし、これより大きいものは分離抵抗性を付
与する能力が劣るためである。最適は均粒径65〜70
μmである。
【0006】なお廃棄微粒珪砂は、愛知県瀬戸市を中心
とする国内最大の珪砂産業によって同地区で年間約20
万トンが排出され、一部が鋳物用原料等に活用されてい
るが全体量の約70%が採掘跡地に埋め立て処分されて
いる。ここから得られた微粒珪砂の化学成分分析値は、
SiO2が93.2%、AL2O3が3.25%、Fe2O3が0.1%、TiO2
0.06%、Na2Oが0.16%、MgOが0.02%、K2Oが2.69%、そ
の他0.26%であった。
【0007】また、微粒珪砂を微粒珪砂を30〜100
μmの粒径として細骨材との合量に対して10〜40重
量%、すなわち全体の5〜15重量%混合するのは、分
離抵抗性を付与することにセメントペーストと骨材の分
離抵抗性の強化を図るためである。これが5重量%を下
回るとセメントペーストに付与する増粘効果が小さいた
め骨材分離をきたすのである。また、15重量%を上回
るとセメントペーストが希釈されることにより強度の低
下をもたらし要求強度が確保できないのである。
【0008】微粒珪砂を30〜100μmの粒径とする
ことが特徴であるが、これは研究実験により得られたも
のである。まず、モルタルの実験において、30〜10
0μmの粒径の微粒珪砂及び30μm以下の粒径の含有
率を増加させた微粒珪砂を細骨材(山砂)に混合して得
られたモルタルの圧縮強度を表1に示す。
【0009】
【表1】
【0010】ここで、微粒珪砂の30μm以下の粒子が
含まれる比率が2重量%のモルタルが圧縮強度に優れる
ことが分かったのである。この点からして微粒珪砂は3
0μmのものの含有率が少ない30〜100μmの粒径
のものが適していることが分かった。
【0011】また、微粒珪砂を30〜100μmの粒径
として細骨材との合量に対して10〜40重量%、すな
わち全体の5〜15重量%混合することが特徴である
が、これらは研究実験により得られたものである。ま
ず、モルタルの実験において、30〜100μmの粒径
の微粒珪砂を細骨材(山砂)に混合して得られたモルタ
ルの圧縮強度及び増粘効果を確認するためJIS R 5201
10.7により測定したフロー値を表2で示す。
【0012】
【表2】
【0013】ここで、微粒珪砂を細骨材である山砂との
合量に対して10〜40重量%混合したモルタルが圧縮
強度に優れることが分かったのである。また、微粒珪砂
の細骨材に対する混合比率が大きくなるに従いフロー値
が小さくなることにより、微粒珪砂の混入量の増加がモ
ルタルの粘性に付与し変形に対する抵抗性を増す効果が
あることが分かったのである。この点からして高流動コ
ンクリートに微粒珪砂を利用した場合にも良好な結果が
得られるのではないかと各種実験して本発明が得られた
のである。
【0014】
【実施例】目標強度16、30、40N/mm2、目標
スランプフローを500〜700mmとして、セメン
ト、水、細骨材(0.15〜2.5mm)、粗骨材(5〜25mm)、
混和剤及び微粒珪砂(5〜100μm)を表3のように混合
して高流動コンクリートを製造した。なお、材料とし
て、セメントは普通ポルトランドセメント(比重3.1
5)、細骨材は愛知県豊田産山砂(比重2.56)、粗骨材
は愛知県春日井産の砕石(比重2.69)、混和剤はポリカ
ルボン酸系高性能AE減水剤(比重1.09)、微粒珪砂は
愛知県瀬戸産で平均粒径65〜70μm、比重2.65を用
いた。
【0015】試験室における製造は、強制攪拌ミキサー
を用い1バッチ60リットルとし、JIS A 1138により
行った。強度試験用供試体はJIS A 1132により製造
し、圧縮強度試験はJIS A 1108により行い、コンクリ
ートの材料分離の確認は、JIS A1101のスランプ試験、
JSCE−F 503スランプフロー試験及び5mmふるい通過
試験(SI試験)により得られたものを表4に示す。
【0016】ここでSI試験とは、高流動コンクリートを
2リットル5mmふるいに注ぎ入れ、5分間静置して、
モルタル分がふるいを通過する重量を測定し、分離指数
値SI値を次式により求めるものである。 SI値=(分離したモルタル重量/配合上の2リットル中
のモルタル重量)×100 (%) SI値で評価できる特性は、分離抵抗性及び付着力と関連
したモルタルの粗骨材連行性に関連したものであり、SI
値が5〜20%のものが良好なものとされている。
【0017】
【表3】
【0018】
【表4】
【0019】これによると、目標強度16N/mm
上とすると、微粒珪砂を30〜100μmの粒径として
全体の10〜15重量%含む実施例8及び9のものが、
セメントが10重量%と低く、目標スランプフロー50
0〜700mm及びSI値5〜20%を満足し、フレッシ
ュの状態においても材料分離がなく優れていたのであ
る。また、目標強度30N/mm以上とすると、微粒
珪砂を30〜100μmの粒径として全体の5〜15重
量%含む実施例12、13及び14のものが、セメント
が15重量%と低く、目標スランプフロー500〜70
0mm及びSI値5〜20%を満足し、フレッシュの状態
においても材料分離がなく優れていたのである。
【0020】さらに、目標強度40N/mm以上とす
ると、微粒珪砂を30〜100μmの粒径として全体の
5〜15重量%含む実施例17、18及び19のもの
が、セメントが20重量%と低く、目標スランプフロー
500〜700mm及びSI値5〜20%を満足し、フレ
ッシュの状態においても材料分離がなく優れていたので
ある。また、セメントが5重量%である1、2、3、4
及び5は目標強度16N/mmを下回り、セメントが
25重量%の21、22、23、24及び25はセメン
ト量が多いため目標強度40N/mmを大きく上回り
不経済となるのである。特に目標強度30N/mm
上とした場合、微粒珪砂を全体の10重量%含み、高性
能AE減水剤をセメント重量×1.2%添加した実施例
13ものが高強度で経済的に優れていたのである。
【0021】また、30〜100μmの微粒珪砂が含ま
れていない実施例1、6、11及び16においては材料
分離が確認され、分離抵抗性を付与するためには微粒珪
砂を30〜100μmの粒径として細骨材との合量に対
して10〜40重量%で全体の5〜15重量%とするこ
とが有効となるのである。
【0022】
【発明の効果】本発明の請求項1によると、粉体系産業
廃棄物の微粒珪砂を用いることで省資源化及び環境保全
を図り、従来のものよりセメント量が少く要求強度を満
たす高流動コンクリートが安価に得られるのである。請
求項2では、安定した高流動コンクリートが得られ、請
求項3では、さらに高強度の高流動コンクリートが得ら
れるのである。請求項4では、一層流動性に優れた高強
度の高流動コンクリートが得られるのである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C04B 24:04) 103:30 111:62 (72)発明者 桐山 和也 名古屋市東区葵3丁目19番7号 矢作建設 工業株式会社内 Fターム(参考) 4G012 PA03 PA04

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セメント、水、砂等の細骨材、砂利や砕
    石等の粗骨材、減水剤及び産業廃棄物である微粒珪砂か
    ら成る高流動コンクリートであり、セメントを10〜2
    0重量%、微粒珪砂を30〜100μmの粒径として細
    骨材との合量に対して10〜40重量%で全体の5〜1
    5重量%混合したことを特徴とする低セメント量の高流
    動コンクリート。
  2. 【請求項2】 水を7.5〜15重量%、粗骨材を30〜
    40重量%とした請求項1の高流動コンクリート。
  3. 【請求項3】 微粒珪砂を平均粒径65〜70μmとし
    た請求項1又は請求項2の高流動コンクリート。
  4. 【請求項4】 結合材としてセメントを約15重量%、水
    を約7.5重量%、AE減水剤をセメント重量×約1.2
    %、砂等の細骨材を約30重量%、砂利や砕石等の粗骨材
    を約37.5重量%、微粒珪砂を約10重量%混合した請求項
    1又は請求項2又は請求項3の高流動コンクリート。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP1958926A1 (en) * 2007-01-24 2008-08-20 Lafarge New concrete composition
CN112661460A (zh) * 2021-01-11 2021-04-16 周云国 一种建筑固废混凝土及其制备方法

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